JP6380481B2 - 車両用熱管理装置 - Google Patents

車両用熱管理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6380481B2
JP6380481B2 JP2016146365A JP2016146365A JP6380481B2 JP 6380481 B2 JP6380481 B2 JP 6380481B2 JP 2016146365 A JP2016146365 A JP 2016146365A JP 2016146365 A JP2016146365 A JP 2016146365A JP 6380481 B2 JP6380481 B2 JP 6380481B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat medium
circuit
cooling water
communication
engine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2016146365A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017052505A (ja
Inventor
慧伍 佐藤
慧伍 佐藤
加藤 吉毅
吉毅 加藤
竹内 雅之
雅之 竹内
功嗣 三浦
功嗣 三浦
憲彦 榎本
憲彦 榎本
賢吾 杉村
賢吾 杉村
マラシガン アリエル
マラシガン アリエル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to PCT/JP2016/074728 priority Critical patent/WO2017043319A1/ja
Publication of JP2017052505A publication Critical patent/JP2017052505A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6380481B2 publication Critical patent/JP6380481B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Description

本発明は、車両に用いられる熱管理装置に関する。
従来、特許文献1には、温度調整対象機器に循環する冷却水を切り替えることによって、温度調整対象機器を適切に温度調整する車両用熱管理システムが記載されている。
この従来技術では、温度調整対象機器、第1ポンプおよび第2ポンプが第1切替弁と第2切替弁との間に並列に接続されている。第1切替弁および第2切替弁は、第1ポンプが吸入して吐出した冷却水が温度調整対象機器に循環する場合と、第2ポンプが吸入して吐出した冷却水が温度調整対象機器に循環する場合とを切り替える。
具体的には、第1切替弁および第2切替弁は、温度調整対象機器と第1ポンプとで冷却水回路が形成される場合と、温度調整対象機器と第2ポンプとで冷却水回路が形成される場合とを切り替える。
温度調整対象機器は、吸気冷却器、排気ガス冷却器、電池冷却器、インバータ、モータ冷却器、CVTウォーマ、クーラコア等である。
特開2014−218237号公報
例えば、スロットルや水冷オルタネータのような機器では、要求される熱量が微少である。そのため、要求される熱量が微少な機器に対しては、循環する冷却水の流量が少なくても当該機器を十分に加熱・冷却することができる。
しかるに、上記従来技術において、要求される熱量が微少な機器を温度調整対象機器として第1切替弁と第2切替弁との間に配置した場合、当該機器に冷却水が必要以上に流れてしまうので圧力損失が無駄に増加してしまうという問題がある。
本発明は上記点に鑑みて、機器によって生じる圧力損失を低減することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の車両用熱管理装置では、
熱媒体が循環する第1熱媒体流路を有する第1熱媒体回路(11)と、
熱媒体が循環する第2熱媒体流路を有する第2熱媒体回路(12)と、
第1熱媒体回路(11)および第2熱媒体回路(12)で熱媒体が互いに独立して循環する独立モードと、第1熱媒体回路(11)と第2熱媒体回路(12)との間で熱媒体が循環する連携モードとを切り替える切替部(40)と、
熱媒体の流れにおいて切替部(40)と並列に配置され、第1熱媒体回路(11)および第2熱媒体回路(12)とを連通させる連通部(43)と、
連通部(43)に配置された機器(44)とを備え、
連通部(43)の流路断面積は、第1熱媒体流路のうち連通部(43)が接続されている部位の流路断面積よりも小さく、かつ第2熱媒体流路のうち連通部(43)が接続されている部位の流路断面積よりも小さくなっている。
これによると、連通部(43)の流路断面積が小さいので、連通部(43)を流れる熱媒体の流量が少なくなる。そのため、機器(44)を流れる熱媒体の流量を少なくできるので、機器(44)による圧力損失を低減できる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
一実施形態における車両用熱管理装置を示す全体構成図であり、独立モード時の作動状態を示している。 一実施形態における車両用熱管理装置を示す全体構成図であり、連携モード時の作動状態を示している。
以下、実施形態について図に基づいて説明する。図1に示す車両用熱管理装置10は、エンジン冷却回路11およびコンデンサ回路12を備えている。エンジン冷却回路11およびコンデンサ回路12は、冷却水が循環する冷却水流路を有する冷却水回路である。
冷却水は、熱媒体としての流体である。例えば、冷却水は、少なくともエチレングリコール、ジメチルポリシロキサンもしくはナノ流体を含む液体、または不凍液体である。
エンジン冷却回路11は、熱媒体が循環する第1熱媒体流路を有する第1熱媒体回路である。コンデンサ回路12は、熱媒体が循環する第2熱媒体流路を有する第2熱媒体回路である。
エンジン冷却回路11は、エンジン21を冷却水で冷却するための冷却水回路である。エンジン冷却回路11は、エンジンポンプ20およびエンジン21を有している。
エンジンポンプ20は、冷却水を吸入して吐出する電動ポンプである。エンジンポンプ20は、車両用熱管理装置10の第1ポンプである。エンジンポンプ20は、エンジン21の駆動力をベルトを介して動力伝達することによって駆動されるベルト駆動式ポンプであってもよい。
エンジン冷却回路11は、図示しないエンジンラジエータ、および図示しないヒータコア等も有している。
エンジンラジエータは、冷却水と車室外空気(以下、外気と言う。)とを熱交換させる冷却水外気熱交換器である。
ヒータコアは、車室内へ送風される空気と冷却水とを熱交換させて車室内への送風空気を加熱する空気加熱用熱交換器である。ヒータコアは、車室内を暖房するために用いられる熱交換器である。
コンデンサ回路12は、コンデンサポンプ31およびコンデンサ32を有している。コンデンサポンプ31は、冷却水を吸入して吐出する電動ポンプである。コンデンサポンプ31は、車両用熱管理装置10の第2ポンプである。
コンデンサ32は、冷凍サイクル50の高圧側冷媒と冷却水とを熱交換させることによって冷却水を加熱する冷却水加熱用熱交換器である。
コンデンサ回路12は、図示しないサブラジエータ、および図示しないハイブリッド機器等も有している。
サブラジエータは、冷却水と外気とを熱交換させる冷却水外気熱交換器である。ハイブリッド機器は、例えばインバータや電池等である。インバータは、電池から供給された直流電力を交流電力に変換して走行用モータに出力する電力変換部である。
冷凍サイクル50は、圧縮機51、コンデンサ32、膨張弁52および蒸発器53を備える蒸気圧縮式冷凍機である。冷凍サイクル50の冷媒はフロン系冷媒である。冷凍サイクル50は、高圧側冷媒圧力が冷媒の臨界圧力を超えない亜臨界冷凍サイクルである。
圧縮機51は、電池から供給される電力によって駆動される電動圧縮機であり、冷凍サイクル50の冷媒を吸入して圧縮して吐出する。圧縮機51は、エンジンの駆動力によってエンジンベルトで駆動される可変容量圧縮機であってもよい。
コンデンサ32は、圧縮機51から吐出された高圧側冷媒と冷却水とを熱交換させることによって高圧側冷媒を凝縮させる高圧側熱交換器である。
膨張弁52は、コンデンサ32から流出した液相冷媒を減圧膨張させる減圧部である。膨張弁52は、蒸発器53出口側冷媒の温度および圧力に基づいて蒸発器53出口側冷媒の過熱度を検出する感温部を有する温度式膨張弁である。すなわち、膨張弁52は、蒸発器53出口側冷媒の過熱度が予め定めた所定範囲となるように機械的機構によって絞り通路面積を調節する温度式膨張弁である。膨張弁52は、電気的機構によって絞り通路面積を調節する電気式膨張弁であってもよい。
蒸発器53は、膨張弁52で減圧膨張された低圧冷媒と車室内へ送風される空気とを熱交換させることによって低圧冷媒を蒸発させる低圧側熱交換器である。蒸発器53は、車室内へ送風される空気を冷却する空気冷却用熱交換器である。蒸発器53は、膨張弁52で減圧膨張された低圧冷媒と冷却水とを熱交換させることによって低圧冷媒を蒸発させる冷媒冷却水熱交換器であってもよい。蒸発器53で蒸発した気相冷媒は圧縮機51に吸入されて圧縮される。
エンジン冷却回路11およびコンデンサ回路12は、切替弁40に接続されている。切替弁40は、エンジン冷却回路11およびコンデンサ回路12の流体的な接続状態を切り替える切替部である。切替弁40は、エンジン冷却回路11とコンデンサ回路12との流体的な接続および遮断を切り替える。切替弁40は、4つのポート40a、40b、40c、40dを有する四方弁である。
切替弁40は、車両用熱管理装置10の作動モードを、図1に示す独立モードと図2に示す連携モードとに切り替える。図1に示す独立モードでは、切替弁40は、エンジン冷却回路11とコンデンサ回路12とを流体的に遮断する。すなわち、独立モードでは、エンジン冷却回路11とコンデンサ回路12とが互いに独立して冷却水を循環させる。
図2に示す連携モードでは、切替弁40がエンジン冷却回路11とコンデンサ回路12とを流体的に接続する。すなわち、連携モードでは、エンジン冷却回路11とコンデンサ回路12とが互いに連通して冷却水を循環させる。
エンジン冷却回路11の冷却水流路(換言すれば第1熱媒体流路)およびコンデンサ回路12の冷却水流路(換言すれば第2熱媒体流路)には連通路43が接続されている。連通路43は、エンジン冷却回路11とコンデンサ回路12とを連通させる連通部である。連通路43は、エンジン冷却回路11とコンデンサ回路12との圧力差を低減する。
連通路43の流路断面積は、エンジン冷却回路11の冷却水流路およびコンデンサ回路12の冷却水流路の流路断面積よりもかなり小さくなっている。そのため、連通路43の流路抵抗は、エンジン冷却回路11の冷却水流路およびコンデンサ回路12の冷却水流路の流路抵抗よりもかなり大きくなっている。例えば、連通部43の流路断面積は、エンジン冷却回路11の冷却水流路のうち連通部43が接続されている部位の流路断面積よりも小さく、かつコンデンサ回路12の冷却水流路のうち連通部43が接続されている部位の流路断面積よりも小さくなっている。
したがって、連通路43を流れる冷却水は、エンジン冷却回路11およびコンデンサ回路12の冷却水流路を流れる冷却水と比較して非常に少なくなる。換言すれば、エンジン冷却回路11とコンデンサ回路12との間における連通路43を介した冷却水の出入りは非常に少なくなる。
連通路43は、冷却水流れにおいて切替弁40に対して並列に配置されている。連通路43は、切替弁40に近接配置されている。具体的には、連通路43のうちエンジン冷却回路11側の端部43aは、切替弁40の4つのポートのうちエンジン冷却回路11側の1つのポート40aに近接配置されている。連通路43のうちコンデンサ回路12側の端部43bは、切替弁40の4つのポートのうちコンデンサ回路12側の1つのポート40cに近接配置されている。
エンジン冷却回路11側において、連通路43の端部43aと切替弁40のポート40aとの間には、冷却水配管や継手部材のような冷却水流路を形成する部材のみが設けられている。換言すれば、エンジン冷却回路11側において、連通路43の端部43aと切替弁40のポート40aとの間には、圧力損失体が配置されていない。
したがって、エンジン冷却回路11側において、連通路43の端部43aと切替弁40のポート40aとの間の圧力損失は非常に小さくなっている。エンジン冷却回路11側において、連通路43の端部43aは、切替弁40のポート40aと、他の部材を介さずに直接接続されていてもよい。
コンデンサ回路12側においても同様に、連通路43の端部43bと切替弁40のポート40cとの間には、冷却水配管や継手部材のような冷却水流路を形成する部材のみが設けられている。換言すれば、コンデンサ回路12側において、連通路43の端部43bと切替弁40のポート40cとの間には、圧力損失体が配置されていない。
したがって、コンデンサ回路12側において、連通路43の端部43bと切替弁40のポート40cとの間の圧力損失は非常に小さくなっている。コンデンサ回路12側において、連通路43の端部43bは、切替弁40のポート40cと、他の部材を介さずに直接接続されていてもよい。
連通路43と切替弁40との間の圧力損失が非常に小さくなっているので、切替弁40が図1に示す状態と図2に示す状態とを切り替えた際に微少な圧力差が過渡的に生じると、連通路43の両端43a、43b間にも微少な圧力差が生じて連通路43に微少な冷却水流れが生じる。
連通路43には機器43が配置されている。機器43は、冷却水によって温度調整される温度調整対象機器である。機器43を温度調整するために必要とされる熱量は、他の温度調整対象機器を温度調整するために必要とされる熱量と比較して微少である。機器43は、例えばスロットルや水冷オルタネータ等である。他の温度調整対象機器は、例えばヒータコアやハイブリッド機器等である。
次に、車両用熱管理装置10の電気制御部を説明する。制御装置60は、CPU、ROMおよびRAM等を含む周知のマイクロコンピュータとその周辺回路から構成されている。制御装置60は、ROM内に記憶された制御プログラムに基づいて各種演算、処理を行う。制御装置60の出力側には各種制御対象機器が接続されている。制御装置60は、各種制御対象機器の作動を制御する制御部である。
制御装置60によって制御される制御対象機器は、エンジンポンプ20、コンデンサポンプ31、切替弁40および圧縮機51等である。
制御装置60の入力側にはセンサ群の検出信号が入力される。センサ群は、エンジン水温センサ61およびコンデンサ水温センサ62等である。
エンジン水温センサ61は、エンジン冷却回路11の冷却水温度を検出する熱媒体温度検出部である。コンデンサ水温センサ62は、コンデンサ回路12の冷却水温度を検出する熱媒体温度検出部である。
制御装置60は、エンジン水温センサ61が検出した冷却水温度、およびコンデンサ水温センサ62が検出した冷却水温度に基づいて切替弁40の作動を制御する。
次に、上記構成における作動を説明する。エンジンポンプ20およびコンデンサポンプ31を作動させることによって、エンジン冷却回路11およびコンデンサ回路12に冷却水が循環する。
図1に示す独立モードでは、エンジン冷却回路11とコンデンサ回路12とが互いに独立して冷却水を循環させる。
例えば、エンジン冷却回路11では、エンジン21で加熱された冷却水がヒータコアを流れることによって、ヒータコアで車室内への送風空気を加熱できる。すなわち、車室内を暖房できる。エンジン冷却回路11のエンジンラジエータでは、エンジン冷却回路11の余剰熱を外気に放熱できる。
例えば、コンデンサ回路12では、コンデンサ32で加熱された冷却水がハイブリッド機器を流れることによって、ハイブリッド機器を加熱できる。コンデンサ回路12のサブラジエータでは、コンデンサ回路12の余剰熱を外気に放熱できる。
切替弁40が図2に示す連携モードに切り替えると、エンジン冷却回路11とコンデンサ回路12との間で冷却水が流通するので、エンジン冷却回路11とコンデンサ回路12との間で熱がやり取りされる。
例えば、エンジン21が停止していてエンジン21で冷却水を加熱できない場合、エンジン冷却回路11とコンデンサ回路12との間で冷却水を流通させることによってコンデンサ回路12からエンジン冷却回路11に熱を供給できる。
例えば、コンデンサ32で冷却水を十分に加熱できない場合、エンジン冷却回路11とコンデンサ回路12との間で冷却水を流通させることによってエンジン冷却回路11からコンデンサ回路12に熱を供給できる。
エンジン冷却回路11およびコンデンサ回路12は、連通路43によって互いに連通している。そのため、エンジン冷却回路11の冷却水圧力とコンデンサ回路12の冷却水圧力とが均圧化される。
エンジン冷却回路11の冷却水圧力とコンデンサ回路12の冷却水圧力とが均圧化された定常状態では、連通路43に冷却水流れが生じない。このとき、連通路43に配置された機器43にも冷却水流れが生じないので、機器43は、静止した冷却水との熱伝導によって温度調整される。
これに対し、エンジン冷却回路11の冷却水圧力とコンデンサ回路12の冷却水圧力とが均圧化される前の過渡状態では、連通路43に微少な冷却水流れが生じる。この微少な冷却水流れによって、連通路43に配置された機器43を温度調整できる。
例えば、切替弁40が図1に示す状態と図2に示す状態とを切り替えて微少な圧力差が過渡的に生じると、連通路43の両端43a、43b間にも微少な圧力差が生じて連通路43に微少な冷却水流れが生じる。
機器43の温度調整のために必要とされる熱量は微少であるので、熱伝導や微少な冷却水流れによって機器43を十分に温度調整できる。換言すれば、機器43に冷却水が必要以上に流れることを抑制できるので、機器43が必要以上に冷却・加熱されることを抑制できる。
機器43を流れる冷却水の流量が微少であるので、機器43によって生じる圧力損失を小さく抑えることができる。
本実施形態では、連通部43は、第1冷却水回路11および第2冷却水回路12の冷却水流路よりも流路断面積が小さくなっている。機器44は、連通部43に配置されている。
これによると、連通部43の流路断面積が小さいので、連通部43を流れる冷却水の流量が少なくなる。そのため、機器44を流れる冷却水の流量を少なくできるので、機器44による圧力損失を低減できる。
本実施形態では、切替弁40が独立モードと連携モードとを切り替えると連通部43のうち第1冷却水回路11側の端部と第2冷却水回路12側の端部との間に圧力差が生じるように、連通部43が切替弁40に近接配置されている。
これによると、切替弁40が独立モードと連携モードとを切り替えることによって連通部43に冷却水を流すことができる。その結果、機器44に冷却水を流して機器44の温度を調整できる。
本実施形態では、制御装置60は、第1冷却水回路11および第2冷却水回路12のうち少なくとも一方における冷却水の温度に基づいて切替弁40の作動を制御する。
これによると、第1冷却水回路11および第2冷却水回路12のうち少なくとも一方における冷却水の温度に基づいて機器44の温度を調整できる。
例えば、制御装置60は、第1冷却水回路11および第2冷却水回路12のうち少なくとも一方における冷却水の温度が所定温度以下である場合、独立モードから連携モードに切り替わるように切替弁40の作動を制御する。
これによると、第1冷却水回路11および第2冷却水回路12のうち少なくとも一方における冷却水の温度が低い場合、連通部43に冷却水を流して機器44の温度を調整できる。
(他の実施形態)
上記実施形態を例えば以下のように種々変形可能である。
(1)上記実施形態では、切替弁40は四方弁であるが、四方弁の代わりに複数の二方弁や三方弁が用いられていてもよい。
(2)上記実施形態では、エンジン冷却回路11およびコンデンサ回路12の2つの冷却水回路を備えているが、3つ以上の冷却水回路を備えていてもよい。その場合、連通路43を複数有していてもよい。
(3)上記各実施形態では、冷却水回路11を循環する熱媒体として冷却水を用いているが、油などの各種媒体を熱媒体として用いてもよい。
熱媒体として、ナノ流体を用いてもよい。ナノ流体とは、粒子径がナノメートルオーダーのナノ粒子が混入された流体のことである。ナノ粒子を熱媒体に混入させることで、エチレングリコールを用いた冷却水(いわゆる不凍液)のように凝固点を低下させる作用効果に加えて、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、特定の温度帯での熱伝導率を向上させる作用効果、熱媒体の熱容量を増加させる作用効果、金属配管の防食効果やゴム配管の劣化を防止する作用効果、および極低温での熱媒体の流動性を高める作用効果を得ることができる。
このような作用効果は、ナノ粒子の粒子構成、粒子形状、配合比率、付加物質によって様々に変化する。
これによると、熱伝導率を向上させることができるので、エチレングリコールを用いた冷却水と比較して少ない量の熱媒体であっても同等の冷却効率を得ることが可能になる。
また、熱媒体の熱容量を増加させることができるので、熱媒体自体の蓄冷熱量(すなわち顕熱による蓄冷熱)を増加させることができる。
蓄冷熱量を増加させることにより、圧縮機51を作動させない状態であっても、ある程度の時間は蓄冷熱を利用した機器の冷却、加熱の温調が実施できるため、車両用熱管理装置10の省動力化が可能になる。
ナノ粒子のアスペクト比は50以上であるのが好ましい。十分な熱伝導率を得ることができるからである。なお、アスペクト比は、ナノ粒子の縦×横の比率を表す形状指標である。
ナノ粒子としては、Au、Ag、CuおよびCのいずれかを含むものを用いることができる。具体的には、ナノ粒子の構成原子として、Auナノ粒子、Agナノワイヤー、CNT、グラフェン、グラファイトコアシェル型ナノ粒子、およびAuナノ粒子含有CNTなどを用いることができる。CNTはカーボンナノチューブである。グラファイトコアシェル型ナノ粒子は、上記原子を囲むようにカーボンナノチューブ等の構造体があるような粒子体である。
(4)上記各実施形態の冷凍サイクル50では、冷媒としてフロン系冷媒を用いているが、冷媒の種類はこれに限定されるものではなく、二酸化炭素等の自然冷媒や炭化水素系冷媒等を用いてもよい。
(5)上記各実施形態の冷凍サイクル50は、高圧側冷媒圧力が冷媒の臨界圧力を超えない亜臨界冷凍サイクルを構成しているが、高圧側冷媒圧力が冷媒の臨界圧力を超える超臨界冷凍サイクルを構成していてもよい。
11 エンジン回路(第1熱媒体回路)
12 コンデンサ回路(第2熱媒体回路)
40 切替弁(切替部)
43 連通路(連通部)
44 機器
60 制御装置(制御部)

Claims (4)

  1. 熱媒体が循環する第1熱媒体流路を有する第1熱媒体回路(11)と、
    前記熱媒体が循環する第2熱媒体流路を有する第2熱媒体回路(12)と、
    前記第1熱媒体回路(11)および前記第2熱媒体回路(12)で前記熱媒体が互いに独立して循環する独立モードと、前記第1熱媒体回路(11)と前記第2熱媒体回路(12)との間で前記熱媒体が循環する連携モードとを切り替える切替部(40)と、
    前記熱媒体の流れにおいて前記切替部(40)と並列に配置され、前記第1熱媒体回路(11)および前記第2熱媒体回路(12)とを連通させる連通部(43)と、
    前記連通部(43)に配置された機器(44)とを備え、
    前記連通部(43)の流路断面積は、前記第1熱媒体流路のうち前記連通部(43)が接続されている部位の流路断面積よりも小さく、かつ前記第2熱媒体流路のうち前記連通部(43)が接続されている部位の流路断面積よりも小さくなっている車両用熱管理装置。
  2. 前記切替部(40)が前記独立モードと前記連携モードとを切り替えると前記連通部(43)のうち前記第1熱媒体回路(11)側の端部と前記第2熱媒体回路(12)側の端部との間に圧力差が生じるように、前記連通部(43)が前記切替部(40)に近接配置されている請求項1に記載の車両用熱管理装置。
  3. 前記第1熱媒体回路(11)および前記第2熱媒体回路(12)のうち少なくとも一方における前記熱媒体の温度に基づいて前記切替部(40)の作動を制御する制御部(60)を備える請求項2に記載の車両用熱管理装置。
  4. 前記制御部(60)は、前記第1熱媒体回路(11)および前記第2熱媒体回路(12)のうち少なくとも一方における前記熱媒体の温度が所定温度以下である場合、前記独立モードから前記連携モードに切り替わるように前記切替部(40)の作動を制御する請求項3に記載の車両用熱管理装置。
JP2016146365A 2015-09-10 2016-07-26 車両用熱管理装置 Expired - Fee Related JP6380481B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2016/074728 WO2017043319A1 (ja) 2015-09-10 2016-08-25 車両用熱管理装置

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015178333 2015-09-10
JP2015178333 2015-09-10

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017052505A JP2017052505A (ja) 2017-03-16
JP6380481B2 true JP6380481B2 (ja) 2018-08-29

Family

ID=58320103

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016146365A Expired - Fee Related JP6380481B2 (ja) 2015-09-10 2016-07-26 車両用熱管理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6380481B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6112039B2 (ja) * 2013-04-08 2017-04-12 株式会社デンソー 車両用熱管理システム
JP2014213667A (ja) * 2013-04-24 2014-11-17 トヨタ自動車株式会社 冷却装置
JP6197657B2 (ja) * 2014-01-14 2017-09-20 株式会社デンソー 車両用熱管理システム
JP6314821B2 (ja) * 2014-01-29 2018-04-25 株式会社デンソー 車両用空調装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017052505A (ja) 2017-03-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6433403B2 (ja) 車両用熱管理装置
JP6551374B2 (ja) 車両用熱管理装置
US10837348B2 (en) Thermal management device for vehicle
CN111132860B (zh) 制冷循环装置
JP6112039B2 (ja) 車両用熱管理システム
US9650940B2 (en) Thermal management system for vehicles
JP6485390B2 (ja) 冷凍サイクル装置
US10065478B2 (en) Thermal management system for vehicle
JP5626194B2 (ja) 熱交換システム
JP5949668B2 (ja) 車両用熱管理システム
US20150101789A1 (en) Thermal management system for vehicle
WO2018042859A1 (ja) 冷凍サイクル装置
JP7115452B2 (ja) 冷却システム
JP6083304B2 (ja) 車両用熱管理システム
JP2014218211A (ja) 車両用熱管理システム
WO2017130846A1 (ja) 車両用熱管理装置
JP2016132429A (ja) 車両用冷凍サイクル装置
JP2022178232A (ja) 車載温調システム
JP6524982B2 (ja) 車両用熱管理装置
WO2017043319A1 (ja) 車両用熱管理装置
JP6380481B2 (ja) 車両用熱管理装置
WO2017038593A1 (ja) 車両用熱管理装置
JP5718710B2 (ja) 熱交換装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170714

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180703

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180716

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6380481

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees