JP6387893B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、コンデンサを有する電力変換装置に関する。
直流電圧を昇降圧する電力変換装置として、特許文献1には、電力変換回路部を筐体内に収容したものが開示されている。当該電力変換装置は、電子部品への通電によって発生する磁気ノイズが、電力変換装置(筐体)の外部に漏出し、外部機器に影響を及ぼすことを抑制しようとしている。
また、上記電力変換装置には、電力変換回路部内において生じたノイズ電流を除去するためのコンデンサが配置されている。該コンデンサは、電力変換装置の出力端子とグランドとの間に接続されており、電力変換回路部に発生したノイズ電流をグランドに逃がしている。
さらに、上記電力変換装置は、筐体内に存在する磁気ノイズが、コンデンサ及びコンデンサに接続された配線と磁気結合し、新たなノイズを引き起こすことを防ぐために、筐体に貫通孔を設け、その外側にコンデンサを配置している。そして、上記電力変換装置は、貫通孔から漏れ出してくる磁気ノイズがコンデンサ及びコンデンサに接続された配線と磁気結合し、新たなノイズとなることを防ぐための工夫が施されている。
特開2014−176246号公報
しかしながら、特許文献1に記載の電力変換装置において、上記出力端子からコンデンサを介してグランドに向かって流れるノイズ電流に起因する磁場による、出力端子を流れる出力電流への影響については考慮されていない。それゆえ、コンデンサを介した出力端子からグランドまでの導電経路の形成の仕方によっては、該導電経路に流れるノイズ電流に起因して筐体の外側に形成される磁場により、出力端子や出力端子に接続されたワイヤハーネス等の配線に新たなノイズを誘起するおそれがある。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたものであり、ノイズの発生を抑制することができる電力変換装置を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、電力変換回路部と、
該電力変換回路部を収容した金属製の筐体と、
該筐体に固定された外部接続モジュールと、を有し、
該外部接続モジュールは、上記電力変換回路部と外部機器とを電気的に接続する外部接続部と、上記筐体に電気的に接続されたグランド端子と、上記筐体の外側においてコンデンサを介して上記外部接続部と上記グランド端子とを接続するノイズ電流経路と、を有し、
上記外部接続部は、上記筐体と上記ノイズ電流経路とが並ぶ第一方向に直交する第二方向に沿って形成された外部電流経路を有し、
上記ノイズ電流経路は、上記外部接続部と上記グランド端子との間において、互いに分岐した第一ノイズ電流経路と第二ノイズ電流経路とを有し、
上記第一ノイズ電流経路の一部と上記第二ノイズ電流経路の一部とは、互いに上記第二方向において逆向きのノイズ電流が流れる逆向経路部であることを特徴とする電力変換装置にある。
上記電力変換装置においては、第一ノイズ電流経路の一部と第二ノイズ電流経路の一部とが、互いに第二方向において逆向きのノイズ電流が流れる逆向経路部となっている。それゆえ、ノイズ電流経路にノイズ電流が流れたとき、第二方向に沿った外部電流経路にノイズが誘起されることを抑制することができる。すなわち、一対の逆向経路部のそれぞれに流れるノイズ電流に起因して形成される磁場同士は、互いに弱め合うため、当該磁場によって外部電流経路に誘起されるノイズを抑制することができる。
以上のごとく、本発明によれば、ノイズの発生を抑制することができる電力変換装置を提供することができる。
実施例1における、電力変換装置の一部断面上面図。 実施例1における、筐体に取り付けられた外部接続モジュールの正面図。 実施例1における、外部接続モジュールの斜視図。 実施例1における、外部接続モジュールの他の斜視図。 実施例1における、樹脂部を除いた外部接続モジュールの斜視図。 実施例1における、樹脂部を除いた外部接続モジュールの正面図。 実施例1における、ノイズ電流経路にノイズ電流が流れる様子を示す説明図。 実施例1における、樹脂部を除いた外部接続モジュールの側面図。 実施例1における、外部接続モジュールの等価回路図。 平面度が低い筐体に外部接続モジュールを取り付けた様子を示す簡略図。 実施例2における、樹脂部を除いた外部接続モジュールの正面図。 実施例3における、樹脂部を除いた外部接続モジュールの側面図。
電力変換装置は、例えば、電気自動車やハイブリッド自動車等に搭載されて用いられる。電力変換装置は、例えば、直流電力を自動車の駆動用モータの駆動に必要な交流電力に変換するインバータ、直流電力を昇圧してインバータに供給する昇圧コンバータ、或いは、直流電圧を補器用の電圧に降圧するDC−DCコンバータ等とすることができる。
(実施例1)
電力変換装置の実施例につき、図1〜図9を用いて説明する。
電力変換装置1は、図1に示すごとく、電力変換回路部10と、電力変換回路部10を収容した金属製の筐体11と、筐体11に固定された外部接続モジュール2と、を有する。図1、図3〜図8に示すごとく、外部接続モジュール2は、電力変換回路部10と外部機器(図示略)とを電気的に接続する外部接続部3と、筐体11に電気的に接続されたグランド端子4と、筐体11の外側においてコンデンサ5を介して外部接続部3とグランド端子4とを接続するノイズ電流経路6と、を有する。図5、図8に示すごとく、外部接続部3は、筐体11とノイズ電流経路6とが並ぶ第一方向Xに直交する第二方向Zに沿って形成された外部電流経路7を有する。図6に示すごとく、ノイズ電流経路6は、外部接続部3とグランド端子4との間において、互いに分岐した第一ノイズ電流経路61と第二ノイズ電流経路62とを有する。図7に示すごとく、第一ノイズ電流経路61の一部と第二ノイズ電流経路62の一部とは、互いに第二方向Zにおいて逆向きのノイズ電流が流れる逆向経路部611、621である。なお、以下においては、第一方向Xと第二方向Zとの双方に直交する方向を第三方向Yという。
本例の電力変換装置1は、高圧直流電源の電圧を低電圧に変換するためのDC−DCコンバータである。電力変換装置1は高圧直流電源に電気的に接続される入力端子100と、補器用バッテリに電気的に接続される出力端子とを有する。本例においては、この出力端子が外部接続モジュール2の外部接続部3である。
電力変換回路部10は、略直方体形状を有する金属製の筐体11に収容されている。筐体11は、電力変換装置1を搭載する車両の車体に接地(アース)されている。図1に示すごとく、筐体11の側壁部111には、電力変換装置1の入力端子100及び出力端子(外部接続部3)を挿通させるための貫通孔110が形成されている。図1、図2に示すごとく、外部接続モジュール2は、貫通孔110に外部接続部3を挿通させつつ、貫通孔110を外側から塞ぐように筐体11に固定されている。
図1〜図6に示すごとく、外部接続モジュール2は、筐体11に固定される一対の被固定部21を有する。そして、被固定部21が、グランド端子4である。一対の被固定部21は、第三方向Yにおいて、外部接続モジュール2の両端部付近であって、外部接続部3の両側に位置している。図3〜図6に示すごとく、被固定部21は、第一方向Xに貫通形成されたボルト挿通孔210を有する。図1に示すごとく、外部接続モジュール2は、ボルト12を一対の被固定部21のボルト挿通孔210に挿通させつつ筐体11の側壁部111に形成された雌ネジ孔に螺合することにより、筐体11に対して第一方向Xに締結固定されている。被固定部21は、直接又はボルト12を介して、筐体11に電気的に接続されている。
図1に示すごとく、外部接続部3は、筐体11の外側へ突出した外部端子31と、電力変換回路部10に接続された内部端子32とを有する。内部端子32は、筐体11の内側へ突出している。図8に示すごとく、外部端子31と内部端子32とは、第二方向Zに互いにずれた位置において、第一方向Xに沿って形成されている。図5、図8に示すごとく、外部端子31と内部端子32とは、中継部33によって互いに電気的に接続されている。中継部33は、筐体11の外側において、第二方向Zに沿って形成された外部電流経路7を有する。つまり、外部電流経路7は、外部端子31と内部端子32との間に形成されている。
外部接続部3は、ノイズ電流経路6、グランド端子4(被固定部21)、及びボルト12を介して筐体11に接続されている。図5、図6に示すごとく、ノイズ電流経路6は、第三方向Yにおける外部接続部3の両側に、一対形成されている。一対のノイズ電流経路6は、互いに、第三方向Yに対称な形状を有する。ノイズ電流経路6は、一端が外部接続部3における中継部33に接続されており、他端がグランド端子4に接続されている。ノイズ電流経路6は、パターン形成された導体板60と、導体板60に接続したコンデンサ5とからなる。導体板60は、厚み方向を第一方向Xとしている。図8に示すごとく、ノイズ電流経路6は、外部電流経路7よりも筐体11に近い側に形成されている。
図6、図7に示すごとく、ノイズ電流経路6は、外部接続部3から、第三方向Yに沿って形成された導入経路部63と、導入経路部63から第二方向Zの両側に向って分岐した第一ノイズ電流経路61及び第二ノイズ電流経路62とを有する。すなわち、ノイズ電流経路6において、第一ノイズ電流経路61と第二ノイズ電流経路62とは並列接続されている。ノイズ電流経路6は、導入経路部63と、導入経路部63から第二方向Zに沿って互いに反対側に形成された一対の逆向経路部611、621と、逆向経路部611、621とグランド端子4とを接続する一対の導出経路部612、622とを有する。すなわち、第一ノイズ電流経路61は、一方の逆向経路部611及び一方の導出経路部612を有し、第二ノイズ電流経路62は、他方の逆向経路部621及び他方の導出経路部622を有する。
一対の逆向経路部611、621は、互いに第二方向Zの同一直線上に配されている。また、一対の逆向経路部611、621は、第二方向Zにおいて互いに略同等の長さを有する。図8に示すごとく、外部電流経路7の一部は、一対の逆向経路部611、621のうちの一方の逆向経路部621と、第二方向Zの同じ位置に配されている。
コンデンサ5は、各逆向経路部611、621に配されている。コンデンサ5は、チップコンデンサである。各逆向経路部611、621は、直列的に接続された二つのコンデンサ5を有する。第一ノイズ電流経路61におけるコンデンサ5の容量と、第二ノイズ電流経路62におけるコンデンサ5の容量とは、互いに同等である。すなわち、第一ノイズ電流経路61の二つのコンデンサ5の合成容量と、第二ノイズ電流経路62の二つのコンデンサ5の合成容量とは、互いに同等である。本例において、各コンデンサ5の容量は、互いに同等である。また、第一ノイズ電流経路61の二つのコンデンサ5と、第二ノイズ電流経路62の二つのコンデンサ5とは、いずれも同形状である。
図6に示すごとく、ノイズ電流経路6は、一対の被固定部21の内側に形成されている。そして、コンデンサ5の一対の端子51、52の並び方向は、第一方向Xに直交すると共に、一対の被固定部21の並び方向とも直交する。一対の端子51、52は、各コンデンサ5における長手方向の両端に配されている。本例において、コンデンサ5の一対の端子51、52の並び方向は第二方向Zであり、一対の被固定部21の並び方向は第三方向Yである。コンデンサ5の一対の端子51、52は、互いに絶縁された導体板60に、それぞれはんだ付けされている。コンデンサ5は、導体板60における、筐体11と反対側の面に実装されている。
図3、図4に示すごとく、外部接続モジュール2は、外部接続部3とグランド端子4とノイズ電流経路6とを一体的にモールドする樹脂部20を有する。導体板60、コンデンサ5、及び外部接続部3の中継部33は、樹脂部20に覆われている。そして、外部接続部3の外部端子31及び内部端子32は、樹脂部20から筐体11の外側及び内側に向ってそれぞれ突出している。グランド端子4は、第一方向Xの両端部及びボルト挿通孔210を樹脂部20から露出させている。樹脂部20は、電気的絶縁性を有する材料からなる。
図5に示すごとく、コンデンサ5と導体板60とは、樹脂部20の内部に配された内部樹脂200によって互いに固定された状態にて、樹脂部20内に封止されている。内部樹脂200は、電気的絶縁性を有する材料からなる。内部樹脂200は、コンデンサ5と導体板60とを固定することにより、外部接続モジュール2の製造を容易なものとしている。すなわち、外部接続モジュール2の製造工程においては、製品完成時には切断されるタイバー(切断前は、図5における符号13の箇所に形成されている。)によって互いに連結された導体板60にコンデンサ5をはんだ付けした後、内部樹脂200によって導体板60とコンデンサ5とを互いに固定する。このとき、内部樹脂200は、タイバーを露出させつつ、導体板60とコンデンサ5とを固定する。次いで、タイバーを切断する工程に移ることにより、タイバー切断時に、比較的強度の弱いチップコンデンサ(コンデンサ5)や、チップコンデンサと導体板60との接合部に応力がかかることを抑制している。なお、図5においては、切断前のタイバーが形成されていた箇所を、符号13にて示している。
図5、図8に示すごとく、外部接続部3における中継部33の周囲には、ノイズ電流を除去するためのフェライトコア14が配置されている。すなわち、本例において、外部接続モジュール2は、フェライトコア14も有している。フェライトコア14は、筐体11の貫通孔110の内側に配されている。なお、フェライトコア14も樹脂部20によって覆われている。また、図6、図7においては、内部樹脂200及びフェライトコア14の図示を省略している。
以上のような構成により、外部接続モジュール2の等価回路は図9に示すようなものになる。このように、外部接続モジュール2は、電力変換回路部10に発生したノイズ電流を筐体11に逃がすことができるように構成されている。
次に、ノイズ電流経路6における一対の逆向経路部611、621にノイズ電流が流れることに起因して形成される磁場について、説明する。
図7には、ノイズ電流経路6に流れるノイズ電流の向きを矢印iにて示している。そして、図8には、ノイズ電流経路6における各逆向経路部611、621に流れる電流に起因して形成される磁場を示している。
図8に示すごとく、逆向経路部611に流れるノイズ電流に起因して形成される磁場H1の向きと、逆向経路部621に流れるノイズ電流に起因して形成される磁場H2の向きとは、互いに反対向きである。それゆえ、磁場H1と磁場H2とは、互いに弱め合うため、一対の逆向経路部611、621にノイズ電流が流れることに起因して逆向経路部611、621の周囲に形成される磁場を弱いものにすることができる。これにより、磁場H1、H2によって外部電流経路7にノイズ電流が誘起されることを抑制している。
次に、本例の作用効果につき説明する。
電力変換装置1においては、ノイズ電流経路6が、互いに分岐した第一ノイズ電流経路61と第二ノイズ電流経路62とを有する。そのため、ノイズ電流経路6全体におけるコンデンサ容量を大きくすることができ、外部接続部3を流れる電流からノイズ電流を除去しやすい。
また、第一ノイズ電流経路61の一部と第二ノイズ電流経路62の一部とは、互いに第二方向Zにおいて逆向きのノイズ電流が流れる逆向経路部611、621となっている。それゆえ、ノイズ電流経路6にノイズ電流が流れたとき、第二方向Zに沿った外部電流経路7に電流が誘起されることを抑制することができる。例えば、仮に一対の逆向経路部611、621のうち、逆向経路部621がないとすると、逆向経路部611に流れるノイズ電流に起因して磁場H1が形成されたとき、この磁場H1が鎖交する外部電流経路7に新たなノイズ電流が誘起される。同様に、逆向経路部611がない場合も、逆向経路部612に流れるノイズ電流に起因して磁場H2が形成されたとき、外部電流経路7に新たなノイズ電流が誘起される。
しかし、上述のように、本例においては、ノイズ電流経路6が、一対の逆向経路部611、621を有する。それゆえ、一対の逆向経路部611、621のそれぞれに流れるノイズ電流に起因して形成される磁場H1、H2同士は、互いに弱め合うため、当該磁場H1、H2によって外部電流経路7に誘起されるノイズを抑制することができる。
また、第一ノイズ電流経路61におけるコンデンサ5の容量と、第二ノイズ電流経路62におけるコンデンサ5の容量とは、互いに同等である。それゆえ、第一ノイズ電流経路61と第二ノイズ電流経路62とにそれぞれ流れるノイズ電流の大きさを同等にすることができる。これに伴い、一対の逆向経路部611、621のそれぞれに流れる電流に起因して形成される磁場同士を効果的に打ち消すことができ、外部電流経路7に誘起されるノイズを一層抑制することができる。
また、コンデンサ5の一対の端子51、52の並び方向は、第一方向X(すなわち、ボルト12の締結方向)に直交すると共に、一対の被固定部21の並び方向とも直交する。それゆえ、ノイズ電流経路6におけるコンデンサ5の端子51、52の接合部に、応力がかかることを抑制することができる。以下において、図10を用いて詳説する。
図10は、本例と異なり、コンデンサ5の端子51、52の並び方向を、一対の被固定部21の並び方向とした場合において、平面度の低い筐体911に外部接続モジュール2を締結固定した様子を示す簡略図である。つまり、図10に示す筐体911は、外部接続モジュール2を取り付けた状態において、一対の被固定部21の互いの位置が、第一方向Xにずれるように形成されている。なお、図10には、筐体911、導体板60、コンデンサ5、被固定部21、及びボルト12を簡略化したものを図示している。
図10に示すごとく、コンデンサ5とコンデンサ5が接合された導体板60との全体が平面状に形成された外部接続モジュール2を、筐体911に締結固定した場合、コンデンサ5とコンデンサ5が接続された導体板60との全体が、一対の被固定部21の並び方向に対して屈曲する。それゆえ、この場合には、コンデンサ5の一対の端子51、52の並び方向を、一対の被固定部21の並び方向にすると、導体板60とコンデンサ5の一対の端子51、52との接合部17に応力がかかりやすくなる。一方、本例のように、コンデンサ5の一対の端子51、52の並び方向を、第一方向X及び一対の被固定部21の並び方向と直交させることにより、コンデンサ5の端子51、52と導体板60との接合部17に生じる応力を低減させることができる。
また、被固定部21は、グランド端子4である。それゆえ、被固定部21と別にグランド端子4を設ける必要がないため、部品点数の削減を図ることができる。
また、コンデンサ5は、各逆向経路部611、621に配されている。これにより、コンデンサ5に流れるノイズ電流に起因する磁場を抑制することができる。
また、一対の逆向経路部611、621は、互いに第二方向Zの同一直線上に配されている。それゆえ、一対の逆向経路部611、621に流れる電流に起因して形成される磁場同士を近付けることができ、一層磁場の打ち消しの効果を得ることができる。
また、外部電流経路7は、外部端子31と内部端子32との間に形成されている。これにより、一対の逆向経路部611、621に流れる電流に起因して形成される磁場同士の打ち消しの効果を一層得ることができる。すなわち、この場合、外部電流経路7が逆向経路部611又は逆向経路部621に近い位置に配されやすくなり、仮に、逆向経路部611と逆向経路部612との一方がないとすると、逆向経路部611又は逆向経路部621に流れるノイズ電流に起因する磁場から影響を受けやすい。それゆえ、一対の逆向経路部611、612が形成されていることによる磁場打ち消しの効果を大きく得ることができる。
また、ノイズ電流経路6は、パターン形成された導体板60と、導体板60に接続したコンデンサ5とからなる。それゆえ、ノイズ電流経路6の、導体板60の厚み方向における小型化を図ることができ、ひいては外部接続モジュール2、及び電力変換装置1の小型化を図ることができる。
また、外部接続モジュール2は、外部接続部3とグランド端子4とノイズ電流経路6とを一体的にモールドする樹脂部20を有する。それゆえ、外部接続部3とグランド端子4とノイズ電流経路6との接続信頼性を確保することができる。
以上のごとく、本例によれば、ノイズの発生を抑制することができる電力変換装置を提供することができる。
(実施例2)
本例は、図11に示すごとく、実施例1に対して、ノイズ電流経路6におけるコンデンサ5の数を増やした例である。本例において、一対の逆向経路部611、621における一方の逆向経路部611において、コンデンサ5の数を増やしている。具体的には、一方の逆向経路部611に、コンデンサ5を二つ増やしている。つまり、逆向経路部611は、二つのコンデンサ5が第二方向Zに直列接続された直列部600を、一対並列接続している。それゆえ、逆向経路部611に流れるノイズ電流の大きさは、逆向経路部621に流れるノイズ電流の大きさよりも大きくなる。
外部電流経路7は、第一方向Xから見たとき、流れるノイズ電流の大きさが小さくなる方の逆向経路部621と、第二方向Zの同じ位置に配されている。
その他は、実施例1と同様である。なお、本例又は本例に関する図面において用いた符号のうち、実施例1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施例1と同様の構成要素等を表す。
本例においては、コンデンサ5の容量を増やすことができ、ノイズ除去性能を向上させることができる。
また、本例においては、一対の逆向経路部611、621に流れるノイズ電流に起因する磁場同士の打ち消しの効果を、一層得ることができる。すなわち、本例においては、一方の逆向経路部611に流れるノイズ電流に起因して外部電流経路7の周囲に生じる磁場の強さと、他方の逆向経路部621に流れるノイズ電流に起因して外部電流経路7の周囲に生じる磁場の強さとを、近付けることができる。それゆえ、外部電流経路7の周囲において、磁場打ち消しの効果を一層得ることができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
(実施例3)
本例は、図12に示すごとく、外部接続部3が、外部端子31に接続された連結部材34を有する例である。すなわち、外部接続部3は、筐体11の外側へ突出した外部端子31と、電力変換回路部10に接続された内部端子32と、外部端子31に連結された連結部材34とを有する。そして、連結部材34の一部が、外部電流経路71である。本例において、連結部材34は電力変換装置1と外部機器(例えば補器用バッテリ)とを接続するワイヤハーネスである。
連結部材34の端子341は、外部接続部3の外部端子31にナット18によって締結されている。そして、連結部材34の端子341と反対側の端子は、外部機器に接続される。
連結部材34は、端子341から第二方向Zに延びるように配置されている。この端子341から第二方向Zに延びた連結部材34の一部が外部電流経路71に相当する。外部電流経路71は、逆向経路部611、621と磁気結合する程度に隣接する位置に配されている。
その他は、実施例1と同様である。なお、本例又は本例に関する図面において用いた符号のうち、実施例1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施例1と同様の構成要素等を表す。
本例においては、一対の逆向経路部611、621にノイズ電流が流れることに起因して生じる磁場によって、外部端子31に嵌合された連結部材34の外部電流経路71に、ノイズ電流が誘起されることも抑制することができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
なお、本発明の電力変換装置における外部接続モジュールの外部接続部は、電力変換装置の入力端子に適用してもよく、また、入力端子と出力端子との双方に適用してもよい。
1 電力変換装置
10 電力変換回路部
11 筐体
2 外部接続モジュール
3 外部接続部
4 グランド端子
5 コンデンサ
6 ノイズ電流経路
61 第一ノイズ電流経路
62 第二ノイズ電流経路
7 外部電流経路
611、621 逆向経路部
X 第一方向
Z 第二方向

Claims (10)

  1. 電力変換回路部(10)と、
    該電力変換回路部(10)を収容した金属製の筐体(11)と、
    該筐体(11)に固定された外部接続モジュール(2)と、を有し、
    該外部接続モジュール(2)は、上記電力変換回路部(10)と外部機器とを電気的に接続する外部接続部(3)と、上記筐体(11)に電気的に接続されたグランド端子(4)と、上記筐体(11)の外側においてコンデンサ(5)を介して上記外部接続部(3)と上記グランド端子(4)とを接続するノイズ電流経路(6)と、を有し、
    上記外部接続部(3)は、上記筐体(11)と上記ノイズ電流経路(6)とが並ぶ第一方向(X)に直交する第二方向(Z)に沿って形成された外部電流経路(7)を有し、
    上記ノイズ電流経路(6)は、上記外部接続部(3)と上記グランド端子(4)との間において、互いに分岐した第一ノイズ電流経路(61)と第二ノイズ電流経路(62)とを有し、
    上記第一ノイズ電流経路(61)の一部と上記第二ノイズ電流経路(62)の一部とは、互いに上記第二方向(Z)において逆向きのノイズ電流が流れる逆向経路部(611、621)であることを特徴とする電力変換装置(1)。
  2. 上記第一ノイズ電流経路(61)における上記コンデンサ(5)の容量と、上記第二ノイズ電流経路(62)における上記コンデンサ(5)の容量とは、互いに同等であることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置(1)。
  3. 上記外部接続モジュール(2)は、上記筐体(11)に固定される一対の被固定部(21)を有し、該一対の被固定部(21)の内側に、上記ノイズ電流経路(6)が形成されており、上記コンデンサ(5)の一対の端子(51、52)の並び方向は、上記第一方向(X)に直交すると共に、上記一対の被固定部(21)の並び方向とも直交することを特徴とする請求項1又は2に記載の電力変換装置(1)。
  4. 上記外部接続モジュール(2)は、上記筐体(11)に固定される被固定部(21)を有し、該被固定部(21)は、上記グランド端子(4)であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の電力変換装置(1)。
  5. 上記コンデンサ(5)は、上記各逆向経路部(611、621)に配されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の電力変換装置(1)。
  6. 一対の上記逆向経路部(611、621)は、互いに上記第二方向(Z)の同一直線上に配されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の電力変換装置(1)。
  7. 上記外部接続部(3)は、上記筐体(11)の外側へ突出した外部端子(31)と、上記電力変換回路部(10)に接続された内部端子(32)とを有し、上記外部電流経路(7)は、上記外部端子(31)と上記内部端子(32)との間に形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の電力変換装置(1)。
  8. 上記外部接続部(3)は、上記筐体(11)の外側へ突出した外部端子(31)と、上記電力変換回路部(10)に接続された内部端子(32)と、上記外部端子(31)に連結された連結部材(34)とを有し、該連結部材(34)の一部が、上記外部電流経路(71)であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の電力変換装置(1)。
  9. 上記ノイズ電流経路(6)は、パターン形成された導体板(60)と、該導体板(60)に接続した上記コンデンサ(5)とからなることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の電力変換装置(1)。
  10. 上記外部接続モジュール(2)は、上記外部接続部(3)と上記グランド端子(4)と上記ノイズ電流経路(6)とを一体的にモールドする樹脂部(20)を有することを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の電力変換装置(1)。
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