JP6377438B2 - 担体から金属細部要素を取り除く方法 - Google Patents

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Description

本発明は、概して、担体(substrate)から金属細部要素(metal detail)を取り除く方法に関し、特に、誘電材料から金属細部要素を取り除く方法に関する。
ヘリコプターのローターブレードや航空機のプロペラの多くは、その前縁に、犠牲浸食ストリップ(sacrificial erosion strip)が取り付けられている。通常、このような浸食ストリップは、ニッケル、チタン、ステンレス鋼、及び/又はその他の金属によって、金属細部要素として形成されている。当該金属細部要素は、雨、砂、埃、その他の物体の衝突による損傷からローターブレードまたはプロペラを保護するような構成とされている。このような金属細部要素は、時間が経つにつれて摩耗するため、定期的に取り外し、新しい金属細部要素と交換しなければならない。
ローターブレードやプロペラが金属材料によって形成されている場合は、金属細部要素は、当該ローターブレードやプロペラの前縁に、機械的な固定及び/又は接着剤を用いた接合によって取り付けてもよい。摩耗した金属部品の交換は、留め具を外し、この留め具又は新しい留め具を用いて新しい金属細部要素を金属ローターブレード又はプロペラに取り付けることによって行われる。金属細部要素が金属製のローターブレード又はプロペラに接着剤によって接合されている場合は、冷却削り取り(cool-and-chip-away)によって取り除いてもよい。この方法では、ローターブレード又はプロペラを冷却することによって接着力を弱める。次に、ハンマーやチゼルを用いて、金属製のローターブレード又はプロペラから金属細部要素を剥ぎ取ることによって、金属細部要素を取り除けばよい。
ローターブレードやプロペラが繊維強化グラファイト・エポキシ材料などの複合材料によって形成されている場合、この複合材料製のローターブレードやプロペラに、上記のような金属細部要素を接着剤を用いて接合してもよい。比較的新しいエポキシ接着剤は、低温では、その下にあるローターブレードやプロペラを形成する複合材料よりも強い場合がある。このような新しいエポキシ接着剤が用いられている場合は、強度が高いために、冷却削り取り(cool-and-chip-away)によって複合材料製のローターブレードやプロペラから金属細部要素を取り除くことができない場合がある。
このように、当分野では、複合材料によって形成されたローターブレードやプロペラから金属細部要素を取り除くための方法が必要とされている。
ローターブレードまたはプロペラから金属細部要素を取り除くことに関連する、上述したような問題点は、物品の誘電材料から金属細部要素を取り除く方法を提供する本願の開示によって、特に改善及び緩和される。当該方法は、金属細部要素の少なくとも一部が浸漬するように電解液内に物品を配置する工程を含む。当該方法は、さらに、少なくとも1つの陰極を、金属細部要素から離間させて電解液内に位置させる工程と、金属細部要素に電流を流す工程とを含んでよい。当該方法は、さらに、金属細部要素への通電に応じて、誘電材料から金属細部要素を剥離する工程を含んでよい。
別の実施形態において、物品の誘電材料から金属細部要素を取り除く方法が開示される。当該方法は、金属細部要素の一部にマスキング層を塗布することによって、金属細部要素にマスク部と非マスク部とを形成する工程をさらに含んでもよい。非マスク部は電解液に曝露される。物品は、金属細部要素の少なくとも一部が浸漬するように、電解液内に配置してもよい。当該方法は、少なくとも1つの陰極を、金属細部要素から離間させて電解液内に位置させる工程と、金属細部要素に電流を流す工程と、を含んでよい。当該方法は、さらに、金属細部要素への通電に応じて、金属細部要素を剥離する工程を含んでよい。
また、複合材料製のローターブレード又はプロペラから浸食ストリップを取り除く方法も開示している。当該方法は、浸食ストリップの少なくとも一部が電解液に浸漬するように、ローターブレード又はプロペラを電解液内に配置する工程を含む。当該浸食ストリップは、金属材料によって形成されており、誘電接着層によってローターブレード又はプロペラに取り付けられていてよい。当該方法は、陰極を浸食ストリップから離間させて電解液内に位置させる工程と、当該浸食ストリップに電流を流す工程とを、さらに含んでよい。また、当該方法は、浸食ストリップへの通電に応じて、誘電接着層から浸食ストリップを剥離する工程を含んでよい。
要約すると、本発明の一側面によれば、物品の誘電材料から、当該誘電体材料に取り付けられた金属細部要素を取り除く方法が提供される。当該方法は、金属細部要素の少なくとも一部が浸漬するように電解液内に物品を配置する工程と、少なくとも1つの陰極を、金属細部要素から離間させて電解液内に位置させる工程と、金属細部要素に電流を流す工程と、金属細部要素への通電に応じて、誘電材料から金属細部要素を剥離する工程と、を含む。
好適には、当該方法は、金属細部要素の一部にマスキング層を塗布することによって、金属細部要素にマスク部と非マスク部とを形成する工程をさらに含み、非マスク部は電解液に曝露されており、金属細部要素への通電に応じて、非マスク部を除去する工程をさらに含む。
好適には、金属細部要素の剥離中、金属細部要素からマスキング層を漸次的に取り除くことをさらに含む。
好適には、当該方法は、金属細部要素が陽極接続部から電気的に分離された金属アイランド部になる可能性のある金属細部要素の未剥離部分を検出すべく、マスキング層の縁部を監視する工程と、マスキングシーラントをマスキング層の縁部に沿って塗布することにより、マスキングシーラントが少なくとも部分的に未剥離部分に重なるようにする工程と、マスキングシーラントの塗布の後に、金属細部要素に対する通電を再開する工程と、をさらに含む。
好適には、当該方法は、導電性ストラップによって金属アイランド部を陽極接続部に接続する工程と、導電性ストラップを介して金属アイランド部に電流を流す工程と、誘電材料から前記金属アイランド部を剥離する工程と、をさらに含む。
好適には、当該方法において、誘電材料は、ガラス、セラミック、プラスチック、高分子材料の少なくとも1つを含む。
好適には、当該方法において、高分子材料は、金属細部要素を担体に取り付ける接着剤を含む。
好適には、当該方法において、担体は、金属材料及び複合材料の少なくとも1つによって形成されている。
好適には、当該方法において、複合材料は、繊維強化ポリマーマトリックス材料を含む。
好適には、当該方法において、金属細部要素は、少なくとも約0.002インチの厚みを有する。
好適には、当該方法は、物品の担体に、担体が電解液に接触しないようにマスキング層を塗布する工程をさらに含む。
好適には、当該方法において、少なくとも1つの陰極を電解液内に位置させる工程は、陰極の少なくとも一部を電解液に浸漬することを含む。
好適には、当該方法において、陰極は金属細部要素に適合する形状を有する。
好適には、当該方法において、少なくとも1つの陰極は、物品の両側に配置された一対の陰極を含む。
好適には、当該方法において、電流は直流を含む。
好適には、当該方法において、金属細部要素に電流を流す工程は、電流の電圧を一定に保つことと、金属細部要素を剥離する際は電流のアンペア数が変化するのを可能にすることと、を含む。
本発明の別の側面によれば、物品の誘電材料から金属細部要素を取り除く方法が提供される。当該方法は、誘電材料に取り付けられた金属細部要素を有する物品を用意する工程と、金属細部要素の一部にマスキング層を塗布することによって、マスク部と非マスク部とを形成する工程とを含み、非マスク部は電解液に曝露され、金属細部要素の少なくとも一部が浸漬するように物品を電解液内に配置する工程と、少なくとも1つの陰極を、金属細部要素から離間させて電解液内に位置させる工程と、金属細部要素に電流を流す工程と、金属細部要素への通電に応じて、金属細部要素を剥離する工程と、をさらに含む。
好適には、当該方法は、金属細部要素の剥離中、金属細部要素からマスキング層を漸次的に取り除くことをさらに含む。
好適には、当該方法は、誘電材料から金属細部要素が剥離されるまで、陽極接続部と、金属細部要素の大部分との間に、連続的な導通経路を維持する工程をさらに含む。
本発明のさらに別の側面によれば、浸食ストリップを取り除くための方法が提供される。当該方法は、浸食ストリップの少なくとも一部が浸漬するようにローターブレード及びプロペラの少なくとも1つを電解液内に配置する工程を含み、当該浸食ストリップは金属材料によって形成され、誘電接着層によってローターブレード又はプロペラに取り付けられており、陰極を、浸食ストリップから離間させて電解液内に浸漬する工程と、浸食ストリップに電流を流す工程と、浸食ストリップへの通電に応じて、接着層から浸食ストリップを剥離する工程と、を含む。
上述した特徴、機能、利点は、本願の開示の様々な実施形態によって個別に達成することができ、あるいは、さらに他の実施形態と組み合わせてもよく、そのさらなる詳細は、以下の記載及び図面を参照することによってより明らかになるものである。
本願の開示のこれらの特徴及びその他の特徴は、図面を参照することによって、より明らかになるであろう。全図面を通して、共通の符号は共通の部材を指している。
ローターブレードを有するヘリコプターの側面図である。 ヘリコプターのメインローターブレードの斜視図である。 図2のメインローターブレードの部分分解図であり、メインローターブレードの前縁に取り付けられた金属細部要素を示す。 図3の線4に沿ったメインローターブレードの断面図であり、エポキシ接着剤などの誘電材料によってメインローターブレードに取り付けられた金属細部要素を示す。 金属細部要素が接着されたメインローターブレードの断面図である。 メインローターブレードの端面図であり、1つ又はそれ以上のインサートが取り付けられた端部を示す。 誘電材料から金属細部要素を取り除く方法の1つまたはそれ以上の工程を含むフローチャートである。 ローターブレードとして表された物品であって、誘電材料によって当該物品の担体に接着された金属細部要素を有する物品の側面図である。 物品の端面図であって、前縁に金属細部要素が取り付けられた状態を示す。 物品の側面図であって、金属細部要素の一部にマスキング層を塗布することにより、当該金属細部要素にマスク部と非マスク部とを形成した状態を示す。 物品の端面図であり、金属細部要素に陽極導線が取り付けられた状態を示す。 電解液に浸漬した物品を示す斜視図であり、陽極(すなわち金属細部要素)が電源の陽端子に接続され、陰極が電源の陰端子に接続された状態を示す。 電解液に浸漬した物品を示す端面図であり、単一構造として形成された陰極の一実施形態を示す。 電解液に浸漬した物品を示す端面図であり、金属細部要素の両側に配置された一対の陰極を示す。 物品の側面図であり、金属細部要素に対して電流を印加した結果、金属細部要素の非マスク部の初期剥離が起こった状態を示す。 物品の側面図であり、マスキング部を縁側から一部除去し、剥離の対象となる新たな非マスク部を金属細部要素に形成した状態を示す。 物品の側面図であり、金属細部要素のマスク部のマスキング縁部に沿って、金属アイランド部が形成された状態を示す。 物品の一部を示す拡大図であり、マスキング縁部に沿って形成された金属アイランド部を示す。 マスキング縁部の潜在的金属アイランド部が形成された箇所に、非導電性シーラントを塗布した状態を示す。 マスキング縁部に沿ったシーラントの塗布に続いて、金属細部要素に対する電流の印加を再開した後に、金属アイランド部が小さくなった状態を示す。 マスキング縁部に沿ったシーラントを塗布した結果、剥離によって潜在的金属アイランド部が取り除かれた状態を示す。 物品の側面図であり、マスキング部の一部をさらに除去し、剥離プロセスによる除去の対象となる新たな非マスク部を金属細部要素に形成した状態を示す。 物品の側面図であり、剥離プロセスによる剥離の対象となる、金属細部要素の残りの露出部を示す。 物品の側面図であり、物品の誘電材料に残った金属アイランド部を示す。 物品の側面図であり、金属アイランド部の剥離を行うため、金属アイランド部を陽極接続部に接続する導電性ストラップを示す。 剥離プロセスによって金属細部要素を取り除いた後の物品の側面図である。 物品の端面図であり、金属細部要素が剥離された状態を示す。 航空機のサービス及び製造の方法のフローチャートである。 航空機のブロック図である。
以下、本願の開示の様々な実施形態を示すための図面を参照する。図1はヘリコプター100の側面図であり、当該ヘリコプターは、コックピット102を含む機体、メインローター112、テールブーム106、テールブーム106に取り付けられたテールローター108、メインローター112及びテールローター108を駆動するためのエンジン/トランスミッション104を有する。メインローター112及びテールローター108は、それぞれ複数のローターブレード110を有していてよい。
図2は、ヘリコプター100のメインローターのローターブレード110の一実施形態を示す斜視図である。当該ローターブレード110は、翼付根114から翼先端116まで伸びている。また、ローターブレード110は、後縁120及び前縁118を有してよい。前縁118は、雨、砂、埃、屑、その他の物体の衝突による損傷からローターブレード110を保護する構成とされた浸食ストリップ152を含んでいてよい。浸食ストリップ152は、金属細部要素150として形成されていてもよく、ニッケル、チタン、ステンレス鋼、及び/又はその他の金属材料又は合金によって形成されていてもよい。
図3は、図2のローターブレード110の分解斜視図であり、金属細部要素150を示している。当該金属細部要素は、例えば、ローターブレード110の前縁118に、接着層126(図2)によって取り付けられている。金属細部要素150は、ローターブレード110とは別体の部品として形成されていてもよい。この点で、ローターブレード110は、金属材料及び/又は繊維強化ポリマーマトリックス材料などの複合材料によって形成されていてもよい。一実施形態において、金属細部要素150は、例えば、電鋳法、機械加工、または鋳造によって形成され、あるいは、ローターブレード110とは別体の部品として金属細部要素150を製造するための他の製造方法によって形成されてもよい。一実施形態において、金属細部要素150はローターブレードに対して非メッキ(non-plated)要素として、別個に形成してからローターブレード110に取り付けてもよい。
好適には、本願の開示は、金属材料、複合材料、及び/又は誘電材料124によって形成されたローターブレード110などの物品136から、金属細部要素150を取り除くための剥離(deplating)プロセスを含む。以下に詳しく述べるように、この剥離プロセスは、電気分解を用いて、誘電材料124(例えば非導電性材料)から金属材料を剥離することを含んでよい。また、ここではローターブレードの場合について述べるが、本願において開示される剥離プロセスは、特定のものに限定されず、あらゆるサイズ、形状、構造を有するあらゆるタイプの物品136の誘電材料124から、あらゆるサイズ、形状、構造を有する金属細部要素150を取り除くために実施してよい。
図4は、図3のローターブレード110の分解断面図である。ローターブレード110は、例えば、D型翼桁(D-spar)122を含む。当該D型翼桁122は、例えば、ローターブレード110の主要な負荷支持構成要素である。一実施形態において、D型翼桁122は、例えば、上述した繊維強化ポリマーマトリックス材料などの複合材料によって形成されている。D型翼桁122は、略中実の断面を有するものとして図示しているが、D型翼桁122は中空の断面(図示せず)を有していてもよい。ローターブレード110は、一対のガラス繊維製又は金属製の表面板(図示せず)によって挟まれたハニカムコア130をさらに含んでいてもよい。当該ハニカムコア130及び/又は表面板をD型翼桁122に連結することによって、ローターブレード110の後縁120部分が形成されていてよい。金属細部要素150(例えば浸食ストリップ152)を、D型翼桁122におけるローターブレード110の前縁118に接着することにより、D型翼桁122が金属細部要素150の担体128として機能するようにしてもよい。ただし、金属細部要素150はローターブレード110のどの位置に接合してもよく、D型翼桁122などの前縁118に接合するとは限らない。
図5は、組み立てられた状態のローターブレード110の断面図であり、接着剤などの誘電材料124を用いて、金属細部要素150が前縁118に接着された状態を示す。一実施形態において、例えば、エポキシ接着剤によって形成された接着層126によって、金属細部要素150がローターブレード110の担体128に取り付けられている。本願の開示において、誘電材料124は、非導電性材料、あるいは、導電率が比較的低いまたは電気抵抗が比較的大きい材料として定義される。一実施形態において、誘電材料124は、例えば、電気抵抗が約1×10-6オームメーター(Ω-m)より大きい材料を含んでもよい。例えば、一実施形態において、ここで用いる誘電材料は、ガラス、セラミック、プラスチック、ゴム、高分子材料、及び、電気抵抗が約1×10-6オーム-メーター(Ω-m)より大きいあらゆる材料を含んでもよい。
図5において、金属細部要素150の厚みは一定であってもよいし、変化していてもよい。例えば、金属細部要素150は、当該金属細部要素150のノーズ部(nose)154(図4)において、より大きな厚み162(図4)を有し、当該金属細部要素150後端156(図4)において、より小さな厚み162となるよう、次第に薄くなっていてもよい。一実施形態において、金属細部要素150は、例えば、ノーズ部154での厚み162が約0.15インチに及ぶあるいはそれ以上であり、後端156での厚みが約0.002〜0.030インチの範囲であってよい。この点について言えば、本願で開示される剥離プロセスは、いかなる厚みの金属細部要素150の剥離にも効果的であり、特定の厚みのものに限定されない。この剥離プロセスは、0.002インチ以上の厚みを有する金属細部要素150の剥離に効果的である。例えば、一実施形態において、この剥離プロセスによって0.010インチ又はそれ以上の厚みを有する金属細部要素150を剥離してもよい。
好適には、当該剥離プロセスは、例えば、従来の電気メッキ法によって担体128(図示せず)に形成された(例えば、担体を被覆する)金属被膜の厚みよりも略大きな厚み162(図4)を有する金属細部要素150(図4)を剥離するのに効果的である。ここで、従来の被膜の厚みとは、例えば約0.002インチ未満といったものである。また、本願で開示される剥離プロセスは、従来のメッキ金属被覆を取り除くためのこれまでの化学除去方法(図示せず)に比べて、有意な利点を有する。例えば、このような従来の化学除去方法は、約0.001〜0.002インチ程度の比較的小さな厚みの金属被覆を除去するために酸(図示せず)を用いることがあり、この酸によって、当該酸に接触する複合材料(図示せず)及び/又は金属材料(図示せず)は、すべて区別なく攻撃される場合がある。
図6は、ローターブレード110の端面図であり、例えばインサート134などの1つ又はそれ以上の金属要素132が設けられた翼端を示している。以下に詳しく述べるように、ローターブレード110は、剥離プロセスによって損傷を受けないように保護しておくべき1つ又はそれ以上の金属要素132を有する場合がある。例えば、このような金属要素132は、マスキング又は他のシール材の塗布によって保護し、当該金属要素132が剥離(例えば電気分解)されるのを防いでもよい。
図7は、物品136(図4)の誘電材料124(図4)から金属細部要素150(図4)を取り除くための方法300の一実施形態に含まれる1つ又はそれ以上の工程を含むフローチャートを示す。物品136をローターブレード110として当該方法300を説明するが、当該方法は、あらゆるサイズ、形状、構造を有する物品136の誘電材料124から、あらゆるサイズ、形状、構造を有する金属細部要素150を取り除くために用いてよい。さらに、当該方法300は、接着層126(図4)から金属細部要素150を取り除く場合に限定されず、複合材製の物品136などの誘電担体128(図4)から金属細部要素150を取り除く場合を含む。本方法は、金属細部要素150を金属製の担体128に連結している誘電接着層126から金属細部要素150を取り除く場合も含んでよい。
図8を参照して説明すると、本方法300(図7)のステップ302は、誘電材料124に取り付けられた又は接触する金属細部要素150を有する物品136を用意することを含む。図8に示す物品136は、本願が開示する剥離プロセスを説明するため、ローターブレード110として表されている。図8における物品136は、誘電接着層126に接着された金属細部要素150を含み、この誘電接着層126は、物品136の担体128に接着されている。担体128は、例えば金属材料及び/又は複合材料によって形成された物品136の下部構造によって構成される。誘電接着層126によって、金属細部要素150は担体128から隔てられている。誘電接着層126に加えて、担体128も誘電材料124によって形成されていてもよく、当該誘電材料に金属細部要素150が接着されている。例えば、担体128は、繊維強化ポリマーマトリックス材料などの複合材料によって形成されている。一実施形態において、当該繊維強化ポリマーマトリックス材料は、グラファイトエポキシ材料、ガラス繊維−エポキシ材料、又はその他のいかなるタイプの繊維強化複合材料であってもよい。
図8Aは、図8の物品136の端面図であり、物品136の前縁118に取り付けられた金属細部要素150を示している。上述したように、誘電材料124は、既に定義したような比較的低い導電率や比較的高い電気抵抗を有する材料であってよい。一実施形態において、誘電材料124は高分子材料であってもよく、また、ガラス、セラミック、プラスチック、あるいは、比較的低い導電率を有する他の材料であってもよい。一実施形態において、上記高分子材料は、金属細部要素50を担体128に取り付ける(例えば、接着により接合する)、上述したエポキシ接着剤である。
図9を参照して説明すると、本方法(図7)のステップ304は、金属細部要素150の一部にマスキング層170(図9)を塗布することにより、当該金属細部要素150にマスク部174と非マスク部176とを形成することを含む。マスキング層170によって、誘電材料124からの金属細部要素150の剥離を行う位置を制御することができる。以下に述べるように、金属細部要素150の非マスク部176は、剥離プロセスの間、電解液202に曝露されるため、金属細部要素150に電流242(図10)を印加すると、非マスク部176が誘電材料124から剥離される。
ステップ304は、任意の構成として、担体128が電解液202(図10)に接触しないように、担体128にマスキング層170(図9)を塗布することを含んでもよい。一実施形態において、複合材料製のローターブレード110(図6)は、落雷時に放電を行えるよう、導電性のメッシュ(例えば、アルミメッシュ)を備える場合がある。担体128にマスキング層170を設けることによって、金属細部要素150を剥離する工程において、このアルミメッシュが剥離されてしまうのを防ぐことができる。また、繊維強化ポリマーマトリックス材料が、ガラス繊維層などの保護外層を備えていない場合、マスキング層170を担体128に塗布し、これによって、繊維強化ポリマーマトリックス材料の比較的多孔質な表面に電解液202が吸収されるのを防止してもよい。
図9Aには、陽極導線208が示されている。この陽極導線は金属細部要素150に連結されており、これにより、金属細部要素150を電源240(図10)に接続している。陽極導線208は、例えば、ワイヤ、ケーブル、あるいはロッドによって構成されている。例えば、陽極導線208は、物品136又は金属細部要素150の片側又は両側の面138に取り付けられたねじ切りロッド210であってもよい。例えば、陽極導線208は、物品136の前縁118を貫通するねじ切りロッド210であり、一対のロックナット212によって金属細部要素150の表面に固定されていてもよい。陽極導線208は、金属細部要素150を電源240(図10)に接続する1つ又はそれ以上のワイヤ、ロッド、またはその他の導電性要素を含んでいてもよい。
一実施形態において、金属細部要素150の非マスク部176(図9)が陽極接続部206(図9)から最も遠い位置に位置するように、マスキング層170(図9)を金属細部要素150(図9)に塗布してもよい。例えば、図9に示す例では、陽極接続部206が金属細部要素150の左下の角部の近傍に位置する一方、非マスク部176は、物品136(図9A)の両側面138(図9A)における、金属細部要素150の右端部分及び金属細部要素150の後端156近くの上部に沿って位置している。
マスキング層170(図9)は、金属細部要素150(図9)のマスク部174(図9)に電解液202が接触するのを防ぐことにより、この部分が剥離されるのを防止する一方、金属細部要素150の非マスク部176において剥離が起こるようにすることができる。このようにして、マスキング層170は、電気的に絶縁された金属アイランド部160(図18)が形成されるのを防止し、これによって、後に述べるように、剥離プロセスの間、実質的に連続した導通経路が金属細部要素150に維持されるようにすることができる。一実施形態において、マスキング層170は、少なくとも片側の面に感圧接着剤を有するマスキングテープであってもよい。一実施形態において、マスキングテープは、スリーエムカンパニー(3M Company)から「3M(商標)Electroplating Tape470」として市販されているものであってもよい。ただし、金属細部要素150及び/又は担体128(図9)を被覆することによって電解液202(図10)との接触を防ぐために適切なものであれば、他のいかなるマスキング材を使用してもよい。
図10は、電解液202の容器200及び電源240を示している。本方法300(図7)のステップ306は、物品136の少なくとも一部が電解液202に浸漬するように、物品136を電解液内に配置することを含む。金属細部要素150は、電源240の陽端子244に接続され、陽極204として機能する。図10に示した金属細部要素150は、電気分解(剥離)が可能な材料であれば、いかなる材料で形成されていてもよく、例えばニッケル、鋼、ステンレス鋼、チタン、インコネル、その他の金属材料、あるいは合金を含んでいてもよい。電解液202は、分解または剥離の対象である金属材料に適合する溶液であってよい。例えば、金属細部要素150がニッケル系合金によって形成されている場合、電解液202はスルファミン酸ニッケル溶液であってよい。ただし、電解液202はいかなる組成のものであってもよく、剥離プロセス中に金属細部要素150の電気分解を促進する任意の添加物を加えた水溶液であってもよい。
図10を参照して説明すると、本方法300(図7)のステップ308は、電解液202に少なくとも1つの陰極224を配置することを含む。本方法は、陰極224の少なくとも一部を電解液202内に浸漬し、陰極224を陽極204から離間させて配置することを含む。陰極224は、電源240の陰端子246に接続される。この点に関し、電源240は、陽極204及び陰極224に電気的に接続され、これらは、電解液によって完成する電気回路の電極である。電源240は、誘電材料124(例えばエポキシ接着剤)から金属細部要素150を剥離するために、電流242を陽極204(すなわち金属細部要素150)に供給する。一実施形態において、陰極224は、金属細部要素150を形成している金属材料に実質的に類似した金属材料によって形成されていてもよい。例えば、金属細部要素150がニッケル合金で形成されている場合、陰極224もニッケル系合金、又はニッケルに適合する合金によって形成されていてもよい。ただし、陰極224は、電流242を通す材料であれば、いかなる材料によって形成されていてもよい。陰極224は、金属細部要素150から間隔をあけて、非接触となるように配置される。
図11に示すように、陰極224を、単一構造で金属細部要素150と補完し合う形状とすることによって、少なくとも陰極224と金属細部要素150との間隙においては、実質的に均一な電流密度となるようにしてよい。このように電流密度を均一にすることによって、実質的に均一な剥離速度を実現し、剥離プロセス中に金属アイランド160(図18)が形成されるのを回避することができるかもしれない。この点については後に詳しく述べる。また、このように単一構造の陰極224を、陰極224のどの位置においても陽極204からの距離230が実質的に一定となるようなサイズ及び形状にしてもよい。これによって、金属細部要素150のどの位置においても、剥離速度が一定となり、金属細部要素150の一箇所における剥離速度が他の箇所よりも速いといった事態を防止できる。ただし、陰極224は、電解液202に少なくとも一部が浸漬された単純なロッド、ケーブル、ワイヤであってもよく、必ずしも金属細部要素150のサイズ及び形状に補完する構成でなくてもよい。
図12は、陰極224の別の実施形態を示しており、当該実施形態では陰極は一対の陰極224として構成されている。この一対の陰極224は、物品136の両側138に配置される。各陰極224は、陰極導通ワイヤ228を介して、電源240の陰端子246に電気的に接続される。陰極導通ワイヤは、陰極接続部226において陰極224に接続されている。一実施形態において、例えば、陰極224の全表面積は、剥離プロセスを始める前の陽極204(すなわち金属細部要素150)の表面積と少なくとも同じ大きさである。陰極224の表面積は、金属細部要素150が剥離される速度を決める因子となり得る。
図10を参照して説明すると、本方法300(図7)のステップ310は、金属細部要素150に電流242を流すことにより剥離プロセスを開始することを含む。これに関し、電源240を作動させることにより、陽極204に正の電位を、陰極224に負の電位を、それぞれ印加する。電流242は、例えば直流(すなわちDC)である。電源240を作動させると金属細部要素150に電流242が流れる。一実施形態において、電源240を、整流器(図示せず)を含むDC電源(図示せず)によって構成してもよい。これによって、定期的又は断続的に且つ比較的短い期間で電流の向きを逆にし、正の電位(図示せず)を陰極224に、負の電位を陽極204に印加することによって破片(図示せず)や汚れが金属細部要素150から取り除かれるようにしたり、正の電位を陽極204に、負の電位を陰極224に印加する、開示した剥離プロセスが金属部品150で開始されるようにしてもよい。
本方法300(図7)は、ステップ312を含む。当該ステップは、電流242(図10)の電圧250(図10)を略一定に維持し、且つ、誘電材料124(図10)から金属細部要素150(図10)を剥離する際は、電流242のアンペア数254(図10)が変動してもよいようにするステップである。ステップ312は、電源240に設けられた電圧調整ダイヤル248(図10)を操作することによって、約3〜15ボルトの範囲内の電圧250を選択するようにしてもよい。一実施形態において、電圧250は、剥離プロセスのために、約5〜9ボルトに設定してもよい。ただし、電流242に対する電圧250は15ボルトより大きくてもよい。ただし、安全上の理由により、電圧250は最小限にすることが望ましいであろう。電源240は、例えば、アンペア調整ダイヤル252(図10)を含む。ただし、アンペア数の範囲は、変動または変化してよい。一実施形態において、アンペア数は、約20〜32アンペアの範囲としてよいが、20アンペア未満または32アンペアよりも大きいアンペア数を用いてもよい。例えば、剥離プロセスの間は、金属細部要素150の総面積が徐々に減少するにつれて、アンペア数254は経時的に徐々に低下する。
図13を参照して説明すると、本方法300(図7)のステップ314は、金属細部要素150に電流242(図12)を流すことによって、誘電材料124から金属細部要素150を剥離することを含む。図13は、金属細部要素150の非マスク部176(図12)の初期の剥離を示しており、誘電接着剤が図13において露出した状態を示す。剥離プロセスの間、電解液202(図12)は、陽極204(すなわち金属細部要素150)及び陰極224(図11)からなる2つの電極間に、電流を伝える。剥離プロセスにおいては、金属細部要素150が酸化されて金属イオン(図示せず)になり、金属イオンが電解液202に溶解し、金属イオンで陰極224がメッキされる。
図13を参照して説明すると、本方法300(図7)のステップ316は、誘電体から金属細部要素150を剥離している間は、露出している金属細部要素150の全部分又は実質的にすべての部分、あるいは大部分に対する、陽極接続部206からの連続的な導通経路214を維持することを含む。陽極接続部206への連続する導通経路214を維持することによって、以下に説明するように、金属アイランド部160(図18)が形成されるのを防止することができる。この点において、ステップ316は、金属細部要素150の実質的に大部分が担体128から取り除かれるまで、連続的な電流242(図12)の経路を金属細部要素150に維持することを含んでいてもよい。
図10を参照して簡単に述べると、本方法300(図7)は、誘電材料124から金属細部要素150取り除きつつ、電解液202を循環させることを含む。電解液202の循環によって、電解液202内の少なくとも電解液と金属細部要素150との界面においては、実質的に均一な電流密度が維持される。電流密度を実質的に均一にすることによって、金属細部要素150の全体にわたって、実質的に均一に剥離を行うことができる。この点に関し、均一な電流密度は、電解液202内に設けた回転刃、ポンプ、撹拌ファン等の機械装置(図示せず)を用いて、あるいは、電解液202を撹拌するためのその他の手段を用いて、電解液202を撹拌することによって、実現することができる。
図15を参照して説明すると、本方法300(図7)のステップ318は、剥離プロセスの間、金属細部要素150からマスキング層170を漸次的に取り除くことを含む。金属細部要素150からマスキング層170を漸次的に除去することによって、剥離プロセスの間、マスク部174のサイズが漸次的に小さくなり、金属細部要素150の新たな部分が電解液に曝露される。一実施形態において、例えば、ステップ318は、切削工具などを用いてマスキング縁部172をトリミングすることを含む。例えば、かみそり刃を用いてマスキング層170をトリミングすることによって、金属細部要素150に新たな非マスク部176(図14)を形成してもよい。
図15Aは、金属細部要素150における未剥離部分(non-deplated portion)158を示している。剥離プロセスにおいて、このような未剥離部分が発生するかもしれない。そこで、本方法300(図7)は、このような未剥離部分158を検知すべく、金属細部要素150の非マスク部176(図14)を、例えばマスキング縁部172に沿って(例えば視覚的に)監視するステップ320を含む。未剥離部分158は、その1つ1つが望ましくない金属アイランド部160(図18)に対応するものであり、形成されて誘電材料124に永久に付着したままになるおそれがある。金属アイランド部160は、金属細部要素150の一部からなり、陽極接続部206(図15)から電気的に絶縁されて、電流242(図12)が到達しない部分である。このような金属アイランド部160は、電解液202(図12)がマスキング層170の下に徐々に浸入し、金属細部要素150を局所的に剥離した結果形成される場合がある。
図15Bを参照して説明すると、本方法300(図7)のステップ322は、マスキング縁部172の未剥離部分158が形成された位置に、非導電性マスキングシーラント178を塗布することを含む。例えば、マスキング縁部172及び未剥離部分158の少なくとも一部に重なるようにマスキングシーラント178を塗布することによって、金属アイランド部160(図18)の形成を防止又は回避することができる。一実施形態において、マスキングシーラント178は、例えば、液体又はペーストであり、これが後に硬化することによって、未剥離部分158のシーラントで覆われた部分に電解液202(図12)が接触するのを防ぐことができる。一実施形態において、マスキングシーラント178は、Allied Plating Supplies,Inc.,から「Miccro Super XP-2000 Stop-Off Lacquer(商標)」として市販されているものであってもよいし、未剥離部分の所望の領域をマスキングし金属アイランド部160の形成を防止するのに適切なものであれば、他のいかなるシーラント材料であってもよい。
図15Cを参照して説明すると、本方法300(図7)は、未剥離部分158(図15B)に対してマスキングシーラント178(図15C)を塗布した後、金属細部要素150に対する電流242の印加を再開することを含む。電流242の印加の再開によって、剥離プロセスが続行される。
図15Dは、物品136を示しており、マスキングシーラント178を除去した後の、誘電材料124から未剥離部分158が剥離された状態を示している。好適には、マスキングシーラント178によって、金属アイランド部160(図18)の形成が防止される。上述したように、金属アイランド部160は、金属細部要素150の残留部分とは電気的には非接続であり、従って、剥離のために電流242が金属アイランド部160に流れることはない。
図16は、マスク部174をさらにトリミングし、金属細部要素150に新たな非マスク部176を形成した状態を示している。一実施形態において、物品136を電解液202(図12)から一時的に取り出して、マスク部174のトリミングを行ってもよい。上述したように、金属細部要素150は、マスク部174をトリミングすることにより漸次的に露出され、このトリミングは、陽極接続部206と金属細部要素150の残留部分との間に連続する導通経路214が維持されるように行われる。
図17は、図16に示した金属細部要素150の非マスク部176が剥離され、最後のマスク部174が取り除かれた状態を示す。図面には物品136の片側の面のみを示しているが、マスク部174の段階的なトリミングは物品138の両側の面において、ほぼ同様に行ってよい。このように、金属細部要素150は、 物品138の両側において、実質的に均一に剥離してよい。
図18は、物品136の側面図であり、誘電材料124から金属細部要素150を剥離した後に、物品136の誘電材料124に残留している金属アイランド部160を示している。上述したように、このような金属アイランド部160は、電解液202(図12)がマスキング層170の下に徐々に浸入し、金属細部要素150を局所的に剥離した結果、形成される場合がある。
図19は、本方法300(図7)のステップ324を示しており、当該ステップは導電性ストラップ216を用いて金属アイランド部160を陽極接続部206に接続することを含む。本方法は、金属アイランド部160を陽極接続部206に接続した後に、電源240(図12)を作動させ、導電性ストラップ216を介して電流242(図12)を流すことを含んでよい。本方法は、さらに、誘電材料124から金属アイランド部160を剥離することを含んでよい。導電性ストラップ216は、適切な導電性材料であればいかなる材料で形成してもよく、銅、アルミニウム、またはその他の導電性材料が例として挙げられるが、これらに限定されない。一実施形態において、マスキング層170又はその他の絶縁材料によって導電性ストラップ216を被覆することにより、導電性ストラップ216が剥離されないようにしてもよい。
図20は、上述した剥離プロセスによって、金属細部要素150及び金属アイランド部160(図19)を剥離した後の物品136を示している。図20では、以前は金属細部要素150で覆われていた誘電材料124が現れている。担体128を覆うマスキング層170(図19)も取り除かれている。図20Aは、剥離済みの物品136の端面図であり、剥離された金属細部要素150の輪郭を仮想線で示している。
既に示唆したように、当該剥離プロセスは、好適には、ローターブレード110又はプロペラ(図示せず)から摩耗した浸食ストリップ152(図5)を剥離するために実施することができる。一実施形態において、誘電接着層126又はその他の適切な取り付け手段をを用いて、新しい金属浸食ストリップ152をローターブレード110(図5)又はプロペラ(図示せず)に接着してもよい。既に示唆したように、上述した剥離プロセスは、特定の誘電材料に限定されず、あらゆる誘電材料124(図5)から金属細部要素150(図5)を取り除くために実施することができ、ローターブレード110又はプロペラから浸食ストリップ152を取り除くことに用途を限定されない。
図21及び図22を参照し、本開示の実施形態を、図21においては航空機の製造及びサービス方法400、図22においては航空機402に関連させて説明する。生産開始前の工程として、典型的な方法400は、航空機402の仕様決定及び設計404と、材料調達406とを含む。生産中の工程としては、部品及び小組立品(subassembly)の製造408、及び、航空機402のシステムインテグレーション410が行われる。
図21において、航空機の部品組み立て及び製造は、本願に開示された、物品136(図4)の誘電材料124(図4)から金属細部要素150を取り除く方法300(図7)を含んでいてもよい。例えば、当該方法300を、浸食ストリップ152などの金属細部要素150を取り除くために実施してもよい。当該浸食ストリップは、例えば、ヘリコプター100(図1)のメインローターブレード112(図2)の前縁118(図2)に誘電材料124(図4)の接着層126を用いて接着されたものである。ただし、当該方法300は、航空機402(図22)構造体を含むあらゆる構造から金属細部要素150を取り除くために実施することができる。例えば、当該方法300(図7)は、航空機402(図22)の機体418(図22)の誘電材料124(図3)から金属細部要素150を取り除くことを含んでもよい。上述したように、誘電材料124は、金属細部要素150(図3)が取り付けられた担体128(図3)であってもよい。担体128は、例えば、繊維強化ポリマーマトリックス材料などの複合材料によって形成されたものであり、その例としては、グラファイトエポキシ材料、ガラス繊維−エポキシ材料、又はその他のタイプの繊維強化複合材料が挙げられるが、これらに限定されない。
図21において、製造408及びシステムインテグレーション410の後、航空機402は、例えば認証及び配送412の工程を経る。認証及び配送の後、航空機402は、就航414に入る。顧客によるサービス中は、航空機402は、定例のメンテナンス及びサービス416のスケジュールに組み込まれる。航空機402における、この定例のメンテナンス及びサービス416は、調整、変更、再磨き上げなどを含んでいてもよい。
好適には、メンテナンス及びサービス416中に、本願に開示された方法300(図7)を、ヘリコプター100(図1)又はその他の航空機402(図22)のメインローターブレード112(図2)の前縁118(図2)から、上述した浸食ストリップ152などの金属細部要素150を取り除くために実施することができる。例えば、当該方法300は、ローターブレード112から金属浸食ストリップ152を定期的に取り除くために実施してもよい。ローターブレード112から金属浸食ストリップ152を取り除いた後に、新しい浸食ストリップ152を取り付けてもよい。本方法300は、同様にして、固定翼機(図示せず)などの航空機402(図22)構造体のメンテナンス及びサービス416中に実施してもよい。例えば、本方法300は、特定のものに限定されず、航空機402の翼(図示せず)、操縦面(図示せず)、尾翼面(図示せず)、胴体(図示せず)のなどの機体418の前縁、あるいは、航空機402構造体あるいは機体418のその他の様々な部品から、金属細部要素150(図6)を取り除くために実施することができる。
方法400の各工程は、システムインテグレーター、第三者、及び/又はオペレーター(例えば顧客)によって実行または実施することができる。説明のために言及すると、システムインテグレーターは、航空機メーカー及び主要システム(majority-system)下請業者をいくつ含んでいてもよい。第三者は、売主、下請業者、供給業者をいくつ含んでいてもよよい。オペレーターは、航空会社、リース会社、軍事団体(military entity)、サービス組織(service organization)であってもよい。
図22に示すように、典型的な方法400によって製造される航空機402は、例えば、複数のシステム420と内装422とを備えた機体418を含む。機体418は、ローターブレード航空機(図示せず)、固定翼機、又はその他の構成の航空機の機体418であってもよい。機体418は、例えば、方法300(図7)を用いて誘電材料124(図6)からの金属細部要素150(図6)の剥離を好適に行うことができる1つ又はそれ以上の部品を含む。機体418のハイレベルシステム420の例としては、1つ又はそれ以上の駆動系424、電気系426、油圧系428、環境系430が挙げられる。また、その他のシステムをいくつ含んでいてもよい。また、航空産業に用いた場合を例として説明したが、本発明の原理は、例えば自動車産業などの他のいかなる産業に適用してもよい。
ここに具体化した装置及び方法は、製造及びサービス方法400における、1つ又はそれ以上のあらゆる段階において採用してもよい。例えば、製造工程408で作製される部品又は小組立品は、航空機402のサービス段階で作製される部品又は小組立品と同様に作製することができる。また、1つまたはそれ以上の装置の実施形態、方法の実施形態、又はそれらの組み合わせを、例えば、実質的に航空機402の組み立て速度を速めたりコストを削減したりすることによって、製造工程408及び410で用いてもよい。同様に、1つまたはそれ以上の装置の実施形態、方法の実施形態、又はそれらの組み合わせを、航空機402のサービス中に、例えば、メンテナンス及びサービス416に用いてもよいが、これに限定されない。
本願の開示に関連する分野の当業者であれば、上記の記載及び関連図面に示された教示の利点を有する様々な変形例や他の実施形態を思いつくであろう。ここに記載した実施形態は、単なる例であり、本発明を限定するものではなく、本発明を網羅したものでもない。また、特定的な用語を用いているが、一般的且つ説明的な意味でのみ用いており、本発明を限定するものではない。

Claims (13)

  1. 物品の誘電材料から、当該誘電体材料に取り付けられた金属細部要素を取り除く方法であって、
    金属細部要素の少なくとも一部が浸漬するように電解液内に物品を配置する工程と、
    前記金属細部要素の一部にマスキング層を塗布することによって、前記金属細部要素にマスク部と非マスク部とを形成して、前記非マスク部が前記電解液に曝露されるようにする工程と、
    少なくとも1つの陰極を、前記金属細部要素から離間させて電解液内に位置させる工程と、
    前記金属細部要素に電流を流す工程と、
    前記金属細部要素への通電に応じて、前記誘電材料から金属細部要素の前記非マスク部を剥離する工程と、
    前記金属細部要素の剥離中、前記金属細部要素から前記マスキング層を漸次的に取り除く工程と、を含む、方法。
  2. 金属細部要素が陽極接続部から電気的に分離された金属アイランド部になる可能性のある金属細部要素の未剥離部分を検出すべく、マスキング層の縁部を監視する工程と、
    マスキングシーラントをマスキング層の縁部に沿って塗布することにより、前記マスキングシーラントが少なくとも部分的に前記未剥離部分に重なるようにする工程と、
    前記マスキングシーラントの塗布の後に、前記金属細部要素に対する通電を再開する工程と、をさらに含む、請求項に記載の方法。
  3. 前記誘電材料は、ガラス、セラミック、高分子材料の少なくとも1つによって構成されている、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記高分子材料は、前記金属細部要素を担体に取り付ける接着剤である、請求項に記載の方法。
  5. 前記担体は、金属材料及び複合材料の少なくとも1つによって形成されている、請求項に記載の方法。
  6. 前記複合材料は、繊維強化ポリマーマトリックス材料によって構成されている、請求項に記載の方法。
  7. 前記金属細部要素は、少なくとも50.8μm(0.002インチ)の厚みを有する、請求項1〜6のいずれか1つに記載の方法。
  8. 前記物品の担体に、前記担体が電解液に接触しないようにマスキング層を塗布する工程をさらに含む、請求項1〜のいずれか1つに記載の方法。
  9. 前記少なくとも1つの陰極は、前記物品の両側に配置された一対の陰極によって構成されている、請求項1〜のいずれか1つに記載の方法。
  10. 前記電流は直流である、請求項1〜のいずれか1つに記載の方法。
  11. 前記金属細部要素に電流を流す前記工程は、
    前記電流の電圧を一定に保つことと、
    前記金属細部要素を剥離する際は前記電流のアンペア数が変化するのを可能にすることと、を含む、請求項1〜10のいずれか1つに記載の方法。
  12. 前記陰極は前記金属細部要素と補完し合う形状である、請求項1〜11のいずれか1つに記載の方法。
  13. 前記誘電材料から前記金属細部要素が剥離されるまで、陽極接続部と金属細部要素の大部分との間の連続的な導通経路を維持することをさらに含む、請求項1〜12のいずれか1つに記載の方法。
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