JP6375872B2 - 超電導マグネットおよび超電導機器 - Google Patents

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Description

本発明は、超電導マグネットおよび超電導機器に関する。
超電導コイルは極低温の温度下において用いられる。このため超電導コイルを冷却する必要がある。たとえば特開平11−186025号公報(特許文献1)は、超電導コイルを冷凍機を用いて冷却する超電導機器を開示する。超電導コイルは、コイル軸方向に積重ねられた第1および第2のパンケーキコイルと、第1のパンケーキコイルと第2のパンケーキコイルとの間に介在するように配置された冷却板とを備える。
特許文献1は、スリットが形成された冷却板を開示する。特許文献1によれば、冷却板にスリットを形成することにより、コイルの励磁および減磁の際に、交流損失、特に渦電流損失による発熱を最小限に抑制することができる。
特開平11−186025号公報
スリットを冷却板に形成することによって、超電導コイルと接触する冷却板の部分の面積が小さくなる。渦電流損失を減らすためにスリットの数を増やした場合、超電導コイルの冷却効率が低下する可能性がある。冷却効率の低下を抑えつつ渦電流損失を低減するためには、冷却板の適切な位置にスリットが形成されることが求められる。
本発明の目的は、超電導コイルの冷却効率の低下を抑えつつ渦電流損失を低減可能な超電導マグネット、およびそれを備えた超電導機器を提供することである。
本発明の一態様に係る超電導マグネットは、巻回された超電導線材を有する超電導コイルと、超電導コイルの巻軸の方向に沿って超電導コイルとともに並べられ、かつ超電導コイルに熱的に接触した冷却板とを備える。冷却板には、超電導コイルの巻軸からの距離が異なり、かつ巻軸を中心とする周方向に沿った複数の第1のスリットが形成されている。複数の第1のスリットのうちの外周側に位置するスリットの径方向のピッチよりも、複数の第1のスリットのうちの内周側に位置するスリットの径方向のピッチが小さい。
上記によれば、超電導コイルの冷却効率の低下を抑えつつ渦電流損失を低減可能な超電導マグネットを提供することができる。
本発明の1つの実施の形態に係る超電導機器の全体構成を概略的に示す断面図である。 図1における超電導コイル体の構成を概略的に示す図である。 超電導コイル体における冷却板の構成を示す平面模式図である。 図2のダブルパンケーキコイルの構成を概略的に示す斜視図である。 実施の形態1に係る冷却板を概略的に示した平面図である。 実施の形態1に係る冷却板に形成されるスリットの他の例を概略的に示した平面図である。 実施の形態2に係る冷却板を概略的に示した平面図である。 実施の形態3に係る冷却板を概略的に示した平面図である。 実施の形態4に係る冷却板を概略的に示した平面図である。 複数の冷却部に分断された冷却板を概略的に示した平面図である。
[本発明の実施形態の説明]
最初に本発明の実施態様を列記して説明する。
(1)本発明の一態様に係る超電導マグネット(91)は、巻回された超電導線材を有する超電導コイル(11)と、超電導コイルの巻軸(Aw)の方向に沿って超電導コイルとともに並べられ、かつ超電導コイルに熱的に接触した冷却板(31)とを備える。冷却板(31)には、超電導コイル(11)の巻軸からの距離が異なり、かつ巻軸を中心とする周方向に沿った複数の第1のスリット(41a〜41f)が形成されている。複数の第1のスリット(41a〜41f)のうちの外周側に位置するスリットの径方向のピッチ(P2)よりも、複数の第1のスリット(41a〜41f)のうちの内周側に位置するスリットの径方向のピッチ(P1)が小さい。
上記構成によれば、超電導コイルの冷却効率の低下を抑えつつ渦電流損失を低減することができる。超電導コイルによって発生した磁場によって冷却板に渦電流が発生する。冷却板に複数のスリットを形成することによって、渦電流損失を低減することができる。巻軸に近い領域では、超電導コイルによって発生した磁界が強い。複数の第1のスリットのうちの内周側に位置するスリットは密に配置される。磁界の強い部分に、スリットを密に配置することにより、渦電流損失を低減する効果が大きくなる。一方、複数の第1のスリットのうちの外周側に位置するスリットは疎に配置される。磁界の弱い部分では渦電流が小さくなるため、スリットが疎に配置されていても、渦電流損を低減する効果を得ることができる。したがって、渦電流損失を低減できる。
内周側に位置するスリットのピッチを、外周側に位置するスリットのピッチよりも小さくすることで、渦電流損失の低減にとって適切な数のスリットを冷却板に形成することができる。したがって、超電導コイルの冷却効率が下がることを抑えることができる。
「周」とは、たとえば円周であるがこれに限定されない。「周」の少なくとも一部に直線(線分)が含まれていてもよい。
「内周」および「外周」との用語は、複数のスリットの相対的な配置を意味する。したがって「内周」と「外周」との境界は特に限定されない。
「複数の第1のスリットのうちの外周側に位置するスリットのピッチ」とは、実際に冷却板に形成された2つのスリットの間隔(たとえば最も外側のスリットと、そのスリットの隣(内周側)に位置するスリットとの間隔)であってもよい。冷却板の外縁と複数の第1のスリットのうちの最も外側のスリットとの間の間隔も「外周側に位置するスリットのピッチ」に含めることができる。この場合、冷却板に形成された2つのスリットの間隔と、冷却板の外縁と最も外側のスリットとの間の間隔とのうちの大きいほうを「複数の第1のスリットのうちの外周側に位置するスリットのピッチ」としてもよい。
(2)好ましくは、冷却板(31)には、周方向と交差する方向に沿った第2のスリット(42)がさらに形成されている。
上記構成によれば、周方向と交差する方向(たとえば径方向)に沿った第2のスリットが冷却板に形成される。複数の第1のスリットおよび第2のスリットによって、渦電流損失をさらに低減することができる。なお、第2のスリットは、複数の第1のスリットの少なくとも1つと交差してもよく、複数の第1のスリットのいずれにも交差していなくてもよい。
(3)好ましくは、複数の第1のスリットのうちの超電導コイル(11)の巻軸から最も離れたスリット(41e)は、巻軸からの距離と超電導コイル(11)によって生じる磁場の強度との関係において、磁場の符号が反転する領域(50)よりも巻軸に近い側に形成される。
上記構成によれば、冷却効率の低下を抑えることができる。超電導コイルによって発生した磁場は、冷却板の表面のある領域において符号が反転する。その領域の近傍では、発生する渦電流も逆向きとなる。当該領域近傍にスリットを形成しないことで、逆向きの渦電流が互いに打ち消し合うので渦電流損失を小さくすることができ、かつ冷却板の冷却効率の低下を抑えることができる。
(4)好ましくは、内周側に位置するスリットの径方向のピッチは、超電導コイル(11)の巻軸に近いほど小さい。
上記構成によれば、磁場の強度が大きい領域に、スリットが密に配置される。これにより渦電流損失をより低減できる。
(5)好ましくは、複数の第1のスリット(41a〜41f)の各々は、対向する第1および第2の端部を有する。冷却板(31)には、第1および第2の端部の間を通るように第3のスリット(43)が形成される。
上記構成によれば、渦電流損失をさらに低減することができる。
(6)好ましくは、冷却板(31)は、超電導コイル(11)の巻軸の方向から見て超電導コイル(11)と重なり、かつ複数の第1のスリット(41a〜41f)が形成された第1の部分(31a)と、第1の部分(31a)に接続され、かつ、超電導コイル(11)の巻軸の方向から見て超電導コイルと重ならないように配置された第2の部分(31b)とを含む。第1の部分の電気抵抗率は、第2の部分の電気抵抗率よりも大きい。
上記構成によれば、渦電流損失を効果的に低減できる。超電導コイルによって発生した磁場により、主に第1の部分に渦電流損失が生じる。第1の部分にはスリットが形成されているため、渦電流損失を低減することができる。冷却板の第1の部分の電気抵抗率は、冷却板の第2の部分の電気抵抗率よりも大きい。電気抵抗率が大きいほど渦電流損失を小さくすることができる。
(7)好ましくは、超電導機器は、上述の(1)〜(6)のいずれかの超電導マグネットを備える。
上記構成によれば、超電導コイルの冷却効率の低下を抑えつつ超電導マグネットの渦電流損失を低減可能な超電導機器を提供することができる。
[本発明の実施形態の詳細]
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰返さない。
図1は、本発明の1つの実施の形態に係る超電導機器の全体構成を概略的に示す断面図である。図1に示されるように、超電導機器100は、超電導コイルを冷凍機で冷却する冷凍機冷却型の超電導機器である。超電導機器100は、超電導コイル体91と、断熱容器111と、冷凍機121と、ホース122と、コンプレッサ123と、ケーブル131と、電源132とを備える。
超電導コイル体91は、本発明の実施の形態に係る超電導マグネットの主要な部分である。断熱容器111は、超電導コイル体91を収容する。図1に示された構成では、磁場印加領域SCが断熱容器111内に設けられている。
図2は、図1における超電導コイル体91の構成を概略的に示す図である。図2を参照して、超電導コイル体91は、コイル部10と、フランジ14a,14bと、固定部材15と、冷却ヘッド20と、伝熱部30と、芯部81とを含む。
コイル部10は、超電導線材が巻回されることによって形成されており、磁束MFを発生するためのものである。コイル部10は、複数のダブルパンケーキコイル11を含む。軸方向Aaは、ダブルパンケーキコイル11の巻軸Awの方向に対応するとともに、ダブルパンケーキコイル11の積層方向に対応する。径方向Arは当該積層方向に垂直な方向(ダブルパンケーキコイル11の中心から外周に向かう方向)に対応する。
冷却ヘッド20は、コイル部10を冷却するためのものである。冷却ヘッド20は、冷却可能な端部21と、端部21および冷凍機121(図1)の間を繋ぐ接続部22とを含む。
伝熱部30は、複数の冷却板31からなる冷却板群と、固定具32とを含む。図3は、超電導コイル体91における冷却板31の構成を示す平面模式図である。
図2および図3に示されるように、複数の冷却板31の各々はコイル部10に取り付けられている。固定具32は冷却ヘッド20の端部に取り付けられている。固定具32は冷却板群を把持している。冷却板群のうち固定具32に把持されている部分において、複数の冷却板31は互いに直接積層されている。このような構造によって、伝熱部30はコイル部10および冷却ヘッド20を互いに繋いでいる。
コイル部10と、冷却板群のコイル部10に取り付けられた部分とは、冷却板31とダブルパンケーキコイル11とが交互に積層された構成を有している。したがって、冷却板31は、ダブルパンケーキコイル11の巻軸Awの方向に沿ってダブルパンケーキコイル11とともに並べられ、かつダブルパンケーキコイル11に熱的に接続される。冷却板31の材料は、熱伝導率および可撓性が大きい材料が好ましく、たとえばアルミニウム(Al)または銅(Cu)である。Al(またはCu)の純度は99.9%以上が好ましい。
冷却板31は、第1の部分31aと第2の部分31bとを有する。第1の部分31aは、円環状(ドーナツ状)の形状を有する。巻軸Awの方向から見て、第1の部分31aは、ダブルパンケーキコイル11と重なる。なお、図3では、ダブルパンケーキコイル11と冷却板31との両方を示すために、ダブルパンケーキコイル11が冷却板31の第1の部分31aよりも小さく描かれている。しかし、ダブルパンケーキコイル11の寸法はこのように限定されるものではない。以下に説明する図においても同様である。
冷却板31の第2の部分31bは、第1の部分31aと接続されるとともに、固定具32を介して冷却ヘッド20に熱的に接続される。これにより第2の部分31bは、冷凍機121に熱的に接続される。第2の部分31bは、巻軸Awの方向から見て、ダブルパンケーキコイル11とは重ならないように配置される。第2の部分31bは、固定具32まで延びることができるように、折曲部FDを有してもよい。
固定具32は、部材32a,32bと、ねじ34a,34bとを含む。部材32aおよび32bの間の隙間に冷却板群が挟まれており、かつ、ねじ34aで締め付けることによって、冷却板群が固定具32に把持されている。すなわち、複数の冷却板31がともに固定具32に把持されている。ねじ34bは、部材32a,32bの各々が冷却ヘッド20の端部21の側面を締め付けることができるように設けられている。これにより固定具32は冷却ヘッド20の端部21に取り付けられている。
フランジ14a,14bは、コイル部10の軸方向Aaにおける両端部にそれぞれ配置されている。フランジ14a,14bは、例えば真鍮またはSUS(Steel Use Stainless)等の金属材料から構成される。フランジ14a,14bの各々は、ダブルパンケーキコイル11の平面形状より大きいサイズであって、たとえば円形状の平面形状を有していてもよい。フランジ14a,14bは、固定部材15により、コイル部10の上端面および下端面を挟んだ状態で固定されている。
具体的には、固定部材15は、連結用ボルト15aおよびナット15bを含む。フランジ14a,14bの各々にはたとえば外周に沿って複数の貫通孔が形成されている。このフランジ14aの貫通孔とフランジ14bの貫通孔とに連結用ボルト15aが挿入された状態となっている。連結用ボルト15aの先端部には、連結用ボルト15aが貫通孔から抜けないようにするためのナット15bが接続固定されている。ナット15bの締め付け圧力を受けてフランジ14aからコイル部10の上端面に対して面圧が作用するとともに、フランジ14bからコイル部10の下端面に対して面圧が作用する。このようにして、コイル部10は冷却板31とともにフランジ14aおよび14bに把持されている。
図4は、図2のダブルパンケーキコイル11の構成を概略的に示す斜視図である。図4を参照して、ダブルパンケーキコイル11は、互いに積層されたパンケーキコイル12a,12bを含む。パンケーキコイル12aにおける超電導線材の巻回し方向Waと、パンケーキコイル12bにおける超電導線材の巻回し方向Wbとは互いに逆である。パンケーキコイル12aの内周側に位置する超電導線材の端部ECiと、パンケーキコイル12bの内周側に位置する超電導線材の端部ECiとは、互いに電気的に接続されている。これにより、パンケーキコイル12aの外周側に位置する端部ECoと、パンケーキコイル12bの外周側に位置する端部ECoとの間で、パンケーキコイル12a,12bは互いに直列に接続されている。
複数のダブルパンケーキコイル11のうち、互いに隣り合うものの各々の端部ECoは互いに電気的に接続されている。これにより、複数のダブルパンケーキコイル11は互いに直列に接続されている。
ダブルパンケーキコイル11から発生した磁場の変動によって、冷却板31には渦電流が発生する。本実施の形態では、スリットが冷却板31に形成される。これにより渦電流による損失を低減することができる。一方で、冷却板31に形成されたスリットによって、ダブルパンケーキコイル11に接触する冷却板31の部分が減少する。接触する部分の減少は冷却効率の低下をもたらす可能性がある。
本発明の実施の形態では、ダブルパンケーキコイル11から発生した磁場の強度を考慮した位置にスリットが形成される。これにより、冷却効率の低下を抑えながら、渦電流損失を低減することができる。以下に本発明の各実施の形態について詳細に説明する。
(実施の形態1)
図5は、実施の形態1に係る冷却板を概略的に示した平面図である。図5を参照して、スリット41a〜41f(第1のスリット)およびスリット42(第2のスリット)が冷却板31に形成される。スリット41a〜41fは、ダブルパンケーキコイル11の巻軸Awからの距離が異なり、かつ巻軸Awを中心とする周方向に沿って形成されている。この実施の形態では、スリット41a〜41fの各々は、円弧状に形成されている。しかし、スリット41a〜41fは「周状」に形成されていればよい。言い換えると、スリット41a〜41fは、巻軸Awを囲むように形成されていればよい。たとえばスリット41a〜41fの各々の少なくとも一部が直線状であってもよい。
図5には、第1のスリットの数が6である例が示されている。しかし本発明の実施の形態では、第1のスリットの数は、渦電流損失の低減および冷却効率の観点から定められる。したがって図5および以下に説明する図面における第1のスリットの数は一例である。
スリット41a,41bは、スリット41e,41fよりも内周側に位置する。ピッチP1は、スリット41a,41bの径方向Arのピッチ(間隔)である。ピッチP2は、スリット41e,41fの径方向Arのピッチである。ピッチP1はピッチP2よりも小さい(P1<P2)。言い換えると、内周側のスリットは密に配置され、外周側のスリットは疎に配置される。
巻軸Awに近い領域では、ダブルパンケーキコイル11によって発生する磁場が強い。実施の形態1によれば、冷却板31のうち磁界の強い部分にはスリットが密に配置される。このため渦電流損失を低減する効果を高めることができる。
スリット42は、周方向と交差する方向に沿って形成されている。この実施の形態では、スリット42は、径方向Arに沿って形成される。さらにスリット42は、スリット41a〜41fに交差する。すなわちスリット41a〜41fの各々は、スリット42によって分断される。スリット42によって、渦電流損失をさらに低減することができる。
本発明の実施の形態では、内周側に配置されたスリットのピッチよりも、そのスリットの外側に配置されたスリットのピッチが大きければよい。つまり、少なくとも2か所において上記の関係が成立すればよい。内周側から外周側に向かうにしたがって複数の第1のスリットのピッチが次第に大きくなってもよい。あるいは、スリットのピッチが不連続に(ステップ状に)変化してもよい。これらのスリットの配置は、いずれも渦電流損失を低減しつつ、超電導コイル(ダブルパンケーキコイル11)の冷却効率の低下を抑えることができる。
本発明の実施の形態では「スリットの径方向のピッチ」は、2つのスリットの間の間隔に限定されない。冷却板31の第1の部分31aの内周端縁31cと、内周端縁31cに最も近いスリット(すなわちスリット41a)との間の距離も「内周側のスリットのピッチ」に含めることができる。同じく、冷却板31の第1の部分31aの外周端縁31dと、外周端縁31dに最も近いスリット(すなわちスリット41f)との間の距離も「外周側のスリットのピッチ」に含めることができる。したがって、図6に示されるようにスリットが配置されてもよい。
図6において、内周側のスリットのピッチP3は、スリット41aと、冷却板31の第1の部分31aの内周端縁31cとの間の径方向の間隔である。外周側のスリットのピッチP4は、スリット41d(最も外側のスリット)と、冷却板31の第1の部分31aの外周端縁31dとの間の径方向の間隔である。ピッチP3はピッチP4よりも小さい(P3<P4)。なお、スリット41aとスリット41bとの間の間隔、スリット41bとスリット41cとの間の間隔、スリット41cとスリット41dとの間の間隔は、ピッチP3に等しくてもよく、次第に大きくなってもよい。
以上のように実施の形態1によれば、冷却板31の適切な位置(内周側)に、スリットが形成されることによって渦電流損失を低減することができる。さらに実施の形態1によれば、スリットの数を少なくすることができるので、冷却効率の低下を抑えることができる。
(実施の形態2)
図7は、実施の形態2に係る冷却板を概略的に示した平面図である。図7に示されるように、スリット41a〜41eは、破線で示した境界50よりも内周側に配置される。境界50は、巻軸Awの方向の磁場(軸方向磁場)が0となる位置を示す。軸方向磁場は、巻軸Awからの距離に応じて変化する。このため境界50よりも内側と境界50よりも外側とでは磁場の符号が反転する。
実施の形態1と同様に、スリット41a〜41eが巻軸Awを中心とする周方向に沿って形成される。内周側のスリットの径方向ArのピッチP3は、外周側のスリットの径方向ArのピッチP5よりも小さい(P3<P5)。なお、ピッチP5は、最も外周側に位置するスリット41eと、冷却板31の第1の部分31aの外周端縁31dとの間の距離に相当する。
境界50の近傍の領域では、磁場の符号が反転し、発生する渦電流も逆向きとなる。このため境界50の近傍の領域では、スリットを形成しないことで、逆向きの渦電流が互いに打ち消し合い、渦電流損失を小さくすることができる。
実施の形態2では、磁場の符号が反転する領域よりも超電導コイル(ダブルパンケーキコイル11)の巻軸Awに近い側に複数の第1のスリット(41a〜41e)が配置される。実施の形態1と同じく、実施の形態2では、スリットを形成する磁場の強度の大きい部分にスリットが密に配置されるので、渦電流損失を低減する効果を高めることができる。一方、磁場の符号が反転する領域では、第1のスリットが形成されない。これにより渦電流損失を小さくすることができ、かつ冷却効率の低下を抑えることができる。
(実施の形態3)
図8は、実施の形態3に係る冷却板を概略的に示した平面図である。図8に示されるように、冷却板31には、スリット41a〜41f(複数の第1のスリット)およびスリット42(第2のスリット)に加えてスリット43(第3のスリット)が形成される。この点において、実施の形態3は実施の形態1および実施の形態2と異なる。実施の形態3に係る冷却板31の構成は、図8に示されるように限定されるものではない。実施の形態1および実施の形態2に係る冷却板にスリット43を追加することによって、実施の形態3に係る冷却板を実現できる。
スリット41a〜41fの各々は、対向する2つの端部(開放端)を有する。領域51は、スリット41a〜41fの各々の2つの端部によって挟まれた領域である。スリット43は、領域51に形成される。したがって、スリット41a〜41fの各々の2つの端部の間を通るようにスリット43が形成される。具体的には、スリット43は、巻軸Awに対して、スリット42とは反対側に形成される。
スリット41a〜41fのうちの少なくとも1つが閉じている場合には、そのスリットによって冷却板31の第1の部分31aが分断される。第2の部分31bにつながっていない部分は、ダブルパンケーキコイル11を冷却できない。したがって、スリット41a〜41fの各々は、対向する2つの端部(開放端)を有する。これにより、冷却板31の第1の部分31aは、第2の部分31bにつながる領域51が生じる。
領域51には渦電流損失が生じうる。スリット43によって、領域51に生じる渦電流損失を低減することができる。したがって実施の形態3によれば、実施の形態1および実施の形態2よりも渦電流損失をさらに低減することができる。
(実施の形態4)
図9は、実施の形態4に係る冷却板を概略的に示した平面図である。図9に示されるように、実施の形態4では、冷却板31の第1の部分31aおよび第2の部分31bは、電気抵抗率が異なる材料によって形成される。具体的には、第1の部分31aの電気抵抗率は、第2の部分31bの電気抵抗率よりも高い。より詳細には、第1の部分31aのRRR(Residual Resistivity Ratio:残留抵抗比)は、第2の部分31bのRRRよりも小さい。
たとえば第1の部分31aの材質は、純度99.99%(4N)のアルミニウムであり、第2の部分31bの材質は、純度99.999%(5N)のアルミニウムである。金属の純度が高いほど電気抵抗率は小さい。したがって第1の部分31aの電気抵抗率は、第2の部分31bの電気抵抗率よりも高い。なお、純度99.99%のアルミニウムのRRRは102オーダーであり、純度99.999%のアルミニウムのRRRは103オーダーである。
第1の部分31aと第2の部分31bとの間で熱の伝達が可能であれば、第1の部分31aと第2の部分31bとを接続するための方法は特に限定されない。たとえば圧着、ネジによる固定などの公知の手段を第1の部分31aと第2の部分31bとの接続に適用できる。ただし、第1の部分31aと第2の部分31bとが接続される部分における熱抵抗はできるだけ小さいことが好ましい。
第1の部分31aと第2の部分31bとで電気抵抗率を異ならせる理由は次の通りである。金属板における渦電流損失は、以下の式によって表すことができる(Yukikazu Iwasa著、「Case Studies in Superconducting Magnets: Design and Operational Issues」、第2版、Springer、p.65を参照)。
P=(bωB/24ρ
ここで、Pは、渦電流損失であり、bは、磁束が貫通する金属板(本実施の形態では冷却板31)の幅であり、ωは角周波数であり、Bは金属板を垂直に貫く磁束密度の最大値であり、ρは金属板の電気抵抗率である。
すなわち渦電流損失は、金属板の幅bの二乗、角周波数ωの二乗、および最大磁束密度の二乗に比例し、金属板の電気抵抗率ρに反比例する。たとえばダブルパンケーキコイル11によって生じる磁場を強くする場合には最大磁束密度Bmが大きくなるため、冷却板31の渦電流損失が大きくなりやすい。同じく、コイルの励磁速度を上げる場合にも角周波数ωが大きくなるため、冷却板31の渦電流損失が大きくなりやすい。
冷却板31の第1の部分31aには、ダブルパンケーキコイル11から生じる磁場によって渦電流が発生する。実施の形態1〜3と同じく、冷却板31の第1の部分31aにはスリットが形成される。これにより冷却板の幅を小さくすることができるため、渦電流損失を低減することができる。電気抵抗率が高い材質を第1の部分31aに用いることにより、渦電流損失をより低減できる。
一方、冷却板31の第2の部分31bは、冷却板31の第1の部分31aと冷凍機とを熱的に接続するための部分である。金属の場合、一般に、電気伝導率が高い(電気抵抗率が低い)ほど熱伝導率は高い。したがって第2の部分31bの熱伝導率は第1の部分31aの熱伝導率よりも高い。したがってコイルの冷却効率の低下を抑えることができる。
なお、実施の形態1から実施の形態3に係る任意の冷却板において、第1の部分31aの電気抵抗率を第2の部分31bの電気抵抗率よりも高くすることができる。すなわち実施の形態4を実施の形態1〜3の各々と組み合わせることができる。実施の形態4に係る冷却板におけるスリットの配置については、実施の形態1〜3でのスリットの配置を適用することができる。
以上のように実施の形態4によれば、冷却効率の低下を抑えながら渦電流損失を低減することができる。
本発明の実施の形態に係る超電導マグネットは、以下に付記する特徴を含む。
(付記1)
冷却板31の第1の部分31aの電気抵抗率が、第2の部分31bの電気抵抗率よりも高ければよい。このような特徴を有する超電導マグネットは、以下のように表現できる。
「巻回された超電導線材を有する超電導コイルと、
前記超電導コイルの巻軸の方向に沿って前記超電導コイルとともに並べられ、かつ前記超電導コイルに熱的に接触した冷却板とを備え、
前記冷却板は、前記超電導コイルの前記巻軸の方向から見て前記超電導コイルと重なる第1の部分と、前記第1の部分に接続され、かつ、前記超電導コイルの前記巻軸の方向から見て前記超電導コイルと重ならないように配置された第2の部分とを含み、
前記第1の部分には、前記超電導コイルの前記巻軸からの距離が異なり、かつ前記巻軸を中心とする周方向に沿った複数の第1のスリットが形成され、
前記第1の部分の電気抵抗率は、前記第2の部分の電気抵抗率よりも大きい、超電導マグネット。」
(付記2)
実施の形態3では、スリット43は、冷却板31(第1の部分31a)の内周端縁31cから、冷却板31の第2の部分31bの途中まで延びる。しかし、図10に示されるように、スリット43は、冷却板31の第2の部分31bを分断するように形成されてもよい。すなわち、冷却板31は、2つの冷却部35A,35Bからなる。冷却部35A,35Bの各々の第2の部分35bは、1つの冷凍機に熱的に接続されてもよい。あるいは、冷却部35Aと、冷却部35Bとが別々の冷凍機に熱的に接続されてもよい。
冷却板31は、図10に示されるように2つの冷却部に分断可能と限定されるものではない。冷却板31は3つ以上の冷却部に分断可能であってもよい(3つ以上の冷却部によって冷却板31が構成されてもよい)。このような特徴を有する超電導マグネットは、以下のように表現できる。
「巻回された超電導線材を有する超電導コイルと、
前記超電導コイルの巻軸の方向に沿って前記超電導コイルとともに並べられ、かつ前記超電導コイルに熱的に接触した冷却板とを備え、
前記冷却板には、前記超電導コイルの前記巻軸からの距離が異なり、かつ前記巻軸を中心とする周方向に沿った複数の第1のスリットが形成され、
前記冷却板は、前記周方向と交差する方向に沿って複数の冷却部に分断されている、超電導マグネット。」
なお、付記1に記載された超電導マグネットは、「前記超電導コイルの前記巻軸からの距離が異なり、かつ前記巻軸を中心とする周方向に沿った複数の第1のスリット」が形成されていてもよい。この場合、付記1に記載された超電導マグネットは、複数の第1のスリットのうちの外周側に位置するスリットの径方向のピッチよりも、前記複数の第1のスリットのうちの内周側に位置するスリットの径方向のピッチが小さい」という構成を備えていてもよい。付記2に記載された超電導マグネットの複数の第1のスリットについても同様である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した実施の形態ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明は、超電導コイルを冷凍機を用いて冷却する超電導機器に有利に適用される。
10 コイル部
11 ダブルパンケーキコイル
12a,12b パンケーキコイル
14a,14b フランジ
15 固定部材
15a 連結用ボルト
15b ナット
20 冷却ヘッド
21,ECi,ECo 端部
22 接続部
30 伝熱部
31 冷却板
31a 第1の部分(冷却板)
31b 第2の部分(冷却板)
31c 内周端縁(冷却板)
31d 外周端縁(冷却板)
32 固定具
32a,32b 部材
34a,34b ねじ
35A,35B 冷却部
41a〜41f,42,43 スリット
50 境界
51 領域
81 芯部
91 超電導コイル体
100 超電導機器
111 断熱容器
121 冷凍機
122 ホース
123 コンプレッサ
131 ケーブル
132 電源
Aa 軸方向
Ar 径方向
Aw 巻軸
FD 折曲部
MF 磁束
P1〜P5 ピッチ
SC 磁場印加領域
Wa,Wb 巻回し方向

Claims (7)

  1. 巻回された超電導線材を有する超電導コイルと、
    前記超電導コイルの巻軸の方向に沿って前記超電導コイルとともに並べられ、かつ前記超電導コイルに熱的に接触した冷却板とを備え、
    前記冷却板には、前記超電導コイルの前記巻軸からの距離が異なり、かつ前記巻軸を中心とする周方向に沿った複数の第1のスリットが形成されており、
    前記複数の第1のスリットのうちの外周側に位置するスリットの径方向のピッチよりも、前記複数の第1のスリットのうちの内周側に位置するスリットの径方向のピッチが小さい、超電導マグネット。
  2. 前記冷却板には、前記周方向と交差する方向に沿った第2のスリットがさらに形成されている、請求項1に記載の超電導マグネット。
  3. 前記複数の第1のスリットのうちの前記超電導コイルの前記巻軸から最も離れたスリットは、前記巻軸からの距離と前記超電導コイルによって生じる磁場の強度との関係において、前記磁場の符号が反転する領域よりも前記巻軸に近い側に形成される、請求項1または請求項2に記載の超電導マグネット。
  4. 前記内周側に位置する前記スリットの前記径方向の前記ピッチは、前記超電導コイルの前記巻軸に近いほど小さい、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の超電導マグネット。
  5. 前記複数の第1のスリットの各々は、対向する第1および第2の端部を有し、
    前記冷却板には、前記第1および第2の端部の間を通るように第3のスリットが形成される、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の超電導マグネット。
  6. 前記冷却板は、
    前記超電導コイルの前記巻軸の方向から見て前記超電導コイルと重なり、かつ前記複数の第1のスリットが形成された第1の部分と、
    前記第1の部分に接続され、かつ、前記超電導コイルの前記巻軸の方向から見て前記超電導コイルと重ならないように配置された第2の部分とを含み、
    前記第1の部分の電気抵抗率は、前記第2の部分の電気抵抗率よりも大きい、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の超電導マグネット。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の超電導マグネットを備える、超電導機器。
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