JP6376913B2 - 電子機器 - Google Patents

電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP6376913B2
JP6376913B2 JP2014184588A JP2014184588A JP6376913B2 JP 6376913 B2 JP6376913 B2 JP 6376913B2 JP 2014184588 A JP2014184588 A JP 2014184588A JP 2014184588 A JP2014184588 A JP 2014184588A JP 6376913 B2 JP6376913 B2 JP 6376913B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
authentication
value
battery
electronic device
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014184588A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016057921A (ja
JP2016057921A5 (ja
Inventor
修也 替地
修也 替地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2014184588A priority Critical patent/JP6376913B2/ja
Priority to US14/849,327 priority patent/US20160070936A1/en
Publication of JP2016057921A publication Critical patent/JP2016057921A/ja
Publication of JP2016057921A5 publication Critical patent/JP2016057921A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6376913B2 publication Critical patent/JP6376913B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F21/00Security arrangements for protecting computers, components thereof, programs or data against unauthorised activity
    • G06F21/70Protecting specific internal or peripheral components, in which the protection of a component leads to protection of the entire computer
    • G06F21/81Protecting specific internal or peripheral components, in which the protection of a component leads to protection of the entire computer by operating on the power supply, e.g. enabling or disabling power-on, sleep or resume operations

Description

本発明は、取り外し可能な電池を認証することができる電子機器に関する。
近年、電子機器に接続される電池は、電子機器のアプリケーションに適した専用設計の電池であることが多い。
専用設計の電池は、サイズ、充放電特性、温度特性、安全性及び電子機器の使用時間など、複数項目の性能および一定の品質基準を満たす必要がある。電子機器は、そのような専用設計の電池の使用時において性能および品質が保証されるのが一般的である。
専用設計の電池は、上記のような複数項目の性能および一定の品質基準を満たすように設計製造されている。これに対し、専用設計の電池の外観を摸倣した電池も製造販売されている。このような摸倣電池には、上記のような複数項目の性能および一定の品質基準を満たしていないものや、価格を下げるために保護装置および回路を省いているものもある。
性能不足の電池又は保護装置および回路が省略されている電池を使用した場合、電子機器の性能を十分に発揮できない場合がある。摸倣電池の使用を使用者に通知する手段があれば、電子機器が性能を発揮していない理由を把握でき、その結果として、より快適に電子機器を使用することができる。もちろん、模造電池の場合、電子機器に損傷を与える可能性もあり、通知手段を装備することで、このような事態を未然に防止できる。
専用設計の電池を電子機器側で確認できるようにする手段として、専用設計の電池に認証ICを備える構成が知られている(特許文献1参照)。電子機器は、当該認証ICとの間で認証を行うことで、正規の電池であることを検出する。特許文献1に記載の技術では、電池に、電池を特定する電池特定情報を記憶する記憶部と、電子機器の認証部と通信する認証部とを電池に組み込む。電子機器の機器認証部が電池認証部と通信して適正な電池かどうかを認証し、認証が成功した場合にのみ、当該電池の出力電力を利用するようにしている。
特開2009−272299号公報
特許文献1に記載の技術では、電子機器の電源オン時及び電池の入れ換え時に、電池認証プロセスが起動されるので、ユーザは、当該電池認証プロセスが完了するまで、電子機器の使用を開始することができない。
そこで、本発明は、取り外し可能な電池が認証済みの電池である場合電子機器の使用を迅速に開始できるようにすることを目的とする。
発明に係る電子機器の一つは、電子機器であって、取り外し可能な電池が前記電子機器に接続されている場合に前記電池の認証処理を行う認証手段と、前記認証手段による認証処理の結果を示す値を保持する情報保持手段であって、前記電池が前記電子機器から取り外されることにより前記情報保持手段の保持値が初期値に変更される前記情報保持手段と、前記情報保持手段の保持値に応じて前記認証手段に認証処理を実行させるか否かを制御する制御手段とを有する
本発明に係る電子機器の一つは、電子機器であって、取り外し可能な電池が前記電子機器に接続されている場合に前記電池の認証処理を行う認証手段と、前記認証手段による認証処理の結果を示す情報を記憶する記憶手段と、前記認証手段による認証処理が実行済みであるか否かを示す値を保持する情報保持手段であって、前記電池が前記電子機器から取り外されることにより前記情報保持手段の保持値が初期値に変更される前記情報保持手段と、前記情報保持手段の保持値に応じて前記認証手段に認証処理を実行させるか否かを制御する制御手段とを有する。
本発明によれば、取り外し可能な電池が認証済みの電池である場合は、認証済みの電池を再度認証する手間を省略できるので、電子機器の使用を迅速に開始することができる
実施例1における電子機器101の概略構成の一例を説明するための図である。 実施例1における認証処理状態の対応表の一例を説明するためのである。 実施例1における電池認証処理の制御手順の一例を説明するためのフローチャートである。 電池102の認証処理が失敗したときに表示部109に表示される画像の一例を説明するための図である。 実施例2における認証処理状態の対応表の一例を説明するためのである。 実施例2における電池認証処理の制御手順の一例を説明するためのフローチャートである。 実施例3における認証処理状態の対応表である。 実施例3における電池認証処理の制御手順の一例を説明するためのフローチャートである。 実施例4における電子機器201の概略構成の一例を説明するための図である。 実施例5における電子機器301の概略構成の一例を説明するための図である。 実施例6における電子機器401の概略構成の一例を説明するための図である。 実施例6における認証処理状態の対応表である。 実施例6における電池認証処理の制御手順の一例を説明するためのフローチャートである。 実施例7における電子機器601の概略構成の一例を説明するための図である。 実施例8における電子機器801の概略構成の一例を説明するための図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施例を説明する。ただし、本形態において例示する構成部品の寸法、形状及びそれらの相対配置などは、本発明が適用される機器の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、本発明がそれらの例示に限定されるものではない。
図1は、実施例1における電子機器101の概略構成の一例を説明するための図である。
電池102は、電子機器101に対して取り外し自在である。電池102は認証部103を内蔵する。認証部103は、電池102の外部、具体的には電子機器101との通信によって内部の認証情報を読み書きできる。認証部103は、内部の認証情報をセキュリティ強度の高い方式で暗号化して記憶する。暗号化方式としては公知の種々の方式が使用可能である。
CPU(Central Processing Unit)106は、電子機器101の動作を制御するためのマイクロプロセッサを有する。電池102が電子機器101に接続された状態では、認証部103はCPU106の通信ポート(I/F2)に接続し、CPU106は、認証部103と協調して電池102を認証する。第1のメモリ107は、CPU106のワークエリアとして使用されるメモリである。第2のメモリ108は、CPU106で実行されるプログラムを記憶するメモリである。第2のメモリ108の一部は、例えばフラッシュメモリなどの書き換えが可能な不揮発性メモリで構成される。
電源回路104(以下、電源IC104)は、電池102の出力電圧が所定範囲である場合に、電子機器101の電源がオフであってもオンであっても動作し、所定電圧を出力する。電源IC104の出力電圧はダイオード117を介して、リアルタイムクロック(RTC:RealTime Clock)118に印加され、更に抵抗116を介して充電池115に印加される。RTC118は現在日時を出力しており、時間経過を計測する目的でも使用される。電池102が電子機器101に接続されて電源IC104が動作しているとき、電源IC104の出力は、RTC118の電源として機能すると共に充電池115を充電する。他方、電池102が外されて電源IC104が動作していないとき、充電池115の出力電圧は抵抗116を介してRTC118に印加され、充電池115は、RTC118の電源(バックアップ電源)として機能する。この構成により、RTC118は、電子機器101の電源がオフになっている状態でも、継続的に動作している。
電源回路105(以下、電源IC105)は、CPU106の制御下にあり、電池102の出力電圧が所定範囲である場合に所定電圧を出力する。CPU106は、電源IC105の出力電圧を電源として動作する。電源IC105の出力電圧はまた、抵抗121及びNchMOS FET120を介してアースに接続する。抵抗121とFET120の接続点は、CPU106の入力ポート(入力1)に接続し、抵抗121はCPU106の入力ポート(入力1)をプルアップするプルアップ抵抗として機能する。
実施例1では、電子機器101が電源オフのとき、電源IC105は働いていない。従って、電源オフのとき、CPU106は無電源となって動作しない。他方、電源オンの場合、電源IC105は、電池102の出力電圧から所定電圧を生成して出力ポート(電圧出力2)から出力する。CPU106は、電源IC105の出力ポート(電圧出力2)の電圧を電源として動作し、入力ポート(入力1)の電圧を取り込み、各部を制御する。
表示部109は、表示部109の画面に画像データ及び操作情報などの画像を表示する。表示部109は、例えば、液晶表示装置(Liquid Crystal Display)で構成される。操作入力部110は、ユーザによる各種操作を受け付ける操作入力部であり、ユーザの操作情報をCPU106に入力する。メモリカード111は、種々のデータを書き込み及び読み込みできる記録媒体である。撮像部112は、レンズ及びその駆動系で構成される光学ユニットと、当該光学ユニットによる光学像を画像信号に変換する撮像素子とで構成される。
Dフリップフロップ(D−FF)125は、CPU106の出力ポート(出力1)の出力に従って出力状態を変更可能な状態保持回路であり、電池102の認証処理状態を示す値(或いは情報)を保持(或いは記憶)する情報保持手段として使用される。D−FF125の電源端子VDDとプリセット端子/PREには、電源IC104の出力電圧が印加される。電源IC104は、電池102の出力電圧が電源IC104の動作範囲内である場合に、電子機器101の動作状態に係わらず、一定の電圧を出力ポート(出力電圧1)から出力する。D−FF125のQ出力値(保持値1)は、電源IC104の出力電圧により維持される。
D−FF125の電源端子VDD(電源IC104の出力電圧)は、抵抗132を介してD端子に接続する。抵抗132は、D−FF125のD端子の論理確定のために使用される。D−FF125の電源端子VDDはまた、キャパシタ126を介してアースGNDに接続し、シリアル接続の抵抗127、130を介してD−FF125の/CLR端子に接続する。抵抗127に並列にダイオード129が逆方向に接続し、抵抗127,130の接続点はキャパシタ128を介してアースGNDに接続する。D−FF125の/CLR端子の論理状態は、抵抗127の抵抗値とキャパシタ128の容量値で決定されるCR時定数で確定される。
D−FF125の電源端子VDDは更に、抵抗131を介してnpnトランジスタ133のコレクタに接続し、トランジスタ133のエミッタはアースに接続する。トランジスタ133のコレクタが、D−FF125のクロック端子CLKに接続する。CPU106の出力ポート(出力1)は抵抗134を介してトランジスタ133のベースに接続する。トランジスタ133のベースとエミッタとの間に抵抗135を接続してある。CPU106は、出力ポート(出力1)からトランジスタ133をスイッチングさせ、これにより、D−FF125のCLK端子にクロック様のトリガー信号を入力する。
D−FF125のQ出力(保持値1)は、抵抗122を介してFET120のゲートに接続する。FET120からなるスイッチは、D−FF125のQ出力によりオン又はオフされる。
D−FF125の状態遷移を説明する。電池102がない状態から、電源IC104の動作範囲内の電圧を出力する電池102が電子機器101に接続されたとする。このとき、D−FF125は、抵抗127の抵抗値とキャパシタ128の容量値で決定されるCR時定数でクリアされる。すなわち、D−FF125はクリア状態から動作を開始する。このCR時定数は、電池102がない状態から、電子機器101に接続されて電源IC104の出力ポート(出力1)の出力電圧が十分安定するまでの時間以上を確保できる程度の時間に設定される。D−FF125は、初期状態でクリア状態であるので、D−FF125のQ出力(保持値1)はL(低)となり、FET120はオフ(非導通)状態である。
この状態で、CPU106は出力ポート(出力1)によりトランジスタ133を一時的にオンにスイッチングして、D−FF125のCLK端子にH(高)→L(低)→H(高)と遷移する信号を入力したとする。このように遷移する信号をトリガーとして、D−FF125のQ出力(保持値1)は、L(低)からH(高)に遷移する。D−FF125のQ出力(保持値1)がHとなることにより、FET120がオン(導通)状態になる。D−FF125のこの状態は、電池102が電子機器101に接続されており、且つ、電池102の出力電圧が電源IC104の動作範囲内であれば、維持される。
電池102を電子機器101から抜き去ると、電源IC104の出力電圧が低下してD−FF125が動作しなくなる。この結果、D−FF125のQ出力(保持値1)はLになり、FET120は、オフ(非導通)状態になる。電池102が再び電子機器101に接続されると、D−FF125は先に説明したようにクリア状態から初期動作を開始するので、D−FF125は電池102の入れ直しによりクリアされることになる。
図2は、電子機器101に接続されている電池102の認証結果と、D−FF125(状態保持回路)の保持値1との関係を説明するための対応表を示す。なお、実施例1では、CPU106と電池102の認証部103との間で行われるべき電池認証処理を未実行の状態を「未認証」と表記する。また、電池認証処理の結果、認証が成功した状態を「認証済」と表記し、電池認証処理を行ったが、失敗した状態を「認証チャレンジ済み失敗」と表記する。
図3は、実施例1における電池認証処理の制御手順の一例を説明するためのフローチャートである。図4は、電池102の認証処理が失敗したときに表示部109に表示される画像の一例を説明するためのである。
電子機器101の電源がオンになった後、CPU106は、D−FF125のQ出力(保持値1)がHであるか否かを判断する(S301)。D−FF125のQ出力(保持値1)がHのとき、FET120は導通状態になるので、CPU106の入力ポート(入力1)の電位はGND電位になる。他方、D−FF125のQ出力(保持値1)がLのとき、FET120は非導通状態になるので、CPU106の入力ポート(入力1)の電位は電源IC105の出力電圧の電位になる。これにより、CPU106は、D−FF125のQ出力(保持値1)を判別できる。
D−FF125のQ出力(保持値1)がHである場合(S301)、CPU106は、現在電子機器101に接続されている電池102の認証処理を既に実施済みでその結果が「認証チャレンジ済み失敗」であると判定する(S302)。CPU106は、電池認証結果の表示を行わずに(S307)、図3に示すフローを終了する。
D−FF125のQ出力(保持値1)がLである場合(S301)、CPU106は、現在電子機器101に接続されている電池102の認証処理が「認証済」か「未認証」であると判定し(S303)、ステップS304に進む。
CPU106は、電池102の認証部103との間で認証処理を行う(S304)。ステップS304での電池102の認証処理結果が認証の成功である場合(S305)、CPU106は、トランジスタ133をオフのままにして、D−FF125のQ出力(保持値1)をLのままとする(S306)。そして、CPU106は、電池認証結果の表示を行わずに(S307)、図3に示すフローを終了する。
ステップS304での電池102の認証処理結果が認証の失敗である場合(S305)、CPU106は、先に説明したようにトランジスタ133を一時的にオンにして、D−FF125のQ出力(保持値1)をHに切り換える(S308)。そして、CPU106は、電池認証結果が失敗であることを表示部109に表示して(S309)、図3に示すフローを終了する。
実施例1では、電池の認証失敗を記憶する状態保持回路としてD−FF125を例示したが、その他の回路要素又は機械的な要素であってもよい。例えば、JK−FF、SR−FF及びT−FFのように、出力の初期値を設定可能であり、外部制御で出力状態を遷移でき、供給電力がなくなった場合に状態が初期値へ戻るような回路であればよい。
図2では、「未認証」または「認証済」のときにD−FF125のQ出力(保持値1)をLとし、「認証チャレンジ済み失敗」のときにD−FF125のQ出力(保持値1)をHとした。しかし、認証結果とD−FF125のQ出力、即ち状態保持回路の保持値との対応は、この例に限定されない。
例えば、「未認証」または「認証済」に対してD−FF125のQ出力(保持値1)をHとし、「認証チャレンジ済み失敗」に対してD−FF125のQ出力(保持値1)をLとしてもよい。この場合、条件分岐(S301)とD−FF125の状態遷移(S306,S308)で、HとLを逆の論理にする。
実施例1では、電子機器101による電池102の認証が失敗した場合、認証失敗をD−FF125に記憶することができる。そして、認証に失敗した電池102が電子機器101に接続されたままである限り、電子機器101は起動時の電池認証処理の実施と認証結果の表示を省略する。これにより、ユーザは電子機器101の利用を早期に開始できる。
電池を認証した結果として認証成功の場合に、認証成功を状態保持回路に記憶するようにしてよい。
例えば、電子機器101による電池102の認証結果が「未認証」または「認証チャレンジ済み失敗」とき、D−FF125のQ出力(保持値1)をLにし、「認証済」のときに、D−FF125のQ出力(保持値1)をHとする。図5は、このような関係を説明するための対応表を示す。
図6は、実施例2における電池認証処理の制御手順の一例を説明するためのフローチャートである。
電子機器101の電源がオンになった後、CPU106は、D−FF125のQ出力がHであるか否かを判断する(S601)。D−FF125のQ出力(保持値1)がHである場合(S601)、CPU106は、現在電子機器101に接続されている電池102の認証処理を既に実施済みでその結果が「認証済」であると判定する(S602)。CPU106は、電池認証結果の表示を行わずに(S607)、図6に示すフローを終了する。
D−FF125のQ出力(保持値1)がLである場合(S601)、CPU106は、現在電子機器101に接続されている電池102の認証処理が「未認証」か「認証チャレンジ済み失敗」であると判定し(S603)、ステップS604に進む。
CPU106は、電池102の認証部103との間で認証処理を行う(S604)。ステップS604での電池102の認証処理結果が認証の成功である場合(S605)、CPU106は、実施例1で説明したようにトランジスタ133を一時的にオンにしてD−FF125のQ出力(保持値1)をHに遷移させる(S606)。そして、CPU106は、電池認証結果の表示を行わずに(S607)、図6に示すフローを終了する。
ステップS604での電池102の認証処理結果が認証の失敗である場合(S605)、CPU106は、トランジスタ133をオフのままにしてD−FF125のQ出力をLに維持する(S608)。そして、CPU106は、電池認証結果が失敗であることを表示部109に表示して(S609)、図6に示すフローを終了する。
図5では、「未認証」または「認証チャレンジ済み失敗」のときにD−FF125のQ出力(保持値1)をLとし、「認証済」のときにD−FF125のQ出力をHとした。しかし、認証結果とD−FF125のQ出力(保持値1)との対応は、この例に限定されない。
例えば、「未認証」または「認証チャレンジ済み失敗」に対してD−FF125のQ出力をHとし、「認証済」に対してD−FF125のQ出力(保持値1)をLとしてもよい。この場合、条件分岐(S601)とD−FF125の状態遷移(S606,S608)で、HとLを逆の論理にする。
実施例2では、電子機器101による電池102の認証が成功した場合、認証成功をD−FF125に記憶することができる。そして、認証に失敗した電池102が電子機器101に接続されたままである限り、電子機器101は起動時の電池認証処理の実施と認証結果の表示を省略する。
実施例2では、「認証済」の電池102に対して、電源オン時の認証を省略できる。これにより、ユーザは電子機器101の利用を早期に開始できる。
実施例1では、認証チャレンジ失敗の場合に、認証失敗をユーザに通知しないが、実施例2では、認証失敗をユーザに通知する。どちらがよいかはユーザの好みにもよるので、適宜に選択できるようにするのが好ましいことになる。
電池102を未認証か認証実行済み(「認証チャレンジ済み」)かをD−FF125に記憶し、認証結果としての認証の失敗/成功を別途、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ(認証結果メモリ)に記憶するようにしてもよい。例えば、第2のメモリ108にこの認証メモリを用意する。このように変更した実施例3を説明する。以下の説明では、電池102を「未認証」である場合、D−FF125のQ出力をLとし、電池102の認証処理を実行済み、すなわち「認証チャレンジ済み」の場合、D−FF125のQ出力(保持値1)をHとする。図7は、このような関係を説明するための対応表を示す。認証チャレンジ結果の記憶情報も並記した。
図8は、実施例3における電池認証処理の制御手順の一例を説明するためのフローチャートである。
電子機器101の電源がオンになった後、CPU106は、D−FF125のQ出力(保持値1)がHであるか否かを判断する(S801)。D−FF125のQ出力(保持値1)がHである場合(S801)、CPU106は、現在電子機器101に接続されている電池102の認証処理を既に実施済みであると判定する(S802)。CPU106は、認証結果メモリから認証結果詳細情報を読み出す(S803)。認証結果詳細情報は、「認証失敗ステータス」か「認証済み電池情報」である。認証済み電池情報は例えば、電池認証処理に成功した日付時刻、電池102の認証部103の固有ID、及び電池102の充放電回数などからなる。CPU106は、S803で読み出した認証結果詳細情報を元に電子機器101の制御を変えてもよい。ステップS803で認証結果詳細情報を読み出した後、CPU106は、電池認証結果の表示を行わずに(S809)、図8に示すフローを終了する。
D−FF125のQ出力(保持値1)がLである場合(S801)、CPU106は、現在電子機器101に接続されている電池102が「未認証」であると判定し(S804)、ステップS805に進む。CPU106は、電池102の認証部103との間で認証処理を行う(S805)。ステップS805での電池102の認証処理結果が認証の成功である場合(S806)、CPU106は、認証結果メモリにこの認証処理結果を含む認証済み電池情報を記憶する(S807)。CPU106は、実施例1で説明したようにトランジスタ133を一時的にオンにしてD−FF125のQ出力(保持値1)をHに遷移させる(S808)。そして、CPU106は、電池認証結果の表示を行わずに(S809)、図8に示すフローを終了する。
S805での電池102の認証処理結果が認証の失敗である場合(S806)、CPU106は、第2のメモリ108の認証結果メモリにこの認証処理結果(認証失敗ステータス)を記憶する(S811)。認証失敗ステータスは例えば、電池認証処理に失敗した日付時刻、及び、電池認証処理に失敗した通信のログなどからなる。CPU106は、実施例1で説明したようにトランジスタ133を一時的にオンにしてD−FF125のQ出力をHに遷移させる(S812)。そして、CPU106は、電池認証結果が失敗であることを表示部109に表示して(S812)、図8に示すフローを終了する。
図7では、「未認証」のときにD−FF125のQ出力(保持値1)をLとし、「認証チャレンジ済み」のときにD−FF125のQ出力(保持値1)をHとした。しかし、認証の実施の有無とD−FF125のQ出力(保持値1)との対応は、この例に限定されない。
例えば、「未認証」に対してD−FF125のQ出力(保持値1)をHとし、「認証チャレンジ済み」に対してD−FF125のQ出力(保持値1)をLとしてもよい。この場合、条件分岐(S801)とD−FF125の状態遷移(S808,S811)で、HとLを逆の論理にする。
実施例3では、電池102の認証の実施の有無をD−FF125に記憶し、電池認証処理の結果を第2のメモリ108に記憶する。そして、同じ電池102が電子機器101に接続されたままである限り、電子機器101は起動時の電池認証処理の実施と認証結果の表示を省略する。これにより、ユーザは電子機器101の利用を早期に開始できる。
図9は、実施例4における電子機器201の概略構成の一例を説明するための図である。実施例4の電子機器201では、D−FF125に対応するD−FF225の/CLR端子に、電圧検出回路240の出力を印加することで、D−FF225の初期動作時の論理を確定する。実施例1〜3と同様に、D−FF225は、クリア状態から動作を開始する。図9で符号202〜235が示す構成要素はそれぞれ、図1で符号102〜135が示す構成要素に対応し、基本的に同様に動作する。図2、図5及び図7に示す対応表、並びに、図3、図6及び図8に示すフローチャートは、実施例4にも適用可能である。
図1に示す実施例1に対する相違部分を説明する。電圧検出回路240は、電源IC204の出力電圧を検出し、当該電圧が閾値未満であれば出力VOUTをLにし、閾値以上であれば出力VOUTをHにする。電圧検出回路240は電源IC204の出力電圧を電源としているので、電子機器201の電源オン又はオフに関わらず、常時、動作している。電圧検出回路240の出力VOUTは、D−FF225の/CLR端子に接続する。
242は、電圧検出回路240が閾値以上の電圧を検出してから、出力VOUTをLからHに遷移するまでの遅延時間を設定するためのキャパシタである。キャパシタ242の容量値は、電池202が電子機器201に接続されて電源IC204が適正な電圧を出力し始めてから十分安定するまでの時間以上を確保できる遅延時間となるようにする。
電圧検出回路240を設けたことで、D−FF225の/CLR端子の初期時の論理値が、図1に示す構成に比べてより安定的に確定する。
図10は、実施例5における電子機器301の概略構成の一例を説明するための図である。実施例5の電子機器301では、状態保持回路をPchMOSFETとNchMOSFETで構成した。図11で符号302〜321が示す構成要素はそれぞれ、図1で符号102〜121が示す構成要素に対応し、基本的に同様に動作する。図2、図5及び図7に示す対応表、並びに、図3、図6及び図8に示すフローチャートは、実施例5にも適用可能である。
図1に示す回路構成に対する変更部分を説明する。350はPchMOSFETである。355はNchMOSFETである。352、353はダイオードである。351、356は抵抗である。357はキャパシタである。
PchMOSFET350のゲートは、抵抗351により、電源IC304の電圧出力にプルアップされている。
NchMOSFET320およびNchMOSFET355のゲートは、抵抗356でグラウンドGNDにプルダウンされている。NchMOSFET320およびNchMOSFET355のゲートには、インパルス入力及びノイズ混入による誤動作をマスクするためのキャパシタ357が接続する。
PchMOSFET350のドレイン出力は、順方向のダイオード352及び抵抗322を介してNchMOSFET320およびNchMOSFET355のゲートに印加される。また、CPU306の出力ポート(出力1)の出力が、順方向のダイオード353及び抵抗322を介してNchMOSFET320およびNchMOSFET355のゲートに印加される。即ち、ダイオード352,353のオア出力が、NchMOSFET320およびNchMOSFET355のゲートを駆動する。ダイオード352,353のオア出力は、D−FF125のQ出力に対応する状態保持回路出力(保持値1)である。
ダイオード352,353のオア出力によりキャパシタ357が充電され、FET320,355がオン(導通)状態になる。FET355がオンになると、FET350がオンになる。以降、CPU306の出力ポート(出力1)の出力がLかHかに係わらず、FET350がオンであることにより、ダイオード352,353のオア出力(保持値1)が安定する。
PchMOSFET350とNchMOSFET355とで構成した状態保持回路の状態遷移動作を説明する。
電池302がない状態から、電源IC304の動作範囲内の電圧を出力する電池302が電子機器301に接続されると、電源IC304は所定の電圧を出力する。電源IC304の出力電圧は、FET350のソースと、抵抗351を介してゲートに印加される。
FET350のゲートが抵抗351で電源IC304の出力電圧にプルアップされているので、FET350はオフ(非導通)状態である。FET350がオフ状態で、且つ、CPU306が出力ポート(出力1)の出力がLである場合、ダイオード352,353のオア出力(保持値1)はLであり、従って、FET355もオフ状態である。このように、初期的には、FET350及びFET355は共にオフ状態になっている。
FET350のゲート容量のばらつきによって一瞬、FET350がオンになり、さらにFET355がオンになるということがないように、実施例5では、抵抗322とキャパシタ357とでCR時定数回路を構成している。すなわち、抵抗322の抵抗値とキャパシタ357の容量値で算出されるCR時定数は、FET350が一瞬、オンになった場合の、FET355のゲートへのインパルス入力をマスクできる程度に設定される。
CPU306が出力ポート(出力1)の出力をHに変更したとする。ダイオード353を介して、ダイオード352,353のオア出力(保持値1)がHとなり、FET355がオフからオンとなり、続いて、FET350がオフからオンになる。FET350がオンになると、ダイオード352,353のオア出力(保持値1)はCPU306が出力ポート(出力1)の出力に関わらずHとなり、FET355はオン状態が維持され、従って、FET350もオン状態が維持される。このループにより、ダイオード352,353のオア出力(保持値1)はHのままとなり、この状態は、電子機器301に接続された電池302の出力電圧が電源IC304の動作範囲内のである限り維持される。
電池302を抜き去ると、電源IC304の出力電圧が低下するので、FET355がオフとなり、FET350もオフとなる。再び電池302が電子機器301に接続されると、FET350及びFET355はオフ状態で初期動作を開始する。つまり、電池302が電子機器301に接続されているときにCPU306により状態保持回路に設定された内容は、電池302を抜き去ることでクリアされる。
状態保持回路を実現する回路構成が異なる点を除いて、電子機器301の回路動作は、実施例1〜4の回路動作と同じである。
図11は、実施例6における電子機器401の概略構成の一例を説明するための図である。実施例6の電子機器401では、2つのD−FFで2ビットの状態保持回路を実現している。図11で符号402〜431及び433〜435が示す構成要素はそれぞれ、図1で符号102〜131及び133〜135が示す構成要素に対応し、基本的に同様に動作する。
図1に示す構成に対して追加された要素とその動作を説明する。D−FF425は、D−FF125とは次の点が異なる。すなわち、電源端子VDDとD端子を接続する抵抗132に相当する抵抗がなく、D−FF425の/Q端子がD端子に直接接続する。
D−FF525の電源端子VDDとプリセット端子/PREには、電源IC504の出力電圧が印加される。D−FF525の電源端子VDDはキャパシタンス526を介してグラウンドGNDに接続する。D−FF425の/Q端子がD端子に直接接続する。抵抗427,430の接続点が、D−FF525の/CLR端子に接続し、D−FF425のQ出力(保持値1)がD−FF525のクロック端子CLKに接続する。D−FF525のQ出力(保持値2)は、抵抗522を介してMOSFET520のゲートに接続する。電源IC405の出力ポート(出力1)は、シリアル接続の抵抗421及びMOSFET420を介してグラウンドGNDに接続すると共に、シリアル接続の抵抗521及びMOSFET520を介してグラウンドGNDに接続する。抵抗521のMOSFET520の接続点がCPU406の入力ポート(入力2)に接続する。
D−FF425およびD−FF525は、電源IC404からの電圧がこれらの電源端子VDDに印加されると、抵抗427の抵抗値とキャパシタ428の容量値で決定されるCR時定数によってクリアされ、それぞれのQ出力(保持値1,2)はLになる。
CPU406が出力ポート(出力1)をLのとき、D−FF425,525のQ出力は、
状態1:保持値1=L、保持値2=L
となっている。なお、保持値1はD−FF425のQ出力を示し、保持値2はD−FF525のQ出力を示す。すなわち、
CPU406が出力ポート(出力1)をL→Hに遷移すると、先に説明したように、D−FF425のQ出力がHになる。D−FF425のQ出力がD−FF525のクロック端子CLKに接続するので、D−FF425のQ出力もHになる。すなわち、
状態2:保持値1=H、保持値2=H
となる。
更に、CPU406が出力ポート(出力1)をHからL→H→Lと遷移させると、
状態3:保持値1=L、保持値2=H
状態4:保持値1=H、保持値2=L
が実現される。状態4の次は状態1へ戻る。即ち、状態1〜4の遷移が繰り返される。
なお、D−FF425のQ出力(保持値1)がHになると、FET420がオン(導通)状態になり、CPU406の入力ポート(入力1)がLになる。また、D−FF525のQ出力(保持値2)がHになると、FET520がオン(導通)状態になり、CPU406の入力ポート(入力2)がLになる。
図12は、電池402の認証処理結果とD−FF425,525のQ出力(保持値1,2)との関係を説明するための対応表を示す。実施例6では、D−FF425,525のQ出力(保持値1,2)の対(L:L)を「未認証」に割り当て、(L:H)を「認証済」に割り当て、(H:X)を「認証チャレンジ済み失敗」に割り当てる。XはL又はHである。
図13は、実施例6における電池認証処理の制御手順の一例を説明するためのフローチャートである。
電子機器401の電源がオンになった後、CPU406は、D−FF425のQ出力(保持値1)がHであるか否かを判断する(S1301)。D−FF425のQ出力(保持値1)がHである場合(S1301)、CPU406は、現在電子機器401に接続されている電池402の認証処理を既に実施済みでその結果が「認証チャレンジ済み失敗」であると判定する(S1302)。CPU406は、第2のメモリ408から認証結果詳細情報(ここでは、「認証失敗ステータス」)を読み出す(S1303)。CPU406は、S1303で読み出した認証結果詳細情報を元に電子機器401の制御を変えてもよい。ステップS1303で認証結果詳細情報を読み出した後、CPU406は、電池認証結果の表示を行わずに(S1312)、図13に示すフローを終了する。ステップS1303は、省略可能である。
D−FF425のQ出力(保持値1)がLである場合(S1301)、CPU406は、D−FF525のQ出力(保持値2)がHであるか否かを判断する(S1304)。D−FF525のQ出力がHである場合(S1304)、CPU406は、現在電子機器401に接続されている電池402の認証処理結果が「認証済」であると判定する(S1305)。CPU406は、第2のメモリ408から認証結果詳細情報(ここでは、「認証済み電池情報」)を読み出す(S1306)。CPU406は、S1306で読み出した認証結果詳細情報を元に電子機器401の制御を変えてもよい。ステップS1306で認証結果詳細情報を読み出した後、CPU406は、電池認証結果の表示を行わずに(S1312)、図13に示すフローを終了する。ステップS1306は、省略可能である。
D−FF525のQ出力(保持値2)がLである場合(S1304)、CPU406は、現在電子機器401に接続されている電池402の認証処理が未実行、すなわち「未認証」であると判定する(S1307)。CPU406は、電池402の認証部403との間で認証処理を行う(S1308)。ステップS1408での電池402の認証処理結果が認証の成功である場合(S1309)、CPU406は、認証結果メモリにこの認証処理結果を含む認証済み電池情報を記憶する(S1310)。CPU406は、先に説明した手順でD−FF525のQ出力をHに遷移させる(S1311)。そして、CPU406は、電池認証結果の表示を行わずに(S1312)、図13に示すフローを終了する。
S1308での電池402の認証処理結果が認証の失敗である場合(S1309)、CPU406は、第2のメモリ408にこの認証処理結果(認証失敗ステータス)を記憶する(S1313)。認証失敗ステータスは例えば、電池認証処理に失敗した日付時刻、及び、電池認証処理に失敗した通信のログなどからなる。CPU406は、先に説明した手順でD−FF425のQ出力(保持値1)をHに遷移させる(S1314)。そして、CPU406は、電池認証結果が失敗であることを表示部409に表示して(S1315)、図13に示すフローを終了する。ステップS1313は省略可能である。
図12に示す対応表は一例であり、異なる対応関係であってもよい。すなわち、D−FF425,525のQ出力値(保持値1,2)と状態との対応関係を図12とは異なる関係にしてもよい。
実施例6では、電池402を電子機器401から取り外さない限り、電池402の認証結果が記憶されているので、再度の認証を省略でき、その結果として、認証とその結果の表示のためにユーザを待たせることがなくなる。
図14は、実施例7における電子機器601の概略構成の一例を説明するための図である。実施例7の電子機器601では、2つのD−FF625,725で2ビットの状態保持回路を実現し、更に、所期動作の安定化のために電圧検出回路640を追加している。図14で符号602〜627,633〜635及び720〜726が示す構成要素はそれぞれ、図11で符号402〜427,433〜435及び520〜526が示す構成要素に対応し、基本的に同様に動作する。図14で符号640〜642で示す構成要素は、図9で符号240〜242で示す構成要素に対応し、基本的に同様に動作する。図12に示す対応表及び図13に示すフローチャートは、実施例7にも適用可能である。
電圧検出回路640は、電源IC604の出力電圧を検出し、当該電圧が閾値未満であれば出力VOUTをLにし、閾値以上であれば出力VOUTをHにする。電圧検出回路640は電源IC604の出力電圧を電源としているので、電子機器601の電源オン又はオフに関わらず、常時、動作している。電圧検出回路640の出力VOUTは、D−FF625,725の/CLR端子に接続する。
642は、電圧検出回路640が閾値以上の電圧を検出してから、出力VOUTをLからHに遷移するまでの遅延時間を設定するためのキャパシタである。キャパシタ642の容量値は、電池602が電子機器601に接続されて電源IC604が適正な電圧を出力し始めてから十分安定するまでの時間以上を確保できる遅延時間となるようにする。
電圧検出回路640を設けたことで、D−FF625,725の/CLR端子の初期時の論理値が、図1に示す構成に比べてより安定的に確定する。
図15は、実施例8における電子機器801の概略構成の一例を説明するための図である。実施例8の電子機器801は、図10に示す電子機器301における、構成要素322及び350〜357からなる状態保持回路に対し、同様構成の状態保持回路を並列に追加している。これにより、電子機器801は、3つの認証処理状態又は認証結果を記憶できる。図15で符号802〜857が示す構成要素はそれぞれ、図10で符号302〜357が示す構成要素に対応し、基本的に同様に動作する。図12に示す対応表及び図13に示すフローチャートは、実施例8にも適用可能である。
ダイオード852,853のオア出力(保持値1)をHにしたい場合、CPU806は、出力ポート(出力1)の出力を一時的にHにする。同様に、ダイオード952,953のオア出力(保持値2)をHにしたい場合、CPU806は、出力ポート(出力2)の出力を一時的にHにする。このようにCPU806により設定された保持値1,2は、電池802が電子機器801に接続されたままで、且つ、電池802の出力が電源IC804の動作範囲内の電圧である限り、電源IC804の出力電圧により維持される。
実施例1、4、6及び7では、状態保持回路をD−FFで実現したが、状態保持回路はD−FF以外の回路素子でも実現できる。例えば、JK−FF、SR−FF、T−FF等を用いて状態保持回路を構成してもよい。出力初期値を設定可能であり、外部制御で出力状態を遷移させることができ、供給電力がなくなった場合に状態が初期値へ戻る回路素子であればどのような回路素子を用いて状態保持回路を構成してもよい。
実施例5及び8では、状態保持回路をPchMOSFETとNchMOSFETとで実現したが、状態保持回路はその他の回路素子でも実現できる。例えば、pnpトランジスタ、npnトランジスタ、FET等のその他のトランジスタを用いて状態保持回路を構成してもよい。出力初期値を設定可能であり、外部制御で出力状態を遷移させることができ、供給電力がなくなった場合に状態が初期値へ戻る回路素子であればどのような回路素子を用いて状態保持回路を構成してもよい。
実施例1〜8における状態保持回路は、低消費電力であるのが望ましく、例えば、周辺回路を含めて消費電流は500μA以下であることが望ましい。
実施例1〜8における状態保持回路を動作させるための電力は、取り外し可能な電池からの電力で動作する電源ICから供給してよいが、当該電池から直接供給するようにしてもよい。
実施例1〜8では、電子機器のCPUと電池の認証部とを有線通信インターフェース部を介して接続する場合を説明したが、有線通信インターフェース部以外の通信インターフェースを介して接続してもよい。例えば、有線通信インターフェース部の代わりに無線通信インターフェース部を用いてもよい。
実施例1〜9で説明した様々な機能、処理及び方法は、パーソナルコンピュータ、マイクロコンピュータ、CPU(Central Processing Unit)などがプログラムを用いて実現することもできる。以下、実施例10では、パーソナルコンピュータ、マイクロコンピュータ、CPUなどを「コンピュータX」と呼ぶ。また、実施例10では、コンピュータXを制御するためのプログラムであって、実施例1〜9で説明した様々な機能、処理及び方法を実現するためのプログラムを「プログラムY」と呼ぶ。
実施例1〜9で説明した様々な機能、処理及び方法は、コンピュータXがプログラムYを実行することによって実現される。この場合において、プログラムYは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を介してコンピュータXに供給される。実施例10におけるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、ハードディスク装置、光ディスク、CD−ROM、CD−R、メモリカード、ROM、RAMなどの少なくとも一つを含む。実施例10におけるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、non−transitory(非一時的)な記憶媒体である。
例えば、実施例10におけるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体には、図3、図6及び図13の少なくとも一つを参照して説明された処理を制御するためのプログラムが格納されることになる。

Claims (11)

  1. 電子機器であって、
    取り外し可能な電池が前記電子機器に接続されている場合に前記電池の認証処理を行う認証手段と、
    記認証手段による認証処理の結果を示す値を保持する情報保持手段であって、前記電池が前記電子機器から取り外されることにより前記情報保持手段の保持値が初期値に変更される前記情報保持手段と、
    前記情報保持手段の保持値に応じて前記認証手段に認証処理実行させるか否かを制御する制御手段と
    を有することを特徴とする電子機器。
  2. 記認証手段による認証処理が失敗した場合、前記情報保持手段は前記初期値とは異なる値を保持することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記制御手段は、
    前記情報保持手段の保持値が前記初期値である場合は、前記認証手段に認証処理を実行させ、
    前記情報保持手段の保持値が前記初期値とは異なる値である場合は、前記認証手段に認証処理を実行させないようにする
    ことを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
  4. 前記認証手段による認証処理の結果を示す情報を表示する表示手段を有し、
    前記情報保持手段の保持値が前記初期値とは異なる値である場合、前記表示手段は、前記認証手段による認証処理の結果に関する情報の表示を行わないことを特徴とする請求項2または3に記載の電子機器。
  5. 記認証手段による認証処理が成功した場合、前記情報保持手段は前記初期値とは異なる値を保持することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  6. 前記制御手段は、
    前記情報保持手段の保持値が前記初期値である場合は、前記認証手段に認証処理を実行させ、
    前記情報保持手段の保持値が前記初期値とは異なる値である場合は、前記認証手段に認証処理を実行させないようにする
    ことを特徴とする請求項5に記載の電子機器。
  7. 前記認証手段による認証処理の結果を示す情報を表示する表示手段を有し、
    前記情報保持手段の保持値が前記初期値とは異なる値である場合、前記表示手段は、前記認証手段による認証処理の結果に関する情報の表示を行わないことを特徴とする請求項5または6に記載の電子機器。
  8. 電子機器であって、
    取り外し可能な電池が前記電子機器に接続されている場合に前記電池の認証処理を行う認証手段と、
    前記認証手段による認証処理の結果を示す情報を記憶する記憶手段と、
    記認証手段による認証処理が実行済みであるか否かを示す値を保持する情報保持手段であって、前記電池が前記電子機器から取り外されることにより前記情報保持手段の保持値が初期値に変更される前記情報保持手段と、
    前記情報保持手段の保持値に応じて前記認証手段に認証処理実行させるか否かを制御する制御手段と
    を有することを特徴とする電子機器。
  9. 記認証手段による認証処理が実行された場合、前記情報保持手段は前記初期値とは異なる値保持することを特徴とする請求項に記載の電子機器。
  10. 前記制御手段は、
    前記情報保持手段の保持値が前記初期値である場合は、前記認証手段に認証処理を実行させ、
    前記情報保持手段の保持値が前記初期値とは異なる値である場合は、前記認証手段に認証処理を実行させないようにする
    ことを特徴とする請求項8または9に記載の電子機器。
  11. 前記認証手段による認証処理の結果を示す情報を表示する表示手段を有し、
    前記情報保持手段の保持値が前記初期値とは異なる値である場合、前記表示手段は、前記認証手段による認証処理の結果に関する情報の表示を行わないことを特徴とする請求項9または10に記載の電子機器。
JP2014184588A 2014-09-10 2014-09-10 電子機器 Active JP6376913B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014184588A JP6376913B2 (ja) 2014-09-10 2014-09-10 電子機器
US14/849,327 US20160070936A1 (en) 2014-09-10 2015-09-09 Electronic apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014184588A JP6376913B2 (ja) 2014-09-10 2014-09-10 電子機器

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2016057921A JP2016057921A (ja) 2016-04-21
JP2016057921A5 JP2016057921A5 (ja) 2017-10-12
JP6376913B2 true JP6376913B2 (ja) 2018-08-22

Family

ID=55437772

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014184588A Active JP6376913B2 (ja) 2014-09-10 2014-09-10 電子機器

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20160070936A1 (ja)
JP (1) JP6376913B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017073951A (ja) * 2015-10-09 2017-04-13 キヤノン株式会社 電子機器及びプログラム

Family Cites Families (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005073053A (ja) * 2003-08-26 2005-03-17 Sanyo Electric Co Ltd Id確認装置、id発生装置及び認証システム
US7639794B2 (en) * 2003-09-29 2009-12-29 Sony Corporation Service use device
DE102004007904B4 (de) * 2004-02-18 2008-07-03 Vb Autobatterie Gmbh & Co. Kgaa Verfahren zur Bestimmung mindestens einer Kenngröße für den Zustand einer elektrochemischen Speicherbatterie und Überwachungseinrichtung
US20090174525A1 (en) * 2004-03-02 2009-07-09 Shinnichiro Yamauchi Communication system and communication method
TWI404924B (zh) * 2005-08-26 2013-08-11 Semiconductor Energy Lab 粒子偵測感測器、製造粒子偵測感測器的方法、以及使用粒子偵測感測器偵測粒子的方法
US7697957B2 (en) * 2005-10-14 2010-04-13 Research In Motion Limited Interface and communication protocol for a mobile device with a smart battery
US7877815B2 (en) * 2006-01-20 2011-01-25 Kyocera Corporation Battery authentication in a wireless communication device
JP4784490B2 (ja) * 2006-03-13 2011-10-05 セイコーエプソン株式会社 電子機器、その制御方法及びそのプログラム
JP4869963B2 (ja) * 2007-01-29 2012-02-08 オリンパス株式会社 撮像システム
US20090138746A1 (en) * 2007-11-28 2009-05-28 Daniel Richard Klemer Method For Efficient Software Generation Of Multiple Pulse Width Modulated Signals
JP2009151953A (ja) * 2007-12-18 2009-07-09 Mitsumi Electric Co Ltd 電池パック及び電子機器
US8633801B2 (en) * 2008-04-09 2014-01-21 Panasonic Corporation Battery authentication system, electronic device, battery, and battery charger
US20100213890A1 (en) * 2009-02-25 2010-08-26 Research In Motion Limited Method and system for detection of counterfeit batteries
US8347092B2 (en) * 2010-04-05 2013-01-01 Kelce Wilson Subsystem authenticity and integrity verification (SAIV)
JP5664054B2 (ja) * 2010-09-16 2015-02-04 ソニー株式会社 電池パック、及び、電池パックにおける二次電池の格納状態の検査方法
US9146282B2 (en) * 2010-12-02 2015-09-29 Blackberry Limited System and method for detecting counterfeit and defective batteries using battery characteristic profiles
JP5811418B2 (ja) * 2011-02-23 2015-11-11 ソニー株式会社 通信装置、通信方法、バッテリ装置、および電子機器
CN102931944B (zh) * 2011-08-12 2016-09-07 飞思卡尔半导体公司 数字毛刺滤波器
US8796993B2 (en) * 2011-09-12 2014-08-05 Southwest Electronic Energy Corporation Historical analysis of battery cells for determining state of health
US8820626B2 (en) * 2011-09-16 2014-09-02 Blackberry Limited Diagnostic use of physical and electrical battery parameters
JP6132490B2 (ja) * 2012-08-20 2017-05-24 キヤノン株式会社 認証装置、認証方法、およびプログラム
JP6280794B2 (ja) * 2013-04-12 2018-02-14 株式会社半導体エネルギー研究所 半導体装置及びその駆動方法
JP6120667B2 (ja) * 2013-05-02 2017-04-26 キヤノン株式会社 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、プログラム、及び記録媒体
JP2014220944A (ja) * 2013-05-09 2014-11-20 キヤノン株式会社 給電装置、電子機器、方法及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016057921A (ja) 2016-04-21
US20160070936A1 (en) 2016-03-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5823747B2 (ja) 消費電力制御装置、時計装置、電子機器、消費電力制御方法、及び消費電力制御プログラム
JP6714469B2 (ja) 電子機器およびその制御方法
TWI414996B (zh) 電腦系統
TW201334412A (zh) 判定電路
JP2018033244A (ja) 電子機器およびその制御方法
US20120306456A1 (en) Charging circuit
CN109413532A (zh) 一种蓝牙耳机充电电路及蓝牙耳机
JP6376913B2 (ja) 電子機器
US9960616B2 (en) Electronic device and method for charging and discharging in electronic device
US10224733B2 (en) Electronic device and method of controlling electronic device
JP4880783B2 (ja) バッテリの取り外しを検出する方法および装置
US9577455B2 (en) High power charging device
TW201508465A (zh) 電子裝置
JP6581494B2 (ja) 電子機器およびプログラム
US9018919B2 (en) Battery detector for portable electronic device and method thereof
CN108170211B (zh) 摄像头上电驱动方法与电子终端
CN104049549B (zh) 节电控制电路和电子设备
US10283988B2 (en) Electronic apparatus
CN106972568A (zh) 充电检测电路、方法及电子设备
CN110896237A (zh) 手机背夹的充电装置、方法及背夹设备
TWI587150B (zh) 具有多個連接介面的可攜式電子裝置
EP1429442A2 (en) Circuit for preventing unintentional power off of mobile terminal and method therefor
TWI615704B (zh) 電子裝置與其控制方法
WO2012011146A1 (ja) クレードル装置、携帯端末、情報処理システム、データ転送方法
US11018514B2 (en) Electronic device and control method

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170904

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170904

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20180227

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180314

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180403

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180601

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180626

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180724

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6376913

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151