JP6373897B2 - 動物忌避装置及び動物忌避システム - Google Patents

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Description

本発明は、例えば犬猫等の動物を忌避する動物忌避装置及び動物忌避システムに関する。
従来、犬猫等の動物が、家屋の軒先や庭、更には畑、公共施設等に侵入し、その花壇や砂場を荒らすことや、畑で栽培している野菜を傷めること、糞尿等をすることが、大きな問題となっており、それを解決するために種々の提案がなされている。
例えば、特許文献1では、犬猫の侵入を熱又は遠熱赤外線により検知し、その検出信号に基づき犬猫が忌避する超音波をスピーカーから放射し、発光器を点灯し、ブザーによる警告音の発生を行う犬猫撃退装置が開示されている。
また、特許文献2では、猫を検知するセンサと、水を撤布する撤布機を備え、センサの信号により撤布機を作動させる猫駆除装置が開示されている。
特願2001−69900号公報 特願平11−318312号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、超音波、発光、警告音による威嚇手段により犬猫を撃退することを試みているが、これらは一時的に犬猫に衝撃を与えるものの、経験頻度が増えてくると、それらの威嚇に犬猫が徐々に慣れてしまい、効果が薄れてしまう。さらに、熱又は遠熱赤外線による検知では、人までも検知してしまい、前述したような威嚇手段を誤作動させてしまうおそれもあった。
また、特許文献2の技術では、センサにより猫を検知するとあるが、人までも検知してしまい、撤布機を誤作動させてしまうおそれがあった。さらに、さらに、撤布機としてはスプリンクラー等を使用することを想定しており、対象となる猫に対して水を撤布するというよりは、周囲に一様に水を撤布することを想定しており、一度の動作で消費する水の量の多いことから非経済的であると共に、装置の近辺で子供等が遊んでいると彼らに水を撤布してしまうおそれがあった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、画像検出により動物の存在を的確に検出し、該動物の方向に向けて液体を噴射することで該動物を忌避する動物忌避装置及びシステムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様に係る動物忌避装置は、動物の存在を検出する検出部と、前記動物に対して注意を喚起する注意喚起部と、前記注意喚起部による注意の喚起により動物が動物忌避装置の方を向いたタイミングで動物を撮影し画像データを出力するカメラ部と、前記画像データより前記動物の顔画像を検出する顔画像検出部と、前記顔画像の検出に基づき動物が画角の中心に存在しているタイミングで前記動物に向けて液体を噴射する液体噴射部と、前記顔画像検出部により前記動物の顔画像が検出されたときに、前記液体噴射部より液体を噴射するよう制御する噴射制御部と、を備えている。
本発明の第2の態様に係る動物忌避装置は、第1の態様において、前記液体噴射部を駆動する駆動部と、前記顔画像検出部により前記動物の顔画像が検出されたときに、前記顔画像検出部による検出結果に基づいて前記駆動部を駆動し、前記液体噴射部の噴射方向を制御する噴射方向制御部と、を更に有している。
本発明の第3の態様に係る動物忌避装置は、第2の態様において、前記駆動部とは、前記液体噴射部を第1軸周りに回転させる第1モータ、及び前記液体噴射部を第2軸周りに回転させる第2モータを有している。
本発明の第の態様に係る動物忌避装置は、第の態様において、前記注意喚起部とは、発光手段、鈴、又は放音手段を駆動手段の駆動力により移動させるものである。
本発明の第の態様に係る動物忌避装置は、サーバ装置と通信自在な動物忌避装置であって、動物の存在を検出する検出部と、前記動物に対して注意を喚起する注意喚起部と、前記注意喚起部による注意の喚起により動物が動物忌避装置の方を向いたタイミングで動物を撮影し画像データを出力するカメラ部と、前記画像データにより前記動物の画像を検出するように前記サーバ装置に要求する画像検出要求部と、前記顔画像の検出に基づき動物が画角の中心に存在しているタイミングで前記動物に向けて液体を噴射する液体噴射部と、前記液体噴射部を駆動する駆動部と、前記サーバ装置による画像検出結果に基づいて、前記駆動部を駆動し、前記液体噴射部の噴射方向を制御する噴射方向制御部と、を備えている。
本発明の第の態様に係る動物忌避装置は、第の態様において、前記駆動部とは、前記液体噴射部を第1軸周りに回転させる第1モータ、及び前記液体噴射部を第2軸周りに回転させる第2モータを有する。
本発明の第の態様に係る動物忌避装置は、第1乃至第の態様において、前記液体とは、木酢液、竹酢液、又は竹酢ハーブ液の少なくともいずれかである。
本発明の第の態様に係る動物忌避システムは、サーバ装置と動物忌避装置とからなるシステムであって、前記動物忌避装置が、前記サーバ装置と通信する通信部と、動物の存在を検出する検出部と、前記動物に対して注意を喚起する注意喚起部と、前記注意喚起部による注意の喚起により動物が動物忌避装置の方を向いたタイミングで動物を撮影し画像データを出力するカメラ部と、前記画像データにより前記動物の画像を検出するように前記サーバ装置に要求する画像検出要求部と、前記顔画像の検出に基づき動物が画角の中心に存在しているタイミングで前記動物に向けて液体を噴射する液体噴射部と、前記液体噴射部を駆動する駆動部と、前記サーバ装置による画像検出結果に基づいて、前記駆動部を駆動し、前記液体噴射部の噴射方向を制御する噴射方向制御部と、を備えている。
本発明によれば、顔画像検出により動物の存在を的確に検出し、該動物の方向に向けて液体を噴射することで該動物を忌避する動物忌避装置及びシステムを提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る動物忌避装置の構成図である。 注意喚起部の詳細な構成図である。 液体噴射部の詳細な構成図である。 動物忌避装置による動作を説明するフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る動物忌避装置の構成図である。 本発明の第3実施形態に係る動物忌避システムの構成図である。 同システムにおける動物忌避装置の構成図である。 同システムによる動作を説明するフローチャートである。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。
<第1実施形態>
図1には本発明の第1実施形態に係る動物忌避装置の構成を示し説明する。
同図に示されるように、動物忌避装置1は、制御ユニット2と外部ユニット3とに大別される。制御ユニット2は、CPU(Central Processing Unit)等の制御部4を備えており、該制御部4にはバッテリ5より電力が供給されている。このバッテリ5の電力は制御部4を介して各部に供給される。制御部4は記憶部6と接続されており、記憶部6には制御部4で実行されるプログラム13が格納されている。記憶部6は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、EEPROM、ハードディスクドライブ(Hard Disc Drive)等からなり、後述する顔画像検出のときに参照する各種動物の顔画像のライブラリも格納されている。
一方、外部ユニット3は、屋外に設置されるものであり、検出部としての赤外線センサ7、カメラ部8、注意喚起部9、液体噴射部10、及び駆動部11を備えている。
赤外線センサ7は、赤外線照射により動物の存在を検出するものである。カメラ部8はCCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子を備えており、被写体となる動物を撮像し、画像データを出力するものである。注意喚起部9は、動物に対して光や音の作用により注意を喚起するものである。光の作用を利用する場合にはLED等の発光手段を用いることができ、音の作用を利用する場合には鈴やスピーカー等の放音手段を用いることができる。液体噴射部10は、犬猫等の動物が嫌う特有の匂いを発する液体を動物に向けて噴射するものである。そして、駆動部11は、液体噴射部10の噴射方向を動物の位置に合致させるために、該液体噴射部10の向きを第1軸としてのヨー軸周り、第2軸としてのピッチ軸周りに回転させるものであり、第1モータとしてのヨー軸モータ12と第2モータとしてのピッチ軸モータ13を備えている。
制御ユニット2の制御部4は、記憶部6に格納されたプログラム13を読み出し実行することで、主制御部4a、検出部4b、顔画像検出部4c、噴射方向制御部4d、噴射制御部4e、注意喚起制御部4fとして機能する。
検出部4bは、赤外線センサ7の出力信号に基づいて動物の存在を検出する。顔画像検出部4cは、記憶部6のライブラリ14を参照して、カメラ部8から出力された画像データに基づいて動物の顔画像を検出する。噴射方向制御部4dは、駆動部11に制御信号を出力して駆動部11のヨー軸モータ12、ピッチ軸モータ13を駆動制御することで液体噴射部10の向き、即ち噴射方向を制御する。噴射制御部4eは、液体噴射部10に制御信号を出力することで、液体噴射部10による液体の噴射を制御する。注意喚起制御部4fは、注意喚起部9に制御信号を出力し、該注意喚起部9の駆動を制御する。そして、主制御部4aは、全体の制御を司る。
このような構成において、赤外線センサ7は、定期的に或は定常的にセンシングを行っており、その出力信号を制御ユニット2に送出する。検出部4bは、この赤外線センサ7からの出力信号に基づいて動物の検出を行う。そして、検出部4bが動物の存在を検出すると、注意喚起制御部4fが注意喚起部9を駆動する。この注意喚起部9が駆動されると音や光の作用により動物に対して注意が喚起される。この注意喚起により動物が装置1の方を向いたタイミングで主制御部4aの制御の下、カメラ部8が駆動制御され、動物の画像が撮像され、画像データが制御ユニット2に送られる。顔画像検出部4cは、記憶部6のライブラリ14を参照して、この画像データより動物の顔画像を検出する。顔画像が検出されると、噴射方向制御部4dが、画角の中の動物の顔画像の位置から動物の存在位置を特定し、液体噴射部10の噴射方向を当該位置に向くように駆動部11を駆動する。より具体的には、ヨー軸モータ12、ピッチ軸モータ13を駆動制御して、液体噴射部10の噴射方向を調整する。そして、この調整の完了後、噴射制御部4eが液体噴射部10に制御信号を出力し、液体噴射部10による液体の噴射を行う。
ここで、噴射する液体とは、例えば、木酢液、竹酢液、又は竹酢ハーブ液の少なくともいずれかであってよい。木酢液とは、木炭を製造するときに窯から出る煙を集めて液体にし、熟成・精製したものである。竹酢液とは、木炭として特に竹炭を用いて精製したものである。竹酢ハーブ液は、竹酢液にハーブエキスを含有させたものである。これらは一例であって、噴射する液体はこれらには限定されない。
次に図2には注意喚起部9の詳細な構成例を示し説明する。
同図に示されるように、注意喚起部9は、回転板23の平面に発光体24が配設されており、モータ22の駆動力により回転板23が回転すると、それに伴い発光体24も回転するように構成されている。モータ22の駆動は、駆動制御部21により制御される。駆動制御部21は、制御ユニット2の制御部4の注意喚起制御部4fからの制御信号に基づいてモータ22の駆動を制御する。尚、発光体24としては、LED(Light Emitted Diode)のほか、蛍光塗料が塗られたシートや反射シートでもよい。また、発光体24に代えて、鈴等の音を発する部材を配設してもよい。また、ここでは、回転板23をモータ22の駆動力により回転させる例を示したが、これに限定されず、光又は音の作用を奏する手段を駆動手段の駆動力により移動させる種々の構成を採用できる。例えば、光又は音の作用を奏する手段を配設した支持板をクランク機構の作用により上下又は左右に往復運動させて移動させる場合も含まれる。
次に図3には液体噴射部10の詳細な構成例を示し説明する。
同図に示されるように、液体噴射部10は、電動ポンプ32と液体用タンク33、噴射ノズル34、駆動制御部31を備えている。液体用タンク33には、犬猫等の動物が嫌う匂いを発する液体、例えば木酢液、竹酢液等が格納されている。駆動制御部31が制御ユニット2の制御部4の噴射制御部4eからの制御信号を受けると、電動ポンプ32を駆動して液体用タンク33の液体が汲み出され、噴射ノズル34を介して忌避対象となる犬猫等の動物に向けて噴射される。
以下、図4のフローチャートを参照して、本発明の第1実施形態に係る動物忌避装置による動作を説明する。これは、動物忌避方法にも相当する。
赤外線センサ7の出力信号に基づいて検出部4bが動物を検出すると(S1)、注意喚起制御部4fが注意喚起部9を駆動し、音や光の作用により動物に対して注意を喚起する(S2)。この注意喚起により動物が動物忌避装置1の方を向いたタイミングで主制御部4aの制御の下、カメラ部8が駆動制御され、動物の画像が撮像される(S3)。
続いて、顔画像検出部4cは、記憶部6のライブラリ14を参照して、この画像データより動物の顔画像を検出する(S4)。例えば、忌避対象が猫であれば、ライブラリ14の猫の画像データに基づいて顔画像検出を行う。顔画像の検出では、例えば、動物の目、鼻、口等の特徴点を抽出する一般的な手法を用いることができる。
顔画像が検出されなかったときは(S5をNo)、ステップS1に戻り、上記処理を繰り返す。一方、顔画像が検出されると(S5をYes)、噴射方向制御部4dが、画角の中の動物の顔画像の位置から動物の存在位置を特定し、駆動部11を駆動し、液体噴射部10の噴射方向を動物の方に向くように制御する(S6)。例えば、ヨー軸モータ12、ピッチ軸モータ13を駆動制御して、液体噴射部10の噴射方向を調整する。
そして、この調整の完了後、噴射制御部4eが液体噴射部10に制御信号を出力し、液体噴射部10による木酢液等の液体の噴射を行う(S7)。こうして、動物忌避に係る一連の処理を終了することになる。
尚、駆動部11を備えない場合には、一律に定まった方向に液体を噴射することになるが、その場合でも、顔画像検出により動物が画角の中心に存在しているタイミングで噴射制御することで、的確に動物に液体を噴射できる。
以上説明したように、本発明の第1実施形態によれば、忌避対象の動物の顔画像を的確に認識して、当該動物の位置、更に詳細には顔の位置に向けて液体噴射できるので、効果的な忌避結果を得ることができる。つまり、動物自体の全体検出(足の位置や向きなどの多様性からパターンが多い)ではなく、顔検出(目、鼻、口などのパーツに限定)を検出することとしているので、制御部の処理負荷は軽減されている。また、カメラ部の撮影の際には、注意喚起部の作用により忌避対象の動物が装置側を向くように促すことができるので、的確に顔画像を検出することが可能となる。
<第2実施形態>
図5には本発明の第2実施形態に係る動物忌避装置の構成を示し説明する。
同図に示されるように、この第2実施形態に係る動物忌避装置50は、複数の外部ユニット52a、52b、52c…を備えており、これら外部ユニット52a、52b、52c…を1つの制御ユニット51により統括制御するように構成されている。外部ユニット52a、52b、52c…の各内部構成は、第1実施形態に係る動物忌避ユニット1の外部ユニット3と同様の構成となっている。また、制御ユニット51の内部構成も、第1実施形態に係る動物忌避装置1の制御ユニット2と同様の構成となっている。このように複数の外部ユニット52a、52b、52c…を備える場合には、1つは庭先、1つは駐車場、そして1つは勝手口と離間した場所に配置できるので、忌避範囲が広がる。
以上説明したように、本発明の第2実施形態によれば、前述した第1実施形態の効果に加えて、複数の外部ユニットを、例えば家の庭先や周囲等、複数の箇所に設置し、1つの制御ユニットにより統括制御することができるので、より広範にわたり動物の忌避を行うことが可能となる。
<第3実施形態>
図6には本発明の第3実施形態に係る動物忌避システムの構成を示し説明する。
同図に示されるように、動物忌避システムは、動物忌避装置100と、サーバ装置200とがインターネット等のネットワーク400を介して接続されている。サーバ装置200は画像のライブラリ等を記憶したDBサーバ装置300と連携している。
このような構成において、動物忌避装置100は、赤外線センサ等により動物を検出すると、カメラ部により撮影を実施し、画像データを、ネットワーク400を介してサーバ装置200へと送信する。サーバ装置200では、画像データに対して、DBサーバ装置300の画像のライブラリを参照して、画像検出処理を実施し、その結果を動物忌避装置100に送信する。尚、ディープラーニングの技法を用いる場合には、学習済モデル(ニューラルネットワークモデル)を使用して動物の判別を行うことになる。動物忌避装置100では、この検出結果に基づいて、噴射方向を制御し、液体噴射等を実施することで動物忌避を行う。尚、噴射方向は固定とし、噴射タイミングのみ検出結果に基づいて制御するようにしてもよい。
図7には動物忌避システムにおける動物忌避装置100の構成を示し説明する。ここでは図1と同一構成には同一符号を付し、ことなる部分を中心に説明する。
同図に示されるように、動物忌避装置100は、外部ユニット3と制御ユニット101とで構成されている。外部ユニット3については、図1と同一の構成である。但し、注意喚起部はこの例では不要となる。
制御ユニット101は、CPU等の制御部102を備えており、該制御部102にはバッテリ105より電力が供給されている。このバッテリ105の電力は制御部102を介して各部に供給される。制御部102は記憶部106と接続されており、記憶部106には制御部102で実行されるプログラム103が格納されている。記憶部106は、RAM、ROM、EEPROM、ハードディスクドライブ等からなる。
制御部102は、記憶部106に格納されたプログラム103を読み出し実行することで、主制御部103a、検出部103b、画像検出要求部103c、噴射方向制御部103d、噴射制御部103eとして機能する。
検出部103bは、赤外線センサ7の出力信号に基づいて動物の存在を検出する。画像検出部要求103cは、カメラ部8から出力された画像データに基づいて動物の画像を検出するようにサーバ装置200にリクエストを行う。このリクエストは、通信部104を介してサーバ装置200へと送られる。噴射方向制御部103dは、駆動部11に制御信号を出力して駆動部11のヨー軸モータ12、ピッチ軸モータ13を駆動制御することで液体噴射部10の向き、即ち噴射方向を制御する。噴射制御部103eは、液体噴射部10に制御信号を出力することで、液体噴射部10による液体の噴射を制御する。そして、主制御部103aは、全体の制御を司る。
以下、図8のフローチャートを参照して、本発明の第3実施形態に係る動物忌避システムによる動作を説明する。これは、動物忌避方法にも相当する。
赤外線センサ7の出力信号に基づいて検出部103bが動物を検出すると(S11)、カメラ部8が駆動制御され、動物の画像が撮像される(S12)。
続いて、画像検出要求部103cは、画像データの少なくとも一部をサーバ装置200に送信して動物の画像の検出をリクエストする(S13)。サーバ装置200は、このリクエストを画像データと共に受信すると(S14)、DBサーバ装置300の画像のライブラリを参照して、画像検出処理を実行する(S15)。忌避対象が猫であれば、ライブラリの猫の画像データに基づいて画像検出を行う。また、画像の検出では、例えば、動物の目、鼻、口等の特徴点を抽出する一般的な手法を用いてもよい。
サーバ装置200は、検出結果を動物忌避装置100へと送信する(S16)。動物忌避装置100では、画像検出結果を受信すると(S17)、検出結果に基づいて、噴射方向制御部103dが、画角の中の動物の存在位置を特定し、駆動部11を駆動し、液体噴射部10の噴射方向を動物の方に向くように制御する(S18)。例えば、ヨー軸モータ12、ピッチ軸モータ13を駆動制御して、液体噴射部10の噴射方向を調整する。そして、この調整の完了後、噴射制御部103eが液体噴射部10に制御信号を出力し、液体噴射部10による木酢液等の液体の噴射を行う(S19)。こうして、動物忌避に係る一連の処理を終了する。
尚、駆動部11を備えていない場合には、一律に定まった方向に液体を噴射することになるが、その場合でも、画像検出により動物が画角の中心に存在しているタイミングで噴射制御することで、的確に動物に液体を噴射できる。
動物忌避装置100は、画像検出要求部103cが、カメラ部8の撮影で得られた画像データを予め定められたサイズに分割してサーバ装置200へと送信する。但し、液体噴射部10の噴射角度が固定で可変しない場合には、画像データをそのままサーバ装置200へと送信するようにしてもよい。サーバ装置200では、この画像データを画像検出のリクエストと共に受信すると、例えばディープラーニング等の技法に基づいて画像検出処理を実施し、認識結果を例えばラベル情報として動物忌避装置100側に送信する。例えば、忌避対象が猫であれば、ラベル情報の「cat」が含まれていた場合にのみ動物忌避装置100側で噴射制御を行うようにしてもよい。
なお、DBサーバ装置300は、猫や犬に限らず、多種多様な動物の画像のライブラリを備えており、また随時、追加及び更新が可能であるので、画像検出により画像内に含まれる多種多様な動物を検出することが可能である。
以上説明したように、本発明の第3実施形態によれば、前述した第1実施形態の効果に加えて、サーバ装置側の画像検出処理との協働により、忌避対象の動物の画像を的確に認識して、当該動物の位置に向けて液体噴射できるので、動物忌避装置側の演算負荷が軽減され、より効果的な忌避結果を得ることができる。また、画像検出をサーバ装置側で行うので、DBサーバ装置との連携により、多種多様な動物の検出が可能となる。
以上、本発明の第1乃至第3実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなくその趣旨を逸脱しない範囲で種々の改良・変更が可能であることは勿論である。
例えば、外部ユニットが制御ユニットからの制御信号を無線通信により受信して、当該制御信号に基づいて忌避に関わる各種動作を行うようにしてもよい。また、制御部として高性能のGPU等を備える場合には、ディープラーニング手法を用いることができ、顔画像だけでなく、猫の全身を認識することもできるようになる。この場合、猫を装置の方に振り向かせる必要がなくなるので、注意喚起部9が不要となる。
1…動物忌避装置、2…制御ユニット、3…外部ユニット、4…制御部、4a…主制御部、4b…検出部、4c…顔画像検出部、4d…噴射方向制御部、4e…噴射制御部、4f…注意喚起制御部、5…バッテリ、6…記憶部、7…赤外線センサ、8…撮像部、9…注意喚起部、10…液体噴射部、11…駆動部、12…ヨー軸モータ、13…ピッチ軸モータ、14…ライブラリ、21…駆動制御部、22…モータ、23…回転板、24…発光部、31…駆動制御部、32…電動ポンプ、33…液体用タンク、34…噴射ノズル、51…制御ユニット、52a,52b,52c…外部ユニット、100…動物忌避装置、101…制御ユニット、102…制御部、103…プログラム、103a…主制御部、103b…検出部、103c…画像検出要求部、103d…噴射方向制御部、103e…噴射制御部、104…通信部、105…バッテリ、106…記憶部。

Claims (8)

  1. 動物の存在を検出する検出部と、
    前記動物に対して注意を喚起する注意喚起部と、
    前記注意喚起部による注意の喚起により動物が動物忌避装置の方を向いたタイミングで動物を撮影し画像データを出力するカメラ部と、
    前記画像データより前記動物の顔画像を検出する顔画像検出部と、
    前記顔画像の検出に基づき動物が画角の中心に存在しているタイミングで前記動物に向けて液体を噴射する液体噴射部と、
    前記顔画像検出部により前記動物の顔画像が検出されたときに、前記液体噴射部より液体を噴射するよう制御する噴射制御部と、を備えた
    動物忌避装置。
  2. 前記液体噴射部を駆動する駆動部と、
    前記顔画像検出部により前記動物の顔画像が検出されたときに、前記顔画像検出部による検出結果に基づいて前記駆動部を駆動し、前記液体噴射部の噴射方向を制御する噴射方向制御部と、を更に有する
    請求項1に記載の動物忌避装置。
  3. 前記駆動部とは、前記液体噴射部を第1軸周りに回転させる第1モータ、及び前記液体噴射部を第2軸周りに回転させる第2モータを有する
    請求項2に記載の動物忌避装置。
  4. 前記注意喚起部とは、発光手段、鈴、又は放音手段を駆動手段の駆動力により移動させるものである
    請求項に記載の動物忌避装置。
  5. サーバ装置と通信自在な動物忌避装置であって、
    動物の存在を検出する検出部と、
    前記動物に対して注意を喚起する注意喚起部と、
    前記注意喚起部による注意の喚起により動物が動物忌避装置の方を向いたタイミングで動物を撮影し画像データを出力するカメラ部と、
    前記画像データにより前記動物の画像を検出するように前記サーバ装置に要求する画像検出要求部と、
    前記顔画像の検出に基づき動物が画角の中心に存在しているタイミングで前記動物に向けて液体を噴射する液体噴射部と、
    前記液体噴射部を駆動する駆動部と、
    前記サーバ装置による画像検出結果に基づいて、前記駆動部を駆動し、前記液体噴射部の噴射方向を制御する噴射方向制御部と、を備えた
    動物忌避装置。
  6. 前記駆動部とは、前記液体噴射部を第1軸周りに回転させる第1モータ、及び前記液体噴射部を第2軸周りに回転させる第2モータを有する
    請求項に記載の動物忌避装置。
  7. 前記液体とは、木酢液、竹酢液、又は竹酢ハーブ液の少なくともいずれかである
    請求項乃至請求項のいずれか1項に記載の動物忌避装置。
  8. サーバ装置と動物忌避装置とからなるシステムであって、
    前記動物忌避装置が、
    前記サーバ装置と通信する通信部と、
    動物の存在を検出する検出部と、
    前記動物に対して注意を喚起する注意喚起部と、
    前記注意喚起部による注意の喚起により動物が動物忌避装置の方を向いたタイミングで動物を撮影し画像データを出力するカメラ部と、
    前記画像データにより前記動物の画像を検出するように前記サーバ装置に要求する画像検出要求部と、
    前記顔画像の検出に基づき動物が画角の中心に存在しているタイミングで前記動物に向けて液体を噴射する液体噴射部と、
    前記液体噴射部を駆動する駆動部と、
    前記サーバ装置による画像検出結果に基づいて、前記駆動部を駆動し、前記液体噴射部の噴射方向を制御する噴射方向制御部と、を備えた
    動物忌避システム。
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