以下、図面を参照して実施形態の説明をする。
図1は、第1の実施形態に係る統合番組表システム1のブロック図である。第1の実施形態の統合番組表システム1は、DLNA(Digital Living Network Alliance:登録商標)ガイドラインに従って各々の機器がバス(bus)で接続されているシステムである。統合番組表システム1は、例えば、第1のDMS(Digital Media Sever)装置10と、第2のDMS装置20と、第3のDMS装置30とを含む。第1、第2、及び第3のDMS装置10、20、30は、テレビジョン(TV)受信装置、パーソナルコンピュータ(PC)、ホームサーバ、およびDVD/HDDレコーダー等である。以下で、第1のDMS装置10、第2のDMS20、および第3のDMS装置30は、夫々、デジタル放送の電波を受信可能なデジタル放送受信機能を備える第1の再生装置(受信装置)10、第2の再生装置20、および第3の再生装置30として記載する。また、第1の再生装置10、第2の再生装置20、および第3の再生装置30は、ユーザによって設定されるチャンネル及び録画時間等の設定に従って録画し続けるタイムシフト録画、及びタイムシフト録画以外の通常の1番組単位でのPVR(Personal Video Recording)録画であるプライベート録画に対応するタイムシフトマシンとする。タイムシフトマシンは、タイムシフト録画や、録画しながら録画したコンテンツを再生する機能(タイムシフト視聴)等を備える装置である。なお、第1及び第2の再生装置10、40は、DMP(Digital Media Player)としての機能も備えている。
第1、第2、及び第3の再生装置10、20、30は、地上波やケーブル、BS、CS等の放送のテレビ番組を受信する。第1、第2、及び第3の再生装置10、20,30は、放送局から送信される放送ストリームを受信する。
本実施形態において、第1、第2及び第3の再生装置10、20、30は、互いに無線及び有線によって接続され、情報の送受信をすることができる。また、第1、第2及び第3の再生装置10、20、30は、夫々、インターネット300に接続されている。
図2は、本実施形態の第1、第2及び第3の再生装置10、20、30の構成を示すブロック図である。第1、第2及び第3の再生装置10、20、30の構成はほぼ同等であるので、説明の便宜上、第1の再生装置10について以下で説明する。
本実施形態の第1の再生装置10は、入力部111と、信号処理部112と、システムコントローラ(制御部)113と、映像処理部114と、表示部115と、音声処理部116と、音声出力部117と、DMS部118と、操作部119と、受信部120と、通信インターフェース121と、ネットワーク制御部122と、USBインターフェース123と、HDMI(登録商標)インターフェース124と、記憶装置(HDD)125とを備えている。
入力部111は、放送を受信するアンテナ及び受信信号を選択するチューナ及び番組を前処理するデスクランブラ等により構成される。入力部111は、アンテナと接続し、放送事業者が空間波により供給する番組を受信する。また、入力部111は、配信事業者がネットワークを介して供給する番組を受信する。入力部111は、放送ストリーム(放送信号)を受信し、1つまたは複数の番組放送を選択し、信号処理部112で利用可能な放送ストリームとする。入力部111は、受信した所定のチャンネル数の全ての番組を信号処理部112へ送信する。
信号処理部112は、受信した放送信号に多重化されている番組付帯情報を分離し、分離した番組付帯情報を映像処理部114(映像デコーダ241)に出力するとともに、記録ストリームを後述するシステムコントローラ113に出力する。記録ストリームは、信号処理部112において入力部111で受信した放送ストリームから番組付帯情報を分離した情報である。信号処理部112は、入力部から取得した放送の信号を映像信号(ビデオ)と音声信号(オーディオ)と制御情報とに分離する。信号処理部112は、映像信号を映像処理部114に出力し、音声信号を音声処理部116に出力する。このとき、受信部120から受信する外部入力信号が、例えば、ビデオカメラから映像及び音声である場合、信号処理部112による分離が必要ない場合もある。
システムコントローラ(システム制御部)113は、再生装置10の各部の動作を制御する。すなわち、システムコントローラ113は、入力部111、信号処理部112、映像処理部114、表示部115、音声処理部116、音声出力部117、DMS部118、操作部119、受信部120、通信インターフェース(I/F)121、ネットワーク制御部122、USBインターフェース(I/F)123、HDMIインターフェース(I/F)124、及び記憶装置125等を制御する。システムコントローラ113は、後述する受信部120が受信するリモコン端末装置(リモートコントローラ)302や携帯型端末、例えば、スマートフォン、携帯電話、タブレット、及びノートPC等からの入力信号(操作指示信号)に対応する各種の制御コマンドを出力する。ここで、制御コマンドとは、例えば、テレビ方法(番組)の録画、録画されたコンテンツ(番組)の再生、等を指示するコマンドである。
また、システムコントローラ113は、録画、タイムシフト録画及びタイムシフト視聴を制御する。システムコントローラ113は、ストリームデータの記録/再生の制御、およびタイムシフト録画の録画時間の制御等を実行する。また、システムコントローラ113は、読み出される再生ストリームを映像処理部114へ出力する。例えば、システムコントローラ113は、過去番組表から選択されたタイムシフト視聴番組のチャンネルに該当するストリームの選択番組の開始時刻に該当する再生位置から再生ストリームを再生するように制御する。システムコントローラ113は、他の受信装置から要求された場合には、DMS部118を介して再生ストリームを配信するように制御する。
さらに、システムコントローラ113は、ネットワーク上に接続されている外部機器、例えば、タイムシフトに対応する再生装置の記憶媒体から番組情報(コンテンツ情報)を定期的に収集し、放送ストームに含まれる番組付帯情報及び外部機器から取得した情報(番組情報)から番組表の構成内容情報(番組構成情報)を構築する。例えば、システムコントローラ113は、番組付帯情報及び定期的に外部機器から収集している番組情報を用いて録画したコンテンツの番組表(過去番組表)の内容構成情報を構築する。ここで、番組情報は、再生装置等の録画機器で録画した録画コンテンツを録画コンテンツリストとして表示するための情報も含む。また、システムコントローラ113は、タイムシフト情報(タイムシフト視聴用記録チャンネル、タイムシフト録画用の記録ストリームの属性情報、タイムシフト用録画済時間情報、タイムシフト視聴位置の時間情報)を取得する。さらに、システムコントローラ113は、現在時刻及び番組表の構成内容と情報して保持している各番組の情報(時間情報、コピー/タイムシフト制御情報など)から視聴可能な番組を判定する。また、システムコントローラ113は、構築した番組表の構成内容データ内の各番組に視聴可能かどうか、及びタイムシフト視聴可能かどうかを表す属性を付与する。システムコントローラ113は、生成した番組表の構成内容データとタイムシフトの状態に関する情報から表示すべき番組表の表示データを作成し、作成した表示データを映像処理部114(OSD(On Screen Display)処理部243)に出力する。
システムコントローラ113は、映像処理部114(表示制御部244)から出力される番組表を表示部115に表示する場合、番組表の構成内容データを取得するとともに、現在のタイムシフト情報(タイムシフト視聴中チャンネル及びタイムシフト視聴位置の時間情報)を取得する。システムコントローラ113は、これらの情報からタイムシフト視聴中の番組又はその番組放送時間及びタイムシフト中のチャンネルを基準とした番組表の表示用データを構成する。さらに、システムコントローラ113は、タイムシフト視聴中のチャンネルでタイムシフト時間分の現在時刻を基準とした他のチャンネルの番組表の表示とずらした番組表の表示用データを構成する。また、タイムシフト視聴可能かどうかを表す属性から、タイムシフト視聴可能である番組が識別できる表示方式(背景色、枠形状の変更等)として番組表を表示用に構成する。
システムコントローラ113は、表示部115に表示された番組表において、タイムシフト視聴可能である番組が選択決定操作等により指定されたことを検出した場合、後述の再生部133に信号を出力する。例えば、操作部119及び受信部120からタイムシフト視聴を選択された番組の情報を受信した場合、システムコントローラ113は、タイムシフト視聴番組選択情報(選択チャンネル、選択番組開始時刻)を特定し、後述の再生部133に信号を出力する。
また、システムコントローラ113は、EPG統合部131と、識別記号生成部132と、再生部133と、ROM134と、RAM135と、NVM136とを含む。
EPG(Electrical Program Guide:電子番組ガイド)統合部131は、ネットワーク上に接続されている各機器から取得した番組情報を統合し、ネットワーク上の番組情報を一括で表示するために各機器の番組情報を統合した情報(統合番組表構成情報(統合番組表情報))を生成する。例えば、EPG統合部131は、DLNA上で外部の録画機器を検出した場合、各録画機器に番組情報を要求する。EPG統合部131は、取得した番組情報し統合し、統合番組表構成情報を生成する。統合番組表構成情報は、例えば、チャンネル軸と時間軸とを有する番組表として番組情報に含まれる録画コンテンツの情報を録画時間帯毎に合成して表示するための情報である。EPG統合部131は、生成した統合番組表構成情報を映像処理部114(OSD処理部243)へ出力する。また、EPG統合部131は、自機で録画された録画コンテンツ(自機録画コンテンツ)であるか、自機以外の他機で録画された録画コンテンツ(他機録画コンテンツ)であるか、を識別可能に表示する統合番組構成情報を出力することもできる。例えば、EPG統合部131は、自機録画コンテンツと他録画コンテンツとを識別するために、統合番組表の背景色を機器毎に変えて統合番組構成情報を生成する。
識別記号生成部132は、EPG統合部131によって統合番組表構成情報で生成される番組表上に表示される識別記号のデータを生成する。識別記号生成部132は、例えば、重複する番組を示す識別記号や、タイムシフト視聴をする際に優先されるべき要因を示す識別記号等のデータを生成する。識別記号生成部132は、EPG統合部131によって統合された番組構成データに識別が必要なデータを検出した場合に、付与すべき識別記号のデータを生成する。識別記号生成部132は、重複する番組の番組情報(重複番組情報)に生成した識別記号のデータを記載して、重複する番組の番組情報を映像処理部114(OSD処理部243)へ出力する。
再生部133は、システムコントローラ113の制御に従ってDLNA上に接続されている各機器からの再生ストリームの読み出し(再生)を制御する。例えば、再生部133は、タイムシフト録画の過去番組表で選択された番組の位置から再生する。再生部133は、過去番組表で選択された番組が他のタイムシフトマシンで録画されたコンテンツである場合には、バスを通じて他のタイムシフトマシンに再生ストリームを要求する。また、再生部133は、各機器から取得して統合した統合番組表構成情報の中で重複する番組の番組情報を検出した場合、設定された再生する優先順序に従って各機器に再生ストリームを要求し、その再生ストリームを自機で再生する。
ROM(読取専用メモリ)134は、システムコントローラ113が実行する制御プログラムを保持する。RAM(ランダムアクセスメモリ(ワークメモリ))135は、システムコントローラに作業エリアを提供する。
NVM(不揮発性メモリ)136は、第1の再生装置10における各種の設定情報および制御情報等を保持する。また、NVM(不揮発性メモリ)136は、番組表の構築内容情報を保持することもできる。
以下で、システムコントローラ113における番組表の構築内容データの処理の幾つかの例を示す。
時間経過によりタイムシフト可能な最大時間以前のタイムシフト記録内容が消去された場合、システムコントローラ113は、一定期間毎にタイムシフト視聴可能な最大時間以前の番組表の構成内容データを破棄する。
選局等によりタイムシフト視聴用記録チャンネルが変化し、タイムシフト視聴可能な番組が更新された場合は、システムコントローラ113は、生成した番組表の構成内容データの各番組に対してタイムシフト視聴可能かどうかを表わす属性を付加し直すと共に、タイムシフト視聴可能な最大時間以前の番組表の構成内容データを破棄する。
また、信号処理部112で分離された番組情報内の番組情報が動的に変更されたことを検出された場合は、システムコントローラ113は、既に生成しNVM136に記録した番組表の構成内容データを再構成することにより番組変更前後で矛盾が無いように調整を行うことが可能である。
番組情報が新たに追加されたことを検出した場合には、システムコントローラ113は、NVM136に記録可能であれば追加して再構築する。記録領域が不足する場合は、システムコントローラ113は、記録された番組表の構成内容データで時間の古い番組の重要度の低い内容から破棄するが、タイムシフト視聴可能である番組については残す。
システムコントローラ113は、生成した番組表の構成内容情報をNVM136に記録する。このとき、システムコントローラ113は、受信処理を開始してから番組表の構成内容情報を順次追加して記録する。
映像処理部114は、映像(ビデオ)デコーダ241と、映像(ビデオ)変換部242と、OSD処理部243と、表示制御部244と、を含む。
映像デコーダ241は、信号処理部112で分離された映像信号をデコードし、デジタル映像信号(ビデオ出力)として映像変換部242に出力する。映像変換部142は、映像デコーダ241でデコードしたデジタル映像信号を表示部115で表示可能な所定の解像度及び出力方式に変換する。OSD処理部243は、システムコントローラ113から出力される信号からOSD信号を生成する。OSD処理部243は、例えば、統合番組構成情報をOSD信号として生成する。表示制御部244は、映像変換部242で変換した映像信号を好適な表示(映像再生)が可能な表示信号に変換する。例えば、OSD処理部243は、統合番組構成情報を統合番組表の表示信号に変換する。また、表示制御部244は、OSD処理部243からのOSD信号(統合番組表の表示信号)と表示駆動信号とを合成(多重化)した合成信号を表示部115へ出力する。表示制御部244は、例えば、外部機器として接続される外部モニタ装置あるいは投影装置(プロジェクタ装置)等の出力端に前述の合成信号を出力してもよい。
表示部115は、映像処理部114から受信した映像信号を映像として表示する。表示部115は、受信部120を介して後述するリモートコントローラ302、303等からの信号を受信した際に、統合番組表を表示する。
音声処理部116は、入力部111が受信する番組の音声/音響信号(オーディオ)をデコードし、音声出力部117に出力する。
音声出力部117は、音声処理部116でデコードされた音声を出力する。音声出力部117は、例えば、スピーカ等である。
DMS部118は、記憶媒体、例えば、記憶装置125に記録されている映像信号、音声信号、及びストリーム等をネットワーク、例えば、ホームネットワーク上に接続された他の機器(外部機器)から要求に応じて送信/配信する。DMS部118は、入力部111で受信された放送ストリーム、表示部115に表示された映像信号及び音声信号や、タイムシフト視聴用に記録された映像信号及び音声信号等のコンテンツを配信する。
DMS部118は、CDSを備えている。CDSは、DMSが有するコンテンツのリストと情報を階層化して配信する機能である。CDSは、UPnP(Universal Plug and Play)フォーラムの策定したUPnP AVという規格を使用している。
操作部119は、ユーザによる直接操作に対応する制御コマンドをシステムコントローラ113に入力する。
受信部120は、外部端末、例えば、リモコン端末装置302、及び携帯型端末等からの入力信号に対応する制御コマンドをシステムコントローラ113に入力する。
通信インターフェース121は、例えば、WiFi(Wireless Fidelity)規格等に準拠する近距離無線通信機器との間の無線通信を実現する。なお、近距離無線通信規格としては、例えばBluetooth(登録商標)規格やNFC(Near Field Communication)等も利用可能である。通信インターフェース121は、また、有線方式/無線方式のいずれであってもよく、例えば、ワイヤレスキーボードやマウス等との間の信号の送受信が可能な通信ユニット等が接続する。また、通信インターフェース121は、例えば、非接触のカード媒体との間の通信が可能なカードリーダー(読取部)304等との通信もできる。
ネットワーク制御部122は、外部ネットワーク、例えば、インターネット300へのアクセスを制御する。ネットワーク制御部122は、インターネット300上で情報の送受信を実行する。
USBインターフェース123は、例えば、USB規格に準拠する外部機器、例えばキーボード306等が接続される。
HDMIインターフェース124は、HDMI規格またはMHL規格を利用する複数の機器の間の有線通信を可能にする。
記憶装置125は、例えば、HDD(ハードディスクドライブ)である。記憶装置125は、タイムシフト録画に対応し、再生装置10に配信されたコンテンツ等を記録する。記憶装置125は、例えば、タイムシフト録画及びPVR等の通常の録画に対応する。なお、記憶装置125は、外部機器としてUSBインターフェース123を介して接続されていてもよい。
(統合番組表を表示するための操作)
はじめに統合番組表を表示するための専用のボタンを備える専用リモートコントローラ(専用リモコン)302の場合に表示するための操作について説明する。
図3(a)は、統合番組表を表示するための専用リモコン302を示す図あり、図3(b)は、統合番組表の表示エリア(画面)P2を示す図である。
図3(a)に示すように、専用リモコン302は、例えば、タイムシフト録画の過去番組表を表示するためのタイムシフトボタンB2を備えている。タイムシフトボタンB2が押されると、専用リモコン302からタイムシフトの過去番組表(統合番組表)画面P2の表示を要求する信号が出力される。第1の再生装置10(システムコントローラ113)は、受信部120で信号を受信すると、表示部115に図3(b)に示すような統合番組表画面P2を表示する。
次に統合番組表を表示するための専用のボタンがないリモートコントローラ(リモコン)303の場合に表示するための操作について説明する。
図4(a)は、専用のボタンがないリモコン303の一部を示す図であり、図4(b)は、表示部115に表示される表示エリアA3を示す図であり、図4(c)は、統合番組表画面P2を示す図である。
図4(a)に示すように、リモコン303は、表示部115に表示される表示画面A3上にポップアップ画面E3を表示するためのボタンB3を備えている。図4(b)に示すように、ポップアップ画面E3は、表示画面A3の中央部に表示され、統合番組表を表示するための表示ボタンS3を備える。リモコン303を介してユーザが表示ボタンS3を選択した場合、図4(c)に示すように、第1の再生装置10(システムコントローラ113)は、表示部115に統合番組表画面P2を表示する。
(統合番組表の表示方法)
次に図5乃至図10を参照して、統合番組表の表示方法について説明する。
図5は、統合番組表画面P2を示す図である。図5において、T1の縦領域には時刻が表示されている。画面P100には、再生装置で録画された番組の区切り、番組名、及び番組の概要等が記載されている。B51は、他の時刻、他のチャンネル、又は他の機器の番組表を表示するために表示画面を切り替えるための表示ボタンである。B52は、種々の操作をするための表示ボタンであり、例えば、地デジ用リモコンにおける青ボタンに対応する保存ボタン、赤ボタンに対応する表示文字サイズ変更ボタン、緑ボタンに対応する番組検索ボタン、及び黄ボタンに対応する週間過去番組表ボタンを含む。B53は、サブメニューボタンであり、統合番組表の表示方法を切り替えるための表示切替ポップアップE4を表示するためのボタンである。サブメニューボタンB53が選択されると、表示切替ポップアップE4が、例えば、統合番組表画面P2の中央部に表示される。
表示切替ポップアップE4は、例えば、<すべて表示>ボタンE41と、<チャンネル表示>ボタンE42と、<本機だけ表示>ボタンE43と、<ネットワーク機器だけ表示>ボタンE44と、<指定ネットワークだけ表示>ボタンE45と、を備える。
以下で、表示切替ポップアップE4に表示されるボタンが夫々選択された場合の統合番組表の表示画面について説明する。
図6は、図5に示す<すべて表示>ボタンE41が選択された場合の統合番組表画面P2の一例を示す図である。図5に示す<すべて表示>ボタンE41が選択された場合、DLNA上に接続されているすべての再生装置が保持しているコンテンツ(番組)がチャンネル毎に統合番組表として表示される。
例えば、図6に示すように、第1、第2、及び第3の再生装置10、20、30が、夫々、同じ3つのチャンネルを録画していた場合、チャンネルP611、P621、及びP631を含むチャンネル群P601は、第1の再生装置10が録画したチャンネルである。同様に、チャンネルP612、P622、及びP632を含むチャンネル群P602は、第2の再生装置20が録画したチャンネルであり、チャンネルP613、P623、及びP633を含むチャンネル群P603は、第3の再生装置30が録画したチャンネルである。チャンネル群P601、P602、およびP603は、同日に録画されたコンテンツのチャンネルであってもよいし、異なる日付で録画されたコンテンツのチャンネルであってもよい。異なる日付で録画されたコンテンツのチャンネルを表示する場合、統合番組表の上部に日付が表示される。例えば、チャンネル群P601、P602、およびP603は、自機で録画されたチャンネルである場合と、他機で録画されたチャンネルとで背景色が異なるように表示される。図6において、チャンネルP611、P612、及びP613は同じチャンネル1であり、チャンネルP621、P622、及びP623は同じチャンネル2であり、チャンネルP631、P632、及びP633は同じチャンネル3である。
<すべて表示>の統合番組表画面P2において、外部機器でも同一のコンテンツ(重複コンテンツ)が録画されていたとしても、それら同一のコンテンツは、再生装置毎に録画されたコンテンツでまとめられ、統合番組表画面P2に重複して表示される。
図7は、図5に示す<チャンネル表示>ボタンE42が選択された場合の統合番組表画面P2の一例を示す図である。図5に示す<チャンネル表示>ボタンE42が選択された場合、DLNA上に接続されているすべての再生装置が保持しているコンテンツがチャンネル毎に統合番組表に表示される。このとき、外部機器の再生装置でも録画されている同一のコンテンツ(重複コンテンツ)は表示せず、夫々の再生装置は、番組が重複して録画されていることを示す識別記号M1を番組の枠(番組欄)の中に表示し、チャンネルが重複して録画されていることを示す識別記号M3をチャンネルの枠(チャンネル蘭)の中に表示する。
例えば、図7に示すように、第1の再生装置10の表示部115の統合番組表画面P2に、<チャンネル1>P611、<チャンネル2>P621、<チャンネル3>P631、<チャンネル4>P641、<チャンネル5>P651、<チャンネ61>P661、<チャンネル7>P671、<チャンネル8>P681、及び<チャンネル9>P691を含むチャンネル群P601が表示されている。チャンネル群P601は、同日に録画されたコンテンツのチャンネルであってもよいし、異なる日付で録画されたコンテンツのチャンネルであってもよい。異なる日付で録画されたコンテンツのチャンネルを表示する場合、統合番組表の上部に日付が表示される。このとき、識別記号M1が、番組A3、番組B2、及び番組D2の枠に表示されている。例えば、識別記号M1は、重複コンテンツを録画している再生装置の数を数字で表示する。図7において、識別記号M1が数字(2)を示す場合には、他の2つの再生装置に同じ番組が記録されていることを示し、識別記号M1が数字(1)を示す場合には、他の1つの再生装置に同じ番組が記録されていることを示す。ここで、識別記号M1が選択されると、重複コンテンツを録画している再生装置を表示する録画機器表示ポップアップ71が統合番組表画面P2上に表示される。録画機器表示ポップアップ71は、重複コンテンツを保持する再生装置を選択するための他機器再生ボタン72、73と、録画機器表示ポップアップ71の表示を切り替えるための切り替えボタン74と、録画機器表示ポップアップ71を閉じるための閉じるボタン75とを備えている。他機器再生ボタン72、73が選択されると、選択した再生装置から再生ストリームを取得して、再生部133によって再生処理が実行される。識別記号M3が選択された場合にも、第1の再生装置10は、第1の識別記号M1が選択された場合とほぼ同等の処理によって、外部機器から取得した再生ストリームを再生する。DLNA上に複数の再生装置が接続されている場合には、切り替えボタン74を選択することによって、録画機器表示ポップアップ71に現在表示されている以外の機器の接続機器表示ボタンが表示される。
図8は、図5に示す<本機だけ表示>ボタンE43が選択された場合の統合番組表画面P2の一例を示す図である。図5に示す<本機だけ表示>ボタンE41が選択された場合、自機で録画されたコンテンツのみを表示する。図8に示すように、第1の再生装置10の表示部115の統合番組表画面P2に、<チャンネル1>P611〜<チャンネル9>P691を含むチャンネル群P601が表示されている。チャンネル群P601は、同日に録画されたコンテンツのチャンネルであってもよいし、異なる日付で録画されたコンテンツのチャンネルであってもよい。異なる日付で録画されたコンテンツのチャンネルを表示する場合、統合番組表の上部に日付が表示される。
図9は、図5に示す<ネットワーク機器だけ表示>ボタンE44が選択された場合の統合番組表画面P2の一例を示す図である。図5に示す<ネットワーク機器だけ表示>ボタンE44が選択された場合、自機以外のネットワーク、例えば、(DLNA)ホームネットワーク上に接続されているすべての再生装置が保持しているコンテンツ(番組)がチャンネル毎に統合番組表として表示される。
例えば、第1の再生装置10の表示部115の画面上で、図5に示す<ネットワーク機器だけ表示>ボタンE44が選択される。この場合、図9に示すように、第2及び第3の再生装置20、30が、夫々保持しているすべてのコンテンツが表示される。図9において、<チャンネル1>P612、<チャンネル2>P622、<チャンネル3>P632、<チャンネル4>P642、及び<チャンネル5>P652を含むチャンネル群P602は、第2の再生装置20でタイムシフト録画されたコンテンツであり、<チャンネル1>P613、<チャンネル2>P623、<チャンネル3>P633、及び<チャンネル4>P643を含むチャンネル群P603は、第3の再生装置30でタイムシフト録画されたコンテンツである。チャンネル群P602及びチャンネル群P603は、同日に録画されたコンテンツのチャンネルであってもよいし、異なる日付で録画されたコンテンツのチャンネルであってもよい。異なる日付で録画されたコンテンツのチャンネルを表示する場合、統合番組表の上部に日付が表示される。例えば、チャンネル群P602、およびP603は、どの機器で録画されたチャンネルであるかを識別できるように背景色が異なって表示される。
図9に示すように、図5に示す<ネットワーク機器だけ表示>ボタンE44が選択された場合、自機以外のネットワーク上に接続されている再生装置が保持するコンテンツが表示される。なお、<ネットワーク機器だけ表示>ボタンE44が選択された場合でも、重複する番組を表示しないこともできる。その場合には、<チャンネル表示>ボタンE42が選択された場合と同様に、第1の識別記号M1が番組の枠に表示される。
図10は、図5に示す<指定ネットワーク機器だけ表示>ボタンE45が選択された場合の統合番組表画面P2の一例を示す図である。図5に示す<指定ネットワーク機器だけ表示>ボタンE44が選択された場合、自機以外のネットワーク、例えば、ホームネットワーク(DLNA)上に接続されている指定ネットワーク機器が保持しているコンテンツのみがチャンネル毎に番組表として表示される。
<指定ネットワーク機器だけ表示>ボタンE45が選択された場合、図10に示すように、図5に示す<チャンネル表示>ボタンE42が選択された際と同様に録画機器表示ポップアップ71が統合番組表画面P2上に表示される。<指定ネットワーク機器だけ表示>ボタンE45が選択された場合、図10に示すように、録画機器表示ポップアップ71は、録画機器表示ポップアップ71の表示を切り替えるための切り替えボタン74と、録画機器表示ポップアップ71を閉じるための閉じるボタン75と、ネットワーク上に接続されている受信装置を示す接続機器表示ボタン76、77とを備えている。
接続機器表示ボタン76、77は、DLNA上に接続されている再生装置を表示する。DLNA上に複数の再生装置が接続されている場合には、切り替えボタン74を選択することによって、録画機器表示ポップアップ71に現在表示されている以外の機器の接続機器表示ボタンが表示される。接続機器表示ボタン76、77が選択された場合には、選択された再生装置のコンテンツがチャンネル毎に統合番組表として第1の再生装置10の表示部115に表示される。図10において、第2の再生装置20を示す接続機器表示ボタン76が選択されたものとする。この場合、図10において、<チャンネル1>P612、<チャンネル1>P622、<チャンネル1>P632、<チャンネル1>P642、<チャンネル1>P652、<チャンネル1>P662、<チャンネル1>P672、<チャンネル1>P682、及び<チャンネル9>P692を含むチャンネル群602は、第2の再生装置20で録画されたコンテンツを示す番組表である。チャンネル群P602は、同日に録画されたコンテンツのチャンネルであってもよいし、異なる日付で録画されたコンテンツのチャンネルであってもよい。異なる日付で録画されたコンテンツのチャンネルを表示する場合、統合番組表の上部に日付が表示される。例えば、チャンネル群P601、P602は、他機で録画されたチャンネルであることが識別できるように背景色が自機の番組表の表示と異って表示される。
なお、<指定ネットワーク機器だけ表示>ボタンE45が選択された場合に、複数の接続機器表示ボタンが選択された場合には、選択された機器に保持されているすべてチャンネルを並べて表示する。この際に重複コンテンツを表示しない場合には、<チャンネル表示>ボタンE42が選択された場合と同様に、第1の識別記号M1が番組の枠に表示される。
(重複コンテンツの再生処理)
次に図11を参照して、統合番組表に表示される重複コンテンツの再生処理について説明する。
本実施形態の再生装置では、重複コンテンツの再生する際に、再生処理モードをチャンネル及び番組毎に設定することができる。再生処理モードは、録画されている時間が長いコンテンツを優先的に再生処理する記録時間優先再生と(記録時間最優先モード)、画質が良いコンテンツ(高画質コンテンツ)を優先的に再生処理する画質優先再生(画質最優先モード)と含む。チャンネル及び番組が記録時間最優先モード又は画質最優先モードであるかを示すために、統合番組表画面P2ではチャンネル蘭及び番組欄に識別記号が表示される。
図11は、重複するチャンネル及び番組の再生処理の識別表示を示す図である。
例えば、図11において、識別記号M2は、記録時間最優先モードが設定されていることを示す記号であり、識別記号M4は、画質最優先モードが設定されていることを示す記号である。番組に対して記録時間最優先モード又は画質最優先モードを設定する場合には、識別記号M2及び識別記号M4は、重複する番組枠何に表示される。また、チャンネルに対して記録時間最優先モード又は画質最優先モードを設定する場合には、識別記号M2及び識別記号M4は、重複するチャンネル枠内に表示される。
(記録時間最優先モードの処理)
記録時間最優先モードでは、再生部133は、重複コンテンツから録画時間が最も長いコンテンツを検出し、録画時間が最も長いコンテンツを保持する機器の再生ストリームを再生する。記録時間が同一の重複コンテンツが検出された場合、再生部133は、記録時間が同一の重複コンテンツの各々の画質を検出し、画質の良いコンテンツを保持する機器の再生ストリームを再生する。複数の外部機器が自機で録画していない重複コンテンツを保持している場合、再生部133は、それら複数の機器に対してユーザにより予め設定されている再生する優先順位(再生優先順位)に従って再生ストリームを再生する。なお、チャンネルに対して記録時間最優先モードが設定された場合、再生部133は、設定されるチャンネルの番組毎に記録時間が最も長いコンテンツの検出を繰り返し、検出の度に最も記録時間が長いコンテンツを再生する。
次に、夫々の機器が所定のコンテンツを部分的に録画している場合の記録時間最優先モードの再生処理について説明する。
記録時間最優先モードにおいて、夫々の機器が所定の番組を部分的にしか録画していない場合、再生部133は、再生可能な開始時刻が最も早いコンテンツから再生を開始する。
図12は、各機器で番組が部分的に録画されている場合の記録時間最優先モードの処理を示すタイミングチャートである。図12は、説明の便宜上、各機器で録画されている重複コンテンツを並べて表した図であり、統合番組表画面を示す図ではない。図12において、チャンネル毎に記録時間最優先モードが設定されているものとする。また、図12において、矢印の方向に時間が経過する。また、矢印に対して垂直な方向に複数の機器で録画された夫々の番組A7が並べられている。図12において、<番組A7>P711は、第1の再生装置10で録画された重複コンテンツであり、<番組A7>P712は、第2の再生装置20で録画された重複コンテンツであり、<番組A7>P713は、第3の再生装置30で録画された重複コンテンツである。ここで、<番組A7>P711、<番組A7>P712、<番組A7>P713の順に画質が良いものとする。また、図12において、ブランク(空欄)部分は、コンテンツが録画されていないことを示している。なお、再生中のコンテンツから重複コンテンツに再生を移動する場合には、現在再生中のコンテンツの録画終了時刻に到達する前にバックグラウンドで検出した重複コンテンツを再生しはじめておく。重複コンテンツが検出できない場合には、再生をストップしてもよいし、スキップしてもよい。
図12(a)は、再生開始時刻が早い重複コンテンツから記録時間が長い重複コンテンツに再生をシフト(移動)する例を示すタイミングチャートである。図12(a)において、<番組A7>P711が最も早い開始時刻からコンテンツが録画され、<番組A7>P712が最も長い時間でコンテンツが録画されている。この場合、再生部133は、<番組A7>P711から再生を始め、<番組A7>P711の録画が終了する数秒前から他の機器で保持されている重複コンテンツの内、最も長い時間で録画されている重複コンテンツ<番組A7>P712を検出する。<番組A7>P711の再生が終了する際に、再生部133は、検出した<番組A7>P712の再生ストリームを切り替え、番組A7の続きを再生する。
図12(b)は、開始時刻は同じであるが他の機器で最も長い時間で番組が録画されている重複コンテンツに再生をシフトする例を示すタイミングチャートである。図12(b)において、<番組A7>P711及び<番組A7>P712が最も早い開始時刻からコンテンツが録画され、<番組A7>P712が最も長い時間でコンテンツが録画されている。
再生部133は、最も長い時間で録画されているコンテンツを検出し、最も長い時間で録画されている<番組A7>P712の再生ストリームに切り替え、番組A7を再生する。
図12(c)は、番組の途中から録画されている場合において再生開始時刻が早い重複コンテンツから再生終了時刻が遅い重複コンテンツに再生をシフトする例を示すタイミングチャートである。図12(c)において、<番組A7>P712が番組の途中から録画されている場合で最も早い開始時刻からコンテンツが録画され、<番組A7>P713が番組の途中から録画されている場合で最も遅い時刻までコンテンツが録画されている。この場合、再生部133は、<番組A7>P712から再生を始め、<番組A7>P712の録画が終了する数秒前から他の機器で保持されている重複コンテンツの内、録画終了時刻が最も遅い重複コンテンツ<番組A7>P713を検出する。<番組A7>P712の再生が終了する際に、再生部133は、検出した<番組A7>P713の再生ストリームに切り替え、番組A7の続きを再生する。
図12(d)は、再生開始時刻が早い重複コンテンツから同じ再生終了時刻の複数の重複コンテンツがある場合において再生をシフトする例を示すタイミングチャートである。図12(d)において、<番組A7>P712が最も早い開始時刻からコンテンツが録画され、<番組A7>P711及び<番組A7>P713が同じ録画終了時刻まで録画されている。この場合、再生部133は、<番組A7>P712から再生を始め、<番組A7>P712の録画が終了する数秒前から他の機器で保持されている重複コンテンツの内、録画終了時刻が最も遅い重複コンテンツを検出する。再生部133は、録画終了時刻が最も遅いコンテンツが複数検出された場合、画質の良いコンテンツ、例えば、<番組A7>P711を検出する。<番組A7>P712の再生が終了する際に、再生部133は、検出した<番組A7>P711の再生ストリームに切り替え、番組A7の続きを再生する。
図12(e)は、再生開始時刻が早い重複コンテンツから再生終了時刻が遅い重複コンテンツに再生をシフトする例を示すタイミングチャートである。図12(e)において、<番組A7>P712が最も早い開始時刻からコンテンツが録画され、<番組A7>P713が最も遅い時刻までコンテンツが録画されている。この場合、再生部133は、<番組A7>P712から再生を始め、<番組A7>P712の録画が終了する数秒前から他の機器で保持されている重複コンテンツの内、録画終了時刻が最も遅い重複コンテンツ<番組A7>P713を検出する。<番組A7>P712の再生が終了する際に、再生部133は、検出した<番組A7>P713の再生ストリームに切り替え、番組A7の続きを再生する。
(画質最優先モードの処理)
画質最優先モードでは、再生部133は、重複コンテンツから画質が最も良いコンテンツ(高画質コンテンツ)を検出し、高画質コンテンツを保持する機器の再生ストリームを再生する。画質が同一の重複コンテンツが検出された場合、再生部133は、画質が同一の重複コンテンツの各々の記録時間を検出し、記録時間が最も長いコンテンツを保持する機器の再生ストリームを再生する。重複コンテンツの条件が全ての機器で同一であった場合、再生部133は、自機で録画しているコンテンツを優先して再生する。複数の外部機器が自機で録画していない重複コンテンツを保持している場合、再生部133は、それら複数の機器に対してユーザにより予め設定されている再生優先順位に従って再生ストリームを再生する。または、再生部133は、重複コンテンツを保持する機器を検出した順に再生ストリームを再生する。なお、チャンネルに対して画質最優先モードが設定された場合、再生部133は、設定されるチャンネルの番組毎に画質が最も良いコンテンツの検出を繰り返し、検出の度に最も画質が良いコンテンツを再生する。
次に、夫々の機器が所定のコンテンツを部分的に録画している場合の記録時間最優先モードの再生処理について説明する。画質最優先モードにおいて、夫々の機器が所定のコンテンツを部分的にしか録画していない場合、再生部133は、画質が最も良いコンテンツから再生を開始する。画質最優先モードでは、画質を録画番組終了時点で判定する場合と録画先頭時点で判定する場合とがある。なお、再生中のコンテンツから重複コンテンツに再生を移動する場合には、現在再生中のコンテンツの録画終了時刻に到達する前にバックグラウンドで検出した重複コンテンツを再生しはじめておく。重複コンテンツが検出できない場合には、再生をストップしてもよいし、スキップしてもよい。
はじめに、画質を録画番組終了時点で判定する場合(終了判定)について以下で説明する。終了判定では、再生部133は、再生を始めた重複コンテンツが終了する際に、他の機器に録画されている重複コンテンツから以下に示すいくつかの再生処理に従って再生を移動(シフト)する。
図13は、各機器で番組が部分的に録画されている場合の画像最優先モードの終了判定の再生処理を示すタイミングチャートである。図13は、図12と同様に、説明の便宜上、各機器で録画されている重複コンテンツを並べて表した図であり、統合番組表画面を示す図ではない。図13において、チャンネル毎に記録時間最優先モードが設定されているものとする。また、図13において、矢印の方向に時間が経過する。また、矢印に対して須直な方向に複数の機器で記録された夫々の番組A7が並べられている。図13に示す参照符号は、図12と同等である。ここで、<番組A7>P711、<番組A7>P712、<番組A7>P713の順に画質が良いものとする。すなわち、画質の良さは、P711>P712>P713、である。また、図13において、ブランク(空欄)部分は、コンテンツが録画されていないことを示している。
図13(a)は、画質が良い重複コンテンツから記録時間が長い重複コンテンツに再生をシフトする例を示すタイミングチャートである。図13(a)において、再生部133は、<番組A7>P711から再生を始め、<番組A7>P711の録画が終了する数秒前から他の機器で保持されている重複コンテンツの内、最も記録時間が長い重複コンテンツ<番組A7>P712を検出する。<番組A7>P711の再生が終了する際に、再生部133は、検出した<番組A7>P712の再生ストリームを切り替え、番組A7の続きを再生する。
図13(b)は、最も画質が良い重複コンテンツから次に画質が良い重複コンテンツに再生をシフトする例を示すタイミングチャートである。図13(a)において、再生部133は、<番組A7>P711から再生を始め、<番組A7>P711の録画が終了する数秒前から他の機器で録画されている重複コンテンツの内、他の機器で保持されているコンテンツ内で最も画質の良い重複コンテンツ<番組A7>P712を検出する。<番組A7>P711の再生が終了する際に、再生部133は、検出した<番組A7>P712の再生ストリームを切り替え、番組A7の続きを再生する。
図13(c)は、録画開始時刻が最も早い重複コンテンツから画質の良い重複コンテンツ、録画終了時刻が最も遅い重複コンテンツと順に再生をシフトする例を示すタイミングチャートである。図13(c)において、<番組A7>P712が最も早い録画開始時刻からコンテンツが録画され、<番組A7>P713が最も遅い録画終了時刻までコンテンツが録画されている。再生部133は、録画開始時刻が最も早い<番組A7>P712の再生ストリームを再生し、<番組A7>P712の再生が終了する数秒前に最も画質が良く録画されている重複コンテンツ<番組A7>P711を検出する。<番組A7>P712の再生が終了する際に、再生部133は、<番組A7>P711の再生ストリームに切り替え、<番組A7>P711の再生ストリームを再生する。さらに、再生部133は、<番組A7>P711の再生が終了する数秒前に最も録画終了時刻が遅い重複コンテンツ<番組A7>P713を検出する。<番組A7>P711の再生が終了する際に、再生部133は、<番組A7>P713の再生ストリームに切り替え、番組A7の続きを再生する。
図13(d)は、録画開始時刻が最も早いコンテンツから順に再生をシフトする例を示すタイミングチャートである。図13(d)において、<番組A7>P711が最も早い録画開始時刻からコンテンツが録画され、<番組A7>P712が2番目に早い録画開始時刻からコンテンツが録画され、<番組A7>P713が3番目に早い録画開始時刻からコンテンツが録画されている。再生部133は、録画開始時刻が最も早い<番組A7>P711の再生ストリームを再生し、<番組A7>P711の再生が終了する数秒前に次に録画開始時刻が早い重複コンテンツ<番組A7>P712を検出する。<番組A7>P711の再生が終了する際に、再生部133は、<番組A7>P712の再生ストリームに切り替え、<番組A7>P712の再生ストリームを再生する。さらに、再生部133は、録画開始時刻が2番目に早い<番組A7>P711の再生ストリームを再生し、<番組A7>P712の再生が終了する数秒前に次に録画開始時刻が早い重複コンテンツ<番組A7>P713を検出する。<番組A7>P712の再生が終了する際に、再生部133は、<番組A7>P713の再生ストリームに切り替え、番組A7の続きを再生する。
図13(e)は、録画開始時刻が最も早い重複コンテンツから画質の良い重複コンテンツ、及び録画終了時刻が最も遅い重複コンテンツの順に再生をシフトする例を示すタイミングチャートである。図13(e)において、<番組A7>P711が最も早い録画開始時刻から重複コンテンツが録画され、<番組A7>P712が2番目に早い録画開始時刻から重複コンテンツが録画され、<番組A7>P712及び<番組A7>P713が同じ時刻から録画開始時刻から重複コンテンツが録画されている。再生部133は、録画開始時刻が最も早い<番組A7>P713の再生ストリームを再生し、<番組A7>P713の再生が終了する数秒前に画質が良い重複コンテンツ<番組A7>P711を検出する。<番組A7>P713の再生が終了する際に、再生部133は、<番組A7>P711の再生ストリームに切り替え、<番組A7>P711の再生ストリームを再生する。さらに、再生部133は、<番組A7>P711の再生が終了する数秒前に録画終了時刻が最も遅いコンテンツ<番組A7>P712を検出する。<番組A7>P711の再生が終了する際に、再生部133は、<番組A7>P712の再生ストリームに切り替え、番組A7の続きを再生する。
次に、画質を録画番組先頭時点で判定する場合(先頭判定)について以下で説明する。先頭判定では、再生部133は、再生を始めた重複コンテンツが他の接続機器よりも画質が良くない場合や、録画終了時刻が他の接続機器に保持されている重複コンテンツよりも遅い場合を検出した際に、現在再生している重複コンテンツから以下に示すいくつかの再生処理に従って再生を他の機器の重複コンテンツに移動(シフト)する。
図14は、各機器で番組が部分的に録画されている場合の画像最優先モードにおける先頭判定の再生処理を示すタイミングチャートである。図14は、図12と同様に、説明の便宜上、各機器で録画されている重複コンテンツを並べて表した図であり、統合番組表画面を示す図ではない。図14において、チャンネル毎に記録時間最優先モードが設定されているものとする。また、図14において、矢印の方向に時間が経過する。また、矢印に対して須直な方向に複数の機器で記録された夫々の番組A7が並べられている。図14に示す参照符号は、図13と同等である。ここで、<番組A7>P711、<番組A7>P712、<番組A7>P713の順に画質が良いものとする。すなわち、画質の良さは、P711>P712>P713、である。また、図14において、ブランク(空欄)部分は、コンテンツが録画されていないことを示している。
図14(a)は、画質が良い重複コンテンツから記録時間が長い重複コンテンツに再生をシフトする例を示すタイミングチャートである。図14(a)において、再生部133は、<番組A7>P711から再生を始め、<番組A7>P711の再生が開始された際に他の機器で保持されている重複コンテンツの内、最も記録時間が長い重複コンテンツ<番組A7>P712を検出する。<番組A7>P711の再生が終了する際に、再生部133は、検出した<番組A7>P712の再生ストリームを切り替え、番組A7の続きを再生する。
図14(b)は、最も画質が良い重複コンテンツから次に画質が良い重複コンテンツに再生をシフトする例を示すタイミングチャートである。図14(a)において、再生部133は、<番組A7>P711から再生を始め、<番組A7>P711の再生が開始された際に他の機器で録画されているコンテンツの内、他の機器に保持されている重複コンテンツ内で最も画質の良い重複コンテンツ<番組A7>P712を検出する。<番組A7>P711の再生が終了する際に、再生部133は、検出した<番組A7>P712の再生ストリームを切り替え、番組A7の続きを再生する。
図14(c)は、録画開始時刻が最も早い重複コンテンツから画質の良い重複コンテンツ、録画終了時刻が最も遅い重複コンテンツと順に再生をシフトする例を示すタイミングチャートである。図14(c)において、<番組A7>P712が最も早い録画開始時刻からコンテンツが録画され、<番組A7>P713が最も遅い録画終了時刻までコンテンツが録画されている。再生部133は、録画開始時刻が最も早い<番組A7>P712の再生ストリームを再生し、<番組A7>P712の再生が開始された際に最も画質が良く録画されている重複コンテンツ<番組A7>P711を検出する。<番組A7>P711の録画開始時刻のシーンに達した際に、再生部133は、<番組A7>P711の再生ストリームに切り替え、<番組A7>P711の再生ストリームを再生する。さらに、再生部133は、<番組A7>P711の再生が終了する数秒前に最も録画終了時刻が遅いコンテンツ<番組A7>P713を検出する。<番組A7>P711の再生が終了する際に、再生部133は、<番組A7>P713の再生ストリームに切り替え、番組A7の続きを再生する。
図14(d)は、録画開始時刻が最も早いコンテンツから画質の良いコンテンツの順に再生をシフトする例を示すタイミングチャートである。図14(d)において、<番組A7>P711が最も早い録画開始時刻からコンテンツが録画され、<番組A7>P712が2番目に早い録画開始時刻からコンテンツが録画され、<番組A7>P713が3番目に早い録画開始時刻からコンテンツが録画されている。再生部133は、録画開始時刻が最も早い<番組A7>P711の再生ストリームを再生し、<番組A7>P711の再生が開始された際に、次に録画開始時刻が早い重複コンテンツを<番組A7>P712検出する。<番組A7>P712の録画開始時刻に達する際に、再生部133は、<番組A7>P712の再生ストリームに切り替え、<番組A7>P712の再生ストリームを再生する。さらに、再生部133は、<番組A7>P712の再生が終了する数秒前に続きのコンテンツを録画している機器から最も画質の良い重複コンテンツ<番組A7>P713を検出する。<番組A7>P712の再生が終了する際に、再生部133は、<番組A7>P713の再生ストリームに切り替え、番組A7の続きを再生する。
図14(e)は、録画開始時刻が最も早いコンテンツから、画質の良い重複コンテンツ、及び録画終了時刻が最も遅い重複コンテンツの順に再生をシフトする例を示すタイミングチャートである。図14(e)において、<番組A7>P711が最も画質が良いコンテンツ、且つ途中で<番組A7>P711の一部が録画されずに最も録画終了時刻の遅いコンテンツが録画され、<番組A7>P712が2番目に画質が良いコンテンツが録画され、<番組A7>P713が最も録画時間が長いコンテンツが録画されている。再生部133は、録画開始時刻が最も早い<番組A7>P713の再生ストリームを再生し、<番組A7>P713の再生が開始した際に画質が良い重複コンテンツ<番組A7>P711を検出する。<番組A7>P711の録画開始時刻に達した際に、再生部133は、<番組A7>P711の再生ストリームに切り替え、<番組A7>P711の再生ストリームを再生する。さらに、再生部133は、<番組A7>P711の再生が終了する数秒前に2番目に画質の良い重複コンテンツ<番組A7>P712を検出する。<番組A7>P711の再生が終了する際に、再生部133は、<番組A7>P712の再生ストリームに切り替え、番組A7の続きを再生する。再生部133は、<番組A7>P713の再生が終了する数秒前に画質の良い重複コンテンツ<番組A7>P711を検出する。<番組A7>P713の再生が終了する際に、再生部133は、<番組A7>P711の再生ストリームに切り替え、番組A7の続きを再生する。
前述の実施形態によれば、DLNA上で接続されている機器が録画しているコンテンツの番組情報取得し、要求した機器の表示部で一括に表示することができる。したがって、DLNA上で接続されている機器であれば、本機及び他機であること意識することなく、タイムシフト録画されているコンテンツを表示し、再生することができる。この結果、ユーザーの操作性が簡易化できる。
なお、前述の実施形態において、第1の再生装置10、第2の再生装置20、および第3の再生装置30は、夫々、タイムシフト録画及びプライベート録画に対応するタイムシフトマシンとしたが、タイムシフト録画及び/又はプライベート録画に対応していなくともよい。また、第1、第2、及び第3の再生装置10、20、30は、タイムシフト録画及びプライベート録画の両方に対応するものと、プライベート録画にのみ対応しているものとが含まれていてもよい。
なお、前述の実施形態において、再生装置10は、統合番組表にネットワーク、例えば、DLNA上に接続されている自機以外の番組表、例えば、再生装置20及び再生装置30の番組表を表示する際に、ネットワークの接続を示す接続アイコンを表示してもよい。図15は、統合番組表にネットワーク上の他機器の番組表を表示する画面の一例を示す図である。図15において、B151は、自機の無線接続の状況を示す無線接続アイコンであり、B152は、自機の有線接続の状況を示す有線接続アイコンである。例えば、無線接続アイコンB151は、統合番組表にDLNA上の他機器の番組表を表示され、且つ自機が無線通信によってネットワークに接続されている場合に、点灯する。また、無線接続アイコンB151は、受信される無線信号の信号強度によって表示が変化する。例えば、無線接続アイコンB151は、信号強度が強い場合には、表示されるバーの数が増加し、信号強度が弱い場合には、表示されるバーの数が減少する。同様に、有線接続アイコンB152は、統合番組表にDLNA上の他機器の番組表を表示され、且つ自機が有線によってネットワークに接続されている場合に、点灯する。
また、無線接続アイコンB151及び有線接続アイコンB152は、点灯の仕方や色彩の表示によって接続の状態を示してもよい。例えば、無線接続アイコンB151及び有線接続アイコンB152は、赤色の場合には、通信上のエラーを示す。
前述のように、ネットワークの接続状況を示す接続アイコン(B151及びB152)を表示することによって、統合番組表が他機器の番組表を含んで表示されている際に、ネットワークへの接続の状態を容易に確認することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許の請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。