JP6387890B2 - 車両用駆動装置 - Google Patents

車両用駆動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6387890B2
JP6387890B2 JP2015083702A JP2015083702A JP6387890B2 JP 6387890 B2 JP6387890 B2 JP 6387890B2 JP 2015083702 A JP2015083702 A JP 2015083702A JP 2015083702 A JP2015083702 A JP 2015083702A JP 6387890 B2 JP6387890 B2 JP 6387890B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
range
parking
switching
control
power transmission
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015083702A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016205423A (ja
Inventor
松原 正人
正人 松原
允人 舘野
允人 舘野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2015083702A priority Critical patent/JP6387890B2/ja
Publication of JP2016205423A publication Critical patent/JP2016205423A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6387890B2 publication Critical patent/JP6387890B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Gear-Shifting Mechanisms (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Description

本発明は車両用駆動装置に係り、特に、運転者の要求レンジと制御レンジとが相違するレンジ異常を監視する技術に関するものである。
(a) 複数の動力伝達状態を電気制御によって切り換えることができる動力伝達機構と、(b) 車輪の回転を阻止するパーキングロック状態とその車輪の回転を許容する非パーキングロック状態とを電気制御によって切り換えることができるパーキングロック装置と、(c) 駐車用のパーキングレンジと走行用の走行レンジとを含む複数の制御レンジの何れかを択一的に選択して要求することができるレンジ選択部材と、(d) そのレンジ選択部材によって選択された要求レンジに応じて対応する制御レンジを成立させるように前記動力伝達機構および前記パーキングロック装置を電気的に制御するレンジ切換制御部と、を有する所謂SBW(シフトバイワイヤ)方式の車両用駆動装置が知られている(特許文献1参照)。
特開2011−80565号公報
しかしながら、このようなSBW方式の車両用駆動装置においては、断線等の電気的な故障により運転者の要求レンジと制御レンジとが一致しなくなる可能性があり、フェールセーフ等の観点からそのようなレンジ異常を速やかに検出することが望まれる。
本発明は以上の事情を背景として為されたもので、その目的とするところは、運転者の要求レンジと制御レンジとが相違するレンジ異常を速やかに検出できるようにすることにある。
かかる目的を達成するために、本発明は、(a) 複数の動力伝達状態を電気制御によって切り換えることができる動力伝達機構と、(b) 車輪の回転を阻止するパーキングロック状態とその車輪の回転を許容する非パーキングロック状態とを電気制御によって切り換えることができるパーキングロック装置と、(c) 駐車用のパーキングレンジと走行用の走行レンジとを含む複数の制御レンジの何れかを択一的に選択して要求することができるレンジ選択部材と、(d) そのレンジ選択部材によって選択された前記制御レンジである要求レンジを成立させるように前記動力伝達機構および前記パーキングロック装置を電気的に制御するレンジ切換制御部と、を有する車両用駆動装置において、(e) 前記レンジ選択部材によって選択された前記要求レンジに応じて、前記複数の制御レンジの中からその要求レンジと異なる異常レンジを設定するとともに、前記制御レンジを切り換える切換要求に従ってその異常レンジを更新する一方、その異常レンジと、前記動力伝達機構および前記パーキングロック装置の制御状態によって定まる前記制御レンジとを比較して、その制御レンジと前記異常レンジとが一致する場合に異常判定を行うレンジ異常監視手段を備えており、(f) 前記レンジ切換制御部は、前記レンジ選択部材による前記パーキングレンジから前記走行レンジへの切換要求に従って前記パーキングロック装置を前記非パーキングロック状態へ切り換えるとともに前記動力伝達機構を前記走行レンジに対応する動力伝達状態へ切り換えてその走行レンジを成立させた直後に、前記レンジ選択部材によって前記パーキングレンジへ切り換える切換要求が為された場合、前記動力伝達機構に関して前記走行レンジに対応する動力伝達状態への切換が確定した後に前記パーキングレンジに対応する動力伝達遮断状態へ切り換えるようになっており、(g) 前記レンジ異常監視手段は、前記レンジ選択部材による前記パーキングレンジから前記走行レンジへの切換要求に従って前記パーキングロック装置が前記非パーキングロック状態へ切り換えられ、その走行レンジが成立させられた直後に、前記レンジ選択部材によって前記パーキングレンジへの切換要求が為された場合は、そのパーキングレンジへの切換要求に伴う前記異常レンジの更新を行わないことを特徴とする。
このような車両用駆動装置においては、運転者の要求レンジに応じて異常レンジを設定し、その異常レンジと制御レンジとを比較して異常判定を行うレンジ異常監視手段を備えているため、要求レンジと制御レンジとが異なるレンジ異常を速やかに検出することができる。また、走行レンジへの切換要求に従ってパーキングロック装置が非パーキングロック状態へ切り換えられ、その走行レンジが成立させられた直後に、パーキングレンジへの切換要求が為されても、異常レンジが更新されないため、走行レンジからパーキングレンジへ切り換えるタイミングと異常レンジの更新タイミングとのずれに起因するレンジ異常の誤判定が防止される。
例えば、パーキングレンジにおいて前進走行用のDレンジが要求されると、異常レンジとしてRレンジが設定されるとともに、パーキングロック装置が非パーキングロック状態へ切り換えられてDレンジが成立させられるが、その切換直後にパーキングレンジへの切換要求が為され、異常レンジとして走行レンジ(Dレンジなど)が設定されると、一時的に制御レンジ(Dレンジ)と異常レンジとが一致してレンジ異常と誤判定される可能性があった。すなわち、パーキングレンジへの切換に際して動力伝達機構をニュートラルにする切換制御は、制御レンジとしてDレンジへの切換が確定した後、すなわち動力伝達機構が前進走行状態に切り換えられた後に実行され、それまでは制御レンジがDレンジに維持されるのに対し、異常レンジの更新は、パーキングレンジへの切換要求が受け付けられると直ちに行われるため、それ等のタイミングのずれによって更新後の異常レンジ(Dレンジなど)と切換前の制御レンジ(Dレンジ)とが一時的に一致するタイミングがあった。
本発明が適用された車両用駆動装置の概略構成を説明する図で、制御系統の要部を併せて示した図である。 図1のレンジ異常監視部によってレンジ異常を監視する際に要求レンジに応じて設定される異常レンジを説明する図である。 図1のレンジ異常監視部によって実行される制御の一部を具体的に説明するフローチャートである。 図1のレンジ異常監視部によってレンジ異常監視制御が行われた場合の各部の作動状態を説明するタイムチャートの一例である。
本発明は、駆動力源としてエンジンを備えているエンジン駆動車両、電動モータを備えている電気自動車、或いはその両方を備えているハイブリッド車両など、種々の車両用駆動装置に適用され得る。動力伝達機構は、例えば有段または無段の自動変速機や前後進切換装置、或いは遊星歯車機構およびモータジェネレータを有する電気的な動力制御機構などで、パーキングレンジが要求された場合に動力伝達を遮断するニュートラルにできることが望ましい。
パーキングレンジから走行レンジへ切り換えられた直後にパーキングレンジへ切り換える要求が為されても、その切換要求に伴う異常レンジの更新が行われないようにするため、例えばパーキングレンジへの切換要求自体をキャンセルするように構成されるが、パーキングレンジへの切換要求自体は受け入れてレンジ切換制御を実行するとともに、異常レンジの更新を一定時間だけ遅延させるようにしても良いなど、種々の態様が可能である。
以下、本発明の実施例を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明が適用された車両用駆動装置10の制御系統を含む概略構成図である。この車両用駆動装置10は、走行用の駆動力源としてエンジン12を備えており、エンジン12から出力された駆動力は、動力伝達機構16、ディファレンシャル装置18、および一対の車軸20を経て左右の駆動輪22に伝達される。動力伝達機構16は、複数の動力伝達状態を電気制御によって切り換えることができるもので、遊星歯車式や2軸噛合式等の有段変速機、ベルト式等の無段変速機、或いは遊星歯車機構およびモータジェネレータを有する電気的な動力制御機構などを備えており、無段変速機の場合は遊星歯車式等の前後進切換装置が直列に設けられる。そして、何れの場合も、複数の動力伝達状態として、動力伝達を遮断するN(ニュートラル)モード、前進走行用のD(ドライブ)モード、前進走行時にエンジンブレーキを効かせることができるB(ブレーキ)モード、後進走行用のR(リバース)モードを成立させることができる。
上記動力伝達機構16の出力歯車にはパーキングギヤが設けられており、パーキングロック装置(Pロック装置)24によりパーキングロックポールが噛み合わされることにより、出力歯車すなわち駆動輪22の回転が機械的に阻止されるようになっている。パーキングロック装置24は、パーキングロックポールを電気制御によって駆動するもので、電動モータ等のシフトアクチュエータ26を備えており、上記のように駆動輪22の回転を阻止するパーキングロック状態(Pロック状態)と、パーキングロックポールとパーキングギヤとの噛合いを解除して駆動輪22の回転を許容する非パーキングロック状態(非Pロック状態)とを、電気制御によって切り換えることができる。
車両用駆動装置10は、エンジン12や動力伝達機構16、Pロック装置24等を制御するコントローラとして電子制御装置30を備えている。電子制御装置30は、CPU、RAM、ROM、入出力インターフェース等を備えた所謂マイクロコンピュータを含んで構成されており、CPUはRAMの一時記憶機能を利用しつつ予めROMに記憶されたプログラムに従って信号処理を行うもので、エンジン12の出力制御を行うエンジン制御部32、動力伝達機構16のモード切換制御やPロック装置24のPロック状態、非Pロック状態の切換制御を行うレンジ切換制御部34を備えている。この電子制御装置30には、シフトレバー40の操作ポジションPshを表す信号が操作ポジションセンサ42から供給されるとともに、P(パーキング)スイッチ44のON信号が供給される他、アクセルペダルの操作量であるアクセル操作量Acc、エンジン12のスロットル弁開度θth、エンジン回転速度NE、動力伝達機構16の出力歯車の回転速度(出力回転速度)Nout 、シフトアクチュエータ26によるPロック装置24の切換状態PLなど、制御に必要な各種の信号が各センサから供給される。Pロック装置24の切換状態PLは、Pロック状態か非Pロック状態かを表すもので、何れでもない場合は切換中を意味する。
シフトレバー40およびPスイッチ44は運転者によって操作されるもので、運転席横やインストルメントパネル等の運転席の近傍に配設されており、車両を駐車するP(パーキング)レンジと走行可能な走行レンジとを含む複数の制御レンジの何れかを択一的に選択して要求することができるレンジ選択部材に相当する。前記レンジ切換制御部34は、これ等のシフトレバー40またはPスイッチ44によって選択された要求レンジに従って、対応する制御レンジを成立させるように前記動力伝達機構16およびパーキングロック装置24を電気的に制御する。すなわち、この車両用駆動装置10は、所謂SBW(シフトバイワイヤ)方式で動力伝達機構16およびパーキングロック装置24を制御するものである。
シフトレバー40は、選択可能な操作ポジションPshとしてRポジション、Nポジション、Dポジション、およびBポジションを備えており、それ等の操作ポジションPshへ択一的に移動操作されるとともに、ホームポジションであるMポジションへばね等により自動的に戻されるようになっている。Rポジションは後進走行を行うためのR(リバース)レンジを制御レンジとして選択する位置で、Rレンジが要求されると、レンジ切換制御部34により動力伝達機構16がRモードに切り換えられるとともにPロック装置24が非Pロック状態に切り換えられてRレンジが成立させられる。Nポジションは動力伝達を遮断するN(ニュートラル)レンジを制御レンジとして選択する位置で、Nレンジが要求されると、レンジ切換制御部34により動力伝達機構16がNモードに切り換えられるとともにPロック装置24が非Pロック状態に切り換えられてNレンジが成立させられる。Dポジションは前進走行を行うためのD(ドライブ)レンジを制御レンジとして選択する位置で、Dレンジが要求されると、レンジ切換制御部34により動力伝達機構16がDモードに切り換えられるとともにPロック装置24が非Pロック状態に切り換えられてDレンジが成立させられる。このDレンジでは、動力伝達機構16が複数の前進ギヤ段を有する場合、スロットル弁開度θthおよび車速V(出力回転速度Nout に対応)等に応じて前進ギヤ段が切り換えられる。無段変速機の場合は、同様にスロットル弁開度θthおよび車速V等に応じて変速比が連続的に変更される。Bポジションは前進走行時にエンジンブレーキを効かせることができるB(ブレーキ)レンジを制御レンジとして選択する位置で、Dレンジを前提として選択できるレンジであり、そのBレンジが要求されると、レンジ切換制御部34により動力伝達機構16がBモードに切り換えられるとともにPロック装置24は非Pロック状態に維持される。上記Rレンジ、Dレンジ、およびBレンジは走行レンジに相当する。
Pスイッチ44は、ばね等により自動的にOFF状態に復帰する押し釦スイッチで、運転者によって押込み操作される毎にON信号を電子制御装置30に出力する。このPスイッチ44は、駐車用のP(パーキング)レンジを制御レンジとして選択するためのもので、Pレンジが要求されると、レンジ切換制御部34により動力伝達機構16がNモードに切り換えられるとともにPロック装置24がPロック状態に切り換えられてPレンジが成立させられる。
レンジ切換制御部34はまた、上記シフトレバー40またはPスイッチ44によって選択された要求レンジと、動力伝達機構16およびPロック装置24の制御状態によって定まる制御レンジとを比較して、それ等が相違するレンジ異常か否かを判定するレンジ異常監視部36を備えている。すなわち、シフトレバー40またはPスイッチ44によって選択された要求レンジに応じて、予め定められた定義に従って異常レンジを設定し、その異常レンジと動力伝達機構16およびPロック装置24の制御状態によって定まる制御レンジとが一致する場合に異常判定が行われる。図2は、要求レンジに応じて異常レンジを設定する定義を具体的に示した図で、要求レンジがPレンジまたはNレンジの時には、異常レンジとしてDレンジ、Bレンジ、およびRレンジが設定され、制御レンジがDレンジ、Bレンジ、またはRレンジの場合に異常判定が為される。要求レンジがDレンジまたはBレンジの時には、異常レンジとしてRレンジが設定され、制御レンジがRレンジの場合に異常判定が為される。また、要求レンジがRレンジの時には、異常レンジとしてDレンジおよびBレンジが設定され、制御レンジがDレンジまたはBレンジの場合に異常判定が為される。このレンジ異常監視部36はレンジ異常監視手段に相当し、異常レンジは比較レンジに相当する。
ここで、図4に示すように、制御レンジがPレンジの駐車中に、シフトレバー40がDポジションへ操作されてDレンジへの切換要求が検出されると(時間t1)、その切換要求に従って異常レンジがRレンジに更新される一方、動力伝達機構16がDモードへ切り換えられるとともにPロック装置24が非Pロック状態へ切り換えられる。Pロック装置24がP・非P切換中から非Pロック確定になると(時間t2)、制御レンジとしてDレンジが成立するとともに、次のレンジ切換要求が受け付けられるようになる。すなわち、Pロック装置24がP・非P切換中の間は、レンジ切換要求がキャンセルされるが、Pロック装置24がP・非P切換中から非Pロック確定に切り換わる直前にPスイッチ44が押込み操作されると、Pロック装置24が非Pロック確定になってDレンジが成立した直後にPレンジへの切換要求が受け付けられるとともに、異常レンジがDレンジ、Bレンジ、およびRレンジに更新される。これに対し、Pレンジへの切換に際して動力伝達機構16をNモードにする切換制御は、制御レンジとしてDレンジへの切換が確定した後、すなわち動力伝達機構16がDモードに切り換えられた後に実行され、それまでは制御レンジがDレンジに維持されるため、更新後の異常レンジ(Dレンジ、Bレンジ、Rレンジ)と切換前の制御レンジ(Dレンジ)とが一時的に一致するタイミングがあり、誤ったレンジ異常判定が為されてレンジ異常判定フラグがONになる可能性があった。図4の一点鎖線は、このように制御レンジがDレンジへ切り換わった直後にPレンジへの切換要求が受け付けられてレンジ異常判定が為された場合である。Pロック装置24の「Pロック確定」は、Pロック状態が一定時間以上継続した場合で、「非Pロック確定」は、非Pロック状態が一定時間以上継続した場合であり、どちらでもない状態が「P・非P切換中」である。
本実施例のレンジ異常監視部36は、このような誤ったレンジ異常判定を防止するため、図3に示すフローチャートに従って信号処理を行うようになっている。図3のフローチャートは、所定のサイクルタイムで繰り返し実行されるもので、ステップS1では、シフトアクチュエータ26によるPロック装置24の切換状態が非Pロック確定か否かを判断する。非Pロック確定の場合には、ステップS2を実行し、前回のサイクル時におけるPロック装置24がP・非P切換中か否かを判断する。すなわち、Pレンジの状態でシフトレバー40によってDレンジやRレンジの走行レンジが選択され、その走行レンジへの切換要求に従ってPロック装置24がPロック状態から非Pロック状態へ切り換えられた直後か否かを判断するのであり、非Pロック状態へ切り換えられた直後の場合は、ステップS3を実行する。
ステップS3では、Pスイッチ44が押込み操作されてPレンジへの切換要求中か、またはシフトレバー40がBポジションへ操作されてBレンジへの切換要求中か否かを判断する。そして、PレンジまたはBレンジへの切換要求中の場合は、ステップS4を実行し、異常レンジの更新を中止して前回値を維持する。すなわち、図4に示すようにDレンジへの切換要求の場合は、異常レンジとしてRレンジを維持し、Rレンジへの切換要求の場合は、異常レンジとしてDレンジおよびBレンジを維持するのであり、これにより異常レンジの更新タイミングと動力伝達機構16をNモードへ切り換える切換タイミング、すなわち制御レンジの切り換わりタイミングとのずれに起因するレンジ異常の誤判定が防止される。ステップS4は、例えばPレンジまたはBレンジへの切換要求そのものをキャンセルして異常レンジの前回値を維持するように定められる。図4の実線は、このようにPレンジへの切換要求そのものをキャンセルした場合で、制御レンジとしてDレンジが維持されている。なお、1サイクルタイム経過後の次回の信号処理の際には、ステップS2の判断がNO(否定)となるため、Pレンジへの切換要求が継続している場合には、その切換要求が受け入れられて要求レンジがPレンジになり、要求レンジに応じて異常レンジが更新されるが、その時点では既に動力伝達機構16はDモードで速やかにNモードへ切り換えられるため、レンジ異常と誤判定する恐れはない。
このように、本実施例の車両用駆動装置10においては、運転者の要求レンジに応じて異常レンジを設定し、その異常レンジと制御レンジとを比較して両者が一致する場合に異常判定を行うレンジ異常監視部36を備えているため、要求レンジと制御レンジとが異なるレンジ異常を速やかに検出することができる。また、走行レンジへの切換要求に従ってPロック装置24が非Pロック状態へ切り換えられ、その走行レンジが成立させられた直後に、Pレンジへの切換要求が為された場合は、その切換要求がキャンセルされて異常レンジが更新されないため、異常レンジの更新タイミングと動力伝達機構16をNモードへ切り換える切換タイミング、すなわち制御レンジの切り換わりタイミングとのずれに起因するレンジ異常の誤判定が防止される。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、これはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
10:車両用駆動装置 16:動力伝達機構 24:パーキングロック装置 30:電子制御装置 34:レンジ切換制御部 36:レンジ異常監視部(レンジ異常監視手段) 40:シフトレバー(レンジ選択部材) 44:Pスイッチ(レンジ選択部材)

Claims (1)

  1. 複数の動力伝達状態を電気制御によって成立させることができる動力伝達機構と、
    車輪の回転を阻止するパーキングロック状態と該車輪の回転を許容する非パーキングロック状態とを電気制御によって切り換えることができるパーキングロック装置と、
    駐車用のパーキングレンジと走行用の走行レンジとを含む複数の制御レンジの何れかを択一的に選択して要求することができるレンジ選択部材と、
    該レンジ選択部材によって選択された前記制御レンジである要求レンジを成立させるように前記動力伝達機構および前記パーキングロック装置を電気的に制御するレンジ切換制御部と、
    を有する車両用駆動装置において、
    前記レンジ選択部材によって選択された前記要求レンジに応じて、前記複数の制御レンジの中から該要求レンジと異なる異常レンジを設定するとともに、前記制御レンジを切り換える切換要求に従って該異常レンジを更新する一方、該異常レンジと、前記動力伝達機構および前記パーキングロック装置の制御状態によって定まる前記制御レンジとを比較して、該制御レンジと前記異常レンジとが一致する場合に異常判定を行うレンジ異常監視手段を備えており、
    前記レンジ切換制御部は、前記レンジ選択部材による前記パーキングレンジから前記走行レンジへの切換要求に従って前記パーキングロック装置を前記非パーキングロック状態へ切り換えるとともに前記動力伝達機構を前記走行レンジに対応する動力伝達状態へ切り換えて該走行レンジを成立させた直後に、前記レンジ選択部材によって前記パーキングレンジへ切り換える切換要求が為された場合、前記動力伝達機構に関して前記走行レンジに対応する動力伝達状態への切換が確定した後に前記パーキングレンジに対応する動力伝達遮断状態へ切り換えるようになっており、
    前記レンジ異常監視手段は、前記レンジ選択部材による前記パーキングレンジから前記走行レンジへの切換要求に従って前記パーキングロック装置が前記非パーキングロック状態へ切り換えられ、該走行レンジが成立させられた直後に、前記レンジ選択部材によって前記パーキングレンジへの切換要求が為された場合は、該パーキングレンジへの切換要求に伴う前記異常レンジの更新を行わない
    ことを特徴とする車両用駆動装置。
JP2015083702A 2015-04-15 2015-04-15 車両用駆動装置 Active JP6387890B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015083702A JP6387890B2 (ja) 2015-04-15 2015-04-15 車両用駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015083702A JP6387890B2 (ja) 2015-04-15 2015-04-15 車両用駆動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016205423A JP2016205423A (ja) 2016-12-08
JP6387890B2 true JP6387890B2 (ja) 2018-09-12

Family

ID=57486975

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015083702A Active JP6387890B2 (ja) 2015-04-15 2015-04-15 車両用駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6387890B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5569501B2 (ja) * 2011-10-28 2014-08-13 株式会社デンソー シフトバイワイヤシステム
JP2014228097A (ja) * 2013-05-24 2014-12-08 株式会社デンソー シフトバイワイヤ制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016205423A (ja) 2016-12-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107792074B (zh) 用于车辆的控制装置和控制方法
JP5359459B2 (ja) 車両のシフト制御装置
US20150298681A1 (en) Control apparatus for hybrid vehicle
JP2004251309A (ja) シフトバイワイヤ式自動変速機のレンジ選択装置
JP2013185656A (ja) レンジ切替装置
JP6594564B2 (ja) 車両の制御装置及び車両の制御方法
US11326689B2 (en) Shifter abnormality diagnosis device and shifter abnormality diagnosis method
WO2015145229A1 (en) Control system for vehicle
EP2821306B1 (en) Control device for hybrid vehicle
EP3722174B1 (en) Vehicle control device
JP6387890B2 (ja) 車両用駆動装置
JP6626585B2 (ja) 車両の制御装置及び車両の制御方法
US9863531B2 (en) Hydraulic control device for automatic transmission
JP6660483B2 (ja) 車両の制御装置及び車両の制御方法
JP6700115B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JP6164254B2 (ja) 車両用動力伝達装置
US12025217B2 (en) Control apparatus for vehicle
US20240183441A1 (en) Control apparatus for vehicle
US10830345B1 (en) Brake-dependent clutch holding pressure while transmission is in neutral
JP2009108922A (ja) 車両の制御装置
JP2022191800A (ja) 車両用シフトポジション決定装置
KR20200024414A (ko) Amt 탑재 차량의 시동 제어방법
JP2022152515A (ja) 車両の制御装置
JP2023008674A (ja) 車両の制御装置
JP2018071675A (ja) 自動変速機及び自動変速機の制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170425

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180130

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180228

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180717

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180730

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6387890

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151