JP6380145B2 - スラグ製品素材およびその製造方法 - Google Patents
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(1)製鋼スラグを原料として製造されるスラグ製品素材であって、
スラグ塩基度(CaO質量/SiO2質量)が1.7以上、Al2O3濃度が8質量%以下の化学組成を有すると共に、
JIS A 1132に準拠して測定される一軸圧縮強度が150MPa以上であることを特徴とするスラグ製品素材。
(2)溶融した製鋼スラグを還元および改質処理してスラグ製品素材を製造する方法であって、
前記還元および改質処理によってスラグ塩基度(CaO質量/SiO2質量)を1.7以上、Al2O3濃度が8質量%以下とした溶融スラグを処理炉から排滓して容器内で凝固させる際に、
排滓完了時の容器内の溶融スラグの温度が、前記溶融スラグの固相率が質量比率で30%になる温度+150℃以上となるように、当該溶融スラグの温度を調整して排滓することを特徴とするスラグ製品素材の製造方法。
本発明に係る製鋼スラグの還元および還元処理は、特許文献1に記載された方法を基本的に利用すれば良いが、必ずしも特許文献1に具体的に記載された方法に限定される必要は無く、その技術的思想を利用すれば十分である。但し、先ず、還元および改質処理に適するとともに、後述する凝固条件を調整することによって気泡を減少させるのに適し、かつ、天然石代替用途に適したスラグ組成を選定する必要がある。
一部には、特許文献2及び3に記載の方法のようにスラグ中の酸化鉄を還元せずに改質する方法もあるが、それらにはそれぞれ前記した特別な工夫を必要とする。
以上のように天然石の代替に適するように改質した後、そのスラグを還元改質炉から凝固用の容器へ排滓する。この際に、上記したスラグ組成の範囲内で、製造するスラグの組成が変わっても、安定して強度の高いスラグ製品素材を製造することができるようにしておかなければならない。
まず、表2に示す組成の製鋼スラグを電気炉に装入して、還元材としてコークス粉、改質材としてフライアッシュを添加して、表3に示す組成のスラグに改質した。この改質スラグの固相率が30%になる温度(T30)を市販の熱力学平衡計算ソフトウェアで計算した結果、1470℃であった。そこで、改質終了時のスラグ温度を1680℃に昇温して排滓作業に移った。内面の最大断面積が9m2であり、深さが2mのスラグ鍋に改質スラグを20t排出した後、スラグ鍋内のスラグ温度を測定した結果、1582℃であった。すなわち、スーパーヒートΔT=112℃であった。
まず、表2に示す組成の製鋼スラグを電気炉に装入して、還元材としてコークス粉、改質材としてフライアッシュを添加して、表4に示す組成のスラグに改質した。この改質スラグの固相率が30%になる温度を市販の熱力学平衡計算ソフトウェアで計算した結果、1525℃であった。そこで、改質終了時のスラグ温度を1785℃に昇温して排滓作業に移った。内面の最大断面積が9m2であり、深さが2mのスラグ鍋に改質スラグを30t排出した後、スラグ鍋内のスラグ温度を測定した結果、1683℃であった。すなわち、スーパーヒートΔT=158℃であった。
まず、表2に示す組成の製鋼スラグを電気炉に装入して、還元材としてコークス粉、改質材としてフライアッシュを添加して、表3に示す組成のスラグに改質した。この改質スラグの固相率が30%になる温度を市販の熱力学平衡計算ソフトウェアで計算した結果1470℃であった。そこで、改質終了時のスラグ温度が1610℃に昇温して排滓作業に移った。内面の最大断面積が9m2であり、深さが2mのスラグ鍋に改質スラグを30t排出した後、スラグ鍋内のスラグ温度を測定した結果、1510℃であった。すなわち、スーパーヒートΔT=40℃であった。
Claims (2)
- 製鋼スラグを原料として製造されるスラグ製品素材であって、
スラグ塩基度(CaO質量/SiO2質量)が1.7以上、Al2O3濃度が8質量%以下の化学組成を有すると共に、
JIS A 1132に準拠して測定される一軸圧縮強度が、150MPa以上であることを特徴とするスラグ製品素材。 - 溶融した製鋼スラグを還元および改質処理してスラグ製品素材を製造する方法であって、
前記還元および改質処理によってスラグ塩基度(CaO質量/SiO2質量)を1.7以上、Al2O3濃度が8質量%以下とした溶融スラグを処理炉から排滓して容器内で凝固させる際に、
排滓完了時の容器内の溶融スラグの温度が、前記溶融スラグの固相率が質量比率で30%になる温度+150℃以上となるように、当該溶融スラグの温度を調整して排滓することを特徴とするスラグ製品素材の製造方法。
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JP2015022558A JP6380145B2 (ja) | 2015-02-06 | 2015-02-06 | スラグ製品素材およびその製造方法 |
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JP2015022558A Active JP6380145B2 (ja) | 2015-02-06 | 2015-02-06 | スラグ製品素材およびその製造方法 |
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