JP6389443B2 - ハイブリッド集積化光デバイスとその製造方法 - Google Patents

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本発明は、ハイブリッド集積化光デバイスとその製造方法に関し、主に光通信に用いるハイブリッド集積化光デバイス及びその半導体素子及びPLCを組み立て実装後に光結合を改善することによってハイブリッド集積化光デバイスを製造する方法に関する。
最近では、データ/アプリケーションを個人または企業のパソコンや携帯端末などではなく、インターネットを介してアプリケーションを利用してインターネット上にデータを保存する使い方、つまりサービスのクラウド化が進み、データセンタ間の通信容量の増大が著しく増加している。また、それらに伴い増加するインターネットアクセスの伝送容量を増やすために、光波長の多重化や、さらに高速な伝送を可能にするDWDM装置(高密度波長分割多重装置)や多値伝送を可能とする装置等の活用、光通信に用いるデバイスの高度化が進んでいる。高度化が進むと、常に高度化と小型化とを両立することが必然的に求められる。これらの要求に答えるための一つの代表的なアプローチとして、光デバイスのハイブリッド集積化技術がある。
図1は、非特許文献1に示される光デバイスのハイブリッド集積化技術の上面簡略図である。図1に示されるように、非特許文献1には、基板10上に、光導波路21を有する平面光波回路(PLC)20と、半導体アクティブ素子30とが設けられたハイブリッド集積化光デバイスが記載されている。PLC20は例えば石英系材料からなり、半導体アクティブ素子30は、例えばレーザダイオードやフォトディテクターとすることができる。
非特許文献1に示されるアプローチでは、各種の材料の特性に合わせたベストな組み合わせにより、高度な光デバイスを小型に製造することが可能なだけでなく、それぞれの光デバイスを最適化して製造できるとともに、歩留まりが高く実装の自動化も可能なため量産性に優れていることからも注目されている。特に近年は、石英導波路だけでなく、より小型化が可能なシリコンからなる導波路と半導体アクティブ素子とを光結合する試みもなされている。
半導体素子と光導波路とを光結合するためには、半導体素子と光導波路との位置合わせが重要である。非特許文献1には、2つの光デバイス上に設けたマークを画像認識することで、半導体素子と光導波路との光結合のための位置合わせを行う方法が記載されている。また別の方法として、機械的に半導体素子と光導波路との位置合わせを実行するメカニカルアライメントの方法がある。
これらのいずれの方法でも課題となるのが、光素子を実装し、それぞれの光素子を固定した時点で光結合効率が決まってしまう点である。図1に示されるように、例えば、半導体アクティブ素子30から出力された光をPLC20の光導波路21に光結合する場合、PLC20及び半導体アクティブ素子30単体は、事前の検査で要求仕様を満たす合格品であっても、これらを実装したときの位置決め誤差により、その光結合が要求仕様を満たさず、ハイブリッド集積化光デバイスとして不合格となる場合があり、それにより歩留まりが低下する。
光素子の位置決めでは、x方向、y方向及びz方向の3方向を規定する必要がある。高さ方向であるy方向は、半導体素子であればエピタキシャル成長膜厚やエッチング深さ等により決まり、比較的容易に制御することができるため、誤差が小さく位置決めすることができる。非特許文献2に示す位置決め技術では、半導体素子を台座に突き当てることによりy方向を決めている。このように、y方向は比較的容易に精度よく位置決めすることが可能である。また、光の伝搬方向であるz方向は、比較的トレランスが緩やかで多少の位置ずれは許容できるため、大きな問題とはならない。
光デバイスのハイブリッド集積技術で問題となるのは、特に半導体素子からPLCに光が伝搬する方向(z方向)及び半導体素子の高さ方向(y方向)に垂直なx方向の位置ずれである。x方向にずれて固定された半導体レーザから出力された光とPLCの光導波路との光結合を考えた場合、x方向の位置ずれ分だけ半導体レーザの出力光フィールドと光導波路のフィールドとが重なる領域が小さくなり、導波路に結合しなかった光は高次モードとなってクラッドに放射されるため、結合効率が低下する。
これらの位置決め精度による歩留まり低下を解決する方法として、非特許文献3には、MEMS技術を用いて半導体レーザ素子とPLCの光導波路との間に設けられたレンズを動かすことにより、光素子を組み立てた後に半導体レーザ素子から出力された光のフィールド分布をx方向に調整する方法が示されている。この方法では、組立て後に、位置誤差による半導体レーザ130から出力された光のフィールドのx方向のずれの修正が可能なため、修正範囲内に入っていれば光素子の相対位置はラフに実装することができるメリットがある。
しかしながら、MEMS調整機構は位置合わせ終了後に固定してその役目を終えるため、非特許文献3に示す方法では、光素子以外にMEMS調整機構をもつ部材が増えてしまうという課題があった。また、部材が増えるのはもとより、プロセス技術を駆使し別途MEMSによる駆動機構を作製しなくてはならず、組み上げた光デバイスの製造コストが増加してしまうという課題があった。
Y. Nakasuga 他, "Multi-chip hybrid integration on PLC platform using passive alignment technique," Electronic Components and Technology Conference, p.20-25, 1996年 T, Shimizu 他, "Hybrid integration technology of laser source with laser diode arrays on silicon optical waveguide platform by flip-chip bonding for silicon photonics," CPMT Symposium Japan (ICSJ), IEEE 3rd, 2013年 B. Pezeshki 他, "High Performance MEMS-Based Micro-Optic Assembly for Multi-Lane Transceivers," Journal of Lightwave Technology, Vol.32 , No.16, p.2796-2799, 2014年8月
本発明は、光デバイスのハイブリッド集積化技術において、光素子間の光結合が組立実装時の位置決め誤差により劣化し、歩留まりが低下する課題に対して、組立実装後に光結合を改善するための修正をMEMS調整機構等の部材を増加せずに可能にするハイブリッド集積化光デバイス及びその製造方法を提供する。
このような目的を達成するために、請求項1に記載のハイブリッド集積化光デバイスは、半導体レーザ素子と、前記半導体レーザ素子から出力された光と結合する光導波路を有するPLCと、が基板上に設けられたハイブリッド集積化光デバイスであって、前記PLCは、前記光導波路を導波する光のフィールド分布を、前記半導体レーザ素子から前記PLCに光が伝搬する方向及び前記半導体レーザ素子の高さ方向に垂直な方向に関して調整する光フィールド分布調整部を含むことを特徴とする。
請求項2に記載のハイブリッド集積化光デバイスは、請求項1に記載のハイブリッド集積化光デバイスであって、前記光フィールド分布調整部は、前記半導体レーザ素子から出力された光を入力する入力導波路と、前記入力導波路を導波する光を0次モード光と1次モード光に分岐する第1の合分波部と、前記第1の合分波部で分岐された前記0次モード光を伝搬する第1のアーム導波路と、前記第1の合分波部で分岐された前記1次モード光を伝搬する第2のアーム導波路と、前記第1及び第2のアーム導波路の少なくとも一方に設けられ、当該アーム導波路を伝搬する光の位相を調整する位相調整部と、前記第1及び第2のアーム導波路をそれぞれ導波する光を合波して合波光を前記光導波路に出力する第2の合分波部と、を含むことを特徴とする。
請求項3に記載のハイブリッド集積化光デバイスは、請求項2に記載のハイブリッド集積化光デバイスであって、前記入力導波路は、前記1次モード光の伝搬を許容するマルチモード導波路であり、0次モード光のみを導波するようにテーパ状に幅が狭まりながら前記第1のアーム導波路と結合していることを特徴とする。
請求項4に記載のハイブリッド集積化光デバイスは、請求項2又は3に記載のハイブリッド光デバイスであって、前記位相調整部は、前記第2のアーム導波路に形成された少なくとも1以上の挿入溝内に樹脂を充填することによって構成されていることを特徴とする。
請求項5に記載のハイブリッド集積化光デバイスは、請求項1に記載のハイブリッド集積化光デバイスであって、前記光フィールド分布調整部は、前記半導体素子から出力された光を入力する入力側スラブ導波路と、前記入力側スラブ導波路に接続された複数のアレイ導波路を有するAWGと、前記AWGに接続され、前記複数のアレイ導波路からそれぞれ出力された光を集光して前記光導波路に出力する出力側スラブ導波路と、隣接する前記アレイ導波路の間の光路長差を調整する光路長差調整部と、を含むことを特徴とする。
請求項6に記載のハイブリッド集積化光デバイスは、請求項5に記載のハイブリッド集積化光デバイスであって、前記光路長差調整部は、前記入力側スラブ導波路、前記AWG及び前記出力側スラブ導波路の少なくとも1つに形成された少なくとも1以上の挿入溝内に樹脂を充填することによって構成されていることを特徴とする。
請求項7に記載の装置は、請求項1乃至6のいずれかに記載のハイブリッド集積化光デバイスがペルチェ素子に搭載されていることを特徴とする。
請求項8に記載の製造方法は、請求項4又は6に記載のハイブリッド集積化光デバイスの製造方法であって、前記半導体レーザ素子と前記PLCとを前記基板上に組み立てた後であって、前記挿入溝に前記樹脂を充填する前に、当該組み立てた光デバイスの出力の温度特性を測定する工程と、当該測定した温度特性に基づいて、前記出力が最大となるような屈折率の樹脂を選定する工程と、前記樹脂を前記挿入溝に挿入する工程と、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、半導体素子及びPLCを基板上に組み立てた後に、PLC側に設けられた光フィールド分布調整部を用いて、x方向にずれて固定してしまった半導体レーザの出射ビームの光フィールドに一致させるようにPLC上の光導波路を伝搬する光のフィールド分布をx方向に関して調整することが可能となる。それにより、x方向の位置ずれによる光結合損失を低減することが可能であり、歩留まりを向上させることが可能となる。
非特許文献1に示される光デバイスのハイブリッド集積化技術の上面簡略図である。 本発明に係るハイブリッド集積化光デバイスを示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るハイブリッド集積化光デバイスで用いられる光フィールド分布調整部の構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るハイブリッド集積化光デバイスで用いられる光フィールド分布調整部のより具体的な構成を例示する。 x方向にずれて半導体レーザが固定された場合における半導体レーザの出力光とPLCの光導波路との光結合について説明するための図である。 位相調整部において恒久的に位相を調整する方法を例示する図である。 本発明の第2の実施形態に係るハイブリッド集積化光デバイスの構成を例示する図である。 本発明の実施例に係るハイブリッド集積化光デバイスにおけるPLCを作製する際の実際の作製手順について説明するための図である。 本発明の実施例に係るハイブリッド集積化光デバイスにおける半導体レーザアレイの製造プロセスを説明するための図である。 本発明の実施例に係るハイブリッド集積化光デバイスにおけるPLCと半導体レーザアレイとの実際の組立の作業について説明する。 本発明の実施例に係るハイブリッド集積化光デバイスと各構成部品とを組み立てる様子を示す図である。
以下、本発明に係るハイブリッド集積化光デバイスを説明する。図2(a)は、本発明に係るハイブリッド集積化光デバイスを示す。図2(a)には、基板110上に、光導波路121を有するPLC120と、半導体レーザ130とが設けられたハイブリッド集積化光デバイスが示されている。PLC120は、PLC120上の光導波路121を伝搬する光のフィールド分布を調整することが可能な光フィールド分布調整部140を含む。PLC120は、例えば石英系材料で構成することができ、非特許文献1に記載の方法と同様の方法により作製することができる。以下、図2に示されるように、半導体レーザからPLCに光が伝搬する方向(z方向)及び半導体素子の高さ方向(y方向)に垂直な方向をx方向とする。
図2(a)に示すハイブリッド集積化光デバイスでは、光フィールド分布調整部140を介して、PLC120の光導波路121と半導体レーザ130から出力された光との光結合が成されている。光フィールド分布調整部140は、後に詳細に説明するように、PLC120上の光導波路121を伝搬する光のフィールド分布を半導体レーザ130から出力された光のフィールド分布に一致させるようにx方向に関して調整することができる。それにより、本発明では、半導体レーザ130がx方向にずれて固定されてしまった場合であっても、x方向に関する位置ずれによる光結合損失を低減することができる。
また、図2(b)は、本発明に係るハイブリッド集積化光デバイスの他の例を示す。図2(a)に示すハイブリッド集積化光デバイスでは、半導体レーザ130の一方の出力端から出力された光を半導体レーザ130の片側のみに設けられた光フィールド分布調整部140で結合する構成としているが、図2(b)に示されるように、半導体レーザ130の両出力端から出力された光を半導体レーザ130の両側にそれぞれ設けられた光フィールド分布調整部140で結合する構成としてもよい。
<第1の実施形態>
図3及び図4を用いて、本発明の第1の実施形態に係るハイブリッド集積化光デバイスを説明する。図3は、第1の実施形態に係るハイブリッド集積化光デバイスで用いられる光フィールド分布調整部1401の構成を示す。図3には、入力導波路141と、第1の合分波部142と、第1のアーム導波路143と、第2のアーム導波路144と、位相調整部145と、第2の合分波部146と、を含む光フィールド分布調整部1401が示されている。
図3に示されるように、入力導波路141は、第1及び第2のアーム導波路143及び144に光を分岐する第1の合分波部142に接続されている。第1及び第2のアーム導波路143及び144は、第1及び第2のアーム導波路143及び144を導波した光を合波する第2の合分波部146に接続されている。第2のアーム導波路144には位相調整部145が設けられている。第2の合分波部146は、光導波路121に接続されている。
入力導波路141は、半導体レーザ(図3では不図示)から出力された光を入力して第1の合分波部142に導波する。半導体レーザから出力される光には、伝搬モードが異なる少なくとも0次モード光と1次モード光とが含まれており、第1の合分波部142は、入力導波路141を導波してきた光のうち、0次モード光を第1のアーム導波路143に、1次モード光を第2のアーム導波路144に分岐する。第1のアーム導波路143は、入力した0次モード光を導波して第2の合分波部146に出力する。第2のアーム導波路144は、入力した1次モード光を位相調整部145を介して第2の合分波部146に出力する。位相調整部145は、PLC120上の光導波路121を導波する光のフィールド分布を半導体レーザ130から出力された光のフィールド分布に一致させるように、導波してきた1次モード光の位相を調整する。第2の合分波部146は、位相調整部145を介して第2のアーム導波路144から入力した1次モード光を0次モード光に変換し、第1のアーム導波路143を導波してきた1次モード光と変換した0次モード光とを合波する。光導波路121は、第2の合分波部146で合波された合波光を導波して出力する。
図4は、第1の実施形態に係るハイブリッド集積化光デバイスで用いられる光フィールド分布調整部のより具体的な構成を例示する。図4に示される光フィールド分布調整部1402では、入力導波路141は、1次モード伝搬を許容するマルチモード導波路からなり、第1の合分波部142から出力側にかけて、0次モード光のみを導波するようにテーパ状に幅が狭まりながら第1のアーム導波路143と結合した構造を有している。また、第1の合分波部142は、入力導波路141に入射した光のうち1次モード光を第2のアーム導波路144に基本モードとして結合する。第1の合分波部142及び第2の合分波部146としては、方向性結合器を使用することができ、例えば95:5の割合になるように光を分岐するように構成されたものを使用することができる。第1の合分波部142及び第2の合分波部146はMMI等の他の形態であってもよいし、分岐比もこの他でも構わない。
ここで、第1の実施形態に係る光フィールド分布調整部の動作の説明のため、出力側から光を入力した場合における光フィールド分布調整部1402の動作を示す。光波の伝搬は双方向に可逆的であるから、以下の説明は、あくまで説明のためのものであり、本発明は出力側から光を入力するものではない。
出力側から光を入射した場合、出力側から入射された光は、第2の合分波部146で分岐されて、一方は第1のアーム導波路143を介して第1の合分波部142に入力し、他方は第2のアーム導波路144及び位相調整部145を介して第1の合分波部142に入力される。第1の合分波部142は、第2のアーム導波路144を通過してきた0次モード光を1次モード光に変換し、第1のアーム導波路143を通過してきた0次モード光と干渉させる。それにより第1の合分波部142で合成されるモードフィールドは、第1及び第2のアーム導波路143及び144からそれぞれ入力した光の位相差によりx方向に偏った形状となる。そのため、位相調整部145における位相調整量を制御して位相差を調整することにより、第1の合分波部142で合成される光のフィールド分布をx方向に関して調整することができる(各アーム導波路を伝搬してきた光の実行的な位相差ゼロ(または2πの整数倍)である場合など、条件によっては偏らず対称なフィールドとなる)。つまり、PLC120の光導波路121における光のフィールド分布のうち強度が最も強い位置をx方向に調整できることを意味している。そのため、x方向にずれて固定してしまった半導体レーザの出射ビームと光導波路121とが最も強く光結合するように、PLC120側で光導波路121における光のフィールド分布のうち強度が最も強い位置を、半導体レーザの出射ビームのフィールド分布の最も強い位置と一致させるようにx方向に関して調整することが可能となる。
出力側から光を入力する場合について説明したが、通常通り、入力側から光を入力した場合であってもPLC120側で光導波路121における光のフィールド分布のうち強度が最も強い位置をx方向に関して調整することが可能である。
図5を用いて、入力側から光を入力した場合であって、例としてx方向に例えば−2μmずれて半導体レーザが固定された場合における半導体レーザの出力光とPLCの光導波路との光結合について説明する。図5に示されるように、従来では、x方向の2μmの位置ずれ分だけ半導体レーザの出力光フィールドとPLCの光導波路における光フィールドとのオーバーラップ積分値が小さくなり、そのため光結合効率も低下している。導波路に結合しなかった光は高次モードとなり、クラッドに放射されることになる。
それに対し、本発明では、PLC120の入力導波路141は、1次モード光を伝搬可能なマルチモード導波路で構成されており、これまで導波路に結合せずにクラッドに放射されていた1次モード光と結合することができる。入力導波路141を伝搬する1次モード光は、第1の合分波部142で0次モード光に変換されて第2のアーム導波路144に結合した後に、位相調整部145にて半導体レーザ130から出力された光のフィールド分布に一致させるように位相条件が調整されて、第2の合分波部146で第1のアーム導波路143を介して伝搬された0次モード光と合波されて光導波路121に導くことが可能となる。
ここで、図3では、第2のアーム導波路144に位相調整部145が設けられた構成が示されているが、第1のアーム導波路143に位相調整部145を設けるように構成してもよく、第1及び第2のアーム導波路143及び144の両方に位相調整部145を設けるように構成してもよい。両方に位相調整部145を設けた場合、位相を恒久的に変化させる後述の方法で位相調整を行った際に位相を調整しすぎた場合に、逆側の位相調整部で元の方向に特性をさらに修正することが可能となる。
位相調整部145の機構について説明する。位相調整部145において伝搬光の位相を調整する最も簡単な方法としては、ヒータを第2のアーム導波路144の上に設け、通電加熱することにより、熱光学効果により、ヒータ下部の第2のアーム導波路144の屈折率を変化させることで位相を変化させることができ、それによりフィールド分布の調整を行うことができる。本方法では、ヒータに与える電力を調整することにより、自在にフィールド分布のx方向の変化量の調整が可能であるというメリットがある一方、電力を与え続けないといけないというデメリットがある。
位相調整部145において恒久的に位相を調整する方法としては、図6に示されるように、第2のアーム導波路144に樹脂を挿入するための溝を予め形成しておき、その溝に変化させたい量や方向に応じて適正な屈折率の樹脂を充填して硬化させる方法がある。本方法では、例えば実際に利用する環境温度において、素子出力が最大となるように溝に最適な屈折率の樹脂を挿入することにより、PLC110の光導波路121における光フィールド分布を半導体レーザ130から出力された光の光フィールドに一致させることができる。従来では、半導体レーザを固定した後に結合効率を調整することはできなかったが、本発明では、屈折率の若干違う樹脂をいくつか予め用意しておけば離散的ではあるものの、半導体レーザ130を固定後に溝に樹脂を挿入してフィールド分布を調整することで、半導体レーザ130を固定した後であっても光結合効率を改善することが可能である。
また、さらに他の位相調整方法として、位相調整部145が設けられた第2のアーム導波路144が石英系導波路からなる場合、UV光を照射してコアの屈折率を変化させることにより位相を調整可能であることが知られている。本発明では、半導体レーザ130を固定後にUV光を照射してコアの屈折率を変化させてフィールド分布を調整することで、半導体レーザ130を固定した後であっても光結合効率を改善することが可能である。
位相調整部145における上記の位相調整方法は、以下の第2の実施形態でも同様に適用可能である。
以上のように、本発明によると、PLC120側に設けられた光フィールド分布調整部140を用いて、x方向にずれて固定してしまった半導体レーザの出射ビームの光フィールドに一致させるようにPLC120上の光導波路121における光フィールド分布をx方向に関して調整することが可能であるため、x方向の位置ずれによる光結合損失を低減することが可能であり、歩留まりを向上させることが可能となる。
本実施形態では、石英系材料からなる光導波路を使用した例を示したが、導波路の材質はこれに限らず、シリコン、LiNbO3等の導波路であっても同様の効果が得られる。また、同種の導波路の結合においても同様の効果が得られる。
<第2の実施形態>
図7を用いて、本発明の第2の実施形態に係るハイブリッド集積化光デバイスを説明する。図7には、基板210上に、PLC220と、半導体レーザアレイ230と、が設けられたハイブリッド集積化光デバイスが示されている。図7に示されるように、PLC220には、少なくとも1つの光導波路121と、光導波路121を伝搬する光のフィールド分布を調整することが可能な本実施形態に係る光フィールド分布調整部1403と、が設けられている。光フィールド分布調整部1403は、半導体レーザアレイ230から出力された光と結合する入力側スラブ導波路221と、入力側スラブ導波路221に接続された複数のアレイ導波路222を有するAWG(Arrayed-Waveguide Grating)223と、AWG223に接続され、複数のアレイ導波路222からそれぞれ出力された光を集光して光導波路121に出力する出力側スラブ導波路224と、光路差調整部225と、を含む。
半導体レーザアレイ230は、光の入出力を可能とする少なくとも1つ以上の導波路が端面に設けられている。光導波路121は、外部の光回路に光ファイバー等を介してそのまま接続してもよいし、他の機能回路を同一基板上に形成したものに接続してもよい。
第2の実施形態に係るハイブリッド集積化光デバイスによると、AWGを用いて光フィールド分布調整部を構成することにより、x方向に関する位置ずれによる半導体レーザと石英系PLCとの光結合の低下を組立後にPLC側から修正することが可能となる。
本実施形態に係るハイブリッド集積化光デバイスの原理について説明する。AWG223は、波長合分波器として広く用いられており、その原理自体は広く知られている。入力側スラブ導波路221に入射した光は、入力側スラブ導波路221で回折されて広がり、各アレイ導波路223に入射する。アレイ導波路223は、隣接するアレイ導波路223に対してある一定の光路長差ΔL(アレイ導波路223の材質の屈折率とアレイ導波路223の長さの積:ΔL≧0)で配列されている。アレイ導波路223の出力端では、各アレイ導波路223を伝搬した光がΔLに相当する分だけ位相がずれて出射側スラブ導波路224に到達し、互いに干渉し、各アレイ導波路223から出力された光の波面が揃う方向に回折することになる。
ここで、光路長差調整部225によって光路長差ΔLを実効的に変化させることにより、各アレイ導波路223から出力された光の波面を変化させることができ、回折する方向を変えることができる。光路長差調整部225は、例えば、図7に示されるように、入力側スラブ導波路221及び出射側スラブ導波路224に溝を形成し、第1の実施形態で上述したようにその溝に変化させたい量や方向に応じて適正な屈折率の樹脂を挿入することによって構成することができる。
光路長差調整部225により、出力側スラブ導波路224の出力端面において集光する位置を変化、つまり出力側スラブ導波路224の出力端面における光フィールド分布をx方向に調整することができる。それにより、本発明によると、組立後に半導体レーザアレイ230から出力された光と出力側スラブ導波路224の出力端面との結合位置を最適な位置に修正することが可能となり、結合効率を上げ、歩留まりを向上させる効果が得られる。
なお、図7では、入力側スラブ導波路221及び出射側スラブ導波路224の両方に光路長差調整部225を設けた構成を示しているが、一方に光路長差調整部225を設けた構成としてもよく、またAWG222にも光路長差調整部225を設けた構成としてもよい。
<実施例>
以下、本発明の実施例について説明する。本実施例では、本発明の第2の実施形態を利用した、LAN−WDMの4×25Gb/sハイブリッド集積型送信機の構成を例示する。まず、図8を用いて、本実施例に係るハイブリッド集積化光デバイスにおけるPLCを作製する際の実際の作製手順について説明する。本実施形態では、PLCとして、石英系PLCを用いることができる。石英系PLCは、量産性、低コスト性および高信頼性の面から優れた特徴を有し、様々な光干渉回路が実現可能であり、光通信分野において実用化されている。石英系PLCは、標準的なフォトグラフィー法、エッチング技術およびFHD(Flame Hydrolysis Deposition)等のガラス堆積技術によって作製することが可能である。具体的な製造プロセスを概観すれば、最初に、Si等の基板上に、石英ガラス等を主原料とするアンダークラッド層と、クラッド層より高い屈折率を持つコア層とを堆積させる。その後、コア層に様々な導波路パターンを形成し、最後にオーバークラッド層によってコア層から形成された導波路を埋め込む。このようなプロセスにより、導波路型の光機能回路が作製される。信号光は、上述のようなプロセスを経て作製された導波路内に閉じ込められ、PLC内部を伝搬して分岐、干渉等をさせることができる。
図8(a)は本実施例に係るPLC作製工程における断面図を示し、図8(b)はその上面図を示す。図8に示されるように、本実施例では、アンダークラッド層を基板上に堆積した後に、一度スパッタリング法により、高融点金属であるW(タングステン)をTi(チタン)を接着層として用いて、Ti/W/Tiの層構造で成膜を行い、ウエットプロセスで、後に半導体レーザが接触する台座パターンを予め形成した後にコア層を堆積しプロセスを行った。用いた導波路は、石英ガラスにゲルマニウムを添加した埋め込み導波路で、比屈折率差を2%とし、標準の導波路のコアの高さを4μm、コアの幅を4μmとした。合光する4波の波長を1295.56nm、1300.05nm、1304.58nm及び1309.14nmとし、透過損失のチャネル間格差を考慮し、FSRを7830GHzとした。結果、隣接するS字状アレイ導波路間に付与する導波路長差は、25.79μmとした。 さらに、PLC上には、後にレーザを搭載する部分について溝を形成すると同時に、後に搭載位置を調整するための調整溝を形成した。この時、先に埋め込んである台座となるW層はガラスとの選択比が高く取れるために、エッチングされずに、残ることになる。その後、リフトオフを用いた電子ビーム蒸着により、電極及び半導体レーザと位置合わせを行うためのパターンを形成し、さらに後に半導体レーザを固定する箇所に、AuSn(80wt%Au:20wt%Sn)のパターンの形成を行い、PLCの製造を行った。ここではAuSnを用いているが、他の電気伝導度が低く、融点が低い金属を用いても良い。この電極を形成する際に、PLCとの位置合わせを行うためのマークを同時に形成してある。
次に、図9を用いて、本実施例に係るハイブリッド集積化光デバイスにおける半導体レーザアレイの製造プロセスを概観する。図9(a)は本実施例に係る半導体レーザ作製工程における断面図を示し、図9(b)はその上面図を示す。図9に示されるように、最初に、n型InP基板上にInGaAsP活性層を成長させ、InGaAsP活性層の上面の一部にInGaAsPガイド層を成長させ、InGaAsPガイド層の上面の一部に回折格子を形成する。続いて、p型InPクラッド層、p型InGaAsPキャップ層を順番に成長させた後、埋め込み成長を行い、光導波路を形成する。その後、電流を注入する電極の形成、ならびに研磨を実施し、薄化した後、劈開を実施しウエハから各素子への分離、ARコート等の端面処理を実施して半導体レーザを形成する。
本実施例に係る半導体レーザアレイでは、発振波長が1295.56nm、1300.05nm、1304.58nm、1309.14nmであり、活性層の長さが250μmのDFBレーザ4つが一つの基板に400μmピッチで配置されており、出力ピッチはパッシブ導波路を介して15μm間隔となるように4波長レーザ集積素子を作成した。各光素子ができたところで、各石英系導波路、半導体レーザも個別にそれぞれの特性を事前に調査し、特性上、要求されるもののみを選定する作業を実施する。
図10を用いて、本実施例に係るハイブリッド集積化光デバイスにおけるPLCと半導体レーザアレイとの実際の組立の作業について説明する。組立作業については、非特許文献1に詳しく出ているので参照されたい。概観すれば、図8で示したプロセスによって作製されたPLCを余熱状態で、図9で示したプロセスによって作製された半導体レーザアレイを搭載する。搭載の際には、図10(a)に示されるように、透過してくる赤外光を画像により認識し、PLC上のマークならびに半導体レーザアレイ上に予め形成されたマークが所定の位置関係になるように、ステージを駆動し、位置合わせを実施する。次に、図10(b)に示されるように、半導体レーザアレイをPLCに設けられた台座上に押し付けて固定する。台座が半導体レーザに接することにより、高さ(y方向の位置)が決定される。その後、リフローを行い、AuSnを溶かしそれぞれの素子を固定する。
その後、図11(a)に示すように、一体化された光素子をサブキャリアを介してCuWからなる台に固定した後、ペルチェの上にAuSnシートを介して固定を行った。さらに、光素子からの出射光がコリメートする位置に調整して、YAG溶接によりレンズを台上に固定する。図11(b)に示すように、その後、このようにして作製された構造体をセラミックと金属からなるセラミックパッケージに固定し、光素子の温度計測を実施するサーミスタ等を搭載した後に、必要箇所をワイヤーボンディングにより電気的に接続した。さらに、ケースよりコリメートしてくる光を結合するため、アイソレーター付レセプタクルを位置合わせし、再度YAG溶接によりこれらの部材の固定を行った。
次に、本実施例に係るハイブリッド集積化光デバイスにおける検査と実際の光結合の手順を説明する。図8乃至図11を用いて説明したように組立てたモジュールについて、実際に利用する環境温度で検査を行う。ここでは素子の利用温度となるようペルチェを駆動して光素子を45℃の温度に保ち、出力の検査を行う。比較のため、温度を変え、40℃の出力検査も実施する。石英系PLCの屈折率の温度係数と半導体レーザの温度係数が異なるため、温度が40℃から45℃に上昇するとともに素子出力が単調に減少もしくは単調に増加、または素子の利用温度である45℃で素子出力が最大になる。素子出力が最大になった場合、適正な位置に素子が搭載されているとみなすことができる。
出力が温度の変化とともに単調に変化する場合、位置がずれていることを意味するため、利用温度である45℃で最適の出力になるように、溝に適正な屈折率の樹脂を入れて調整を行う。樹脂の屈折率は、石英導波路の屈折率からやや低いものからやや高いものを数種類予め用意しておき、素子出力が温度の上昇によって単調増加若しくは単調減少するのか、また、その温度変化による光出力強度の傾きによりどれぐらい低い/高い屈折率のものを入れるかを決めておき、出力の温度依存性の特性を見て、最大の素子出力となるように樹脂を決めればよい。
本実施例では、樹脂としてUVを照射すると硬化する樹脂を用いたが、自然乾燥し、硬化するもの、熱を加えて硬化するものであっても問題はなく、同様の効果が得られる。利用温度(ここでは45℃)で素子出力が最大になった場合、適正な位置に最初から素子が搭載されているとみなすことができるため、この場合、樹脂は、コアと屈折率が同じものを利用すれば、結合位置を変化させることなく溝の空間への透過損失を改善することができる。
さらに、温度依存性の検査が単調減少であったものを、調整を誤って、単調増加させるまで特性を変化させてしまった場合、例えば入力側スラブ導波路の溝に違う特性の樹脂を挿入することで元の方向に戻すことも可能であり、出力側スラブ導波路側のみで調整が完了すれば入力側スラブ導波路の溝には、コアと同じ屈折率の樹脂を入ればよい。
本実施例では、レーザ搭載部と接するスラブ導波路は、直線となるようにエッチングした。1波長のみをスラブに結合する場合はほぼスラブの中央を利用すれば問題とならないが、多波長を結合する場合、AWGに用いられるスラブ導波路は、レンズとして機能していることから、直線に端面を切断すると、若干ながらスラブの中央点からの距離に応じて、誤差が大きくなる。十分にスラブ長が各レーザ出力のピッチ(ここでは15μmとした)に対して十分に長ければ、誤差は大きな問題とはならないが、スラブ長が短い場合、すなわち素子が小さい場合は、回路が小型化して誤差が無視できない場合がある。この時は、スラブとの界面における回折により、x方向にずれたチャンネルであってもレンズとして機能するスラブ導波路のフォーカス点に位置するように曲線にスラブ端面を曲面のパターンにエッチングすることで、チャンネル間の依存性を減らす効果が得られる。
基板 10、110、210
PLC 20、120、220
光導波路 21、121
半導体アクティブ素子 30
半導体レーザ 130
光フィールド分布調整部 1401、1402、1403
入力導波路 141
合分波部 142、146
アーム導波路 143、144
位相調整部 145
スラブ導波路 221、224
アレイ導波路 222
AWG 223
光路長差調整部 225
半導体レーザアレイ 230

Claims (8)

  1. 半導体レーザ素子と、
    前記半導体レーザ素子から出力された光と結合する光導波路を有するPLCと、
    が基板上に設けられたハイブリッド集積化光デバイスであって、
    前記PLCは、前記光導波路を導波する光のフィールド分布を、前記半導体レーザ素子から前記PLCに光が伝搬する方向及び前記半導体レーザ素子の高さ方向に垂直な方向に関して調整する光フィールド分布調整部を含むことを特徴とするハイブリッド集積化光デバイス。
  2. 前記光フィールド分布調整部は、
    前記半導体レーザ素子から出力された光を入力する入力導波路と、
    前記入力導波路を導波する光を0次モード光と1次モード光に分岐する第1の合分波部と、
    前記第1の合分波部で分岐された前記0次モード光を伝搬する第1のアーム導波路と、
    前記第1の合分波部で分岐された前記1次モード光を伝搬する第2のアーム導波路と、
    前記第1及び第2のアーム導波路の少なくとも一方に設けられ、当該アーム導波路を伝搬する光の位相を調整する位相調整部と、
    前記第1及び第2のアーム導波路をそれぞれ導波する光を合波して合波光を前記光導波路に出力する第2の合分波部と、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド集積化光デバイス。
  3. 前記入力導波路は、前記1次モード光の伝搬を許容するマルチモード導波路であり、0次モード光のみを導波するようにテーパ状に幅が狭まりながら前記第1のアーム導波路と結合していることを特徴とする請求項2に記載のハイブリッド集積化光デバイス。
  4. 前記位相調整部は、前記第2のアーム導波路に形成された少なくとも1以上の挿入溝内に樹脂を充填することによって構成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載のハイブリッド集積化光デバイス。
  5. 前記光フィールド分布調整部は、
    前記半導体素子から出力された光を入力する入力側スラブ導波路と、
    前記入力側スラブ導波路に接続された複数のアレイ導波路を有するAWGと、
    前記AWGに接続され、前記複数のアレイ導波路からそれぞれ出力された光を集光して前記光導波路に出力する出力側スラブ導波路と、
    隣接する前記アレイ導波路の間の光路長差を調整する光路長差調整部と、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド集積化光デバイス。
  6. 前記光路長差調整部は、前記入力側スラブ導波路、前記AWG及び前記出力側スラブ導波路の少なくとも1つに形成された少なくとも1以上の挿入溝内に樹脂を充填することによって構成されていることを特徴とする請求項5に記載のハイブリッド集積化光デバイス。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載のハイブリッド集積化光デバイスがペルチェ素子に搭載されていることを特徴とする装置。
  8. 請求項4又は6に記載のハイブリッド集積化光デバイスの製造方法であって、
    前記半導体レーザ素子と前記PLCとを前記基板上に組み立てた後であって、前記挿入溝に前記樹脂を充填する前に、当該組み立てた光デバイスの出力の温度特性を測定する工程と、
    当該測定した温度特性に基づいて、前記出力が最大となるような屈折率の樹脂を選定する工程と、
    前記樹脂を前記挿入溝に挿入する工程と、
    を含むことを特徴とする製造方法。
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