JP6388354B1 - ドア用装飾具 - Google Patents
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Abstract
Description
〔1〕 すなわち、本発明のドア用装飾具は、直線状にカットされた基端部1Eと先尖り状の先端部1Tとを長手方向の両端にそれぞれ有する外形状からなると共に、表面全体に凹凸部が形成された、最小厚さ2mm以上の装飾片1と、
装飾片1の前記外形状よりも一回り小さい接着形状からなり装飾片1の背面に定着形成された粘着剤層2とからなるドア用装飾具であって、
装飾片1は弾性樹脂材又はゴム製材を主剤(成分比率の内も比率の高い40重量比の成分を言う)とし、表面全体に金属調の塗装が施されてなり、先端部1Tが湾曲して裏側に曲がる湾曲状に曲げ形成され、
粘着剤層2は基端部1Eから先端部1Tの曲げ形成端を除く長手方向全体に、装飾片1よりも僅かに小さい幅の平坦な接着面を有することを特徴とする。
直線状にカットされた基端部1Eと先尖り状の先端部1Tとを長手方向の両端にそれぞれ有する外形状からなると共に、表面全体に凹凸部が形成された装飾片1と、
装飾片1の前記外形状よりも一回り小さい接着形状からなり装飾片1の背面に定着形成された粘着剤層2とからなるドア用装飾具であって、
装飾片1の基端部1Eには、略V字断面からなる複数の縦切り込み部311,312,323が、両側部の一箇所又は複数個所から基端部1の左右の複数個所それぞれに亘って横断形成され、
装飾片1は、これら切込み部311,312、313のいずれかに沿って引裂分離又は切断可能であり、
前記複数の切込み部の間隔は、ドア側部に露出するヒンジ付蝶番のヒンジ長以下の長さに対応する3.0〜12.5mmの間隔差に設定されることを特徴とすることが好ましい。
装飾片1及び粘着剤層2の長手方向の一部には、略V字断面からなる切り込み部5が、基端部と平行な直線状で基端部の幅方向に亘って横断形成され、
装飾片1は、この横切込み部5に沿って引裂分離又は切断可能であり、
前記切込み部の端部幅は、ドア側部に露出するヒンジ付蝶番のヒンジ長以下の長さに対応して設定されることを特徴とすることが好ましい。
直線状にカットされた基端部1Eと先尖り状の先端部1Tとを長手方向の両端にそれぞれ有する外形状からなると共に、表面全体に凹凸部が形成された、最小厚さ2mm以上の装飾片1と、
装飾片1の前記外形状よりも一回り小さい接着形状からなり装飾片1の背面に定着形成された粘着剤層2とからなる。
装飾片1は鉄を除く、樹脂を主剤とした素材からなる。具体的には例えば、弾性樹脂材又はゴム製材を主剤とし、表面全体に金属調の塗装が施されてなり、先端部1Tが湾曲して裏側に曲がる湾曲状に曲げ形成される。但し「主剤」とは成分比率の内も比率の高い、対全重量比40%以上の成分を言う。
装飾片1の基端部1Eは直線状のカットの両側部には、略V字断面からなる複数の縦切り込み部311,312,323が、両側部の一箇所又は複数個所から基端部1の左右の複数個所それぞれに亘って横断形成される。
粘着剤層2は基端部1Eから先端部1Tの曲げ形成端を除く長手方向全体に、装飾片1よりも僅かに小さい幅の平坦な接着面を有する。粘着剤層2は、装飾片1の裏面であって、基端部1E以外の外周縁よりも平面視にて僅かに内側の範囲に定着形成される。特に装飾片1の先端部1Tでは、先端距離1TWを隔てた頂部1TEよりも内側の位置を、粘着剤層2の先端部とする。但し、装飾片1の基端部1Eでは粘着剤層2の端部が一回り内側ではなく装飾片1と同じ位置に設定されており、装飾片1の基端部1Eと粘着剤層2の当該部分の基端部とは平面視の位置が共通している。
(装飾片1)
図1〜図10に示す実施例1の装飾片1は、所定幅の直線形状の基端部1Eから、先尖形状の先端部1Tへ向かって、一方向(例えば図1の左側方)の長手方向に全長11Lで伸びた、横長方向に取り付ける外形からなる(図1、図2)。この外形は、基端部1Eの底辺と、先端部1Tの頂点と、を有して、基端部1Eから先端部1Tに向かって徐々に細幅となる略二等辺三角形を基本形状部100とする。ドア面の側辺に沿って取り付けたとき、基本形状部100は側方を長手方向として横方向へ伸長する。
装飾片1の裏側には、装飾片1の基端部をカットないし屈曲させるための横切込み部5が、基端部1Eと平行すなわち幅方向に亘って直線状に横断形成される(図2、図3)。この横切込み部5は先端部1Tから分断長12Lだけ離れた位置にあり、側面視(側断面視)にて倒立V字形状、すなわち対称山形形状のカット面で構成される(図2)。この横切込み部5の最深部(V字の頂部)に沿って、装飾片1Tを引裂分離又は切断することができる。横切込み部5に沿って装飾片1Tを引裂分離又は切断したとき、元の全長よりも短い分断長12Lとなる。例えば、貼り付け対象のドア面Dの大きさ、或いは貼り付け箇所に近接するヒンジの大きさないし形状に応じて、装飾片1を分断後全長12Lの形状に引裂分離又は切断することができる(図10)。あるいは、横切込み部5に沿って、ドア面Dへの貼り付け時に装飾片1を屈曲させ、ドア面Dの歪みに対応して粘着剤層2を密着させることができる。
横切込み部5のカット面の断面(端面)形状は、図2に示すような対称の倒立V字形状からなる。これは、横切込み部でカットしたときに基端面となるカット面が断面視にて垂直方向に近い方向を向き、平面視にて近接するヒンジに沿うことでヒンジとの一体感を持った体裁をなすためである。なお、他の形態として、互いに対水平傾斜角が異なる2辺を有した非対称の倒立V字形状からなるものとしてもよい。この場合は、カッターやハサミなどの切断器の挿入代を確保することができ、かつ、カット開始部(カット面のV字形状の溝奥部)から大きく外側へ張り出さないよう、カット方向を垂直寄りの斜め方向へ誘導しやすいものとなる。横切込み部5でカットして基部側装飾片1Bを破棄することで、装飾片1は長手方向に分断長12Lの長さを持つ先側装飾片1Aとなる(図3)。
装飾片1の裏側にはまた、装飾片1の両側部をカットないし屈曲させるための、左右一対又は左右複数対の縦切り込み部311,312,323/411,412,423が、基端部1Eと交差する方向すなわち長手方向に亘って、直線状に横断形成される(図2、図3)。この切込み部311,312,323/411,412,423は、側面視(側断面視)にて倒立V字形状すなわち対称山形形状からなり、基端部1Eの左右に形成された片側山形形状の第四隆起部14Sの側端から所定の間隔ずつ離れた位置、並びに、横切込み部5の左右端近傍の先端寄りに形成された片側山形形状片の側端から所定の間隔ずつ離れた位置に、いずれも長手方向と同じ方向にて並行形成される。各縦切込み部311,312,323/411,412,423の最深部(V字の頂部)に沿って、装飾片1Tを引裂分離又は切断することができる。対称位置にある一対の縦切込み部311,312,323/411,412,423に沿って装飾片1Tを引裂分離又は切断したとき、元の基端幅10Wよりも短い分断幅11W/12W/13Wとなる。例えば、貼り付け対象のドア面Dの大きさ、或いは貼り付け箇所に近接するヒンジ幅HW(但し「ヒンジ幅」とは、図9に符号HWで示すような、ヒンジの縦方向の長さを言う。)に応じて縦切込み部に沿って両端をそれぞれ分断することで、装飾片1の基端部1E或いは横切込み部5にてカットした後のカット端部の幅を、分断後の幅に調整することができる(図10)。あるいは、各縦切込み部に沿って、ドア面Dへの貼り付け時に装飾片1を屈曲させ、ドア面Dの歪みに対応して粘着剤層2を密着させることができる。
また、隣り合う縦切込み部の形成間隔差は、3.0〜12.5mmの範囲内の間隔差、さらに好ましくは、6.0〜7.5mmの範囲内の間隔差、例えば6.0mm又は6.6mm又は7.5mmのいずれかの間隔差に設定される。これは、ドア側部に露出するヒンジ付蝶番のヒンジ長HWの多くが、2.5インチ(約64mm)、3.0インチ(約76mm)、3.5インチ(約89mm)、4.0インチ(約102mm)、5.0インチ(約127mm)のいずれかに寸法設定されており、寸法設定すなわちインチサイズの違いによって、12mm、13mm、25mmのいずれかの寸法差が生じることに基づく。12mm、13mm、25mmの各寸法差を半分にした6.0mm、7.7mm、12.5mmのいずれか、或いは前記各寸法差を四分の一にした3.0mm、3.75mm、6.25mmのいずれか、を間隔差に設定することで、前記ヒンジ長HWの寸法設定の差に応じたサイズ調整が可能となる。
縦切込み部のカット面の断面(端面)形状は、図4に示すような非対称の倒立V字形状からなる。特に、倒立V字形状の2辺は互いに対水平傾斜角が異なっており、幅方向中央側の辺が、幅方向外側の辺のよりも大きい対水平傾斜角で、すなわち、より直立に近い角度で傾斜設定される。これは、縦切込み部311/312/313でカットしたときにその側面のカット面(図5のCL1/CL2/CL3)や粘着剤層2が(平面視にて)表側に露出せず、かつ、近接するヒンジHのヒンジ端よりも大きく外側へ張り出さないようにするためである。カット面を対称の倒立V字形状からなるものとすると、縦切込み部のカット方向が断面視にて垂直方向よりも内側へ傾く恐れがあるところ、カット面を幅方向外方へより大きく開いた非対称の倒立V字形状からなるものとすることで、カッターやハサミなどの切断器の挿入代を確保することができ、かつ、カット開始部であるカット面のV字形状の溝奥部311T/312T/313Tから大きく外側へ張り出さないよう、カット方向を垂直寄りの斜め方向へ誘導しやすいものとなる。
装飾片1の側部は傾斜面11T/141Sで形成され、下部が外側へ僅かに張り出すように成形される(図5、図8)。これは、側面のカット面(図5のCL1/CL2/CL3)や粘着剤層2が(平面視にて)表側に露出せず、かつ、近接するヒンジHのヒンジ端よりも大きく外側へ張り出さないようにするためである。またこのような下部の傾斜面11T/141Sを形成することで、傾斜面11T/141Sの上端が鋭角部で形成される。これにより、平面視にて、金属調の装飾片1のカット端部が金属風の外形のカット部であるように演出することができる。
装飾片1の先端部1Tは平面視及び正面方向断面視にて、先尖り状、すなわち、先側に行く程細くなる形状からなると共に、側面視ないし側断面視にて、湾曲して裏側に曲がる湾曲状に反り変形した形状に成形される(図1、図6、図7)。断面視にて、先端部1Tの頂部1TEは粘着剤層2の下面位置2Lよりも下方に位置すると共に、粘着剤層2の上端縁2AEよりもさらに先端距離1TWを開けた先側に位置する(図7)。
第一隆起部11Sの中央部、第二隆起部12Sの張り出し先端よりも基部側の途中位置、第三隆起部13Sの張り出し先端よりも基部側の位置、並びに、基端部1Eの端辺近傍であって基端幅方向に離間した複数位置には、隆起部上面を窪ませた窪み穴(61,62,63,64)が形成される(図1、図8等)。これら窪み穴(61,62,63,64)は湾曲凹状の部分球面からなる(図8)。窪み穴は鋲穴の風体の装飾穴からなるが、実際にこの窪み穴に鋲を打ち込んで取り付け対称の扉に固定することもできる。
粘着剤層2は、装飾片1の前記外形状よりも一回り小さい接着形状からなり装飾片1の背面に定着形成される。基端部1Eから先端部1Tの曲げ形成端を除く長手方向全体に、装飾片1よりも僅かに小さい幅の平坦な接着面を有する。粘着剤層2の材質は限定するものではないが、例えばアクリル系共重合体を主剤とする。基端部1Eを除いた、装飾片1の外形状に沿う周縁部が、平面視内部よりも100μm以上1000μm以下の肉厚差で部分的に薄厚に成形されてなる。
実施例1のドア用装飾具は、例えば図9、図10に示すように、主にヒンジを有する開き戸のドア面に貼り付けて使用する。具体的には、ドア側部のドア枠Fに露出するヒンジ付蝶番のドアヒンジHに近接した位置に貼り付けて使用する。このうち図9に示すドア用装飾具は、基端部の第二縦切込み部312で両側端部21Bをカットして取り除き、ドア側部に露出するヒンジ付蝶番のドアヒンジHのヒンジ幅HWに応じたカット基端幅12Wへとカット成形してなる。第二縦切込み部312で取り除いた後のカット側辺CL2は、ドアヒンジの両端と並走するように貼り付けられる。これにより、図9に示すように、ドア面Dに貼り付けたカット成形後のドア用装飾具が、ドア枠Fの前面に突出して露出するドアヒンジHと同調して、全長11Lの飾り片と一体化した飾りヒンジの体裁をなす。また、窪み穴61,62,63,64は飾りヒンジの飾り片をドア面Dに止める止め鋲の体裁をなす。
実施例3の粘着剤層2は、実施例1と同様、装飾片1の前記外形状よりも一回り小さい接着形状からなり装飾片1の背面に定着形成される。基端部1Eから先端部1Tの曲げ形成端を除く長手方向全体に、装飾片1よりも僅かに小さい幅の平坦な接着面を有する。カット面の形状他、特記しない各形態及び使用方法等は実施例1と同様である。
実施例4のドア用装飾具は、図13、図14に示すように、主に引き戸に貼り付けて使用する。
1A 先側装飾片
1B 基部側装飾片
1T 先端部
1E 基端部
10W、11W、12W、13W 基端幅
11S,12S,13S,14S 隆起部
100 基本形状部
2 粘着剤層(アクリル系共重合体を主剤とするもの)
2A 先側粘着剤層
2B 基部側粘着剤層
311,312,313 幅方向カット部
411、412 幅方向カット部
5 長手方向カット部
61,62,63,64 窪み穴
Claims (4)
- 直線状にカットされた基端部と先尖り状の先端部とを長手方向の両端にそれぞれ有する外形状からなると共に、表面全体に凹凸部が形成された、最小厚さ2mm以上の装飾片と、
装飾片の前記外形状よりも一回り小さい接着形状からなり装飾片の背面に定着形成された粘着剤層とからなるドア用装飾具であって、
装飾片は弾性樹脂材又はゴム製材を主剤とし、表面全体に金属調の塗装が施されてなり、先端部が湾曲して裏側に曲がる湾曲状に曲げ形成され、
粘着剤層は基端部から先端部の曲げ形成端を除く長手方向全体に、装飾片よりも小さい幅の平坦な接着面を有することを特徴とする、ドア用装飾具。 - 粘着剤層は、基端部を除いた、装飾片の外形状に沿う周縁部が、平面視内部よりも100μm以上1000μm以下の肉厚差で部分的に薄厚に成形されてなる、請求項1に記載のドア用装飾具。
- 直線状にカットされたカット辺からなる基端部と先尖り状の先端部とを長手方向の両端にそれぞれ有する外形状からなると共に、表面全体に凹凸部が形成された装飾片と、
装飾片の前記外形状よりも一回り小さい接着形状からなり装飾片の背面に定着形成された粘着剤層とからなるドア用装飾具であって、
装飾片の基端部の両側部の一方及び他方にはそれぞれ、略V字断面からなる複数本ずつの切り込み部が、基端部の両側部近傍の一方及び他方の側辺における一箇所又は複数個所の位置から、装飾片の基端部と交差する長手方向に向かって、基端部の前記カット辺における当該一方及び他方の複数個所までを亘って、所定の間隔差で横断形成され、
装飾片は、これら切込み部のいずれかに沿って引裂分離又は切断可能であり、
前記両側部の一方に形成された切込み部同士の間隔差、及び、前記両側部の他方に形成された切込み部同士の間隔差は、それぞれ、ドア側部に露出するヒンジ付蝶番のヒンジ長以下の長さに対応する3.0〜12.5mmの間隔差に設定される、請求項1、2のいずれかに記載のドア用装飾具。 - 装飾片及び粘着剤層の長手方向の一部には、略V字断面からなる横切り込み部が、基端部と平行な直線状で基端部の幅方向に亘って、所定の端部幅の横断長さで横断形成され、
装飾片は、この横切込み部に沿って引裂分離又は切断可能であり、
前記横切込み部の端部幅は、ドア側部に露出するヒンジ付蝶番のヒンジ長以下の長さに対応して設定される、請求項1、2、3のいずれかに記載のドア用装飾具。
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