JP6369923B2 - フォーム状化粧料 - Google Patents

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Description

本発明はフォーム状化粧料に関する。
使用者にさらさら感を付与するためにパウダー配合製品が知られている。従来のパウダー配合製品は、パウダータイプ、ウォータータイプ、ジェルタイプ、スプレータイプ等、多岐にわたっている。これらのタイプの製品は、塗布時に舞い散る、こぼれやすいなどのためロスが生じるという問題や、配合される界面活性剤によるべたつきが生じるという問題等があったので、効率的に十分なさらさら感を付与することが難しかった。
上記の問題を解決するために、例えば、界面活性剤及びパウダーを含有する水性原液と液化ガスとを含有し、水性原液と液化ガスとが乳化した乳化型エアゾール組成物が知られている(特許文献1)。特許文献1では、エアゾール組成物を泡(フォーム)の状態で吐出したことが開示されている。
特開2013−112798号公報
しかしながら、特許文献1ではフォームを形成するために界面活性剤が使用されているため、界面活性剤が必須となり、それによるべたつきの問題が残されていた。一方、界面活性剤の量を少なくすると、泡が形成されなかったり、形成された泡の形状が短時間で変化してしまうことがあるため、単に界面活性剤の量を少なくするという手段は採用しにくいという問題があった。
従って、本発明の課題は、きめ細かく滑らかな泡質の泡を形成し、なおかつ形成された泡の形状が短時間で変化しない、即ち泡の安定性(所謂「泡もち」。より詳しくは、泡の経時安定性である。)に優れた泡を供給できるフォーム状化粧料を提供することにある。さらに本発明の課題は、べたつきの生じず、さらさら感を付与できるフォーム状化粧料を提供することにある。
即ち、本発明の要旨は、
原液と噴射剤とがエアゾール容器に充填されたフォーム状化粧料であって、
前記原液が、シリコーン被覆シリカ及びシリカ被覆シリコーンからなる群より選択される粉体を含み、
前記原液中の前記粉体の含有量が5.0質量%以上である、フォーム状化粧料に関するものである。
本発明によれば、きめ細かく滑らかな泡質であり尚且つ泡の安定性にも優れた泡を供給できるフォーム状化粧料を提供できる。さらに本発明によれば、べたつきを生じず、さらさら感を付与できるフォーム状化粧料を提供できる。
本発明のフォーム状化粧料は、原液と噴射剤とがエアゾール容器に充填されているものである。本発明のフォーム状化粧料は、使用時、すなわちエアゾール容器から吐出される際に、あるいは対象に付着した後に泡を形成するものである。
本発明のフォーム状化粧料においては、原液が、シリコーン被覆シリカ及びシリカ被覆シリコーンからなる群より選択される粉体(1種以上の粉体)を含んでいる。本明細書においては、上記「シリコーン被覆シリカ及びシリカ被覆シリコーンからなる群より選択される粉体」を「粉体A」と称する場合がある。上記粉体Aを用いることにより、原液と噴射剤とが特に効果的にピッカリングエマルションを形成できるため、エアゾール容器から内容物を吐出することにより、きめ細かく滑らかな泡質であり安定性に優れた泡を形成することができる。また、粉体Aを比較的多量に配合しているにもかかわらず、粉体Aが容器中でケーキングしにくくなり、保存安定性が向上する。以下、本発明のフォーム状化粧料の各構成成分について説明する。
原液は、粉体A及び媒体を少なくとも含有する。なお、本明細書において、原液は、エアゾール容器に充填された成分のうち、噴射剤以外の全ての成分を指すものとする。上記のとおり、原液は媒体に不溶な粉体も含むものとする。
粉体Aとしては、シリコーン被覆シリカ及びシリカ被覆シリコーンからなる群より選択される1種以上の粉体が挙げられる。粉体Aは、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
前記シリコーン被覆シリカは、シリカ(無水ケイ酸)粉体をシリコーン化合物で被覆した粉体である。前記シリコーン化合物としては、特に限定されないが、例えば、メチルハイドロジェンポリシロキサンなどが挙げられる。
前記シリカ被覆シリコーンは、シリコーン粉体をシリカ(無水ケイ酸)で被覆した粉体である。前記シリコーン粉体としては、特に限定されないが、例えば、架橋型メチルポリシロキサン粉体などが挙げられる。
粉体Aは、泡の安定性(泡もち)や製造安定性を向上する観点から、さらに多価アルコールで被覆された粉体であることが好ましい。即ち、粉体Aは、多価アルコールで被覆された、シリコーン被覆シリカ、及び、多価アルコールで被覆された、シリカ被覆シリコーンからなる群より選ばれる粉体(1種以上の粉体)であることが好ましい。シリコーン被覆シリカやシリカ被覆シリコーンを多価アルコールでさらに被覆することにより、粉体の有する疎水性がある程度弱まり、親水性・疎水性のバランスがより適正なものとなるためと考えられるが、泡の安定性が向上する。さらに、多価アルコールで被覆された粉体を使用することは、媒体、例えば水と粉体Aとが混合しやすくなるため好ましい。このため、製造安定性が向上するため好ましい。上記多価アルコールとしては、特に限定されないが、例えば、1,3−ブチレングリコール(1,3−BG)などが挙げられる。粉体Aは市販品として入手することができる。
原液100質量%中の粉体Aの含有量は、泡形成性やさらさら感の付与の観点から、5.0質量%以上であり、7.0質量%以上が好ましく、10.0質量%以上がより好ましい。一方、白浮き(塗布・乾燥後に化粧料が析出して白く見える現象)の防止の観点から、上記含有量は20.0質量%以下が好ましく、15.0質量%以下がより好ましい。原液中に2種以上の粉体Aが含まれる場合、上記「粉体Aの含有量」は、原液中の全ての種類の粉体Aの含有量の合計量を意味する。
粉体Aの粒径は特に限定されないが、例えば、さらさら感の付与の観点から、0.5μm以上が好ましく、1.0μm以上がより好ましい、一方、エアゾール容器中でのО/Wエマルション粒子の粒径を小さくできるためと推定されるが、泡がより一層、小さく、きめ細かくなる観点から、10.0μm以下が好ましく、5.0μm以下がさらに好ましい。なお、別途規定がない限り、粉体Aの粒径は体積平均(即ち、体積平均径)である。
原液には粉体Aを溶解又は分散させるための媒体が含まれる。媒体としては、特に限定されず、例えば、水、エタノール、多価アルコールが挙げられる。多価アルコールとしては、特に限定されないが、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール、1,2−デカンジオール、グリセリン、ポリエチレングリコール等が挙げられる。原液100質量%中の媒体の含有量は、特に限定されないが、10.0〜95.0質量%が好ましく、30.0〜93.0質量%がより好ましく、50.0〜90.0質量%がさらに好ましい。媒体は、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
原液には界面活性剤が含まれていても含まれていなくてもよい。本発明においては、原液に界面活性剤(特に、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、両性界面活性剤)が含まれていなくても、または前記界面活性剤の含有量が極少量であっても、エアゾールフォームを形成させることができ、この点が本発明の特徴の一つである。前記界面活性剤としては、公知の界面活性剤が挙げられ、例えば、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、両性界面活性剤などが挙げられる。界面活性剤は、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
前記界面活性剤としては、特に限定されないが、例えば、高級脂肪酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸エステル塩、モノアルキルリン酸エステル塩、アシル−L−グルタミン酸塩等のアニオン性界面活性剤;ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、脂肪酸モノ又はジアルカノールアミド、ポリオキシアルキレン型ブロックポリマー、グリセリン脂肪酸エステル等のノニオン性界面活性剤;第4級アンモニウム塩等のカチオン性界面活性剤;カルボベタイン系、スルホベタイン系、イミダゾリニウムベタイン系、ヒドロキシベタイン系、脂肪酸アミドベタイン系等の両性界面活性剤などが挙げられる。
原液中の界面活性剤の含有量は特に限定されないが、べたつきを防止する観点から、界面活性剤の含有量は少ない方が好ましい。特に、原液100質量%中の、アニオン性界面活性剤の含有量、ノニオン性界面活性剤の含有量、及び両性界面活性剤の含有量の合計量が、0.5質量%未満が好ましく、より好ましくは0.1質量%以下、さらに好ましくは0.01質量%以下、特に好ましくは0.005質量%以下である。一方、その好ましい下限値は0質量%である。これら三者の界面活性剤の含有量を少なくすることにより、前記の効果に加えて、フォーム状化粧料を皮膚に適用した際に、汗などにより破泡したり有効成分などが肌から流れ落ちたりすることが抑制されるという効果も奏される。これは、これら三者の界面活性剤の含有量を少なくすることによって、汗などの水分の付着による再乳化が抑制されることによるものと考えられる。なお、原液100質量%中の、カチオン性界面活性剤の含有量は、0.5質量%以下が好ましく、より好ましくは0.2質量%以下であり、例えば、0.01〜0.5質量%(特に、0.05〜0.2質量%)であってもよい。前記含有量の下限値は0質量%であってもよい。原液中に2種以上のカチオン性界面活性剤が含まれる場合、上記「カチオン性界面活性剤の含有量」は、原液中の全ての種類のカチオン性界面活性剤の含有量の合計量を意味する。
原液には、セルロース系水溶性高分子及び天然ガム系水溶性高分子からなる群より選択される水溶性高分子(1種以上の水溶性高分子)が含まれていることが好ましい。水溶性高分子が含まれていることにより、泡の安定性が向上する。本発明においては、粉体Aの含有量が少量(例えば、12.0質量%以下)の場合には、泡の安定性が比較的低くなる傾向にあるため、白浮きのより一層の低減のために、粉体Aの含有量を低減する場合には、水溶性高分子を添加することが特に有効である。
セルロース系水溶性高分子としては、例えば、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロースなどが挙げられる。
天然ガム系水溶性高分子としては、例えば、キサンタンガム、ゼラチン、グアガム、カラギーナン、ペクチン、ローカストビーンガムなどが挙げられる。
水溶性高分子は、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
原液100質量%中の水溶性高分子の含有量は、特に限定されないが、泡の安定性のより一層の向上の観点から、0.005質量%以上が好ましく、0.01質量%以上がより好ましい。一方、べたつきをより一層低減する観点から、水溶性高分子の量は、原液100質量%中の0.3質量%以下が好ましく、0.25質量%以下がより好ましい。原液中に2種以上の水溶性高分子が含まれる場合、上記「水溶性高分子の含有量」は、原液中の全ての種類の水溶性高分子の含有量の合計量を意味する。
原液は、特に限定されないが、粉体A、媒体、界面活性剤や水溶性高分子以外の成分(その他の成分)を含んでもよい。例えば、香料;シクロペンタシロキサン、ハイドロゲンジメチコン、カプリリルメチコン、メチルフェニルポリシロキサン、ジメチコン等のシリコーン油;ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸エチルヘキシル、2−エチルヘキサン酸セチル等の脂肪酸エステル;ソルビトール、マルチトール等の糖アルコール;フェノキシエタノール、オクトキシグリセリン、メチルパラベン等の防腐剤;メントール、メンチルグリセリルエーテル、カンファー、ペパーミント油等の冷感剤;グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルリチン酸ステアリル等の抗炎症剤;シャクヤク、ボタンピ、ビワ、アロエ等の植物抽出エキス;イソプロピルメチルフェノール、トリクロサン、塩化ベンザルコニウム等の殺菌剤;パラフェノールスルホン酸亜鉛、クロルヒドロキシアルミニウム、ミョウバンなどの制汗剤;カルボキシビニルポリマー等の増粘性高分子;トコフェロール、ジブチルヒドロキシトルエン等の酸化防止剤;メトキシケイ皮酸オクチル、ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジンプロピオン酸オクチル、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、t−ブチルメトキシジベンゾイルメタン、オクチルトリアゾン、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシルなどの紫外線吸収剤;エデト酸塩等のキレート剤;アルブチン、アスコルビン酸等の美白剤;シリカ、タルク、ナイロンパウダー等の粉体などを含んでもよい。
噴射剤としては、公知の噴射剤が挙げられ、例えば、空気、窒素、炭酸ガス、亜酸化窒素等のガス(特に、圧縮ガス);液化石油ガス(LPG:Liquefied Petroleum Gas)、ジメチルエーテル(DME:Dimethyl ether)、イソペンタン、フロロカーボン等の液化ガスなどが挙げられる。噴射剤は、1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
エアゾール容器としては、公知慣用の容器が挙げられ、特に限定されない。
エアゾール容器内において、原液と噴射剤の合計量100質量%中の、噴射剤の含有量は、吐出物の液化を防止する観点から、1.0質量%以上が好ましく、2.0質量%以上がより好ましく、3.0質量%以上がさらに好ましい。また、50.0質量%以下が好ましく、20.0質量%以下がより好ましく、10.0質量%以下がさらに好ましい。2種類以上の噴射剤を使用する場合、前記「噴射剤の含有量」は、全ての種類の噴射剤の合計量を意味する。
本発明のフォーム状化粧料は既知の方法により製造することができる。例えば、原液をエアゾール容器に充填し、エアゾール用バルブにより容器をクリンチした後、規定量の噴射剤をステムから容器内へ充填し、噴射ボタンを装着する、という製造方法が挙げられる。
本発明のフォーム状化粧料のエアゾール容器の内圧は、噴射剤の充填量により適宜調整することができる。例えば、25℃において、前記内圧は0.10〜0.50MPaが好ましく、より好ましくは0.15〜0.39MPaである。
本発明のフォーム状化粧料は、例えばボディーパウダー、デオドラント剤、スキンケア剤として使用できる。
以下、本発明を実施例に基づいて更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例にのみ限定されるものではない。尚、配合量(含有量)は特記しない限り「質量%」を表す。また、配合成分は全て純分に換算して配合量を記載した。
試験例1
精製水160g及び表1に記載の各粉体40gを、ディスパーミキサー(DM)を用いて3000rpmにて10分間混合して、原液1〜8を調製した。
各原液、及び噴射剤としての液化石油ガス(LPG)を、原液とLPGとの質量比が、原液:LPG=96:4となるようにエアゾール容器(容量:約100ml)に充填し、各フォーム状化粧料を製造した。
次いで、各フォーム状化粧料を常温常圧下、20cmの上下幅で5回振り、その直後、黒いプラスチック板上に泡を約1g吐出した。次いで、形成された泡の状態を観察し、以下の評価基準で評価した。結果を表1に示す。
(泡の形成状態の評価基準)
○(良好):泡が形成され、1分経過後でも泡の形状が変化せず、水分の放出も確認されなかった。
×(不良):泡が形成されなかった、または、泡が部分的に形成されたが、吐出直後から水分を放出し、1分後は泡の形状を保っていなかった。
Figure 0006369923
表1より、原液4〜5、即ち、粉体がシリコーン被覆シリカ(原液4)又はシリカ被覆シリコーン(原液5)である原液を用いたフォーム状化粧料においては、原液中に界面活性剤を全く含まなくても泡が形成されることが分かった。また、原液4および原液5を用いたフォーム状化粧料においては、いずれも、きめが細かく滑らかな優れた泡質の泡が形成された。しかも、原液4および原液5を用いたフォーム状化粧料において形成された泡は、1分経過後も、泡の形状が維持されおり、経時安定性に優れた、所謂泡もちの良い泡であった。
なお、表1における各粉体の平均粒径は、体積平均に基づく値である。
実施例1〜4、比較例1
表2に記載の処方に従い、各成分をディスパーミキサー(DM)を用いて3000rpmにて10分間混合して、原液(約200g)を調製した。
原液及び噴射剤としてのLPGを、原液とLPGとの質量比が、原液:LPG=96:4となるようにエアゾール容器(容量:約100ml)に充填し、各フォーム状化粧料を製造した。
なお、表2における原液中の各成分の合計量は100質量%である。
実施例5〜8、比較例2
表2に記載の処方に従い、各成分をスターラーを用いて15分間混合して、原液(約200g)を調製した。
原液及び噴射剤としてのLPGを、原液とLPGとの質量比が、原液:LPG=96:4となるようにエアゾール容器(容量:約100ml)に充填し、各フォーム状化粧料を製造した。
実施例1〜8および比較例1〜2で得られた各フォーム状化粧料を以下のとおり評価した。評価結果は表2に記載した。
(1)泡質、泡の安定性
各フォーム状化粧料を、常温常圧下、20cmの上下幅で5回振り、その直後、黒いプラスチック板上に泡を約1g吐出した。次いで、形成された泡の泡質および泡の安定性を観察し、以下の基準に基づいて評価した。
(泡質の評価基準)
◎(優れる):非常にきめ細かく滑らか
○(良好):きめ細かく滑らか
△(使用可能):きめがやや粗い
×(不良):きめが非常に粗く崩れた泡、又は、泡が形成しない
(泡の安定性の評価基準)
◎(優れる):吐出後3分経過しても泡質が変化しなかった。
○(良好):吐出後1分経過しても泡質が変化しなかった。
△(使用可能):吐出後1分経過後に、水分の放出は見られるものの泡の形状を保っていた。
×(不良):泡が形成されなかった、または、吐出直後から水分を放出し、吐出後1分経過後には泡の形状を保っていなかった。
(2)さらさら感
各フォーム状化粧料を、常温常圧下、20cmの上下幅で5回振り、その直後、手の甲上に泡を約0.3g吐出し、手で馴染ませた。その際のさらさら感を、以下の基準に基づいて官能評価した。
なお、さらさら感とは、摩擦が低く滑りがよく、尚且つ、べたつきがなく乾いた感触を意味する。
(さらさら感の評価基準)
◎(優れる):非常に強くさらさら感を感じた。
○(良好):強くさらさら感を感じた。
△(使用可能):わずかにさらさら感を感じた。
×(不良):さらさら感を感じなかった。
Figure 0006369923
表2の結果よりわかるとおり、本発明のフォーム状化粧料(実施例)は、きめが細かく滑らかな泡を形成し、さらに泡の安定性にも優れていた。さらに、べたつきがなく、塗布することにより、さらさら感の得られる化粧料であった。一方、粉体の含有量が5質量%未満(比較例)では、泡質および泡の安定性が低下した。
なお、上記(2)の評価後において、実施例のいずれの場合にも、フォーム状化粧料を塗布した手の甲に、べたつきは感じられなかった。
また、上記(2)の評価後において、実施例1、5、6においては、フォーム状化粧料を塗布した手の甲には、全く又はほとんど白浮きは見られなかった。実施例2、3、7においては、白浮きはある程度みられるものの、粉体は肌に密着しており、塗布面に触れても舞い散りは生じないレベルであった。一方、実施例4、8においては、塗布面に触れると粉体が舞い散る強い白浮きが見られた。
さらに、実施例6のフォーム状化粧料の原液約40gを、容量(100ml)のガラス瓶に入れ、5℃、25℃、40℃のそれぞれの条件下で保存した。その結果、いずれの条件下においても、2ヶ月経過しても、粉体の沈降およびケーキングが生じておらず、優れた保存安定性であった。
前記の試験例及び実施例における各成分の詳細は次のとおりである。
架橋ポリスチレン(アイカ工業株式会社、商品名:ガンツパールGS−1105M)
シリコーン(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社、商品名:トスパール2000B
ナイロン末(アイカ工業株式会社、商品名:ガンツパールGPA−550)
シリコーン被覆シリカ(三好化成社、商品名:SI−SB300)
シリカ被覆シリコーン(東レダウ社、商品名:DOW CORNING 9701 COSMETIC POWDER)
シリカ(日揮触媒化成株式会社社、商品名:シリカマイクロビード P−1500M)
タルク(日本タルク株式会社、商品名:タルクMS)
ウレタン(東色ピグメント株式会社、商品名:PLASTIC POWDER D−800)
1,3BG、シリカ被覆シリコーン(東レダウ社、商品名:DOW CORNING EP 9801)
キサンタンガム(DSP五協フード&ケミカル社、商品名:エコーガムT)
ヒドロキシプロピルセルロース(日本曹達社、商品名:ヒドロキシプロピルセルロース)
以下、本発明にかかるフォーム状化粧料の処方例を示す。尚、含有量は質量%である。
処方例1(保湿化粧料)
<原液>
1,3BG、シリカ被覆シリコーン 10.0質量%
濃グリセリン 3.0質量%
1,3−ブチレングリコール 3.0質量%
ヒドロキシメチルセルロース 0.1質量%
精製水 残部
合計 100.0質量%
<噴射剤>
LPG 100.0質量%
原液:噴射剤(質量比)=90:10
処方例2(デオドラント剤)
<原液>
シリコーン被覆シリカ 10.0質量%
ヒドロキシメチルセルロース 0.05質量%
パラフェノールスルホン酸亜鉛 0.1質量%
塩化ベンザルコニウム 0.1質量%
精製水 残部
合計 100.0質量%
<噴射剤>
LPG 100.0質量%
原液:噴射剤(質量比)=95:5
本発明のフォーム状化粧料は、例えばボディーパウダー、デオドラント剤、スキンケア剤として使用できる。

Claims (4)

  1. 原液と噴射剤とがエアゾール容器に充填されたフォーム状化粧料であって、
    前記原液が、シリコーン被覆シリカ及びシリカ被覆シリコーンからなる群より選択される粉体を含み、
    前記原液中の前記粉体の含有量が5.0質量%以上であり、
    前記原液中の、アニオン性界面活性剤の含有量、ノニオン性界面活性剤の含有量及び両性界面活性剤の含有量の合計量が0質量%又は0質量%を超え0.1質量%以下であり、前記原液中のカチオン性界面活性剤の含有量が0質量%又は0質量%を超え0.2質量%以下である、フォーム状化粧料。
  2. 前記粉体が多価アルコールでさらに被覆された粉体である、請求項1に記載のフォーム状化粧料。
  3. 前記原液中の前記粉体の含有量が5.0質量%以上、20.0質量%以下である、請求項1又は2に記載のフォーム状化粧料。
  4. 前記原液が、セルロース系水溶性高分子及び天然ガム系水溶性高分子からなる群より選択される水溶性高分子をさらに含有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載のフォーム状化粧料。
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