JP6381459B2 - 酒類の試飲装置 - Google Patents

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Description

本発明は酒類を試飲することができる試飲装置に関するものである。
コインを投入することで酒類を試飲可能とする技術としては、ボックスの内部に複数本のビン詰め酒を前側傾斜状態にして多段多列に配設し、ビン詰め酒の口部に連設した管体の先端部をボックスの正面の開口部からボックスの外に突出せしめた酒の試飲装置であって、管体の途中に貯め部を設け、貯め部内に常時一定量の酒が満たされるように構成し、ボックスにコインを投入することで、貯め部内の酒が導出されるようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1を参照。)。
また、断熱ボックスの内部に瓶の傾斜載置棚と、空調装置とを設置し、装置の全面部分に瓶内の飲料を外部に導く連結ホースのための連結孔と定量排出弁機構を設け、常に断熱ボックス内を飲料の貯蔵に最適な状態に維持する技術であって、所望の銘柄が表示されている箇所の定量排出弁機構を動作(コップで弁口を押し上げる)させると、一定量の清酒が排出され、コップに流入するものが提案されている(例えば、特許文献2を参照。)。
しかしながら、上記の従来技術では、複数本のビン詰め酒について、それらの種類に関わらず常時一定量の酒が排出されるので、試飲される酒の種類の偏りによっては、提供者側が経済的な損失を被る虞があった。また、提供者側が経済的に安定した利益を得るためには、試飲者が、試飲する酒の種類毎に投入すべきコインの金額を変えるなどの措置が必要であり、試飲者に面倒な作業を強いる必要があった。この問題は、量が同じでも価格が種類(銘柄)によって大きく異なる酒類用の試飲装置において特に顕著であった。
特開平7−272109号公報 実開平6−3161号公報
本発明は上記の従来技術の問題点に鑑みて案出されたものであり、試飲者にとっては簡単な操作で試飲が可能になり、酒類の提供者にとっては酒類の提供量に関する自由度を高めることが可能な酒類の試飲装置を提供することを目的とする。
本発明は、酒類が充填された複数の容器と、試飲用の器に酒類を注入する一つのノズルとが容器と同数のチューブによって連通されており、各チューブの途中には容器内の酒類をノズルに送液するチューブポンプが備えられた酒類の試飲装置である。そして、一回の試飲が行われる際のチューブポンプの回転回数は、酒類毎に予め定められた値である。すなわち、試飲者により規定額の金額が投入されて酒類が選択された場合に、チューブポンプが、選択された酒類に対して予め定められた回数だけ回転することで、酒類毎に独立した量を吐出することを最大の特徴とする。
より詳しくは、酒類が充填された容器を複数収納可能な収納部と、
酒類を試飲するための器を載置する載置部と、
前記収納部に収納された容器の内部に一端が侵入するように配置されたチューブと、
前記チューブの他端が接続されるとともに該チューブの他端から供給される酒類を吐出することで、前記載置部に載置された器に酒類を注入可能なノズルと、
前記容器とノズルの間において前記チューブ内の酒類を送液可能に取り付けられたチューブポンプと、
規定額の金額が投入されたことを検出する金額検出部と、
前記複数の容器に充填された酒類のうち、いずれかの酒類が選択されたことを検出する選択検出部と、
前記金額検出部により前記規定額の金額が投入されたこと検知され、且つ前記選択検出部によって、いずれかの酒類が選択されたことが検出されると、前記チューブポンプを所定回数回転させることで、前記ノズルから前記選択された酒類を前記チューブポンプの回転回数に応じた量だけ吐出させる制御部と、
を備えた、酒類の試飲装置であって、
前記制御部は、前記所定回数を記憶する記憶部をさらに有し、
前記記憶部に記憶された前記所定回数は、前記複数の容器に充填された酒類毎に、独立して定められた値であることを特徴とする。
これによれば、試飲者は規定額の金額を試飲装置に挿入し、所望の酒類を選択するだけで、いずれの酒類でも試飲することが可能となり、試飲装置の使い勝手をより良くすることが可能である。また、酒類の提供者は、様々な要因に応じて、規定額の金額の投入に対して吐出する酒類の量を酒類毎に異なるようにでき、酒類の提供量に関する自由度を高めることが可能となる。
また、本発明においては、前記記憶部に記憶された前記所定回数の値を、前記複数の容器のうちの各容器に充填された酒類毎に変更可能な設定変更部をさらに備えるようにしてもよい。そうすれば、試飲の用に供する酒類を変更する場合などに、その場で酒類に応じて提供量を設定し直すことが可能である。その結果、酒類の提供量に関する自由度をさらに高めることが可能となる。
また、本発明においては、前記記憶部に記憶された前記所定回数は、各容器に充填された酒類の量当たりの価格が高いほど、少なくなるように定められた値であるようにしてもよい。そうすれば、試飲機への投入金額を一定にすることで使用法の簡便性を維持しつつ、酒類の提供者は、選択される酒類の傾向などに拘わらず、より安定的に経済的利益を得ることが可能となる。
この場合、例えば、前記記憶部に記憶された酒類毎の所定回数の値は、前記規定額と、各容器に充填された酒類の量当たりの価格とに基づき、一回の試飲において吐出される前記酒類の価格が前記規定値未満となるようにすることができる。このことにより、酒類の提供者は、より確実に経済的利益を得ることが可能となる。
また、本発明においては、前記規定額は予め定められた一の金額であり、前記規定額の金額を投入する際の貨幣の組合せについても予め設定され、該設定された貨幣の組合せ以外の投入は受け付けないようにしてもよい。
すなわち、例えば、規定額が100円の場合には、貨幣の組合せとして、100円玉1個というように予め設定してもよい。そうすることで、試飲に関わって試飲者に負わせる作業をより単純化することができ、装置構成もより単純化することが可能となる。
なお、上記した本発明の課題を解決する手段については、可能なかぎり組み合わせて用いることができる。
本発明にあっては、試飲者にとっては簡単な操作で試飲が可能になり、酒類の提供者にとっては酒類の提供量に関する自由度を高めることが可能となる。
本発明の実施例1における試飲装置の概略構成を示す図である。 本発明の実施例1における試飲装置の動作を説明するための図である。
以下、本発明に係る試飲装置について、図面を参照して詳細に説明する。
〔実施例1〕
図1には、本発明の実施例に係る酒類の試飲装置1の概略構成について示す。図1(a)は、試飲装置1の正面図を、図1(b)は、試飲装置1の側面図を示す。図1(a)において、試飲装置1の正面の全体が開き扉2になっており、鍵付き扉ハンドル2aを開錠して回動させることにより開扉が可能となっている。この開き扉2は、図中向かって右端の部分を中心に外側に開扉可能になっている。そして、この開き扉2を開閉することで、後述する酒類が充填された酒瓶bを交換したり、内部の清掃・メンテナンスをしたりすることが可能になる。
また、本実施例においては開き扉2の正面部分が、そのまま操作部2bを構成している。操作部2bには、試飲可能な酒類の銘柄が表示された表示窓3aが縦方向に3列、横方向に5列並んだ表示部3が備えられており、合計15の銘柄を表示することが可能となっている。各々の表示窓3aは後方から不図示のバックライトにより照明されることになっており、周囲が暗い状況でも試飲者が酒類の銘柄を確認することが可能になっている。
また、各々の表示窓3aの下側には、試飲する銘柄を選択するための選択ボタン4及び、該当する銘柄の酒類が売り切れ状態で試飲できない事を表示する売切表示灯5が備えられている。該当する銘柄の酒類が売り切れ状態になった場合には、試飲者が選択ボタン4を押しても装置が反応しない状態となり、売切表示灯5の表示色が緑から橙に切り替わるようになっている。
また、操作部2bにおける表示部3の下側には、試飲のための器cを設置するための器設置部6が配置されている。この器設置部6には、透光性の開き戸6aが右端を中心に回動することで開戸可能に設けられている。開き戸6aの内部には、器cを載置可能な載置部としての載置台6b(図1(b)参照)が設けられており、載置台6bに載置された器cに酒類が上方から注入される。なお、器設置部6には、載置台6bに器cが載置されたことを検出する光センサ(不図示)が設けられており、載置台6bに器cが載置されると、器設置部6の図中向かって左側に設けられた確認灯6cが点灯するようになっている。
器設置部6の右側には、コインを投入するためのコイン投入部7が設けられている。試飲者は、指定された金額のコインをコイン投入部7に投入し、表示部3に表示されている15種類の銘柄の中から所望の銘柄を選択して選択ボタン4を押すことにより試飲が可能となる。操作部2aにおけるコイン投入部7の下側には、鍵付点検扉8が設けられている。この鍵付点検扉8の中には、試飲者によって投入されたコインが収納されたコインボックス8aと、後述する種々の制御パラメータを設定するための操作パネル8bが設けられている。この鍵付点検扉8を開錠して開くことで、コインボックス8a内のコインの回収や、各種制御パラメータの設定が可能となる。
次に、側面図1(b)を用いて試飲装置1の内部構造について説明する。試飲装置1の
底部には試飲用酒類の酒瓶が収納される収納部9が設けられている。収納部9には、選択可能な銘柄の数だけ、すなわち、本実施例においては15本の酒瓶bが収納されている。なお、収納部9は、酒瓶bを収納するためのラックやケースにより構成されていてもよいし、ラックやケースは省略して、収納部9としての領域が確保されているだけでもよい。その場合には、試飲装置1の底部に直接酒瓶bを並べる構成となる。
収納部9の上方には、酒瓶b内の酒類を吸い上げて載置台6bに載置された器cまで送液するためのチューブポンプ10が配置されている。このチューブポンプ10は、一つの容器に対して一つが対応するように設けられており、本実施例においては合計15個のチューブポンプ10が設けられている。また、チューブポンプ10が配置された領域の上方には、チューブポンプ10の作動中は開弁し酒瓶bの密封状態を解除し、チューブポンプ10が作動していない間は閉弁することで酒瓶bの密封状態を確保する電磁弁11が配置されている。
この電磁弁11も、一つの容器に対して一つが対応するように設けられており、本実施例においては合計15個の電磁弁11が設けられている。さらに、電磁弁11が配置された領域の上方には、運転制御盤12が設けられている。この運転制御盤12は、選択ボタン4等からの入力信号や器c用の光センサからの信号を受け付けるとともに、チューブポンプ10や電磁弁11、売切表示灯5等の各種デバイスに制御信号を送付して動作させる機能を有する。また、この運転制御盤12には、上述の操作パネル8bから入力された、後述するチューブポンプ10の回転回数等の制御パラメータを記憶するメモリーが設けられており、当該メモリーに記憶された制御パラメータに基づいて、各種デバイスを制御する。この運転制御盤12は、本実施例において制御部に相当する。また、運転制御盤12に設けられたメモリーは記憶部に相当する。
図2は、本実施例における収納部9に収納された酒瓶bから酒類が吸い出されノズル16から器cに注入されるまでの試飲装置1の動作を説明するための図である。本実施例では、酒瓶bの注ぎ口には、キャップ14が取付けられている。このキャップ14は樹脂で形成されており、酒瓶bの注ぎ口に隙間なく被せあるいは隙間なく嵌入させることができる形状になっている。このキャップ14を貫通して、酒類が通過するチューブ13と、酒瓶b内の酒類の量が少なくなったことを検出する水面センサ18aが先端に取り付けられたセンサチューブ18と、キャップ14を取り付けた上で、酒瓶bの密封状態を維持または解除可能な電磁弁11が外部に設けられた弁チューブ19の3本のチューブが酒瓶b内に侵入している。なお、図2においては簡単のため、2本描かれている酒瓶bのうち、1本にのみ、チューブ13、センサチューブ18及び弁チューブ19の3本のチューブが侵入しているように描かれているが、実際には、収納部9に収納されている全ての酒瓶bに対してチューブ13、センサチューブ18及び弁チューブ19の3本のチューブが侵入している。
チューブ13の反対側の端部はノズル16に接続されている。このノズル16は、器設置部6における天面に取り付けられている。ノズル16にはノズル16を上下方向に貫通するように15個の吐出孔16aが設けられており、15個の酒瓶bに取り付けられた15本のチューブ13が各々この15個の吐出孔16aの上端に接続されるようになっている。そして、各々の吐出孔16aの下端から酒類を吐出することで、載置台6bに載置された器cに酒類を注入することが可能になっている。なお、チューブ13は、直接ノズル16の吐出孔16aに接続されてもよいし、ノズル16の吐出孔16aに中継用の円筒部材(付図示)を接続し、この円筒部材に対しチューブ13を接続するようにしてもよい。
キャップ14を貫通する弁チューブ19には、前述のように電磁弁11が接続されている。そして、弁チューブ19における電磁弁11に対してキャップ14と反対側にはフィ
ルタ17が接続されている。このフィルタ17は、ゴミや菌類などが弁チューブ19に侵入するのを防止するためのものであり、電磁弁11の弁体への異物の挟み込みや、酒瓶b内へのゴミやカビ菌などの侵入を防止するためのものである。フィルタ17の孔径は例えば0.1μm〜1μm程度であってもよい。
また、本実施例では、各々のチューブ13におけるキャップ14とノズル16との間の部分には、チューブポンプ10が設けられている。このチューブポンプ10は、モーター10aの出力軸に接続されたローター10bが回転した際に、ローター10bの円周上に設けられたローラー10cで、チューブ13をしごく構成となっている。このことで、酒瓶b内の酒類を吸い上げチューブ13内を通過させてノズル16側に送液する機能を有する。なお、その際、酒類の送液量はローター10bの回転回数に比例する。
次に、図1及び図2を用いて、試飲の際の試飲装置1の作動について説明する。試飲装置1を用いて試飲する時には、試飲者は、先ず器設置部6の開き戸6aを開け、試飲用の器cを載置台6bに載置する。そして、コイン投入部7に所定金額のコインを投入する。本実施例の試飲装置1においては、所定金額は例えば100円であり、また、コイン投入部7は100円玉しか受け付けないようになっている。これにより、試飲装置1には釣銭の計算・返却のためのシステムが不要となり、装置を簡略化することが可能である。そして、試飲者は表示窓3aを見ながら所望の銘柄の酒類を選択し、また、売切表示灯5を見て選択した酒が売り切れ状態でないことを確認し、選択ボタン4を押す。
そうすると、コイン投入部7において100円玉を受け付けたという信号と、選択ボタン4が押されたことによる選択信号は、運転制御盤12よって受信される。そして、運転制御盤12からの指令に基づいて、試飲者が選択した銘柄の酒類が充填された酒瓶bに対応するチューブポンプ10のローター10bが、予め銘柄毎に決められた回転回数だけ回転し、酒瓶bから酒類を吸い出しつつ、チューブ13内の酒類をノズル16に向けて送液する。そして、ノズル16からは銘柄毎に決められた量の酒類が器cに注入される。
なお、チューブポンプ10が回転している間は、やはり運転制御盤12からの指令に基づいて同じ酒瓶bに取り付けられた電磁弁11が開弁する。これにより、酒瓶bから吸い出された酒類と同体積の空気を酒瓶b内に導入することが可能となり、酒瓶b内の負圧によって酒類の吸出しが阻害されることがない。また、その際に酒瓶b内に導入される空気は、フィルタ17を通過しているため、カビ菌やゴミ等が酒瓶b内に侵入することを防止できる。そして、チューブポンプ10の回転が停止した時点で、運転制御盤12からの指令に基づいて、開弁していた電磁弁11が開弁する。これにより、試飲を待つ待機状態においては各酒瓶bの密封状態を維持することができ、各酒瓶bに充填された酒類の変質を抑制することができる。
また、上記において、各酒瓶bに対応するチューブポンプ10の回転回数は、酒瓶bに充填された酒類の量あたりの価格が高いほど少なくなるように設定されており、いずれの銘柄の酒類が選ばれた場合でも、100円相当の量の酒類が器cに注入されるようになっている。また、試飲装置1においては、酒類の提供者は、各々の酒瓶bに対応するチューブポンプ10の1回の試飲における回転回数を、操作部8の操作パネル8bから何時でも設定可能となっている。よって、各々の酒瓶bに充填する酒類の種類を変更した場合には、その銘柄の量あたりの価格に応じて、1回の試飲で提供される酒類の量を変更することが可能になっている。ここで、本実施例における操作パネル8bは設定変更部に相当する。
なお、いずれかの酒瓶bに充填された酒類の残量が少なくなり、水面が水面センサ18aより下になった場合には、これ以上試飲が行われると予め定められた量の酒類の提供が
困難になるので、水面センサ18からの信号を受信した運転制御盤12は、対応する選択ボタン4からの選択信号を受け付けなくするとともに、売切表示灯5の点灯LED(不図示)を緑色のものから橙色のものに切換える。これにより、当該銘柄の酒類については、新たに酒瓶bに充填されるまで試飲が中止される。
以上のように、本発明においては、収納部9に収納された各酒瓶bと各チューブポンプ10とが対応付けされ、各酒類の銘柄に応じてチューブポンプ10の1回の試飲における回転回数を決定することができる。これにより、試飲者は単純に100円をコイン納入部7に投入することでいずれの銘柄の酒類でも試飲することができる。また、酒類の提供者は、試飲者がいずれの銘柄を選択したとしても100円分に相当する量あるいはそれより少ない量の酒類を提供することが可能であり、経済的な損失を防止し、安定した経済的利益を得ることが可能となる。さらに、釣り銭を計算・返却するシステムを備える必要がないので、装置の構成を簡略化し装置コストも抑えることが可能となる。なお、本実施例においてコイン納入部7及び運転制御盤12は、金額検出部を構成する。また、選択ボタン4と運転制御盤12は選択検出部を構成する。
また、本発明においては、試飲時に器cにおける水面高さを測定して酒類の吐出を停止する場合のように、器cの形状や容量が吐出量に影響することが無い。よって、器cとしてどのような器を用いても良く、装置の運用管理が容易になる。また、試飲時に器cにおける水面高さを測定して酒類の吐出を停止する場合には、水面の揺れ・波立ちや、センサ面の汚れなどで測定精度が低下し、酒類の吐出量が不安定になる虞があるが、本発明においてはそのような不都合はない。
なお、上記の実施例においては、試飲装置1に冷蔵機能は備えていなかったが、酒類として糖分が多く熱量が高い日本酒を想定した場合には、カビなどの発生防止のために、冷蔵機能を備えるようにすることが望ましい。また、上記の実施例においては試飲の際に投入する金額を100円とし、100円硬貨をコイン投入部7に投入することを想定したが、この金額や貨幣の組合せは適宜変更しても構わないし、電子マネーなどの電子的なデータを用いても構わない。また、本発明における収納部9には、装置外から収納された酒瓶bを視認可能なような透光性の窓部を設けても良い。そうすれば、装置外から試飲者が酒類の酒瓶及び銘柄を視認することができ、また、実際に酒類が個別の酒瓶から吸い上げられる様子を観察できる。このことにより、試飲者に酒類の品質に対する安心感を与えることが可能となり、エンターテイメント性も向上させることが可能となる。
さらに、上記の実施例においては、15種類の銘柄の酒類に対し、器を入れて酒類を注ぐための器設置部6は1ヶ所とした。しかしながら、器設置部6は1ヶ所に限られない。例えば、5種類の銘柄の酒類を試飲可能な試飲装置において、器設置部6は銘柄数と同数の5ヶ所としてもよい。これにより、酒瓶b、チューブポンプ10及びノズル16の数を合わせることができ、チューブ13の這い回し等の構成を簡略化することができる。また、これを酒瓶bを視認可能な窓部と組み合わせると、酒瓶b、表示窓3aと器設置部6の対応関係を試飲者にわかり易くすることができる。
1・・・試飲装置
2・・・開き扉
2b・・・操作部
3・・・表示部
3a・・・表示窓
6・・・器設置部
6b・・・載置台
9・・・収納部
10・・・チューブポンプ
11・・・電磁弁
12・・・運転制御盤
13・・・チューブ
14・・・キャップ
16・・・ノズル
17・・・フィルタ
18・・・センサチューブ
18a・・・水面センサ
19・・・弁チューブ
b・・・酒瓶
c・・・器

Claims (3)

  1. 酒類が充填された容器複数収納される収納部と、
    酒類を試飲するための器を載置する載置部と、
    前記収納部に収納された容器の内部に一端が侵入するように配置されたチューブと、
    前記チューブの他端が接続されるとともに該チューブの他端から供給される酒類を吐出することで、前記載置部に載置された器に酒類を注入可能なノズルと、
    前記容器とノズルの間において前記チューブ内の酒類を送液可能に取り付けられたチューブポンプと、
    予め定められた一の規定額の金額が投入されたことを検出する金額検出部と、
    前記複数の容器に充填された酒類のうち、いずれかの酒類が選択されたことを検出する選択検出部と、
    前記金額検出部により前記規定額の金額が投入されたこと検知され、且つ前記選択検出部によって、いずれかの酒類が選択されたことが検出されると、前記チューブポンプを所定回数回転させることで、前記ノズルから前記選択された酒類を前記チューブポンプの回転回数に応じた量だけ吐出させる制御部と、
    を備えた、酒類の試飲装置であって、
    前記制御部は、前記所定回数を記憶する記憶部をさらに有し、
    前記記憶部に記憶された前記所定回数は、前記複数の容器に充填された酒類毎に、独立して定められた値であり、
    前記複数の容器に充填される酒類は、単価の異なる複数の酒類であり、
    前記規定額の金額を投入する際の貨幣の組合せが予め設定されており、該設定された貨幣の組合せ以外の投入は受け付けない、ことを特徴とする酒類の試飲装置。
  2. 前記記憶部に記憶された前記所定回数の値を、前記複数の容器のうちの各容器に充填された酒類毎に変更可能な設定変更部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の酒類の試飲装置。
  3. 前記記憶部に記憶された前記所定回数は、各容器に充填された酒類の量当たりの価格が高いほど、少なくなるように定められた値であることを特徴とする請求項1または2に記載の酒類の試飲装置。
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