JP6382422B1 - 調理器具、及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】鍋で沸かした湯に、卵や野菜などの食材を直接入れ、茹でる場合、食材が鍋の中に散らばることなく調理することができる調理器具を提供すること。【解決手段】可撓性材料から成る中空の本体部2と、本体部に設けられた切り込み部3と、切り込み部を介して本体部が重なる重なり部4を有する。本体部は、重なり部が重なる第1の状態と、切り込み部が肉薄部を引っ張り、一部または全部を表裏反転した場合に切り込み部が開口する第2の状態と、を取る。【選択図】図1

Description

本発明は、調理器具、及びその製造方法に関する。
卵や野菜などの食材を茹でる場合、鍋で沸かした湯に食材を直接入れ、茹であがった後、お玉などの器具で掬い上げて鍋から取り出す。また、ポーチドエッグのような卵料理を作る場合は、底に複数の孔が空いたお玉のような器具に卵を載せて鍋に入れる。
特許文献1には、前面壁、後面壁、側面壁、及び底面壁で構成される枠と、側面壁に設けた取っ手とを有し、各壁には複数の貫通孔が形成されている、調理器具について記載されている。
特開2012−223536号公報
食材を鍋に直接入れた場合、食材が分離して散らばることがあり、これを鍋から取り出すのは手間がかかる。お玉などの調理器具を用いた場合も同様である。上述の特許文献1の調理器具を用いた場合も、分離した食材が側面壁の反対側の開口から流出してしまうおそれがあるため、同様の問題がある。
本発明の目的は、食材が鍋の中に散らばることなく調理することができる調理器具を提供することにある。
本発明は、上記課題の少なくとも1つを解決するものであるが、その例を挙げるならば、次の通りである。すなわち、本発明の調理器具は、可撓性材料から成る中空の本体部と、本体部に設けられた切り込み部と、切り込み部を介して本体部が重なる重なり部を有する。
本体部は、重なり部が重なる第1の状態と、切り込み部は肉薄部を引っ張り一部または全部を表裏反転した場合に切り込み部が開口する第2の状態と、を取ることができる。
本体部は、肉薄部に凹部又は凸部が設けられていてもよい。
本体部は、係留紐と係留部を設けていてもよい。
本体部は、肉薄部と肉厚部から形成されてもよい。
本体部は、切り込み部と中空を介して対向する部分に肉厚部を有していてもよい。
本体部は、第一の肉薄部に切り込み部を介して第二の肉薄部が重なる。
本体部は、球状であってもよい。
本体部は、肉厚部を複数有していてもよい。
また、本体部は、複数の貫通孔を有していてもよい。
本体部は、すぼみのあるつぼ型をしていてもよい。
本体部は、食材を投入する投入口を備えていてもよい。
さらに、本体部は、本体部を支える足部を備えていてもよい。
切り込み部が設けられた中空の本体部を有する調理器具は、可撓性材料で中空体を成形する工程と、前記中空体を切り込み部から表裏を一部または全部を反転した形状で本体部を形成する工程とを含む製造方法により製造されてもよい。
あるいは、切り込み部が設けられた中空の本体部を有する調理器具は、可撓性材料で開口部を有する中空体を成形する工程と、前記開口部に切り込み部を後形成する工程とを含む製造方法により製造されてもよい。
本発明によれば、食材が鍋の中に散らばることなく調理することができる。
第一の実施形態に係る調理器具の一例を示す図である。 第一の実施形態に係る調理器具の製造方法の一例を示す図である。 第一の実施形態に係る調理器具の使用例を示す図である。 第一の実施形態に係る調理器具の製造方法の他の例1を示す図である。 第一の実施形態に係る調理器具の製造方法の他の例2を示す図である。 第一の実施形態に係る調理器具の製造方法の他の例3を示す図である。 第一の実施形態に係る調理器具の製造方法の他の例3を示す図である。 第一の実施形態の変形例に係る調理器具の一例を示す図である。 第二の実施形態に係る調理器具の一例を示す図である。 第二の実施形態に係る調理器具の一例を示す図である。 第二の実施形態の変形例1に係る調理器具の一例を示す図である。 第二の実施形態の変形例2に係る調理器具の一例を示す図である。 第三の実施形態に係る調理器具の一例を示す図である。
本願発明の実施形態の例について、以下、図に基づいて説明する。なお、下記実施形態において共通する構成要素については、同一の符号を振るなどして説明を省略することがある。
<第一の実施形態>
図1は、第一の実施形態に係る調理器具1Aを示している。図1(A)は、調理器具1Aの側面図、図1(B)は、調理器具1Aの平面図、図1(C)は、図1(B)のA−A断面図を示している。
図1(A)に示すように、調理器具1Aは、中空の本体部2と、本体部に設けられた切り込み部3と、切り込み部3を介して本体部2が重なる重なり部4と、を有する。
また、図1(C)に示すように、調理器具1Aは、本体部2の一部分に周囲よりも肉厚な肉厚部5と、周囲よりも肉薄な第一の肉薄部6と第二の肉薄部7とを有している。本体部2は、肉厚部5と、第一の肉薄部6と、第二の肉薄部7とを有し、中空h1を含む中空体となっている。
肉厚部5は、切り込み部3と中空h1を介して対向する位置に形成されている。第一の肉薄部6と第二の肉薄部7は、肉厚部5の端部から切り込み部3に向かって中空h1を作るように形成されている。第二の肉薄部7の端部は、少し厚く形成されている。第一の肉薄部6に切り込み部3を介して第二の肉薄部7が重なり、重なり部4となる。さらに、肉厚部5の中央付近には引掛け片8が設けられている。
なお、重なり部4の重なり方は、第二の肉薄部7が第一の肉薄部6に重なる重なり方に限られず、第一の肉薄部6に第二の肉薄部7の先端がお互いに向かい合った重なりなどや、先端が二重に重なる形状でも良い。
調理器具1Aは、図1(A)及び(C)に示すように、側面から見ると逆三角形で、角が曲面を有している形状をしている。また、図1(B)に示すように、平面から見ると四角形で、角が曲面を有している形状をしている。すなわち、三角柱状の側面に角が曲面を有している平面部分を備えた、俵のような形をしている。
調理器具1Aは、可撓性材料で形成され、例えば、シリコンゴムで形成される。そのため、自在に曲げられ、弾力を有している。
調理器具1Aは、図1(C)のA−A断面図で示すように、重なり部4から肉厚部5の外周までの長さL1が5cm〜18cmであり、望ましくは、8cm〜15cmである。また、肉厚部5の厚さT1は、3mm〜20mmであり、望ましくは、4mm〜10mmである。さらに、第一の肉薄部6、第二の肉薄部7の厚さT2は、1mm〜4.5mmであり、望ましくは、1.5mm〜3.5mmである。また、肉厚部5の厚さT1と第一の肉薄部6、第二の肉薄部7の厚さT2の比は、T1:T2=2:1〜5:1である。
図2は、第一の実施形態に係る調理器具1Aの製造方法の一例を示している。図2(A)は、調理器具1Aが成形された直後の状態の側面図、図2(B)は、調理器具1Aの底面図、図2(C)は、図2(B)のB−B断面図を示している。図2(A)の調理器具1Aを切り込み部3を介して表裏を反転させると、図1(A)の調理器具1Aの形になる。
例えば、金型を用いたプレス成形により、図2(A)に示す状態の本体部2を一体成形する。成形した本体部2を金型から外した状態では、図2(A)に示すように、切り込み部3は、開いた状態の開口部11として現れる。この時、本体部2は、中空h2を有している。
調理器具1Aは、可撓性材料で形成されるため、全体が肉薄部のみで成形されると、形を保つことが難しくなる。しかし、調理器具1Aは、肉厚部5を有しているため、形が崩れてしまうことがない。
図2(C)に示すように、開口部11を介して両側に形成されている第一の肉薄部6、第二の肉薄部7を、白抜き矢印の方向に引っ張ると、図2(A)に点線で示した円の位置を支点として本体部2の表裏が反転され、図1に示す調理器具1Aの状態の本体部2が出来上がる。
つまり、図2(C)に示す肉厚部5が支柱となり、本体部2の表裏の反転を容易に行うことができる。また、肉厚部5を有していることで、なべ底などに置いたときに調理器具1Aが形を保つことができる。
図2(C)の本体部2が有する中空h2と、図1(C)の本体部2が有する中空h1とでは、開口部11を有する中空h2の方が中空h1よりも大きいので、本体部2の全体を表裏反転させると、図1(C)に示すように、切り込み部3を介して第一の肉薄部6、第二の肉薄部7が重なる重なり部4ができる。つまり、図2(C)に示す本体部2では、第一の肉薄部6、第二の肉薄部7の外周の方が内周よりも長く、外側に引っ張られる力が働くので、開口部11ができる。しかし、図1(C)に示す表裏を反転させた本体部2では、第一の肉薄部6、第二の肉薄部7の内周の方が外周よりも長くなり、中空h1に向かって引っ張られる力が働き、第一の肉薄部6に第二の肉薄部7が重なり部4で重なる。
図1に示すように、第一の肉薄部6に第二の肉薄部7が重なり部4で重なる状態を第1の状態、図2に示すように切り込み部3が開口部11として現れる状態を第2の状態とすると、調理器具1Aは、表裏を反転させることで、第1の状態と第2の状態のいずれかの状態を取ることができる。
図3は、調理器具1Aの使用例を示している。調理器具1Aを使用する際は、図3に示すように、切り込み部3に片手fの指を入れ広げ、第一の肉薄部6、第二の肉薄部7を開き、食材(殻を割った卵)eを中空h1に流し込む。手を外せば、第一の肉薄部6、第二の肉薄部7が重なり中空h1が閉空間となる。その状態で、湯の中に入れ湯煎をしたり、電子レンジで加熱して、食材を調理することができる。湯から調理器具1Aを引き上げる際は、引掛け片8に通しておいた紐を引っ張るか、箸などを引掛け片8に引掛けて取り出す。重なり部4から第一の肉薄部6、第二の肉薄部7を引っ張り、切り込み部3を広げれば、調理された食材取り出すことができる。また、第一の肉薄部6、第二の肉薄部7を引っ張り、本体部2を反転させれば、食材を皿などに簡単に盛り付けることができる。切り込み部3は、片手で開くことができ、使用が簡便である。また、食材が鍋の中に散らばることなく簡便に調理することができる。もちろん、両手を使って、第一の肉薄部6と第二の肉薄部7の端部をつまんで開くこともできる。
なお、図3では、殻を割った卵を例に示したが、調理器具1Aは、他の食材を調理することもできる。例えば豆類や、ブロッコリー等の野菜を茹でたり、殻つきの卵を茹でたりしても良い。また、調理器具1Aを炊飯器に入れて炊飯と同時に食材を煮たり蒸したりすることもできる。
調理器具1Aは、第一の肉薄部6に第二の肉薄部7が重なり部4で重なり、調理器具1Aは閉じた状態になり、調理器具1Aの中への湯の出入りが制限される。そのため、調理器具1Aの中空h1に入れた食材がばらばらに散らばることなく調理することができる。また、本体部2は、表裏の反転が容易で、調理器具1Aを洗う際に洗いたい面を表にして洗うことができる。そのため、洗い残しがなく綺麗に洗うことができる。さらに、調理器具1Aは一体成型されており肉厚部5以外は薄いので、調理器具1Aを小さく畳んで収納することができる。
なお、重なり部4で調理器具1Aを密閉できるようにしてもよい。また、調理器具1Aは、プレス成形以外に、射出成型等により成形されてもよい。さらに、柔らかさ、厚みにより、密封度合いを調整することができる。例えば、硬めの場合には密封度が高くなり、柔らかめの場合には密封度が低くなる。また、硬めであっても厚さが薄い場合には密封度が低くなる。
上記で、調理器具1Aの製造方法の一例として本体部2の全体を表裏反転させる例を示したが、調理器具1Aの成形には種々の変形例が考えられる。
図4は、第一の実施形態に係る調理器具1Aの製造方法の他の例1を示している。図4(A)は、調理器具1Aの側面図、図4(B)は、調理器具1Aの平面図、図4(C)は、図4(B)のC−C断面図を示している。
図4に示すように、調理器具1Aの本体部2の一部である第二の肉薄部7のみを開口しやすいように成形することもできる。
図4(C)に示すように、第二の肉薄部7には、凸部9と凹部10が設けられている。凸部9は、第二の肉薄部7よりも肉厚が厚く、凹部10は、第二の肉薄部7よりも薄く形成されている。本体部2の一部である第二の肉薄部7のみ表裏反転させると開口部11が現れる第2の状態で成形される。第1の状態において、第二の肉薄部7の端部を持って外側に引きながら引掛け片8の方向に持ち上げると、第二の肉薄部7は、凹部10で折れ曲がる。
凸部9は、リブの様に形成され、第二の肉薄部7が凹部10で折れ曲がる際に折れ曲がる球面の変形を抑えるやや硬いフレームの働きをする。そのため、第二の肉薄部7は、凹部10で簡単に折り曲げ、開くことができる。
なお、図4(C)では、第一の状態において、第二の肉薄部7の外側に凸部9と凹部10を設けているが、内側に設けてもよい。
図5は、第一の実施形態に係る調理器具1Aの製造方法の他の例2を示している。図5(A)は、調理器具1Aの断面図、図5(B)は、調理器具1Aの第一の肉薄部6と第二の肉薄部7が外側に開いている状態を示す図である。
第一の肉薄部6と第二の肉薄部7を引張って本体部2の全部を表裏反転すると開口部11が現れる第2の状態で形成されており、図5(A)に示すように、調理器具1Aの第一の肉薄部6と第二の肉薄部7の両方に第1の状態で外側から凹部10が設けられている。図5(B)に示すように、第一の肉薄部6と第二の肉薄部7の両方が凹部10で簡単に折れ曲がり、調理器具1Aを開くのが容易となる。図5に示す調理器具1Aでは、凹部10のみ設けたが、もちろん凸部9を設けてもよい。より簡便に調理器具1Aを開くことができる。また、第1の状態で内側に凹部10を設けてもよい。
また、図5に示すように、引掛け片8の代わりに、一体成型した紐状の係留紐8aを設けてもよい。係留紐8aの先には係留部8bが設けられている。係留部8bは、本体部2を鍋から取り出しやすくするために使用される。例えば、係留部8bを、鍋の縁に引掛けておくと、係留紐8aを引くだけで本体部2を鍋から引き上げることができる。係留部8bは、引掛ける形状だけではなく、浮子のようなものであってもよい。
あるいは、空洞ボールや軽量な別材料で形成し、係留紐8aに接続して浮かせるようにしてもよい。これにより係留部8bが鍋の中で浮くので、係留部8bを摘んで引き上げることができる。
また、係留紐8aは、本体と一体成型されるのではなく、別成形としてもよい。例えば、肉厚部5に凸部を設け、係留紐8aの端部が凸部を覆うように嵌り、本体部2のみが湯の中で回転する構造としてもよい。
図6及び図7は、第一の実施形態に係る調理器具1Aの製造方法の他の例3を示している。図6(A)は、調理器具1Aの側面図、図6(B)は、調理器具1Aの平面図、図6(C)は、図6(B)のD−D断面図を示している。また、図7は、調理器具1Aの二重成形後における図6(B)のD−D断面図を示している。
図6及び7に示すように、全体を一度に形成するのではなく、複数回に分けて調理器具1Aを形成するようにしてもよい。例えば、二重成形とすることもできる。
図6(A)に示すように、まず、第二の肉薄部7の部分が除かれた形の型に、樹脂を流し、調理器具1Aを成形する。この段階で、調理器具1Aは第二の肉薄部7が形成されていないため、図6(C)に示すように、中空h1が見える形状をしている。次に、この調理器具1Aを、第二の肉薄部7の形の型に、接合部Uで接合するように収めて、第二の肉薄部7を形成する。このとき、第一の肉薄部6などは柔らかいので、折り曲げることができるので、第二の肉薄部7の型に収めるのに邪魔にならないようにすることができる。
こうして、二重成形によれば、重なり部4を有する調理器具1Aを製造することができる。
あるいは、別に成形した第二の肉薄部7を、図7に示すように、接合点Uで調理器具1Aに接合するようにしてもよい。接合方法は特に限定されず、例えば、接着や嵌め込みなどによって接合してもよい。第二の肉薄部7を後から接合するため、切り込み部3も、後形成されることになる。
また、第二の肉薄部7の色を本体部2の色と異なる色で成形することもできる。本体部2と第二の肉薄部7の色を変えることで、見た目が鮮やかになり、また、切り込み部3の位置を明確にすることができる。
さらに、第二の肉薄部7に、図4(C)に示す調理器具1Aと同じように、凸部9と凹部10を設けて、折り曲げやすくしてもよい。
なお、本実施形態における肉厚部5は、調理器具1Aの変形を抑えるものであり、必ずしも肉厚部でなくともよく、例えば、本体部の表面にリブや交差した網目状のリブを設けたものであってもよい。
また、切り込み部3は、図面において、図の下方側に設けられていたが、別の位置に設けられていてもよい。例えば、第一の肉薄部6の側面(図では左側)に切り込み部3を設け、肉厚部5に向かって開口する形状にすることもでき、切り込み部3の位置や形状は様々な態様を取ることができる。
以上、調理器具1Aの製造方法として、可撓性材料で開口部11を有する中空体を成形する工程と、切り込み部3となる開口部11を有する中空体の一部または全部を表裏反転した形状で本体部2を形成する工程、あるいは開口部11に切り込み部3を後形成する工程を示したが、製造方法としてはこれらに限られず、他の製造方法を取ることができる。
以下、上述の実施形態と同様の構成要素を有するものについては同様の符号を付し、詳細な説明は省略する。
<第一の実施形態の変形例>
図8は、第一の実施形態の変形例に係る調理器具1Bの平面図を示している。
調理器具1Bは、調理器具1Aの切り込み部3及び重なり部4の周辺に、複数の貫通孔12が設けられている。
ここで、貫通孔12の孔の大きさは、例えば1.5mm〜5mmで、望ましくは1.7mm〜3.5mmである。
貫通孔12が設けられたことにより、本体部2の内部に湯の流れができるので、ショートパスタ等の湯の中で茹でる必要がある食材にも使用する事ができる。また、湯から調理器具1Bを引き上げると、貫通孔12から湯が流れ出すので、容易に湯切りをすることができる。さらに、貫通孔12から蒸気が抜けるので、食材を調理器具1Bに入れたまま皿などの上で冷ますことができる。
なお、貫通孔は切り込み部3及び重なり部4の周辺だけではなく、調理器具の全体に設けても良く、調理器具1B内全体に蒸気が回るので蒸し器としても有効である。
<第二の実施形態>
図9及び図10は、第二の実施形態に係る調理器具1Cを示している。図9(A)は、調理器具1Cの正面図、図9(B)は、調理器具1Cの平面図、図9(C)は、調理器具1Cの側面図を示している。また、図10は、調理器具1Cの別の例を示す側面図である。
調理器具1Cは、本体部2Cを球状にし、肉厚部5Cの幅を狭くした点が調理器具1Aと異なる。
調理器具1Cは、図9(A)に示すように正面から見ると球状の形をしており、図9(B)に示すように平面から見ると楕円状の形をしている。
肉厚部5Cは、切り込み部3と球面を介して対向する位置に球面に沿って細長く形成されている。
図9に示すように、調理器具1Cも肉厚部5Cを有するので、成形後に本体部2Cの表裏を容易に反転させることができる。本体部2Cが球状のため、食材を球状に形成することができる。例えば、蒸しパンを作るときに、蒸しパンの形状を球状にすることができる。
図10は、調理器具1Cの切り込み部3と肉厚部5Cの間に、複数の貫通孔12Cを設けた例である。
ここで、貫通孔12Cの孔の大きさは、例えば1.5mm〜8mmで、望ましくは2mm〜6mmである。
このように、貫通孔12Cを複数設けると本体部2Cの中で、湯による対流が起こり、食材を偏りなく茹でることができる。また、湯による対流が起きることで、ポーチドエッグを容易に作ることができる。さらに、複数の貫通孔12Cが設けられているので、湯から引き上げれば、簡単に湯切りをすることができる。
なお、肉厚部5Cに、図5に示す調理器具1Aの様に係留紐8a及び係留部8bを設けてもよい。
<第二の実施形態の変形例1>
図11は、第二の実施形態の変形例1に係る調理器具1Dを示している。図11(A)は、調理器具1Dの正面図、図11(B)は、調理器具1Dの断面図を示している。
調理器具1Dは、肉厚部5Dを複数有している点が、調理器具1Cと異なる。
肉厚部5Dは、切り込み部3と球面を介して対向する面に形成されている。具体的には、切り込み部3から延長線を伸ばした場合に、延長線上からそれぞれ少し第一の肉薄部6、第二の肉薄部7側に寄った位置に対称となるように形成されている。また、肉厚部5Dは、球面に沿って細長くリブ状に形成されている。図での肉厚部5Dは、延長線の左右に1本ずつであるが、それぞれ複数でも良い
本体部2Dは、肉厚部5Dの端部付近で第一の肉薄部6、第二の肉薄部7側に、それぞれ凹部13が設けられている。調理器具1Cを成形後に表裏を反転させる際、肉厚部5D付近に第一の肉薄部6、第二の肉薄部7よりもさらに薄い凹部13が設けられていることで点線で示す円付近に力が掛り、容易に反転させることができる。
調理器具1Dは、肉厚部5Dを2つ有している。そのため、肉厚部5Dが足部の役割をし、なべ底やレンジ皿などに重なり部4を上にして調理器具1Dを置くことができる。
なお、調理器具1Dの切り込み部3と肉厚部5Dの間に、図10に示す調理器具1Cの様に複数の貫通孔12Cを設けてもよい。また、一方の肉厚部5Dに、図5に示す調理器具1Aの様に係留紐8a及び係留部8bを設けても良い。
<第二の実施形態の変形例2>
図12は、第二の実施形態の変形例2に係る調理器具1Eを示している。図12(A)は、調理器具1Eの平面図、図12(B)は、調理器具1Eの正面図、図12(C)は、図12(B)のC−C断面図を示している。
調理器具1Eは、調理器具1Dに食材を投入する投入口14と複数の足部15を備えた形をしている。
投入口14は、肉厚部5Dと重なり部4の間に設けられている。投入口14の開口部分はテーパ状に広がっており、本体部2Eに向かってすぼまって狭くなる形をしている。そのため、図12(B)に示すように、調理器具1Eは正面から見るとつぼ型をしている。
足部15は、調理器具1Eを支えるために、重なり部4を挟んで投入口14と反対側に複数設けられている。すなわち、足部15は、肉厚部5Dと重なり部4の間に複数設けられている。足部15は、逆三角形の形状をしている。足部15は、本体部2Eから外側に飛び出すように設けられている。具体的には、足部15の逆三角形の形状の頂点が、本体部2Eの投入口14と反対側の面(底面)の中央から外側に向かって放射状に突き出るように形成されている。
投入口14を上にして使用する際に、複数の足部15を設けたことで、本体部2Eを支えることができる。そのため、調理器具1Eが倒れることがなく、調理器具1Eを安定した状態で使用することができる。なお、足部15は、本体部2Eが倒れず安定した状態で使用することができればいくつ設けられていてもよい。
足部15を鍋底や電子レンジの皿に置き、投入口14が上を向くようにして使用する。鍋に入れて調理する場合は、投入口14が湯から出るようにして使用する。例えば、火の通りに時間のかかる固い野菜を投入口14から入れ、しばらくしてから簡単に火が通る野菜を投入口14から入れれば、複数の野菜を同時に茹で上げることができる。あるいは、火の通りに時間のかかる固い野菜や、投入口14を通らない大きめの野菜をあらかじめ切り込み部3を開いて入れておき、湯に入れてもよい。
また、蒸しパン等を作る際には、液状の生地を投入口14から流し込んで使用する事もでき、2色の生地を順に入れて箸等で軽く混ぜればマーブル模様の蒸しパン等を簡単に作ることができる。
なお、投入口14のすぼまっている部分をピン等で止めれば、図7で示した調理器具1Dと同じように使用する事もできる。
また、調理器具1Eの第一の肉薄部6、第二の肉薄部7に、図10に示す調理器具1Cの様に複数の貫通孔12Cを設けてもよい。
<第三の実施形態>
図13は、第三の実施形態に係る調理器具1Fを示している。
調理器具1Fは、切り込み部3と平行になる方向(破線矢印の方向)に沿って楕円形状の肉厚部5Fが複数並んだ状態で設けられている。また、切り込み部3に沿った断面と直交する方向に複数の貫通孔12Fを有している。
貫通孔12Fは、切り込み部3の各端部に沿った断面と直交する方向にそれぞれ並んで複数設けられている。
調理器具1Fを湯の中に入れると、調理器具1Fの中に湯の流れができ、湯の中で茹でる必要がある食材に使用する事ができる。また、肉厚部5Fが球面に沿って複数設けられているので、湯の中で転がるため、形の整ったポーチドエッグを簡単に作ることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、上記に記載した実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。各実施形態は、それぞれの特徴を組み合わせることができる。上述のいずれかの調理器具が、他の実施形態の特徴を併せ持つものであってもよい。また、実施形態の中で説明した特徴の組み合わせの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
2、2C、2D、2E:本体部
3:切り込み部
4:重なり部
5、5C、5D、5F:肉厚部
6:第一の肉薄部
7:第二の肉薄部
8:引掛け片
8a:係留紐
8b:係留部
9:凸部
10、13:凹部
11:開口部
12、12C、12F:貫通孔
14:投入口
15:足部
h1、h2:中空

Claims (14)

  1. 可撓性材料から成る中空の本体部と、
    前記本体部に設けられた切り込み部と、
    前記切り込み部を介して前記可撓性材料の弾性により前記本体部の一部分が重なる重なり部と、
    を有し、
    前記本体部は、前記重なり部が重なり、前記切り込み部が閉じている第1の状態と、
    前記本体部の一部、または、全部を表裏反転した場合に前記切り込み部が開口している第2の状態と、
    を取ることを特徴とする調理器具。
  2. 前記本体部は、肉薄部に凹部または、凸部が設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の調理器具。
  3. 前記本体部は、係留紐と係留部が設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の調理器具。
  4. 前記本体部は、肉薄部と、肉厚部とから形成される
    ことを特徴とする請求項1に記載の調理器具。
  5. 前記本体部は、前記切り込み部と中空を介して対向する部分に前記肉厚部を有する
    ことを特徴とする請求項4に記載の調理器具。
  6. 前記本体部は、第一の肉薄部に前記切り込み部を介して第二の肉薄部が重なる
    ことを特徴とする請求項1に記載の調理器具。
  7. 前記本体部は、球状である
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の調理器具。
  8. 前記本体部は、肉厚部を複数有する
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の調理器具。
  9. 前記本体部は、複数の貫通孔を有する
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の調理器具。
  10. 前記本体部は、すぼみのあるつぼ型をしている
    ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の調理器具。
  11. 前記本体部は、食材を投入する投入口を備える
    ことを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の調理器具。
  12. 前記本体部は、前記本体部を支える足部を備える
    ことを特徴とする請求項11に記載の調理器具。
  13. 切り込み部が設けられた中空の本体部を有する調理器具の製造方法であって、
    可撓性材料で前記切り込み部が開口した状態の中空の本体部を成形する工程と、
    前記切り込み部から前記中空の本体部の表裏を一部、または、全部を反転し前記可撓性材料の弾性により前記切り込み部が閉じている状態の本体部を形成する工程と、
    を含む製造方法。
  14. 切り込み部が設けられた中空の本体部を有する調理器具の製造方法であって、
    可撓性材料で開口部を有する中空の本体部を成形する工程と、
    前記可撓性材料の弾性により、前記本体部の一部と重なり、前記切り込み部が閉じた状態となるように、前記開口部に肉薄部を後形成する工程と、
    を含む製造方法。
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