JP6378284B2 - 数値制御装置、及び数値制御装置の制御方法 - Google Patents

数値制御装置、及び数値制御装置の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、工具により加工対象物を加工する加工動作と、加工動作を補助する補助動作とを制御する数値制御装置、及び数値制御装置の制御方法に関する。
工作機械の数値制御装置は、工具を軸移動しつつワークに対する切削や研磨等の加工動作を行うと共に、加工動作のための補助的な動作(補助動作)を行っている。補助動作としては、例えば、工具の交換、ワークの交換、切削油の供給/供給停止等があげられる。この種の補助動作は、必要に応じて加工動作中に事前に実施することで、ワークの加工全体として作業時間(サイクルタイム)を短縮化することが可能となる。
そのため、数値制御装置では、加工プログラムを先読みして補助動作の実施を判断している。例えば、特許文献1に開示の数値制御装置は、加工プログラムを全て解析する第1加工プログラム解析部と、加工プログラムの補助動作のみを解析する第2加工プログラム解析部とを備える。そして、第2プログラム解析部が解析する補助動作を先行して実施することで、加工時間を短縮している。
特許第5210070号公報
しかしながら、特許文献1に開示の数値制御装置では、加工プログラムを解析する解析部が2つ必要となるため、数値制御装置全体としての処理負荷が増加する。また、第2プログラム解析部は、加工プログラムの補助機能コードを単純に解析するだけであり、加工動作中における補助動作の実施タイミングについては調整することができない。そのため、加工動作と相対的に実施する補助動作のタイミングが意図しないものとなるおそれがある。
本発明は、上記の実情に鑑みてなされたものであって、簡単な構成により補助動作の実施タイミングを良好に設定して、制御の計画性を高めると共に、加工時間の短縮化を達成可能な数値制御装置、及び数値制御装置の制御方法を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、工具を用いて加工対象物を加工する工作機械を制御する数値制御装置であって、加工プログラムを構成する複数のブロックを、先頭から順次先読みして解析するプログラム先読部と、前記プログラム先読部が先読みして解析した前記ブロックを実行して加工動作及び前記加工動作を補助する補助動作を制御するプログラム実行部と、を備え、前記複数のブロックは、加工動作を行うための加工コードが記された加工動作ブロックと、前記補助動作を行うための補助機能コードが記された補助動作ブロックと、を含み、前記プログラム実行部は、先頭の前記ブロックから順に前記ブロックを実行するものであって、前記補助動作ブロックに関しては、前記補助動作ブロックの実行タイミングを、前記補助動作ブロックに記された前記補助機能コードに対応するオフセット時間だけずらすものであり、且つ前記プログラム先読部の先読みによって前記補助動作ブロックが検出された検出タイミングで、既に先読みされた前記加工動作ブロックのうち、未だ実行していない前記加工動作ブロックの実行が全て完了する完了時間を算出し、算出した前記完了時間から前記オフセット時間だけずらした前記実行タイミングで、検出された前記補助動作ブロックを実行することを特徴とする。
上記によれば、数値制御装置は、プログラム先読部により加工プログラム内の補助動作ブロックを検出すると、補助動作ブロックの補助機能コードに対応するオフセット時間だけ補助動作ブロックの実行タイミングをずらすことができる。すなわち、補助動作ブロックの実施は、補助動作の種類に対応したタイミングで行うことが可能となる。そのため、プログラム実行部は、加工動作に合ったタイミングで補助動作の制御を開始することができる。従って、数値制御装置は、補助動作の実施タイミングを良好に設定して、制御の計画性を高めると共に、加工時間の短縮化を図ることができる。
数値制御装置は、先読みされた加工動作ブロックのうち、未だ実行していない加工動作ブロックの実行が全て完了する完了時間を算出して、この完了時間からオフセット時間をずらすことで、補助動作の実行タイミングを精度よく算出することができる。
また、前記プログラム先読部又は前記プログラム実行部は、前記検出タイミングから前記実行タイミングまでの実行待機時間を算出し、前記検出タイミングから前記実行待機時間が経過すると、検出された前記補助動作ブロックを実行するとよい。
数値制御装置は、実行待機時間を算出することで、補助動作ブロックをより精度が高いタイミングで実行することができる。
さらに、前記プログラム先読部又は前記プログラム実行部は、前記加工動作ブロック毎の実行時間を算出し、前記プログラム実行部は、算出された前記加工動作ブロック毎の実行時間を用いて、前記完了時間を算出することが好ましい。
数値制御装置は、ブロック毎の実行時間を算出することで、完了時間をより正確に算出することができる。
上記構成に加えて、前記プログラム先読部又は前記プログラム実行部は、前記加工動作ブロックが工作機械の軸移動を指令するものである場合は、前記加工動作ブロックによって指定される軸移動の移動量及び移動速度に基づいて、前記工作機械の軸移動に要する時間を前記実行時間として算出するとよい。
数値制御装置は、加工動作ブロックによって指定される軸移動の移動量及び移動速度に基づいて、工作機械の軸移動に要する実行時間を算出することで、加工動作ブロックの実際の作業にかかる時間をより正確に算出することが可能となる。
前記プログラム先読部又は前記プログラム実行部は、前記移動速度を調整するためのオーバライド係数を用いて、前記実行時間を補正するとよい。
数値制御装置は、実行時間にオーバライド係数を用いて実施時間を補正することで、より一層正確な時間を反映することができる。そのため、精度のよい完了時間を算出することができる。
前記プログラム先読部又は前記プログラム実行部は、前記加工動作ブロックがドウェルを指令するものである場合は、前記加工動作ブロックによって指定されるドウェル時間を前記実行時間とするとよい。
数値制御装置は、ドウェルの加工動作ブロックの時間まで勘案して完了時間を算出することができ、補助動作をより精度よく開始することができる。
前記プログラム先読部又は前記プログラム実行部は、前記加工動作ブロックに基づく前記ドウェル時間を調整するためのオーバライド係数を用いて、前記実行時間を補正してもよい。
これにより、ドウェル時間のオーバライドも含めて完了時間を算出することが可能となる。
前記プログラム実行部は、前記補助機能コード毎に前記オフセット時間を対応付けて記憶したテーブルを有するとよい。
このように、プログラム実行部は、補助機能コード毎にオフセット時間を対応付けて記憶したテーブルを参照することで、補助動作の種類に応じたオフセット時間を簡単に設定することができる。
或いは、前記補助動作ブロックには、前記補助機能コードに対応した前記オフセット時間が記されていてもよい。
このように、数値制御装置は、補助機能コードに記されたオフセット時間によっても、補助動作の実施タイミングを簡単に設定することができる。
また、前記目的を達成するために、本発明は、工具を用いて加工対象物を加工する工作機械を制御する数値制御装置の制御方法であって、加工プログラムを構成する複数のブロックを、先頭から順次先読みして解析する先読ステップと、前記先読ステップで先読みして解析した前記ブロックを実行して加工動作及び前記加工動作を補助する補助動作を制御する実行ステップと、を含み、前記複数のブロックは、前記加工動作を行うための加工コードが記された加工動作ブロックと、前記補助動作を行うための補助機能コードが記された補助動作ブロックと、を含み、前記実行ステップは、先頭の前記ブロックから順に前記ブロックを実行するものであって、前記補助動作ブロックに関しては、前記ブロックの実行タイミングを、前記ブロックに記された前記補助機能コードに対応するオフセット時間だけずらす処理を行い、且つ前記先読ステップの先読みによって前記補助動作ブロックが検出された検出タイミングで、既に先読みされた前記加工動作ブロックのうち、未だ実行していない前記加工動作ブロックの実行が全て完了する完了時間を算出し、算出した前記完了時間から前記オフセット時間だけずらした前記実行タイミングで、検出された前記補助動作ブロックを実行することを特徴とする。
上記構成に加えて、前記先読ステップは、前記加工動作ブロック毎の実行時間を算出し、前記実行ステップは、算出された前記加工動作ブロック毎の実行時間を用いて、前記完了時間を算出することが好ましい。
また、前記実行ステップは、前記補助機能コード毎に前記オフセット時間を対応付けて記憶したテーブルから前記オフセット時間を取得するとよい。
或いは、前記補助動作ブロックには、前記補助機能コードに対応した前記オフセット時間が記述されていてもよい。
本発明に係る数値制御装置、及び数値制御装置の制御方法によれば、簡単な構成により補助動作の実施タイミングを良好に設定して、制御の計画性を高めると共に、加工時間の短縮化を図ることができる。
第1実施形態に係る数値制御装置、及び数値制御装置が設けられた工作機械の全体構成を概略的に示すブロック図である。 図1の数値制御装置に適用される加工プログラムの一例を示す説明図である。 図3Aは、加工プログラムのブロックと算出する実行時間長を概念的に示す説明図であり、図3Bは、同じくブロックと先読時間長を概念的に示す説明図であり、図3Cは、同じくブロックとオフセット時間長を概念的に示す説明図であり、図3Dは、同じくブロックと開始時間長及び補助動作カウンタを概念的に示す説明図である。 条件テーブルの一例を示す表である。 プログラム先読部の処理フローを示すフローチャートである。 プログラム実行部の処理フローを示すフローチャートである。 第2実施形態に係る加工プログラムの一例を示す説明図である。
以下、本発明に係る数値制御装置、及び数値制御装置の制御方法について好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
本発明の第1実施形態に係る数値制御装置10は、図1に示すように、工作機械12に設けられ、工作機械12の加工動作を制御する。加工動作では、工作機械12が保持している工具又は加工対象物を移動して、工具により加工対象物を加工する。数値制御装置10が行う加工対象物の加工としては、例えば、切削加工(旋削、フライス削り、穴開け、中ぐり等)、研削加工(平面研削、内面研削等)、特殊加工(レーザ加工、放電加工等)があげられる。
また、数値制御装置10は、加工動作時に、進行中の加工動作を補助する、又は将来に行う加工動作のための準備を行う等の補助動作を併せて実施している。特に、本実施形態に係る数値制御装置10は、加工動作に対して補助動作の実施タイミングを適切且つ詳細に設定する構成となっている。これにより、数値制御装置10は、加工動作の実施及び動作の切替等を、より円滑且つ短時間に実施することが可能となる。
第1実施形態に係る数値制御装置10は、直動軸や旋回軸等の軸を複数有する工作機械12に設けられて、工作機械12に駆動指令を出力する。例えば、工作機械12は、相互に直交するX方向、Y方向及びZ方向の3軸の直動軸と、工具を軸回りに回転させる主軸とを有する。以下では、この3軸の工作機械12と、該工作機械12に設置された数値制御装置10について代表的に述べていく。なお、数値制御装置10が適用される工作機械12の軸数や構造については、特に限定されず、工作機械以外の機械に適用されてもよいことは勿論である。
工作機械12は、数値制御装置10の制御下に駆動装置が軸毎に駆動して、工具の回転、工具やワークの軸送り等を行う。具体的には、工作機械12の駆動装置は、サーボモータ(サーボアンプを含む)等で構成される加工軸駆動装置14と、スピンドルモータ等で構成される主軸駆動装置16と、補助動作を行う補助駆動装置18とを含む。
加工軸駆動装置14は、3軸の軸方向に応じて3つ設けられる。各加工軸駆動装置14は、所定の軸に沿って移動する図示しない移動体を有し、数値制御装置10から駆動指令(回転速度や回転量の情報)に基づき、指令された位置に移動体を移動させる。一方、主軸駆動装置16は、数値制御装置10からの駆動指令(回転速度や回転量の情報)に基づき、工具を主軸回りに回転させる。
なお、工具の回転開始及び回転停止の指令は、加工プログラム20の補助機能コード(Mコード)によって記述されるため、基本的には、補助動作の範疇に含まれるものである。すなわち、補助動作には、加工軸駆動装置14や主軸駆動装置16の加工動作に連続して行うもの(以下、連動補助動作ともいう)と、加工軸駆動装置14や主軸駆動装置16以外の装置(補助駆動装置18等)が加工動作中に個別に行うもの(以下、独立補助動作ともいう)とがある。本実施形態において加工動作中に行う補助動作は、基本的に独立補助動作を指す。なお、連動補助動作でも、加工動作中に準備のための動作を行うことがあり、この場合は、本発明の補助動作の実施タイミングの設定を適用することができる。
連動補助動作としては、例えば、主軸の回転開始又は回転停止を行う場合、プログラムを一時停止する場合等があげられる。これに対し、独立補助動作としては、例えば、切削液の供給又は供給停止を行うためにクーラント装置を動作させる場合、工具交換の準備のためにマガジン装置を動作させる場合、ワークの交換ために搬送ロボットを動作させる場合等があげられる。つまり、補助駆動装置18には、クーラント装置、マガジン装置、搬送ロボット等の独立的に動作する装置が含まれる。
上記の工作機械12を制御する数値制御装置10は、図示しないプロセッサ、メモリ及び入出力インタフェースを有するコンピュータにより構成される。この数値制御装置10は、メモリに記憶されているシステムプログラム(不図示)をプロセッサが実行することで、工作機械12の制御部として機能するようになる。
数値制御装置10の内部には、制御部の機能により、プログラム先読部22及びプログラム実行部24が構築される。なお、プログラム先読部22とプログラム実行部24の間には、プログラム先読部22の解析結果(実行データ)を記憶する図示しないバッファが設けられるとよい。
さらに、数値制御装置10は、工作機械12の工具や加工対象物を任意に動作させる上記の加工プログラム20をプログラム記憶部26(メモリの記憶領域)に記憶している。加工プログラム20は、工作機械12のユーザにより任意に構築される。
数値制御装置10は、加工プログラム20を実行処理することで、加工軸駆動装置14及び主軸駆動装置16を駆動して加工動作を行う。なお、数値制御装置10は、内部に設けられた図示しない通信装置によって、外部から送信された加工プログラム20を受信して直ちに実行処理する構成でもよい。
例えば、加工プログラム20は、図2に示すようなコードの羅列、及び軸の移動を示す数値等により構成されている。ここで、頭文字Nとその後に連なる数値は、シーケンス番号を示すものである。シーケンス番号は、図示例において番号順に記述しているが、番号順でなくてもよい。
また、頭文字X、Y、Zとその後に連なる数値は、軸毎の移動量を示すものである。頭文字Fとその後に連なる数値は、各軸の送り速度を示す加工コードである。頭文字Gとその後に連なる数値は、加工準備(加工動作の種類)のコードを示すものである。そして、頭文字Mとその後に連なる数値は、補助動作のコード(補助機能コード)を示すものである。なお、補助機能コードは、Mコードに限定されるものではなく、例えば、Bコード(頭文字Bとその後に連なる数値)も含まれる。
つまり、図2中の加工プログラム20は、Gコードにより加工動作の詳細な内容(動作種類)を設定し、またシーケンス番号N01、N02、…、N100(Gコードが記述されていないもの)によって、加工動作を行うことが記述されている。さらに、N100後のMコードで補助動作を行うことが記述されている。
Gコードに基づく加工動作の動作種類は、加工プログラム20中でGコードが挿入されたシーケンス番号から次のGコードが挿入される前までのシーケンス番号を1つの動作種類の区間としている。動作種類の一例としては、各軸に沿った移動を行って加工対象物の切削を行う切削送り動作、軸の早送りを行う早送り動作、プログラムを設定時間停止させるドウェル動作等があげられる。なお、本実施形態における切削送り動作では、アブソリュート(絶対値方式)とインクリメンタル(相対値方式)をまとめて取り扱っているが、異なる動作種類に分けてもよい。以下、動作種類に関わる説明では、上述した切削送り動作、早送り動作、ドウェル動作の3つを例に述べることとする。
図1に示すプログラム先読部22は、プログラム実行部24よりも先に加工プログラム20を読み込んで、この加工プログラム20の解析を行う機能部である。プログラム先読部22は、図示例のような加工プログラム20をプログラム記憶部26から読み出して、加工プログラム20を構成する複数のブロックのうち、先頭のブロックから順にシーケンシャルに解析(以下、先読解析という)していく。
この先読解析では、ブロックの動作内容、先読解析しているブロック数、複数のブロック単位で構成される加工動作の詳細な内容(動作種類)を認識する。そしてプログラム先読部22は、独立補助動作以外のブロック(加工動作ブロックBP)を先読解析した際には、その解析結果をプログラム実行部24に出力する。一方、プログラム先読部22は、先読解析によって加工プログラム20内に含まれる補助機能コードを有する独立補助動作のブロック(補助動作ブロックBM)を検出すると、その検出結果(以下、補助動作検出情報Iという)をプログラム実行部24に出力する。
また図3Aに示すように、プログラム先読部22は、先読解析において1ブロック毎の実行時間Tを以下の式(1)を用いて計算している。
T=LB/FBI …(1)
ここで、LBは、加工軸駆動装置14の移動体が軸を移動する際の移動量であり、X軸、Y軸、Z軸毎の移動量に基づき計算することができる。FBIは、移動体が軸を移動する際の送り速度であり、Gコードの行に併記されるFコードにより設定される(図2も参照)。なお、移動体の停止(例えば、Gコードによりドウェル動作の時間を設ける)等の場合には、そのGコードの行に併記される記号及び数値が停止時間を表す(図2中のシーケンス番号N16のX5.0)。式(1)により計算された1ブロック毎の実行時間Tは、上述した動作種類に紐付けて、プログラム先読部22内の図示しない先読解析記憶部(メモリの記憶領域)に記憶される。
そして補助機能コードを検出すると、プログラム先読部22は、先読解析記憶部に記憶したブロック毎の実行時間Tを読み出すと共に、下記の式(2)〜(4)により動作種類毎の時間を算出する(図2及び図3A参照)。プログラム実行部24において独立補助動作の実施タイミングを指示するためである。
F=TF1+TF2+…+TFn …(2)
R=TR1+TR2+…+TRn …(3)
W=TW1+TW2+…+TWn …(4)
ここで、TFは、切削送り動作にかかる時間(切削送り時間)である。
Rは、早送り動作にかかる時間(早送り時間)である。
Wは、ドウェル動作の時間(ドウェル時間)である。
また、nは、各動作種類に含まれているブロック数である。
数値制御装置10は、上記のように動作種類毎の時間(切削送り時間TF、早送り時間TR、ドウェル時間TW等)をそれぞれ算出することで、動作種類毎にかかる時間を認識することができる。なお、プログラム先読部22は、通常の先読解析時に、ブロック毎の実行時間Tを算出せずに、独立補助動作の検出をトリガとして実行時間Tを算出し、さらに切削送り時間TF、早送り時間TR、ドウェル時間TWを算出する構成でもよい。
また、プログラム先読部22は、独立補助動作の検出時に、検出した補助動作ブロックBMと、算出した動作種類毎の時間(切削送り時間TF、早送り時間TR、ドウェル時間TW等)とを含む補助動作検出情報Iを生成する。そして、この補助動作検出情報Iをプログラム実行部24に出力する。
図1に戻り、数値制御装置10のプログラム実行部24は、プログラム先読部22が先読解析した加工プログラム20を実行処理する機能部として構成されている。このプログラム実行部24内には、加工軸駆動装置14及び主軸駆動装置16の動作を主に制御する加工動作制御部28と、補助駆動装置18の動作を主に制御する補助動作制御部30とが設けられている。
加工動作制御部28は、プログラム先読部22により先読解析され、バッファに記憶されたブロックを読込及び実行処理することで、制御対象となる工作機械12の加工動作及び連動補助動作を実施する。特に、加工動作制御部28は、加工軸駆動装置14及び主軸駆動装置16を駆動制御して、工具又は加工対象物の動作を制御する。
この際、加工動作制御部28は、バッファに記憶されているブロックの中で一番先頭のブロックの実行データに基づいて実行処理を行う。そして加工動作制御部28は、実行処理が完了した実行データをバッファから削除する。これによりバッファには、プログラム先読部22に先読みされた後、まだ実行されていないブロックのみが残される。
また、プログラム実行部24の補助動作制御部30は、独立補助動作が検出されていない通常の加工動作時に待機状態となっている。そして、プログラム先読部22から補助動作検出情報Iを受信すると、独立補助動作の実施を制御するために処理を開始する。
この補助動作制御部30は、カウンタ算出部32及びカウント処理部34を内部に有する。また、補助動作制御部30の内部には、カウンタ算出部32の処理に使用する情報を記憶した補助動作処理用記憶部36(メモリの記憶領域)が設けられている。
カウンタ算出部32は、実施中の加工動作に対応するように独立補助動作を開始するため、独立補助動作の開始までの時間に係る情報(補助動作カウンタCMS)を算出する(図3D参照)。すなわち、補助動作制御部30は、カウンタ算出部32が算出した補助動作カウンタCMSに基づき、補助駆動装置18を適切なタイミングで動作させる。
カウンタ算出部32は、補助動作カウンタCMSの算出において、補助動作検出情報Iに含まれる動作種類毎の時間(切削送り時間TF、早送り時間TR、ドウェル時間TW)を用いる。具体的には、図2及び図3Bに示すように、補助動作検出情報Iの受信時に、加工動作制御部28が現在実行処理している実行ブロックBEを認識する。この際、実行ブロックBE内でのより詳細な時間(実行ブロックBEにおける実行検出タイミングt1)を認識することが好ましい。
そして、カウンタ算出部32は、実行ブロックBEから補助機能コードが記述された補助動作ブロックBMまでの時間(以下、完了時間TMという)を算出する。この完了時間TMは、プログラム先読部22の先読みによって補助動作ブロックBMが検出された検出タイミングで、既に先読みされた加工動作ブロックBPのうち、未だ実行していない加工動作ブロックBPの実行が全て完了するまでの時間に相当する。この際カウンタ算出部32は、工作機械12のユーザ等が設定するオーバライドの情報を勘案する。オーバライドは、加工動作における軸送り等の速度をユーザが任意に調整する倍率であり、例えばユーザは、加工対象物の加工形状等に応じて0%〜200%の範囲で設定する。
つまり、カウンタ算出部32は、以下の式(5)を用いて完了時間TMを算出する。
M=TF×KFO+TR×KRO+TW×KWO …(5)
ここで、KFOは、切削送り動作のオーバライド係数である。
ROは、早送り動作のオーバライド係数である。
WOは、ドウェル動作のオーバライド係数である。
このように切削送り時間TF、早送り時間TR、ドウェル時間TWに対しオーバライド係数KFO、KRO、KWOをそれぞれ乗算することで、より正確な完了時間TMを算出することが可能となる。
また、カウンタ算出部32は、補助動作検出情報Iに含まれる補助機能コード(MコードやBコード)に基づき、独立補助動作を開始する実行タイミングt2を設定する。この際、カウンタ算出部32は、補助動作処理用記憶部36に予め記憶されている条件テーブル40を参照して、補助機能コード毎に設定されているオフセット時間TSETを選択及び抽出する。
図4に示すように、条件テーブル40には、複数の補助機能コードと、補助機能コード毎に対応付けされたオフセット時間TSETとが記載されている。従って、カウンタ算出部32は、補助動作検出情報Iに含まれる補助機能コードに基づき、対応するオフセット時間TSETを簡単に抽出することができる。このオフセット時間TSETは、図3Cに示すように、独立補助動作の検出タイミングt0に対する実行タイミングt2のずれに相当する。すなわち、独立補助動作は、補助動作ブロックに対してオフセット時間TSET分だけ先行又は遅延して実施されるものである。
なお、図4中の条件テーブル40の補助機能コードのうち、例えばM102及びB102は、マイナスのオフセット時間TSETが設定されている。これは独立補助動作の実施を遅延させることを定義している。例えば、切削液の供給又は供給停止は、補助動作ブロックBMよりも後に実施してもよいので、このようにマイナスを設定することで遅延したタイミングで適切に動作を行うことができる。
オフセット時間TSETを抽出すると、図3Dに示すように、カウンタ算出部32は、以下の式(6)を用いることで、プログラム実行部24が現在実行している実行ブロックBEから独立補助動作を開始する実行待機時間TMSを算出する。
MS=TM−TSET …(6)
すなわち、実行待機時間TMSは、完了時間TMからオフセット時間TSETを減算することで簡単に算出される。これにより、数値制御装置10は、加工動作の実施中に、現在の実行ブロックBE(実行検出タイミングt1)からどの程度時間が経過して独立補助動作を実施すればよいか、について精度よく認識することができる。
また、カウンタ算出部32は、式(6)により実行待機時間TMSを算出した後、実際に独立補助動作を開始するまでの期間をカウントするために、補助動作カウンタCMSを計算する。例えば、補助動作カウンタCMSは、以下の式(7)によって算出される。換言すれば、補助動作カウンタCMSは、実行待機時間TMSに関わる情報である。
MS=TMS/C …(7)
ここで、Cは、後記のカウント処理部34が補助動作カウンタCMSをカウントする所定の時間長を規定する補間周期であり、数値制御装置10が設置される工作機械12に応じて適宜設定される。補間周期Cは、補助動作処理用記憶部36に予め記憶されており、補助動作カウンタCMSの算出時に読み出される。なお、補間周期Cは、ユーザが任意に設定できるように構成されていてもよい。
例えば、補間周期Cは、加工プログラム20において1ブロック分の加工動作を行う平均時間よりもある程度短い時間幅であるとよい。これにより、プログラム実行部24がブロック毎のプログラムを実行処理している間に、補助動作カウンタCMSを均等的に減らしていくことができる。また、プログラム実行部24が加工動作ブロックBPを実行している最中でも、補助動作カウンタが0となることに基づき、独立補助動作を直ちに開始することが可能となる。
カウンタ算出部32は、補助動作カウンタCMSを算出すると、プログラム実行部24のカウンタレジスタにこの補助動作カウンタCMSをセットする。その後カウント処理部34の処理に移行させる。
カウント処理部34は、加工動作時に、カウンタ算出部32により補助動作カウンタCMSの情報がセットされることに基づき、この補助動作カウンタCMSのカウントを実施する。カウント処理部34は、所定のフローを繰り返して一定の時間が経過する毎に、セットされた補助動作カウンタCMSを1つずつ減らすカウントを行い、補助動作カウンタCMSが0になることに基づき独立補助動作の制御を開始する。
本実施形態に係る数値制御装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、以下その作用効果について説明する。
数値制御装置10は、工作機械12の制御時に、プログラム先読部22により加工プログラム20を読み出して加工プログラム20の解析を行う(先読ステップ)。図5に示すように、プログラム先読部22では、上述した式(1)により加工プログラム20に記述された1ブロック毎の実行時間Tを計算し(ステップS11)、算出した実行時間Tを記憶する。この際、加工動作の動作種類に実行時間Tを紐付けて記憶させる。
そして、プログラム先読部22は、先読解析中に、補助動作ブロックBM(補助機能コード)を検出したか否かを判定する(ステップS12)。補助動作ブロックBMを検出しない場合には、ステップS11に戻って先読解析を繰り返す。一方、補助動作ブロックBMを検出した場合には、ステップS13に進む。
補助動作ブロックBMを検出すると、プログラム先読部22は、切削送り動作を実施する切削送り時間TFを算出する(ステップS13)。この際、プログラム先読部22は、先読解析記憶部に記憶されている切削送り動作に該当するブロックを実行時間Tと共に読み出して、上述した式(2)により切削送り時間TFを算出し、数値制御装置10のメモリに記憶する。
また、プログラム先読部22は、切削送り時間TFと同様の処理により、早送り動作を実施する早送り時間TRを算出し(ステップS14)、さらにドウェル動作を実施するドウェル時間TWを算出する(ステップS15)。すなわち、早送り時間TRの算出には式(3)を用い、ドウェル時間TWの算出には式(4)を用いる。なお、動作種類の時間を算出する処理順(ステップS13〜S15)については、特に限定されないことは勿論である。
以上の処理により、プログラム先読部22は、補助動作ブロックBMを検出した際の処理を終了する。またプログラム先読部22は、ある程度の時間経過(例えば、プログラム実行部24が独立補助動作を開始するタイミング)に基づき、上記の処理フローを再開して先読解析を行う。
一方、プログラム実行部24は、プログラム先読部22により先読解析された加工プログラム20に基づき加工動作又は連動補助動作を行っている。この際、加工動作制御部28が、加工プログラム20の加工動作ブロックBPを先頭から順に実行処理することで、加工軸駆動装置14及び主軸駆動装置16を駆動制御する。そして、プログラム実行部24は、補助動作制御部30を待機状態とし、プログラム先読部22から補助動作検出情報Iを受信することに基づき、独立補助動作の開始タイミングを設定する処理フロー(実行ステップ)を開始する。
図6に示すように、補助動作制御部30は、まず実行待機時間TMSや補助動作カウンタCMSの算出が必要か否かを判定する(ステップS21)。詳細には、補助動作制御部30は、補助動作検出情報Iを最初に受信したか否か、又はオーバライドの変更があったか否かを判定する。実行待機時間TMSや補助動作カウンタCMSの算出が必要な場合、つまり補助動作検出情報Iを最初に受信した場合やユーザによりオーバライドの変更があった場合には、ステップS22に進む。一方、実行待機時間TMSや補助動作カウンタCMSの算出が必要ない場合には、ステップS22〜S25を飛ばしてステップS26に進む。
ステップS22において、カウンタ算出部32は、プログラム実行部24が現在実行処理している実行ブロックBEから補助動作検出情報Iに含まれる補助動作ブロックBMまでの完了時間TMを、式(5)を用いて算出する。また、カウンタ算出部32は、補助動作処理用記憶部36に記憶されている条件テーブル40を参照して、補助機能コードに対応した独立補助動作のオフセット時間TSETを設定する(ステップS23)。
そして、カウンタ算出部32は、算出した完了時間TMと、抽出したオフセット時間TSETとに基づき、式(6)により実行待機時間TMSを算出する(ステップS24)。これにより現在の実行ブロックBEから独立補助動作を開始するまでの正確な時間を得ることができる。
その後、カウンタ算出部32は、カウント処理部34によりカウントを行うため、算出した実行待機時間TMSと、補助動作処理用記憶部36に記憶されている補間周期Cとに基づき、式(7)により補助動作カウンタCMSを算出する(ステップS25)。算出された補助動作カウンタCMSは、カウンタレジスタにセットされる。
次に、カウント処理部34が処理を開始して、補助動作カウンタCMSが0以外か、又は0となっているかを判定する(ステップS26)。そして、補助動作カウンタCMSが0以外の場合には、ステップS27に進み、補助動作カウンタCMSが0となっている場合には、ステップS30に進む。
ステップS27において、カウント処理部34は、補間周期Cに対応する時間だけ待機して時間を経過させる。その後、カウント処理部34は、加工プログラム20が実行中か停止中か判定し(ステップS28)、停止中の場合にはステップS21に戻り、加工プログラム20を実行中の場合にはステップS29に進む。
そして、ステップS29において、カウント処理部34は、補助動作カウンタCMSを1回カウントする。つまりCMS=CMS−1の処理を行う。このステップS29の後はステップS21に戻って、上記の処理フローを行う。2回目以降の処理フローでは、オーバライドが変更されていなければ、ステップS21からステップS26に飛ぶことになり、補助動作カウンタCMSの判定を直ぐに実施することになる。
そして、ステップS26で補助動作カウンタCMSが0となっている場合に、補助動作制御部30は、補助駆動装置18に独立補助動作の開始信号(動作指令)を出力して、独立補助動作の制御を開始する(ステップS30)。これにより、補助動作制御部30は、補助駆動装置18による補助動作を最適なタイミングで実施することができる。
以上のように、本実施形態に係る数値制御装置10は、加工プログラム20内の補助動作ブロックBMを先読みにより検出すると、補助機能コードに対応するオフセット時間TSETだけ補助動作ブロックBMの実行タイミングt2をずらすことができる。そのため、プログラム実行部24は、加工動作に合ったタイミングで補助動作の制御を開始することができる。従って、数値制御装置10は、補助動作の実施タイミングを良好に設定して、制御の計画性を高めると共に、加工時間の短縮化を図ることができる。
また、数値制御装置10は、完了時間TMを算出して、この完了時間TMからオフセット時間TSETをずらすことで、補助動作の実行タイミングt2を精度よく算出することができる。さらに、プログラム実行部24は、補助動作処理用記憶部36から条件テーブル40を参照することで、補助動作の種類に応じたオフセット時間TSETを簡単に設定することができる。
またさらに、数値制御装置10は、加工動作ブロックBPによって指定される軸移動の移動量及び移動速度に基づいてブロック毎の実行時間Tを算出することで、完了時間TMをより正確に算出することができる。そして、数値制御装置10は、加工動作の種類毎の動作時間を算出し、加工速度を調整するためのオーバライド係数をそれぞれ乗算することで、加工動作の実施時間をより一層正確に反映することができる。そのため、精度のよい先読時間を得ることができる。
なお、本発明に係る数値制御装置、及び数値制御装置の制御方法は、上記の実施形態に限定されず、種々の変形例や応用例をとり得る。例えば、完了時間TMの算出、オフセット時間TSETの設定、実行待機時間TMSの算出、補助動作カウンタCMSの算出を行う各構成(つまりカウンタ算出部32の機能)は、一部又は全部がプログラム先読部22に設けられていてもよい。また、カウント処理部34は、補助動作カウンタCMSの情報を用いてカウントを行うだけでなく、実行待機時間TMSをそのまま時間計測して独立補助動作を開始する構成でもよい。
〔第2実施形態〕
図7に示すように、数値制御装置10は、第2実施形態に係る加工プログラム50に基づき、オフセット時間TSETをセットする際に、条件テーブル40の参照に代えて、加工プログラム50のブロックでアドレス指定を行ってもよい。なお第2実施形態において、加工プログラム50以外の構成は、第1実施形態と同一であり、その詳細な説明は省略する。
この場合、加工プログラム50は、独立補助動作の補助機能コード(MコードやBコード)と同じ行に、頭文字Q及びその後に連なる数値によりオフセット時間TSETを規定する。なお図示例では、補助動作の実行タイミングt2を補助動作ブロックBMに対して3sec先行することを意味している。
このように、加工プログラム50の補助動作ブロックBMに補助動作のオフセット時間TSETを記述することでも、第1実施形態に係る数値制御装置10と同様の効果を得ることができる。特に、数値制御装置10は、補助機能コードに併記されたオフセット時間TSETを用いることで、条件テーブル40を用意する必要がなくなり、また加工プログラム50の作成時に、ユーザの任意によって、補助動作の実行タイミングt2を良好に設定することが可能となる。
なお、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改変が可能なことは言うまでもない。
10…数値制御装置 12…工作機械
20、50…加工プログラム 22…プログラム先読部
24…プログラム実行部 26…プログラム記憶部
28…加工動作制御部 30…補助動作制御部
32…カウンタ算出部 34…カウント処理部
36…補助動作処理用記憶部 40…条件テーブル
BE…実行ブロック BM…補助動作ブロック
BP…加工動作ブロック C…補間周期
MS…補助動作カウンタ I…補助動作検出情報
T…実行時間 TM…先読時間長
MS…実行待機時間 TSET…オフセット時間長

Claims (13)

  1. 工具を用いて加工対象物を加工する工作機械を制御する数値制御装置であって、
    加工プログラムを構成する複数のブロックを、先頭から順次先読みして解析するプログラム先読部と、
    前記プログラム先読部が先読みして解析した前記ブロックを実行して加工動作及び前記加工動作を補助する補助動作を制御するプログラム実行部と、
    を備え、
    前記複数のブロックは、加工動作を行うための加工コードが記された加工動作ブロックと、前記補助動作を行うための補助機能コードが記された補助動作ブロックと、
    を含み、
    前記プログラム実行部は、先頭の前記ブロックから順に前記ブロックを実行するものであって、前記補助動作ブロックに関しては、前記補助動作ブロックの実行タイミングを、前記補助動作ブロックに記された前記補助機能コードに対応するオフセット時間だけずらすものであり、
    且つ前記プログラム先読部の先読みによって前記補助動作ブロックが検出された検出タイミングで、既に先読みされた前記加工動作ブロックのうち、未だ実行していない前記加工動作ブロックの実行が全て完了する完了時間を算出し、算出した前記完了時間から前記オフセット時間だけずらした前記実行タイミングで、検出された前記補助動作ブロックを実行する
    ことを特徴とする数値制御装置。
  2. 請求項に記載の数値制御装置であって、
    前記プログラム先読部又は前記プログラム実行部は、前記検出タイミングから前記実行タイミングまでの実行待機時間を算出し、前記検出タイミングから前記実行待機時間が経過すると、検出された前記補助動作ブロックを実行する
    ことを特徴とする数値制御装置。
  3. 請求項又は記載の数値制御装置であって、
    前記プログラム先読部又は前記プログラム実行部は、前記加工動作ブロック毎の実行時間を算出し、
    前記プログラム実行部は、算出された前記加工動作ブロック毎の実行時間を用いて、前記完了時間を算出する
    ことを特徴とする数値制御装置。
  4. 請求項記載の数値制御装置であって、
    前記プログラム先読部又は前記プログラム実行部は、前記加工動作ブロックが工作機械の軸移動を指令するものである場合は、前記加工動作ブロックによって指定される軸移動の移動量及び移動速度に基づいて、前記工作機械の軸移動に要する時間を前記実行時間として算出する
    ことを特徴とする数値制御装置。
  5. 請求項記載の数値制御装置であって、
    前記プログラム先読部又は前記プログラム実行部は、前記移動速度を調整するためのオーバライド係数を用いて、前記実行時間を補正する
    ことを特徴とする数値制御装置。
  6. 請求項のいずれか1項に記載の数値制御装置であって、
    前記プログラム先読部又は前記プログラム実行部は、前記加工動作ブロックがドウェルを指令するものである場合は、前記加工動作ブロックによって指定されるドウェル時間を前記実行時間とする
    ことを特徴とする数値制御装置。
  7. 請求項に記載の数値制御装置であって、
    前記プログラム先読部又は前記プログラム実行部は、前記加工動作ブロックに基づく前記ドウェル時間を調整するためのオーバライド係数を用いて、前記実行時間を補正する
    ことを特徴とする数値制御装置。
  8. 請求項1〜のいずれか1項に記載の数値制御装置であって、
    前記プログラム実行部は、前記補助機能コード毎に前記オフセット時間を対応付けて記憶したテーブルを有する
    ことを特徴とする数値制御装置。
  9. 請求項1〜のいずれか1項に記載の数値制御装置であって、
    前記補助動作ブロックには、前記補助機能コードに対応した前記オフセット時間が記されている
    ことを特徴とする数値制御装置。
  10. 工具を用いて加工対象物を加工する工作機械を制御する数値制御装置の制御方法であって、
    加工プログラムを構成する複数のブロックを、先頭から順次先読みして解析する先読ステップと、
    前記先読ステップで先読みして解析した前記ブロックを実行して加工動作及び前記加工動作を補助する補助動作を制御する実行ステップと、
    を含み、
    前記複数のブロックは、前記加工動作を行うための加工コードが記された加工動作ブロックと、前記補助動作を行うための補助機能コードが記された補助動作ブロックと、
    を含み、
    前記実行ステップは、先頭の前記ブロックから順に前記ブロックを実行するものであって、前記補助動作ブロックに関しては、前記ブロックの実行タイミングを、前記ブロックに記された前記補助機能コードに対応するオフセット時間だけずらす処理を行い、
    且つ前記先読ステップの先読みによって前記補助動作ブロックが検出された検出タイミングで、既に先読みされた前記加工動作ブロックのうち、未だ実行していない前記加工動作ブロックの実行が全て完了する完了時間を算出し、算出した前記完了時間から前記オフセット時間だけずらした前記実行タイミングで、検出された前記補助動作ブロックを実行する
    ことを特徴とする制御方法。
  11. 請求項10記載の制御方法であって、
    前記先読ステップは、前記加工動作ブロック毎の実行時間を算出し、
    前記実行ステップは、算出された前記加工動作ブロック毎の実行時間を用いて、前記完了時間を算出する
    ことを特徴とする制御方法。
  12. 請求項10又は11記載の制御方法であって、
    前記実行ステップは、前記補助機能コード毎に前記オフセット時間を対応付けて記憶したテーブルから前記オフセット時間を取得する
    ことを特徴とする制御方法。
  13. 請求項1012のいずれか1項に記載の制御方法であって、
    前記補助動作ブロックには、前記補助機能コードに対応した前記オフセット時間が記述されている
    ことを特徴とする制御方法。
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