JP6367851B2 - 配管用ダクトにおける末端開口部の閉塞構造 - Google Patents
配管用ダクトにおける末端開口部の閉塞構造 Download PDFInfo
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Description
このように構成すれば、直線ダクトの末端開口部にエンドキャップを取り付けた状態において、直線ダクトの底面先端部とエンドキャップとの間に隙間が形成されないので、より一層見栄えが向上する。
このように構成すれば、エンドキャップを直線ダクト内に挿入するだけで最終的に位置決めされるので、取付作業が容易になる。
このように構成すれば、段差部をスリット内にスライドさせながらエンドキャップを直線ダクトの末端開口部に挿入するだけで、エンドキャップが爪係合具により所定位置に固定される。
このように構成すれば、段差部をスリット内にスライドさせながらエンドキャップを直線ダクトの末端開口部に挿入するだけで、爪係合具を係合させるとともに、ねじ止め具の孔の位置合わせが行われるので、ねじ止め具の締結作業が容易化される。
先ず本実施の形態に係る配管用ダクトの全体構成について説明する。
本実施の形態に係る配管用ダクトは、図1に示すように、簡単な構成例のものである。この例における配管用ダクトは、ビル内から屋上に導出される室内外ユニット間を接続する冷媒配管をカバーする。配管用ダクトは、各室外ユニット1からの冷媒配管を集合させながらカバーするように3個の直線ダクト2が配置され、立面エルボ45°セット3、及びウォールプレート4を介してハト小屋5に接続されている。直線ダクト2及び立面エルボ45°セット3は、適宜間隔で設置した橋脚状の架台6上に取り付けられている。そして、ハト小屋5から最も遠い直線ダクト2における末端開口部7が、エンドキャップ8により閉塞されている。
次に、配管用ダクトに使用される直線ダクト2について説明する。
直線ダクト2は、図2、図3、図4に示すように、一対の側板11と、この側板11の上面に取り付けられる天板12とを備えている。
図4(c)に示すように、側板11は、高さ方向の半分以上の寸法を占める中央部13が平板状に形成され、その上下にエンドキャップ8の板厚より少し大きい段差Tを有して側板11の上方部及び下方部を内側に位置させる段差部14、15が形成されている。段差部14,15は、側板11の強度を向上させるためのものである。上の段差部14の上方部における段差部14に近い部分は、中央部13と平行な平板状に形成されている。そして、図4(b)に示すように、この平板状の上端には、内方に折り曲げられた水平上縁部16が形成されている。また、下の段差部15の下方部における段差部15に近い部分は、中央部13と平行な平板状に形成されている。そして、この平板状の下端には、内方に折り曲げられた水平下縁部17が形成されている。また、側板11における中央部13の端部には、後述するエンドキャップ8に形成されたスライド突起部34を係合させるための係合孔35が上下に形成され、その中間高さ位置にねじ止め具33のねじ挿通孔33bが1個形成されている。なお、この係合孔35及びねじ挿通孔33bは、直線ダクト2同志を接続するときのジョイント部材に形成されたスライド突起部を係合する場合にも用いられるので、直線ダクト2における長手方向の両端部に同様に形成されている。
次に、エンドキャップ8の構造について説明する。
エンドキャップ8は、図3及び図5に示すように、末端開口部7を覆う平板状の蓋板部21を有し、その縁部に形成した折曲片を直線ダクト2の末端開口部7から内部へ差し込んで固定される。また、エンドキャップ8は、直線ダクト2内に差し込まれた後、蓋板部21の外表面と天板12の先端位置とが一致する状態で固定されるように構成されている。
エンドキャップ8の取付構造として、その取付を容易にするためのスライド機構が形成されている。
ここに言うスライド機構は、図6(a)及び図6(b)に示すように、側縁折曲片23にスリット31を設け、エンドキャップ8を末端開口部7から挿入したときにスリット31に直線ダクト2の側板11の下方に形成された段差部15がスライド式に挿入される構成である。スリット31の幅は段差部15を挿入できる程度に設定され、スリット31の長さは段差部15がスリットの先端部に当たるまで挿入したときに、エンドキャップ8が所定の位置にくるように設定されている。
爪係合具32は、側縁折曲片23に形成されたスライド突起部34と側板11に形成された係合孔35とから構成されている。爪係合具32は、段差部15がスリット31内にスライド式に挿入されるときに、側縁折曲片23に形成されたスライド突起部34が側板11に形成された係合孔35に挿入されるように構成されたものである。
エンドキャップ8の取付に際しては、図3及び図6(a)に示されるような位置関係に直線ダクトの末端開口部7の前にエンドキャップ8を配置する。次いで、直線ダクト2の天板12が側板11より若干突出しているので、エンドキャップ8の上縁折曲片22を天板12の内面に沿うように末端開口端部から直線ダクトの内部に挿入する。そしてさらに、スリット31の中に直線ダクト2における側板11の下方に形成された段差部15をスライド式に挿入させる。
本実施の形態に係る配管用ダクトにおける末端開口部の閉塞構造は、以上のように構成され組み立てられるので、次のような効果を奏することができる。
(1)直線ダクト2における下の段差部15がスリット31内にスライドするようにエンドキャップ8を直線ダクト2内に挿入させることにより、エンドキャップ8を所定位置近傍で仮止めすることができるので、取付が容易となる。
上記の各実施の形態に関する説明は、本発明に従う配管用ダクトにおける末端開口部の閉塞構造が取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。本発明に従う配管用ダクトにおける末端開口部の閉塞構造は、例えば以下に示される上記の実施の形態の変形例、及び、相互に矛盾しない少なくとも二つの変形例が組み合わされた形態を取り得る。
・また、爪係合具32及びねじ止め具33の個数を変更してもよい。例えば、爪係合具32とねじ止め具33との位置及び個数を入れ替えてもよい。また、ねじ止め具33を省略する場合に爪係合具32の個数を3個とするなどである。
2 直線ダクト
7 末端開口部
8 エンドキャップ
11 側板
12 天板
13 中央部
15 下の段差部
21 蓋板部
22 上縁折曲片
23 側縁折曲片
24 下縁折曲片
31 スリット
32 爪係合具
33 ねじ止め具
33a ねじ孔
33b ねじ挿通孔
33c ねじ
Claims (5)
- 一対の側板(11)の上面に天板(12)を取り付けて配管をカバーするように構成された直線ダクト(2)と、前記直線ダクト(2)の末端開口部(7)を塞ぐエンドキャップ(8)とを備え、
前記側板(11)は、上下方向の中央部(13)に対し下端部を前記エンドキャップ(8)の板厚以上の段差(T)で内側方向に位置させる段差部(15)を有し、
前記エンドキャップ(8)は、前記末端開口部(7)を覆う平板状の蓋板部(21)と、前記蓋板部(21)の上端部を前記直線ダクト(2)の内側に向かって折り曲げた上縁折曲片(22)と、両側辺の端部を前記直線ダクト(2)の内側に向かって折り曲げた側縁折曲片(23)とを有し、
前記側縁折曲片(23)は、前記段差部(15)を前記直線ダクト(2)の長手方向にスライド的に挿入させるスリット(31)を有し、
前記上縁折曲片(22)、及び前記側縁折曲片(23)における前記スリット(31)より上方の部分は、前記段差部(15)が前記スリット(31)に挿入された状態において前記直線ダクト(2)内に挿入され、
前記側縁折曲片(23)における前記スリット(31)より下方の部分は、前記段差部(15)が前記スリット(31)に挿入された状態において、前記スリット(31)より下方の前記側板(11)の外面を覆うように構成されている
配管用ダクトにおける末端開口部の閉塞構造。 - 前記エンドキャップ(8)は、前記蓋板部(21)の下端部を前記直線ダクト(2)の内側に向かって折り曲げた下縁折曲片(24)を有し、
前記下縁折曲片(24)は、前記段差部(15)が前記スリット(31)に挿入された状態において、前記直線ダクト(2)の底面先端部と前記蓋板部(21)との間を覆うように構成されている
請求項1記載の配管用ダクトにおける末端開口部の閉塞構造。 - 前記スリット(31)は、前記直線ダクト(2)に対する前記エンドキャップ(8)の位置決めをするように位置及び長さが設定されている
請求項1又は請求項2記載の配管用ダクトにおける末端開口部の閉塞構造。 - 前記エンドキャップ(8)を前記末端開口部(7)に固定する固定具を有し、
前記固定具は、前記段差部(15)の先端が前記スリット(31)の終端に当接するように前記エンドキャップ(8)を前記直線ダクト(2)内へスライドさせることにより、前記側板(11)と前記側縁折曲片(23)とを上下2個所において係合する爪係合具(32)である
請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の配管用ダクトにおける末端開口部の閉塞構造。 - 前記固定具は、前記側板(11)に形成されたねじ挿通孔(33b)と、前記側縁折曲片(23)に形成されたねじ孔(33a)と、前記ねじ挿通孔(33b)から挿入して前記ねじ孔(33a)に螺合するねじ(33c)とを備えたねじ止め具(33)をさらに有し、
前記段差部(15)の先端が前記スリット(31)の終端に当接するように前記エンドキャップ(8)を前記直線ダクト(2)内へスライドさせることにより、前記ねじ挿通孔(33b)と前記ねじ孔(33a)とが位置合わせされるように構成されている
請求項4記載の配管用ダクトにおける末端開口部の閉塞構造。
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