JP6366164B2 - 作業台 - Google Patents
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Description
さらに、例えば、天板上で利用するパーソナルコンピュータ等の機器の配線も配線スペースに通そうとしようとすると、上方の棚板から垂れ下がった複数の配線が邪魔になり、作業性が損なわれるという問題もある。
そこでなされた本発明の目的は、棚板上に機器類を設置した場合にも、美観や作業性を損なうのを防ぐことのできる作業台を提供することである。
すなわち、本発明は、作業平面を形成する天板部及び前記天板部を支持する支持脚を有する下部構造体と、前記天板部の上方に配置された棚板及び前記下部構造体から上方に延び、前記棚板を支持する棚板支持部材を有する上部構造体と、を備えた作業台であって、前記天板部は、板状の天板本体と、前記天板本体の後方に開口部を有し、該開口部の下方に配線を収容可能な配線収容部と、前記天板本体の後方であって、前記開口部の前方または後方に設けられた電源コンセント接続部と、を備え、前記棚板の後端部が、前記天板部の後端部よりも前方に位置し、前記棚板の後方に、該棚板上に載置した機器の配線を前記開口部に向けて垂下させる配線挿通空間が形成され、前記開口部は、前記機器の前記配線を前記配線収容部に導入可能であることを特徴とする。
また、このような構成により、棚板上に載置した機器の配線を、配線挿通空間を通して垂下させ、開口部から配線収容部内に収容できる。
図1は、第1の実施形態に係る作業台の斜視図である。図2は、作業台の上部を背面側から見た斜視図である。図3は、作業台の天板部の側断面図である。図4は、配線収容部の、天板部の幅方向における断面図である。図5は、(a)は配線収容部および電源コンセント接続部の側断面図、(b)は電源コンセント接続部の固定部材に設けられたロック部の係合の様子を示す平面図である。図6は、蓋体の下面図である。図7は、電源コンセント接続部の構成を示す図であって、(a)は縦断面図、(b)は平面図、(c)は(b)のX−X矢視断面図である。
なお、以下の説明において、上方、下方、前方、後方といった方向は、作業台10Aを床面上に設置して使用するときの状態に対応した方向としている。すなわち、作業台10Aが設置される床面側を「下方」、その反対方向を「上方」、この作業台10Aを使用するユーザが作業台10Aに対向する側を「前方」、その反対側を「後方」または「背面側」と称する。さらに、作業台10Aにおいて、床面に平行で、前後方向に直交する方向を「幅方向」と称することがある。
ここで、支持脚11としては、様々な形状の支持脚や、引き出しを備えた袖箱等を採用できる。また、補助支持脚11hを備えず、支持脚11を二つのみ設けてもよいし、支持脚11を三つ以上備えていても良い。
各棚板保持板14において、前方を向く前面14fと幅方向を向く側面14sには、それぞれ、上下方向に間隔を隔てて複数の棚板係止孔15、16が形成されている。
本実施形態では、上下2枚の棚板17が設置されているが、その設置枚数は限定するものではなく、1枚のみでもよいし、3枚以上でもよい。
棚板17は、板状の棚板本体17pと、棚板本体17pの幅方向両側の下面に設けられた補強ブラケット17rと、を備えている。
棚板本体17pの幅方向両側には、棚板保持板14の側面14sに形成された棚板係止孔15に係止可能な係止フック(不図示)が設けられている。また、補強ブラケット17rは、棚板本体17pの下面において、前方から後方に向かうにしたがいその高さが漸次大きくなるように形成されている。そして、補強ブラケット17rにおいて、後方を向き、棚板17に直交する支持面17sには、棚板保持板14の前面14fに形成された棚板係止孔15に係止可能な係止フック(不図示)が設けられている。
このような棚板17は、その幅方向両端部において、棚板保持板14の前面14fの棚板係止孔15と、側面14sの棚板係止孔16に、棚板本体17pと補強ブラケット17rのそれぞれの係止フックを係止させることで、両側の棚板保持板14、14間に保持されている。
ブラケット18と同様の取付構造により、パネル状あるいはバー状の物品を適宜取り付けることもできる。
ここで、後に詳述する電源コンセント接続部30は、配線収容部20の前側の一部の上方に配置されており、天板本体19の後端部19bの後方に隣接して配置されている。これにより、電源コンセント接続部30は、開口部23よりも前方側に配置されている。
この蓋体25は、蓋体本体26と、リップ部材27と、を備えている。
図6に示すように、蓋体本体26は、一方向に長い帯板状で、一方の長辺26nの長さ方向両端部に、それぞれ、後述する支持軸29cが回転自在に係合する軸係合部26aが形成されている。
リップ部材27は、蓋体本体26において軸係合部26aとは反対側の長辺26mに嵌め込まれている。このリップ部材27は、ゴム系材料、シリコン系材料、あるいは樹脂材料等からなるブラシ状の、弾性変形可能な材料で形成されている。
図5に示すように、各支持ブラケット29は、支持部材28上に固定されるベース部29aと、ベース部29aから上方に立ち上がる支柱29bと、支柱29bの上端部に設けられ、天板部12の幅方向に沿って延在するよう形成された支持軸29cと、支柱29bの上端部において支持軸29cに隣接して設けられたストッパ部材29d、とを備えている。
支持軸29cは、蓋体本体26の軸係合部26aに回転自在に係合される。これによって、蓋体本体26は、天板部12の幅方向に延びる支持軸29c周りに回動可能に設けられている。そして、蓋体本体26を閉じる方向に回転させたときには、蓋体本体26の下面がストッパ部材29dに突き当たるようになっている。ストッパ部材29dに蓋体本体26が突き当たった状態、つまり、蓋体25が閉じた状態では、蓋体25の上面25aは、天板本体19の上面19fと略面一となる。
これにより、前方に位置する蓋体25Fは、蓋体25Fの後端側に位置する支持軸29cを中心として、前端側が回動して開閉する。後方に位置する蓋体25Rは、蓋体25Rの前端側に位置する支持軸29cを中心として後端側が回動して開閉する。
さらに、本実施形態において、互いに隣接する支持脚11と補助支持脚11hとの間には、天板部12の幅方向にも二組の蓋体25が配置されている。したがって、支持ブラケット29は、互いに隣接する支持脚11と補助支持脚11hとの間に、計4つ設けられている。ここで、支持脚11と補助支持脚11hの中間部において、互いに隣接する二つの支持ブラケット29は、一本の支持部材28上に設けられている。
ボックス部材31の表面には、このボックス部材31を開口部23に装着したときに、上方を向くフェイスプレート37が形成されている。このフェイスプレート37に、コンセント接続口32とアース端子35sとが配置されている。ブレーカボックス36のスイッチ36sは、ボックス部材31において、フェイスプレート37が形成された表面以外の他の側面に配置されている。
この固定部材33は、フェイスプレート37に形成された、頭部33bよりも小径とされ、ストッパプレート33dよりも大径とされた貫通孔37hに軸部33aが挿入され、複数の係止爪33eの先端が貫通孔37hの外周側に係合されている。これにより、貫通孔37hの外周側で、係止爪33eと頭部33bとにフェイスプレート37が挟み込まれることで、固定部材33がフェイスプレート37に保持されている。
この支持ブラケット38は、支持部材28上に固定されるベース部38aと、ベース部38aから上方に立ち上がる支柱38bと、支柱38bの上端部に設けられた保持部38c、とを備えている。保持部38cには、上方に開口した保持孔38dと、保持孔38dの底面に形成されたロック孔38eと、が一体に形成されている。保持孔38dは、固定部材33のストッパプレート33dよりも大きな内径を有している。また、ロック孔38eは、平面視すると、ロック部33cよりも外形寸法がわずかに大きな長円形をなしている。
固定部材33を保持部38cに係合させるときには、保持孔38dに対し、電源コンセント接続部30のフェイスプレート37に設けられた固定部材33の先端部を挿入する。このとき、図5(b)に示すように、断面長円形のロック部33cは、その長径方向をロック孔38eの長径方向に合わせることで、ロック部33cがロック孔38eを貫通する。そして、頭部33bをフェイスプレート37に突き当てる。この状態で、固定部材33の頭部33bを軸部33aの中心軸周りに回転させると、ロック部33cが回転してその長径方向がロック孔38eの長径方向に対して周方向に変位する。これにより、固定部材33が支持ブラケット38に係合され、電源コンセント接続部30が保持される。
また、天板部12上に載置して使用する機器等の配線101は、電源コンセント接続部30のフェイスプレート37に設けられたコンセント接続口32、アース端子35sに接続する。もちろん、例えば、天板部12上に恒久的に載置して用いる機器類であれば、棚板17上の機器類と同様に、蓋体25を開いて配線収容部20に配線101を通してもよい。
これにより、天板部12の上方の棚板17上に載置された機器類から垂れ下がる配線100を、開口部23を通して配線収容部20内に収容するとともに、天板部12の上面に載置して用いる機器類等の配線101は、電源コンセント接続部30に接続することができる。
これにより、棚板17上の機器類から垂れ下がる配線100は、乱雑に垂れ下がるのではなく、例えばスダレのようにほぼ鉛直に垂下させることで、見た目を整然とさせることができ、美観を向上できる。
棚板17上に載置する機器類の配線100と、天板部12上で用いる機器類の配線101とで接続先が異なるので、配線100、配線101の接続作業を容易かつ円滑に行うことができる。
このようにして、棚板17上に機器類を設置した場合にも、美観や作業性を損なうのを防ぐことが可能となる。
一方、作業台10の背面側で、棚板17から垂れ下がる配線100を配線収容部20に収容する場合には、背面側から蓋体25Rを容易に開閉してスムーズに配線作業を行うことができる。
次に、本発明にかかる作業台の第2の実施形態について説明する。なお、以下に説明する第2の実施形態においては、上記第1の実施形態と共通する構成については図中に同符号を付してその説明を省略する。
図8は、第2の実施形態に係る作業台の斜視図である。
図8に示すように、本実施形態における作業台10Bは、天板部12Bが、2枚の天板本体19A,19Bを、それぞれの天板本体19の後端部19bどうしを対向させている。そして、一方の天板本体19Aの後端部19bと他方の天板本体19Bの後端部19bとの間に、配線収容部20と、電源コンセント接続部30とが設けられている。
より詳しくは、一方の天板本体19Aの後端部19bと他方の天板本体19Bの後端部19bとの間に、一つの配線収容部20が設けられ、それぞれの天板本体19A,19Bの後端部19b、19bと配線収容部20との間に、それぞれ電源コンセント接続部30,30が設けられている。
そして、一方の天板本体19A側の棚板17Aの後端部17bと、他方の天板本体19B側の棚板17Bの後端部17bとは、前後方向に間隔をあけて配置され、これによって、一方の棚板17Aと他方の棚板17Bとの間に、配線挿通空間Shが形成される。
棚板17A,17B上に載置する機器類と、天板部12上で用いる機器類とで、配線100,101の接続先が異なるので、配線100,101の接続作業を容易かつ円滑に行うことができる。
このようにして、棚板17上に機器類を設置した場合にも、美観や作業性を損なうのを防ぐことが可能となる。
なお、本発明は、図面を参照して説明した上述の各実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、電源コンセント接続部30については、アース部材35やブレーカボックス36を備えるようにしたが、少なくともコンセント接続口32が備わっていれば良く、コンセント接続口32以外に備える構成については、例えばネットワーク接続用の信号ケーブル等、上記した以外のものであってもよい。
さらに、蓋体25は、開口部23を開閉可能に塞ぐことができるのであれば、開閉式ではなく例えば着脱式とする等、いかなる構成のものであってもよい。
さらに、配線収容部20や電源コンセント接続部30、蓋体25の具体的な構成については何ら限るものではなく、上記に例示した以外の適宜構成に変更しても何らの支障は生じない。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。
11 支持脚
11h 補助支持脚(支持脚)
12,12A,12B 天板部
12b 後端部
14 棚板保持板(棚板支持部材)
17,17A,17B 棚板
17b 後端部
19,19A,19B 天板本体
19b 後端部
20 配線収容部
23 開口部
25 蓋体
25a 上面
26 蓋体本体
27 リップ部材
28 支持部材
29 支持ブラケット
29c 支持軸
29d ストッパ部材
30 電源コンセント接続部
31 ボックス部材
32 コンセント接続口
33 固定部材
34 コンセント接続部材
35 アース部材
35s アース端子
36 ブレーカボックス
36s スイッチ
37 フェイスプレート
37f 上面
38 支持ブラケット
100,101 配線
Sh 配線挿通空間
X 下部構造体
Y 上部構造体
Claims (10)
- 作業平面を形成する天板部及び前記天板部を支持する支持脚を有する下部構造体と、
前記天板部の上方に配置された棚板及び前記下部構造体から上方に延び、前記棚板を支持する棚板支持部材を有する上部構造体と、を備えた作業台であって、
前記天板部は、
板状の天板本体と、
前記天板本体の後方に開口部を有し、該開口部の下方に配線を収容可能な配線収容部と、
前記天板本体の後方であって、前記開口部の前方または後方に設けられた電源コンセント接続部と、
を備え、
前記棚板の後端部が、前記天板部の後端部よりも前方に位置し、前記棚板の後方に、該棚板上に載置した機器の配線を前記開口部に向けて垂下させる配線挿通空間が形成され、
前記開口部は、前記機器の前記配線を前記配線収容部に導入可能であることを特徴とする作業台。 - 前記開口部は、前記天板部の前後方向に直交する幅方向に連続して形成されていることを特徴とする請求項1に記載の作業台。
- 前記電源コンセント接続部は、前記開口部よりも前方に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の作業台。
- 前記配線収容部は、前記開口部を開閉可能な蓋体を備えていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の作業台。
- 前記蓋体は、前記幅方向に延びる回転軸周りに回動可能に設けられた蓋体本体と、前記蓋体本体において前記回転軸とは反対側の先端部に沿って設けられた弾性変形可能なリップ部材と、を備えていることを特徴とする請求項4に記載の作業台。
- 前記蓋体の上面は、前記天板本体の上面と面一に設けられていることを特徴とする請求項4または5に記載の作業台。
- 前記電源コンセント接続部は、箱状をなしたボックス部材と、前記ボックス部材の表面に設けられたコンセント接続口と、前記ボックス部材を前記配線収容部に対して着脱自在に固定する固定部材と、を備えていることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の作業台。
- 前記電源コンセント接続部の上面は、前記天板本体の上面と面一に設けられていることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の作業台。
- 前記天板部が、2枚の前記天板本体を、それぞれの前記天板本体の前記後端部どうしを対向させ、
一方の前記天板本体の前記後端部と他方の前記天板本体の前記後端部との間に、前記配線収容部と、前記電源コンセント接続部とが設けられていることを特徴とする請求項1から8のいずか一項に記載の作業台。 - 一方の前記天板本体の前記後端部と他方の前記天板本体の前記後端部との間に、一つの前記配線収容部が設けられ、
それぞれの前記天板本体の前記後端部と前記配線収容部との間に、それぞれ前記電源コンセント接続部が設けられていることを特徴とする請求項9に記載の作業台。
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