以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1に示すように、本発明のスロットマシン(遊技機)10は、遊技者側を向く面である前面側が開口された箱状の筐体11と、当該筐体11の前面側開口を開閉する前面扉12とを備えている。筐体11には、第1〜第3リール20a〜20cがユニット化されたリールユニットと、メダルの払い出しを行うホッパー装置等が収納されている。前面扉12は、上扉12aと下扉12bとに分割されており、これら上扉12aおよび下扉12bはそれぞれ筐体11に対して開閉自在となっている。
上扉12aには、液晶ディスプレイ13、スピーカ14などの演出用の装置、および、表示窓16が設けられている。液晶ディスプレイ13は、各種演出用の画像(動画、静止画)を表示する。また、スピーカ14は、各種演出用の音(音楽、効果音、音声等)を出力する。なお、演出用の装置としては、液晶ディスプレイやスピーカの他にランプ(LED)などの電飾装置、アクチュエータ等で動作可能な可動役物などを設けても良い。
表示窓16の奥には、回転自在な第1リール20a、第2リール20b、第3リール20cを備えたリールユニットが、その一部を表示窓16の外から視認可能に、配置されている。各リール20a〜20cの外周面の複数種類の図柄が一列に配置されており、各リール20a〜20cが停止すると表示窓16を通して1リール当たり上中下の3個の図柄が表示される。スロットマシン10では、遊技開始に伴って各リール20a〜20cが回転を開始するとともに当選役抽選が実行されて当選役のいずれかの当選またはハズレが決定される。次いで、各リール20a〜20cが停止したときに、当選役抽選で当選した当選役に対応する図柄組合せが表示されると、この当選役が入賞となり、入賞した当選役に対応する処理(入賞処理)が実行される。
下扉12bには、メダルを投入するメダル投入口22、クレジットされたメダルをベットするためのベットボタン23、遊技を開始する際に操作されるスタートレバー24、回転しているリールを停止させるためのストップボタン26a〜26c、ホッパー装置によりメダルを払い出す払い出し口27、払い出し口27から払い出されたメダルを受けるメダル受け皿28が設けられている。
スロットマシン10では、メダル投入口22にメダルを投入、または、ベットボタン23を操作して規定枚数(例えば、3枚)のメダルをベットすることで、スタートレバー24の操作が有効化され、有効化されたスタートレバー24が操作されると遊技が開始される。遊技が開始されると、各リール20a〜20cが回転を開始し、各リール20a〜20cの回転速度が一定速度に到達して定常回転となるとストップボタン26a〜26cの操作が有効化され、有効化されたストップボタン26a〜26cを操作することによって、操作されたストップボタン26a〜26cに対応する各リール20a〜20cを停止させることができる。
図2示すように、スロットマシン10の内部には、スロットマシン10の各部を制御する制御手段として、リールユニット等を制御することによって遊技の実行および進行を制御するメイン制御基板31(主制御装置)と、液晶ディスプレイ13およびスピーカ14等の演出用の装置を制御することによって、演出の実行および進行を制御するサブ制御基板32(副制御装置)とが設けられている。メイン制御基板31とサブ制御基板32とは電気的に接続されており、メイン制御基板31からサブ制御基板32へは遊技状態を示す情報など各種情報(信号)の送信が可能となっているが、サブ制御基板32からメイン制御基板31へは情報を送信できないようになっている。
メイン制御基板31には、当選役抽選を行って当選役のいずれかまたはハズレを決定する当選役抽選部34と、リールの回転を制御する回転制御部36と、全てのリールが停止したときに当選役が入賞したか否かを判定する停止図柄判定部38と、後述の遊技制御状態のうちの演出に係わる複数の演出状態の開始と終了を制御する演出状態制御部(状態制御手段)40とが設けられている。
当選役抽選部34は、遊技開始に伴って当選役抽選テーブルを用いた当選役抽選を行う。当選役抽選テーブルは、複数の当選エリアのそれぞれに対して乱数が対応付けされたものであり、各当選エリアには当選役のいずれかまたはハズレが対応付けされている。この当選役抽選では、図示しない乱数発生器により発生された乱数を当選役抽選テーブルに照合していずれの当選エリアに該当するかが判定され、該当する当選エリアに対応付けされた当選役が当選となるか、ハズレとなる。
本実施の形態のスロットマシン10では、複数の遊技制御状態としての遊技状態が設定されており、各遊技状態では、メイン制御基板31の当選役抽選部34で使用される当選役抽選テーブルが異なることにより、制御方法が異なる。これにより、各遊技状態は、遊技の制御処理が異なる遊技制御状態となっている。この当選役抽選部34には、複数の互いに異なる当選役抽選テーブルのうちの1つずつに対応する各遊技状態の終了と開始の制御、すなわち、遊技状態の終了と開始とによる遊技状態の遷移を制御する遊技状態制御部(状態制御手段)41を有するものとなっている。
なお、本実施の形態のスロットマシン10では、リプレイの当選確率が互いに異なる場合がある当選役抽選テーブルが設けられている。遊技状態制御部41に制御される各遊技状態と、各遊技状態の開始および終了の条件については後述する。
回転制御部36は、メイン制御基板31による制御のもと、有効化されたスタートレバー24が操作されたこと(すなわち、遊技開始)に伴って各リール20a〜20cの回転を開始させるとともに、有効化されたストップボタン26a〜26cが操作されると、操作されたストップボタンに対応するリールの停止制御を行う。この停止制御において、回転制御部36は、当選役抽選で当選した当選役が入賞するように、各リール20a〜20cを停止させる。
具体的には、1つの当選役が対応付けされた当選エリアが当選役抽選で当選した状態では、この当選エリアに対応付けされた当選役が入賞するように各リール20a〜20cの停止制御を行う。
また、複数の当選役が対応付けされた当選エリアが当選役抽選で当選した状態(複数の当選役が重複当選した状態)では、ストップボタン26a〜26cの操作順序が予め設定された特定打順であるか否かに応じて、重複当選している複数の当選役のうちの入賞させるように制御される当選役が異なる。具体的には、2種類の当選役が重複当選している場合、特定打順でストップボタン26a〜26cが操作されると、一方の当選役が入賞するように停止制御を行い、特定打順以外の打順でストップボタン26a〜26cが操作されると、他方の当選役が入賞するように停止制御が行われる。
停止図柄判定部38は、各リール20a〜20cの回転が停止されると作動され、各リール20a〜20cが停止することによって表示(停止表示)された図柄組合せを、図示しない入賞判定テーブルに照合する。入賞判定テーブルには、各当選役のそれぞれの入賞態様(停止表示された場合に入賞となる図柄組合せ)が記憶されており、前述した照合により、入賞の有無や入賞した当選役の種類が判明する。メイン制御基板31は、当選役が入賞した場合、入賞した当選役に対応する入賞処理を実行する。
演出状態制御部40は、各演出状態としてのAT(ART)や、特化ゾーンや、チャンスゾーン等の終了と開始を制御するものであり、特に、上述の複数の当選役が重複して当選した場合に、一方の当選した当選役を入賞させる特定打順(停止順)を基本的に報知するアシスト演出状態(AT、ART)と基本的に報知しない通常演出状態との遷移を制御するようになっている。すなわち、ART等のアシスト演出状態(有利状態)の開始や終了をメイン制御基板31の演出状態制御部40が決定し、その決定に基づいて実際の液晶ディスプレイ13やスピーカ14等の演出用装置は、サブ制御基板32の演出制御部42が制御する。
サブ制御基板32には、メイン制御基板31から当選役抽選の結果や遊技結果など現在の遊技状態に関する情報や現在の演出状態の情報や演出状態の開始と終了の情報が入力される。サブ制御基板32はメイン制御基板31から入力された情報に基づいて液晶ディスプレイ13やスピーカ14を駆動制御することにより遊技を演出する。
また、サブ制御基板32には、演出制御部42が設けられている。演出制御部42は、演出装置を駆動制御し、当選役抽選で当選した当選役を入賞させるための遊技態様(ストップボタンの押し順など)の報知の有無やタイミング、報知を行う当選役の種類を制御することによって、遊技性の異なる複数種類の演出状態を発現させる。なお、演出制御部42は、演出状態毎に演出用の装置を制御するが、各演出状態の開始および終了は、メイン制御基板31の演出状態制御部40で行われる。
次に、メイン制御基板31の当選役抽選部34の遊技状態制御部41による遊技状態の開始と終了の制御を説明する。図3に示すように、本実施の形態のスロットマシン10における遊技状態の遷移では、6つの遊技状態が設定されている。すなわち、遊技状態には、非RT中(初期状態A)、RT1(ARTが開始されるRT状態B)、RT2(保険状態C)、RT3(通常状態D)、内部中(ボーナス成立状態E)、ボーナス中(ボーナス状態F)がある。
非RT中(初期状態A)は、スロットマシンにおける設定の変更後(初期化後)に突入する処理状態であり、リプレイの当選確率がRT1(RT状態B)より低くされた通常状態Dと同様の低確率となっている。非RT中の突入契機(開始条件)は、設定変更が行われた場合、ボーナスが終了した場合、RT3(通常状態D)が所定遊技回数の実行で終了した場合である。非RT中の終了契機(終了条件)は、ボーナスの当選、打順ベル当選時の打順不正解(取りこぼし)の場合(ベルこぼしの場合)であり、ボーナス当選の場合には、内部中(ボーナス成立状態E)に移行し、ベルこぼしの場合にRT1(RT状態B)に移行する。非RT中においては、リプレイ確率がRT1、RT2より低い非RT用の当選役抽選テーブルが用いられる。
RT1(RT状態B)は、非RT中における打順ベル不正解時(ベルこぼし時)に開始されるRT状態Bであり、リプレイの当選確率が非RT中、RT3より高い高確率となっている。RT1の開始契機は、上述の非RT中におけるベルこぼしと、RT2(保険状態C)におけるベルこぼしであり、RT1の終了契機は、ボーナスの当選と複数種あるリプレイのうちの移行リプレイの当選である。ボーナスの当選では内部中に移行し、移行リプレイの入賞では、RT2(保険状態C)に移行する。RT1においては、リプレイ確率が非RT中、RT3より高いRT1用の当選役抽選テーブルが用いられる。移行リプレイは、複数のリプレイが重複当選した際に、打順ベルと同様に、打順(停止順)によって、入賞可能か否かが決定される場合のリプレイである。ここでは、停止順が演出により報知されたのに、報知と異なる停止順でリール20a〜20cを停止すると移行リプレイが入賞し、RT1からRT2に移行する。
RT2(保険状態C)は、ARTが開始可能なRT1が終了して、直ぐに、リプレイ確率の低いRT3(通常状態D)に移行するのではなく、リプレイの当選確率がRT1と同様に高いRT2に移行し、RT2においてRT1に復帰する機会を遊技者に与えるもので、遊技者に有利なRT1が終了した際の保険となる遊技状態である。RT2の開始契機は、上述のRT1の移行リプレイの入賞であり、RT2の終了契機は、ボーナスの当選と移行リプレイの入賞とベルこぼし時である。なお、移行リプレイには、上述のRT1からRT2に移行するものと、RT2からRT3に移行するものとで異なるリプレイであってもよいし、同じリプレイであってもよい。RT2は、上述のARTが開始されるRT1が終了した際の保険となる遊技状態であり、RT2においてベルこぼしが生じた場合に、RT1に復帰可能となっているが、移行リプレイが入賞した場合にRT3に移行し、直接RT1に戻ることができなくなる。RT2においては、リプレイ確率がRT1と同様に高いRT2用の当選役抽選テーブルが用いられる。
RT3(通常状態D)は、上述のようにRT2から移行した状態で、RT1およびRT2よりもリプレイの当選確率が低い通常の遊技状態である。RT3の突入契機は、RT2における移行リプレイの入賞であり、RT3の終了条件は、ボーナスの当選と、所定の遊技回数(ゲーム(G)回数、例えば、256回)の遊技の実行である。すなわち、リプレイの当選確率が低く、ARTとなることがないRT3が開始された場合に、ボーナスに当選するか所定の遊技回数(天井となる遊技回数)を消化するまで、初期状態Aである非RT中に移行することができない。ただし、後述のようにRT3で所定の遊技回数が消化されてRT3から非RT中に移行した場合に、抽選なしで演出状態としてのART第1状態O(図4に図示)が確定となり、非RT中からRT1に移行した際に、ART第1状態Oが開始される。また、RT3においては、リプレイ確率がRT1、RT2より低いRT3用の当選役抽選テーブルが用いられる。
内部中(ボーナス成立状態E)は、ボーナスに当選してからボーナスに入賞するまでの間の状態であり、開始契機がボーナスの当選であり、終了契機がボーナスの入賞である。内部中では、当選役にボーナスが含まれていない当選役抽選テーブルが用いられる。なお、当選するボーナスには、レギュラーボーナスと、ビックボーナスとがあり、ビックボーナスの方がレギュラーボーナスよりメダルの払出枚数が多くなるように設定されている。上述の終了条件は、上述のリールユニットにおいて、遊技終了時にボーナスの入賞となる図柄組合せが表示された場合であり、ビックボーナス用の図柄組合せと、レギュラーボーナス用の図柄組合せがある。
ボーナス中(ボーナス状態F)は、ボーナスが実施されている状態であり、ボーナス中の開始契機は、上述のようにボーナスの入賞として、ビックボーナスまたはレギュラーボーナスの図柄が停止表示された場合である。ボーナス中の終了条件は、上限となる遊技回数の遊技の終了、または、上限となる枚数のメダルの払出である。上述のようにレギュラーボーナスと、ビックボーナスとでは上限となる遊技回数やメダルの払出枚数がそれぞれ異なり、それにより終了条件が異なる。
次に、図4を参照してメイン制御基板31の演出状態制御部40で行われる演出状態であるARTや通常演出状態等の演出状態の開始と終了とを説明する。
本実施の形態において、上述の遊技制御状態には、上述の主に当選役抽選テーブルの違いによる遊技状態と、上述の打順ベル等の打順(停止順)を報知するか否か等に対応する演出状態とがある。また、打順を報知する演出状態としてのART(AT)が発生する確率や、ARTを延長させるためにARTの遊技回数に遊技回数を加算(上乗せ)する抽選の頻度や抽選確率や加算される遊技回数の違い等により複数の演出状態が設定されている。
図4に示すように、本実施の形態では、演出状態として、例えば、通常演出状態M、通常時ボーナス状態N、ART第1状態O、ART第2状態P、特定時ボーナス状態Q、特化状態Rがある。通常演出状態Mは、上述の遊技状態において、主にRT2(保険状態C)、RT3(通常状態D)における演出状態であり、これらの状態に留まったままARTが発生することはない。
この通常演出状態Mにおいて、ボーナス(レギュラーボーナス)に当選して入賞した場合に、通常時ボーナス状態Nに移行する。なお、この通常演出状態Mをさらに複数のモードに分けてもよく、各モードでは、例えば、当該モードで発生した通常時ボーナス状態Nでの後述のART抽選の当選確率を異なるようにしてもよい。また、演出状態が通常演出状態Mで遊技状態が通常状態Dの場合に、通常状態Dは、天井となる所定遊技回数の遊技の終了を契機として終了して初期状態Aに移行する。この場合に、ART第1状態Oへの移行が確定する。ART第1状態Oとなることが確定した段階では、遊技状態が初期状態Aであり、未だARTを開始できない状態なので、初期状態AからRT状態Bに移行した際に、ART第1状態Oが開始される。
演出状態が上述のようにボーナスの入賞により通常演出状態Mから通常時ボーナス状態Nに移行する場合に、遊技状態は、例えば、保険状態C、通常状態Dからボーナス成立状態Eに移行し、さらに、ボーナス状態Fに移行している。
通常時ボーナス状態Nでは、ART抽選が行われる。ART抽選は、例えば、通常時ボーナス状態N開始時や、ボーナス中に特定のリプレイ(チャンスリプレイ)が入賞した場合などに行われるが、それ以外の当選役の当選、入賞、取りこぼし時に行ってもよいし、さらに遊技毎に行ってもよい。通常時ボーナス状態NでART抽選が行われ、さらに、ART抽選に当選するとART第1状態Oに移行することが確定する。なお、この際に遊技状態は、ボーナス状態Fから初期状態Aに移行し、さらに、RT状態Bに移行する。この際に、演出状態が通常時ボーナス状態NからART第1状態Oに移行する。
ここで、通常演出状態Mは、基本的には、ARTを開始できない遊技状態である保険状態C、通常状態Dとなっているが、通常演出状態Mで通常状態Dの場合に、通常状態Dで所定の遊技回数を実行することにより、遊技状態が通常状態Dから初期状態Aを経てRT状態Bに移行し、上述のように通常演出状態MからART第1状態Oに移行可能となっている。また、通常時ボーナス状態Nは、ART抽選が行われ、ART第1状態Oを開始するか否かを決定する演出状態である。通常時ボーナス状態NでART抽選に当選しないと、ボーナスが終了して通常時ボーナス状態Nが終了した際に、ART第1状態Oに移行することなく、通常演出状態Mに移行することになるが、この場合に、遊技状態は、ボーナス状態Fから初期状態Aとなって、さらにRT状態Bとなる。この場合には、遊技状態が保険状態C、通常状態Dでなく、RT状態Bであっても、演出状態が通常演出状態Mとなる。この場合にボーナスとならなくても、現状がRT状態Bなので、例えば、遊技状態をボーナス成立状態Eに移行させなくても、RT状態Bの通常演出状態MにおいてART抽選を行って当選した場合にART第1状態Oに移行するようにしてもよい。
この通常時ボーナス状態Nは、例えば、レギュラーボーナスが行われている状態であるが、ビックボーナスが行われている状態としてもよいし、レギュラーボーナスおよびビックボーナスのいずれかが行われている状態としてもよい。なお、ビックボーナスで、通常時ボーナス状態Nとなっている場合に、ART抽選なしで、通常時ボーナス状態Nが終了した場合に、ART第1状態Oに移行するものとしてもよい。
本実施の形態において、ARTが2段階となっており、実行する順番が設定されている遊技制御状態である順指定遊技制御状態として第1順指定遊技制御状態であるART第1状態Oと、第2順指定遊技制御状態であるART第2状態Pとがあり、ART第1状態OとART第2状態Pとから一群のARTが構成されている。なお、一群のARTを構成するとともに、順番に実行されるARTは、二つに限られるものではなく、3つ以上であってもよい。
RT状態Bでは、ART第1状態OとART第2状態Pが行われることになるが、RT状態Bであっても、ART第1状態OとART第2状態Pが行われていいない状態では通常演出状態Mとなる。ART第1状態Oでは、打順ベルが当選した場合に、打順ベルを入賞させる打順が高い確率で報知される。なお、打順ベルが当選した場合に当選時に毎回打順を報知してもよいし、打順を報知しない場合があってもよい。
ART第1状態Oは、上述のように打順ベルの打順を報知することにより、遊技者のリール20a〜20cの停止操作により、打順ベルを入賞させる確率が高くなり、打順ベルの入賞に基づくメダルの払出枚数が多くなるので、通常演出状態Mより遊技者に有利な演出状態である。
ART第1状態Oの開始の契機は、上述の通常演出状態Mにおいて、遊技状態である通常状態Dの遊技回数が通常状態Dの終了条件となる遊技回数となった場合と、通常演出状態Mでボーナスが入賞して通常時ボーナス状態NでART抽選に当選した場合である。なお、ART第1状態Oの開始の契機が発生した段階で遊技状態がRT状態BならばART第1状態Oが開始され、RT状態BでなければRT状態Bが開始された際にART第1状態Oが開始される。
また、ART第1状態Oの開始の契機には、さらに、通常演出状態Mではなく、ART第1状態OまたはART第2状態Pにおいて、ボーナスが入賞して特定時ボーナス状態Qとなった後に特化状態Rとならずに、特定時ボーナス状態Qが終了した場合と、特定時ボーナス状態Qとなった後に特化状態Rとなって特化状態Rが終了した場合と、直接特化状態Rとなって特化状態Rが終了した場合がある。これらの場合に、ART第2状態Pから特定時ボーナス状態Qに移行した場合や、ART第2状態Pから特定時ボーナス状態Qに移行して特化状態Rに移行した場合や、ART第2状態Pから直接特化状態Rに移行した場合に、特定時ボーナス状態Qまたは特化状態Rの終了時にART第2状態Pに戻るのではなく、設定された順番で行われるART第1状態OとART第2状態Pとのうちの最初に行われるART第1状態Oが開始されるようになっている。なお、特化状態Rは、後述のように、ART第1状態O、ART第2状態P、特定時ボーナス状態Qで行われる特化状態抽選で当選することにより開始される。ここで、特化状態Rは、ART第1状態O、ART第2状態Pで発生し、特定時ボーナス状態Qでは発生しないものとしても良いし、ART第1状態O、ART第2状態Pでは発生せずに、特定時ボーナス状態Qで発生するものとしてもよい。
順指定遊技制御状態であるART第1状態OまたはART第2状態Pとなっている場合に、順番に関係なく、ボーナスの入賞に基づいて特定時ボーナス状態Qが、所定遊技状態として発生して、この所定遊技制御状態が終了した場合に順番が一番目であるART第1状態Oが開始される。また、特化状態Rが所定遊技状態として発生して、この所定遊技制御状態が終了した場合に順番が一番目であるART第1状態Oが開始される。
特定の遊技制御状態であるART第1状態Oの終了条件は、ART第1状態Oが開始されてからの遊技回数が、ART第1状態Oに設定されている設定遊技回数(保障遊技回数)となった後の所定の遊技毎に行われる終了抽選(転落抽選)に当選することである。なお、所定の遊技毎とは、全ての遊技毎であってもよいし、所定遊技回数の遊技毎であってもよいし、特定の当選役が当選か入賞した場合の遊技毎であってもよい。この終了条件が成立した場合に、ART第1状態Oが終了してART第2状態Pが開始される。なお、終了条件となる設定遊技回数(保障遊技回数)と終了抽選(転落抽選)の当選確率は、複数の保障遊技回数や複数の当選確率から抽選等により選択されるものであってもよいし、複数の保障遊技回数と当選確率との組合せから選択されるものであってもよい。特定の遊技制御状態の終了は、状態制御手段の特定状態終了手段としてメイン制御基板31で決定される。
また、ART第1状態Oの開始条件として、遊技状態がRT状態Bとなっている通常演出状態Mにおいて、ART抽選に当選することを含めてもよい。この場合に、遊技毎に抽選しても良いし、特定の当選役が当選した場合や入賞した場合や取りこぼした場合にART抽選を行うものとしてもよい。また、ART第1状態Oにおいて、上乗せ抽選を行ってもよい。当該上乗せ抽選は、遊技毎、特定の当選役が当選した場合、入賞した場合、取りこぼした場合に行うものとしてもよい。また、上乗せ抽選に当選した場合には、上述のART第1状態Oの終了条件となる保障遊技回数および転落抽選の組合せにおいて、保障遊技回数に設定された遊技回数を加算する。この場合に、加算する遊技回数を複数段階の遊技回数から抽選で決定するものとしてもよい。
また、上乗せ抽選のようにART第1状態Oで実行される遊技回数が多くなる確率を高くする方法としては、例えば、上述のように保障遊技回数に遊技回数を加算する方法と、ART第1状態Oで保障遊技回数が1以上の場合に、遊技開始毎に保障遊技回数を減算する処理を行わずに設定された期間だけ遊技を行っても保障遊技回数が減らないようにする方法と、保障遊技回数が0の状態で、転落抽選を行わずに休止した状態とする方法と、転落抽選の当選確率を低くする方法等がある。これらの方法を行った場合に、ART第1状態Oでの遊技回数が多くなる確率を上述のような方法を用いない場合に比較して高くすることができる。また、ART第1状態Oでは、特化状態抽選が所定の遊技毎に行われており、特化状態抽選に当選するとART第1状態Oが終了して特化状態Rが発生する。特化状態抽選は、遊技毎、特定の当選役の当選、入賞、取りこぼしがあった場合などに行われる。
基本的にART第1状態Oは、その終了条件が設定された保障遊技回数と保障遊技回数の遊技が終わった後に所定の遊技毎に行われる転落抽選に当選した場合なので、ART第1状態Oでの遊技回数は確定されていないので、単純にART第1状態Oでの遊技回数を増加させることはできず、増加する確率を高めることになる。このようなART第1状態Oでの遊技回数を増加させる確率を高める処理は、例えば、特定遊技増加手段としての演出状態制御部40で行われる。後述の特化状態RでART第1状態Oでの遊技回数を増加させる確率を高める処理も特定遊技増加手段としての演出状態制御部40で行われる。
ART第2状態Pは、打順ベルの打順が報知されるARTとなる状態であるが、ART第1状態Oに比較して、打順が報知される割合(確率)を低くするなどにより、ART第2状態Pにおけるメダルの純増枚数がART第1状態Oより低くなっている。ART第2状態Pの開始条件は、ART第1状態Oの上述の転落抽選の当選であり、転落抽選に当選してART第1状態が終了した場合に、ART第2状態Pが開始されるようになっている。すなわち、ART第2状態Pは、ART第1状態Oから移行するようになっている。ART第2状態は、ART第1状態O以外の演出状態から移行することがない設定となっていることが好ましいが、ART第1状態O以外の特定の演出状態から移行することが可能となっていてもよい。
ART第2状態Pの終了条件は、設定された遊技回数の遊技の実行であり、設定された遊技回数の遊技が終了した際にART第2状態Pが終了する。また、ART第2状態Pにおいて、ボーナスが入賞するとART第2状態Pが終了してART中のボーナス入賞による演出状態である特定時ボーナス状態Qに移行する。また、ART第2状態Pでは、遊技毎、特定の当選役が当選した場合、特定の当選役が入賞した場合、特定の当選役を取りこぼした場合などに特化状態抽選が行われており、特化状態抽選に当選すると、ART第2状態Pを終了して特化状態Rに移行する。ART第1状態Oにおける特化状態Rへの移行率と、とART第2状態Pにおける特化状態Rへの移行率を比較した場合に、ART第1状態Oの方が特化状態Rへの移行率が高くなっている。すなわち
ART第1状態Oにおける特化抽選の機会がART第2状態Pより多くなっていたり、ART第1状態Oにおける特化抽選の当選確率がART第2状態Pより高くなっていたりする。
また、ART第2状態P中では、遊技毎、特定の当選役が当選した場合、特定の当選役が入賞した場合、特定の当選役を取りこぼした場合などにART第1状態Oへの昇格抽選が行われており、当該昇格抽選に当選すると、ART第2状態Pが終了した際に、ART第1状態Oが開始される。
ART第2状態Pにおいて、上述のように他の状態に移行することなく、設定された遊技回数の遊技が行われた場合に、ART第2状態Pが終了し、通常演出状態Mに移行する。また、ART第2状態Pにおいても、上述の上乗せ抽選が行われるようになっていてもよい。
なお、ART第2状態Pの終了条件は、設定された遊技回数の遊技の実行に限られるものではなく、ART第1状態Oの場合と同様に、保障遊技回数と転落抽選の組合せであってもよい。すなわち、ART第2状態Pの終了条件を、保障遊技回数の遊技が終了した後に所定の遊技毎に行われる転落抽選に当選した場合としてもよい。
ART第1状態OまたはART第2状態P中にボーナスが入賞すると、特定時ボーナス状態Qに移行する。特定時ボーナス状態Qでは、特化状態Rに移行するか否かの抽選が行われるようになっている。特化状態Rへの移行抽選の契機は、例えば、特定時ボーナス状態Q開始時、遊技毎、特定の当選役が当選した場合、特定の当選役が入賞した場合、特定の当選役を取りこぼした場合等である。
特定時ボーナス状態Qは、ボーナス状態Fが終了すると終了し、上述の移行抽選に当選していない非当選の場合に、ART第1状態Oに復帰し、ART第1状態OとART第2状態Pとからなる一群のARTを設定された演出状態の順番、すなわち、ART第1状態O、ART第2状態P順で行うことになる。すなわち、ART第2状態Pにおいて、ボーナスが入賞し、特定時ボーナス状態Qとなった後にART第2状態Pに戻るのではなく、ART第1状態Oに移行するようになっている。
特定時ボーナス状態Qで、上述の移行抽選に当選した場合には、特定時ボーナス状態Qが終了した際に特化状態Rに移行する。なお、特定時ボーナス状態Qは、遊技状態がボーナス状態Fの場合に終了せず、ボーナス状態Fが終了する際に終了するようになっている。なお、特定時ボーナス状態Qは、レギュラーボーナスに対応するものであるが、ビックボーナスであってもよい。また、特定時ボーナス状態Qと、通常時ボーナス状態Nとでは、演出が異なるようになっており、特定時ボーナス状態Qでは、ARTに移行するか否かの演出が行われ、特定時ボーナス状態Qでは、特化状態Rに移行するか否かの演出が行われる。なお、演出としては、例えば、バトルのように勝ち負けのあるようなストーリ展開か、ミッションの実行のように成功と失敗があるようなストーリ展開などであり、勝や成功の場合に、ART第1状態Oに移行したり、特化状態Rに移行したりする。
また、特定時ボーナス状態Qは、レギュラーボーナスの場合とビックボーナスの場合との両方の演出状態であってもよく、レギュラーボーナスの場合に上述の特化状態Rへの移行抽選を行って当選の場合にだけ特化状態Rに移行し、ビッグボーナスの場合は、抽選せずに必ず特化状態Rに移行するものとしえもよい。また、ビックボーナスでも移行抽選を行うが当選確率をレギュラーボーナスの場合よりも高くしてもよい。
特化状態Rは、ART第1状態O、ART第2状態P、特定時ボーナス状態Qのいずれかにおいて、特化状態抽選に当選し、ART第1状態OまたはART第2状態Pが終了した際や、特定時ボーナス状態Qが終了した際に開始される特化ゾーンである。この特化状態では、順指定遊技制御状態としてのART第1状態OおよびART第2状態Pより所定の抽選に当選し易くなっている。本実施の形態において、所定の抽選とは、上乗せ抽選であり、特化状態Rでは、所定遊技数当たりの上乗せ抽選の回数が多くなったり、上乗せ抽選の確率が高くなったりしていることにより、上乗せ抽選に当選し易くなっている。なお、所定の抽選は、ART第1状態Oにおける上述の保障遊技回数に遊技回数を加算する上乗せを行うか否かの上乗せ抽選に限られるものではなく、上述のように保障遊技回数のカウントダウンの休止や、転落抽選の当選確率の上昇や、転落抽選の休止等を行うか否かの抽選であってもよい。また、所定の抽選は、当選した場合に、他の特化ゾーンやチャンスゾーン等の遊技者に有利な演出状態への移行または移行確率の上昇を行うものであってもよい。なお、本実施の形態では、特化状態Rの終了後にART第1状態に移行するので、特化状態Rで所定の抽選に当選して他の演出状態に移行した後に特化状態Rに戻ってART第1状態Oに移行するものであってもよい。
この特化状態Rの終了条件は、例えば、設定された遊技回数の遊技の実行である。特化状態Rが終了した場合には、特化状態Rに移行する直前の演出状態が特定時ボーナス状態Q、ART第1状態O、ART第2状態Pのいずれで発生してもART第1状態Oに移行するようになっている。この場合に、特定時ボーナス状態QがART第1状態O、ART第2状態Pのいずれで発生してもART第1状態Oに移行する。
特化状態Rにおいては、遊技毎、特定の当選役が当選した場合、特定当選役が入賞した場合、特定当選役を取りこぼした場合に、上述の上乗せ抽選が行われる。なお、特化状態では、上乗せ抽選が行われる機会が上述のART第1状態OやART第2状態Pの場合より多くなっている。特化状態Rは、ART第1状態O、ART第2状態Pでもないので、現状のARTを上乗せするものではなく、ここではART第1状態Oにおける保障遊技回数を上乗せするものとなっている。この際には、上述のART第1状態Oにおける上乗せの場合と同様に保障遊技回数に遊技回数を加算する方法以外、上述のように所定期間だけ遊技を行っても保障遊技回数から遊技毎に1減算せずに、保障遊技回数が減らない状態としてもよいし、所定期間だけ転落抽選を行わないものとしてもよいし、転落抽選の当選確率を低くして転落抽選に当選し難くしてもよい。これらの場合に、特化状態Rが終了した際に開始されるART第1状態Oにおける遊技回数が増加する確率が高くなる。したがって、メイン制御基板31は、特定の遊技制御状態としてのARTの遊技回数を増加させる確率を高くする特定遊技増加手段として機能する。
なお、所定順に行われる複数の順指定遊技制御状態は、ART第1状態OやART第2状態PのようなARTに限定されるものではなく、特化ゾーンやチャンスゾーン等の他の演出状態であってもよく、さらに、複数の順指定遊技制御状態がARTと特化ゾーン等の他の演出状態との組合せとなっていてもよく、順指定遊技制御状態の1つとなるARTの前に行われる順指定遊技制御状態が特化ゾーンであってもよい。
また、順指定遊技制御状態の終了条件は、例えば、上述の保障遊技回数と転落抽選を合わせたものであるが、複数ある順指定遊技制御状態においては、全てを保障遊技回数と転落抽選との組合せとしても良いし、順指定遊技制御状態によって、終了条件が設定された遊技回数の遊技だけであったり、転落抽選の当選だけであったりしてもよい。
このような遊技機にあっては、ARTであるART第1状態Oにおいて、終了条件を保障遊技回数後の遊技で転落抽選に当選することとし、さらに保障遊技回数の加算や転落抽選の抽選確率の低減や保障遊技回数のカウントの休止や、転落抽選の休止等により、ART第1状態での遊技回数が増加傾向となるように制御可能である。これにより、転落抽選に対する遊技者の不満を低減するとともに、ARTにおける遊技回数を増加傾向にあるように見せることで、本来転落抽選は、ARTの保障遊技回数を上乗せするチャンスでもあることを印象付けることができる。
また、ARTを一群のART第1状態OとART第2状態Pとがこの順で行われるようにし、かつ、この順に関係なく、ボーナスや特化ゾーン等の所定の遊技制御状態が発生した場合に、必ずART第1状態Oに戻ることにより、例えば、ART第2状態Pだけが繰り返されて遊技が単調になるのを防止できる。
なお、ART第1状態OまたはART第2状態Pにおいて、特化状態抽選に当選して特化状態Rが発生する場合には、必ずしもART第1状態OまたはART第2状態Pを終了させてしまう必要はない。例えば、ART第1状態Oの保障遊技回数X1の初期値が50の場合に、ART第1状態Oで遊技を行うことにより、保障遊技回数X1の残り遊技回数x1が例えば20となったところで、特化状態Rが発生して特化状態Rでの遊技が行われ、特化状態Rにおいて上乗せされる上乗せ遊技回数y1が100となった場合に、再開されるART第1状態では、特化状態R発生時の残り遊技回数x1に。特化状態Rで得られた上乗せ遊技回数y1が加算され、残り遊技回数x1が120となる。
それに対して、特化状態Rの発生に際してART第1状態Oを終了させる場合には、例えば。ART第1状態Oの残り遊技回数x1が20で特化状態Rが発生し、この特化状態Rで上乗せ遊技回数が100となってこの特化状態Rが終了してART第1状態Oが開始されると、保障遊技回数X1の残り遊技回数x1は、初期値の50となり、これに上乗せ遊技回数100が加算され、残り遊技回数x1は150となる。
また、ART第2状態Pが終了となる設定遊技回数X2の初期値が50の場合に、ART第2状態Pで遊技を行うことにより、設定遊技回数X2の残り遊技回数x2が20となったところで、特化状態Rが発生して特化状態Rでの遊技が行われ、特化状態Rにおいて上乗せされる上乗せ遊技回数y2が100となった場合に。特化状態Rの終了で開始されるART第1状態では、ART第1状態が終了しているので、残り遊技回数x1は、保障遊技回数X1の初期値50に上乗せ遊技回数y2として100が加算され、残り遊技回数は150となる。さらにAT第1状態0が終了すると、ART第2状態Pが再開されるが、上述のようにART第2状態Pにおいては、設定遊技回数X2の残り遊技回数x2が20となっているので、再開されるART第2状態Pは、残り遊技回数x2としての20回の遊技で終了することになる。
それに対して、ART第2状態Pで特化状態Rが発生した際にART第2状態Pを終了する場合には、特化状態Rが終了した後にART第1状態Oが開始されて終了するとART第2状態Pが開始されるが、この際の残り遊技回数x2は、設定遊技回数X2の初期値である50回となる。
また。本実施の形態では、特化状態Rにおいて発生した上乗せ遊技回数をART第1状態Oの残り遊技回数x1に加算するものとしたが、ART第2状態の残り遊技回数x2に加算するものとしてもよいし、両方の残り遊技回数x1、x2に加算するものとしてもよし、上乗せ抽選の際に、いずれの残り遊技回数x1、x2に上乗せするかを抽選で決定するものとしてもよい。
ART第2状態Pで特化状態Rが発生した際にART第2状態Pを終了しない場合で、上乗せ遊技回数y2をART第2状態Pの残り遊技回数x2に上乗せする場合に、特化状態Rが発生した際の、ART第2状態の残り遊技回数が20で、上乗せ遊技回数が100ならば、特化状態Rが終了した後にART第1状態Oが発生して終了し、その後に再開されるART第2状態Pの残り遊技回数x2は、特化状態発生時の残り遊技回数x2に上乗せ遊技回数y2を加算した120となる。