JP2011157338A - 害獣、害鳥、害虫等の忌避剤 - Google Patents
害獣、害鳥、害虫等の忌避剤 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2011157338A JP2011157338A JP2010036615A JP2010036615A JP2011157338A JP 2011157338 A JP2011157338 A JP 2011157338A JP 2010036615 A JP2010036615 A JP 2010036615A JP 2010036615 A JP2010036615 A JP 2010036615A JP 2011157338 A JP2011157338 A JP 2011157338A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pests
- bamboo
- injurious
- repellent
- polyphenol
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Catching Or Destruction (AREA)
- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
Abstract
【課題】 高価な防護柵でなく、安価に害獣、害鳥、害虫を忌避し得る忌避剤を開発することが、発明が解決しようとする課題である。
【解決手段】 忌避剤として竹酢、竹瀝を利用すること、この忌避剤の開発が課題を解決するための手段である。
【解決手段】 忌避剤として竹酢、竹瀝を利用すること、この忌避剤の開発が課題を解決するための手段である。
Description
本発明は、竹酢、竹瀝等を利用した害獣、害鳥、害虫等の防護剤に関するものである。
近年、イノシシに田畑を荒らされる害が全国的に拡大している。山里においては昔から猪垣を用いてイノシシ防護柵を圃場の周囲に張り巡らし、それである程度の効果は得られていたが、イノシシは、猿のように頭がよく、人の動きを観察する賢い動物であり、更には運動能力が高く、垂直に120cm飛ぶことができるし、20cmの隙間があれば潜り抜けることができる。また70kgの石も簡単に鼻で押し上げることができる。近年では特に高い繁殖力と狩猟者の高齢化、農作物残渣の餌場化等により平野部を中心に被害が増えている。イノシシはもともと平地の生き物である(人の生地と重なる獣)人が山へ追いやっていたが、人が山へ入らなくなり従来の平地へ戻ってきていると言われているが、近年では人里に出没して栽培している野菜を食い荒らされるだけでなく、人間を襲うという被害も出ている。
このようなイノシシ対策として、圃場の周囲にトタン柵、電気柵、ワイヤメッシュの柵等が開発されているが、これらの柵は取り付け工事代金も含めて高価であり、野菜による収益確保のために接知するには農家の負担も大きかった。
またこのような農家の作付野菜の被害は、イノシシ、猿等の害獣だけでなく、果実に被害を及ぼすヒョドリ等の害鳥、毛虫等の害虫があげられる。
一般的に竹炭を焼くときに発生する、煙突の煙を冷却したものを竹酢、竹に含まれる水分を窯底から採取したものを竹瀝と呼んでいるが、酢酸等を主成分としてるいために匂いがきつく、またドクダミエキス、ニンニクエキスも同じように匂いがきついことが知られている。
高価な防護柵でなく、安価に害獣、害鳥、害虫を忌避し得る忌避剤を開発することが、発明が解決しようとする課題である。
忌避剤として竹酢、竹瀝を利用すること、この忌避剤の開発が課題を解決するための手段である。
本発明は、主成分として、酢酸・ギ酸プロピオン酸・ポリフェノール・プロパノール・メタノールなど約200種類以上の有機化合物から竹酢または竹瀝がらなる害獣、害鳥、害虫等の忌避剤であり、更には、主成分として、酢酸・ギ酸プロピオン酸・ポリフェノール・プロパノール・メタノールなど約200種類以上の有機化合物から竹酢または竹瀝にドクダミエキスを加えてなる害獣、害鳥、害虫等の忌避剤であり、更には、主成分として、酢酸・ギ酸プロピオン酸・ポリフェノール・プロパノール・メタノールなど約200種類以上の有機化合物から竹酢または竹瀝にニンニクエキスを加えてなる請求項1の害獣、害鳥、害虫等の忌避剤であるから、従来はイノシシ等の防護は柵に頼っていたが、当該イノシシは運動能力が高く、垂直に120cm飛ぶことができるし、20cmの隙間があれば潜り抜けることができる。また70kgの石も簡単に鼻で押し上げることができるので防護柵を飛び越えたり、下部の隙間から潜り抜けたり、更には防護柵を押し倒す等の問題があったが、本発明の竹酢、竹瀝等からなる忌避剤を圃場の畦畔に散布するだけでイノシシはその匂いを嫌って圃場には入ることなく、また果樹園等の場合は、ペットボトル等に忌避剤を入れて樹木にぶら下げておけば、ヒヨドリも寄り付かず、また害虫も寄り付かない。しかもタールを抜いた竹酢、竹瀝は、畦畔に散布するのでなく、作物、果樹木等の近くに散布しておけば、害獣、害鳥、害虫の忌避効果だけでなく、ワラや根を有機質肥料にし、除草・ミネラル補給・滅菌処理・有機酸効果等の効果が得られる等、誠に顕著なる効果を有するものである。
本発明は、主成分として、酢酸・ギ酸プロピオン酸・ポリフェノール・プロパノール・メタノールなど約200種類以上の有機化合物から竹酢または竹瀝からなる害獣、害鳥、害虫等の忌避剤であり、更には、主成分として、酢酸・ギ酸プロピオン酸・ポリフェノール・プロパノール・メタノールなど約200種類以上の有機化合物から竹酢または竹瀝にドクダミエキスを加えてなる害獣、害鳥、害虫等の忌避剤であり、更には、主成分として、酢酸・ギ酸プロピオン酸・ポリフェノール・プロパノール・メタノールなど約200種類以上の有機化合物から竹酢または竹瀝にニンニクエキスを加えてなる請求項1の害獣、害鳥、害虫等の忌避剤を呈せんとするものである。
竹を炭に焼成する際に発生する煙を採取して冷却して粗竹酢液を取り出し、これを静置法(3カ月以上静置)、濾過法等でタール分を除去して竹酢を得る。主成分として、酢酸・ギ酸プロピオン酸・ポリフェノール・プロパノール・メタノールなど約200種類以上の有機化合物からなり、これを忌避剤としている。本発明においては忌避剤の主原料を竹酢としているが、竹酢に限定を受けるものではなく木酢とすることも可能である。
竹瀝は、焼成時に竹に含まれる水分を窯底から採取したもので、成分は竹酢と同じである。
竹を炭に焼成する際に発生する煙を採取して冷却して粗竹酢液を取り出し、これを静置法(3カ月以上静置)、濾過法等でタール分を除去して、主成分として、酢酸・ギ酸プロピオン酸・ポリフェノール・プロパノール・メタノールなど約200種類以上の有機化合物からなる竹酢を得る。当該竹酢にドクダミエキスを加えて撹拌し忌避剤としている。
竹を炭に焼成する際に発生する煙を採取して冷却して粗竹酢液を取り出し、これを静置法(3カ月以上静置)、濾過法等でタール分を除去して、主成分として、酢酸・ギ酸プロピオン酸・ポリフェノール・プロパノール・メタノールなど約200種類以上の有機化合物からなる竹酢を得る。当該竹酢にニンニクエキスを加えて撹拌し忌避剤としている。
本発明は、主成分として、酢酸・ギ酸プロピオン酸・ポリフェノール・プロパノール・メタノールなど約200種類以上の有機化合物から竹酢または竹瀝からなる害獣、害鳥、害虫等の忌避剤であり、更には、主成分として、酢酸・ギ酸プロピオン酸・ポリフェノール・プロパノール・メタノールなど約200種類以上の有機化合物から竹酢または竹瀝にドクダミエキスを加えてなる害獣、害鳥、害虫等の忌避剤であり、更には、主成分として、酢酸・ギ酸プロピオン酸・ポリフェノール・プロパノール・メタノールなど約200種類以上の有機化合物から竹酢または竹瀝にニンニクエキスを加えてなる請求項1の害獣、害鳥、害虫等の忌避剤であるから、従来はイノシシ等の防護は柵に頼っていたが、当該イノシシは運動能力が高く、垂直に120cm飛ぶことができるし、20cmの隙間があれば潜り抜けることができる。また70kgの石も簡単に鼻で押し上げることができるので防護柵を飛び越えたり、下部の隙間から潜り抜けたり、更には防護柵を押し倒す等の問題があったが、本発明の竹酢、竹瀝等からなる忌避剤を圃場の畦畔に散布するだけでイノシシはその匂いを嫌って圃場には入ることなく、また果樹園等の場合は、ペットボトル等に忌避剤を入れて樹木にぶら下げておけば、ヒヨドリも寄り付かず、また害虫も寄り付かない。しかもタールを抜いた竹酢、竹瀝は、畦畔に散布するのでなく、作物、果樹木等の近くに散布しておけば、害獣、害鳥、害虫の忌避効果だけでなく、ワラや根を有機質肥料にし、除草・ミネラル補給・滅菌処理・有機酸効果等の効果が得られる等、また竹の大半を占める孟宗竹は、九州を中心に西日本で広く栽培されてきた。北限は宮城県から岩手県南部。それより北でも育つが、生育はよくない。笛、竿、箸等、竹かんむりの字の多さからも分かるように、かつては日用品など生活資材のほか、傾斜地が崩壊するのを防ぐことや堤防の補強などに使われてきた。だが近年、生活用品は化学製品に、堤防はコンクリートに替わり、筍も輸入品が大半を占め、日本の竹はほとんど顧みられなくなった。竹の利用価値がなくなったことに加え、高齢化と人口減で、竹林は管理されなくなる一方だ。林野庁によると、全国の竹林は約15万6000ヘクタールだが、これは山林にあって一応管理されている竹林であり、自然に増えたものや家屋、田畑の周辺にあるものを加えると、この倍以上はあると推測される。竹に侵入された杉やヒノキの幼木林は、見るも無残な状態になる。成木林でも林内が竹で覆われているところが散見され、放置すると生態系への悪影響も予想される。もともと竹は、何かに利用するため人の手で広がったものであり、里山を中心に栽培されてきた。従って、竹林の荒廃は里山の管理ができなくなったということでもあり、里山荒廃のバロメーターともいえる。里山の荒廃は、農地の荒廃などと重なると集落の崩壊につながる。竹炭、竹酢を採取するために竹林を管理し、素材として利用することは、竹林だけでなく里山・集落の再生にもなる等、産業上の利用可能性についても誠に顕著なる効果を有するものである。
Claims (3)
- 主成分として、酢酸・ギ酸プロピオン酸・ポリフェノール・プロパノール・メタノールなど約200種類以上の有機化合物から竹酢または竹瀝からなる害獣、害鳥、害虫等の忌避剤。
- 主成分として、酢酸・ギ酸プロピオン酸・ポリフェノール・プロパノール・メタノールなど約200種類以上の有機化合物から竹酢または竹瀝にドクダミエキスを加えてなる請求項1の害獣、害鳥、害虫等の忌避剤。
- 主成分として、酢酸・ギ酸プロピオン酸・ポリフェノール・プロパノール・メタノールなど約200種類以上の有機化合物から竹酢または竹瀝にニンニクエキスを加えてなる請求項1の害獣、害鳥、害虫等の忌避剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010036615A JP2011157338A (ja) | 2010-02-01 | 2010-02-01 | 害獣、害鳥、害虫等の忌避剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010036615A JP2011157338A (ja) | 2010-02-01 | 2010-02-01 | 害獣、害鳥、害虫等の忌避剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011157338A true JP2011157338A (ja) | 2011-08-18 |
Family
ID=44589622
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010036615A Pending JP2011157338A (ja) | 2010-02-01 | 2010-02-01 | 害獣、害鳥、害虫等の忌避剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011157338A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015044801A (ja) * | 2013-07-31 | 2015-03-12 | 有限会社インテリア杉浦 | 獣害動物忌避剤、害獣忌避装置及び害獣忌避方法 |
JP2017148033A (ja) * | 2016-02-23 | 2017-08-31 | 株式会社最先端研究開発支援センター | 動物忌避装置及び動物忌避システム |
-
2010
- 2010-02-01 JP JP2010036615A patent/JP2011157338A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015044801A (ja) * | 2013-07-31 | 2015-03-12 | 有限会社インテリア杉浦 | 獣害動物忌避剤、害獣忌避装置及び害獣忌避方法 |
JP2017148033A (ja) * | 2016-02-23 | 2017-08-31 | 株式会社最先端研究開発支援センター | 動物忌避装置及び動物忌避システム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101181454B1 (ko) | 액상형 동물 및 조류 퇴치용 조성물 | |
KR100984217B1 (ko) | 야생동물 및 조류 퇴치용 조성물과 그 제조 방법 | |
Vercauteren et al. | Identification and management of wildlife damage | |
CN104996422A (zh) | 一种樟巢螟性诱剂组合物及其应用 | |
Myllymäki | Importance of small mammals as pests in agriculture and stored products | |
JP2011157338A (ja) | 害獣、害鳥、害虫等の忌避剤 | |
Singh et al. | Population suppression of fruit flies (Bactrocera spp.) in mango (Mangifera indica) orchards | |
KR20130092348A (ko) | 액상형 동물 및 조류 퇴치용 조성물 | |
Gold | Ladder use and clubbing by a bonobo (Pan paniscus) in Apenheul Primate Park | |
CN105794553A (zh) | 无公害综合防治美国白蛾方法 | |
Soltani | The rhinoceros beetle Oryctes agamemnon arabicus in Tunisia: current challenge and future management perspectives | |
CN103704212A (zh) | 一种寄生蜂引诱剂及其制备方法和应用 | |
Jaiswal et al. | Evaluation of ethofenprox on Chrysopa madestes (Neuroptera: Chrysopidae)-a serious pest of Indian lac insect, Kerria lacca (Kerr.) | |
CN107279140A (zh) | 一种八字地老虎性引诱剂及其用途 | |
Khan et al. | Control of rodent damage to groundnuts in the Pothwar plateau region of Pakistan | |
Zalom et al. | 16 Almond Pests | |
Rani et al. | Field evaluation of methyl eugenol trap for the management of Oriental fruit fly, Bactrocera dorsalis Hendel (Diptera: Tephritidae) infesting mango | |
KR101431631B1 (ko) | 유해조수, 설치류 및 유해곤충 기피제 및 그 제조방법 | |
Basheer et al. | Birds associated with the coconut palm Cocos nucifera in an agroecosystem in the Western Ghats region of Kerala, southern India | |
JP6156774B2 (ja) | ゼオライトを用いた大型有害動物忌避剤組成物 | |
Johnson | Common injurious mammals of Minnesota | |
Ranjith et al. | Bird pests: Damage and ecofriendly management: Management of depredatory birds | |
WO2008060136A1 (en) | Biopesticide | |
JP7075106B2 (ja) | 木タールとその製造方法 | |
Chakravarthy | Role of vertebrates in inflicting diseases in fruit orchards and their management |