JP6375730B2 - 表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、表示装置に関する。
従来、帯電粒子の電気泳動を利用した表示装置が知られている。この表示装置は、給電を断っても電気泳動により分散した帯電粒子の分散状態を保持するため、帯電粒子を電気泳動させ表示領域に表示させた情報は、給電を断っても保持される。これに関連し、電気泳動を行うために電圧を印加するのに用いる共通電極部と画素電極部とを備えた情報表示パネルが、表示制御部に対して着脱可能である情報表示装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−92627号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、共通電極部を備えた基板を、画素電極部を備えた基板から取り外すことができない。このような情報表示パネルでは、画素電極部を情報表示パネルに備える必要があり、利便性が低下する場合があった。
本発明の目的は、このような事情を考慮してなされたものであり、利便性を向上させた表示装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、第1基板と、第1電極部と、電気泳動により分散媒中を移動する有色の帯電粒子と、前記電気泳動が発生しない場合に前記帯電粒子の配置を保持する前記分散媒とが収容された部材と、対面する層と密着し、または前記対面する層から取り外し可能な第2基板と、が順に積層され、前記第1基板および前記第1電極部と、前記第2基板とのうち少なくとも一方が透明である表示部と、対面する前記第2基板と密着し、または前記第2基板から取り外し可能な第2電極部保護層と、第2電極部と、が順に積層された駆動部と、を備える表示装置であって、前記第2基板と前記第2電極部保護層とが同一の材質でなる表示装置である。
また、本発明の一態様において、前記第2基板と前記第2電極部保護層とが密着した状態で前記駆動部が前記第1電極部に電圧を印加すると共に、前記第2電極部のうち表示内容に応じた電圧印加をした場合には、前記電圧印加により発生した電界に応じて前記帯電粒子が電気泳動することにより所定の位置に移動し、前記電圧を印加しない状態で前記第2電極部保護層と前記第2基板との密着を解除した場合には、前記帯電粒子が前記所定の位置に配置された状態を保持するものとしてもよい。
本発明の一態様は、第1基板と、第1電極部と、電気泳動により分散媒中を移動する有色の帯電粒子と、前記電気泳動が発生しない場合に前記帯電粒子の配置を保持する前記分散媒とが収容された部材と、第2基板と、対面する層と密着し、または前記対面する層から取り外し可能な第2基板保護層と、が順に積層され、前記第1基板および前記第1電極部と、前記第2基板および第2基板保護層とのうち少なくとも一方が透明である表示部と、対面する前記第2基板保護層と密着し、または前記第2基板保護層から取り外し可能な第2電極部保護層と、第2電極部と、が順に積層された駆動部と、を備える表示装置であって、前記第2基板保護層と前記第2電極部保護層とが同一の材質でなる表示装置である。
また、本発明の態様は、前記第2電極部保護層と前記第2基板保護層とが密着した状態で前記駆動部が前記第1電極部に電圧を印加すると共に、前記第2電極部のうち表示内容に応じた電圧印加をした場合には、前記電圧の印加により発生した電界に応じて前記帯電粒子が電気泳動することにより所定の位置に移動し、前記電圧を印加しない状態で前記第2電極部保護層と前記第2基板保護層との密着を解除した場合には、前記帯電粒子が前記所定の位置に配置された状態を保持するものとしてもよい。
また、本発明の一態様は、第1基板と、第1電極部と、電気泳動により分散媒中を移動する有色の帯電粒子と、前記電気泳動が発生しない場合に前記帯電粒子の配置を保持する前記分散媒とが収容された部材と、対面する層と密着し、または前記対面する層から取り外し可能な第2基板と、が順に積層され、前記第1基板および前記第1電極部と、前記第2基板とのうち少なくとも一方が透明である表示部と、対面する前記第2基板と密着し、または前記第2基板から取り外し可能な第2電極部保護層と、第2電極部と、が順に積層された駆動部と、を備える表示装置であって、前記第2基板の前記第2電極部保護層と対面する面と、前記第2電極部保護層の前記第2基板と対面する面とのうち少なくとも一方の表面粗さは、1nm以上〜1000nm以下である、表示装置である。
また、本発明の一態様は、前記第2基板と、前記第2電極部保護層とのうち少なくとも一方の剥離強度は、0N/25mmを超え、1N/25mm以下であるものとしてもよい。
また、本発明の一態様は、前記第2基板と、前記第2電極部保護層とのうち少なくとも一方の材質は、ウレタン樹脂またはシリコーン樹脂であるものとしてもよい。
また、本発明の一態様は、第1基板と、第1電極部と、電気泳動により分散媒中を移動する有色の帯電粒子と、前記電気泳動が発生しない場合に前記帯電粒子の配置を保持する前記分散媒とが収容された部材と、第2基板と、対面する層と密着し、または前記対面する層から取り外し可能な第2基板保護層と、が順に積層され、前記第1基板および前記第1電極部と、前記第2基板および第2基板保護層とのうち少なくとも一方が透明である表示部と、対面する前記第2基板保護層と密着し、または前記第2基板保護層から取り外し可能な第2電極部保護層と、第2電極部と、が順に積層された駆動部と、を備える表示装置であって、前記第2基板保護層の前記第2電極部保護層と対面する面と、前記第2電極部保護層の前記第2基板保護層と対面する面とのうち少なくとも一方の表面粗さは、1nm以上〜1000nm以下である、表示装置である。
また、本発明の一態様は、前記第2基板保護層と、前記第2電極部保護層とのうち少なくとも一方の剥離強度は、0N/25mmを超え、1N/25mm以下であるものとしてもよい。
また、本発明の一態様は、前記第2基板保護層と、前記第2電極部保護層とのうち少なくとも一方の材質は、ウレタン樹脂またはシリコーン樹脂であるものとしてもよい。
また、本発明の一態様は、前記表示部は、前記駆動部から取り外した状態で可撓性を有するものとしてもよい。
また、本発明の一態様は、前記部材に代え、対向する前記第1電極部と前記第2基板との間に隔壁を設け、前記第1電極部と、前記第2基板と、前記隔壁とにより形成された領域に、電気泳動により分散媒中を移動する有色の帯電粒子と、前記電気泳動が発生しない場合に前記帯電粒子の配置を保持する前記分散媒とが収容されたものとしてもよい。
本発明の一態様によれば、第2電極部保護層と第2基板とが密着することができるので、発生させた電界により、電気泳動で帯電粒子を所定の位置に移動させることができる。また、第2電極部保護層と第2基板との密着を解除した場合には、帯電粒子が所定の位置に配置された状態を保持することができる。さらに、本発明の一態様によれば、第2電極部保護層と、第2基板との少なくとも一方は、第2電極部保護層と第2基板とを密着させ、表示部を駆動部から取り外すときにおける帯電を抑制することができるので、帯電粒子が所定の位置に配置された状態を保持することができる。これにより、第2電極部を、表示部ごとに備える必要がないため、薄型化、軽量化、可撓性を実現することができる。また、表示部が第2電極部を備える必要がないので、表示部を複数枚使用する場合であっても駆動部は一つでよいため、全体のコストを抑えることができる。この結果、本発明の一態様によれば、利便性を向上させた表示装置1を提供することをことができる。
本発明の他の態様によれば、第2電極部保護層と第2基板保護層とが密着することができるので、発生させた電界により、電気泳動で帯電粒子を所定の位置に移動させることができる。また、第2電極部保護層と第2基板保護層との密着を解除した場合には、帯電粒子が所定の位置に配置された状態を保持することができる。さらに、本発明の一態様によれば、第2電極部保護層と、第2基板保護層との少なくとも一方は、第2電極部保護層と第2基板保護層とを密着させ、表示部を駆動部から取り外すときにおける帯電を抑制することができるので、帯電粒子が所定の位置に配置された状態を保持することができる。これにより、第2電極部を、表示部ごとに備える必要がないため、薄型化、軽量化、可撓性を実現することができる。また、表示部が第2電極部を備える必要がないので、表示部を複数枚使用する場合であっても駆動部は一つでよいため、全体のコストを抑えることができる。この結果、本発明の一態様によれば、利便性を向上させた表示装置を提供することをことができる
表示装置システムの構成を示す図。 表示装置1の側面図。 表示装置1の分解斜視図。 表示装置1の上面図。 第1実施形態の表示装置1の断面図。 第2実施形態の表示装置61の断面図。 第3実施形態の表示装置71の断面図。 第4実施形態の表示装置81の断面図。 第5実施形態の表示装置91の断面図。 第6実施形態の表示装置151の断面図。
(第1実施形態)
以下、本発明の実施形態に係る表示装置1について、添付図面を参照しながら説明する。
図1は、表示装置システムの構成を示す図である。本実施形態の表示装置システムは、例えば、電気的に書き換え可能な、いわゆる電子ペーパーを実現するシステムである。表示装置システムは、表示装置1と、制御装置(制御部)5とを備える。表示装置1と、制御装置5とは、例えば、専用線などで接続され、通信可能である。表示装置1は、利用者Uによる制御装置5の操作に基づき、制御装置5から出力された信号により制御される。また、表示装置1は、制御装置5より出力された信号に基づく画像や文字等の各種情報を表示する。なお、本実施形態では、制御装置5を駆動部30と別体としているが、制御装置5を、駆動部30に備えてもよい。
図2は、表示装置1の側面図である。表示装置1は、表示部10と、駆動部30とを備えている。表示部10は、表示部接続端子11を備えている。また、駆動部30は、駆動部接続端子31を備えている。図2の上側は、表示部10が駆動部30に装着された状態を示す図である。この状態では、表示部接続端子11と駆動部接続端子31とが電気的に接続される。図2の下側は、表示部10が駆動部30から取り外された状態を示す図である。この状態では、表示部接続端子11と駆動部接続端子31との電気的な接続は解除される。なお、表示部接続端子11と駆動部接続端子31とは、図2のように、表示部10が駆動部30に装着された場合に、互いが接触することにより電気的に接続可能な配置であればよく、図示した配置に限定されない。また、表示部接続端子11と、駆動部接続端子31とは、表示部10、駆動部30それぞれの側の電位差を調整し、表示平面内の各座標の画素毎に印加すべき電圧を定めることできれば良いため、その構成によっては表示部接続端子11と駆動部接続端子31との位置合わせは必ずしも必須ではない。また或いは、いずれか一方の接続端子のみを有する表示装置1であってもよい。
図3は、表示装置1の分解斜視図である。図3では、表示部接続端子11と駆動部接続端子31との図示を省略している。表示部10は、第1基板14と、第1電極部16と、部材18と、第2基板20とが、この順に積層されている。
第1基板14は、例えば、透明なガラスや樹脂などで形成される。また、第1基板は、例えば、絶縁性の材料で構成される。第1基板14を構成する樹脂材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリカーボネイト(PC)などが挙げられる。なお、第1基板14は、例えば、可撓性のあるフィルム状またはシート状の樹脂基板によって形成されてもよい。
第1電極部16は、表示部接続端子11と電気的に接続されている。第1電極部16は、例えば、全面を同一の電位とする共通電極である。第1電極部16は、例えば、透明電極層(ITO膜)などの導電性酸化物などで形成される。なお、表示装置1において、第1基板14および第1電極部16と、第2基板20とのうち、少なくとも一方が、透明または光透過性が高いものであればよい。第1基板14および第1電極部16が透明または光透過性が高いものである場合、使用者は第1基板14の側から(図中Yの正方向から)第1基板14および第1電極部16を透過して部材18が表示する表示内容を視認することができる。一方、第2基板20が透明または光透過性が高いものである場合、使用者は第2基板20の側から(図中Yの負方向から)第2基板20を透過して部材18が表示する表示内容を視認することができる。一例として、第1実施形態では、第1基板14および第1電極部16と、第2基板20との双方が、透明または光透過性が高いものとしている。
部材18は、図5に示すように、電気泳動により分散媒中を移動する有色の帯電粒子50、52と、電気泳動が発生しない場合に帯電粒子50、52の配置を保持する分散媒54とを収容している。部材18は、格子状に第2基板20に配置されている。帯電粒子50、52および分散媒54の詳細については、図5等を参照して後述する。
第2基板20は、感圧接着剤や感熱接着剤により部材18と接着される。さらに、第2基板20は、対面する層である駆動部30側の第2電極部保護層32と密着させること、および第2電極部保護層32から取り外すことを繰り返し行うことができる材質により形成される。なお、第2基板20自体が接着材の機能を有することで密着および取り外し可能な構成としてもよい。
駆動部30は、第2電極部保護層32と、第2電極部34と、第2電極部基板36が、この順に積層されている。第2電極部保護層32は、第2電極部保護層32と対面する第2基板20と密着し、または取り外すことを繰り返し行うことができる。なお、第2電極部保護層32と、第2基板20とは、同一の材質で形成してもよい。第2電極部保護層32、および/または第2基板20の材質は、例えばウレタン樹脂や、シリコーン樹脂などである。第2電極部保護層32、および/または第2基板20は、例えば粘着性を有し、接着および取り外しが可能なウレタン樹脂被膜や、シリコーン樹脂被膜などである。また、第2電極部保護層32、および/または第2基板20は、イソシアネート、ポリエーテルジオールおよびポリエステルジオールから形成されるポリウレタンや、ポリマー接着材料と、塩、高分子電解質、ポリマー電解質、固体電解質、伝導性金属粉末、強磁性流体、非反応性溶媒、伝導性有機化合物、およびこれらの組み合わせから選択される添加物との混合物を含む接着層であってもよい。また、第2電極部保護層32、および/または第2基板20は、電極の画素表面と画素間の凹凸を吸収する柔軟性を有する材質であってよい。
第2電極部保護層32および/または第2基板20の表面平均粗さRaは、1nm以上〜1000nm以下であり、好ましくは200nm程度である。第2電極部保護層32および/または第2基板20の表面平均粗さRaは、JIS−B0601(2001)に準拠して、測定したときの値である。表面平均粗さRaは、例えば、表面粗さ測定器(株式会社小坂研究所製サーブコーダーSE3500)を用いて、詳しくは、測定器の触針の半径は、2.0μm、荷重は、0.3mN、カットOFF値は、2.5mm、測定長さは、12.5mm、送り速度は、0.5m/minにおいて、測定したときの値である。このように、第2電極部保護層32および/または第2基板20の表面粗さを小さくすることで表示部10が駆動部30に装着された状態では、第2電極部保護層32と、第2基板20とを密着させることができる。
第2電極部保護層32および/または第2基板20の剥離強度は、0N/25mmを超え、1N/25mm以下が好ましい。剥離強度は、JIS−Z−0237(2000)に準拠して、測定したときの値である。例えば、以下のように、測定を行う。被覆体として、アクリル板(三菱レイヨン製:アクリライト(登録商標)3mm厚)50mm×150mm、プリズムシート(レンズ部は三角柱からなり、三角柱の高さは25μm、三角柱の幅50μm)50mm×150mmを準備する。試験片として、フィルム製造時の巻き取り方向に150mm、フィルム製造時の巻き取り方向と直交する方向に25mmの試験片を切り出し、質量2000gのゴムローラ(ローラ表面のスプリング硬さ80Hs、厚さ6mmのゴム層で被覆された、幅45mm、直径(ゴム層を含む)95mmのもの)を用いて、5mm/秒の速さで1往復させて、被覆体上に試験片を圧着する。圧着後、温度23度、相対湿度65%の環境下で30分放置したものを、株式会社島津製作所製の「オートグラフ(登録商標)」(AGS−J)を用いて、300mm/分の速度で、180度剥離した際の抵抗最大値を粘着力[cN/25mm]とする。180度剥離とは、剥離時の抵抗値を測定する際のアクリル板とフィルムの剥離角度を180度に保持することである。また、第2電極部保護層32および/または第2基板20の表面抵抗率は100MΩ以下であることが好ましい。このように、第2電極部保護層32および/または第2基板20の表面抵抗率を100MΩ以下として、剥離強度を小さくすることで、表示部10を駆動部30から取り外すときに、第2電極部保護層32と、第2基板20とに生じる帯電を抑制することができる。
第2電極部34は、駆動部接続端子31と電気的に接続されている。第2電極部34は、アドレスXと、アドレスYと、薄膜トランジスタ(TFT:thin film transistor)38と、画素電極40とを備える。第2電極部34は、第2電極部基板36上に配置されている。第2電極部34のアドレスXとアドレスYとは、それぞれ棒状の電極である。アドレスXとアドレスYとは、格子状に並べられ、その交点で囲まれた領域A(画素領域)を形成している。領域Aごとに、アクティブ素子である薄膜トランジスタ38と画素電極40とを配置し、それぞれを電気的に接続している。制御装置5より出力された信号に基づき、あるアドレスXとアドレスYとに、電圧が印加されると、そのアドレスXとアドレスYとに対応する薄膜トランジスタ38が作動し、その薄膜トランジスタ38に対応する画素電極40が駆動される。そして、第1電極部16と、第2電極部34のうち駆動された画素電極40との間に、駆動に応じた正、または負の電界が発生する。なお、第1実施形態では、上述したようにアクティブマトリックス方式を用いているが、ドットマトリックス方式、アドレスXとアドレスYを用いず個々の第2電極部34に対して直接、電圧を印加する方式等を用いてもよい。
図4は、表示装置1の上面図である。図4は、表示装置1が作動することにより、情報を表示した状態の一例を示す図である。図4に示すように、表示部10を上面(図中Yの正方向)から視認した場合には、黒で「E」が表され、その他の領域は白で表されている。また、表示部10を駆動部30から取り外した状態で、使用者が第2基板20側(図中Yの負方向)から視認した場合には、白で「E」が表され、その他の領域は黒で表される。
図5は、第1実施形態の表示装置1の断面図である。図5を用いて、部材18の詳細、および表示装置1の動作について説明する。
図5を用いて部材18の詳細を説明する。部材18は、電気泳動により分散媒54中を移動する有色の帯電粒子50、52と、電気泳動が発生しない場合に帯電粒子50、52の配置を保持する分散媒54とを収容している。部材18は、例えば、メタクリル酸樹脂、ユリア樹脂、アラビアゴム等で形成された殻やカプセルなどの密閉された容器である。帯電粒子50と帯電粒子52は、帯電性および光学的反射率が異なる少なくとも2種類の表示媒体である。帯電粒子50は、例えば、白色の表示媒体であって、正に帯電している。帯電粒子52は、例えば、黒色の表示媒体であって、負に帯電している。これらの正負の関係は、逆であってもよい。
分散媒54は、例えば、純水、脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素、脂環式炭化水素、各種エステル類、アルコール類、その他の樹脂などを単独もしくは適宜混合した液体である。帯電粒子50、52は、分散媒54により分散された状態で、部材18に封入されている。
図5を用いて表示装置1が情報を表示する動作を説明する。表示装置1は、電気泳動により、帯電粒子50、52が、所定の方向に移動することにより、情報を表示する表示装置である。
図5(a)は、第1実施形態の表示装置1が、電界を発生させていない状態を示す図である。この図に示す状態において、表示部10は駆動部30に装着されている。そのため、表示部接続端子11と駆動部接続端子31とは、電気的に接続されているが、電圧は印加されていないため電界は発生していない。この状態では、帯電粒子50、52は、部材18内で不規則に配置されている。
図5(b)は、第1実施形態の表示装置1が、電界を発生させた状態を示す図である。第1電極部16と第2電極部34との間に、電圧を印加し電界を発生させる。第2電極部34側を負に帯電させた場合には、発生させた電界により、正に帯電した白色の帯電粒子50は、負に帯電させた第2電極部34側に引き寄せられ、負に帯電した黒色の帯電粒子52は、第1電極部16側に移動する。一方、第2電極部34側を正に帯電させた場合には、発生させた電界により、負に帯電した黒色の帯電粒子52は、正に帯電させた第2電極部34側に引き寄せられ、正に帯電した白色の帯電粒子50は、第1電極部16側に移動する。
図5(b)の例では、第2電極部34−1から34−3までを正に帯電させているため、部材18−1から部材18−3に収容された負に帯電した黒色の帯電粒子52は、第2電極部34側に引き寄せられている。また、部材18−1から部材18−3に収容された正に帯電した白色の帯電粒子50は、第1電極部16側に移動している。
さらに、第2電極部34−4から34−7までを負に帯電させているため、部材18−4から部材18−7に収容された正に帯電した白色の帯電粒子50は、第2電極部34側に引き寄せられている。そして、部材18−4から部材18−7に収容された負に帯電した黒色の帯電粒子52は、第1電極部16側に移動している。表示装置1は、第1電極部16と第2電極部34との間に、電圧を印加し電界を発生させ、電気泳動により帯電粒子50、52を移動させている。このように、表示装置1は、電気泳動により帯電粒子50、52を所定の方向に移動させ、黒または白の領域を表現することで、図4に示したように表示部10に情報を表示する。なお、図5の例では、第2電極部34に1つの部材18を対応させているが、第2電極部34に複数の部材18を対応させて、複数の部材18が収容する帯電粒子50、52を電気泳動させてもよい。
第1実施形態では、第2電極部保護層32と第2基板20とを密着させることにより、第1電極部16と第2電極部34との間に、1[V]〜20[V]の低電圧の印加であっても、帯電粒子50、52を所定の方向に移動させることができる。第1電極部16と第2電極部34との間に、印加する電圧は、15[V]が、好ましい。この結果、小さい消費電力で、所望の情報を表示装置1に表示させることができる。
ここで、第2電極部保護層32と第2基板20とが密着していない領域があるときには、所定の電圧を第1電極部16と第2電極部34との間に印加しても、電界が不均一に第2基板20などに発生するため、帯電粒子50、52が所定の位置に移動しない領域が現れることがある。第1実施形態では、第2電極部保護層32と第2基板20とを密着させることにより、第2基板20に所望の電界を安定的に発生させ、帯電粒子50、52を所定の位置に移動させ、鮮明な画像を表示することができる。
図5(c)は、第1実施形態の表示装置1の表示部10を駆動部30から取り外した状態を示す図である。図5(c)では、図5(b)で示したように、電気泳動により帯電粒子50、52を所定の方向に移動させ、表示部10に情報を表示させた後、第1電極部16と第2電極部34への電圧の印加を停止した状態で表示部10を駆動部30から取り外した状態を示している。表示部10に情報を表示させた後、第1電極部16と第2電極部34との間への電圧の印加を停止しても、部材18近傍にある第2基板20などの電極の特性(正負の極性)が変わらなければ、分散媒54の粘性によって、帯電粒子50、52が移動した後の配置が維持される。このため、表示部10を駆動部30から取り外しても、帯電粒子50、52の配置は維持され、表示部10に表示された情報は、表示部10を駆動部30に装着していた状態と変わらないものとなる。
また、第2電極部保護層32と、第2基板20とのうち少なくとも一方は、表示部10を駆動部30から取り外すときにおける帯電を抑制可能な材料で形成される。このような材料により、例えば、剥離帯電や摩擦帯電を抑制することができる。ここで、第2電極部保護層32と第2基板20の両方に帯電を抑制する機能がない場合には、表示部10を駆動部30から取り外すと、第2電極部保護層32または第2基板20に帯電などが生じる場合がある。この場合、第2基板20の電極の特性が変わり、帯電粒子50、52が電極の特性の変化に応じて移動、分散することがある。これにより、表示部10が表示していた情報が変化してしまう。これに対し、第1実施形態では、第2電極部保護層32と第2基板20のうち少なくとも一方は、表示部10と駆動部30の着脱時における帯電を抑制するため、電圧を印加しない状態で第2電極部保護層32と第2基板20との密着を解除した場合であっても、帯電粒子50、52が所定の位置に移動した状態を保持する。
このように、表示装置1は、第2電極部保護層32と第2基板20とが密着することができるので、小さい消費電力で、電気泳動で帯電粒子50、52を正確に配置することができる。さらに、表示装置1は、第2電極部保護層32と第2基板20との密着を解除した場合であっても、帯電粒子50、52の電気泳動による移動に影響を与える部材18や第2基板20などの電極の特性の変化や帯電を抑制するため、帯電粒子50、52の配置を保持することができ、表示部10に表示されている情報を維持した状態で、表示部10を駆動部30から取り外すことができる。これにより、第2電極部34を、表示部10ごとに備える必要がないため、薄型化、軽量化、可撓性を実現することができる。また、表示部10が第2電極部34を備える必要がないので、表示部10を複数枚使用する場合であっても駆動部30は一つでよいため、全体のコストを抑えることができる。これらの結果、利便性を向上させることができる。
(第2実施形態)
以下、第2実施形態について説明する。ここでは、第1実施形態との相違点を中心に説明し、第1実施形態と共通する機能等についての説明は省略する。第2実施形態では、第2基板20よりも外側(第2電極部保護層32に対向する側)に、第2基板保護層22を備えている。なお、第2電極部保護層32と、第2基板保護層22とは、同一の材質としてもよい。
第2電極部保護層32、および/または第2基板保護層22の材質は、例えば、ウレタン樹脂や、シリコーン樹脂などである。第2電極部保護層32、および/または第2基板保護層22は、例えば粘着性を有し、接着および取り外しが可能なウレタン樹脂被膜や、シリコーン樹脂被膜などである。また、第2電極部保護層32、および/または第2基板保護層22は、イソシアネート、ポリエーテルジオールおよびポリエステルジオールから形成されるポリウレタンや、ポリマー接着材料と、塩、高分子電解質、ポリマー電解質、固体電解質、伝導性金属粉末、強磁性流体、非反応性溶媒、伝導性有機化合物、およびこれらの組み合わせから選択される添加物との混合物を含む接着層であってもよい。また、第2電極部保護層32、および/または第2基板保護層22は、電極の画素表面と画素間の凹凸を吸収する柔軟性を有する材質であってよい。
第2電極部保護層32および/または第2基板保護層22の表面平均粗さRaは、1nm以上〜1000nm以下であり、好ましくは200nm程度である。このように、第2電極部保護層32および/または第2基板保護層22の表面粗さを小さくすることで表示部10が駆動部30に装着された状態では、第2電極部保護層32と、第2基板保護層22とを密着させることができる。
第2電極部保護層32および/または第2基板保護層22の剥離強度は、0N/25mmを超え、1N/25mm以下が好ましい。また、第2電極部保護層32および/または第2基板保護層22の表面抵抗率は100MΩ以下であることが好ましい。このように、第2電極部保護層32および/または第2基板保護層22の表面抵抗率を100MΩ以下として、剥離強度を小さくすることで、表示部10を駆動部30から取り外すときに、第2電極部保護層32と、第2基板保護層22とに生じる帯電を抑制することができる。
図6は、第2実施形態の表示装置61の断面図である。図6を用いて、第2実施形態について説明する。第2実施形態の表示装置61では、表示部10が駆動部30に装着された状態では、第2電極部保護層32と第2基板保護層22が密着し、電界を通過させることができる。
図6(a)は、第2実施形態の表示装置61が、電界を発生させていない状態を示す図である。この図に示す状態において、表示部10は駆動部30に装着されている。そのため、表示部接続端子11と駆動部接続端子31とは、電気的に接続されているが、電圧は印加されていないため電界は発生していない。この状態では、帯電粒子50、52は、部材18内で不規則に配置されている。
図6(b)は、第2実施形態の表示装置61が、電界を発生させた状態を示す図である。第1電極部16と第2電極部34との間に、電圧を印加し電界を発生させる。第2電極部34側を負に帯電させた場合には、発生させた電界により、正に帯電した白色の帯電粒子50は、負に帯電させた第2電極部34側に引き寄せられ、負に帯電した黒色の帯電粒子52は、第1電極部16側に移動する。一方、第2電極部34側を正帯電させた場合には、発生させた電界により、負に帯電した黒色の帯電粒子52は、正帯電させた第2電極部34側に引き寄せられ、正に帯電した白色の帯電粒子50は、第1電極部16側に移動する。
図6(b)の例では、第2電極部34−1から34−2までを正に帯電させているため、部材18−1、18−2に収容された負に帯電した黒色の帯電粒子52は、第2電極部34側に引き寄せられている。また、部材18−1、18−2に収容された正に帯電した白色の帯電粒子50は、第1電極部16側に移動している。さらに、第2電極部34−3から34−7までを負に帯電させているため、部材18−3から18−7に収容された正に帯電した白色の帯電粒子50は、第2電極部34側に引き寄せられている。そして、部材18−3から18−7に収容された負に帯電した黒色の帯電粒子52は、第1電極部16側に移動している。表示装置61は、電気泳動により帯電粒子50、52を移動させ、黒または白の領域を表示することで、図4に示したように表示部10に情報を表示する。
図6(c)は、第2実施形態の表示装置61の表示部10を駆動部30から取り外した状態を示す図である。図6(c)では、図6(b)で示したように、電気泳動により帯電粒子50、52を所定の方向に分散、移動させ、表示部10に情報を表示させた後、第1電極部16と第2電極部34との間への、電圧の印加を停止した状態で表示部10を駆動部30から取り外した状態を示している。表示部10に情報を表示させた後、第1電極部16と第2電極部34との間への電圧の印加を停止しても、第1電極部16または第2電極部34の電極の特性(正負の極性)が変わらなければ、分散媒54の粘性によって、帯電粒子50、52が移動した後の配置が維持される。このため、表示部10を駆動部30から取り外しても、帯電粒子50、52の配置は維持され、表示部10に表示された情報は、表示部10を駆動部30に装着していた状態と変わらないものとなる。
第1実施形態では、第2電極部保護層32と、第2基板20とが密着した状態で電界を発生させ、帯電粒子50、52を移動させていたが、第2実施形態では、第2電極部保護層32と第2基板保護層22とが密着した状態で電界を発生させ、帯電粒子50、52を電気泳動により所定の位置に移動させている。そして、帯電粒子50、52が所定の位置に移動した後、電圧を印加しない状態で第2電極部保護層32と第2基板保護層22との密着を解除した場合には、帯電粒子50、52は所定の位置に配置された状態を保持する。
また、第1実施形態では、第2電極部保護層32と、第2基板20と、のうち少なくとも一方は、第2電極部保護層32と第2基板20とを密着させ、表示部10を駆動部30から取り外すときにおける帯電を抑制していたが、第2実施形態では、第2電極部保護層32と、第2基板保護層22とのうち少なくとも一方を、第2電極部保護層32と第2基板保護層22とを密着させ、表示部10を駆動部30から取り外すときにおける帯電を抑制する。
第2実施形態の表示装置61は、第2電極部保護層32と第2基板保護層22とを密着させることにより、第1電極部16と第2電極部34との間に、1[V]から20[V]の低電圧を印加しても、帯電粒子50、52を所定の方向に移動させることができる。第1電極部16と第2電極部34との間に、印加する電圧は、15[V]が、好ましい。この結果、小さい消費電力で、所望の情報を表示装置61に表示させることができ、第2基板20に所望の電界を安定的に発生させ、帯電粒子50、52を所定の位置に移動させ、鮮明な画像を表示することができる。
また、第2電極部保護層32と、第2基板保護層22とのうち少なくとも一方は、表示部10を駆動部30から取り外すときにおける帯電を抑制可能な材料で形成されるため、電圧を印加しない状態で第2電極部保護層32と第2基板20との密着を解除した場合であっても、帯電粒子50、52が所定の位置に移動した状態を保持することができる。
以上説明した第2実施形態の表示装置61によれば、第1実施形態と同様、薄型化、軽量化、可撓性を実現することができる。また、表示部10が第2電極部34を備える必要がないので、表示部10を複数枚使用する場合であっても駆動部30は一つでよいため、全体のコストを抑えることができる。これらの結果、利便性を向上させることができる。また、第2基板保護層22を第2基板20に取り付けることによって、表示部10の耐久性を向上させることができる。
(第3実施形態)
以下、第3実施形態について説明する。ここでは、第2実施形態との相違点を中心に説明し、第2実施形態と共通する機能等についての説明は省略する。図7は、第3実施形態の表示装置71の断面図である。表示装置71は、防水または撥水などの効果がある第1基板14Aと第2基板保護層22Aとを備える。また、表示装置71は、第1電極部16の面方向の端部と第2基板20の面方向の端部との間に、防水または撥水などの効果があるシール部70を備えている。このシール部70は、第1電極部16の面方向の端部と第2基板20の面方向の端部と、第1電極部16と第2基板20とにより形成された領域Bとを水密にしている。なお、シール部70の配置については、適宜変更できる。シール部70は、例えば、第1電極部16の面方向の端部または第2基板20の面方向の端部のうちいずれか一方を、覆うように配置してもよい。
このように、表示装置71は、防水または撥水などの効果がある第1基板14Aと第2基板保護層22Aと、第1電極部16の面方向の端部と第2基板20の面方向の端部との間に水密、防水または撥水などの効果があるシール部70とを備えているため、表示部10が水分や湿気の影響を受けることを軽減、防止することができる。これにより、表示装置71は、第1電極部16や第2基板20の電気的特性が変化することを防止することができ、帯電粒子50、52が電気泳動することにより、表示した情報を長期的に維持することができる。また、第2実施形態と同様の効果を奏することもできる。
(第4実施形態)
以下、第4実施形態について説明する。ここでは、第2実施形態との相違点を中心に説明し、第2実施形態と共通する機能等についての説明は省略する。図8は、第4実施形態の表示装置81の断面図である。表示装置81は、防水または撥水などの効果がある第1基板14Aと第2基板保護層22Aとを備えた。また、表示装置81は、第1基板14Aと、第1電極部16と、第2基板20と、第2基板保護層22Aと、第1電極部16と第2基板20とにより形成された領域Bの端部とを水密にしたパウチ80(シール部)を備える。なお、パウチ80の配置については、適宜変更できる。シール部80は、例えば、第1基板14Aや第2基板保護層22Aの周縁部を接合して形成してもよい。これにより、シール部を簡便に形成することができる。
このように、表示装置81は、防水または撥水などの効果がある第1基板14Aと第2基板保護層22Aとを備え、さらに第1基板14Aと、第1電極部16と、第2基板20と、第2基板保護層22Aと、第1電極部16と第2基板20とにより形成された領域Bの端部とを水密にしたパウチ80を備えているため、表示部10が水分や湿気の影響を受けることを軽減することができる。これにより、表示装置81は、第1電極部16や第2基板20の電気的特性が変化することを防止することができ、帯電粒子50、52が電気泳動により移動して表示した情報を、長期的に維持することができる。また、第2実施形態と同様の効果を奏することもできる。
(第5実施形態)
以下、第5実施形態について説明する。ここでは、第1実施形態との相違点を中心に説明し、第1実施形態と共通する機能等についての説明は省略する。図9は、第5実施形態の表示装置91の断面図である。第5実施形態の表示装置91は、駆動部30と、感圧センサや光反射式センセなどの位置検出センサ130とを駆動部基体90に配置している。また、表示部10を所定の方向に移動させるためのローラ100、110、120を備えている。ローラ100、110、120は、それぞれの回転軸101、111、121の回転に応じて回転する。また、回転軸121は、ローラ120の回転角変位量を検出するためのロータリエンコーダ140を備えている。
図9の例では、例えば、ローラ100、110、120は、図9の矢印Z1方向に回転する。表示部10が、進入口の近傍に配置されると、表示部10は、ローラ100、110、120の回転により、図8の右側(図中Zの正方向)から矢印Z2(図中Zの負)方向へ移動する。ローラ110は、例えば、ローラ110と駆動部基体90との間を通過する表示部10に所定の圧力を加える。これにより、表示部10が備える第2基板20と第2電極部保護層32とは密着する。また、位置検出センサ130とロータリエンコーダ140とにより検出された信号を、制御装置5が受け取り、制御装置5は表示部10の位置、移動を検知して、移動量を算出する。第2基板20と第2電極部保護層32とが密着した状態で、制御装置5は、表示部10の位置と移動に応じて、表示する画像に対応する信号を、駆動部30へ出力する。駆動部30は、制御装置5より出力された信号に基づき、第1電極部16と第2電極部34との間に電圧を印加することで、電界を発生させ、電気泳動により帯電粒子50、52を所定の位置に移動させる。さらに、表示部10の移動方向後方の端部が、ローラ100、110、120の回転に基づき、排出口の近傍に送られると、自動的に第2基板20と第2電極部保護層32との密着は解除される。また、表示部10は、駆動部30と別体になる。
このように、表示装置91は、駆動部30を備える駆動部基体90と、表示部10を所定の方向に送るローラ100、110、120と、位置検出センサ130と、ロータリエンコーダ140とを備える。そして、表示装置91が電界を発生させる位置で第2基板20と第2電極部保護層32とは密着する。また、前述したように、表示部10は、駆動部30と自動的に別体となる。これにより、表示部10を所定の位置に配置すれば、所望の情報を表示部10に表示させることができる。また、利用者が、表示部10を駆動部30から取り外す必要がないため、利用者の利便性を向上させることができる。さらに、表示部10の部材18と同じ面積の第2電極部34を設ける必要がないため、表示装置91を配置する場所について空間的制限がある場合であっても、表示装置91を利用することができる。また、第1実施形態と同様の効果を奏することもできる。
(第6実施形態)
以下、第6実施形態について説明する。ここでは、第1実施形態との相違点を中心に説明し、第1実施形態と共通する機能等についての説明は省略する。図10は、第6実施形態の表示装置151の断面図である。第6実施形態の表示装置151は、部材18に代えて、第1電極部16と第2基板20との間に、複数の隔壁150を設けている。第1電極部16と、隔壁150と、第2基板20とで形成された領域Cに、電気泳動により分散媒中を移動する有色の帯電粒子50、52と、電気泳動が発生しない場合に帯電粒子50、52の配置を保持する分散媒54とが収容されている。
電気泳動に必要な電界を発生させるために、所定の電圧を第1電極部16と第2電極部34との間に印加した場合に、第1電極部16と、第2基板20と、隔壁150とにより形成された領域Cに収容された帯電粒子50、52の電気泳動が起こり、表示部10は所望の情報を表示する。また、表示部10が情報を表示後、表示部10が表示した情報を維持した状態で、表示部10を駆動部30から取り外すことができる。このように、第6実施形態の表示装置151は、第1の実施形態と同様の効果を奏することもできる。
1…表示装置、5…制御装置、10…表示部、11…表示部接続端子、14、14A…第1基板、16…第1電極部、18…部材、20…第2基板、22、22A…第2基板保護層、30…駆動部、31…駆動部接続端子、32…第2電極部保護層、34…第2電極部、36…第2電極部基板、38…薄膜トランジスタ、40…画素電極、50、52…帯電粒子、54…分散媒、61…表示装置、70…シール部、71…表示装置、80…パウチ、81…表示装置、90…駆動部基体、91…表示装置、100…ローラ、101…回転軸、110…ローラ、111…回転軸、120…ローラ、121…回転軸、130…位置検出センサ、140…ロータリエンコーダ、150…隔壁、151…表示装置

Claims (12)

  1. 第1基板と、
    第1電極部と、
    電気泳動により分散媒中を移動する有色の帯電粒子と、前記電気泳動が発生しない場合に前記帯電粒子の配置を保持する前記分散媒とが収容された部材と、
    対面する層と密着し、または前記対面する層から取り外し可能な第2基板と、
    が順に積層され、
    前記第1基板および前記第1電極部と、前記第2基板とのうち少なくとも一方が透明である表示部と、
    対面する前記第2基板と密着し、または前記第2基板から取り外し可能な第2電極部保護層と、
    第2電極部と、
    が順に積層された駆動部と、
    を備える表示装置であって、
    前記第2基板と前記第2電極部保護層とが同一の材質でなる表示装置。
  2. 前記第2基板と前記第2電極部保護層とが密着した状態で前記駆動部が前記第1電極部に電圧を印加すると共に、前記第2電極部のうち表示内容に応じた電圧印加をした場合には、前記電圧印加により発生した電界に応じて前記帯電粒子が電気泳動することにより所定の位置に移動し、前記電圧を印加しない状態で前記第2電極部保護層と前記第2基板との密着を解除した場合には、前記帯電粒子が前記所定の位置に配置された状態を保持する、
    請求項1記載の表示装置。
  3. 第1基板と、
    第1電極部と、
    電気泳動により分散媒中を移動する有色の帯電粒子と、前記電気泳動が発生しない場合に前記帯電粒子の配置を保持する前記分散媒とが収容された部材と、
    第2基板と、
    対面する層と密着し、または前記対面する層から取り外し可能な第2基板保護層と、
    が順に積層され、
    前記第1基板および前記第1電極部と、前記第2基板および第2基板保護層とのうち少なくとも一方が透明である表示部と、
    対面する前記第2基板保護層と密着し、または前記第2基板保護層から取り外し可能な第2電極部保護層と、
    第2電極部と、
    が順に積層された駆動部と、
    を備える表示装置であって、
    前記第2基板保護層と前記第2電極部保護層とが同一の材質でなる表示装置。
  4. 前記第2電極部保護層と前記第2基板保護層とが密着した状態で前記駆動部が前記第1電極部に電圧を印加すると共に、前記第2電極部のうち表示内容に応じた電圧印加をした場合には、前記電圧の印加により発生した電界に応じて前記帯電粒子が電気泳動することにより所定の位置に移動し、前記電圧を印加しない状態で前記第2電極部保護層と前記第2基板保護層との密着を解除した場合には、前記帯電粒子が前記所定の位置に配置された状態を保持する、
    請求項3記載の表示装置。
  5. 第1基板と、
    第1電極部と、
    電気泳動により分散媒中を移動する有色の帯電粒子と、前記電気泳動が発生しない場合に前記帯電粒子の配置を保持する前記分散媒とが収容された部材と、
    対面する層と密着し、または前記対面する層から取り外し可能な第2基板と、
    が順に積層され、
    前記第1基板および前記第1電極部と、前記第2基板とのうち少なくとも一方が透明である表示部と、
    対面する前記第2基板と密着し、または前記第2基板から取り外し可能な第2電極部保護層と、
    第2電極部と、
    が順に積層された駆動部と、
    を備える表示装置であって、
    前記第2基板の前記第2電極部保護層と対面する面と、前記第2電極部保護層の前記第2基板と対面する面とのうち少なくとも一方の表面粗さは、1nm以上〜1000nm以下である、表示装置。
  6. 前記第2基板と、前記第2電極部保護層とのうち少なくとも一方の剥離強度は、0N/
    25mmを超え、1N/25mm以下である、
    請求項1、2および請求項5の何れか1項に記載の表示装置。
  7. 前記第2基板と、前記第2電極部保護層とのうち少なくとも一方の材質は、ウレタン樹
    脂またはシリコーン樹脂である、
    請求項1、2、5および請求項6の何れか1項に記載の表示装置。
  8. 第1基板と、
    第1電極部と、
    電気泳動により分散媒中を移動する有色の帯電粒子と、前記電気泳動が発生しない場合に前記帯電粒子の配置を保持する前記分散媒とが収容された部材と、
    第2基板と、
    対面する層と密着し、または前記対面する層から取り外し可能な第2基板保護層と、
    が順に積層され、
    前記第1基板および前記第1電極部と、前記第2基板および第2基板保護層とのうち少なくとも一方が透明である表示部と、
    対面する前記第2基板保護層と密着し、または前記第2基板保護層から取り外し可能な第2電極部保護層と、
    第2電極部と、
    が順に積層された駆動部と、
    を備える表示装置であって、
    前記第2基板保護層の前記第2電極部保護層と対面する面と、前記第2電極部保護層の前記第2基板保護層と対面する面とのうち少なくとも一方の表面粗さは、1nm以上〜1000nm以下である、表示装置。
  9. 前記第2基板保護層と、前記第2電極部保護層とのうち少なくとも一方の剥離強度は、0N/25mmを超え、1N/25mm以下である、
    請求項3、4、および請求項8の何れか1項に記載の表示装置。
  10. 前記第2基板保護層と、前記第2電極部保護層とのうち少なくとも一方の材質は、ウレ
    タン樹脂またはシリコーン樹脂である、
    請求項3、4、8および請求項9の何れか1項に記載の表示装置。
  11. 前記表示部は、前記駆動部から取り外した状態で可撓性を有する、
    請求項1から請求項10の何れか1項に記載の表示装置。
  12. 前記部材に代え、対向する前記第1電極部と前記第2基板との間に隔壁を設け、前記第1電極部と、前記第2基板と、前記隔壁とにより形成された領域に、電気泳動により分散媒中を移動する有色の帯電粒子と、前記電気泳動が発生しない場合に前記帯電粒子の配置を保持する前記分散媒とが収容された、
    請求項1から請求項11の何れか1項に記載の表示装置。
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