JP6375255B2 - 水素充填設備、及び、水素充填設備での品質管理方法 - Google Patents

水素充填設備、及び、水素充填設備での品質管理方法 Download PDF

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Description

本発明は、水素を、出荷のため又は燃料として、車両に充填供給する水素充填設備(水素出荷設備、オフサイト型水素ステーション、及び、オンサイト型水素ステーションを含む)での品質管理方法に関し、更には、当該品質管理方法を実施する水素充填設備に関する。
クリーンエネルギーである水素を燃料として使用する燃料電池自動車の開発が進められている。燃料電池自動車の普及を図るために水素ステーションを多くの場所に設置することは喫緊の課題である。
水素ステーションには、別の場所にある水素出荷設備にて製造された水素を専用の運搬車両(水素トレーラー等)によって搬入し、貯蔵及び供給のみを行うオフサイト型水素ステーションと、水素製造設備を有して、製造と、貯蔵及び供給とを行うオンサイト型水素ステーションとがある。
また、水素ステーションや水素出荷設備では、燃料電池自動車に適用できる高純度の水素を提供することが求められる。このため、各種の水素精製方法が提案され(特許文献1参照)、また、ISO規格(ISO14687-2)に基づいて、燃料電池自動車用水素の品質管理の運用ガイドラインが制定されている(非特許文献1参照)。
特開2011−032128号公報
燃料電池実用化推進協議会・平成26年12月16日制定「燃料電池自動車用水素の品質管理運用ガイドライン」
しかしながら、水素ステーションや水素出荷設備での品質管理について、品質確認を行う項目については制定されているものの、品質確認の結果、規格外(スペックアウト)となった水素をどのように取り扱うかなどついては、システムとして確立されていない。
また、スペックアウトした水素については、無駄とならないよう、再利用できるように、システムを構築することが求められる。
また、不純物混入の要因分析のために、各工程での品質確認が必要と考えられるが、この点についても、システムとして確立されていない。
本発明は、このような実状に鑑みてなされたもので、水素出荷設備及び水素ステーションを含む水素充填設備での好適な品質管理方法を提供し、併せて、当該品質管理方法を実施する水素充填設備を提供することを課題とする。
本発明に係る水素充填設備(水素出荷設備又は水素ステーション)での品質管理方法は、水素充填設備における水素ライン上の少なくとも1箇所(望ましくは複数箇所)で水素の品質確認を行い、品質確認の結果、規格外の場合に、規格内となるように水素性状の回復処理、及び、規格外の水素の系外への放出処理のうち、少なくとも一方を実施することを特徴とする。
本発明に係る水素充填設備は、水素を圧縮する圧縮機と、圧縮された水素を蓄圧する蓄圧器と、蓄圧されている水素を車両に充填する充填機と、を含んで構成される。そして、水素ライン上の少なくとも1箇所で水素の品質確認を行う品質確認部と、水素が規格外の場合に規格内となるように水素性状の回復処理を行う回復処理部、及び、規格外の水素を系外に放出するように放出処理を行う放出処理部のうち、少なくとも一方と、を更に含んで構成される。
尚、水素充填設備のうち、水素出荷設備、及び、オンサイト型水素ステーションは、原料物質の供給を受けて水素を製造する水素製造装置と、製造された水素を精製し前記圧縮機に供給する水素精製装置と、を更に含んで構成される。
また、前記充填機は、水素出荷設備では、水素トレーラーなどの水素運搬用の車両に水素を充填し、水素ステーションでは、燃料電池自動車に水素を充填する。水素ステーションの充填機は、一般的にディスペンサーと呼ばれる。
本発明によれば、水素出荷設備や水素ステーションにおいて、品質確認の結果、規格外となった水素を処理して、充填機から供給される水素の品質を一定に保つことが可能となる。しかも、規格外の水素については、無駄とならないよう、回復処理して再利用できるようになり、回復処理しても規格外の水素のみを放出することで、無駄がなくなる。また、複数箇所にて、特に最終段の水素供給箇所の他、水素ラインの上流側で、品質確認を行うことで、不純物混入の要因分析も可能となる。
本発明の第1実施形態を示す水素出荷設備の構成図 本発明の第2実施形態を示すオフサイト型水素ステーションの構成図 本発明の第3実施形態を示すオンサイト型水素ステーションの構成図 本発明の第4実施形態を示す水素出荷設備の構成図 本発明の第5実施形態を示すオンサイト型水素ステーションの構成図 本発明の第6実施形態を示す水素出荷設備の構成図 本発明の第7実施形態を示すオフサイト型水素ステーションの構成図 本発明の第8実施形態を示すオンサイト型水素ステーションの構成図 本発明の第9実施形態を示す水素出荷設備の構成図 本発明の第10実施形態を示すオフサイト型水素ステーションの構成図 本発明の第11実施形態を示すオンサイト型水素ステーションの構成図 本発明の第12実施形態を示す水素出荷設備の構成図 本発明の第13実施形態を示すオフサイト型水素ステーションの構成図 本発明の第14実施形態を示すオンサイト型水素ステーションの構成図 本発明の第15実施形態を示す水素出荷設備の構成図 本発明の第16実施形態を示すオフサイト型水素ステーションの構成図 本発明の第17実施形態を示すオンサイト型水素ステーションの構成図
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
図1は本発明の第1実施形態を示し、水素出荷設備に適用したものである。
水素出荷設備は、水素製造装置1と、水素精製装置2と、圧縮機3と、蓄圧器4と、充填機5とを備える。尚、これらの機器により水素ラインが形成され、機器間にはバルブ等が設けられるが、簡略化のため図示は省略した(以下の実施形態についても同じ)。
水素製造装置1は、原料物質(例えばLPG)の供給を受けて、水蒸気改質などにより水素を製造する。水素精製装置2は、水素製造装置1により製造された水素を精製する。具体的には、PSA(圧力スウィング吸着)方式、TSA(温度スウィング吸着)方式、膜分離方式、各種吸着剤などを用いて、水分、HC、CO2、COなどの不純物を除去する。圧縮機3は、水素精製装置2により精製された水素を圧縮する。蓄圧器4は、圧縮機3により圧縮された水素を貯蔵する。充填機5は、出荷用の水素を水素輸送用の水素トレーラー6に充填する。水素トレーラー6は、大型のボンベを束ねて搭載した自走式の水素輸送用容器である。
ここにおいて、品質確認部101、102、103、104では、水素ライン上の複数箇所で水素の品質確認を行う。
品質確認部101は、水素製造装置1に供給される原料物質の品質、例えば原料であるLPGの成分を備え付けのセンサにより検出して確認する。
品質確認部102は、水素製造装置1出口側の水素の品質を確認する。具体的には、不純物である水分、HC、CO2、COなどの成分量を備え付けのセンサにより検出して確認する。
品質確認部103は、水素精製装置2出口側の水素の品質を確認する。具体的には、不純物である水分、HC、CO2、COなどの成分量を備え付けのセンサにより検出して確認する。尚、一般的に水素精製装置2ではCOが最も除去しにくいので、COの成分量を代表して検出することで、H2純度を確認することも可能である。
品質確認部104は、水素トレーラー6積込み前の充填機5出口側の水素の品質を確認する。ISO規格14687−2では、充填機5出口側で、定期的に(例えば年1回)、水分、HC、O2、He、N2、CO2、COなどの全項目について、品質確認を行うように定められている。しかし、問題となりやすい特定の項目、例えば、充填機5内のプレクーラにより凝縮しやすい水分については、比較的短い周期で品質確認を行うのが望ましい。
尚、ISO規格14687−2で規定される水素性状は、純度99.97%以上、非水素成分については、水分(H2O):5ppm以下、HC:2ppm以下(但し炭素数1の場合)、O2:5ppm以下、He:300ppm以下、N2:100ppm以下、CO2:2ppm以下、CO:0.2ppm以下などである。
また、水素ライン上の水素の品質確認と同時に、水素ライン上の各機器の運転条件(稼働状況)を確認し、品質悪化の要因を分析する際に利用するとよい。
品質確認部101〜104での品質確認の結果、規格外の場合は、放出処理部105にて、規格外の水素の系外への放出処理を行う。具体的には、充填機5の出口側に図示しないバルブ等を介して接続された放出管(105)を大気開放することにより、系外放出を行わせる。ここでは充填機5の出口側より系外放出を行っているが、水素製造装置1及び水素精製装置2の出口側で品質確認を行っているので、これらにて規格外と判定された場合は、水素製造装置1又は水素精製装置2の出口側より系外放出を行うように構成してもよい。
尚、品質確認部101〜104及び放出処理部105は、制御システムの一部をなして、互いに連繋している(以下の実施形態についても同じ)。
また、品質確認部については、図示の他、水素ライン上であれば、どこに設けてもよく、例えば充填機5の入口側に設けてもよい。系外放出部についても同様で、水素ライン上であれば、どこに設けてもよく、複数設けてもよい。
また、特に水素出荷設備では、水素トレーラー6に充填された水素について品質確認を行うと共に、水素トレーラー6から規格外の水素を系外へ放出できるように、水素トレーラー6に対し、品質確認部と系外放出部とを設けるようにしてもよい。
図2は本発明の第2実施形態を示し、オフサイト型水素ステーションに適用したものである。
オフサイト型水素ステーションは、圧縮機11と、蓄圧器12と、圧縮機13と、蓄圧器14と、ディスペンサー15とを備える。
圧縮機11は、水素トレーラー6から供給される水素を例えば45MPaに圧縮する。蓄圧器12は、貯蔵用の中圧の容器で、圧縮機11により圧縮された中圧の水素を蓄圧する。圧縮機13は、蓄圧器12からの水素を例えば82MPaに圧縮する。蓄圧器14は、差圧充填用の高圧の容器で、圧縮機13により圧縮された高圧の水素を蓄圧する。ディスペンサー15は、蓄圧器14に蓄圧されている水素を燃料電池自動車(FCV)28に供給する。
ここにおいて、品質確認部111、112では、水素ライン上の複数箇所で水素の品質確認を行う。
品質確認部111は、水素トレーラー6から受け入れる水素の品質(純度等)を確認する。
品質確認部112は、図1の充填機5出口側の品質確認部104と同様、FVC28供給前のディスペンサー15出口側での水素の品質(例えば水分の混入度合など)を確認する。
また、水素ライン上の水素の品質確認と同時に、水素ライン上の各機器の運転条件(稼働状況)を確認するとよい。
品質確認部111、112での品質確認の結果、規格外の場合は、放出処理部113にて、規格外の水素の系外への放出処理を行う。具体的には、ディスペンサー15の出口側に図示しないバルブ等を介して接続された放出管(113)を大気開放することにより、系外放出を行わせる。ここではディスペンサー15の出口側より系外放出を行っているが、水素トレーラー6の出口側で品質確認を行っているので、ここで規格外と判定された場合は、圧縮機11の入口側又は出口側より系外放出を行うように構成してもよい。
尚、品質確認部については、図示の他、水素ライン上であれば、どこに設けてもよく、例えばディスペンサー15の入口側に設けてもよい。系外放出部についても同様で、水素ライン上であれば、どこに設けてもよく、複数設けてもよい。
図3は本発明の第3実施形態を示し、オンサイト型水素ステーションに適用したものである。
オンサイト型水素ステーションは、水素製造装置21と、水素精製装置22と、圧縮機23と、蓄圧器24と、圧縮機25と、蓄圧器26と、ディスペンサー27とを備える。
水素製造装置21は、原料物質の供給を受けて水素を製造する。例えば、LPGの供給を受けて、水蒸気改質などにより水素を製造する。又は、有機ハイドライドであるMCH(メチルシクロヘキサン)の供給を受けて、脱水素反応により水素を製造する。
水素精製装置22は、水素製造装置21により製造された水素を精製する。具体的には、PSA方式、TSA方式、膜分離方式、各種吸着剤などを用いて、水分、HC、CO2、COなどの不純物を除去する。
圧縮機23は、水素精製装置22により精製された水素を例えば45MPaに圧縮する。蓄圧器24は、貯蔵用の中圧の容器で、圧縮機23により圧縮された中圧の水素を蓄圧する。圧縮機25は、蓄圧器24からの水素を例えば82MPaに圧縮する。蓄圧器26は、差圧充填用の高圧の容器で、圧縮機25により圧縮された高圧の水素を蓄圧する。ディスペンサー27は、蓄圧器26に蓄圧されている水素を燃料電池自動車(FCV)28に供給する。
ここにおいて、品質確認部121、122、123、124では、水素ライン上の複数箇所で水素の品質確認を行う。
品質確認部121は、水素製造装置21に供給される原料物質の品質、例えば原料であるLPGの成分、又はMCHの純度を備え付けのセンサにより検出して確認する。
品質確認部122は、水素製造装置21出口側の水素の品質を確認する。具体的には、不純物である水分、HC、CO2、COなどの成分量、又は水素の濃度(純度)を備え付けのセンサにより検出して確認する。
品質確認部123は、水素精製装置2出口側の水素の品質を確認する。具体的には、不純物である水分、HC、CO2、COなどの成分量を備え付けのセンサにより検出して確認する。尚、一般的に水素精製装置22ではCOが最も除去しにくいので、COの成分量を代表して検出することで、H2純度を確認することも可能である。有機ハイドライドの場合は、不純物であるメタン、トルエンなどの成分量を備え付けのセンサにより検出して確認する。
品質確認部124は、図1の充填機5出口側の品質確認部104及び図2のディスペンサー15出口側の品質確認部112と同様、FVC28供給前のディスペンサー27出口側での水素の品質を確認する。
また、水素ライン上の水素の品質確認と同時に、水素ライン上の各機器の運転条件(稼働状況)を確認するとよい。
品質確認部121〜124での品質確認の結果、規格外の場合は、放出処理部125にて、規格外の水素の系外への放出処理を行う。具体的には、ディスペンサー27の出口側に図示しないバルブ等を介して接続された放出管(125)を大気開放することにより、系外放出を行わせる。ここではディスペンサー27の出口側より系外放出を行っているが、水素製造装置21及び水素精製装置22の出口側で品質確認を行っているので、これらにて規格外と判定された場合は、水素製造装置21又は水素精製装置22の出口側より系外放出を行うようにしてもよい。
尚、品質確認部については、図示の他、水素ライン上であれば、どこに設けてもよく、例えばディスペンサー27の入口側に設けてもよい。系外放出部についても同様で、水素ライン上であれば、どこに設けてもよく、複数設けてもよい。
上記の第1〜第3実施形態によれば、水素出荷設備、オフサイト型水素ステーション、又はオンサイト型水素ステーションにおいて、品質確認の結果、規格外となった水素を放出処理することで、充填機5やディスペンサー15、27から供給される水素の品質を一定に保つことが可能となる。また、複数箇所にて、特に最終段の水素供給箇所の他、水素ラインの上流側で、品質確認を行うことで、不純物混入の要因分析も可能となる。
次に、水素が規格外の場合に規格内となるように回復処理部を設けた実施形態(図4〜図17)について説明する。
図4は本発明の第4実施形態を示し、水素出荷設備に適用したものである。尚、図1と同一要素には同一符号を付して、異なる要素について説明する。
図4の実施形態では、回復処理部200として、充填機5の出口側を水素精製装置2の入口側につなぐ循環ライン(戻しライン)201を設けている。すなわち、水素の品質確認の結果、規格外の場合に、循環ライン201を開路状態にして、充填機5の出口側から、水素を循環ライン201を介して水素精製装置2に戻し、水素精製装置2にて不純物を除去するようにしている。
このように、水素の品質確認の結果、規格外の場合は、水素を(必要により複数回)循環させて、規格内となるように回復処理を実施する。そして、回復処理後に規格外の場合に、放出処理部105による放出処理を実施する。
尚、品質確認部101〜104、放出処理部105及び回復処理部200は、制御システムの一部をなして、互いに連繋している(以下の実施形態についても同じ)。
図5は本発明の第5実施形態を示し、オンサイト型水素ステーションに適用したものである。尚、図3と同一要素には同一符号を付して、異なる要素について説明する。
図5の実施形態では、回復処理部200として、ディスペンサー27の出口側を水素精製装置22の入口側につなぐ循環ライン(戻しライン)202を設けている。すなわち、水素の品質確認の結果、規格外の場合に、循環ライン202を開路状態にして、ディスペンサー27の出口側から、水素を循環ライン202を介して水素精製装置22に戻し、水素精製装置22にて不純物を除去するようにしている。
このように、水素の品質確認の結果、規格外の場合は、水素を(必要により複数回)循環させて、規格内となるように回復処理を実施する。そして、回復処理後に規格外の場合に、放出処理部125による放出処理を実施する。
上記の第4〜第5実施形態によれば、品質確認の結果、規格外となった水素を回復処理して、充填機5やディスペンサー27から供給される水素の品質を一定に保つことが可能となる。しかも、規格外の水素については、無駄とならないよう、回復処理して再利用できるようになり、回復処理しても規格外の水素のみを放出するので、無駄がなくなる。また特にこれらの実施形態では、回復処理に水素ライン上の水素精製装置2、22を用いているので、装置コストの上昇を抑制できる。
図6は本発明の第6実施形態を示し、水素出荷設備に適用したものである。尚、図1と同一要素には同一符号を付して、異なる要素について説明する。
図6の実施形態では、回復処理部200として、水素ライン外に品質回復用の水素精製装置203を設けている。品質回復用の水素精製装置203は、水素ライン上の水素精製装置2と同様、PSA方式、TSA方式、膜分離方式、各種吸着剤などを用いて、水分、HC、CO2、COなどの不純物を除去することができる。後述する品質回復用の水素精製装置205、207、209〜211、212−1〜212−5、213−1〜213−5、214−1〜214−7、215、216、217、220についても同様である。
そして、充填機5の出口側を減圧器204を介して水素精製装置203の入口側に配管接続し、水素精製装置203の出口側を圧縮機3の入口側に配管接続している。すなわち、水素の品質確認の結果、規格外の場合に、品質回復用の水素精製装置203への通路を開路状態にして、充填機5の出口側の高圧水素を減圧器204にて減圧してから水素精製装置203に導き、ここで不純物を除去するようにしている。そして、不純物を除去した水素を圧縮機3の入口側に戻すようにしている。
このように、水素の品質確認の結果、規格外の場合は、品質回復用の水素精製装置203を用いて水素の回復処理を実施する。そして、回復処理後に規格外の場合に、放出処理部105による放出処理を実施する。
図7は本発明の第7実施形態を示し、オフサイト型水素ステーションに適用したものである。尚、図2と同一要素には同一符号を付して、異なる要素について説明する。
図7の実施形態では、回復処理部200として、水素ライン外に品質回復用の水素精製装置205を設けている。そして、ディスペンサー15の出口側を減圧器206を介して水素精製装置205の入口側に配管接続し、水素精製装置205の出口側を圧縮機11又は13の入口側に配管接続している。すなわち、水素の品質確認の結果、規格外の場合に、品質回復用の水素精製装置205への通路を開路状態にして、ディスペンサー15の出口側の高圧水素を減圧器206にて減圧してから水素精製装置205に導き、ここで不純物を除去するようにしている。そして、不純物を除去した水素を圧縮機11又は13の入口側に戻すようにしている。
このように、水素の品質確認の結果、規格外の場合は、品質回復用の水素精製装置205を用いて水素の回復処理を実施する。そして、回復処理後に規格外の場合に、放出処理部113による放出処理を実施する。
図8は本発明の第8実施形態を示し、オンサイト型水素ステーションに適用したものである。尚、図3と同一要素には同一符号を付して、異なる要素について説明する。
図8の実施形態では、回復処理部200として、水素ライン外に品質回復用の水素精製装置207を設けている。そして、ディスペンサー27の出口側を減圧器208を介して水素精製装置207の入口側に配管接続し、水素精製装置207の出口側を圧縮機23又は25の入口側に配管接続している。すなわち、水素の品質確認の結果、規格外の場合に、品質回復用の水素精製装置207への通路を開路状態にして、ディスペンサー27の出口側の高圧水素を減圧器208にて減圧してから水素精製装置207に導き、ここで不純物を除去するようにしている。そして、不純物を除去した水素を圧縮機23又は25の入口側に戻すようにしている。
このように、水素の品質確認の結果、規格外の場合は、品質回復用の水素精製装置207を用いて水素の回復処理を実施する。そして、回復処理後に規格外の場合に、放出処理部125による放出処理を実施する。
特に、上記の第6〜第8実施形態によれば、回復処理に水素ライン外の専用の水素精製装置203、205、207を用いるので、最適な方式の装置を用いることができ、回復処理性能を向上させることができる。
尚、上記の第6〜第8実施形態(図6〜図8)では、回復用の水素精製装置の出口側を圧縮機の入口側(低圧側)に接続しているが、回復用の水素精製装置の出口側に圧縮機(水素ライン上の圧縮機とは別の圧縮機)を設ければ、回復用の水素精製装置の出口側を水素ライン上の圧縮機の出口側(蓄圧器の入口側)に接続することもできる。従って、水素ライン上の1つの機器の出口側を回復用の水素精製装置を介して前記機器より上流側の水素ラインに接続することができる。
図9は本発明の第9実施形態を示し、水素出荷設備に適用したものである。尚、図1と同一要素には同一符号を付して、異なる要素について説明する。
図9の実施形態では、回復処理部200として、水素ライン外に品質回復用の水素精製装置209を設けている。そして、充填機5の出口側を水素精製装置209の入口側に配管接続し、水素精製装置209の出口側を充填機5の入口側に配管接続している。すなわち、水素の品質確認の結果、規格外の場合に、品質回復用の水素精製装置209への通路を開路状態にして、充填機5の出口側の高圧水素をそのまま水素精製装置209に導き、ここで不純物を除去するようにしている。そして、不純物を除去した高圧の水素を充填機5の入口側に戻すようにしている。
このように、水素の品質確認の結果、規格外の場合は、品質回復用の水素精製装置209を用いて水素の回復処理を実施する。そして、回復処理後に規格外の場合に、放出処理部105による放出処理を実施する。
図10は本発明の第10実施形態を示し、オフサイト型水素ステーションに適用したものである。尚、図2と同一要素には同一符号を付して、異なる要素について説明する。
図10の実施形態では、回復処理部200として、水素ライン外に品質回復用の水素精製装置210を設けている。そして、ディスペンサー15の出口側を水素精製装置210の入口側に配管接続し、水素精製装置210の出口側をディスペンサー15の入口側に配管接続している。すなわち、水素の品質確認の結果、規格外の場合に、品質回復用の水素精製装置210への通路を開路状態にして、ディスペンサー15の出口側の高圧水素をそのまま水素精製装置210に導き、ここで不純物を除去するようにしている。そして、不純物を除去した高圧の水素をディスペンサー15の入口側に戻すようにしている。
このように、水素の品質確認の結果、規格外の場合は、品質回復用の水素精製装置210を用いて水素の回復処理を実施する。そして、回復処理後に規格外の場合に、放出処理部113による放出処理を実施する。
図11は本発明の第11実施形態を示し、オンサイト型水素ステーションに適用したものである。尚、図3と同一要素には同一符号を付して、異なる要素について説明する。
図11の実施形態では、回復処理部200として、水素ライン外に品質回復用の水素精製装置211を設けている。そして、ディスペンサー27の出口側を水素精製装置211の入口側に配管接続し、水素精製装置211の出口側をディスペンサー27の入口側に配管接続している。すなわち、水素の品質確認の結果、規格外の場合に、品質回復用の水素精製装置211への通路を開路状態にして、ディスペンサー27の出口側の高圧水素をそのまま水素精製装置211に導き、ここで不純物を除去するようにしている。そして、不純物を除去した高圧の水素をディスペンサー27の入口側に戻すようにしている。
このように、水素の品質確認の結果、規格外の場合は、品質回復用の水素精製装置211を用いて水素の回復処理を実施する。そして、回復処理後に規格外の場合に、放出処理部125による放出処理を実施する。
特に、上記の第9〜第11実施形態によれば、水素の回復処理を高圧のまま行うので、回復処理後に再度圧縮する必要がなくなり、圧縮機の運転コストを低減できる。但し、回復処理用の水素精製装置209〜211は、高圧水素を精製するので、精製方式の選定には制約を受ける。
図12は本発明の第12実施形態を示し、水素出荷設備に適用したものである。尚、図1と同一要素には同一符号を付して、異なる要素について説明する。
図12の実施形態では、回復処理部200として、水素ライン上の各機器1〜5ごとに水素ライン外に品質回復用の水素精製装置212−1〜212−5を設けている。そして、各機器1〜5の出口側を水素ライン外の対応する水素精製装置212−1〜212−5を介して各機器1〜5の入口側に接続してある。
具体的には、水素製造装置1に対し、水素精製装置212−1を設け、水素製造装置1の出口側を水素精製装置212−1を介して水素製造装置1の入口側に接続可能としている。これにより、品質確認の結果、水素製造装置1に品質悪化の要因があると推定される場合は、水素出荷設備の運転を停止し、水素製造装置1の出口側から水素を取り出して、水素精製装置212−1で不純物を除去し、きれいな水素を水素製造装置1の入口側に送って、水素製造装置1内を浄化する。
また、水素精製装置2に対し、水素精製装置212−2を設け、水素精製装置2の出口側を水素精製装置212−2を介して水素精製装置2の入口側に接続可能としている。これにより、品質確認の結果、水素精製装置2に品質悪化の要因があると推定される場合は、水素出荷設備の運転を停止し、水素精製装置2の出口側から水素を取り出して、水素精製装置212−2で不純物を除去し、きれいな水素を水素精製装置2の入口側に送って、水素精製装置2内を浄化する。
同様に、圧縮機3に対し水素精製装置212−3、蓄圧器4に対し水素精製装置212−4、充填機5に対し水素精製装置212−5を設けて、きれいな水素で圧縮機3、蓄圧器4、充填機5内を浄化できるようにしている。
図12の実施形態では、また、水素トレーラー6に対しても品質回復用の水素精製装置220を設けている。これにより、水素トレーラー6(その水素貯蔵部)と品質回復用の水素精製装置220との間で水素を循環させ、水素精製装置220で不純物を除去し、きれいな水素を水素トレーラー6に送って、水素トレーラー6内を浄化することができる。この場合、水素精製装置220は、水素トレーラー6に搭載してもよいし、水素出荷設備に設けて、必要なときに配管接続する構成としてもよい。
図13は本発明の第13実施形態を示し、オフサイト型水素ステーションに適用したものである。尚、図2と同一要素には同一符号を付して、異なる要素について説明する。
図13の実施形態では、回復処理部200として、水素ライン上の各機器11〜15ごとに水素ライン外に品質回復用の水素精製装置213−1〜213−5を設けている。そして、各機器11〜15の出口側を水素ライン外の対応する水素精製装置213−1〜213−5を介して各機器11〜15の入口側に接続してある。
具体的には、圧縮機11に対し、水素精製装置213−1を設け、圧縮機11の出口側を水素精製装置213−1を介して圧縮機11の入口側に接続可能としている。これにより、品質確認の結果、圧縮機11に品質悪化の要因があると推定される場合は、水素ステーション(水素ライン)の運転を停止し、圧縮機11の出口側から水素を取り出して、水素精製装置213−1で不純物を除去し、きれいな水素を圧縮機11の入口側に送って、圧縮機11内を浄化する。
同様に、蓄圧器12に対し水素精製装置213−2、圧縮機13に対し水素精製装置213−3、蓄圧器14に対し水素精製装置213−4、ディスペンサー15に対し水素精製装置213−5を設けて、きれいな水素で蓄圧器12、圧縮機13、蓄圧器14、ディスペンサー15内を浄化できるようにしている。
図13の実施形態でも、また、水素トレーラー6に対し品質回復用の水素精製装置2206を設けている。この場合、水素精製装置220は、水素トレーラー6に搭載してもよいし、水素ステーションに設けて、必要なときに配管接続する構成としてもよい。
図14は本発明の第14実施形態を示し、オンサイト型水素ステーションに適用したものである。尚、図3と同一要素には同一符号を付して、異なる要素について説明する。
図14の実施形態では、回復処理部200として、水素ライン上の各機器21〜27ごとに水素ライン外に品質回復用の水素精製装置214−1〜214−7を設けている。そして、各機器21〜27の出口側を水素ライン外の対応する水素精製装置214−1〜214−7を介して各機器21〜27の入口側に接続してある。
具体的には、水素製造装置21に対し、水素精製装置214−1を設け、水素製造装置21の出口側を水素精製装置214−1を介して水素製造装置21の入口側に接続可能としている。これにより、品質確認の結果、水素製造装置21に品質悪化の要因があると推定される場合は、水素ステーション(水素ライン)の運転を停止し、水素製造装置21の出口側から水素を取り出して、水素精製装置214−1で不純物を除去し、きれいな水素を水素製造装置1の入口側に送って、水素製造装置1内を浄化する。
同様に、水素精製装置22に対し水素精製装置214−2、圧縮機23に対し水素精製装置214−3、蓄圧器24に対し水素精製装置214−4、圧縮機25に対し水素精製装置214−5、蓄圧器26に対し水素精製装置214−6、ディスペンサー27に対し水素精製装置214−7を設けて、きれいな水素で水素精製装置22、圧縮機23、蓄圧器24、圧縮機25、蓄圧器26、ディスペンサー27内を浄化できるようにしている。
上記の第12〜第14実施形態によれば、品質悪化の要因と考えられる水素ライン上の各機器の内部をきれいな水素で浄化することができ、これにより水素品質の回復を図ることができる。特にこれらの実施形態では、水素ライン上の各機器ごとに品質回復用の水素精製装置を備えているので、各機器の浄化を同時に実施できる。
図15は本発明の第15実施形態を示し、水素出荷設備に適用したものである。尚、図1と同一要素には同一符号を付して、異なる要素について説明する。
図15の実施形態では、回復処理部200として、水素ライン外に品質回復用の単一の水素精製装置215を設け、水素ライン上の各機器1〜5の出口側を水素ライン外の単一の水素精製装置215を介して各機器1〜5の入口側に接続可能としてある。
具体的には、水素製造装置1については、その出口側を回復用の水素精製装置215の入口ライン215aに接続可能とし、回復用の水素精製装置215の出口ライン215bを水素製造装置1の入口側に接続可能としてある。これにより、品質確認の結果、水素製造装置1内部の浄化要求を生じた場合は、水素出荷設備の運転を停止し、水素製造装置1の出口側から水素を取り出して、水素精製装置215で不純物を除去し、きれいな水素を水素製造装置1の入口側に送って、水素製造装置1内を浄化することができる。
水素精製装置2についても、その出口側を回復用の水素精製装置215の入口ライン215aに接続可能とし、回復用の水素精製装置215の出口ライン215bを水素精製装置2の入口側に接続可能としてある。これにより、品質確認の結果、水素精製装置2内部の浄化要求を生じた場合は、水素出荷設備の運転を停止し、水素精製装置2の出口側から水素を取り出して、水素精製装置215で不純物を除去し、きれいな水素を水素精製装置2の入口側に送って、水素精製装置2内を浄化することができる。
圧縮機3、蓄圧器4、充填機5についても、回復用の水素精製装置215の入口ライン215a及び出口ライン215bに対し同様に接続し、きれいな水素で圧縮機3、蓄圧器4、充填機5内を浄化できるようにしている。
図15の実施形態では、また、水素トレーラー6に対しても回復用の水素精製装置215を接続可能とし、水素トレーラー6内も浄化できるようにしている。
図16は本発明の第16実施形態を示し、オフサイト型水素ステーションに適用したものである。尚、図2と同一要素には同一符号を付して、異なる要素について説明する。
図16の実施形態では、回復処理部200として、水素ライン外に品質回復用の単一の水素精製装置216を設け、水素ライン上の各機器11〜15の出口側を水素ライン外の単一の水素精製装置216を介して各機器11〜15の入口側に接続可能としてある。
具体的には、圧縮機11については、その出口側を回復用の水素精製装置216の入口ライン216aに接続可能とし、回復用の水素精製装置216の出口ライン216bを圧縮機11の入口側に接続可能としてある。これにより、品質確認の結果、圧縮機11内部の浄化要求を生じた場合は、水素ステーション(水素ライン)の運転を停止し、圧縮機11の出口側から水素を取り出して、水素精製装置216で不純物を除去し、きれいな水素を圧縮機11の入口側に送って、圧縮機11内を浄化することができる
蓄圧器12、圧縮機13、蓄圧器14、ディスペンサー15についても、回復用の水素精製装置216の入口ライン216a及び出口ライン216bに対し同様に接続し、きれいな水素で蓄圧器12、圧縮機13、蓄圧器14、ディスペンサー15内を浄化できるようにしている。
図16の実施形態でも、また、水素トレーラー6に対し回復用の水素精製装置216を接続可能とし、水素トレーラー6内も浄化できるようにしている。
図17は本発明の第17実施形態を示し、オンサイト型水素ステーションに適用したものである。尚、図3と同一要素には同一符号を付して、異なる要素について説明する。
図17の実施形態では、回復処理部200として、水素ライン外に品質回復用の単一の水素精製装置217を設け、水素ライン上の各機器21〜27の出口側を水素ライン外の単一の水素精製装置217を介して各機器21〜27の入口側に接続可能としてある。
具体的には、水素製造装置21については、その出口側を回復用の水素精製装置217の入口ライン217aに接続可能とし、回復用の水素精製装置217の出口ライン217bを水素製造装置21の入口側に接続可能としてある。これにより、品質確認の結果、水素製造装置21内部の浄化要求を生じた場合は、水素ステーション(水素ライン)の運転を停止し、水素製造装置21の出口側から水素を取り出して、水素精製装置217で不純物を除去し、きれいな水素を水素製造装置21の入口側に送って、水素製造装置21内を浄化することができる
水素精製装置22、圧縮機23、蓄圧器24、圧縮機25、蓄圧器26、ディスペンサー27についても、回復用の水素精製装置217の入口ライン217a及び出口ライン217bに対し同様に接続し、きれいな水素で水素精製装置22、圧縮機23、蓄圧器24、圧縮機25、蓄圧器26、ディスペンサー27内を浄化できるようにしている。
上記の第15〜第17実施形態によれば、品質悪化の要因と考えられる水素ライン上の各機器の内部をきれいな水素で浄化することができ、これにより水素品質の回復を図ることができる。特に図15〜図17の実施形態では、図12〜図14の実施形態に比べ、各設備で、1つの回復用の水素精製装置215、216又は217を共用することで、装置コストを低減することができる。
品質確認の結果については、回復処理の結果と合わせて、データを蓄積する。これによい、頻繁に品質悪化を生じる項目を学習し、その項目を重点的に管理するとよい。例えば、ディスペンサー15又は27にて内蔵のプレクーラにより水分の混入が頻繁に発生することを学習した場合は、水分については毎日確認するなど、重点的に管理する。
回復処理方法について補足する。
品質確認の結果、規格外となり、その原因が機器内の汚れであると考えられる場合は、水素ボンベなどを用い、次のような回復処理方法を採用できる。
水素ボンベの供給口を水素ライン上の機器の入口側に接続し、水素ボンベ内の水素を機器内に供給して、機器内を洗浄し、機器の出口側の系外放出部から不純物を含む水素を放出処理する。これにより、汚染された機器を洗浄でき、回復させることができる。
以上では、水素充填設備(水素出荷設備、オフサイト型水素ステーション、及び、オンサイト型水素ステーション)について、図示の実施形態により説明したが、本発明の対象とする水素充填設備は、これに限るものでないことは言うまでもない。
例えば、図示の実施形態では、図1、図2又は図3を参照し、蓄圧器4、14又は26に蓄圧されている水素を充填機(ディスペンサー)5、15、又は27により充填しているが、蓄圧器4、14又は26をバイパスして圧縮機3、13又は25と充填機5、15又は27とをつなぐバイパス通路を備え、圧縮機3、13又は25により直接充填できる構成の水素充填設備であってもよい。
また、図示の実施形態の水素ステーションでは、図2又は図3を参照し、圧縮機と蓄圧器とを中圧及び高圧の2段に設けているが、1段構成の水素充填設備であってもよい。更には圧縮機により直接充填する方式とした蓄圧器なしの水素充填設備であってもよい。
また、図示の実施形態では、水素出荷設備とオフサイト型水素ステーションとをつなぐ水素輸送用容器として、自走式の水素トレーラー6を用いたが、水素カードルを用いてもよい。水素カードルは、小型のボンベ(シリンダ)を束ねた形の水素輸送用容器で、車両により運搬される。
また、水素ステーションでの品質管理として、水素ライン上の各機器の前後で圧力測定を行うことで、不純物によるラインの詰まりの有無を管理するようにしてもよい。不純物による機器の詰まりが検知された場合は、回復装置を用いて、機器内の不純物を除去するようにする。
以上のように、図示の実施形態はあくまで本発明を例示するものであり、本発明は、説明した実施形態により直接的に示されるものに加え、特許請求の範囲内で当業者によりなされる各種の改良・変更を包含するものであることは言うまでもない。
1、21 水素製造装置
2、22 水素精製装置
3 圧縮機
4 蓄圧器
5 充填機
6 水素トレーラー
11、23 圧縮機
12、24 蓄圧器
13、25 圧縮機
14、26 蓄圧器
15、27 ディスペンサー(充填機)
28 FCV
101〜104、111〜112、121〜124 品質確認部
105、113、125 放出処理部
200 回復処理部
201、202 循環ライン
203、205、207、209〜211、212−1〜212−5、213−1〜213−5、214−1〜214−7、215、216、217、220 品質回復用の水素精製装置
204、206、208 減圧器

Claims (3)

  1. 水素を圧縮する圧縮機と、圧縮された水素を蓄圧する蓄圧器と、蓄圧されている水素を車両に充填する充填機と、を含んで構成される、水素充填設備であって、
    水素ライン上の少なくとも1箇所で水素の品質確認を行う品質確認部と、
    水素が規格外の場合に規格内となるように水素性状の回復処理を行う回復処理部と、
    を更に含んで構成され
    前記回復処理部は、水素ライン上の各機器ごとに水素ライン外に品質回復用の水素精製装置を有し、各機器の出口側を水素ライン外の対応する水素精製装置を介して各機器の入口側に接続可能としたことを特徴とする、水素充填設備。
  2. 水素を圧縮する圧縮機と、圧縮された水素を蓄圧する蓄圧器と、蓄圧されている水素を車両に充填する充填機と、を含んで構成される、水素充填設備であって、
    水素ライン上の少なくとも1箇所で水素の品質確認を行う品質確認部と、
    水素が規格外の場合に規格内となるように水素性状の回復処理を行う回復処理部と、
    を更に含んで構成され
    前記回復処理部は、水素ライン外に品質回復用の単一の水素精製装置を有し、水素ライン上の各機器の出口側を水素ライン外の水素精製装置を介して各機器の入口側に接続可能としたことを特徴とする、水素充填設備。
  3. 回復処理後に規格外の場合に、規格外の水素を系外に放出するように放出処理を行う放出処理部を更に含んで構成される、請求項1又は請求項2記載の水素充填設備。
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