JP6380200B2 - 二次電池の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、二次電池の製造方法に関する。
リチウム電池のような二次電池は、近年の性能の向上により、自動車や携帯機器など様々な分野で利用されている。その利用が進むと共に、二次電池には性能や安全性の更なる向上が望まれている。
安全性の向上を実現する技術の一つとして、二次電池の内部での短絡をより確実に防止するための技術が研究されている。例えば、特許文献1には、正極、負極及び両極間に介在する電解質層を有し、長円渦状に巻かれた単セルと、単セルの巻軸方向の両端部それぞれに被せられたカバーと、を備え、カバーの中央部分が単セルの両端部を覆い、カバーの周縁部分が単セルの外周面の端を部分的に覆う、二次電池が開示されている。
二次電池の単セルでは正極と負極とは電解質層で分離されているため通常、内部での短絡は起こらない。しかし、単セルの巻軸方向の両端部では電解質層が途切れているので、外部からの何らかの力により正極及び負極のうちの一方の電極が変形して、他方の電極に接触する可能性がある。すなわち、外部からの力により短絡が起こるおそれがある。そこで特許文献1の二次電池では、単セルの巻軸方向の両端部それぞれにカバーを被せることで、単セルの巻軸方向の両端部を外部の力から保護し、それにより外部の力による短絡の発生を防止している。
特開2000−123801号公報
二次電池では、長円渦状に巻かれた単セルのほかに、平板型の単セルが積層方向に積層された積層体も存在する。積層体は、例えば略直方体形状を有し、積層方向の両端に形成された両端面と、両端面の間に形成された四つの側面とを有している。ここで、外部の力による短絡の発生を防止すべく、積層体に特許文献1のカバーを適用しようとする場合、カバーは例えば少なくとも対向する二つの側面それぞれに被せられる。そのとき、カバーの中央部分は側面を覆い、カバーの周縁部分は両端面の端を部分的に覆うことになる。
一方、積層体では、充放電に伴う膨張・収縮による正極及び負極の劣化や内部抵抗の増加を抑制するべく、積層体を両端面で挟持して、積層方向内側に向かって圧縮する場合がある。ここで、特許文献1のカバーが積層体に取り付けられていると、積層体を両端面で圧縮しようとするとき、両端面の端がカバーで覆われているため、その部分に圧縮荷重が集中して、正極、負極、電解質層などが破損して、内部短絡を起こすおそれがある。そうかといって、両端面の端を除いて積層体を圧縮すると、電極の劣化や内部抵抗の増加を抑制する効果が十分に得られないおそれがある。外部の力による短絡の発生を防止しつつ、電極の劣化や内部抵抗の増加を抑制することが可能な技術が望まれる。
本発明によれば、正極と負極と両極間に介在する電解質層とを有する単セルを積層方向に積層した積層体を備え、前記積層体が前記積層方向の両端に形成された両端面と、前記両端面の間に形成された複数の側面と、を有する二次電池の製造方法であって、前記積層体の前記両端面を治具で覆いつつ、前記積層方向内側に向かって前記積層体を圧縮する工程と、前記積層体を圧縮した状態で、前記積層体の少なくとも一つの側面に絶縁性樹脂層を形成する工程と、を備える。
本発明によれば、外部の力による短絡の発生を防止しつつ、電極の劣化や内部抵抗の増加を抑制することが可能となる。
実施形態に係る二次電池の構成例を示す上面図及び側面図である。 実施形態に係る積層体の構成例を示す部分側面図である。 実施形態に係る二次電池の製造方法を示す模式図である。 実施形態に係る二次電池の製造方法を示す模式図である。 実施形態に係る二次電池の製造方法を示す模式図である。 実施形態に係る二次電池の製造方法を示す模式図である。 実施形態に係る二次電池の製造方法を示す模式図である。 実施形態に係る二次電池の製造方法を示す模式図である。 実施形態に係る二次電池の製造方法を示す模式図である。 実施形態に係る二次電池の製造方法を示す模式図である。 第2実施形態に係る二次電池の製造方法を示す模式図である。 第3実施形態に係る二次電池の製造方法を示す模式図である。 第3実施形態に係る二次電池の製造方法を示す模式図である。 第4実施形態に係る二次電池の製造方法を示す模式図である。
本発明によれば、正極と負極と両極間に介在する電解質層とを有する単セルを積層方向に積層した積層体を備え、前記積層体が前記積層方向の両端に形成された両端面と、前記両端面の間に形成された複数の側面と、を有する二次電池の製造方法であって、前記積層体の前記両端面を治具で覆いつつ、前記積層方向内側に向かって前記積層体を圧縮する工程と、前記両端面を治具で覆いつつ前記積層体を圧縮した状態で、前記積層体の少なくとも一つの側面に絶縁性樹脂層を形成する工程と、を備える二次電池の製造方法が提供される。
このような二次電池によれば、積層体の少なくとも一つの側面を絶縁性樹脂層で覆うので、少なくとも絶縁性樹脂層で覆われた側面において、外部からの力により正極と負極とが接触して短絡することを防止できる。それに加えて、両端面を治具で覆いつつ絶縁性樹脂層を形成するので、絶縁性樹脂層を積層方向における両端面の外側にはみ出させないようにできる。それにより、電極の劣化や内部抵抗の増加を抑制するべく、積層方向内側に向かって積層体を圧縮しても、積層体の一部に荷重が集中することなく内部短絡の発生を防止できる。このように、本発明の二次電池では外部の力による短絡の発生を防止しつつ、電極の劣化や内部抵抗の増加を抑制することが可能となる。
以下、実施形態に係る二次電池について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は実施形態に係る二次電池Aの構成例を模式的に示す上面図及び側面図である。二次電池Aは、複数の単セル7が積層方向Sに積層された積層体1を備える。
積層体1は、積層方向Sの両端に形成された両端面1s1、1s2と、両端面1s1、1s2の間に形成された複数の側面1s3〜1s6とを有する。複数の側面1s3〜1s6のうちの少なくとも一側面には、外部の力から側面を保護する絶縁性樹脂層10が形成される。この図の例では、三つの側面1s3〜1s5に絶縁性樹脂層10が形成される。
側面1s6には正極タブ5及び負極タブ6が形成される。正極タブ5は、二次電池Aの正極側の端子であり、正極集電体(後述)の端部から延びる正極延長部材16aと接続される。正極タブ5と正極延長部材16aとは、例えば超音波溶接により正極溶接部18で溶接される。負極タブ6は、二次電池Aの負極側の端子であり、負極集電体(後述)の端部から延びる負極延長部材17aと接続される。負極タブ6と負極延長部材17aとは、例えば超音波溶接により負極溶接部19で溶接される。
絶縁性樹脂層10が形成された積層体1はラミネートフィルム2により保護される。すなわち、ラミネートフィルム2は、絶縁性樹脂層10が形成された積層体1の全体並びに正極タブ5及び負極タブ6の一部を包み込むように形成される。ただし、図1の上面図の手前側のラミネートフィルムは図示が省略されている。
図2は、積層体1の構成例を示す部分側面図である。積層方向Sに積層されて積層体1を形成する複数の単セル7の各々は、充放電可能なセルであり、正極電極体3と、負極電極体4とを備える。正極電極体3は、正極集電体16と、正極集電体16の両側面に形成され、正極活物質を含む正極活物質層12と、正極活物質層12の外側面に形成された電解質層11cとを含む。この図の例では、電解質層11cは、正極延長部材16aを除く正極集電体16及び正極活物質層12の全体を包み込むように形成される。負極電極体4は、負極集電体17と、負極集電体17の両側面に形成され、負極活物質を含む負極活物質層13と、負極活物質層13の外側面に形成された電解質層11aとを含む。この図の例では、電解質層11aは、負極活物質層13の外側面の全面を覆うように形成される。
正極電極体3と負極電極体4とが積層されることにより、正極集電体16と正極活物質層12と電解質層11c、11aと負極活物質層13と負極集電体17とがこの順に積層されて、単セル7が形成される。このとき、正極活物質層12及び正極集電体16は正極であり、負極活物質層13及び負極集電体17は負極であり、電解質層11c、11aは電解質層であり、よって単セル7は正極と負極と両極間に介在する電解質層とを有する。電解質層11c、11aとしては、固体電解質、電解液及び電解液を含んだゲル状の電解質が例示される。電解質層11c、11a間にはポリプロピレン膜のようなセパレータが配置されてもよい。
次に、二次電池Aの材料について説明する。
二次電池Aの材料としては上述された特性を有する二次電池を形成可能な材料であれば特に限定されるものではない。以下では全固体リチウム二次電池を形成可能な材料の例について説明する。
電解質層11c、11aとして用いられる固体電解質としては結晶、非結晶又はガラスセラミックの硫化物や酸化物のような無機固体電解質が挙げられる。LiIを含むLiS−Pなどの硫化物系固体電解質やLiO−B−Pなどの酸化物系固体電解質が例示される。
正極活物質層12は正極活物質と固体電解質とを含む。正極活物質としてはLiNi1/3Co1/3Mn1/3のような層状岩塩型化合物、LiMnのようなスピネル型化合物、LiFePOのようなオリビン型化合物が例示される。固体電解質としては電解質層11c、11aと同じ材料が挙げられる。
正極活物質層12は他の成分、例えば導電助剤及びバインダーを更に含んでもよい。導電助剤としてはVGCF(Vapor Grown Carbon Fiber)、カーボンブラックなどの炭素材が例示される。バインダーとしてはポリテトラフロオロエチレン、ポリブタジエンゴムなどが例示される。
正極集電体16としてはアルミニウム、ニッケル、鉄、チタンが例示される。正極集電体16の形状としては箔状、板状、メッシュ状等が例示される。正極タブ5としては正極集電体16と同じ材料を用いることができる。
負極活物質層13は負極活物質と固体電解質とを含む。負極活物質としてはLi、Sn、Si、Alなどの金属やこれらを組み合わせた合金、天然又は人造黒鉛、ソフトカーボン、ハードカーボンなどの炭素材料が例示される。固体電解質としては電解質層11c、11aと同じ材料が挙げられる。
負極活物質層13は他の成分、例えば導電助剤及びバインダーを更に含んでもよい。導電助剤及びバインダーについては上述の正極活物質層12の場合と同じ材料を用いることができる。
負極集電体17としてはアルミニウム、ニッケル、鉄、チタン、銅が例示される。負極集電体17の形状としては箔状、板状、メッシュ状等が例示される。負極タブ6としては負極集電体17と同じ材料を用いることができる。
絶縁性樹脂層10としては熱可塑性を有する接着剤又は樹脂を用いることができる。例えばポリエステル系のホットメルト接着剤又は樹脂、ポリアミド系のホットメルト接着剤又は樹脂、エチレンビニルアセテート系のホットメルト接着剤又は樹脂、オレフィン系のホットメルト接着剤又は樹脂、ポリウレタン系のホットメルト接着剤又は樹脂が挙げられる。絶縁性樹脂層10の厚みは例えば100μm〜1000μmである。
ラミネートフィルム2は、内側の樹脂層と金属層と外側の樹脂層とを有する三層構造の膜を用いることができる。内側の樹脂層としては熱融着性に優れたポリエチレンやポリプロピレンなどが挙げられ、金属層としてはガスバリア性に優れたアルミニウム箔やニッケル箔が挙げられ、外側の樹脂層としては剛性に優れたポリエチレンテレフレラートやナイロンなどが挙げられる。各層の厚みは例えば5μm〜100μmである。
次に、二次電池Aの製造方法について、図3〜図10を参照して説明する。
まず、固体電解質をバインダーに混合して電解質層11c、11a用のペーストを作製する。続いて、シート状の補強材を用意し、電解質層11c、11aの厚み方向の中央に補強材が来るようにペーストを補強材に含浸させる。その後、補強材に含浸させたペーストを乾燥して、電解質層11c、11aを得る。
次に、正極活物質と固体電解質と導電助剤とをバインダーに混合して正極活物質層12用のペーストを作製する。続いて、正極集電体16を用意し、正極集電体16の一方の面にペーストを塗布し、乾燥させ、更に正極集電体16の他方の面にペーストを塗布し、乾燥させることで、正極合材を得る。
次に、正極集電体16の両面に正極活物質層12が形成された正極合材、及び、電解質層11cをそれぞれ所定の大きさに成形する。続いて、図3に示すように、成形された正極合材の両面に、成形された電解質層11cを配置し、正極合材と電解質層11cとを圧接することにより、図4に示すような正極電極体3を形成する。この正極電極体3では、正極延長部材16a以外の正極活物質層12及び正極集電体16は電解質層11cに包み込まれている。この正極電極体3では、厚み方向Tcの両端面12s1、12s2だけでなく、両端面12s1、12s2の間の側面12s3〜12s6が電解質層11cに包み込まれている(ただし、正極延長部材16aを除く)。
次に、負極活物質と固体電解質とをバインダーに混合して負極活物質層13用のペーストを作製する。続いて、負極集電体17を用意し、負極集電体17の一方の面にペーストを塗布し、乾燥させ、更に負極集電体17の他方の面にペーストを塗布し、乾燥させることで、負極合材を得る。
次に、図5に示すように、負極合材と電解質層11aとが重なるように、負極合材の両面上に電解質層11aを配置し、負極合材と電解質層11aとを圧接する。続いて、両面上に電解質層11aが形成された負極合材を所定の大きさに成形する。それにより、図6に示すような負極電極体4を形成する。この負極電極体4では、厚み方向Taの両端面13s1、13s2は電解質層11aに覆われているが、その両端面13s1、13s2の間の側面13s3〜13s6は電解質層11aに覆われていない。
次に、図7に示すように、正極電極体3及び負極電極体4を電解質層11c、11aが間にくるように対向させつつ、この正極電極体3及び負極電極体4の組を所定の組数だけ積層方向Sに積層する。その後、積層された正極電極体3及び負極電極体4の組を積層方向Sに圧接しつつ加熱して積層体1を得る。得られた積層体1には超音波溶接で正極タブ5及び負極タブ6を溶接する。
次に、図8に示すように、得られた積層体1の積層方向Sの両端面よりも広い側面を有する挟持用の治具20で、積層体1の両端面を覆いつつ、積層方向Sの外側から内側に向かって積層体1を挟持する。このとき、締め付け具21での締め付けにより治具20は積層体1を両側から挟持するので、それにより積層体1は積層方向Sの内側に向かって圧縮される。続いて、樹脂塗布機22を用い、熱可塑性の接着剤又は樹脂を溶融し、溶融した接着剤又は樹脂を積層体1の側面1s4に所定の厚みになるようにスプレー方式やビード方式で一回又は複数回塗布する。接着剤又は樹脂が冷却され硬化して側面1s4上に絶縁性樹脂層10が形成される。この場合、図9に示すように、治具20が積層体1の両端面1s1、1s2を覆っているので、絶縁性樹脂層10が積層体1の積層方向Sの両端面1s1、1s2よりも外側にはみ出すことはない。
同様に、正極タブ5及び負極タブ6の形成されていない積層体1の側面1s3、1s5上に絶縁性樹脂層10が形成される。これらの場合にも、絶縁性樹脂層10が積層体1の積層方向Sの両端面1s1、1s2よりも外側にはみ出すことはない。このようにして、図10に示すような絶縁性樹脂層10で側面1s3〜1s5を覆われた積層体1を得る。
その後、絶縁性樹脂層10で側面1s3〜1s5を覆われた積層体1をラミネートフィルム2に包み、熱圧着して封止を行う。このとき、積層体1は側面1s3〜1s5を絶縁性樹脂層10で固定されているので、積層された正極電極体3及び負極電極体4がばらけることが無く、作業を容易に行うことができる。
以上により、二次電池Aが形成される。
上記実施形態の二次電池Aの製造方法では、積層体1の側面1s3〜1s5上に絶縁性樹脂層10を形成するとき、治具20が積層体1の両端面1s1、1s2を覆っているので、絶縁性樹脂層10が積層体1の積層方向Sの両端面1s1、1s2よりも外側にはみ出すことはない。それにより、例えば内部抵抗の増加の抑制等のために積層体1の両端面1s1、1s2に積層方向Sに圧縮荷重をかけようとする場合でも、両端面1s1、1s2の特定の箇所に荷重が集中することがなく、単セル7が破損することがなくなる。
また、溶融した接着剤等をスプレー方式等で塗布することにより絶縁性樹脂層10を形成しているので、比較的容易にすべての正極電極体3や負極電極体4を絶縁性樹脂層10で固定することができる。また、その際、正極電極体3や負極電極体4の側面1s3〜1s5側の端部に与える荷重を小さくすることができ、端部の損傷を防止できる。
また、絶縁性樹脂層10で側面1s3〜1s5が保護されているので、側面1s3〜1s5又はその近傍に外部の力が作用しても、正極電極体3と負極電極体4とが接触して短絡することを防止できる。
なお、本実施形態に係る積層体1は、上述した全固体リチウム二次電池に必ずしも限定されない。少なくとも正極と、負極と、当該正極と当該負極との間に介在した固体電解質層とを備える二次電池であれば、本実施形態に係る積層体1に含まれる。
(第2実施形態)
本実施形態に係る二次電池Aは、二次電池Aを製造するときに側面1s3〜1s5に絶縁性樹脂層10を形成する方法が第1実施形態に係る二次電池Aと相違する。以下、主に相違点について主に説明する。
第1の実施形態では、側面1s4上に絶縁性樹脂層10を形成する方法として、スプレー方式等で接着剤又は樹脂を側面1s4上に塗布する。一方、本実施形態では、側面1s4上に絶縁性樹脂層10を形成する方法としては、図11に示すように、樹脂塗布機22の吐出口22aから溶融した熱可塑性の接着剤又は樹脂を側面1s4上に圧送して、すなわち押し込んで太線矢印に示すように流動させる。側面1s3、1s5上に絶縁性樹脂層10を形成する方法も同様である。
この場合にも、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。加えて、比較的高粘度、すなわち高強度の接着剤又は樹脂でも側面1s3〜1s5に塗布することができる。
(第3実施形態)
本実施形態に係る二次電池Aは、二次電池Aを製造するときに側面1s3〜1s5に絶縁性樹脂層10を形成する方法が第1実施形態に係る二次電池Aと相違する。以下、主に相違点について主に説明する。
第1実施形態では、側面1s4上に絶縁性樹脂層10を形成する方法として、予め溶融された接着剤又は樹脂をスプレー方式等で側面1s4上に塗布する。一方、本実施形態では、側面1s4に絶縁性樹脂層10を形成する方法としては、まず、図12に示すように、熱可塑性の接着剤又は樹脂を側面1s4に塗布し、又は、テープ状の熱可塑性の接着剤又は樹脂を側面1s4に貼り付けて、接着剤又は樹脂上にも治具25を配置する。そして、治具25で熱可塑性の接着剤又は樹脂を加圧しつつホットプレスにより接着剤又は樹脂を側面1s4に接着することにより絶縁性樹脂層10を形成する。その後、積層体1の積層方向Sの両端面1s1、1s2の外側に飛び出した絶縁性樹脂層10の部分を、図13に示すように、成型器26により積層体1の積層方向Sの両端面1s1、1s2の内側に成形する、又は、切断する。側面1s3、1s5上に絶縁性樹脂層10を形成する方法も同様である。
この場合にも、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。加えて、熱圧(ホットプレス)のみで形成可能なため製造装置のコンパクト化が可能である。
(第4実施形態)
本実施形態に係る二次電池Aは、二次電池Aを製造するときに側面1s3〜1s5に絶縁性樹脂層10を形成する方法が第3実施形態に係る二次電池Aと相違する。以下、主に相違点について主に説明する。
第3実施形態では、側面1s4上に絶縁性樹脂層10を形成する方法として、側面1s4上の接着剤又は樹脂をホットプレス法で側面1s4に接着する。一方、本実施形態では、側面1s4上に絶縁性樹脂層10を形成する方法としては、図14に示すように、熱可塑性の接着剤又は樹脂を側面1s4に塗布し、又は、テープ状の熱可塑性の接着剤又は樹脂を側面1s4に貼り付けた後、ホットプレスを行いつつ、治具25で熱可塑性の接着剤又は樹脂をより強く加圧して、すなわち側面1s4へ押し込んで太線矢印に示すように流動させる。側面1s3、1s5上に絶縁性樹脂層10を形成する方法も同様である。
この場合にも、第3の実施形態と同様の効果を得ることができる。加えて、比較的高粘度、すなわち高強度の接着剤又は樹脂でも側面1s3〜1s5に塗布することができる。
(I)実施例
(1)試料の作製
ここでは、第1実施形態の方法を用いて二次電池を作製する。
(1−1)電解質層の作製
まず、PP(ポリプロピレン)製容器に、ヘプタン、BR(ポリブチレンラバー)系バインダーの5wt%ヘプタン溶液、及び、硫化物固体電解質として平均粒径2.5μmのLiIを含むLiS−P系ガラスセラミックスを入れて、超音波分散装置(エスエムテー製 UH−50、以下同じ)で30秒間撹拌した。次いで、PP製容器を振とう器(柴田科学株式会社製、TTM−1、以下同じ)で30分間振とうさせた。以上により、電解質層用のペーストを得た。
次に、PP製メッシュ材を補強材として、電解質層の厚み方向の中央に補強材が来るように上記ペーストを補強材に含浸させ、補強材に含浸させた上記ペーストを乾燥した。以上により、電解質層を得た。
(1−2)正極電極体の作製
PP製容器に、ヘプタン、BR系バインダーの5wt%ヘプタン溶液、正極活物質として平均粒径4μmのLiNi1/3Co1/3Mn1/3、硫化物固体電解質として平均粒径0.8μmのLiIを含むLiS−P系ガラスセラミックス、及び、導電助剤としてVGCFを入れて、超音波分散装置で30秒間撹拌した。次いで、PP製容器を振とう器で3分間振とうさせ、更に超音波分散装置で30秒間撹拌した。以上により、正極活物質層用のペーストを得た。
次に、上記正極活物質層用のペーストの入ったPP製容器を振とう器で3分間振とうした後、アプリケータを使用してブレード法にて、正極集電体としてのカーボン塗工Al箔(昭和電工製 SDX)の一側面上に上記正極活物質層用のペーストを塗布し、100℃のホットプレート上で30分間乾燥させて、一側面上に正極活物質層を得た。更に、カーボン塗工Al箔の他側面上にも上記正極活物質層用のペーストを塗布し、100℃のホットプレート上で30分間乾燥させて、他側面上にも正極活物質層を得た。以上により、正極合材を得た。
次に、上記正極合材を負極電極体(後述)よりも小さい寸法に打ち抜き、上記電解質層を負極電極体と同じ寸法に打ち抜いた。その後、成形された上記正極合材が成形された上記電解質層の中央に来るように、上記正極合材の両面上に上記電解質層を配置し(図3)、両側から600MPaの圧力でプレスを行った。それにより、正極電極体を得た(図4)。
(1−3)負極電極体の作製
PP製容器に、ヘプタン、BR系バインダーの5wt%ヘプタン溶液、負極活物質として平均粒径10μmの天然黒鉛系カーボン(三菱化学製)、及び、硫化物固体電解質として平均粒径1.5μmのLiIを含むLiS−P系ガラスセラミックスを入れて、超音波分散装置で30秒間撹拌した。次いで、PP製容器を振とう器で30分間振とうさせた。以上により、負極活物質層用のペーストを得た。
次に、アプリケータを使用してブレード法にて、負極集電体としてのCu箔の一側面上に上記負極活物質層用のペーストを塗布し、100℃のホットプレート上で30分間乾燥させて、一側面上に負極活物質層を得た。更に、Cu箔の他側面上にも上記負極活物質層用のペーストを塗布し、100℃のホットプレート上で30分間乾燥させて、他側面上にも負極活物質層を得た。以上により、負極合材を得た。
次に、上記負極合材と上記電解質層とが重なるように、上記負極合材の両面上に上記電解質層を配置し(図5)、両側から600MPaの圧力でプレスを行った。その後、両面上に上記電解質層が形成された負極合材を所定の寸法に打ち抜いた。それにより、負極電極体を形成した(図6)。
(1−4)二次電池の作製
次に、正極電極体及び負極電極体を電解質層が間にくるように対向させつつ、この正極電極体及び負極電極体の組を50組だけ積層方向に積層し、一軸平面プレス機において120℃、100MPaの条件で3分間加圧した。このようにして、正極電極体と負極電極体と間の接着を行い、積層体を得た(図7)。得られた積層体には超音波溶接で正極タブ5及び負極タブ6を接合した。
次に、積層体の積層方向の両端面よりも広い側面を有する挟持用の治具としての板状部材で、積層体の両端面を覆いつつ、積層方向の外側から内側に向かって両側から上記積層体を挟持する。ただし、板状部材にはコーティング(トシコ株式会社 トシカルS)が施されている。続いて、ホットメルト塗布機(nordson製 EP11/D4L)にて熱可塑性接着剤であるホットメルト(東亜合成製 アロンメルト)を厚み0.5mmとなるように、正極タブ及び負極タブの設置されていない三つの側面に繰り返し塗布した(図8、図9)。このようにして、正極タブ及び負極タブの設置されていない三つの側面に絶縁性樹脂層を得た(図10)。
その後、絶縁性樹脂層で三つの側面を覆われた積層体をラミネートフィルムに包み、熱圧着して封止を行った。以上により、二次電池を得た。
(2)二次電池の評価
上記で得られた二次電池を30A、4.55Vで定電流定電圧充電を行い、35Ahの二次電池を得た。この二次電池を五個作製し、各二次電池について、正極タブ及び負極タブのある側面に対向する側面の一辺(図10のP点)をハンマーで叩き、二次電池の状態の変化、すなわち正極電極体と負極電極体との短絡に伴う発熱や発煙の有無を観察した。
(II)比較例
(1)試料の作製
比較例の二次電池は、積層体の側面に絶縁性樹脂層を形成しなかった以外では、上記実施例の二次電池の場合と同じである。
(2)二次電池の評価
実施例の二次電池の場合と同じである。
(III)評価結果
評価結果を以下の表1に示す。実施例の二次電池では、ハンマーで外力を与えたのにも関わらず、五つの二次電池の全てにおいて状態の変化は特に何も起こらなかった。一方、比較例の二次電池では、ハンマーで外力を与えたために、三つの二次電池で発熱が発生し一つの二次電池で発煙が発生した。すなわち、外力により正極電極体と負極電極体とが接触して短絡したためと考えられる。
Figure 0006380200
このように、実施例の二次電池は、絶縁性樹脂層で側面を覆うことにより、強度が向上して、外力により正極電極体と負極電極体とが接触して短絡することを防止できる。また、積層体の積層方向の両端面には絶縁性樹脂層が飛び出していないので、電極の劣化や内部抵抗の増加の抑制等のために積層体の両端面に積層方向Sに圧縮荷重をかけようとする場合でも、特定の箇所に荷重が集中することがなく、よって単セル7が破損することがない。
1 積層体
1s1〜1s2 端面
1s3〜1s5 側面
10 絶縁性樹脂層
20 治具
A 二次電池
S 積層方向

Claims (1)

  1. 正極集電体を含む正極と負極集電体を含む負極と両極間に介在する電解質層とを有する単セルが積層方向に積層された積層体を備え、前記積層体が前記積層方向の両端に形成された両端面と、前記両端面の間に形成された複数の側面と、を有する二次電池の製造方法であって、
    前記積層体の前記両端面を治具で覆いつつ、前記積層方向内側に向かって前記積層体を圧縮する工程と、
    前記両端面を治具で覆いつつ前記積層体を圧縮した状態で、前記積層体の少なくとも一つの側面を、前記正極集電体と前記負極集電体と共に絶縁性樹脂層で覆う工程と、
    を備える、
    二次電池の製造方法。
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