JP6367756B2 - 厚鋼板冷却方法及び厚鋼板冷却装置 - Google Patents

厚鋼板冷却方法及び厚鋼板冷却装置 Download PDF

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Description

本発明は、厚鋼板冷却方法及び厚鋼板冷却装置に関する。
厚鋼板の製造において、焼き入れ効果等を得るために熱間圧延された厚鋼板を冷却水によって急速に冷却することがある。このような処理を行うための装置として、搬送状態の厚鋼板に1又は複数の冷却ヘッダーから冷却水を散水するよう構成された厚鋼板冷却装置が知られている。
焼き入れ等により厚鋼板に所望の物性を均質的に付与するためには、厚鋼板を所望の温度まで過不足なく均一に冷却することが望まれる。しかし、厚鋼板表面に散水した冷却水は厚鋼板中央側から外側に向かって厚鋼板の表面を流れるため、厚鋼板の中央と端部とでは冷却水の流速が異なる。そこで、ヘッダー部からの冷却水量密度を厚鋼板の板幅方向に分布を有するものとすることが提案されている(特開2011−167754号公報参照)。
また、厚鋼板の長手方向先端部では長手方向中央部と比べて表面に噴射した冷却水が流れ落ち易い。このため、厚鋼板の先端部に対する散水量を中央部に対する散水量よりも大きくすることが提案されている(特開2006−192455号公報参照)。
しかしながら、本発明者らが例えば厚鋼板のサイズ等の製造条件を変えて検証した結果、製造条件によっては厚鋼板の先端部に対する散水量を中央部に対する散水量よりも小さくしなければ厚鋼板を均一に冷却することができない場合があることが判明した。つまり、必ずしも厚鋼板の先端部に対する散水量を中央部に対する散水量よりも大きくすればよいという訳ではない。
従って、厚鋼板の先端部への散水量を中央部への散水量と異ならせる場合、これらの散水量の比を最適化する必要がある。この最適な散水量の比は、実際に厚鋼板を冷却して実験的に決定することが現実的である。しかしながら、多品種小ロットの厚鋼板を製造する場合、実際に厚鋼板を冷却して先端部と中央部との最適な散水量の比を求めることは極めて非効率であり、ロスの増大、設備稼働率の低下等の不都合を招来する。
特開2011−167754号公報 特開2006−192455号公報
上記不都合に鑑みて、本発明は、厚鋼板の適切な冷却条件を比較的容易に設定できる厚鋼板冷却方法及び厚鋼板冷却装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた本発明に係る厚鋼板冷却方法は、熱間圧延後の厚鋼板の搬送方向に間隔Lを開けて列設され、厚鋼板表面に散水する複数の冷却ヘッダーを用い、上記厚鋼板を冷却する方法であって、上記厚鋼板の先端から間隔Lの先端領域及び上記厚鋼板の後端から間隔Lの後端領域に対する上記複数の冷却ヘッダーの散水量を、上記厚鋼板の平均幅Bに対する上記間隔Lの比(L/B)に基づいて調整することを特徴とする。
当該厚鋼板冷却方法は、厚鋼板の先端領域及び後端領域に対する複数の冷却ヘッダーの散水量を厚鋼板の平均幅Bに対する冷却ヘッダーの間隔Lの比(L/B)に基づいて調整するため、実際の冷却を行うことなく冷却条件(厚鋼板の先端領域及び後端領域への散水量の比)を設定できる。また、厚鋼板の先端領域及び後端領域の冷却効率と中央領域の冷却効率との比は、平均幅Bに対する冷却ヘッダーの間隔Lの比(L/B)との相関が高いため、当該厚鋼板冷却方法は、比較的容易に適切な冷却条件を設定することができる。
上記先端領域及び後端領域への散水量の調整が、上記比に基づき先端領域及び後端領域の滞留水高さの中央領域の滞留水高さに対する比を算出する工程と、冷却後の上記先端領域及び後端領域の温度を上記滞留水高さの比を用いて予測する工程と、上記先端領域及び後端領域の予測温度と中央領域の予測温度との差が所定の範囲内であるか否かを判定する工程と、上記判定結果に基づいて、上記先端領域及び後端領域への散水量の上記中央領域への散水量に対する比率を変更する工程とを有するとよい。このように、上記比(L/B)に基づいて算出される滞留水高さを用いて冷却後の温度を予測することによって、比較的正確に冷却後の温度を予測することができるので、より適切な冷却条件を設定することができる。
また、上記課題を解決するためになされた本発明に係る厚鋼板冷却装置は、熱間圧延後の厚鋼板の搬送方向に間隔Lを開けて列設され、厚鋼板の表面に散水する複数の冷却ヘッダーを備える厚鋼板冷却装置であって、上記厚鋼板の先端から間隔Lの先端領域及び上記厚鋼板の後端から間隔Lの後端領域に対する上記複数の冷却ヘッダーの散水量を、上記厚鋼板の平均幅Bに対する上記間隔Lの比(L/B)に基づいて調整する機構をさらに備えることを特徴とする。
当該厚鋼板冷却装置は、厚鋼板の先端領域及び後端領域に対する複数の冷却ヘッダーの散水量を厚鋼板の平均幅Bに対する冷却ヘッダーの間隔Lの比(L/B)に基づいて調整する機構を備えるため、実際の冷却を行うことなく、比較的容易に適切な冷却条件を設定することができる。
本発明に係る厚鋼板冷却方法及び厚鋼板冷却装置は、上述のように厚鋼板の適切な冷却条件を比較的容易に設定できる。
本発明の一実施形態の厚鋼板冷却装置を備える厚鋼板加工設備の構成を示す模式図である。 図1の厚鋼板冷却装置の構成を示す模式図である。 図2の厚鋼板冷却装置の表面側散水ヘッダーの構成を示す模式図である。 図2の厚鋼板冷却装置による厚鋼板冷却の手順を示す流れ図である。 図4の厚鋼板冷却における水量密度分布決定処理の詳細な手順を示す流れ図である。 図5の温度分布予測工程の詳細な手順を示す流れ図である。 図4の厚鋼板冷却における散水量比率決定処理の詳細な手順を示す流れ図である。 厚鋼板の平均幅Bに対する冷却ヘッダーの間隔Lの比と中央領域での滞留水高さに対する先端領域及び後端領域での滞留水高さの比との関係を示すグラフである。 本発明の一実施例における厚鋼板の冷却時の温度変化を示すグラフである。 本発明の図9とは異なる実施例における厚鋼板の冷却時の温度変化を示すグラフである。
以下、適宜図面を参照しつつ、本発明の実施の形態を詳説する。
[厚鋼板加工設備]
図1の厚鋼板加工設備は、原料厚鋼板(スラブ)Pを加熱する加熱炉1と、加熱された原料厚鋼板Pを熱間圧延する粗圧延機2と、粗圧延機2で圧延された厚鋼板Pをさらに熱間圧延する仕上圧延機3と、仕上圧延機3で熱間圧延された厚鋼板Pを冷却する本発明の一実施形態に係る厚鋼板冷却装置4と、冷却された厚鋼板Pを矯正するレベラー5とを備える。
加熱炉1、粗圧延機2、仕上圧延機3及びレベラー5については、それぞれ公知の構成とすることができるので、詳細な説明は省略する。
〔厚鋼板冷却装置〕
当該厚鋼板冷却装置4は、熱間圧延後の厚鋼板Pを矢印D方向に搬送しつつ、厚鋼板Pの表面(上面)及び裏面(下面)に冷却水を散水することにより厚鋼板Pを冷却するものであって、加速冷却装置とも呼ばれる。この厚鋼板冷却装置4において、厚鋼板Pの冷却は、予め設定される冷却停止温度まで急速に冷却される。この冷却停止温度としては、目的とする製品(厚鋼板Pの用途)に応じて定められるが、例えば200℃以上650℃以下とされる。
当該厚鋼板冷却装置4で冷却される厚鋼板Pの平均厚さとしては、特に限定されないが、例えば12mm以上100mm以下とすることができる。
また、厚鋼板Pの搬送方向に垂直な横断方向の平均幅Bの下限としては、1500mmが好ましく、2000mmがより好ましい。一方、厚鋼板Pの平均幅Bの上限としては、5000mmが好ましい。厚鋼板Pの平均幅Bが上記下限に満たない場合、厚鋼板Pの表面の滞留水が横断方向に極端に排出され易く、本発明が前提とする冷却モデルとの差が大きくなって、予測温度の誤差が大きくなるおそれがある。逆に、厚鋼板Pの平均幅Bが上記上限を超える場合、冷却効果と厚鋼板Pの平均幅Bとの相関が小さくなり、予測温度の誤差が大きくなるおそれがある。
当該厚鋼板冷却装置4は、図2に示すように、厚鋼板Pを搬送する搬送装置10と、この搬送装置10により搬送される厚鋼板Pの搬送方向に垂直な横断方向(幅方向)の温度分布を測定する温度測定装置20と、厚鋼板Pの搬送方向に間隔Lを開けて列設され、厚鋼板Pの表面に散水する複数の表面冷却ヘッダー30と、厚鋼板Pの裏面に一定の水量密度で冷却水を散水する複数の裏面冷却ヘッダー40と、温度測定装置20の測定結果に基づいて複数の表面冷却ヘッダー30の水量密度分布及び散水量を調整する調整機構50とを備える。
<搬送装置>
搬送装置10は、例えば図2に例示するように、複数のローラー11によって構成されるローラーコンベアーとすることができる。
<温度測定装置>
温度測定装置20としては、表面冷却ヘッダー30の上流側で厚鋼板Pの横断方向の温度分布を測定できるものであればよく、例えば放射温度計を用いることができる。
<表面冷却ヘッダー>
表面冷却ヘッダー30は、図3に示すように、横断方向(図中左右方向)に長い直方体状であり、底面に開口する複数の吐出口31と、内部空間を横断方向に3つに区分する2枚の隔壁32とを備える。2枚の隔壁32は、横断方向に対称かつ横断方向に対して傾斜して搬送方向上流側に向けて広がるように配設されている。これにより、表面冷却ヘッダー30の内部空間は、2枚の隔壁32の内側の中央散水領域33と2枚の隔壁32の外側の2つの端部散水領域34とに区分される。この表面冷却ヘッダー30に対して、厚鋼板Pは、図中の矢印D方向に搬送される。
また、表面冷却ヘッダー30は、中央散水領域33に冷却水を供給する中央給水流路35及び2つの端部散水領域34に冷却水をそれぞれ給水する一対の端部給水流路36を有する。中央給水流路35には、主調整弁37を介して冷却水が供給される。一方、端部給水流路36には、中央給水流路35から分岐する分岐流路38に設けた分岐調整弁39を介して、中央給水流路35から冷却水が供給されるようになっている。
このように構成された表面冷却ヘッダー30において、横断方向中心における水量密度(基準水量密度)W[L/min/m]は、中央給水流路35への給水量、つまり主調整弁37の開度によって定められる。また、横断方向両端における水量密度Wは、端部給水流路36への給水量によって定められ、基準水量密度Wに対する比をクラウン量Cw[無次元数]として、Cw・Wで表わされる。このクラウン量Cwは、分岐調整弁39によって調整することができる。そして、隔壁32が存在する横断方向位置範囲では、隔壁32により区分される中央散水領域33と端部散水領域34との搬送方向の長さ割合が線形に変化するので、水量密度W(x)はWからCw・Wまで直線的に変化する。
表面冷却ヘッダー30の底面の複数の吐出口31が設けられる領域の厚鋼板搬送方向の平均長さとしては、例えば0.1m以上1m以下とすることができる。また、複数の表面冷却ヘッダー30の間隔L[m]としては、例えば0.2m以上2m以下とすることができる。
<裏面冷却ヘッダー>
裏面冷却ヘッダー40は、厚鋼板Pの裏面に一様に冷却水を散水する多数のノズルにより構成され、厚鋼板Pを挟んで各表面冷却ヘッダー30に対向するよう配置されている。この裏面冷却ヘッダー40による散水量は、位置にかかわらず一定とされる。
<調整機構>
調整機構50は、表面冷却ヘッダー30の主調整弁37及び分岐調整弁39の開度を制御する制御装置である。この調整機構50は、例えばパーソナルコンピューターやプログラマブルコントローラー等により構成することができる。つまり、調整機構50は、制御プログラムに従って、複数の表面冷却ヘッダー30を制御するものとすることができる。
調整機構50は、厚鋼板Pを、搬送方向先端から間隔Lの先端領域Ah(先端からの距離がL以下である領域)と、後端から間隔Lの後端領域At(後端からの距離がL以下である領域)と、これらの先端領域Ah及び後端領域Atを除く搬送方向中間部分である中央領域Amとの3つの領域に分けて、表面冷却ヘッダー30からの散水量を調整する。
調整機構50は、中央領域Amに対する表面冷却ヘッダー30の水量密度分布W(x)、つまり基準水量密度W及びクラウン量Cwを決定する制御部と、先端領域Ah及び後端領域Atに対する冷却ヘッダー30の水量密度分布(散水量)を調整する制御部とを有する。なお、先端領域Ah及び後端領域Atに対する水量密度分布は、中央領域Amに対するクラウン量Cwが同じで、幅方向の中央の基準水量密度W[L/min/m])が異なるものとする。以下、中央領域Amへの散水量は、基準水量密度Wで代表して示し、先端領域Ah及び後端領域Atへの散水量は、基準水量密度Wで代表して示す。また、これらの制御部及び後述するような制御部内の制御要素は、調整機構50の制御プログラムに含まれる例えばプログラムモジュール、パートプログラム、サブルーチン等により実現することができる。
(水量密度分布決定制御部)
上記水量密度分布決定制御部は、温度測定装置20によって測定された厚鋼板Pの横断方向の温度分布Ti(x)[K]に基づいて、表面冷却ヘッダー30の水量密度分布W(x)を決定する。
(散水量調整制御部)
上記散水量調整制御部は、厚鋼板Pの平均幅B[m]に対する間隔Lの比(L/B)に基づいて、先端領域Ah及び後端領域Atに対する冷却ヘッダー30の散水量(基準水量密度Wで代表して表わす)を、中央領域Amに対する表面冷却ヘッダー30の散水量(基準水量密度Wで代表して表わす)を基準に増減させる。つまり、散水量調整制御部は、先端領域Ah及び後端領域Atへの散水量Wの中央領域Amへの散水量Wに対する比率(W/W)を決定する。
なお、表面冷却ヘッダー30は、搬送方向にも一定の幅を有するため、先端領域Ah又は後端領域Atと中央領域Amとの間で階段状に散水量を切り換えられるものではない。また、散水量を制御する主調整弁37の動作速度にも限界がある。従って「先端領域Ah及び後端領域Atへの散水量W」並びに「中央領域Amへの散水量W」とは、先端領域Ah及び後端領域Atへの散水又は中央領域Amへの散水を企図する散水量を意味し、先端領域Ah及び後端領域Atへの実際の散水量や中央領域Amへの実際の散水量を意味するものではない。
具体例として、先端領域Ah又は後端領域Atと中央領域Amとの間での散水量の切り換えは、平面視で1つの表面冷却ヘッダー30の散水領域内に厚鋼板Pの先端領域Ah又は後端領域Atが一部でも存在している場合には先端領域Ah及び後端領域Atへの散水量Wを適用するようなタイミングで行うことができる。
散水量調整制御部は、厚鋼板Pの平均幅Bに対する間隔Lの比(L/B)に基づき、先端領域Ah及び後端領域Atの横断方向中央における平均滞留水高さh[mm]の中央領域Amの搬送方向中央における滞留水高さh[mm](一定と考えられる)に対する比(h/h)を算出する制御要素と、冷却後(当該冷却装置4の出口通過時)の先端領域Ah及び後端領域Atの横断方向中央における平均温度Te[K]を滞留水高さの比(h/h)を用いて予測する制御要素と、先端領域Ah及び後端領域Atの予測温度Teと中央領域Amの横断方向中央における予測温度Te[K]との差が所定の範囲内であるか否かを判定する制御要素と、この判定制御要素の判定結果に基づいて、先端領域Ah及び後端領域Atへの散水量Wの中央領域Amへの散水量Wに対する比率(W/W)を変更する制御要素とを有するものとすることができる。
〔厚鋼板の冷却方法〕
これより、上記厚鋼板冷却装置4の動作、つまり上記調整機構50によって行われる本発明の一実施形態に係る厚鋼板冷却方法について詳しく説明する。
厚鋼板冷却装置4の調整機構50は、図4に示すように、上記水量密度分布決定制御部により実現され、中央領域Amに対する水量密度分布を決定する処理(ステップS01)と、上記散水量調整制御部により実現され、先端領域Ah及び後端領域Atへの散水量Wの中央領域Amへの散水量Wに対する比率(W/W)を決定する処理(ステップS02)とを行う。
<水量密度分布決定処理>
水量密度分布決定処理は、図5に示すように、中央領域Amに対する水量密度分布W(x)の初期値を含む初期条件を設定する工程(ステップS11)と、温度測定装置20により厚鋼板Pの温度分布Ti(x)を測定する工程(ステップS12)と、測定した温度分布に基づいて冷却水散水後の厚鋼板Pの中央領域Amの横断方向の温度分布を予測する工程(ステップS13)と、予測した冷却水散水後の厚鋼板Pの温度偏差の収束を判定する工程(ステップS14)と、予測した冷却水散水後の厚鋼板Pの温度偏差を小さくするよう横断方向の水量密度分布W(x)を調整する工程(ステップS15)とを備える。
(初期条件設定工程)
ステップS11の初期条件設定工程において、調整機構50は、水量密度分布W(x)の初期値及びその他の運転条件を設定する。水量密度分布W(x)の初期値としては、基準水量密度W及びクラウン量Cwが、予め設定されている値に設定される。また、その他の運転条件としては、厚鋼板Pの板厚、横断方向の長さ、比熱、熱伝導率、変態発熱量等の物性、冷却水の水温、冷却停止温度、搬送装置10の搬送速度などが設定される。このような初期条件は、例えばハードディスクドライブやメモリー等の記憶装置から読み込むことや、外部の制御装置との通信によって設定することができる。
(温度分布測定工程)
ステップS12の温度分布測定工程において、調整機構50は、温度測定装置20に厚鋼板Pの横断方向位置xでの表面温度の分布Ti(x)[K]を測定させる。この厚鋼板Pの温度分布Ti(x)は、厚鋼板Pの仕様等に応じて差異があり、同じ仕様の厚鋼板Pであっても、加熱炉1での偏熱、スキッドの影響等により一定ではない。
(温度分布予測工程)
ステップS13の温度分布予測工程は、図6に詳しく示すように、現在設定されている水量密度分布W(x)及び厚鋼板Pの横断方向の長さB[mm]を考慮して厚鋼板Pの表面に滞留する滞留水高さの横断方向の分布h(x)を算出する工程(ステップS21)と、この滞留水高さ分布h(x)を用いて熱伝達係数の分布α(x)[W/(m・K)]を算出する工程(ステップS22)と、上記温度分布Ti(x)の測定値及び熱伝達係数分布α(x)に基づいて厚鋼板Pの冷却水散水後、つまりすべての複数の表面冷却ヘッダー30の下を通過した直後に予測温度分布Te(x)を導出する工程(ステップS23)とを有する。
〈滞留水高さ分布算出工程〉
ステップS21の滞留水高さ分布算出工程では、横断方向の位置xでの滞留水高さh(x)を、限界滞留水高さhcr[mm]と、水量密度分布W(x)及び厚鋼板Pの横断方向の長さB及び厚鋼板冷却装置4固有の特性等に応じて定められる係数f、f及びfとを用い、下記式(1)により算出する。
h(x)=hcr+f・(1−f・x)0.5−f・(1−f・x) ・・・(1)
上記式(1)においては、下記式(11)及び(12)の関係が成り立つ。
cr={(2+C)・qcr /2/g}1/3 ・・・(11)
cr=γ・(B+0.25)0.5/4 ・・・(12)
なお、qcrは限界流量[L/min]、gは重力加速度[m/sec]、γは水量密度、水量クラウン量及びエッジカット量により決定されるノズル群流量[L/min]、Cは定数である。
〈熱伝達係数分布算出工程〉
ステップS22の熱伝達係数分布算出工程では、位置xでの熱伝達係数α(x)を、滞留水高さh(x)と、横断方向中心での滞留水高さ(基準滞留水高さ)h[mm]及び横断方向中心での熱伝達係数(基準熱伝達係数)α[W/(m・K)]と基準水量密度Wに応じて定められる補正係数εとを用い、下記式(2)により算出する。
α(x)={h(x)/hε・α ・・・(2)
なお、上記基準熱伝達係数αは、実機又は実機を小型化した模擬試験装置での試験により、次の式(21)によってスケールを補正することにより予め設定される。
α=10^(c+c・logW+c・Ti) ・・・(21)
なお、c、c及びcは定数であり、Tiは、厚鋼板Pの横断方向中心での表面温度[K]である。
模擬試験装置の例としては、冷却ヘッダーとして500個/mの密度で吐出口を有し、この吐出口が厚鋼板の300〜500mm上方に配置され、冷却水の水量を200〜2000L/min/mの間とすることができるものを有する装置を使用することができる。
また、上記補正係数εは、予め上記模擬試験装置での試験により、基準水量密度W毎に設定されるか、基準水量密度Wの関数として設定される。
〈予測温度分布導出工程〉
ステップS23の温度分布導出工程では、上記温度分布Ti(x)及び熱伝達係数分布α(x)を用いて、冷却水散水後の厚鋼板Pの予測される横断方向の温度分布Te(x)を導出する。この予測温度分布Te(x)の導出は、厚鋼板Pの表面における熱伝達を上記熱伝達係数α(x)を用いて計算し、厚鋼板Pの内部における熱伝導を厚さ方向の一次元熱伝導方程式を用いて計算することによって行われる。
(収束判定工程)
図5のステップS14の収束判定工程では、ステップS13で予測した温度分布Te(x)の横断方向中心における温度Te(0)との偏差の平均値を算出し、この平均温度偏差の絶対値が所定の閾値以下であるか否かを確認する。ステップS14において平均温度偏差の絶対値が閾値以下である場合、温度偏差が収束したものと判断して、図5の水量密度分布決定処理を終了、つまり現在の水量密度分布W(x)を維持する。一方、ステップS14において平均温度偏差の絶対値が閾値を超える場合、ステップS15に進んで水量密度分布W(x)の調整を行う。
(水量密度分布調整工程)
ステップS15の水量密度分布調整工程では、クラウン量Cwを調整する。具体的には、上記平均温度偏差が正の値である場合にはクラウン量Cwを一定量だけ増加し、上記平均温度偏差が負の値である場合にはクラウン量Cwを一定量だけ減少する。
ステップS15において、クラウン量Cwを調整することにより水量密度分布W(x)を変更したときは、ステップS13に戻って変更された水量密度分布W(x)に基づいて再度冷却水散水後の温度分布Te(x)を予測する。
そして、予測温度分布Te(x)における温度偏差が一定の閾値以下に収束するまで上記手順による水量密度分布W(x)の調整が繰り返される。
<散水量比率決定処理>
ステップS02の散水量調整処理では、複数の表面冷却ヘッダー30からの厚鋼板Pの先端領域Ah及び後端領域Atに対する散水量(基準水量密度W)の中央領域Amに対する散水量(基準水量密度W)の比(W/W)を、厚鋼板Pの平均幅Bに対する複数の表面冷却ヘッダー30の間隔Lの比(L/B)に基づいて調整する。
具体的には、散水量比率決定処理は、図7に示すように、先端領域Ah及び後端領域Atへの散水量(基準水量密度W)の中央領域Amへの散水量(基準水量密度W)に対する比率(W/W)の初期値を含む初期条件を設定する工程(ステップS31)と、厚鋼板Pの平均幅Bに対する表面冷却ヘッダー30の間隔Lの比(L/B)に基づき先端領域Ah及び後端領域Atの滞留水高さhの中央領域Amの滞留水高さhに対する比(h/h)を算出する工程(ステップS32)と、冷却後の先端領域Ah及び後端領域Atの温度Teを滞留水高さの比(h/h)を用いて予測する工程(ステップS33)と、先端領域Ah及び後端領域Atの予測温度Teと中央領域の予測温度Te(上記水量密度分布決定処理における予測温度Te(0))との差が所定の範囲内であるか否かを判定する工程(ステップS34)と、この判定結果に基づいて、先端領域Ah及び後端領域Atへの散水量Wの中央領域Amへの散水量Wに対する比率(W/W)を変更する工程(ステップS35)とを有する。
(初期条件設定工程)
ステップS31の初期条件設定工程では、上位水量密度分布決定処理において決定された中央領域Amへの散水量(基準水量密度W)、先端領域Ah及び後端領域Atと中央領域Amとの散水量比率(W/W)の初期値、及びその他の運転条件を設定する。散水量比率(W/W)の初期値としては、特に限定されないが、例えば1とすることができる。また、その他の運転条件としては、厚鋼板Pの板厚、横断方向の長さ、比熱、熱伝導率、変態発熱量等の物性、冷却水の水温、冷却停止温度、搬送装置10の搬送速度などが設定される。このような初期条件は、例えばハードディスクドライブやメモリー等の記憶装置から読み込むことや、外部の制御装置との通信によって設定することができる。
(滞留水高さ比算出工程)
ステップS32の滞留水高さ比算出工程では、先端領域Ah及び後端領域Atの滞留水高さhの中央領域Amの滞留水高さhに対する比(h/h)を、基準水量密度W毎に予め設定される厚鋼板Pの平均幅Bに対する表面冷却ヘッダー30の間隔Lの比(L/B)の関数として算出する。
滞留水高さの比(h/h)は、例えば図8に示すように、基準水量密度Wが決定されれば、厚鋼板Pの平均幅Bに対する表面冷却ヘッダー30の間隔Lの比(L/B)に比例する値として算出できる。このような基準水量密度W毎の比例式は、予め実験的に求められ、調整機構50の記憶装置等に記憶される。
(温度予測工程)
ステップS33の温度予測工程では、先ず、冷却後の先端領域Ah及び後端領域Atにおける熱伝達率αを次の式(3)により算出する。なお、この式は上記横断方向の熱伝達率の分布の計算と同様の手法を搬送方向に適用したものである。
α=(h/hε・10^(c+c・logW+c・Ti) ・・・(3)
続いて、この熱伝達率αを用いて、冷却後の厚鋼板Pの先端領域Ah及び後端領域Atの横断方向中央における温度Teを予測する。この予測温度分布Teの導出は、厚鋼板Pの表面における熱伝達を上記熱伝達係数αを用いて計算し、厚鋼板Pの内部における熱伝導を厚さ方向の一次元熱伝導方程式を用いて計算することによって行われる。
(判定工程)
ステップS34の判定工程では、先端領域Ah及び後端領域Atの予測温度Teと中央領域Amの予測温度Teとの差の絶対値と予め設定される閾値とを比較する。この閾値としては、例えば5K(=5℃)とすることができる。
この判定工程において、先端領域Ah及び後端領域Atの予測温度Teと中央領域Amの予測温度Teとの差が閾値以下である場合、先端領域Ah及び後端領域Atへの散水量Wの中央領域Amへの散水量Wに対する比率(W/W)が適切であると判断し、先端領域Ah及び後端領域Atへの散水量Wを現在の値に確定して、図7の散水量比率決定処理を終了する。
一方、ステップS34の判定工程において、先端領域Ah及び後端領域Atの予測温度Teと中央領域Amの予測温度Teとの差が閾値を越える場合、ステップS35の散水量比率変更工程に進んで、散水量比率決定処理を継続する。
(散水量比率変更工程)
ステップS35の散水量比率変更工程では、散水量比率(W/W)を一定量増減する。この散水量比率変更工程の処理を行った後は、上記ステップS32からステップS34の処理を再度行う。
ここで、ステップS35で散水量比率(W/W)を増加すべきか減少すべきかは、先端領域Ah及び後端領域Atの予測温度Teと中央領域Amの予測温度Teとの大小関係からは必ずしも判断できない。その理由としては、滞留水高さの変更によって滞留水の撹拌状態や沸騰状態が変化することが考えられる。
そこで、ステップS34において算出した先端領域Ah及び後端領域Atの予測温度Teと中央領域Amの予測温度Teとの差の絶対値と、ステップS35において変更した散水量比率(W/W)の増減方向の正負とを記憶しておき、次のサイクルのステップS35での散水量比率(W/W)の増減方向を定める方法を採用することができる。具体的には、次のサイクルのステップS34において算出した温度差の絶対値が前のサイクルで算出した温度差の絶対値よりも小さくなっていれば、そのサイクルのステップS35では前回と正負同じ方向に散水量比率(W/W)を変更し、次のサイクルのステップS34において算出した温度差の絶対値が前のサイクルで算出した温度差の絶対値よりも大きくなっていれば、そのサイクルのステップS35では前回と正負反対の方向に散水量比率(W/W)を変更すればよい。
<利点>
当該厚鋼板冷却4及び当該厚鋼板冷却方法は、厚鋼板Pの先端領域Ah及び後端領域Atに対する複数の表面冷却ヘッダー30の散水量を厚鋼板Pの平均幅Bに対する冷却ヘッダー30の間隔Lの比(L/B)に基づいて調整するため、実際に厚鋼板Pを冷却して試行錯誤により冷却条件を設定するのではなく、演算によって適切な冷却条件を設定することができる。
[その他の実施形態]
上記実施形態は、本発明の構成を限定するものではない。従って、上記実施形態は、本明細書の記載及び技術常識に基づいて上記実施形態各部の構成要素の省略、置換又は追加が可能であり、それらはすべて本発明の範囲に属するものと解釈されるべきである。
当該厚鋼板冷却装置において、表面冷却ヘッダーは、横断方向の水量密度分布を調整できない構造のものであってもよい。つまり、当該厚鋼板冷却方法は、水量密度分布を調整することを必須としない。
当該厚鋼板冷却装置及び当該厚鋼板冷却方法は、厚鋼板の平均幅に対する冷却ヘッダーの間隔の比を用いて先端領域及び後端領域に対する冷却ヘッダーの散水量を調整するものであればよく、滞留水高さを用いたモデル以外の冷却モデルに基づいて先端領域及び後端領域の冷却条件を予測してもよい。
当該厚鋼板冷却装置における表面冷却ヘッダーの数は、2以上であれば任意の数とすることができる。
当該厚鋼板冷却装置は、表面冷却ヘッダーの間に冷却水の噴射により滞留水を横断方向に押し流す(滞留水高さを0にする)水切りヘッダーを備えてもよい。このような水切りヘッダーを使用する場合、使用する水切りヘッダーの配置パターン毎に最適な冷却モデルに基づく熱伝達率の計算式を予め設定しておくことが好ましい。
以下、実施例に基づき本発明を詳述するが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるものではない。
2種類の厚鋼板のサンプルを冷却し、それぞれ先端領域及び後端領域に対する散水量を中央領域と同じにした場合と、上述の実施形態に記載の厚鋼板冷却方法を用いて中央領域の散水量と異ならせた場合とで、冷却過程における厚鋼板の横断方向中心の表面温度を先端領域及び中央領域の搬送方向中央で測定した。
(サンプル1)
厚鋼板のサンプル1として、平均厚さ25mm、平均幅3000mmのものを用いた。この厚鋼板のサンプル1は、搬送方向の長さが500mmである5つの冷却ヘッダーを用い、冷却ヘッダーの間隔を500mmとし、中央領域の散水量(基準水量密度)を580L/min/mとし、搬送速度を0.48m/secとした。
この条件において、先端領域及び後端領域への散水量の中央領域への散水量の88%とすることにより、先端領域及び後端領域と中央領域との冷却後の予測温度の差が5℃以下となった。
図9に、厚鋼板のサンプル1の冷却における、先端領域及び後端領域への散水量を中央領域への散水量と等しくした場合(散水量調整なし)と、先端領域及び後端領域への散水量を中央領域への散水量の88%とした場合(散水量調整あり)との先端領域及び中央領域の温度履歴を示す。
このように、厚鋼板のサンプル1の冷却において、散水量調整をしない場合、冷却後の先端領域と中央領域との温度差は、16.9℃であったが、散水量調整をすることによって、冷却後の先端領域と中央領域との温度差を5℃以下に低減することができた。
(サンプル2)
厚鋼板のサンプル2として、平均厚さ40mm、平均幅2000mmのものを用いた。この厚鋼板のサンプル2は、搬送方向の長さが500mmである5つの冷却ヘッダーを用い、冷却ヘッダーの間隔を500mmとし、中央領域の散水量(基準水量密度)を2450L/min/mとし、搬送速度を0.48m/secとした。
この条件において、先端領域及び後端領域への散水量の中央領域への散水量の120%とすることにより、先端領域及び後端領域と中央領域との冷却後の予測温度の差が5℃以下となった。
図10に、厚鋼板のサンプル2の冷却における、先端領域及び後端領域への散水量を中央領域への散水量と等しくした場合(散水量調整なし)と、先端領域及び後端領域への散水量を中央領域への散水量の120%とした場合(散水量調整あり)との先端領域及び中央領域の温度履歴を示す。
このように、厚鋼板のサンプル2の冷却において、散水量調整をしない場合、冷却後の先端領域と中央領域との温度差は、9.4℃であったが、散水量調整をすることによって、冷却後の先端領域と中央領域との温度差を5℃以下に低減することができた。
当該厚鋼板の冷却方法は、厚鋼板の製造に好適に適用できる。
1 加熱炉
2 粗圧延機
3 仕上圧延機
4 厚鋼板冷却装置
5 レベラー
10 搬送装置
11 ローラー
20 温度測定装置
30 表面冷却ヘッダー
31 吐出口
32 隔壁
33 中央散水領域
34 端部散水領域
35 中央給水流路
36 端部給水流路
37 主調整弁
38 分岐流路
39 分岐調整弁
40 裏面冷却ヘッダー
50 調整機構
Ah 先端領域
Am 中央領域
At 後端領域
D 搬送方向
L 間隔
P 厚鋼板

Claims (3)

  1. 熱間圧延後の厚鋼板の搬送方向に間隔Lを開けて列設され、厚鋼板表面に散水する複数の冷却ヘッダーを用い、上記厚鋼板を冷却する方法であって、
    上記厚鋼板の搬送方向先端からの距離が上記L以下である先端領域、及び搬送方向後端からの距離が上記L以下である後端領域への散水量と、
    上記先端領域及び後端領域を除く搬送方向中間部分である中央領域への散水量とを、
    上記厚鋼板の平均幅Bに対する上記間隔Lの比(L/B)に基づいて調整することを特徴とする厚鋼板冷却方法。
  2. 上記先端領域及び後端領域への散水量の調整が、
    上記比に基づき先端領域及び後端領域の滞留水高さの上記中央領域の滞留水高さに対する比を算出する工程と、
    冷却後の上記先端領域及び後端領域の温度を上記滞留水高さの比を用いて予測する工程と、
    上記先端領域及び後端領域の予測温度と中央領域の予測温度との差が所定の範囲内であるか否かを判定する工程と、
    上記判定結果に基づいて、上記先端領域及び後端領域への散水量の上記中央領域への散水量に対する比率を変更する工程と
    を有する請求項1に記載の厚鋼板冷却方法。
  3. 熱間圧延後の厚鋼板の搬送方向に間隔Lを開けて列設され、厚鋼板の表面に散水する複数の冷却ヘッダーを備える厚鋼板冷却装置であって、
    上記厚鋼板の搬送方向先端からの距離が上記L以下である先端領域、及び搬送方向後端からの距離が上記L以下である後端領域への散水量と、
    上記先端領域及び後端領域を除く搬送方向中間部分である中央領域への散水量とを、
    上記厚鋼板の平均幅Bに対する上記間隔Lの比(L/B)に基づいて調整する機構をさらに備えることを特徴とする厚鋼板冷却装置。
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