以下、図面を参照して、本発明を適用した好適な実施形態の一例について説明する。但し、本発明を適用可能な実施形態が以下説明する実施形態に限定されるわけではない。
[1.第1実施形態]
[1−1.遊技用システムの構成]
図1は、第1実施形態における第1遊技用システム1Aのシステム構成の一例を表す図である。
第1遊技用システム1Aは、パチンコ機2Aと、カードユニット3Aと、ホールコンピュータ4と、カード管理コンピュータ5と、持玉管理コンピュータ6と、呼出ランプ装置7と、景品交換POS8と、精算装置9とを備えて構成される。
パチンコ機2Aは、遊技機の一種であり、店舗の遊技場内に複数配置される各遊技島(図示略)に並設され、遊技媒体であるパチンコ玉を用いて遊技者が遊技を行うことが可能に構成されている。本実施形態におけるパチンコ機2Aには、複数の種別のパチンコ機2Aが存在する。
具体的には、パチンコ機2Aの種別として、パチンコ機2Aのタイプ(大当り確率帯別タイプ、区分別タイプ等)に応じた種別、パチンコ機2Aのジャンル(パチンコ機2Aのタイアップ元に応じたジャンル、パチンコ機2Aのテーマに応じたジャンル等)に応じた種別、遊技者がパチンコ機2Aで遊技する際のパチンコ玉の貸与単価(いわゆる貸与レートであり、例えば4円パチンコ、2円パチンコ、1円パチンコ等。以下、単に「貸与単価」と称す。)に応じた種別、パチンコ機2Aの機種(機種a,機種b,機種c等)に応じたタイプ等の種別が存在する。
本実施形態において、パチンコ機2Aのタイプには、大当り確率帯別タイプと区分別タイプとが含まれる。
区分別タイプとは、第1種(いわゆるデジパチ)や第2種(いわゆる羽根モノ)、1種2種混合機といったパチンコ機2Aの区分に応じたタイプである。
大当り確率帯別タイプとは、パチンコ機2Aの大当り確率が属する数値範囲に応じたタイプであり、マックスタイプやミドルタイプ、ライトミドルタイプ、ライトタイプ(甘デジタイプ)、ミニマムタイプといったタイプが含まれる。
マックスタイプとは、大当り確率が現行のパチンコ機に関して定められた下限の大当り確率(1/400)に近いパチンコ機2Aが属するタイプであり、例えば大当り確率が1/399や1/397、1/394といったパチンコ機2Aがこのタイプに含まれる。
ミドルタイプとは、マックスタイプと比べて大当り確率がやや高いパチンコ機2Aが属するタイプであり、例えば大当り確率が1/300前後のパチンコ機2Aはこのタイプに含まれる。
ライトミドルタイプとは、大当り確率がライトタイプとミドルタイプの中間の確率であるパチンコ機2Aが属するタイプであり、例えば大当り確率が1/120〜1/220であるパチンコ機2Aがこれに含まれる。
ライトタイプ(甘デジタイプ)とは、大当り確率が1/100程度のパチンコ機2Aが属するタイプである。
ミニマムタイプとは、大当り確率が1/50程度のパチンコ機2Aが属するタイプである。
パチンコ機2Aのジャンルには、パチンコ機2Aのタイアップ元に応じたジャンル(例えば漫画、アニメ、ゲーム、映画、特撮アクション、ドラマ、時代劇、音楽、ホラー、バラエティ、クイズ等)や、パチンコ機2Aのテーマに応じたジャンル(画題、モチーフ、題材、楽想、主題等)が含まれる。
カードユニット3Aは、遊技用装置及び記録媒体処理装置の一種であり、パチンコ機2Aの所定側の側方位置に該パチンコ機2Aに対して1対1に対応設置される。カードユニット3Aは、遊技場に会員登録をしていないビジター遊技者に対して発行される遊技用の記録媒体であるビジターカードや、遊技場に会員登録をした会員遊技者に対して発行される遊技用の記録媒体である会員カードを受け付けて、該ビジターカード又は会員カード(以下、包括的に「カード」と称する。)に記録された遊技用価値特定情報(プリペイド残額データ)から特定される遊技用価値(プリペイド残額)に基づき、該パチンコ機2Aでの遊技に使用される遊技媒体であるパチンコ玉を貸与するための貸与処理や、該パチンコ機2Aにおける遊技において獲得されたパチンコ玉を計数して、該計数済みのパチンコ玉数の範囲内のパチンコ玉を払い出す処理等を行う。
カードユニット3Aの最下方位置には、詳細後述する計数払出ユニット380が設けられている。計数払出ユニット380は、パチンコ玉を計数して取り込み、該計数したパチンコ玉を貯留するとともに、遊技者によるパチンコ玉の払い出し(払い戻し)操作に応じて、制御ユニット305の制御のもと、貯留したパチンコ玉を所定数ずつ遊技者に払い出す(払い戻す)機能を有する。
カードユニット3Aは、遊技者の所持球数をパチンコ機2Aでの遊技に使用させるために、上記のようにカードユニット3Aの最下方位置に設けられた計数払出ユニット380からパチンコ玉を払い出すように制御したり、これとは別にパチンコ機2Aからパチンコ玉を(例えば上皿に)払い出すように制御したり、ノズル(図示省略)によってパチンコ玉をパチンコ機2Aに払い出すように制御する使用処理を行う使用処理手段としての制御ユニット305と、使用処理に供されなかった球数を確定させるために会員カード又はビジターカードに所持球数を記録して返却/発行したり、所持球数を持玉管理コンピュータ6に送信してカードを返却/発行する確定処理を行う確定処理手段としての制御ユニット305と、確定処理で確定された球数を特定可能とされた会員カード又はビジターカードを受け付ける受付手段としてのカードリーダライタ327とを備え、カードリーダライタ327がカードを受け付けたことに基づいて、該カードから特定される球数を使用処理に供する。
本実施形態において、カードユニット3Aは、カード管理コンピュータ5により集計された、一の種別のパチンコ機2Aで遊技した遊技者が遊技した他の種別のパチンコ機2Aに関する情報であるおすすめ種別情報をカード管理コンピュータ5から受信して取得し、取得したおすすめ種別情報に基づいて、おすすめ種別を示すメッセージを表示手段である表示器312に視認可能に表示させる制御を行う。ここで、「視認可能に表示」とは、当該パチンコ機2Aで遊技する遊技者が視認できるように表示する場合の他、周囲の遊技客が視認できるように表示する場合も含む。
ホールコンピュータ4は、管理装置の一種であり、遊技場内に設置された各パチンコ機2Aの台データ等の遊技情報の管理等を行う。
カード管理コンピュータ5は、管理装置の一種であり、カードユニット3Aにて使用されるビジターカードや会員カード並びにカードユニットの管理等を行う。本実施形態では、カード管理コンピュータ5は、カードユニット3Aのカードリーダライタ327がカードを受け付けたことに基づいて、一の種別のパチンコ機2Aで遊技した遊技者が遊技した他の種別のパチンコ機2Aの情報であるおすすめ種別情報を集計し、その集計結果をカードユニット3Aに送信する。
ここで、カードユニット3Aがカードを受け付けた場合とは、カードユニット3Aにカードが挿入された場合と、カードユニット3Aからカードが排出された場合との2つの場合が含まれる。つまり、カードユニット3Aにカードが挿入されたことをカードの受付としておすすめ種別情報の集計を行うこととしてもよいし、カードユニット3Aからカードが排出されたことをカードの受付としておすすめ種別情報の集計を行うこととしてもよい。つまり、おすすめ種別情報の集計タイミングは、カードユニット3Aでカードを受け付けた以降の任意のタイミングとすればよく、いずれのタイミングをおすすめ種別情報の集計タイミングとするかは、適宜設定可能である。
持玉管理コンピュータ6は、管理装置の一種であり、各カードユニット3Aにおいて計数された計数されたパチンコ玉数の管理や、会員カードを所持する会員遊技者が再度の遊技に使用可能に所有する貯玉数やビジターカードに記録された持玉数の管理等を行う。
呼出ランプ装置7は、情報表示装置の一種であり、パチンコ機2Aで遊技を行っている遊技者が店員を呼び出すために用いられる他、パチンコ機2Aからの信号を受けて該パチンコ機2Aに関する遊技情報を、前面に設けられた表示部に表示する。遊技者は、呼出ランプ装置7に設けられた呼出ボタンやメニューボタンを押下することにより、店員の呼出や各種のメニュー選択(ワゴンサービスやおしぼり、食事休憩等)を行うことができるように構成されている。
景品交換POS8は、遊技場の店員がいるカウンタに設置され、店員によって操作されて、会員カード又はビジターカードなどに対応付けられた持玉数及び貯玉数に対応する遊技用価値を、景品に交換するための処理を実行する。
精算装置9は、会員カード又はビジターカードを受付けて、これらのカードに対応付けられたプリペイド残額を現金に精算するための処理を実行する。
そして、これら本実施形態の遊技用システムを構成する各装置は、ハブ(HUB)70並びに通信ケーブル81を介して双方向のデータ通信が可能に接続されていて、各接続機器にはそれぞれローカルIPアドレスが付与されてローカルエリアネットワーク(LAN)が形成されており、該ローカルエリアネットワーク(LAN)に接続されているこれら各装置には、当該装置を個々に識別可能な装置IDが付与されているとともに、各装置のIDとローカルIPアドレスとが対応付けられたIPアドレステーブルや後述するユニット管理テーブル等を有することで、該IDから特定される各ローカルIPアドレスを送信データに付与して送受信することにより、互いにデータの送受を実行できるようになっている。
また、本実施形態のカード管理コンピュータ5は、上述したように、各会員カード並びに各ビジターカードに残存するプリペイド残額(遊技用価値)を管理しているとともに、通信回線を介して、これら会員カードやビジターカードを管理する遊技場外のカード管理会社に設置された管理サーバと双方向のデータ通信を実行できるように接続されていて、これら管理サーバに対してカード管理コンピュータ120から、各種の管理情報が送信されることにより、カード管理会社は、該管理サーバにて各遊技場の会員カード並びにビジターカードによる売り上げ等を把握できるようになっている。
また、ホールコンピュータ4には、遊技場内を監視するための監視カメシステム11が接続されており、該監視カメラシステム11にて撮像された遊技場内の監視画像が、各パチンコ機2Aの台データ等とともに記憶、管理されるようになっている。さらに、ホールコンピュータ4には、遊技場の店員が使用するインカム13を制御する無線放送システム12が接続されており、ホールコンピュータ4は、無線放送システム12を介して店員のインカム13に対し、自動音声メッセージを送信することができる。
なお、本実施形態では、本発明を遊技機の一種である通常のパチンコ機2Aに適用した場合の実施形態について説明するが、変形例で後述するように、遊技機は通常のパチンコ機2Aに限らず、第2実施形態で説明する封入玉式のパチンコ機(以下、「封入式パチンコ機」と称す。)2Bであってもよい。また遊技機を、スロットマシンや、封入メダル式のスロットマシン(以下、「封入式スロットマシン」と称す。)とすることも可能である。
また、本実施形態では、会員管理コンピュータ5や持玉管理コンピュータ6が店舗単位で各店舗内に設置され、店舗単位で会員情報や持玉情報を管理することとして説明するが、本実施形態とは異なり、店舗外(例えばカード会社)に各店舗の会員情報や持玉情報を管理する管理サーバを設けることとし、ホールコンピュータ4等を介して当該店舗の会員情報や持玉情報を管理サーバに送信することで、店舗外の管理サーバが各店舗の会員情報や持玉情報を一括管理するようにしてもよい。
[1−2.情報及び信号の流れ]
図2は、第1遊技用システム1Aの各装置間における情報及び信号の流れの一例を示す図である。
パチンコ機2Aからは、大当り中信号や確変中信号、時短中信号、賞球信号、始動信号といった遊技に係る信号が、カードユニット3Aや呼出ランプ装置7といった遊技用装置や、ホールコンピュータ4等の管理装置に送信される。
大当り中信号は、大当り状態の期間中において出力状態とされる信号であり、確変中信号は、確変状態の期間中においてのみ出力状態とされる信号であり、時短中信号は、時短状態の期間中においてのみ出力状態とされる信号である。また、始動信号は、特図可変表示部の表示結果が全て導出表示されて可変表示が終了した際に出力される所定幅のパルス信号であり、賞球信号は、所定玉数(例えば10玉)が払い出される毎に出力される所定幅のパルス信号である。これらの信号は、遊技機から出力される遊技信号の一例である。これらの信号については詳細に後述する。
カードユニット3Aからは、計数払出ユニット380により計数された遊技者の所持球数を表す所持球信号が呼出ランプ装置7に送信される。カードユニット3Aからは、例えば、間欠的なタイミングで所持球信号を呼出ランプ装置7に送信するように構成されている。ここで、本実施形態における間欠的なタイミングとは、随時(リアルタイム)のタイミングではなく、例えば、所定の時間間隔毎のタイミングや、計数払出ユニット380の計数結果が所定数に達したタイミング、計数払出ユニット380の計数がなくなってから所定時間が経過したら計数を確定し、その確定を待ったタイミングのことをいう。
カードユニット3Aは、例えば、所定の時間間隔(例えば10秒)毎のタイミングや、計数払出ユニット380の計数数が所定数(例えば25球)に達する毎のタイミングで、所持球信号を送信する。所持球信号は、遊技機で遊技する遊技者の所持遊技媒体数を特定可能な信号の一例である。
また、カードユニット3Aは、会員カードやビジターカードを受け付けたことを示すカード受付信号や、会員カードやビジターカードを返却したことを示すカード返却信号、ビジターカードを発行したことを示すカード発行信号、ビジターカードを回収したことを示すカード回収信号といった各種のカード処理状況信号がカード管理コンピュータ5に送信される。また、受け付けたカードに記録されたカード情報や、パチンコ機2Aの現在の空き台状況を照会するための空き台照会信号がカード管理コンピュータ5に送信される。本実施形態では、カードに記録された情報のことを「カード情報」と称する。カード情報の具体例については後述する。
カード管理コンピュータ5は、処理部510(おすすめ種別集計部511)を備え、カードユニット3Aがカードを受け付けたことに基づいて、一の種別のパチンコ機2Aで遊技した遊技者が遊技した他の種別のパチンコ機2Aに関する遊技機種別情報として、おすすめ種別情報を集計する。そして、カード管理コンピュータ5は、その集計結果に基づいて生成したおすすめ種別情報をカードユニット3Aに送信する。
また、カード管理コンピュータ5は、カードユニット3Aから空き台照会信号を受信すると、空き台情報を要求する空き台情報要求信号をホールコンピュータ4に送信する。そして、カード管理コンピュータ5は、ホールコンピュータ4から空き台情報を受信し、受信した空き台情報をカードユニット3Aに送信する。
なお、ホールコンピュータ4を介さずに、パチンコ機2Aが空き台かどうかをカード管理コンピュータ5が判定するようにしてもよい。この場合、カード管理コンピュータ5は、例えば、カードユニット3Aから送信されるカード処理状況信号(カード受付信号やカード返却信号、カード発行信号、カード回収信号)に基づいて、当該カードユニット3Aに対応して設けられたパチンコ機2A(当該パチンコ機2A)が空き台であるか否かを判定すればよい。単純な例としては、カードユニット3Aからカード受付信号を受信したならば、受け付けたカードを用いて遊技者により遊技が開始されると判断でき、当該パチンコ機2Aは空き台ではないと判断できる。また、カードユニット3Aからカード返却信号やカード発行信号、カード回収信号を受信したならば、遊技者が当該パチンコ機2Aでの遊技を終了したと判断でき、当該パチンコ機2Aは空き台になったと判断できる。
また、カード管理コンピュータ5が、計数済みの玉数(以下、「計数済玉数」と称す。)の有無(遊技者の持玉数としてもよい。)に基づいて空き台を判定するようにしてもよい。パチンコ機2Aにおいて大当りが発生し、遊技者がパチンコ玉をアタッカーに入賞させると、賞球により計数済玉数が増加する。しかし、大当り終了後に、遊技者が計数済玉数を用いて遊技を継続することで計数済玉数が減少し、再び大当りが発生しなければ、計数済玉数は最終的に0となる。そこで、計数済玉数が存在する間は、当該パチンコ機2Aは空き台ではないと判断し、計数済玉数が無くなってから一定時間以上が経過した場合は、当該パチンコ機2Aは空き台になったと判断するようにしてもよい。この場合は、カードユニット3Aから計数済玉数を特定可能な信号をカード管理コンピュータ5に送信するなどして、カード管理コンピュータ5が計数済玉数を特定できるようにすればよい。
ホールコンピュータ4は、カード管理コンピュータ5から空き台情報要求信号を受信すると、空き台情報の要求を受けた種別のパチンコ機2Aについて、当該パチンコ機2Aから送信される遊技信号に基づいて、当該パチンコ機2Aが空き台であるか否かを判定する。パチンコ機2Aが空き台であるかどうかは、例えば、当該パチンコ機2Aから一定時間以上遊技信号の受信がない場合(例えば、アウト信号やセーフ信号の受信がない場合)に、空き台であると判断するようにすることができる。
なお、このような構成に限らず、カードユニット3Aとホールコンピュータ4とを通信接続し、カードユニット3Aからホールコンピュータ4に空き台情報要求信号を直接送信し、カードユニット3Aが、ホールコンピュータ4から空き台情報を直接受信するようにしてもよい。
また、カードユニット3Aからは、受け付けたカードに記録されたカード情報が持玉管理コンピュータ6に送信される。また、ホールコンピュータ4からは、呼出ランプ装置7での各種の表示を指示するための表示指示信号が呼出ランプ装置7に送信される。
[1−3.パチンコ機及びカードユニットの外観構成]
図3は、本実施形態におけるパチンコ機2A及びカードユニット3Aの外観構成の一例を示す正面図である。
パチンコ機2Aは、額縁状に形成されたガラス扉枠22を備え、該ガラス扉枠22の下部表面には打球供給皿23を備えて構成される。打球供給皿23の上面所定箇所には、操作部14が設けられており、打球供給皿(上皿)23の下部には、打球供給皿23から溢れたパチンコ玉を貯留する下皿24と、打球を発射する打球操作ハンドル(以下、「打球操作ノブ」と称す。)25とが設けられている。
ガラス扉枠22の後方には、遊技盤26が着脱可能に取付けられている。また、遊技盤26の前面には遊技領域27が設けられている。この遊技領域27に向かって右側の下方領域に「特別図柄」と呼ばれる複数種類の識別情報が可変表示される特図可変表示部28が設けられている。
また、遊技領域27の中央部には、「演出図柄」と呼ばれる複数種類の識別情報が可変表示されるとともに演出映像が表示される演出可変表示部29と、「普通図柄」と呼ばれる複数種類の識別情報が可変表示される可変表示装置30とが設けられている。また、遊技盤26には、複数の入賞口44や通過ゲート31、始動入賞口34、可変入賞球装置36が設けられているとともに、遊技領域27の下部には、入賞しなかった打込玉を回収するアウト口46が形成されている。
これら各入賞口に打玉が入賞した(すなわち付与条件が成立した)場合には、各入賞口に応じた賞球が図示しない玉切り払い出し装置により払い出されるとともに、該玉切り払い出し装置により払い出された賞球数(付与玉数)に応じた賞球信号(10玉に1パルス)が外部に出力されることで、賞球数が外部に通知される。
また各入賞口に入賞した打玉及びアウト口46に回収された打玉の数は、当該パチンコ機2Aに対応して設けられるアウト玉計数器(不図示)により計数され、該計数された打込玉数に応じた打込玉信号(10玉に1パルス)が外部に出力されることで、打込玉数が外部に通知される。
打球操作ノブ25の操作によって揺動されるハンマー(図示略)によって発射された打玉は、打球レールを通って遊技領域27に入り、その後、遊技領域27を流下していく。この際、発射勢いが弱すぎて遊技領域27に達しなかったパチンコ玉は、環流経路(図示略)を通じて下皿24に環流される。
また、遊技領域27に打ち込まれた打込玉が通過ゲート31を通過すると、可変表示置30に停止表示されている普通図柄が可変開始する。
可変表示装置30の可変表示動作後の表示結果が予め定められた特定の表示結果(例えば○)となった場合、始動入賞口34に設けられた可動片35が所定時間開成して遊技者にとって有利な状態となる。
また、始動入賞口34にパチンコ玉が入賞すると、特図可変表示部28において全特別図柄が可変表示(変動表示)を開始するとともに、演出表示部29において演出表示が開始される。そして、その後、特図可変表示部28における特別図柄が停止し、その停止表示結果が予め定められた特定の表示態様となった場合には、演出表示部29における左、中、右の演出図柄の可変表示も停止する。そして、その演出図柄の表示態様も予め定められた特定の表示態様(例えば777)とされることで、特定遊技状態(大当り状態)が発生するとともに、大当り中信号が出力状態とされることで、該大当りの発生が外部に通知される。
また、特図可変表示部28における特別図柄が停止したときに、所定パルス幅の始動信号が出力され、特図可変表示部28における特別図柄の可変表示(変動表示)が実施されたことが外部に通知される。
このように大当り状態が発生した場合には、可変入賞球装置36に設けられた開閉板40が開成して遊技者にとって有利な第1の状態となる。この第1の状態は、所定期間(例えば30秒間)の経過又は打玉の所定個数(例えば10個)の入賞のうちいずれか早い方の条件が成立することにより終了し、その後、遊技者にとって不利な第2の状態となる。
そして該第1の状態となっている可変入賞球装置36の大入賞口内に進入した打玉が特定入賞領域(Vポケット)に入賞して図示しないVカウントスイッチにより検出されれば、その回の第1の状態の終了を待って第2の状態から第1の状態に制御する繰返し継続制御が行われる。この繰返し継続制御の上限回数は例えば15回と定められている。
なお、特定入賞領域(Vポケット)が設けられていない可変入賞球装置36を定められた回数(例えば15回)だけ第2の状態(大入賞口が閉鎖されている状態)から第1の状態(大入賞口が開放されている状態)に制御する繰返し継続制御を実行するようにしてもよい。この第1の状態は、所定期間(例えば30秒間)の経過又は打玉の所定個数(例えば10個)の入賞のうちいずれか早い方の条件が成立することにより終了する。可変入賞球装置36を第2の状態から第1の状態に制御する繰返し継続制御の実行回数は、例えば、複数存在する特定遊技状態(大当り遊技状態)の種別に応じて異なるように設定されており、該繰返し継続制御の実行回数が15回の大当りを15ラウンド大当り、該繰返し継続制御の実行回数が2回の大当りを2ラウンド大当りと称する場合がある。
この大入賞口に打玉が入賞した(即ち付与条件が成立した)場合にも、該入賞に応じた賞球が図示しない玉切り払い出し装置により払い出されるとともに、該玉切り払い出し装置により払い出された賞球数(付与玉数)に応じた賞球信号(10玉に1パルス)が外部に出力されることで、賞球数が外部に通知される。
特図可変表示部の表示結果並びに演出可変表示部の演出図柄の表示結果が予め定められた大当り図柄の組合せで停止表示されたときには上記のように大当りが発生するが、これら大当り図柄に停止表示される以前の状態において、リーチ状態が発生する場合がある。
特図可変表示部28並びに演出可変表示部29で可変表示された特別図柄並びに演出図柄が所定の確率変動図柄の種類に一致した図柄の組合せで停止表示されたときには、上記の繰返し継続制御による「大当り」の終了後に、再度大当りとなる確率が通常の確率状態よりも高い確率状態となる確率変動状態となるようになっており、これら確率変動図柄での大当りを通常の大当りと区別して「確変大当り」と呼称し、これら確変大当り終了後における確率変動状態中において、確変中信号が出力状態とされることで、該確率変動状態の発生が外部に通知される。
また、特図可変表示部28並びに演出可変表示部29で可変表示された特別図柄並びに演出図柄が所定の確率変動図柄以外の図柄の組合せで停止表示されたときには、上記の繰返し継続制御による「大当り」の終了後に、特図可変表示部28並びに演出可変表示部29で可変表示が所定回数に達するか、又は、次の大当りが発生するまでの間、特図可変表示部28における特別図柄及び演出可変表示部29における演出図柄の可変表示時間(変動時間)が通常遊技状態よりも短縮される時短状態となるようになっており、これら時短状態中において、時短中信号が出力状態とされることで、該時短状態の発生が外部に通知される。
パチンコ機2Aには、これら各信号を外部出力するための図示しない情報出力基板が搭載されており、該情報出力基板とカードユニット3Aや呼出ランプ装置7等の遊技用装置やホールコンピュータ4等の管理装置とが、図示しない信号ケーブルを介して接続されており、情報出力基板からは、大当り中信号、確変中信号、時短中信号、始動信号、賞球信号からなる外部出力信号が、信号ケーブルを介して遊技用装置や管理装置に出力される。
大当り中信号は、大当りが発生したことを示す信号であるとともに、大当り状態に制御されていることを示す信号でもある。大当り状態に制御されている期間は、大当り中信号をON状態とし、大当り状態に制御されていない期間は大当り中信号をOFF状態とする制御を行う。これにより、パチンコ機2Aに接続される遊技用装置や管理装置において大当りが発生したこと及び大当り状態に制御されていることを特定可能となる。
確変中信号は、大当りが発生する割合が通常状態(低確率状態)よりも高められた確変状態(高確率状態)に制御されていることを示す信号である。確変状態に制御されている期間は、確変中信号をON状態とし、確変状態に制御されていない期間は確変中信号をOFF状態とする制御を行う。これにより、パチンコ機2Aに接続される遊技用装置や管理装置において確変状態に制御されていることを特定可能となる。
また、大当り状態の終了に伴い確変状態に制御された場合には、確変大当りが発生したことを、これらの遊技用装置や管理装置で特定可能となる。また、大当り状態の終了に伴い確変状態に制御されなかった場合には、通常大当りが発生したことを、これらの遊技用装置で特定可能となる。これにより、遊技用装置や管理装置側では、大当りの発生回数及び確変大当りと通常大当りの内訳を集計可能となる。
時短中信号は、可変表示装置の可変表示時間を短縮する時短状態に制御されていることを示す信号である。時短状態に制御されている期間は、時短中信号をON状態とし、時短状態に制御されていない期間は時短中信号をOFF状態とする制御を行う。これにより、遊技用装置や管理装置において時短状態に制御されていることを特定可能となる。
また、大当り状態の終了に伴い確変状態に制御されたものの時短状態には制御されなかった場合には、潜伏確変大当りが発生したことを、これらの遊技用装置や管理装置で特定可能となる。ここで、潜伏確変大当りとは、大入賞口の開放パターンが小当りと共通の大当りであって、大当り状態の終了後に確変状態(高確率状態)に制御される大当りである。
なお、小当りとは、大入賞口が特定の開放パターン(例えば0.5秒の開放が2回)で開放するものの、大入賞口の開放制御終了後に遊技状態が変化していない制御態様をいう。従って、遊技者は、大入賞口が特定の開放パターンで開放されただけでは、小当りが発生したのか潜伏確変大当りが発生したのかを特定することは困難である。一方、パチンコ機2Aに接続される遊技用装置においては、確変状態であるにもかかわらず時短状態ではないことに基づいて、遊技者が把握困難な潜伏確変状態であることを特定可能である。
また、パチンコ機2Aには、該パチンコ機2Aにおける遊技を制御する遊技制御基板から、入賞に基づいて出力される賞球信号に基づいて所定数の賞球を計数して払出す制御を行うとともに、カードユニット3Aで計数される遊技者の所持球数に基づいて、払出単位である25玉のパチンコ玉を計数して貸出す制御を行う賞球制御基板(不図示)を備えており、該払出単位である25玉の倍数のパチンコ玉の貸出を実施できるようになっている。
本実施形態に例示するパチンコ機2Aは、各々を識別可能な複数種類の識別情報(例えば特別図柄や演出図柄)の可変表示を開始させた後に表示結果を導出表示する可変表示手段(例えば特図可変表示部28や演出表示部29)を備え、可変表示手段に予め定められた特定表示結果(大当り図柄)が導出表示されたときに、遊技者にとって有利な特定遊技状態(大当り遊技状態)に制御し、特定遊技状態終了後に、遊技状態を、通常状態又は通常状態よりも可変表示手段の表示結果が特定表示結果となる確率が向上した高確率状態に制御する遊技機の一例である。
なお、本実施形態における遊技機を、通常のパチンコ機2Aではなく、封入式パチンコ機2Bとすることも可能である。封入式パチンコ機2Bでは、内部にパチンコ玉が封入され、遊技者が打球操作ハンドルを操作することにより、発射装置の発射モータを駆動させて封入玉を1発ずつ遊技領域に打ち込んで遊技ができるように構成されている。遊技領域に打ち込まれたパチンコ玉はいずれかの入賞口に入賞するか或いは入賞することなくアウト口に回収される。いずれかの入賞口に入賞したパチンコ玉及びアウト口に回収されたパチンコ玉は、再度遊技機内の回収経路を通って打球発射位置にまで還元される。そして、遊技者が打球操作ハンドルを操作することにより再びその打球発射位置のパチンコ玉が遊技領域に打ち込まれる。
詳細は後述するが、封入式パチンコ機2Bでは、遊技者は持点によって遊技を行う。具体的には、発射装置に設けられた発射玉検出器により発射玉が検出される毎に持点を減算するとともに、ファール玉検出器でファール玉が検出される毎に持点を加算することで、持点を随時更新する。また、入賞口に遊技球が入賞した場合には、その入賞口への入賞に対応した点数を持点に加算することにより、持点を随時更新する。
カードユニット3Aの前面には、フルカラーLEDにより構成されて複数の色に点灯することでカードユニット3Aの状態等を報知可能とされた多機能ランプ301と、紙幣を挿入するための紙幣挿入口(紙幣識別ユニット)302と、装置前面より装置前方側に突出形成された突出部305と、計数済玉数を払出すための計数払出操作を受付けるための払出ボタン311と、会員カードやビジターカードを挿入するためのカード挿入口309とが設けられている。
カードユニット3Aの前面に設けられたカード挿入口309は、該カード挿入口309に対応する位置に内蔵されるカードリーダライタ327のカードスロット392に連設されており、このカード挿入口309を介してビジターカードや会員カードをカードスロット392に挿入可能とされている。
ここで、ビジターカード及び会員カードには、種々のデータを記憶するための不揮発性メモリと、これら記録情報の書き換えや読み出しを実施するとともに、外部のリーダライタ装置との非接触通信を実施する制御部とを有するICチップが搭載されたICカードを使用しており、これらビジターカード並びに会員カードには、個々のカードを識別可能なカードIDが予め書き換え不能に記憶されている。そして、その種別がカードIDから識別可能とされているとともに、プリペイド残額を特定可能なプリペイド残額や、当該カードの振分け(入金残額対応の有/無、カードロックの有効/無効、盗難カードであるか否か等)を特定可能な各種の振分けフラグ等の各種データが記憶されている。
なお、会員カードは、遊技場に会員登録を実施した会員遊技者に対して発行されるものであり、該会員に対して付与される会員IDが書き換え不能に記憶されている。また、該会員カードを使用して会員遊技者は、後述するように、一度獲得して計数したパチンコ玉を、その翌日以降においても再度遊技に使用したり、景品交換に使用できる貯玉を行うことができるようになっている。本実施形態において、会員カードには、該貯玉が行われたパチンコ玉数である貯玉数は直接記録されておらず、該貯玉数は、後述するように、持玉管理コンピュータ6において、後述する会員貯蓄管理テーブル682で会員カードIDと会員IDとに対応付けて記憶されることで、該会員カードIDや会員IDから特定されるようになっている。
また、会員カードには、該会員カードを所有する遊技者が計数した計数済玉数に基づく持玉数も直接記録されておらず、該持玉数も、持玉管理コンピュータ6において、後述する会員貯蓄管理テーブル682で会員カードIDと会員IDとに対応付けて記憶されることで、該会員カードIDや会員IDから特定されるようになっており、該持玉数をその当日においてのみ、遊技場内の各カードユニット3Aにおいて遊技に使用でき、また、景品交換POS8において景品交換に使用できるようになっている。
制御ユニット305は、後述する貸出関連信号をパチンコ機2Aに送信して、例えば、パチンコ機2A(遊技機)から上皿にパチンコ玉を払い出させるように制御する処理を行う。又は、制御ユニット305は、カードユニット3Aからパチンコ機2Aの上皿位置に延出するように設けられたノズル(図示省略)を介してカードユニット3Aからパチンコ玉を直接上皿に払い出す処理や、計数払出ユニット380にパチンコ玉を払い出させるように制御する処理を行う。これらの処理は、遊技者所有の持玉数(遊技用価値)をパチンコ機2A(遊技機)での遊技に使用させるための使用処理に相当し、制御ユニット305は、使用処理を行う使用処理手段に相当する。
なお、制御ユニット305が使用処理として実行するパチンコ玉の払い出しは、上記の方法に限らず、例えばカードユニット3Aの所定位置に払い出すようにすることも可能である。例えば、カードユニット3Aの下部に、パチンコ玉の払い出し用の玉受皿(図示省略)を構成し、この玉受皿にパチンコ玉を払い出すように制御してもよい。この場合に払い出すパチンコ玉は、払出単位(例えば25玉の倍数)のパチンコ玉としてもよいし、端数のパチンコ玉(端玉)としてもよい。また、払出単位のパチンコ玉はノズルを介してパチンコ機2Aの上皿に払い出し、端玉はカードユニット3Aの玉受皿に払い出すようにしてもよい。
また、制御ユニット305は、遊技者によりカード返却操作がなされた場合に、持玉数を持玉管理コンピュータ6に送信した後、会員カードを遊技者に返却する処理を行う。この処理は、使用処理に供されなかった遊技用価値を確定させるための確定処理に相当し、制御ユニット305は、確定処理を行う確定処理手段に相当する。
また、ビジターカードは、遊技場内に設置された図示しないカード発行・入金機にて、購入、発行されるとともに、カードユニット3Aにおいても発行される。なお、ビジターカードには、該ビジターカードを所有する遊技者が計数した計数済玉数に基づく持玉数と日付とが記録されており、該持玉数をその当日においてのみ、遊技場内の各カードユニット3Aにおいて遊技に使用でき、また景品交換POS8において景品交換に使用できるようになっている。
また、カードユニット3Aの前面には、前方に突出する態様にて突出部305が設けられている。該突出部305において、遊技者と対向する面には、各種情報を表示可能な表示器312と、メインメニュー画面を表示させるためのメニューボタン316と、台データを表示させるための台データボタン318と、会員カードを受付けた場合において、該会員カードに記録された会員カードID並びに会員IDにより特定される貯玉数を用いた再プレイ遊技を実施するための再プレイボタン319と、再プレイボタン319の操作が有効であることを報知するための再プレイ表示部317と、遊技場の係員が所持する設定用リモコンからの赤外線信号を受信して電気信号に変換して出力するIR受光ユニット315とが設けられており、該表示器312の表面には、表示器312に表示された各表示項目を指触により入力可能とするための透明タッチパネル314が設けられている。
なお、本実施形態では、カードユニット3Aの前面に突出部305を設け、この突出部305に表示器312等を形成することとして説明するが、突出部305を設けず、カードユニット3Aの前面に面一に表示器312等を形成するようにしてもよい。
また、該突出部305内部には、表示器312を成す後述する液晶表示器312や各ボンに対応するスイッチが設けられており、これらが該突出部305に対応する装置内位置に設けられた表示制御基板329に接続されることで、表示器312の表示制御や、透明タッチパネル314による入力位置検出等が、該表示制御基板329によって実施される。
カードユニット3A内の上部位置には、紙幣挿入口302に連設され、該紙幣挿入口302に投入された紙幣を取り込んでその真贋や紙幣種別の識別を実施し、その識別結果を装置略中央部に設けられている後述する制御ユニット305に出力する紙幣識別ユニット302が設けられており、該紙幣識別ユニット302にて各種紙幣(1万円、5千円、2千円、千円の各紙幣)の受付が可能とされている。
また、カードユニット3Aの略中央部位置には、該カードユニット3Aを構成する各部と接続しやすいように該カードユニット3Aの動作を制御する制御ユニット305が設けられており、後述するように、該制御ユニット305によって該カードユニット3Aの各種の動作が制御されている。
また、カードユニット3Aの最下方位置には、パチンコ玉を計数して取り込み、該計数したパチンコ玉を最大端数分、つまり、対応するパチンコ機2Aにおける払出単位である25個未満の単位未満端数の最大値である24個だけ貯留するとともに、該単位未満端数のパチンコ玉を計数して払出す計数払出ユニット380が設けられている。
[1−4.カードユニットの機能構成]
図4は、カードユニット3Aの機能構成の一例を示すブロック図である。
カードユニット3Aは、紙幣識別ユニット302と、カードリーダライタ327と、表示制御基板329と、カードユニット3Aの各部の制御を制御プログラムにより実施して該カードユニット3Aの各種の機能を提供する制御ユニット305とから構成されており、紙幣識別ユニット302、カードリーダライタ327及び表示制御基板329は制御ユニット305と接続されて各種データの送受が可能とされている。
カードリーダライタ327は、カード挿入口309から挿入される会員カード並びにビジターカードに記録されている(会員)カードIDや、会員ID(会員カードのみ)、プリペイド残額データ等の記録情報の読み出し及び書き込みを行う。
制御ユニット305は、処理部310と、記憶部320と、時計部330とを備えて構成される。
処理部310は、カードユニット3Aを統括的に制御する制御装置及び演算装置であり、CPU等のプロセッサを有して構成される。
記憶部320は、ROMやEEPROM、RAM等といった不揮発性又は揮発性のメモリを有する記憶装置であり、カードユニット3Aのシステムプログラムや、カードユニット3Aの各種の機能を実現するための各種のプログラムやデータを記憶する。記憶部320には、処理部310により読み出され、カードユニット処理として実行されるカードユニット処理プログラム321が記憶されている。
また、記憶部320には、該カードユニット3Aを識別するための識別情報であるユニットID323と、カードスロット392で受け付けられたカードに記録された情報であるカード情報325と、カード管理コンピュータ5から受信したおすすめ種別情報327とが記憶される。
図5は、カード情報の一例を示す図である。
図5(1)は、会員カードに記録されるカード情報325の一例を示す図である。
このカード情報325には、例えば、会員カードをユニークに識別するためのカードIDと、会員をユニークに識別するための会員IDと、会員が登録する暗証番号と、プリペイド残額と、振分けフラグ(当該カードが入金残額対応カードであるか否かを示す入金残額対応フラグ、当該カードがカードロック機能が有効であるか否かを示すカードロック有効フラグ、盗難カード制限機能において当該カードが盗難された旨の登録がされたカードであるかを示す盗難カードフラグ)とが対応付けて記憶される。
図5(2)は、ビジターカードに記憶されるカード情報325の一例を示す図である。
このカード情報325には、例えば、カードIDと、発行日時と、暗証番号と、プリペイド残額と、持玉数と、振分けフラグ(上記の入金残額対応フラグ、カードロック有効フラグ、盗難カードフラグ)とが対応付けて記憶される。
入金残額対応カードとは、カードユニット3Aに設けられた残額取出ボタン(図示省略)が操作されることで排出されるカードであり、入金残額対応カードの旨が対応付けられる。
カードロック機能とは、暗証番号の入力が無い限り、当該カードを返却や、カードロック機能の有効から無効への切り替えができないようにする機能である。なお、本実施形態においては、カードロック機能が有効とされている場合は、暗証番号の入力が無い限り、後述する持玉分割機能及びカード後挿入機能も実行できないようにされる。しかし、これに限定されず、カードロック機能が有効である場合に実行が制限される機能は、いずれの機能であってもよい。
盗難カード制限機能とは、盗難されたカードを登録しておくことで、盗難カードが使用できないように制限する機能である。盗難カードの登録については、例えば、カード管理コンピュータ5でカードユニットのユニットID及び当該カードを使用していた時間等が入力されることで、持玉管理コンピュータのユニット管理テーブル686等で受付けられていたカードIDなどが検索されて、会員カードテーブル582又はビジターカードテーブル583に、当該カードIDの盗難カードフラグがONとして登録される。
又は、盗難された直後に、店員がリモコンでカードが盗難された旨をカードユニット3Aに入力することで、会員カードテーブル582又はビジターカードテーブル583の直前に使用されていたカードのカードIDに対応する盗難カードフラグがONとして登録される。
なお、上記の会員カード情報に含まれる暗証番号、プリペイド残額及び振分けフラグのうちの一部又は全部のデータを会員カードに記録せずに、カード管理コンピュータ5の会員カードテーブル582で管理することとし、会員カードテーブル582に記憶された会員カードIDや会員IDからこれらのデータを特定するようにしてもよい。また、ビジターカードに含まれる発行日時、暗証番号、プリペイド残額及び振分けフラグのうちの一部又は全部のデータをビジターカードに記録せずに、カード管理コンピュータ5のビジターカードテーブル583で管理することとし、ビジターカードテーブル583に記憶されたカードIDからこれらのデータを特定するようにしてもよい。また、会員カードとビジターカードとのいずれか一方にだけ上記のデータを記録する(又は記録しない)ようにしてもよい。
制御ユニット305は、前述したようにパチンコ玉の貸出に伴う各種の信号の授受を、パチンコ機2Aに設けられている図示しない賞球制御基板との間において実施可能に接続されているとともに、前述のように、信号ケーブルを介して、パチンコ機2Aの情報出力基板と接続されることで、大当り中信号等の各種の外部出力信号が入力可能とされている。
また、制御ユニット305は、対応するパチンコ機2Aの下方位置に設けられているアウト玉計数器16に接続されて該アウト玉計数器16による打込玉信号が入力可能とされており、これらアウト玉計数器16からの打込玉信号の入力に応じて、後述する遊技情報テーブルの総打込玉数の値に該打込玉信号に応じた所定数を加算更新する。
また、制御ユニット305は、計数払出ユニット380と接続されており、該計数払出ユニット380においてパチンコ玉の計数が行われたことにより出力される計数センサ信号を入力し、該計数センサ信号に基づいて所持球数を更新する。例えば、前述したように計数払出ユニット380に流入したパチンコ玉が、計数センサにより検出され、1球のパチンコ玉の検出に応じて所定パルスの検出信号が計数払出ユニット380から制御ユニット305に対して出力されて、制御ユニット305において記憶される所持球数(持玉数)が1ずつ増加する。
また、制御ユニット305は、装置前面の突出部305の下方位置に設けられた払出ボタン311に対応する払出ボタンスイッチ311’に接続されており、払出ボタン311の操作に応じた信号が、該払出ボタンスイッチ311’から入力されることにより、払出ボタン311の操作の有無を把握できるようになっている。
払出ボタン311が押下されたことを検知すると、制御ユニット305は、所持球数のうちの所定の単位球数を遊技者に払い戻す。具体的には、制御ユニット305は、1回の払い戻し操作が行われる毎に、記憶している所持球数を所定数(例えば125玉)減算する。ただし、所持球数が125未満である場合に払い戻し操作が行われた場合には、所持球数を0とする。すなわち、記憶している所持球数に相当する球数を減算する。
遊技者の所持球数が増加する場合には、遊技者が計数レバー341を引いた状態としておくことでパチンコ機2Aから排出されたパチンコ玉が下皿24から計数通路343に随時に流入し、計数払出ユニット380により計数されることで随時に増加する場合と、遊技者が計数レバー341を引かずにパチンコ機2Aから排出されたパチンコ玉を下皿に溜めた状態としておき、ある程度パチンコ玉が溜まった段階で計数レバー341を引くことで、溜められたパチンコ玉が一気に計数通路343に流入し、計数払出ユニット380により計数されることで一気に増加する場合との2つのケースがある。
また、遊技者の所持球数が減少する場合は、遊技者の払い戻し操作によりパチンコ玉が遊技者に払い戻される場合であり、前述したように1回の払い戻し操作による払い戻し数は125発であるため、1回の払い戻し操作により所持球数は125発減少する。
また、制御ユニット305には、前述したように、対応するパチンコ機2Aの操作部に設けられた残額表示器や、貸出ボタンの操作を検知する貸出ボタンスイッチや、受付け中の会員カードやビジターカードを返却させる際に操作される返却ボタンの操作を検知する返却ボタンスイッチが接続されており、貸出ボタンの操作や返却ボタンの操作を検知できるとともに、これら残額表示器の表示制御を実施する。
制御ユニット305は、リモコンからの送信に応じたIR受光ユニット315からの出力や突出部305に設けられている各種ボタンの操作や透明タッチパネル314の操作に応じて表示制御基板329から入力される各種情報や、紙幣識別ユニット302による貨幣識別情報、並びにカードリーダライタ327からのカード挿入情報やビジターカードの貯留状態情報等を受けて、制御ユニット305に接続されている前記多機能ランプ内に設けられたフルカラーLED301a等の各LEDの点灯制御、カードリーダライタ327、表示制御基板329の制御、残額表示器の表示制御等、全体の動作制御を行う。
また、制御ユニット305は、カード挿入口309に挿入された会員カードやビジターカードの利用の可/不可を判別するカード受付け処理や、受付け中の会員カード或いはビジターカードから読み出したプリペイド残額データに基づくプリペイド残額を使用した玉貸を行う貸与処理や、貨幣の受付けに応じて、受付け中の会員カードやビジターカードに残存するプリペイド残額への入金、或いは新たなビジターカードにプリペイド残額を書き込んで発行する発行・入金処理や、返却ボタンによる返却操作により受付け中の会員カードやビジターカードの返却する返却処理や貯玉数を用いた再プレイ処理や、払出ボタン311の操作の受付けによって計数済玉数(挿入されたビジターカード並びに会員カードにより特定される持玉数を含む)からの払い出し(返却)を行って該払出した玉数を計数済玉数から減算更新する払出処理等の処理を実行する。
また、制御ユニット305は、通信部334並びにHUB70を介して、ローカルエリアネットワーク(LAN)に接続されているホールコンピュータ4やカード管理コンピュータ5、持玉管理コンピュータ6等の管理装置とデータ通信可能に接続されており、これらの各コンピュータと各種データの送受が該通信部を通じて可能とされている。
また、制御ユニット305に接続された表示制御基板329は、表示器312を成す表示器312や、透明タッチパネル314や、各種スイッチ類(メニューボタン316に対応するメニュースイッチ316a、台データボタン318に対応する台データスイッチ318a、再プレイボタン319に対応する再プレイスイッチ319a)や、IR受光ユニット315、前述した再プレイ表示部317内に設けられたLED320a等の電子部品が接続されており、これら透明タッチパネル314の操作情報や、各種スイッチ類の操作情報、IR受光ユニット315から出力された出力信号に基づく情報が、表示制御基板329を介して制御ユニット305に出力される。
本実施形態の表示制御基板329には、表示器312の表示駆動を行う表示駆動回路(図示略)や、前記透明タッチパネル314からの出力信号に基づいて押圧操作された位置を特定して該特定した入力位置情報を出力する入力位置検出回路(図示略)や、表示器312に表示する表示映像に関する処理を行うVDP(図示略)や、メニュー表示等に使用する画像データ等を記憶するVROM(図示略)や、表示器312に表示する表示データを一時記憶するVRAM(図示略)や、制御ユニット305から独立して、各種スイッチ類や透明タッチパネル314等の入力に伴う判定や処理を処理プログラムに基づいて実施する表示制御マイコン等が実装されており、制御ユニット305から出力される表示データ(ページデータ)等に基づいて、各種の表示画面を、表示器312を構成する表示器312に表示可能とされている。
カードユニット3Aの前面には、遊技者が操作するための各種のボタン(例えば、再プレイボタン321(貸出ボタンとも言う)やカード返却ボタン)が設けられている。
再プレイボタンは、挿入されたカードに記録されている残額を引き落としてパチンコ機2Aによる遊技に用いるための操作(遊技玉への変換操作)を行うボタンである。つまり、遊技者がパチンコ玉を払い戻すための操作ボタンである。
カード返却ボタンは、遊技者が遊技を終了するときに操作され、挿入されているカードに遊技終了時の確定した遊技玉数(カード挿入時の持玉数−遊技玉への変換数+計数操作によって計数された持玉数)を記憶させて排出するための操作ボタンである。
表示器312は、挿入された遊技用記録媒体(カード)に記録されているプリペイド残額(カード残額又は単に残額とも言う)を表示する。この表示器312には、遊技玉数やその他の各種情報を表示可能であるとともに、表面を透明タッチパネル314で構成し、表示器312に表示された各種表示項目を指でタッチすることにより各種操作を可能に構成することができる。
再プレイボタンを操作した場合に、挿入されたカードに遊技者が獲得した持玉数が記録されているときにはその持玉数の一部を引落として遊技玉に変換し、変換した遊技玉に基づいてパチンコ機2Aによる遊技を行うことが可能となる。一方、挿入されたカードが会員カードであり持玉数が記録されておらず、且つ、貯玉が持玉管理コンピュータ6に記録されている場合には、その貯玉の一部が引落とされて遊技玉に変換され、パチンコ機2Aによる遊技が可能となる。つまり、挿入されたカードに対応付けて貯玉と持玉との双方が記憶されている場合には、持玉が優先的に引落とされる。なお、再プレイボタンとは別に、持玉を引落とすための専用の持玉払出ボタンを設け、再プレイボタンは貯玉引落とし専用のボタンとしてもよい。
ここで、「貯玉」とは、前日以前に獲得した玉でホールに預けている玉であり、貯玉払出により遊技玉となる。また、貯玉は、遊技場に預け入れられた遊技媒体であり、持玉管理コンピュータ6により管理される。
「持玉」とは、当日獲得した玉であり、持玉払出により遊技玉となる。また、持玉数は、遊技者が遊技機により遊技を行った結果遊技者の所有となった遊技玉数をカードに記録したものであって、未だに遊技場に預け入れられていない玉数のことである。一般的には、遊技場において当日遊技者が獲得した玉数を「持玉」と言い、前日以前に遊技者が獲得した玉数であって遊技場に預け入れられた玉数を「貯玉」と言う。
「遊技玉」とは、遊技機で発射可能な玉であり、プリペイドカードの残額、持玉、又は、貯玉を引き落とすことと引き換えにして生成される。
なお、「貯玉」と「持玉」との違いは、遊技場に預け入れるための貯玉操作が行われて遊技場に預け入れられた玉数であるか、或いは、未だに遊技場に預け入れられていない段階の玉数であるかの違いであるため、「持玉」を店舗に設置された持玉管理コンピュータ6で管理するようにしてもよい。
本実施形態では、貯玉数及び持玉数は会員カードに直接記録させず、店舗に設置された持玉管理コンピュータ6に会員カードIDと対応付けて記憶させ、会員カードIDに基づいて対応する貯玉数及び持玉数を検索できるように構成されている。しかし、これに限定されるものではなく、貯玉数及び持玉数のうちのいずれか一方を持玉管理コンピュータ6にカードIDと対応付けて記憶させてもよい。また、貯玉数及び持玉数のいずれか一方又は両方を会員カードに記録するようにしてもよい。また、ビジターカードの場合は、持玉数を、ビジターカードに直接記録している。しかし、それに限定されるものではなく、持玉を持玉管理コンピュータ6にカードIDと対応させて記憶させてもよい。
なお、持玉をカード(会員カード、ビジターカード)又は持玉管理コンピュータ6に記憶させるタイミングは、計数ボタンが操作されて計数処理が行われる毎のタイミングとしてもよいし、一定時間毎のタイミングとしてもよいし、カードを返却するタイミングとしてもよい。
また、遊技者が遊技を終えてカードユニット3Aからカードの返却を受けたときには、カードユニット3Aに記憶していた持玉が一旦貯玉として持玉管理コンピュータ6に記憶されるようにし、その遊技者がカードの返却を受けた日と同じ日に再び同じ又は別のカードユニット3Aにカードを挿入したときには、一旦貯玉として記憶された当日分の持玉のみが再びそのカードユニット3Aに記憶され、その持玉の範囲で遊技玉を加算し、遊技できるようにしてもよい。
カードユニット3Aは、インタフェース基板を介してパチンコ機2Aと接続されている。カードユニット3Aとパチンコ機2Aとの間には、PSI信号線,PRDY信号線,BRDY信号線,BRQ信号線及びEXS信号線が設けられており、カードユニット3Aとパチンコ機2Aとの間で貸出関連信号の送受を行うことで、カードユニット3Aの制御に基づくパチンコ機2Aでの玉貸が可能となる。
PSI信号線は、カードユニット3Aとパチンコ機2Aとの接続確認を行うための信号線である。このPSI信号線を介して接続確認信号が送信されることにより、パチンコ機2Aにおいて発射ハンドルの操作が可能となる。
PRDY信号線は、パチンコ機2Aから対応するカードユニット3Aに対して、該パチンコ機2Aとカードユニット3Aとの間における通信が可能な状態(スタンバイ状態)である旨を示す払出可能信号を送信する信号線である。具体的には、該PRDY信号線に印加されている電圧レベルがHIGHからLOWに切り替えられることにより、払出可能信号がパチンコ機2Aからカードユニット3Aに対して送信される。
BRDY信号線は、カードユニット3Aが払出可能信号を受信しているスタンバイ状態において玉貸操作があったときに、カードユニット3Aから対応するパチンコ機2Aに対して、玉貸可能信号を送信する信号線である。具体的には、該BRDY信号線に印加されている電圧レベルがHIGHからLOWに切り替えられることにより、玉貸可能信号がカードユニット3Aからパチンコ機2Aに対して送信される。
また、BRDY信号線は、1回の玉貸操作に伴う所定度数分(例えば5度数分)の玉貸処理が終了したときに、カードユニット3Aからパチンコ機2Aに対して、玉貸終了信号を送信する信号線である。具体的には、該BRDY信号線に印加されている電圧レベルがLOWからHIGHに切り替えられることにより、玉貸終了信号がカードユニット3Aからパチンコ機2Aに対して送信される。
BRQ信号線は貸与指令信号線(=玉貸指令信号線)の一例であって、カードユニット3Aから対応するパチンコ機2Aに対して、パチンコ玉の貸与を要求する貸与要求信号(=玉貸要求信号)を送信する信号線である。具体的には、該BRQ信号線に印加されている電圧レベルがHIGHからLOWに切り替えられることにより、玉貸要求信号がカードユニット3Aからパチンコ機2Aに対して送信される。
またBRQ信号線は、カードユニット3Aから対応するパチンコ機2Aに対して、パチンコ玉の貸与を指令する貸与指令信号(=玉貸指令信号)を送信する信号線である。具体的には、該BRQ信号線に印加されている電圧レベルがLOWからHIGHに切り替えられることにより、玉貸指令信号がカードユニット3Aからパチンコ機2Aに対して送信される。
EXS信号線は要求了解信号線の一例であって、パチンコ機2Aからカードユニット3Aに対して、玉貸の要求を了解した旨(即ち玉貸要求信号を受信した旨)を示す要求了解信号を送信する信号線である。具体的には、パチンコ機2Aが玉貸要求信号を受信してから、該パチンコ機2Aがパチンコ玉を貸与する準備が整っている(即ち玉切れがなく、エラーがない)旨を確認した後に、該EXS信号線に印加されている電圧レベルがHIGHからLOWに切り替えられることにより、要求了解信号がパチンコ機2Aからカードユニット3Aに対して送信される
またEXS信号線は、1度数分の玉貸処理が完了したときに、パチンコ機2Aからカードユニット3Aに対して、該玉貸処理が完了した旨を示す玉貸完了信号を送信する信号線である。具体的には、玉貸処理が完了したとき、即ちパチンコ玉の払出が完了したときに、該EXS信号線に印加されている電圧レベルがLOWからHIGHに切り替えられることにより、玉貸完了信号がパチンコ機2Aからカードユニット3Aに対して送信される。
[1−5.カード管理コンピュータの機能構成]
図6は、カード管理コンピュータ5の機能構成の一例を示す図である。
カード管理コンピュータ5は、処理部510と、入力部520と、表示部530と、音出力部540と、通信部550と、DSU560と、時計部570と、記憶部580とを備え、各部がデータバスにより接続されるコンピュータシステムである。
処理部510は、記憶部580に記憶されているシステムプログラム等の各種プログラムに従って、カード管理コンピュータ5の各部を統括的に制御する制御装置及び演算装置であり、CPU等のプロセッサを有して構成される。
入力部520は、例えばキーボードやマウスを有して構成される入力手段であり、押下されたキーやボタンの信号(操作信号)を処理部510に出力する。
表示部530は、処理部510から出力される表示制御信号に基づいて各種の表示を行う表示装置であり、LCD等を有して構成される。表示部530には、記憶部580に記憶された各種データベースのデータの内容等が表示される。
音出力部540は、処理部510から出力される音出力制御信号に基づく各種の音出力を行う音出力装置である。音出力部540からは、例えば、注意を促す場合や、異常が発生した場合に、それを管理者に報知する警告音等が音出力される。
通信部550は、LANに接続されたカードユニット3Aや他の管理装置との間で通信を行うための通信装置であり、例えば有線ケーブルを介して通信を行う有線通信モジュールを有して構成される。
DSU560は、カード会社に設置された管理サーバとの間でデータ通信を行うデジタルサービスユニットである。
時計部570は、カード管理コンピュータ5が備える内部時計であり、例えば、水晶振動子及び発振回路を含む水晶発振器を有して構成される。時計部570の計時時刻(日付を含む。)は処理部510に随時出力される。
記憶部580は、ROMやハードディスク、RAM等の揮発性又は不揮発性のメモリを有する記憶装置である。記憶部580には、処理部510により読み出され、カード管理処理として実行されるカード管理プログラム511が記憶されている。カード管理プログラム511は、おすすめ種別集計処理として実行されるおすすめ種別集計プログラム511aをサブルーチンとして含む。
また、記憶部580には、会員カードテーブル582と、ビジターカードテーブル583と、ユニット種別対応テーブル584と、カード管理テーブル585と、おすすめ種別集計テーブル587と、おすすめ種別情報588とが記憶される。
会員カードテーブル582は、会員カードを管理するためのテーブルであり、そのテーブル構成の一例を図7(1)に示す。
会員カードテーブル582には、カードIDと、会員IDと、プリペイド残額と、使用不可フラグと、入金残額対応フラグと、暗証番号と、カードロック有効フラグと、盗難カードフラグとが対応付けて、各カードID毎に記憶される。これにより、会員カードに記憶されている会員カードID又は会員IDから、プリペイド残額、当該会員カードの使用可否、当該会員カードが入金残額対応カードであるか否か、暗証番号、カードロック機能が有効か無効か、及び、盗難カードである旨の登録がされたカードであるか否かを特定できるようになっている。本実施形態においては会員カードの暗証番号は、会員カードの発行時に、予め設定される。
ビジターカードテーブル583は、ビジターカードを管理するためのテーブルであり、そのテーブル構成の一例を図7(2)に示す。
ビジターカードテーブルに583は、カードIDと、状況と、最新発行日時と、プリペイド残額と、使用不可フラグと、入金残額対応フラグと、カードロック有効フラグと、暗証番号と、盗難カードフラグとが対応付けて、各カードID毎に記憶される。これにより、ビジターカードに記憶されているカードIDから、プリペイド残額、当該ビジターカードの使用可否、当該会員カードが入金残額対応カードであるか否か、最新発行日時、カードロック機能が有効か無効か、暗証番号、及び、盗難カードである旨の登録がされたカードであるか否かを特定できるようになっている。
ユニット種別対応テーブル584は、カードユニット3Aと当該カードユニット3Aに対応して設けられるパチンコ機2Aの種別との対応関係を定めたテーブルであり、そのテーブル構成の一例を図8に示す。
ユニット種別対応テーブル584には、ユニットIDと、当該カードユニット3Aが設置された対応台番号と、当該カードユニット3Aが設置された設置島と、当該カードユニット3Aに対応して設けられるパチンコ機2Aの種別と、各種別を個別(ユニーク)に識別するための種別番号とが対応づけて定められている。
前述したように、種別には、当該パチンコ機2Aのタイプと、ジャンルと、機種と、貸与単価とが含まれる。ユニット種別対応テーブル584では、各ユニットID毎に、対応して設けられるパチンコ機2Aの種別を個別に識別するための通番の種別番号が割り当てられており、この種別番号がユニット種別対応テーブル584にユニットIDと対応付けて記憶される。
本実施形態では、パチンコ機2Aのタイプ、ジャンル、機種及び貸与単価をひとまとまりの種別とし、このひとまとまりの種別それぞれに種別番号が割り当てられていることとして説明する。なお、本実施形態とは異なるが、パチンコ機2Aのタイプ、ジャンル、機種及び貸与単価のそれぞれを別個の種別とし、この別個の種別それぞれに種別番号を割り当てるようにしてもよい。つまり、パチンコ機2Aのタイプ、ジャンル、機種及び貸与単価に対して、それぞれ個別に種別番号を割り当ててパチンコ機2Aの種別を管理するようにしてもよい。
ユニット種別対応テーブル584には、ユニットID毎に、複数のカードユニット3Aそれぞれについて対応して設けられたパチンコ機2Bの種別が定められており、店舗毎に個別のデータとして記憶されている。このユニット種別対応テーブル584は、例えば、店舗の開店日に、設置したパチンコ機2Aとカードユニット3Aとの対応関係に基づいて管理者や店員が作成するようにすることができる。
なお、新装開店日や新台入替日に、パチンコ機2Aを別の設置位置に移動させる場合があり、この場合、カードユニット3Aも併せて移動させなければ、カードユニット3Aとパチンコ機2Aとの対応関係が変化する。この場合は、パチンコ機2Aの移動後に、管理者や店員がカードユニット3Aとパチンコ機2Aの新たな対応関係に基づいて、ユニット種別対応テーブル584を更新するようにすればよい。
なお、パチンコ機2Aやカードユニット3Aに、パチンコ機2Aの種別を特定するための種別情報を記憶させておき、カード管理コンピュータ5がパチンコ機2Aやカードユニット3Aから種別番号を受信して、自動的にユニット種別対応テーブル584を作成/更新するようにしてもよい。
このユニット種別対応テーブル584を参照することで、処理部310は、カードユニット3Aと当該カードユニット3Aに対応して設けられたパチンコ機2Aの種別との対応関係を把握することができる。
カード管理テーブル585は、カードの受付状況や返却/発行状況等を管理するためのテーブルであり、そのテーブル構成の一例を図9に示す。
カード管理テーブル585は、日付毎に定められたテーブルであり、カード種別と、カードIDと、ユニットIDと、受付時刻と、返却/発行時刻と、状態とが対応付けて記憶される。
カード種別には、会員カードとビジターカードとが定められている。
カードIDには、カード種別「会員カード」には会員カードのカードIDが、カード種別「ビジターカード」にはビジターカードのカードIDが記憶される。処理部は、カードユニットからカード受付信号を受信すると、カード受付信号に含まれるカードIDをカードID欄に記憶させる。
ユニットIDには、当該カードIDのカードを受け付けたカードユニット3AのユニットID323が記憶される。
処理部510は、カード受付信号やカード返却/発行信号を受信したカードユニット3AのユニットID327を、当該カードユニット3Aが受け付けたカードID又は当該カードユニット3Aが返却/発行したカードIDと対応付けてユニットID欄に記憶させる。
受付時刻には、当該ユニットIDのカードユニット3Aがカードを受け付けた時刻が記憶される。
返却/発行時刻には、当該ユニットIDのカードユニット3Aが会員カードを返却した時刻又はビジターカードを発行した時刻が記憶される。
状態には、当該ユニットIDのカードユニット3Aの状態が記憶される。この状態には、カードを受付中であることを示す「受付中」、会員カードを返却したことを示す「返却」、ビジターカードを発行したことを示す「発行」、ビジターカードを回収したことを示す「回収」のいずれかが記憶される。
処理部510は、カードユニット3Aからカード受付信号を受信すると、その受信時刻を受付時刻として受付時刻欄に記憶させ、状態を「受付中」に更新する。また、処理部510は、カードユニット3Aからカード返却/発行信号を受信すると、その受信時刻を返却/発行時刻として返却/発行時刻欄に記憶させ、状態を「返却」/「発行」に更新する。また、処理部510は、カードユニット3Aからカード回収信号を受信すると、状態を「回収」に更新する。
おすすめ種別集計テーブル586は、おすすめ種別の集計結果のテーブルであり、そのテーブル構成の一例を図10に示す。
おすすめ種別集計テーブル586は、日付別におすすめ種別の集計結果が記憶されるテーブルであり、日付と、遊技種別遷移集計テーブルと、前回遊技機ジャンル集計テーブルと、次回遊技機ジャンル集計テーブルと、最上位遊技機ジャンル集計テーブルとが記憶される。
本実施形態では、おすすめ種別情報として、パチンコ機2Aのおすすめのジャンル(以下、「おすすめジャンル」と称す。)の情報(以下、「おすすめジャンル情報」と称す。)を集計する場合を例に挙げて説明する。つまり、一のジャンルのパチンコ機2Aで遊技した遊技者が遊技した他のジャンルのパチンコ機2Aに関する情報をおすすめジャンル情報として集計する場合を例示する。なお、変形例で後述するように、おすすめ種別として、パチンコ機2Aのタイプや貸与単価、機種の情報を集計するようにすることも可能であるが、ここではおすすめジャンル情報を集計する場合を例示する。
遊技種別遷移集計テーブルは、遊技者が遊技したパチンコ機2Aの種別の遷移を人数別に集計したテーブルであり、遊技種別遷移と、総人数とが対応付けて記憶される。遊技種別遷移には、「S1→S2」、「S1→S3」、「S1→S4」、・・・、「S2→S1」、「S2→S3」、「S2→S4」、・・・といったように、2つの異なる種別番号間の遊技機種別の遷移が記憶される。
総人数には、当該遊技機種別遷移に対応する順番で遊技を行った遊技者の総人数が記憶される。処理部410は、カード管理テーブルにカードID毎に記憶されているユニットID及び機種と、その受付時刻及び返却/発行時刻との関係に基づいて、遊技者が遊技したパチンコ機2Aの種別及びその順番を特定し、遊技機種別遷移及び総人数を集計する。そして、その集計結果を遊技機種別遷移集計テーブルに記憶させる。
前回遊技機ジャンル集計テーブルは、各種別番号それぞれについて、当該種別番号のパチンコ機2Aで遊技した遊技者が1つ前(前回)に遊技したパチンコ機2Aのジャンルである前回遊技機ジャンルが人数別に集計されたテーブルである。具体的には、種別番号S1から順番に「アニメヒーロー」、「特撮アクション」、「ホラー」、「音楽」といった複数のジャンルそれぞれが前回遊技機ジャンルとして遊技者に遊技された総人数が集計されて記憶される。
この前回遊技機ジャンル集計テーブルは、上記の遊技種別遷移集計テーブルと、ユニット種別対応テーブル584に定められた種別とに基づいて集計される。つまり、ユニット種別対応テーブル584には、カードユニット3Aとパチンコ機2Aの種別との対応関係が定められているため、遊技種別遷移集計テーブルの遊技種別遷移に定められた種別番号が、ユニット種別対応テーブル584のいずれの種別番号に該当するかを判定し、判定した種別番号に対応して定められた種別に含まれるジャンルを特定することで、遊技者が1つ前に遊技したジャンルを特定することができる。
次回遊技機ジャンル集計テーブルは、各種別番号それぞれについて、当該種別番号のパチンコ機2Aで遊技した遊技者が1つ後(次回)に遊技したパチンコ機2Aのジャンルである次回遊技機ジャンルが人数別に集計されたテーブルである。具体的には、種別番号S1から順番に「アニメヒーロー」、「特撮アクション」、「ホラー」、「音楽」といった複数のジャンルそれぞれが次回遊技機ジャンルとして遊技者に遊技された総人数が集計されて記憶される。
この次回遊技機ジャンル集計テーブルは、上記の遊技種別遷移集計テーブルと、ユニット種別対応テーブル584に定められた種別とに基づいて集計される。つまり、ユニット種別対応テーブル584には、カードユニット3Aとパチンコ機2Aの種別との対応関係が定められているため、遊技種別遷移集計テーブルの遊技種別遷移に定められた種別番号が、ユニット種別対応テーブル584のいずれの種別番号に該当するかを判定し、判定した種別番号に対応して定められた種別に含まれるジャンルを特定することで、遊技者が1つ後に遊技したジャンルを特定することができる。
最上位遊技機ジャンル集計テーブルは、各種別番号それぞれについて、当該種別番号に対応する遊技機ジャンルのうちの最も人数(台移動回数)の多かったジャンルである最上位遊技機ジャンルが集計されたテーブルである。最上位遊技機ジャンルには、前回遊技機ジャンルのうちの最も人数の多かったジャンルである前回最上位遊技機ジャンルと、次回遊技機ジャンルのうちの最も人数の多かったジャンルである次回最上位遊技機ジャンルとが含まれる。
この前回最上位遊技機ジャンル及び次回最上位遊技機ジャンルは、上記の前回遊技機ジャンル集計テーブル及び次回遊技機ジャンル集計テーブルにおいて、各種別番号それぞれについて、最も人数の多い遊技機ジャンルを判定することで集計される。
おすすめ種別情報587は、処理部510が集計したおすすめ種別に関する情報であり、そのデータ構成の一例を図11に示す。
おすすめ種別情報587には、種別番号と、おすすめジャンルとが記憶される。おすすめジャンルには、当該種別番号に対応する最上位遊技機ジャンル及び次回最上位遊技機ジャンルが含まれる。このおすすめ種別情報は、当該種別番号のパチンコ機2Aに対応して設けられたカードユニット3Aに送信される。
[1−6.持玉管理コンピュータの機能構成]
図12は、持玉管理コンピュータ6の機能構成の一例を示す図である。
持玉管理コンピュータ6は、処理部610と、入力部620と、表示部630と、音出力部640と、通信部650と、時計部670と、記憶部680とを備え、各部がデータバスにより接続されるコンピュータシステムである。
処理部610は、記憶部680に記憶されているシステムプログラム等の各種プログラムに従って、持玉管理コンピュータ6の各部を統括的に制御する制御装置及び演算装置であり、CPU等のプロセッサを有して構成される。
入力部620は、例えばキーボードやマウスを有して構成される入力手段であり、押下されたキーやボタンの信号(操作信号)を処理部610に出力する。
表示部630は、処理部610から出力される表示制御信号に基づいて各種の表示を行う表示装置であり、LCD等を有して構成される。表示部630には、記憶部680に記憶された各種データベースのデータの内容等が表示される。
音出力部640は、処理部610から出力される音出力制御信号に基づく各種の音出力を行う音出力装置である。音出力部640からは、例えば、注意を促す場合や、異常が発生した場合に、それを管理者に報知する警告音等が音出力される。
通信部650は、LANに接続されたカードユニットや他の管理装置との間で通信を行うための通信装置であり、例えば有線ケーブルを介して通信を行う有線通信モジュールを有して構成される。
時計部670は、持玉管理コンピュータ6が備える内部時計であり、例えば、水晶振動子及び発振回路を含む水晶発振器を有して構成される。時計部670の計時時刻(日付を含む。)は処理部610に随時出力される。
記憶部680は、ROMやハードディスク、RAM等の揮発性又は不揮発性のメモリを有する記憶装置である。記憶部680には、処理部610により読み出され、持玉管理処理として実行される持玉管理プログラム681が記憶されている。
また、記憶部680には、会員貯蓄管理テーブル682と、ビジター貯蓄管理テーブル683と、会員情報テーブル684と、会員別遊技履歴テーブル685と、ユニット管理テーブル686とが記憶される。
会員貯蓄管理テーブル682は、会員カードを所持する会員が所持する営業当日における持玉数や営業当日前に会員により獲得された貯玉数等を管理するためのテーブルであり、そのテーブル構成の一例を図13(1)に示す。
会員貯蓄管理テーブル682には、会員カードのカードIDと、会員IDと、持玉数と、貯玉数と、大当り回数とが対応付けて、各カードID毎に記憶される。
ビジター貯蓄管理テーブル683は、ビジターカードを所持するビジターにより営業当日に獲得された持玉数等を管理するためのテーブルであり、そのテーブル構成の一例を図13(2)に示す。
ビジター貯蓄管理テーブル683には、ビジターカードのカードIDと、最新発行日時と、持玉数と、大当り回数とが対応付けて、各カードID毎に記憶される。
会員情報テーブル684は、会員カードを所持する会員に関する情報が記憶されたテーブルであり、そのテーブル構成の一例を図14(1)に示す。
会員情報テーブル684には、会員IDと、暗証番号と、来店ポイントと、名字と、名前と、性別と、年齢と、誕生日と、職業と、住所と、メールアドレスとが対応付けて、各会員ID毎に記憶される。
会員別遊技履歴テーブル685は、会員カードを所持する会員の遊技履歴に関する情報が記憶されたテーブルであり、そのテーブル構成の一例を図14(2)に示す。
会員別遊技履歴テーブル685には、会員IDと、遊技履歴とが対応付けて、各会員ID毎に記憶される。遊技履歴には、来店日や台番号、機種名、遊技開始時刻、遊技終了時刻、遊技開始から終了までの遊技時間、再プレイ玉数、使用持玉数、計数玉数、累計大当り回数等の情報が含まれる。
ユニット管理テーブル686は、遊技場内の各カードユニット3Aを管理するためのテーブルであり、そのテーブル構成の一例を図15に示す。
ユニット管理テーブル686には、ユニットIDと、ローカルIPと、設置島と、状況と、対応台番号と、受付IDとが対応付けて、各ユニットID毎に記憶される。
[1−7.処理の流れ]
図16を参照して、本実施形態におけるカードユニット3Aとカード管理コンピュータ5間の処理の概略を説明する。図16には、カードユニットA及びカードユニットBの2つのカードユニット3Aと、カード管理コンピュータ5との間における信号及び情報の流れを示している。
カードユニットAが受け付けていたカードを返却/発行すると、カードユニットAは、カード返却/発行情報をカード管理コンピュータ5に送信する。カードユニットAから返却/発行されたカードを所持する遊技者がカードユニットBにカードを挿入すると、カードユニットBはカードを受け付け、カード受付情報をカード管理コンピュータ5に送信する。
カード管理コンピュータ5は、カードユニットAから受信したカード返却/発行情報と、カードユニットBから受信したカード受付情報とに基づいて、カードを所持する遊技者が、カードユニットAに対応するパチンコ機2Aの種別から、カードユニットBに対応するパチンコ機2Aの種別への遷移(移動)を特定する。
その後、例えば、別のカードを所持する他の遊技者がカードユニットAにカードを挿入することで、カードユニットAがカードを受け付けたとすると、カードユニットAは、カード受付情報をカード管理コンピュータ5に送信する。その後、この遊技者がおすすめ種別を表示させるべくカードユニットAに対しておすすめ種別表示操作を行ったとする。本実施形態では、おすすめ種別表示操作を、後述するように、カードユニット3Aに表示器312(透明タッチパネル314)に表示させたおすすめ種別の表示を指示するためのアイコン(おすすめ種別表示アイコン)を遊技者がタップする操作として説明する。
この場合、カードユニットAは、おすすめ種別情報を要求する要求信号をカード管理コンピュータ5に送信する。カード管理コンピュータ5は、カードユニットAからおすすめ種別情報の要求信号を受信すると、最新の集計結果に基づいて生成したおすすめ種別情報をカードユニット3Aに送信する。そして、カードユニットAは、カード管理コンピュータ5から受信したおすすめ種別情報を表示器312に表示制御する。
[1−7−1.カード管理コンピュータの処理]
図17及び図18は、カード管理コンピュータ5の処理部510が、記憶部580に記憶されているカード管理プログラム581に従って実行するカード管理処理の流れを示すフローチャートである。
最初に、処理部510は、いずれかのカードユニット3Aからカード受付情報を受信したか否かを判定し(A3)、受信したと判定したならば(A3;Yes)、記憶部580のカード管理テーブル585を更新する(A5)。
次いで、処理部510は、いずれかのカードユニット3Aからカード発行情報を受信したか否かを判定し(A11)、受信したと判定したならば(A11;Yes)、記憶部580のカード管理テーブル585を更新する(A13)。
次いで、処理部510は、いずれかのカードユニット3Aからおすすめ種別要求信号を受信したか否かを判定し(A15)、受信したと判定したならば(A15;Yes)、記憶部680に記憶されている最新のおすすめ種別情報587を当該カードユニット3Aに送信する(A17)。
次いで、処理部510は、いずれかのカードユニット3Aから空き台照会信号を受信したか否かを判定し(A19)、受信したと判定したならば(A19;Yes)、ホールコンピュータ4に空き台情報要求信号を送信し、ホールコンピュータ4から空き台情報を受信する(A21)。そして、処理部510は、受信した空き台情報を当該カードユニット3Aに送信する(A23)。
A3の判定結果が否定判定であった場合は(A3;No)、処理部510は、A7へと処理を移す。A7の判定結果が否定判定であった場合は(A7;No)、処理部510は、A11へと処理を移す。A11の判定結果が否定判定であった場合は(A11;No)、処理部510は、A15へと処理を移す。A15の判定結果が否定判定であった場合は(A15;No)、処理部510は、A19へと処理を移す。また、A19の判定結果が否定判定であった場合は(A19;No)、処理部510は、A27へと処理を移す。
上記の処理を終了したならば、処理部510は、おすすめ種別集計タイミングであるか否かを判定する(A27)。本実施形態では、おすすめ種別集計タイミングを、店舗の営業終了後の所定タイミングとし、その当日における遊技者の台移動の履歴に基づいて、当日におけるおすすめ種別情報を集計して、翌日以降にその集計結果に基づく情報を表示できるようにするものとして説明する。
おすすめ種別集計タイミングではないと判定したならば(A27;No)、処理部510は、A37へと処理を移す。一方、おすすめ種別集計タイミングであると判定したならば(A27;Yes)、処理部510(おすすめ種別集計部511)は、パチンコ機2Aの種別番号それぞれについて、おすすめ種別集計処理を行う。
先ず、処理部510は、遊技機種別遷移集計処理を行う(A29)。具体的には、カード管理テーブル585に記憶されている情報に基づいて遊技者が遊技した遊技種別の遷移を集計し、おすすめ種別集計テーブル586の遊技機種別遷移集計テーブルを更新する。
次いで、処理部510は、遊技機ジャンル集計処理を行う(A31)。具体的には、遊技機種別遷移集計処理で更新された遊技機種別遷移集計テーブルに基づいて、種別番号毎に、前回遊技機ジャンル及び次回遊技機ジャンルそれぞれの総人数を集計し、おすすめ種別集計テーブル586の前回遊技機ジャンル集計テーブル及び次回遊技機ジャンル集計テーブルを更新する。
次いで、処理部510は、最上位遊技機ジャンル集計処理を行う(A33)。具体的には、遊技機ジャンル集計処理で更新された前回遊技機ジャンル集計テーブル及び次回遊技機ジャンル集計テーブルに基づいて、種別番号毎に、前回最上位遊技機ジャンル及び次回最上位遊技機ジャンルを特定し、最上位遊技機ジャンル集計テーブルを更新する。
次いで、処理部510は、おすすめ種別情報587を生成して記憶する(A35)。具体的には、最上位遊技機ジャンル集計処理で集計された前回最上位遊技機ジャンル及び次回最上位遊技機ジャンルを含むおすすめ種別情報587を生成し、記憶部580に記憶させる。
これらの処理を行ったならば、処理部510は、おすすめ種別集計処理を終了する。その後、処理部510は、処理を終了するか否かを判定する(A37)。例えば、店舗の営業終了後に管理者によりカード管理コンピュータ5の電源を切断する操作がなされた場合に、処理を終了する。処理を継続すると判定したならば(A37;No)、A3に処理を戻す。また、処理を終了すると判定したならば(A37;Yes)、カード管理処理を終了する。
[1−7−2.カードユニットの処理]
図19は、カードユニット3Aの処理部310が、記憶部320に記憶されているカードユニット処理プログラム321に従って実行するカードユニット処理の流れを示すフローチャートである。
最初に、処理部310は、カードを受け付けたか否かを判定し(B1)、受け付けたと判定したならば(B1;Yes)、カード受付処理を行う(B3)。そして、処理部310は、B27へと処理を移す。
カードを受け付けなかった場合は(B1;No)、処理部310は、遊技者によりパチンコ玉の貸出操作がなされたか否かを判定し(B5)、なされたと判定したならば(B5;Yes)、貸出処理を行う(B7)。そして、処理部310は、B27へと処理を移す。
貸出操作がなされなかったと判定したならば(B5;No)、処理部310は、現金を受け付けたか否かを判定し(B9)、受け付けたと判定したならば(B9;Yes)、発行・入金処理を行う(B11)。そして、処理部310は、B27へと処理を移す。
現金を受け付けなかったと判定したならば(B9;No)、処理部310は、遊技者によりカード返却操作がなされたか否かを判定し(B13)、なされたと判定したならば(B13;Yes)、返却処理を行う(B15)。そして、処理部310は、B27へと処理を移す。
返却操作がなされなかったと判定したならば(B13;No)、処理部310は、遊技者により再プレイ操作がなされたか否かを判定し(B17)、なされたと判定したならば(B17;Yes)、再プレイ処理を行う(B19)。そして、処理部310は、B27へと処理を移す。
再プレイ操作がなされなかったと判定したならば(B17;No)、処理部310は、遊技者によりタッチパネル操作がなされたか否かを判定し(B21)、なされたと判定したならば(B21;Yes)、タッチパネル操作処理を行う(B23)。そして、処理部310は、B27へと処理を移す。
タッチパネル操作がなされなかったと判定したならば(B21;No)、処理部310は、持玉超過判定処理を行う(B25)。
次いで、処理部310は、処理を終了するか否かを判定し(B27)、処理を継続すると判定したならば(B27;No)、B1に処理を戻す。また、処理を終了すると判定したならば(B27;Yes)、カードユニット処理を終了する。
図20は、カード受付処理の流れを示すフローチャートである。
処理部310は、カード挿入口309に挿入された会員カード又はビジターカードの取り込み指示をカードリーダライタ327に出力して、挿入された会員カード又はビジターカードをカードリーダライタ327内に取り込んで、該会員カード或いはビジターカードに記憶されているカード情報を読み込む(C1)。
次いで、処理部310は、受け付けた会員カード又はビジターカードから読出した(会員)カードIDと当該カードユニット3AのユニットIDとを含む盗難カード確認要求をカード管理コンピュータ5に送信する(C3)。
カード管理コンピュータ5の処理部510は、記憶部580に記憶されている会員カードテーブル582又はビジターカードテーブル583に基づいて、盗難カード確認要求に含まれる(会員)カードIDに対応する盗難カードフラグがONであることを示す「1」であるか否かを確認する。そして、確認結果に基づいて、盗難カードであるか否かを示す情報を、盗難カード確認要求に含まれるユニットIDのカードユニット3Aに送信する。
次いで、処理部310は、カード管理コンピュータ5から受信した盗難カードであるか否かを示す情報に基づいて、受け付けたカードが盗難カードであるか否かを判定する(C5)。盗難カードであると判定した場合(C5;Yes)、処理部310は、盗難カードを受け付けた旨の情報及び当該カードユニット3AのユニットIDを、ホールコンピュータ4に送信する(C7)。
ホールコンピュータ4では、当該情報の受信に基づいて、無線放送システム12を制御して、店員が装着しているインカム13から、盗難カードが受付けられた旨、及び、そのカードユニット3AのユニットIDを報知する音声を出力するとともに、監視カメラシステム11を制御して、当該カードユニット3Aに盗難カードを挿入した遊技者を撮影する。これにより、盗難の疑いのあるカードを使用しようとした遊技者を特定することができるとともに、当該盗難カードの使用の証拠を残すことができる。
その後、処理部310は、店員が所持するリモコンからのリセット信号を受信したか否かを判定することによって、リセット操作があったか否かを判定し(C9)、リセット操作がないと判定した場合(C9;No)、そのまま待機する。一方、リセット操作がなされた場合は(C9;Yes)、処理部310は、カードを返却するようカードリーダライタ327を制御して(C15)、カード受付処理を終了する。
一方、盗難カードでないと判定した場合(C5;No)、処理部310は、受け付けた会員カード又はビジターカードから読み出した(会員)カードIDとプリペイド残額データとユニットIDとを含む認証要求をカード管理コンピュータ5に送信する(C11)。そして、カード管理コンピュータ5からの認証結果を受信するカード認証処理を実行し、認証NGであるか否かを判定する(C13)。
カード管理コンピュータ5から返信された認証結果が「認証NG」である場合(C13;Yes)、処理部310は、受け付けた会員カード又はビジターカードの排出指示をカードリーダライタ327に出力して、挿入された会員カード又はビジターカードを返却させた後(C15)、カード受付処理を終了する。
一方、返信された認証結果が「認証OK」である場合(C13;No)、処理部310は、受け付けたカードから読み出した(会員)カードIDと会員ID(会員のみ)とプリペイド残額とをカードテーブルに格納するとともに、持玉管理コンピュータ6に対して、受け付けた会員カード或いはビジターカードから読み出した(会員)カードIDとユニットIDと持玉数(ビジターカードのみ)とを含むカード受付け通知を送信し、カード管理コンピュータ5に対して、受け付けた会員カード或いはビジターカードから読み出した(会員)カードIDとユニットIDとを含むカード受付け通知を送信する(C17)。
持玉管理コンピュータ6は、受信したカード受付け通知に含まれる(会員)カードIDに対応する持玉数、貯玉数(会員のみ)及び本日の大当り回数を、会員貯蓄管理テーブル682又はビジター貯蓄管理テーブル683において該(会員)カードIDに対応して記憶されている各データから特定するとともに、該カードIDが会員カードIDである場合には、該会員カードIDに対応して会員情報テーブル684に記憶されている暗証番号と来店ポイントとを更に特定し、これら特定した持玉数、貯玉数(会員のみ)、来店ポイント(会員のみ)、暗証番号(会員のみ)及び(会員)カードIDを含む受付け処理完了通知を、受信したカード受付け通知の送信元のカードユニット3Aに送信する。
また、カード管理コンピュータ5は、受信したカード受付け通知に含まれる(会員)カードIDに対応する暗証番号、カードロック有効フラグ、盗難カードフラグを、会員カードテーブル582又はビジターカードテーブル583において該(会員)カードIDに対応して記憶されている各データから特定し、これら特定した暗証番号、カードロック有効フラグ及び盗難カードフラグを含む受付け処理完了通知を、受信したカード受付け通知の送信元のカードユニット3Aに対して返信する。
次いで、処理部310は、持玉管理コンピュータ6及びカード管理コンピュータ5から処理完了通知を受信したか否かを判定する(C19)。この受付け処理完了通知の受信に応じて(C19;Yes)、処理部310は、受信した受け付け処理完了通知に含まれる持玉数、貯玉数(会員のみ)、来店ポイント(会員のみ)、暗証番号、本日の大当り回数、カードロック有効フラグ、盗難カードフラグを、カードテーブルに格納するとともに、カードテーブルに記憶されているプリペイド残額をカードユニット3Aに設けられた残額表示器(図示省略)に表示させ、さらに、カード受付け中遊技情報をリセットするとともに、その時点の時刻を「開始時刻」に格納する(C21)。会員については、持玉管理コンピュータ6及びカード管理コンピュータ5から同じ暗証番号が受信される。なお、プリペイド残額をカードユニット3Aの表示器312に表示させるのと併せて、パチンコ機2Aに設けられた残額表示器(図示省略)に表示させるようにしてもよい。
次いで、処理部310は、受け付けたカードが入金残額対応カードであるか否かを判定する(C23)。入金残額対応カードであるか否かは、会員カードの場合は、カード管理コンピュータの会員カードテーブル582に記憶されている入金残額対応フラグが「1」であるか否かを、カード管理コンピュータ5に問い合せることによって判定する。ビジターカードの場合は、同方法に加えて、カード自体にも入金残額対応フラグを記録するので、これを参照して判定してもよい。
入金残額対応カードであると判定した場合(C23;Yes)、処理部310は、入金残額対応カードの排出時である後述する残額取出処理の実行時に記憶されるカードIDと、今回受け付けられたカードのカードIDが一致するか否かを判定する(C25)。一致すると判定した場合(C25;Yes)、処理部310は、会員カードである場合は、カード管理コンピュータ5の会員カードテーブル582の入金残額対応フラグをオフの状態にして、ビジターカードである場合は、加えて、カード自体に記録された入金残額対応フラグもオフの状態にする(C27)。
次いで、処理部310は、入金残額対応カードを排出したことを示す残額排出フラグがONであるか否かを判定する(C29)。残額排出フラグがONであると判定した場合(C29;Yes)、処理部310は、残額排出フラグをオフ状態とし、記憶している入金残額対応カードのカードIDを削除する(C31)。そして、処理部310は、カード受付処理を終了する。
ここでは、入金残額も持玉数もカードユニット3Aに記憶されていない状態で外部からカードが受付けられた状態であり、もはや、入金残額対応カードに、後から持玉数や入金残額を追加で書込む必要性が無くなった状態であるので、入金残額対応フラグ及び残額排出フラグをオフにする。
また、遊技者が貸出ボタンの操作を実施した場合には、該遊技者による貸出ボタンの操作を検知するための貸出ボタンスイッチからの信号が制御ユニット305に出力されることで、処理部310は、貸出ボタンの操作有りと判定して、貸出処理を行う。具体的には、500円分のパチンコ玉を貸し出す貸出処理を実行する。この場合、処理部310は、前述した貸出関連信号をパチンコ機2Aに送信して、パチンコ機2Aから上皿にパチンコ玉を払い出すように制御する処理や、カードユニット3Aからパチンコ機2Aの上皿位置に延出するように設けられたノズル(図示省略)を介してカードユニット3Aそれ自身からパチンコ玉をパチンコ機2Aの上皿に直接払い出すように制御する処理や、計数払出ユニット380からパチンコ玉を払い出させるように制御する処理といった貸出処理(使用処理)を行う。
図21は、発行・入金処理の流れを示すフローチャートである。
処理部310は、入金残額対応カードを排出したことを示す残額排出フラグがONであるか否かを判定する(D1)。残額排出フラグがONであると判定した場合(D1;Yes)、処理部310は、入金残額が対応付けられた入残残額対応カードを排出済みの旨、及び、このまま入金を継続するか否かを確認する旨を、表示器312に表示して報知する(D3)。なお、この報知は、スピーカ等から音声で報知してもよい。表示器312での表示には、入金を継続する旨を入力するためのボタンと、入金を継続しない旨を入力するためのボタンとが表示される。
表示器312のタッチパネルで入金を継続する又はしない旨のいずれの入力がされたかが判定され、入金を継続しない旨の入力がされたと判定した場合(D5;No)、処理部310は、紙幣を返却するよう紙幣識別ユニットを制御する(D7)。そして、処理部310は、発行・入金処理を終了する。
一方、残額排出フラグがONでないと判定した場合(D1;No)、又は、入金を継続する旨の入力がされたと判定した場合(D5;Yes)、処理部310は、発行・入金メイン処理として以下の処理を実行する(D9)。
発行・入金メイン処理において、まず、入力された貨幣識別情報から投入された貨幣の投入金額を特定するとともに、カードリーダライタ327に受付け中の会員カード或いはビジターカードが存在するか否かを判定する。そして、受付け中の会員カード或いはビジターカードが存在しないとの判定の場合に制御ユニット305は、カード貯留部(図示略)に収納されているビジターカードをカード挿入口112内の所定の読み取り位置に移動させて、当該ビジターカードのカードIDを読み出し、該読み出したカードIDと、投入金額と、カードユニット3AのユニットIDとを含む発行要求をカード管理コンピュータ5に送信する。
この発行要求の受信に応じてカード管理コンピュータ5は、受信した発行要求に含まれるカードIDが、ビジターカードテーブル583に存在するか否かを判定し、存在する場合には、該カードIDに対応するビジターカードテーブル583の「状況」を「利用中」に更新し、時計部から出力されるその時点の日時を最新発行日時に格納するとともに、受信した投入金額を「残存金額」にプリペイド残額として格納して、「発行許諾」を該発行要求の送信元のカードユニット3Aに対して返信する。なお、受信したカードIDが、ビジターカードテーブル583に存在しない場合には、「発行不可」が返信される。
また、「発行許諾」の送信に伴いカード管理コンピュータ5は、持玉管理コンピュータ6に対して、格納した最新発行日時と受信した発行要求に含まれるカードIDとユニットIDとを含む発行通知を持玉管理コンピュータ6に通知することで、持玉管理コンピュータ6は、受信した発行通知に含まれるカードIDに対応するビジター貯蓄管理テーブル683の最新発行日時に、該受信した発行通知に含まれる最新発行日時を格納するとともに、受信した発行通知に含まれる装置IDに対応するユニット管理テーブル686の「状況」を「受付中」に更新するとともに、「受付ID」に当該受信したカードIDを格納してユニット管理テーブル686を更新する。
上記した「発行許諾」の受信に応じて、処理部310は、カード挿入口に移動させたビジターカードに、投入金額に相当するプリペイド残額を書き込み記憶するとともに、カードテーブルに、該ビジターカードのカードIDと投入金額に相当するプリペイド残額とを記憶、並びに残額表示器に該プリペイド残額を表示した後、該発行・入金処理を終了する。
図22は、返却処理の流れを示すフローチャートである。
処理部310は、カードリーダライタ327に受付け中の会員カード或いはビジターカードが存在するか否かを判定する(E1)。存在しない場合と判定した場合は(E1;No)、処理部310は、返却操作を無効とし、返却処理を終了する。
一方、カードが存在する場合(E1;Yes)、処理部310は、持玉超過フラグがONであるか否かを判定する(E3)。ONではないと判定した場合(E3;No)、処理部310は、E9へと処理を移す。一方、ONであると判定した場合(E3;Yes)、処理部310は、カード返却のために店員を呼出すことを促す旨(例えば、「持玉数が規定数に達したためカード返却できません。店員を呼んでください。」といったメッセージ)を表示するよう表示器312を制御する(E5)。
なお、遊技者により返却操作がなされた場合に、持玉超過フラグがONであるか否かを判定して、カード返却のために店員を呼出すことを促す旨の報知を行うようにしてもよいいが、これに代えて、持玉超過フラグがONに設定された場合に、持玉超過フラグがONである間は上記の報知を常時行うようにしてもよい。
次いで、処理部310は、店員によるリモコンでの確認操作があったか否かを判定する(E7)。処理部310は、確認操作がなされるまで待機し(E7;No)、確認操作がなされた場合は(E7;Yes)、カードロック照合処理を行う(E9)。
図23は、カードロック照合処理の流れを示すフローチャートである。
最初に、処理部310は、カードテーブルのカードロック有効フラグに基づいて、カードロック機能が有効か無効かを判定する(F1)。無効であると判定した場合(F1;No)、処理部310は、カードロック照合処理を終了する。
ここで、カードロック有効フラグは、例えば、カード(会員カード又はビジターカード)の発行時に、カードロックを有効とするか無効とするかを遊技者に選択させ、遊技者により有効が選択された場合はカードロックフラグをONとしてカードに記録させるとともに、カードユニット3Aからカード管理コンピュータ5にその旨を通知して、カードテーブルのカードロック有効フラグをONに設定することができる。同様に、遊技者により無効が選択された場合はカードロックフラグをOFFとしてカードに記録させるとともに、カードユニット3Aからカード管理コンピュータ5にその旨を通知して、カードテーブルのカードロック有効フラグをOFFに設定するようにすればよい。
一方、カードロック機能が有効であると判定した場合(F1;Yes)、処理部310は、暗証番号の入力又はロックに用いた携帯端末をかざすことを遊技者に促す旨を報知するよう表示器312を制御する(F3)。そして、処理部310は、暗証番号の入力があった、又は、かざされた携帯端末を検知したか否かを判断する(F5)。
いずれもないと判定した場合(F5;No)、処理部310は、そのまま待機する。また、いずれかがあったと判定した場合(F5;Yes)、処理部310は、入力された暗証番号又はかざされた携帯端末の端末IDが、カードテーブルの暗証番号に一致するか否かを照合する(F7)。そして、処理部310は、カードロック照合処理を終了する。
返却処理に戻り、処理部310は、カードロック照合処理の結果、カードロック機能が無効である、又は、暗証番号の照合で一致したか否かを判定する(E11)。カードロック機能が有効であり、暗証番号の照合で一致しないと判定した場合(E11;No)、処理部310は、カードロック機能の照合が不一致であった旨を報知するよう表示器312を制御する(E13)。そして、処理部310は、返却処理を終了する。
一方、カードロック機能が無効である、又は、暗証番号の照合で一致したと判定した場合(E11;Yes)、処理部310は、返却操作を無効化する(E15)。そして、処理部310は、持玉管理コンピュータ6に対して、当該カードユニット3AのユニットID、返却したカードのカードID、カードテーブルに記憶されている持玉数、貯玉数(会員のみ)及び大当り回数を含む返却通知を送信する(E17)。
この返却通知の受信に応じて持玉管理コンピュータ6は、会員貯蓄管理テーブル682又はビジター貯蓄管理テーブル683において、受信した返却通知に含まれる(会員)カードIDに対応して記憶されている持玉数、貯玉数(会員のみ)及び大当り回数を、受信した返却通知に含まれる持玉数、貯玉数及び大当り回数に更新するとともに、ユニット管理テーブル686において受信した装置IDに対応する「状況」を「待機中」に変更し、「受付けID」に格納されているカードIDを削除して、該返却通知の送信元のカードユニット3Aに対して更新完了通知を送信する。
次いで、処理部310は、持玉管理コンピュータ6から更新完了通知を受信したか否かを判定する(E19)。この更新完了通知の受信に応じて(E19;Yes)、処理部310は、受付け中のカードがビジターカードであるか否かを判定する(E21)。ビジターカードである場合(E21;Yes)、処理部310は、該ビジターカードに、持玉数を記録する(E23)。
そして、処理部310は、残額排出フラグがONであるか否かを判断する(E25)。ONであると判定した場合(E25;Yes)、処理部310は、入金残額が対応付けられた入金残額対応カードを排出済みの旨を表示器312で表示することで報知する(E27)。なお、報知は、スピーカから音声で出力するようにしてもよい。
次いで、処理部310は、入金残額対応カードが排出されて存在している旨を受付け中のビジターカードに記録する(E29)。そして、処理部310は、残額排出フラグをオフ状態とし、記憶している入金残額対応カードのカードIDを削除する(E31)。
残額排出フラグがONでない(E25;No)、又は、E31の後、処理部310は、カード排出指示をカードリーダライタ327に出力して、受付け中のビジターカード又は会員カードをカード挿入口から排出させ(E33)、ONにされた持玉超過フラグをオフ状態にする(E35)。そして、処理部310は、カードテーブルをリセットし、返却操作無効を解除して有効化する(E37)。そして、処理部310は、返却処理を終了する。
図24は、再プレイ処理の流れを示すフローチャートである。
まず、処理部310は、再プレイメイン処理を実行する(G1)。再プレイメイン処理においては、持玉管理コンピュータ6で管理されている持玉数又は貯玉数を減算し、減算した分を払い出す制御を行う。なお、持玉が有る場合は、持玉から、持玉が無く、貯玉が有る場合は、貯玉から、払出される。いずれも無い場合は、再プレイボタンが操作されても何も払出されない。
再プレイメイン処理の後、処理部310は、持玉数が0になったか否かを判定する(G3)。持玉数が0になったと判定した場合(G3;Yes)、処理部310は、残額排出フラグがONであるか否かを判定し(G5)、ONであると判定したならば(G5;Yes)、入金残額が対応付けられた入金残額対応カードを排出済みの旨を表示器312で表示することで報知する(G7)。なお、この報知は、スピーカから音声で出力するようにしてもよい。
次に、処理部310は、残額排出フラグをOFFとし、記憶している入金残額対応カードのカードIDを削除する(G9)。そして、処理部310は、再プレイ処理を終了する。G3において持玉が0ではないと判定した場合(G3;No)、又は、G5において残額排出フラグがOFFであると判定した場合(G5;No)、処理部310は、再プレイ処理を終了する。
図25は、持玉超過判定処理の流れを示すフローチャートである。
処理部310は、カードリーダライタ327で会員カードを受付中であるか否かを判定する(H1)。会員カード受付中であると判定した場合(H1;Yes)、処理部310は、会員カード返却分割不能許可設定がされているか否かを判定する(H3)。
会員カード返却分割不能許可設定とは、会員カードが受付けられているときに持玉数が所定の規定数を超えている場合に、当該会員カードの返却及び当該会員カードからの持玉数の分割処理を不能動化することを許可する設定である。
カードユニット3Aは、会員カード返却分割不能許可設定が、遊技場全体のカードユニット3Aで一括して、グループ化されたカードユニット3Aでグループごとに一括して、又は、カードユニット3A毎に、遊技場の店員によって予め設定可能なように構成されている。
会員カード返却分割不能許可設定がされていると判定した場合(H3;Yes)、又は、会員カード受付中ではないと判定した場合(H1;No)、処理部310は、持玉数が所定の規定数(例えば30000発)に達しているか否かを判定する(H5)。
持玉数が所定の規定数に達していると判定したならば(H5;Yes)、処理部310は、持玉超過フラグをONにする(H7)。ここで、持玉超過フラグとは、持玉数が所定の規定数に達したことを示すフラグであり、カードユニット3Aの記憶部320に記憶される。持玉超過フラグは、受付中のカードが返却されない限りOFFとされず、持玉の遊技への使用によって持玉数が所定の規定数を下回ってもOFFとされない。
ここで規定数に達しているかの判定対象とする持玉数は、カードユニット3Aの記憶部320に記憶されている持玉数のことを意味し、持玉管理コンピュータ6で管理している持玉数を意味するものではない。また、会員カード、ビジターカードに関係なく、持玉数が規定数に達していれば、持玉超過フラグがONに設定される。
次に、処理部310は、持玉数が規定数を超過した旨をホールコンピュータ4に送信する(H9)。そして、処理部310は、持玉超過判定処理を終了する。H3において会員カード返却分割不能許可設定がなしであると判定した場合(H3;No)、又は、H5において持玉数が規定数に達していないと判定した場合(H5;No)、処理部310は、持玉超過判定処理を終了する。
図26は、タッチパネル操作処理の流れを示すフローチャートである。
処理部310は、残額取出操作がなされたか否かを判定し(J1)、なされたと判定したならば(J1;Yes)、残額取出処理を行う(J3)。そして、処理部310は、タッチパネル操作処理を終了する。残額取出処理では、入金残額対応カードとしての受付中の会員カード又はビジターカードに入金残額を対応づけて排出させるように制御する。
なお、持玉超過処理において持玉超過フラグがONに設定された場合に、遊技者の残額取出操作に基づく残額取出処理を不能動化するようにしてもよい。この場合は、残額取出操作の不能動化を解除するための店員を呼び出すことを遊技者に促す旨を報知し、店員が不正の有無を確認した上で、所持するリモコンを用いて確認操作を行うことで、残額取出操作の不能動化状態を解除するようにすればよい。
残額取出操作がなされなかったと判定したならば(J1;No)、処理部310は、カード後挿入操作がなされたか否かを判定し(J5)、なされたと判定したならば(J5;Yes)、カード後挿入処理を行う(J7)。そして、処理部310は、タッチパネル操作処理を終了する。カード後挿入処理では、遊技者により後から挿入されたカードに、前に排出したカードのカード情報を引き継がせる処理を行う。
なお、持玉超過処理において持玉超過フラグがONに設定された場合に、遊技者のカード後挿入操作に基づくカード後挿入処理を不能動化するようにしてもよい。この場合は、カード後挿入操作の不能動化を解除するための店員を呼び出すことを遊技者に促す旨を報知し、店員が不正の有無を確認した上で、所持するリモコンを用いて確認操作を行うことで、カード後挿入操作の不能動化状態を解除するようにすればよい。
カード後挿入操作がなされなかったと判定したならば(J5;No)、処理部310は、少量貸し操作がなされたか否かを判定し(J9)、なされたと判定したならば(J9;Yes)、少量貸し処理を行う(J11)。そして、処理部310は、タッチパネル操作処理を終了する。少量貸し処理では、通常の貸出ボタンの操作で貸し出されるパチンコ玉数よりも少ない数のパチンコ玉を遊技者に貸し出すように制御する。
なお、持玉超過処理において持玉超過フラグがONに設定された場合に、遊技者の少量貸し操作に基づく少量貸し処理を不能動化するようにしてもよい。この場合は、少量貸し操作の不能動化を解除するための店員を呼び出すことを遊技者に促す旨を報知し、店員が不正の有無を確認した上で、所持するリモコンを用いて確認操作を行うことで、少量貸し操作の不能動化状態を解除するようにすればよい。
少量貸し操作がなされなかったと判定したならば(J9;No)、処理部310は、カードロック操作がなされたか否かを判定し(J13)、なされたと判定したならば(J13;Yes)、カードロック処理を行う(J15)。そして、処理部310は、タッチパネル操作処理を終了する。カードロック処理では、受け付けているカードを返却ボタンの操作のみでは返却しないようにロックする。例えば、暗証番号を設定し、正しい暗証番号が入力されない限り、受け付けているカードを返却しないように制御する。
カードロック操作がなされなかったと判定したならば(J13;No)、処理部310は、持玉分割操作がなされたか否かを判定し(J17)、なされたと判定したならば(J17;Yes)、持玉分割処理を行う(J19)。そして、処理部310は、タッチパネル操作処理を終了する。持玉分割処理では、現在の遊技者の持玉数又は貯玉数のうち遊技者が指定する玉数を、別のカードに対応付けることで分割する処理を行う。
なお、持玉超過処理において持玉超過フラグがONに設定された場合に、遊技者の分割操作に基づく持玉分割処理を不能動化するようにしてもよい。具体的には、持玉超過フラグがONに設定されている場合は、遊技者の持玉分割動作に基づく持玉分割処理を不能動化する。この場合は、持玉分割処理の不能動化を解除するための店員を呼び出すことを遊技者に促す旨を報知し、店員が不正の有無を確認した上で、所持するリモコンを用いて確認操作を行うことで、持玉分割処理の不能動化状態を解除するようにすればよい。
持玉分割操作がなされなかったと判定したならば(J17;No)、処理部310は、情報照会操作がなされたか否かを判定し(J21)、なされたと判定したならば(J21;Yes)、情報照会処理を行う(J23)。そして、処理部310は、タッチパネル操作処理を終了する。情報照会処理では、遊技者の操作に応じて、プリペイド残額(入金残額)、持玉数、貯玉数、及び、カード管理コンピュータ5で管理している遊技者の情報を液晶表示機314に表示させる制御を行う。
情報照会操作がなされなかったと判定したならば(J21;No)、処理部310は、おすすめ種別表示操作がなされたか否かを判定し(J25)、なされたと判定したならば(J25;Yes)、おすすめ種別表示制御処理を行う(J27)。具体的には、おすすめ種別表示アイコンを表示器312に表示させ、このおすすめ種別表示アイコンが遊技者によりタップされた場合に、おすすめ種別表示操作がなされたと判定する。
そして、処理部310は、タッチパネル操作処理を終了する。また、おすすめ種別表示操作がなされなかったと判定したならば(J25;No)、処理部310は、タッチパネル操作処理を終了する。
図27は、おすすめ種別表示制御処理の流れを示すフローチャートである。
まず、処理部310は、おすすめ種別情報要求信号をカード管理コンピュータ5に送信する(K1)。次いで、処理部310は、カード管理コンピュータ5からおすすめ種別情報587を受信して、記憶部320に記憶させる(K3)。そして、処理部310は、おすすめ種別情報を表示器312に表示制御する(K5)。
次いで、処理部310は、機種検索操作がなされたか否かを判定する(K7)。具体的には、後述するように、機種の検索を指示するためのアイコン(機種検索アイコン)を表示器312に表示させ、この機種検索アイコンが遊技者によりタップされた場合に、機種検索操作がなされたと判定する。
機種検索操作がなされなかったと判定したならば(K7;No)、K19へと処理を移す。また、機種検索操作がなされたと判定したならば(K7;Yes)、処理部310は、機種検索処理を行う(K9)。具体的には、カード管理コンピュータ5におすすめ種別に対応する機種情報を要求する機種情報要求信号を送信する。カード管理コンピュータ5は、記憶部580に記憶されているユニット種別対応テーブル584を参照して、店舗内に設置されている機種のうち、おすすめ種別に対応する機種を検索・特定し、特定した機種をおすすめ機種情報に含めてカードユニット3Aに送信する。そして、処理部310は、取得した機種情報を表示器312に表示制御する(K11)。
その後、処理部310は、空き台表示操作がなされたか否かを判定する(K13)。具体的には、後述するように、空き台情報を表示するためのアイコン(空き台表示アイコン)を表示器312に表示させ、この空き台表示アイコンが遊技者によりタップされた場合に、空き台表示操作がなされたと判定する。
空き台表示操作がなされなかったと判定したならば(K13;No)、K19へと処理を移す。また、空き台表示操作がなされたと判定したならば(K13;Yes)、処理部310は、空き台照会処理を行う(K15)。具体的には、空き台照会信号をカード管理コンピュータ5に送信し、カード管理コンピュータ5から空き台情報を取得する。そして、処理部310は、取得した空き台情報を表示器312に表示制御する(K17)。
次いで、処理部310は、処理を終了するか否かを判定する(K19)。例えば、遊技者によりおすすめ種別表示を終了する操作がなされた場合に、処理を終了する。処理を継続すると判定したならば(K19;No)、K5に処理を戻す。また、処理を終了すると判定したならば(K19;Yes)、おすすめ種別表示制御処理を終了する。
[1−8.表示画面例]
図28は、カードユニット3Aの表示画面の一例を示す図である。
図28(1)は、最初に表示されるメニュー画面の一例を示す図である。
メニュー画面には、残額取出アイコンと、少量貸しアイコンと、持玉分割アイコンと、カード後挿入アイコンと、カードロックアイコンと、情報照会アイコンと、おすすめ種別表示アイコンとが表示されている。これらのアイコンを遊技者がタップすることで、上記のタッチパネル操作処理における残額取出処理、少量貸し処理、持玉分割処理、カード後挿入処理、カードロック処理、情報照会処理、おすすめ種別表示制御処理が実行される。
図28(2)は、図27のK5で表示されるおすすめ種別情報表示画面の一例を示す図である。
おすすめ種別情報表示画面には、おすすめ種別情報という見出しの下に、当該パチンコ機2Aで遊技した遊技者が1つ前に最も遊技した種別として前回最上位遊技機ジャンルを示すメッセージと、当該パチンコ機2Aで遊技した遊技者が1つ後に最も遊技した次回最上位遊技機ジャンルを示すメッセージとが表示されている。具体的には、前者として「この台を打つ人は前にアニメヒーロージャンルを打つ人が多いです。」というメッセージが、後者として「この台を打つ人は次にホラージャンルを打つ人が多いです。」というメッセージが表示されている。
このように、最上位遊技機ジャンルをカードユニット3の表示器312に表示させることで、遊技者は他の遊技客は、一のジャンルのパチンコ機2Aで遊技した遊技者が他のどのジャンルのパチンコ機2Aで最も遊技する傾向にあるかを把握することができ、遊技するパチンコ機2Aのジャンルを選択する際の参考にすることができる。
また、店舗側にとっては、パチンコ機2Aの調整具合に基づく情報ではないため、おすすめジャンルを報知することにリスクはなく、むしろおすすめジャンルのパチンコ機2Aの稼働率を向上させることが期待できる。また、本実施形態では、一のジャンルのパチンコ機2Aで遊技した遊技者がその前後に遊技したジャンルのパチンコ機2のうちの最上位ジャンルを表示するようにしているため、遊技者は、多くの遊技者が当該パチンコ機2Aを遊技する前後で最も遊技する傾向にあるジャンルを把握することができ、どのような順番でパチンコ機2Aのジャンルを選択して遊技を行うのがよいかの参考にすることができる。
また、これらのメッセージの横には、それぞれ検索アイコンが表示されている。遊技者が検索アイコンをタップすることで、前回最上位遊技機ジャンルに対応する機種と、次回最上位遊技機ジャンルに対応する機種とがそれぞれ検索されて表示される。また、画面下部には戻るアイコンが表示されており、この戻るアイコンをタップすることで、1つ前の表示画面、つまり図28(1)のメニュー画面に表示が切り替わる。
図28(3)は、図27のK11で表示される検索結果表示画面の一例を示す図である。
遊技者が、例えば図28(2)の前回最上位遊技機ジャンルに対応して表示された検索アイコンをタップすることで、図28(3)の検索結果表示画面が表示される。ここには、前回最上位遊技機ジャンルであるアニメヒーロージャンルの機種の一覧が表示されている。具体的には、機種aと機種eと機種hとがアニメヒーロージャンルの機種として表示されている。
このように、おすすめ種別として表示されたジャンルのパチンコ機2Aを検索することを可能とし、検索結果を表示するようにすることで、遊技者は、おすすめ種別のジャンルのパチンコ機2Aで遊技を行おうと考えた場合に、その場でおすすめ種別のジャンルのパチンコ機2Aを簡単な操作で検索して確認することができるため至便である。
また、それぞれのジャンルの表示の横には空き台照会アイコンが表示されており、遊技者がこの空き台照会アイコンをタップすることで、対応する機種の空き台状況が表示される。また、画面下部には戻るアイコンが表示されており、この戻るアイコンをタップすることで、1つ前の表示画面、つまり図28(2)のおすすめ種別情報表示画面に表示が切り替わる。
図28(4)は、図27のK17で表示される空き台表示画面の一例を示す図である。
遊技者が、例えば図28(3)の機種eの横に表示された空き台照会アイコンをタップすることで、図28(4)の空き台表示画面が表示される。空き台表示画面には、空き台状況という見出しと、機種eの各設置台(041番台〜050番台)の空き台状況が○×で示されている。但し、空き台は○、非空き台は×でそれぞれ示している。
このように、おすすめ種別として表示されたジャンルのパチンコ機2Aの機種の空き台状況を照会して表示するようにすることで、遊技者は、おすすめジャンルのパチンコ機2Aで遊技を行おうと考えた場合に、現在どの台が空いているかを簡単な操作で照会して確認することができるため至便である。
[1−9.作用効果]
第1遊技用システム1Aは、パチンコ機2Aに対応して設けられ、遊技者所有の遊技用価値である所持球数をパチンコ機2Aでの遊技に使用させるための使用処理を行う制御ユニット305(使用処理手段)と、使用処理に供されなかったパチンコ玉を確定させるための確定処理を行う制御ユニット305(確定処理手段)と、確定処理で確定されたパチンコ玉を特定可能とされたカード(会員カード又はビジターカード)を受け付けるカードリーダライタ327(受付手段)とを備え、カードリーダライタ327がカードを受け付けたことに基づいて、該カードから特定されるパチンコ玉を使用処理に供する複数のカードユニット3Aと、この複数のカードユニット3Aを管理するカード管理コンピュータ5とを含んで構成される。
カード管理コンピュータ5は、カードリーダライタ327がカードを受け付けたことに基づいて、一の種別のパチンコ機2Aで遊技した遊技者が遊技した他の種別のパチンコ機2Aに関する情報であるおすすめ種別情報を集計するおすすめ種別集計部511を備える。そして、カードユニット3Aは、おすすめ種別集計部511の集計結果に基づく情報を表示器312に視認可能に表示する。
これによれば、一の種別のパチンコ機2Aで遊技した遊技者が遊技した他の種別のパチンコ機2Aに関する情報(おすすめ種別情報)を、遊技者や他の遊技客に報知することができる。これにより、遊技者や他の遊技客は、遊技するパチンコ機2Aの種別を選択する際の参考にすることができ、遊技するパチンコ機2Aの種別の選択肢を広げることができる。また、店舗側にとっては、パチンコ機2Aの調整具合に関する情報を表示する場合と比べて、リスクを抑えつつ、特におすすめ種別のパチンコ機2Aの稼働率が向上することを期待することができ、店舗の利益向上が期待できる。
[2.第2実施形態]
[2−1.システム構成]
図29は、第2実施形態における第2遊技用システム1Bのシステム構成の一例を示す図である。第2遊技用システム1Bでは、共通会員用記録媒体であるICカードから成る共通会員カード1000を所持する会員遊技者が、その1枚の共通会員カード1000を用いて複数の各遊技場A〜C(各店舗A〜C)にて会員登録を行えるようになっている。本実施形態では、遊技場を店舗と同義として説明する。なお、各遊技場A〜Cのシステム構成は同一となっているので、遊技場Aを例として本実施形態のシステム構成を説明する。
共通会員カード1000は、第1実施形態の第1遊技用システム1Aで説明した店舗単位で管理される会員カードを、全国単位で管理される会員カードに拡張したものである。つまり、第1遊技用システム1Aでは、各店舗それぞれについて個別の会員カードを発行することとし、カードIDや会員IDが当該店舗で遊技する遊技者に個別に割り当てられて、当該カードIDや会員IDに基づいて持玉数や貯玉数等が管理装置で管理されて、当該店舗での遊技者による遊技が可能に構成されていた。第2遊技用システム1Bでは、全国の各店舗で遊技する遊技者が全ての店舗で利用可能な共通会員カード1000を各遊技場で発行し、持玉数や貯玉数を全国単位で管理することで、全国の全ての店舗での遊技者による遊技を可能とする。つまり、第2遊技用システム1Bは、店舗単位であった第1遊技用システム1Aを全国単位に拡張したものであり、第1遊技用システム1Aと同様に本発明を適用可能である。
本実施形態の遊技場Aでは、複数配置された遊技島に並設される遊技機としての封入式パチンコ機2Bに対して1対1に設置されるカードユニット3Bと、当該カードユニット3Bにて使用される会員用記録媒体である共通会員カード1000、並びにプリペイドカードであるビジターカードに記録されている遊技用価値であるプリペイド度数(以下、単に度数とする場合がある。)の管理等を行うシステムコントローラ100と、共通会員カード1000を用いて会員登録を行うための会員登録機10と、会員遊技者の貯蓄玉数(会員情報に含まれる貯玉数)を管理する貯玉サーバ110と、セキュリティ上の管理を行うホールサーバ801とが互いに通信ケーブル108を介して双方向にデータ通信可能に接続されている。ホールサーバ801は、さらに鍵管理サーバ800に接続されている。
カードユニット3Bには、前面に設けられたカード挿入口に挿入された共通会員カード1000、遊技場会員カードやビジターカードに記憶された(会員)カードIDやプリペイド度数等の記憶データを読み出すカードリーダライタ327が内蔵されており、該カードリーダライタ327により読み出されたプリペイド度数や、共通会員カード1000や遊技場会員カードに記憶されている持玉を使用して遊技玉を貸し出す玉貸処理や、共通会員カード1000や遊技場会員カードで特定される貯玉の少なくとも一部を遊技玉として払い出す再プレイ処理等が実施される。
また、カードユニット3Bからは、当該カードユニット3Bに共通会員カード1000が挿入されたことを示す会員カードIDを含む会員カード受付け通知や、対応する封入式パチンコ機2Bにおける遊技関連情報等の各種情報が送信され、システムコントローラ100からは、各共通会員カード1000や各遊技場会員カード、各ビジターカードに残存するプリペイド度数等の情報が送信される。
また、貯玉サーバ110には、当該遊技場において会員登録した会員遊技者に関する会員情報(当該会員遊技者の遊技にて発生する会員遊技関連情報や、会員遊技者の氏名や住所等の個人情報である会員属性情報を含む)を収集、管理する会員管理コンピュータ120が通信ケーブル109を介して双方向にデータ通信可能に接続されている。
更に、会員管理コンピュータ120は、専用通信回線111を介して外部機関の貯玉補償センタに設置されている貯玉補償サーバ130に双方向にデータ通信可能に接続されている。この貯玉補償サーバ130は、会員管理コンピュータ120を介して遊技場Aの貯玉サーバ110と通信可能になっている。また、会員管理コンピュータ120は、貯玉サーバ110を介して、各カードユニット3Bや会員登録機10やシステムコントローラ100と通信可能になっている。
なお、本実施形態では、会員管理コンピュータ120と貯玉サーバ110とを個別のコンピュータとした形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら会員管理コンピュータ120と貯玉サーバ110とを単一のコンピュータ(サーバコンピュータ)にて形成するようにしてもよい。
また、本実施形態では、会員登録を後述する受付カウンタにて実施できるようにするために、会員管理コンピュータ120とは個別に、共通会員カード1000に記憶されている会員カードIDや遊技場会員IDを読み出すためのカードリーダライタ10’を備える会員登録機10を用いた形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら会員登録機10と会員管理コンピュータ120とを単一のコンピュータにて形成するようにしてもよい。
貯玉補償サーバ130は、各遊技場の貯玉サーバ110が有する貯蓄玉(貯玉)数管理テーブルと同一のテーブルを有し、各遊技場の貯玉サーバ110の貯蓄玉数管理テーブルが更新されるとともに、貯玉補償サーバ130の貯蓄玉数管理テーブルも構成されるようになっており、何らかの不具合等によって各遊技場における貯蓄玉数の管理データが損傷しても、これら貯蓄玉数の管理データを外部機関としての貯玉補償センタが補償できるようになっている。
更に、遊技場Aの貯玉サーバ110は、専用通信回線112を介して共通会員カード1000のカード管理会社に設置されている管理サーバ140に双方向にデータ通信可能に接続されている。この管理サーバ140は、貯玉サーバ110を介して遊技場Aのシステムコントローラ100、会員登録機10、並びに会員管理コンピュータ120と通信可能になっている。なお、カード管理会社の管理サーバ140では、後述するように、各遊技場A〜Cにて会員登録を行った会員遊技者に関する情報を登録管理できるようになっている。
また、カード管理会社の管理サーバ140は、インターネットに接続された図示しない通信部を備えており、インターネットへの接続機能を有する会員遊技者が操作可能な情報端末であるノートパソコン15Aや携帯電話機16Aから、該インターネットを介してアクセス可能とされるサイトサーバの機能を有する。
更に、前述したカードユニット3Bは、対応する封入式パチンコ機2Bと直接接続されており、カードユニット3Bと対応する封入式パチンコ機2Bとの間で各種信号の送受が可能とされているとともに、対応する封入式パチンコ機2Bの遊技に使用される遊技玉数や該遊技玉数を計数した計数玉数などが送受信されている。
そして、これら入力された各信号に基づいて遊技関連情報が会員管理コンピュータ120に送信されることで、該会員管理コンピュータ120において、各封入式パチンコ機2Bにおける遊技関連情報を把握できるとともに、対応するカードユニット3Bにおいて共通会員カード1000の受付け中に生じた遊技関連情報を、当該会員遊技者の遊技にて発生した会員遊技関連情報である遊技履歴として管理するようになっている。
また、共通会員カード1000が備えるICチップには、各共通会員カード1000を個々に識別可能とするための会員カードID(記録媒体識別情報)と、各会員遊技者を個々に識別可能とするために、各遊技場において各会員に固有に付与された遊技場会員IDとが記憶されるようになっている。
なお、共通会員カード1000には、当該遊技場Aにおいて発行された遊技場会員IDのみならず、他の遊技場B〜Cにおいて発行された遊技場会員IDも記憶されるようになっており、会員遊技者は、1枚の共通会員カード1000によって、各遊技場A〜Cにおいて会員登録を行えるようになっている。ここで、遊技場会員カードが備えるICチップには、各会員遊技者を個々に識別可能とするために、各遊技場において各会員に固有に付与された遊技場会員IDが記憶されているが、会員カードID(記録媒体識別情報)は記憶されるようにはなっていない。
図30に示すように、共通会員カード1000が備えるICチップの記憶領域は、カード管理会社用の記憶領域や各遊技場A〜Cの固有に割り当てられた記憶領域が設定されている。そして、後述するように、遊技場Aは、共通会員カード1000における自店に対して割り当てられた記憶領域に、遊技場Aが独自に発行する遊技場会員IDを、会員登録機10やカードユニット3Bに設けられたカードリーダライタ327を用いて書き込むことができるようになっている。
なお、共通会員カード1000のICチップにおける各遊技場A〜Cに割り当てられた記憶領域には、各遊技場A〜Cにおける独自の記憶データが記憶できるようになっているが、未使用の状態では、「0」などの空データを示すNULL値が初期値記憶データとして記憶されている。
貯玉サーバ110が備える記憶装置には、図31に示すような貯蓄玉数管理テーブルが記憶されている。なお、この貯蓄玉数管理テーブルには、会員遊技者の遊技場会員IDに対応付けて、玉計数器40にて計数されて再度の遊技に使用可能とされた貯蓄玉数が記憶されている。
会員管理コンピュータ120が備える記憶装置には、図32に示すように、遊技場会員情報テーブル(図32(a)参照)と、会員別遊技履歴テーブル(図32(b)参照)とが記憶されている。なお、遊技場会員情報テーブルには、当該遊技場Aにおいて会員登録した会員遊技者を識別可能な各遊技場会員IDに対応付けて、本人確認に使用される暗証番号と、各会員遊技者の氏名(名字並びに名前)、性別、年齢、誕生日、職業、住所、電子メールアドレスからなる会員属性情報(会員情報)とが登録されている。
また、会員別遊技履歴テーブルには、各会員遊技者の遊技場会員IDに対応付けて、来店ポイントと、来店回数と、会員遊技者がカードユニット3Bに共通会員カード1000を挿入してから遊技を終えて当該共通会員カード1000を取り出すまでに実施した遊技を1回の遊技として、最近10回の遊技履歴(会員情報)が記憶されている。
これら遊技履歴として、具体的には、遊技場会員ID毎に、来店日、遊技を実施した封入式パチンコ機2Bの台番号、遊技の開始時刻(共通会員カード1000の挿入時刻)、遊技の終了時刻(共通会員カード1000の返却時刻)、開始時刻と終了時刻との差である遊技時間、始動回数、大当回数、確変回数、会員遊技者が遊技に消費した金額である売上金額、会員遊技者が遊技にて獲得することで遊技場が該会員遊技者に対して提供する景品と等価な金額である支出金額(最小数は100円単位)、これら売上金額から支出金額を差し引いた収支金額、遊技場の勝敗とが記憶されている。会員別遊技履歴テーブルは、会員管理コンピュータ120のみに記憶されるだけでもよいが、会員カードIDに対応付けて管理サーバ140に記憶してもよい。
また、本実施形態の貯玉サーバ110は、カードユニット3Bにおける再プレイ操作に基づいて該カードユニット3Bから送信される貯玉使用要求の受信に基づいて、会員管理コンピュータ120に対して、当該貯玉使用要求に含まれる暗証番号が、当該貯玉使用要求に含まれる遊技場会員IDに対応して前記遊技場会員情報テーブルに記憶されている暗証番号と一致するか否かを照会し、当該暗証番号が一致した場合において、貯蓄玉数管理テーブルに当該遊技場会員IDに対応付けて記憶されている貯蓄玉数の遊技への再使用を許諾する貯蓄玉数使用許諾処理を実施し、該貯蓄玉数の遊技への再使用に供された貯蓄玉数を該貯蓄玉数から減算更新する。なお、この際、所定の手数料分の貯蓄玉数を減算更新するようにしてもよい。
また、本実施形態の貯玉サーバ110は、カードユニット3Bから送信される計数玉数の受信に基づいて、当該計数玉数とともに送信される遊技場会員IDに対応して貯蓄玉数管理テーブルに記憶されている貯蓄玉数に、当該受信した計数玉数を加算更新する貯蓄玉数更新処理を実施する。更に、貯蓄玉数管理テーブルの更新があった場合に、貯玉サーバ110は、更新後の新たな貯蓄玉数と遊技場会員IDとを含む貯玉情報を貯玉補償センタの貯玉補償サーバ130に送信する貯玉情報送信処理を実施する。
また、本実施形態の会員管理コンピュータ120は、カードユニット3Bに新たに共通会員カード1000が受付けられたことに基づいて、当該カードユニット3Bから送信される共通会員カード受付け通知の受信に基づき、当該共通会員カード受付け通知に含まれる新たに受付けた共通会員カード1000から読み出した遊技場会員IDに対応する会員別遊技履歴テーブルの今回のデータを前回のデータに、前回のデータを2回前のデータというように、それぞれの遊技履歴の回数の更新を実施するともに、今回の遊技履歴への記憶(更新)を開始して、当該会員遊技者の遊技において発生する会員遊技関連情報の記憶し、カードユニット3Bにおける返却操作に基づいて、カードユニット3Bから送信される返却通知に記憶を開始した遊技場会員IDが含まれる場合において、今回の遊技履歴への記憶(更新)を終了し、当該遊技単位における勝敗を判定して記憶する処理を実施する。
なお、今回の遊技履歴への記憶(更新)を開始に際しては、会員管理コンピュータ120からシステムコントローラ100に対して当該更新する遊技履歴に対応する遊技場会員IDを含む使用度数情報出力要求を送信することで、システムコントローラ100から、当該送信した使用度数情報出力要求に含まれる遊技場会員IDが記録された共通会員カード1000からプリペイド度数の使用があった場合に、該使用度数の情報が送信されてくることで、遊技履歴の売上金額への加算更新が実施されるようになっている。
また、本実施形態の会員管理コンピュータ120は、会員登録機10において、新規の会員登録を実施するための所定操作がなされた場合に、会員登録画面を会員登録機10の表示装置に表示して、新たに会員登録する会員遊技者に関する会員属性情報の入力を受付ける会員属性情報入力処理を実施し、遊技場会員情報テーブルに記憶された遊技場会員IDのうち、未使用の遊技場会員IDを当該新規会員遊技者に対して付与し、当該遊技場会員IDに対応付けて、会員登録画面にて受付けた会員属性情報を遊技場会員情報テーブルに記憶する会員属性情報記憶処理を実施する。また、本実施形態の会員管理コンピュータ120は、カードユニット3Bが共通会員カード1000を受け付けたことに基づいて、全国単位でのおすすめ種別を集計し、カードユニット3Bからのおすすめ種別の要求に応じて、当該カードユニット3Bにおすすめ種別を送信する。
図33に示すように、カード管理会社の管理サーバ140が備える記憶装置には、共通会員情報テーブル(図33(a)参照)と、登録済遊技場テーブル(図33(b)参照)と、遊技場情報テーブル(図33(c))と、1次関連会員情報テーブル(図33(d))と、2次関連会員情報テーブル(図33(e))とが記憶されている。
共通会員情報テーブルには、各共通会員カード1000を個々に識別可能な会員カードID毎に対応付けて、本人確認に使用される暗証番号と、各会員遊技者の氏名(名字並びに名前)、性別、年齢、誕生日、職業、住所、電子メールアドレスからなる会員属性情報とが登録されている。なお、本実施形態では、共通会員情報テーブルにおいて暗証番号も管理しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら暗証番号は、個々の遊技場のみで個別に管理することで、個々の遊技場で異なる暗証番号となるようにしてもよい。
登録済遊技場テーブルには、各会員カードIDに対応付けて、当該会員カードIDから特定される会員遊技者が会員登録を行った遊技場の遊技場ID(遊技場情報)が全て記憶されている。これら登録済遊技場テーブルへの遊技場IDの登録は、各遊技場に設置されている会員登録機10又は会員管理コンピュータ120から会員属性情報登録要求又は会員属性情報送信要求とともに送信されてきた会員カードIDに対応付けて当該登録済遊技場テーブルに記憶されている遊技場IDに、当該送信がなされた遊技場の遊技場IDが含まれていない場合に、当該遊技場の遊技場IDを当該会員遊技者が登録を行った遊技場として登録済遊技場テーブルに登録される。
遊技場情報テーブルには、各遊技場の遊技場識別子(遊技場A、遊技場B、・・・)と遊技場IDとに対応付けて、当該遊技場の遊技場名や、所在地が記憶されていることにより、遊技場IDから当該遊技場の遊技場名や所在地等の情報を特定できるようになっている。
1次関連会員情報テーブルには、各会員カードIDに対応付けて、当該会員カードIDから特定される会員遊技者と所定の関連性を持つ1次関連会員遊技者(以下、「フレンド」ともいう。)が全て記憶されている。本実施形態において、「フレンド」は、当該会員カードIDから特定される会員遊技者が他の会員遊技者の中から選択したことに応じて登録される。
2次関連会員情報テーブルには、各会員カードIDに対応付けて、当該会員カードIDから特定される会員遊技者と所定の関連性を持つ2次関連会員遊技者(以下、「仲良しフレンド」ともいう。)が全て記憶されている。本実施形態において、「仲良しフレンド」は、当該会員カードIDから特定される会員遊技者が自らの「フレンド」の中から選択したことに応じて登録される。従って、本実施形態において、「仲良しフレンド」を登録するためには、まず他の会員遊技者の中から「フレンド」を選択して1次的に登録し、1次的に登録された「フレンド」の中から「仲良しフレンド」を2次的に登録する必要がある。
次に、新規に共通会員カード1000を発行して会員登録を受付ける場合の会員登録機10と会員管理コンピュータ120と管理サーバ140との処理状況について図34を参照して説明する。
先ず、各遊技場A〜Cのいずれの店舗でも会員登録を行っていない遊技者が遊技場Aに来場し、遊技場Aの会員登録を行うものとする。この遊技者は未だ共通会員カード1000を所持(所有)しておらず、遊技場Aに来場した際に、会員登録機10が設置されている受付カウンタに出向く。そこで、会員登録の申込用紙に氏名や住所等の個人情報である会員属性情報を記入して店員に渡す。そして、遊技者から申込用紙を受け取った店員は、未使用(未発行)の共通会員カード1000を会員登録機10のカードリーダライタ10’にセットするとともに、会員登録機10に会員属性情報を入力する。
なお、本実施形態では、店員が会員登録機10を操作して会員属性情報を入力するようになっているが、来場した遊技者が自由に操作できる入力端末を遊技場内に設置して、これらの端末を会員登録機10に通信可能に接続し、遊技者が入力端末を用いて入力した会員属性情報を会員登録機10に送信することで、会員登録機10が会員属性情報を取得できる構成であってもよい。
また、会員登録機10は、会員属性情報の入力を受付ける処理を行うとともに、カードリーダライタ10’に挿入された共通会員カード1000のICチップにおいてカード管理会社用の記憶領域に記憶された会員カードIDの読み出し処理を行う。そして、会員登録機10は、読み出した会員カードIDと当該遊技場Aの遊技場IDと入力された会員属性情報とを含む会員属性情報登録要求をカード管理会社の管理サーバ140に送信する処理を行う。
ここで、カード管理会社の管理サーバ140は、遊技場Aの会員登録機10から受信した会員属性情報登録要求に含まれる会員カードIDを参照し、共通会員情報テーブルにおける当該会員カードIDに対応付けられた氏名や住所等の項目に、受信した会員属性情報登録要求に含まれる会員属性情報である会員遊技者の氏名や住所等を登録する処理を行う。更に、管理サーバ140は、受信した会員属性情報登録要求に含まれる遊技場IDを当該会員カードIDに対応付けて登録済遊技場テーブルに登録する処理を行う。
さらに、会員登録機10は、会員属性情報を含む遊技場新規会員情報を会員管理コンピュータ120に送信する処理を行う。ここで、会員管理コンピュータ120は、遊技場会員情報テーブルを参照し、未使用の遊技場会員IDの中から所定の遊技場会員IDを決定し、この決定した遊技場会員IDに対応付けられた氏名や住所等の項目に、受信した遊技場新規会員情報に含まれる会員属性情報である会員遊技者の氏名や住所等を登録する処理を行う。そして、決定した遊技場会員IDを会員登録機10に送信する処理を行う。なお、会員管理コンピュータ120は、決定した遊技場会員IDを貯玉サーバ110にも送信して、該貯玉サーバ110に決定した遊技場会員IDを登録させるとともに、該遊技場会員IDに対応する貯玉数に初期値である「0」を記憶させる。
そして、会員登録機10は、会員管理コンピュータ120から受信した遊技場会員IDを、共通会員カード1000のICチップにおける遊技場A用の記憶領域に書き込む処理を行う。そして、店員は、会員登録機10から共通会員カード1000を取り外し、この新規な共通会員カード1000を遊技者に手渡すようにし、遊技場Aにおける会員登録を完了することで、該共通会員カード1000を当該遊技場Aにて使用することが可能となる。
次に、共通会員カード1000を所持している遊技者から会員登録を受付ける場合の会員登録機10と会員管理コンピュータ120と管理サーバ140との処理状況について図35を参照して説明する。
先ず、遊技場A以外の遊技場B〜Cのいずれかの店舗で既に会員登録を完了している遊技者が遊技場Aに来場し、遊技場Aの会員登録を行うものとする。この遊技者は、既に最初に会員登録を行った遊技場にて発行された共通会員カード1000を所持(所有)した状態で、会員登録機10が設置されている受付カウンタに出向いて、会員登録したい旨を店員伝えるとともに、自身が所持している共通会員カード1000を店員に手渡す。店員は、受け取った共通会員カード1000を会員登録機10のカードリーダライタ10’に挿入する。
会員登録機10は、カードリーダライタ10’に挿入された共通会員カード1000のICチップにおける遊技場A用の記憶領域に記憶された記憶データとカード管理会社用の記憶領域に記憶された会員カードIDの読み出し処理を行う。ここで、遊技場Aにおいて未だ会員登録がなされていない場合には、遊技場A用の記憶領域に前述したNULL値が記憶データとして記憶されており、遊技場Aにおいて既に会員登録がなされている場合には、当該遊技場Aで独自に付与された遊技場会員IDが記憶されていることとなる。
更に、会員登録機10は、共通会員カード1000から読み出した記憶データを会員管理コンピュータ120に送信する処理を行う。このカードの記憶データを受信した会員管理コンピュータ120は、遊技場会員情報テーブルを参照して共通会員カード1000の遊技場A用の記憶領域から読み出したデータが遊技場会員IDとして登録されているか否かを判定する処理を行う。そして、会員管理コンピュータ120は、その判定結果(登録有り・登録無し)を会員登録機10に返信する処理を行う。
そして、会員管理コンピュータ120から判定結果を受信した会員登録機10は、この判定結果により登録有りと判定された場合(記憶データが遊技場会員IDである場合)に、登録済の旨を表示装置に表示する。この場合には、店員は、会員登録機10から共通会員カード1000を取り外し、共通会員カード1000を遊技者に返却するとともに、既に遊技場Aにおける会員登録が済んでいることを伝える。
また、会員管理コンピュータ120から判定結果を受信した会員登録機10は、この判定結果により登録無しと判定された場合(記憶データがNULL値である場合等)に、読み出した会員カードIDと当該遊技場Aの遊技場IDとを含む会員属性情報送信要求をカード管理会社の管理サーバ140に送信する処理を行う。
ここで、カード管理会社の管理サーバ140は、遊技場Aの会員登録機10から受信した会員属性情報送信要求に含まれる会員カードIDを照合し、該会員カードIDが登録されている場合には、共通会員情報テーブルにおける当該会員カードIDに対応付けられて登録されている氏名や住所等の会員属性情報を会員登録機10に送信する処理を行う。更に、管理サーバ140は、受信した会員属性情報送信要求に含まれる遊技場IDを当該会員カードIDに対応付けて登録済遊技場テーブルに登録する処理を行う。一方、該会員カードIDが共通会員情報テーブルに登録されていない場合には、会員属性情報の登録がない旨を示す会員属性情報未登録通知を返信して、会員登録機10を、会員属性情報の受付け状態に移行させる。なお、これら会員属性情報が受付けられた場合の流れは、新規に共通会員カード1000を発行する場合の上述した流れと同じである。
また、カード管理会社の管理サーバ140から会員属性情報を受信した会員登録機10は、受信した会員属性情報を含む遊技場新規会員情報を会員管理コンピュータ120に送信する処理を行う。ここで、会員管理コンピュータ120は、遊技場会員情報テーブルを参照し、未使用の遊技場会員IDの中から所定の遊技場会員IDを決定し、この決定した遊技場会員IDに対応付けられた氏名や住所等の項目に、受信した遊技場新規会員情報に含まれる会員属性情報である会員遊技者の氏名や住所等を登録する記録媒体利用登録処理を行う。そして、決定した遊技場会員IDを会員登録機10に送信する処理を行う。
なお、会員管理コンピュータ120は、決定した遊技場会員IDを貯玉サーバ110にも送信して、該貯玉サーバ110に決定した遊技場会員IDを登録させるとともに、該遊技場会員IDに対応する貯玉数に初期値である「0」を記憶させる。
更に、会員登録機10は、カードリーダライタ10’により、会員管理コンピュータ120から受信した遊技場会員IDを共通会員カード1000のICチップにおける遊技場A用の記憶領域(図30参照)に書き込む処理を行う。そして、店員は、カードリーダライタ10’から共通会員カード1000を取り外し、この共通会員カード1000を遊技者に手渡すようにし、遊技場Aにおける会員登録を完了する。
このように、本実施形態では、共通会員カード1000を所持している場合も、受付カウンタにおいて会員登録を実施するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、以下に示すように、カードユニット3Bにおいて共通会員カード1000を使用して会員登録を実施するようにしても良く、この場合のカードユニット3Bと会員管理コンピュータ120と管理サーバ140との処理状況について図36を参照して説明する。
先ず、遊技場A以外の遊技場B〜Cのいずれかの店舗で既に会員登録を完了している遊技者が遊技場Aに来場したものとする。この遊技者は、既に最初に会員登録を行った遊技場にて発行された共通会員カード1000をカードユニット3Bに挿入する。
そして、カードユニット3Bは、挿入された共通会員カード1000のICチップにおける遊技場A用の記憶領域に記憶された記憶データとカード管理会社用の記憶領域に記憶された会員カードIDをカードリーダライタ327により読み出す読み出し処理を行う。ここで、遊技場Aにおいて未だ会員登録がなされていない場合には、遊技場A用の記憶領域に前述したNULL値が記憶データとして記憶されており、遊技場Aにおいて既に会員登録がなされている場合には、当該遊技場Aで独自に付与された遊技場会員IDが記憶されていることとなる。
更に、カードユニット3Bは、共通会員カード1000から読み出した記憶データを会員管理コンピュータ120に送信する処理を行う。このカードの記憶データを受信した会員管理コンピュータ120は、遊技場会員情報テーブルを参照して共通会員カード1000の遊技場A用の記憶領域から読み出したデータが遊技場会員IDとして登録されているか否かを判定する処理を行う。そして、会員管理コンピュータ120は、その判定結果(登録有り・登録無し)をカードユニット3Bに返信する処理を行う。
そして、会員管理コンピュータ120から判定結果を受信したカードユニット3Bは、この判定結果により登録有りと判定された場合(記憶データが遊技場会員IDである場合)に、前述した貯玉使用要求を貯玉サーバ110に送信し、当該カードユニット3Bにて貯玉を使用できるようにする。
また、会員管理コンピュータ120から判定結果を受信したカードユニット3Bは、この判定結果により登録無しと判定された場合(記憶データがNULL値である場合等)に、該カードユニット3Bが備える表示装置に「お客様は当店にて会員登録がなされておりません。当店にて会員登録を行いますか?」等の表示を行い、遊技者に対して当該遊技場Aの会員登録を行うか否かを問い合わせる処理を行う。
ここで、遊技者が会員登録をしない旨の選択をした場合には、カードユニット3Bから共通会員カード1000を排出するカード返却処理を行う。また、遊技者が会員登録する旨の選択をした場合には、読み出した会員カードIDを含む会員登録要求を会員管理コンピュータ120に送信する処理を行う。
このように本実施形態の遊技用システムでは、共通会員カード1000を所持している遊技者が会員となっていない遊技場Aにおいて新たに会員になる際においては、カード管理会社の管理サーバ140において管理されている該遊技者の会員属性情報が、共通会員カード1000に記録されている会員カードIDに基づいて取得されて会員情報として登録されるため、これら会員属性情報を新たに会員になる毎に記入したり入力したりする等の当該遊技者の手間を著しく省くことができ、会員登録が非常に簡素化されるばかりか、複数の会員カードを携行する必要もないので、他の遊技場において既に会員登録している遊技者の他の遊技場における会員化を促進させることができる。
また、遊技者は、会員登録機10が設置されているいずれか1の遊技場にて共通会員カード1000の新たな発行を受けて会員となることができるとともに、該会員の会員属性情報をカード管理会社の管理サーバ140において迅速に管理できる。
また、会員登録機10又はカードユニット3Bにおいて共通会員カード1000を受付けた際に、会員管理コンピュータ120が遊技場会員情報テーブルを参照してカードの記憶データが遊技場会員IDとして登録されているか否かを判定する処理を行うことで、遊技者が来場した遊技場Aの会員であると判定されたときには、カード管理会社の管理サーバ140に対して会員カードIDが送信されて会員属性情報が無駄に取得されることがないので、会員管理コンピュータ120と管理サーバ140との間の通信負荷を低減できるとともに、管理サーバ140における処理負荷も低減できる。
[2−2.封入式パチンコ機の構成]
図37は、本実施形態における封入式パチンコ機2Bの外観構成の一例を示す正面図である。
封入式パチンコ機2Bは、内部に遊技媒体の一例のパチンコ玉を封入しており、遊技者が打球操作ハンドル25を操作することにより、発射モータ18を駆動させて封入玉を1発ずつ遊技盤26前面の遊技領域27に打込んで遊技ができるように構成されている。具体的には、打球操作ハンドル25の周囲にタッチセンサが設けられており、遊技者が打球操作ハンドル25を操作している状態でその遊技者の手がタッチセンサに触れ、その遊技者の手の接触をタッチセンサで検知して発射モータ18が駆動される。この状態で、遊技者による打球操作ハンドル25の回動操作量に応じて打球発射勢いが調整されて玉が遊技領域27内に発射される。
封入式パチンコ機2Bは、いわゆる第1種のパチンコ機であって、遊技領域27の中央に可変表示装置(特別図柄とも言う)278が設けられている。また、遊技領域27には、打込まれたパチンコ玉が入賞可能な複数種類の入賞口が設けられている。図37に示す遊技領域27には、1つの大入賞口(可変入賞球装置)271と、3つの普通入賞口272,273,274と、3つの始動入賞口275,276,277とが示されている。特に、始動入賞口276は、遊技者にとって有利な第1の状態(例えば開成状態)と遊技者にとって不利な第2の状態(例えば閉成状態)とに変化可能な電動チューリップで構成されている。
可変表示装置278は、複数種類の識別情報(図柄)を可変表示可能な可変表示部を備えており、各始動入賞口275,276,277に入賞した始動入賞玉の検出信号に基づいてそれらの複数種類の識別情報の可変表示を開始させる。可変表示装置の表示結果が特定の識別情報の組合せ(例えばぞろ目)になると、大当り状態となり、大入賞口271が開放する。
また、可変表示装置278の表示結果が大当り図柄の組合せ(ぞろ目)のうちの予め定められた特別の識別情報の組合せ(例えば777等の確変図柄の組合せ)となることにより、確変大当り状態が発生し、それに伴う大当り状態の終了後大当りの発生確率が向上した確率変動状態(確変状態)が発生する。
遊技領域27内に打込まれたパチンコ玉はいずれかの入賞口に入賞するか或いは入賞することなくアウト口154に回収される。いずれかの入賞口に入賞したパチンコ玉及びアウト口154に回収されたパチンコ玉は再度封入式パチンコ機2B内の回収経路を通って打球発射位置にまで還元される。そして、遊技者が打球操作ハンドル25を操作することにより再びその打球発射位置のパチンコ玉が遊技領域27内に打込まれる。
封入式パチンコ機2Bにおける遊技領域27の下方位置には、表示器54が設けられている。表示器54は、液晶表示装置で構成されており、持点やカード残額、或いは可変表示装置278の表示と連動した様々な演出画像を遊技者に表示する。なお、表示器54は、図37に示すようにカードユニット3Bから独立して封入式パチンコ機2Bに取付けられる構成でも、カードユニット3Bと一体に形成され、封入式パチンコ機2Bの前面に嵌合させる構成でもよい。
さらに、封入式パチンコ機2Bにおける打球操作ハンドル25の左方位置には、遊技玉から持玉への計数処理をするための計数ボタン28が設けられている。本実施形態では、計数ボタン28を押下し続けた時間に応じて計数動作が繰返し実行される。なお、押下継続時間に関わらず、1度押下すると、所定数(例えば100玉)だけ遊技玉から持玉への計数が行われるようにしてもよく、或いは、計数ボタン28を1度押下した場合には、その押下時間にかかわらず(長押しか否かにかかわらず)、現在遊技者が所有している遊技玉のすべてが計数されるようにしてもよい。
このように、計数ボタン28を封入式パチンコ機2B側に設けているため、計数ボタン28をカードユニット3B側に設ける場合に比較して、封入式パチンコ機2Bに正対して座っている遊技者の操作性を向上できる。
計数ボタン28の右上方には、遊技玉数を表示するための遊技玉数表示器29が設けられている。遊技玉数表示器29は、7セグメント式のディスプレイである。なお、遊技玉数表示器29は、液晶表示器や有機EL表示器、その他の表示器で構成してもよい。
本実施形態に係る封入式パチンコ機2Bは、遊技盤26とそれ以外の遊技枠(前枠)21とに分けることができる。特に、遊技盤26は、各社が開発するパチンコ機の機種毎に異なるものである一方、遊技枠21は、機種に関わらず共通の共通枠とされている。このため、遊技店は新台入れ替えの際には遊技盤26のみの交換で事足りる。
[2−3.カードユニットの構成]
引続き、図37を参照して、本実施形態に係るカードユニット3Bの構成を説明する。このカードユニット3Bは、会員登録をしていない一般の遊技者に対して発行される遊技用記録媒体であるプリペイド機能を備えるビジターカード(一般カードとも言う)、該遊技場に会員登録した会員遊技者に対して発行され、会員登録した遊技場でのみ紐付けされた貯玉や残額等が使用可能とされる遊技用記録媒体である遊技場会員カード、及び複数の遊技場で共通に利することができるように会員登録した会員遊技者に対して発行される遊技用記録媒体である共通会員カード1000を受付ける。ビジターカード、遊技場会員カード及び共通会員カード1000はICカードで構成されている。
それらのカードを受付けたカードユニット3Bは、カードの記録情報により特定される遊技者所有の遊技価値(例えばカード残額、持玉数、或いは貯玉数等)を“遊技玉のデータ”に変換する機能を有する。封入式パチンコ機2Bでは、遊技玉のデータによって特定される玉数相当の弾球遊技が可能とされる。つまり、“遊技玉のデータ”とは、発射可能な玉の発射残数を示すデータである。以下の説明では、“遊技玉のデータ”を貯玉や持玉と同様に、単に“遊技玉”と称する。
カードユニット3Bの前面側には、紙幣を挿入するための紙幣挿入口302、装置前面より装置前方方向に突出形成された突出部305、共通会員カード1000、遊技場会員カード又はビジターカードを挿入するためのカード挿入/排出口309などが設けられている。このカード挿入/排出口309に挿入された共通会員カード1000、遊技場会員カード又はビジターカードがカードリーダライタ327に受付けられ、そのカードに記録されている情報が読取られる。
前述の突出部305において、遊技者と対向する面には、表示器312が設けられている。本実施形態のカードユニット3Bには、機械的な再プレイボタンは設けられず、表示器54又は表示器312に、再プレイボタンが表示され、表示器54又は表示器312のタッチパネルで、表示されている再プレイボタンへの操作が検知される。再プレイボタンは、共通会員カード1000や遊技場会員カードを受付けた場合において、該共通会員カード1000や該遊技場会員カードに記録された会員カードIDや遊技場会員ID(単に、カードID、C-IDとも言う)ならびに会員カードIDや遊技場会員IDにより特定される貯玉数を用いた再プレイ遊技を実施するためのボタンである。
表示器312は、挿入された遊技用記録媒体(カード)に記録されているプリペイド残額(カード残額又は単に残額とも言う)を表示するものであるが、遊技玉数やその他の各種情報を表示可能であるとともに、表面が透明タッチパネルで構成されており、表示器312の表示部に表示された各種表示項目を指でタッチすることにより各種操作が入力可能となるように構成されている。
表示器312には、第1実施形態と同様に、残額取出操作を行うための残額取出アイコンや、少量貸し操作を行うための少量貸しアイコン、持玉分割を行うための持玉分割アイコン、カード後挿入操作を行うためのカード後挿入アイコン、カードロック操作を行うためのカードロックアイコン、情報照会操作を行うための情報照会アイコン、おすすめ種別表示操作を行うためのおすすめ種別表示アイコン等が表示され、これらのアイコンを遊技がタップすることで、残額取出処理や少量貸し処理、持玉分割処理、カード後挿入処理、カードロック処理、情報照会処理、おすすめ種別情報表示制御処理等の各種の処理が実行される。本実施形態では、おすすめ種別情報表示制御処理において、全国単位で集計されたおすすめ種別情報を表示器312に表示させる。
再プレイボタンを操作した場合に、挿入されたカードに遊技者が獲得した持玉数が記録されているときにはその持玉数の一部を引落として遊技玉に変換し、変換した遊技玉に基づいて封入式パチンコ機2Bによる遊技を行うことが可能となる。一方、挿入されたカードが共通会員カード1000や遊技場会員カードであり持玉数が記録されておらずかつ貯玉がホール用管理コンピュータ等に記録されている場合には、その貯玉の一部が引落とされて遊技玉に変換され、封入式パチンコ機2Bによる遊技が可能となる。つまり、挿入されたカードに対応付けて貯玉と持玉との双方が記憶されている場合には、持玉が優先的に引落とされる。この持玉や貯玉の遊技玉への変換は、遊技者所有の遊技用価値(所持球数)を封入式パチンコ機2Bでの遊技に使用させるための使用処理に相当し、制御ユニット305が使用処理手段に相当する。なお、再プレイボタンとは別に、持玉を引落とすための専用の持玉払出ボタンを設け、再プレイボタンは貯玉引落とし専用のボタンとしてもよい。
本実施形態では、貯玉データは共通会員カード1000や遊技場会員カードに直接記録させずホール用管理コンピュータ等の遊技場に設置されたサーバに共通会員カード番号や遊技場会員カード番号と対応付けて記憶させ、共通会員カード番号や遊技場会員カード番号に基づいて対応する貯玉を検索できるように構成されている。つまり、貯玉データは、カードユニット3Bからサーバに送信され、サーバにおいて貯玉データが管理される。一方、持玉は、カードユニット3Bがカードに直接持玉データとして記録する。
このように、カードユニット3Bが貯玉データをサーバに送信してカードを返却する処理や、カードユニット3Aが持玉データをカードに記録してカードを返却する処理は、使用処理に供されなかった遊技用価値(所持球数)を確定させるための確定処理に相当し、制御ユニット305が確定処理手段に相当する。
なお、貯玉データや持玉データの管理方法は、上記に限定されるものではなく、両者ともにホールサーバ801にカード番号と対応付けて記憶させてもよい。ビジターカードの場合も、持玉は、ビジターカードに直接記録している。
しかし、それに限定されるものではなく、持玉をホールサーバ801にカード番号と対応させて記憶させてもよい。このホールサーバ801にカード番号と対応させて記憶させる際に、ホールサーバ801に記憶させた時刻を特定できるデータをカード(共通会員カード1000、遊技場会員カード、ビジターカード)に書込んで排出してもよい。また、プリペイド残額についてはカード(共通会員カード1000、遊技場会員カード、ビジターカード)に直接書込んで排出する。
なお、持玉を、カード(共通会員カード1000、遊技場会員カード、ビジターカード)、又はホールサーバに記憶させるタイミングは、例えば、計数ボタン28が操作されて計数処理が行われる度にリアルタイムに記憶させる、一定周期ごとに記憶させる、又はカードを返却するときに一括して記憶させるなどのタイミングとすることが考えられる。
また、遊技者が遊技を終えてカードユニット3Bからカードを返却したときには、カードユニット3Bに記憶していた持玉が一旦貯玉としてホールサーバ801に記憶されるようにし、その遊技者がカードの返却を受けた日と同じ日に再び同じ又は別のカードユニット3Bにカードを挿入したときには、一旦貯玉として記憶された当日分の持玉のみが再びそのカードユニット3Bに記憶され、その持玉の範囲で遊技玉を加算し、遊技できるようにしてもよい。この遊技玉の加算は、遊技者所有の遊技用価値を遊技機での遊技に使用させるための使用処理に相当する。
紙幣挿入口302に挿入された紙幣は、貨幣識別器(図示省略)により取込まれてその真贋や紙幣種別の識別がなされる。
カードユニット3Bの前面側には、さらに、IR感光ユニット(IR受光ユニットとも言う。)320と、カメラ399とが設けられている。IR感光ユニット320は、遊技場の係員が所持するリモコン(図示略)から赤外線信号を受信して電子信号に変換して出力する。カメラ399は、遊技者の顔画像を撮影して、制御ユニット305に出力する。
本実施形態においては、上述の再プレイボタンと同様、機械的な玉貸(球貸)ボタン及びカード返却ボタンは設けられず、表示器54又は表示器312に、玉貸ボタン及びカード返却ボタンが表示され、表示器54又は表示器312のタッチパネルで、表示されている玉貸ボタン及びカード返却ボタンへの操作が検知される。
玉貸ボタンは、挿入されたカードに記録されている残額を引落として封入式パチンコ機2Bによる遊技に用いるための操作(遊技玉への変換操作)を行うボタンである。
カード返却ボタンは、遊技者が遊技を終了するときに操作され、挿入されているカードに遊技終了時の確定した遊技玉数(カード挿入時の持玉数−遊技玉への変換数+計数操作によって計数された持玉数)を記憶させて排出するための操作ボタンである。
[2−4.封入式パチンコ機及びカードユニットの機能構成]
図38は、封入式パチンコ機2B及びカードユニット3Bの機能構成の一例を示す図である。
カードユニット3Bには、マイクロコンピュータ等から構成された制御ユニット305が設けられている。この制御ユニット305は、カードユニット3Bの主制御機能部であり、制御中枢としての処理部(CPU)、処理部が動作するためのプログラムや制御データ等を記憶するROMや処理部のワークエリアとして機能するRAM等の記憶部、周辺機器との信号の整合性を保つための入出力インターフェイス等が設けられている。
制御ユニット305には、ホール用管理コンピュータやセキュリティ上の管理を行うホールサーバ801と通信を行うための外部通信部(図示省略)が設けられている。制御ユニット305には、封入式パチンコ機2Bの払出制御基板17とセキュリティを確保しながら通信を行うためのセキュリティ基板(SC基板)325が接続される。セキュリティ基板325は、カードユニット3Bのセキュリティ監視機能部である。
なお、セキュリティ基板325上に制御ユニット305を設けてもよく、或いは、セキュリティ基板325とは別の基板に制御ユニット305を設けてもよい。カードユニット3Bには封入式パチンコ機2B側への接続部(図示省略)が設けられており、封入式パチンコ機2Bにはカードユニット3B側への接続部(図示省略)が設けられている。これら接続部は、例えばコネクタ等で構成されている。
カードユニット3B側のセキュリティ基板325と封入式パチンコ機2B側の払出制御基板17とは、このコネクタと接続配線とを介して通信可能に接続される。セキュリティ基板325には、セキュリティ基板325と払出制御基板17との通信を制御するための通信制御IC325aと、封入式パチンコ機2Bのセキュリティを監視するためのセキュリティチップ(SC)325bが設けられている。さらに、SC325bは、不正検知部1325を備え、不正検知部1325が制御ユニット305から封入式パチンコ機2Bに通知される遊技玉の加算要求情報を監視することにより不正検知を行い、不正検知時に鍵管理サーバ800に通知する。また、不正検知用の設定値(定数)は鍵管理サーバ800から基板制御情報として通知される。
制御ユニット305には、前述した貨幣識別器により紙幣の真贋及び種類が識別されて、その識別結果信号が入力される。また、制御ユニット305には、遊技場の係員が所持しているリモコンから発せられた赤外線をIR感光ユニット320が受光すれば、その受光信号が入力される。制御ユニット305には、挿入されたカードの記録情報をカードリーダライタ327が読取って、その読取り情報が入力されるとともに、制御ユニット305からカードリーダライタ327に対し、挿入されているカードに書込むデータが伝送されたときに、カードリーダライタ327はそのデータを挿入されているカードに書込む。カードの記録情報には、カードIDが含まれる。制御ユニット305は、カードリーダライタ327が読み取ったカードIDを遊技終了まで記憶する。
制御ユニット305は、遊技者が遊技している際、遊技者の持玉を管理・記憶する。制御ユニット305から残額或いは遊技玉数等のデータが表示制御部350に出力され、表示制御部350で表示用データに変換される。封入式パチンコ機2Bに対し、表示制御部350で変換した表示用データが送信される。封入式パチンコ機2Bに送信された表示用データは、中継基板14を介して表示器312に入力される。表示器312には、その表示用データに応じた画像が表示される。
また、表示器312の表面に設けられているタッチパネルを遊技者が操作すれば、その操作信号が表示制御部350を介して制御ユニット305に入力される。遊技者が玉貸ボタンを操作することにより、その操作信号が制御ユニット305に入力される。なお、玉貸ボタンは、カードユニット3Bに設ける構成に限定されるものではなく、封入式パチンコ機2Bに設けて操作信号を制御ユニット305に入力する構成であっても良い。遊技者が再プレイボタンを操作することによりその操作信号が制御ユニット305に入力される。遊技者がカード返却ボタンを操作することによりその操作信号が制御ユニット305に入力される。
封入式パチンコ機2Bには、封入式パチンコ機2Bの遊技の進行制御を行う主制御基板16と、遊技玉を管理・記憶する払出制御基板17と、払出制御基板17の指令に基づいて発射モータ18を駆動制御する発射制御基板31と、可変表示装置278と、主制御基板16から送信されてくるコマンドに基づいて可変表示装置278を表示制御する演出制御基板15とが備えられている。
主制御基板16及び演出制御基板15は、遊技盤26に設けてある。主制御基板16には主制御部161である遊技制御用マイクロコンピュータが搭載されている。主制御部161は、遊技機の主制御機能部である。遊技機制御用マイクロコンピュータは、制御中枢としてのCPU、CPUが動作するためのプログラムや制御データ等を記憶しているROM、CPUのワークエリアとして機能するRAM、周辺機器との信号の整合性を保つための入出力インターフェイス等が設けられている。主制御部161は、遊技盤26に設けられている入賞センサ162、及び電波センサ163と接続してある。
主制御部161は、各始動入賞口275,276,277に玉が入賞すると、大当り(或いはさらに小当りを含む)/外れを決定するための乱数を抽選し、その乱数を記憶する。これを保留記憶という。保留記憶数の最大値は、例えば、4である。主制御部161は、可変表示装置278で新たな可変表示を開始できる状態になれば、保留記憶を1つ消化してその保留記憶に基づいた大当り判定を行うとともに可変開始から表示結果の導出に至るまでの可変表示時間を複数種類の中から決定する。また、大当りを決定したときには、確率変動を生じさせるか否かも併せて決定する。主制御部161は、その大当り判定の結果(確変にするか否かを含む)、及び可変表示時間に関する情報をコマンドとして演出制御基板15に搭載された演出制御部151へ送信する。
主制御部161から演出制御部151へ送信される可変表示に関するコマンドには、可変表示の開始を示す可変開始コマンド、可変表示の結果を示す表示結果コマンド(大当り/外れ)、可変表示パターンを特定可能な可変表示時間コマンド、可変表示結果を導出表示させるタイミングを示す可変停止コマンドなどが含まれる。さらに、主制御部161から演出制御部151へ送信されるコマンドには、大当り中に大当りの進行状況を特定可能なコマンドや、新たな保留記憶の発生を示すコマンド、遊技状態のエラーの発生を示すコマンドなどがある。
演出制御部151は、主制御部161から送信されてくるこれらのコマンドに基づいて可変表示装置278の可変表示内容を決定する。例えば、演出制御部151は、主制御部161から送信されてくるコマンドに基づいて可変表示結果及び可変表示時間を特定し、停止図柄を決定するとともに可変表示パターン(リーチの有無、リーチの種類)を決定し、さらには大当りやリーチに関する予告演出の演出パターンを決定する。演出制御部151は、決定した可変表示内容に従って可変表示装置278を表示制御する。
演出制御基板15は、遊技枠21側の中継基板14を介して、表示器54とも接続されている。演出制御部151は、可変表示装置278に対して可変表示等のための表示制御信号を送信するとともに、可変表示装置278の表示と連動する表示を行うための表示制御信号を表示器54へ送信可能である。なお、中継基板14及び表示器54は、カードユニット3B側に設けるようにしてもよい。この場合、封入式パチンコ機2B側の演出制御基板15は、カードユニット3Bに設けた中継基板14と接続される。
払出制御基板17は、遊技枠21に設けてある。払出制御基板17には、払出制御部171である払出制御用マイクロコンピュータが搭載されている。払出制御部171は、遊技機の払出制御機能部である。払出制御用マイクロコンピュータは、制御中枢としてのCPU、CPUが動作するためのプログラムや制御データ等を記憶しているROM、CPUのワークエリアとして機能するRAM、周辺機器との信号の整合性を保つための入出力インターフェイス等が設けられている。
また、払出制御基板17に対し、発射玉検出スイッチ903、アウト玉検出スイッチ701、ファール玉検出スイッチ33、計数ボタン28、電波センサ173が電気的に接続された状態で設けられている。この電波センサ173は、電波を不正に発信して主に玉上げスイッチ(上)41aを常時ONにする不正行為を検知するためのものである。この電波センサ173の検出信号が払出制御基板17の入力ポート(図示省略)を介して払出制御部171へ入力される。玉上げスイッチ(上)41aは、オンからオフに変化したことにより遊技玉の発射を検出し、その検知に基づいて、払出制御部171が、遊技玉数を「1」減算する。
従って、不正電波によりこの玉上げスイッチ(上)41aが常時ONになると、いくら玉を発射しても遊技玉数が減算されない状態となる。このような電波による不正を電波センサ173により検知する。
主制御基板16から払出制御基板17に対し、主制御チップID、入賞口情報、ラウンド情報、接続確認信号、入賞検出信号、始動入賞口入賞情報、エラー情報、図柄確定回数、大当り情報、メーカ固有大当りの情報が送信される。
主制御チップID(メインチップIDとも言う)は、封入式パチンコ機2Bの主制御基板16に記録されているチップIDのことであり、封入式パチンコ機2Bの電源投入時に払出制御基板17に対して送信される情報である。入賞口情報は、入賞口の種類(始動入賞口、普通入賞口、大入賞口)と、賞球数(入賞口に遊技玉が入ったときの払出玉数)とを含む情報であり、封入式パチンコ機2Bの電源投入時に払出制御基板17に対して送信される。ラウンド情報は、大当りしたときのラウンド数の情報であり、封入式パチンコ機2Bの電源投入時に払出制御基板17に対して送信される。
接続確認信号は、主制御基板16と払出制御基板17とが接続されていることを確認するための信号であり、主制御基板16から払出制御基板17へ所定の電圧の信号が常時供給されており、払出制御基板17がその所定電圧信号を受信していることを条件として払出制御基板17が動作制御するように構成されている。入賞検出信号は、始動入賞口以外の入賞口に入賞したパチンコ玉の検出信号である。この検出信号を受けた払出制御基板17は、その入賞玉1個に対して付与すべき玉数を、遊技玉数と加算玉数とに加算する制御を行う。
始動入賞口入賞情報とは、始動入賞口のいずれかにパチンコ玉が入賞したことを示す情報である。エラー情報とは、主制御基板16が遊技制御を行っている最中にエラーが発生した場合にその旨を払出制御基板17へ通知するための情報である。
図柄確定回数とは、各始動入賞口への入賞に対する可変表示装置の表示結果として確定した図柄の情報である。
大当り情報とは、大当りが発生したことを示す情報であり、その内訳は、各メーカ共通の大当りを示す共通大当り情報とメーカ固有の大当りを示すメーカ固有大当り情報とがある。共通大当り情報は、例えば15ラウンド大当り等のように、各遊技機メーカが共通に採用している大当りであり、その大当りに伴って確変が発生する場合には確変情報を含み、その大当りに伴って時短状態(可変表示装置の可変表示時間を短縮する制御状態)が発生する場合にはその時短情報を含んでいる。メーカ固有大当りとは、例えば突然確変(突確)のような、或る遊技機メーカのみが採用している大当り状態のことである。
払出制御基板17から主制御基板16へ、ヘルスチェックコマンドと賞球個数受付コマンドとが送信される。ヘルスチェックコマンドとは、主制御基板16が正常に動作しているか否かをチェックするためのコマンドである。賞球個数受付コマンドとは、加算玉数を受付けた旨を示すコマンドである。
アウト玉検出スイッチ701から払出制御基板17へアウト玉検出信号が入力される。このアウト玉検出信号が入力された払出制御基板17は、後述するように遊技中玉数(遊技領域27に浮遊している浮遊玉の玉数)を減算更新する。ファール玉検出スイッチ33からファール玉検出信号が入力された払出制御基板17では、後述するように、加算玉数と遊技玉数とを加算更新するとともに、遊技中玉数を減算更新する。発射玉検出スイッチ903から払出制御基板17へ発射玉検出信号が入力される。この発射玉検出信号が入力された払出制御基板17は、遊技中玉数を減算更新する。
カードユニット3Bのセキュリティ基板325と封入式パチンコ機2Bの払出制御基板17とが電気的に接続されており、セキュリティ基板325から払出制御基板17へ、後述するように各種コマンドが送信される。逆に、払出制御基板17からセキュリティ基板325へ、後述するように各種レスポンスが送信される。
遊技枠21には、払出制御基板17の他、中継基板14、発射制御基板31、発射モータ18、遊技玉数表示器29が設けられている。なお、遊技玉数表示器29は遊技枠21に直接取り付けてもよいが、玉が払い出される通常のパチンコ機の前面側に設けられた上皿や下皿のように、遊技枠21に対して回動可能な態様で設けるようにしてもよい。この点は、表示器54についても同様である。払出制御基板17の払出制御部171は遊技玉数表示器29に遊技者が現在所有している遊技玉数を表示する。
払出制御基板17から発射制御基板31へ、発射制御信号と発射許可信号とが出力される。それを受けた発射制御基板31は、発射モータ18を励磁するための信号を出力する。これにより、パチンコ玉が遊技領域27へ弾発発射される状態となる。発射制御基板31は、遊技者が打球操作ハンドル25に触れていることを検出するタッチリングの入力信号が入力されているときに発射モータ励磁出力を発し、発射モータ18を駆動させる。
遊技枠21には、表示器54が設けられている。表示器54は、中継基板14を介してカードユニット3の表示制御部350からの表示データ(表示制御信号)を受信する。さらに、表示器54は、中継基板14を介して演出制御基板15からの表示データ(表示制御信号)を受信する。
中継基板14には演出制御基板15及び表示制御部350のうち一方からの表示制御信号を表示器54へ出力して表示器54に演出制御基板15又は表示制御部350からの表示制御信号に基づく画像を表示するための切換回路141が搭載されている。
なお、本実施形態では、封入式パチンコ機2B側の表示器54がカードユニット側で制御されるように構成されているが、これに代えて、封入式パチンコ機2B側に表示器54を表示制御するための表示制御用基板を設けてもよい。この場合、表示制御用基板は、払出制御部171の指令に基づいて表示器54を表示制御する。
RAMクリアスイッチ293は、封入式パチンコ機2BのRAMに記憶している遊技台情報や遊技情報を消去するためのスイッチであり、封入式パチンコ機2Bがエラー状態となった後当該スイッチを店員が操作することで初期状態に戻すことが可能となる。このRAMクリアスイッチ293は、例えばカードが排出された後に店員により操作される。
ここでは、封入式パチンコ機2Bにおけるパチンコ玉の循環経路を概説する。遊技者が打球操作ハンドル25を操作すると、発射モータ18が駆動する。これにより、発射位置にまで供給されてきた1個のパチンコ玉が打球ハンマーにより弾発されてそのパチンコ玉が遊技領域27に打込まれる。
遊技玉の発射検出は、玉上げスイッチ(上)41aがオンからオフに変化したことによ
り検出される。この検出は、払出制御部171が設けられている払出制御基板17でのポート入力により検知され、その検知に基づいて、払出制御部171が、遊技玉数を「1」減算する。
遊技領域27に打込まれた玉のうち、アウト口154に進入したアウト玉は、アウト玉流下経路を流下し、その途中に設けられたアウト玉検出スイッチ701によって検出される。ファール玉は、ファール玉戻り経路を通って流下し、その途中に設けられたファール玉検出スイッチ33によって検出される。
入賞口や可変入賞球装置に入賞したすべての入賞玉は、遊技機背面で集められて回収玉通過経路に誘導される。同様に、アウト玉及びファール玉も回収玉通過経路に誘導される。回収玉通過経路には発射玉検出スイッチ903が設けられている。このため、入賞玉、アウト玉、及びファール玉のすべてが発射玉検出スイッチ903によって検出される。つまり、発射玉検出スイッチ903は、弾発されたパチンコ玉のすべてを検出するスイッチである。このスイッチの検出数と、発射モータ18により弾発されたパチンコ玉の弾発数とが等しくなったときに、打込まれたパチンコ玉がすべて回収されたと判定できる。
そこで、本実施形態では、発射玉検出スイッチ903の検出数と弾発数との差を演算しており、この差数が0でないときには、遊技領域27に打込まれた玉の回収が済んでいないと判定している。この判定をすることによって、遊技領域27を転動中であるか、遊技領域の釘等の間に引っ掛かって落下していないような浮遊玉が存在していないかどうかを判断できる。
主制御基板16に搭載されている主制御部161は、遊技制御に伴い変化する各種の遊技情報を払出制御基板17の払出制御部171へ送信する。払出制御部171は、主制御部161から送信されてくる遊技情報に基づいて玉数情報等を制御ユニット305へ送信するとともに、遊技玉数表示器29を表示制御する。その結果、遊技玉数表示器29には、遊技者が現在所有している遊技玉数が表示され、玉の発射或いは計数操作に基づいて遊技玉数の表示が減算更新され、入賞の発生或いは貸玉操作等に基づいて遊技玉数の表示が加算更新される。
制御ユニット305は、払出制御部171から送信されてくる玉数情報等に基づいて自ら記憶している遊技玉数等の遊技情報を更新する。また、制御ユニット305はカード残額や遊技者の持玉を記憶しており、封入式パチンコ機2B側の表示器54にそれら記憶している遊技情報に基づいた表示をするための情報を表示制御部350へ送信する。表示制御部350は、その情報に基づいた表示制御信号を封入式パチンコ機2B側の中継基板14へ送信する。
一方、中継基板14には、演出制御基板15の演出制御部151からの表示制御信号も入力される。演出制御部151は、主制御部161から受信する各種の可変表示コマンドに基づいて可変表示装置278を表示制御するための表示制御信号を可変表示装置278へ送信するとともに、表示器54を表示制御するための表示制御信号を中継基板14へも送信する。
中継基板14には、通常、カードユニット3Bの表示制御部350側のみから表示制御信号が送信されており、演出制御部151からは表示制御信号は送信されない。その結果、通常は、表示器54にはカードユニット3Bの表示制御部350からの表示制御信号に基づいた持点やカード残額などの情報が表示される。ところが、演出制御部151は、主制御部161から送信されてくるコマンドに基づいて遊技機の遊技状態の変化を検出すると、その遊技状態の変化に応じた表示制御信号を中継基板14へ送信する。
切換回路141は、演出制御部151からの表示制御信号の入力があると、表示制御部350から入力される表示制御信号ではなく、演出制御部151から入力される表示制御信号を表示器54へ送信するように回路を切換える。その結果、表示器54には通常時はカードユニット3B側の表示制御に基づいた持点等の表示がなされ、例えば、可変表示装置278に大当り表示がなされるなどして遊技状態が変化すると、表示器54の表示が大当り表示などの可変表示装置278の表示と連動するものに切換えられる。また、その後、演出制御部151から中継基板14への表示制御信号の送信が停止すると、切換回路141は、信号の入力元を切換え元に戻す。その結果、表示器54には、再び、カードユニット3B側の表示制御に基づいた情報が表示される。
つまり、上記の例は、切換回路141は、演出制御部151及び表示制御部350のうち、演出制御部151から入力される表示制御信号を優先して表示器54へ送信する構成である。通常時は表示制御部350のみから表示制御信号が切換回路141へと入力されるので、表示器54にはカードユニット3B側の表示制御に基づいた情報が表示され、大当り発生などの切換条件が成立して演出制御部151から表示制御信号が入力されると、その表示制御信号が優先されて表示器54へ送信され、表示器54の表示が切換えられる。
しかしながら、これに代えて、切換回路141は、演出制御部151及び表示制御部350のうち、表示制御部350から入力される表示制御信号を優先して表示器54へ送信する構成を採用してもよい。
すなわち、切換回路141は、通常時は演出制御部151から常時受信する表示制御信号に基づいて表示器54に可変表示装置278の表示と連動する演出表示を行い、遊技点や持点が残り少なくなどの所定の切換条件が成立してカードユニット3B側からその旨を表示するための表示制御信号が入力されると、信号の入力元を演出制御部151から表示制御部359に切換えることにより、表示器54が遊技演出画面から遊技点や持点が残り少ない旨等を報知する画面に変化するようにしてもよい。
本実施形態では、遊技玉数を表示する遊技玉数表示器29の表示制御はカードユニット3Bではなく、遊技玉数の変動に直接的に関わる封入式パチンコ機2Bによって行われるため、遊技玉数が遊技で使用されて減算され、或いは遊技によって加算された場合に、その更新後の遊技玉数を即座に遊技玉数表示器29に反映させることができる。
仮に、遊技玉数表示器29の表示制御をカードユニット3Bが行うものとした場合には、封入式パチンコ機2Bからカードユニット3Bに対して送信する遊技玉数の情報に基づいてカードユニット3Bから遊技玉数表示器29へと表示制御信号が送られるものとなる。しかし、その場合、カードユニット3Bと封入式パチンコ機2Bとの通信状況等によって、実際には遊技玉数が変化しているものの、その変化が遊技玉数表示器29にすぐに反映されないものとなるという不都合が生じるおそれがある。本実施形態によれば、このような不都合が生じることを防止できる。
一方、表示器54はカードユニット3B側で表示制御するために、遊技玉数表示器29を表示制御する封入式パチンコ機2Bがさらに表示器54をも表示制御する場合と比較して、封入式パチンコ機2Bの表示制御負担を軽減できる。
ここで、表示器54の表示を切り替える具体例を挙げる。例えば、通常時は表示器(タッチパネル)54にカードユニット3Bの表示制御部350の表示制御に基づいたカード残額等の表示をし、大当り発生等の遊技状態の変化に応じて表示器54の表示を可変表示装置278の表示と連動したものに切換える例を挙げることができる。
或いは、通常時は表示器(タッチパネル)54に可変表示装置278の表示と連動した表示(演出制御部151の表示制御に基づく)をし、遊技点の減少に応じて表示器54に遊技点が残り少ないことを報知する画像を表示する例を挙げることができる。
なお、演出制御部151から中継基板14に送信される表示制御信号で表示器54が表示動作する場合には、中継基板14は単に演出制御部151から送信されてきた信号を中継してそのまま表示器54に送信する機能を備えておけばよい。これに対して、表示器54を表示動作させるための表示制御信号の信号形態と、演出制御部151から送信される表示制御信号との信号形態とが異なる場合も考えられ、この場合には、中継基板14に切換回路141に加えて信号形態を変換する変換回路を設ければよい。
さらに、切換え条件成立時に演出制御部151から送信される表示制御信号によって表示器54に表示される演出画像と、同じく演出制御部151から送信される表示制御信号によって可変表示装置278に表示される画像とが同じものであってもよく、異なるものであってもよい。異なるものとした場合には、演出制御部151には可変表示装置278用の画像データと表示器54用の画像データとの2種類の画像データを記憶させておく必要がある。
また、遊技玉数表示器29は、主制御部161が表示制御する構成としてもよく、或いは、主制御部161から演出制御部151へ遊技玉数に関するコマンドを送信することによって演出制御部151が表示制御する構成としてもよい。
これによれば、封入式パチンコ機2Bの表示器54には可変表示に関する演出情報を表示可能であるために、可変表示装置278と併せて演出効果の高い遊技を提供できる。しかも、表示器54にカードユニット3B側から送られてくる遊技情報を表示する条件が成立したときには、カードユニット3Bによってその遊技情報を表示器54に表示するための表示制御が実行されるため、その条件の成立の際には表示器54を遊技演出ばかりでなくカードユニット3Bによる遊技情報の表示にも活用でき、しかも遊技情報の表示に伴う封入式パチンコ機2Bの表示制御負担も軽減できる。
[2−5.おすすめ種別の集計]
本実施形態では、会員管理コンピュータ120が、第1実施形態でカード管理コンピュータ5が実施したのと同様におすすめ種別を集計し、その集計結果に基づいておすすめ種別情報を生成して、カードユニット3Bに送信する。本実施形態においても第1実施形態と同様に、おすすめ種別として、封入式パチンコ機2Bのジャンルを集計する場合を例示する。
図39は、会員管理コンピュータ120の記憶装置に記憶されるユニット種別対応テーブルのテーブル構成の一例を示す図である。
ユニット種別対応テーブルには、遊技場と、カードユニット3Bに個別に割り当てられるユニットIDと、当該カードユニット3Bに対応して設けられる封入式パチンコ機2Bの種別と、各種別を個別に識別するための種別番号とが対応づけて定められている。
遊技場には、遊技場A、遊技場B、遊技場C、・・・といったように全国の各店舗の遊技場が定められている。ユニットIDには、対応する遊技場に設置されたカードユニットのユニットIDが定められている。種別には、封入式パチンコ機2Bのタイプやジャンル、機種、貸与単価といった種別が定められている。また、種別番号には、各種別に対応する種別番号が、例えば通番で割り当てられており、この種別番号によって各種別を識別可能に構成されている。
なお、本実施形態では、第1実施形態と同様に、封入式パチンコ機2Bのタイプ、ジャンル、機種及び貸与単価をひとまとまりの種別とし、このひとまとまりの種別それぞれに種別番号が割り当てられていることとして説明するが、これに代えて、封入式パチンコ機2Bのタイプ、ジャンル、機種及び貸与単価のそれぞれを別個の種別とし、この別個の種別それぞれに種別番号を割り当てるようにしてもよい。つまり、封入式パチンコ機2Bのタイプ、ジャンル、機種及び貸与単価に対して、それぞれ個別に種別番号を割り当てて封入式パチンコ機2Bの種別を管理するようにしてもよい。
図40は、会員管理コンピュータ120の記憶装置に記憶される第2カード管理テーブルのテーブル構成の一例を示す図である。
第2カード管理テーブルは、共通会員カード1000の受付状況や返却状況等を管理するためのテーブルであり、日付毎に記憶されるテーブルである。第2カード管理テーブルには、日付と、カード種別と、カードIDと、ユニットIDと、受付時刻と、返却時刻と、状態とが対応付けて記憶される。
カード種別には、共通会員カードが定められている。
カードIDには、共通会員カード1000に割り当てられたカードIDが記憶されている。
ユニットIDには、当該カードIDの共通会員カード1000を受け付けたカードユニット3BのユニットIDが記憶される。
受付時刻には、当該ユニットIDのカードユニット3Bが共通会員カード1000を受け付けた時刻が記憶される。
返却時刻には、当該ユニットIDのカードユニット3Bが共通会員カード1000を返却した時刻が記憶される。
状態には、当該ユニットIDのカードユニット3Bの状態が記憶される。この状態には、共通会員カード1000を受付中であることを示す「受付中」、共通会員カード1000を返却したことを示す「返却」のいずれかが記憶される。
会員管理コンピュータ120は、カードユニット3Bからカード受付信号を受信すると、その受信時刻を受付時刻として受付時刻欄に記憶させ、状態を「受付中」に更新する。また、カードユニット3Bからカード返却信号を受信すると、その受信時刻を返却時刻として返却時刻欄に記憶させ、状態を「返却」に更新する。
図41は、会員管理コンピュータ120の記憶装置に記憶される全国おすすめ種別集計テーブルのテーブル構成の一例を示す図である。本実施形態では、第1実施形態と同様に、全国おすすめ種別として、全国のおすすめジャンルの情報(以下、「全国おすすめジャンル情報」と称す。)を集計する場合を例に挙げて説明する。つまり、全国単位で一のジャンルの封入式パチンコ機2Bで遊技した遊技者が遊技した他のジャンルの封入式パチンコ機2Bに関する情報を全国おすすめジャンル情報として集計する場合を例に挙げて説明する。
全国おすすめ種別集計テーブルは、日付別に全国の複数の遊技場を対象として、おすすめ種別を集計した集計結果が記憶されるテーブルであり、日付と、全国遊技種別遷移集計テーブルと、全国前回遊技機ジャンル集計テーブルと、全国次回遊技機ジャンル集計テーブルと、全国最上位ジャンル集計テーブルとが記憶される。
全国遊技種別遷移集計テーブルは、全国で遊技者が遊技した封入式パチンコ機2Bの種別の遷移を人数別に集計したテーブルであり、遊技種別遷移と、総人数とが対応付けて記憶される。遊技種別遷移には、「S1→S2」、「S1→S3」、「S1→S4」、・・・、「S2→S1」、「S2→S3」、「S2→S4」、・・・といったように、2つの異なる種別番号間の遊技機種別の遷移が記憶される。
総人数には、当該遊技機種別遷移に対応する順番で遊技を行った全国の遊技者の総人数が記憶される。会員管理コンピュータ120は、第2カード管理テーブルにカードID毎に記憶されているユニットID及び種別と、その受付時刻及び返却/発行時刻との関係に基づいて、遊技者が遊技した封入式パチンコ機2Bの種別及びその順番を特定し、全国における遊技機種別遷移及び総人数を集計する。そして、その集計結果を全国遊技機種別遷移集計テーブルに記憶させる。
なお、本実施形態における全国単位での集計とは、全国の各遊技場内の遊技者が同じ遊技場内で遊技を行った結果に基づいて集計を行う場合と、全国の複数の遊技場を跨いで遊技者が遊技を行った結果に基づいて集計を行う場合との両方が含まれる。
全国前回遊技機ジャンル集計テーブルには、各種別番号それぞれについて、当該種別番号の封入式パチンコ機2Bで遊技した遊技者が1つ前(前回)に遊技した封入式パチンコ機2Bのジャンルである前回遊技機ジャンルが人数別に全国単位で集計されたテーブルである。具体的には、種別番号S1から順番に「アニメヒーロー」、「特撮アクション」、「ホラー」、「音楽」といった複数のジャンルそれぞれが前回遊技機ジャンルとして遊技者に遊技された総人数が全国単位で集計されて記憶される。この全国前回遊技機ジャンル集計テーブルは、上記の全国遊技種別遷移集計テーブルと、ユニット種別対応テーブルに定められた種別とに基づいて集計される。
全国次回遊技機ジャンル集計テーブルには、各種別番号それぞれについて、当該種別番号の封入式パチンコ機2Bで遊技した遊技者が1つ後(次回)に遊技した封入式パチンコ機2Bのジャンルである次回遊技機ジャンルが人数別に全国単位で集計されたテーブルである。具体的には、種別番号S1から順番に「アニメヒーロー」、「特撮アクション」、「ホラー」、「音楽」といった複数のジャンルそれぞれが次回遊技機ジャンルとして遊技者に遊技された総人数が全国単位で集計されて記憶される。この全国次回遊技機ジャンル集計テーブルは、上記の全国遊技種別遷移集計テーブルと、ユニット種別対応テーブルに定められた種別とに基づいて集計される。
全国最上位遊技機ジャンル集計テーブルには、各種別番号それぞれについて、当該種別番号に対応する遊技機ジャンルのうちの最も人数の多かったジャンルである最上位遊技機ジャンルが全国単位で集計されたテーブルである。全国最上位遊技機ジャンルには、全国前回遊技機ジャンルのうちの最も人数の多かったジャンルである全国前回最上位遊技機ジャンルと、全国次回遊技機ジャンルのうちの最も人数の多かったジャンルである全国次回最上位遊技機ジャンルとが含まれる。この全国前回最上位遊技機ジャンル及び全国次回最上位遊技機ジャンルは、上記の全国前回遊技機ジャンル集計テーブル及び全国次回遊技機ジャンル集計テーブルにおいて、各種別番号それぞれについて、最も人数の多い遊技機ジャンルを判定することで集計される。
なお、本実施形態では、会員管理コンピュータ120は、自店舗の遊技場内のおすすめ種別情報を第1実施形態と同様に集計する。この場合のおすすめ種別の集計に用いるカード管理テーブル、おすすめ種別集計テーブルは、第1実施形態で説明したものと同様であるため、再度の説明を省略する。
図42は、会員管理コンピュータ120の記憶装置に記憶されるおすすめ種別情報のデータ構成の一例を示す図である。
おすすめ種別情報には、種別番号毎に生成される情報であり、種別番号と、全国前回最上位遊技機ジャンル、その自店舗設置機種及び自店舗前回最上位遊技機ジャンルを含む前回最上位遊技機ジャンル情報と、全国次回最上位遊技機ジャンル、その自店舗設置機種及び自店舗次回最上位遊技機ジャンルを含む次回最上位遊技機ジャンル情報とが記憶される。
[2−6.処理の流れ]
図43は、会員管理コンピュータ120が実行する会員管理処理のうち、第1実施形態でカード管理コンピュータ5が実行することとして説明したカード管理処理の図18に相当する部分を抜き出したフローチャートである。会員管理コンピュータ120が実行する処理は、第1実施形態でカード管理コンピュータ5が実行する処理と略同一であるため、おすすめ種別の集計に係る処理部分のみを図示している。
会員管理コンピュータ120は、A27においておすすめ種別集計タイミングであると判定したならば(A27;Yes)、全国の各遊技場のカード情報をカード会社の管理サーバ140から取得する(L28)。そして、会員管理コンピュータ120は、全国おすすめ種別集計処理を行う。
具体的には、会員管理コンピュータ120は、全国の各遊技場の共通会員カード1000に記録されたカード情報に基づいて、全国における遊技種別の遷移を人数別に集計する全国遊技種別集計処理を行う(L29)。次いで、会員管理コンピュータ120は、全国遊技種別集計処理で集計された集計結果に基づいて、全国遊技機ジャンルを集計する全国遊技機ジャンル集計処理を行う(L31)。具体的には、全国前回遊技機ジャンルと全国次回遊技機ジャンルを人数別に集計する。
次いで、会員管理コンピュータ120は、全国遊技機ジャンル集計処理の集計結果に基づいて、全国最上位遊技機ジャンルを集計する全国最上位遊技機ジャンル集計処理を行う(L33)。具体的には、全国前回遊技機ジャンルと全国次回遊技機ジャンルとのそれぞれについて、総人数が最も多い遊技機ジャンルを特定して、全国前回最上位遊技機ジャンル及び全国次回最上位遊技機ジャンルとする。そして、会員管理コンピュータ120は、おすすめ種別情報生成処理を行う(L35)。
図44は、おすすめ種別情報生成処理の流れを示すフローチャートである。
会員管理コンピュータ120は、全国前回最上位遊技機ジャンルの自店舗における設置機種を特定する(M1)。具体的には、会員管理コンピュータ120の記憶装置に記憶されている第2ユニット種別対応テーブル(図39参照)の種別欄を参照し、自店舗の遊技場に対応して定められた全国前回最上位遊技機ジャンルと同じジャンルの機種を検索することで設置機種を特定する。
また、会員管理コンピュータ120は、全国次回最上位遊技機ジャンルの自店舗における設置機種を特定する(M3)。具体的には、会員管理コンピュータ120の記憶装置に記憶されている第2ユニット種別対応テーブル(図39参照)の種別欄を参照し、自店舗の遊技場に対応して定められた全国次回最上位遊技機ジャンルと同じジャンルの機種を検索することで設置機種を特定する。
次いで、会員管理コンピュータ120は、全国前回最上位遊技機ジャンルと、その自店舗設置機種と、自店舗前回最上位遊技機ジャンルとを含む前回最上位遊技機ジャンル情報を生成する(M5)。また、会員管理コンピュータ120は、全国次回最上位遊技機ジャンルと、その自店舗設置機種と、自店舗次回最上位遊技機ジャンルとを含む次回最上位遊技機ジャンル情報を生成する(M7)。そして、これらの情報を含む第2おすすめ種別情報を生成・記憶して(M9)、おすすめ種別情報生成処理を終了する。
図45は、カードユニット3Bの処理部310が実行する第2おすすめ種別表示制御処理の流れを示すフローチャートである。なお、第1実施形態で説明したおすすめ種別表示制御処理と同一のステップについては同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
処理部310は、おすすめ種別情報要求信号を会員管理コンピュータ120に送信し(N1)、会員管理コンピュータ120から第2おすすめ種別情報を受信する(N3)。そして、処理部310は、受信した第2種別情報に基づいておすすめ種別を表示器312に表示制御する(N6)。
ここで、N6におけるおすすめ種別の表示には、全国におけるおすすめ種別の表示(全国おすすめ表示)と、自店舗におけるおすすめ種別の表示(当店おすすめ表示)との2種類の表示が含まれる。具体的には、後述するように、例えば、全国おすすめ種別表示アイコンと自店舗おすすめ種別表示アイコンとの2つのアイコンを表示器312に表示させる。そして、遊技者により全国おすすめ種別表示アイコンがタップされた場合は、第2おすすめ種別情報に含まれる全国最上位遊技機ジャンルに基づいて全国おすすめ種別を表示する。また、遊技者により自店舗おすすめ種別表示アイコンがタップされた場合は、第2おすすめ種別情報に含まれる自店舗最上位遊技機ジャンルに基づいて自店舗おすすめ種別を表示する。
おすすめ種別を表示制御した後(K5)、処理部310は、おすすめ種別の自店舗における設置有無を表示させるように制御する(N6)。そして、カードユニット3Bは、K7へと処理を移す。
なお、本実施形態では、全国おすすめ種別と自店舗おすすめ種別との両方を集計してカードユニット3Bの表示器312に表示させることとして説明するが、全国おすすめ種別のみを集計してカードユニット3Bの表示器312に表示させるようにしてもよい。
[2−7.表示画面例]
図46は、カードユニット3Bの表示画面の一例を示す図である。
図46(1)は、初期表示されるメニュー画面の一例を示す図である。
メニュー画面には、残額取出アイコンと、少量貸しアイコンと、持玉分割アイコンと、カード後挿入アイコンと、カードロックアイコンと、情報照会アイコンと、全国おすすめ種別表示アイコンと、当店おすすめ種別表示アイコンとが表示されている。全国おすすめ種別表示アイコンがタップされることで、全国おすすめ種別が表示される。また、当店おすすめ種別表示アイコンがタップされることで、当店おすすめ種別が表示される。
図46(2)は、図45のN5で表示される全国おすすめ種別情報表示画面の一例を示す図である。
全国おすすめ種別情報表示画面には、全国おすすめ種別情報という見出しの下に、全国において当該封入式パチンコ機2Bで遊技した遊技者が1つ前に最も遊技した種別として全国前回最上位遊技機ジャンルを示すメッセージと、全国において当該封入式パチンコ機2Bで遊技した遊技者が1つ後に最も遊技した全国次回最上位遊技機ジャンルを示すメッセージとが表示されている。具体的には、前者として「全国では、この台を打つ人は前に音楽ジャンルを打つ人が多いです。」というメッセージが、後者として「全国では、この台を打つ人は次に特撮アクションジャンルを打つ人が多いです。」というメッセージが表示されている。
このように、全国最上位遊技機ジャンルをカードユニット3の表示器312に表示させることで、遊技者は他の遊技客は、全国では、一のジャンルの封入式パチンコ機2Bで遊技した遊技者が他のどのジャンルの封入式パチンコ機2Bで最も遊技する傾向にあるかを把握することができ、遊技する封入式パチンコ機2Bのジャンルを選択する際の参考にすることができるため、遊技するジャンルを選択する選択肢が広がる。
また、店舗側にとっては、封入式パチンコ機2Bの調整具合に関する情報ではないため、遊技者や他の遊技客に報知するリスクが少なく、全国最上位遊技機ジャンルの封入式パチンコ機2Bの稼働率を向上させることが期待できる。特に、全国前回最上位遊技機ジャンル及び全国次回最上位遊技機ジャンルに関する情報は、全国の遊技者の遊技順を大きく反映する情報であるため、遊技者にとって非常に有用な情報である。
また、それぞれのメッセージの下には、自店舗における当該遊技機ジャンルの封入式パチンコ機2Bの設置有無を示す情報が表示されている(図45のN6)。具体的には、当該遊技機ジャンルの封入式パチンコ機2Bが当店に設置されている場合は「当店にあります!!」というメッセージが表示され、当該遊技機ジャンルの封入式パチンコ機2Bが当店に設置されていない場合は「当店にはありません。」というメッセージが表示される。
各店舗に設置される封入式パチンコ機2Bのジャンルは必ずしも同一ではないため、他の店舗に設置されているジャンルの封入式パチンコ機2Bが、自店舗には設置されていない場合がある。しかし、全国最上位遊技機ジャンルの封入式パチンコ機2Bの自店舗における設置有無を表示することで、遊技者は、現在遊技している店舗におすすめジャンルの封入式パチンコ機2Bが設置されていることを知ることができ、おすすめジャンルの封入式パチンコ機2Bで遊技を行いたい場合に、そのまま現在の店舗で遊技を継続することができる。この場合は、遊技者が当該店舗で遊技を継続することになるため、店舗側では、特におすすめジャンルの封入式パチンコ機2Bの稼働率の向上が期待できる。
また、これらのメッセージの横には、それぞれ検索アイコンが表示されている。遊技者が検索アイコンをタップすることで、当該店舗に設置されている全国前回最上位遊技機ジャンルの機種及び全国次回最上位遊技機ジャンルの機種がそれぞれ検索されて表示される。また、画面下部には戻るアイコンが表示されており、この戻るアイコンをタップすることで、1つ前の表示画面、つまり図46(1)のメニュー画面に表示が切り替わる。
図46(3)は、図45のK11で表示される検索結果表示画面の一例を示す図である。
遊技者が、例えば図46(2)の全国前回最上位遊技機ジャンルに対応して表示された検索アイコンをタップすることで、図46(3)の検索結果表示画面が表示される。ここには、全国前回最上位遊技機ジャンルである音楽ジャンルの機種の一覧が表示されている。
具体的には、機種fと機種mと機種pとが音楽ジャンルの機種として表示されている。また、それぞれの機種の表示の横には空き台照会アイコンが表示されており、遊技者がこの空き台照会アイコンをタップすることで、対応する機種の空き台状況が表示される。また、画面下部には戻るアイコンが表示されており、この戻るアイコンをタップすることで、1つ前の表示画面、つまり図46(2)のおすすめ種別情報表示画面に表示が切り替わる。
図46(4)は、図45のK17で表示される空き台表示画面の一例を示す図である。
遊技者が、例えば図46(3)の機種fの横に表示された空き台照会アイコンをタップすることで、図46(4)の空き台表示画面が表示される。空き台表示画面には、空き台状況という見出しと、機種fの各設置台(051番台〜060番台)の空き台状況が○×で示されている。但し、空き台は○、非空き台は×で示している。
また、図示は省略するが、遊技者が当店おすすめ種別アイコンをタップすることで、自店舗におけるおすすめ種別情報がカードユニット3の表示器312に表示される。なお、自店舗におけるおすすめ種別情報の表示方法及び表示画面例については、第1実施形態と同様の表示方法及び表示画面例を適用することができるため、図示及び再度の説明を省略する。
[2−8.作用効果]
第2遊技用システム1Bは、封入式パチンコ機2Bに対応して設けられ、遊技者所有の球数を封入式パチンコ機2Bでの遊技に使用させるための使用処理を行う制御ユニット305(使用処理手段)と、使用処理に供されなかった球数を確定させるための確定処理を行う制御ユニット305(確定処理手段)と、確定処理で確定された球数を特定可能とされた共通会員カード1000を受け付けるカードリーダライタ327(受付手段)とを備え、受付手段が共通会員カード1000を受け付けたことに基づいて、該共通会員カード1000から特定される球数を使用処理に供する複数のカードユニット3Bと、会員管理コンピュータ120とを含んで構成される。
会員管理コンピュータ120は、受付手段が共通会員カード1000を受け付けたことに基づいて、一の種別の封入式パチンコ機2Bで遊技した遊技者が遊技した他の種別の封入式パチンコ機2Bに関する情報であるおすすめ種別情報を全国単位で集計する。そして、カードユニット3Bは、会員管理コンピュータ120の集計結果に基づく情報を表示器312に視認可能に表示する。これにより、遊技者や他の遊技客は、全国で多くの人が遊技しているおすすめの種別を知ることができ、遊技する封入式パチンコ機2Bの種別を選択する際の参考にすることができ、遊技する種別を選択する際の選択肢が広がる。
また、本実施形態では、おすすめ種別を、全国の複数の店舗について集計し、この複数の店舗について集計したおすすめ種別に基づく情報をカードユニット3Bの表示部に表示する。これにより、全国の複数の店舗について集計したおすすめ種別情報は、統計的に全国の遊技者が遊技する傾向にある種別を反映した情報であるため、遊技者にとっては非常に価値のある情報であると言える。また、店舗側にとっては、自店舗に設置されている全国おすすめ種別の封入式パチンコ機2Bの稼働率が向上することを期待できる。
[3.第3実施形態]
第3実施形態における遊技用システムは、第1実施形態で説明した第1遊技用システム1Aにおいて、カードユニット3Aがおすすめ種別の集計を行い、その集計結果に基づく情報を表示器312に表示させる第3遊技用システム1Cの実施形態である。なお、この場合の遊技用システムの構成は、第1実施形態で説明した第1遊技用システム1Aと同一の構成を適用することが可能であるため、再度の説明を省略する。
第3実施形態では、カードユニット3Aの記憶部320に、ユニット種別対応テーブル584(図8参照)と、後述する、カード情報と、第3カード管理テーブルと、第3おすすめ種別集計テーブルと、第3おすすめ種別情報とが記憶されることとして説明する。
[3−1.データ構成]
図47は、カードユニット3Aの記憶部320が記憶するカード情報のデータ構成の一例を示す図である。カード情報には、会員カード情報とビジターカード情報とが含まれるが、ここでは会員カード情報を一例として説明する。
会員カード情報には、個別情報と履歴情報とが記憶される。個別情報は、カードIDと、会員IDと、暗証番号と、プリペイド残額と、入金残額対応フラグと、カードロック有効フラグと、盗難カードフラグとが対応付けて記憶される。
履歴情報には、遷移ユニットIDと、受付日時と、返却日時とが対応付けて記憶される。遷移ユニットIDは、営業当日に会員カードが受け付けられたカードユニット3AのユニットIDであり、時系列に記憶される。受付日時は、当該ユニットIDのカードユニット3Aにおいて会員カードが受け付けられた日時である。また、返却日時は、当該ユニットIDのカードユニット3Aから会員カードが返却された日時である。
なお、ビジターカード情報のデータ構成も上記の会員カード情報と略同一であるが、履歴情報に、ビジターカードが発行された発行日時と、ビジターカードが受け付けられた受付日時と、ビジターカードが返却された返却日時とが記憶される点や、第1実施形態と同様に、ビジターカードには持玉数が直接記録される点が異なる。
図48は、カードユニット3Aの記憶部320が記憶する第3カード管理テーブルのテーブル構成の一例を示す図である。
第3カード管理テーブルには、当該カードユニット3AのユニットIDと、当該カードユニット3Aに対応して設けられたパチンコ機2Aの種別番号と、日付と、当該カードユニット3Aが受け付けたカードに関する受付カードテーブルとが記憶される。
受付カードテーブルには、カード種別と、当該カードユニット3Aが受け付けたカードのIDである受付カードIDと、受け付けたカードに記録された遷移ユニットIDと、当該遷移ユニットIDのカードユニット3Aに対応して設けられたパチンコ機2Aの種別番号とが対応付けて記憶される。
図49は、カードユニット3Aの記憶部320が記憶する第3おすすめ種別集計テーブルのテーブル構成の一例を示す図である。
第3おすすめ種別集計テーブルには、ユニットIDと、日付と、前回ユニット集計テーブルと、前回遊技機ジャンル集計テーブルと、前回最上位遊技機ジャンル集計テーブルとが含まれる。
前回ユニット集計テーブルは、当該カードユニット3Aに対応するパチンコ機2Aで遊技する遊技者が1つ前に遊技したパチンコ機2Aに対応して設けられたカードユニット3A(以下、「前回ユニット」と称す。)のユニットIDに対応付けて人数を集計したテーブルである。この前回ユニット集計テーブルは、当該カードユニット3Aが受け付けたカードに記録されている履歴情報に基づいて集計・更新される。
前回遊技機ジャンル集計テーブルは、前回ユニットに対応して設けられたパチンコ機2Aのジャンル(前回遊技機ジャンル)別に遊技した総人数を集計したテーブルである。前回遊技機ジャンルは、記憶部320に記憶されたユニット種別対応テーブル584(図8参照)に定められたカードユニット3Aと種別との対応関係に基づいて特定することが可能である。
前回最上位遊技機ジャンル集計テーブルは、前回遊技機ジャンルの総人数のうち最も人数(台移動回数)が多かった遊技機ジャンル(前回最上位遊技機ジャンル)を集計したテーブルである。
図50は、カードユニット3Aの記憶部320が記憶する第3おすすめ種別情報のデータ構成の一例である。
第3おすすめ種別情報には、種別番号と、おすすめ種別情報とが対応付けて記憶される。おすすめ種別情報は、図49の第3おすすめ種別集計テーブルの前回最上位遊技機ジャンル集計テーブルで集計された前回最上位遊技機ジャンルが記憶される。
[3−2.処理の流れ]
図51は、第3実施形態における処理の流れを表した図である。
ここには、カードユニットBとカードユニットAとの2つのカードユニット3Aを示している。今、カードユニットBから会員カードが返却又はビジターカードが発行され、それを手にした遊技者が、別のパチンコ機2Aで遊技するためにカードユニットAにカードを挿入したとする。
この場合、カードを受け付けたカードユニットAは、受け付けたカードに記録されているカード情報を取得する。そして、カード情報に含まれる履歴情報に基づいて、それまでに受け付けられたカードユニットのユニットIDを取得する。そして、カードユニットAは、取得したユニットIDに基づいておすすめ種別集計処理を行って、おすすめ種別情報を生成する。
その後、カードユニットAにおいておすすめ種別表示操作がなされると、カードユニットAは、生成したおすすめ種別情報に基づいておすすめ種別を表示器312に表示制御する。
図52は、カードユニット3Aの処理部310が実行する第3おすすめ種別集計処理の流れを示すフローチャートである。
処理部310は、カードを受け付けたか否かを判定し(K1)、受け付けたと判定した場合は(K1;Yes)、受け付けたカードに記録されたカード情報を取得する(K3)。そして、処理部310は、前回ユニット集計処理を行う(K5)。具体的には、カード情報に含まれる履歴情報に基づいて前回ユニットを判定し、前回ユニット集計テーブルの対応する前回ユニットの総人数に1を加算する。
次いで、処理部310は、前回遊技種別集計処理を行う(K7)。具体的には、前回ユニット集計テーブルの前回ユニットに対応する遊技機ジャンルを前回遊技機ジャンルと判定し、前回遊技機ジャンル集計テーブルの対応する前回遊技機ジャンルの総人数に1を加算する。
その後、処理部310は、前回最上位遊技種別集計処理を行う(K9)。具体的には、前回遊技機ジャンル集計テーブルに記憶された前回遊技機ジャンルのうち、総人数が最も多い前回遊技機ジャンルを特定し、それを前回最上位遊技機ジャンルとして、前回最上位遊技機ジャンル集計テーブルに記憶させる。
次いで、処理部310は、第3おすすめ種別情報を生成する(K11)。具体的には、当該カードユニット3Aに対応する種別番号及び前回最上位遊技機ジャンルを含めた第3おすすめ種別情報を生成し、記憶部320に記憶させる。そして、処理部310は、第3おすすめ種別集計処理を終了する。
上記の第3おすすめ種別集計処理で生成されたおすすめ種別は、遊技者によるおすすめ種別表示操作に従って液晶表示器312に表示される。なお、この場合における具体的な表示画面は、第1実施形態で説明した表示画面に倣って同様の表示画面を適用することができるため、ここでは図示及び説明を省略する。
[3−3.作用効果]
第3実施形態では、カードユニット3Aがおすすめ種別情報を集計して表示器312に表示させる。これによれば、管理装置を介することなく、カードユニット3Aが自立的におすすめ種別情報を集計し、集計したおすすめ種別情報を遊技者や他の遊技客に報知することができ、遊技客が遊技するパチンコ機2Aの種別を選択する選択肢を広げることができる。また、店舗側にとっては、リスクを抑えつつ、特におすすめ種別情報に示される種別のパチンコ機2Aの稼働率が向上することを期待することができ、店舗の利益向上が期待できる。
[4.変形例]
本発明を適用可能な実施形態は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。以下、変形例について説明する。なお、上記の各実施形態と同一の構成については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
上記の実施形態では、本発明を適用可能な遊技機として、パチンコ機2Aや封入式パチンコ機2Bを例に挙げて説明したが、本発明を適用可能な遊技機はこれらに限られるわけではない。例えば、通常のスロットマシンや封入式スロットマシンに本発明を適用することも可能である。
スロットマシンや封入式スロットマシンに本発明を適用する場合は、スロットマシンのジャンル(タイアップ元に応じたジャンル、テーマに応じたジャンル)やタイプ(ノーマルタイプ、Aタイプ、Bタイプ、ARTタイプ等)、メダルの貸出単価(20円スロット、5円スロット、2円スロット等)、機種といった種別をおすすめ種別情報として集計して、カードユニット3A、3Bの表示器312に表示させるようにすればよい。
また、第1実施形態では、おすすめ種別を集計する管理装置をカード管理コンピュータ5として説明したが、これに代えて、ホールコンピュータ4や持玉管理コンピュータ6を、本発明に係る管理装置としてもよい。また、ホールコンピュータ4、カード管理コンピュータ5及び持玉管理コンピュータ6のうちの2つ又は3つの機能を兼ねたコンピュータを、本発明に係る管理装置としてもよい。
また、第2実施形態では、おすすめ種別を集計する管理装置を会員管理コンピュータ120として説明したが、これに代えて、遊技場内に設置されるシステムコントローラ100や貯玉サーバ110、ホールサーバ801といった管理装置を本発明に係る管理装置としてもよい。また、これらのコンピュータのうちの2つ又は3つの機能を兼ねたコンピュータを、本発明に係る管理装置としてもよい。また、遊技場内に設置される管理装置ではなく、外部に設置される管理装置、例えば貯玉補償センタに設置される貯玉補償サーバ130やカード管理会社に設置される管理サーバ140を本発明に係る管理装置としてもよい。
また、上記の実施形態では、おすすめ種別としてパチンコ機のジャンルを集計して表示する場合を例に挙げて説明したが、集計対象とするジャンルは、上記の実施形態のようにパチンコ機のタイアップ元のジャンルとしてもよいし、テーマに応じたジャンルとしてもよい。
また、おすすめ種別の集計対象とする種別は遊技機のジャンルに限られるわけではない。具体的には、例えば、パチンコ機2A又は封入式パチンコ機2Bのタイプや、パチンコ玉の貸与単価、パチンコ機の機種を集計対象の種別として、これらの種別のおすすめを集計して表示するようにしてもよい。
例えば、パチンコ機のタイプを集計するのであれば、上記の実施形態で説明したおすすめ種別集計テーブルにおいて、前回遊技機ジャンルや次回遊技機ジャンルを集計する代わりに、前回遊技機タイプや次回遊技機タイプを集計すればよい。ここで集計対象とする遊技機のタイプは、大当り確率帯別タイプとしてもよいし、区分別タイプとしてもよい。
同様に、パチンコ機の貸与単価を集計するのであれば、上記の実施形態で説明したおすすめ種別集計テーブルにおいて、前前回貸与単価や次回貸与単価を集計すればよい。また、パチンコ機の機種を集計するのであれば、上記の実施形態で説明したおすすめ種別集計テーブルにおいて、前回遊技機種や次回遊技機種を集計すればよい。これらの各種別の集計方法は、上記の実施形態で説明したジャンルの集計方法に基づけば自明であるため、説明を省略する。
また、上記の実施形態では、おすすめ種別情報をメッセージでカードユニット3A,3Bの表示器312に表示させることとして説明したが、おすすめ種別情報をグラフ形式やランキング形式でカードユニット3A,3Bの表示器312に表示させるようにしてもよい。つまり、表示器312への表示対象とする情報(集計手段の集計結果に基づく情報)は、おすすめ種別を文字(メッセージ)で表した情報に限らず、図(グラフ)や表(ランキング)で表した情報としてもよい。
図53は、この場合におけるカードユニット3Aの表示画面の一例を示す図である。
図53(1)には、おすすめ種別情報という見出しの下に、「1つ前」と「1つ後」のおすすめ種別の表示アイコンが表示されている。遊技者が「1つ前」の表示アイコンをタップすることで、前回最上位遊技種別がグラフ形式表示される。また、「1つ後」の表示アイコンをタップすることで、次回最上位遊技種別がグラフ形式で表示される。
図53(2)は、表示画面に表示される前回遊技種別グラフの一例を示す図である。
図53(1)の表示画面の「1つ前」の表示アイコンを遊技者がタップすることで、図53(2)の表示画面が表示される。この表示画面には、前回遊技種別グラフという見出しの下に、横軸を種別とし、縦軸を人数とする、棒グラフ形式の前回遊技種別集計グラフが表示されている。
図53(3)は、表示画面に表示される次回遊技種別グラフの一例を示す図である。
図53(1)の表示画面の「1つ後」の表示アイコンを遊技者がタップすることで、図53(3)の表示画面が表示される。この表示画面には、次回遊技種別グラフという見出しの下に、横軸を種別とし、縦軸を人数とする、棒グラフ形式の次回遊技種別集計グラフが表示されている。
図54は、表示画面の別例を示す図である。
図54(1)には、おすすめ種別情報という見出しの下に、「1つ前」と「1つ後」のおすすめ種別の表示アイコンが表示されている。遊技者が「1つ前」の表示アイコンをタップすることで、前回最上位遊技種別がランキング形式表示される。また、「1つ後」の表示アイコンをタップすることで、次回最上位遊技種別がランキング形式で表示される。
図54(2)は、前回遊技種別ランキングの一例を示す図である。
図54(1)の表示画面の「1つ前」の表示アイコンを遊技者がタップすることで、図53(2)の表示画面が表示される。この表示画面には、前回遊技種別ランキングという見出しの下に、第1位から第3位までの前回遊技種別がランキング形式で表示されている。
図54(3)は、次回遊技種別ランキングの一例を示す図である。
図54(1)の表示画面の「1つ後」の表示アイコンを遊技者がタップすることで、図53(3)の表示画面が表示される。この表示画面には、次回遊技種別ランキングという見出しの下に、第1位から第3位までの次回遊技種別がランキング形式で表示されている。
なお、図53及び図54に示した表示画面においてグラフ形式やランキング形式で表示させる種別としては、上記のように、パチンコ機のジャンルやタイプ、貸与単価、機種を適用可能であり、いずれの種別を集計して表示させるかは適宜設定変更可能である。
図55は、表示画面の別例を示す図である。
図55(1)には、おすすめ種別として、パチンコ機のタイプを表示する場合の表示画面の一例を示している。この表示画面には、おすすめ種別情報という見出しの下に、「この台を打つ人は前にマックスタイプを打つ人が多いです。」というメッセージと、「この台を打つ人は前にライトミドルタイプを打つ人が多いです。」というメッセージとが表示されている。このような表示を行うことで、遊技者や他の遊技客は、多くの遊技者がどのようなタイプのパチンコ機で遊技する傾向にあるかを知ることができる。
図55(2)には、おすすめ種別として、パチンコ機の貸与単価を表示する場合の表示画面の一例を示している。この表示画面には、おすすめ種別情報という見出しの下に、「この台を打つ人は前に4円パチンコを打つ人が多いです。」というメッセージと、「この台を打つ人は前に1円パチンコを打つ人が多いです。」というメッセージとが表示されている。このような表示を行うことで、遊技者や他の遊技客は、多くの遊技者がどのような貸与単価のパチンコ機で遊技する傾向にあるかを知ることができる。
上記の第1実施形態及び第2実施形態では、遊技者が1つ前に遊技したパチンコ機の種別のうちの最上位遊技種別である前回最上位遊技種別及び遊技者が1つ後に遊技したパチンコ機の種別のうちの最上位遊技種別である次回最上位遊技種別を集計して表示することとして説明したが、これに代えて、前後に関係なく、遊技者が1つ前に遊技したパチンコ機の種別及び1つ後に遊技したパチンコ機の種別を合算したうちの最上位遊技種別を集計して表示することとしてもよい。また、前回最上位遊技種別及び次回最上位遊技種別のうちのいずれか一方のみを集計して表示するようにしてもよい。
また、遊技者が1つ前(前回)や1つ後(次回)に遊技した種別を集計するのではなく、遊技者が2つ前や2つ後、3つ前や3つ後に遊技した種別を集計して表示するようにしてもよい。この場合、例えば、1つ前、2つ前、3つ前(1つ後、2つ後、3つ後)に遊技した種別をそれぞれ集計して、例えばグラフ形式やランキング形式で表示するようにすることで、遊技者や他の遊技客は、遊技者が遊技する傾向にある種別に関して、より多くの情報を把握することができる。
また、上記の実施形態では、カードユニット3A、3Bにおける記録媒体の受付をカードの挿入による受付として説明したが、遊技者がカードをかざすことで当該カードに記録されている情報を読み取るカードリーダをカードユニット3A、3Bに備えることとし、遊技者が所持するカードをカードリーダにかざすことで、記録媒体を受け付けることとしてもよい。なお、この場合における記録媒体は必ずしもカードである必要はなく、遊技者が所持する携帯電話機であってもよい。つまり、遊技者が所持する携帯電話機をカードユニット3A、3Bにかざすことで、記録媒体を受け付けたと判定してもよい。
また、遊技者が項目により表示の種類を選択することができるようにしてもよい。具体的には、表示させる種別について、「ジャンル」、「タイプ」、「貸与単価」、「機種」といった種別を表示部に表示させ、遊技者により選択された項目についての集計結果を表示部に表示させるようにしてもよい。また、「1つ前」、「1つ後」、「2つ前」、「2つ後」、「3つ前」、「3つ後」といった項目を表示部に表示させ、遊技者により選択された項目についての集計結果を表示部に表示させるようにしてもよい。メッセージ形式やランキング形式、グラフ形式といった種別の集計結果を表示させる表示態様を遊技者に選択させるようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、管理装置がカードユニット3A、3Bとパチンコ機2A、2Bとの対応関係を記憶しており(ユニット種別対応テーブル)、カードユニット3AからユニットIDが管理装置に送信されることで、遊技者が遊技したパチンコ機2A、2Bの種別を管理装置が特定して集計することとして説明した。しかし、これに限らず、例えば、パチンコ機2A、2Bが自機の種別情報をカードユニット3A、3Bに送信し、これを受信したカードユニット3A、3Bが、対応して設けられたパチンコ機2A、2Bの種別を特定可能な情報を管理装置に送信することで、管理装置がパチンコ機2A、2Bの種別を特定して集計するようにしてもよい。
また、カードユニット3A、3Bが、受け付けたカードを遊技者に返却する際、又は、ビジターカードを発行する際に、対応して設けられたパチンコ機2A、2Bの種別をカードに書き込むようにし、カードを受け付けたカードユニット3A、3Bが、カードに記録された種別を読み取ることで、遊技者が遊技したパチンコ機2A、2Bの種別を特定するようにしてもよい。この場合、カードユニット3A、3Bが、特定した種別を管理装置に送信するようにして管理装置がおすすめ種別を集計することとしてもよいし、カードユニット3A、3Bが、特定した種別に基づいておすすめ種別を集計することとしてもよい。
また、第2実施形態では、全国の各店舗(遊技場)を対象としておすすめ種別の集計を行うこととして説明したが、おすすめ種別の集計対象とする複数の店舗は全国全ての店舗に限られるわけではなく、例えば所定の地域(例えば都道府県別や地方別)に含まれる店舗を対象としておすすめ種別の集計を行うこととしてもよい。
また、第2実施形態では、全国おすすめ種別の遊技機の自店舗における設置有無を表示することとして説明したが、全国おすすめ種別の遊技機の他店舗における設置有無を表示するようにしてもよい。例えば、店舗Aには全国おすすめ種別の遊技機が設置されていないが、店舗Bには全国おすすめ種別の遊技機が設置されている場合に、「B店にはあります。」といったメッセージを店舗Aのカードユニット3Bの表示器312に表示させるようにしてもよい。このような表示を行うことで、遊技者の回遊性を高めることができる。
また、第3実施形態において、カードユニット3A同士を通信可能に構成して、前回最上位遊技種別だけではなく、次回最上位遊技種別も併せて集計して表示するようにしてもよい。例えば、1番台のカードユニット3Aから排出されたカードが3番台のカードユニット3Aに挿入された場合、3番台のカードユニット3Aがカードを受け付けた旨を1番台のカードユニット3Aに通知するようにすることで、1番台のカードユニット3Aは、次回最上位遊技種別を集計することができる。
また、カードユニット3A同士を通信可能に構成して、前回や次回だけではなく、前回と次回のトータルの最上位遊技種別や、一定範囲(例えば3回前や3回後まで)での最上位遊技種別を集計するようにしてもよい。この場合において、いずれの種別をおすすめ種別として表示させるかや、どの範囲の集計結果に基づいておすすめ種別を表示させるかといったおすすめ種別の表示に係る設定は、管理装置やカードユニット3A、3Bにおいて管理者や店員が行うこととしてもよいし、遊技者が選択して設定可能としてもよい。
上記の実施形態では、制御ユニット305が行う確定処理として、遊技者所有の持玉数を持玉管理コンピュータ6に送信してカードを返却することとして説明したが、持玉数をカードに直接記録する処理を確定処理として実行し、カードユニット3Aがカードに記録されている持玉数に基づいて、遊技者が持玉数の範囲でパチンコ玉をパチンコ機2Aでの遊技に使用できるようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、おすすめ種別集計タイミングを、店舗の営業終了後の所定タイミングとし、当日におけるおすすめ種別を集計することとして説明したが、おすすめ種別集計タイミングはこれに限られるわけではない。例えば、店舗の定業時間内で一定の時間間隔が経過する毎のタイミング(例えば6時間毎のタイミング)としてもよいし、カード管理コンピュータ5の管理者により集計を指示する操作がなされたタイミングとしてもよい。また、当日ではなく過去所定期間(例えば過去3日間や過去1週間)における遊技者の台移動の履歴に基づいて、過去所定期間におけるおすすめ種別を集計するようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、おすすめ種別表示操作を表示器312が備えるタッチパネルに対するタップ操作として説明したが、おすすめ種別を表示することを指示するための専用の操作ボタン(おすすめ種別表示ボタン)を設け、このおすすめ種別表示ボタンが押下されたことを検知した場合に、おすすめ種別要求信号を管理装置に送信して、管理装置からおすすめ種別情報を受信・取得して表示させるようにしてもよい。また、おすすめ種別表示操作ではなく、カード返却操作がなされたことを検知した場合に、おすすめ種別要求信号を管理装置に送信して、管理装置からおすすめ種別情報を受信・取得して表示させるようにしてもよい。
また、機種情報や空き台情報を要求するタイミングは、上記の実施形態のように機種検索操作や空き台表示操作がなされたタイミングに限らず、おすすめ種別表示操作やカード返却操作がなされたタイミングとしてもよい。つまり、おすすめ種別表示操作がなされた場合に、おすすめ種別要求信号と併せて機種情報要求信号や空き台照会信号を管理装置に送信し、管理装置からおすすめ種別情報と機種情報と空き台情報とを受信・取得するようにしてもよい。
また、管理装置がおすすめ種別を集計するタイミングは、カードユニット3A、3Bがカードを受け付けたタイミング(リアルタイムのタイミング)としてもよいし、カードユニット3A、3Bからカードが返却されたタイミングとしてもよい。また、上記の実施形態のように、店舗の営業当日(1日)における遊技者の台移動の履歴に基づいて当日におけるおすすめ種別を集計するのではなく、過去所定期間分(例えば過去3日分や過去1週間分)の遊技者の台移動の履歴に基づいて、過去所定期間におけるおすすめ種別を集計するようにしてもよい。
また、上記の第2実施形態では、共通会員カード1000を対象として、共通会員カード1000を受け付けたことに基づいておすすめ種別(全国おすすめ種別や自店舗おすすめ種別)を集計することとして説明したが、第1実施形態と同様に、ビジターカードを対象として、カードユニット3Bがビジターカードを受け付けたことに基づいて、おすすめ種別情報(全国おすすめ種別情報や自店舗おすすめ種別情報)を集計するようにしてもよい。この場合は、共通会員カード1000を用いた集計方法に倣って、同様の手法で全国おすすめ種別情報や自店舗おすすめ種別情報を集計することができる。
また、上記の第1実施形態では、おすすめ種別のパチンコ機2Aについて、空き台となっているか否かを集計し、空き台となっている台は○、空き台となっていない台は×で表示することとして説明したが、空き台となっていない台は表示対象から除外して表示器312に表示させるようにしてもよい。つまり、空き台となっている台のみを表示器312に表示させるようにしてもよい。
他の実施形態についても同様である。
また、上記の第2実施形態では、全国おすすめ種別の封入式パチンコ機2Bが自店舗に設置されているか否かを集計し、設置状況(設置の有無)に関する情報を表示することとして説明した。これを、全国おすすめ種別の封入式パチンコ機2Bのうち自店舗に設置されている種別を集計して表示器312に表示させることとしてもよいし、全国おすすめ種別の封入式パチンコ機2Bの全てについて自店舗における設置状況(設置の有無)を集計し、設置されていない種別は表示対象から除外して表示器312に表示させるようにしてもよい。この場合、上記のようにメッセージやグラフ、ランキングでおすすめ種別を表示する際に、自店舗に設置されていないおすすめ種別については、メッセージやグラフ、ランキングから除外して表示するようにすればよい。
また、上記の実施形態では、遊技用装置及び記録媒体処理装置としてカードユニット3A、3Bを例に挙げて説明したが、遊技用装置及び記録媒体処理装置としてカードユニットとは別体として設けられる各台計数ユニット(台毎計数システム)をパチンコ機2A、2Bと対応して設けることとしてもよい。各台計数ユニットは、パチンコ機2A、2Bの持玉を計数することが可能に構成されたユニットであり、遊技者が持玉で遊技するための「払出」や、台移動や景品交換のための「発券」、貯玉を行うための「貯玉」等の機能を有して構成される。各台計数ユニットの前面には、おすすめ種別等の情報を表示するための表示器を構成する。
この場合、各台計数ユニット(遊技用装置及び記録媒体処理装置)と管理装置とを含む遊技用システムを構成し、第1実施形態や第2実施形態と同様に、各台計数ユニットがカードを受け付けたことに基づいて管理装置がおすすめ種別情報を集計して、各台計数ユニットの表示器におすすめ種別を表示させるようにしてもよい。また、第3実施形態と同様に、各台計数ユニットがカードを受けつけたことに基づいて当該各台計数ユニットがおすすめ種別を集計して表示器に表示させるようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、会員カード及びビジターカードに関係なく、持玉数が規定数に達していれば持玉超過フラグがONに設定されることとして説明したが、例えば会員カードについては持玉超過フラグのON/OFFの設定を行わないこととし、持玉数が規定数に達したことに基づく返却操作や持玉分割操作の不能動化を規制するようにしてもよい。また、上記の実施形態では、持玉超過フラグは、受付中のカードが返却されない限りOFFとはされず、持玉の遊技への使用によって持玉数が所定の規定数を下回ってもOFFとはされないこととして説明したが、持玉の遊技への使用によって持玉数が規定数を下回った場合に、持玉超過フラグをOFFにすることとしてもよい。
また、カードユニット3A、3Bが記録媒体を受け付けたことに基づいて種別の集計を行うのではなく、店舗に設置される監視カメラシステム11で遊技者を撮影したことに基づいて種別の集計を行うようにしてもよい。具体的には、監視カメラシステム11によって遊技者の台の移動を監視することで、遊技者が遊技した遊技機の種別を判定して集計するようにしてもよい。
上記の第1実施形態では、カードユニット3Aで計数されている所持球数(持玉数)は、計数払出ユニット380に流入したパチンコ玉が、計数センサにより検出され、1球のパチンコ玉の検出に応じて所定パルスの検出信号が計数払出ユニット380から制御ユニット305に対して出力されて、これに応じて制御ユニット305において記憶される所持球数(持玉数)が1ずつ増加する例について説明した。すなわち、1球のパチンコ玉が検出されたことに基づいて直ちに所持球数(持玉数)が1増加する例について説明した。
しかし、このような形態に限らず、1球のパチンコ玉が検出されたことに基づいて、直ちに所持球数(持玉数)を更新せずに、一旦「計数球数」を更新させ(1増加させ)、(1)所定期間内(例えば10秒以内)に「計数球数」が増加しなかったこと、(2)所定期間内の「計数球数」の増加数が所定値より小さくなったこと、(3)或いは所定期間内の「計数球数」の増加率が所定率より小さくなったこと、等の所定条件に基づいて、該「計数球数」を所持球数(持玉数)に加算するようにしてもよい。
例えば、大当り遊技状態のときには、所定期間内に「計数球数」が増加するため、大当り遊技状態中(ラウンド中)は所持球数(持玉数)が増加せず、「計数球数」が大当り種別(大当り遊技状態に制御されている期間)に応じた数(例えば1000〜2000)まで増加する。そして、大当り遊技状態が終了して、大入賞口への入賞に基づく賞球の払出が終了した後のタイミングで、「計数球数」が所持球数(持玉数)に加算されることになる。
次に、第2実施形態で説明した第2遊技用システム1B(図29参照)において、共通会員カード1000を発行する際、例えば、当該遊技者が所有している携帯電話機の電話番号やID(SIMコード)や免許証番号等を入力して登録しておくことで、当該遊技者が複数の共通会員カード1000の発行を受けようとしたときに、電話番号やID(SIMコード)や免許証番号が登録済みであるか否かを判定し、登録済みである場合には、発行を行わないようにすることで、複数の共通会員カード1000が同一人物に発行されてしまうことを防止できるようにしてもよい。
また、第2実施形態では、会員管理コンピュータ120が新たに当該遊技場の会員となる遊技者に付与する遊技場会員IDを決定して、該決定した遊技場会員IDを共通会員カード1000に書き込み記憶するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、予め共通会員カード1000に記憶されている会員カードIDを当該遊技場の遊技場会員IDとして使用するようにしてもよく、この場合において会員登録機10は、会員カードIDを含む遊技場新規会員情報を会員管理コンピュータ120に送信し、会員管理コンピュータ120は、遊技場新規会員情報に含まれる会員カードIDと会員属性情報とを対応付けて遊技場会員情報テーブルに登録すればよい。なお、このようにする場合にあっては、共通会員カード1000に個々の遊技場に割り当てられる記憶領域を設けなくてもよい。
また、遊技場A以外の遊技場B〜Cにおいて、共通会員カード1000を所持(所有)してない遊技者が会員登録を行った場合も、上記した遊技場Aの場合と同様な登録処理が行われ、遊技者は最初に会員登録を行った遊技場B〜Cにて新規な共通会員カード1000を受け取るようになっている。
なお、第2実施形態では、カード管理会社の管理サーバ140の共通会員情報テーブルにおける会員カードIDに対応付けられた氏名や住所等の項目に、受信した会員属性情報登録要求に含まれる会員属性情報である会員遊技者の氏名や住所等を登録する処理と、遊技場Aの会員管理コンピュータ120の遊技場会員情報テーブルにおける遊技場会員IDに対応付けられた氏名や住所等の項目に、受信した遊技場新規会員情報に含まれる会員属性情報である会員遊技者の氏名や住所等を登録する処理と、を並行して処理できるようになっているが、その他の処理態様であってもよい。
例えば、カード管理会社の管理サーバ140の共通会員情報テーブルにて会員属性情報の登録処理が完了した時点で、その登録完了情報が遊技場Aの会員管理コンピュータ120に送信され、会員管理コンピュータ120が登録完了情報を受信したことに基づいて、遊技場会員情報テーブルにて会員属性情報の登録処理を行うようにしてもよい。また、先に、会員管理コンピュータ120の遊技場会員情報テーブルにて会員属性情報の登録処理を行うようにし、その登録処理が完了した時点で、登録完了情報がカード管理会社の管理サーバ140に送信され、管理サーバ140が登録完了情報を受信したことに基づいて、共通会員情報テーブルにて会員属性情報の登録処理を行うようにしてもよい。
また、第2実施形態では、遊技者が会員登録をしない旨の選択をした場合には、共通会員カード1000を返却する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら共通会員カード1000を会員カードではなくビジターカードとして受付けてビジターカードとして使用できるようにしてもよく、この場合にあっては、共通会員カード1000の記憶領域に、カードユニット3Bにて計数した持玉数を記憶するようにしてもよい。
また、これら共通会員カード1000がビジターカードとして使用された場合において、該共通会員カード1000が挿入されてから返却されるまでの遊技履歴を、会員カードIDに対応付けて会員属性なしの遊技履歴として記憶しておき、後に当該共通会員カード1000を所持する遊技者が会員登録した場合には、該会員の遊技履歴として、当該共通会員カード1000の会員カードIDに対応付けて記憶されている会員属性なしの遊技履歴を引き継ぐようにしてもよい。
そして、カードユニット3Bから会員登録要求を受信した会員管理コンピュータ120は受信した会員登録要求に含まれる会員カードIDと当該遊技場Aの遊技場IDとを含む会員属性情報送信要求をカード管理会社の管理サーバ140に送信する処理を行う。
ここで、カード管理会社の管理サーバ140は、遊技場Aの会員管理コンピュータ120から受信した会員属性情報送信要求に含まれる会員カードIDを照合し、該会員カードIDが登録されている場合には、共通会員情報テーブルにおける当該会員カードIDに対応付けられて登録されている氏名や住所等の会員属性情報を会員管理コンピュータ120に送信する処理を行う。更に、管理サーバ140は、受信した会員属性情報送信要求に含まれる遊技場IDを当該会員カードIDに対応付けて登録済遊技場テーブルに登録する処理を行う。
一方、会員カードIDが共通会員情報テーブルに登録されていない場合には、会員属性情報の登録がない旨を示す会員属性情報未登録通知を会員管理コンピュータ120に返信することで、会員管理コンピュータ120は、カードユニット3Bに対してエラー報知指示と返却指示とを送信して、エラーを報知させるとともに受け付け中の共通会員カード1000を返却させる。なお、この場合、例えば、会員登録機10の場合のように、カードユニット3Bを会員属性情報の受付け状態に移行させて、会員属性情報の受付けを実施させるようにしてもよい。このように、会員属性情報の受付けを実施させた場合の流れは、会員登録機10において新規に共通会員カード1000を発行する場合の上述した流れと同じとすればよい。
また、カード管理会社の管理サーバ140から会員属性情報を受信した会員管理コンピュータ120は、遊技場会員情報テーブルを参照し、未使用の遊技場会員IDの中から所定の遊技場会員IDを決定し、この決定した遊技場会員IDに対応付けられた氏名や住所等の項目に、受信した会員属性情報である会員遊技者の氏名や住所等を登録する記録媒体利用登録処理を行う。そして、決定した遊技場会員IDをカードユニット3Bに送信する処理を行う。なお、会員管理コンピュータ120は、決定した遊技場会員IDを貯玉サーバ110にも送信して、該貯玉サーバ110に決定した遊技場会員IDを登録させるとともに、該遊技場会員IDに対応する貯玉数に初期値である「0」を記憶させる。
更に、カードユニット3Bは、会員管理コンピュータ120から受信した遊技場会員IDを、共通会員カード1000のICチップにおける遊技場A用の記憶領域に書き込む処理を行い、遊技場Aにおける会員登録を完了する。
また、第2遊技用システム1B(図29参照)において、複数の遊技場での遊技履歴を、カードユニット3Bの表示器312などの遊技場の表示装置及び遊技者の携帯電話16A及びノートパソコン(以下、単に「PC」ともいう。)15Aなどの情報機器で表示する遊技履歴表示機能を有するようにしてもよい。
[遊技履歴蓄積機能]
まず、遊技履歴表示機能の前提である管理サーバ140での遊技履歴の蓄積について説明する。カードユニット3Bの制御ユニット305が、会員カードID及び当該会員カードIDに対応する当該遊技場の遊技場会員IDを特定すると、逐次、それぞれ遊技場会員ID及び会員カードIDとともに遊技履歴と当該遊技機及び設置遊技場を特定可能な遊技機IDとを会員管理コンピュータ120及び遊技場外の管理サーバ140に送信する。
会員管理コンピュータ120は、受信した遊技履歴を、遊技場会員IDに対応付けて、記憶装置に記憶されている会員別遊技履歴テーブルに蓄積する。
また、管理サーバ140は、カードユニット3Bに搭載されているカメラによって撮影された遊技者の顔データを取得し、当該顔データが記憶部に記憶されているか否かを判断する。
当該顔データが記憶されていれば、当該顔データに対応付けられた顔IDを特定し、記憶されていなければ、新たに顔IDを発行し、当該顔IDと顔データとを対応付けて記憶部に記憶させる。管理サーバ140は、会員カードIDが特定されている場合は、顔IDと会員カードIDとを対応付けて記憶部に記憶させる。管理サーバ140は、特定した顔IDをカードユニット3Bに伝達する。そして、管理サーバ140は、受信した遊技履歴を、顔ID及び特定されている場合には会員カードIDならびに遊技機IDに対応付けて、会員別遊技履歴テーブル685で示されるような管理サーバ140の記憶部のテーブルに蓄積する。
これとともに、管理サーバ140は、遊技機IDで特定される遊技場及び遊技機ごとに、受信した遊技履歴を、顔IDと対応付けて蓄積する。このように、共通会員カード受付中だけでなく、共通会員カード1000の受付中でない場合であっても、遊技機で遊技したすべての遊技について遊技履歴が送信されるので、遊技場及び遊技機ごとの遊技履歴としては当該遊技機での全ての遊技履歴が蓄積されることとなる。なお、遊技履歴を顔IDに対応付けて蓄積しないようにしてもよい。この場合は、会員カードIDに対応付けられていない遊技履歴は、遊技機IDごとに蓄積するようにする。
カードユニット3Bは、所定のイベント発生ごとに、遊技履歴を、会員カードID又は顔IDとともに管理サーバ140に送信する。所定のイベントとは、例えば、カードユニット3Bへの入金、入金残額の消費による玉貸し、カードの排出、ログイン操作、ログアウト操作、大当り発生、計数操作、持玉の払出し、及び、再プレイ操作などである。なお、遊技履歴は、所定のイベント発生ごとに送信されることに替えて、カード返却時又は顔ID変化時に送信されるようにしてもよい。
カードユニット3Bから管理サーバ140に送信され、管理サーバ140の記憶部のテーブルに蓄積される遊技履歴には、アウト玉数(遊技領域に打出された玉数)、セーフ玉数(遊技機から払出された賞球の数)、大当り回数、及び、スタート回数(図柄の変動表示が開始された回数)に加えて、日付、店舗ID、台番号、遊技開始時刻、遊技終了時刻、プリペイド入金金額、プリペイド消費金額、計数玉数、払出玉数、貯玉再プレイ玉数、発射玉数、入賞口入賞個数、大入賞口入賞個数、始動入賞口入賞個数、初当り回数(確変時短中でないときの大当り回数)、確変回数、時短回数、大当り中アウト玉数、大当り中セーフ玉数、大当り中スタート回数、大当り中始動入賞口入賞個数、大当り中大入賞口入賞個数、大当り中大入賞口賞球個数、確変時短中アウト玉数、確変時短中セーフ玉数、確変時短中スタート回数、確変時短中始動入賞口入賞個数、及び、大当り継続回数(確変時短状態中に発生した大当りの連続した回数)などが含まれる。
[遊技履歴表示機能]
次に、上述した管理サーバ140における遊技履歴の蓄積を前提とした遊技履歴表示機能について説明する。
図56及び図57は、それぞれ、遊技履歴表示機能での処理の流れの概略を示す第1及び第2のフローチャートである。
図58〜図65及び図67は、それぞれ、遊技履歴表示機能での表示画面の例を示す第1〜第9の図である。図66は、遊技履歴表示機能で収集される遊技履歴の例を示す図である。
図56において、PC15A又は携帯電話16Aなどの情報機器のCPUは、実行中のブラウザにおいて、遊技情報サイトへのアクセス操作を受け付けた(S501でYES)と判断した場合、管理サーバ140の遊技情報サイトへのアクセスを実行する。遊技情報サイトは、会員サービスサイトと、同じ管理サーバ140で提供される異なるサイトである。
管理サーバ140のCPUは、情報機器からのアクセスを受付けた(S401でYES)と判断した場合、ログイン前トップページのデータをアクセス元の情報機器に送信する(S402)。
情報機器のCPUは、管理サーバ140からログイン前トップページのデータを受信し、当該ログイン前トップページを表示部に表示させる(S502)。
図58を参照して、ログイン前トップページには、ログインID及びパスワードを入力するための入力窓、ログイン操作を入力するための「ログイン」ボタン、会員登録に進むための「会員登録」ボタン、掲示板を表示させるための「掲示板」ボタン、及び、全国の優秀な遊技履歴を表示させるための複数のボタン(「A店CR○○詳細」ボタン、「B店CR△△詳細」ボタン,「C店CR□□詳細」ボタン)などが表示される。なお、ログイン前トップページには、会員が特定されていない段階であるので、デフォルトのアバターの画像が表示される。
図56に戻って、情報機器のCPUは、ログイン前トップページで「会員登録」ボタンが操作された(S503でYES)と判断した場合、会員登録要求を管理サーバ140に送信する。
管理サーバ140のCPUは、情報機器から会員登録要求を受信した(S403でYES)と判断した場合、会員登録受付処理を実行する(S404)。情報機器のCPUは、会員登録受付処理にしたがい、管理サーバ140との間で会員登録に必要な情報をやり取りする(S504)。会員登録受付処理においては、特に、前述の共通会員カード1000の会員カードIDとログインIDとの対応付けが行われる。
具体的には、管理サーバ140のCPUは、会員登録受付処理で表示されるページにおいて、既に発行されて会員遊技者が所持している共通会員カード1000に記載されている会員カードIDの入力を受付け、入力された会員カードIDが既に管理サーバ140の記憶部に記憶された正しいものであれば、新たに発行した遊技情報サイトのログインIDと遊技者に入力を求めたパスワードとを、当該会員カードIDに対応付けて管理サーバ140の記憶部に記憶させる。
なお、入力された会員カードIDが登録されている会員カードIDと異なる場合や、共通会員カード1000を所持していない場合に操作するボタンが操作された場合など、遊技者が未だ共通会員カード1000の発行を受けていない(会員登録していない)と考えられる場合は、共通会員カード1000の発行を受けることを促すためのページに誘導するようにしてもよい。
情報機器のCPUは、ログイン前トップページの入力窓にログインID及びパスワードが入力された状態で「ログイン」ボタンが操作された(S505でYES)と判断した場合、入力されたログインID及びパスワードを管理サーバ140に送信する。
管理サーバ140のCPUは、情報機器からログインID及びパスワードを受信した(S405でYES)と判断した場合、ログインID及びパスワードが管理サーバ140の記憶部に記憶された正しいものであれば、管理サーバ140の記憶部に記憶されている当該ログインIDに対応する会員カードIDで示される会員の情報に基づいて、当該ログインIDに対応する会員カードIDに応じたマイトップページを生成し、当該マイトップページのデータを、アクセス元の情報機器に送信する(S406)。
管理サーバ140の記憶部には、会員カードID及びログインIDに対応付けて、会員の情報として、遊技者の情報に加えて、アバター画像やポイント数やお気に入りの遊技場を示す情報などが記憶される。具体的には、管理サーバ140のCPUは、会員の情報に基づいて、アバター画像やポイント数やお気に入りの遊技場を示す情報を特定し、お気に入りの遊技場のベスト3の遊技機を特定し、特定した遊技機での獲得玉数を特定し、これらの情報を含むマイトップページを生成する。
情報機器のCPUは、管理サーバ140からマイトップページのデータを受信し、当該マイトップページを表示部に表示させる(S506)。
図59を参照して、マイトップページには、当該会員のアバターの画像、当該会員の名前、掲示板を表示させるための「掲示板」ボタン、お気に入りの遊技場の遊技履歴又は全国の優秀な遊技履歴を表示させるための複数のボタン(「X店CR○○詳細」ボタン,「X店CR△△詳細」ボタン,「X店CR□□詳細」ボタン)、当該会員の遊技履歴を表示させるための複数のボタン(「2013年データ」ボタン,「生涯データ」ボタン,「詳細」ボタン)、及び、当該会員の日付別のプレイデータを表示させるための「この日のプレイデータをみる」ボタンが表示される。
さらに、マイトップページには、フレンドリストページを表示させるための「フレンドリスト」ボタン、フレンド検索ページを表示させるための「フレンド検索」ボタン、フレンドリクエスト一覧ページを表示させるための「フレンドリクエスト」ボタンが表示される。
図57を参照して、情報機器のCPUは、マイトップページの「この日のプレイデータをみる」ボタンが操作されることでプレイデータ閲覧操作が行われた(S511でYES)と判断した場合、プレイデータ閲覧操作が行われた旨、ログインID、及び、操作された「この日のプレイデータをみる」ボタンに対応する日付を、管理サーバ140に送信する。
管理サーバ140のCPUは、プレイデータ閲覧操作が行われた旨、ログインID、及び、日付を受信した(S411でYES)と判断した場合、管理サーバ140の記憶部に記憶されている当該ログインIDに対応する会員カードIDで示される会員の遊技履歴に基づいて、当該日付に応じたログインIDに対応する会員カードIDの会員のプレイデータページを生成し、当該プレイデータページのデータを、アクセス元の情報機器に送信する(S412)。
情報機器のCPUは、管理サーバ140からプレイデータページのデータを受信し、当該プレイデータページを表示部に表示させる(S512)。
図60を参照して、プレイデータページには、当該プレイデータの遊技履歴の日付、当該日付の遊技情報サイトへのログイン回数、及び、当該日付の合計の遊技履歴(当日に遊技したすべての遊技場のすべての遊技機の合計の大当り回数、総獲得玉数、遊技時間、総回転数、投資玉数)のデータが表示される。
なお、プレイデータページに、当日に遊技した遊技場や遊技した遊技機や遊技機の種別が特定可能に表示されてもよい。また、プレイデータページに、当日に遊技した遊技場ごとの遊技履歴や当日に遊技した遊技機の機種ごとの遊技履歴が特定可能に表示されてもよい。
図57に戻って、情報機器のCPUは、遊技履歴を検索するための遊技履歴検索操作が行われた(S513でYES)と判断した場合、遊技履歴検索操作が行われた旨、及び、ログインIDを、管理サーバ140に送信する。
管理サーバ140のCPUは、遊技履歴検索操作が行われた旨、及び、ログインIDを受信した(S413でYES)と判断した場合、管理サーバ140の記憶部に記憶されている当該ログインIDに対応する会員カードIDで示される会員の遊技履歴に基づいて、ログインIDに対応する会員カードIDの会員の遊技履歴を検索するための遊技者が遊技した店舗及び機種の遊技履歴リストページを生成し、当該遊技履歴リストページのデータを、アクセス元の情報機器に送信する(S414)。
情報機器のCPUは、管理サーバ140から遊技履歴リストページのデータを受信し、当該遊技履歴リストページを表示部に表示させる(S514)。
図61を参照して、遊技履歴リストページには、当該会員が遊技した店舗のリスト及びその店舗を選択するためのボタン(「X店」ボタン,「A店」ボタンなど)、ならびに、当該会員が遊技した機種のリスト及びその機種を選択するためのボタン(「CR○○」ボタン,「CR△△」ボタン,「CR◎◎」ボタンなど)が表示される。
会員が遊技した店舗及び機種は、それぞれ、管理サーバ140の記憶部に記憶された当該遊技者の会員カードIDに対応付けられた遊技履歴から遊技場及び遊技機IDを抽出し、遊技機IDから機種を特定することで特定される。
図57に戻って、情報機器のCPUは、遊技履歴リストページで店舗又は機種を選択するためのボタンが操作された(S515でYES)と判断した場合、選択された店舗又は機種の遊技履歴の店舗別リスト又は機種別リストの表示を要求する旨、選択された店舗又は機種を特定するための情報(店舗ID,機種ID)及びログインIDを、管理サーバ140に送信する。
なお、管理サーバ140と情報機器との通信において、一度、ログインIDが正しく入力された後の所定期間(例えば、当日中又は所定時間)は、管理サーバ140は、情報機器を特定可能なIDを記憶しておき、当該IDの情報機器からの要求があれば当該IDからログインID及び会員カードIDを特定して、要求に応じた応答をするようにしてもよい。
管理サーバ140のCPUは、店舗別リスト又は機種別リストの表示を要求する旨、店舗ID又は機種ID、及び、ログインIDを受信した(S415でYES)と判断した場合、管理サーバ140の記憶部に記憶されている当該ログインIDに対応する会員カードIDで示される会員の遊技履歴に基づいて、当該店舗ID又は当該機種IDで特定される店舗又は機種の当該ログインIDに対応する会員カードIDの会員の店舗別/機種別遊技履歴リストページを生成し、当該店舗別/機種別遊技履歴リストページのデータをアクセス元の情報機器に送信する(S416)。
情報機器のCPUは、管理サーバ140から店舗別/機種別遊技履歴リストページのデータを受信し、当該店舗別/機種別遊技履歴リストページを表示部に表示させる(S516)。
図62を参照して、店舗別遊技履歴リストページには、店舗IDで特定される店舗でのログインIDに対応する会員カードIDの会員の遊技履歴のリストとそれぞれの遊技履歴を選択するための複数の「詳細」ボタンが表示される。当該リストには、それぞれの遊技履歴に含まれる遊技機の機種、台番号、遊技場、及び、遊技した日付が表示される。
図63を参照して、機種別遊技履歴リストページには、機種IDで特定される機種のログインIDに対応する会員カードIDの会員の遊技履歴のリストとそれぞれの遊技履歴を選択するための複数の「詳細」ボタンが表示される。当該リストには、それぞれの遊技履歴に含まれる遊技機の機種、台番号、遊技場、及び、遊技した日付が表示される。
図57に戻って、情報機器のCPUは、店舗別/機種別遊技履歴リストページで「詳細」ボタンが操作された(S521でYES)と判断した場合、遊技履歴の詳細データの表示を要求する旨、選択された遊技履歴を特定する遊技履歴特定情報(遊技した日付、遊技場及び台番号を特定可能な情報)及びログインIDを、管理サーバ140に送信する。
管理サーバ140のCPUは、遊技履歴の詳細データの表示を要求する旨、遊技履歴特定情報及びログインIDを受信した(S421でYES)と判断した場合、管理サーバ140の記憶部に記憶されている当該ログインIDに対応する会員カードIDで示される会員の遊技履歴に基づいて、当該遊技履歴特定情報で特定される遊技履歴の詳細データページを生成し、当該詳細データページのデータをアクセス元の情報機器に送信する(S422)。
情報機器のCPUは、管理サーバ140から詳細データページのデータを受信し、当該詳細データページを表示部に表示させる(S522)。
図64を参照して、詳細データページには、遊技履歴特定情報(遊技した日付、遊技場及び台番号を特定可能な情報)で示される当該会員の遊技履歴(遊技機種名、遊技ホール名、遊技年月日、遊技機台番号、遊技時間、遊技開始時刻、総回転数、通常回転数、大当り回数、大当り出現率(大当り回数を総回転数で割った値)、初当り回数、初当り出現率(初当り回数を総回転数で割った値)、回転率(総回転数をアウト玉数で割った値)、投資玉数、差玉数、MAX出玉数(大当りが継続しているときの出玉数の最大値)、獲得玉数、大当り平均継続回数、大当り最大継続回数、最大ハマリ回転数(大当りが発生しなかった回転数の最大値)、スタートあふれ回数(保留記憶数が最大のときに始動入賞口に入賞した無効の始動入賞口入賞回数)、おまけ入賞口入賞回数(一般入賞口への入賞回数)、電サポ指数(高ベース中のセーフ玉数をアウト玉数で割った値)など)のデータ、当該遊技履歴の実戦データを表示させるための「実戦データへ」ボタン、及び、当該遊技履歴のスランプグラフを表示させるための「スランプグラフへ」ボタンが表示される。
なお、当該遊技履歴特定情報で示される日付、遊技場及び台番号の当該会員以外並びに会員の遊技履歴を含む総遊技の遊技履歴を含めた遊技履歴(遊技履歴のスランプグラフ)を個別に表示させるようにしてもよい。また、遊技機の総遊技の遊技履歴と併せた遊技履歴やスランプグラフを個別に表示させるようにしてもよい。
図57に戻って、情報機器のCPUは、詳細データページで「実戦データへ」ボタンが操作された(S523でYES)と判断した場合、実戦データの表示を要求する旨、当該遊技履歴を特定する遊技履歴特定情報及びログインIDを、管理サーバ140に送信する。
管理サーバ140のCPUは、実戦データの表示を要求する旨、遊技履歴特定情報及びログインIDを受信した(S423でYES)と判断した場合、管理サーバ140の記憶部に記憶されている当該ログインIDに対応する会員カードIDで示される会員の遊技履歴に基づいて、当該遊技履歴特定情報で特定される遊技履歴の実戦データページを生成し、当該実戦データページのデータをアクセス元の情報機器に送信する(ステッ
プS424)。
情報機器のCPUは、管理サーバ140から実戦データページのデータを受信し、当該実戦データページを表示部に表示させる(S524)。
図65を参照して、実戦データページには、遊技履歴特定情報で示される遊技履歴の遊技経過を示す表、及び、図64で示した詳細データを表示させるための「詳細を見る」ボタンが表示される。遊技経過を示す表には、ログインした時刻、大当りが発生した時刻、大当り間の回転数、及び、大当り出玉数を特定可能な情報が表示される。
図57に戻って、情報機器のCPUは、詳細データページで「スランプグラフへ」ボタンが操作された(S525でYES)と判断した場合、スランプグラフの表示を要求する旨、当該遊技履歴を特定する遊技履歴特定情報及びログインIDを、管理サーバ140に送信する。
管理サーバ140のCPUは、スランプグラフの表示を要求する旨、遊技履歴特定情報及びログインIDを受信した(S425でYES)と判断した場合、管理サーバ140の記憶部に記憶されている当該遊技履歴特定情報で特定される遊技機及び日付の、当該ログインIDに対応する会員カードIDで示される会員及びその他の会員の遊技履歴に基づいて、当該遊技履歴特定情報で特定される遊技履歴のスランプグラフページを生成し、当該スランプグラフページのデータをアクセス元の情報機器に送信する(S426)。
図66を参照して、管理サーバ140の記憶されている遊技履歴には、遊技領域に打込まれた遊技球の玉数であるアウト玉のイベントごとの積算値、及び、遊技機から払出された賞球の数であるセーフ玉のイベントごとの積算値などの、各台番号の遊技機及び各会員ごと遊技に関する履歴の情報が含まれる。また、カードユニット3から送信される情報に基づいて、遊技が開始されてから遊技が終了するまでの各会員ごとの遊技履歴が、一纏めの遊技履歴のデータとして管理サーバ140の記憶部に記憶される。
なお、遊技の開始及び終了は、共通会員カード1000が受付けられる場合は、カード受付時のログインのイベント発生、及び、カード排出時のログアウトのイベント発生によって判断され、共通会員カード1000が受付けられていない場合は、新たなイベントが発生したときの遊技履歴における顔IDが変化したこと、及び、当該顔IDから別の顔IDに変化したことによって判断される。
なお、前述したように、遊技履歴は、共通会員カード1000が受付けられている場合は会員カードIDとともに、カードユニット3Bから管理サーバ140に所定のイベント発生ごとに送信され、当該会員カードIDに対応付けて会員の遊技履歴として管理サーバ140の記憶部に蓄積され、共通会員カード1000が受付けられていない場合は、カードユニット3Bのカメラによって撮影された顔データから顔IDを特定し、当該顔IDに対応付けて管理サーバ140の記憶部に蓄積される。
スランプグラフの生成は、次のように行われる。まず、管理サーバ140のCPUは、特定された日付、店舗ID、台番号の遊技履歴のうち、アウト玉及びセーフ玉を、記憶部から読出し、前述の所定のイベントごとのセーフ玉からアウト玉を引いた値を、所定のイベントごとの差玉の数として記憶部に記憶させ、記憶部に記憶されている所定のイベントの発生時刻(不図示)に基づいて当該差玉の数を所定のイベントの発生時刻順にプロットしてスランプグラフを生成する。遊技履歴に対応付けて顔IDが記憶されているので、スランプグラフのうちのどの期間がどの顔IDの遊技者であるかを示すことができる。
情報機器のCPUは、管理サーバ140からスランプグラフページのデータを受信し、当該スランプグラフページを表示部に表示させる(S526)。
図67を参照して、スランプグラフページには、横軸を時間(営業開始時から営業終了時)、縦軸を差玉の数としたスランプグラフ、ならびに、当該スランプグラフの遊技年月日、遊技機種名、遊技ホール名、及び、遊技機の台番号を示す情報、ならびに、当該会員の他の遊技者の同日及び同台番号のスランプグラフも併せて表示させるための「併せて表示」ボタン、ならびに、当該会員のスランプグラフのみ表示させるための「あなただけのグラフのみ」ボタンが表示される。
スランプグラフにおいては、当該会員が遊技した部分が太い実線、前述のフレンド機能で登録された関連会員が遊技した部分が太い波線、その他の遊技者が遊技した部分が細い実線で描かれている。この太い実線、太い波線、及び、細い実線のすべての線を合わせたスランプグラフから特定されるのが、当該遊技機の当該日付における総遊技履歴(当該遊技機における一の期間における遊技機別遊技履歴)である。しかし、これに限定されず、それぞれの遊技者を区別可能にスランプグラフが描かれるようにすればよい。また、スランプグラフの横軸は、時間に限定されず、封入式パチンコ機2Bの可変表示装置278で識別情報が変動表示した回転数(ゲーム数)であってもよい。
また、「あなただけのグラフのみ」ボタンが操作された場合、同日及び同台番号のスランプグラフに当該会員のスランプグラフのみが反映され関連会員のスランプグラフは反映されない態様で、スランプグラフが表示されるようにしてもよいし、当該会員のスランプグラフのみが表示され、同日及び同台番号の他の遊技者のスランプグラフは表示されない態様で、スランプグラフが表示されるようにしてもよい。
また、遊技機別遊技履歴と当該会員の遊技履歴とを区別可能に表示するのであれば、他の表示方法であってもよい。例えば、図67においては、当日の当該遊技機での当該会員のスランプグラフと当日の当該遊技機の当該会員以外の遊技者を含めたスランプグラフとを重ねて表示するようにしたが、並べて表示するようにしてもよい。また、遊技履歴をスランプグラフではなく、図64で示したように数字で表示するようにして、当該会員の数字の遊技履歴と当日の当該遊技機の数字の遊技履歴を並べて表示させるようにしてもよい。
上記では、PC15A又は携帯電話16Aなどの情報機器で遊技履歴表示機能を実行する場合について説明した。この場合、会員を特定するために図58で示したページでログインIDを入力するようにし、ログインIDに対応付けられた会員カードIDを特定するようにした。しかし、これに限定されず、会員カードIDを直接入力するようにし、会員カードIDを特定するようにしてもよい。
また、封入式パチンコ機2Bの表示器54やカードユニット3Bの表示器312や店舗の遊技情報を表示するための遊技情報表示端末で、遊技履歴表示機能を実行するようにしてもよい。この場合、共通会員カード1000から会員カードIDを読込むことによって会員カードIDを特定するようにしてもよいし、情報機器の場合と同様、ログインIDを入力するようにし、ログインIDに対応付けられた会員カードIDを特定するようにしてもよい。また、共通会員カード1000を受付けているときのみログインIDを入力してログインができるようにしてもよい。この場合、読み取った会員カードIDと、ログインIDに対応付けて管理サーバ140が記憶している会員カードIDとの一致判定に基づいて、遊技履歴表示機能を実行するようにしてもよい。
また、上記では、図67で示したように、1台の遊技機の遊技履歴(例えばスランプグラフ)に会員の遊技履歴(例えばスランプグラフ)を反映させて表示するようにした。しかし、これに限定されず、店舗の同じ機種の同日又は所定期間の平均遊技履歴、最高遊技履歴又は最低遊技履歴(例えばスランプグラフ)に、会員の遊技履歴(例えばスランプグラフ)を反映させて表示するようにしてもよい。また、管理サーバ140で遊技履歴を管理している遊技機のうち同じ機種の同日又は所定期間の平均遊技履歴、最高遊技履歴又は最低遊技履歴(例えばスランプグラフ)に、会員の遊技履歴(例えばスランプグラフ)を反映させて表示するようにしてもよい。これにより、自分の遊技履歴と当該店舗又は複数の店舗での同機種の遊技履歴とを比較することができ、遊技者の利便性をさらに向上させることができる。
また、情報機器において、図58で示した画面でログインIDとパスワードとを入力してログインした場合、一度、遊技履歴表示機能の実行を止めたとしても、所定期間(例えば、当日中)は、再度、ログインIDとパスワードとを入力しなくても、遊技履歴表示機能を実行可能なように構成してもよい。これにより、遊技者の利便性をさらに向上させることができる。
なお、遊技状態表示端末で共通会員カード1000を受付けて遊技履歴表示機能を実行する場合は、共通会員カード1000が返却されるまで遊技履歴表示機能を実行可能なように構成する。
また、上記では、図61で示したように、階層的に遊技履歴を検索できるように構成した。しかし、これに限定されず、店舗及び台番のリストなどから直接的に遊技履歴を選択できるように構成してもよい。
また、同じ会員が同日に異なる店舗A,Bで同じ機種で遊技した場合、同じ画面に店舗A,Bでの当該会員の遊技履歴(例えばスランプグラフ)を表示するようにしてもよい。この場合、店舗A,Bの当該遊技機の当日の遊技履歴又は同機種の遊技機での当日又は所定期間の平均遊技履歴、最高遊技履歴又は最低遊技履歴(例えばスランプグラフ)を併せて表示するようにしてもよい。また、他の店舗の同機種で遊技している関連会員の遊技履歴(例えばスランプグラフ)を併せて表示するようにしてもよい。
これにより、遊技者の利便性をさらに向上させることができる。
上記の遊技履歴表示機能によれば、別の店舗に移った後に、元の店舗で遊技していた遊技機がその後どのような遊技履歴になっているかを確認することができる。
また、上記では、図67で示したように関連会員の遊技履歴を合わせて表示するようにした。しかし、関連会員に限定されず、他の遊技者、例えば、同じ店舗又は複数の店舗で、最も良い遊技履歴の遊技者又は同じ程度の遊技履歴の遊技者などの遊技履歴を合わせて表示するようにしてもよい。
[遊技履歴投稿配信機能]
また、上記の第2遊技用システム1Bにおいて、遊技履歴を掲示板に投稿したり掲示板を遊技者の携帯電話16A及びノートパソコン(PC)15Aなどの情報機器に配信したりする遊技履歴投稿配信機能を有するようにしてもよい。
図68及び図69は、それぞれ、遊技履歴投稿配信機能での処理の流れの概略を示す第1及び第2のフローチャートである。図70〜図74は、それぞれ、遊技履歴投稿配信機能での表示画面の例を示す第1から第5の図である。
図68において、PC15A又は携帯電話16Aなどの情報機器のCPUは、実行中のブラウザにおいて、図58及び図59の「掲示板」ボタンが操作されることで、遊技情報サイトの掲示板のトップページを表示させるための操作を受け付けた(S531)と判断した場合、管理サーバ140に、当該掲示板のトップページの表示を要求する旨を送信する。
管理サーバ140のCPUは、情報機器から掲示板のトップページの表示要求を受信した(S431でYES)と判断した場合、掲示板トップページのデータを、アクセス元の情報機器に送信する(S432)。
情報機器のCPUは、管理サーバ140から掲示板トップページのデータを受信し、当該掲示板トップページを表示部に表示させる(S532)。
図70を参照して、掲示板トップページには、検索する遊技機のカテゴリ(パチンコ、スロット)を選択入力するための入力窓、検索するキーワードを入力するための入力窓、検索対象を選択するためのラジオボタン(タイトル/機種名又は本文/レス)、及び、入力窓及びラジオボタンで設定された検索条件に基づいて検索を実行させるための「検索」ボタン、ならびに、機種掲示板を表示させるための「機種掲示板」ボタン、並びに、カテゴリ別掲示板を表示させるための「カテゴリ別掲示板」ボタンが表示される。
図68に戻って、情報機器のCPUは、掲示板トップページで「機種掲示板」ボタンが操作された(S533でYES)と判断した場合、機種掲示板表示要求を管理サーバ140に送信する。
管理サーバ140のCPUは、情報機器から機種掲示板表示要求を受信した(S433でYES)と判断した場合、機種掲示板トップページのデータを、アクセス元の情報機器に送信する(S434)。
情報機器のCPUは、管理サーバ140から機種掲示板トップページのデータを受信し、当該機種掲示板トップページを表示部に表示させる(S534)。
図71を参照して、機種掲示板トップページには、検索する遊技機のカテゴリ(パチンコ、スロット)を選択入力するための入力窓、検索するキーワードを入力するための入力窓、検索対象を選択するためのラジオボタン(タイトル/機種名又は本文/レス)、及び、入力窓及びラジオボタンで設定された検索条件に基づいて検索を実行させるための「検索」ボタン、ならびに、注目機種のスレッドのリストを表示させるためのいくつかのボタン(「CR◎◎」ボタン,「CR△△」ボタン,「CR□□」ボタン)などが表示される。
図68に戻って、情報機器のCPUは、掲示板トップページ又は機種掲示板トップページで、検索条件が入力された上で「検索」ボタンが操作された(S535でYES)と判断した場合、掲示板の検索を実行する旨及び検索条件を管理サーバ140に送信する。
管理サーバ140のCPUは、情報機器から掲示板の検索を実行する旨及び検索条件を受信した(S435でYES)と判断した場合、検索条件に応じた掲示板のスレッド検索結果ページを、アクセス元の情報機器に送信する(S436)。
情報機器のCPUは、管理サーバ140からスレッド検索結果ページのデータを受信し、当該スレッド検索結果ページを表示部に表示させる(S534)。
図72を参照して、スレッド検索結果ページには、検索条件(ここでは、カテゴリがパチンコで、キーワードがCR◎◎であること)、及び、検索結果のスレッドのリストが表示される。検索結果のスレッドのリストには、スレッドのカテゴリ、スレッドを作成した投稿者、スレッドのタイトル、及び、当該スレッドがお気に入りに登録された数が表示される。
また、図68に戻って、情報機器のCPUは、機種掲示板トップページで、いずれかの機種のスレッドのリストを表示させるためのボタンが操作された(S537でYES)と判断した場合、選択された機種のスレッドのリストの表示を要求する旨、及び、選択された機種の機種IDを管理サーバ140に送信する。
管理サーバ140のCPUは、情報機器から選択機種のスレッドのリストの表示要求及び機種IDを受信した(S437でYES)と判断した場合、当該機種IDの機種のスレッド検索結果ページを、アクセス元の情報機器に送信する(S438)。
情報機器のCPUは、管理サーバ140からスレッド検索結果ページのデータを受信し、当該スレッド検索結果ページを表示部に表示させる(S538)。当該スレッド検索結果ページは、図72で説明したページと同様である。
図69において、情報機器のCPUは、スレッド検索結果ページで、いずれかのスレッドが選択された(S541でYES)と判断した場合、選択されたスレッドの表示を要求する旨、及び、選択されたスレッドを特定するためのスレッド特定情報(例えば、スレッドが作られたときに割振られるスレッドID)を管理サーバ140に送信する。
管理サーバ140のCPUは、情報機器から選択スレッドの表示(配信)要求及びスレッド特定情報を受信した(S441でYES)と判断した場合、当該スレッド特定情報で示されるスレッドページのデータを、アクセス元の情報機器に送信する(S442)。
図73を参照して、スレッドページには、スレッドの最初の投稿及びレスの内容、レスを新たに投稿するための「レスを書き込む」ボタン、及び、当該スレッドをお気に入りに追加するための「お気に入りに追加」ボタンが表示される。スレッドの最初の投稿及びレスには、例えば、No.2のレスで示されるように、遊技者自身の遊技履歴を貼り付ける(付加して投稿する)ことが可能とされている。
図69に戻って、情報機器のCPUは、スレッドページで、「レスを書き込む」ボタン又は「この人にレスする」ボタンが操作された(S543でYES)と判断した場合、操作されたボタンに応じたレスを書き込む旨、及び、当該スレッドのスレッド特定情報を管理サーバ140に送信する。
管理サーバ140のCPUは、情報機器から操作されたボタンに応じたレスを書き込む旨及びスレッド特定情報を受信した(S443でYES)と判断した場合、当該スレッド特定情報で示されるスレッドに、操作されたボタンに応じたレスを書き込むためのレス書込みページのデータを、アクセス元の情報機器に送信する(S444)。
情報機器のCPUは、管理サーバ140からレス書込みページのデータを受信し、当該レス書込みページを表示部に表示させる(S544)。
図74を参照して、レス書込みページには、添付画像を入力するための入力窓、入力された添付画像をイメージを表示させる領域、最近の自分の遊技履歴をスレッドに掲載するための「最近のプレイデータ」ボタン、自分の遊技履歴のうち保護されているデータをスレッドに掲載するための「保護データリスト」ボタン、お気に入りの機種の自分の遊技履歴の累計データをスレッドに掲載するための「お気に入り機種累計データ」ボタン、選択された遊技履歴のイメージを表示させる領域、投稿する本文を入力するための入力窓、及び、投稿内容の確認ページを表示させるための「投稿内容を確認する」ボタンが表示される。
また、スレッドを新たに立ち上げるページにも、レス書込みページと同様のものが表示される。なお、お気に入りの機種は、事前に選択的に登録されている。また、レス書込みページに、過去の遊技履歴を機種別(メーカー別、タイプ別)、日別、期間別にスレッドに掲載するためのボタンが表示されるようにしてもよい。
図69に戻って、情報機器のCPUは、レス書込みページで、「最近のプレイデータ」ボタン及び「お気に入り機種累計データ」ボタンのいずれかが操作されてプレイデータを選択する操作がされた(S545でYES)と判断した場合、選択されたプレイデータを表示するためのデータの送信要求、及び、選択されたプレイデータを特定するためのプレイデータ特定情報(例えば、遊技した日付、遊技した遊技場、遊技した遊技機の台番号を特定する情報)を、管理サーバ140に送信する。
管理サーバ140のCPUは、選択したプレイデータを表示するためのデータの送信要求、及び、プレイデータ特定情報を受信した(S445でYES)と判断した場合、選択されたプレイデータ(遊技履歴)を記憶部から読出し、当該プレイデータをレス書込みページに表示するためのデータを、アクセス元の情報機器に送信する(S446)。
情報機器のCPUは、管理サーバ140からプレイデータをレス書込みページに表示するためのデータを受信し、表示中のレス書込みページに、受信したデータで示されるプレイデータを表示させる(S546)。表示されたプレイデータは、後述する投稿確認操作が行われると投稿内容に含められる。
このように、本実施形態においては、図74のレス書込みページ「最近のプレイデータ」ボタンが操作されることで、自分の遊技履歴のみを掲載することが可能とされる。ここでは、一の遊技場における一の遊技機の当該会員の遊技履歴が掲載される。また、一の遊技場や一の遊技機の遊技履歴を選択的に投稿できるようにしてもよい。
また、図74のレス書込みページで「お気に入り機種累計データ」ボタンが操作されると、S446の処理と同様、管理サーバ140で、事前に選択的に登録されている当該会員のお気に入り機種が特定され、特定された機種の当該会員のプレイデータ(遊技履歴の累計データ)が読出され、当該プレイデータをレス書込みページに表示するためのデータがアクセス元の情報機器に送信される。表示されたプレイデータは、後述する投稿確認操作が行われると投稿内容に含められる。これにより、複数の遊技場における一の機種の累計された自分の遊技履歴を掲載することが可能とされる。
また、図74のレス書込みページで「保護データリスト」ボタンが操作されると、保護されることで削除されずに保存されている当該会員のプレイデータ(遊技履歴)のリストが表示される。このリストからプレイデータが選択されることで、表示中のレス書込みページに、当該プレイデータが表示される。これにより、遊技者が公開したいと考えているような保護されたプレイデータを容易に投稿することが可能とされる。
また、図示はされていないが遊技履歴の項目ごとに配信を許可するか否かを選択するボタンを設け、配信を許可するボタンが操作された項目については配信を許可し、配信を許可しないボタンが操作された項目については、配信を許可しないようにする。このように、配信を許可する遊技履歴の項目の設定を受付けることが可能とされる。
また、図示はされていないが当該会員が投稿した投稿情報(例えば、図73のスレッドのうちの一投稿情報)、当該会員が立てた掲示板のスレッド(例えば、図73のようなスレッド)及び遊技履歴そのもの(例えば、図59,図60,図64,図65,図67で示したページなどで表示される当該会員の遊技履歴)など当該会員に関する情報を公開するか否かを選択するためのボタンを設け、公開するボタンが操作された場合はそれらの当該会員に関する情報を公開し、公開しないボタンが操作された場合はそれらの当該会員に関する情報を非公開とする。このように、当該会員に関する情報を公開するか否かの設定を受付けることが可能とされる。また、一部のみ公開することが可能としてもよい。例えば、前述のフレンド機能のフレンド(関連会員)以外には公開しないように設定可能であってもよいし、特定の会員にしか公開しないように設定可能であってもよい。
なお、図72で示した画面などで表示されるアバターやユーザのログインネームなどをクリックすると、当該ユーザの図75で示したページが表示される。この場合に、当該ユーザの公開設定に応じて、当該ページ及びその他の遊技履歴のページが閲覧できたりできなかったりする。
図69に戻って、情報機器のCPUは、レス書込みページで「投稿内容を確認する」ボタンが操作されることで投稿確認操作が行われた(S551でYES)と判断した場合、投稿確認操作が行われた旨、投稿内容及びログインIDを管理サーバ140に送信する。
管理サーバ140のCPUは、情報機器から投稿確認操作が行われた旨、投稿内容及びログインIDを受信した(S451でYES)と判断した場合、当該投稿内容に本人以外の遊技履歴が含まれるか否かを判断する(S452)。例えば、投稿した人が投稿の本文に、他人の投稿からコピーした他人の遊技履歴を貼付けたり、偽造した遊技履歴を書込んだりした場合、投稿内容に本人以外の遊技履歴が含まれるようになる。
投稿内容に本人以外の遊技履歴が含まれるか否かは、管理サーバ140の記憶部に記憶されている当該ログインIDに対応する会員カードIDの会員と異なる会員の遊技履歴の中に、投稿内容に含まれる遊技履歴が含まれているか否かで判断される。これにより、他人の遊技履歴が含まれるか否かだけでなく、偽造させた遊技履歴が含まれるか否かを判断することができる。
当該投稿内容に本人以外の遊技履歴が含まれる(S452でYES)と判断した場合、管理サーバ140のCPUは、投稿の受付けを中止する(S453)。なお、投稿の受付けの中止に加えて、投稿の受付けを中止した旨を報知するようにしてもよい。
一方、当該投稿内容に本人以外の遊技履歴が含まれない(S452でNO)と判断した場合、管理サーバ140のCPUは、投稿内容を確認するための(図示しない)投稿確認ページのデータを、アクセス元の情報機器に送信する(S454)。
情報機器のCPUは、管理サーバ140から投稿確認ページのデータを受信し、当該投稿確認ページを表示部に表示させる(S554)。投稿確認ページには、投稿内容及び投稿内容を確定して投稿を完了させるための投稿確定ボタンが表示される。
情報機器のCPUは、投稿確認ページで投稿確定ボタンが操作されることで投稿確定操作が行われた(S555でYES)と判断した場合、投稿確定操作が行われた旨、投稿内容及びログインIDを管理サーバ140に送信する。
管理サーバ140のCPUは、情報機器から投稿確定操作が行われた旨、投稿内容及びログインIDを受信した(S455でYES)と判断した場合、当該投稿内容を当該スレッドに追加して記憶部に記憶させる(S456)。
なお、上述の図69のS445〜S456,S545〜S555の処理などで説明したレスを投稿するための処理と同様の処理は、スレッドを新たに立上げるページなどにおいて、スレッドを新たに立上げる処理にも実行される。
[作用効果]
上記の実施形態により得られる主な作用効果を説明する。
(1)遊技に関する投稿情報を配信する配信装置(例えば、管理サーバ140)を含む遊技用システムであって、
遊技者が遊技を行った遊技機での遊技履歴情報を、前記遊技者を特定可能な遊技者特定情報(例えば、カードID、携帯ID)に対応付けて記憶する個人遊技履歴記憶手段(例えば、管理サーバ140であってもよいし、店舗ごとのサーバであってもよい)と、
前記遊技者特定情報を受付ける遊技者特定情報受付手段(例えば、遊技者によって携帯電話16A、ノートパソコン15Aに手入力されたログインIDに対応する会員カードIDを受付ける。カードからカードユニット3Bのカードリーダで読み取られた会員カーIDを受付ける。)とを備え、
前記配信装置は、
前記遊技者特定情報受付手段によって受付けられた一の前記遊技者の前記遊技者特定情報に対応付けて前記個人遊技履歴記憶手段に記憶された前記遊技履歴情報を含む投稿情報を受付ける投稿受付手段(例えば、図69のS451〜S455、図74参照。携帯電話16A、ノートパソコン15Aから受付けることに限定されず、カードユニット3Bから受付けるようにしてもよい。)と、
前記投稿情報の配信要求を受付ける配信要求受付手段(例えば、図69のS441、図70〜図72参照。携帯電話16A、ノートパソコン15Aから受け付けることに限定されず、カードユニット3Bから受付けるようにしてもよい。)と、
前記配信要求受付手段によって受付けられた前記配信要求で要求された前記投稿情報を配信する配信手段(例えば、図69のS442、図73参照。携帯電話16A、ノートパソコン15Aに配信することに限定されず、カードユニット3Bに配信するようにしてもよい。)と、
前記遊技者特定情報受付手段によって受付けられた前記一の遊技者とは異なる他の遊技者の前記遊技者特定情報に対応付けて前記個人遊技履歴記憶手段に記憶された前記遊技履歴情報を含む投稿情報の前記配信手段による配信を規制する配信規制手段(例えば、図74で示すように遊技履歴については、自分の遊技履歴のみを掲載することが可能とされる。また、図69のS452で示すように、投稿確認時に他人の遊技履歴が含まれていないか確認し、含まれていない投稿のみを受付けるようにする。これに加えて、本文に遊技履歴と考えられる情報がある場合は、投稿受付手段によって受付けないようにしてもよいし、又は、本文に遊技履歴と考えられる情報がある場合は、配信手段によって配信しないようにしてもよいし、配信しても黒塗りなどで視認できないようにしてもよい。)とを備える。
このような構成によれば、遊技者が遊技を行った遊技機での遊技履歴情報が、遊技者を特定可能な遊技者特定情報に対応付けて記憶され、配信装置によって、一の遊技者の遊技者特定情報に対応付けて記憶された遊技履歴情報を含む投稿情報が受付けられ、投稿情報の配信要求が受付けられ、配信要求で要求された投稿情報が配信され、一の遊技者とは異なる他の遊技者の遊技者特定情報に対応付けて記憶された遊技履歴情報を含む投稿情報の配信が規制される。その結果、事実でない遊技履歴の配信を防止することで遊技者の遊技意欲を高めて遊技機の稼働率を向上させることが可能な遊技用システムを提供することができる。
(2)上記(1)の遊技用システムにおいて、
前記配信手段によって配信された前記投稿情報に含まれる他の遊技者の遊技履歴情報を含む前記投稿情報の前記投稿受付手段による受付けを規制する投稿規制手段(例えば、図69のS452で示すように、投稿確認時に他人の遊技履歴が含まれていないか確認し、含まれていない投稿のみを受付けるようにする。管理サーバ140で受付けを禁止することに限定されず、携帯電話16A,ノートパソコン15A側で受付けを禁止するようにしてもよい。)をさらに備える。
このような構成によれば、配信された投稿情報に含まれる他の遊技者の遊技履歴情報を含む投稿情報の受付けが規制される。その結果、事実でない遊技履歴の投稿の配信を防止することができる。
(3)上記(1)又は(2)の遊技用システムにおいて、
前記投稿情報に含まれる情報の項目のうち前記配信手段による配信を許可する項目の設定を受付ける配信許可設定受付手段(例えば、遊技履歴の項目ごとに配信を許可するか否かを選択するボタンを設け、配信を許可するボタンが操作された項目については配信を許可し、配信を許可しないボタンが操作された項目については、配信を許可しないようにする。)をさらに備える。
このような構成によれば、投稿情報に含まれる情報の項目のうち配信を許可する項目の設定が受付けられる。その結果、遊技者が公開したくない情報を公開しないようにすることができる。
(4)上記(1)から(3)のいずれかの遊技用システムにおいて、
前記投稿情報を公開するか否かの設定を受付ける公開設定受付手段(例えば、投稿情報を公開するか否かを選択するためのボタンを設け、投稿情報を公開するボタンが操作された場合は投稿を公開し、投稿情報を公開しないボタンが操作された場合は投稿を非公開とする。)をさらに備える。
このような構成によれば、投稿情報を公開するか否かの設定が受付けられる。その結果、遊技者が投稿情報を公開したくない場合、公開しないようにすることができる。
(5)上記(1)から(4)のいずれかの遊技用システムにおいて、
前記投稿受付手段は、複数の遊技場での前記遊技履歴情報を含む前記投稿情報を受付け可能である(例えば、図74の「お気に入り機種累計データ」ボタンの説明参照)。
このような構成によれば、複数の遊技場での遊技履歴情報を含む投稿情報が受付けられる。このため、複数の遊技場での遊技履歴情報を別々に投稿しなくてもよくなる。その結果、遊技者の利便性を向上させることができる。
(6)上記(1)から(5)のいずれかの遊技用システムにおいて、
前記投稿受付手段は、機種別の前記遊技履歴情報を含む前記投稿情報を受付け可能である(例えば、図74の「お気に入り機種累計データ」ボタンの説明参照)。
このような構成によれば、機種別の遊技履歴情報を含む投稿情報が受付けられる。このため、遊技履歴情報を同じ機種の遊技機の遊技履歴情報を機種別にまとめて投稿することができる。その結果、遊技者の利便性を向上させることができる。
(7)上記(1)から(6)のいずれかの遊技用システムにおいて、
前記個人遊技履歴記憶手段は、前記遊技が開始されてから当該遊技が終了するまでの前記遊技履歴情報を一の遊技履歴情報として記憶する(例えば、図66で示したように、カードユニット3から送信される情報に基づいて、遊技が開始されてから遊技が終了するまでの遊技履歴が、一纏めの遊技履歴のデータとして管理サーバ140の記憶部に記憶される)。
このような構成によれば、遊技開始から終了までの遊技履歴情報が一の遊技履歴情報として記憶される。このため、データのやり取りをしやすくなる。その結果、データのやり取りが煩雑になることを防止することができる。
次に、上記の実施形態の変形例について説明する。
図74で説明したように、自分の遊技履歴のみ投稿可能なように構成するようにしたり、本人以外の遊技履歴を含む場合、投稿の受付けを中止するようにしたが、他人の遊技履歴の配信を規制することに限定されず、自己の正しい遊技履歴以外の配信を規制するように構成してもよい。この場合、図69のS452の処理において、投稿内容に含まれる遊技履歴が、管理サーバ140の記憶部に記憶されている当該ログインIDに対応する会員カードIDの会員の遊技履歴の中に含まれているか否かを判断する。そして、含まれていなければ、例えば、投稿の受付けを中止することで配信を規制する一方、含まれていれば、投稿を受付けるための処理を実行するようにする。
(2)図73で示した遊技履歴が他人の遊技履歴であれば、コピーできないようにすることによって、他人の遊技履歴を自分の遊技履歴としての投稿又は配信を規制するようにしてもよい。
(3)図69のS452で、図74で示した投稿の本文中に、遊技履歴と考えられる数値(例えば、遊技履歴に関連する用語(連チャン回数、大当り回数など)が付された数値など)が記載されている場合は、当該会員の管理サーバ140の記憶部に記憶された遊技履歴との一致度を算出し、一致度が所定値未満の場合、つまり、当該会員の遊技履歴ではないと考えられる場合は、投稿を受付けないようにしてもよい。
[フレンド登録・仲良しフレンド登録]
上述したように、一の会員遊技者(以下、単に「一の会員」ともいう)は、他の会員遊技者(以下、単に「他の会員」ともいう。)を「フレンド」或いは「仲良しフレンド」として予め登録しておくことができる。フレンドに登録しておくと、フレンドの遊技履歴を非フレンド(フレンドに登録されていない会員)の遊技履歴よりも簡易な操作で検索することができる。さらに、仲良しフレンドとして登録しておくと、既に述べたように、仲良しフレンドとの間で、仲良しフレンド表示、チャット、スタンプ送受信、持玉共有などの特定の処理を行うことが可能になる。
一の会員は、自らのPC15A又は携帯電話16Aなどの情報機器を操作することによって、他の会員を自らのフレンドとして登録することを他の会員に申請する「フレンド申請」を行うことができる。
フレンド申請を受けた会員は、自らのPC15A又は携帯電話16Aなどの情報機器を操作することによって、そのフレンド申請を承認するか否かを選択することができる。フレンド申請を受けた会員がその申請を承認した場合、フレンド申請を受けた会員がフレンド申請を行った会員のフレンドとして管理サーバ140の1次関連会員情報テーブルに登録される。
また、既にフレンドを持つ会員は、自らのPC15A又は携帯電話16Aなどの情報機器を操作することによって、自らのフレンドの中から仲良しフレンドに設定する会員を選択する「仲良しフレンド設定」を行うことができる。仲良しフレンド設定によって選択されたフレンドは、当該会員の「仲良しフレンド」として管理サーバ140の2次関連会員情報テーブルに登録される。
以下、図75〜図83を参照して、フレンド登録・仲良しフレンド登録の処理の流れについて詳細に説明する。
<<フレンド申請処理>>
まず、一の会員がフレンド申請を行う場合の処理について説明する。
図75は、フレンド申請処理の流れの概略を示すフローチャートである。この処理は、フレンド申請を行う会員のPC15A又は携帯電話16Aなどの情報機器と、管理サーバ140との間で行われる。
フレンド申請を行う会員のPC15A又は携帯電話16Aなどの情報機器のCPUは、実行中のブラウザにおいて、図59に示したマイトップページ上で「フレンド検索ボタンの操作を受付けた場合、フレンド検索ページの表示を要求する旨を管理サーバ140に送信する(S550)。管理サーバ140のCPUは、情報機器からフレンド検索ページの表示要求を受信すると(S450)、フレンド検索ページのデータを、アクセス元の情報機器に送信する(S451)。情報機器のCPUは、管理サーバ140からフレンド検索ページのデータを受信し、当該ページを表示部に表示させる(S551)。
図76は、フレンド検索ページの一例を示す図である。フレンド検索ページの上欄には、未だフレンドに登録されていない会員(非フレンド)の中からフレンドに登録したい会員を検索するための条件を入力する画面が表示される。この画面で、会員のニックネーム、性別、年齢、地域、称号などを入力することで、入力条件に合致する会員を検索することができる。また、キーワード検索欄にキーワードを入力したり、ID検索欄に会員カードIDを入力したりすることによって入力条件に合致する会員を検索することもできる。
なお、既に登録されているフレンドの中から特定のフレンドを検出する機能をさらに設けるようにしてもよい。
図76に示すフレンド検索ページの下欄には、まだフレンドに登録されてない会員のうち、管理サーバ140がフレンド候補として抽出した会員が「おすすめユーザー」として表示される。
「おすすめユーザー」には、最近遊技した機種(遊技履歴の一例)が一致又は近似する会員の中から4人がランダムに抽出されて表示される。非公開設定にしている会員、既にフレンドとして登録されている会員は「おすすめユーザー」の対象外となる。
なお、おすすめユーザーの抽出条件は上述した条件に限定されない。例えば、属性情報(例えばお気に入り機種、地域、年齢、会員カードIDの全部又は一部)が一致又は近似する会員を抽出するようにしてもよい。また、最近遊技した機種、お気に入り機種、地域、年齢、会員カードIDが若い順の優先順で条件が一致している会員上位100人の中から4人をランダムに抽出するようにしてもよい。最近遊技した機種が一致する会員が100人以上いる場合にはその中でお気に入り機種が一致している会員、地域が同じ会員、年齢が近い会員の優先順で100人に絞り込こむようにすればよい。
「おすすめユーザー」の画面には、上記条件でランダムに表示された4人の会員のアバター画像、称号、ニックネーム、お気に入り機種、最終遊技日、獲得差玉、「遊技履歴を見る」ボタン、「フレンド申請を送る」ボタンがそれぞれ表示される。
図75に戻って、情報機器のCPUは、図76のフレンド検索ページに入力された条件で検索された会員及び図76のおすすめユーザー欄に表示された会員の中からいずれかの会員を選択してプロフィールを表示させる操作(例えば、おすすめユーザーの名前をタッチする操作など)を受付けた場合、当該選択された会員のプロフィールの表示を要求する旨を管理サーバ140に送信する(S552)。管理サーバ140のCPUは、情報機器から当該選択された会員のプロフィールの表示要求を受信すると(S452)、当該選択された会員のプロフィールページのデータを、アクセス元の情報機器に送信する(S453)。情報機器のCPUは、管理サーバ140からプロフィールページのデータを受信し、当該ページを表示部に表示させる(S553)。
図77は、プロフィールページの一例を示す図である。なお、図77は、図76に示すおすすめユーザーのうち、ニックネームが「パチンコ初心者」である会員のプロフィールページを例示している。プロフィールページには、選択された会員のアバター画像(コアラの画像)及び称号ともに、選択された会員のプロフィール(ニックネーム、性別、生年月日、地域、自己紹介コメント)が表示される。さらに、称号の下には、「フレンド申請」ボタン、「お気に入りに追加」ボタンがそれぞれ表示される。
図75に戻って、情報機器のCPUは、図76のフレンド検索ページに入力された条件で検索された会員の中から選択された会員或いは図76のおすすめユーザー欄から選択された会員の「フレンド申請を送る」ボタンの操作を受付けた場合、或いは、図77のプロフィールページの「フレンド申請」ボタンの操作を受付けた場合、当該会員に対するフレンド申請の作成を要求する旨を管理サーバ140に送信する(S554)。
管理サーバ140のCPUは、情報機器から当該フレンド申請の作成要求を受信すると(S454)、当該フレンド申請作成ページのデータを、アクセス元の情報機器に送信する(S455)。情報機器のCPUは、管理サーバ140からフレンド申請作成ページのデータを受信し、当該ページを表示部に表示させる(S555)。
図78は、フレンド申請作成ページの一例を示す図である。なお、図78には、図76のプロフィールページの「フレンド申請」ボタンが操作された場合に表示されるフレンド申請作成ページが例示されている。フレンド申請作成ページは、表示前のページ(図78に示す例では図77のプロフィールページ)の一部の領域にサブ画面として表示される。フレンド申請作成ページには、フレンド申請の宛先となる会員のアバター画像及びニックネームが表示され、その下には、本文入力欄と、「内容を確認する」ボタンとが表示される。
フレンド申請を行う会員は、本文入力欄に例えば「フレンドになってください! よろしくお願いします。」などのメッセージを入力し、「内容を確認する」ボタンを操作すると、情報機器の表示部には内容確認ページ(図示せず)が表示される。この内容確認ページで入力内容を確認したことを示す操作を行うことによって、フレンド申請の受付けを要求することができる。
図75に戻って、情報機器のCPUは、フレンド申請の受付けを要求する操作を受付けた場合、当該フレンド申請の受付けを要求する旨を管理サーバ140に送信する(S556)。管理サーバ140のCPUは、情報機器から当該フレンド申請の受付け要求を受信すると(S456)、当該フレンド申請を受付けるとともに、フレンド申請受付完了ページのデータを、アクセス元の情報機器に送信する(S457)。情報機器のCPUは、管理サーバ140からフレンド申請受付完了ページのデータを受信し、当該ページを表示部に表示させる(S557)。これにより、フレンド申請の受付けが完了し、後述するように、フレンド申請の宛先となる会員のフレンドリクエスト一覧ページに申請内容が表示されることになる。
<<フレンド登録(1次登録)処理>>
次に、フレンド登録処理について説明する。本実施例では、フレンド申請を受けた会員がその申請を承認した場合に、フレンド申請を受けた会員がフレンド申請を行った会員の「フレンド」として登録される。
図79は、フレンド登録処理の流れの概略を示すフローチャートである。この処理は、フレンド申請を受けた会員のPC15A又は携帯電話16Aなどの情報機器と、管理サーバ140との間で行われる。
フレンド申請を受けた会員のPC15A又は携帯電話16Aなどの情報機器のCPUは、実行中のブラウザにおいて、図75に示したマイトップページ上で「フレンドリクエスト」ボタンの操作を受付けた場合、フレンドリクエストの表示を要求する旨を管理サーバ140に送信する(S560)。管理サーバ140のCPUは、情報機器からフレンドリクエストの表示要求を受信すると(S460)、フレンドリクエスト一覧ページのデータを、アクセス元の情報機器に送信する(S461)。情報機器のCPUは、管理サーバ140からフレンドリクエスト一覧ページのデータを受信し、当該ページを表示部に表示させる(S561)。
図80は、フレンドリクエスト一覧ページの一例を示す図である。フレンドリクエスト一覧ページには、「フレンドリクエスト」ボタンを操作した会員を宛先とするフレンド申請者の一覧が表示される。具体的には、フレンド申請を行った会員のユーザー名(アバター画像、ニックネーム)、そのフレンド申請の受信日時、メッセージ内容、「承認」ボタン、「拒否」ボタンが、各会員ごとに表示される。
なお、図80に示す例では、全フレンド申請者25人のうち、1〜5人が1ページ目に表示されている。ページ切り替えボタンを操作することで、他ページのフレンド申請者を表示させることができる。なお、フレンド申請者がいない場合には、その旨が表示される。フレンド申請を受けた会員は、各フレンド申請者のメッセージ内容などを確認して、その申請を承認するか否かを各フレンド申請者ごとに選択することができる。フレンド申請を受けた会員は、「承認」ボタンを操作することで当該フレンド申請を承認することができ、「拒否」ボタンを操作することで当該フレンド申請を拒否することができる。
図79に戻って、情報機器のCPUは、フレンド申請を承認する操作を受付けた場合、当該フレンド申請の承認を要求する旨を管理サーバ140に送信する(S562)。管理サーバ140のCPUは、情報機器から当該フレンド申請の承認要求を受信すると(S462)、フレンド申請を受けた会員を、フレンド申請を行った会員の「フレンド」として1次関連会員情報テーブルに登録するとともに、フレンド登録完了ページのデータを、アクセス元の情報機器に送信する(S463)。情報機器のCPUは、管理サーバ140からフレンド登録完了ページのデータを受信し、当該ページを表示部に表示させる(S563)。これにより、フレンド登録が完了する。
<<仲良しフレンド登録(2次登録)処理>>
次に、仲良しフレンド登録処理について説明する。ここでは、既に1次登録されたフレンドを持つ会員が、自らのフレンドの中から仲良しフレンドに設定する会員を選択することで、当該選択されたフレンドを「仲良しフレンド」として2次登録することができる。
図81は、仲良しフレンド登録処理の流れの概略を示すフローチャートである。
会員のPC15A又は携帯電話16Aなどの情報機器のCPUは、実行中のブラウザにおいて、図75に示したマイトップページ上で「フレンドリスト」ボタンの操作を受付けた場合、フレンドリストの表示を要求する旨を管理サーバ140に送信する(S570)。管理サーバ140のCPUは、情報機器からフレンドリストの表示要求を受信すると(S470)、フレンドリストページのデータを、アクセス元の情報機器に送信する(S471)。情報機器のCPUは、管理サーバ140からフレンドリストページのデータを受信し、当該ページを表示部に表示させる(S571)。
図82は、フレンドリストページの一例を示す図である。フレンドリストページには、自らのフレンドとして登録されている会員の情報が一覧表示される。具体的には、フレンドとして登録されている会員のアバター画像、称号、ニックネーム、お気に入り機種、最終遊技日、獲得差玉、「遊技履歴を見る」ボタン、「メッセージを送る」ボタン、「設定」ボタンが、各フレンド欄にそれぞれ表示される。
なお、図82には、全フレンド120人中、1〜20人が1ページ目に表示される例が示されている。ページ切り替えボタンを操作することで、他ページのフレンドを表示させることができる。なお、フレンドが登録されていない場合には、その旨が表示される。会員は、フレンドリストページ中の「設定ボタン」を操作することによって、後述するフレンド設定ページを表示させることができる。
図81に戻って、情報機器のCPUは、フレンド設定ページを表示させる操作(図82の「設定」ボタンの操作)を受付けた場合、フレンド設定ページの表示を要求する旨を管理サーバ140に送信する(S573)。管理サーバ140のCPUは、情報機器からフレンド設定ページの表示要求を受信すると(S473)、フレンド設定ページのデータを、アクセス元の情報機器に送信する(S474)。情報機器のCPUは、管理サーバ140からフレンド設定ページのデータを受信し、当該ページを表示部に表示させる(S574)。
図83は、フレンド設定ページの一例を示す図である。フレンド設定ページは、図82に示すフレンドリストページの一部の領域にサブ画面として表示される。フレンド設定ページには、選択されたフレンドのアバター画像及びニックネームが表示され、その右横には「仲良しに設定」ボタンと、「フレンド解除」ボタンとが表示される。「フレンド解除」ボタンを操作することで、そのフレンドの登録を解除することができる。「仲良しに設定」ボタンを操作することで、そのフレンドを仲良しフレンドとして登録することができる。
また、フレンド設定ページには、「『仲良し』になると、ホールでチャットやスタンプが送れるよ!」とのメッセージが表示される。このメッセージに表示されているように、本実施形態においては、仲良しフレンドに登録すると、仲良しフレンドとの間で上述したチャット機能やスタンプ送受信機能が利用できるようになる。また、上述した仲良しフレンド表示機能、持玉共有機能も利用することができる。
また、フレンド設定ページには、「※最大10人まで『仲良し』設定が可能」とのメッセージが表示される。このメッセージに表示されているように、本実施形態においては、仲良しフレンドに登録可能な人数に上限数が設けられている。
図81に戻って、情報機器のCPUは、仲良しフレンドを設定する操作(図83に示すフレンド設定ページの「仲良しに設定」ボタンの操作)を受付けた場合、仲良しフレンドの設定を要求する旨を管理サーバ140に送信する(S575)。管理サーバ140のCPUは、情報機器から仲良しフレンドの設定要求を受信すると(S475)、要求されたフレンドを仲良しフレンドとして2次関連会員情報テーブルに登録するとともに、仲良しフレンド登録完了ページのデータを、アクセス元の情報機器に送信する(S476)。情報機器のCPUは、管理サーバ140から仲良しフレンド登録完了ページのデータを受信し、当該ページを表示部に表示させる(S576)。これにより、仲良しフレンド登録が完了する。
仲良しフレンド登録が完了すると、仲良しフレンドとの間で上述した仲良しフレンド表示機能、チャット機能、スタンプ送受信機能、持玉共有機能などの特定の機能を利用できるようになる。
<会員情報表示処理>
第2遊技用システム1Bは、管理サーバ140に管理されている自らの会員情報(属性情報や遊技履歴)だけでなく、他の会員の会員情報を検索して閲覧することができる。なお、会員管理コンピュータ120に管理されている他の会員の会員情報を検索して閲覧できるようにしてもよい。
本実施形態においては、フレンドの会員情報だけでなく、非フレンド(フレンドに登録されていない会員)の会員情報も検索することができるが、フレンドの会員情報は、非フレンドの会員情報よりも簡易な操作で検索することができる。
<<会員情報表示処理(フレンド)>>
図84は、フレンドの会員情報を表示させる処理の流れの概略を示すフローチャートである。
会員のPC15A又は携帯電話16Aなどの情報機器のCPUは、実行中のブラウザにおいて、図59に示したマイトップページ上で「フレンドリスト」ボタンの操作を受付けた場合、管理サーバ140との通信を行って、図82に示したフレンドリストページを表示部に表示させる(S570,S571,S470,S471)。このフレンドリストページ上には、図82に示したように、既に登録されている自らのフレンドが一覧表示される。なお、S570,S571,S470,S471の処理の詳細については、前述の図81で説明したものと同じであるのでここでの詳細な説明は繰り返さない。
情報機器のCPUは、図82に示したフレンドリストページ上に一覧表示されたフレンドの中から閲覧対象者を選択する操作を受付けた場合、閲覧対象者の会員情報を要求する旨を管理サーバ140に送信する(S580)。例えば、情報機器のCPUは、図82に示したフレンドリストページ上で特定のフレンドのアバター画像を選択する操作を受付けた場合、当該選択されたアバター画像のフレンドの詳細な属性情報を要求する旨を管理サーバ140に送信する。また、情報機器のCPUは、図82に示したフレンドリストページ上で「遊技履歴を見る」ボタンの操作を受付けた場合、当該「遊技履歴を見る」ボタンが操作されたフレンドの遊技履歴を要求する旨を管理サーバ140に送信する。
管理サーバ140のCPUは、情報機器から閲覧対象者の会員情報要求を受信すると(S480)、要求された閲覧対象者の会員情報(属性情報、遊技履歴など)を表示するページのデータを、アクセス元の情報機器に送信する(S481)。情報機器のCPUは、管理サーバ140から閲覧対象者の会員情報を表示するページのデータを受信し、当該ページを表示部に表示させる(S581)。
このように、閲覧対象者を絞り込む検索条件を入力する操作を行うことなく、フレンドリストを表示させ、表示されたフレンドの中から閲覧対象者を選択するという簡易な操作で、フレンドの会員情報を検索することができる。
<<会員情報表示処理(非フレンド)>>
図85は、フレンドとして登録されていない会員(非フレンド)の会員情報を表示させる処理の流れの概略を示すフローチャートである。
会員のPC15A又は携帯電話16Aなどの情報機器のCPUは、実行中のブラウザにおいて、図59に示したマイトップページ上で「フレンド検索」ボタンの操作を受付けた場合、管理サーバ140との通信を行って、図76に示したフレンド検索ページを表示部に表示させる(S550,S551,S450,S451)。このフレンド検索ページ上には、図76に示したように、対象者のニックネーム、性別、年齢、地域、称号などを入力する欄や、キーワードを入力したり、会員カードIDを入力したりする欄が表示される。なお、S550,S551,S450,S451の処理の詳細については、前述の図75で説明したものと同じであるのでここでの詳細な説明は繰り返さない。
情報機器のCPUは、フレンド検索ページ上で会員検索条件の入力を受付けた場合、入力された会員検索条件を示す情報を管理サーバ140に送信する(S592)。管理サーバ140のCPUは、情報機器から会員検索条件を示す情報を受信すると(S492)、受信した会員検索条件に合致する会員を自らが記憶している会員情報データから検索(抽出)し、検索結果を表示するページのデータをアクセス元の情報機器に送信する(S493)。情報機器のCPUは、管理サーバ140から検索結果を表示するページのデータを受信し、当該ページを表示部に表示させる(S593)。なお、検索結果を表示するページには、入力された会員検索条件に従って抽出された会員のアバター画像及びニックネームが表示される。
情報機器のCPUは、検索結果を表示するページ上に表示された会員の中から閲覧対象者を選択する操作を受付けた場合、選択された閲覧対象者の会員情報を要求する旨を管理サーバ140に送信する(S594)。この際、閲覧対象者の属性情報を要求する操作を受付けた場合には閲覧対象者の属性情報を要求する旨を送信し、閲覧対象者の遊技履歴を要求する操作を受付けた場合には閲覧対象者の遊技履歴を要求する旨を送信するようにしてもよい。
管理サーバ140のCPUは、情報機器から閲覧対象者の会員情報要求を受信すると(S494)、要求された閲覧対象者の会員情報(属性情報、遊技履歴など)を表示するページのデータを、アクセス元の情報機器に送信する(S495)。情報機器のCPUは、管理サーバ140から閲覧対象者の会員情報を表示するページのデータを受信し、当該ページを表示部に表示させる(S595)。
このように、本実施形態においては、フレンドの会員情報だけでなく、非フレンドの会員情報も検索することができるが、多数の非フレンドの会員情報を検索する場合には、まず閲覧対象者を絞り込む検索条件を入力する操作を行う手間が必要になる。
[作用効果]
上記により得られる主な作用効果を説明する。
(1)遊技場において遊技機(パチンコ機、スロットマシン、封入循環式パチンコ機(封入式パチンコ機2B)、メダル不要のスロットマシン(S台2S))に1対1に対応して設けられ受付けた記録媒体により特定される遊技者所有の遊技価値を用いて遊技機での遊技を可能にする遊技用装置(カードユニット3、呼出しランプ装置など)と、前記遊技場の外に設置され前記記録媒体の記録情報に対応付けて会員登録された各会員遊技者の会員情報(例えば、氏名、性別、年齢、登録済遊技場、お気に入り機種、1次関連会員、2次関連会員、遊技履歴など)を管理する管理装置(例えば、管理サーバ140)とを含む遊技用システムであって、
前記管理装置は、
会員登録された一の会員遊技者が会員登録された他の会員遊技者の中から選択した会員遊技者を、前記一の会員遊技者と関連性を持つ1次関連会員遊技者として登録する1次登録手段(例えば、図75、図79:一の会員遊技者が他の会員遊技者から選択してフレンド申請を行った会員遊技者を、一の会員遊技者の「フレンド」として登録する)と、
前記一の会員遊技者が前記1次関連会員遊技者の中から選択した会員遊技者を、前記一の会員遊技者と関連性を持つ2次関連会員遊技者として登録する2次登録手段(例えば、図81:一の会員遊技者が自らの「フレンド」の中から選択した会員遊技者を、一の会員遊技者の「仲良しフレンド」として登録する)とを有し、
前記一の会員遊技者と前記2次関連会員遊技者との間で特定処理を実行する特定処理手
段(例えば、仲良しフレンドとのチャットを行う:仲良しフレンドとの持玉(持点)共有を行う、仲良しフレンドとのスタンプ送受信を行うなど)をさらに含む。
このような構成によれば、一の会員遊技者が特定処理を行う相手を選択するには、単に1次関連会員遊技者を選択するだけでなく、さらに1次関連会員遊技者の中から2次関連会員遊技者を選択する必要がある。そのため、特定処理を行う相手を慎重に選択できるようにすることができる。
(2)上記(1)の遊技用システムにおいて、
前記1次登録手段は、前記他の会員遊技者を前記一の会員遊技者の前記1次関連会員遊技者として登録することを前記他の会員遊技者が承認した場合に、前記他の会員遊技者を前記一の会員遊技者の前記1次関連会員遊技者として登録する(例えば、図79のS462、S463:他の会員遊技者が一の会員遊技者からのフレンド申請を承認した場合に、他の会員遊技者を一の会員遊技者の「フレンド」として登録する)。
このような構成によれば、本人の承諾なしに1次関連会員遊技者として登録されてしまうことを防止することができる。その結果、特定処理を行う相手をより慎重に選択できるようにすることができる。
(3)上記(1)又は(2)の遊技用システムにおいて、
前記一の会員遊技者が第1操作を行ったことに応じて、前記他の会員遊技者の前記会員情報を表示する手段(例えば、図85:一の会員遊技者が他の会員遊技者を絞り込むための検索条件を入力する操作を行ったことを少なくとも1つの条件として、他の会員遊技の遊技履歴を表示する)と、
前記一の会員遊技者が前記第1操作よりも簡易な第2操作を行ったことに応じて、前記1次関連会員遊技者の前記会員情報を表示する手段(例えば、図84:フレンドリストから閲覧対象者を選択する操作を行ったことを1つの条件として、フレンドの遊技履歴を表示する)とをさらに含む。
このような構成によれば、他の会員遊技者を予め1次関連会員遊技者として登録しておくことで、簡易な操作で当該1次関連会員遊技者の会員情報を閲覧することができる。その結果、遊技者の利便性を向上させることができる。
(4)上記(3)の遊技用システムにおいて、
前記第1操作は、検索条件入力画面を表示させる操作(例えば、図101のS590:会員検索要求操作)と、表示された前記検索条件入力画面に閲覧対象者を絞り込む検索条件を入力する操作(例えば、図85のS592:会員検索条件入力操作)と、入力された前記検索条件に従って抽出された前記他の会員遊技者の中から閲覧対象者を前記一の会員遊技者が選択する操作(例えば、図85のS594:閲覧対象者選択操作)とを含み、
前記第2操作は、前記1次関連会員遊技者を一覧表示させる操作(例えば、図84のS570:フレンドリスト操作)と、一覧表示された前記1次関連会員遊技者の中から閲覧対象者を前記一の会員遊技者が選択する操作(例えば、図84のS580:閲覧対象者選択操作)とを含む。
このような構成によれば、他の会員遊技者を予め1次関連会員遊技者として登録しておくことで、検索条件入力画面に閲覧対象者を絞り込む検索条件を入力する操作を行わなくても当該1次関連会員遊技者の会員情報を閲覧することができる。その結果、遊技者の利便性を向上させることができる。
(5)上記(1)〜(4)のいずれかの遊技用システムにおいて、
前記特定処理手段は、前記特定処理として、前記一の会員遊技者による遊技中に、当該一の会員遊技者と同じ遊技場内で遊技中の前記2次関連会員遊技者と当該一の会員遊技者との間でメッセージを送受信する処理(例えば、同じ遊技場内で遊技している仲良しフレンドとのチャットを行う処理)を行う手段を含む。
このような構成によれば、同じ遊技場内で遊技している2次関連会員遊技者との間でメッセージ送受信によるコミュニケーションをとることができる。その結果、遊技の興趣を向上させることができる。
(6)上記(1)〜(5)のいずれかの遊技用システムにおいて、
前記会員情報には、属性情報(例えば、氏名、性別、年齢、登録済遊技場、お気に入り機種、1次関連会員、2次関連会員など)が含まれ、
前記他の会員遊技者の中から前記属性情報が前記一の会員遊技者と一致又は近似する遊技者を抽出して表示する手段(例えば、図76:他の会員遊技者の中から属性情報が一致又は近似する会員遊技者を「フレンド」の候補者(おすすめユーザー)として抽出して表示する。「フレンド」の中から属性情報が一致又は近似する会員遊技者を「仲良しフレンド」の候補者として抽出して表示するようにしてもよい。)をさらに含む。
このような構成によれば、自らに嗜好などが似ている遊技者を1次関連会員遊技者或いは2次関連会員遊技者として登録し易くなる。その結果、遊技者の利便性を向上させることができる。
(7)上記(1)〜(5)のいずれかの遊技用システムにおいて、
前記会員情報には、遊技履歴が含まれ、
前記他の会員遊技者の中から前記遊技履歴が前記一の会員遊技者と一致又は近似する遊技者を抽出して表示する手段(例えば、図76:他の会員遊技者の中から遊技履歴が一致又は近似する会員遊技者を「フレンド」の候補者(おすすめユーザー)として抽出して表示する。「フレンド」の中から遊技履歴が一致又は近似する会員遊技者を「仲良しフレンド」の候補者として抽出して表示するようにしてもよい。)をさらに含む。
このような構成によれば、自らに遊技履歴が似ている遊技者を1次関連会員遊技者或いは2次関連会員遊技者として登録し易くなる。その結果、遊技者の利便性を向上させることができる。
(8)上記(1)〜(7)のいずれかの遊技用システムにおいて、
前記遊技用装置が受付けた一の会員遊技者と関連性を持つ前記2次関連会員遊技者のうち、当該一の会員遊技者と同じ遊技場内で遊技中の前記2次関連会員遊技者を、当該2次関連会員遊技者の遊技状況とともに表示する手段をさらに含む(「仲良しフレンド」のアバターを、大当りなどの遊技状況とともに表示する)。
このような構成によれば、同じ遊技場内で遊技している2次関連会員遊技者と、その2次関連会員遊技者の遊技状況とを同時に確認することができる。その結果、遊技者の利便性を向上させることができる。
(9)上記(1)〜(8)のいずれかの遊技用システムにおいて、
前記遊技機での遊技に関する遊技関連情報(トップボタン、メニューボタン、離席ボタン、返却ボタン、玉貸しボタン、再プレイボタン、払出ボタン、入金の残額、持玉数(持点数)、貯玉数、遊技玉数(遊技点数)など)を表示する表示領域を有する表示手段(表示器54、312)と、
前記遊技用装置に入力される入力を受け付ける受付手段(例えば、カードユニット3が入金操作、玉貸し操作、払出操作、再プレイ操作、ログイン操作、広告表示操作、返却操作、離席操作などを受け付ける)と、
前記受付手段が受け付けた入力の種類に基づいて、前記表示手段に表示される広告情報の表示態様を設定する設定手段(例えば、カードユニット3が広告情報を表示する広告表示領域を設定する、カードユニット3が広告情報を表示する時間を設定する)と、
前記設定手段により設定された前記表示態様で前記広告情報を前記表示手段に表示させる表示制御手段(例えば、カードユニット3が設定された表示領域に広告情報を表示する)とをさらに含む。
このような構成によれば、遊技用装置が受け付けた入力の種類に応じた表示態様で広告情報が表示される。そのため、広告情報によって遊技者の遊技中の操作が妨げられることはなく、遊技者に対して不快感を与えることもない。また、入力の種類に応じた表示態様で広告情報が表示されるため、広告の宣伝効果を向上させることができる。
次に、上記の実施形態の変形例について説明する。
(1)上記の実施形態においては、上述のフレンド申請処理(図75)、フレンド登録処理(図79)、仲良しフレンド登録処理(図81)、会員情報表示処理(図84、図85)を、会員のPC15A又は携帯電話16Aなどの情報機器から行う場合を説明したが、これらの処理の全部又は一部を各遊技場のカードユニット3から行えるように構成してもよい。或いは、これらの処理の全部又は一部を各遊技場のカードユニット3からのみ行えるようにし、会員のPC15A又は携帯電話16Aからは行えないようにしてもよい。
また、会員がフレンド申請処理(図75)を各遊技場のカードユニット3から行う場合には、同じ遊技場で遊技している会員の中からフレンドの候補者(おすすめユーザー)を抽出するようにしてもよい。
なお、同じ遊技場で遊技している会員を特定する手法は、仲良しフレンド表示機能で用いる手法と同じ手法を用いることができる。すなわち、会員がフレンド申請処理(図75)を遊技場のカードユニット3から行う場合には、当該遊技場の会員管理コンピュータ120或いは当該遊技場の会員管理コンピュータ120から情報を受けた管理サーバ140で、同じ遊技場内で遊技している会員を特定するようにすればよい。
(2)上記の実施形態においては、非フレンドの会員情報(遊技履歴、属性情報)を表示するページを表示部に表示させることができる(図85のS595)が、このページからフレンド申請処理(図75)を行えるように構成してもよい。このようにすると、非フレンドの会員情報(遊技履歴、属性情報)を確認した上で、フレンド申請を行うことができる。
(3)上記の実施形態においては、管理サーバ140がフレンドに登録されてない会員の中から遊技履歴或いは属性情報が一致又は近似する会員を抽出してフレンドの候補者(おすすめユーザー)として表示したが、既にフレンドとして登録されている会員の中から遊技履歴或いは属性情報が一致又は近似する会員を抽出して仲良しフレンドの候補者(おすすめユーザー)として表示するようにしてもよい。
(4)上記の実施形態においては、フレンド登録を行うには相手の承認を必要としたが、相手の承認を得ることなくフレンド登録を行えるようにしてもよい。
(5)上記の実施形態においては、仲良しフレンドとの間で持玉共有機能を利用できるが、持玉共有機能を利用できる機種を同一機種同士に限定したり、或いは持玉共有機能を利用できる持玉を同一単価(例えば、パチンコ玉1玉1円又は4円、メダル1枚5円又は20円)同士に限定したりするようにしてもよい。
(6)上記の実施形態においては、仲良しフレンド表示機能、チャット機能、スタンプ送受信機能、持玉共有機能などの特定機能を、同じ遊技場で遊技している仲良しフレンドとの間に限定して利用可能としたが、これらの特定機能の全部又は一部を、同じ遊技場だけでなく他の遊技場を含めた全国の遊技場で遊技している仲良しフレンドとの間で、或いは自宅に居る仲良しフレンドとの間で利用できるようにしてもよい。
また、上記の実施形態においては、上記の特定機能の利用を会員が遊技している遊技機に対応するカードユニット3から行う場合について説明したが、上記の特定機能の全部又は一部を遊技場で遊技している(ログインしている)或いは自宅に居る会員のPC15A又は携帯電話16Aなどの情報機器から行えるようにしてもよい。
なお、上記では、第2遊技用システム1Bが、複数の遊技場での遊技履歴を、カードユニット3Bの表示器312などの遊技場の表示装置及び遊技者の携帯電話16AやPC15Aなどの情報機器で表示する遊技履歴表示機能を有することとして説明したが、おすすめ種別の集計結果を、遊技者の携帯電話16AやPC15Aなどの情報機器に送信し、遊技者が所持する情報機器でおすすめ種別を閲覧することができるようにするおすすめ種別表示機能を有するようにしてもよい。
また、上記では、第2遊技用システム1Bが、遊技履歴を掲示板に投稿したり、掲示板を遊技者の携帯電話16A及びノートパソコン(PC)15Aなどの情報機器に配信したりする遊技履歴投稿配信機能を有することとして説明したが、おすすめ種別を掲示板に投稿したり、おすすめ種別が表示された掲示板を遊技者の携帯電話16A及びノートパソコン(PC)15Aなどの情報機器に配信するなどのおすすめ種別投稿配信機能を有するようにしてもよい。また、管理サーバ140から提供される遊技情報サイトや会員サービスサイトにおすすめ種別情報を表示することとしてもよいし、遊技者が携帯電話16AやPC15Aからおすすめ種別情報を掲示板に投稿することができるようにしてもよい。
また、仲良しフレンド登録を行った場合は、前述したように仲良しフレンドとの間で上述した仲良しフレンド表示機能、チャット機能、スタンプ送受信機能、持玉共有機能などの特定の機能を利用できるようになるが、この際、チャット機能において、おすすめ種別に関する情報交換を行うことができるようにしてもよい。