JP6376797B2 - チャージポンプ回路 - Google Patents

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Description

本発明は、チャージポンプ回路に係り、特に、ソフトスタート特性の向上等を図ったものに関する。
チャージポンプ回路は、フライングキャパシタと出力平滑キャパシタに、これらを充放電するスイッチ素子を組み合わせて、電源電圧の2乃至3倍の出力を得ることができるよう構成されたものである。
かかるチャージポンプ回路は、インダクタを用いたスイッチング電源に比較して、インダクタが不要なことや、スイッチングに伴うノイズが少ない事などにより、特に、バッテリー等で駆動する機器において多く利用されている。
その一方、チャージポンプ回路の効率は、一般的に、インダクタを用いたスイッチング電源に対して悪く、出力する電流の少ない用途に限定されていた。しかしながら、近年は、LEDの駆動等にも用いられ、求められる出力電流能力も向上してきている。
チャージポンプ回路の出力電流を増やす場合、スイッチ素子のON抵抗を小さくし、また、フライングキャパシタの容量も増加させる必要がある。その結果、動作開始時に、フライングキャパシタを充電するために、電源回路からスイッチ素子がONとなった瞬間に大きな電流(突入電流)が流れ込み、電源電圧の不安定化を招いたり、また、突入電流に起因してグランド電位が不安定になる等の問題が発生する。
従来、上述のような問題を解決するために、例えば、図7に示されたような回路が用いられていた。
以下、同図を参照しつつ、この従来回路について説明する。
この従来回路においては、フライングキャパシタC1の充放電を行うスイッチ素子、すなわち、ソフトスタート用出力素子として、ON抵抗の比較的大きなNチャンネルMOSトランジスタMN10とPチャンネルMOSトランジスタMP4の対と、ON抵抗の比較的小さなNチャンネルMOSトランジスタMN1とPチャンネルMOSトランジスタMP1の対とを、フライングキャパシタC1に対して並列的に設け、その動作時期を違えることで、いわゆるソフトスタートを可能とした構成となっている。
すなわち、チャージポンプ回路の動作開始前において、ソフトスタート信号入力端子IN_Sの電圧は論理値”Low”に相当するレベルにあり、これによって、MOSトラジスタMN1,MP1はOFF状態に維持されるようになっている。
また、チャージポンプ回路の動作開始前において、パルス信号入力端子PWMは、論理値”Low”に相当するレベルにあり、これによって、MOSトランジスタMP4はON、MOSトランジスタMN10はOFF状態にある。
さらに、かかる状態にあって、フライングキャパシタC1には電荷が蓄積されておらず、両端子電位差は0Vであるとする。
かかる前提の下、パルス信号入力端子PWMに所定の繰り返しパルス信号が印加されると、MOSトランジスタMP4,MN10は、交互にON、OFFを繰り返す。
例えば、始めにパルス信号入力端子PWMの電圧が論理値”High”に相当するレベルとなると、MOSトランジスタMP4がOFF、MN10がONとなり、この時、フライングキャパシタC1に流れる電流Icpのピーク値は、下記する式1により表すことができる。
Icp=(VIN−VC1−VF1)/RON10・・・式1
ここで、IcpはフライングキャパシタC1に流れ込む電源電流のピーク値、VINは電源電圧、VC1はフライングキャパシタC1の端子間電圧、VF1は、ダイオードD1の順方向電圧、RON10は、MOSトランジスタMN10のON抵抗値である。
フライングキャパシタC1の端子間電圧VC1は、MOSトランジスタMN10が最初にONしたタイミングにおいては0Vである。MOSトランジスタMP4,MN10は、それぞれMP1,MN1に比較してON抵抗が大きく、結果として、チャージポンプ動作開始時の電源電流のピーク値は低く抑えられるようになっている。
動作開始から一定時間経過後、ソフトスタート信号入力端子IN_Sの電圧は、論理値”High”に相当する電圧となり、MOSトランジスタMP1,MN1も、パルス信号に同期して交互にON、OFFを繰り返すこととなるが、この時点では、フライングキャパシタC1の両端の電位差VC1は、数Vに達しており、ON抵抗の小さなMOSトランジスタMP1,MN1がスイッチ動作を開始しても、電源から流れる電流は小さく抑えられる。
なお、従来のチャージポンプ回路は、例えば、特許文献1等に開示されている。
特開2009−124825号公報(第6−19頁、図1−図7)
しかしながら、上述のようなソフトスタート機能を設けたチャージポンプ回路にあっても、起動時に大きな突入電流を抑えることができるものの、ON抵抗が低い素子が動作を開始する際に、一時的ではあるが大きな突入電流が流れてしまうという問題がある。
チャージポンプ回路は、その動作上、フライングキャパシタの一端が、電源側のスイッチ素子とグランド側のスイッチ素子の一定周期での交互のON・OFFによって、電源とグランドに交互に接続されるようになっているため、フライングキャパシタの充放電時間は、それぞれ一定である。
この為、図7に示された従来回路において、ON抵抗が大きなスイッチ素子であるMOSトランジスタMP4,MN10では、1回のON時間に充放電できる電荷量には限界がある。
この従来回路においては、出力電圧端子VOUTから負荷抵抗器RL1を介して常に電荷がグランドへ流出している。流出する電荷量が少ない場合は、この電荷の移動量だけで十分であるが、これを超える電荷の移動、すなわち、出力電流が大きい場合は、一定時間経過してもフライングキャパシタC1の両端端子間の電位差は、電源電圧に比べて低い状態で安定する。その後、MOSトランジスタMP1,MN1が交互にスイッチング動作を開始した際に、そのON抵抗の違いにより一時的に大きな電流が電源から流れることとなる。
図9には、この場合のMN1とMN10のドレイン電流の合計値の起動時からの変化が模式的に示されており、同図によれれば、ソフトスタート終了時に一時的に大きな突入電流が流れることが確認できるものとなっている。
なお、MOSトランジスタMN1とMN10のドレイン電流の合計値は、図7において実線矢印Ic1で示された電流である。
このような不都合を緩和する手法としては、例えば、図8に示されたように、異なるON抵抗を有する複数のMOSトランジスタをスイッチ素子として、起動時から順次スイッチ動作せしめてゆく構成が考えられる。
なお、図8において、ON抵抗は、MOSトランジスタMP6,MN12の対、MOSトランジスタMP5,MN1の対、MOSトランジスタMP2,MN2の対の順に小さくなっている。
かかる回路は、確かに先の不都合を緩和できるが、スイッチ素子数の増加による回路の複雑化を招くという問題がある。
このように、チャージポンプ回路の動作開始時の突入電流のピーク値を抑えるためには、フライングキャパシタの端子間電圧が小さい場合には、スイッチ素子に流れる電流を低く制限して、フライングキャパシタの端子間電圧の拡大に応じて、次第にその電流量を増加させることが理想的である。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、簡易な回路構成でソフトスタート期間経過後のフライングキャパシタへの突入電流の増加を招くことないチャージポンプ回路を提供するものである。
上記本発明の目的を達成するため、本発明に係るチャージポンプ回路は、
電源印加端子とグランドとの間に、電源印加端子側から第1のスイッチ素子としての第1のPチャンネルMOS FET第2のスイッチ素子としての第1のNチャンネルMOS FETの順に直列接続され、前記電源印加端子に第1のダイオードのアノードが接続され、前記第1のダイオードのカソードに第2のダイオードのアノードが接続され、前記第1及び第2のスイッチ素子の相互の接続点にフライングキャパシタの一端が接続され、前記フライングキャパシタの他端は前記第1及び第2のダイオードの相互の接続点に接続され、前記第2のダイオードのカソードとグランドとの間に平滑用キャパシタが接続され、前記第1及び第2のスイッチ素子を交互に導通、非導通として、フライングキャパシタを充放電せしめることによって、前記第2のダイオードのカソードと接続された前記平滑用キャパシタの一端にチャージポンプ出力電圧が出力可能に構成されてなるチャージポンプ回路において、
記第2のスイッチ素子の導通抵抗を制御する制御端子に対して、前記制御端子の電圧を制限するゲート電圧制限回路を設け、
前記ゲート電圧制限回路は、2つのMOS FETを有し、前記2つのMOS FETの内、一方のMOS FETはダイオード接続状態とされ、前記2つのMOS FETの内、他方のMOS FETは、前記ダイオード接続状態とされた前記一方のMOS FET側から定電流の流入可能となるように前記一方のMOS FETと直列接続されて設けられ、前記2つのMOS FETは、当該ゲート電圧制限回路が設けられた前記第2のスイッチ素子とカレントミラー回路を構成し、前記フライングキャパシタの充電電圧が0Vのときには、前記第2のスイッチ素子のドレイン電流を、前記定電流に、前記ゲート電圧制限回路の一方のMOS FETのゲート幅W2に対する前記第2のスイッチ素子に用いられるMOS FETのゲート幅W1の比を乗じて求められる電流に制限し、前記第2のスイッチ素子を前記制限された電流に応じた導通抵抗とする一方、前記第1及び第2のスイッチ素子の相互の接続点と接続された前記フライングキャパシタの一端の電圧を前記ゲート電圧制限回路の他方のMOS FETのゲートに印加せしめることで、前記フライングキャパシタの充電電圧が増加するに従い前記他方のMOS FETをON状態からOFF状態へ遷移せしめて前記第2のスイッチ素子の導通抵抗を低下せしめ得るように構成されて、前記制御端子の電圧を制限するよう構成されてなるものである。
本発明によれば、フライングキャパシタの導通、非導通を制御する第1及び第2のスイッチ素子の導通抵抗を制御する各々の制御端子の少なくともいずれか一方の始動時における電圧を、フライングキャパシタの充電電圧に応じて制限するようにしたので、始動時にスイッチ素子に流れる電流が抑圧制御され、従来に比して、比較的簡易な回路構成で、始動時にスイッチ素子へ流れこむ電流のピーク値を緩やか変化させることができるという効果を奏するものである。
本発明の実施の形態におけるチャージポンプ回路の第1の実施例を示す回路図である。 本発明の実施の形態におけるチャージポンプ回路の起動時のスイッチ素子への突入電流の変化を模式的に示した模式図である。 本発明の実施の形態におけるチャージポンプ回路の第2の実施例を示す回路図である。 図3に示されたチャージポンプ回路に用いられるゲート電圧制御回路の具体回路構成例を示す回路図である。 本発明の実施の形態におけるチャージポンプ回路の第3の実施例を示す回路図である。 本発明の実施の形態におけるチャージポンプ回路の第4の実施例を示す回路図である。 従来のチャージポンプ回路の第1の構成例を示す回路である。 従来のチャージポンプ回路の第2の構成例を示す回路である。 図7に示された従来回路における起動時におけるスイッチ素子への突入電流の変化を模式的に示した模式図である。
以下、本発明の実施の形態について、図1乃至図6を参照しつつ説明する。
なお、以下に説明する部材、配置等は本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
最初に、本発明の実施の形態におけるチャージポンプ回路の第1の実施例について、図1を参照しつつ説明する。
この第1の実施例におけるチャージポンプ回路は、フライングキャパシタ(図1においては「C1」と表記)21と、平滑用キャパシタ(図1においては「C2」と表記)22と、切替回路101と、ゲート制御回路102と、ゲート電圧制限回路103とに大別されて構成されたものとなっている。
以下、回路構成について具体的に説明すれば、まず、電源電圧が印加される電源印加端子(図1においては「VIN」と表記)31と、チャージポンプ出力電圧が得られる出力端子(図1においては「VOUT」と表記)32との間には、電源印加端子31側から第1及び第2のダイオード(図1においては、それぞれ「D1」、「D2」と表記)8,9が直列接続されている。
すなわち、第1のダイオード8は、そのアノードが電源印加端子31に接続される一方、カソードが第2のダイオード9のアノードに接続され、第2のダイオード9のカソードは出力端子32に接続されている。
電源印加端子31には、直流電源10の正極側が接続され、この直流電源10の負極側は、固定電圧点に接続に維持されている。本発明の実施の形態において、固定電圧はグランドとされている。
第1のダイオード8のカソードと第2のダイオード9のアノードとの接続点には、フライングキャパシタ21の一端が接続される一方、他端は後述する切替回路101及びゲート電圧制限回路103に接続されている。
また、出力端子32には、平滑用キャパシタ22の一端が接続される一方、平滑用キャパシタ22の他端は固定電圧点に接続されている。
切替回路101は、フライングキャパシタ21の充放電の切り替え行うもので、本発明の実施の形態においては、第1のスイッチ素子としての第1のPチャンネルMOS FET(図1においては「MP1」と表記)1と、第2のスイッチ素子としての第1のNチャンネルMOS FET(図1においては「MN1」と表記)11を有して構成されたものとなっている。
すなわち、第1のPチャンネルMOS FET1と第1のNチャンネルMOS FET11は、電源印加端子31とグランド側との間に、電源印加端子31側から、第1のPチャンネルMOS FET1、第1のNチャンネルMOS FET11の順に直列接続されて設けられている。
なお、以下の説明において、説明の便宜上、PチャンネルMOS FETを「PMOS」と称し、NチャンネルMOS FETを「NMOS」と称することとする。
具体的には、第1のPMOS1のドレインと第1のNMOS11のドレインは、相互に接続されると共に、フライングキャパシタ21の他端に接続される一方、第1のPMOS1のソースは電源印加端子31に、第1のNMOS11のソースはグランド側に、それぞれ接続されている。
そして、第1のPMOS1のゲートと第1のNMOS11のゲートは、後述するようにゲート電圧制限回路103を介してゲート制御回路102に接続されている。
ゲート制御回路102は、切替回路101の第1のPMOS1及び第1のNMOS11の導通・非導通(ON・OFF)を制御するものである。
本発明の実施の形態におけるゲート制御回路102は、第2及び第3のPMOS(図1においては、それぞれ「MP2」、「MP3」と表記)2,3と、第4及び第5のNMOS(図1においては、それぞれ「MN4」、「MN5」と表記)14,15と、定電流源6とを有して構成されたものとなっている。
第2のPMOS2と第4のNMOS14は、電源印加端子31とグランドとの間に、電源印加端子31側から第2のPMOS2、第4のNMOS14が直列接続されて設けられている。
すなわち、第2のPMOS2と第4のNMOS14は、各々のドレインが相互に接続されると共に、その接続点は、先の第1のPMOS1のゲートに接続される一方、第2のPMOS2のソースは電源印加端子31へ、第4のNMOS14のソースはグランドに、それぞれ接続されたものとなっている。
そして、第2のPMOS2のゲートと第4のNMOS14のゲートは、相互に接続されると共に、パルス信号印加端子33に接続されている。
また、定電流源6、第3のPMOS3、及び、第5のNMOS15は、電源印加端子31側とグランドとの間に、電源印加端子31側から順に直列接続されて設けられている。
すなわち、定電流源6の一端は電源印加端子31に接続され、他端は第3のPMOS3のソースに接続されており、第3のPMOS3のドレインは、第5のNMOS15のドレインに接続されると共に、第1のNMOS11のゲートに接続されている。また、第5のNMOS15のソースは、グランドに接続される一方、ゲートは、第3のPMOS3のゲートと共に、パルス信号印加端子33に接続されている。
ゲート電圧制限回路103は、切替回路101のスイッチ素子としてのMOS FETのゲート電圧を始動時において後述するように制御するもので、この第1の実施例においては、第1のNMOS11のゲート電圧を制限するよう構成されたものとなっている。
すなわち、ゲート電圧制限回路103は、第2及び第3のNMOS12,13を有して構成されており、第1のNMOS11のゲートとグランドとの間に、ゲート側から順に第2及び第3のNMOS12,13が直列接続されて設けられたものとなっている。
具体的には、第2のNMOS12のソースと第3のNMOS13のドレインが相互に接続される一方、第2のNMOS12は、ゲートとドレインが接続され、ダイオード接続状態とされて、ゲートとドレインの接続点は、第1のNMOS11のゲートに接続されると共に、第3のPMOS3のドレインと第5のNMOS15のドレインの接続点に接続されている。
また、第3のNMOS13のソースはグランドに接続される一方、ゲートは、第1のPMOS1のドレインと第1のNMOS11のドレインの相互の接続点にフライングキャパシタ21の他端と共に接続されている。
次に、上記構成におけるチャージポンプ回路が停止状態から第1のPMOS1と第1のNMOS11がスイッチング動作を開始して、出力端子32に電源電圧VINに応じた出力電圧が出力されるまでの動作過程について説明する。
電源印加端子31に電源電圧VINが印加された状態で、スイッチング動作が開始される前において、第1のPMOS1はON状態に、第1のNMOS11はOFF状態に、それぞれ保持されているものとする。
かかる状態においては、フライングキャパシタ21には電荷は蓄積されておらず、その両端子間の電位差は0Vである。
しかして、パルス信号印加端子33に繰り返しパルス信号が印加されると、パルス信号が論理値”Low”に相当するレベルにある場合、ゲート制御回路102の第3のPMOS3はON、第5のNMOS15はOFFとなる。
第3のPMOS3のONにより第1のNMOS11のゲート電圧は引き上げられるが、第3のPMOS3を通過する電流値は、定電流源6の出力電流値Igに制限される。また、この場合、第3のPMOS3を通過した電流は、第2及び第3のNMOS12,13を通過してグランドに流れる込むこととなる。
第3のPMOS2のONにより第1のNMOS11がONとなるが、この瞬間においては、フライングキャパシタ21の両端子間の電位差は0Vであるため、フライングキャパシタ21に電荷が蓄積されるまで第1のNMOS11のドレインと接続されているフライングキャパシタ21の一端(図1においては「SW」と表記)の電圧は、ほぼ電源電圧に近い状態となる。
その結果、ゲート電圧制限回路103の第3のNMOS13はON状態であり、第2のNMOS12のソース電位はグランドレベルまで引き下げられている。そして、この第2のNMOS12のドレイン及びゲートは、第1のNMOS11のゲートに接続されているため、この場合、第1のNMOS11のゲート電圧は、第2のNMOS12のゲート・ソース間電圧に制限され、第1のNMOS11と第2のNMOS12はカレントミラー回路と同様の構成になる。
ここで、第1及び第2のNMOS11,12のゲート長が等しい場合、第1のNMOS11のドレイン電流IDN1は、下記する式2で算出される電流値に制限される。
IDN1=I1×W1/W2・・・式2
ここで、I1は、定電流源6の出力電流、W1は、第1のNMOS11のゲート幅、W2は第2のNMOS12のゲート幅である。
この第1のNMOS11のゲート・ソース間電圧が電源電圧VINよりも十分に低ければ、本回路におけるチャージポンプ動作開始時のフライングキャパシタ21に流れる電流のピーク値は、ゲート電圧制限回路103を有しない従来回路に比較して、低く抑えられることとなる。
しかして、この後、パルス信号が論理値”High”に相当するレベルと論理値”Low”に相当するレベルを一定周期で繰り返し、それにより、第1のNMOS11がONの時に第1のダイオード8を介してフライングキャパシタ21に電荷が蓄積される一方、第1のPMOS1がONの時に第2のダイオード9を介して平滑用キャパシタ22に電荷が移送されることとなる。
その結果、出力端子32の電圧が上昇すると共に、フライングキャパシタ21の両端子間の電位差も増加してゆく。この為、第1のNMOS11がONとなった際のドレイン電圧、換言すれば、フライングキャパシタ21の一端(端子SW)の電圧は、次第に低下してゆく。この電圧が低下してゆくことにより、第3のNMOS13のゲート・ソース間電位差も低下し、第3のNMOS13は、次第にON状態からOFF状態へ遷移してゆくこととなる。
したがって、第1のNMOS11のゲート・ソース間電位差は、スイッチ動作開始時よりも引き上げられ、第1のNMOS11のドレイン電流は増加してゆく。この第1のNMOS11のドレイン電流の増加が、さらにフライングキャパシタ21の充電を促進し、最終的には、第3のNMOS13が完全にOFF状態となり、第1のNMOS11のゲート電圧は電源電圧まで引き上げられることとなる。
上述のような一連の動作により、電源印加端子31から流入する電流は、スイッチ動作開始時には、式2で表される電流に制限され、パルス信号により第1のPMOS1と第1のNMOS11が交互にON、OFFを繰り返すことにより、次第に第1のNMOS11のON抵抗とドレイン・ソース間電位差により定まる電流値へ変化してゆくこととなる。
図2には、本発明の実施の形態におけるチャージポンプ回路の始動時からの第1のNMOS11のドレイン電流の変化例が模式的に示されており、以下、同図について説明する。
まず、図2において、横軸は時間の経過を、縦軸は第1のNMOS11のドレイン電流の大きさを、それぞれ示している。
同図によれば、ドレイン電流は、先に述べたように式2で表される電流値で流れ始め、フライングキャパシタ21が充電されるに従い、その値は増加してゆくが、充電の進行によりフライングキャパシタ21の端子間の電位差が電源電圧に近づくに従い緩やかに低下してゆくこととなることが確認できるものとなっている。
次に、本発明の実施の形態におけるチャージポンプ回路と従来回路との相違点について説明する。
先ず、本発明の実施の形態におけるチャージポンプ回路は、図7に示された従来回路と異なり、スイッチ素子(第1のNMOS11)のON抵抗が急激に切り替わるものではなく、フライングキャパシタ21の充電の進行状態に沿って次第に変化してゆくものとなっている。この為、ON抵抗が切り替わってゆく際の従来回路のような一時的な突入電流の増加を抑えられものとなっている。
また、従来回路においては、起動後、一定の遅延時間経過後にソフトスタート信号の印加電圧を切り替える回路が必要になる。その為、例えば、PWM信号のパルス等をカウントするカウンター回路等が必要となる。
これに対して、本発明の実施の形態におけるチャージポンプ回路は、フライングキャパシタを充電してゆく時間を利用してソフトスタート時間の生成を行っているため、従来回路と異なり、上述のようなカウンタ回路等を必要とせず、回路構成がより簡素になる。
次に、第2の実施例のチャージポンプ回路に付いて、図3及び図4を参照しつつ説明する。
なお、図1に示された第1の実施例における回路の構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略し、以下、異なる点を中心に説明する。
第2の実施例のチャージポンプ回路は、ゲート電圧制限回路(図においては「VG-CONT」と表記)103Aが後述するように、図1におけるゲート電圧制限回路103の回路構成と異なる点を除けば、基本的には図1に示された回路構成と同様の構成を有するものである。
図4には、ゲート電圧制限回路103Aの具体的な回路構成が示されており、以下、同図を参照しつつ説明する。
このゲート電圧制限回路103Aは、概括的には、図1に示されたゲート電圧制限回路103を2重に構成したものということができるものである。
以下、具体的に説明すれば、まず、このゲート電圧制限回路103Aは、第2及び第3のNMOS12,13と、第6及び第7のNMOS(図14においては、それぞれ「MN6」、「MN7」と表記)16,17と、第1乃至第3の抵抗器(図4においては、それぞれ「R1」、「R2」、「R3」と表記)25〜27を有して構成されたものとなっている。
図4において、端子IN1は、第3のPMOS3のドレインと第5のNMOS15のドレインの相互の接続点と第1のNMOS11のゲートに接続される部位である。また、端子IN2は、フライングキャパシタ21の一端が接続される第1のPMOS1のドレインと第1のNMOS11のドレインの相互の接続点に接続される部位である。そして、端子VLは、固定電圧点、すなわち、本発明の実子の形態においては、グランドに接続される部位である。
第1のNMOS11のゲートとグランドとの間に、ゲート側から順に第2及び第3のNMOS12,13が直列接続されて設けられた点は、先のゲート電圧制限回路103(図1参照)と同一である。
そして、第6及び第7のNMOS16,17も同様に、第1のNMOS11のゲートとグランドとの間に、ゲート側から順に第6及び第7のNMOS16,17が直列接続されて設けられたものとなっている。
すなわち、第6のNMOS16のソースと第7のNMOS17のドレインが相互に接続される一方、第6のNMOS16は、ゲートとドレインが接続され、ダイオード接続状態とされて、ゲートとドレインの接続点は、第2のNMOS12のドレインと共に端子IN1に接続されている。そして、第7のNMOS17のソースはグランドに接続されている。
また、第3のNMOS13のゲートは、次述するように第1の抵抗器25を介して、第7のNMOS17のゲートは、第1及び第2の抵抗器25,26を介して、フライングキャパシタ21の一端(端子SW)に接続されている。
すなわち、第1乃至第3の抵抗器25〜27は、フライングキャパシタ21とグランドとの間に、フライングキャパシタ21側から順に直列接続されて設けらている。
そして、第1の抵抗器25と第2の抵抗器26の相互の接続点に第3のNMOS13のゲートが、第2の抵抗器26と第3の抵抗器27の相互の接続点に第7のNMOS17のゲートが、それぞれ接続されている。これによって、第3及び第7のNMOS13,17のゲートには、第1乃至第3の抵抗器25〜27によって分圧されたフライングキャパシタ21の端子電圧の分圧電圧であって、各々のゲートが接続された抵抗器の位置に対応した分圧電圧が印加されるようになっている。
かかる構成においては、第3のNMOS13と第のNMOS17がOFF状態となる際のフライングキャパシタ21の端子SWの端子電圧が異なるため、フライングキャパシタ21の充電に応じて制限される第1のNMOS11のゲート・ソース間電圧の制限値は複数、すなわち、この実施例においては2つになり、起動時の際により滑らかにフライングキャパシタ21を充電する電圧が変化せしめられることとなる。
なお、かかる点を除いて、回路動作は、先の図1に示された回路と基本的に同様であるので、ここでの再度の詳細な説明は省略することとする。
次に、第3の実施例について、図5を参照しつつ説明する。
なお、図1に示された第1の実施例における回路の構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略し、以下、異なる点を中心に説明する。
第3の実施例のチャージポンプ回路は、図1に示された回路における出力電圧と逆極性の出力電圧が得られるよう構成されたものである。
以下、図1に示された回路構成と異なる部分について説明する。
まず、第1のダイオード8は、そのカソードがグランドに接続される一方、アノードが第2のダイオード9のカソードと共にフライングキャパシタ21の一端(端子SWに接続される一端と反対側)に接続されたものとなっている。また、第2のダイオード9のアノードは平滑用キャパシタ22の一端と共に出力端子32に接続されている。
また、定電流源6は、第4のNMOS14のソースとグランドとの間に直列接続されて設けられており、第3のNMOS13のソースは、電源印加端子31に直接接続されている。
さらに、ゲート電圧制限回路103Bは、第4及び第5のPMOS(図5においては、それぞれ「MP4」、「MP5」と表記)4,5を有して構成され、後述するように第1のPMOS1のゲート電圧を、図1に示されたゲート電圧制限回路103同様に制限するものとなっている。
すなわち、第1のPMOS1のゲートと電源印加端子31との間に、電源印加端子31側から順に第4及び第5のPMOS4,5が直列接続されて設けられたものとなっている。
具体的には、第4及び第5のPMOS4,5は、第4のPMOS4のドレインと第5のPMOS5のソースが相互に接続される一方、第5のPMOS5は、ゲートとドレインが接続され、ダイオード接続状態とされて、ゲートとドレインの接続点は、第1のPMOS1のゲートに接続されると共に、第2のPMOS2のドレインと第4のNMOS14のドレインの接続点に接続されている。
また、第4のPMOS4のソースは、電源印加端子31に接続される一方、ゲートは、第1のPMOS1のドレインと第1のNMOS11のドレインの相互の接続点にフライングキャパシタ21の他端と共に接続されている。
次に、かかる構成における動作について説明する。
まず、パルス信号により第1のPMOS1と第1のNMOS11が、交互にON・OFF動作を開始する直前においては、第1のPMOS1がOFFで、第1のNMOS11がON状態にあると仮定する。
しかして、パルス信号印加端子33へのパルス信号の印加と共に、第1のPMOS1と第1のNMOS11が交互にON・OFF動作を開始することにより、第1のPMOS1がON、第1のNMOS11がOFFの期間にフライングキャパシタ21が充電される一方、第1のPMOS1がOFF、第1のNMOS11がONの期間にフライングキャパシタ21の電荷が平滑用キャパシタ22に移動せしめられることとなる。
その結果、出力端子32には、グランド電圧よりも低い電圧、すなわち、負極性の電圧が出力されることとなる。
フライングキャパシタ21に充電がなされていない状態においては、第1のNMOS11がOFFで、第1のPMOS1がON状態にあっても、切替回路101と接続されるフライングキャパシタ21の一端(端子SW)の電圧は、グランド電圧付近のままであるため、ゲート電圧制限回路103Bの第4のPMOS4がON状態とされ、第1のPMOS1のゲート・ソース間電位差は、第5のPMOS5のゲート・ソース間電位差に制限される。
その後、フライングキャパシタ21が充電されるに従い、第4のPMOS4は徐々ににOFF状態に遷移してゆき、図1で説明したゲート電圧制限回路103同様に、突入電流が制限されることとなる。
次に、第4の実施例について、図6を参照しつつ説明する。
なお、図1に示された第1の実施例における回路の構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略し、以下、異なる点を中心に説明する。
この第4の実施例のチャージポンプ回路は、図1における第1及び第2のダイオード8,9に代えて、第8及び第9のNMOS(図6においては、それぞれ「MN8」、「MN9」と表記)18,19を用いると共に、これら第8及び第9のNMOS18,19の駆動制御のためのゲート制御回路(図6においては「G-CONT」と表記)104が設けられた点が、図1に示された回路と異なっているが、他の構成部分は、基本的に図1に示された回路と同様の構成となっている。
図1に示された回路においては、電源印加端子31とフライングキャパシタ21の一端との間、また、このフライングキャパシタ21の一端と出力端子31との間に、それぞれ第1のダイオード8、第2のダイオード9が接続されて設けられた構成が採られていた。
かかる構成においては、例えば、第1のNMOS11がONで、第1のPMOS1がOFFの期間において、フライングキャパシタ21を充電する場合、ダイオードの順方向電圧だけ、電源印加端子31とフライングキャパシタ21の第1のダイオード8のカソードと接続される一端との間に電位差が生じ、この電位差とダイオードに流れる電流による電力損失が発生する。
第4の実施例は、上述のダイオードで生じる電力損失を抑圧、低減するため、ダイオードに代えて、第8及び第9のNMOS18,19を用いるようにしたものである。
すなわち、第8のNMOS18のドレインと第9のNMOS19のソースが相互に接続される一方、第8のNMOS18のソースは、電源印加端子31に、第9のNMOS19のドレインは、出力端子31に、それぞれ接続されたものとなっている。
そして、第8及び第9のNMOS18,19のゲートには、それぞれ、ゲート制御回路104の出力信号が印加されるようになっている。
ート制御回路104は、パルス信号印加端子33に印加されるパルス信号が入力されるようになっており、このパルス信号に同期して、第1のNMOS11がONの期間は、第8のNMOS18がON状態、第9のNMOS19がOFF状態となる一方、第1のPMOS1がONの期間は、逆に、第8のNMOS18がOFF状態、第9のNMOS19がON状態となるよう、第8及び第9のNMOS18,19のゲートへ制御信号を出力するよう構成されたものとなっている。
かかる構成においては、図1の回路と比較して、電源印加端子31とフライングキャパシタ21の一端との間の電位差が小さくなり、先に述べたような電力損失の低減が図られるものとなっている。
回路始動時の突入電流の更なる低減が所望されるチャージポンプ回路に適用できる。
101…切替回路
102…ゲート制御回路
103…ゲート電圧制限回路
104…ゲート制御回路

Claims (6)

  1. 電源印加端子とグランドとの間に、電源印加端子側から第1のスイッチ素子としての第1のPチャンネルMOS FET第2のスイッチ素子としての第1のNチャンネルMOS FETの順に直列接続され、前記電源印加端子に第1のダイオードのアノードが接続され、前記第1のダイオードのカソードに第2のダイオードのアノードが接続され、前記第1及び第2のスイッチ素子の相互の接続点にフライングキャパシタの一端が接続され、前記フライングキャパシタの他端は前記第1及び第2のダイオードの相互の接続点に接続され、前記第2のダイオードのカソードとグランドとの間に平滑用キャパシタが接続され、前記第1及び第2のスイッチ素子を交互に導通、非導通として、フライングキャパシタを充放電せしめることによって、前記第2のダイオードのカソードと接続された前記平滑用キャパシタの一端にチャージポンプ出力電圧が出力可能に構成されてなるチャージポンプ回路において、
    記第2のスイッチ素子の導通抵抗を制御する制御端子に対して、前記制御端子の電圧を制限するゲート電圧制限回路を設け、
    前記ゲート電圧制限回路は、2つのMOS FETを有し、前記2つのMOS FETの内、一方のMOS FETはダイオード接続状態とされ、前記2つのMOS FETの内、他方のMOS FETは、前記ダイオード接続状態とされた前記一方のMOS FET側から定電流の流入可能となるように前記一方のMOS FETと直列接続されて設けられ、前記2つのMOS FETは、当該ゲート電圧制限回路が設けられた前記第2のスイッチ素子とカレントミラー回路を構成し、前記フライングキャパシタの充電電圧が0Vのときには、前記第2のスイッチ素子のドレイン電流を、前記定電流に、前記ゲート電圧制限回路の一方のMOS FETのゲート幅W2に対する前記第2のスイッチ素子に用いられるMOS FETのゲート幅W1の比を乗じて求められる電流に制限し、前記第2のスイッチ素子を前記制限された電流に応じた導通抵抗とする一方、前記第1及び第2のスイッチ素子の相互の接続点と接続された前記フライングキャパシタの一端の電圧を前記ゲート電圧制限回路の他方のMOS FETのゲートに印加せしめることで、前記フライングキャパシタの充電電圧が増加するに従い前記他方のMOS FETをON状態からOFF状態へ遷移せしめて前記第2のスイッチ素子の導通抵抗を低下せしめ得るように構成されて、前記制御端子の電圧を制限することを特徴とするチャージポンプ回路。
  2. 前記ゲート電圧制限回路を、 前記制御端子の電圧の制限動作を開始する際の動作開始電圧を異ならしめて複数設け、
    前記複数のゲート電圧制限回路の各々の前記他方のMOS FETのゲートには、それぞれ、前記フライングキャパシタの充電電圧の異なる分圧電圧を印加せしめ、前記各々の他方のMOS FETがOFF状態となる際の電圧を異ならしめることで、前記第2のスイッチ素子の導通抵抗を複数に設定可能に構成されてなることを特徴とする請求項1記載のチャージポンプ回路。
  3. 前記第1及び第2のダイオードに代えて、第3及び第4のスイッチ素子を設けると共に、前記第3及び第4のスイッチ素子を前記第1及び第2のスイッチ素子に同期して導通、非導通とするゲート制御回路を設け、前記ゲート制御回路は、前記第1のスイッチ素子がON状態となる際に前記第4のスイッチ素子を同時にON状態とする一方、前記第2のスイッチ素子がON状態となる際に前記第3のスイッチ素子を同時にON状態とするよう構成されてなることを特徴とする請求項1、又は、請求項2記載のチャージポンプ回路。
  4. 電源印加端子とグランドとの間に、電源印加端子側から第1のスイッチ素子としての第1のPチャンネルMOS FET、第2のスイッチ素子としての第1のNチャンネルMOS FETの順に直列接続され、前記グランドに第1のダイオードのカソードが接続され、前記第1のダイオードのアノードに第2のダイオードのカソードが接続され、前記第1及び第2のスイッチ素子の相互の接続点にフライングキャパシタの一端が接続され、前記フライングキャパシタの他端は前記第1及び第2のダイオードの相互の接続点に接続され、前記第2のダイオードのアノードとグランドとの間に平滑用キャパシタが接続され、前記第1及び第2のスイッチ素子を交互に導通、非導通として、フライングキャパシタを充放電せしめることによって、前記第2のダイオードのアノードと接続された前記平滑用キャパシタの一端にチャージポンプ出力電圧が出力可能に構成されてなるチャージポンプ回路において、
    前記第1のスイッチ素子の導通抵抗を制御する制御端子に対して、前記制御端子の電圧を制限するゲート電圧制限回路を設け、
    前記ゲート電圧制限回路は、2つのMOS FETを有し、前記2つのMOS FETの内、一方のMOS FETはダイオード接続状態とされ、前記2つのMOS FETの内、他方のMOS FETは、前記ダイオード接続状態とされた前記一方のMOS FET側から定電流の流入可能となるように前記一方のMOS FETと直列接続されて設けられ、前記2つのMOS FETは、当該ゲート電圧制限回路が設けられた前記第1のスイッチ素子とカレントミラー回路を構成し、前記フライングキャパシタの充電電圧が0Vのときには、前記第1のスイッチ素子のドレイン電流を、前記定電流に、前記ゲート電圧制限回路の一方のMOS FETのゲート幅W2に対する前記第1のスイッチ素子に用いられるMOS FETのゲート幅W1の比を乗じて求められる電流に制限し、前記第1のスイッチ素子を前記制限された電流に応じた導通抵抗とする一方、前記第1及び第2のスイッチ素子の相互の接続点と接続された前記フライングキャパシタの一端の電圧を前記ゲート電圧制限回路の他方のMOS FETのゲートに印加せしめることで、前記フライングキャパシタの充電電圧が増加するに従い前記他方のMOS FETをON状態からOFF状態へ遷移せしめて前記第1のスイッチ素子の導通抵抗を低下せしめ得るように構成されて、前記制御端子の電圧を制限することを特徴とするチャージポンプ回路。
  5. 前記ゲート電圧制限回路を、 前記制御端子の電圧の制限動作を開始する際の動作開始電圧を異ならしめて複数設け、
    前記複数のゲート電圧制限回路の各々の前記他方のMOS FETのゲートには、それぞれ、前記フライングキャパシタの充電電圧の異なる分圧電圧を印加せしめ、前記各々の他方のMOS FETがOFF状態となる際の電圧を異ならしめることで、前記第1のスイッチ素子の導通抵抗を複数に設定可能に構成されてなることを特徴とする請求項4記載のチャージポンプ回路。
  6. 前記第1及び第2のダイオードに代えて、第3及び第4のスイッチ素子を設けると共に、前記第3及び第4のスイッチ素子を前記第1及び第2のスイッチ素子に同期して導通、非導通とするゲート制御回路を設け、前記ゲート制御回路は、前記第1のスイッチ素子がON状態となる際に前記第3のスイッチ素子を同時にON状態とする一方、前記第2のスイッチ素子がON状態となる際に前記第4のスイッチ素子を同時にON状態とするよう構成されてなることを特徴とする請求項4、又は、請求項5記載のチャージポンプ回路。
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