JP6379686B2 - 射出成形機の計量制御方法 - Google Patents

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本発明は、射出成形機の計量制御方法に関する。
インラインスクリュ式の射出成形機の射出装置においては、射出装置の材料供給部から供給される樹脂ペレット等の樹脂材料を、スクリュを回転させて、加熱バレルの内周面とスクリュの外周面との間に形成される樹脂流路において連続的に可塑化(溶融)させ、加熱バレルの先端内部の貯留部と呼称される空間に、1回の射出充填工程に必要な量の可塑化状態の樹脂を貯留させる計量工程が行われる。そして、計量工程の完了後、スクリュを前進させて、貯留部の樹脂を加熱バレル先端の射出ノズルを介して、金型のキャビティ内に射出充填させる射出工程が行われる。
図1を参照しながら、インラインスクリュ式の射出成形機の計量工程及び射出工程を簡単に説明する。図1は、一般的な計量制御方法に係る、計量工程から射出工程への切り替え時における射出装置の概略断面図である。図1(a)は計量工程中、図1(b)は計量工程が完了した、射出待機状態、図1(c)は、射出工程開始直後を示す。
加熱バレル10内のスクリュ21の先端部には、円錐形状で且つ長手方向に複数の凹部22aを有するスクリュヘッド22が固定されている。そして、スクリュヘッド22のスクリュ21の先端部側の小径部22bには、リング状の逆止弁24(チェックリング等とも呼称される。)が、スクリュ21の長手方向に所定量移動可能に配置されている。その移動量は、貯留部11側が、スクリュヘッド22の大径部22c(前進限)で、スクリュ21の先端部側が、リアシート23(後退限)で制限される距離S(エス)である。
図1(a)に示すように、計量工程の間、材料供給部13から加熱バレル10内に供給されたペレット状の樹脂は、その外周面に螺旋状のフライト21aが形成されたスクリュ21の回転により、加熱バレル10の内周面とスクリュ21の外周面との間に形成される樹脂流路14において貯留部11側(前方)へ流動される。その間、加熱バレル10の外周面に配置された、図示しない加熱手段の熱エネルギーと、スクリュ21の回転により樹脂に直接付与されるせん断エネルギー(熱エネルギー)と、により溶融状態となる(可塑化)。この樹脂流動によって発生する樹脂圧力P2により、逆止弁24は貯留部11側へと押圧され、貯留部11側(前進限)へ移動され、逆止弁24とスクリュ21のリアシート23との間が距離Sだけ開放される。更に、この状態において、開放された樹脂流路14と、スクリュヘッド22の長手方向の凹部22aが連通され、スクリュ21のリアシート23側の樹脂がスクリュヘッド22前方の貯留部11に連続して貯留される。
また、計量工程の間、貯留部11に貯留される樹脂量の増加に伴い、スクリュ21は、
その回転動作は維持されつつ、材料供給部13側(後方)へ移動する。このスクリュ後退動作は、貯留部11に貯留される樹脂に所定の圧力P1を付与させるために、後退動作に伴う抵抗力(背圧=P1)をスクリュ21に付与させた状態で行われる。すなわち、計量工程における、逆止弁24より前方の貯留部11の樹脂の樹脂圧力P1と、逆止弁24より後方の樹脂流路14の樹脂の樹脂圧力P2との関係はP1<P2であり、この関係において、樹脂の貯留部11への樹脂流動が維持される。
予め設定された樹脂量が貯留部11に貯留された後、材料供給部13への材料供給及びスクリュ21の回転動作を停止させる(計量工程完了)。この状態を図1(b)に示す。この状態(計量工程完了直後)において、前進限にある逆止弁24と、スクリュ21のリアシート23との間は、距離Sだけ開放されている。そして、射出待機状態を経て、図1(c)に示すように、加熱バレル10先端の射出ノズル12以降の図示しない金型側の樹脂流路が開放されている状態において、スクリュ21を所定速度・所定圧力で前進させる(射出工程)。逆止弁24の長手方向の移動ストローク(距離S)は、射出装置のサイズ等によって異なるが、通常2〜3mmであり、長くても5〜6mm程度である。そのため、スクリュ21の前進開始直後に、スクリュ21のリアシート23が、距離Sだけ前進して、逆止弁24の後端に当接するような形で密着(後退限)し、逆止弁24とスクリュ21のリアシート23との間が閉鎖される。貯留部11の樹脂の樹脂圧力P1は、この逆止弁24の閉鎖とスクリュ21の前進動作とにより急激に増大し、P1とP2との関係は逆転しP1>P2となる。
その結果、逆止弁24は、貯留部11側の樹脂から増大する樹脂圧力P1を受け、スクリュ21のリアシート23側に押圧され、リアシート23と密着状態を高める。このようにして、射出工程の間、逆止弁24とリアシート23との密着状態(樹脂流路14の閉鎖状態)が維持され、貯留部11の樹脂が逆止弁24を介してスクリュ21側の樹脂流路14に逆流することが防止される。
このように、駆動用の動力装置や、特殊な制御等を必要とせず、計量工程においては、貯留部側への樹脂流動(樹脂圧力)による樹脂流路及び貯留部間の開放動作が、射出工程においては、スクリュの前進動作による同間の閉鎖動作が行われ、これらにより、樹脂流路及び貯留部間の開閉動作の切り替えと、貯留部から樹脂流路側への射出工程中の樹脂の逆流防止が可能な逆止弁は、構造が簡単な上、射出工程時における逆流防止能力も比較的高く、インラインスクリュ式の射出成形機において一般的な構成となっている。しかしながら、近年、計量工程における計量精度の更なる向上が要求され、樹脂流路の開放状態から閉鎖状態へと切り替わる間に、貯留部の樹脂が、逆止弁を介してスクリュの樹脂流路側に逆流することに起因するとされる、計量樹脂量のバラつきが問題となっている。この樹脂の逆流量分だけ、想定した計量樹脂量に対して、実際の射出樹脂量が少なくなるが、この逆流量が成形サイクル毎に略一定であれば、計量工程において、想定した樹脂量に逆流量を加えたものを計量樹脂量とすれば良い。しかしながら、問題は、前述した樹脂の逆流量が、成形サイクル毎に必ずしも一定ではない点であるとされている。
特許文献1には、計量工程の完了後の、逆止弁の後退移動のバラつきによる計量樹脂量のバラつきを改善するために、計量完了後、スクリュの回転動作を停止させた状態で射出スクリュ(スクリュ)をサックバック(後退)させ、そのサックバック(後退)位置で射出スクリュの逆回転を所定量行った後、射出スクリュを前進させて射出工程に移行する射出方法が開示されている。
計量完了後のスクリュの後退動作は、その前端を押圧されるリングバルブ(逆止弁)を開放状態のままスクリュとともに後退移動させるものだとしている(特許文献1段落0008)。更には、同文献内に記載はないが、本来の計量完了位置において、逆止弁を完全な閉鎖状態にするためのスクリュ前進距離を確保するための動作と推測される。続く、後退位置における逆回転動作は、計量工程における正回転とは逆方向にスクリュを回転させることにより、逆止弁より後方の樹脂流路の樹脂の樹脂圧力P2を減少させ、逆止弁より前方の貯留部の樹脂の樹脂圧力P1との関係をP1>P2とさせ、逆止弁の後退(閉鎖)動作を促進させるものである。そして、後退位置からの射出工程の開始により、後退位置から本来の計量完了位置まで、スクリュを前進させる間、逆止弁を完全な閉鎖状態となし、本来の計量完了位置からは、逆止弁が完全な閉鎖状態下において、射出工程が行われ、樹脂の逆流を防止できるとしている。
特許文献2には、射出工程時の樹脂流路の閉鎖時間のバラつきによる射出樹脂量のバラつきを改善するために、計量工程完了時と射出工程開始時の間において、設定された距離だけスクリュを後退させ、再び計量完了位置に戻すことにより、逆流防止リング(逆止弁)をシールリング(リアシート)に当接させる手段を有する射出成形機が開示されている。
特許文献2のスクリュの後退動作も、特許文献1の計量完了後の後退動作と同様に、本来の計量完了位置から、逆止弁が完全な閉鎖状態下において、射出工程が行われるようにするために、スクリュ前進距離を確保するために行われるものである。すなわち、特許文献1及び特許文献2は、射出工程開始時の逆止弁の位置が、完全な閉鎖位置(前進限)に移動(後退)させた後に射出工程を開始することにより、射出工程開始時の逆止弁の閉鎖(後退)動作の間に発生するとされている樹脂の逆流を防止するものである。
特開平09−029794号公報 特開平04−070316号公報
近年、計量工程から射出待機状態を経て射出工程へと切り替わる間の、逆止弁より前方の貯留部の樹脂の樹脂圧力P1と、逆止弁より後方の樹脂流路における樹脂の樹脂圧力P2の変化が検証され、この間における樹脂の逆流状況が次第に明らかになってきている。これを、図2を参照しながら説明する。図2は、一般的な計量制御方法に係る、計量工程から射出工程へと切り替わる間の、逆止弁前方の樹脂圧力P1と後方の樹脂圧力P2の変化を、時間経過に基づき表示したグラフである。横軸が時間tを、縦軸が圧力Pを示す。
まず、図示はしていないが、計量工程開始時、スクリュ回転動作により生じさせた樹脂流路14における樹脂流動の樹脂圧力P2(P)により、逆止弁24が閉鎖位置(後退限)から開放位置(前進限)へと移動し、樹脂流路14の樹脂が貯留部11へと流動される。この時、スクリュ21自体に背圧(=樹脂圧力P1/P)を作用させているが、スクリュ21が射出前進限位置にあり、貯留部11の樹脂にスクリュ21を後退させるような樹脂圧力が発生していないため、逆止弁24の開放位置(前進限)への移動開始は、樹脂圧力P1と樹脂圧力P2の差圧ではなく、樹脂圧力P2によるものである。貯留部11に樹脂が流動され、貯留部11の樹脂にスクリュ21を後退させるような樹脂圧力が発生した後も、樹脂圧力P1(P)<樹脂圧力P2(P)の関係が維持されるため、逆止弁24の開放状態は継続され、計量工程も継続される。
ここで、逆止弁24後方の樹脂圧力P2は、本来その圧力発生限の略全てが、スクリュ回転動作により樹脂に与えられる樹脂流動の運動エネルギーによる圧力Pである。それ以外に、逆止弁24より後方の樹脂流路14を満たす溶融状態の樹脂に圧力を付与させるエネルギー源は基本的に何もない。そして、逆止弁24より後方の溶融状態の樹脂は、材料供給部13側になる程、徐々に未溶融状態の樹脂の割合が増加し、材料供給部13近傍は略完全にペレット状(固形)の樹脂のみで満たされた大気開放状態である。よって、計量工程が完了し、スクリュ21の回転動作を停止させる時間t1以降、逆止弁24より後方の溶融状態の樹脂の樹脂圧力P2は維持されることなく、時間t2までに、Pから急激に大気圧P近傍まで降下する。このP2のPから大気圧P近傍までの圧力降下に要する時間(t2−t1)は1秒程度とされている。
次に、逆止弁24前方(貯留部11)の樹脂圧力P1は、先に説明したように、計量工程中、スクリュの後退抵抗(背圧)によって付与される圧力Pである。ここで、計量工程完了後の射出待機状態において、スクリュ21の計量工程完了の位置及び背圧を維持させたとしても、先に説明した樹脂圧力P2の圧力降下に伴い、P1<P2の関係が、点X(以後、移行点)以降においてP1>P2の関係に移行する。また、図1(b)に示すように、移行点Xにおいても、逆止弁24は開放状態(前進限)である。その結果、移行点X以降、貯留部11の樹脂は逆止弁24より後方の、リアシート23側の樹脂流路14に逆流する。
この移行点X以降の樹脂圧力P1の変化と樹脂の逆流には3つのパターンが考えられる。まず1つが、図2に示すパターンである。これをパターン1とする。このパターン1は、P1>P2の関係に移行した後、P1及びP2の差圧(P1−P2)により発生する樹脂の逆流によっても、開放位置(前進限)にある逆止弁24がほとんど閉鎖位置(後退限)側へ移動せず、逆止弁24の開放状態(前進限)が維持されるものである。この場合、計量工程完了後の射出待機状態において、スクリュ21の計量工程完了の位置及び背圧を維持させたとしても、逆止弁24の開放状態(前進限)が維持されるため、P1>P2の関係が維持される間、貯留部11から樹脂流路14への樹脂の逆流は継続され、図2に示すように、樹脂圧力P1(P)は大気圧P近傍まで降下する(時間t3)。この結果、P1=P2≒Pとなり、逆止弁24が開放状態のまま樹脂の逆流が停止する。移行点Xから時間t3までの樹脂の逆流量は、図2に斜線で示す領域Aの面積で示される。
2つめは、図示はしていないが、P1>P2の関係に移行した後、P1及びP2の差圧(P1−P2)により発生する樹脂の逆流によって、開放位置(前進限)にある逆止弁24が閉鎖位置(後退限)側へ移動するものの、同樹脂の逆流により、P1及びP2の差圧が次第に小さくなるため、閉鎖位置(後退限)までは移動せず、その移動ストロークの途中位置で停止するパターンである。この途中位置において逆止弁24の開放状態が維持され、その結果、P1=P2≒Pとなるまで樹脂の逆流が継続される。これをパターン2とする。このパターン2は、樹脂が逆流する逆止弁24とリアシート23と間の距離が距離Sより短いため、先に説明したパターン1よりも、樹脂が逆流する流路の断面積が狭くなる。しかしながら、流路の断面積が狭くなるため、貯留部11の樹脂圧力P1の圧力降下率はパターン1よりも小さくなり、樹脂を逆流させるP1及びP2の差圧(P1−P2)がパターン1よりも大きくなる。その結果、パターン2においては樹脂の逆流速度が速くなるため、樹脂の逆流が停止するタイミングはパターン1と異なるもの、樹脂の逆流量はパターン1と大差ないと考えられる。
3つめも図示はしていないが、P1>P2の関係に移行した後、P1及びP2の差圧(P1−P2)により発生する樹脂の逆流によって、開放位置(前進限)にある逆止弁24が閉鎖位置(後退限)側へ移動し、逆止弁24の閉鎖状態(後退限)が維持されるパターンである。これをパターン3とする。このパターン3においては、樹脂圧力P1が大気圧P近傍まで降下する可能性は低く、P1>P2の関係が維持された状態であっても、逆止弁24が閉鎖状態(後退限)になった時点からの樹脂の逆流はほとんどないと考えられる。言い換えれば、パターン3における樹脂の逆流量は、移行点Xから逆止弁24が閉鎖状態(後退限)になるまでの間の量であり、その逆流量は、パターン1やパターン2よりは少ないと考えられる。
射出工程後、計量工程と平行して、冷却固化工程、型開き工程、製品取出工程、型閉じ・型締工程が行われ、次の射出工程に移行する。一般的には、計量工程の方が先に完了し、図1(b)の状態で図2中の射出待機状態となることが多い。このように、射出待機状態においては、図2の領域Aに示すように、樹脂圧力P1及び樹脂圧力P2が、共に大気圧P近傍まで圧力降下するまで樹脂の逆流が生じるか、場合によっては、樹脂圧力P1及び樹脂圧力P2の差圧により逆止弁24が閉鎖状態(後退限)になるまで樹脂の逆流が生じるため、所望する樹脂量に対して、射出充填される樹脂量が少なくなるという問題がある。
ここで、先に説明した3パターンのように、P1>P2の関係に移行した後、P1及びP2の差圧(P1−P2)により発生する樹脂の逆流によって、開放位置(前進限)にある逆止弁24がどのような挙動を示すかは、P1及びP2の差圧の大きさが、逆止弁24を移動(後退)させるのに十分であるか否かという点と、逆止弁24を移動(後退)させる際の逆止弁24の摺動抵抗である。前者は、使用する樹脂材料の種類や、射出成形機のサイズや逆止弁24の仕様によるところが大きい。後者は、可塑化状態の樹脂の温度や粘性、あるいは、スクリュヘッド22の小径部22bと逆止弁24との間の摺動部に混入したコンタミや、成形時に摺動部に生じたキズや磨耗によるところが多い。
前者は、仕様上、ある程度予想が可能であり、成形サイクル毎の、領域Aに示す樹脂の逆流量をバラつかせる要因となる可能性は低い。しかしながら、後者は、同じ樹脂材料で同じ成形条件で行う成形であっても、成形サイクル毎の領域Aに示す樹脂の逆流量をバラつかせる要因となる。そのため、図2の領域Aに示す射出待機状態における樹脂の逆流量は、成形サイクル毎に一定ではなくバラつくため、予め、逆流量に相当する量だけ多く計量する対策を困難なものにしている。
一方、特許文献1及び特許文献2で防止しようとしている樹脂の逆流は、射出工程開始時の逆止弁の閉鎖(後退)動作の間に発生するとされている逆流量である。例えば、逆止弁24の移動ストロークを10mm、射出工程におけるスクリュ21の前進速度(射出速度)を30mm/sとした場合、パターン1のように、射出待機状態において、逆止弁24がほぼ完全に開放状態(前進限)においては、射出工程開始からスクリュ21が前進して逆止弁24の後端に当接するまで、すなわち、逆止弁24が閉鎖状態(後退限)になるのに要する時間(時間t5−t4)は略0.3秒と短い。大物薄肉成形、ハイサイクル成形、射出発泡成形においては、100mm/s以上の高速射出条件を必要とされるケースが多く、この場合においては、0.1秒以下とさらに短くなる。パターン2のように、逆止弁24が移動ストロークの途中位置にある状態においては、逆止弁24が閉鎖状態(後退限)になるのに要する時間(時間t5−t4)は更に短くなる。パターン3においては、射出工程開始時には、既に逆止弁24が閉鎖状態(後退限)のため、樹脂の逆流そのものが発生しない。
実際には、先に説明したように、この時間t4に至る前に、樹脂圧力P1及び樹脂圧力P2は共に大気圧P近傍まで圧力降下しており、この時間t4から時間t5までの間、逆止弁24の前後には、樹脂の逆流を生じさせるような差圧はほとんど発生していない状態である。また、この間、射出工程開始からスクリュ21が前進して逆止弁24の後端に当接するまで(逆止弁24が閉鎖状態になるまで)に要する時間は、先に説明したとおりである。そのため、射出工程開始時の逆止弁の閉鎖(後退)動作の間に発生するとされている逆流量は、図2中の領域Bで示すものとなる。一方、移行点Xから時間t3までの樹脂の逆流量、すなわち、図2中の領域Aで示される射出待機状態における樹脂の逆流量は、上記のパターン3を除き、逆止弁24の開放状態(時間)が領域Bよりも明らかに長く、その間、逆止弁24の前後に樹脂の逆流を生じさせるような差圧が生じているため、領域Bで示される逆流量よりも明らかに多い。これらを鑑みると、計量樹脂量への影響が大きいのは、図2中の領域Bで示される、射出工程開始時の逆止弁の閉鎖(後退)動作の間に発生するとされている逆流量よりも、図2の領域Aに示される、射出待機状態における樹脂の逆流量であることは明らかである。
特許文献1及び特許文献2で防止しようとしている樹脂の逆流は領域Bで示されるものであって、領域Aで示される、射出待機状態における樹脂の逆流を防止することについては何ら記載も示唆もない。そのため、特許文献1の射出方法や特許文献2の射出成形機では、射出樹脂量のバラつきを十分に改善することは困難であると言わざるを得ない。
また、特許文献1は、計量後、スクリュをサックバック(スクリュ後退動作)させ、その位置でスクリュを逆回転させ、樹脂圧力P2を降下させることにより相対的にP1を上昇させて、P1>P2の関係における差圧の増大を図り、逆止弁の積極的な閉鎖動作を誘導させるものである。しかしながら、先に説明したように、樹脂圧力P2は、スクリュ回転停止後、略一秒で大気圧近傍まで圧力降下するため、このスクリュの逆回転は逆止弁の閉鎖動作に寄与することはない。先に説明したパターン3にように、このように生じさせたP1>P2の差圧が、開放位置(前進限)にある逆止弁を、完全に閉鎖位置(後退限)に移動させることが可能かどうかは、使用する樹脂材料の種類や、射出成形機のサイズや逆止弁24の仕様によるため、実施には制約が多い。更に、P1>P2の樹脂圧力の差異を増大させることは、パターン1やパターン2のように、逆止弁が完全に閉鎖状態にならない場合、樹脂の逆流量の増大を招き、計量樹脂量のバラつきを更に増大させる可能性がある。
本発明は、上記したような問題点に鑑みてなされたもので、具体的には、計量工程完了後の射出待機状態における貯留部からの樹脂の逆流を防止することができる、射出成形機の計量制御方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明に係る、射出成形機の計量制御方法は、計量工程において、スクリュが計量完了位置に到達し、スクリュの回転動作を停止させた後の、逆止弁より後方の樹脂の圧力P2の圧力降下に対して、スクリュの回転停止の後に、スクリュを後退させて、逆止弁より前方の容積を拡張させることにより、逆止弁よりの樹脂の圧力P1を圧力P2と略同じ圧力まで降下させる、スクリュ後退動作を有し、
前記スクリュの外径がD、補正係数がαであるとき、前記スクリュ後退動作における前記スクリュの後退距離ΔLを、式ΔL=αDとし、前記補正係数αが0.025から0.25の範囲である。
また、本発明に係る、射出成形機の計量制御方法は、スクリュ後退動作において、圧力P1の圧力降下率を圧力P2の圧力降下率と連動させても良い。
更に、本発明に係る、射出成形機の計量制御方法は、スクリュ後退動作を1秒以内に完了させることが好ましい。
本発明に係る、射出成形機の計量制御方法は、計量工程において、スクリュが計量完了位置に到達し、スクリュの回転動作を停止させた後の、逆止弁より後方の樹脂の圧力P2の圧力降下に対して、スクリュの回転停止の後に、スクリュを後退させて、逆止弁より前方の容積を拡張させることにより、逆止弁より前方の樹脂の圧力P1を圧力P2と略同じ圧力まで降下させる、スクリュ後退動作を有し、前記スクリュの外径がD、補正係数がαであるとき、スクリュ後退動作におけるスクリュの後退距離ΔLを、式ΔL=αDとし、補正係数αが0.025から0.25の範囲としたため、計量工程完了後の射出待機状態における貯留部からの樹脂の逆流を防止することができる。
一般的な計量制御方法に係る、計量工程から射出工程へと切り替わる間の射出装置の概略断面図である。 一般的な計量制御方法に係る、計量工程から射出工程へと切り替わる間の、逆止弁前方の樹脂圧力P1と後方の樹脂圧力P2の変化を、時間経過に基づき表示したグラフである。 本発明の計量制御方法に係る、実施例1の、計量工程から射出工程へと切り替わる間の、逆止弁前方の樹脂圧力P1と後方の樹脂圧力P2の変化を、時間経過に基づき表示したグラフである。
以下、本発明を実施するための形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図3を参照しながら、本発明の実施例1に係る、射出成形機の計量制御方法を説明する。図3は、実施例1の、計量工程から射出工程へと切り替わる間の、逆止弁前方の樹脂圧力P1と後方の樹脂圧力P2の変化を、時間経過に基づき表示したグラフである。また、本発明は、射出成形機の計量制御方法であって、使用する射出成形機に特段の構成はないため、必要に応じて、図1及び図2も参照するものとする。
本発明の実施例1に係る、射出成形機の計量制御方法が、一般的な計量制御方法と異なる点は、スクリュ21の回転停止後に、スクリュ21を後退させて、逆止弁より前方の樹脂の樹脂圧力P1を樹脂圧力P2と略同じ圧力まで降下させる、スクリュ後退動作を有する点である。この点以外は、一般的な計量制御方法と基本的に同じであるため、その詳細な説明は省略、又は、図1及び図2を参照して説明し、相違点についてのみ詳細に説明する。よって、図3において、図2と同じ構成については同じ符号を使用し、図2と異なる構成については、相当する符号に”’(アポストロフィ)”を付して区別するものとする。
図3に示すように、計量工程が完了し、スクリュ21の回転動作を停止させる時間t1以降、逆止弁24より後方の溶融状態の樹脂の樹脂圧力P2は維持されることなく、時間t2までに、Pから急激に大気圧P近傍まで降下する。ここで、本発明の実施例1に係る、射出成形機の計量制御方法においては、スクリュ21の回転動作を停止させた後、スクリュ21を距離ΔL後退させる(スクリュ後退動作)。
このスクリュ後退動作は、逆止弁24より前方の貯留部11の樹脂圧力P1を、貯留部11の容積を拡張させることにより降下させるものである。このスクリュ後退動作により、時間t2にわずかに遅れた時間t3’までに、樹脂圧力P1を、逆止弁24より後方のリアシート側の樹脂圧力P2と略同じ大気圧Pまで圧力降下させれば、P1<P2の関係が、移行点X’においてP1>P2の関係に移行し、計量工程完了後の射出待機状態における貯留部から逆流する樹脂量は、図3に斜線で示す領域A’の面積で示される。
この領域A’が、図2の領域Aに対して十分に小さいことは明白であり、一般的な計量制御方法に対して、計量工程完了後の射出待機状態における貯留部から逆流する樹脂量を大幅に減少させることができる。すなわち、射出待機状態における貯留部から逆流する樹脂量自体が少ないため、この領域A’で示される樹脂の逆流量が、先に説明したパターン1からパターン3のいずれかのパターンでバラついた場合でも、そのバラつき量を、先の領域Aで示される樹脂の逆流量のバラつき量に対して大幅に減少させることができる。尚、時間t3’以降から射出工程開始の時間t4までの射出待機状態においては、樹脂圧力P1及びP2の圧力差が略ゼロであるため、逆止弁24が開放状態(前進限)であっても、閉鎖位置(後退限)側への移動ストロークの途中位置であっても、逆流する樹脂量は略ゼロであることは言うまでもない。
本実施例1では、説明を容易にするため、時間t3’を時間t2からわずかに遅れた時間としたが、スクリュ21の距離ΔLまでの後退速度を適切に設定することにより、樹脂圧力P1の圧力降下率を樹脂圧力P2の圧力降下率と連動させたり、スクリュ21の距離ΔLまでの後退動作を一秒以内に完了させたりすることにより、時間t3’を時間t2に略一致させる、すなわち、樹脂圧力P1を樹脂圧力P2と略同じタイミングで大気圧P近傍まで圧力降下させることにより、移行点X’を発生させず、領域A’を実質的にゼロにすることが可能である。尚、1秒以内とは、先に説明したように、樹脂圧力P2が大気圧P近傍まで圧力降下するのに要するとされている時間を基準としたものである。
このようにして、計量工程から射出待機状態を経て射出工程へと切り替わる間の、貯留部から樹脂の逆流量を、図3の領域A’及び領域Bで示す樹脂量とすることができる。先に説明したように、領域A’で示す逆流量は、スクリュ21の距離ΔLまでの後退速度を適切に設定することにより更に減少させることができ、領域Bで示す逆流量はごくわずかであるため、本発明に係る、射出成形機の計量制御方法により、近年、計量工程に要求される高い計量精度を十分に満たすことができる。
また、計量工程完了後(スクリュ回転動作停止時)から、移行点X’までの間、樹脂圧力P1及び樹脂圧力P2の関係はP1<P2であるため、樹脂流路14から貯留部11への樹脂流動は完全には停止せず、移行点X’に到達するまで樹脂が貯留部11へオーバーフローする。そのため、スクリュ21の距離ΔLまでの後退速度を適切に設定することにより、領域A’を減少させるだけでなく、移行点X’を境とする、前半の樹脂の貯留部11へのオーバーフロー量と、後半の貯留部11からの逆流量(領域A’)とを相殺させて、射出待機状態における樹脂の逆流量を実質的に領域Bに示す量のみに留めることも可能である。
次に、スクリュ後退動作におけるスクリュ後退量ΔLの設定について説明する。逆止弁24より前方の貯留部11の樹脂は、粘性と弾性の両方の特性を有する粘弾性体であって、このような粘弾性体の体積弾性率やヤング率を正確に求めることは難しい。しかしながら、出願人が検証を行った結果、スクリュ後退量ΔLを式ΔL=αDとし、補正係数αが0.025から0.25の範囲で、適切なΔLが求められることを見出した。Dはスクリュ21のリアシート23側(メータリングゾーン)外径である。
具体的には、まず、試験成形において、ΔL=0.1D、すなわち、α=0.1で、スクリュ後退量をスクリュ21のリアシート23側の外径Dの1/10と仮設定して、本発明に係る計量制御方法にて射出成形を行う(スクリュ後退量仮設定工程)。この試験成形において得られた想定計量樹脂量と成形品重量との比較やバラつきのデータ取りを行う。次に、一回の設定変更におけるαの修正値を0.025として、例えば、ΔL=0.125D(又は、ΔL=0.075D)として試験成形を行い、同様にデータ取りを行い、αの増減方向や程度を確認する。これを、0.025≦α≦0.25の範囲で修正しながら、想定計量樹脂量と成形品重量との相違や、バラつきが最も少ないΔLを求める。
先に説明したように、出願人は、スクリュ後退量ΔLを、スクリュのリアシート側の外径Dから求めるための補正係数αの範囲、すなわち、下限値0.025及び上限値0.25を検証によって求めた。出願人が検証を行った結果、スクリュ後退量ΔL<0.025Dの場合は、樹脂圧力P1の圧力降下が不十分であるため、P1>P2の圧力差が維持され、射出待機状態における、貯留部11から樹脂流路14側への樹脂の逆流を十分に防止することができず、計量樹脂量が減少する方向のバラつきを解決することはできなかった。
また、スクリュ後退量ΔL>0.25の場合は、樹脂圧力P1の圧力降下が過剰となり、樹脂圧力P1は大気圧Pよりも低い負圧まで圧力降下した。そのため、射出待機状態の大部分において、P1<P2の圧力差が維持され、逆止弁24より後方の樹脂が貯留部11側へ流動するオーバーフロー現象が生じ、逆に、計量樹脂量は増加する方向にバラついた。樹脂種類や成形条件に基づいて上記のようなΔLのデータが蓄積されれば、より高い計量精度を得るために、あるいは、試験成形時間の短縮のために、一回の設定変更におけるαの修正値を0.025に依らず、任意に選択しても良い。
本実施例1は、本発明に係る、射出成形機の計量制御方法をわかりやすく説明するための一例であり、本発明は、上記の実施の形態に限定されることなく色々な形で実施できることは言うまでもない。
10 加熱バレル
11 貯留部
12 射出ノズル
13 材料供給部
14 樹脂流路
21 スクリュ
21a フライト
22 スクリュヘッド
22a 凹部
22b 小径部
22c 大径部
23 リアシート
24 逆止弁

Claims (3)

  1. 計量工程において、スクリュが計量完了位置に到達し、前記スクリュの回転動作を停止させた後の、逆止弁より後方の樹脂の圧力P2の圧力降下に対して、前記スクリュの回転停止の後に、前記スクリュを後退させて、前記逆止弁より前方の容積を拡張させることにより、前記逆止弁より前方の樹脂の圧力P1を前記圧力P2と略同じ圧力まで降下させる、スクリュ後退動作を有し、
    前記スクリュの外径がD、補正係数がαであるとき、前記スクリュ後退動作における前記スクリュの後退距離ΔLを、式ΔL=αDとし、前記補正係数αが0.025から0.25の範囲である、射出成形機の計量制御方法。
  2. 前記スクリュ後退動作において、前記圧力P1の圧力降下率を前記圧力P2の圧力降下率と連動させる、請求項1に記載の射出成形機の計量制御方法。
  3. 前記スクリュ後退動作を1秒以内に完了させる、請求項1及び請求項2のいずれか1項に記載の電動射出成形機の計量制御方法。
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