JP6368252B2 - 構造物の構築方法、及び、岩盤の保護方法 - Google Patents

構造物の構築方法、及び、岩盤の保護方法 Download PDF

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Description

本発明は、岩盤上に構築される構造物の構築方法、及び、岩盤の保護方法に関する。
ダム堤体等の構造物を構築する場合、地震等の地殻変動の影響を避けて構造物を長期にわたり安定的に保持するために、地盤を岩盤(基礎地盤)が露出するまで掘削した後に岩盤上に構造物を構築することがある。地盤を掘削して岩盤を露出させた後、構造物を構築するまでに、岩盤面が降雨・気温変化等の気候変動により劣化するのを抑制するために、例えば、当該岩盤面を吹付モルタルで覆う工法が採用され得る。このような工法は非特許文献1に開示されている。
一方、特許文献1には、アルカリ金属珪酸塩及びアルカリ金属シリコネートを含有する薬剤を用いて、粘土質又は砂利質の土壌物質を固化及び疎水化することが開示されている。
特開2000−109833号公報
(財)ダム技術センター編,「多目的ダムの建設」,平成17年度版,第6巻,施工編
しかしながら、前述の構造物がコンクリート製であって岩盤面に岩着させるものである場合には、当該構造物の構築に先立って前述の吹付モルタルを除去する必要があり、この除去作業は手間を要していた。
また、除去された吹付モルタルについては、六価クロム等の溶出が懸念されるため、盛土等の構築に利用することが難しく、それゆえ、産業廃棄物となることが多かった。
また、岩盤面を吹付モルタルで覆う場合には、岩盤面の亀裂から間欠的に湧き出る湧水の逃げ場が吹付モルタルによって制限される。それゆえ、湧水により岩盤面の風化が促進され岩盤面の亀裂が大きくなり、ひいては、岩盤面が劣化するおそれがあった。
本発明は、このような実状に鑑み、岩盤面を吹付モルタル等で覆うことなく、岩盤の劣化を抑制することを目的とする。
そのため本発明の第1態様では、構造物の構築方法として、アルカリ金属珪酸塩及びアルカリ金属シリコネートを含有する薬剤を、外部に露出した岩盤面に塗布する工程と、薬剤が塗布された岩盤面を所定の厚さ分掘削して掘削面を形成する工程と、掘削面上に構造物を構築する工程と、を含む。
本発明の第2態様では、構造物の構築方法として、アルカリ金属珪酸塩及びアルカリ金属シリコネートを含有する薬剤を、外部に露出した岩盤面に塗布する工程と、薬剤が塗布された岩盤面上に構造物を構築する工程と、を含む。
本発明の第3態様では、岩盤の保護方法として、アルカリ金属珪酸塩及びアルカリ金属シリコネートを含有する薬剤を、外部に露出した岩盤面に塗布する工程を含む。
本発明によれば、アルカリ金属珪酸塩及びアルカリ金属シリコネートを含有する薬剤を、外部に露出した岩盤面に塗布する。これにより、岩盤面の亀裂から間欠的に湧き出る湧水は岩盤面から外部に排出され得る。また、薬剤の塗布によって岩盤面の疎水化が行われるので、外部からの水分が岩盤に浸透することが抑制される。従って、岩盤面を吹付モルタル等で覆うことなく、岩盤面の劣化を抑制することができる。
本発明の第1実施形態におけるダム堤体の構築方法を示すフローチャート 掘削計画面とカバーロックとを示す図 カリウムメチルシリコネートと二酸化炭素との反応を示す図 従来のダム堤体の構築方法の一例を示すフローチャート 掘削計画面とカバーロックと吹付モルタルとを示す図 本発明の第2実施形態におけるダム堤体の構築方法を示すフローチャート 掘削計画面と第1の掘削面とを示す図 岩塊(試料)の吸水率と、薬剤の濃度と、岩塊(試料)における薬剤の浸透深さと、岩塊(試料)のスレーキング率との関係を示す図 岩塊(試料)における薬剤の浸透深さを測定する方法を示す図 岩盤の吸水率と当該岩盤に最適な薬剤の濃度との関係を示す図 岩盤のスレーキング率と当該岩盤に最適な薬剤の濃度との関係を示す図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態におけるダム堤体の構築方法を示すフローチャートである。図2は、掘削計画面とカバーロックとを示す図である。
尚、本実施形態では、本発明に係る構造物の構築方法としてダム堤体の構築方法を例に挙げて以下説明するが、本発明に係る構造物はダム堤体に限らない。
また、本実施形態では、ダム堤体がコンクリート製である(すなわち、ダム堤体が、コンクリートダムの堤体である)として以下説明するが、ダム堤体の構成はこれに限らない。
図示しないダム堤体は、水をせき止める機能を有する水理構造物である。
ダム堤体は、その基礎地盤となる岩盤の掘削後に、岩盤上に構築される。
この岩盤の掘削では、大量の土や岩を短期間で掘削することが要求される一方で、掘削計画面α(図2参照)付近の岩盤に損傷を与えないようにする必要がある。そのため、一般に、掘削計画面αまでの掘削は、粗掘削(後述するステップS1)と仕上げ掘削(後述するステップS4)とに分けて行われる。
図1に示すように、ダム堤体の構築方法では、まず、ステップS1にて、地盤の粗掘削(基礎掘削)を行う。この粗掘削により、岩盤面(基礎地盤の表面)である第1の掘削面1(図2参照)が外部に露出する。すなわち、第1の掘削面1は、地盤を掘削して形成されたものである。
粗掘削では、地盤が硬岩である場合には火薬を用いた爆破掘削工法が採用され、表土や軟岩、風化岩等である場合にはブルドーザ、リッパ等を用いた機械掘削方法が採用される。
粗掘削では、掘削計画面αまでの所定の厚さt1分の岩盤を残す。すなわち、第1の掘削面1と掘削計画面αとの間の距離(厚さ)が、所定の厚さt1となるように、粗掘削が行われる。ここで、岩盤のうち所定の厚さt1に対応する部分は、カバーロックCと呼ばれる。また、所定の厚さt1については、掘削計画面αを覆って保護することが可能なように予め設定されている。所定の厚さt1は例えば50cm程度である。
次に、ステップS2では、第1の掘削面1(岩盤面)に薬剤を塗布する。この薬剤は、溶媒としての水と、アルカリ金属珪酸塩及びアルカリ金属シリコネートとを含有する。
本実施形態で使用され得るアルカリ金属珪酸塩は、任意のアルカリ金属珪酸塩、例えば珪酸ナトリウム及び珪酸カリウムである。珪酸のナトリウム塩及びカリウム塩は、水ガラスとも称される。
本実施形態で使用され得るアルカリ金属珪酸塩は、SiO対アルカリ金属酸化物、殊にNaO又はKOの重量比2.3〜3.5、密度1240〜1535kg/m及び粘度5〜850mPa・s(20℃)を有するのが有利である。
本実施形態では、薬剤中の珪酸塩成分からのシリカゲル形成と、第1の掘削面1の乾燥とにより、第1の掘削面1が固化し得る。
本実施形態で使用され得るアルカリ金属シリコネートは、特に、式:
(RO)(MSiO(4−a−b−c)/2 (I)
[式中、Rは同一又は異なるものであってよく、1価のSiC−結合有機基を表し、Rは同一又は異なるものであってよく、1価の置換又は非置換の炭化水素基を表し、Mは同一又は異なるものであってよく、アルカリ金属イオン又はアンモニウムイオン、殊にNa又はKを表し、aは0、1、2又は3、好ましくは1であり、bは0、1、2又は3、好ましくは1又は2であり、cは0、1、2又は3、好ましくは1である(但し、a、b及びcの合計は3以下であり、分子1個当たり少なくとも1個の基(M)が存在することを前提とする)]の単位からのものである。
基Rの例としては、アルキル基、例えばメチル−、エチル−、n−プロピル−、イソ−プロピル−、n−ブチル−、イソ−ブチル、t−ブチル−、n−ペンチルー、イソ−ペンチル−、ネオ−ペンチル−、t−ペンチル−基、ヘキシル基、例えばn−ヘキシル基、ヘプチル基、例えばn−ヘプチル基、オクチル基、例えばn−オクチル基及びイソ−オクチル基、例えば2,2,4−トリメチルペンチル基、ノニル基、例えばn−ノニル基、デシル基、例えばn−デシル基、ドデシル基、例えばn−ドデシル基及びオクタデシル基、例えばn−オクタデシル基、シクロアルキル基、例えばシクロペンチル−、シクロヘキシル−、シクロヘプチルー及びメチルシクロヘキシル基、アリール基、例えばフェニル−、ナフチル−、アンスリル−及びフェナンスリル基、アルカリール基、例えばo−、m−、p−トリル基、キシリル基及びエチルフェニル基及びアラルキル基、例えばベンジル基、α−及びβ−フェニルエチル基が挙げられる。
基Rとしては、炭素原子数1〜12を有する炭化水素基が有利であり、特にメチル−、エチル−及びプロピル基、殊にメチル基が有利である。
基Rの例としては、上述の基Rの例を挙げることができる。ここで、基Rとしては水素、炭素原子数1〜6を有する炭化水素基、特に水素原子、メチル−及びエチル基、殊に水素原子が有利である。
本実施形態で使用され得るアルカリ金属シリコネートとしては、室温で水中に少なくとも部分的に溶解するものが有利である。
本実施形態で使用され得るアルカリ金属シリコネートはカリウムアルキルシリコネートの水溶液が特に有利である。カリウムアルキルシリコネートは、第1の掘削面1(岩盤面)に疎水性(撥水性)を付与する機能を有する。第1の掘削面1に疎水性が付与されると、岩盤での水の吸収が抑制されるので、岩盤に長期的な耐荷重性、安定性、耐凍結性が付与される。尚、図3には、カリウムアルキルシリコネートの一例として、カリウムメチルシリコネートが示されている。
ここで、カリウムメチルシリコネートを用いる第1の掘削面1(岩盤面)の疎水化について、図3を用いて説明する。
図3は、カリウムメチルシリコネートと二酸化炭素との反応を示す。
カリウムメチルシリコネートを第1の掘削面1に塗布すると、カリウムメチルシリコネートは、第1の掘削面1の周辺の空気中の二酸化炭素と反応して、この結果、メチルシリコーンレジンと炭酸カリウムとが生成される。これにより、第1の掘削面1上及びその内部には、メチルシリコーンレジンによる架橋性ネットワークが形成される。この架橋性ネットワークを構成するメチル基が傘のように並ぶことで、第1の掘削面1に疎水性が付与される。
尚、薬剤の塗布前に第1の掘削面1に形成された亀裂については、その表面に薬剤が付着して疎水性が付与され得るが、亀裂自体が薬剤によって塞がる可能性は低い。それゆえ、第1の掘削面1の亀裂から間欠的に湧き出る湧水については、第1の掘削面1から外部に排出され得る。
本実施形態では、アルカリ金属珪酸塩及びアルカリ金属シリコネートが任意の割合で使用され得る。アルカリ金属珪酸塩対アルカリ金属シリコネートの重量比は10:1〜1:10が有利であり、特に1:1が好ましい。
本実施形態では、100リットルの薬剤(すなわち、水、アルカリ金属珪酸塩及びシリコネートの合計量100リットル)のうち、水分が10〜95リットルであることが好ましく、水分が70〜90リットルであることが更に好ましい。
薬剤については、SiO対アルカリ金属酸化物の重量比が2.46〜2.64(SiO 19.7〜20.7%)、密度1240〜1250kg/m及び20℃での粘度20〜40mPa・sを有するカリ水ガラス15リットル、水中の42%溶液としての平均式:CH−Si(OH)のカリウムメチルシリコネート15リットル及び水70リットルを混合して製造され得る。
または、薬剤については、SiO対アルカリ金属酸化物の重量比が2.46〜2.64(SiO 19.7〜20.7%)、密度1240〜1250kg/m及び20℃での粘度20〜40mPa・sを有するカリ水ガラス10リットル、水中の42%溶液としての平均式:CH−Si(OH)のカリウムメチルシリコネート10リットル及び水80リットルを混合して製造され得る。
または、薬剤については、SiO対アルカリ金属酸化物の重量比が2.46〜2.64(SiO 19.7〜20.7%)、密度1240〜1250kg/m及び20℃での粘度20〜40mPa・sを有するカリ水ガラス10リットル、水中の約40%溶液としてのカリウムメチルプロピルシリコネート5リットル及び水75リットルを混合して製造され得る。
図1に戻り、ステップS3では基礎処理を行う。この基礎処理では、例えば、監査廊工の施工等が行われる。この基礎処理工程は、例えば数ヶ月間〜数年間程度の放置期間が発生し得る。基礎処理工程が完了すると、ステップS4に進む。
ステップS4では仕上げ掘削を行う。仕上げ掘削では、カバーロックCを除去して、掘削計画面αを外部に露出させる。換言すれば、ステップS4では、薬剤が塗布された第1の掘削面1を所定の厚さt1分掘削して第2の掘削面2を形成する。ここで、第2の掘削面2は、掘削計画面αに対応するものである。
仕上げ掘削では、火薬等を使わずに人力やブレーカー等による丁寧な掘削が行われる。
仕上げ掘削にて発生する掘削ズリは、吹付モルタル5のように六価クロム等の溶出が懸念されることがないので、盛土等の構築に利用することができる。
ステップS5では、第2の掘削面2の清掃(岩盤清掃)を行う。この工程では、ダム堤体を構成するコンクリートと岩盤との密着性を高めるために、第2の掘削面2をウォータージェット等で洗浄することで、第2の掘削面2の付着物等を取り除く。
第2の掘削面2の清掃を完了すると、ステップS6にてダム堤体を構築する。本実施形態では、ステップS6にて、ダム堤体を構成するコンクリートの打設が行われる。このダム堤体は、第2の掘削面2上に構築されて、岩盤に岩着する。
このようにして、ダム堤体の構築が行われる。
尚、本実施形態では、ステップS6にて、コンクリートダムの堤体の構築を行っているが、これに代えて、フィルダムの堤体の構築を行ってもよい。ステップS6にてフィルダムの堤体の構築を行う場合には、ステップS6にて、ダム堤体を構成する土や岩石の盛立が行われる。
次に、本実施形態におけるダム堤体の構築方法の効果を図1〜図3に加えて図4及び図5を用いて説明する。
図4は、従来のダム堤体の構築方法の一例を示すフローチャートである。図5は、掘削計画面とカバーロックと吹付モルタルとを示す図である。
図4に示す従来のダム堤体の構築方法の一例と、図1に示す本実施形態におけるダム堤体の構築方法とで異なる点について説明する。
図4に示す従来のダム堤体の構築方法の一例では、前述のステップS2に代えて、ステップS11を含んでいる。また、前述のステップS3とステップS4との間に、ステップS12を含んでいる。
ステップS11では、第1の掘削面1(岩盤面)にモルタルを吹き付けることにより、第1の掘削面1を吹付モルタル5で覆う(図5参照)。ここで、吹付モルタル5の厚さt2は例えば5cm程度である。
ステップS3では前述と同様に基礎処理が行われ、この基礎処理が完了した後に、ステップS12に進む。
ステップS12では、吹付モルタル5の除去が行われる。
図4に示す従来のダム堤体の構築方法の一例では、ステップS12における吹付モルタル5の除去作業に手間を要していた。
この点、本実施形態によれば、吹付モルタル5の除去作業が不要であるので、ダム堤体の構築を効率的に行うことができる。
また、図4に示す従来のダム堤体の構築方法の一例において、ステップS12にて除去された吹付モルタル5については、六価クロム等の溶出が懸念されるため、盛土等の構築に利用することが難しく、それゆえ、産業廃棄物となることが多かった。
この点、本実施形態によれば、仕上げ掘削にて発生する、薬剤が塗布された岩塊等を含み得る掘削ズリは、吹付モルタル5のように六価クロム等の溶出が懸念されることがないので、盛土等の構築に利用することができる。
また、図4に示す従来のダム堤体の構築方法の一例では、第1の掘削面1(岩盤面)を吹付モルタル5で覆うので、第1の掘削面1の亀裂から間欠的に湧き出る湧水の逃げ場が吹付モルタル5によって制限される。それゆえ、湧水により第1の掘削面1の風化が促進され第1の掘削面1の亀裂が大きくなり、ひいては、第1の掘削面1が劣化するおそれがあった。
この点、本実施形態によれば、薬剤の塗布前に第1の掘削面1に形成された亀裂については、その表面に薬剤が付着して疎水性が付与され得るが、亀裂自体が薬剤によって塞がる可能性は低い。それゆえ、第1の掘削面1の亀裂から間欠的に湧き出る湧水については、第1の掘削面1から外部に排出され得るので、第1の掘削面1の劣化を抑制することができる。
本実施形態によれば、ダム堤体(構造物)の構築方法として、アルカリ金属珪酸塩及びアルカリ金属シリコネートを含有する薬剤を、外部に露出した第1の掘削面1(岩盤面)に塗布する工程(ステップS2)と、薬剤が塗布された第1の掘削面1を所定の厚さt1分掘削して第2の掘削面2を形成する工程(ステップS4)と、第2の掘削面2上にダム堤体を構築する工程(ステップS6)と、を含む。これにより、第1の掘削面1の亀裂から間欠的に湧き出る湧水は第1の掘削面1から外部に排出され得る。また、薬剤の塗布によって第1の掘削面1の疎水化が行われるので、外部からの水分が岩盤に浸透することが抑制される。従って、第1の掘削面1を吹付モルタル5等で覆うことなく、第1の掘削面1の劣化を抑制することができる。
また本実施形態によれば、第1の掘削面1(岩盤面)は、地盤を掘削して形成された掘削面である(ステップS1)。この掘削面に薬剤を塗布することにより、カバーロックCの表面に疎水性を付与することができる。
また本実施形態によれば、ダム堤体(構造物)はコンクリート製である。これにより、ダム堤体を構成するコンクリートと岩盤とを水密的に密着させることができる。
また本実施形態によれば、図1に示すフローチャートにより構築される構造物は水理構造物(ダム堤体)である。これにより、水理構造物と岩盤とを水密的に密着させた状態で岩盤が水理構造物を安定的に支持することができる。
また本実施形態によれば、図1に示すフローチャートにより構築される水理構造物はダム堤体である。これにより、ダム堤体と岩盤とを水密的に密着させた状態で岩盤がダム堤体を安定的に支持することができる。
また本実施形態によれば、岩盤の保護方法として、アルカリ金属珪酸塩及びアルカリ金属シリコネートを含有する薬剤を、外部に露出した第1の掘削面1(岩盤面)に塗布する工程(ステップS2)を含む。これにより、第1の掘削面1の亀裂から間欠的に湧き出る湧水は第1の掘削面1から外部に排出され得る。また、薬剤の塗布によって第1の掘削面1の疎水化が行われるので、外部からの水分が岩盤に浸透することが抑制される。従って、第1の掘削面1を吹付モルタル5等で覆うことなく、第1の掘削面1の劣化を抑制することができる。
図6は、本発明の第2実施形態におけるダム堤体の構築方法を示すフローチャートである。図7は、掘削計画面と第1の掘削面とを示す図である。
図1〜図3に示す第1実施形態と異なる点について説明する。
本実施形態では、ダム堤体が、フィルダムの堤体であるとして以下説明するが、ダム堤体の構成はこれに限らない。
図6に示すステップS21では、地盤の掘削を行う。この掘削により、岩盤面(基礎地盤の表面)である第1の掘削面1’(図7参照)が外部に露出する。すなわち、第1の掘削面1’は、地盤を掘削して形成されたものである。ここで、第1の掘削面1’は、掘削計画面αに対応するものである。
次に、ステップS2では、第1の掘削面1’(岩盤面)に薬剤を塗布する。この薬剤は、溶媒としての水と、アルカリ金属珪酸塩及びアルカリ金属シリコネートとを含有する。この薬剤については、前述の第1実施形態と同様であるので、その説明を省略する。
次に、ステップS3にて、第1の実施形態と同様に、基礎処理を行う。基礎処理工程が完了すると、ステップS22に進み、第1の掘削面1’の清掃(岩盤清掃)を行う。この工程では、第1の掘削面1’をウォータージェット等で洗浄することで、第1の掘削面1’の付着物等を取り除く。
第1の掘削面1’の清掃を完了すると、ステップS23にてダム堤体を構築する。本実施形態では、ステップS23にて、ダム堤体を構成する土や岩石の盛立が行われる。このダム堤体は、第1の掘削面1’上に構築される。
このようにして、ダム堤体の構築が行われる。
尚、本実施形態では、ステップS23にて、フィルダムの堤体の構築を行っているが、これに代えて、コンクリートダムの堤体の構築を行ってもよい。ステップS23にてコンクリートダムの堤体の構築を行う場合には、ステップS23にて、ダム堤体を構成するコンクリートの打設が行われる。
特に本実施形態によれば、ダム堤体(構造物)の構築方法として、アルカリ金属珪酸塩及びアルカリ金属シリコネートを含有する薬剤を、外部に露出した第1の掘削面1’(岩盤面)に塗布する工程(ステップS2)と、薬剤が塗布された第1の掘削面1’上にダム堤体(構造物)を構築する工程(ステップS23)と、を含む。これにより、第1実施形態のステップS4(仕上げ掘削工程)が省略されるので、薬剤が塗布された岩塊等を含み得る掘削ズリの発生を抑制することができる。
また本実施形態によれば、第1の掘削面1’(岩盤面)は、地盤を掘削して形成された掘削面である(ステップS21)。この掘削面に薬剤を塗布することにより、掘削計画面αに疎水性を付与することができる。
また本実施形態によれば、岩盤の保護方法として、アルカリ金属珪酸塩及びアルカリ金属シリコネートを含有する薬剤を、外部に露出した第1の掘削面1’(岩盤面)に塗布する工程(ステップS2)を含む。これにより、第1の掘削面1’の亀裂から間欠的に湧き出る湧水は第1の掘削面1’から外部に排出され得る。また、薬剤の塗布によって第1の掘削面1’の疎水化が行われるので、外部からの水分が岩盤に浸透することが抑制される。従って、第1の掘削面1’を吹付モルタル5等で覆うことなく、第1の掘削面1’の劣化を抑制することができる。
尚、前述の第1及び第2実施形態では、本発明に係る水理構造物の構築方法としてダム堤体の構築方法を例に挙げて説明したが、本発明に係る水理構造物はダム堤体に限らない。例えば、水理構造物は、岩盤面上に構築される水門の本体であり得る。
また、前述の第1及び第2実施形態では、本発明に係る岩盤の保護方法として、ダム堤体の基礎地盤となる岩盤の保護方法を例に挙げて説明したが、本発明に係る岩盤の保護方法が利用可能な岩盤はこれに限らない。例えば、道路の切土法面の保護に、本発明に係る岩盤の保護方法を利用してもよい。道路の切土法面の保護に、本発明に係る岩盤の保護方法を利用する場合には、前述の第1の掘削面1、1’が、道路の切土法面に対応する。
次に、前述の第1及び第2実施形態にて岩盤面に塗布される薬剤の濃度の選定方法について、以下説明する。
尚、以下の説明では、本発明に係る、アルカリ金属珪酸塩及びアルカリ金属シリコネートを含有する薬剤の一例として、「WACKER BS (登録商標) Drysoil」(ワッカーケミー社製:ドイツ)を用いている。また、以下の説明において、濃度が1.0である薬剤とは、「WACKER BS (登録商標) Drysoil」の原液を意味する。また、濃度が0.5である薬剤とは、「WACKER BS (登録商標) Drysoil」を水で1/2希釈(体積比)したものを意味する。また、濃度が0.1である薬剤とは、「WACKER BS (登録商標) Drysoil」を水で1/10希釈(体積比)したものを意味する。
本発明者らは、まず、試料として、吸水率が4.0%、8.9%、19.6%である岩塊を、それぞれ複数個準備した。ここでは、便宜上、吸水率が4.0%である岩塊を良質岩、吸水率が19.6%である岩塊を不良岩、その中間の吸水率が8.9%である岩塊を中間岩と称する。
次に、吸水率が4.0%である複数の岩塊のうちの3つの岩塊に、それぞれ、濃度が1.0、0.5、0.1である薬剤を含浸させ、各岩塊を完全に乾燥させた後、各岩塊における薬剤の浸透深さを測定した。
また、吸水率が4.0%である複数の岩塊のうちの別の3つの岩塊に、それぞれ、濃度が1.0、0.5、0.1である薬剤を含浸させ、各岩塊を完全に乾燥させた後、各岩塊のスレーキング率を測定した。
また、吸水率が4.0%である複数の岩塊のうちの更に別の1つの岩塊については、その表面に薬剤を塗布することなく、その岩塊のスレーキング率のみを測定した。
次に、吸水率が8.9%である複数の岩塊と、19.6%である複数の岩塊とについても、前述の吸水率が4.0%である複数の岩塊と同様にして、各岩塊における薬剤の浸透深さの測定と、各岩塊のスレーキング率の測定とを行った。
これら測定の結果が図8に示されている。
ここで、岩塊(試料)における薬剤の浸透深さの測定の方法について図9を用いて説明する。
岩塊(試料)における薬剤の浸透深さdの測定では、まず、図9(A)に示すように、容器10内に注がれた、濃度が1.0、0.5、又は0.1である薬剤11に、試料である岩塊12を所定時間(例えば5秒程度)漬けることで、薬剤11を岩塊12に含浸させる。この後、岩塊12を容器10内から取り出し、完全に乾燥させる。
次に、図9(B)に示すように、乾燥させた岩塊12をハンマー15等で叩くことで、岩塊12を割る。
次に、図9(C)に示すように、岩塊12の破砕面に水を接触させて、撥水する箇所の表面から垂直方向の距離を複数点(例えば4点)測定し、その平均値を、岩塊12における薬剤11の浸透深さdとする。このようにして、岩塊(試料)における薬剤の浸透深さdを測定する。
尚、前述の岩塊の吸水率については、「NEXCO 試験法 108」(礫の積比重及び吸水率試験方法)を用いて、当該吸水率の測定を行った。この「礫の積比重及び吸水率試験方法」において、礫の吸水率とは、ある体積を有する礫の空隙を満たす水の質量と、礫が炉乾燥後空気中で示す質量との比を百分率で表したものである。
また、前述の岩塊のスレーキング率の測定では、「NEXCO 試験法 110」(岩のスレーキング率試験方法)を用いた。ここで、スレーキングとは、乾燥・水浸によって岩石(主に軟岩)に生じる泥状化あるいは細粒化等の形状が変化する現象をいう。また、岩のスレーキング率試験とは、岩石に対して複数回の乾湿繰り返しを与えることで、岩石の耐久性(スレーキング性)を評価する試験である。また、岩のスレーキング率とは、5サイクル乾湿繰り返しを行った後の9.5mmふるい通過乾燥土質量と全乾燥土質量との比を百分率で表したものである。
前述の第1及び第2実施形態にて示したように、本発明に係る薬剤と反応した岩は撥水効果が付与される。スレーキングは乾湿の繰り返しで生じるため、水との接触回数を少なくすることができれば、スレーキングを抑制することができる。それゆえ、岩のスレーキング率試験から得られるスレーキング率の測定値が小さければ、薬剤塗布による撥水効果が高いということができる。
この点、図8に戻ると、吸水率が4.0%である岩塊については、濃度が1.0又は0.5である薬剤に比べて、濃度が0.1である薬剤のほうが、浸透深さdが大きく、かつ、スレーキング率が小さい。従って、吸水率が4.0%である岩塊については、濃度が1.0又は0.5である薬剤に比べて、濃度が0.1である薬剤のほうが、薬剤塗布による岩塊の改良効果が高いと評価することができる。
また、吸水率が8.9%である岩塊については、濃度が1.0又は0.1である薬剤に比べて、濃度が0.5である薬剤のほうが、浸透深さdが大きく、かつ、スレーキング率が小さい。従って、吸水率が8.9%である岩塊については、濃度が1.0又は0.1である薬剤に比べて、濃度が0.5である薬剤のほうが、薬剤塗布による岩塊の改良効果が高いと評価することができる。
また、吸水率が19.6%である岩塊については、濃度が0.5又は0.1である薬剤に比べて、濃度が1.0である薬剤のほうが、浸透深さdが大きく、かつ、スレーキング率が小さい。従って、吸水率が19.6%である岩塊については、濃度が0.5又は0.1である薬剤に比べて、濃度が1.0である薬剤のほうが、薬剤塗布による岩塊の改良効果が高いと評価することができる。
これらの評価に基づいて、本発明者らは、岩塊の吸水率が高くなるほど、当該岩塊に塗布される薬剤の濃度を高くするように薬剤の濃度を選定することで、薬剤塗布による岩塊の改良効果を最大限に発揮することができることを見出した。
更に、本発明者らは、図8に示すように、薬剤無添加の岩塊に関して、吸水率が高くなるほどスレーキング率が大きくなることに着目し、岩塊のスレーキング率が大きくなるほど、当該岩塊に塗布される薬剤の濃度を高くするように薬剤の濃度を選定することで、薬剤塗布による岩塊の改良効果を最大限に発揮することができることを見出した。
これらの知見に基づいて、本発明者らは、図10及び図11を作成した。
図10は、岩盤の吸水率と当該岩盤に最適な薬剤の濃度との関係を示す。図11は、岩盤のスレーキング率と当該岩盤に最適な薬剤の濃度との関係を示す。
図10に示すように、岩盤の吸水率が高くなるほど、当該岩盤に最適な薬剤の濃度は高くなる。それゆえ、薬剤の塗布対象である岩盤面を含む岩盤の吸水率を測定し、この測定された吸水率に対応する最適な薬剤の濃度を図10を用いて簡易に選定することができる。
また、図11に示すように、岩盤のスレーキング率が大きくなるほど、当該岩盤に最適な薬剤の濃度は高くなる。それゆえ、薬剤の塗布対象である岩盤面を含む岩盤のスレーキング率を測定し、この測定されたスレーキング率に対応する最適な薬剤の濃度を図11を用いて簡易に選定することができる。
前述の薬剤の濃度の選定では、薬剤の濃度を、一部が岩盤面をなす岩盤の吸水率と、この岩盤のスレーキング率との少なくとも一方に基づいて選定することで、薬剤塗布による岩盤面の改良効果を最大限に発揮することができる薬剤の濃度を簡易に選定することができる。
また、前述の薬剤の濃度の選定では、図10を用いて、薬剤が塗布される岩盤の吸水率が高くなるほど、薬剤の濃度を高くすることで、薬剤塗布による岩盤面の改良効果を最大限に発揮することができる薬剤の濃度を簡易に選定することができる。
また、前述の薬剤の濃度の選定では、図11を用いて、薬剤が塗布される岩盤のスレーキング率が大きくなるほど、薬剤の濃度を高くすることで、薬剤塗布による岩盤面の改良効果を最大限に発揮することができる薬剤の濃度を簡易に選定することができる。
また、本発明に係る薬剤の濃度の選定方法は、あらゆる吸水率の岩に対して良好な改善効果があるが、その中でも、吸水率が約4%〜約15%の範囲内の岩に対して顕著な改善効果があり、吸水率が約4%〜約10%の範囲内の岩(換言すれば良質岩及び中間岩)に対して更に顕著な改善効果があることを本発明者らは見出した。それゆえ、本発明に係る薬剤の濃度の選定方法は、吸水率が約4%〜約15%の範囲内の岩に塗布される薬剤に適用されることが好ましく、吸水率が約4%〜約10%の範囲内の岩に塗布される薬剤に適用されることが更に好ましい。
図8に示す結果によると、吸水率が4.0%の良質岩、吸水率が8.9%の中間岩においては、薬剤の塗布・添加によりスレーキング率がそれぞれ9倍程度、28倍程度改善するという顕著な効果がある。一方、吸水率が19.6%の不良岩においても、薬剤の塗布・添加によりスレーキング率は3倍程度改善するという効果がある。あらゆる吸水率・スレーキング率の岩に対して良好な改善効果があることは言うまでもない。
尚、図示の実施形態はあくまで本発明を例示するものであり、本発明は、説明した実施形態により直接的に示されるものに加え、特許請求の範囲内で当業者によりなされる各種の改良・変更を包含するものであることは言うまでもない。
1、1’ 第1の掘削面
2 第2の掘削面
5 吹付モルタル
10 容器
11 薬剤
12 岩塊
15 ハンマー
d 浸透深さ
C カバーロック
α 掘削計画面

Claims (14)

  1. アルカリ金属珪酸塩及びアルカリ金属シリコネートを含有する薬剤を、外部に露出した岩盤面に塗布する工程と、
    前記薬剤が塗布された前記岩盤面を所定の厚さ分掘削して掘削面を形成する工程と、
    前記掘削面上に構造物を構築する工程と、
    を含む、構造物の構築方法。
  2. アルカリ金属珪酸塩及びアルカリ金属シリコネートを含有する薬剤を、外部に露出した岩盤面に塗布する工程と、
    前記薬剤が塗布された前記岩盤面上に構造物を構築する工程と、
    を含む、構造物の構築方法。
  3. 前記岩盤面は、地盤を掘削して形成された掘削面である、請求項1又は請求項2に記載の構造物の構築方法。
  4. 前記構造物はコンクリート製である、請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の構造物の構築方法。
  5. 前記構造物は水理構造物である、請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の構造物の構築方法。
  6. 前記水理構造物はダム堤体である、請求項5に記載の構造物の構築方法。
  7. 前記薬剤の濃度を、一部が前記岩盤面をなす岩盤の吸水率と、前記岩盤のスレーキング率との少なくとも一方に基づいて選定する、請求項1〜請求項6のいずれか1つに記載の構造物の構築方法。
  8. 前記薬剤の濃度の選定では、前記岩盤の吸水率が高くなるほど、前記薬剤の濃度を高くする、請求項7に記載の構造物の構築方法。
  9. 前記薬剤の濃度の選定では、前記岩盤のスレーキング率が大きくなるほど、前記薬剤の濃度を高くする、請求項7に記載の構造物の構築方法。
  10. アルカリ金属珪酸塩及びアルカリ金属シリコネートを含有する薬剤を、外部に露出した岩盤面に塗布する工程を含む、岩盤の保護方法。
  11. 前記岩盤面は、地盤を掘削して形成された掘削面である、請求項10に記載の岩盤の保護方法。
  12. 前記薬剤の濃度を、一部が前記岩盤面をなす岩盤の吸水率と、前記岩盤のスレーキング率との少なくとも一方に基づいて選定する、請求項10又は請求項11に記載の岩盤の保護方法。
  13. 前記薬剤の濃度の選定では、前記岩盤の吸水率が高くなるほど、前記薬剤の濃度を高くする、請求項12に記載の岩盤の保護方法。
  14. 前記薬剤の濃度の選定では、前記岩盤のスレーキング率が大きくなるほど、前記薬剤の濃度を高くする、請求項12に記載の岩盤の保護方法。
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