JP2016082331A - 端末装置、制御方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】端末装置が直接通信の相手方の端末装置との間のパスロスを推定することを可能とすること。
【解決手段】接続している基地局装置の制御の下で他の端末装置と直接通信を行う端末装置は、他の端末装置へ、端末装置と他の端末装置との間のパスロスを他の端末装置が推定するための、端末装置が信号を送信する際の送信電力の情報を通知する。
【選択図】 図5
【解決手段】接続している基地局装置の制御の下で他の端末装置と直接通信を行う端末装置は、他の端末装置へ、端末装置と他の端末装置との間のパスロスを他の端末装置が推定するための、端末装置が信号を送信する際の送信電力の情報を通知する。
【選択図】 図5
Description
本発明は無線通信システムにおける送信電力制御技術に関する。
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)において、基地局装置の制御の下で端末装置が直接通信を行うことが検討されている(非特許文献1)。この端末装置間の直接通信では、端末装置は、接続している基地局装置へ直接通信を要求し、基地局装置が直接通信に割り当てたリソース(周波数及び時間リソース)を用いて、他の端末装置との間で通信を行う。
3GPP TR22.803 V12.2.0
端末装置間で直接通信を行う場合、送信電力制御を行うことが肝要となる。すなわち、直接通信による送信信号が相手方の端末装置へ十分な電力で届くと共に、その信号が他の通信に与える干渉を十分に抑えるような送信電力で信号を送信することが重要となる。
ここで、送信電力をこのように制御するためには、端末装置は相手方の端末装置との間のパスロスを知ることが必要となる。しかしながら、端末装置は、直接通信において、相手方の端末装置が送信した信号の電力を測定することはできるが、相手方の端末装置が信号を送信する際の送信電力を知らないため、パスロスを推定することができないという課題があった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、端末装置が直接通信の相手方の端末装置との間のパスロスを推定することを可能とする技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明による端末装置は、接続している基地局装置の制御の下で他の端末装置と直接通信を行う端末装置であって、前記他の端末装置へ、前記端末装置と前記他の端末装置との間のパスロスを前記他の端末装置が推定するための、前記端末装置が信号を送信する際の送信電力の情報を通知する通知手段を有する。
本発明によれば、端末装置が直接通信の相手方の端末装置との間のパスロスを推定することが可能となる。
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
(無線通信システム)
本実施形態に係る無線通信システムは、例えば、図1に示すような構成を有する。すなわち、1つの基地局装置と、2つの端末装置が存在し、端末装置は、それぞれ、基地局装置へ接続している。なお、端末装置は2つ以上存在してもよいし、基地局装置も複数存在してもよい。また、本例では、2つの端末装置が同一の基地局装置へ接続している例を示しているが、それぞれが異なる基地局装置へ接続していてもよい。すなわち、端末装置Aは基地局装置Aへ接続し、端末装置Bは基地局装置Aと異なる基地局装置Bへ接続していてもよい。
本実施形態に係る無線通信システムは、例えば、図1に示すような構成を有する。すなわち、1つの基地局装置と、2つの端末装置が存在し、端末装置は、それぞれ、基地局装置へ接続している。なお、端末装置は2つ以上存在してもよいし、基地局装置も複数存在してもよい。また、本例では、2つの端末装置が同一の基地局装置へ接続している例を示しているが、それぞれが異なる基地局装置へ接続していてもよい。すなわち、端末装置Aは基地局装置Aへ接続し、端末装置Bは基地局装置Aと異なる基地局装置Bへ接続していてもよい。
本無線通信システムでは、基地局装置及び端末装置は、例えば3GPPのロングタームエボリューション(LTE)の規格に従って動作する。また、本無線通信システムでは、端末装置は、LTEのD2D(Device to Device)通信の手法に従い、基地局装置の制御の下で、他の端末装置と直接通信を行うことができるものとする。なお、この技術について、無線通信システムで採用する無線通信規格は、LTEに限らず、したがって、端末装置間の直接通信もD2D通信に従うものでなくてもよい。
本無線通信システムでは、端末装置は、特定の他の端末装置と直接通信を行うものとする。この場合、端末装置の複数のペアが同時に端末装置間の直接通信を行うことが想定される。したがって、ある端末装置間の直接通信で送信された信号が、他の端末装置間の通信に対して干渉を及ぼす場合がありうる。この干渉の影響を十分に低く抑えるためには、端末装置間の通信において送信電力制御を行うことが重要となる。
ここで、端末装置の送信電力は、相手方の端末装置から送信された信号が届くまでの通信経路によるパスロスに応じて定められる。すなわち、端末装置は、パスロスが大きいほど、送信した信号が相手方の端末装置へ届くのに必要な電力が大きいことが分かるため、送信電力を大きくする。反対にパスロスが小さい場合、端末装置は、送信電力をパスロスの程度に合わせて低く抑えても、相手方の端末装置において無事に受信されうるため、送信電力を低減して、他の端末装置間の直接通信等への干渉を抑えることができる。
端末装置は、パスロスを推定するために、相手方の端末装置が送信した信号の受信電力のみならず、相手方の端末装置がどの程度の電力で信号を送信したかを知らなくてはならない。しかしながら、現状、端末装置が相手方の端末装置の信号の送信電力を知る手法については何ら確立されていなかった。
このため、本実施形態では、端末装置間の送信電力制御のために、端末装置が相手方の端末装置へ、信号を送信する際の送信電力の値について通知するようにする。以下、このような手法について、詳細に説明する。
(基地局装置および端末装置の構成)
続いて、本実施形態に係る基地局装置及び端末装置の構成について説明する。図2は、基地局装置及び端末装置のハードウェア構成例を示す図である。基地局装置及び端末装置は、一例において、図2に示すような、同様のハードウェア構成を有し、例えば、CPU201、ROM202、RAM203、外部記憶装置204、及び通信装置205を有する。基地局装置及び端末装置では、例えばROM202、RAM203及び外部記憶装置204のいずれかに記録された、基地局装置及び端末装置の各機能を実現するためのプログラムがCPU201により実行される。そして、基地局装置及び端末装置は、例えばCPU201により通信装置205を制御して、基地局装置と他の基地局装置との間又は基地局装置と端末装置との間の通信を行う。
続いて、本実施形態に係る基地局装置及び端末装置の構成について説明する。図2は、基地局装置及び端末装置のハードウェア構成例を示す図である。基地局装置及び端末装置は、一例において、図2に示すような、同様のハードウェア構成を有し、例えば、CPU201、ROM202、RAM203、外部記憶装置204、及び通信装置205を有する。基地局装置及び端末装置では、例えばROM202、RAM203及び外部記憶装置204のいずれかに記録された、基地局装置及び端末装置の各機能を実現するためのプログラムがCPU201により実行される。そして、基地局装置及び端末装置は、例えばCPU201により通信装置205を制御して、基地局装置と他の基地局装置との間又は基地局装置と端末装置との間の通信を行う。
なお、図2では、基地局装置及び端末装置は、1つの通信装置205を有するとしているが、例えば、基地局装置は、基地局装置間の通信用の通信装置及び端末装置との間の通信装置を有してもよい。また、端末装置は、例えば、複数の周波数帯域のそれぞれに対応する複数の通信装置を有していてもよい。なお、端末装置は、端末装置間の直接通信のために、例えば、上りリンクの信号を受信するための通信装置を有していてもよいし、下りリンクの信号を送信するための通信装置を有していてもよい。
なお、基地局装置及び端末装置は、各機能を実行する専用のハードウェアを備えてもよいし、一部をハードウェアで実行し、プログラムを動作させるコンピュータでその他の部分を実行してもよい。また、基地局装置及び端末装置は、その全機能をコンピュータとプログラムにより実行させてもよい。
図3は、本実施形態に係る端末装置の機能構成例を示すブロック図である。端末装置は、例えば、無線通信部301及び送信電力情報通知部302を有する。または、端末装置は、送信電力情報取得部303、パスロス推定部304、及び送信電力制御部305を有する。さらに、端末装置は、これらの機能部の全てを有してもよい。すなわち、端末装置は、直接通信の相手方の端末装置がパスロスを推定するための送信電力の情報を通知する機構と、相手方の端末装置から通知された送信電力の情報に基づいてパスロスを推定して自らの送信電力を制御する機構との少なくともいずれかを有する。
無線通信部301は、基地局装置との通信と、他の端末装置との直接通信とを行うための無線通信に係る処理を行い、無線信号を送信し、受信する。送信電力情報通知部302は、端末装置自身が信号を送信する際の送信電力の情報を、直接通信の相手方の他の端末装置へと通知する。なお、この情報の通知は、無線通信部301を介して行われる。例えば、送信電力情報通知部302は、現在の信号の送信電力の情報を含むデータを形成して、無線通信部301へ出力する。無線通信部301は、このデータを含む無線信号を形成すると、この無線信号を、例えば、直接通信の相手方の端末装置へ直接送信し、又は、接続している基地局装置を介して相手方の端末装置へと送信する。この処理の流れについては後述する。
送信電力情報取得部303は、直接通信の相手方の端末装置から、その相手方の端末装置が無線信号を送信する際の送信電力の情報を取得する。この情報の取得も、無線通信部301を介して行われる。例えば、無線通信部301は、例えば、直接通信の相手方の端末装置から、又は、接続している基地局装置から、相手方の端末装置の送信電力の情報を含む無線信号を受信して、その無線信号に含まれる情報を送信電力情報取得部303へ受け渡す。送信電力情報取得部303は、受け渡された情報から、相手方の端末装置の送信電力の情報を抽出して取得する。取得した送信電力の情報はパスロス推定部304に入力される。
パスロス推定部304は、入力された送信電力の情報と、無線通信部301における無線信号の受信電力とに基づいて、パスロスの大きさを推定する。例えば、アンテナ等の影響等を考慮しない場合、パスロス推定部304は、無線信号の受信電力から送信電力の大きさを減じた量がパスロスの大きさとして推定される。実際には、アンテナゲインなどが考慮されて、パスロスの大きさが推定される。
送信電力制御部305は、推定されたパスロスの大きさに基づいて、信号を送信する際の送信電力を決定して、無線通信部301における無線信号の送信電力を制御する。なお、送信電力の情報を相手方の端末装置へ通知する場合は、送信電力の値を送信電力情報通知部302へも通知する。
続いて、基地局装置の機能構成例について、図4を用いて説明する。基地局装置は、例えば、無線通信部401、有線通信部402、送信電力情報取得部403、及びリソース割当部404を有する。なお、図4は、端末装置が基地局装置を介して、直接通信の相手方の端末装置へ送信電力の情報を通知する場合の構成であり、送信電力の情報が端末装置間で直接送受信される場合は、例えば送信電力情報取得部403は省略されてもよい。
無線通信部401は、基地局装置に接続している端末装置との間で無線信号を送信し、受信するための機能部であり、無線通信に係る処理を行う。有線通信部402は、例えば他の基地局装置との間で有線通信用の信号を送信または受信するための機能部であり、有線通信に係る処理を行う。なお、基地局間通信が無線で行われる場合は、有線通信部402は省略されてもよい。
送信電力情報取得部403は、例えば無線通信部401を介して、端末装置から、その端末装置における送信電力の情報を取得する。そして、送信電力情報取得部403は、その情報を、その端末装置の直接通信の相手方の端末装置へ送信するために、無線通信部401へと入力する。また、送信電力情報取得部403は、その情報を端末装置の直接通信の相手方の端末装置へ送信するために、その相手方の端末装置が接続している他の基地局装置へ送信するために、有線通信部402へ入力してもよい。
さらに、送信電力情報取得部403は、例えば有線通信部402を介して、他の基地局装置から、当該他の基地局装置に接続している端末装置における送信電力の情報を取得してもよい。そして、この場合、送信電力情報取得部403は、取得した情報を、無線通信部401を介して、他の基地局装置に接続している端末装置の相手方の端末装置へ送信する。なお、ここでの相手方の端末装置は、基地局装置自身に接続している端末装置である。
リソース割当部404は、基地局装置と端末装置との間の通信に対して例えば物理リソースブロックの単位でリソースを割り当て、また、端末装置間の直接通信に使用可能なリソースの集合を例えばリソースプールとして割り当てる。割り当てられたリソースの情報は、無線通信部401を介して、基地局装置に接続している端末装置へ通知される。
なお、端末装置から相手方の端末装置へ通知される送信電力の情報は、例えば、1つの物理リソースブロック(PRB)あたりの送信電力の値を示す情報でありうる。また、送信電力の情報は、全てのPRBが割り当てられた場合の送信電力の値の情報であってもよいし、直接通信に用いることができる全てのPRB(リソースプール中の全PRB)が割り当てられた場合の送信電力の値の情報であってもよい。
また、送信電力の情報は、最大送信電力値との差分として通知されてもよい。すなわち、送信電力の情報は、例えば、最大送信電力値と、1つの物理リソースブロック(PRB)あたりの送信電力との差分の値を示す情報でありうる。また、送信電力の情報は、全てのPRBが割り当てられた場合の1つのPRBあたりの最大送信電力値と、実際の1つのPRBあたりの送信電力との差分の値を示す情報であってもよい。さらに、送信電力の情報は、直接通信に用いることができる全てのPRB(リソースプール中の全PRB)が割り当てられた場合の1つのPRBあたりの最大送信電力値と、実際の1つのPRBあたりの送信電力との差分の値を示す情報であってもよい。
(処理の流れ)
続いて、無線通信システムで行われる処理の流れについて説明する。
続いて、無線通信システムで行われる処理の流れについて説明する。
[例1]
まず、処理の流れの第1の例について、図5を用いて説明する。本例では、2つの端末装置(端末装置A及び端末装置B)が1つの基地局装置に接続している場合において、端末装置は、相手方の端末装置へ、直接通信によって、送信電力の情報を通知する。なお、端末装置は、端末装置間の直接通信を行っていない間に、送信電力制御パラメータを基地局装置から受信している。
まず、処理の流れの第1の例について、図5を用いて説明する。本例では、2つの端末装置(端末装置A及び端末装置B)が1つの基地局装置に接続している場合において、端末装置は、相手方の端末装置へ、直接通信によって、送信電力の情報を通知する。なお、端末装置は、端末装置間の直接通信を行っていない間に、送信電力制御パラメータを基地局装置から受信している。
その後、端末装置Aが、端末装置Bとの間で直接通信を行うことの要求を基地局装置へ送信する。基地局装置は、この要求に応じて、直接通信に利用可能なリソースプールの情報を端末装置A及び端末装置Bへ通知する。なお、この通知は、直接通信の要求側及び被要求側の端末装置へ個別のシグナリングによって通知されてもよいし、報知信号によって基地局装置の配下の全端末装置へ通知されてもよい。
端末装置Aは、直接通信へのリソースの割り当て(リソースプールの通知)を受けると、その割り当てられたリソースを用いて、端末装置Bと直接通信を行う。このとき、端末装置Aは、端末装置Bへ送信する信号に、送信対象のデータに加えて、その信号の送信電力の情報を含めて送信する。
端末装置Bは、端末装置Aからの信号を受信すると、その信号に含まれた送信電力の情報と、その信号の受信電力とから、パスロスを推定する。そして、端末装置Bは、そのパスロスに基づいて、自身が信号を送信する際の送信電力を決定して、決定された送信電力で、端末装置Aへ信号を送信する。なお、この信号にも、データのみならず、その信号の送信電力の情報が含められる。これにより、直接通信を行う2つの端末装置のそれぞれにおいてパスロスを推定し、適切な送信電力を決定することが可能となる。
なお、端末装置A及び端末装置Bは、直接通信を開始後の最初の1回目の信号送信の際には、所定の電力で信号を送信するようにしてもよい。これにより、最初の1回目については、送信電力情報が信号に付加されることなく、パスロスの推定を行うことが可能となる。そして、端末装置は、送信電力制御を行った後に、送信電力情報を付加した信号を送信するようにしてもよい。
端末装置Aは、端末装置Bからの信号を受信することにより、端末装置Bが行ったのと同様にしてパスロスを推定して電力制御を行う。このパスロス推定と電力制御とは、繰り返し実行されうる。なお、信号の送信ごとに送信電力の情報が通知されなくてもよく、所定周期ごとに、送信電力の情報を含む信号が送信されるようにしてもよい。
[例2]
続いて、処理の流れの第2の例について、図6を用いて説明する。本例では、2つの端末装置(端末装置A及び端末装置B)が1つの基地局装置に接続している場合において、端末装置は、基地局装置を介して、相手方の端末装置へ送信電力の情報を通知する。なお、端末装置は、端末装置間の直接通信を行っていない間に、送信電力制御パラメータを基地局装置から受信しているのは例1と同様である。
続いて、処理の流れの第2の例について、図6を用いて説明する。本例では、2つの端末装置(端末装置A及び端末装置B)が1つの基地局装置に接続している場合において、端末装置は、基地局装置を介して、相手方の端末装置へ送信電力の情報を通知する。なお、端末装置は、端末装置間の直接通信を行っていない間に、送信電力制御パラメータを基地局装置から受信しているのは例1と同様である。
端末装置Aは、端末装置Bとの間で直接通信を行うことの要求を基地局装置へ送信する。このとき、端末装置Aは、送信電力の情報を基地局装置へ通知する。なお、端末装置Bも送信電力の情報を基地局装置へ通知しているものとする。なお、送信電力の通知は、端末装置Aからの通知のように、直接通信の要求に付加されて送信されてもよいし、端末装置Bからの通知のように、直接通信の要求とは関係なく送信されてもよい。
基地局装置は、端末装置Aからの直接通信の要求に応じて、直接通信に利用可能なリソースプールの情報を端末装置A及び端末装置Bへ通知する。なお、基地局装置は、この通知の際に、端末装置Aには端末装置Bの送信電力の情報を、端末装置Bには端末装置Aの送信電力の情報を、それぞれ通知する。ただし、送信電力の情報は、リソースプールの情報の通知と同時に行われる必要はなく、それぞれ別の通知として端末装置へ送信されてもよい。
その後、端末装置Aは端末装置Bへ、端末装置Bは端末装置Aへ、それぞれ直接通信のためのデータ信号を送信する。そして、端末装置Aは、信号の受信電力と、基地局装置から通知された端末装置Bの送信電力の情報とに基づいて、端末装置Bと端末装置Aとの間のパスロスを推定する。同様に、端末装置Bは、信号の受信電力と、基地局装置から通知された端末装置Aの送信電力の情報とに基づいて、端末装置Aと端末装置Bとの間のパスロスを推定する。そして、端末装置A及び端末装置Bは、推定したパスロスの値に基づいて、それぞれ電力制御を行う。
その後は、定期的に端末装置から基地局装置へ送信電力の情報を通知して、基地局装置がそれぞれ相手方の端末装置へその送信電力の情報を送信するようにしてもよいし、例1のようにして、定期的に送信電力の情報を直接交換してもよい。これにより、直接通信を行う2つの端末装置のそれぞれにおいてパスロスを推定し、適切な送信電力を決定することが可能となる。
なお、上述の説明では、端末装置Bが端末装置Aと同様のタイミングで送信電力情報を基地局装置へ通知する例を示しているが、これに限られない。すなわち、端末装置Bは、送信電力情報を端末装置Aが直接通信を要求するタイミングで基地局装置へ通知しなくてもよく、端末装置Bが端末装置Aへの信号を送信する前にこれが端末装置Aへ通知されていれば足りる。例えば、直接通信が開始された直後には、端末装置Aの送信電力情報が端末装置Bに通知され、端末装置Bの送信電力情報は端末装置Aへ通知されない場合について説明する。この場合、まず、端末装置Aが信号を送信して、端末装置Bがパスロスを推定して送信電力を決定した後に、その送信電力の情報を基地局装置へ送信し、基地局装置は、その送信電力の情報を端末装置Aへ通知する。その後、端末装置Bは、端末装置Aへの信号を直接通信によって送信する。また、例1のように、端末装置Aが信号を送信して、端末装置Bがパスロスを推定して送信電力を決定した後に、その送信電力の情報を付加した無線信号を端末装置Aに送信することにより、端末装置Aへ端末装置Bの送信電力の情報が通知されてもよい。これにより、直接通信の開始時にその直接通信を要求する端末装置のみが送信電力の情報を通知する場合であっても、直接通信を行う2つの端末装置のそれぞれにおいてパスロスを推定し、適切な送信電力を決定することが可能となる。
[例3]
続いて、処理の流れの第3の例について、図7を用いて説明する。本例では、2つの端末装置(端末装置A及び端末装置B)がそれぞれ別の基地局装置(基地局装置A及び基地局装置B)に接続している場合において、端末装置は、接続中の基地局装置へ送信電力の情報を通知する。そして、基地局装置は、端末装置の直接通信の相手方の端末装置が接続している他の基地局装置へ、その情報を送信する。そして、他の基地局装置が、相手方の端末装置へ、その送信電力の情報を送信する。なお、端末装置は、端末装置間の直接通信を行っていない間に、送信電力制御パラメータを基地局装置から受信しているのは例1及び例2と同様である。
続いて、処理の流れの第3の例について、図7を用いて説明する。本例では、2つの端末装置(端末装置A及び端末装置B)がそれぞれ別の基地局装置(基地局装置A及び基地局装置B)に接続している場合において、端末装置は、接続中の基地局装置へ送信電力の情報を通知する。そして、基地局装置は、端末装置の直接通信の相手方の端末装置が接続している他の基地局装置へ、その情報を送信する。そして、他の基地局装置が、相手方の端末装置へ、その送信電力の情報を送信する。なお、端末装置は、端末装置間の直接通信を行っていない間に、送信電力制御パラメータを基地局装置から受信しているのは例1及び例2と同様である。
端末装置Aは、端末装置Bとの間で直接通信を行うことの要求を基地局装置Aへ送信する。このとき、端末装置Aは、送信電力の情報を基地局装置Aへ通知する。なお、端末装置Bは送信電力の情報を基地局装置Bへ通知しているものとする。なお、送信電力の通知は、例2と同様に、端末装置Aからの通知のように、直接通信の要求に付加されて送信されてもよいし、端末装置Bからの通知のように、直接通信の要求とは関係なく送信されてもよい。
基地局装置Aは、端末装置Aからの送信電力の情報を取得すると、端末装置Aの直接通信の相手方である端末装置Bが接続している基地局装置Bに対して、その情報を送信する。また、このとき、基地局装置Aは、端末装置Bの送信電力の情報を基地局装置Bに対して要求する。なお、端末装置Aの送信電力の情報の通知と、端末装置Bの送信電力の情報の要求は必ずしも同時になされなくてもよく、それぞれ別の信号として基地局装置Bへと送信されてもよい。基地局装置Bは、基地局装置Aからの要求に応じて、端末装置Bの送信電力の情報を基地局装置Aへ通知する。
そして、基地局装置Aは、端末装置Aからの直接通信の要求に応じて、直接通信に利用可能なリソースプールの情報を端末装置Aへ通知する。なお、基地局装置Aは、この通知の際に、端末装置Aに端末装置Bの送信電力の情報を通知する。また、基地局装置Bは、直接通信に利用可能なリソースプールの情報を端末装置Bへ通知する。なお、この通知は、ブロードキャスト信号によって行われてもよい。また、基地局装置Bは、端末装置Bに対して端末装置Aの送信電力の情報を通知する。なお、リソースプールの通知と、送信電力の情報の通知は、同時に行われる必要はなく、それぞれ別のタイミングで通知されてもよい。
その後、端末装置Aは端末装置Bへ、端末装置Bは端末装置Aへ、それぞれ直接通信のためのデータ信号を送信する。そして、端末装置Aは、信号の受信電力と、基地局装置から通知された端末装置Bの送信電力の情報とに基づいて、端末装置Bと端末装置Aとの間のパスロスを推定する。同様に、端末装置Bは、信号の受信電力と、基地局装置から通知された端末装置Aの送信電力の情報とに基づいて、端末装置Aと端末装置Bとの間のパスロスを推定する。そして、端末装置A及び端末装置Bは、推定したパスロスの値に基づいて、それぞれ電力制御を行う。
その後、端末装置は、例えば、本例のようにして、定期的に基地局装置へ送信電力の情報を通知し、基地局装置と他の基地局装置とを介して、それぞれ相手方の端末装置へその送信電力の情報を通知する。なお、端末装置は、例1のようにして、定期的に送信電力の情報を相手方の端末装置と直接交換するようにしてもよい。これにより、直接通信を行う2つの端末装置のそれぞれにおいてパスロスを推定し、適切な送信電力を決定することが可能となる。
なお、上述の説明では、端末装置Bが端末装置Aと同様のタイミングで送信電力情報を基地局装置へ通知する例を示しているが、これに限られない。すなわち、端末装置Bは、送信電力情報を端末装置Aが直接通信を要求するタイミングで基地局装置Bへ通知しなくてもよく、端末装置Bが端末装置Aへの信号を送信する前にこれが端末装置Aへ通知されていれば足りる。例えば、直接通信が開始された直後には、端末装置Aの送信電力情報が端末装置Bに通知され、端末装置Bの送信電力情報は端末装置Aへ通知されない場合について説明する。この場合、まず、端末装置Aが信号を送信して、端末装置Bがパスロスを推定して送信電力を決定した後に、その送信電力の情報を基地局装置Bへ送信し、基地局装置Bはこの情報を基地局装置Aへ送信する。そして、基地局装置Aは、その送信電力の情報を端末装置Aへ通知する。その後、端末装置Bは、端末装置Aへの信号を直接通信によって送信する。また、例1のように、端末装置Aが信号を送信して、端末装置Bがパスロスを推定して送信電力を決定した後に、その送信電力の情報を付加した無線信号を端末装置Aに送信することにより、端末装置Aへ端末装置Bの送信電力の情報が通知されてもよい。これにより、直接通信の開始時にその直接通信を要求する端末装置のみが送信電力の情報を通知する場合であっても、直接通信を行う2つの端末装置のそれぞれにおいてパスロスを推定し、適切な送信電力を決定することが可能となる。
Claims (15)
- 接続している基地局装置の制御の下で他の端末装置と直接通信を行う端末装置であって、
前記他の端末装置へ、前記端末装置と前記他の端末装置との間のパスロスを前記他の端末装置が推定するための、前記端末装置が信号を送信する際の送信電力の情報を通知する通知手段を有する、
ことを特徴とする端末装置。 - 前記通知手段は、前記基地局装置によって直接通信に割り当てられたリソースを用いて、前記他の端末装置へ、直接、前記情報を通知する、
ことを特徴とする請求項1に記載の端末装置。 - 前記通知手段は、前記基地局装置を介して、前記他の装置へ前記情報を通知する、
ことを特徴とする請求項1に記載の端末装置。 - 前記通知手段は、前記他の端末装置との直接通信を要求する信号に前記情報を付加して前記基地局装置へ送信し、前記基地局装置は、直接通信のためのリソースの割り当てを通知する信号に前記情報を付加して、前記他の端末装置へ当該情報を通知する、
ことを特徴とする請求項3に記載の端末装置。 - 前記通知手段は、前記基地局装置へ前記情報を送信し、
前記基地局装置は前記他の端末装置が接続している他の基地局装置へ前記情報を送信し、
前記他の基地局装置は前記他の端末装置へ前記情報を送信する、
ことを特徴とする請求項1に記載の端末装置。 - 前記通知手段は、前記他の端末装置との直接通信を要求する信号に前記情報を付加して前記基地局装置へ送信し、前記他の基地局装置は、直接通信のためのリソースの割り当てを通知する信号に前記情報を付加して、前記他の端末装置へ当該情報を通知する、
ことを特徴とする請求項5に記載の端末装置。 - 前記他の端末装置が信号を送信する際の送信電力の情報を受信する受信手段と、
受信した前記他の端末装置の送信電力の情報に基づいて、前記他の端末装置と前記端末装置との間のパスロスを推定する推定手段と、
推定した前記パスロスに基づいて直接通信における信号の送信電力を制御する制御手段と、
をさらに有することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の端末装置。 - 前記送信電力の情報は、1つの物理リソースブロックあたりの送信電力の値を示す情報である、
ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の端末装置。 - 前記送信電力の情報は、全ての物理リソースブロックが割り当てられた場合の送信電力の値を示す情報である、
ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の端末装置。 - 前記送信電力の情報は、直接通信に用いることができる全ての物理リソースブロックが割り当てられた場合の送信電力の値を示す情報である、
ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の端末装置。 - 前記送信電力の情報は、最大送信電力値と、1つの物理リソースブロックあたりの送信電力との差分の値を示す情報である、
ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の端末装置。 - 前記送信電力の情報は、全ての物理リソースブロックが割り当てられた場合の1つの物理リソースブロックあたりの最大送信電力値と、実際の1つの物理リソースブロックあたりの送信電力との差分の値を示す情報である、
ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の端末装置。 - 前記送信電力の情報は、直接通信に用いることができる全ての物理リソースブロックが割り当てられた場合の1つの物理リソースブロックあたりの最大送信電力値と、実際の1つの物理リソースブロックあたりの送信電力との差分の値を示す情報である、
ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の端末装置。 - 接続している基地局装置の制御の下で他の端末装置と直接通信を行う端末装置の制御方法であって、
通知手段が、前記他の端末装置へ、前記端末装置と前記他の端末装置との間のパスロスを前記他の端末装置が推定するための、前記端末装置が信号を送信する際の送信電力の情報を通知する通知工程を有する、
ことを特徴とする制御方法。 - 接続している基地局装置の制御の下で他の端末装置と直接通信を行う端末装置に備えられたコンピュータに、前記他の端末装置へ、前記端末装置と前記他の端末装置との間のパスロスを前記他の端末装置が推定するための、前記端末装置が信号を送信する際の送信電力の情報を通知する工程を実行させるためのプログラム。
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---|---|---|---|
JP2014210154A JP2016082331A (ja) | 2014-10-14 | 2014-10-14 | 端末装置、制御方法及びプログラム |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2020008542A1 (ja) * | 2018-07-03 | 2020-01-09 | 株式会社Nttドコモ | ユーザ装置 |
JP2022521719A (ja) * | 2019-02-15 | 2022-04-12 | 華為技術有限公司 | 電力制御方法および電力制御装置 |
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2014
- 2014-10-14 JP JP2014210154A patent/JP2016082331A/ja active Pending
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WO2020008542A1 (ja) * | 2018-07-03 | 2020-01-09 | 株式会社Nttドコモ | ユーザ装置 |
JP2022521719A (ja) * | 2019-02-15 | 2022-04-12 | 華為技術有限公司 | 電力制御方法および電力制御装置 |
JP7259066B2 (ja) | 2019-02-15 | 2023-04-17 | 華為技術有限公司 | 電力制御方法および電力制御装置 |
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