JP6382269B2 - 無線基地局及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、無線基地局及びプログラムに関する。
無線基地局が、在圏する通信端末にRAT(Radio Access Technology)の優先度を送信することによって、通信端末のハンドオーバを制御するシステムが知られていた。(例えば、特許文献1参照)。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2011−044915号公報
特定の無線基地局に負荷が集中した場合にその負荷を適切に分散することができる技術が望まれていた。
本発明の第1の態様によれば、時分割多重方式を用いる無線基地局が提供される。無線基地局は、移動局の送信バッファに保持されている送信データのデータ量を取得するデータ量取得部を備えてよい。無線基地局は、データ量が予め定められた量よりも多い場合、周波数分割多重方式を用いる無線基地局に移動局をハンドオーバする処理を実行するハンドオーバ処理実行部を備えてよい。
上記データ量取得部は、上記移動局からBSR(Buffer Status Report)インデックスを受信してよく、上記処理実行部は、上記BSRインデックスが予め定められた閾値よりも大きい場合に、上記周波数分割多重方式を用いる無線基地局に上記移動局をハンドオーバする処理を実行してよい。上記処理実行部は、上記データ量が予め定められた量よりも多い場合に、上記周波数分割多重方式を用いる無線基地局との間の通信品質を測定する測定要求を上記移動局に送信する測定要求送信部と、上記移動局から上記測定要求に対する測定結果を受信する測定結果受信部とを有してよく、上記測定結果が示す通信品質が予め定められた品質よりも高い場合に、上記移動局に、上記周波数分割多重方式を用いる無線基地局へのハンドオーバ指示を送信してよい。上記時分割多重方式を用いる無線基地局におけるダウンリンクの比率はアップリンクの比率よりも高くてよい。
上記データ量取得部は、複数の上記移動局のそれぞれの送信バッファに保持されている送信データのデータ量を取得してよく、上記処理実行部は、上記データ量が上記予め定められた量よりも多い複数の上記移動局のうち、上記データ量がより多い上記移動局を、優先的に上記周波数分割多重方式を用いる無線基地局にハンドオーバする処理を実行してよい。
本発明の第2の態様によれば、コンピュータを、上記無線基地局として機能させるためのプログラムが提供される。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
無線基地局100の一例を概略的に示す。 無線基地局100の機能構成の一例を概略的に示す。 無線基地局100による処理の流れの一例を概略的に示す。 無線基地局100として機能するコンピュータ900の一例を概略的に示す。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、無線基地局100の一例を概略的に示す。無線基地局100は、時分割多重方式を用いる。無線基地局100は、例えば、TD−LTE(Time Division Long Term Evolution)方式を用いる。無線基地局100は、AXGP(Advanced eXtended Global Platform)を用いてよい。
無線基地局100は、無線通信エリア102を形成する。無線通信エリア102は、無線基地局200が形成する無線通信エリア202と重複する。図1では、見易さのために無線基地局100及び無線通信エリア102と、無線基地局200及び無線通信エリア202との上下方向の位置をずらして示している。
無線基地局200は、周波数分割多重方式を用いる。無線基地局200は、例えば、FDD−LTE(Frequency Division Duplex Long Term Evolution)方式を用いる。
移動局300は、例えば、スマートフォン等の携帯電話及びタブレット端末等である。移動局300は、複数種類の無線通信方式に準拠していてよい。移動局300は、時分割多重方式及び周波数分割多重方式に準拠していてよい。
本実施形態に係る無線基地局100は、無線基地局100に在圏している移動局300の送信バッファに保持されている送信データのデータ量を取得し、取得したデータ量が予め定められた量よりも多い場合、移動局300を無線基地局200にハンドオーバする処理を実行する。移動局300が無線基地局100に在圏しているとは、移動局300が無線基地局100と無線通信接続を確立していることであってよい。
時分割多重方式を用いる無線基地局では、ダウンリンクの比率をアップリンクの比率よりも高くする場合が多い。例えば、ダウンリンクとアップリンクとの比率が4対1、5対1等に設定される。周波数分割多重方式を用いる無線基地局では、ダウンリンクの比率とアップリンクとの比率は等しい場合が多い。その結果、アップリンクの通信容量は、時分割多重方式を用いる無線基地局よりも、周波数分割多重方式を用いる無線基地局の方が多い場合が多い。したがって、大量のデータを送信しようとしている移動局300を、周波数分割多重方式を用いる無線基地局に在圏させることによって、当該移動局300におけるユーザ体感を向上させることができる。
図1に示すように、無線基地局100に在圏する移動局300の数が、無線基地局200に在圏する移動局300の数よりも多くなる場合がある。特に、無線基地局100及び無線基地局200を提供する無線通信事業者が、無線基地局200よりも無線基地局100に高いプライオリティを設定した場合、それが顕著となる。この場合、無線基地局100の処理負荷が高まったり、通信リソースが枯渇したりすることによって、複数の移動局300の通信品質が低下してしまう。特に、アップリンクが混雑した場合、ACKデータ等の、ダウンロードのトリガとなるデータの送信も滞ることになり、ダウンリンクに余裕があるにもかかわらず、ダウンロードが行われないという事態が発生し得る。これに対し、本実施形態に係る無線基地局100によれば、送信しようとするデータ量が多い移動局300を、周波数分割多重方式を用いる無線基地局200にハンドオーバする処理を実行するので、無線基地局100及び無線基地局200の全体の無線ネットワーク利用効率と、移動局300のユーザ体感とを効率的に向上させることができる。
図2は、無線基地局100の機能構成の一例を概略的に示す。無線基地局100は、通信制御部110、データ量取得部112、及び処理実行部120を備える。
通信制御部110は、移動局300との通信を制御する。通信制御部110は、移動局300と無線通信接続を確立してよい。通信制御部110は、無線通信接続を確立している移動局300の通信を中継してよい。
データ量取得部112は、移動局300の送信バッファに保持されている送信データのデータ量を取得する。データ量取得部112は、移動局300がアップリンクデータを送信する際に無線基地局100に送信するBSRインデックスを取得してよい。移動局300は、例えば、下記表1を参照して、送信バッファに保持されている送信データのデータ量に対応するBSRインデックスを無線基地局100に送信する。データ量取得部112は、BSRインデックス以外の、移動局300の送信バッファに保持されている送信データのデータ量を示す値を取得してもよい。
Figure 0006382269
処理実行部120は、データ量取得部112が取得したデータ量が予め定められた量よりも多いか否かを判定し、多いと判定した場合、周波数分割多重方式を用いる無線基地局200に移動局300をハンドオーバする処理を実行する。処理実行部120は、データ量取得部112がBSRインデックスを取得したときは、当該BSRインデックスが予め定められた閾値よりも大きい場合に、データ量が予め定められた量よりも多いと判定してよい。予め定められた閾値は、例えば50等の値であってよく、無線基地局100の管理者等によって任意に設定可能であってよい。
処理実行部120は、測定要求送信部122及び測定結果受信部124を有する。測定要求送信部122は、データ量取得部112が取得したデータ量が予め定められた量よりも多い場合に、周波数分割多重方式を用いる無線基地局との間の通信品質を測定する測定要求を移動局300に送信する。測定結果受信部124は、測定要求送信部122によって送信された測定要求に対する測定結果を移動局300から受信する。処理実行部120は、測定結果受信部124が受信した測定結果が示す通信品質が予め定められた閾値よりも高い場合に、移動局300に、周波数分割多重方式を用いる無線基地局へのハンドオーバ指示を送信してよい。
処理実行部120は、データ量取得部112が取得したデータ量が予め定められた量よりも多い複数の移動局300のうち、データ量がより多い移動局300を、周波数分割多重方式を用いる無線基地局200に優先的にハンドオーバする処理を実行してもよい。
図3は、無線基地局100による処理の流れの一例を概略的に示す。ここでは、無線基地局100が、移動局300からBSRインデックスを受信してから、ハンドオーバ処理を実行するまでの処理の流れを説明する。図3に示す各処理は、無線基地局100が備える制御部が主体となって実行される。
S302では、データ量取得部112が、移動局300によって送信されたBSRインデックスを通信制御部110から取得する。移動局300は、アップリンクデータを送信する前にBSRインデックスを送信してよく、また、アップリンクデータとともにBSRインデックスを送信してもよい。
S304では、処理実行部120が、S302において取得されたBSRインデックスが予め定められた閾値より高いか否かを判定する。高いと判定された場合、S306に進み、高いと判定されなかった場合、処理を終了する。
S306では、測定要求送信部122が、周波数分割多重方式を用いる無線基地局との間の通信品質を測定する測定要求を移動局300に送信する。S308では、測定結果受信部124が、S306において送信された測定要求に対する測定結果を移動局300から受信する。
S310では、処理実行部120が、S308において受信した測定結果が示す通信品質が予め定められた閾値よりも高いか否かを判定する。高いと判定された場合、S312に進み、高いと判定されなかった場合、処理を終了する。
S312では、処理実行部120が、周波数分割多重方式を用いる無線基地局へのハンドオーバ指示を移動局300に送信する。そして、処理を終了する。
図4は、無線基地局100として機能するコンピュータ900の一例を概略的に示す。コンピュータ900は、制御部902、記憶部904、有線通信部906、及び無線通信部908を備える。
制御部902は、プロセッサ等を有し、各種制御を実行する。記憶部904は、RAM、ROM、及びハードディスク等を有し、各種情報を記憶する。有線通信部906は、有線の通信インタフェースを有し、コアネットワーク等との通信を実行する。無線通信部908は、アンテナ等を有し、移動局300等との間で無線通信を実行する。
コンピュータ900にインストールされ、コンピュータ900を無線基地局100として機能させるプログラムは、制御部902のプロセッサ等に働きかけて、コンピュータ900を、無線基地局100の各部としてそれぞれ機能させてよい。これらのプログラムに記述された情報処理は、コンピュータ900に読込まれることにより、ソフトウエアと上述した各種のハードウエア資源とが協働した具体的手段である通信制御部110、データ量取得部112、及び処理実行部120として機能する。そして、これらの具体的手段によって、本実施形態におけるコンピュータ900の使用目的に応じた情報の演算又は加工を実現することにより、使用目的に応じた特有の無線基地局100が構築される。なお、本実施形態に係るプログラムは、通信制御部110を備えるコンピュータ900にインストールされることによって、コンピュータ900を、データ量取得部112、及び処理実行部120として機能させてもよい。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
100 無線基地局、102 無線通信エリア、110 通信制御部、112 データ量取得部、120 処理実行部、122 測定要求送信部、124 測定結果受信部、200 無線基地局、202 無線通信エリア、300 移動局、900 コンピュータ、902 制御部、904 記憶部、906 有線通信部、908 無線通信部

Claims (5)

  1. 時分割多重方式を用いる無線基地局であって、
    移動局の送信バッファに保持されている送信データのデータ量を取得するデータ量取得部と、
    前記データ量が予め定められた量よりも多い場合、周波数分割多重方式を用いる無線基地局に前記移動局をハンドオーバする処理を実行する処理実行部と
    を備え
    前記データ量取得部は、複数の前記移動局のそれぞれの送信バッファに保持されている送信データのデータ量を取得し、
    前記処理実行部は、前記データ量が前記予め定められた量よりも多い複数の前記移動局のうち、前記データ量がより多い前記移動局を優先的に前記周波数分割多重方式を用いる無線基地局にハンドオーバする処理を実行する、
    無線基地局。
  2. 前記データ量取得部は、前記移動局からBSRインデックスを受信し、
    前記処理実行部は、前記BSRインデックスが予め定められた閾値よりも大きい場合に、前記周波数分割多重方式を用いる無線基地局に前記移動局をハンドオーバする処理を実行する、請求項1に記載の無線基地局。
  3. 前記処理実行部は、
    前記データ量が予め定められた量よりも多い場合に、前記周波数分割多重方式を用いる無線基地局との間の通信品質を測定する測定要求を前記移動局に送信する測定要求送信部と、
    前記移動局から前記測定要求に対する測定結果を受信する測定結果受信部と
    を有し、
    前記測定結果が示す通信品質が予め定められた品質よりも高い場合に、前記移動局に、前記周波数分割多重方式を用いる無線基地局へのハンドオーバ指示を送信する、請求項1又は2に記載の無線基地局。
  4. 前記時分割多重方式を用いる無線基地局におけるダウンリンクの比率はアップリンクの比率よりも高い、請求項1から3のいずれか一項に記載の無線基地局。
  5. コンピュータを、請求項1からのいずれか一項に記載の無線基地局として機能させるためのプログラム。
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