JP4901420B2 - 磁気共鳴イメージング装置,磁気共鳴イメージング方法 - Google Patents

磁気共鳴イメージング装置,磁気共鳴イメージング方法 Download PDF

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Description

本発明は、磁気共鳴イメージング装置,磁気共鳴イメージング方法に関する。特に、静磁場空間において被検体のキャリブレーション領域へRFパルスを送信し、そのキャリブレーション領域にて発生する磁気共鳴信号を受信するキャリブレーションスキャンと、その被検体の本スキャン領域へRFパルスを送信し、その本スキャン領域にて発生する磁気共鳴信号を受信する本スキャンとが実施された後に、本スキャンが実施されたことによって得られた磁気共鳴信号に基づいて、本スキャン領域について本スキャン画像を生成し、キャリブレーションスキャンが実施されたことによって得られた磁気共鳴信号を用いて本スキャン画像を補正する磁気共鳴イメージング装置,磁気共鳴イメージング方法に関する。
磁気共鳴イメージング(MRI:Magnetic Resonance Imaging)装置は、核磁気共鳴(NMR:Nuclear Magnetic Resonance)現象を用いて、被検体の断層面についての画像を撮影する装置として、特に、医療用途において多く利用されている。
磁気共鳴イメージング装置においては、静磁場空間内に被検体の撮影領域を収容することによって、その撮影領域のプロトン(proton)のスピンを、その静磁場の方向へ整列させ、磁化ベクトルを発生させる。そして、共鳴周波数のRFパルスを照射することによって、核磁気共鳴現象を発生させることにより、スピンをフリップさせ、そのプロトンの磁化ベクトルを変化させる。その後、磁気共鳴イメージング装置は、そのプロトンが元の磁化ベクトルの状態に戻る際に生成される磁気共鳴(MR)信号を受信し、その受信された磁気共鳴信号に基づいて、撮影領域についてのスライス画像などの画像を再構成する。
この磁気共鳴イメージング装置において磁気共鳴信号を受信するRF受信コイルとして、フェーズドアレイコイル(phased array coil)などの表面コイルが多く利用されている。たとえば、PURE(Phased array UnifoRmity Enhancement)や、ASSET(Array Spatial Sensitivity Encoding Technique)などと称呼されるイメージングシーケンスなどを実施する際に、利用されている。
しかし、この表面コイルは、その被検体内の磁気共鳴信号の発生源との距離が離れるに伴って、受信する感度が低下する特性を有しており、撮影領域全体での感度分布が空間的に均一でない。このため、表面コイルによって受信された磁気共鳴信号に基づいて生成される画像は、アーチファクトが発生して、画像品質が低下する場合がある。
このため、このような表面コイルの受信感度不均一性に起因する不具合に対応するために、受信感度分布を用いて、その画像を補正処理している。
たとえば、PUREなどのイメージング法においては、本スキャンの他にキャリブレーションスキャンを実施することによってキャリブレーション画像を取得し、そのキャリブレーション画像を用いて表面コイルの撮影領域における受信感度分布を計測する。その後、その計測された受信感度分布を用いて、本スキャンの実施によって生成される本スキャン画像を補正する(たとえば、特許文献1参照)。
また、ASSETなどのパラレルイメージング法においては、位相エンコーディングステップ数を間引いたことによって本スキャン画像に生じる折り返しアーチファクトを、上記のようなキャリブレーションスキャンにて得た感度分布マッピングを用いて、除去するように補正する(たとえば、特許文献2参照)。
特開2005−177240号公報 特開2004−275198号公報
上記のようにキャリブレーションスキャンを実施する際には、まず、被検体においてキャリブレーションスキャンを実施するキャリブレーション領域の位置を設定する。
ここでは、ローカライズ画面に表示された被検体のスカウト画像をオペレータが観察しながら、オペレータがポインティングデバイスやキーボードなどの入力装置を用いて、そのスカウト画像においてキャリブレーションスキャンを実施するキャリブレーション領域の位置を入力する。そして、そのオペレータによって入力された指示に基づいて、キャリブレーション領域が設定される。このとき、ローカライズ画面においては、その入力されたキャリブレーション領域の位置を示すように、キャリブレーション領域画像がスカウト画像に重ねられて表示される。
そして、その設定されたキャリブレーション領域についてキャリブレーションスキャンを実施し、キャリブレーション領域において生ずる磁気共鳴信号を取得する。
つぎに、被検体において本スキャンを実施する本スキャン領域の位置を設定する。
ここでは、ローカライズ画面に表示された被検体のスカウト画像をオペレータが観察しながら、オペレータがポインティングデバイスやキーボードなどの入力装置を用いて、そのスカウト画像において本スキャンを実施する本スキャン領域の位置を入力する。そして、そのオペレータによって入力された指示に基づいて、本スキャン領域が設定される。このとき、ローカライズ画面においては、その入力された本スキャン領域の位置を示すように、本スキャン領域画像がスカウト画像に重ねられて表示される。
図7は、ローカライズ画面において表示される本スキャン領域画像を示す図である。図7において、図7(a)は、本スキャンを実施する本スキャン領域の位置に対応する座標位置をオペレータが入力する前を示し、図7(b)は、本スキャンを実施する本スキャン領域の位置に対応する座標位置をオペレータが入力した後を示す。
本スキャンを実施する本スキャン領域の位置に対応する座標位置をオペレータが操作部に入力する前には、図7(a)に示すように、ローカライズ画面において、被検体のコロナル面についてのスカウト画像Scと、サジタル面についてのスカウト画像Ssと、アキシャル面についてのスカウト画像Saとが表示される。
そして、本スキャンを実施する本スキャン領域の位置として複数のボリュームの位置がオペレータによって操作部に入力された後には、図7(b)に示すように、ローカライズ画面において、被検体のコロナル面についてのスカウト画像Scと、サジタル面についてのスカウト画像Ssとにおいては、本スキャンを実施する複数のボリュームの位置を矩形形状で示すように、本スキャン領域画像Hc,Hsが表示される。そして、被検体のアキシャル面についてのスカウト画像Saにおいては、本スキャンを実施するボリューム領域を矩形形状で示すように、本スキャン領域画像Haが表示される。
そして、本スキャン領域画像Hc,Hs,Haがスカウト画像Sc,Ss,Saに重ねられて表示されたローカライズ画面にて、オペレータが本スキャン領域の位置を確認し、所望な位置にあるときには、その設定を完了させる。
その後、その設定された本スキャン領域について本スキャンを実施し、本スキャン領域において生ずる磁気共鳴信号を取得する。
そして、その本スキャンを実施することによって得られた磁気共鳴信号に基づいて、本スキャン領域について本スキャン画像を生成する。そして、その生成された本スキャン画像を、キャリブレーションスキャンを実施することによって得た磁気共鳴信号を用いて補正する。
ここでは、キャリブレーションスキャンを実施することによって得た磁気共鳴信号において、本スキャン領域に対応するように得られた磁気共鳴信号のみが、上記の補正を実施する際において有効に利用される。すなわち、キャリブレーション領域と本スキャン領域とが互いに重複する領域に対応する本スキャン画像の部分のみが補正されることになる。
このため、上記のように被検体において本スキャンを実施する本スキャン領域の位置を設定する際において、本スキャンを実施する前にキャリブレーションスキャンが実施されたキャリブレーション領域に、本スキャン領域の位置を、互いに重複しない部分を含むように設定した場合には、その重複しない部分に対応する本スキャン画像の部分については、補正が実施されないことになる。
よって、本スキャン領域の位置を、キャリブレーション領域に対応するように設定できなかった場合には、所望な補正処理が実施された本スキャン画像が生成されないことになるため、診断を効率的に実施することが困難になる場合がある。
特に、図7に示すように、ローカライズ画面に表示された被検体のスカウト画像をオペレータが観察して、オペレータが本スキャン領域の位置を入力するため、その位置が、この前にオペレータが入力したキャリブレーション領域の位置と異なる場合があるために、上記の不具合が顕在化する場合がある。
したがって、本発明の目的は、本スキャン領域の位置をキャリブレーション領域に対応するように容易に設定可能であって、診断効率を向上できる磁気共鳴イメージング装置,磁気共鳴イメージング方法を提供することにある。
上記目的の達成のために本発明の磁気共鳴イメージング装置は、静磁場空間において被検体のキャリブレーション領域へRFパルスを送信し、前記キャリブレーション領域にて発生する磁気共鳴信号を受信するキャリブレーションスキャンと、前記被検体の本スキャン領域へRFパルスを送信し、前記本スキャン領域にて発生する磁気共鳴信号を受信する本スキャンとを実施するスキャン部と、前記スキャン部が前記本スキャンを実施することによって得られる磁気共鳴信号に基づいて、前記本スキャン領域について本スキャン画像を生成する画像生成部と、前記画像生成部によって生成された本スキャン画像を、前記スキャン部が前記キャリブレーションスキャンを実施することによって得た磁気共鳴信号を用いて補正する画像補正部とを有する磁気共鳴イメージング装置であって、オペレータによって入力された指示に基づいて前記本スキャン領域の位置を設定する本スキャン領域設定部と、前記本スキャン領域設定部によって前記被検体において設定された前記本スキャン領域の位置を示すように本スキャン領域画像を画面に表示する表示部とを含み、前記表示部は、前記本スキャン領域設定部が前記本スキャン領域の位置を設定する指示をオペレータが入力する際には、前記被検体において設定された前記キャリブレーション領域の位置を示すキャリブレーション領域画像を前記画面に表示する。
また、好適には、オペレータによって入力される指示に基づいて、前記表示部において前記キャリブレーション領域画像の表示可否を切り替える制御信号を出力する制御部を有し、前記表示部は、前記制御部から出力される制御信号に対応するように、前記キャリブレーション領域画像の表示動作を実施する。
また、好適には、オペレータによって入力された指示に基づいて、前記キャリブレーション領域の位置を設定するキャリブレーション領域設定部を有し、前記表示部は、前記キャリブレーション領域設定部が前記被検体において前記キャリブレーション領域の位置を設定する際に、前記キャリブレーション領域画像を前記画面に表示する。
また、好適には、前記表示部は、前記画像補正部によって補正された前記本スキャン画像を前記画面に表示する。
そして、上記目的の達成のために本発明の磁気共鳴イメージング方法は、静磁場空間において被検体のキャリブレーション領域へRFパルスを送信し、前記キャリブレーション領域にて発生する磁気共鳴信号を受信するキャリブレーションスキャンと、前記被検体の本スキャン領域へRFパルスを送信し、前記本スキャン領域にて発生する磁気共鳴信号を受信する本スキャンとが実施された後に、前記本スキャンが実施されたことによって得られた磁気共鳴信号に基づいて、前記本スキャン領域について本スキャン画像を生成し、前記キャリブレーションスキャンが実施されたことによって得られた磁気共鳴信号を用いて前記本スキャン画像を補正する磁気共鳴イメージング方法であって、オペレータによって入力された指示に基づいて前記本スキャン領域の位置を設定する本スキャン領域設定ステップと、前記被検体において設定された前記本スキャン領域の位置を示すように本スキャン領域画像を画面に表示する本スキャン領域画像表示ステップとを含み、前記本スキャン領域設定ステップにおいて前記本スキャン領域の位置を設定する指示をオペレータが入力する際には、前記被検体において設定された前記キャリブレーション領域の位置を示すキャリブレーション領域画像を前記画面に表示する。
また、好適には、オペレータによって入力された指示に基づいて、前記キャリブレーション領域画像の表示可否を切り替える切替ステップを有する。
また、好適には、オペレータによって入力された指示に基づいて前記キャリブレーション領域の位置を設定するキャリブレーション領域設定ステップを有し、前記キャリブレーション領域設定ステップにおいて前記被検体にて前記キャリブレーション領域の位置を設定する際には、前記キャリブレーション領域画像を表示する。
また、好適には、前記補正された本スキャン画像を表示する本スキャン画像表示ステップを含む。
以上のように本発明によれば、本スキャン領域の位置をキャリブレーション領域に対応するように容易に設定可能であって、診断効率を向上できる磁気共鳴イメージング装置,磁気共鳴イメージング方法を提供することができる。
以下より、本発明にかかる実施形態の一例について図面を参照して説明する。
(装置構成)
図1は、本発明にかかる実施形態において、磁気共鳴イメージング装置1の構成を示す構成図である。
図1に示すように、本実施形態の磁気共鳴イメージング装置1は、スキャン部2と、操作コンソール部3とを有する。
スキャン部2について説明する。
スキャン部2は、図1に示すように、静磁場マグネット部12と、勾配コイル部13と、RFコイル部14と、クレードル15と、RF駆動部22と、勾配駆動部23と、データ収集部24とを有している。
本実施形態においては、スキャン部2は、静磁場が形成された撮像空間B内において、被検体SUの本スキャン領域のスピンを励起するように被検体SUにRFパルスを送信すると共に、そのRFパルスが送信された被検体SUに勾配パルスを送信することによって、被検体SUの本スキャン領域において発生する磁気共鳴信号を得る本スキャンASを実施する。そして、スキャン部2は、この本スキャンASを実施すると共に、本スキャンASの実施前に、被検体SUのキャリブレーション領域についてキャリブレーションスキャンRSを実施し、そのキャリブレーションスキャンRSにて発生する磁気共鳴信号を取得する。
スキャン部2の各構成要素について、順次、説明する。
静磁場マグネット部12は、たとえば、超伝導磁石(図示なし)により構成されており、被検体SUが収容される撮像空間Bに静磁場を形成する。ここでは、静磁場マグネット部12は、クレードル15に載置される被検体SUの体軸方向(z方向)に沿うように静磁場を形成する。なお、静磁場マグネット部12は、一対の永久磁石により構成されていてもよい。
勾配コイル部13は、静磁場が形成された撮像空間Bに勾配磁場を形成し、RFコイル部14が受信する磁気共鳴信号に空間位置情報を付加する。ここでは、勾配コイル部13は、静磁場方向に沿ったz方向と、x方向と、y方向との互いに直交する3軸方向に対応するように3系統からなる。これらは、撮像条件に応じて、周波数エンコード方向と位相エンコード方向とスライス選択方向とのそれぞれに勾配磁場を形成するように、勾配パルスを送信する。具体的には、勾配コイル部13は、被検体SUのスライス選択方向に勾配磁場を印加し、RFコイル部14がRFパルスを送信することによって励起させる被検体SUのスライスを選択する。また、勾配コイル部13は、被検体SUの位相エンコード方向に勾配磁場を印加し、RFパルスにより励起されたスライスからの磁気共鳴信号を位相エンコードする。そして、勾配コイル部13は、被検体SUの周波数エンコード方向に勾配磁場を印加し、RFパルスにより励起されたスライスからの磁気共鳴信号を周波数エンコードする。
RFコイル部14は、静磁場マグネット部12によって静磁場が形成される撮像空間B内において、電磁波であるRFパルスを被検体SUに送信して高周波磁場を形成し、被検体SUのプロトンのスピンを励起する。そして、RFコイル部14は、その励起された被検体SUのプロトンから発生する電磁波を磁気共鳴信号として受信する。本実施形態においては、RFコイル部14は、図1に示すように、第1RFコイル14aと、第2RFコイル14bとを有する。ここで、第1RFコイル14aは、たとえば、バードゲージ型のボディコイルであり、被検体SUの撮影領域を囲むように配置されている。一方、第2RFコイル14bは、その撮影領域において第1RFコイル14aより受信感度分布が不均一なコイルであって、フェーズドアレイコイルであり、被検体SUの撮影領域の表面に沿って複数の表面コイルが配置されている。
クレードル15は、被検体SUを載置するテーブルを有する。クレードル15は、制御部30からの制御信号に基づいて、撮像空間Bの内部と外部との間においてテーブルを移動する。
RF駆動部22は、RFコイル部14を駆動させて撮像空間B内にRFパルスを送信させて、撮像空間Bに高周波磁場を形成させる。RF駆動部22は、制御部30からの制御信号に基づいて、ゲート変調器(図示なし)を用いてRF発振器(図示なし)からの信号を所定のタイミングおよび所定の包絡線の信号に変調した後に、そのゲート変調器により変調された信号を、RF電力増幅器(図示なし)によって増幅してRFコイル部14に出力し、RFパルスを送信させる。
勾配駆動部23は、制御部30からの制御信号に基づいて、勾配パルスを勾配コイル部13に印加して駆動させ、静磁場が形成されている撮像空間B内に勾配磁場を発生させる。勾配駆動部23は、3系統の勾配コイル部13に対応して3系統の駆動回路(図示なし)を有する。
データ収集部24は、制御部30からの制御信号に基づいて、RFコイル部14が受信する磁気共鳴信号を収集する。ここでは、データ収集部24は、RFコイル部14が受信する磁気共鳴信号をRF駆動部22のRF発振器(図示なし)の出力を参照信号として位相検波器(図示なし)が位相検波する。その後、A/D変換器(図示なし)を用いて、このアナログ信号である磁気共鳴信号をデジタル信号に変換して出力する。
操作コンソール部3について説明する。
操作コンソール部3は、図1に示すように、制御部30と、データ処理部31と、操作部32と、表示部33と、記憶部34とを有する。
操作コンソール部3の各構成要素について、順次、説明する。
制御部30は、コンピュータと、コンピュータに所定のデータ処理を実行させるプログラムとを有しており、各部を制御する。ここでは、制御部30は、操作部32からの操作データが入力され、その操作部32から入力される操作データに基づいて、RF駆動部22と勾配駆動部23とデータ収集部24とのそれぞれに制御信号を出力し、所定のスキャンを実行させる。そして、これと共に、データ処理部31と表示部33と記憶部34とへ、制御信号を出力し、制御を行う。なお、詳細については後述するが、本実施形態においては、制御部30は、オペレータによって操作部32に入力される指示に基づいて、表示部33において表示されるキャリブレーション領域画像の表示可否を切り替える制御信号を出力する。
データ処理部31は、コンピュータと、そのコンピュータを用いて所定のデータ処理を実行するプログラムとを有しており、制御部30からの制御信号に基づいて、データ処理を実行する。
図2は、本発明にかかる実施形態において、データ処理部31を示すブロック図である。
図2に示すように、データ処理部31は、本スキャン画像生成部131と、キャリブレーション画像生成部132と、画像補正部133と、キャリブレーション領域設定部134と、本スキャン領域設定部135とを有する。
ここで、本スキャン画像生成部131は、スキャン部2が本スキャンを実施することによってフェーズドアレイコイルの第2RFコイル14bが受信する磁気共鳴信号を、ローデータとして、被検体SUの本スキャン領域について本スキャン画像を生成する。
また、キャリブレーション画像生成部132は、スキャン部2が被検体SUのキャリブレーション領域について、本スキャンの実施前に実施したキャリブレーションスキャンにより得られた磁気共鳴信号を、ローデータとして、その被検体SUのキャリブレーション領域についてのキャリブレーションスキャン画像を生成する。
また、画像補正部133は、本スキャン画像生成部131によって生成された本スキャン画像を、スキャン部2がキャリブレーションスキャンを実施することによって得た磁気共鳴信号を用いて補正する。また、図2に示すように、画像補正部133は、受信感度分布算出部231を有する。ここで、受信感度分布算出部231は、被検体SUの撮影領域においてRFコイル部14が磁気共鳴信号を受信する際の受信感度分布を算出する。そして、画像補正部133は、この受信感度分布算出部により算出された受信感度分布を用いて、本スキャン画像を補正する。
キャリブレーション領域設定部134は、オペレータによって操作部32に入力された指示に基づいて、キャリブレーション領域の位置を設定する。
本スキャン領域設定部135は、オペレータによって操作部32に入力された指示に基づいて、本スキャン領域の位置を設定する。
操作部32は、キーボードやポインティングデバイスなどの入力デバイスにより構成されている。操作部32は、オペレータによって操作データが入力され、その操作データを制御部30に出力する。
表示部33は、CRTなどの表示デバイスにより構成されており、制御部30からの制御信号に基づいて、表示画面に画像を表示する。たとえば、表示部33は、オペレータによって操作部32に操作データが入力される入力項目についての画像を表示画面に複数表示する。また、表示部33は、被検体SUからの磁気共鳴信号に基づいて生成される被検体SUの画像についてのデータをデータ処理部31から受け、表示画面にその画像を表示する。
本実施形態においては、表示部33は、本スキャン領域設定部135によって被検体SUにおいて設定された本スキャン領域の位置を示すように本スキャン領域画像を画面に表示する。そして、表示部33は、本スキャン領域設定部135が本スキャン領域の位置を設定する指示をオペレータが入力する際には、被検体SUにおいて設定されたキャリブレーション領域の位置を示すキャリブレーション領域画像を、さらに画面に表示する。
また、表示部33は、キャリブレーション領域設定部134が被検体SUにおいてキャリブレーション領域の位置を設定する際に、そのキャリブレーション領域画像を画面に表示する。
そして、表示部33は、オペレータによって操作部32に入力される指示に基づいて、制御部30が表示部33において表示されるキャリブレーション領域画像の表示可否を切り替える制御信号を出力した際には、その制御部30から出力される制御信号に対応するように、キャリブレーション領域画像の表示動作を実施する。
また、表示部33は、画像補正部133によって補正された本スキャン画像を画面に表示する。
記憶部34は、メモリにより構成されており、各種データを記憶している。記憶部34は、その記憶されたデータが必要に応じて制御部30によってアクセスされる。
(動作)
以下より、上記の本発明にかかる実施形態の磁気共鳴イメージング装置1を用いて、被検体SUの本スキャン領域をイメージングする際の動作について説明する。
図3は、本発明にかかる実施形態において、被検体SUの本スキャン領域をイメージングする際の動作を示すフロー図である。図4は、本発明にかかる実施形態において、被検体SUの本スキャン領域をイメージングする際のデータの流れを示す図である。
まず、図3に示すように、被検体においてキャリブレーションスキャンを実施するキャリブレーション領域の位置を設定する(S10)。
ここでは、オペレータによって操作部32に入力された指示に基づいて、キャリブレーション領域設定部134がキャリブレーション領域の位置を設定する。また、この際には、その被検体において設定されたキャリブレーション領域の位置を示すキャリブレーション領域画像を、表示部33が画面に表示する。
具体的には、プリスキャンにて得られた被検体のスカウト画像を表示部33がローカライズ画面に表示し、そのローカライズ画面に表示された被検体のスカウト画像をオペレータが観察しながら、オペレータが操作部32におけるポインティングデバイスやキーボードなどの入力装置を用いて、そのスカウト画像においてキャリブレーションスキャンを実施するキャリブレーション領域の位置に対応する座標位置を選択して入力する。そして、そのオペレータによって入力された指示に基づいて、キャリブレーション領域設定部134がキャリブレーション領域を設定する。このとき、ローカライズ画面においては、その入力されたキャリブレーション領域の位置を示すように、キャリブレーション領域画像がスカウト画像に重ねられて表示される。
図5は、本発明にかかる実施形態において、表示部33がローカライズ画面において表示するキャリブレーション領域画像を示す図である。
図5に示すように、ローカライズ画面において、被検体のコロナル面についてのスカウト画像Scと、サジタル面についてのスカウト画像Ssとにおいては、キャリブレーションスキャンを実施するキャリブレーション領域に対応する複数のスライス面の位置を、直線で示すように、キャリブレーション領域画像Cc,Csを表示する。そして、被検体のアキシャル面についてのスカウト画像Saにおいては、キャリブレーションスキャンRSを実施するキャリブレーション領域に対応するスライス面を、矩形形状で示すように、キャリブレーション領域画像Caを表示する。
そして、上記のようにキャリブレーション領域画像Cc,Cs,Caがスカウト画像Sc,Ss,Saに重ねられて表示されたローカライズ画面にて、オペレータがキャリブレーション領域の位置を確認し、所望な位置にあるときには、その設定を完了させる。
つぎに、図3に示すように、キャリブレーションスキャンRSの実施を行う(S11)。
ここでは、上記のように設定されたキャリブレーション領域について、スキャン部2がキャリブレーションスキャンを実施し、そのキャリブレーション領域において生ずる磁気共鳴信号を取得する。
つまり、静磁場が形成された撮像空間BにおいてRFコイル部14がRFパルスを送信し、その被検体SUのキャリブレーション領域にて発生する磁気共鳴信号をRFコイル部14が受信するキャリブレーションスキャンRSを、スキャン部2が実施する。
本実施形態においては、キャリブレーションスキャンRSとして、第1キャリブレーションスキャンRS1と、第2キャリブレーションスキャンRS2とを、スキャン部2が実施する。ここでは、第1キャリブレーションスキャンRS1と第2キャリブレーションスキャンRS2とそれぞれを、たとえば、グラディエントエコー法によって実施する。
具体的には、ボディコイルの第1RFコイル14aが被検体SUの撮影領域へ第1のフリップアングルα1のRFパルスを送信し、その撮影領域において発生する磁気共鳴信号を、そのボディコイルの第1RFコイル14aが受信するように、スキャン部2が第1キャリブレーションスキャンRS1を実施する。そして、この第1キャリブレーションスキャンRS1の実施によって得られる磁気共鳴信号を、第1キャリブレーションスキャンデータRSα1として取得する。
また、ボディコイルの第1RFコイル14aが被検体SUの撮影領域へ第1のフリップアングルα1のRFパルスを送信し、その撮影領域において発生する磁気共鳴信号を、フェーズドアレイコイルの第2RFコイル14bが受信するように、スキャン部2が第2キャリブレーションスキャンRS2を実施する。そして、この第2キャリブレーションスキャンRS2の実施によって得られる磁気共鳴信号を、第2キャリブレーションスキャンデータRSとして取得する。
このようにして、本ステップ(S11)においては、図4に示すように、第1キャリブレーションスキャンデータRSα1と、第2キャリブレーションスキャンデータRSとのそれぞれを取得する。
つぎに、図3に示すように、キャリブレーション画像RI(x,y)の生成を実施する(S21)。
ここでは、キャリブレーションスキャンRSの実施によって得られた磁気共鳴信号に基づいて、キャリブレーション領域についてのキャリブレーション画像RI(x,y)をキャリブレーション画像生成部132が生成する。本実施形態においては、キャリブレーション画像RI(x,y)として、第1キャリブレーション画像RIα1(x,y)と、第2キャリブレーション画像RI(x,y)とのそれぞれを生成する。
具体的には、図4に示すように、第1キャリブレーションスキャンRS1の実施によって得られた第1キャリブレーションスキャンデータRSα1に基づいて、被検体SUのキャリブレーション領域についての第1キャリブレーション画像RIα1(x,y)をキャリブレーション画像生成部132が生成する。
そして、図4に示すように、第2キャリブレーションスキャンRS2の実施によって得られた第2キャリブレーションスキャンデータRSに基づいて、被検体SUのキャリブレーション領域についての第2キャリブレーション画像RI(x,y)をキャリブレーション画像生成部132が生成する。
つぎに、図3に示すように、受信感度分布S(x,y)の算出を実施する(S31)。
ここでは、図4に示すように、第1キャリブレーション画像RIα1(x,y)と第2キャリブレーション画像RI(x,y)とに基づいて、受信感度分布算出部231が受信感度分布S(x,y)を算出する。
具体的には、以下の数式(1)に示すように、第1キャリブレーション画像RIα1(x,y)の各画素データを、第2キャリブレーション画像RI(x,y)の各画素データで受信感度分布算出部231が割ることによって、受信感度分布S(x,y)を算出するデータ処理を実施する。
つぎに、図3に示すように、被検体において本スキャンを実施する本スキャン領域の位置を設定する(S40)。
ここでは、オペレータによって操作部32に入力された指示に基づいて、本スキャン領域設定部135が本スキャン領域の位置を設定する。また、この際には、上記のように被検体において設定されたキャリブレーション領域の位置を示すキャリブレーション領域画像を、表示部33が画面に表示する
具体的には、表示部33においてローカライズ画面に表示された被検体のスカウト画像と、上記のステップにて設定されたキャリブレーションスキャン領域の位置を示すようにスカウト画像に重ねられて表示されているキャリブレーションスキャン領域画像とのそれぞれをオペレータが観察しながら、オペレータが操作部32におけるポインティングデバイスやキーボードなどの入力装置を用いて、そのスカウト画像において本スキャンを実施する本スキャン領域の位置に対応する座標位置を選択して入力する。
そして、そのオペレータによって入力された指示に基づいて、本スキャン領域設定部135が本スキャン領域を設定する。このとき、ローカライズ画面においては、その入力された本スキャン領域の位置を示すように、本スキャン領域画像がスカウト画像に重ねられて表示される。
図6は、本発明にかかる実施形態において、表示部33がローカライズ画面において表示された本スキャン領域画像とキャリブレーション領域画像とを示す図である。図6において、図6(a)は、本スキャンを実施する本スキャン領域の位置に対応する座標位置をオペレータが入力する前を示し、図6(b)は、本スキャンを実施する本スキャン領域の位置に対応する座標位置をオペレータが入力した後を示す。
本スキャンを実施する本スキャン領域の位置に対応する座標位置をオペレータが操作部32に入力する前には、図6(a)に示すように、ローカライズ画面において、被検体のコロナル面についてのスカウト画像Scと、サジタル面についてのスカウト画像Ssとについては、キャリブレーションスキャンを実施するキャリブレーション領域に対応するように、複数のスライス面が設定された領域を、矩形形状で示すキャリブレーション領域画像Cc2,Cs2のそれぞれが表示される。そして、被検体のアキシャル面についてのスカウト画像Saにおいては、キャリブレーションスキャンRSを実施するキャリブレーション領域に対応するスライス面を矩形形状で示すように、キャリブレーション領域画像Ca2が表示される。
そして、本スキャンを実施する本スキャン領域の位置として複数のボリュームの位置がオペレータによって操作部32に入力された後には、図6(b)に示すように、被検体のコロナル面とサジタル面とのそれぞれにおいて、本スキャンが実施される複数のボリュームの位置に対応する位置を矩形形状で示すように、本スキャン領域画像Hc,Hsのそれぞれが表示される。また、被検体のアキシャル面において本スキャンを実施するボリュームに対応する位置を矩形形状で示すように、本スキャン領域画像Haが表示される。
ここでは、キャリブレーション領域画像Cc2,Cs2,Ca2と、本スキャン領域画像Hc,Hs,Haとが、互いに異なる線種になるように表示する。たとえば、キャリブレーション領域画像Cc2,Cs2,Ca2を直線で示し、本スキャン領域画像Hc,Hs,Haを一点鎖線で示す。
なお、このとき、図3に示すように、キャリブレーション領域画像を非表示にするか否かについて判断する(S41)。
そして、図3に示すように、キャリブレーション領域画像を非表示するように判断された場合(Yes)には、キャリブレーション領域画像を非表示にする(S42)。
ここでは、オペレータがキャリブレーション領域画像を非表示する指示を操作部32に入力し、制御部30が、その操作部32に入力された指示に基づいて、キャリブレーション領域画像を表示しないように表示部33を制御する制御信号を表示部33へ出力する。
具体的には、図6に示すように、ローカライザ画面にて「Cal領域」と表示されているボタンBを、オペレータが操作部32のポインティングデバイスを用いて押すことによって、キャリブレーション領域画像を非表示状態にするか、表示状態にするかの指示を入力する。
そして、キャリブレーション領域画像Cc2,Cs2,Ca2が表示部33において非表示にされ、本スキャン領域画像Hc,Hs,Haがスカウト画像Sc,Ss,Saに重ねられて表示されたローカライズ画面にて、オペレータが本スキャン領域の位置を確認し、所望な位置にあるときには、その設定を完了させて、次のステップ(S51)へ進む。
一方で、キャリブレーション領域画像Cc2,Cs2,Ca2を非表示するように判断しない場合(No)には、図6(a)に示したように、キャリブレーション領域画像Cc2,Cs2,Ca2が表示された画面をオペレータが観察して、本スキャンを実施する本スキャン領域の位置に対応する座標位置を入力し、図6(b)に示したように、キャリブレーション領域画像Cc2,Cs2,Ca2と本スキャン領域画像Hc,Hs,Haとがスカウト画像Sc,Ss,Saに重ねられて表示されたローカライズ画面にて、オペレータが本スキャン領域の位置を確認する。そして、その位置が所望な位置にあるときには、その設定を完了させる。
つぎに、図3に示すように、本スキャンASの実施を行なう(S51)。
ここでは、上記のように設定された本スキャン領域について、スキャン部2が本スキャンASを実施し、その本スキャン領域において生ずる磁気共鳴信号を取得する。
つまり、静磁場が形成された撮像空間BにおいてRFコイル部14が被検体SUの本スキャン領域へRFパルスを送信し、そのRFパルスが送信された本スキャン領域にて発生する磁気共鳴信号をRFコイル部14が本スキャンデータASdとして受信することによって、本スキャンASが実施される。たとえば、スピンエコー系列やグラディエントエコー系列のパルスシーケンスに従って、本スキャンASが実施される。
本実施形態においては、ボディコイルの第1RFコイル14aが被検体SUの撮影領域へRFパルスを送信し、その撮影領域において発生する磁気共鳴信号を、フェーズドアレイコイルの第2RFコイル14bが受信するように、スキャン部2が本スキャンASを実施する。そして、この本スキャンHSの実施によって得られる磁気共鳴信号を本スキャンデータASdとして取得する。
つぎに、図3に示すように、本スキャン画像AI(x,y)の生成を行なう(S61)。
ここでは、図4に示すように、本スキャンASの実施によって本スキャンデータASdとして得られた磁気共鳴信号をローデータとし、その撮影領域についての本スキャン画像AI(x,y)を本スキャン画像生成部131が生成する。
つぎに、図3に示すように、本スキャン画像AI(x,y)の補正を行なう(S71)。
ここでは、図4に示すように、本スキャン画像生成部131が生成した本スキャン画像AI(x,y)を、画像補正部133が、受信感度分布S(x,y)を用いて補正処理する。
具体的には、以下の数式(2)に示すように、本スキャン画像AI(x,y)に対して、受信感度分布S(x,y)を、本スキャン画像AI(x,y)におけるx方向とy方向との各位置の画素ごとに積算するデータ処理を実施することによって、補正処理後の本スキャン画像AIc(x,y)を生成する。
つぎに、図3に示すように、補正処理後の本スキャン画像AIc(x,y)の表示を行なう(S81)。
ここでは、画像補正部133によって補正処理された後の本スキャン画像AIc(x,y)を、表示部33が表示画面に表示する。
以上のように、本実施形態においては、被検体において本スキャンを実施する本スキャン領域の位置を、オペレータによって入力された指示に基づいて設定する。そして、その被検体において設定された本スキャン領域の位置を示すように本スキャン領域画像を画面に表示する。ここで、本実施形態においては、その本スキャン領域の位置を設定する指示をオペレータが入力する際には、その被検体においてキャリブレーションスキャンを実施するように設定されたキャリブレーション領域の位置を示すキャリブレーション領域画像を、その画面に表示する。
このため、本実施形態は、被検体において本スキャンを実施する本スキャン領域の位置を設定する際において、その本スキャンを実施する前にキャリブレーションスキャンが実施されたキャリブレーション領域に、本スキャン領域の位置を、互いに重複しない部分を含まないように設定することが容易にできる。すなわち、ローカライズ画面に表示されたキャリブレーション領域の位置を示すキャリブレーション領域画像を、オペレータは、観察して、本スキャン領域の位置を入力するため、キャリブレーション領域の位置に対応するように、本スキャン領域の位置を入力することができる。
したがって、本スキャン領域の位置をキャリブレーション領域に対応するように容易に設定できるために、所望な補正処理が実施された本スキャン画像を容易に得ることができるため、診断を効率的に実施することができる。
なお、上記の実施形態において、磁気共鳴イメージング装置1は、本発明の磁気共鳴イメージング装置に相当する。また、上記の実施形態において、スキャン部2は、本発明のスキャン部に相当する。また、上記の実施形態において、制御部30は、本発明の制御部に相当する。また、上記の実施形態において、表示部33は、本発明の表示部に相当する。また、上記の実施形態において、本スキャン画像生成部131は、本発明の画像生成部に相当する。また、上記の実施形態において、画像補正部133は、本発明の画像補正部に相当する。また、上記の実施形態において、キャリブレーション領域設定部134は、本発明のキャリブレーション領域設定部に相当する。また、上記の実施形態において、本スキャン領域設定部135は、本発明の本スキャン領域設定部に相当する。また、上記の実施形態において、撮像空間Bは、本発明の静磁場空間に相当する。
また、本発明の実施に際しては、上記した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形例を採用することができる。
たとえば、上記の実施形態においては、キャリブレーション領域画像Cc2,Cs2,Ca2と、本スキャン領域画像Hc,Hs,Haとが、互いに異なる線種になるように表示する場合について示したが、これに限定されない。たとえば、キャリブレーション領域画像Cc2,Cs2,Ca2と、本スキャン領域画像Hc,Hs,Haとを、線の太さや線の色などが互いに異なるように表示してもよい。
図1は、本発明にかかる実施形態において、磁気共鳴イメージング装置1の構成を示す構成図である。 図2は、本発明にかかる実施形態において、データ処理部31を示すブロック図である。 図3は、本発明にかかる実施形態において、被検体SUの本スキャン領域をイメージングする際の動作を示すフロー図である。 図4は、本発明にかかる実施形態において、被検体SUの本スキャン領域をイメージングする際のデータの流れを示す図である。 図5は、本発明にかかる実施形態において、表示部33がローカライズ画面において表示するキャリブレーション領域画像を示す図である。 図6は、本発明にかかる実施形態において、表示部33がローカライズ画面において表示された本スキャン領域画像とキャリブレーション領域画像とを示す図である。 図7は、ローカライズ画面において表示される本スキャン領域画像を示す図である。
符号の説明
1:磁気共鳴イメージング装置(磁気共鳴イメージング装置)、
2:スキャン部(スキャン部)、
3:操作コンソール部、
12:静磁場マグネット部、
13:勾配コイル部、
14:RFコイル部、
14a:第1RFコイル、
14b:第2RFコイル
15:クレードル、
22:RF駆動部、
23:勾配駆動部、
24:データ収集部、
30:制御部(制御部)、
31:データ処理部、
32:操作部、
33:表示部(表示部)、
34:記憶部、
131:本スキャン画像生成部(画像生成部)、
132:キャリブレーション画像生成部、
133:画像補正部(画像補正部)
134:キャリブレーション領域設定部(キャリブレーション領域設定部)、
135:本スキャン領域設定部(本スキャン領域設定部)、
231:受信感度分布算出部、
B:撮像空間(静磁場空間)

Claims (8)

  1. 静磁場空間において被検体のキャリブレーション領域へRFパルスを送信し、前記キャリブレーション領域にて発生する磁気共鳴信号を受信するキャリブレーションスキャンと、前記被検体の本スキャン領域へRFパルスを送信し、前記本スキャン領域にて発生する磁気共鳴信号を受信する本スキャンとを実施するスキャン部と、
    前記スキャン部が前記本スキャンを実施することによって得られる磁気共鳴信号に基づいて、前記本スキャン領域について本スキャン画像を生成する画像生成部と、
    前記画像生成部によって生成された本スキャン画像を、前記スキャン部が前記キャリブレーションスキャンを実施することによって得た磁気共鳴信号を用いて補正する画像補正部と
    を有する磁気共鳴イメージング装置であって、
    オペレータによって入力された指示に基づいて前記本スキャン領域の位置を設定する本スキャン領域設定部と、
    前記本スキャン領域設定部によって前記被検体において設定された前記本スキャン領域の位置を示すように本スキャン領域画像を画面に表示する表示部と
    を含み、
    前記表示部は、前記本スキャン領域設定部が前記本スキャン領域の位置を設定する指示をオペレータが入力する際には、前記被検体において設定された前記キャリブレーション領域の位置を示すキャリブレーション領域画像を前記画面に表示する
    磁気共鳴イメージング装置。
  2. オペレータによって入力される指示に基づいて、前記表示部において前記キャリブレーション領域画像の表示可否を切り替える制御信号を出力する制御部
    を有し、
    前記表示部は、前記制御部から出力される制御信号に対応するように、前記キャリブレーション領域画像の表示動作を実施する、
    請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  3. オペレータによって入力された指示に基づいて、前記キャリブレーション領域の位置を設定するキャリブレーション領域設定部
    を有し、
    前記表示部は、前記キャリブレーション領域設定部が前記被検体において前記キャリブレーション領域の位置を設定する際に、前記キャリブレーション領域画像を前記画面に表示する、
    請求項1または2に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  4. 前記表示部は、前記画像補正部によって補正された前記本スキャン画像を前記画面に表示する、
    請求項1から3のいずれかに記載の磁気共鳴イメージング装置。
  5. 静磁場空間において被検体のキャリブレーション領域へRFパルスを送信し、前記キャリブレーション領域にて発生する磁気共鳴信号を受信するキャリブレーションスキャンと、前記被検体の本スキャン領域へRFパルスを送信し、前記本スキャン領域にて発生する磁気共鳴信号を受信する本スキャンとが実施された後に、前記本スキャンが実施されたことによって得られた磁気共鳴信号に基づいて、前記本スキャン領域について本スキャン画像を生成し、前記キャリブレーションスキャンが実施されたことによって得られた磁気共鳴信号を用いて前記本スキャン画像を補正する磁気共鳴イメージング方法であって、
    オペレータによって入力された指示に基づいて前記本スキャン領域の位置を設定する本スキャン領域設定ステップと、
    前記被検体において設定された前記本スキャン領域の位置を示すように本スキャン領域画像を画面に表示する本スキャン領域画像表示ステップと
    を含み、
    前記本スキャン領域設定ステップにおいて前記本スキャン領域の位置を設定する指示をオペレータが入力する際には、前記被検体において設定された前記キャリブレーション領域の位置を示すキャリブレーション領域画像を前記画面に表示する
    磁気共鳴イメージング方法。
  6. オペレータによって入力された指示に基づいて、前記キャリブレーション領域画像の表示可否を切り替える切替ステップ
    を有する、
    請求項5に記載の磁気共鳴イメージング方法。
  7. オペレータによって入力された指示に基づいて前記キャリブレーション領域の位置を設定するキャリブレーション領域設定ステップ
    を有し、
    前記キャリブレーション領域設定ステップにおいて前記被検体にて前記キャリブレーション領域の位置を設定する際には、前記キャリブレーション領域画像を表示する、
    請求項5または6に記載の磁気共鳴イメージング方法。
  8. 前記補正された本スキャン画像を表示する本スキャン画像表示ステップ
    を含む、
    請求項5から7のいずれかに記載の磁気共鳴イメージング方法。
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