JP6388973B2 - コンクリートの温度調節装置及びコンクリートの温度調節方法 - Google Patents
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Description
上記課題を解決するコンクリートの温度調節装置は、構築するコンクリートに穴を形成する穴形成部材と、前記穴に注入される液体と、前記穴に一部が挿入される熱伝導体と、前記熱伝導体が前記穴の内底部から離れた位置に配置されるように前記熱伝導体を保持する保持部と、を備える。
この構成によれば、Ls/2≦Lhとすることにより、熱伝導体の挿入長さを十分に確保して、穴の中で対流する液体から熱伝導体に熱を伝達することができる。
図1に示すように、基盤100上に構築するコンクリート10の温度調節装置11は、コンクリート10に穴12を形成する穴形成部材13と、穴12に下端側の一部が挿入される熱伝導体20と、穴12に注入される液体14と、熱伝導体20を保持する保持部15と、を備える。基盤100は、例えば既設のコンクリート体、岩盤または地盤などである。コンクリート10は、例えば、いわゆるマスコンクリートと呼ばれる大型のコンクリート構造物を構成する。
まず、コンクリート10内部の熱Hcは、液体14を介して熱伝導体20の採熱部23に伝達される。熱伝導体20であるヒートパイプにおいて、採熱部23に熱Hcが伝わると、その熱Hcで加熱された採熱部23の作動液(水)が蒸発し(潜熱吸収)、上端側となる放熱部24との蒸気圧差により、図1に上向きの破線で示すように、蒸気と共に熱が放熱部24の方に移動する。
まず、コンクリート10を構築する前に、基盤100に下端(底部13aがある場合は、その底部13aのある端部)が接するように、穴形成部材13を配置する(配置工程)。穴形成部材13は、コンクリート10の打設範囲に応じて、所定の間隔(例えば0.5〜2m間隔)で複数配置するとよい。
ヒートパイプである熱伝導体20は、保持部15によって穴12の内底部12aから離れた位置に配置されるので、熱伝導体20と底部13aとの間には空間が形成され、この空間において、図1に曲線の矢印で示すように、液体14が対流する。そのため、熱伝導体20の端部(下端)にも、熱伝導体20の中間部分と同様に、液体14を介して熱Hcが伝達される。また、この空間において液体が対流することにより、基盤100にも、効率よく熱Hcが伝達される。
(1)熱伝導体20は、保持部15によって穴12の内底部12aから離れた位置に配置されるので、内底部12aと熱伝導体20の間に形成される空間内で液体14が対流する。そのため、熱伝導体20の穴12に挿入された部分には、コンクリート10から生じる熱Hcが液体14を介して速やかに伝達される。これにより、熱伝導体20の穴12に挿入された部分から、熱伝導体20の穴12の外にある部分に速やかに熱が伝達されて、熱伝導体20の穴12の外にある部分から効率よく放熱することができる。これにより、構築するコンクリート10の温度調節を適切に行うことができる。
(4)穴12の開口を覆うフランジを保持部15とすることにより、液体14の対流を妨げることなく、熱伝導体20を穴12の内底部12aから離れた位置に保持することができる。また、保持部15が内底部12aだけでなく、穴形成部材13全体から離れた位置に熱伝導体20を配置することにより、熱伝導体20の周囲で液体14を対流させて、コンクリート10の熱Hcを効率よく熱伝導体20に伝達することができる。
上記実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。また、上記実施形態と下記変更例とは、任意に組み合わせることもできる。
・図3の右側に示す第2変更例の温度調節装置11Bのように、穴12の深さ方向が水平である場合には、熱伝導体20のうち穴12に挿入される採熱部23と穴12の外に配置される放熱部24との境界で熱伝導体20が屈曲していてもよい。このようにすると、採熱部23を穴12の中で水平な姿勢にしつつ、放熱部24を穴12の外で垂直な姿勢にすることで、穴12から突出する熱伝導体20の長さを短くすることができるので、作業のじゃまになりにくい。
(イ)基盤上に構築するコンクリートの温度調節を行う温度調節装置であって、
前記基盤に接するようにコンクリートに埋め込まれる中空部材と、
前記中空部材に注入される液体と、
前記中空部材に一部が挿入される熱伝導体と、
を備えることを特徴とするコンクリートの温度調節装置。
前記基盤に接するように中空部材を配置する配置工程と、
前記中空部材を配置した領域にコンクリートを打設する打設工程と、
前記中空部材に液体を注入する注入工程と、
前記中空部材に熱伝導体の一部を挿入する挿入工程と、
を含むことを特徴とするコンクリートの温度調節装置。
ここで、中空部材を基盤から離れた位置に配置しようとすると、コンクリートを打設するときに中空部材を他の部材によって支えておかなければならず、中空部材の配置に手間がかかる、という課題がある。その点、(イ),(ロ)によれば、中空部材を基盤に接するように配置するので、中空部材の配置にかかる手間を減らすことができる。
複数の前記穴が開口する領域を囲む堤防部と、
前記領域に貯留される液体と、
複数の前記穴のうちの一部に下端が挿入される熱伝導体と、
を備えることを特徴とするコンクリートの温度調節装置。
複数の前記穴が開口する領域に液体を貯留する貯留工程と、
複数の前記穴のうちの一部に熱伝導体の下端を挿入する挿入工程と、
を含むことを特徴とするコンクリートの温度調節方法。
例えば、図5に示す温度調節装置11Dのように、保持部15で保持することなく、熱伝導体20を穴12の内底部12aに載置してもよい。また、(イ),(ロ)における熱伝導体は、ヒートパイプに限らず、銅またはステンレスなどの金属からなる棒部材であってもよい。
Claims (5)
- 構築するコンクリートに穴を形成する穴形成部材と、
前記穴に注入される液体と、
前記穴に一部が挿入される熱伝導体と、
前記熱伝導体が前記穴の内底部から離れた位置に配置されるように前記熱伝導体を保持する保持部と、
を備えることを特徴とするコンクリートの温度調節装置。 - 基盤上に構築するコンクリートの温度調節装置であって、
前記穴形成部材は、前記コンクリートに埋設された下端部が前記基盤に接する中空管である
ことを特徴とする請求項1に記載のコンクリートの温度調節装置。 - 前記穴の深さをLs、前記穴への前記熱伝導体の挿入長さをLhとしたときに、Ls/2≦Lh<Lsである
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコンクリートの温度調節装置。 - 前記保持部は、前記穴の開口を覆うフランジであり、前記熱伝導体が前記穴形成部材から離れた位置に配置されるように前記熱伝導体を保持する
ことを特徴とする請求項1から請求項3のうち何れか一項に記載のコンクリートの温度調節装置。 - 構築するコンクリートに穴を形成する形成工程と、
前記穴に液体を注入する注入工程と、
前記穴に熱伝導体の一部を挿入する挿入工程と、
を含み、
前記挿入工程において、前記熱伝導体を前記穴の内底部から離れた位置に配置する
ことを特徴とするコンクリートの温度調節方法。
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