JP6387473B1 - ねじ型チョコレートの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】全体を小型化して一口サイズとしつつ、製造歩留まりを向上することができるねじ型チョコレートの製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】ねじ山の形状が微分可能な曲線で構成され、かつ、当該形状における山と谷の部分が円弧で構成され、ボルト型チョコレートとナット型チョコレートとの間の引っかかり高さHと、製造歩留まりとのトレードオフの関係に基づいて円弧の半径Rを決定する。続いて、円弧の半径Rが決定されたボルト型チョコレートのボルト成形型又はナット型チョコレートのナット成形型に液状のチョコレートを流し込んで成形を行う。続いて、ボルト型チョコレート又はナット型チョコレートを取り出すために、ボルト成形型又はナット成形型を変形させる。さらに、ボルト成形型又はナット成形型から、ボルト型チョコレート又はナット型チョコレートを引き抜く。
【選択図】図12

Description

本発明は、ねじ型チョコレートの製造方法に関する。
所望の形状にチョコレートを成形するためには、型に設けられたその形状の空間にチョコレート液を流し込んで固め、その型から固められたチョコレートを押し出したり、引き抜いたりするのが一般的である(例えば、特許文献1、2参照)。
特開平10−42788号公報 特開平5−168413号公報
成形されるチョコレートの形状には様々なものがあるが、中には型から押し出したり、引き抜いたりするのが難しいものがある。ボルトやナットなどのねじ型のチョコレートはその最たる例である。チョコレートを押し出したり、引き出したりする時に、ねじ山が欠け、引いては全体が破損するおそれがあるためである。このような難しさは、製造歩留まりの低下をもたらす。
この場合、チョコレートをねじ軸まわりに回転させながら型から抜き出すことも考えられるが、この方法では、時間がかかりすぎる。また、分割可能な型を用いて、成型後に型を分割して固化したチョコレートを取り出すことも考えられるが、型を分割した場合に、中のチョコレートがどちらの型にくっつくかはまちまちである。一度に成形されるチョコレートは多数であるため、チョコレートがくっつく型がまちまちである場合には、チョコレートの回収に時間がかかり、やはり大量生産には向かない。
チョコレートを成形する型は、可撓性のある素材(例えば樹脂)で構成されている。そこで、多数のチョコレートを一度に成形する場合には、型を変形してチョコレートを押し出し、それを引き抜くのが最も簡便で迅速な方法になる。
チョコレートを軸方向に安全に押し出したり、引き抜いたりするためには、ボルトのねじ山とナットのねじ山との引っかかり高さ、すなわちねじ山の高さを低くするのが望ましい。しかしながら、ねじ山の高さを低くしすぎれば、ボルトにナットをはめ込んで指で回したりすることが困難になる。チョコレートの形状がボルトやナットである場合の魅力の1つが、ボルトにナットをはめ込んで緩みなく回して遊ぶことができる点である。このため、ナットをボルトに嵌めて回すことができる点を無視することはできない。
さらに、ボルトやナット型のチョコレートについては、その大きさを食べやすい1口サイズのものにしたいという要請がある。この場合、ねじの有効径や肉厚なども小さくなり、破損しやすくなるため、ボルトをナットに嵌めて回転することができるねじ型チョコレートを製造するのはさらに困難となる。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、全体を小型化して一口サイズとしつつ、製造歩留まりを向上することができるねじ型チョコレートの製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るねじ型チョコレートの製造方法は、
ねじ山の形状が微分可能な曲線で構成され、かつ、当該形状における山と谷の部分が円弧で構成されたボルト型チョコレートとナット型チョコレートとで構成されるねじ型チョコレートの製造方法であって
前記ボルト型チョコレートと前記ナット型チョコレートとの間の引っかかり高さと、製造歩留まりとのトレードオフの関係に基づいて前記円弧の半径を決定する決定工程と、
前記円弧の半径が決定されたボルト型チョコレートのボルト成形型又はナット型チョコレートのナット成形型に液状のチョコレートを流し込んで成形を行う成形工程と、
前記ボルト型チョコレート又は前記ナット型チョコレートを取り出すために、前記ボルト成形型又は前記ナット成形型を変形させる変形工程と、
前記ボルト成形型又は前記ナット成形型から、前記ボルト型チョコレート又は前記ナット型チョコレートを引き抜く引き抜き工程と、
を含む。
この場合、前記引き抜き工程では、
前記ボルト型チョコレート及び前記ナット型チョコレートを下方に引き抜く、
こととしてもよい。
本発明によれば、ボルト型チョコレートとナット型チョコレートにおけるねじ山の形状が微分可能な曲線で構成されている。このようにすれば、成形されたチョコレートを軸方向に押し出し、引き抜く際に、ねじ山が型のねじ山部分を摺動し易くなるので、チョコレートを型から押し出し、抜き出し易くすることができる。この結果、全体を小型化して一口サイズとしつつ、製造歩留まりを向上することができる。
図1(A)は、ボルト型チョコレートの形状を示す上面図である。図1(B)はその側面図である。 図2(A)は、ナット型チョコレートの形状を示す上面図である。図2(B)は、その側面図である。 ボルト型チョコレートとナット型チョコレートとが嵌合した様子を示す図である。 ねじ山の拡大断面図である。 図5(A)は、ボルト型チョコレートのボルト成形型を示す図である。図5(B)は、ナット型チョコレートのナット成形型を示す図である。 ねじ型チョコレートの製造工程のフローチャートである。 ボルト成形型の変形を示す図である。 成型された状態を示す図である。 押し当てる際にねじ山に生じる力を示す図である。 引き抜く際にねじ山に生じる力を示す図である。 図11(A)は、円弧の半径が小さい場合のねじ山の形状の一例を示す図である。図11(B)は、円弧の半径が大きい場合のねじ山の形状の一例を示す図である。 ねじ山の円弧の半径と歩留まり及びボルト−ナットの引っかかり高さとの関係を示すグラフである。 ねじ山の形状の他の例である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1(A)及び図1(B)に示すように、ボルト型チョコレート1は、ボルトねじの形状を有している。すなわち、ボルト型チョコレートは、ねじ山4が設けられたおねじ部1Aと、おねじ部1Aより径が大きい六角形状の頭部1Bとで構成されている。ボルト型チョコレート1は、そのまま口に入れることができる一口サイズのチョコレートである。ここで、一口サイズとは、一般的な成人が形を崩すことなく口に入れることができるサイズであり、一般には、3cm立方以下のものをいうが、一方向のサイズが3cmを超え4.5cm以下のものであってもよい。4.5cmは日本人の平均的な口幅であるとされている。
例えば、ボルト型チョコレート1の頭部1Bの最大直径は、23mm程度であり、全長は14mm程度である。また、ボルト型チョコレート1の頭部1Bの厚みは、8mmであり、おねじ部1Aのねじ山4の部分の長さは14mmである。ねじの谷径は、13.36mmであり、山径は、14.96mmである。しかしながら、ボルト型チョコレート1のサイズは、これに制限されない。
一方、図2(A)及び図2(B)に示すように、ナット型チョコレート2は、ナットねじの形状を有している。すなわち、ナット型チョコレート2は、ねじ山4が設けられためねじ部2Aが形成され、外径が六角形である。ナット型チョコレート2は、そのまま口に入れることができる一口サイズのチョコレートである。
例えば、ナット型チョコレート2の最大直径は、23mm程度であり、めねじ部2Aの軸方向の厚みは8mm程度である。また、めねじ部2Aのねじの谷径は、14.06mmであり、山径は、15.66mmである。しかしながら、ナット型チョコレート2のサイズは、これに制限されない。
ボルト型チョコレート1とナット型チョコレート2とは、ねじ山4のピッチや形状が同じであり、図3に示すように、ボルト型チョコレート1のねじ山にナット型チョコレート2を嵌めてナット型チョコレート2を回転させることができる。ボルト型チョコレート1とナット型チョコレート2とで、ねじ型チョコレート3が構成される。なお、例えば、ボルト型チョコレート1及びナット型チョコレート2のねじ山4のピッチは、2.82mmである。
図4に示すねじ山4の断面形状は、ボルト型チョコレート1とナット型チョコレート2のねじ山4の形状を模式的に表している。図4に示すように、ねじ山4の形状は、微分可能な曲線で構成されている。ここで、「微分可能な曲線」とは、その曲線上に角となる部分が設けられていないことを示す。この場合、折れ曲がった部分に設けられた角の面取りのための丸み、R寸法公差による丸み又は標準公差、加工公差については、前後のねじ山の線分との接線を考慮せずに設けられたものであり、微分不可能であるものとする。本実施の形態に係る微分可能な曲線とは、その曲線上の各点において曲線に接する接線が1つに決まる曲線であり、R寸法公差による丸みを有するねじ山は、微分可能な曲線で構成されたねじ山から除かれる。
したがって、ねじ山4には、三角ねじの頂点のような角の部分が設けられていない。角の部分を設けないようにすることにより、山形のねじ形状に比べて、内部の応力集中を緩和することができる。これにより、ねじ山4引いてはボルト型チョコレート1及びナット型チョコレート2が破損しにくくなっている。
より具体的には、図4に示すように、ねじ山4の形状は円弧を含んでいる。ねじ山4を円弧で繋いだ形状とすれば、ボルト型チョコレート1のねじ山4からナット型チョコレート2のねじ山4へ伝えられる力F又は逆の力の方向が分散される。ねじ山4に加わる力Fの方向を分散させることにより、ねじ山4の欠け又はボルト型チョコレート1及びナット型チョコレート2が破損しにくくなっている。
このように、ねじ山4を円弧でつないだ形状とすることにより、チョコレート全体を破損しにくくすることができるので、ボルト型チョコレート1及びナット型チョコレート2全体を小型化することができる。これにより、一口サイズのボルト型チョコレート1及びナット型チョコレート2を実現することができる。
ボルト型チョコレート1の成形には、図5(A)に示すボルト成形型5が用いられる。ボルト成形型5は、例えばシリコン製の可撓性のある部材で構成されている。ボルト成形型5は上型5Aと下型5Bと、を備える。下型5Bには、ボルト型チョコレート1が成形される空間が形成されている。
また、ナット型チョコレート2の成形には、図5(B)に示すナット成形型6が用いられる。ナット成形型6も、例えばシリコン製の可撓性のある部材で構成されている。ナット成形型6は、上型6Aと下型6Bと、を備える。上型6Aと下型6Bとで、ナット型チョコレート2が成形される空間が形成されている。
なお、実際には、ボルト成形型5及びナット成形型6には、複数のボルト型チョコレート1と、複数のナット型チョコレート2とが同時に成形されるように、複数の内部空間(型)が設けられている。
次に、ボルト型チョコレート1とナット型チョコレート2の製造方法について説明する。図6には、ボルト型チョコレート1とナット型チョコレート2の製造方法のフローチャートが示されている。
図6に示すように、まず、液状のチョコレート(チョコレート液)をボルト成形型5及びナット成形型6に流し込んで成形を行う(ステップS1;成形工程)。この成形において、ボルト成形型5内でボルト型チョコレート1が成形され、ナット成形型6内でナット型チョコレート2が成形される。この状態で、例えば、ボルト成形型5内のねじ山4とボルト型チョコレート1のねじ山4とは、図8に示すように、完全に噛み合った状態となっている。
続いて、ボルト型チョコレート1及びナット型チョコレート2を取り出すために、ボルト成形型5及びナット成形型6を変形させる(ステップS2;変形工程)。具体的には、例えば図7に示すように、押し出し棒10を例えば下型5Bの底に押し当て、ボルト成形型5を変形させる。
この変形により、図9に示すように、例えばボルト成形型5のねじ山4は、変形してボルト型チョコレート1のねじ山4から離れる方向F1に移動するとともに、ねじ山4をF2の方向に押し出すようになる。これにより、図7に示すように、ボルト型チョコレート1は、ボルト成形型5から一部押し出される。ボルト成形型5は可撓性を有し、ねじ山4が微分可能な曲線で形成されているので、押し出しの力を受けても、ボルト型チョコレート1のねじ山4では、応力集中が緩和されている。
一方、ナット成形型6については、下型6Bのめねじ部分に空洞6Cが設けられており、この空洞6Cにより、下型6Bのめねじ部分が変形し易くなっているので、ナット成形型6が変形し、ナット型チョコレート2が取り出し易い状態となっている。例えば、この空洞6C内の空気を吸引することにより、下型6Bのめねじ部分を変形させて、ナット型チョコレート2を取り出し易くすることができる。
続いて、ボルト成形型5及びナット成形型6から、ボルト型チョコレート1及びナット型チョコレート2を引き抜く(ステップS3;引き抜き工程)。この状態で、ボルト型チョコレート1の頭部1Bは、図7に示すように、ボルト成形型5から飛び出している。この頭部1Bを不図示のロボットアームで把持して抜き出す。抜き出しの際に、図10に示すように、ボルト型チョコレート1のねじ山4は、矢印F3に示すように、ボルト成形型5のねじ山に当接するようになる。しかしながら、可撓性のあるボルト成形型5の矢印F4に示す方向へのねじ山の変形により、ボルト型チョコレート1を、そのねじ山4が破損させることなく、引き抜くことができる。この場合、ねじ山4は、微分可能な曲線で形成されているため、引き抜きの際にボルト成形型5のねじ山の力を受けても、ボルト型チョコレート1のねじ山4では、応力集中が緩和されている。この点は、ナット型チョコレート2でも同様である。
なお、図7では、ボルト成形型5からボルト型チョコレート1を上方に引き抜くようになっているが、実際の引き抜き工程では、ボルト成形型5をひっくり返し、ボルト型チョコレート1を下方に引き抜くようにしてもよい。このようにすれば、重力を利用して、ボルト型チョコレート1を引き抜く易くすることができる。これは、ナット成形型6からナット型チョコレート2を引き抜く際も同様である。
本実施の形態では、ボルト型チョコレート1及びナット型チョコレート2のねじ山4の形状を、円弧で繋いだ形状とした。しかしながら、本発明はこれには限られない。ボルト型チョコレート1のねじ山4は、例えば、図11(A)に示すように、円弧と直線とを繋いだ形状であってもよい。
ここで、ねじ山4の円弧の半径をRとし、ねじのピッチをPとする。なお、図11(A)に示すように、円弧の半径RがねじのピッチPよりも十分に小さい場合に、円弧の半径Rを徐々に大きくした場合について考える。この場合、半径Rの円弧がねじ山の山と谷の中点に達するまでは、ねじ山4の形状は、円弧と直線とを繋いだ形状となる。このようなパターンでは、一般的に引っかかり高さHは高いが、その分、ねじ山4が欠ける可能性が高い。円弧の半径Rが長くなるにつれて、引っかかり高さHは低くなる。なお、図11(A)では、図の錯綜を防ぐために、便宜的に、ねじ山の山と谷との高低差を引っかかり高さHとして示している。
一方、図11(B)に示すように、円弧の半径Rが大きくなり、ねじ山4の形状は、円弧をつないだ形状となった場合について考える。このようなパターンでは、円弧の半径Rが大きくなればなるほど、一般的に引っかかり高さHは低くなるが、その分だけ、ねじ山4が欠ける可能性は低くなる。
円弧の半径Rについては、製品の歩留まりと引っかかり高さHとを考慮して決定するのが望ましい。図12には、同一ピッチPで、円弧の半径Rを変化させたときの歩留まりの変化と引っかかり高さHの変化の様子が示されている。なお、このグラフにおいて、製品の歩留まりは、製造される製品数に対して、不良品を除く製品数の割合で示されている。
図12に示すように、円弧がねじ山の山と谷の中点に達する半径Rcを境界として左側の領域では、ねじ山4の形状は、図11(A)に示す形状となり、右側の領域では、ねじ山4の形状は、図11(B)に示す形状となるので、R=Rcで、引っかかり高さHの変化の割合が変化している。また、円弧の半径Rが0.1mmから長くなるにつれて、点線で示される引っかかり高さHは低くなっていき、実線で示される製品の歩留まりも0.5上昇する。円弧の半径Rがある一定値より大きくなると、製品の歩留まりは、1.00に収束する。
ここで、製造歩留まりに求められる閾値をL1とする。また、引っかかり高さHに求められる閾値をL2とする。本実施の形態では、円弧の半径Rが、ボルト型チョコレート1とナット型チョコレート2との間の引っかかり高さHが閾値L2以上であり、かつ、可撓性を有するボルト成形型5及びナット成形型6とで成形されるボルト型チョコレート1及びナット型チョコレート2の製造歩留まりが、閾値L1以上である範囲内に規定される。図12に示す例では、円弧の半径Rの規定範囲は、R1以上R2以下となる。
なお、この規定範囲は、チョコレートの材質などによって変化するため、チョコレートの材質が変われば、異なる範囲となる。
以上詳細に説明したように、本実施の形態によれば、ボルト型チョコレート1とナット型チョコレート2におけるねじ山4の形状が微分可能な曲線で構成されている。このようにすれば、成形されたボルト型チョコレート1とナット型チョコレート2を軸方向に押し出し、引き抜く際に、ねじ山4が型のねじ山部分を摺動し易くなるので、ボルト型チョコレート1とナット型チョコレート2を型から押し出し、抜き出し易くすることができる。この結果、全体を小型化して一口サイズとしつつ、製造歩留まりを向上することができる。
また、本実施の形態によれば、ねじ山4が微分可能な曲線で構成されているので、ねじ山4に発生する応力を緩和することができる。このため、ボルト型チョコレート1及びナット型チョコレート2の破損するおそれを低減することができる。
また、本実施の形態によれば、ボルト型チョコレート1及びナット型チョコレート2をボルト成形型5及びナット成形型6から押し出すために、ねじ山4が型のねじ山に当接して押し上げられたときに、ねじ山4同士が当接する領域の面積を大きくすることができ、かつ、受ける力の方向を分散することができるので、ねじ山4の欠けを生じないようにすることができる。
また、本実施の形態によれば、ねじ山4の形状が円弧の部分を含んでいる。円弧は、外部と当接する法線方向を最も分散させることができる形状であるため、応力集中緩和がし易い形状となる。ねじ山4を円弧のみでつないだ場合には、応力集中緩和の効果を最も大きくすることができる。
また、本実施の形態によれば、ねじ山4の引っかかり高さHが求められる高さであり、歩留まりが一定以上となる条件で、ねじ型チョコレート3を製造することができる。
また、本実施の形態では、ねじの有効径を14mmとしたが、本発明はこれには限られない。ねじの有効径は、14mm以下であってもよい。また、本実施の形態では、ナット型チョコレート2の肉厚を2mmとしたが、本発明はこれには限られない。肉厚は2mm以下であってもよい。しかしながら、本発明では、ねじ型チョコレート3のサイズは、一口で食べることができるサイズであればよい。
なお、ボルト型チョコレート1と、ナット型チョコレート2とは、味が異なっていてもよい。例えば、ボルト型チョコレート1を通常のチョコレートとし、ナット型チョコレート2をホワイトチョコとするようにしてもよい。このようにすれば、ボルト型チョコレート1とナット型チョコレート2とを嵌合して食べることにより、2つの味を同時に味わうことができる。組み合わせが可能な味には、他に例えばフルーツ味や抹茶味などがあり、多様な味のチョコレートを食べることができる。ボルト型チョコレート1だけ食べたり、それとは味が違うナット型チョコレート2だけ食べたり、あるいはボルト型チョコレート1とナット型チョコレート2とを組み合わせて食べたりすれば、2つの味で、3種類の味わいを得ることができる。味の種類を増やせば増やすほど、多種多様な味わいを得ることができる。
なお、ねじ山4の形状は、上記実施の形態のものには限られない。例えば、図13に示すように、ねじ山4の形状を、円弧としての半円をつなげた形状としてもよい。さらには、2次曲線をつないだような形状としてもよい。このように、ねじ山、曲率が変化するような曲線で構成されていても構わない。このようにしても、ねじ部分に生じる応力集中が緩和され、全体の破損のおそれが低減される。
この発明は、この発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、この発明を説明するためのものであり、この発明の範囲を限定するものではない。すなわち、この発明の範囲は、実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、この発明の範囲内とみなされる。
本発明は、ボルト型チョコ−レートとナット型チョコレートとから構成されるねじ型チョコレートに適用することができる。
1 ボルト型チョコレート、1A おねじ部、1B 頭部、2 ナット型チョコレート、2A めねじ部、3 ねじ型チョコレート、4 ねじ山、5 ボルト成形型、5A 上型、5B 下型、6 ナット成形型、6A 上型、6B 下型、6C 空洞、10 押し出し棒

Claims (2)

  1. ねじ山の形状が微分可能な曲線で構成され、かつ、当該形状における山と谷の部分が円弧で構成されたボルト型チョコレートとナット型チョコレートとで構成されるねじ型チョコレートの製造方法であって
    前記ボルト型チョコレートと前記ナット型チョコレートとの間の引っかかり高さと、製造歩留まりとのトレードオフの関係に基づいて前記円弧の半径を決定する決定工程と、
    前記円弧の半径が決定されたボルト型チョコレートのボルト成形型又はナット型チョコレートのナット成形型に液状のチョコレートを流し込んで成形を行う成形工程と、
    前記ボルト型チョコレート又は前記ナット型チョコレートを取り出すために、前記ボルト成形型又は前記ナット成形型を変形させる変形工程と、
    前記ボルト成形型又は前記ナット成形型から、前記ボルト型チョコレート又は前記ナット型チョコレートを引き抜く引き抜き工程と、
    を含むねじ型チョコレートの製造方法。
  2. 前記引き抜き工程では、
    前記ボルト型チョコレート又は前記ナット型チョコレートを下方に引き抜く、
    請求項1に記載のねじ型チョコレートの製造方法。
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