JP6372405B2 - 断面試料作成装置、及び、断面試料作成方法 - Google Patents

断面試料作成装置、及び、断面試料作成方法 Download PDF

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Description

本発明は、断面を観察する試料を作成する断面試料作成装置、及び、断面試料作成方法に関する。
従来、断面を観察する試料を作成する断面試料作成装置、及び、断面試料作成方法が知られている。断面試料作成装置では、イオン銃からイオンビームを照射して、試料を作成する。
例えば、試料保護部材を配置する断面試料作成方法が開示されている(特許文献1参照)。上記試料保護部材は、試料のイオンビームにより切削される部分の表面を覆う。また、特許文献1に記載の断面試料作成方法では、試料保護部材の上面に当接するように遮蔽材が被せられると共に、試料保護部材の下面に当接するように試料が配置される。試料保護部材にイオンビームを照射することにより、試料保護部材と共に試料を切削する。
特許文献1には、上記断面試料作成方法によれば、熱損傷を受け易い試料でも試料の破壊や変質を起こさないで断面を作製することができると記載されている。
特開2007−248368号公報
しかしながら、特許文献1に記載の断面試料作成方法では、遮蔽材からの熱が試料保護部材を介して試料に伝わるため、試料が受ける熱の影響を充分に軽減することができない場合があった。また、イオンビームの照射によって発生した熱による温度差に起因して、断面試料作成装置には不活性ガス(例えば、アルゴンガス)の対流が発生する。その結果、試料表面に試料の削りカスが付着して、試料表面が汚染される場合があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、試料が受ける熱の影響を軽減すると共に、試料表面の汚染を抑制することができる断面試料作成装置、及び、断面試料作成方法を提供することを目的としている。
本発明の断面試料作成装置は、断面を観察する試料を作成する断面試料作成装置であって、イオン銃、遮蔽板、及び、第1冷却機構、を備える。前記イオン銃は、前記試料にイオンビームを照射する。前記遮蔽板は、前記試料の上面の一部を覆う。前記第1冷却機構は、前記遮蔽板を冷却する。前記断面試料作成装置は、前記試料の前記遮蔽板に遮蔽されていない部分を前記イオンビームによって切削する。
本発明の断面試料作成方法は、断面を観察する試料を作成する断面試料作成方法であって、上記断面試料作成装置を用いる。
本発明の断面試料作成装置によれば、試料が受ける熱の影響を軽減すると共に、試料表面の汚染を抑制することができる。
本発明の実施形態に係る断面試料作成装置の構成を示す図である。(a)は、イオン銃の構成を示す図である。(b)は、イオンビームによる試料の研削状態を示す図である。 図1に示す断面試料作成装置の全体構成(第1実施形態)を示す図である。 図1に示す断面試料作成装置の全体構成(第2実施形態)を示す図である。 図2、図3に示す制御部の動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面(図1〜図4)を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
まず、図1を参照して、本実施形態に係る断面試料作成装置100(100A)について説明する。図1は、本実施形態に係る断面試料作成装置100(100A)の構成を示す図である。図1(a)は、イオン銃1の構成を示す図である。図1(b)は、イオンビームIBによる試料21の研削状態を示す図である。
図1(a)に示すように、断面試料作成装置100(100A)は、イオン銃1、試料保持部2、及び、チャンバー3を備える。イオン銃1は、イオンビームIBを照射する。本実施形態では、イオンビームIBが、アルゴンイオンビームである場合について説明する。試料保持部2は、試料21を保持すると共に、試料21を、イオンビームIBに対して垂直な方向に移動する。チャンバー3は、イオン銃1及び試料保持部2を収容する。
イオン銃1は、銃本体11、電源部12、及び、ガス供給部13を備える。銃本体11は、正電極111、負電極112、及び、筐体114を備える。正電極111と負電極112との間には、電源部12によって電圧が印加され、放電が発生する。この放電によって、正電極111と負電極112との間にプラズマ113が生成される。筐体114は、正電極111、及び、負電極112を収容する。筐体114の下端部には、イオンビームIBが出射される開口114aが形成されている。
電源部12は、正電極111と負電極112との間に、予め設定された電圧値(例えば、5kV)の直流電圧を印加する。ガス供給部13は、イオン銃1にアルゴンガスを供給する。
試料保持部2は、遮蔽板22を備える。図1(b)に示すように、試料21は、断面試料作成装置100(100A)によって、観察対象となる断面211が生成される。遮蔽板22は、試料21の上面の一部を覆う。断面試料作成装置100(100A)は、試料21の遮蔽板22に遮蔽されていない部分をイオンビームIBによって切削する。遮蔽板22は、例えば、鉄とニッケルとの合金である。
チャンバー3は、その内部が、真空ポンプ(図示省略)によって真空化される。具体的には、チャンバー3内の気圧は、例えば、10-4Paに設定される。
<第1実施形態>
次に、図2を参照して、第1実施形態に係る断面試料作成装置100の全体構成について説明する。図2は、図1に示す断面試料作成装置100の全体構成(第1実施形態)を示す図である。図2に示すように、断面試料作成装置100は、第1冷却機構41、第2冷却機構42、制御部5を備える。制御部5は、断面試料作成装置100全体の動作を制御する。また、試料保持部2は、放熱基板23、試料設置台24、試料ホルダー25、試料台移動機構26、及び、試料ホルダー設置台27を更に備える。
放熱基板23は、試料21のイオンビームIBによって切削される部分の表面を覆うように、試料21と遮蔽板22との間に配置される。放熱基板23は、例えば、シリコンウェハからなり、イオンビームIBの照射による温度上昇が原因で試料21が破壊又は変質することを防止する。放熱基板23と試料21とは、例えば、エポキシ樹脂、導電性ペーストのような接着剤によって接着される。なお、放熱基板23は、イオンビームIBに照射されることによって、試料21と共に切削される。また、遮蔽板22には、熱電対S1が配置される。熱電対S1によって検出された温度は、制御部5へ伝えられる。
試料設置台24は、試料21、遮蔽板22、及び、放熱基板23を支持する。試料21と試料設置台24とは、例えば、マウンティングワックスによって接着される。試料設置台24は、「試料台」に相当する。
試料ホルダー25は、試料設置台24を支持する。換言すれば、試料設置台24は、試料ホルダー25に取り付けられる。試料ホルダー25には、熱電対S2が配置される。熱電対S2によって検出された温度は、制御部5へ伝えられる。
試料台移動機構26は、試料ホルダー25を図2の左右方向に移動可能に支持する。換言すれば、試料台移動機構26は、試料21、遮蔽板22、放熱基板23、試料設置台24、及び、試料ホルダー25を一体として、図2の垂直方向に前後に移動する。試料台移動機構26には、熱電対S3が配置される。熱電対S3によって検出された温度は、制御部5へ伝えられる。試料ホルダー設置台27は、試料台移動機構26を支持する。試料ホルダー設置台27は、「移動機構設置台」に相当する。
第1冷却機構41は、遮蔽板22を冷却する。第1冷却機構41は、第1冷却源411、及び、第1熱伝導部材412を備える。第1冷却源411は、チャンバー3の外部に配置され、冷却能力を有し、例えば、液体窒素を備える。第1熱伝導部材412は、一方側(図2では、右側)がチャンバー3の外部に配置され、他方側(図2では、左側)がチャンバー3の内部に配置される。
また、第1冷却源411は、第1熱伝導部材412を介して、遮蔽板22を冷却する。具体的には、第1熱伝導部材412は、中空の金属であって、例えば、ステンレス製の中空角パイプである。また、第1熱伝導部材412を構成する中空角パイプの内部には、冷媒(本実施形態では、液体窒素)が流動可能に構成されている。
更に、第1冷却源411の液体窒素を第1熱伝導部材412に送出する量は、は、熱電対S1〜S3によって検出された温度に基づいて、制御部5(5A)によって制御される。したがって、遮蔽板22の温度を所望する温度に制御することができる。
上述のように、第1冷却機構41によって遮蔽板22が冷却されるため、試料21が受ける熱の影響を軽減することができる。なお、遮蔽板22は、イオンビームIBが直接照射され、熱が多量に発生する。よって、遮蔽板22を冷却することによって、試料21を効率的に冷却することができる。また、第1冷却機構41によって遮蔽板22が冷却されるため、試料21、遮蔽板22、及び、放熱基板23の温度を低下することができる。よって、試料21、遮蔽板22、及び、放熱基板23の温度と、試料設置台24、試料ホルダー25、試料台移動機構26、及び、試料ホルダー設置台27の温度との温度差ΔTを小さくすることができる。したがって、温度差ΔTが大きい場合に発生するアルゴンガスの対流を抑制することができる。
一方、温度差ΔTが大きい場合には、アルゴンガスの対流によって、試料21の削りカスが試料21の表面に付着し、試料21の表面が汚染される。したがって、第1冷却機構41によって遮蔽板22が冷却されるため、温度差ΔTが小さくなり、試料21表面の汚染を抑制することができる。
第2冷却機構42は、試料ホルダー設置台27を介して、試料設置台24を冷却する。第2冷却機構42は、第2冷却源421、及び、第2熱伝導部材422を備える。第2冷却源421は、チャンバー3の外部に配置され、冷却能力を有し、例えば、液体窒素を備える。第2熱伝導部材422は、一方側(図2では、右側)がチャンバー3の外部に配置され、他方側(図2では、左側)がチャンバー3の内部に配置される。
また、第2熱伝導部材422は、第2冷却源421と試料ホルダー設置台27との間で、熱を伝達する。具体的には、第1熱伝導部材412は、中空の金属であって、例えば、ステンレス製の中空角パイプである。また、第1熱伝導部材412を構成する中空角パイプの内部には、冷媒(本実施形態では、液体窒素)が流動可能に構成されている。
更に、第2冷却源421の液体窒素を第2熱伝導部材422に送出する量は、は、熱電対S1〜S3によって検出された温度に基づいて、制御部5(5A)によって制御される。したがって、試料ホルダー25及び試料ホルダー設置台27の温度を所望する温度に制御することができる。
上述のように、第2冷却機構42によって試料設置台24が冷却されるため、試料21、遮蔽板22、及び、放熱基板23の温度と、試料設置台24、試料ホルダー25、試料台移動機構26、及び、試料ホルダー設置台27の温度との温度差ΔTを更に小さくすることができる。したがって、第2冷却機構42によって試料設置台24が冷却されるため、温度差ΔTが更に小さくなり、試料21表面の汚染を更に抑制することができる。
第1実施形態では、第1冷却機構41及び第2冷却機構42が液体窒素を用いて試料保持部2を冷却する場合について説明したが、第1冷却機構41及び第2冷却機構42がその他の方法で試料保持部2を冷却する形態でもよい。例えば、第1冷却機構41及び第2冷却機構42の少なくとも一方が、電気冷却装置を用いて試料保持部2を冷却する形態でもよい。
<第2実施形態>
次に、図3を参照して、第2実施形態に係る断面試料作成装置100Aの全体構成について説明する。図3は、図1に示す断面試料作成装置100Aの全体構成(第2実施形態)を示す図である。同一の構成には、同一の参照符号を付している。図3に示すように、第2実施形態に係る断面試料作成装置100Aは、図2に示す断面試料作成装置100と比較して、第2冷却機構42を備えない点で相違している。制御部5Aは、断面試料作成装置100A全体の動作を制御する。
ここで、制御部5(5A)の構成を説明する。制御部5(5A)は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、及び、RAM(Random Access Memory)を備える。ROMには、制御プログラムが格納されている。そして、CPUは、ROMに格納された制御プログラムを読み出して実行することによって各種機能部として機能する。RAMは、CPUが、制御プログラムを実行する際の作業領域として用いられる。
次に、図4を参照して制御部5(5A)の動作について説明する。図4は、図2、図3に示す制御部5(5A)の動作を示すフローチャートである。以下の動作は、全て制御部5(5A)によって行われる。まず、真空ポンプが起動され、チャンバー3内の真空化が開始される(ステップS101)。次に、チャンバー3内の気圧PCが、予め設定された気圧PC1(例えば、10-3Pa)以下であるか否かの判定が行われる(ステップS103)。
気圧PCが気圧PC1以下ではないと判定された場合(ステップS103でNO)には、処理が待機状態とされる。気圧PCが気圧PC1以下であると判定された場合(ステップS103でYES)には、第1冷却機構41(及び、第2冷却機構42)による冷却が開始される(ステップS105)。次に、チャンバー3内の気圧PCが、予め設定された気圧PC2(例えば、10-4Pa)以下であるか否かの判定が行われる(ステップS107)。
気圧PCが気圧PC2以下ではないと判定された場合(ステップS107でNO)には、処理が待機状態とされる。気圧PCが気圧PC2以下であると判定された場合(ステップS107でYES)には、ビーム調整などの作業後に切削時間を設定し、イオンビームIBの照射を開始する(ステップS109)。次に、イオンビームIBの照射を終了する時点TE(例えば、イオンビームIBの照射の開始から10時間後)の所定時間ΔT1(例えば、25分)前に到達したか否かの判定が行われる(ステップS111)。
時点TEの所定時間ΔT1前に到達していないと判定された場合(ステップS111でNO)には、処理が待機状態とされる。時点TEの所定時間ΔT1前に到達したと判定された場合(ステップS111でYES)には、第1冷却機構41(及び、第2冷却機構42)による冷却が終了される(ステップS113)。そして、イオン銃1によるイオンビームIBの照射が終了される(ステップS115)。次いで、真空ポンプが停止され、チャンバー3内の真空化が終了され(ステップS117)、処理が終了される。
上述のように、気圧PCが気圧PC1以下で、第1冷却機構41(及び、第2冷却機構42)による冷却が開始されるため、結露を防止することができる。なぜなら、気圧が低い状態では、チャンバー3に含まれる水分量が少ないために、結露が発生し難いからである。したがって、水分による試料21の汚染を抑制することができる。
また、時点TEの所定時間ΔT1前に到達すると、第1冷却機構41(及び、第2冷却機構42)による冷却が終了されるため、結露を防止することができる。なぜなら、試料21が冷却された状態でイオンビームIBの照射が終了され、真空化が終了されると、結露が発生するからである。したがって、水分による試料21の汚染を抑制することができる。
第1実施形態及び第2実施形態では、気圧PCが気圧PC1以下で、第1冷却機構41(及び、第2冷却機構42)による冷却を開始する場合について説明したが、気圧PC1を環境温度、環境湿度に応じて設定する形態が好ましい。この場合には、気圧PC1を更に適正に設定することができる。
第1実施形態及び第2実施形態では、時点TEの所定時間ΔT1前に第1冷却機構41(及び、第2冷却機構42)による冷却を終了する場合について説明したが、所定時間ΔT1を、環境温度、環境湿度に応じて設定する形態が好ましい。この場合には、所定時間ΔT1を更に適正に設定することができる。
<実験結果>
次に、第1冷却機構41及び第2冷却機構42の効果を検証するために実験を行った。以下に、実験条件及び実験結果について説明する。試料21としては、融点が200℃の樹脂製フィルムを用いた。加工条件は、イオン銃1の加速電圧を5kVとし、10時間切削加工した。
第1実施形態及び第2実施形態と比較する比較例1、比較例2は、以下のような装置とした。比較例1の断面試料作成装置は、第1冷却機構41がなく、第2冷却機構42が配置されている。比較例2の断面試料作成装置は、第1冷却機構41及び第2冷却機構42がいずれも配置されていない。
評価方法は、加工面を走査型電子顕微鏡(SEM:Scanning Electron Microscope)で観察し、熱の影響及び表面汚染の有無を観察した。その結果を、下記の表1に示す。表1において、熱の影響は、加工箇所付近の形状を保っていたものを○、一部、加工箇所付近の形状に変化が見られたものを△、加工箇所付近の形状を留めていないものを×で示した。また、表面汚染は、傷及び付着物がいずれも確認されなかったものを○、傷が確認されたものを△、付着物及び傷が共に確認されたものを×とした。
Figure 0006372405
表1に示すように、第1実施形態に係る断面試料作成装置100では、遮蔽板22と試料設置台24の両方を冷却することで、試料21は熱による影響を受けなかった。更に遮蔽板22及び試料設置台24の両方を冷却して温度を略等温にしたため、試料21の加工面に傷や付着などは確認されなかった。
第2実施形態に係る断面試料作成装置100Aでは、遮蔽板22を冷却することで、試料21は熱による影響を受けなかった。
比較例1に係る断面試料作成装置では、試料設置台24のみを冷却しているため、遮蔽板22から試料21への熱の影響を充分に低減することができず、試料21には溶融している箇所が確認された。また、熱による影響もあり、試料21の加工面には付着物及び傷が確認された。
比較例2に係る断面試料作成装置では、遮蔽板22及び試料設置台24をいずれも冷却していないため、熱の影響によって、試料21が溶融してしまった。
上述のように、表1に示す実験結果から、第1冷却機構41で遮蔽板22を冷却することによって、試料21が受ける熱の影響を軽減することができることが判った。
また、第1冷却機構41で遮蔽板22を冷却し、且つ、第2冷却機構42で試料設置台24を冷却することによって、試料21表面の汚染を抑制することができることが判った。
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明した。ただし、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である(例えば、下記に示す(1)〜(2))。図面は、理解し易くするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数等は、図面作成の都合上から実際とは異なる場合がある。また、上記の実施形態で示す各構成要素の形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の構成から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(1)第1実施形態及び第2実施形態では、試料21と遮蔽板22との間に放熱基板23が配置される場合について説明したが、放熱基板23が配置されない形態でもよい。この場合には、断面試料作成装置100の構成が簡略化される。
(2)第1実施形態では、第2冷却機構42が試料ホルダー設置台27を介して試料設置台24を冷却する場合について説明したが、第2冷却機構42が試料設置台24を直接冷却する形態でもよい。この場合には、効率的に試料設置台24を冷却することができる。
本発明は、断面を観察する試料を作成する断面試料作成装置、及び、断面試料作成方法に利用可能である。
100、100A 断面試料作成装置
1 イオン銃
11 銃本体
12 電源部
2 試料保持部
21 試料
22 遮蔽板
23 放熱基板
24 試料設置台(試料台)
25 試料ホルダー
26 試料台移動機構
27 試料ホルダー設置台(移動機構設置台)
3 チャンバー
41 第1冷却機構
411 第1冷却源
412 第1熱伝導部材
42 第2冷却機構
421 第2冷却源
422 第2熱伝導部材
5、5A 制御部
IB イオンビーム

Claims (9)

  1. 断面を観察する試料を作成する断面試料作成装置であって、
    前記試料にイオンビームを照射するイオン銃と、
    前記試料の上面の一部を覆う遮蔽板と、
    前記遮蔽板を冷却する第1冷却機構と
    を備え、
    前記試料の前記遮蔽板に遮蔽されていない部分を前記イオンビームによって切削
    前記第1冷却機構は、前記イオン銃からの前記イオンビームの照射が終了する時点より、予め設定された所定時間前に、前記遮蔽板の冷却を終了する、断面試料作成装置。
  2. 前記イオン銃、前記試料、及び、前記遮蔽板を収納するチャンバーを備え、
    前記チャンバー内は、予め設定された所定気圧以下に真空化され、
    前記第1冷却機構は、
    冷却能力を有する第1冷却源と、
    前記第1冷却源と前記遮蔽板との間で熱を伝導する第1熱伝導部材と
    を備え、
    前記第1冷却源は、前記チャンバーの外部に配置され、
    前記第1熱伝導部材は、一方側が前記チャンバーの外部に配置され、他方側が前記チャンバーの内部に配置される、請求項1に記載の断面試料作成装置。
  3. 前記第1冷却機構は、前記チャンバー内の気圧が、予め設定された所定気圧以下となったときに、前記遮蔽板の冷却を開始する、請求項2に記載の断面試料作成装置。
  4. 前記第1冷却源は、低温に設定された冷媒を備え、
    前記第1熱伝導部材は、その内部に前記冷媒が流動可能に構成される、請求項2又は請求項3に記載の断面試料作成装置。
  5. 前記試料を載置する試料台と、
    前記試料台を冷却する第2冷却機構と
    を備える、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の断面試料作成装置。
  6. 前記試料台を移動する試料台移動機構と、
    前記試料台移動機構を支持する移動機構設置台と
    を備え、
    前記第2冷却機構は、前記移動機構設置台及び前記試料台移動機構を介して、前記試料台を冷却する、請求項5に記載の断面試料作成装置。
  7. 前記イオンビームの照射によって前記試料に発生する熱を放散する放熱基板を備え、
    前記放熱基板は、前記試料と前記遮蔽板との間に配置される、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の断面試料作成装置。
  8. 断面試料作成装置を用いて断面を観察する試料を作成する断面試料作成方法であって、
    前記断面試料作成装置は、
    前記試料にイオンビームを照射するイオン銃と、
    前記試料の上面の一部を覆う遮蔽板と、
    前記遮蔽板を冷却する第1冷却機構と
    を備え、
    前記試料の前記遮蔽板に遮蔽されていない部分を前記イオンビームによって切削し、
    前記断面試料作成方法は、
    前記イオン銃、前記試料、及び、前記遮蔽板を収納するチャンバー内の気圧が、予め設定された所定気圧以下となったときに、前記第1冷却機構が前記遮蔽板の冷却を開始する、断面試料作成方法。
  9. 前記第1冷却機構は、前記イオン銃からの前記イオンビームの照射が終了する時点より、予め設定された所定時間前に、前記遮蔽板の冷却を終了する、請求項に記載の断面試料作成方法。
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