JP6371298B2 - 農薬製剤のための浸透剤 - Google Patents

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Description

本発明は、特に浸透剤として使用するための、またとりわけ1つ以上の農薬活性を伴うエステル化及び/またはエーテル化ポリオールアルコキシレート化合物を含む農薬製剤において、浸透促進剤として用いるための前記化合物に関する。
アジュバント、及び特に浸透促進剤は、葉クチクラ(leaf cuticle)を通じて農薬活性成分の活性及び浸透を補助し、また促進するために、農薬製剤において使用される。アジュバントは、改良された葉表面の湿気、活性の葉表面浸透を提供することができ、そして処置される植物における活性の転流を有意に阻害しない。さらにアジュバントは植物において望ましくない植物毒性を産生してはならない。
アジュバントは、農薬活性の生物学的な活性または有効性を改良することができる化学物質または化学物質の混合物(一般に界面活性剤)として定義される。アジュバントは、それ自体が害虫を防除または殺すのではない。その代わりにこれらの添加剤は、標的有機体に浸透する、標的有機体を標的にする、または標的有機体を保護する活性能を改良する農薬製剤のいくつかの特性(例えば拡散、保持、浸透、液滴径等)を改良する。アジュバントとして使用される典型的な化合物は、界面活性剤、乳化剤、油、及び塩を含んでいてもよい。
特に特定のアジュバント(一般的に、本用途につき、浸透剤または浸透促進剤と呼ばれる)は、農薬活性の葉への取り込みを特異的に可能にする、または促進させるために作用する。これらの浸透剤は、要求される活性成分のレベルを顕著に減少させることができ、且つそれらは、活性を増加させることができ、または有効性の範囲を広げることができる。これらの効果は、高価な、又は高毒性の活性成分を、安価な浸透剤により置換することができるため、単一の製品により標的へのより優れた防除を実現することができる。
多くの既存の浸透促進剤は、公知である。これらは、US2009/0247597(Bayer CropScience)(Crovol CR70G)において開示されたエトキシ化トリグリセリドを含める。WO2010/072341(Cognis)は、エトキシ化され、且つ殺生物剤の浸透促進剤として使用されるポリオールエステルを開示する。US2010/0041710(Bayer)は、アルコキシル化アルカノール、及びさらにアルコキシル化トリグリセリドの浸透促進剤を開示する。US2008/0312290(Bayer)は、アルコキシル化アルカノールの浸透促進剤を開示する。
既存の浸透剤は、一般的に天然のトリグリセリドのエトキシ化により得られる。当業界において公知の通り、天然のトリグリセリドは、純粋な材料ではなく、起源に応じて変わる正確な組成物との複雑な混合物である。複雑なトリグリセリドのアルコキシル化においては、困難性が存在することにより、よりいっそう複雑な範囲のアルコキシル化トリグリセリド製品がもたらされる。
したがって、より優れた再現性、適応性、並びにより明確な、及び/またはより純粋な製品の生産を可能にする合成工程の制御を可能にするような、多様な工程により生産される農薬施用のための浸透剤の必要性が存在する。
既存の先行する浸透促進剤と比べて同等、または優れた物理的特性を提供する浸透剤を提供するための必要性及び要望が高まっている。特に既存の浸透剤は、一般的にそれらが殆ど効果を及ぼさないという不利益を有するので、使用の形態及び製剤のタイプに応じて注意深く選択されなければならない。より広い適用性を示し得る浸透剤を提供する必要性が存在する。
さらに本発明は、浸透剤が、既存の浸透剤と比べて同等、または改良された特性(例えば、沈殿特徴、浸透レベル、植物毒性等)を提供し得る場合、農薬活性との組み合わせにある農薬組成物における浸透剤の使用を提供しようとするものである。
さらに本発明は、前記浸透剤を含む農薬濃縮物及び希釈製剤の使用を提供しようとするものである。
本発明の第一の観点によれば;
i)少なくとも1つの浸透剤;及び
ii)少なくとも1つの農薬活性を含む農薬製剤が提供され、ここで浸透剤は、 ポリオールアルコキシレートを直接エステル化及び/またはエーテル化することにより得られるエステル化及び/またはエーテル化ポリオールアルコキシレートであり、ここで前記エステル化及び/またはエーテル化ポリオールアルコキシレートは、一般構造式(I):
Figure 0006371298
(式中:
Pは、ポリオールの残基であり、前記ポリオールは、m個の活性水素原子を有し、ここでmは、2〜9の範囲の整数であり;
AOは、オキシアルキレン基であり;
それぞれnは、独立して1〜100の範囲の整数を表し;
nとmを乗算した値は、10〜300であり;
それぞれR1は、独立して水素、C1〜C28ヒドロカルビル、または-C(O)R2により表されるアルカノイル基(式中、R2は、C1〜C28ヒドロカルビルを表す)を表し;そして
式中、少なくとも1つのR1基は、C8〜C28ヒドロカルビルであるか、またはC8〜C28ヒドロカルビルを含む)を有する。
好適には、第一の観点の浸透剤は、ポリオールアルコキシレートを直接エステル化及び/またはエーテル化することにより得られる。
本発明の第二の観点によれば、植生を処置し、害虫を防除する方法が提供され、本方法は、任意に第一の観点の希釈製剤を、前記植生に、または前記植生の周囲の環境のいずれかに施用することを含む。
本発明の第三の観点によれば、浸透剤としてのエステル化及び/またはエーテル化ポリオールアルコキシレートの、農薬製剤における使用が提供され、ここで前記エステル化及び/またはエーテル化ポリオールアルコキシレートは、ポリオールアルコキシレートを直接エステル化及び/またはエーテル化することにより得ることができ、またここで前記エステル化及び/またはエーテル化ポリオールアルコキシレートは、一般構造式(I):
Figure 0006371298
(式中:
Pは、ポリオールの残基であり、前記ポリオールは、m個の活性水素原子を有し、ここでmは、2〜9の範囲の整数であり;
AOは、オキシアルキレン基であり;
それぞれnは、独立して1〜100の範囲の整数を表し;
nとmを乗算した値は、10〜250であり;
それぞれR1は、独立して水素、C1〜C28ヒドロカルビル、-C(O)R2により表されるアルカノイル基(式中R2は、C1〜C28ヒドロカルビルを表す)を表し;そして
式中少なくとも1つのR1基は、C8〜C28ヒドロカルビルを含む)を有する。
驚くべきことに、最初にアルコキシル化され、そして次に脂肪酸によりエステル化され、またはアルコールによりエーテル化される(一般にアルコールのハロゲン化から形成される有機ハロゲン化物を介する)ポリオールから形成されるエーテル化及び/またはエステル化ポリオールアルコキシレートは、良好な葉浸透特性を有するが、さらにより優れた合成工程の再現性、適応性、及び制御を可能にする浸透剤を提供することが見出された。これは、より明確な、より不純物のない、及び/またはより純粋な製品の生産を可能にする。特に所望される浸透剤特性は、1つ以上の農薬活性を有する農薬製剤において使用される場合は、沈殿特徴、葉表面浸透、及び植物毒性を含む。
既存の浸透剤は、一般的にそれらが殆ど効果を及ぼさないという不利益を有するので、使用の形態及び製剤のタイプに応じて注意深く選択されなければならない。驚くべきことに、本発明の農薬製剤において使用される浸透剤は、それらが一般的な既存の浸透剤よりも広い適用性を有するというより優れた性能を提供し得ることが、ここに見出された。
本明細書において使用される用語“例えば(for example・for instance)”、“等(such as)”または“含める(including)”は、より一般的な対象物をさらに明確にする例を紹介することを意味する。他に特定されていない限り、これらの例は、本開示において説明される適用を理解するための補助としてのみ提供され、また任意の方法において限定されることを意味するものでなない。
本明細書において使用される用語“直接エステル化”及び“直接エーテル化”とは、それぞれカルボン酸及びアルコールの反応(エステルを形成する場合)、またはアルコール及びアルコール/ハロゲン化物の反応(エーテルを形成する場合)をいう。これは、エステルと他の化合物間のエステル交換型エステル化(エステル交換)またはエーテル交換型エーテル化(エーテル交換)反応とは異なり、且つこれらを含めず、かかる反応は、アルコキシ基またはアシル基の交換により特徴付けられ、そして異なるエステルまたはエーテルの形成をもたらす。
用語“エステル化ポリオールアルコキシレート”及び“エーテル化ポリオールアルコキシレート”とは、最初にアルコキシル化され、そして次にエステル化またはエーテル化されるポリオールに言及することが理解される。
置換基(例えば“C1〜C6アルキル”)中の炭素原子の数を説明する場合、数は、任意の側鎖基中に任意に存在するものを含め、置換基中に存在する炭素原子の総数をいうことが理解される。さらに例えば脂肪酸中の炭素原子の数を説明する場合、これは、カルボン酸の1個、及び任意の側鎖基中に任意に存在するものを含める炭素原子の総数をいう。
本発明の浸透剤は、少なくとも理論上、化合物の“中心基”と見なされ得る基Pから構成される。この中心基は、少なくともm個の活性水素原子を含み、且つ本明細書においてポリオール残基として言及されるポリオールの残基(すなわちm個の活性水素原子の除去後)を表す。
したがって本明細書において使用される用語“ポリオール残基”とは、他に定義されていない限り、m個の活性水素原子の除去によるポリオールから由来する有機ラジカルに言及し、それぞれの水素原子は、存在しているヒドロキシル基の一つから由来する。
用語ポリオールは、当業界において周知であり、また2個以上のヒドロキシル基を含むアルコールをいう。用語“活性水素”は、ポリオールPのヒドロキシル基の一部として存在する水素原子をいう。 したがって前記ポリオール中の活性水素の数である整数mが、それぞれのポリオールに存在するヒドロキシル基の数と等しいことが理解されるだろう。
好適には、ポリオール残基は、C2 〜C12ポリオール残基であり、すなわちC2〜C12ポリオールから形成される。より好適には、C3〜C10ポリオール残基、特にC3〜C8ポリオール残基、さらに好適には、C3〜C7ポリオール残基である。特に好適には、C5 〜C6ポリオール残基である。
ポリオールは、直鎖でも、分岐しても、部分的に環状でも、または環状でもよい。
添え字mは、ポリオールのアルコール官能性の尺度であり、またアルコキシル化反応は、活性水素原子のいくつか、または全てを置き換えるだろう(反応中のポリオール基対アルコキシル化基のモル比により決まる)。特定の部位でのアルコキシル化は、立体障害により制限、または妨げられる可能性がある。
本発明において使用されるポリオールは、2〜9であるmの活性水素原子の値を有する。好適には、mの値は、2〜8である。より好適には、3〜7である。最も好適には、3〜6である。特に好適には、mが3、4、または6の値を表す場合である。
ポリオールに存在するヒドロキシル基の数が、mの活性水素原子の数と等しいように、存在するヒドロキシル基の好適な数は、mの活性水素原子の好適な数について挙げられたものと同じであるだろう。
ポリオール残基は、それが1個の特異的なポリオール残基だけを含み、且つ1個の特異的なポリオールから形成される点において均質であってもよい。他の態様では、ポリオール残基出発原料は、それが上記に挙げられたものから選択される多様なmの値を有する多くの多様なポリオールの混合物を含むことから、それらから形成されるポリオール残基が不均質であり得る点において不均質であってもよい。
ポリオールは、ジオール、トリオール、テトロール、ペントール、ヘキソール、ヘプトール、オクトール、またはノノール(nonol)から選択され得る。好適には、ポリオールは、トリオール、テトロール、ペントール、ヘキソール、またはヘプトールから選択され得る。より好適には、ポリオールは、トリオール、テトロール、またはヘキソールから選択されてもよい。
適切な特定のポリオールは、エチレングリコール、イソソルビド、1,3−プロパンジオール、トリメチロールプロパン、グリセロール、エリトリトール、トレイトール、ペンタエリトリトール、ソルビタン、アラビトール、キシリトール、リビトール、フシトール、マンニトール、ソルビトール、ガラクチトール、イジトール、イノシトール、ボレミトール、イソマルト、マルチトール、またはラクチトールから選択されてもよい。
一つの特定の態様では、天然起源から得られるポリオールは、好適である。特に糖アルコールは、ポリオール残基を形成するために使用され得る。本明細書における用語“糖”及び“糖アルコール”とは、4〜8個のヒドロキシル基を有するポリオールから由来する単糖類の群をいう。好適な糖及び糖アルコールの例は、4〜8個のヒドロキシル基を有する単糖類及び二糖類を含んでいてもよい。単糖類の残基、より好適には、グルコール、フルクトースまたはソルビトールの残基、及び特にソルビトールまたはソルビタンの残基は、天然起源から得られるポリオールとして好適である。
特に好適なポリオール残基は、mが3、4、または6の値を表し、且つ前記残基がC5〜C6ポリオール残基であるものである。最も好適には、ポリオール残基は、トリメチロールプロパン、ソルビトール、またはソルビタンから形成される。
オキシアルキレン基(AO)は、式-(CyH2yO)-の群から選択され、ここでyは、2、3、または4から選択される整数である。好適には、yは、2または3から選択される整数である。
オキシアルキレン基AOは、オキシエチレン、オキシプロピレン、オキシブチレン、またはオキシテトラメチレンから選択され得る。好適には、オキシアルキレン基は、オキシエチレン(EO)及びオキシプロピレン(PO) から選択される。
オキシアルキレン鎖が、ホモポリマー状である場合、エチレンオキシドまたはプロピレンオキシドのホモポリマーは、好適である。より好適には、エチレンオキシドのホモポリマーは、特に好適である。
好適には、ポリオール中に存在する全ての活性水素原子は、アルコキシル化される。
2個以上のオキシアルキレン基が存在し(すなわちnが2以上である場合)、且つ少なくとも2個が同一のオキシアルキレン鎖の部分である場合、オキシアルキレン基は同一であってよく、または前記オキシアルキレン鎖間で異なっていてもよい。本態様では、オキシアルキレン鎖は、異なるオキシアルキレン基のブロックまたはランダムコポリマーであってもよい。
好適には、コポリマー鎖が使用される場合、これらは、エチレンオキシド及びプロピレンオキシドのコポリマーである。より好適には、エチレンオキシドとプロピレンオキシドのコポリマー鎖が使用される場合、オキシアルキレン鎖中に含まれるエチレンオキシド単位のモル比は、少なくとも50%であり得る。最も好適には、モル比は、少なくとも70%であってもよい。
一般に、オキシアルキレン鎖が、それぞれホモポリマー状であることは、好適である。
それぞれのオキシアルキレン鎖中のオキシアルキレン基の数(すなわちそれぞれのパラメーターnの値)は、1〜100であるだろう。好適には、2〜80である。より好適には、5〜60である。さらに好適には、10〜50である。最も好適には、18〜30である。
多様なmの値(すなわち多様なヒドロキシル基の数)でポリオールが使用される場合、添加されるオキシアルキレン基の量は、所望されるn値を伴うオキシアルキレン鎖の形成が可能になるように調節される。
nとmを乗算した値は、1〜300である。好適には、20〜200である。より好適には、30〜160である。さらに好適には、40〜140である、最も好適には、50〜130である。
分子中のアルカノイル残基の数が、m未満である場合、かかる基の分布は、天然のポリオール、並びにポリオールのアルコキシル化の範囲及び効果によって決めることができる。したがってポリオール残基が、ペンタエリトリトールから由来する場合、ポリオール残基のアルコキシル化は、活性水素が除去され得る4つの利用可能な部位に渡り均一に分布されてよく、またヒドロカルビルまたはアルカノイル基のエステル化またはエーテル化における分布は、期待されるランダム分布に近づく。
しかしながら、ポリオール残基がソルビトール等の化合物から由来する場合、活性水素原子が同等でない場合、アルコキシル化は、等しくないオキシアルキレン鎖長をもたらす可能性がある。これは、(より長い)他の鎖が、“短鎖”末端ヒドロキシル基でエステル化またはエーテル化を成す有意な立体効果を発揮することが比較的に困難である、非常に短いいくつかの鎖をもたらす可能性がある。本態様では、エステル化またはエーテル化は、一般に“長鎖”末端ヒドロキシル基で優先的に起こる。
ポリオールアルコキシレート中間体は、エトキシ化及び/またはエーテル化ポリオールアルコキシレートを作る工程の間に形成され得る。浸透剤を作るための次のエステル化またはエーテル化に適するポリオールアルコキシレート中間体は、一般構造式(II):
Figure 0006371298
(式中、P、AO、n及びmの値及び定義は、既に第一の観点により定義されている)を有し得る。
好適には、C1〜C28ヒドロカルビルは、C1〜C28アルキルまたはC1〜C28アルケニルから選択され得る。
本明細書において使用される用語“アルキル”は、他に定義されていない限り、直鎖、側鎖、またはその組み合わせである、1〜28個の炭素原子を含む飽和炭化水素ラジカルをいう。好適には、アルキルは、それぞれ5〜26個の炭素原子を含む。より好適には、10〜24個の炭素原子を含む。最も好適には、16〜22個の炭素原子を含む。
アルキルラジカルの例は、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、ノナデシル、エイコシル、ヘニコシル、ドコシル、トリコシル、テトラコシル、ペンタコシル、ヘキサコシル、ヘプタコシル、オクタコシル、またはその分岐した異性体から独立して選択されてもよい。
好適には、アルキルラジカルは、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、ノナデシル、エイコシル、またはその分岐した異性体から選択されてもよい。
本明細書において使用される用語“アルケニル”とは、他に定義されていない限り、少なくとも1つの、または複数の、好適にはわずか4個の二重結合を有する炭化水素ラジカルに言及する。アルケニルラジカルは、直鎖もしくは分岐した部位、またはその組み合わせであってもよい。
アルケニルラジカルは、それぞれ2〜28個の炭素原子を含む。好適には、アルケニルは、それぞれ5〜26個の炭素原子を含む。より好適には、10〜24個の炭素原子を含む。最も好適には、16〜22個の炭素原子を含む。
アルケニルラジカルの例は、エチル、プロペニル、ブテニル、ペンテニル、ヘキセニル、ヘプテニル、オクテニル、ノネニル、デセニル、ウンデセニル、ドデセニル、トリデセニル、テトラデセニル、ペンタデセニル、ヘキサデセニル、ヘプタデセニル、オクタデセニル、ノナデセニル、エイコセネニル、ヘミコセニル、ドコセニル、トリコセニル、テトラコセニル、ペンタコセニル、ヘキサコセニル、ヘプタコセニル、オクタコセニル、またはその分岐した変形から独立して選択される。
好適には、アルキルラジカルは、ドデセニル、トリデセニル、テトラデセニル、ペンタデセニル、ヘキサデセニル、ヘプタデセニル、オクタデセニル、ノナデセニル、エイコセニル、またはその分岐した変形から選択される。
それぞれの浸透剤分子中に存在する少なくとも1つのR1基は、C8〜C28ヒドロカルビルであり、またはC8 〜C28ヒドロカルビルを含む。好適には、それぞれの浸透剤分子中に存在する全てのR1基は、C8 〜C28ヒドロカルビルであり、またはC8 〜C28ヒドロカルビルを含む。R1が、前記少なくとも1つのC8 〜C28ヒドロカルビルを含む場合、R2は、前記少なくとも1つのC8 〜C28ヒドロカルビルを表す。好適には、全てのR1基は、それぞれのR2基が、C8〜C28ヒドロカルビルである場合、アルカノイルを表す。
好適には、C8〜C28ヒドロカルビルは、C8〜C28アルキル、またはC8〜C28アルケニルから選択される。より好適には、C12〜C24アルキル、またはC12〜C24アルケニルである。最も好適には、C16〜C20アルキル、またはC16〜C20アルケニルである。
前記C8〜C28アルキル、またはC8〜C28アルケニルは、本明細書において挙げられた8〜28個の炭素原子を有するアルキルラジカル及びアルケニルラジカルから選択される。
前記C8〜C28ヒドロカルビルが、アルカノイル基中のR2として存在する場合、好適には、前記アルカノイルは、脂肪酸の残基であってもよい。好適には、それぞれのR1は、脂肪酸の残基であるアルカノイル基を表す。
本明細書において使用される用語”脂肪酸の残基”とは、その部分が、実際に特定の化学物質から得られるか否かに関わらず、特定の反応スキーム、またはその後の製剤化もしくは化学製品においてもたらされる脂肪酸の産物である部分をいう。したがって“脂肪酸残基”とは、脂肪酸が、特定の反応に関与する際にもたらす部分をいう(すなわち残基は、脂肪アルカノイル基 RC(O)-である)。したがって脂肪酸残基は、それぞれの脂肪酸に“由来”する。この部分は、特定の脂肪酸以外の物質との反応、正確な意味においては、例えば不飽和脂肪酸の塩化物、エステル、または無水物との反応により得ることができると理解される。
好適には、本発明において使用される脂肪酸は、C10〜C30脂肪酸、より好適には、C12〜C24脂肪酸、特にC14〜C22脂肪酸、さらに好適には、C16〜C20脂肪酸から選択され、とりわけC18脂肪酸である。
脂肪酸は、直鎖または分岐した脂肪酸から選択され得る。脂肪酸は、飽和または不飽和脂肪酸から選択される。
不飽和脂肪酸が存在する場合、これらは、少なくとも1つの不飽和炭素-炭素二重結合を含む不飽和脂肪酸から選択される。特に好適には、1〜3個の範囲である炭素-炭素二重結合を有する不飽和脂肪酸である。最も好適には、モノ不飽和脂肪酸残基である。脂肪鎖の炭素-炭素二重結合は、シスまたはトランス配置のいずれかで存在することができる。
好適には、使用される脂肪酸残基は、直鎖モノ不飽和脂肪酸に由来する。
適切な飽和脂肪酸は、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、またはセロチン酸から選択され得る。好適な飽和脂肪酸は、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、またはステアリン酸から選択される。
適切な不飽和脂肪酸は、ミリストレイン酸、パルミトレイン酸、サピエン酸、オレイン酸、エライジン酸、バクセン酸、リノール酸、リノエライジン酸、α-リノレン酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸、エルカ酸、またはドコサヘキサエン酸から選択され得る。好適な不飽和脂肪酸は、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、パルミトレイン酸、またはエライジン酸から選択され得る。特に好適な不飽和脂肪酸は、オレイン酸であってもよい。
脂肪酸は、天然の脂肪及び油、例えばヒマワリ油、大豆油、オリーブ油、菜種油、綿実油、またはトール油から得られる不飽和脂肪酸混合物であってもよい。
他の態様では、使用される脂肪酸は、本発明における使用に先立ち、予め精製されてもよい。
浸透剤は、ポリオールアルコキシレートを直接エステル化及び/またはエーテル化することにより得られる。第一の観点の浸透剤を作製する方法は;
ポリオールアルコキシレートを形成するためのポリオールのアルコキシル化を含む第一のステップ;及び
エステル化またはエーテル化ポリオールアルコキシレートを形成するための第一のステップにおいて形成されるポリオールアルコキシレートのエステル化またはエーテル化を含む第二のステップ、を含む。
ポリオールをアルコキシル化するための第一のステップは、当業界において周知の技術、例えばポリオールを、要求される量のアルキレンオキシド、例えばエチレンオキシド及び/またはプロピレンオキシドと反応させることにより着手されてもよい。
値mは、ポリオールのヒドロキシ−官能性の度合いであり、また一般にアルコキシル化反応は、全てのポリオール中の活性水素原子を置き換えることができる。しかしながら特定部位での反応は、立体障害または適切な保護により、制限され、または妨げられ得る。得られる化合物中のポリアルキレンオキシド鎖の末端ヒドロキシル基は、その後に第二のステップの反応に利用可能である。
第一のステップの結果は、本明細書において定義されるような一般構造式(II)を伴うポリオールアルコキシレートである中間体化合物であってもよい。
ポリオールアルコキシレートのエステル化及び/またはエーテル化の第二のステップは、当業界における周知技術、例えばポリオールアルコキシレートを、酸性または塩基性条件下で、脂肪酸源またはアルキルラジカル源と反応させることにより着手されてもよい。したがって中間体ポリオールアルコキシレートは、脂肪酸とのエステル化反応、またはアルキルラジカルとのエーテル化反応を受ける。
特定の反応条件に応じて、アルコキシル化ポリオールが、部分的または完全にエステル化またはエーテル化されることが見られ得る。ポリオール上の少なくとも1つのオキシアルキレン鎖は、エステル化またはエーテル化される。好適には、ポリオール上の全てのオキシアルキレン鎖は、エステル化またはエーテル化される。最も好適には、ポリオール上の全てのオキシアルキレン鎖は、エステル化される。
特に本発明の方法が、ポリオール中に存在するヒドロキシル部位の数に基づき、少なくとも50%がエステル化及び/またはエーテル化されるポリオールアルコキシレートをもたらすことが好適である。より好適には、エステル化及び/またはエーテル化のレベルは、少なくとも60%である。さらに好適には、少なくとも70%である。最も好適には、少なくとも80%である。エステル化が、好適である。
第一及び第二のステップが行われた後に、反応混合物中に存在する未反応のポリオールの量は、ポリオール出発原料の10重量%未満であってもよい。好適には、5重量%未満である。最も好適には、2重量%未満である。さらに好適には、1重量%未満である。最も好適には、0.5重量%未満である。
エステル化及び/またはエーテル化ポリオールアルコキシレートを作製する工程の間に、不要な副産物が形成され得ることが理解されるだろう。かかる副産物は、ポリオールエトキシレート(すなわち全てでエステル化及び/またはエーテル化されていない)及びポリオキシアルキレン(すなわちオキシアルキレンのポリマーが、ポリオールまたはヒドロカルビルに結合していない)を含み得る。驚くべきことに、10重量%未満の反応産物が、前記副産物から構成されることが見出された。
本発明の適切な態様では、平均で少なくとも1.5のR1基が、C8〜C28ヒドロカルビルを含む。好適には、平均で少なくとも2である。より好適には、少なくとも2.5である。 前記平均は、形成された浸透剤のバルク量の全域で測定される。
さらに驚くべきことに、既存方法とは異なり、本発明の浸透剤を作製するための方法は、未反応のままであるかまたは反応して副産物を形成するのとは対照的に、形成されるポリオールアルコキシレートの部分を含むために、より多くのオキシアルキレン出発原料を提供することが見出された。
好適には、少なくとも50重量%のオキシアルキレン出発原料は、形成されたポリオールアルコキシレート中に含まれる。より好適には、少なくとも60重量%である。さらに好適には、少なくとも70重量%である。最も好適には、少なくとも80重量%である。この特徴は、浸透剤を作製するための効率の良い方法を提供し、そして出発原料の単位当たりより多くの所望される浸透剤が生産されることを可能にする。
さらにこれらの好適な範囲は、形成されたエーテル化及び/またはエステル化ポリオールアルコキシレート浸透剤にも適用される。
好適には、浸透剤中に存在するオキシアルキレン基の比率は、活性ヒドロキシル基の数(m)に関しては、5〜40:1である。好適には、10〜30:1である。より好適には、15〜25:1である。最も好適には、18〜22:1である。
好適には、浸透剤の分子量(重量平均)は、1,900〜7,000、より好適には、2,200〜5,500、特に2,600〜4,500、さらに好適には、3,100〜4,100、及びとりわけ3,500〜4,000である。
驚くべきことに、かかる高い分子量の浸透剤は、良好な葉浸透特性を提供することが見出された。
本明細書において使用される用語“浸透剤”または“浸透促進剤”とは、活性化合物の生物学的作用、特に農薬活性を、生物活性を有する部分に対する成分自体がなくても改良する成分をいう。特に浸透剤は、葉への活性成分の取り込みを促進する。
浸透剤は、例えば要求される活性成分のレベルを顕著に減らし得るので、活性を増加させ、または有効性のスペクトルを広げることができる。これらの効果は、高価な成分との置換、または安価な浸透剤による高い毒性活性成分との置換を導き、単一の製品による標的のより良い防除をもたらすことができる。
適切な浸透剤は、ポリオキシエチレン(20)トリメチロールプロパンモノオレエート、ポリオキシエチレン(44)トリメチロールプロパンモノオレエート、ポリオキシエチレン(54)トリメチロールプロパンモノオレエート、ポリオキシエチレン(64)トリメチロールプロパンモノオレエート、ポリオキシエチレン(74)トリメチロールプロパンモノオレエート、ポリオキシエチレン(84)トリメチロールプロパンモノオレエート、ポリオキシエチレン(20)トリメチロールプロパンジオレート、ポリオキシエチレン(44)トリメチロールプロパンジオレート、ポリオキシエチレン(54)トリメチロールプロパンジジオレート、ポリオキシエチレン(64)トリメチロールプロパンジオレート、ポリオキシエチレン(74)トリメチロールプロパンジオレート、ポリオキシエチレン(84)トリメチロールプロパンジオレート、ポリオキシエチレン(20)トリメチロールプロパントリオレエート、ポリオキシエチレン(44)トリメチロールプロパントリオレエート、ポリオキシエチレン(54)トリメチロールプロパントリオレエート、ポリオキシエチレン(64)トリメチロールプロパントリオレエート、ポリオキシエチレン(74)トリメチロールプロパントリオレエート、ポリオキシエチレン(84)トリメチロールプロパントリオレエート、ポリオキシエチレン(40)ソルビタンモノオレエート、 ポリオキシエチレン(50)ソルビタンモノオレエート、ポリオキシエチレン(65)ソルビタンモノオレエート、ポリオキシエチレン(40)ソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレン(50)ソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレン(65)ソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレン(40)ソルビトールヘキサオレエート、ポリオキシエチレン(50)ソルビトールヘキサオレエート、またはポリオキシエチレン(65)ソルビトールヘキサオレエートから選択されてもよい。
好適には、特定の浸透剤は、ポリオキシエチレン(64)トリメチロールプロパントリオレエート、ポリオキシエチレン(40)ソルビトールヘキサオレエート、ポリオキシエチレン(50)ソルビトールヘキサオレエート、ポリオキシエチレン(40)ソルビタンモノオレエート、ポリオキシエチレン(50)ソルビタンモノオレエート、またはポリオキシエチレン(65)ソルビタンモノオレエートから選択されてもよい。
最も好適には、浸透剤は、ポリオキシエチレン(64)トリメチロールプロパントリオレエート、ポリオキシエチレン(40)ソルビトールヘキサオレエート、またはポリオキシエチレン(50)ソルビトールヘキサオレエートから選択されてもよい。
農薬的に活性な化合物、特に浸透性の殺虫剤及び殺真菌剤は、活性化合物が、植物/標的有機体により取り込まれることを可能にする製剤を必要とする。
浸透剤は、少なくとも1つの農薬活性を含む農薬製剤を形成するために、他の化合物と組み合されてもよい。
したがって農薬活性化合物は、乳化可能な濃縮物(EC)、エマルション濃縮物(EW)、懸濁濃縮物(SC)、溶解性の液体(SL)、油を基剤とする懸濁濃縮物(OD)、及び/またはサスポエマルション(SE)として製剤化されてもよい。
EC製剤及びSL製剤における活性化合物は、溶解した形態において存在し得るが、一方で、ODまたはSC製剤における活性化合物は、固体として存在し得る。
本発明の浸透剤は、特にSC製剤における用途を見出すだろうと考えられる。一般的に前記SC製剤は、そこに溶けた浸透剤を伴う水溶液、及び前記溶液中に分散した不溶性の固体の農薬活性の形態であってもよい。
本明細書において使用される用語“農薬製剤”とは、活性農薬を含める組成物をいい、また濃縮物及び噴霧製剤を含める全ての形態の組成物を含めることが意図される。本発明の農薬製剤は、濃縮物、希釈された濃縮物、または噴霧可能な製剤の形態であってもよい。
農薬濃縮物は、対応する噴霧製剤を形成するために、水(または水を基剤とする液体)で希釈されるように設計された水性または非水性であってもよい農薬組成物である。前記組成物は、液体形態にあるもの(溶液、エマルション、または分散系等)、及び顆粒または粉末等の固体形態にあるもの(特に水に分散可能な固形形態にあるもの)を含める。
噴霧製剤は、植物またはそれらの環境に施用するために所望される全ての成分を含める水性の農薬製剤である。噴霧製剤は、所望される成分(水以外)を含む濃縮物の単純な希釈により、或いは個々の成分の混合、または濃縮物を希釈することと個々の成分もしくは成分の混合物をさらに添加することとの組み合わせにより作られることができる。一般的にかかる最終使用混合は、製剤が噴霧されるタンク中で、或いは噴霧タンクを充填するための保持タンク中で実施される。かかる混合及び混合物は、一般的にタンク混合及びタンク混合物と呼ばれる。
したがって浸透剤は、農薬活性化合物の製剤中に導入され得るか(in-can製剤)、または噴霧濃縮溶液の濃縮製剤の希釈後に添加され得る(タンク混合)。投与量の誤りを回避し、且つ農薬製品の施用の間での使用者の安全性を改良するために、製剤中に浸透剤が導入されるという利点がある。さらにこれは、不必要なタンク混合製品の材料のさらなる梱包の使用を回避する。
したがって顧客の必要性によれば、形成される濃縮物は、通常、95重量%までの農薬活性を含んで成り得る。前記濃縮物は、使用のために希釈され、約0.5重量%〜約1重量%の農薬活性濃度を有する希薄な組成物をもたらすことができる。前記希薄な組成物(例えば噴霧施用率が、10〜500 l.ha-1であってもよい場合の噴霧製剤)における農薬活性濃度は、全製剤の約0.001重量%〜約1重量%であってもよい。
式(I)の浸透剤は、通常、活性農薬の量に比例した量において使用される。農薬製剤濃縮物における浸透剤の比率は、液体担体中の成分の溶解性により決まるだろう。一般的に浸透剤またはかかる濃縮物中の浸透剤の濃度は、1重量%〜99重量%である。好適には、1重量%〜70重量%である。より好適には、3重量%〜50重量%である。さらに好適には、5重量%〜30重量%である。最も好適には、7重量%〜20重量%である。
例えば噴霧製剤を形成するための希釈において、浸透剤は、通常、噴霧製剤の0.01重量%〜2重量%、より一般的には0.03重量%〜0.5重量%の濃度で存在するだろう。
好適には、農薬製剤における浸透剤対活性農薬の比率は、約0.1:1〜約1:1である。より好適には、約0.3:1〜約0.8:1である。一般にこの比率の範囲は、例えば浸透剤が、分散可能な液体濃縮物中に含まれる場合、または分散可能な固体顆粒製剤中に含まれる場合、また噴霧製剤中に含まれる場合に、製剤の濃縮形態のために維持される。しかしながら、かかる濃縮物を使用するにあたり、さらなる成分をタンク混合に添加することが可能である。
濃縮物(固体または液体)が、活性農薬及び/または浸透剤の起源として使用される場合、濃縮物は、一般的に噴霧製剤を形成するために希釈される。希釈は、噴霧製剤を形成するために、水の濃縮物の総重量の50〜10,000、特に100〜1,000倍であってもよい。
固体粒子として水性最終使用製剤中に農薬活性が存在する場合、最も一般的にそれは、主に活性農薬の粒子として存在する。しかしながら所望されるならば、活性農薬は、固体担体上に支持されることができる。
分散相が非水性の液体である場合、それは通常、油である。油は、脂肪族(パラフィン)鉱油及び芳香族鉱油もしくは合成油(商品名Solvessoで販売されているもの等);任意に水素化された植物油(任意に水素された綿実油、アマニ油、からし油、ニーム油、ニガー種子油、オイチシカ油、オリーブ油、パーム油、パーム核油、ピーナツ油、エゴマ油、ケシ油、菜種油、ヒマワリ油、ごま油、または大豆油等);エステル油(合成エステル油)、特にC8〜C22脂肪酸、特にC12〜C18脂肪酸のC16エステル、またはエステルの混合物(ラウリン酸メチル、ラウリン酸2−エチルヘキシル、ヘプタデカノエート、ヘプタデセノエート、ヘプタデカジエノエート、ステアレートまたはオレエート、及び特にラウリン酸メチル及びオレエート等);N−メチルピロリドン;またはイソパラフィン;或いはかかる油の混合物を含める鉱油であるか、または鉱油を含めることができる。
噴霧製剤は、通常、やや酸性(例えば約3)からややアルカリ性(例えば約10)の範囲内であるpH、及び特に中性に近い(例えば6〜8)範囲内であるpHを有する。より濃縮された製剤は、類似する酸性/アルカリ性度を有するが、それらは大部分が非水性であり得るので、pHは、必ずしもこの適切な基準ではない。
農薬製剤は、浸透剤と関連したモノプロピレングリコール等の溶媒(水以外)、噴霧油等の植物油または鉱油である油(非界面活性剤アジュバントとして噴霧製剤中に含まれる油)を含めてもよい。かかる溶媒は、浸透剤のための溶媒として、及び/または保湿剤として、例えば特にプロピレングリコールを含めてもよい。かかる溶媒が使用される場合、通常、浸透剤の重量の5重量%〜500重量%、望ましくは10重量%〜100重量%の量で含められる。さらにかかる組み合わせは、塩化アンモニウム及び/または安息香酸ナトリウム等の塩、並びに/或いは特にゲル阻害補助としての尿素を含めてもよい。
さらに農薬製剤は、アスコルビン(例えばパルミチン酸アスコルビル)、ソルビン(例えばソルビン酸カリウム)、ベンゾイン(例えば安息香酸、並びに4−ヒドロキシ安息香酸メチル及びプロピル)、プロピオン酸(例えばプロピオン酸ナトリウム)、フェノール(例えば2−フェニルフェネートナトリウム(sodium 2-phenylphenate));1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン;またはパラホルムアルデヒドのようなホルムアルデヒド 等の有機酸またはそれらのエステルもしくは塩等の防腐剤及び/または抗微生物剤;或は通常、組成物の0.01重量%〜1重量%の量にある亜硫酸及びその塩等の無機材料、並びに/或いは通常、組成物の0.005重量%〜1重量%の量にある消泡剤(例えばポリシロキサン消泡剤)等を含めることができる。
他のアジュバント、特に界面活性剤アジュバントは、本発明における組成物及び製剤に含まれ、また本発明において使用され得る。実施例は、(出発原料中の直鎖アルコールから由来する本発明における使用のために作られた材料中に存在し得るような)直鎖アルコールアルコキシレート; アルキル多糖類(より適切には、アルキルオリゴ糖と呼ばれる);脂肪アミンエトキシレート(例えばココナツアルキルアミン2EO);ソルビタン及びソルビトールエトキシレート誘導体(Croda Europe Limitedより商品名Atlox及びTweenで販売されているもの等);並びにアルキル(アルケニル)無水コハク酸の誘導体、特にPCT出願WO94/00508及びWO96/16930に発表されているものを含める。
さらに農薬製剤は:
・結合剤、特に容易に水に溶け、高い結合剤濃度で低粘度の溶液を与える結合剤(ポリビニルピロリドン;ポリビニルアルコール;カルボキシメチルセルロース;アラビアゴム;糖、例えばスクロースまたはソルビトール;デンプン;エチレン−酢酸ビニルコポリマー、スクロース及びアルギン酸塩等)、
・希釈剤、吸収剤または担体(カーボンブラック;タルク;珪藻土;カオリン;ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウムまたはステアリン酸マグネシウム;トリポリリン酸ナトリウム;四ホウ酸ナトリウム;硫酸ナトリウム;ケイ酸ナトリウム、ケイ酸アルミニウム及び混合されたケイ酸ナトリウム−ケイ酸アルミニウム:並びに安息香酸ナトリウム等)、
・崩壊剤(界面活性剤、水中で膨張する材料、例えばカルボキシメチルセルロース、コロジオン, ポリビニルピロリドン及び微結晶性セルロース膨張剤;酢酸ナトリウムまたは酢酸カリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸塩またはセスキ炭酸塩、硫酸アンモニウム及びリン酸水素二カリウム等の塩等);
・湿潤剤(アルコールエトキシレート及びアルコールエトキシレート/プロポキシレート湿潤剤等);
・分散剤(スルホン酸化ナフタレンホルムアルデヒド凝縮物、及びポリアクリル酸骨格上で蓋をされたポリエチレングリコール側鎖を有するくし状のコポリマー等のアクリルコポリマー等);
・乳化剤(アルコールエトキシレート、ABAブロックコポリマー、またはヒマシ油エトキシレート等);
・通常、顆粒の1〜10重量%の濃度での消泡剤;並びに
・粘度調整剤(商業的に入手可能な水溶性または混和性ゴム、例えばキサンタンゴム、及び/またはセルロース、例えばカルボキシ−メチルセルロース、エチルセルロースもしくはプロピルセルロース等)を含める他の成分を含めてもよい。
したがって本発明は、少なくとも1つの分散相農薬活性を、浸透剤として含める噴霧製剤を含める。本発明の噴霧製剤は、上記の濃縮物の希釈により作られることができる。
本発明は、第一の観点の少なくとも1つの分散相農薬及び浸透剤を含める噴霧製剤を用いて、植物を処理するための方法をさらに含める。農薬は、1つ以上の植物活性、例えば成長調整剤及び/または除草剤、並びに/或いは農薬、例えば殺虫剤、殺真菌剤または殺ダニ剤であってもよい。
したがって本発明は:
・植生、または植生の周囲の環境、例えば植生の周囲の土壌に、第一の観点の少なくとも1つの分散相農薬、及び浸透剤を含める噴霧製剤を施用することにより、植生を枯らす、または阻害する方法;並びに
・植物、または植物の周囲の環境、例えば植物の周囲の土壌に、第一の観点の少なくとも1つの農薬、例えば殺虫剤、殺真菌剤または殺ダニ剤である少なくとも1つの分散相農薬、及び浸透剤を含める噴霧製剤を施用することにより、害虫を殺すまたは阻害する方法、を含む使用方法をさらに含める。
本発明にかかる製剤における使用に適する農薬活性は、全て農薬的に活性な化合物、好適には、室温で固体であるものである。本発明の浸透剤は、全てのタイプの農薬活性に広い適用性を有することが予想される。
本発明の文脈において殺生物剤について言及する農薬活性は、植物保護剤、より詳細には医療、農業、林業、及び蚊駆除等の分野において使用される、多様な形態の有機体を殺すことができる化学物質である。さらに殺生物剤の群に数えられるものは、いわゆる植物成長調整剤である。
本発明の農薬製剤において使用するための殺生物剤は、通常、2つの下位群に分けられる:
・殺真菌剤、除草剤、殺虫剤、殺藻剤、殺軟体動物剤、殺ダニ剤及び 殺鼠剤を含める農薬、並びに
・殺病原菌剤、抗生物質、抗細菌剤(antibacterials)、抗ウィルス剤、抗真菌剤、抗原虫剤及び抗寄生虫剤を含める抗微生物剤(antimicrobials)。
特に殺虫剤、殺真菌剤、または除草剤から選択される殺生物剤は、特に好適であってもよい。
農薬
用語“農薬”は、任意の害虫を妨げ、破壊し、忌避し、または弱めることを意図した任意の物質、または物質の混合物に言及することが理解されるだろう。農薬は、昆虫、植物病原体、雑草、軟体動物、鳥、哺乳動物、魚、線虫(回虫) 及び人と食物を競い、性質を破壊し、病気を拡散し、または不快な微生物を含める害虫に対して使用される化学物質また生物剤(ウィルスまたは細菌等)であってもよい。以下の実施例では、本発明にかかる農薬組成物に適する農薬が与えられる。
殺真菌剤は、真菌の化学的な制御である。殺真菌剤は、耕作地帯及び農作物における真菌の拡散を予防するために使用される化合物である。さらに殺真菌剤は、真菌性の感染症と闘うためにも使用される。殺真菌剤は、接触性または浸透性のいずれかであってもよい。接触性殺真菌剤は、その表面上に噴霧された時に真菌を殺す。浸透性殺真菌剤は、真菌が死ぬ前に、真菌により吸収される必要がある。
本発明にかかる適切な殺真菌剤の例は、以下の物質を包含する:(3−エトキシプロピル)水銀臭化物、2−メトキシエチル水銀塩化物、2−フェニルフェノール、8−ヒドロキシキノリン硫酸塩、8−フェニル水銀オキシキノリン、アシベンゾラル(acibenzolar)、アシルアミノ酸殺真菌剤、アシペタックス(acypetacs)、アルジモルフ(aldimorph)、脂肪族窒素殺真菌剤、アリルアルコール、アミド殺真菌剤、アンプロピルホス(ampropylfos)、アニラジン(anilazine)、アニリド殺真菌剤、抗生物質殺真菌剤、芳香族殺真菌剤、オーレオフンギン(aureofungin)、アザコナゾール(azaconazole)、アジチラム(azithiram)、アゾキシストロビン(azoxystrobin)、バリウムポリスルフィド、ベナラキシル−M(benalaxyl-M)、ベノダニル(benodanil)、ベノミル(benomyl)、ベンキノックス(benquinox)、ベンタルロン(bentaluron)、ベンチアバリカルブ(benthiavalicarb)、ベンザルコニウム塩化物(benzalkonium chloride)、ベンザマクリル(benzamacril)、ベンズアミド殺真菌剤、ベンザモルフ(benzamorf)、ベンズアニリド殺真菌剤、ベンゾイミダゾール殺真菌剤、ベンゾイミダゾール前駆体殺真菌剤、ベンゾイミダゾリルカルバメート殺真菌剤、ベンゾヒドロキサム酸、ベンゾチアゾール殺真菌剤、ベトキサジン(bethoxazin)、ビナパクリル(binapacryl)、ビフェニル(biphenyl)、ビテルタノール(bitertanol)、ビチオノール(bithionol)、ブラスチサイジン−S(blasticidin-S)、ボルドー混合物(Bordeaux mixture)、ボスカリド(boscalid)、架橋ジフェニル殺真菌剤、ブロムコナゾール(bromuconazole)、ブピリメート(bupirimate)、ブルゴーニュ混合物(Burgundy mixture)、ブチオベート(buthiobate)、ブチルアミン、カルシウム多硫化物(calcium polysulphide)、カプタホル(captafol)、カプタン(captan)、カルバメート殺真菌剤、カルバモルフ(carbamorph)、カルバニラート殺真菌剤、カルベンダジム(carbendazim)、カルボキシン(carboxin)、カルプロパミド(carpropamid)、カルボン(carvone)、チェスハント混合物(Cheshunt mixture)、キノメチオナート(chinomethionat)、クロベンチアゾン(chlobenthiazone)、クロラニホルメタン(chloraniformethan)、クロラニル(chloranil)、クロルフェナゾール(chlorfenazole)、クロロジニトロナフタレン(chlorodinitronaphthalene)、クロロネブ(chloroneb)、クロロピクリン(chloropicrin)、クロロタロニル(chlorothalonil)、クロロキノックス(chlorquinox)、クロゾリネート(chlozolinate)、シクロピロックス(ciclopirox)、クリンバゾール(climbazole)、クロトリマゾール(clotrimazole)、コナゾール殺真菌剤、コナゾール殺真菌剤(イミダゾール)、コナゾール殺真菌剤(トリアゾール)、酢酸銅(II)、炭酸銅(II)、塩基性、銅殺真菌剤、水酸化銅、ナフテン酸銅、オレイン酸銅、オキシ塩化銅、硫酸銅(II)、硫酸銅、塩基性、銅亜鉛クロメート(copper zinc chromate)、クレゾール(cresol)、クフラネブ(cufraneb)、クプロバム(cuprobam)、酸化第一銅(cuprous oxide)、 シアゾファミド(cyazofamid)、シクラフラミド(cyclafuramid)、環状ジチオカルバメート殺真菌剤、シクロヘキシミド(cycloheximide)、シフルフェナミド(cyflufenamid)、シモキサニル(cymoxanil)、シペンダゾール(cypendazole)、シプロコナゾール(cyproconazole)、シプロジニル(cyprodinil)、ダゾメット(dazomet)、DBCP、デバカルブ(debacarb)、デカフェンチン(decafentin)、デヒドロ酢酸、ジカルボキシイミド殺真菌剤、ジクロフルアニド(dichlofluanid)、ジクロン(dichlone)、ジクロロフェン(dichlorophen)、ジクロロフェニル、ジカルボキシイミド殺真菌剤、ジクロゾリン(dichlozoline)、ジクロブトラゾール(diclobutrazol)、ジクロシメット(diclocymet)、ジクロメジン(diclomezine)、ジクロラン(dicloran)、ジエトフェンカルブ(diethofencarb)、ジエチルピロ炭素塩(diethyl pyrocarbonate)、ジフェノコナゾール(difenoconazole)、ジフルメトリム(diflumetorim)、ジメチリモール(dimethirimol)、ジメトモルフ(dimethomorph)、ジモキシストロビン(dimoxystrobin)、ジニコナゾール(diniconazole)、ジニトロフェノール殺真菌剤、ジノブトン(dinobuton)、ジノカップ(dinocap)、ジノクトン(dinocton)、ジノペントン(dinopenton)、ジノスルホン(dinosulphon)、ジノテルボン(dinoterbon)、ジフェニルアミン、ジピリチオン(dipyrithione)、ジスルフィラム(disulphiram)、ジタリムホス(ditalimfos)、ジチアノン(dithianon)、ジチオカルバメート殺真菌剤、DNOC、ドデモルフ(dodemorph)、ドジシン(dodicin)、ドジン(dodine)、DONATODINE、ドラゾキソロン(drazoxolon)、エジフェンホス(edifenphos)、エポキシコナゾール(epoxiconazole)、エタコナゾール(etaconazole)、エテム(etem)、エタボキサム(ethaboxam)、エチリモール(ethirimol)、エトキシキン(ethoxyquin)、エチル水銀2,3−ジヒドロキシプロピルメルカプチド、エチル水銀酢酸塩、エチル水銀臭化物、エチル水銀塩化物、エチル水銀リン酸塩、エトリジアゾール(etridiazole)、ファモキサドン(famoxadone)、フェナミドン(fenamidone)、フェナミノスルフ(fenaminosulph)、フェナパニル(fenapanil)、フェナリモル(fenarimol)、フェンブコナゾール(fenbuconazole)、フェンフラム(fenfuram)、フェンヘキサミド(fenhexamid)、フェニトロパン(fenitropan)、フェノキサニル(fenoxanil)、フェンピクロニル(fenpiclonil)、フェンプロピジン(fenpropidin)、フェンプロピモルフ(fenpropimorph)、フェンチン(fentin)、フェルバム(ferbam)、フェリムゾン(ferimzone)、フルアジナム(fluazinam)、フルジオキソニル(fludioxonil)、フルメトベル(flumetover)、フルオピコリド(fluopicolide)、フルオロイミド(fluoroimide)、フルオトリマゾール(fluotrimazole)、フルオキサストロビン(fluoxastrobin)、フルキンコナゾール(fluquinconazole)、フルシラゾール(flusilazole)、フルスルファミド(flusulphamide)、フルトラニル(flutolanil)、フルトリアホル(flutriafol)、ホルペット(folpet)、ホルムアルデヒド、ホセチル(fosetyl)、フベリダゾール(fuberidazole)、フララキシル(furalaxyl)、フラメトピル(furametpyr)、フラミド殺真菌剤、フルアニリド殺真菌剤、フルカルバニル(furcarbanil)、フルコナゾール(furconazole)、フルコナゾール−シス(furconazole-cis)、フルフラール(furfural)、フルメシクロックス(furmecyclox)、フロファナート(furophanate)、グリオジン(glyodin)、グリセオフルビン(griseofulvin)、グアザチン(guazatine)、ハラクリネイト(halacrinate)、 ヘキサクロロベンゼン、ヘキサクロロブタジエン、ヘキサクロロフェン、ヘキサコナゾール(hexaconazole)、ヘキシルチオホス(hexylthiofos)、ハイドログラフェン(hydrargaphen)、ヒメキサゾール(hymexazol)、イマザリル(imazalil)、イミベンコナゾール(imibenconazole)、イミダゾール殺真菌剤、イミノクタジン(iminoctadine)、無機殺真菌剤、無機水銀殺真菌剤、ヨードメタン(iodomethane)、イプコナゾール(ipconazole)、イプロベンホス(iprobenfos)、イプロジオン(iprodione)、イプロバリカルブ(iprovalicarb)、イソプロチオラン(isoprothiolane)、イソバレジオン(isovaledione)、カスガマイシン(kasugamycin)、クレソキシムメチル(kresoxim-methyl)、石灰硫黄合剤(lime sulphur)、マンコッパー(mancopper)、マンコゼブ(mancozeb)、マネブ(maneb)、メベニル(mebenil)、メカルビンジド(mecarbinzid)、メパニピリム(mepanipyrim)、メプロニル(mepronil)、塩化第二水銀(mercuric chloride)、酸化水銀(mercuric oxide)、塩化第一水銀(mercurous chloride)、水銀殺真菌剤、メタラキシル(metalaxyl)、メタラキシル−M(metalaxyl-M)、メタム(metam)、メタゾキソロン(metazoxolon)、メトコナゾール(metconazole)、メタスルホカルブ(methasulphocarb)、メトフロキサム(methfuroxam)、臭化メチル、イソチオシアン酸メチル、メチル水銀安息香酸塩、メチル水銀ジシアンジアミド、メチル水銀ペンタクロロフェノキシド、メチラム(metiram)、メトミノストロビン(metominostrobin)、メトラフェノン(metrafenone)、メトスルホバクス(metsulphovax)、ミルネブ(milneb)、モルホリン殺真菌剤、ミクロブタニル(myclobutanil)、ミクロゾリン(myclozolin)、N−(エチル水銀)−p−トルエンスルホンアニリド、ナバム(nabam)、ナタマイシン(natamycin)、ニトロスチレン(nitrostyrene)、ニトロタール−イソプロピル(nitrothal-isopropyl)、ヌアリモル(nuarimol)、OCH、オクチリノン(octhilinone)、オフレース(ofurace)、有機水銀殺真菌剤、有機リン殺真菌剤、有機スズ殺真菌剤、オリサストロビン(orysastrobin)、オキサジキシル(oxadixyl)、オキサチイン殺真菌剤、オキサゾール殺真菌剤、オキシン銅(oxine copper)、オキシポコナゾール(oxpoconazole)、オキシカルボキシン(oxycarboxin)、ペフラゾエート(pefurazoate)、ペンコナゾール(penconazole)、ペンシクロン(pencycuron)、ペンタクロロフェノール(pentachlorophenol)、ペンチオピラド(penthiopyrad)、フェニル水銀尿素、フェニル水銀酢酸塩、フェニル水銀塩化物、ピロカテコール(pyrocatechol)のフェニル水銀誘導体、フェニル水銀硝酸塩、フェニル水銀サリチル酸塩、フェニルスルファミ殺真菌剤、ホスジフェン(phosdiphen)、フタリド(phthalide)、フタルイミド殺真菌剤、ピコキシストロビン(picoxystrobin)、ピペラリン(piperalin)、ポリカルバメート(polycarbamate)、ポリマージチオカルバメート殺真菌剤、ポリオキシン、ポリオキソリム(polyoxorim)、ポリスルフィド殺真菌剤、アジ化カリウム、ポリ硫化カリウム、チオシアン酸カリウム、プロベナゾール(probenazole)、プロクロラズ(prochloraz)、プロシミドン(procymidone)、プロパモカルブ(propamocarb)、プロピコナゾール(propiconazole)、プロピネブ(propineb)、プロキシナジド(proquinazid)、プロチオカルブ(prothiocarb)、プロチオコナゾール(prothioconazole)、ピラカルボリド(pyracarbolid)、ピラクロストロビン(pyraclostrobin)、ピラゾール殺真菌剤、ピラゾホス(pyrazophos)、ピリジン殺真菌剤、ピリジニトリル(pyridinitril)、ピリフェノックス(pyrifenox)、ピリメタニル(pyrimethanil)、ピリミジン殺真菌剤、ピロキロン(pyroquilon)、ピロキシクロル(pyroxychlor)、ピロキシフィア(pyroxyfiir)、ピロール殺真菌剤、キナセトール(quinacetol)、キナザミド(quinazamid)、キンコナゾール(quinconazole)、キノリン殺真菌剤、キノン殺真菌剤、キノキサリン殺真菌剤、キノキシフェン(quinoxyfen)、キントゼン(quintozene)、ラベンザゾール(rabenzazole)、サリチルアニリド(salicylanilide)、シルチオファム(silthiofam)、シメコナゾール(simeconazole)、アジ化ナトリウム、ソジウムオルトフェニルフェノキシド(sodium orthophenylphenoxide)、ソジウムペンタクロロフェノキシド(sodium pentachlorophenoxide)、多硫化ナトリウム(sodium polysulphide)、スピロキサミン(spiroxamine)、ストレプトマイシン(streptomycin)、ストロビルリン殺真菌剤、スルホンアニリド殺真菌剤、硫黄、スルトロペン(sultropen)、TCMTB、テブコナゾール(tebuconazole)、テクロフタラム(tecloftalam)、テクナゼン(tecnazene)、テコラム(tecoram)、テトラコナゾール(tetraconazole)、チアベンダゾール(thiabendazole)、チアジフルア(thiadifluor)、チアゾール殺真菌剤、チシオフェン(thicyofen)、チフルザミド(thifluzamide)、チオカルバメート殺真菌剤、チオクロルフェンフィム(thiochlorfenphim)、チオメルサール(thiomersal)
、チオファネート(thiophanate)、チオファネートメチル(thiophanate-methyl)、チオフェン殺真菌剤、チオキノックス(thioquinox)、チラム(thiram)、チアジニル(tiadinil)、チオキシミド(tioxymid)、チベド(tivedo)、トルクロホス−メチル(tolclofos-methyl)、トルナフテート(tolnaftate)、トリルフルアニド(tolylfluanid)、トリル水銀酢酸塩、トリアジメホン(triadimefon)、トリアジメノール(triadimenol)、トリアミホス(triamiphos)、トリアリモール(triarimol)、トリアズブチル(triazbutil)、トリアジン殺真菌剤、トリアゾール殺真菌剤、トリアゾキシド(triazoxide)、酸化トリブチルスズ(tributyltin oxide)、トリクラミド(trichlamide)、トリシクラゾール(tricyclazole)、トリフロキシストロビン(trifloxystrobin)、トリフルミゾール(triflumizole)、トリホリン(triforine)、トリチコナゾール(triticonazole)、未分類の殺真菌剤、ウンデシレン酸、ウニコナゾール(uniconazole)、尿素殺真菌剤、バリダマイシン(validamycin)、バリンアミド殺真菌剤、ビンクロゾリン(vinclozolin)、ザリラミド(zarilamid)、ナフテン酸亜鉛(zinc naphthenate)、ジネブ(zineb)、ジラム(ziram)、ゾキサミド(zoxamide)、及びその混合物。
除草剤は、不要な植物を枯らすために使用される農薬である。選択的な除草剤は、所望される農作物を比較的無傷のままにしながら、特定の標的を枯らす。これらのいくつかは、雑草の成長を妨げることにより働き、そしてしばしば植物ホルモンに基づく。無駄な土地をなくすために使用される除草剤は、非選択的であり、そしてそれらが接触する状態になることより、全ての植物材料を枯らす。除草剤は、農業及び造園の芝管理において広く使用される。それらは、高速道路及び線路の維持管理のための全ての植生防除(TVC)プログラムに施用される。同様に多くの量は、林業、放牧システム、及び野生動物の生息環境として確保される場所の管理において使用される。
適切な除草剤は、アリールオキシカルボン酸、例えばMCPA、アリールオキシフェノキシプロピオン酸塩、例えばクロジナホップ(clodinafop)、シクロヘキサンジオンオキシム(例えばセトキシジム(sethoxydim))、ジニトロアニリン(例えばトリフルラリン(trifluralin))、ジフェニルエーテル(例えばオキシフルオルフェン(oxyfluorfen))、ヒドロキシベンゾニトリル(例えばブロモキシニル(bromoxynil))、スルホニル尿素(例えばニコスルフロン(nicosulphuron))、トリアゾロピリミジン(例えばペノキススラム(penoxsulam))、トリケチオン(例えばメソトリオン(mesotrione))または尿素(例えばジウロン(diuron))から成る群から選択される。
特に好適な除草剤は、2,4−ジクロロフェノキシ酢酸(2,4−D)、アトラジン(atrazine)、安息香酸としてのジカンバ(dicamba)、グリホサート(glyphosate)、イミダゾリノンとしてのイマザピック(imazapic)、クロロアセトアミドとしてのメトラクロール(, metolachlor)、ピクロラム(picloram)、クロピラリド(clopyralid)、及びピリジンカルボン酸としてのトリクロピル(triclopyr)、または合成オーキシン(auxins)から選択される。
殺虫剤は、昆虫に対して使用される全ての開発形態にある農薬であり、また昆虫の卵及び幼虫に対して使用される殺卵剤及び幼虫駆除剤を含める。殺虫剤は、農業、医療、産業及び家庭において使用される。
適切な殺虫剤は:
・塩素化殺虫剤(例えばカンフェクロル(Camphechlor)、DDT、ヘキサクロロシクロヘキサン、ガンマ−ヘキサクロロシクロヘキサン、メトキシクロル(Methoxychlor)、ペンタクロロフェノール、TDE、アルドリン(Aldrin)、クロルダン(Chlordane)、クロルデコン(Chlordecone)、ディルドリン(Dieldrin)、エンドスルファン(Endosulphan)、エンドリン(Endrin)、ヘプタクロル(Heptachlor)、マイレックス(Mirex)及びそれらの混合物等);
・有機リン化合物(例えばアセフェート(Acephate)、アジンホスメチル(Azinphos-methyl)、ベンスリド(Bensulide)、クロルエトキシホス(Chlorethoxyfos)、クロルピリホス(Chlorpyrifos)、クロルピリホスメチル(Chlorpyriphos-methyl)、ダイアジノン( Diazinon)、ジクロルボス(DDVP)(Dichlorvos(DDVP))、ジクロトホス(Dicrotophos)、ジメトエート(Dimethoate)、ジスルフォトン(Disulphoton)、エトプロプ(Ethoprop)、フェナミホス(Fenamiphos)、フェニトロチオン( Fenitrothion)、フェンチオン(Fenthion)、ホスチアゼート(Fosthiazate)、メラチオン(Malathion)、メタミドホス(Methamidophos)、メチダチオン(Methidathion)、メチル−パラチオン(Methyl-parathion)、メビンホス(Mevinphos)、ナレド(Naled)、オメトエート(Omethoate)、オキシデメトンメチル(Oxydemeton-methyl)、パラチオン(Parathion)、ホレート( Phorate)、ホサロン(Phosalone)、ホスメット(Phosmet)、ホステブピリム(Phostebupirim)、ピリミホス−メチル(Pirimiphos-methyl)、プロフェノホス(Profenofos)、テルブホス(Terbufos)、テトラクロルビンホス(Tetrachlorvinphos)、トリブホス( Tribufos)、トリクロルホン(Trichlorfon)及びそれらの混合物等);
・カルバメート(例えばアルジカルブ(Aldicarb)、カルボフラン(Carbofuran)、カルバリル(Carbaryl)、メソミル(Methomyl)、2−(l−メチルプロピル)フェニルメチルカルバメート及びそれらの混合物等);
・ピレスロイド(例えばアレスリン(Allethrin)、ビフェントリン(Bifenthrin)、デルタメトリン(Deltamethrin)、ペルメトリン(Permethrin)、レスメトリン(Resmethrin)、スミスリン(Sumithrin)、テトラメトリン(Tetramethrin)、トラロメトリン(Tralomethrin)、トランスフルトリン(Transfluthrin)及びそれらの混合物等);
・植物毒素誘導化合物(例えばデリス(Derris)(ロテノン(rotenone))、ピレツルム(Pyrethrum)、ニーム(Neem)(アザジラクチン(Azadirachtin))、ニコチン、カフェイン及びそれらの混合物等);
・ネオニコチノイド(イミダクロプリド(imidacloprid)等);
・アバメクチン(Abamectin)(例えばエマメクチン(emamactin));
・オキサジアジン(インドキサカルブ(indoxacarb)等);
・アントラニルジアミド(リナキシピル(rynaxypyr)等)から選択されるものを含める。
殺鼠剤は、齧歯動物を殺すことが意図される、害虫防除化学物質の区分である。適切な殺鼠剤は、抗凝固剤、金属リン化物、リン化物、及びカルシフェロール(ビタミンD)、並びにその誘導体を含める。
殺ダニ剤は、ダニを殺す農薬である。抗生物質の殺ダニ剤、カルバメート殺ダニ剤、ホルムアミジン殺ダニ剤、ダニ成長調整剤、有機塩素、ペルメトリン及び有機リン酸塩殺ダニ剤は、全てこの区分に属する。殺軟体動物剤は、蛾、ナメクジ及びカタツムリ等の軟体動物を防除するために使用される農薬である。これらの物質は、メタアルデヒド、メチオカルブ及び硫酸アルミニウムを含める。殺線虫剤は、寄生線虫(蠕虫門)を殺すために使用される化学的な農薬の型である。
抗微生物剤(antimicrobials)
以下の実施例は、本発明にかかる農薬組成物に適する抗微生物剤を与える。
殺菌性の消毒剤(bactericidal disinfectants)は、活性塩素、活性酸素、ヨウ素、濃縮したアルコール、フェノール性物質、カチオン性界面活性剤、強酸化剤、重金属及びそれらの塩、並びに1〜13のpHの濃縮した強酸及びアルカリから選択されるものを含める。
適切な消毒剤(すなわちヒトまたは動物の体、皮膚、粘膜、創傷等に使用され得る殺病原菌剤)は、希釈した塩素調製品、ヨウ素調製品、過酸化物、消毒添加剤の有無を問わずアルコール、弱有機酸、フェノール性化合物、及びカチオン活性化合物を含める。
好適な活性は、浸透性、または部分的に浸透性の作用の様式を伴うものである。
特に好適なものは、アゾール殺真菌剤のアザコナゾール(azaconazole)、ビテルタノール(bitertanol)、ブロムコナゾール(bromuconazole)、シプロコナゾール(cyproconazole)、ジクロブトラゾール(diclobutrazole)、ジフェノコナゾール(difenoconazole)、ジニコナゾール(diniconazole)、ジニコナゾール−M(diniconazole-M)、エポキシコナゾール(epoxiconazole)、エタコナゾール(etaconazole)、フェナリモル(fenarimol)、フェンブコナゾール(fenbuconazole)、フルキンコナゾール(fluquinconazole)、フルルプリミドール(flurprimidol)、フルシラゾール(flusilazole)、フルトリアホル(flutriafol)、フルコナゾール(furconazole)、フルコナゾール−シス(furconazole-cis)、ヘキサコナゾール(hexaconazole)、イマザリル(imazalil)、イマザリル硫酸塩(imazalil sulphate)、イミベンコナゾール(imibenconazole)、イプコナゾール(ipconazole)、メトコナゾール(metconazole)、ミクロブタニル(myclobutanil)、ヌアリモル(nuarimol)、オキシポコナゾール(oxpoconazole)、パクロブトラゾール(paclobutrazole)、ペンコナゾール(penconazole)、ペフラゾエート(pefurazoate)、プロクロラズ(prochloraz)、プロピコナゾール(propiconazole)、プロチオコナゾール(prothioconazole)、ピリフェノックス(pyrifenox)、シメコナゾール(simeconazole)、テブコナゾール(tebuconazole)、テトラコナゾール(tetraconazole)、トリアジメホン(triadimefon)、トリアジメノール(triadimenol)、トリフルミゾール(triflumizole)、トリホリン(triforin)、トリチコナゾール(triticonazole,)、ウニコナゾール(uniconazole)、ボリコナゾール(voriconazole)、ビニコナゾール(viniconazole))、ストロビルリン殺真菌剤のアゾキシストロビン(azoxystrobin)、ジモキシストロビン(dimoxystrobin)、フルオキサストロビン(fluoxastrobin)、クレソキシムメチル(kresoxim-methyl)、メトミノストロビン(metominostrobin)、オリサストロビン( orysastrobin)、ピコキシストロビン(picoxystrobin)、ピラクロストロビン(pyraclostrobin)、トリフロキシストロビン(trifloxystrobin))、SDH殺真菌剤、クロロニコチニル殺虫剤(クロチアニジン(clothianidin)、ジノテフラン(dinotefuran)、イミダクロプリド(imidacloprid)、チアメトキサム(thiamethoxam)、ニテンピラム(nitenpyram)、ニチアジン(nithiazin)、アセタミプリド(acetamiprid)、ニテンピラム( nitenpyram)、チアクロプリド(thiacloprid))、殺虫剤のケトエノールのスピロジクロフェン(spirodiclofen)、スピロメシフェン(spiromesifen)、スピロテトラマト(spirotetramate)、フィプロール フィプロール(fiprole)、エチプロル(ethiprole)及びブテノリド(butenolide)、並びにさらにピメトロジン(pymetrozine)、フルオピコリド(fluopicolid)、N−(3’,4’−ジクロロ−5−フルオロ−1,1’−ビフェニル−2−イル)−3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキシアミド、及びN−{2−[3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)−2−ピリジニル]エチル}−2−(トリフルオロメチル)ベンズアミドの分類から由来する活性化合物が投与される。さらに特に好適なものは、除草剤、特にスルホニル尿素、トリケトン及び除草剤のケトエノール、並びにさらにセーフナー(safener)が投与される。
活性化合物として特に非常に好適なものは;
・殺真菌剤テブコナゾール(tebuconazole)、プロチオコナゾール(prothioconazole)、N−(3’,4’−ジクロロ−5−フルオロ−1,1’−ビフェニル−2−イル)−3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキシアミド(WO03/070705から公知)、N−{2−[3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)−2−ピリジニル]エチル}−2−(トリフルオロメチル)ベンズアミド(WO04/16088から公知)、トリフロキシストロビン、フルオピコリド;
・殺虫剤イミダクロプリド(imidacloprid)、チアメトキサム(thiamethoxam)、クロチアニジン(clothianidin)、チアクロプリド(thiacloprid)、スピロテトラマト(spirotetramate)、フィプロニル(fipronil)、エチプロル(ethiprol)及び
・除草剤チエンカルバゾン(thiencarbazone)、スルコトリオン(sulcotrione)、メソトリオン(mesotrione)、テンボトリオン(tembotrione)、ピラスルホトール(pyrasulphotole)、インドスルフロン(iodosulphuron)、メソスルフロン(mesosulphuron)及びホラムスルフロン(forarnsulphuron)である。
本発明の浸透剤は、農薬製剤中で使用される場合、所望される効果、特に良好な葉浸透、低い植物毒性、及び良好な沈殿を提供する。
葉浸透促進剤は、葉の表面の至るところへの活性の通過を促進することにより、葉の至るところに農薬活性を広げ、そして葉の表面に浸透するための補助を提供する。
浸透剤は、所望されない植物毒性を引き起こし得る。植物毒性は、植物への損傷として説明され、そして既存の浸透剤は、この損傷を促し得ることが周知である。
本明細書において説明される全ての特徴は、任意の組み合わせにおいて、任意の上記の観点と組み合わされることができる。
本発明がより容易に理解されるために、実施例の方法により、以下の説明を参照する。
本明細書において他に断りのない限り、または言及される試験方法及び手順において他に断りのない限り、挙げられる全ての試験及び物理的特性は、大気圧及び室温(すなわち20℃)で決定されると理解される。
浸透剤(P4)の合成
2つのステップの合成経路を用いて、浸透剤P4を形成した。もちろん他のポリオールの使用も可能だが、トリメチロールプロパンをポリオールとして使用した。まずトリメチロールプロパンとエポキシドとの縮合反応を用いて、トリメチロールプロパンをアルコキシル化した。
得られたポリオキシエチレン(64)トリメチロールプロパンを、オレイン脂肪酸でエステル化した。菜種油から由来する天然の脂肪酸混合物(すなわちオレイン酸に富む)を使用した。
脂肪酸混合物及びエトキシ化トリメチロールプロパンを、一晩、予め60℃の温度に加熱した。加熱した混合物を撹拌し、均質を確保した。
その後に、撹拌しながら220℃に加熱する間に、窒素下で、加熱した混合物に、p−トルエンスルホン酸を添加した。一定の間隔で酸価を測定にすることにより、反応を監視し、そして観察した測定結果の間に変化がなければ(通常、5mgのKOH/g前後)、完了したと見なした。
ポリオキシエチレン(64)トリメチロールプロパントリオレエート(P4)を得た。さらに表1に挙げた他の浸透剤は、同一の合成スキームにより生産可能であるとみなすことができる。作成した全ての浸透剤を、表1に示す。
Figure 0006371298
モノ−エステル及びジ−エステルを形成するための反応時間は、通常、200℃で、3〜4時間前後であり、この時間で<5mgのKOH/gの酸価(acid value)に達した。モノ−及びジ−エステルのヒドロキシル価は、予測値の通りであった。トリ−エステルは、<8mgのKOH/gの酸価に達するのに、220℃で、6〜8時間必要であった。生産された全ての材料の鹸化価は、理論値と一致した。
その後に、合成した化合物P1〜P14を、以下に詳説する通り、実験において使用し、浸透剤活性及び他の特性を明らかにした。
葉浸透実施例
以下の試験方法を使用し、合成したエトキシ化ポリオールアルコキシレートP1〜P18の葉浸透特性を評価した。
以下を含むフランツセル(Frantz cells)を設定した:
・レセプター溶液:0.1mMのアジ化ナトリウムを含む10mMのリン酸ナトリウム緩衝剤pH6.0
・ドナー溶液:5mMの乳酸(KOHにより予め緩衝化された)中、0.5mMのアジ化ナトリウム(+/− 0.25%w/v)、すなわち2.5g/Lのドナー)で保存された、0.5g/Lのイミダクロプリド(N−[1−[(6−クロロ−3−ピリジル)メチル]−4,5−ジヒドロイミダゾール−2−イル]ニトラミド)及び2.5g/Lの浸透剤を含む製剤化されていない農薬。
拡散実験のために、フランツセル実験を用いた。リンゴの葉から単離されたクチクラ(マルス・ドメスティカ(Malus domestica)学名“Golden Delicious”)を、US2009/0247597において詳説される方法に基づき調製した。ドナー区画を取り除き、沈殿物の形成を助けた。制御された20℃の温度、及び制御された58%の相対湿度で実験を行った。較正を行い(0〜100%の浸透)、フランツセルから取り除いたレシーバー溶液中で、イミダクロプリドの濃度を得た。
Agilent 1260 Quaternary LCシステム用いてイミダクロプリドの濃度を評価するために、HPLC−UVを用いた。葉の浸透特性について、パーセント浸透を決定するために使用した計18個のフランツセルにより、それぞれの浸透剤を試験した。それぞれのサンプルセットを分析する前に、較正を行った。
懸濁濃縮製剤
浸透剤を含む懸濁濃縮製剤を形成した。ポリマー界面活性剤(Atlox 4913及びAtlas G−5002L、共にCroda Europe Limitedより販売されている)、水及びイミダクロプリド殺虫剤を均質化した。ミルベースを製粉した(Eiger−Torrance ミニミル、3,500rpm、15分間)。ミルから排出した後に、キサンタンゴム増粘剤、グリセロール不凍液、及び浸透剤を、撹拌しながら添加した。使用した懸濁濃度製剤を、表2に示す。
Figure 0006371298
リンゴの葉クチクラを通るイミダクロプリドの浸透を75時間後に測定し、そして結果を表3に示す。
Figure 0006371298
表3に示す通り、72時間後のリンゴ葉クチクラを通るイミダクロプリドの浸透は、全ての浸透剤により増強された。したがって試験された全ての浸透剤は、72時間後に1.7%の浸透の値を与える活性単独の使用と比べて、イミダクロプリドの浸透を有意に増強させた。
沈殿分析実施例
表2に示す通り、同一の組成物を有する製剤を形成した。Atlox 4913、Atlas G−5002L、水、及びイミダクロプリドを一緒に混合し、そして10,000rpmで、1分間、ultraturraxにかけた。その後にこの混合を、Eiger−Torranceミニミルを用いて、3,500rpm、15分間かけて製粉した。製粉した材料を、計量したビーカー中に排出し、そして適切な比例量のキサンタンゴム、グリセロール、及び浸透剤混合物を添加した。その後に製剤を、10,000rpmで、ultraturraxを用いて、1分間、高せん断にかけた。
製剤を、342ppmのCa2+硬水による1/200の希釈にかけ、領域に噴霧される代表製剤の濃度を再現した。それぞれの希釈製剤の20μLの液滴を、リンゴ(マルス・ドメスティカ(Malus domestica)“Golden Delicious”)の葉から単離した個々の向軸性のクチクラ膜の上に置いた。
製剤を含む液滴浸透剤内部の水の蒸発で形成した沈殿を、走査電子顕微鏡法(SEM)を用いて評価し、リンゴ(マルス・ドメスティカ(Malus domestica)“Golden Delicious”)の葉から単離した向軸性のクチクラ膜における沈殿パターンを評価した。クチクラを、スパッタ法を用いて金でコーティングし(伝導性目的のため)、そしてFEI Quanta 200を用いて画像を得た。適用した電圧は5kVであり、それは、クチクラを傷つけずに、良好な解像度を提供するのに十分に低いものであった。
通常、針状の結晶は、既存の浸透剤が使用される場合に形成される。これらの農薬の針状物は、約20μm〜170μmの間の長さで変化してよく、且つ一般的な孔チャネル幅は、約30μmである。
試験された浸透剤の顕微鏡分析は、5〜7μmの範囲での結晶測定を示し、それは均質に分散し(すなわち“コーヒーリング(coffee-ring)”構造の形成はない)、また生物学的利用能を増強するのに十分に小さかった。したがって大部分の農薬は、細孔チャネルの内側に存在することが認められ、それは、改良された生物学的利用能を示す。結果は、浸透剤を用いるイミダクロプリドの浸透における増加を示す。
植物毒性分析実施例
健康で、よく根付いたポインセチア植物を得た。全ての試験の処置液滴は、殺虫剤イミダクロプリド(0.04重量%、0.4g/L)及び浸透剤(0.10%、1.0g/L)を含めた。任意の植物毒性を評価するための、それぞれ苞葉についての液滴施用試験は、苞葉の上側に施用される6つの10μLの液滴であった。結果を表4に示す。
Figure 0006371298
植物毒性の評価は、観察された壊死について与えられている値に基づいた。0=壊死なし;1=滴により湿った苞葉領域における軽度なスポット状壊死;2=環状壊死;3=広範な壊死。
得られた植物毒性の結果は、試験された全ての浸透剤が植物毒性を示さなかったことを示した。
本発明は、実施例のみの方法により説明される上記の態様の詳説に限定されないことが理解される。多くの変化形が可能である。

Claims (14)

  1. i)少なくとも1つの浸透剤;及び
    ii)少なくとも1つの農薬活性を含む農薬製剤であって、
    ここで前記浸透剤が、ポリオールアルコキシレートを直接エステル化ることにより得られるエステル化リオールアルコキシレートであって、前記エステル化リオールアルコキシレートが、一般構造式(I):
    Figure 0006371298
    (式中:
    Pは、ポリオールの残基であり、前記ポリオールは、m個の活性水素原子を有し、mは2〜9である整数であり;
    AOは、オキシアルキレン基であり;
    それぞれnは、独立して1〜100である整数を表し;
    nとmを乗算した値は、30〜160であり;
    それぞれR1は、独立して、ミリストレイン酸、パルミトレイン酸、サピエン酸、オレイン酸、エライジン酸、バクセン酸、リノール酸、リノエライジン酸、α-リノレン酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸、エルカ酸、またはドコサヘキサエン酸から選択される脂肪酸の残基であるアルカノイル基を表す)を有し、
    前記浸透剤の分子量(重量平均)は、2,200〜5,500であり、
    活性ヒドロキシル基の数(m)に対する、浸透剤中に存在するオキシアルキレン基の比率は、10〜30:1である、前記農薬製剤。
  2. 前記ポリオール残基が、C2〜C12ポリオール残基である、請求項1に記載された製剤。
  3. 前記mの活性水素原子の値が、3〜7である、請求項1または2に記載された製剤。
  4. 前記ポリオールが、エチレングリコール、イソソルビド、1,3−プロパンジオール、トリメチロールプロパン、グリセロール、エリトリトール、トレイトール、ペンタエリトリトール、ソルビタン、アラビトール、キシリトール、リビトール、フシトール、マンニトール、ソルビトール、ガラクチトール、イジトール、イノシトール、ボレミトール、イソマルト、マルチトール、またはラクチトールから選択される、請求項1〜3のいずれか1項に記載された製剤。
  5. 前記ポリオールが、トリメチロールプロパン、ソルビトール、またはソルビタンから選択される、請求項4に記載された製剤。
  6. 前記オキシアルキレン基AOが、オキシエチレン、オキシプロピレン、オキシブチレン、またはオキシテトラメチレンから選択される、請求項1〜5のいずれか1項に記載された製剤。
  7. 前記それぞれのオキシアルキレン鎖中のオキシアルキレン基の数が、2〜80個の範囲内である、請求項1〜6のいずれか1項に記載された製剤。
  8. 前記浸透剤が、ポリオキシエチレン(64)トリメチロールプロパントリオレエート、ポリオキシエチレン(40)ソルビトールヘキサオレエート、ポリオキシエチレン(50)ソルビトールヘキサオレエート、ポリオキシエチレン(40)ソルビタンモノオレエート、ポリオキシエチレン(50)ソルビタンモノオレエート、またはポリオキシエチレン(65)ソルビタンモノオレエートから選択される、請求項1〜7のいずれか1項に記載された製剤。
  9. 前記浸透剤が、ポリオールアルコキシレートを直接エステル化ることにより得られる、請求項1〜8のいずれか1項に記載された製剤。
  10. 前記製剤が、乳化可能な濃縮物(EC)、エマルション濃縮物(EW)、懸濁濃縮物(SC)、溶解性の液体(SL)、油を基剤とする懸濁濃縮物(OD)、またはサスポエマルション(SE)の形態にある、請求項1〜9のいずれか1項に記載された製剤。
  11. 前記農薬製剤中の浸透剤対活性農薬の比率が、0.1:1〜1:1である、請求項1〜10のいずれか1項に記載された製剤。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載された製剤を作る方法であって;
    ポリオールアルコキシレートを形成するための、ポリオールのアルコキシル化を含む第一のステップ;及び
    エステル化リオールアルコキシレートを形成するための、前記第一のステップにおいて形成された前記ポリオールアルコキシレートのエステル化含む第二のステップ、を含む方法。
  13. 農薬製剤におけるエステル化リオールアルコキシレートの浸透剤としての使用であって、前記エステル化リオールアルコキシレートが、ポリオールアルコキシレートを直接エステル化ることにより得ることができ、また前記エステル化リオールアルコキシレートが、一般式(I):
    Figure 0006371298
    (式中:
    Pは、ポリオールの残基であり、前記ポリオールは、m個の活性水素原子を有し、mは2〜9である整数であり;
    AOは、オキシアルキレン基であり;
    それぞれnは、独立して1〜10である整数を表し;
    nとmを乗算した値は、30〜160であり;
    それぞれR1は、独立して、ミリストレイン酸、パルミトレイン酸、サピエン酸、オレイン酸、エライジン酸、バクセン酸、リノール酸、リノエライジン酸、α-リノレン酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸、エルカ酸、またはドコサヘキサエン酸から選択される脂肪酸の残基であるアルカノイル基を表す)を有し、
    前記浸透剤の分子量(重量平均)は、2,200〜5,500であり、
    活性ヒドロキシル基の数(m)に対する、浸透剤中に存在するオキシアルキレン基の比率は、10〜30:1である、前記エステル化リオールアルコキシレートの使用。
  14. 害虫を防除するために植生を処置するための方法であって、請求項1〜11のいずれか1項に記載された製剤を希釈し、前記植生、または前記植生の周囲の環境のいずかに施用することを含む方法。
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