JP6370857B2 - データ保管装置及びデータ保管プログラム - Google Patents
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Description
この発明は、データが示す情報の漏えいを防止することを目的とする。
入力エリアを複数の分割エリアに分割する管理部と、
前記管理部によって分割された各分割エリアに対応して設けられ、対応する分割エリアに入力された入力データを取得して、取得された入力データを前記分割エリアに対応する記憶領域に書き込むエリア担当部と
を備える。
各エリア担当部は、前記管理部から送信された入力データを受信することにより、対応する分割エリアに入力された入力データを取得する。
前記管理部は、前記各分割エリアの区切り位置を文字数によって表す。
各エリア担当部は、変換後データを背景が透過して見える透明データとし、取得された文字データと前記透明データとを合わせた前記入力エリア全体の全体データを、他のエリア担当部の全体データと重畳させて表示装置に表示する。
入力エリアを複数の分割エリアに分割する管理処理と、
前記管理処理によって分割された各分割エリアに対応して設けられ、対応する分割エリアに入力された入力データを取得して、取得された入力データを前記分割エリアに対応する記憶領域に書き込むエリア担当処理と
をコンピュータに実行させる。
***構成の説明***
図1を参照して、実施の形態1に係るデータ保管装置10の構成を説明する。
データ保管装置10は、コンピュータである。
データ保管装置10は、プロセッサ11と、メモリ12と、ストレージ13と、通信インタフェース14とのハードウェアを備える。プロセッサ11は、信号線を介して他のハードウェアと接続され、これら他のハードウェアを制御する。
ストレージ13には、管理部21と、複数のエリア担当部22との機能を実現するプログラムが記憶されている。このプログラムは、プロセッサ11によりメモリ12に読み込まれ、プロセッサ11によって実行される。これにより、管理部21と、複数のエリア担当部22との機能が実現される。
また、ストレージ13には、各エリア担当部22に対応する記憶領域が設けられている。図1では、エリア担当部22A〜エリア担当部22Dそれぞれに対応する記憶領域A〜記憶領域Dが設けられている。また、ストレージ13には、エリアリスト51と、パスリスト52とが記憶されている。
図2から図9を参照して、実施の形態1に係るデータ保管装置10の動作を説明する。
実施の形態1に係るデータ保管装置10の動作は、実施の形態1に係るデータ保管方法に相当する。実施の形態1に係るデータ保管装置10の動作は、実施の形態1に係るデータ保管プログラムの処理に相当する。
図2を参照して、実施の形態1に係るデータ保管装置10の動作概要を説明する。
管理部21は、データが入力される入力エリア41を複数の分割エリア42に分割する。図2では、分割エリア42A〜分割エリア42Dの4つの分割エリア42に入力エリア41が分割されている。管理部21は、入力エリア41に入力された入力データを取得して、各エリア担当部22に対して、対応する分割エリア42に入力された入力データを送信する。図2では、分割エリア42Aに入力された入力データがエリア担当部22Aに送信され、分割エリア42Bに入力された入力データがエリア担当部22Bに送信され、分割エリア42Cに入力された入力データがエリア担当部22Cに送信され、分割エリア42Dに入力された入力データがエリア担当部22Dに送信される。
各エリア担当部22は、管理部21から送信された入力データを受信することにより、対応する分割エリア42に入力された入力データを取得する。各エリア担当部22は、取得された入力データを分割エリア42に対応する記憶領域に書き込む。図2では、エリア担当部22Aは分割エリア42Aに対応する記憶領域Aに入力データを書き込み、エリア担当部22Bは分割エリア42Bに対応する記憶領域Bに入力データを書き込み、エリア担当部22Cは分割エリア42Cに対応する記憶領域Cに入力データを書き込み、エリア担当部22Dは分割エリア42Dに対応する記憶領域Dに入力データを書き込む。
図3から図9を参照して、実施の形態1に係るデータ保管装置10の動作詳細を説明する。データ保管装置10の動作は、新たに入力された入力データを保管する新規保管処理と、過去に一旦保管された入力データを読出し、編集して再び保管する再保管処理とに分けられる。
実施の形態1では、入力データは、文字データであるとして説明する。但し、入力データは、文字データに限定されない。
管理部21は、新規保管処理が実行されると、入力エリア41を複数の分割エリア42にランダムに分割する。つまり、管理部21は、入力エリア41に改めて新たな入力データが入力される場合に、入力エリア41を新たな複数の分割エリア42にランダムに分割する。したがって、改めて新たな入力データが入力される度に、分割エリア42は異なるエリアになる。
入力エリア41を分割する方法について具体的に説明する。入力エリア41は、行数と、1行当たりに入力可能な文字数とが定められている。管理部21は、行数と文字数とを用いて、入力エリア41を複数の分割エリア42に分割する。具体例としては、図4に示すように、入力エリア41が6行6文字のエリアであるとする。このとき、管理部21は、1〜3行の1〜3文字である分割エリア42Aと、1〜2行の4〜6文字である分割エリア42Bと、4〜6行の1〜4文字である分割エリア42Cと、3行の4〜6文字と4〜6行の5〜6文字とである分割エリア42Dとの4つの分割エリア42に分割する。
そして、図5に示すように、管理部21は、各分割エリア42を示すエリアリスト51をストレージ13に書き込む。この際、管理部21は、エリアリスト51にファイル名といった識別子を付与する。図5では、識別子として、データXが付与されている。
管理部21は、ステップS101で分割した各分割エリア42に、エリア担当部22を割り当てる。管理部21は、各分割エリア42に割り当てられたエリア担当部22とプロセス間通信を確立する。
実施の形態1では、管理部21は、分割エリア42毎に異なるエリア担当部22を割り当てる。しかし、一部の分割エリア42に同じエリア担当部22が割り当てられてもよい。ここでは、図5に示すように、分割エリア42Aにエリア担当部22Aが割り当てられ、分割エリア42Bにエリア担当部22Bが割り当てられ、分割エリア42Cにエリア担当部22Cが割り当てられ、分割エリア42Dにエリア担当部22Dが割り当てられたとする。
そして、図5に示すように、管理部21は、エリアリスト51に、割り当てられたエリア担当部22を追加で書き込む。
管理部21は、ステップS101で分割した各分割エリア42に、記憶領域を割り当てる。具体的には、図6に示すように、データ保管装置10は、予め記憶領域として割り当て可能なストレージ13における位置を示すパスのパスリスト52をストレージ13に記憶しておく。そして、管理部21は、パスリスト52からランダムにパスを選択して、各分割エリア42に割り当てることにより、各分割エリア42に記憶領域を割り当てる。
実施の形態1では、管理部21は、分割エリア42毎に異なる記憶領域を割り当てる。しかし、一部の分割エリア42に同じ記憶領域が割り当てられてもよい。ここでは、図5に示すように、分割エリア42Aに記憶領域Aが割り当てられ、分割エリア42Bに記憶領域Bが割り当てられ、分割エリア42Cに記憶領域Cが割り当てられ、分割エリア42Dに記憶領域Dが割り当てられたとする。
そして、図5に示すように、管理部21は、エリアリスト51に、割り当てられた記憶領域を追加で書き込む。
管理部21は、ユーザによる入力装置31の操作により、表示装置32に表示された入力エリア41に入力された入力データである文字データを受け付ける。
管理部21は、ステップS104で入力された文字データの位置を特定することにより、ステップS104で入力された文字データに対応するエリア担当部22を特定する。
具体的には、管理部21は、入力データである文字データが何行目の何文字目に入力されたかを特定する。管理部21は、特定された行数及び文字数を含む分割エリア42を特定する。そして、管理部21は、特定された分割エリア42に割り当てられたエリア担当部22を特定する。具体例としては、図4に示すように、文字データとして、4行目の3文字目に“N”が入力されたとする。この場合、4行目の3文字目は、分割エリア42Cであるので、文字データに対応するエリア担当部22として、エリア担当部22Cが特定される。
管理部21は、各エリア担当部22に対して、対応する分割エリア42に入力された文字データを送信するとともに、対応する分割エリア以外の入力エリアに入力された文字データを、フォント幅が同じ他の文字データに変換した変換後データを送信する。
具体的には、管理部21は、ステップS104で入力された文字データを、ステップS105で特定された対応するエリア担当部22へプロセス間通信により送信する。この際、管理部21は、文字データが何行目の何文字目であるかを示す位置情報も合わせて、対応するエリア担当部22へ送信する。また、管理部21は、ステップS104で入力された文字データを、フォント幅が同じ他の文字データに変換した変換後データを、ステップS105で特定された対応するエリア担当部22以外のエリア担当部22へプロセス間通信により送信する。この際、管理部21は、文字データが何行目の何文字目であるかを示す位置情報と、変換後データであることを示す変換フラグとも合わせて、対応するエリア担当部22以外のエリア担当部22へ送信する。
具体例としては、図4に示すように、文字データとして、4行目の3文字目に“N”が入力された場合には、管理部21は、文字データ“N”と、4行目の3文字目を示す位置情報とをエリア担当部22Cに送信する。また、管理部21は、文字データ“N”とフォント幅が同じ他の文字データである変換後データと、4行目の3文字目を示す位置情報と変換フラグとを、エリア担当部22Aとエリア担当部22Bとエリア担当部22Dとに送信する。
対応するエリア担当部22以外のエリア担当部22は、ステップS106で送信された変換後データを背景が透過して見える透明データに変換する。具体的には、エリア担当部22は、変換後データに対して、背景が透過して見えるカラーキーを設定することで透明データに変換する。
具体例としては、図4に示すように、文字データとして、4行目の3文字目に“N”が入力された場合には、エリア担当部22Aとエリア担当部22Bとエリア担当部22Dとは、文字データ“N”とフォント幅が同じ他の文字データである変換後データを透明データに変換する。
各エリア担当部22は、ステップS106で送信された文字データ、又は、ステップS107で変換された透明データを、対応する記憶領域に書き込む。
具体的には、ステップS105で特定されたエリア担当部22は、ステップS106で送信された文字データを、対応する分割エリア42に対してステップS103で割り当てられた記憶領域に書き込む。また、ステップS105で特定されたエリア担当部22以外のエリア担当部22は、ステップS107で変換された透明データを、対応する分割エリア42に対してステップS103で割り当てられた記憶領域に書き込む。この際、各エリア担当部22は、文字データ又は透明データとともに、位置情報を書き込む。
具体例としては、図4に示すように、文字データとして、4行目の3文字目に“N”が入力された場合には、エリア担当部22Cは、文字データ“N”を、4行目の3文字目を示す位置情報とともに、記憶領域Cに書き込む。また、エリア担当部22Aとエリア担当部22Bとエリア担当部22Dとは、それぞれ、透明データを、4行目の3文字目を示す位置情報とともに、記憶領域A、記憶領域B、記憶領域Dに書き込む。
各エリア担当部22は、これまでにステップS106で送信された文字データと、これまでにステップS107で変換された透明データとを合わせた入力エリア41全体の全体データを、他のエリア担当部22の全体データと重畳させて表示装置32に表示する。
具体的には、各エリア担当部22は、これまでにステップS106で送信された文字データと、これまでにステップS107で変換された透明データとを、対応する位置データが示す位置に配置して、全体データを生成する。そして、各エリア担当部22は、生成された全体データを、他のエリア担当部22の全体データと重畳させて、表示装置32に表示された入力エリア41上に表示する。
具体例としては、図7に示すように、「次回の打合せは、2月17日の13時に本社の会議室Aで行う。」という文章が入力エリア41に入力されたとする。図7では、ハッチング部分が透明データを示す。この場合、エリア担当部22Aは、図7の(A)に示すように、入力エリア41の1〜3行の1〜3文字の文字データと、入力エリア41の残りのエリアの透明データとを合わせた全体データを生成する。同様に、エリア担当部22Bは、図7の(B)に示すように、1〜2行の4〜6文字の文字データと、入力エリア41の残りのエリアの透明データとを合わせた全体データを生成する。同様に、エリア担当部22Cは、図7の(C)に示すように4〜6行の1〜4文字の文字データと、入力エリア41の残りのエリアの透明データとを合わせた全体データを生成する。同様に、エリア担当部22Dは、図7の(D)に示すように3行の4〜6文字及び4〜6行の5〜6文字の文字データと、入力エリア41の残りのエリアの透明データとを合わせた全体データを生成する。そして、図7の(E)に示すように、エリア担当部22A〜エリア担当部22Dは、生成された全体データを重畳させて表示装置32に表示する。
透明データは背景が透過して見えるため、図7の(E)に示すように、入力エリア41全体に入力されたデータが表示される。
管理部21は、入力エリア41への入力が終了したか否かを判定する。具体的には、登録ボタン等が入力されたか否かにより、入力エリア41への入力が終了したか否かを判定する。
管理部21は、入力エリア41への入力が終了したと判定された場合には、処理を終了する。一方、管理部21は、入力エリア41への入力が終了していないと判定された場合には、処理をステップS104に戻す。
なお、文字データには、アルファベットとギリシャ文字といった視覚的に認識できる文字のデータ以外に、スペースとタブと改行といった特殊文字のデータも含まれる。
(図8のステップS201:対象指定処理)
管理部21は、ユーザによる入力装置31の操作により、編集対象の入力データの指定を受け付ける。
具体的には、管理部21は、エリアリスト51の識別子の入力を受け付けることにより、編集対象の入力データの指定を受け付ける。具体例としては、データXという識別子を受け付けると、図5に示すエリアリスト51によって特定される入力データを編集対象として受け付ける。
管理部21は、ステップS201で受け付けられた識別子が示すエリアリスト51をストレージ13から読み出す。そして、管理部21は、読み出されたエリアリスト51が示す各分割エリア42について、その分割エリア42に対応するエリア担当部22に対して、その分割エリア42に対応する記憶領域を示すパスをプロセス間通信により送信する。
ステップS202でパスが送信された各エリア担当部22は、送信されたパスから文字データ及び透明データを読み出す。そして、各エリア担当部22は、読み出された文字データ及び透明データを合わせた入力エリア41全体の全体データを生成し、他のエリア担当部22の全体データと重畳させて表示装置32に表示する。
管理部21と、ステップS202でパスが送信された各エリア担当部22とは、図3のステップS104からステップS110の処理を実行して、編集対象の入力データを編集する。
なお、ここでは、ステップS108で文字データ又は透明データを書き込む先の記憶領域は、ステップS202で送信されたパスが示す記憶領域である。
以上のように、実施の形態1に係るデータ保管装置10は、入力エリア41が分割された各分割エリア42に入力された入力データを、その分割エリア42に対応する記憶領域に記憶する。そのため、一部の分割エリア42に入力された入力データが第三者に取得されても、入力データ全体が意味する情報が漏えいすることがない。また、全ての分割エリア42に入力された入力データが第三者に取得されても、分割エリア42の配置が特定されなければ、入力データ全体が意味する情報が漏えいすることがない。
具体的には、図7の(A)に示す記憶領域Aに記憶された入力データが第三者に取得されても、その第三者には、入力エリア41全体に入力された入力データが意味する情報を理解することはできない。また、仮に、図7の(A)〜(D)に示す入力データがそれぞれ別に第三者に取得されても、図7の(A)〜(D)に示す入力データの配置が第三者に特定されなければ、その第三者には、入力エリア41全体に入力された入力データが意味する情報を理解することはできない。そもそも、図7の(A)〜(D)に示す入力データが関連するデータであるということを、第三者が特定できなければ、その第三者には、入力エリア41全体に入力された入力データが意味する情報を理解することはできない。
用いるソフトウェア又はフォントによっては、文字データによって表示される幅が異なる。そのため、単に、ある行のある文字を透明データとして全体データを生成すると、エリア担当部22間で一部の文字データの表示位置にずれが生じ、正しく表示できない可能性がある。しかし、実施の形態1に係るデータ保管装置10は、変換後データを透明データに変換しているため、エリア担当部22間で文字データの表示位置にずれが生じることがなく、正しく表示できる。
<変形例1>
実施の形態1では、文字データが入力される度に、ステップS108で文字データ及び透明データが記憶領域に書き込まれた。しかし、ステップS110で入力エリア41への入力が終了したと判定されるまでは、各エリア担当部22がメモリ12に文字データ及び透明データを保持しておき、ステップS110で入力エリア41への入力が終了したと判定された場合に、それまでに入力された文字データ及びそれまでに変換された透明データがまとめて記憶領域に書き込まれてもよい。
これにより、ストレージ13へのアクセス回数を減らすことができ、処理を高速化できる。
実施の形態1では、各分割エリア42に対応する記憶領域は、ストレージ13に設けられた。しかし、各分割エリア42に対応する記憶領域は、ストレージ13以外の他の記憶装置に設けられてもよい。また、記憶領域は、分割エリア42毎に異なる記憶装置に設けられてもよい。全ての記憶領域がそれぞれ異なる記憶装置に設けられてもよいし、一部の記憶領域は同じ記憶装置に設けられてもよい。
これにより、全ての分割エリア42に入力された入力データが漏えいする可能性を低くすることができる。その結果、入力データ全体が意味する情報が漏えいする可能性を低くすることができる。
実施の形態1では、エリアリスト51をストレージ13に記憶した。しかし、エリアリスト51は、各分割エリア42に対応する記憶領域とは別の記憶装置に記憶されてもよい。これにより、エリアリスト51が第三者に取得される可能性を低くすることができる。その結果、第三者に分割エリア42の配置を特定される可能性が低くなり、入力データ全体が意味する情報が漏えいする可能性を低くすることができる。
また、エリアリスト51を記憶装置に記憶しない場合、再保管処理では、ステップS201で、エリアリスト51の内容をユーザが入力装置31により入力することにより、編集対象の入力データが指定されることになる。
実施の形態1では、入力エリア41は1ページだけで構成されているとした。しかし、入力エリア41は、複数のページで構成されていてもよい。具体例としては、図9に示すように、入力エリア41は、6行6文字のエリアを1ページとする複数のページから構成されていてもよい。
入力エリア41が複数のページで構成される場合、全てのページに共通に分割エリア42が設定されてもよいし、ページ毎に分割エリア42が設定されてもよい。
実施の形態1では、管理部21とエリア担当部22との機能がソフトウェアで実現された。しかし、変形例5として、管理部21とエリア担当部22との機能はハードウェアで実現されてもよい。この変形例5について、実施の形態1と異なる点を説明する。
管理部21とエリア担当部22との機能がハードウェアで実現される場合、データ保管装置10は、プロセッサ11とメモリ12とストレージ13とに代えて、処理回路15を備える。処理回路15は、管理部21とエリア担当部22との機能とメモリ12とストレージ13との機能を実現する専用の電子回路である。
管理部21とエリア担当部22との機能を1つの処理回路15で実現してもよいし、管理部21とエリア担当部22との機能を複数の処理回路15に分散させて実現してもよい。
変形例6として、一部の機能がハードウェアで実現され、他の機能がソフトウェアで実現されてもよい。つまり、管理部21とエリア担当部22とのうち、一部の機能がハードウェアで実現され、他の機能がソフトウェアで実現されてもよい。
図11から図15を参照して、実施の形態1に係る管理部21と各エリア担当部22との間の通信内容について説明する。
ステップS102で管理部21と各エリア担当部22とのプロセス間通信が確立された時点で、表示制御指示コマンドが管理部21から各エリア担当部22へ送信される。
図11に示すように、表示制御指示コマンドは、入力エリア41の標準のフォント情報と、入力エリア41のページ情報とを含む。フォント情報は、フォントの種別、フォントの飾り、フォントサイズ、フォント色を含む。ページ情報は、入力エリア41の1ページ当たりの行数及び1行当たりの文字数を含む。
図12に示すように、範囲選択コマンドは、開始ページ番号と、開始行番号と、開始文字番号と、終了ページ番号と、終了行番号と、終了文字番号とを含む。また、範囲選択コマンドに、フォントの前景色及び背景色を含めてもよい。
図13に示すように、行編集コマンドは、ページ番号と、行番号と、編集種別と、文字データとを含む。ページ番号及び行番号は、編集対象の行を示す。編集種別は、追加、変更、削除、コピー、切り取りといった編集の種別を示す。文字データは、編集種別が追加又は変更の場合に、送信される文字データである。
図14に示すように、文字編集コマンドは、ページ番号と、行番号と、文字番号と、編集情報とを含む。ページ番号と行番号と文字番号とは、編集対象の文字を示す。編集情報は、入力された文字データ、又は、変換済データ及び変換フラグ、又は、文字データの削除、フォントの変更といった制御情報である。
図15に示すように、データ取得コマンドは、開始ページ番号と、開始行番号と、開始文字番号と、終了ページ番号と、終了行番号と、終了文字番号とを含む。開始ページ番号と開始行番号と開始文字番号とは、コピー又は切り取りの開始位置を示す。終了ページ番号と終了行番号と終了文字番号とは、コピー又は切り取りの終了位置を示す。
実施の形態1では、ストレージ13といった記憶装置に記憶されたデータが取得された場合に、データが意味する情報が漏えいすることを防止可能な方法を説明した。実施の形態2では、表示装置32に表示されたデータを画面キャプチャされた場合に、データが意味する情報が漏えいすることを防止可能な方法を説明する。
実施の形態2は、各エリア担当部22が、他の少なくとも一部のエリア担当部22と、表示更新間隔をずらして入力データを表示装置32に表示する点が実施の形態1と異なる。実施の形態2では、この異なる点を説明する。
図3のステップS109及び図8のステップS203の動作が実施の形態1と異なる。図3のステップS109及び図8のステップS203では、各エリア担当部22は、他の少なくとも一部のエリア担当部22と、表示更新間隔をずらして入力データを表示装置に表示する。表示装置32としてCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ等を用いる場合には、ある周波数で各ドットが点滅表示している。この点滅するタイミングが分割エリア42毎にずれるようにエリア担当部22が全体データを表示する。
以上のように、実施の形態2に係るデータ保管装置10では、各エリア担当部22が、他の少なくとも一部のエリア担当部22と、表示更新間隔をずらして入力データを表示装置32に表示する。これにより、表示装置32に表示されたデータを画面キャプチャされた場合に、そのときに表示されている一部のエリア担当部22に対応する分割エリア42に入力されたデータだけしか画面キャプチャされない。そのため、入力データ全体が意味する情報が漏えいすることがない。
Claims (10)
- 入力エリアを複数の大きさの分割エリアを含む複数の分割エリアに分割する管理部と、
前記管理部によって分割された各分割エリアに対応して設けられ、対応する分割エリアに入力された入力データを取得して、取得された入力データを前記分割エリアに対応する記憶領域に書き込むエリア担当部と
を備えるデータ保管装置。 - 前記管理部は、前記入力エリアに新たな入力データが入力される場合に、前記入力エリアを新たな複数の分割エリアにランダムに分割し、新たに分割された各分割エリアに対応するエリア担当部を割り当てる
請求項1に記載のデータ保管装置。 - 前記管理部は、前記入力エリアを複数の分割エリアに分割する度に、前記各分割エリアに対応する記憶領域を決定する
請求項2に記載のデータ保管装置。 - 前記管理部は、決定された前記各分割エリアに対応する記憶領域を示す領域データを印刷装置により印刷する、又は、領域データ用の記憶領域に記憶する
請求項3に記載のデータ保管装置。 - 前記管理部は、前記入力エリアに入力された入力データを取得して、各エリア担当部に対して、対応する分割エリアに入力された入力データを送信し、
各エリア担当部は、前記管理部から送信された入力データを受信することにより、対応する分割エリアに入力された入力データを取得する
請求項1から3までのいずれか1項に記載のデータ保管装置。 - 各エリア担当部は、対応する分割エリア以外の入力エリアのデータを背景が透過して見える透明データとし、取得された入力データと前記透明データとを合わせた前記入力エリア全体の全体データを、他のエリア担当部の全体データと重畳させて表示装置に表示する請求項1から5までのいずれか1項に記載のデータ保管装置。
- 各エリア担当部は、他の少なくとも一部のエリア担当部と、表示更新間隔をずらして入力データを表示装置に表示する
請求項1から6までのいずれか1項に記載のデータ保管装置。 - 前記入力データは、文字データであり、
前記管理部は、前記各分割エリアの区切り位置を文字数によって表す
請求項1から7までのいずれか1項に記載のデータ保管装置。 - 前記管理部は、各エリア担当部に対して、対応する分割エリアに入力された文字データを送信するとともに、対応する分割エリア以外の入力エリアに入力された文字データをフォント幅が同じ他の文字データに変換した変換後データを送信し、
各エリア担当部は、変換後データを背景が透過して見える透明データとし、取得された文字データと前記透明データとを合わせた前記入力エリア全体の全体データを、他のエリア担当部の全体データと重畳させて表示装置に表示する
請求項8に記載のデータ保管装置。 - 入力エリアを複数の大きさの分割エリアを含む複数の分割エリアに分割する管理処理と、
前記管理処理によって分割された各分割エリアに対応して設けられ、対応する分割エリアに入力された入力データを取得して、取得された入力データを前記分割エリアに対応する記憶領域に書き込むエリア担当処理と
をコンピュータに実行させるデータ保管プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016206719A JP6370857B2 (ja) | 2016-10-21 | 2016-10-21 | データ保管装置及びデータ保管プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
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