JP6382078B2 - 磁気共鳴イメージング装置およびその制御方法 - Google Patents

磁気共鳴イメージング装置およびその制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、磁気共鳴イメージング(以下MRIと記す)装置に関する。
MRI装置は、例えば被検体の撮像対象組織を構成する原子核に撮像パラメータに基づいて発生した傾斜磁場や高周波磁場パルス(以下RFパルスと記す)を印加することにより、原子核スピンによる核磁気共鳴(以下NMRと記す)信号を発生させ、このNMR信号を検出して被検体の撮像部の形状や機能を二次元的にあるいは三次元的に画像化する装置である。撮像対象組織画像を所望の画質あるいはコントラスト、分解能とするために、操作者は種々の撮像パラメータの値を入力し、あるいは必要に応じてより望ましい値に変更する。
しかし多くの撮像パラメータは他の撮影パラメータとの間で複雑な相関関係を有しており、ある撮像パラメータの値を変更すると、上記相関関係による制約のために他の撮像パラメータにおける撮像パラメータ値の許容範囲である撮像可能条件が変化し、結果として他の撮像パラメータの値を自由に設定することができない状態となる。
ユーザーである操作者が変更しようとして入力したパラメータ値が撮像可能な値であるかどうかが、MRI装置のチェック機能によりチェックされる。入力された撮像パラメータ値が撮像可能条件を満たしていない場合には、入力された撮像パラメータ値が撮像可能条件を満たすためには、どの撮像パラメータをどのように変更したらよいかが演算され、演算された設定可能範囲が、MRI装置の入出力装置に表示される。操作者が表示された設定可能範囲においてパラメータ値を入力することにより、撮像可能なパラメータ値が設定される。このような技術の一例が特許文献1や特許文献2に記載されている。
特許第3335381号公報 特開2006−280820号公報
従来行われている方法では、撮像パラメータが変更されるとその変更に伴う新たな設定可能範囲がそれぞれ演算され、撮像パラメータ項目の全項目に関して撮像可能条件を満足しているかどうかの判断を行い、撮像条件の全ての項目において、どれか一項目でも満足できない項目がある場合に、その撮像パラメータに関して、撮像条件の全ての項目について満足できる範囲あるいは満足できる具体的な数値を演算により求め、表示することか行われる。例えば撮像可能条件を満足しない撮像パラメータ項目が複数存在すると、これら複数の撮像パラメータ項目が同時に満足される解を求める演算が行われ、求められた解を表示していた。表示されたこの解を入力することにより、撮像パラメータがそれぞれ撮像可能条件を満足し、撮像パラメータの変更が終了する。
このように従来行われている方法では、撮像可能条件を満足しない全ての項目を同時に満足する撮像パラメータ値を求め演算を行うため、満足する撮像パラメータ値が求められない状態が生じ易い問題があることが分かった。満足する撮像パラメータ値が求められない場合に、操作者が意図した入力撮像パラメータの値が利用できなくなる。MRI装置の入出力装置には標準値の利用を進める表示が為され、操作者は意図した撮像パラメータの変更を断念することになる。このことはユーザービリティの低下につながり、しいては操作性の低下につながる。
本発明の目的は、操作性の優れたMRI装置を提供することである。
上記課題を解決する磁気共鳴イメージング装置は、撮像パラメータ値を含む情報の入力および情報の出力を行う入出力装置と、被検体が載置される検査空間にパルスシーケンスに基づいて磁場を発生する磁場発生装置と、前記パルスシーケンスに基づいて高周波磁場パルスを前記被検体に印加する高周波磁場パルス発生装置と、前記被検体から生じるNMR信号を検出し、検出したNMR信号に基づいて前記被検体に関する画像を生成する画像生成装置と、入力された撮像パラメータ値の撮像可能条件との適合の可否を判断すると共に入力された撮像パラメータ値に従って撮像動作を制御する制御装置と、を備え、撮像パラメータは、磁気共鳴イメージング装置の前記高周波磁場パルスや前記パルスシーケンスを制御するハードウエア項目に関する撮像パラメータと前記被検体に与える負担に関わる被検体負担項目に関する撮像パラメータとを少なくとも有し、前記制御装置は、前記ハードウエア項目に関する撮像パラメータが撮像可能条件を満足しない場合に、前記ハードウエア項目に関する撮像パラメータが前記撮像可能条件を満足するための解を求める演算を行って、求めた解を前記入出力装置に出力し、前記制御装置は、前記前記ハードウエア項目に関する撮像パラメータが前記撮像可能条件を満足した状態において、前記被検体負担項目に関する撮像パラメータが撮像可能条件を満足しない場合に、前記被検体負担項目に関する撮像パラメータが前記撮像可能条件を満足するための解を求める演算を行って、求めた解を前記入出力装置に出力し、前記制御装置は、前記ハードウエア項目に関する適合可と判断された前記撮像パラメータと、前記被検体負担項目に関する適合可と判断された前記撮像パラメータ、に従って、前記撮像動作を制御する、ことを特徴とする。
本発明によれば、操作性の優れたMRI装置を提供することができる。
本発明に係るMRI装置の一例を示すブロック図である。 撮像パラメータ項目の設定可能範囲および設定値を示す撮像パラメータ画面の一例を説明する説明図である。 撮像パラメータ値を変更する状態を説明する説明図である。 本発明の概要を説明するフローチャートである。 本発明の一実施例を説明するフローチャートである。 示唆画面の一例を説明する説明図である。 図5の記載のフローチャートの具体例を説明するフローチャートである。
1.はじめに
以下図面を用いて本発明に係る一実施形態(以下実施例と記す)について説明する。なお実施例を説明するための全図において、略同一機能を有し略同一作用をなす構成には同一符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。同一符号を付した構成は略同様の効果を奏する。本明細書において用語「演算」は代数計算だけでなく、テーブル検索などの方法を用いて解を得る方法や、既に求められているデータを読み出して望ましい情報を得る方法などを含む広い意味で使用する。
2.本発明に係るMRI装置の全体構成の説明
図1は、本発明に係るMRI装置100の全体構成を示すブロック図である。MRI装置100は、被検体11の撮像対象組織を構成する原子核に撮像パラメータ値に基づいて発生した傾斜磁場や高周波磁場パルスを印加することにより、前記撮像対象組織を構成する原子核においてNMR現象を生じさせ、NMR現象に基づいて発生したNMR信号を検出して二次元的なあるいは三次元的な画像を生成する撮像動作を行う装置である。MRI装置100は、撮像動作を含む全体的な制御を行う制御装置60や、シーケンサ20や、静磁場および傾斜磁場パルスを発生する磁場発生装置30、高周波磁場パルス(以下RFパルスと記す)を発生するRFパルス発生装置40や、NMR信号を検出するNMR信号検出装置50や、被検体11を載置する天板82を有する寝台80、を備え、制御装置60はNMR信号検出装置50で検出したNMR信号に基づいて二次元的なあるいは三次元的な画像を生成する機能を有している。
磁場発生装置30は、静止磁場発生装置32と傾斜磁場発生装置34を有している。静止磁場発生装置32は、垂直磁場方式であれば、被検体11の周りの空間に被検体11の体軸と直交する方向に、水平磁場方式であれば、体軸方向に均一な静磁場を発生させるもので、被検体11の周りに永久磁石方式、常電導方式あるいは超電導方式の静磁場発生源が配置される。
傾斜磁場発生装置34は、撮像パラメータに基づいてシーケンサ20が出力する制御信号に従い、例えばMRI装置の座標軸方向であるX軸やY軸やZ軸の3軸方向にパルス状の傾斜磁場を印加する傾斜磁場コイルや前記傾斜磁場コイルを駆動する傾斜磁場電源を有している。なお前記傾斜磁場コイルや前記傾斜磁場電源は図示を省略する。シーケンサ20が出力する制御信号に従い、撮像時には例えばX軸やY軸やZ軸の3軸方向にパルス状の傾斜磁場を発生し、被検体11が載置される検査空間の静止磁場に重畳してパルス状の傾斜磁場を印加する。例えば撮像時に撮像断面であるスライス面に直交する方向にスライス方向傾斜磁場Gsを印加して被検体11に対するスライス面を設定し、該スライス面に直交して且つ互いに直交する残りの2軸方向に位相エンコード方向傾斜磁場Gpと周波数エンコード方向傾斜磁場Gfを印加して、被検体11が発生するエコー信号であるNMR信号にそれぞれの方向の位置情報をエンコードする。
シーケンサ20は、撮像動作を制御する制御装置60の制御部として動作するCPU62の指令に従って動作し、RFパルス発生装置40や磁場発生装置30、NMR信号検出装置50に、設定された撮像パラメータに基づくパルスシーケンスに従い繰り返し制御信号であるシーケンスパルスを印加し、撮像パラメータに基づいてRFパルス発生装置40や磁場発生装置30、NMR信号検出装置50を動作させる。
RFパルス発生装置40は、被検体11の生体組織を構成する原子の原子核スピンに核磁気共鳴を起こさせるために、被検体11にRFパルスを照射する作用を為し、高周波発振器42と変調器44と高周波増幅器46とRFパルスを照射する照射コイル48、を備えている。高周波発振器42から出力されたRFパルスは、シーケンサ20からの指令であるシーケンスパルスのタイミングで変調器44により振幅変調され、該振幅変調されたRFパルスは高周波増幅器46により増幅されて被検体11に近接して配置された照射コイル48に供給され、照射コイル48から被検体11へRFパルスが照射される。
被検体11の生体組織を構成する原子核スピンの核磁気共鳴により放出されたエコー信号であるNMR信号は、NMR信号検出装置50によって受信される。NMR信号検出装置50は、受信コイル52と、信号増幅器54と、直交位相検波器56と、A/D変換器58、を有している。照射コイル48から被検体11へ照射されたRFパルスにより誘起された被検体11の生体組織を構成する原子のNMR現象により発生したNMR信号は、被検体11に近接して配置された受信コイル52により受信される。受信されたNMR信号は、信号増幅器54で増幅された後、シーケンサ20からの指令によるタイミングで直交位相検波器56に直交する二系統の信号に分割され、それぞれがA/D変換器58によりディジタル量に変換されて制御装置60へ送られる。制御装置60は制御機能に加え画像の生成を含む色々な処理機能を有しており、制御装置60により被検体11の画像が生成され、ディスプレイなどを有する出力装置68により表示される。
制御装置60は、撮像動作を含むMRI装置100の全体を総合的に制御する制御機能を有すると共に、NMR信号検出装置50からの出力に基づいて撮像した被検体11の画像を生成する画像処理機能や、撮像動作に先立ち操作者により入力された撮像パラメータを処理する撮像パラメータ設定機能や、必要な情報を記憶装置64に記憶するあるいは記憶装置64に記憶された情報を読み出すなどの記憶処理機能を有している。制御装置60は前記制御や前記処理を行うCPU62や、光ディスクや磁気ディスク等の外部記憶装置(図示を省略)さらに内部記憶装置(図示を省略)などを有する記憶装置64や、操作装置としての機能を有する入出力装置66、を有している。また入出力装置66は入力装置72と出力装置68を備えており、入力装置72は、トラックボールやマウスなどを含むポインティングデバイス74や、キーボード76や、出力装置68のディスプレイ70の画面上に設けられたタッチパネル(図示を省略)などの入力装置72を有する。出力装置68はディスプレイ70や図示を省略したプリンタなどを備え、必要な情報を表示あるいは印刷などの方法で操作者の操作に基づき出力する。
現在MRI装置の撮像対象核種は、臨床で普及しているものとしては、被検体の主たる構成物質である水素原子核(プロトン)である。プロトン密度の空間分布や、励起状態の緩和時間の空間分布に関する情報を画像化することで、人体頭部、腹部、四肢、等撮像対象の形態または機能を、2次元もしくは3次元的に撮像し、得られた画像が表示あるいは記憶装置64に保持される。
3.撮像パラメータの設定の概要
図1に例示したMRI装置100の撮像は設定された撮像パラメータに基づいて行われる。これら撮像パラメータの設定の概要について次に説明する。撮像されて生成された画像の画質、あるいは撮像に要する時間は、撮像のために入力されて設定された撮像パラメータにより大きく変わる。磁場発生装置30やRFパルス発生装置40やNMR信号検出装置50を制御するシーケンサ20のパルスシーケンス自身が撮像パラメータに基づいて大きく変わる。このため操作者は被検体11の症状に基づいて細かに撮像パラメータ値を設定することが必要となる。
撮像パラメータは独立して設定できるのではなく、互いに複雑に関係しあっている。このため入力された各撮影パラメータの値が撮像可能な値であるかどうか、すなわち撮像可能条件を満足するかどうかが、各撮影パラメータ間の相関関係による制約に基づいて定まる。入力された各撮影パラメータの値が使用可能かどうかの判断が、前記各撮影パラメータ間の相関関係による制約に従って判断される。また入力された撮像パラメータが撮像可能条件を満足しない場合には、MRI装置100の制御装置60で撮像可能条件を満足する撮像パラメータの値や範囲が演算されるが、この場合にも各撮影パラメータ間の前記相関関係による制約に従って演算することが必要である。
以下に説明する実施例では、入力された撮影パラメータの値が撮像可能条件を満足するかどうかの判断や、入力された撮影パラメータの値が撮像可能条件を満足しない場合に行われる撮像可能条件を満足する撮像パラメータ値の演算処理が、従来の方法に対して非常に容易に行うことができる。また操作者の希望をより反映した値で撮像パラメータを設定することができる。
3.1 撮像パラメータ値の入力すなわち撮像パラメータ値の変更に伴う画面表示の説明
図2および図3は撮像パラメータ値の変更可能な範囲を表示する表示の一例である。図2および図3を用いて、撮像パラメータ値の変更可能な範囲が、各撮影パラメータ間の相関関係により定まると共に撮像パラメータ値の変更範囲が他の撮像パラメータ値により制約を受けることを具体例で説明する。
図2はディスプレイ70に表示された撮像パラメータ画面110を示し、撮像パラメータ画面110は、記憶装置64が有する外部記憶装置から読みだされた撮像パラメータの項目欄120と、各項目に対する設定値141〜145を表示する設定値欄140と、各撮像パラメータ項目121〜125毎に、各撮像パラメータ間の相関関係に基づいて演算された撮像パラメータ値の設定可能範囲131〜135を表示する撮像パラメータ値の許容欄130を有している。撮像パラメータの項目欄120に記載される撮像パラメータの項目は色々存在するがこれらの項目をすべて挙げることはたいへん煩雑となるので、一部のみを記載している。
図2に示す表示例では、撮像パラメータの項目欄120には撮像パラメータ項目が表示される。撮像パラメータの項目欄120に表示される撮像パラメータの一例として図2には、撮像視野(FOV)121や、繰り返し時間(TR)122や、エコー遅延時間(TE)123や、スライス厚124や、マルチスライスの数(スライス数)125、が表示されている。撮像視野(FOV)121は単位はmmである。繰り返し時間(TR)122は1つのスライスにおいて印加される2つの連続する90度パルスの間の時間を言い、単位はmsecである。エコー遅延時間(TE)123はRFパルス印加後に、エコー信号を受信するために少し待つための時間であり、単位はmsecである。スライス厚124の単位はmmである。マルチスライスの数(スライス数)125はマルチスライス撮影をする際のマルチスライスの枚数を示している。撮像パラメータの項目欄120に記載される撮像パラメータ項目は色々存在するがこれらの項目をすべて挙げることはたいへん煩雑となるので、一部のみを記載している。なお図2で設定値欄140は各撮像パラメータ項目に対する設定値を表示する欄であり、141は撮像視野(FOV)121の設定値、142は繰り返し時間(TR)122の設定値、143はエコー遅延時間(TE)123の設定値、144はスライス厚124の設定値、145はマルチスライスの数(スライス数)125の設定値である。
例えば操作者が所望するスライス数が10枚の場合、撮像パラメータ値の許容欄130のスライス数の設定可能範囲135が1〜12枚であるので、設定値欄140の設定値145の内容を3枚から10枚に変更することができる。従って操作者は直ちにスライス数を所望する10枚に変更して設定し、撮像を開始することができる。一方、操作者が所望するスライス数が10枚ではなく15枚である場合には、操作者がスライス数の設定可能範囲135を参照することにより、15枚のスライス数設定が不可能であることを直ちに判断できる。この場合に操作者が、例えば繰り返し時間TRの設定値を、撮像パラメータ値の許容欄130の設定可能範囲132内である値に変更することができる。例えば設定値欄140の設定値142を500msecから610msecに増大する方向に変更すると、図3に記載のように、撮像パラメータ値の許容欄130の設定可能範囲135が1枚〜15枚に変更される。図3に示すように、スライス数の設定可能範囲が1枚〜15枚になったことを確認し、設定値欄140のスライス数の設定値143の値を3枚から15枚に変更することができる。このようにスライス数の設定値143を15枚に変更して撮像を開始することができる。
なお上述した図3は、図2において繰り返し時間(TR)122に関する設定値142を500msecから610msecに変更した場合の撮像パラメータ画面110の内容を示す。図2と図3により説明する実施例では、設定値欄140の繰り返し時間(TR)122関する設定値142を610msecに変更することにより、マルチスライスの数(スライス数)125の設定可能範囲135を15枚まで増やすことができたが、仮に設定値欄140の繰り返し時間(TR)122関する設定値142を増加させても、マルチスライスの数(スライス数)125の設定可能範囲135の限界が14枚で、これ以上増やすことができなかった場合には、操作者は所望する撮像パラメータ値の設定が不可能であることを判断することができる。従って図2や図3の表示を見て、操作者は所望する撮像パラメータ値を設定しようとする無駄な行動を止め、所望する撮像パラメータ値であるスライス数15枚に近い条件であるスライス数14枚を設定することができる。
3.2 撮像パラメータの変更方法についての考え方の説明
上述したように撮像パラメータの値を変更したい場合に、本実施例では、図4に記載の考え方に基づいて変更に関する処理がCPU62によって行われ、またこの処理に伴い新たに入力された撮像パラメータ値が設定可能範囲の条件を満足するかどうかの判断がCPU62によって図4に記載の考え方に沿って行われる。また新たに撮像パラメータ値が入力されると、入力された撮像パラメータに関係して変更される他の撮像パラメータの設定可能範囲が演算され、演算された撮像パラメータの設定可能範囲が満たされているかどうかの判断や、撮像パラメータ値が設定可能範囲から外れる場合の警告や、新たな入力可能範囲の示唆に関する処理も、図4に記載の考え方に沿って行われる。
このように図4に記載の考え方に沿ってCPU62による処理が行われることにより、新たに入力された撮像パラメータの変更値が撮像可能条件を満足するかの演算処理を全ての項目に対して行っていた従来の処理内容に比べ、CPU62の処理に関わる負荷が大幅に低減される。また該負荷の低減に伴ってCPU62の処理に要する時間が短縮される。さらに入力された撮像パラメータ値が設定可能範囲を外れる場合の対応策としての撮像パラメータの設定可能範囲を満足する解が求められない事態の発生を少なくできる。この結果として従来技術に比べ操作者の意図に沿う撮像パラメータ値の設定が容易となり、操作性が向上する。
従来の考え方に沿って処理を行った場合に、複数の撮像パラメータ項目において、撮像可能条件を満足しない状態が多々生じる。この場合に従来の方法では常に撮像可能条件を満足しない複数の撮像パラメータ項目の全てを同時に満足するための解を求めることとなる。しかし実際には、満足しない複数の撮像パラメータ項目の全てを同時に満足する解が必要ではなく、満足しない複数の撮像パラメータ項目について、順に撮像可能条件を満足する解を求めることにより、結果的に満足しない複数の撮像パラメータ項目について解決できる場合が多々ある。従来の方法のように、満足しない複数の撮像パラメータ項目の全てを同時に満足する解を求めようとすると、解が存在しないとの演算結果が導かれたり、あるいは操作者が意図した内容からかけ離れた解が求められたりする。
図4は、上記問題を解決する新たな考え方に沿った撮像パラメータ値の変更に係るCPU62の処理概要を示す。便宜上この明細書では、ステップS200に近い方の処理をステップS250に近い方の処理に対して上位の処理と記載し、逆にステップS250に近い方の処理対を下位の処理と記載する。またステップS222で処理する撮像パラメータ項目をステップS242で処理する撮像パラメータ項目に対して上位の項目と記載し、ステップS242で処理する撮像パラメータ項目とする。さらにステップS222やステップS242で処理する撮像パラメータ項目においても、最初に記載の撮像パラメータを上位の撮像パラメータ項目とする。例えば撮像パラメータGCは撮像パラメータBWや撮像パラメータFOVに対して上位の項目とする。同様に撮像パラメータdB/dtは撮像パラメータSARや撮像パラメータRMSに対して上位の項目とする。
例えば、新たな撮像パラメータ値の入力など、操作者が撮像パラメータ値の変更操作を行うと、制御装置60のCPU62は操作者の撮像パラメータ値の変更操作を検知して、図4に記載のステップS200で始まるフローチャートの処理を開始する。従来技術では入力された撮像パラメータ値に関して全ての項目に対して撮像可能条件を満たしているかどうかを判断し、撮像可能条件を満たさない撮像パラメータ項目が複数個存在する場合に、撮像可能条件を満たさない撮像パラメータ項目をすべて解決する解を演算により求めようとする。
しかし図4に記載の方法では、撮像パラメータ値の設定手順を複数のグループに分け、グループ毎に順に処理を行う。例えば例えばMRI装置100のハードウエアやパルスシーケンスに関わるハードウエアグループと、被検体11に与える負担に関わる安全性グループとに分け、これらのグループ毎に撮像パラメータ値の設定処理を行い、変更された撮像パラメータ値が撮像可能条件を満たしているかどうかの判断をグループ毎に行う。またさらに各グループ内の撮像パラメータ項目においても例えば図4に記載の撮像パラメータの項目の順に行うことにより、効率的な処理が可能となる。ここで重要なことは、例えばハードウエアグループの撮像パラメータ項目と安全性グループの撮像パラメータ項目に撮像可能条件を満足しない項目が存在する場合に、従来のようにこれら撮像可能条件を満足しない項目が同時に撮像可能条件を満足する解を求めるのではなく、上位グループの撮像パラメータ項目から順に対応することである。
図4に記載のフローチャートでは、撮像パラメータ値が変更された場合に、その変更に伴って撮像可能条件が変わり、この撮像可能条件の変化により新たな撮像可能条件に対して撮像パラメータ値が条件を満足するかどうかの判断をグループ毎に行っている。このようにグループ毎に撮像パラメータ値が条件を満足するかどうかの判断を行っても良いし、従来のように撮像パラメータの全項目に関して撮像可能条件を満たすかどうかの判断を行っても良い。重要なことは、上述のように、仮にハードウエアグループに属する撮像パラメータ項目と安全性グループに属する撮像パラメータ項目において撮像可能条件を満たさない撮像パラメータ項目がそれぞれ存在しても、これらに対してグループ毎に対応することである。即ち先ずハードウエアグループに属する撮像パラメータ項目内での撮像可能条件を満たさない状態に対応する解の演算を行い。ハードウエアグループに属する撮像パラメータ項目が撮像可能条件を満たす状態になった後に、安全性グループに属する撮像パラメータ項目について、撮像可能条件を満たさない撮像パラメータ項目の対応を行うことである。このようにグループ毎に分けて撮像可能条件を満たさない状態への対応、すなわち撮像可能条件を満たすようにするための解の演算を行うことである。このようにすることにより、従来の方法では求められなかった解をこの実施例では演算により求めることが可能となるケースが大幅に増加する。その結果として操作者の希望に沿う方向での撮像パラメータの設定の可能性が、従来のやり方に比べると大きく改善される。
上述したハードウエアグループに含まれる撮像パラメータ項目としては例えば、ステップS220のステップS222に示すように、MRI装置100のハードウエアに依存する傾斜磁場強度(以下GC強度)や、RFパルスの帯域周波数(BW)や、撮像視野(FOV)や、繰り返し時間(TR)やエコー遅延時間(TE)やスライス厚やスライス数、がある。これらはRFパルスの制御やパルスシーケンスの制御に関係する。
ステップS222に関するある撮像パラメータ値の変更に伴い、ステップS220に関係する他の撮像パラメータ値の許容範囲が変化すると共に場合によっては他グループである安全性グループに属する撮像パラメータの項目の設定可能範囲が変化する。しかし図4に記載の処理では、
先ずハードウエアグループ関係において、撮像可能条件が満たされるかが判断され、安全性グループに属する撮像パラメータの項目に関しては撮像可能条件が満たされるかどうかの判断は、この段階では行わない。今図2や図3に記載した撮像パラメータの項目欄120の撮像パラメータ項目は、ステップS222で設定処理が行われるハードウエアグループに含まれる撮像パラメータ項目である。撮像パラメータの項目欄120に表示の撮像視野(FOV)121の項目からマルチスライスの数(スライス数)125の項目に対して演算された撮像可能条件の範囲が、撮像パラメータ値の許容欄130に、撮像パラメータ値の許容範囲である設定可能範囲131から設定可能範囲135として表示される。また撮像パラメータの項目欄120の項目ごとに入力された撮像パラメータ値が設定値欄140の設定値141から設定値145として表示される。なお、ハードウエアグループに含まれる撮像パラメータは色々あり、図2や図3の撮像パラメータの項目欄120にハードウエアグループに含まれる撮像パラメータを全て記載することは、たいへん煩雑となる。このため図2や図3は一部の撮像パラメータのみを例示している。図4の撮像パラメータBWなど、図2や図3に記載していない撮像パラメータは他にも色々ある。
先ず例えば撮像部位などの撮像の基本条件が入力されると撮像パラメータの項目欄120の各撮像パラメータ項目がCPU62の処理により定まり撮像パラメータの項目欄120に表示される。撮像視野(FOV)121項目などのハードウエア条件の項目に対して設定可能範囲131が表示され、操作者は設定値140に表示されているごとき撮像パラメータ値を入力する。これら入力に従って演算処理がなされ、撮像パラメータ値の許容欄130に記載の設定可能範囲がそれぞれ表示され。このようにしてハードウエアやパルスシーケンスに関する項目の撮像パラメータ値の許容欄130の各設定可能範囲の表示や入力された撮像パラメータ値が設定値欄140に表示される。なお図2に記載の表示内容は撮像パラメータの項目ごとに入力しても良いが、既に称された過去の情報を読み出して使用しても良いし、標準値を使用しても良い。
図2に記載の繰り返し時間(TR)122の設定値142の内容500msecを、図3に示す繰り返し時間(TR)122の撮像パラメータ値の設定値欄140の設定値142として示す如く610msecに変更した場合、この新たな入力値に基づき撮像パラメータの項目欄120に表示の項目について設定可能範囲の演算が行われ、その結果、マルチスライスの数(スライス数)125の設定可能範囲135が、1枚〜12枚、から1枚〜15枚に変化する。次にマルチスライスの数(スライス数)125の設定値145を、15に代えると、この変更された設定値145に対して、先ずハードウエアグループの内撮像パラメータについて撮像可能条件が満たされるかどうかが、CPU62によって判断される。
ハードウエアグループにおける撮像可能条件が満足されると、次にステップS240で、ハードウエアグループの設定値に基づいて、さらに必要な情報に基づいて安全性グループに関する撮像パラメータ項目の撮像パラメータ値の許容範囲である撮像可能条件が、各撮像パラメータ項目に関して演算され、表示される。安全性グループに関する各撮像パラメータ項目の入力撮像パラメータ値が、撮像可能条件を満たすかどうかが判断される。各撮像パラメータ項目において各撮像可能条件が満たされる場合に、ステップS250においてステップS200からのフローチャートを終了する。この後設定された撮像パラメータ値に従って、撮像動作などの次の動作が開始される。
安全性グループに属する撮像パラメータ項目は、被検体11の負担に関わる項目であり、法規制に関係する撮像パラメータ項目を含んでいる。安全性グループに関する撮像パラメータ項目としては、例えば、傾斜磁場の時間変化率(以下dB/dtと記す)や、SAR(Specific Absorption Ratio;高周波磁場印加に伴い人体に吸収される単位質量当たりの発熱量)や、体内に生じる電流に関係するRMS、などがある。これらの撮像パラメータに関する撮像可能条件は上述したように、先に設定されたハードウエアグループに属する撮像パラメータ値に基づくだけでなく、被検体11の個人に関わる状態、例えば体重などにも関係する。
3.3 本発明に係る処理と従来技術に係る処理との関係の説明
図4に記載技術は、従来技術に係る処理に代わる処理であり従来技術では得られない効果を奏する。しかしMRI装置100のハードウエアは図4および以下に説明の実施例に沿った処理が可能であると共に、従来技術に基づく処理も可能である。さらに従来技術に基づく処理にも色々な効果がある。従って全ての撮像作業において本発明に係る処理のみを行うのではなく、本発明に係る処理と従来技術に係る処理のどちらの処理を行うか、操作者が選択可能とするようにしても良い。さらに本発明に係る処理と従来技術に係る処理とを組み合わせた処理も可能であり、例えば本発明に係る処理で撮像可能条件を満足するとして決定した撮像パラメータ値について、場合によっては従来技術に係る処理で再度撮像可能条件を満たしているかの再確認を行っても良い。このように本発明に係る処理は従来技術に係る処理を否定するものではなく、従来技術に係る処理との組み合わせや併用を妨げるものではない。
4.撮像パラメータ値の変更に関する具体的な処理内容の説明
図5に記載のフローチャートを用いて、図4に記載の処理の具体的な内容を説明する。ステップS300で始まるフローチャートは、例えばCPU62により短い周期で繰り返し実行される。この繰り返し周期が操作者の操作時間に対して短い時間であるため、操作者にとってはあたかも常に実行されているように、処理がなされる。ステップS310で操作者による入力の有無が検知され、撮像パラメータ値が入力されると、ステップS310からCPU62の実行がステップS312へ移る。図6に図2で説明した撮像パラメータ画面110を記載する。撮像パラメータ画面110の設定値欄140のスライス数の設定値145の値を例えば3枚から15枚に変更すると、CPU62の実行がステップS310からステップS312へ移る。
ステップS312で、変更された撮像パラメータ項目がどのグループに属するか、また何番目の項目かが検知される。変更された項目がハードウエアグループに属し、マルチスライスの数(スライス数)125の項目であることが検知される。次にステップS314で、設定可能範囲135の範囲内かどうかが判断される。この場合スライス数1枚から12枚が範囲内であり、15枚は範囲外であることが判断される。従ってCPU62の実行がステップS314からステップS316へ移動する。入力された撮像パラメータ値(枚数15)が設定可能範囲を外れている旨の表示、および撮像パラメータ値が設定可能範囲を外れ項目に関し、前記入力された撮像パラメータ値(枚数15)が設定可能範囲内となるために、新たに変更すべき撮像パラメータの値あるいは範囲の示唆に関する表示、がステップS316やステップS318において行われる。
前記動作および操作者の操作を、再度図5と図6を用いて説明する。図6に記載のステップS402により行われた撮像パラメータ画面110の表示において、操作者が撮像パラメータ画面110に表示されたスライス数の設定値145の値を3枚から15枚にステップS404で変更する。この撮像パラメータ値の変更に基づいてCPU62の実行が、ステップS310からステップS312を介してステップS314へ遷移する。ステップS314で入力されたスライス数15枚が設定可能範囲135の範囲を外れているので、CPU62の実行がステップS316やステップS318に遷移する。図6に示す示唆画面210が、ステップS404において行われる。示唆画面210には、注意情報222や示唆項目が表示されている。示唆項目には、繰り返し時間(TR)122の設定値変更に関する示唆項目224や、前記変更である3枚から15枚への変更の取り消し項目226や、基本条件にリセットする条件リセット項目228、がある。示唆画面210は一例であるが、図5に記載のステップS316やステップS318において、示唆画面210がディスプレイ70に表示される。
繰り返し時間(TR)122の設定値変更に関する示唆項目224では、繰り返し時間(TR)122の設定値を500msecから610msecに変更することにより、マルチスライスの数(スライス数)125を15枚に変更することが可能となる旨の示唆が表示されている。この値はCPU62による演算処理により求められた値である。このように撮像パラメータ値が示唆されることにより、この示唆に基づいて、撮像パラメータ値を変更することにより、意図した撮像条件の設定が可能となる。なお示唆項目224が選択された場合に、信号対雑音比(SNR)や、コントラスト対雑音比(CNR)や、スキャン時間(Scan Time)がどのようになるかが、共に表示されるので、選択の参考とすることができる。
操作者は、繰り返し時間(TR)122の設定値変更に関する示唆項目224や、変更を取り消す取り消し項目226、あるいは基本条件をリセットするリセット項目228、の内の1つを選択し、操作マーク232を選択すると、TRの撮像パラメータ値が変更される。例えばキャンセル表示242を選択すると、一連の撮像パラメータ値の変更操作が終了し、マルチスライスの数(スライス数)125の設定値145の値が元の3枚の状態に戻る。取り消し項目226を選択して操作マーク232を選択した状態と同じとなる。リセット項目228を選択すると予めMRI装置100に記憶されていた標準値に戻る。図6のステップS404で選択項目が選択され、例えば繰り返し時間(TR)122の撮像パラメータ値が610msecに変更されると、CPU62の実行はステップS310からステップS312を介してステップS314へ遷移する。
ステップS318では、下位グループの状態は判断しない。即ち図4に記載のステップS220におけるハードウエアグループに関係する項目の設定処理を行っている状態では、図5に記載のステップS318の演算処理では、安全性グループに関係する撮像パラメータ項目の値が撮像可能条件を満足するかどうかの判断を行わない。このように所定の順序に沿って撮像パラメータ値の設定を行うことで、図6に記載の示唆項目224のように、操作者の意図に沿うことができる撮像パラメータ値を演算で求めることができる。従来の如く全ての条件を満足する撮像パラメータ値を演算で求めようとすると、満足する撮像パラメータ値が存在しないとの結果に至ることが多い。このような場合には、変更を取り消す項目226やリセット項目228のみを図5のステップS318で、あるいはこのステップに相当する図6のステップS404で表示することとなる。これらは操作者の意図とはかけ離れた内容であり、操作者の意図に沿うことができなくなる。
説明を図5のステップS314に戻し、ステップS314入力値が撮像可能条件を満足すると判断された場合に、ステップS330で入力された項目が属するグルーブの撮像可能条件の演算が、新たに入力された撮像パラメータ値に基づいて行われる。例えば図3に示す繰り返し時間(TR)122の設定値142の値が610msecに変更されると、ステップS330で図3の撮像パラメータの項目欄120の各項目について設定可能範囲の演算が行われ、マルチスライスの数(スライス数)125の項目の設定可能範囲135の値が、1枚から15枚に変更される。次にステップS330で変更された設定可能範囲に従って、ステップS334で各項目の設定値が、新たな設定可能範囲を満足するかが判断される。図3に記載の設定可能範囲135の値が1枚から15枚に変更されるので、設定値145の値が15枚であっても、条件を満たすことになり、ステップS334からCPU62の実行がステップS344へ移る。
ステップS344の処理では、図4に記載のステップS220とステップS240の両方の処理が完了したかどうかの判断がなされる。図2や図3に係る撮像パラメータの設定である、ハードウエアグループの撮像パラメータの設定が行われた場合には、さらにその後安全性グループに関わる撮像パラメータの設定が行われる。このため、ステップS344からCPU62の実行が、ステップS310へ移る。なおこの実施例では、ステップS312おいて、どのグループの処理がなされているのか、さらにどの項目の処理がなされているのかが検知され、保持されているので、常に最も上位のグループからあるいは最も上位の項目から順に設定が行われる。
5.本実施例の具体的な効果の説明
例えば操作者が撮像パラメータとしてRFパルスの帯域周波数であるBWを変更し、その結果TEとdB/dtの2つの撮像パラメータの項目で撮像可能条件の条件が満足されない場合を具体例として説明する。従来の処理方法では、TEの項目で撮像可能条件が満足できないと、TEやBWやFreqの項目に関して撮像可能範囲を求める演算が行われる。しかしdB/dtの項目でも撮像可能条件が満足されないため、2つの項目について撮像可能条件を満足する解を求めることが必要である。異なる2つの項目において撮像可能条件を満足する解が線形的な値を持っているとは限らない。このため、従来の処理方法では、撮像可能条件を満足する解を求めることができず、撮像可能範囲を表示できない場合がある。この場合には、図6に記載の示唆画面210において、リセット項目228である「基本条件にリセットする。」の項目のみが表示される場合が生じる。この場合には、操作者の意図に沿うことができず、結果として操作者を満足させることができない。操作性が悪いと考えることができる。図4を用いて説明した本発明に係る実施例では、先ずハードウエアグループであるTEの撮像可能条件を満足する設定を行い、次に安全性グループの設定において、dB/dtを満足する設定を行う。図5の実施例で、ステップS318は先ずTEに関して撮像可能条件を満足する範囲をステップS318で演算し、図6の示唆画面210においてTEに関して撮像可能条件を満足する範囲を演算して表示する。
次に、dB/dtの項目を満足する演算を、dB/dtの項目の上位側のグループあるいは項目に関して行う。このように複数回に分けて、撮像可能条件を満足する撮像パラメータ値の設定を行う。このようにすることで、撮像可能条件を満足する範囲の演算が単純化され、解が求めやすくなる。この結果、撮像可能条件を満足する解を求めることができず、撮像可能範囲を表示できない場合を大幅に減らすことができる。ユーザービリティの低下を防止でき、操作性の低下を防ぐことができる。
6.撮像可能条件から外れた撮像パラメータ項目が複数存在する場合の実施例の説明
図5に記載の実施例を用いて先に変更された撮像パラメータ値が、撮像可能条件である設定可能範囲から外れている場合の対応について説明した。操作者が撮像パラメータ値を変更することにより、上述したように変更した撮像パラメータ値自身が設定可能範囲から外れる場合がある。しかしそれだけではなく、撮像パラメータ値の変更により、関連する他の撮像パラメータの設定可能範囲が変化する。操作者が変更した撮像パラメータ値自身が設定可能範囲を満足していても、上記変更に伴う他の撮像パラメータの設定可能範囲の変化より、撮像パラメータ値が設定可能範囲から外れる場合が生じる。
上述したように図5に記載のフローチャートでは、変更された撮像パラメータ値自身が設定可能範囲から外れている場合に、ステップS314でこの観点を判断し、撮像パラメータ値自身が設定可能範囲から外れている場合に、ステップS314からステップS318へCPU62の実行が遷移する。ステップS318において変更された撮像パラメータ値自身が設定可能範囲を満足するための解を求める演算を行い、求めた解をさらにステップS318で図6に記載の示唆画面210のようにして表示する。操作者は示唆画面210に表示された演算により求められた解に従ってあらたな撮像パラメータ値を入力し、これにより上述の設定可能範囲から外れていた撮像パラメータ値が設定可能範囲を満足する状態となる。なお示唆画面210に表示された解を求める演算は、この撮像パラメータが属するグループに含まれる撮像パラメータに関して、あるいはこの撮像パラメータが属するグループより上位のグループに含まれる撮像パラメータに関して設定可能範囲を満足するようにして演算する。例えば図4に記載のハードウエアグループに属する撮像パラメータに対する解の演算では、安全性グループに属する撮像パラメータ値の設定可能範囲を満足するかどうかは演算内容に含めない。従来方法では、ハードウエアグループに属する撮像パラメータに対する解の演算において、ハードウエアグループに属する撮像パラメータだけでなく安全性グループに属する撮像パラメータに対しても全て演算内容に含め、全ての撮像パラメータ項目で設定可能範囲が満足される解を求めようとした。このため解が求められないことがより高い確率で存在した。
変更された撮像パラメータ値自身が設定可能範囲から外れている観点の判断をステップS314で行った。変更された撮像パラメータ値が設定可能範囲を満足していても、前記撮像パラメータ値の変更により、他の関連する撮像パラメータ値が設定可能範囲から外れる恐れがある。図5のフローチャートでは、変更された撮像パラメータ値が設定可能範囲を満足している場合に、ステップS314からステップS230に実行が移り、ステップS230において同じグループに属するさらに必要があれば上位グループに属する他の撮像パラメータに関して、前記変更された撮像パラメータ値に基づいて設定可能範囲の演算をそれぞれ行う。さらにステップS334において、各撮像パラメータ項目の撮像パラメータ値が、ステップS330において演算されたて設定可能範囲を満足するかどうか判断し、満足しない撮像パラメータ項目が存在する場合にステップS316や318が実行される。複数の撮像パラメータ項目において設定可能範囲が満足されなくなった場合に、複数の撮像パラメータ項目を同時に満足する解を求めようとすると、解が求まらない恐れがある。
図7に記載のフローチャートは、複数の撮像パラメータ項目において設定可能範囲が満足されなくなった場合の処理を説明するフローチャートである。図5に記載のフローチャートに対して同一符号のステップは、略同じ機能を有し略同じ作用をなす。さらに略同じ効果を奏する。図5と同一符号のステップについて説明を省略する。
6.1 第1方法に基づく処理の説明
一例を挙げて説明する。なおこの事例に限定するものではない。操作者が例えば撮像パラメータBW(RFパルスの帯域周波数)の値を変更し、その結果撮像パラメータTRと撮像パラメータdB/dtが撮像可能条件を満足しなくなった状態を一例として以下説明する。図7のステップS330で変更された撮像パラメータBW値に基づいてハードウエアグループに属する撮像パラメータTRの撮像可能条件と安全性グループに属する撮像パラメータdB/dtの撮像可能条件を含めた該当する撮像パラメータの撮像可能条件が演算される。演算結果に基づいてステップS334で撮像パラメータTRと撮像パラメータdB/dtの2つの撮像パラメータが撮像可能条件を満足しないことが判断される。
CPU62の実行がステップS334からステップS336に遷移し、ステップS336で撮像可能条件を満足しない撮像パラメータ項目が1つなのか複数なのかが判断され、満足しない撮像パラメータ項目が複数の場合にステップS338が実行される。ステップS338で撮像可能条件を満足しない複数撮像パラメータ項目の内、最も上位の撮像パラメータ項目が選択される。従ってこの場合は、撮像パラメータTRが選択され、ステップS316で設定可能範囲外に関する表示がなされると共に、ステップS318で撮像パラメータTRが撮像可能条件を満たすための演算が行われ、その解がステップS318で表示される。
操作者が表示された解に従って撮像パラメータTRの値を入力すると、CPU62の実行がステップS310からステップS312やステップS314、ステップS330を介して再びステップS334に移る。ステップS334で撮像パラメータdB/dtが撮像可能条件を満足しないことが検知され、CPU62の実行がステップS334からステップS336やステップS316を介して、ステップS318へ移る。ステップS318で撮像パラメータdB/dtが撮像可能条件を満足する解が演算されて、図6の示唆画面210に表示される。操作者が示唆画面210の表示に従って撮像パラメータ値の変更を行うと、撮像パラメータdB/dtが撮像可能条件を満足する状態となる。このように処理することで、操作者の操作回数を低減でき、操作性が向上する。また解が求められない状態を非常に少なくすることができ、ユーザービリティが向上する。またCPU62の演算負荷が減少する。
6.2 第2方法に基づく処理の説明
前記処理方法では、撮像パラメータBW値の変更に従って、図7のステップS334の演算でハードウエアグループに属する撮像パラメータTRが撮像可能条件を満足するかどうかの判断だけでなく、安全性グループに属する撮像パラメータdB/dtが撮像可能条件を満足するかどうかの判断も実行した。このように全ての撮像パラメータに関して撮像可能条件を満足するかどうかの判断を行っても良いが、先ず上位のグループにおいてだけ撮像可能条件を満足するかどうかの判断を行い、撮像パラメータTRが撮像可能条件を満足しないことを検知し、ステップS318で撮像パラメータTRが撮像可能条件を満足する解を求める。上位グループであるハードウエアグループに属する撮像パラメータの対応が終わり、上位グループであるハードウエアグループに属する撮像パラメータがそれぞれ撮像可能条件を満足する状態となった後に、ステップS344からCPU62の実行をステップS312に戻し、安全性グループに属する撮像パラメータがそれぞれ撮像可能条件を満足する状態どうかを判断し、撮像パラメータdB/dtが撮像可能条件を満足しないことを見出すようにしても良い、この場合には図7に記載のステップS336や338は使われないかもしれない。しかし、同じグループに属する複数撮像パラメータにおいて、撮像可能条件を満足しないことが起こり得るので、この場合にステップS336やステップS338が使用される。上述のように撮像パラメータTRが撮像可能条件を満足した後に撮像パラメータdB/dtが撮像可能条件を満足するための演算が行われるので、この方法においても先の方法度同様の効果が得られる。
11・・・被検体、20・・・シーケンサ、30・・・磁場発生装置、32・・・静止磁場発生装置、34・・・傾斜磁場発生装置、40・・・RFパルス発生装置、42・・・高周波発振器、44・・・変調器、高周波増幅器46・・・高周波増幅器、48・・・照射コイル、50・・・NMR信号検出装置、52・・・受信コイル、54・・・信号増幅器、56・・・直交位相検波器、58・・・A/D変換器、60・・・制御装置、62・・・CPU、64・・・記憶装置、66・・・入出力装置、68・・・出力装置、70・・・ディスプレイ、72・・・入力装置、74・・・ポインティングデバイス、76・・・キーボード、80・・・寝台、82・・・天板、100・・・MRI装置、110・・・撮像パラメータ画面、120・・・撮像パラメータの項目欄、121・・・撮像視野(FOV)、122・・・繰り返し時間(TR)、エコー遅延時間(TE)123・・・エコー遅延時間(TE)、124・・・スライス厚、125・・・マルチスライスの数(スライス数)、130・・・撮像パラメータ値の許容欄、131・・・設定可能範囲、132・・・設定可能範囲、133・・・設定可能範囲、134・・・設定可能範囲、135・・・設定可能範囲、140・・・設定値欄、141・・・撮像視野(FOV)の設定値、142・・・繰り返し時間(TR)の設定値、143・・・エコー遅延時間(TE)の設定値、144・・・スライス厚の設定値、145・・・マルチスライスの数(スライス数)の設定値、210・・・示唆画面、注意情報222・・・注意情報、224・・・繰り返し時間(TR)の設定値変更に関する示唆項目、226・・・取り消し項目、228・・・リセット項目、232・・・操作マーク、242・・・キャンセル表示。

Claims (9)

  1. 撮像パラメータ値を含む情報の入力および情報の出力を行う入出力装置と、
    被検体が載置される検査空間にパルスシーケンスに基づいて磁場を発生する磁場発生装置と、
    前記パルスシーケンスに基づいて高周波磁場パルスを前記被検体に印加する高周波磁場パルス発生装置と、
    前記被検体から生じるNMR信号を検出し、検出したNMR信号に基づいて前記被検体に関する画像を生成する画像生成装置と、
    入力された撮像パラメータ値の撮像可能条件との適合の可否を判断すると共に入力された撮像パラメータ値に従って撮像動作を制御する制御装置と、を備え、
    撮像パラメータは、磁気共鳴イメージング装置の前記高周波磁場パルスや前記パルスシーケンスを制御するハードウエア項目に関する撮像パラメータと前記被検体に与える負担に関わる被検体負担項目に関する撮像パラメータとを少なくとも有し、
    前記制御装置は、前記ハードウエア項目に関する撮像パラメータが撮像可能条件を満足しない場合に、前記ハードウエア項目に関する撮像パラメータが前記撮像可能条件を満足するための解を求める演算を行って、求めた解を前記入出力装置に出力し、
    前記制御装置は、前記ハードウエア項目に関する撮像パラメータが前記撮像可能条件を満足した状態において、前記被検体負担項目に関する撮像パラメータが撮像可能条件を満足しない場合に、前記被検体負担項目に関する撮像パラメータが前記撮像可能条件を満足するための解を求める演算を行って、求めた解を前記入出力装置に出力し、
    前記制御装置は、前記ハードウエア項目に関する適合可と判断された前記撮像パラメータと、前記被検体負担項目に関する適合可と判断された前記撮像パラメータ、に従って、前記撮像動作を制御し、
    撮像パラメータ値が変更された場合に、前記制御装置は、前記ハードウエア項目に関する撮像パラメータが前記撮像可能条件を満足するかどうか、さらに前記被検体負担項目に関する撮像パラメータが前記撮像可能条件を満足するかどうか、を判断し、
    前記ハードウエア項目に関する撮像パラメータと前記被検体負担項目に関する撮像パラメータがそれぞれの前記撮像可能条件を満足しない場合に、前記制御装置は、前記撮像可能条件を満足しない前記ハードウエア項目に関する撮像パラメータが前記撮像可能条件を満足するための解を演算して、求めた解を前記入出力装置に表示し、前記ハードウエア項目に関する前記撮像パラメータが前記撮像可能条件を満足した状態において、前記撮像可能条件を満足しない前記被検体負担項目に関する撮像パラメータが前記撮像可能条件を満足するための解を演算して、求めた解を前記入出力装置に表示する、ことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  2. 請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    撮像パラメータ値が変更された場合に、前記制御装置は、前記ハードウエア項目に関する撮像パラメータが撮像可能条件を満足するかどうかを判断し、前記ハードウエア項目に関する撮像パラメータが撮像可能条件を満足しない場合に、満足しない前記ハードウエア項目に関する撮像パラメータが前記撮像可能条件を満足するための解を演算して、求めた解を前記入出力装置に表示し、
    前記ハードウエア項目に関する前記撮像パラメータが前記撮像可能条件を満足した状態において、前記制御装置は、前記被検体負担項目に関する撮像パラメータが撮像可能条件を満足するかどうかを判断し、前記被検体負担項目に関する撮像パラメータが撮像可能条件を満足しない場合に、満足しない前記被検体負担項目に関する撮像パラメータが前記撮像可能条件を満足するための解を演算して、求めた解を前記入出力装置に表示する、ことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  3. 請求項に記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記ハードウエア項目に関する撮像パラメータと前記被検体負担項目に関する撮像パラメータがそれぞれの前記撮像可能条件を満足しない場合に、前記制御装置は、前記撮像可能条件を満足しない前記被検体負担項目に関する撮像パラメータの処理に優先して前記撮像可能条件を満足しない前記ハードウエア項目に関する撮像パラメータの処理を行い、前記優先処理により、前記撮像可能条件を満足しない前記ハードウエア項目に関する撮像パラメータが前記撮像可能条件を満足するための解を優先して演算する、ことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記ハードウエア項目に関する撮像パラメータは、撮像パラメータBWや撮像パラメータFOVや撮像パラメータTRや撮像パラメータTEを含んでおり、
    前記被検体負担項目に関する撮像パラメータは、撮像パラメータdB/dtや撮像パラメータSARを含んでいる、ことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  5. 請求項に記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    撮像パラメータ値の変更により、撮像パラメータTRと撮像パラメータdB/dtがそれぞれ前記撮像可能条件を満足しない場合に、前記制御装置は、撮像パラメータTRが撮像パラメータTRに対応する前記撮像可能条件を満足するかどうかの判断を行って撮像パラメータTRが撮像パラメータTRに対応する前記撮像可能条件を満足しないことを判断し、
    前記制御装置は、前記撮像パラメータTRが撮像パラメータTRに対応する前記撮像可能条件を満足するための解を演算し、演算した解を前記入出力装置に出力し、
    前記撮像パラメータTRが前記撮像可能条件を満足する状態となった後に、前記制御装置は、前記撮像パラメータdB/dtが撮像パラメータdB/dtに対応する前記撮像可能条件を満足するかどうかの判断を行って前記撮像パラメータdB/dtが撮像パラメータdB/dtに対応する前記撮像可能条件を満足しないことを判断し、
    さらに前記制御装置は、前記撮像パラメータパラメータdB/dtが撮像パラメータdB/dtに対応する前記撮像可能条件を満足するための解を演算し、演算した解を前記入出力装置に出力する、ことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  6. 請求項に記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    撮像パラメータ値の変更により、撮像パラメータTRと撮像パラメータdB/dtがそれぞれ前記撮像可能条件を満足しない場合に、前記制御装置は、前記撮像パラメータTRと前記撮像パラメータdB/dtがそれぞれ前記撮像可能条件を満足するかどうかの判断を行って、前記撮像パラメータTRと前記撮像パラメータdB/dtがそれぞれ前記撮像可能条件を満足しないことを判断し、
    前記制御装置は、前記撮像パラメータdB/dtの処理に優先して、前記撮像パラメータTRが撮像パラメータTRに対応する前記撮像可能条件を満足するための解を演算し、演算した解を前記入出力装置に出力し、
    前記撮像パラメータTRが前記撮像可能条件を満足する状態となった後に、前記制御装置は、前記撮像パラメータパラメータdB/dtが撮像パラメータdB/dtに対応する前記撮像可能条件を満足するための解を演算し、演算した解を前記入出力装置に出力する、ことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  7. 請求項に記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    撮像パラメータ値の変更により、撮像パラメータTEと撮像パラメータdB/dtがそれぞれ前記撮像可能条件を満足しない場合に、前記制御装置は、撮像パラメータTEが撮像パラメータTEに対応する前記撮像可能条件を満足するかどうかの判断を行って撮像パラメータTEが撮像パラメータTEに対応する前記撮像可能条件を満足しないことを判断し、
    前記制御装置は、前記撮像パラメータTEが撮像パラメータTEに対応する前記撮像可能条件を満足するための解を演算し、演算した解を前記入出力装置に出力し、
    前記撮像パラメータTEが前記撮像可能条件を満足する状態となった後に、前記制御装置は、前記撮像パラメータdB/dtが撮像パラメータdB/dtに対応する前記撮像可能条件を満足するかどうかの判断を行って前記撮像パラメータdB/dtが撮像パラメータdB/dtに対応する前記撮像可能条件を満足しないことを判断し、
    さらに前記制御装置は、前記撮像パラメータパラメータdB/dtが撮像パラメータdB/dtに対応する前記撮像可能条件を満足するための解を演算し、演算した解を前記入出力装置に出力する、ことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  8. 請求項に記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    撮像パラメータ値の変更により、撮像パラメータTEと撮像パラメータdB/dtがそれぞれ前記撮像可能条件を満足しない場合に、前記制御装置は、前記撮像パラメータTEと前記撮像パラメータdB/dtがそれぞれ前記撮像可能条件を満足するかどうかの判断を行って、前記撮像パラメータTRと前記撮像パラメータdB/dtがそれぞれ前記撮像可能条件を満足しないことを判断し、
    前記制御装置は、前記撮像パラメータdB/dtの処理に優先して、前記撮像パラメータTEが撮像パラメータTEに対応する前記撮像可能条件を満足するための解を演算し、演算した解を前記入出力装置に出力し、
    前記撮像パラメータTEが前記撮像可能条件を満足する状態となった後に、前記制御装置は、前記撮像パラメータパラメータdB/dtが撮像パラメータdB/dtに対応する前記撮像可能条件を満足するための解を演算し、演算した解を前記入出力装置に出力する、ことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  9. 撮像パラメータ値を含む情報の入力および情報の出力を行う入出力装置と、被検体が載置される検査空間に撮像パラメータ値に基づいて磁場を発生する磁場発生装置と、撮像パラメータ値に基づく高周波磁場パルスを前記被検体に印加する高周波磁場パルス発生装置と、前記被検体から生じるNMR信号を検出し、検出したNMR信号に基づいて前記被検体に関する画像を生成する画像生成装置と、入力された撮像パラメータ値の撮像可能条件との適合の可否を判断すると共に入力された撮像パラメータ値に従って撮像動作を制御する制御装置と、を備える磁気共鳴イメージング装置の制御方法であって、
    撮像パラメータは、磁気共鳴イメージング装置のハードウエアの動作を制御するハードウエア項目に関する撮像パラメータと前記被検体に与える負担の規制に関わる被検体負担項目に関する撮像パラメータとを少なくとも有し、
    前記ハードウエア項目に関する撮像パラメータが撮像可能条件を満足しない場合に、前記ハードウエア項目に関する撮像パラメータが前記撮像可能条件を満足するための解を求める演算を行って、求めた解を前記入出力装置に出力するステップと、
    前記ハードウエア項目に関する撮像パラメータが前記撮像可能条件を満足した状態において、前記被検体負担項目に関する撮像パラメータが撮像可能条件を満足しない場合に、前記被検体負担項目に関する撮像パラメータが前記撮像可能条件を満足するための解を求める演算を行って、求めた解を前記入出力装置に出力するステップと、
    前記ハードウエア項目に関する適合可と判断された前記撮像パラメータ、と前記被検体負担項目に関する適合可と判断された前記撮像パラメータ、に従って、前記撮像動作を制御するステップと、
    撮像パラメータ値が変更された場合に、前記ハードウエア項目に関する撮像パラメータが前記撮像可能条件を満足するかどうか、さらに前記被検体負担項目に関する撮像パラメータが前記撮像可能条件を満足するかどうか、を判断するステップと、
    前記ハードウエア項目に関する撮像パラメータと前記被検体負担項目に関する撮像パラメータがそれぞれの前記撮像可能条件を満足しない場合に、前記撮像可能条件を満足しない前記ハードウエア項目に関する撮像パラメータが前記撮像可能条件を満足するための解を演算して、求めた解を前記入出力装置に表示し、前記ハードウエア項目に関する前記撮像パラメータが前記撮像可能条件を満足した状態において、前記撮像可能条件を満足しない前記被検体負担項目に関する撮像パラメータが前記撮像可能条件を満足するための解を演算して、求めた解を前記入出力装置に表示するステップと、を備えることを特徴とする磁気共鳴イメージング装置の制御方法。
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