JP6366470B2 - 単独運転検出装置、単独運転検出用の制御装置および分散型電源装置 - Google Patents

単独運転検出装置、単独運転検出用の制御装置および分散型電源装置 Download PDF

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Description

本発明は、分散型電源装置が電力系統から切り離され単独運転しているか否かを検出する単独運転検出装置、単独運転検出用の制御装置および、当該制御装置を備えた分散型電源装置に関する。
分散型電源装置における単独運転は、電力系統が停止しているとき、分散型電源装置が独立して運転され、局所的な系統負荷に電力が供給されている状態である。電力系統の停止は、工事または事故といった要因によって引き起こされる。
電力系統に接続される分散型電源には、太陽光発電装置、風力発電装置、エンジン発電機、電力貯蔵装置、燃料電池が代表的なものである。これらの分散型電源では、太陽電池、蓄電池、燃料電池といった特性または性質の異なる電力供給手段を電力系統に接続させて使用するため、周波数および電圧を電力系統に適合させるインバータ機能と、電力系統の異常を検出する保護装置とを内蔵したパワーコンディショナが数多く提案されている。
以上に説明した電力供給手段と、直流を交流に変換するパワーコンディショナとを備えた分散型電源装置を電力系統に連系させて、例えば家電製品に給電する分散型電源装置が実用化されている。
この種の分散型電源装置では、電力系統の停電時、作業停電時において、電力系統における工事作業の安全を確保するため、分散型電源装置側のインバータの動作を停止させるか、または、開閉器を作動させて連系を解除することにより分散型電源装置を電力系統から解列させる機能、すなわち分散型電源装置の単独運転を防止する機能が不可欠である。なお、この機能は、単独運転検出機能と呼ばれている。
単独運転を検出する方式の1つとして、電力系統に無効電力を注入する手法が既に提案されている(例えば、下記特許文献1参照)。この手法を用いた単独運転検出装置では、注入した無効電力によって引き起こされる周波数変動を検知して、分散型電源装置の単独運転を検出することが行われる。なお、単独運転検出機能は、日本電機工業会(Japan Electrical Manufacturers' Association:略称「JEMA」)によりJEM規格1498(方式名:ステップ注入付周波数フィードバック方式、下記非特許文献1参照、以下「JEM1498」と称する)として標準化されている。
特開2009−11037号公報
一般社団法人 日本電機工業会、JEM規格1498「ステップ注入付周波数フィードバック方式(太陽光発電用パワーコンディショナの標準形能動的単独運転検出方式)」、2012年8月27日制定(2014年9月25日改正)
上記特許文献1およびJEM1498の手法を用いる単独運転検出装置では、電力系統の周波数偏差の値に応じて、注入する無効電力量を変化させている。ところが、分散型電源より多量の無効電力を出力すると、電力系統が不安定となるおそれがあるため、例えば±0.01Hzのように周波数偏差が小さいときには、無効電力の出力を極力少なくする制御を行う。詳細は後述するが、JEM1498には、「注入無効電力量の算出」という項において、周波数偏差が±0.01Hzを境に、無効電力演算のゲインを変更するという要件がある。このため、単独運転検出装置の周波数計測部では、周波数偏差が±0.01Hz以内であるか否かの判断が必要となる。
一方、周波数計測部はノイズの影響を受けやすい回路である。例えば、判定回路の処理がノイズの影響を受け、±0.01Hzという境界を行き来する場合には、電力系統に注入する無効電力の値が本来の値から大きく変動する可能性があり、電力系統が不安定になるおそれがあった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ノイズの影響を受けにくい周波数計測処理を行うことができる単独運転検出装置、単独運転検出用の制御装置および分散型電源装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、電力系統に連系する分散型電源装置の単独運転を検出するように構成された単独運転検出用の制御装置であって、入力された系統電圧をフィルタリングするフィルタ回路と、前記フィルタ回路の出力電圧の波形をクランピングするクランプ回路と、前記クランプ回路の出力電圧を方形波に変換する方形波変換回路と、を備え、前記方形波変換回路は、2台の直流電源およびコンパレータを有して構成され、前記コンパレータにおける反転入力端は、前記電力系統の一端側に電気的に接続され、前記コンパレータにおける非反転入力端は、前記電力系統の他端側に電気的に接続され、前記2台の直流電源は直列に接続され、直列接続された2台の前記直流電源の接続点は、前記電力系統の他端に電気的に接続されると共に、前記非反転入力端に電気的に接続されて構成されることを特徴とする。
本発明によれば、ノイズの影響を受けにくい周波数検出処理を行うことができる、という効果を奏する。
本実施の形態に係る分散型電源装置の一構成例を示す図 本実施の形態に係る制御装置の機能構成の一例を示すブロック図 図2に示した周波数計測部の機能構成の一例を示すブロック図 JEM1498に規定される「注入無効電力量の算出」の項を抜粋して示した図 無効電力を注入する際の注入無効電力と周波数偏差との関係を示す図 ノイズの影響を受けやすい方形波変換部を比較例として示す図 コモンモードノイズの影響を受けた場合の方形波の波形例を示す図 本実施の形態に係る方形波変換部の一構成例を示す図 方形波変換部における要部の入力波形と出力波形とを示す図
以下に、本発明の実施の形態に係る単独運転検出装置、単独運転検出用の制御装置および分散型電源装置を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に示す実施の形態により本発明が限定されるものではない。
図1は、本実施の形態に係る分散型電源装置の一構成例を示す図である。本実施の形態に係る分散型電源装置1は、上述した単独運転検出方法が適用される分散型電源装置であり、電力供給手段5およびパワーコンディショナ10を有して構成される。パワーコンディショナ10は、インバータ11および単独運転検出装置16を有して構成され、単独運転検出装置16は、インバータ制御部12、制御装置13、連系リレー14および電流検出器15を有して構成される。
電力供給手段5は、例えば太陽電池、ガスエンジン発電機であり、直流電力を発電して電力変換手段であるパワーコンディショナ10に供給する。
電力供給手段5は、パワーコンディショナ10を介して電力系統2と接続される。パワーコンディショナ10は、電力供給手段5が発電した直流電力を交流電力に変換する電力変換機能を有する。パワーコンディショナ10が変換した交流電力は、電力系統2に供給される他、例えば一般家電機器である負荷3にも供給される。
インバータ11は、パワーコンディショナ10における電力変換機能を担う。インバータ制御部12は、電力系統2の出力電圧および、インバータ11と電力系統2との間に流れる電流に基づいてインバータ11を制御する。なお、インバータ11には、電力供給手段5の電圧を設定値に昇圧するコンバータ(図示せず)を有する場合もある。ここでは、コンバータを有するものも含めインバータ11と称する。
制御装置13は、電力系統2が出力する電圧の電圧値である系統電圧、電力系統2が出力する電圧に含まれる高調波成分の電圧である高調波歪電圧および、電力系統2が出力する電圧の周波数である系統周波数を計測する。制御装置13は、計測した系統電圧、高調波歪電圧および系統周波数に基づいて、連系リレー14をオンオフ制御するための制御信号を生成して連系リレー14に出力する。また、制御装置13は、同時にインバータ11を停止させるための信号(以下「ゲートブロック」と称する)をインバータ制御部12に出力する。
制御装置13は、JEM1498に規定されるように、設定された期間内において、系統周波数偏差を演算すると共に、演算した系統周波数偏差に基づいて電力系統2に注入すべき無効電力(以下、必要に応じて「注入無効電力」と称する)を演算する。演算された注入無効電力は、電力系統2に注入される一方で、計測した系統周波数、系統電圧および高調波歪電圧に基づいて、系統周波数偏差が設定された期間において、連続して一定以下となる状態が継続しているような系統周波数に実質変化が無く、かつ、系統電圧または高調波歪電圧が設定された変動範囲を超える変化でもって変動したという条件(以下、必要に応じて「急変条件」と称する)が成立するか否かを判定する。急変条件が成立する場合には、系統周波数偏差に基づいて演算されて既に注入されている無効電力(以下、必要に応じて「既注入無効電力」と称する)に加えて、新たに注入する無効電力(以下、必要に応じて「追加注入無効電力」と称する)を注入する制御を行う。
図2は、本実施の形態に係る制御装置13の機能構成の一例を示すブロック図である。まず、制御装置13には、電力系統2が出力する電圧の波形信号が入力される計測部30が設けられる。計測部30は、波形信号に基づいて電力系統2が出力する電圧の電圧値である系統電圧を計測する系統電圧計測部131、波形信号に基づいて電力系統2が出力する電圧に含まれる高調波成分の電圧値である高調波歪電圧を計測する高調波歪検出部132および、後述する周波数計測部133が設けられる。
図3は、図2に示した周波数計測部133の機能構成の一例を示すブロック図である。図3に示す周波数計測部133は、フィルタ回路142、フィルタ回路142の出力側に配置されるクランプ回路143および、クランプ回路143の出力側に配置される比較器144を具備する方形波変換部141と、比較器144の出力側に配置される演算部145と、を備えて構成される。このように構成された周波数計測部133において、電力系統2からの波形信号は、方形波変換部141に入力される。
方形波変換部141では、電力系統2からの波形信号がフィルタ回路142でフィルタリングされ、クランプ回路143でクランピング、すなわち出力電圧の絶対値がある一定電圧以下にリミットされ、比較器144で比較処理が行われることにより方形波が出力される。このように比較器144は、方形波変換部141の最終段に設けられる回路部であり、方形波変換回路として動作する。
比較器144の出力信号、すなわち方形波変換部141の出力信号は、演算部145に入力される。演算部145は、例えばマイコンで構成することができる。演算部145は、方形波変換部141の出力波形である方形波を使用し、例えば方形波のゼロクロス点の周期を計測するなどして系統周波数を計測する。演算部145が計測した系統周波数は、周波数計測部133の出力として外部に出力される。
図2に戻り、単独運転判定部134は、周波数計測部133の計測値である系統周波数を使用して単独運転の判定を行い、当該判定結果に基づいて連系リレー14をオンオフ制御するための制御信号である単独運転検出信号を生成して連系リレー14に出力する。周波数偏差演算部135は、周波数計測部133の計測値に基づいて、現在の系統周波数の移動平均値と、過去の系統周波数の移動平均値とを算出すると共に、これらの各算出値を用いて系統周波数偏差を演算する。無効電力量演算部136は、周波数偏差演算部135が演算した系統周波数偏差を用いて、電力系統2に注入する無効電力量を演算する。
制御装置13は、さらに無効電力注入判定部137、加算部138および出力電流制御部139を備えている。無効電力注入判定部137は、系統周波数偏差が、例えば系統周期の2周期の期間において、連続して一定以下となる状態が継続し、系統周波数に実質変化が無く、かつ、高調波歪電圧または系統電圧が設定された変動範囲を超える変化をしたときに、高調波歪電圧または系統電圧が単独運転発生に起因して急変したと判断し、追加無効電力を注入する制御を行う。なお、判定のための上記2周期の期間は一例であり、この値に限定されるものではない。
単独運転判定部134の出力である単独運転検出信号と、出力電流制御部139の出力である電流指令値とが、制御装置13の出力である。単独運転検出信号は連系リレー14に出力され、電流指令値はインバータ制御部12に出力される。
加算部138は、無効電力量演算部136からの演算無効電力と、無効電力注入判定部137からの追加無効電力とを加算して出力電流制御部139に出力する。出力電流制御部139は、加算部138の出力に応じた電流指令値をインバータ制御部12へ出力する制御を行う。インバータ制御部12は、電流指令値によりインバータ11を制御する。
以上に説明した、周波数偏差演算部135、無効電力量演算部136、無効電力注入判定部137、加算部138および出力電流制御部139は、制御装置13における無効電流注入制御部32を構成する。
電力系統2の周波数偏差により、パワーコンディショナ10から電力系統2に無効電力が注入された場合に、電力系統2が停電している場合には、電力系統2に注入される無効電力によって系統周波数が変動する。この周波数の変動が、所定値、たとえば、2.5サイクルの間に8Hz/秒の変化が起こった場合、制御装置13の単独運転判定部134は、単独運転状態と判定する。制御装置13からの単独運転検出信号が出力されると、パワーコンディショナ10が系統連系中であれば、連系リレー14が開放され、パワーコンディショナ10が停止中であれば、連系リレー14の開放およびパワーコンディショナ10の運転停止が維持され、パワーコンディショナ10を系統連系させない制御が行われる。
次に、周波数計測部133におけるノイズの影響について、図4から図7の図面を参照して説明する。図4は、JEM1498に規定される「注入無効電力量の算出」の項を抜粋して示した図である。図5は、図4の規定を注入無効電力と周波数偏差との関係として示した図である。図6は、ノイズの影響を受けやすい方形波変換部を比較例として示す図である。図7は、コモンモードノイズの影響を受けた場合の方形波の波形例を示す図である。
単独運転検出装置において、分散型電源から電力系統に多量の無効電力を出力すると電力系統が不安定となるおそれがある。このため、無効電力の出力を何らかの条件で、制限することが要請される。当該要請の規定の一つが、JEM1498に規定されており、当該規定の一つが、図4に示すものである。JEM1498では図4に示すように、「注入無効電力量の算出」という項において、周波数偏差が±0.01Hz(50Hz時:±4.0μs、60Hz時:±2.8μsの時間変動に相当)を境に無効電力演算のゲインを変える、という要件(3.3.2のa項)と、注入する無効電力の上下限値は±0.25P.U.とする、という要件(3.3.2のb項)とが規定されている。これらの規定を図示したものが、図5である。
図5では、横軸には周波数偏差をとり、縦軸は電力系統に注入する無効電力の量を示している。ここで、P.U.とは、per unitの略であり、また、単位法で用いる記号であり、基準値に対する比を表している。例えば、基準値としての定格出力が4kWの場合において、0.25P.U.Varとは、4kWの0.25倍である1kVarを意味する。より詳細に説明すると、±0.01Hzのように周波数偏差の値が小さいときには、無効電力の出力が極力小さくなるように制御し、±0.01Hzを超える周波数偏差のときには、直線の傾き、すなわち増加率を大きく変更する制御を行い、また、周波数偏差が大きくなっても0.25P.U.Varを超えた無効電力は注入しないという制御を行う。
図6には、ノイズの影響を受けやすい方形波変換部の一例を示している。この構成例では、オペアンプ1332を使用した差動アンプで構成されている。抵抗1324,1325,1326,1327はゲイン設定用の抵抗であり、コンデンサ1328,1329はフィルタ用コンデンサである。
図6に示す構成の場合、抵抗1324,1325,1326,1327の値のばらつきにより、オペアンプ1332の入力インピーダンスが平衡とならない。この場合、オペアンプ1332の+端子と−端子との間に入力される差動入力がノイズの影響を受けてオペアンプ1332の出力がばらつく。例えば、コモンモードノイズが入力に加わったとき、コモンモードノイズに対するオペアンプ1332の演算がゼロにならず、コモンモードノイズの影響が方形波変換部の出力に出力されてしまう。
図7には、コモンモードノイズの影響を受けた状態の方形波変換部の出力例を示している。コモンモードノイズの影響を受けた場合には、図7(A)に示すように、方形波の周期が短くなったり、図7(B)に示すように、方形波の出力が不安定になったりする。JEM1498では、「系統周波数を方形波に変換しソフトウェア部への入力信号を生成できることとする」と規定されている。このため、方形波変換部の出力を使用して周期を計測する必要がある。
しかしながら、方形波変換部の出力に周期変動もしくは出力変動が生ずると、演算する周波数偏差にも影響が及び、周波数偏差の計測精度が低下してしまう。前述の通り、周波数偏差が±0.01Hzを超えると、電力系統に大きな無効電力が出力されてしまい、境界付近における単独運転の検出精度が劣化してしまうおそれがある。また、ノイズ周波数が高くなるとオペアンプ1332での処理が間に合わず、ノイズの影響が直にオペアンプ1332の出力に表れてしまう可能性もある。このため、図6に示すような構成では、ノイズによる周波数変動が±0.01Hzを超えないようにするのは困難である。
そこで、本実施の形態では、ノイズの影響を受けにくく、ノイズの影響を小さくすることができる方形波変換部を提案する。図8は、本実施の形態に係る方形波変換部の一構成例を示す図である。本実施の形態に係る方形波変換部141は、図3に示したフィルタ回路142、クランプ回路143および比較器144の各機能ブッロクに相当する回路を有して構成される。
図8において、フィルタ回路142は、フィルタ用抵抗1421およびフィルタ用コンデンサ1422を有して構成される。フィルタ回路142は、ローパスフィルタの構成である。クランプ回路143は、2つのダイオード1431a,1431bが、逆並列に接続された双方向ダイオード1431を有して構成される。なお、ここでいう逆並列とは、図示のように一方のダイオード1431aのアノードと他方のダイオード1431bのカソードとが電気的に接続されると共に、一方のダイオード1431aのカソードと他方のダイオード1431bのアノードとが電気的に接続されていることを意味する。
比較器144は、コンパレータ1441およびコンパレータ用電源1442を有して構成される。コンパレータ用電源1442は、2台の直流電源1443,1444で構成され、これら直流電源1443,1444は、直列接続されてコンパレータ1441の正負の制御電源として動作する。コンパレータ1441における−側の入力端(以下「反転入力端」と称する)は、フィルタ用抵抗1421を介して電力系統2の一端側に電気的に接続され、コンパレータ1441における+側の入力端(以下「非反転入力端」と称する)は、電力系統2の他端側に電気的に接続される。また、直列接続された直流電源1443,1444の接続点Cは、電力系統2の他端に電気的に接続されると共に、コンパレータ1441の入力端子の非反転入力端に接続される。
つぎに、方形波変換部141の動作について、図8および図9の図面を参照して説明する。図9は、方形波変換部141における要部の入力波形と出力波形とを示す図である。
コンパレータ用電源1442は、電力系統2の一端を中心とした正負の電源であり、コンパレータ1441での正負の入力動作を可能としている。系統周波数の検出は、ゼロクロス点が正確に判別できればよい。このため、本実施の形態の方形波変換部141では、クランプ回路143における双方向ダイオード1431により、順方向電圧にクランプした波形をコンパレータ1441に入力する(図9(2)に示す波形参照)。本構成により、系統電圧のゼロクロス付近では双方向ダイオード1431がオフとなり、フィルタ回路142から出力側を見たインピーダンスはコンパレータ1441のインピーダンスが支配的となって高くなり、フィルタ回路142が動作する。このような回路動作により、比較器144のコンパレータ1441のアンプとしてのゲインを下げることなく所望のフィルタ特性を実現でき、コモンモードを初めとするノイズを除去することができる。また、ゲインを下げることを行わないので、ゼロクロス付近の波形は図9(3)に示すような鋭い波形が得られる。
また、図9(1)に示すような電圧値の大きな系統電圧が印加されている場合であり、クランプ回路143の双方向ダイオード1431がオンとなっている間は、クランプ回路143にて系統間を短絡していることと等価となるので、フィルタ回路142の出力端側は、低いインピーダンスを保つことができる。このような回路動作により、比較器144の動作は、ノイズの影響を極めて小さくすることができる。
なお、本実施の形態において、フィルタ回路142は、抵抗およびコンデンサを具備するRC回路によるフィルタ回路を一例として説明したが、インダクタおよびコンデンサを具備するLC回路によるフィルタ回路で構成してもよく、図8に示す回路と同様な効果を得ることができる。
また、本実施の形態において、クランプ回路143は、双方向ダイオードによる構成を一例として示したが、例えば、酸化亜鉛を主成分とするノイズを吸収用のバリスタを使用して構成してもよいし、ツェナーダイオードを直列接続して構成してもよく、図8に示す回路と同様な効果を得ることができる。なお、比較器144におけるコンパレータ1441は、オペアンプにて構成しても同様に実現できることは言うまでもない。
以上説明したように、本実施の形態に係る制御装置、単独運転検出装置および分散型電源装置によれば、系統電圧の波形を方形波に変換して出力する方形波変換部を構成する際に、コンパレータにおける反転入力端が電力系統の一端側に電気的に接続され、コンパレータにおける非反転入力端が電力系統の他端側に電気的に接続され、直列接続した2台の直流電源の接続点が、電力系統の他端およびコンパレータの非反転入力端に電気的に接続されるように構成したので、ノイズ耐性の高い方形波変換部を構成することができ、ノイズの影響を受けにくい周波数計測処理を行うことが可能となる。
なお、以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 分散型電源装置、2 電力系統、3 負荷、5 電力供給手段、10 パワーコンディショナ、11 インバータ、12 インバータ制御部、13 制御装置、14 連系リレー、15 電流検出器、16 単独運転検出装置、30 計測部、32 無効電流注入制御部、131 系統電圧計測部、132 高調波歪検出部、133 周波数計測部、134 単独運転判定部、135 周波数偏差演算部、136 無効電力量演算部、137 無効電力注入判定部、138 加算部、139 出力電流制御部、141 方形波変換部、142 フィルタ回路、143 クランプ回路、144 比較器(方形波変換回路)、145 演算部、1324,1325,1326,1327 抵抗、1328,1329 コンデンサ、1332 オペアンプ、1421 フィルタ用抵抗、1422 フィルタ用コンデンサ、1431a,1431b ダイオード、1431 双方向ダイオード、1441 コンパレータ、1442 コンパレータ用電源、1443,1444 直流電源。

Claims (5)

  1. 電力系統に連系する分散型電源装置の単独運転を検出するように構成された単独運転検出用の制御装置であって、
    入力された系統電圧をフィルタリングするフィルタ回路と、
    前記フィルタ回路の出力電圧の波形をクランピングするクランプ回路と、
    前記クランプ回路の出力電圧を方形波に変換する方形波変換回路と、
    を備え、
    前記方形波変換回路は、2台の直流電源およびコンパレータを有して構成され、
    前記コンパレータにおける反転入力端は、前記電力系統の一端側に電気的に接続され、前記コンパレータにおける非反転入力端は、前記電力系統の他端側に電気的に接続され、
    前記2台の直流電源は直列に接続され、直列接続された2台の前記直流電源の接続点は、前記電力系統の他端および前記非反転入力端に電気的に接続されて構成される
    ことを特徴とする制御装置。
  2. 前記フィルタ回路は、抵抗およびコンデンサを有して構成されるRCフィルタ、または、インダクタおよびコンデンサを有して構成されるLCフィルタであることを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記クランプ回路は、双方向ダイオード、バリスタまたは、直列接続したツェナーダイオードの何れかにより構成されることを特徴とする請求項1または2に記載の制御装置。
  4. 分散型電源装置が電力系統から切り離されて単独運転しているか否かを検出する単独運転検出装置であって、請求項1から3の何れか1項に記載の制御装置を備えたことを特徴とする単独運転検出装置。
  5. 請求項4に記載の単独運転検出装置を備えたことを特徴とする分散型電源装置。
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