JP6365534B2 - 細胞採取装置 - Google Patents

細胞採取装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6365534B2
JP6365534B2 JP2015518301A JP2015518301A JP6365534B2 JP 6365534 B2 JP6365534 B2 JP 6365534B2 JP 2015518301 A JP2015518301 A JP 2015518301A JP 2015518301 A JP2015518301 A JP 2015518301A JP 6365534 B2 JP6365534 B2 JP 6365534B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cell collection
collection member
tube body
end side
collection device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015518301A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2014189130A1 (ja
Inventor
典久 笹山
典久 笹山
由以 萩原
由以 萩原
友恵 森田
友恵 森田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nipro Corp
Original Assignee
Nipro Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nipro Corp filed Critical Nipro Corp
Publication of JPWO2014189130A1 publication Critical patent/JPWO2014189130A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6365534B2 publication Critical patent/JP6365534B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B10/00Other methods or instruments for diagnosis, e.g. instruments for taking a cell sample, for biopsy, for vaccination diagnosis; Sex determination; Ovulation-period determination; Throat striking implements
    • A61B10/02Instruments for taking cell samples or for biopsy
    • A61B10/0291Instruments for taking cell samples or for biopsy for uterus
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B10/00Other methods or instruments for diagnosis, e.g. instruments for taking a cell sample, for biopsy, for vaccination diagnosis; Sex determination; Ovulation-period determination; Throat striking implements
    • A61B10/02Instruments for taking cell samples or for biopsy
    • A61B2010/0216Sampling brushes

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Gynecology & Obstetrics (AREA)
  • Reproductive Health (AREA)
  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)

Description

本発明は、管体又は棒材の先端に細胞採取部材が着脱可能な細胞採取装置に関する。
子宮頸癌の診断において、子宮頸部から細胞を採取して、採取した細胞をスライドガラスに塗抹して顕微鏡で観察する手法が行われている。このような診断は、子宮頸部細胞診と称されている。また、採取した細胞を検査センターなどに搬送して、検査センターにて観察することも行われている。
子宮頸部からの細胞の採取には、棒状の部材の先端にブラシ等が設けられたデバイスが用いられる(特許文献1参照)。デバイスのブラシ等が子宮頸部と接触している状態で、棒状の部材を回転させることにより、ブラシ等に子宮頸部の細胞が採取される。そして、細胞が付着しているブラシ等をスライドガラスに擦りつけて細胞が塗抹される。また、検査センターにて検査が行われる場合には、棒状の部材を破断することなどによって、デバイスのブラシ等の部分のみが容器に入れられて検査センターへ搬送される。
特開平4−500320号公報
デバイスのブラシ等の部分のみを容器に入れるために、例えば特許文献1では、軸部分15において薄肉な破断点16が設けられている。したがって、軸部分15を破断点16において破断して、ブラシ端部分のみを容器に入れることができる。また、管体からブラシ等を引き抜き可能な構造が採用されることも考えられる。
しかしながら、子宮頸部の細胞を採取するときに、デバイスは挿抜方向に繰り返し移動されたり、回転されたりする。このような操作によって、膣内において破断点16が破断したり、ブラシ等が管体から抜けたりする恐れがある。
本発明は、前述された問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、細胞採取部材が、子宮頸部の細胞を採取するときには管体から外れることがなく、採取後に容易に管体又は棒材から取り外すことができる手段を提供することにある。
(1) 本発明に係る細胞採取装置は、第1端及び第2端を有する管体と、上記管体の第1端に装着可能な細胞採取部材と、上記細胞採取部材を上記管体の第1端に装着された状態に保持するロック部と、上記細胞採取部材を上記管体の第1端に装着された状態に保持するロック姿勢、又は上記細胞採取部材を上記管体の第1端に装着された状態に保持しない解除姿勢に、上記ロック部を姿勢変化させる操作部材と、を具備する。上記操作部材は、上記管体に挿入された状態において第2端側が操作されることにより、上記ロック部を姿勢変化させるものである。
細胞採取装置は、子宮頸部細胞の採取において、細胞採取部材が管体に装着されて、操作部材がロック部をロック姿勢にした状態で使用される。この状態において、細胞採取部材が管体に対して固定され、管体を長手方向に移動させたり、長手方向を中心として回転させたりしても、細胞採取部材が管体から外れることがない。また、操作部材の操作は管体の第2端側で行われるので、管体の第1端側に外力が加わっても、不意にロック部が解除姿勢になることがない。
子宮頸部細胞が採取された後は、管体の第2端側において操作部材が操作されることによって、ロック部がロック姿勢から解除姿勢に姿勢変化される。これにより、細胞採取部材が管体から取り外し可能となる。
(2) 上記ロック部は、上記操作部材に設けられたものであってもよい。
これにより、部品点数が少なくなって装置構造が簡易となる。
(3) 上記細胞採取部材は、弾性的に変形可能な変形部を有しており、上記ロック部は、ロック姿勢において上記変形部を管体へ押圧するものであってもよい。
ロック部に押圧された変形部と管体との間に生じる摩擦によって、細胞採取部材が管体に固定される。細胞採取部材及び管体に爪や孔などの係合のための構造を設ける必要がないので、構造が簡易となる。
(4) 上記変形部は、上記ロック部に押圧されることにより上記管体と係合するものであってもよい。
変形部と管体との係合により、細胞採取部材が管体に確実に固定される。
(5) 上記操作部材は、上記管体の第2端側において、上記管体と螺合されることにより上記ロック部をロック姿勢とする状態に保持されるものであってもよい。
これにより、不意にロック部がロック姿勢から解除姿勢に姿勢変化することが抑制される。
(6) 上記操作部材は、上記管体の第2端側において、上記管体と係合されることにより上記ロック部をロック姿勢とする状態に保持されるものであってもよい。
これにより、不意に操作部材がロック部がロック姿勢から解除姿勢に姿勢変化することが抑制される。
(7) 上記ロック部は、上記細胞採取部材と上記管体とが第1端と第2端とを通る仮想線周りに相互回転不能に嵌合する嵌合部と、上記操作部材と上記細胞採取部材とが螺合する螺合部と、を有するものであってもよい。
嵌合部によって管体の回転が細胞採取部材に伝達され、螺合部によって細胞採取部材が管体から離れる向きへの力が伝達される。このように嵌合部と螺合部とに分けて管体から細胞採取部材へ力が伝達されるので、ロック部への負荷が軽減される。
(8) 上記ロック部は、上記細胞採取部材と上記管体とが第1端と第2端とを通る仮想線周りに相互回転不能に嵌合する嵌合部と、上記操作部材と上記細胞採取部材とが係合する係合部と、を有するものであってもよい。
嵌合部によって管体の回転が細胞採取部材に伝達され、係合部によって細胞採取部材が管体から離れる向きへの力が伝達される。このように嵌合部と係合部とに分けて管体から細胞採取部材へ力が伝達されるので、ロック部への負荷が軽減される。
(9) 上記係合部は、第1端と第2端とを通る仮想線周りの上記操作部材の第1回転位置においてロック姿勢となって上記細胞採取部材と係合し、第2回転位置において解除姿勢となって上記細胞採取部材と係合しないものであってもよい。
これにより、簡易な操作で係合部が姿勢変化する。
(10) 本発明は、棒材又は細胞採取部材の一方に係合部が設けられて、当該棒材の先端に当該細胞採取部材が着脱可能である細胞採取装置に関する。上記係合部は、上記棒材又は上記細胞採取部材の長手方向に沿って延びる凸部又は凹部と、上記棒材又は上記細胞採取部材の外側へ向かって突出しており、係合姿勢から解除姿勢に弾性的に姿勢変化する爪と、上記棒材又は上記細胞採取部材の外面に露出されており、上記爪を係合姿勢から解除姿勢に姿勢変化させるために押圧される押圧部と、を有する。上記棒材又は上記細胞採取部材の他方に、上記凸部又は凹部及び上記爪が内部空間へ挿入可能な円筒部と、上記凸部又は凹部が挿入可能な凹部又は凸部と、上記円筒部の周壁に設けられており、係合姿勢の上記爪が挿入されて係合可能な孔と、が設けられている。
細胞採取装置は、子宮頸部細胞の採取において、細胞採取部材が棒材に装着された状態で使用される。係合部の凸部又は凹部及び爪が、円筒部の内部空間へ挿入されて、凸部が凹部に挿入され、かつ爪が周壁の孔に係合されることによって、細胞採取部材が、棒材に対して、長手方向及び長手方向を中心とした回転方向に対して固定される。
子宮頸部細胞が採取された後は、押圧部が押圧されることによって、係合姿勢の爪が解除姿勢に姿勢変化される。解除姿勢の爪は、円筒部の周壁の孔から外れる。これにより、細胞採取部材と棒材とが長手方向及び回転方向へ相対移動可能となり、細胞採取部材が棒材から外れる。
(11) 上記爪、上記押圧部、及び上記孔は、上記棒材又は上記細胞採取部材の長手方向に沿った中心線に対して対称となる位置に一対が設けられており、上記凸部及び上記凹部は、上記中心線上に配置されていてもよい。
爪、押圧部、及び孔が一対設けられているので、子宮頸部細胞の採取のときに一方の押圧部に何らかの外力が加わって、対応する爪が解除姿勢となって孔から外れたとしても、他方の爪は孔と係合した状態にあるので、細胞採取部材が棒材から外れることがない。
また、爪、押圧部、及び孔の一対が、棒材又は細胞採取部材の長手方向に沿った中心線に対して対称となる位置に設けられているので、両方の押圧部に一度に外力が加わる可能性が少ない。
(12) 上記係合部は、上記棒材に設けられていてもよい。
これにより、押圧部を押圧するときに、細胞採取部材に触れる必要がない。
(13) 上記凸部は、上記棒材に設けられていてもよい。
これにより、棒材において凸部と爪との間隔を大きくすることが容易となるので、係合姿勢から解除姿勢への爪の移動量を大きくすることができる。その結果、爪と周壁の孔との係合量を大きくすることができる。
(14) 上記凸部は、先端へ向かって先細りとなるテーパ形状であり、上記棒材の先端に上記細胞採取部材が装着された状態において、そのテーパ面が上記凹部に圧接するものであってもよい。
凸部のテーパ面と凹部との圧接によって、施術者が棒材を押す力及び回転させる力が細胞採取部材へ伝達されるので、これらの力が、爪と周壁の孔との係合箇所への負荷とならない。
本発明によれば、管体の第2端側において操作部材が操作されることによって、管体と細胞採取部材とを装着状態の保持するロック部の姿勢が変化するので、子宮頸部の細胞を採取するときには管体から細胞採取部材が外れることがなく、採取後に容易に管体から細胞採取部材が取り外される。
また、本発明によれば、凸部が凹部に挿入され、かつ係合姿勢の爪が円筒部の周壁の孔に係合することによって、子宮頸部の細胞を採取するときには細胞採取部材が棒材から外れることがなく、採取後に細胞採取部材が棒材から容易に取り外される。
図1は、第1実施形態に係る細胞採取装置10の外観構成を示す斜視図である。 図2は、管体11の外観構成を示す斜視図である。 図3は、細胞採取部材12の外観構成を示す斜視図である。 図4は、操作部材13の外観構成を示す斜視図である。 図5は、細胞採取装置10の中心線102を含む断面を示す拡大断面図である。 図6は、弾性片42,43が解除姿勢に姿勢変化した状態の細胞採取装置10の拡大断面図である。 図7は、第2実施形態に係る細胞採取装置50の外観構成を示す斜視図である。 図8は、管体51の外観構成を示す斜視図である。 図9は、細胞採取部材52の外観構成を示す斜視図である。 図10は、操作部材53の外観構成を示す斜視図である。 図11は、図7のXI−XI断面を示す断面図である。 図12は、細胞採取装置50の中心線102を含む断面を示す拡大断面図である。 図13は、雄ネジ部61が解除姿勢に姿勢変化する過程を示す細胞採取装置50の拡大断面図である。 図14は、第2実施形態の変形例に係る細胞採取装置70の係合部72付近を示す斜視図である。 図15は、細胞採取装置70の中心線102を含む断面を示す拡大断面図である。 図16は、係合部72が解除姿勢に姿勢変化した状態の細胞採取装置70の拡大断面図である。 図17は、第3実施形態に係る細胞採取装置80の外観構成を示す斜視図である。 図18は、管体81及びキャップ84の外観構成を示す斜視図である。 図19は、細胞採取部材52の外観構成を示す斜視図である。 図20は、操作部材53の外観構成を示す斜視図である。 図21は、細胞採取装置50の中心線102を含む断面を示す拡大断面図である。 図22は、ロック部96が解除姿勢に姿勢変化した状態の細胞採取装置80の拡大断面図である。 図23は、第4実施形態の変形例を示す断面図である。 図24は、第4実施形態の変形例における解除姿勢を示す断面図である。 図25は、第5実施形態に係る細胞採取装置110の外観構成を示す斜視図である。 図26は、管体111、操作部材113及びコイルバネ131の外観構成を示す斜視図である。 図27は、細胞採取部材112の外観構成を示す斜視図である。 図28は、ロック部材114の外観構成を示す斜視図である。 図29は、細胞採取装置110の中心線102を含む断面を示す拡大断面図である。 図30は、ロック部材114が解除姿勢に姿勢変化した状態の細胞採取装置110の拡大断面図である。 図31は、第6実施形態に係る細胞採取装置150の外観構成を示す斜視図である。 図32は、管体151の外観構成を示す斜視図である。 図33は、細胞採取部材152の外観構成を示す斜視図である。 図34は、操作部材153の外観構成を示す斜視図である。 図35は、図31のV−V断面を示す断面図である。 図36は、細胞採取装置150の中心線102を含む断面を示す細胞採取装置150の拡大断面図である。 図37は、雄ネジ部161が解除姿勢に姿勢変化する過程を示す細胞採取装置150の拡大断面図である。 図38は、第7実施形態に係る細胞採取装置210の外観構成を示す斜視図である。 図39は、棒材211の外観構成を示す斜視図である。 図40は、細胞採取部材212の外観構成を示す斜視図である。 図41は、細胞採取装置210の中心線102を含む断面を示す拡大断面図である。 図42は、爪222,223が解除姿勢に姿勢変化した状態の細胞採取装置210の拡大断面図である。 図43は、棒材211に凹部246が設けられ、細胞採取部材212に凸部221が設けられた変形例を示す拡大断面図である。 図44は、一対の爪222,223、押圧部224,225、及び孔249,250の一方のみが設けられた変形例を示す拡大断面図である。 図45は、細胞採取部材212の凹部246にコイルバネ235が設けられた変形例の拡大断面図である。 図46は、細胞採取部材212の凹部246にコイルバネ235が設けられた変形例の解除状態を示す拡大断面図である。 図47は、細胞採取装置210の変形例を示す分解斜視図である。 図48は、細胞採取装置210の変形例を示す分解斜視図である。 図49(A)は、細胞採取装置210の変形例における棒材211のを凸部221を中心線102に沿って視た図であり、図49(A)は、細胞採取装置210の変形例における細胞採取部材212の凹部246を中心線102に沿って視た図である。 図50(A)は、細胞採取装置210の変形例においてキャップ300が取り付けられた状態を示す上下方向(押圧部224,225が設けられた方向)に沿った拡大断面図であり、図50(B)は、細胞採取装置210の変形例においてキャップ300が取り付けられた状態を示す左右方向(押圧部224,225が設けられていない方向)に沿った拡大断面図である。 図51(A)は、細胞採取装置210の変形例においてキャップ300が取り付けられた状態を示す上下方向(押圧部224,225が設けられた方向)に沿った拡大断面図であり、図51(B)は、細胞採取装置210の変形例においてキャップ300が取り付けられた状態を示す左右方向(押圧部224,225が設けられていない方向)に沿った拡大断面図である。 図52(A)は、細胞採取装置210の変形例においてキャップ300が取り付けられた状態を示す上下方向(押圧部224,225が設けられた方向)に沿った拡大断面図であり、図52(B)は、細胞採取装置210の変形例においてキャップ300が取り付けられた状態を示す左右方向(押圧部224,225が設けられていない方向)に沿った拡大断面図である。 図53(A)は、細胞採取装置210の変形例においてキャップ300が取り付けられた状態を示す上下方向(押圧部224,225が設けられた方向)に沿った拡大断面図であり、図53(B)は、細胞採取装置210の変形例においてキャップ300が取り付けられた状態を示す左右方向(押圧部224,225が設けられていない方向)に沿った拡大断面図である。 図54(A)は、細胞採取装置210の変形例においてキャップ300が取り付けられた状態を示す上下方向(押圧部224,225が設けられた方向)に沿った拡大断面図であり、図54(B)は、細胞採取装置210の変形例においてキャップ300が取り付けられた状態を示す左右方向(押圧部224,225が設けられていない方向)に沿った拡大断面図である。
以下、図面が参照されつつ本発明の実施形態が説明される。なお、本実施形態は、本発明の一例にすぎず、本発明の要旨が変更されない範囲において、本実施形態が適宜変更されてもよいことは言うまでもない。
[第1実施形態]
図1に示されるように、細胞採取装置10は、管体11、細胞採取部材12、及び操作部材13を有する。細胞採取部材12は、管体11の先端側に着脱可能に取り付けられている。操作部材12は、管体11に挿入されている。本実施形態において、細長な管体11が延びる方向が長手方向101と称される。長手方向101に沿って管体11の中心を通る仮想線が中心線102と称される。中心線102を中心として回転する方向が回転方向103と称される。また、管体11において、施術者が持つ側が基端側(図1における右側)と称され、細胞採取部材12が取り付けられる側が先端側(図1における左側)と称される。管体11の先端が第1端に相当し、管体11の基端が第2端に相当する。
[管体11]
図1及び図2に示されるように、管体11は、長手方向101に細長な円管形状の部材である。管体11は、先端及び後端がそれぞれ開口しており、先端と後端との間に内部空間が連続している。管体11は、例えば合成樹脂の成型品として形成される。管体11の素材や形状は特に限定されるものではなく、例えば、外形が多角形状であってもよい。管体11の外形寸法や長手方向101の長さは、基端側を施術者が持って、細胞採取部材12を子宮頸部へ到達させるに最適に設定される。
図2及び図5に示されるように、管体11の先端側には孔20,21が設けられている。孔20,21は、管体11の先端側において管体11の壁を径方向へそれぞれ貫通している。孔20,21は、その周縁により形成される形状が四角形である。孔20,21は、中心線102に対して対称となる位置に一対としてそれぞれ配置されている。管体11の基端側の内壁には雌ネジ22が形成されている。雌ネジ22は、操作部材13の雄ネジ33と螺合するものである。
[細胞採取部材12]
図3及び図4に示されるように、細胞採取部材12は、本体40、ブラシ41、及び弾性片42,43を有する。本体40は、例えば合成樹脂の成型品である。ブラシ41は、本体40の先端側に形成された孔44に挿入されて接着剤などにより固定されている。ブラシ41は、ステンレス製の軸に合成樹脂製の繊維が複数本固定されたものである。ブラシ41の構造や形状は、エラストマーの成型品などの公知のものが採用され得る。したがって、本実施形態のように、管体11の中心線102に沿って軸が延びており、その軸から放射状に繊維が拡がるようなものであってもよいし、他の形状が採用されてもよい。
本体40は概ね円柱形状の外形を呈している。本体40の基端側の面には、その面から突出する凸部48,49が設けられている。凸部48,49は、それぞれが半円柱形状をなしている。凸部48,49の外周面に沿った円の直径は、管体11の内径より若干小さい。凸部48,49が管体11の先端の開口に挿入されて係合することにより、本体40が管体11の先端に、それぞれの軸線が合致する位置に位置決めされて装着される。
本体40の基端側の面から、弾性片42,43が突出している。弾性片42,43は、それぞれが弾性変形可能な薄板形状であり、各表裏面が平行に対向して、中心線102に対して対称となる位置に配置されている。弾性片42,43は、それぞれの突出端に爪45,46を有している。爪45,46は、弾性片42,43からそれぞれ中心線102から遠ざかる外側へ突出している。爪45,46は、管体11の孔20,21に進入可能な大きさ及び形状である。
爪45,46の各先端の間の距離は、管体11の内径より短い。したがって、弾性片42,43が弾性変形していない状態において、弾性片42,43は、管体11の先端の開口に対して、その開口周縁や管体11の内壁に圧接することなく、進入及び退出が可能である。つまり、弾性片42,43が弾性変形していない状態において、管体11の先端に装着された細胞採取部材12は、細胞採取部材12を下側として管体11の長手方向101が重力方向に沿った状態にされると、重力によって容易に管体11から抜け落ちる。弾性片42,43が変形部に相当する。
本体40の基端側に面における弾性片42,43の間には、中心線102に沿って先端側へ延びる孔47が形成されている、孔47は円筒形状であり、後述される操作部材13のロック部31の先端部が進入可能である。
[操作部材13]
図4及び図5に示されるように、操作部材13は、ロッド部30、ロック部31、及び摘み部32を有する。ロッド部30は、長手方向101に細長な概ね円柱形状の部材である。ロッド部30は、管体11の内部空間に挿入可能な外径であり、長手方向101の長さは、管体11の長手方向101の長さと同程度ないし若干短い。なお、ロッド部30は、図4に示されるように、樹脂量を減らすために長手方向101に細長な溝が複数形成されていてもよい。
操作部材13の先端側には、ロック部31が設けられている。ロック部31は、ロッド部30と一体に形成されており、ロッド部30の先端側においてテーパ形状に先細りとなっている部分である。ロック部31の先端は、細胞採取部材12の弾性片42,43の間から孔47へ進入可能な外径である。ロック部31の基端側はロッド部30の外周面と連続しており、その外径は、弾性片42,43が相互に対向する面の間隔より大きい。
ロッド部30の基端には、摘み部32が設けられている。摘み部32は、ロッド部30の外径及び管体11の内径より外径が大きな円筒形状である。ロッド部30の外径は、管体11の内径より若干小さい。摘み部32に外周面には、滑り止めのために長手方向に沿った凹溝が周方向に間隔を空けて複数形成されている。
ロッド部30基端部分の外周面には、雄ネジ33が形成されている。雄ネジ33は、ロッド部30が管体11の内部空間に挿入されて、管体11の雌ネジ22と螺合するものである。
[細胞採取装置10の使用]
細胞採取装置10は、例えば子宮頸部細胞の採取において、細胞採取部材12が管体11に装着され、操作部材13がロック部31をロック姿勢とした状態で使用される。ロック部31がロック姿勢であるとき、細胞採取部材12は、管体11に対して長手方向101及び回転方向103に対して固定される。したがって、施術者が管体11の基端部側を持って押し引きや回転などの操作を行うと、その力が細胞採取部材12に伝達されて、細胞採取部材12は、管体11と一体に移動或いは回転する。
図5に示されるように、管体11の先端に細胞採取部材12が装着された状態において、操作部材13が基端から挿入されて、操作部材13の雄ネジ33と管体11の雌ネジ22とが螺合されると、操作部材13のロック部31は、管体11の先端側に最も進入した状態となる。このとき、ロック部31の先端は、細胞採取部材12の孔47に進入している。また、ロック部31の周面は、細胞採取部材12の弾性片42,43の間に進入して、弾性片42,43の爪45,46側を中心線102から遠ざかる外向きへ弾性変形させる。操作部材13は、雄ネジ33と雌ネジ22との螺合が外されない限り、管体11に対して長手方向101へ移動しない。
弾性片42,43は、ロック部31により外向きへ押圧されて弾性変形して、爪45,46が管体11の孔20,21にそれぞれ進入する。また、弾性片42,43における爪45,46より本体40側の薄板部分は、ロック部31と管体11の孔20,21の周縁との間に挟み込まれて、ロック部31により管体11へ押圧された状態になる。弾性片42,43がロック部31と管体11の孔20,21との間に挟み込まれることによって、弾性片42,43が管体11に対して長手方向101に沿って移動したり、回転方向103に沿って回転したりすることがない。また、仮に、大きな力が細胞採取部材12に加わったとしても、爪45,46と孔20,21との係合により、弾性片42,43が管体11に対して長手方向101に沿って移動したり、回転方向103に沿って回転したりすることが防止される。このように弾性片42,43を弾性変形させるロック部31の姿勢(本実施形態では長手方向101の位置)がロック姿勢に相当する。
子宮頸部細胞が採取された後は、図6に示されるように、施術者によって操作部材13の摘み部32と管体11の基端側が持たれて、摘み部32が管体11に対して回転される。これにより、管体11の雌ネジ22と操作部材13の雄ネジ33との螺合が外れる。そして、操作部材13が管体11の基端から引き抜く向きへ移動されるに伴って、ロック部31が細胞採取部材12の弾性片42,43から離れる。ロック部31の押圧がなくなると弾性片42,43が弾性的に元の状態に復帰する。すなわち、爪45,46の各先端の間の距離は、管体11の内径より短い姿勢となる。このように弾性片42,43が弾性変形しないロック部31の姿勢(本実施形態では長手方向101の位置)が解除姿勢に相当する。
元の状態に復帰した弾性片42,43は、管体11の先端の開口に対して、その開口周縁や管体11の内壁に圧接することなく、進入及び退出が可能である。したがって、管体11の先端に装着された細胞採取部材12は、細胞採取部材12を下側として管体11の長手方向101が重力方向に沿った状態にされると、重力によって容易に管体11から抜け落ちる。抜け落ちた細胞採取部材12は、不図示の保管容器に収容される。
[第1実施形態の作用効果]
第1実施形態によれば、子宮頸部細胞の採取において、細胞採取部材12が管体11に装着されて、操作部材13のロック部31により細胞採取部材12が管体11に対して固定され、管体11を長手方向101に移動させたり、回転方向103に回転させたりしても、細胞採取部材12が管体11から外れることがない。また、操作部材13の操作は管体11の基端側で行われるので、管体11の先端側に外力が加わっても、不意にロック部31が移動(姿勢変化)することがない。また、子宮頸部細胞が採取された後は、管体11の基端側において操作部材13が操作されることによって、ロック部31が移動(姿勢変化)して、細胞採取部材12が管体11から取り外し可能となる。
また、ロック部31が、操作部材13に設けられているので、細胞採取装置10の部品点数が少なくなって装置構造が簡易となる。
また、細胞採取部材12は、弾性的に変形可能な弾性片42,43を有しており、ロック部31が、弾性片42,43を管体11へ押圧するので、ロック部31に押圧された弾性片42,43と管体11との間に生じる摩擦によって、細胞採取部材12が管体11に固定される。なお、本実施形態においては、弾性片42,43に爪45,46が設けられているが、仮に爪45,46が設けられていなくとも、細胞採取部材12が管体11に固定されるので、爪45,46を設けないことにより、細胞採取装置10の構造が簡易となる。
また、弾性片42,43の爪45,46は、ロック部31に押圧されることにより管体11の孔20,21と係合するので、細胞採取部材12が管体11に確実に固定される。
また、操作部材13は、管体11の基端側において、雌ネジ22と雄ネジ33との螺合によって管体11に対して長手方向101に移動しないように保持されるので、不意に操作部材13が長手方向101へ移動して、細胞採取部材12が管体11から外れることが防止される。
[第2実施形態]
図7に示されるように、細胞採取装置50は、管体51、細胞採取部材52、及び操作部材53を有する。細胞採取部材52は、管体51の先端側に着脱可能に取り付けられている。操作部材53は、管体51に挿入されている。本実施形態において、細長な管体51が延びる方向が長手方向101と称される。長手方向101に沿って管体51の中心を通る仮想線が中心線102と称される。中心線102を中心として回転する方向が回転方向103と称される。また、管体51において、施術者が持つ側が基端側(図7における右側)と称され、細胞採取部材52が取り付けられる側が先端側(図7における左側)と称される。管体51の先端が第1端に相当し、管体51の基端が第2端に相当する。
[管体51]
図7及び図8に示されるように、管体51は、長手方向101に細長な外形が六角形の管状の部材である。管体51は、先端及び後端がそれぞれ開口しており、先端と後端との間には円形の内部空間が連続している。管体51は、例えば合成樹脂の成型品として形成される。管体51の素材や形状は特に限定されるものではなく、例えば、外形が円柱形状であってもよい。管体51の外形寸法や長手方向101の長さは、基端側を施術者が持って、細胞採取部材52を子宮頸部へ到達させるに最適に設定される。
図11及び図12に示されるように、管体51の先端側の面には溝54が設けられている。溝54は、管体51の先端側の面から長手方向へ凹んでおり、中心線102に沿った視点から視て管体51の外形に沿った六角形を呈している。溝54は、細胞採取部材52の凸片58が挿入される。従って、溝54の中心線102に沿った深さは、細胞採取部材52において凸片58が本体55から中心線102に沿って突出する寸法と同程度である。
[細胞採取部材52]
図9及び図12に示されるように、細胞採取部材52は、本体55及びブラシ56を有する。本体55は、例えば合成樹脂の成型品である。ブラシ56は、本体55の先端側に形成された孔57に挿入されて接着剤などにより固定されている。ブラシ56は、ステンレス製の軸に合成樹脂製の繊維が複数本固定されたものである。ブラシ56の構造や形状は、エラストマーの成型品などの公知のものが採用され得る。したがって、本実施形態のように、管体51の中心線102に沿って軸が延びており、その軸から放射状に繊維が拡がるようなものであってもよいし、他の形状が採用されてもよい。
本体55は概ね六角柱形状の外形を呈している。本体55の基端側の面には、その面から突出する凸片58が設けられている。凸片58は、本体55の基端側の面から中心線102に沿って突出しており、中心線102に沿った視点から視て六角形を呈している。凸片58が本体55から中心線102に沿って突出する寸法は、後述される操作部材53の雄ネジ部61の中心線102に沿った寸法と同程度である。凸片58の厚みは、管体51の溝54に挿入可能に設定されている。凸片58が管体51の溝54に挿入され、本体55の基端側の面と管体51の先端側の面とが当接することにより、本体55が管体51の先端に、それぞれの軸線が合致する位置に位置決めされて装着される。凸片58と溝54との嵌合により、本体55は管体51に対して回転方向103に回転することがない。溝54及び凸片58が嵌合部に相当する。
本体55の基端側に面における凸片58の内側には、中心線102に沿って先端側へ延びるネジ穴59が形成されている、ネジ穴59は円筒形状であり、後述される操作部材53の雄ネジ部61と螺合する。ネジ穴59の中心線102に沿った深さは、後述される操作部材53の雄ネジ部61の中心線102に沿った寸法と同程度である。
[操作部材53]
図10及び図12に示されるように、操作部材53は、ロッド部60、雄ネジ部61、及び摘み部62を有する。ロッド部60は、長手方向101に細長な概ね円柱形状の部材である。ロッド部60は、管体51の内部空間に挿入可能な外径であり、長手方向101の長さは、管体51の長手方向101の長さより若干長い。
操作部材53の先端側には、雄ネジ部61が設けられている。雄ネジ部61は、ロッド部60の先端側に一体に形成されている。雄ネジ部61は、細胞採取部材52のネジ穴59へ進入して螺合可能である。雄ネジ部61がロック部、螺合部に相当する。雄ネジ部61がネジ穴59に螺合する姿勢がロック姿勢に相当し、雄ネジ部61がネジ穴59から抜き出された姿勢が解除姿勢に相当する。
ロッド部60の基端には、摘み部62が設けられている。摘み部62は、ロッド部60の外径及び管体51の内径より外径が大きな六角柱形状である。ロッド部60の外径は、管体51の内径より若干小さい。
[細胞採取装置50の使用]
細胞採取装置50は、例えば子宮頸部細胞の採取において、細胞採取部材52が管体51に装着され、操作部材53の雄ネジ部61がネジ穴59に螺合した状態で使用される。雄ネジ部61がロック姿勢であるとき、細胞採取部材52は、管体51に対して長手方向101及び回転方向103に対して固定される。したがって、施術者が管体51の基端部側を持って押し引きや回転などの操作を行うと、その力が細胞採取部材52に伝達されて、細胞採取部材52は、管体51と一体に移動或いは回転する。
図12に示されるように、管体51の先端に細胞採取部材52が装着された状態において、細胞採取部材52の凸片58と管体51の溝54とが嵌合する。これにより、細胞採取部材52が管体51に対して回転方向103に回転することがない。また、操作部材53が基端から挿入されて、操作部材53の雄ネジ部61が細胞採取部材52のネジ穴59に螺合される。これにより、細胞採取部材52は、管体51に対して長手方向101へ移動しない。
子宮頸部細胞が採取された後は、図13に示されるように、施術者によって操作部材53の摘み部62と管体51の基端側が持たれて、摘み部62が管体51に対して回転される。これにより、細胞採取部材52のネジ穴59から操作部材53の雄ネジ部61が抜き出る。そして、管体51の先端に装着された細胞採取部材52は、細胞採取部材52を下側として管体51の長手方向101が重力方向に沿った状態にされると、重力によって容易に管体51から抜け落ちる。抜け落ちた細胞採取部材52は、不図示の保管容器に収容される。
なお、仮に、摘み部62が管体51に対して回転されるときに、管体51と操作部材53との中心線102に沿った相対位置が変化しないように操作部材53がユーザにより保持されていると、細胞採取部材52のネジ穴59から操作部材53の雄ネジ部61が抜け出るとともに、細胞採取部材52が管体51の先端にから離れて、凸片58が溝54から抜け出る。凸片58の中心線102に沿った寸法と、雄ネジ部61の中心線102に沿った寸法とが同程度なので、雄ネジ部61がネジ穴59から抜け出るまで、凸片58と溝54とが嵌合しており、雄ネジ部61がネジ穴59から抜け出ると、凸片58が溝54から抜け出て、重力によって容易に管体51から抜け落ちる。
第2実施形態によっても、第1実施形態と同様の作用効果が奏される。
また、管体51の溝54と細胞採取部材52の凸片58との嵌合によって管体51の回転が細胞採取部材52へ伝達され、細胞採取部材52のネジ穴59と操作部材53の雄ネジ部61との螺合、或いは管体51の先端と細胞採取部材52の本体55との当接によって、細胞採取部材52が管体51から離れる向きへの力が伝達される。このような嵌合と螺合とに分けて管体51から細胞採取部材52へ力が伝達されるので、細胞採取装置50を構成する各部材における負荷が軽減される。
[第3実施形態]
第3実施形態に係る細胞採取装置70は、第2実施形態に係る細胞採取装置50において、細胞採取部材52のネジ穴59に代えて係合孔71が設けられており、また、操作部材53の雄ネジ部61に代えて係合部72が設けられている点において異なり、その他の構成は同様である。以下、係合孔71及び係合部72について詳述される。なお、細胞採取装置70において、第2実施形態に係る細胞採取装置50に付された参照符号と同じ参照符号が付された部材は、細胞採取装置50と同様の部材である。
図14及び図15に示されるように、細胞採取部材52の本体55の基端側に面における凸片58の内側には、中心線102に沿って先端側へ延びる係合孔71が形成されている。係合孔71は概ね円筒形状である。係合孔71の開口周縁には、開口を狭める向き、すなわち中心線102へ近づく内向きへ突出する凸部73,74が、中心線102を中心として対称な位置に設けられている。凸部73,74は、係合孔71の内径を狭めるように突出している。また、凸部73,74の間には係合孔71の奥側(本体55の先端側)へ連続する空間が形成されている。
操作部材53の先端側には、係合部72が設けられている。係合部72は、ロッド部60の先端側に一体に形成されている。係合部72は、小径部75及び翼片76,77を有する。小径部75は、ロッド部60の外径より小さい外径であり、係合孔71の凸部73,74の間を中心線102に沿って進入可能である。小径部75の先端側には、翼片76,77が中心線102を中心として対称な位置に設けられている。翼片76,77は、中心線102から離れる外向きへそれぞれ突出している。翼片76,77は、それぞれが部分円形状であり、係合孔71の凸部73,74の間の空間へ進入可能な大きさ及び形状である。翼片76,77においてロッド部60側の面は、ロッド部60に近づく向きへ傾斜する傾斜面78,79である。翼片76,77は、係合孔71に進入して凸部73,74と係合可能である。
[細胞採取装置70の使用]
図15に示されるように、管体51の先端に細胞採取部材52が装着された状態において、細胞採取部材52の凸片58と管体51の溝54とが嵌合する。これにより、細胞採取部材52が管体51に対して回転方向103に回転することがない。また、操作部材53が基端から挿入されて、操作部材53の係合部72が細胞採取部材52の係合孔71と係合される。
詳細には、図16に示されるように、係合部72と翼片76,77が、係合孔71の凸部73,74の間に位置する第2回転位置に操作部材53が位置される。第2回転位置において、管体51の基端側から管体51へ挿入された操作部材53の係合部72は、翼片76,77が凸部73,74の間の空間を通じて、係合孔71の奥(先端側)へ進入する。そして、図15に示されるように、操作部材53が第2回転位置から第1回転位置へ回転されると、翼片76,77が凸部73,74と当接する位置へ移動する。また、翼片76,77の傾斜面78,79が凸部73,74に当接して、傾斜面78,79に案内されて係合部72が係合孔71の奥の面に当接する。これにより、操作部材53は、第1回転位置を超えて回転不能となる。このような係合部72と係合孔71との係合によって、細胞採取部材52は、管体51に対して長手方向101へ移動しない。第1回転位置の係合部72がロック姿勢であり、第2回転位置の係合部72が解除姿勢である。
子宮頸部細胞が採取された後は、図16に示されるように、施術者によって操作部材53の摘み部62と管体51の基端側が持たれて、摘み部62が管体51に対して第1回転位置から第2回転位置へ回転される。そして、摘み部62が管体51から若干引き離されることによって、細胞採取部材52の係合孔71から操作部材53の係合部72が抜き出る。そして、管体51の先端に装着された細胞採取部材52は、細胞採取部材52を下側として管体51の長手方向101が重力方向に沿った状態にされると、重力によって容易に管体51から抜け落ちる。抜け落ちた細胞採取部材52は、不図示の保管容器に収容される。
第3実施形態によっても、第2実施形態と同様の作用効果が奏される。
また、操作部材53を第1回転位置又は第2回転位置に回転させるには、操作部材53の摘み部62を約90°を回転させるのみなので、簡易な操作で係合部72が姿勢変化する。
[第4実施形態]
図17に示されるように、細胞採取装置80は、管体81、細胞採取部材82、、操作部材83、及びキャップ84を有する。細胞採取部材82は、管体81の先端側に着脱可能に取り付けられている。細胞採取部材82は、管体81に挿入されている。キャップ84は、管体81の基端側に取り付けられている。本実施形態において、細長な管体81が延びる方向が長手方向101と称される。長手方向101に沿って管体81の中心を通る仮想線が中心線102と称される。中心線102を中心として回転する方向が回転方向103と称される。また、管体81において、施術者が持つ側が基端側(図17における右側)と称され、細胞採取部材82が取り付けられる側が先端側(図17における左側)と称される。管体81の先端が第1端に相当し、管体81の基端が第2端に相当する。
[管体81及びキャップ84]
図17及び図18に示されるように、管体81は、長手方向101に細長な外形が円管状の部材である。管体81は、先端及び後端がそれぞれ開口しており、先端と後端との間には円形の内部空間が連続している。管体81は、例えば合成樹脂の成型品として形成される。管体81の素材や形状は特に限定されるものではなく、例えば、外形が多角形状であってもよい。管体81の外形寸法や長手方向101の長さは、基端側を施術者が持って、細胞採取部材82を子宮頸部へ到達させるに最適に設定される。
管体81の基端側の外周面には雄ネジ部85が設けられている。雄ネジ部85には、キャップ84が取り付けられる。キャップ84は、管体81の基端側を覆うことができる円筒形状であり、かつ管体81の基端側の開口を閉塞する。図21に示されるように、キャップ84の内周面には雌ネジ部86が形成されている。雌ネジ部86と雄ネジ部85とが螺合して、管体81の基端がキャップ84により覆われて閉塞される。
図21に示されるように、管体81の先端側の面には溝87が設けられている。溝87は、管体の先端側の面から長手方向へ凹んでおり、中心線102に沿った視点から視て管体51の外形に沿った円形を呈している。溝87は、細胞採取部材82の凸片91が挿入される。
図21に示されるように、管体81の先端側には、内部空間が拡径された大径部95が形成されている。大径部95は、管体81の先端より若干基端側に形成されている。大径部95は、長手方向101の中央部分が最も内径が大きく、先端側及び基端側へ向かってテーパ形状に内径が小さくなる形状である。
[細胞採取部材82]
図19及び図21に示されるように、細胞採取部材82は、本体88及びブラシ89を有する。本体88は、例えば合成樹脂の成型品である。ブラシ89は、本体88の先端側に形成された孔90に挿入されて接着剤などにより固定されている。ブラシ89は、ステンレス製の軸に合成樹脂製の繊維が複数本固定されたものである。ブラシ89の構造や形状は、エラストマーの成型品などの公知のものが採用され得る。したがって、本実施形態のように、管体81の中心線102に沿って軸が延びており、その軸から放射状に繊維が拡がるようなものであってもよいし、他の形状が採用されてもよい。
本体88は概ね円柱形状の外形を呈している。本体88の基端側の面には、その面から突出する凸片91が設けられている。凸片91は、本体88の基端側の面から中心線102に沿って突出しており、中心線102に沿った視点から視て円形を呈している。凸片91の厚みは、管体81の溝87に挿入可能に設定されている。凸片91が管体81の溝87に挿入され、本体88の基端側の面と管体81の先端側の面とが当接することにより、本体88が管体81の先端に、それぞれの軸線が合致する位置に位置決めされて装着される。
本体88の基端側に面における凸片91の内側において、基端側の面から弾性片92,93が突出している。弾性片92,93は、それぞれが弾性変形可能な薄板形状であり、各表裏面が平行に対向して、中心線102に対して対称となる位置に配置されている。
弾性片92,93において中心線102から最も遠い位置間の距離は、管体81の内径より短い。したがって、弾性片92,93が弾性変形していない状態において、弾性片92,93は、管体11の先端の開口に対して容易に進入及び退出が可能である。弾性片92,93が変形部に相当する。
本体88の基端側に面における弾性片92,93の間には、中心線102に沿って先端側へ延びる孔94が形成されている、孔94は円筒形状であり、後述される操作部材83のロック部96が挿入される。
[操作部材83]
図20及び図21に示されるように、操作部材83は、長手方向101に細長な概ね四角柱形状の部材である。操作部材83は、管体81の内部空間に挿入可能な外径であり、長手方向101の長さは、管体81の長手方向101の長さより若干長い。
操作部材83の先端側には、ロック部96が設けられている。ロック部96は、操作部材83の先端側において、長手方向101と直交する方向に操作部材83を貫通するスリット99を介して対向する一対の弾性変形部97,98を有している。弾性変形部97,98は、外力が付与されていない状態で外向きへ湾曲している。ロック部96へ長手方向101に沿った圧縮力が加わると、弾性変形部97,98が外向きへ大きく撓むように弾性変形する。弾性変形部97には、変形を容易にするために長手方向101に沿った長孔100が形成されている。弾性変形部98にも同様の長孔100が形成されている。
[細胞採取装置80の使用]
細胞採取装置80は、例えば子宮頸部細胞の採取において、細胞採取部材82が管体81に装着され、操作部材83が管体81に挿入され、管体81の基端側がキャップ84により閉塞された状態で使用される。この状態において、ロック部96がロック姿勢となる。ロック姿勢において、細胞採取部材82は、管体81に対して長手方向101及び回転方向103に対して固定される。したがって、施術者が管体81の基端部側を持って押し引きや回転などの操作を行うと、その力が細胞採取部材82に伝達されて、細胞採取部材82は、管体81と一体に移動或いは回転する。
図21に示されるように、管体81の先端に細胞採取部材82が装着された状態において、操作部材83が管体81の基端から挿入されると、ロック部96が管体81の大径部95へ到達する。また、ロック部96の先端は、細胞採取部材82の孔90へ進入し、弾性変形部97,98は、細胞採取部材82の弾性片92,93の内側に位置する。この状態において、操作部材83の基端側は、管体81の基端から外向きへ突出している。
管体81の雄ネジ部85にキャップ84が螺合されることにより、管体81の基端から突出している操作部材83の基端側が、管体81の内部空間へ押し込まれる。これにより、管体81の大径部95において、ロック部96の弾性変形部97,98が弾性片92,93を介して大径部95の内壁に押し付けられ、ロック部96に長手方向101の圧縮力が加わる。この圧縮力によって、弾性変形部97,98が外向きへ弾性変形して、大径部95の内壁との間に、弾性片92,93を弾性変形させながら挟み込む。つまり、弾性変形部97,98が、弾性片92,93を外向きへ弾性変形させて大径部95の内壁に押し付ける。
弾性片92,93がロック部31と管体11の大径部95の内壁との間に挟み込まれることによって、弾性片92,93が管体81に対して長手方向101に沿って移動したり、回転方向103に沿って回転したりすることがない。このように弾性片92,93を弾性変形させるロック部96の姿勢(本実施形態では長手方向101の位置)がロック姿勢に相当する。
子宮頸部細胞が採取された後は、図22に示されるように、施術者によって管体81からキャップ84が取り外される。これにより、ロック部96に加わっていた圧縮力が消失して、弾性変形部97,98が元の状態に復帰する。そして、操作部材83が管体81の基端から引き抜く向きへ移動されるに伴って、ロック部96が大径部95から引き出され、弾性変形部97,98が、細胞採取部材82の弾性片92,93から離れる。このように弾性片92,93が弾性変形しないロック部96の姿勢(本実施形態では長手方向101の位置)が解除姿勢に相当する。
元の状態に復帰した弾性片92,93は、管体81の先端の開口に対して容易に進入及び退出が可能である。したがって、管体81の先端に装着された細胞採取部材82は、例えば、細胞採取部材82を下側として管体81の長手方向101が重力方向に沿った状態にされると、重力によって容易に管体81から抜け落ちる。抜け落ちた細胞採取部材82は、不図示の保管容器に収容される。
このような第4実施形態によっても、第1実施形態と同様の作用効果が奏される。
なお、本実施形態では、管体81の雄ネジ部85にキャップ84が螺合することによって、ロック部96に圧縮力を付与した状態が保持されるが、雄ネジ部85及び雌ネジ部86を設けることなく、管体81の基端側にキャップ84を係合して長手方向101へ移動不能としてもよい。
また、本実施形態では、操作部材83の弾性変形部97,98が弾性変形した状態において、細胞採取部材82の弾性片92,93を管体81の内壁に押圧し、操作部材83が管体81から引きかれる向きへ移動されることにより、ロック部96がロック姿勢から解除姿勢へ姿勢変化するが、操作部材83の弾性変形部97,98が、拡がった状態から狭まった状態へ弾性変形するものとし、操作部材83が管体81へ押し込まれることによって、ロック部96がロック姿勢から解除姿勢へ姿勢変化するものとしてもよい。
具体的には、図23に示されるように、ロック部96が大径部95に位置する状態において、弾性変形部97,98が弾性復帰して、ロック部96の弾性変形部97,98を大径部95の内壁に押し付ける。これにより、弾性片92,93が管体81に対して長手方向101に沿って移動したり、回転方向103に沿って回転したりすることがない。また、各図には現れていないが、操作部材83は、管体81に基端側においてスペーサ104などが介在されたり、管体81と係合されたりすることによって、管体81に対して押し込まれないように保持されている。
前述されたスペーサが取り外されたり、係合が解除されることによって、操作部材83が管体81に対して押し込み可能となる。操作部材83が管体81へ押し込まれると、図24に示されるように、ロック部96の先端が細胞採取部材82の孔94の奥に進むと共に、弾性変形部97,98が間隔を狭めるように弾性変形する。これにより、弾性片92,93が弾性復帰して、管体81の大径部95から抜け出ることが可能となる。そして、ロック部96の先端が孔94の終面に当接して、細胞採取部材82が押圧されることによって、管体81の先端から細胞採取部材82が取り外される。
このような変形例によっても、第4実施形態と同様の作用効果が奏される。
[第5実施形態]
図25に示されるように、細胞採取装置110は、管体111、細胞採取部材112、操作部材113、及びロック部材114を有する。細胞採取部材112は、管体111の先端側に着脱可能に取り付けられている。操作部材113は、管体111に挿入されている。ロック部材114は、管体111に内装されて細胞採取部材112と係合する。本実施形態において、細長な管体111が延びる方向が長手方向101と称される。長手方向101に沿って管体111の中心を通る仮想線が中心線102と称される。中心線102を中心として回転する方向が回転方向103と称される。また、管体111において、施術者が持つ側が基端側(図25における右側)と称され、細胞採取部材112が取り付けられる側が先端側(図25における左側)と称される。管体111の先端が第1端に相当し、管体11の基端が第2端に相当する。
[管体111]
図26及び図29に示されるように、管体111は、長手方向101に細長な円管形状の部材である。管体111は、先端及び後端がそれぞれ開口しており、先端と後端との間に内部空間が連続している。管体111は、例えば合成樹脂の成型品として形成される。管体111の素材や形状は特に限定されるものではなく、例えば、外形が多角形状であってもよい。管体111の外形寸法や長手方向101の長さは、基端側を施術者が持って、細胞採取部材112を子宮頸部へ到達させるに最適に設定される。
図29に示されるように、管体111の内部空間の先端側には、細胞採取部材112を位置決めするための座部119が設けられている。座部119は、中心線102に沿った貫通孔120を有している。
[細胞採取部材112]
図27及び図29に示されるように、細胞採取部材112は、本体115及びブラシ116を有する。本体115は、例えば合成樹脂の成型品である。ブラシ116は、本体115の先端側に形成された孔117に挿入されて接着剤などにより固定されている。ブラシ116は、ステンレス製の軸に合成樹脂製の繊維が複数本固定されたものである。ブラシ116の構造や形状は、エラストマーの成型品などの公知のものが採用され得る。したがって、本実施形態のように、管体111の中心線102に沿って軸が延びており、その軸から放射状に繊維が拡がるようなものであってもよいし、他の形状が採用されてもよい。なお、図27においては、ブラシ116が省略されている。
本体115は概ね円錐形状の外形を呈している。本体115の基端側の外径は、管体111の内径より若干小さい。したがって、本体115は、管体111の先端から内部空間へ挿入可能である。本体115の基端側の面には、その面から中心線102に沿って突出する係合部118が設けられている。係合部118は概ね円柱形状であり、その突出端に外径が拡がるフランジ形状の係合片129が形成されている。係合部118は、管体111の座部119の貫通孔120に挿通可能な外形寸法である。
本体115が管体111の先端から内部空間へ挿入されると、係合部118が座部119の貫通孔120を通り、本体115の基端側の面が座部119と当接する。これにより、本体115が管体111の先端に位置決めされて装着される。
[操作部材13]
図26及び図29に示されるように、操作部材113は、長手方向101に細長な円管形状の部材である。操作部材113は、管体111の内部空間に挿入可能な外径であり、長手方向101の長さは、管体11の長手方向101の長さより若干短い。操作部材113の先端は開口しており、その周縁の内周面側において、内径が拡がるテーパ形状のガイド面121が設けられている。
操作部材113の基端には、中心線102から離れる外向きへ突出するフランジ部122が設けられている。フランジ部122の外径は、管体111の内径より大きい。したがって、管体111の基端側から挿入された操作部材113は、フランジ部122が管体111の基端に当接することによって、さらなる挿入が規制される。
[ロック部材114]
図28及び図29に示されるように、ロック部材114は、外筒部123及びピンチ部124を有する。外筒部123は、ピンチ部124が動作するための空間が切り欠かれた円筒形状である。空間が隔てられて配置されている外筒部123は、連結部132により接続されている。外筒部123の外径は、管体111の内径より小さい。また、外筒部123の外径は、管体111の座部119と当接可能に設定されている。したがって、管体111の基端側から内部空間に挿入されたロック部材114は、外筒部123が座部119に当接することによって、先端向きに対して位置決めされる。
ピンチ部124は、外筒部123の基端側に接続されている。ピンチ部124は、一対の平板部材125,126が、外筒部123との連結部132との接続部分の弾性変形によって回動するように姿勢変化可能である。一対の平板部材125,126は、外力が付与されていない状態において、基端側が先端側に対して相対的に拡がった姿勢となる。平板部材125,126の先端側には、対向する向きへそれぞれ突出する鈎部127,128が形成されている。鈎部127,128は、細胞採取部材112の係合部118の係合片129より本体115の基端側に嵌り込んで、係合部118と係合可能である。
[コイルバネ130,131]
図29に示されるように、ロック部材114が管体111に挿入された組み付け状態において、一対の平板部材125,126の間であって連結部132より先端側の空間にコイルバネ130が、長手方向101を圧縮方向として組み付けられている。コイルバネ130は、ピンチ部124が細胞採取部材112の本体115の係合部118と係合した状態において、係合部118の係合片129とロック部材114の連結部132との間で圧縮状態に保持される。
また、ロック部材114と操作部材113との間には、コイルバネ131が長手方向101を圧縮方向として配置されている。コイルバネ131は、ロック部材114の外筒部123と操作部材113の先端とに当接して、操作部材113を管体111の基端から抜け出る向きへ付勢している。コイルバネ131に付勢された操作部材113のガイド面121は、ロック部材114の平板部材125,126の基端に当接ないし近接した位置となる。この状態において、平板部材125,126は、操作部材113から姿勢変化するに十分な力を受けておらず、基端側が先端側に対して相対的に拡がった姿勢に保持される。このときのロック部材114の姿勢がロック姿勢に相当する。
[細胞採取装置110の使用]
細胞採取装置110は、例えば子宮頸部細胞の採取において、細胞採取部材112が管体111に装着され、操作部材113が、ロック部材114と細胞採取部材112の係合部118とが係合するロック姿勢となった状態で使用される。ロック部材114と細胞採取部材112の係合部118との係合により、本体115が座部119に押圧されて、細胞採取部材112は、管体111に対して長手方向101及び回転方向103に対して固定される。したがって、施術者が管体111の基端部側を持って押し引きや回転などの操作を行うと、その力が細胞採取部材112に伝達されて、細胞採取部材112は、管体111と一体に移動或いは回転する。
図29に示されるように、管体111の先端に細胞採取部材112が装着された状態において、管体111の基端側から、ロック部材114及びコイルバネ130、コイルバネ131、操作部材113の順序で挿入される。ロック部材114の平板部材125,126の鈎部127,128が、座部119の貫通孔120に挿通された細胞採取部材112の係合部118に当接した状態において、コイルバネ131の付勢力に抗して操作部材113が管体111に押し込まれると、操作部材113のガイド面121が平板部材125,126の基端に対して摺動して、ガイド面121に沿って平板部材125,126の基端が間隔を狭める向きへ案内される。これにより、平板部材125,126の先端側が拡がって、鈎部127,128の間隔が、係合部118の係合片129の外径よりも大きくなる。
コイルバネ130の付勢力に抗するために、管体111に対して細胞採取部材112が抜け出さないように固定された状態において、操作部材113が管体111に更に押し込まれると、コイルバネ130が圧縮変形し、ロック部材114が座部119に当接するまで移動する。その後、操作部材113の押し込みが止められると、コイルバネ130の付勢力によって操作部材113が管体111から抜け出る向きへ移動する。これに伴って、操作部材113のガイド面121も管体111の基端側へ移動する。これにより、平板部材125,126が基端側が先端側に対して相対的に拡がった姿勢に弾性的に復帰して、鈎部127,128が、細胞採取部材112の係合部118の係合片129より本体115の基端側へ入り込んで、ロック部材114と係合部118とが係合する。この係合によって、コイルバネ131の付勢力に抗して、細胞採取部材112が管体111の先端側に装着された状態に保持される。
子宮頸部細胞が採取された後は、図30に示されるように、施術者によって操作部材113のフランジ部122が、コイルバネ131の付勢力に抗して管体111の基端側へ押される。これにより、操作部材113が管体111に押し込まれ、操作部材113のガイド面121が平板部材125,126の基端に対して摺動して、ガイド面121に沿って平板部材125,126の基端が間隔を狭める向きへ案内される。これにより、平板部材125,126の先端側が拡がって、鈎部127,128の間隔が、係合部118の係合片129の外径よりも大きくなる。つまり、係合部118とロック部材114との係合が解除される。このときのロック部材114の姿勢が解除姿勢に相当する。
係合部118とロック部材114との係合が解除されると、コイルバネ130の付勢力によって、細胞採取部材112が管体111の先端から抜け出す。抜け出した細胞採取部材112は、不図示の保管容器に収容される。
このような第5実施形態によっても、第1実施形態と同様の作用効果が奏される。
[第6実施形態]
図31に示されるように、細胞採取装置150は、管体151、細胞採取部材152、及び操作部材153を有する。細胞採取部材152は、管体151の先端側に着脱可能に取り付けられている。操作部材153は、管体151に挿入されている。本実施形態において、細長な管体151が延びる方向が長手方向101と称される。長手方向101に沿って管体151の中心を通る仮想線が中心線102と称される。中心線102を中心として回転する方向が回転方向103と称される。また、管体151において、施術者が持つ側が基端側(図31における右側)と称され、細胞採取部材152が取り付けられる側が先端側(図31における左側)と称される。管体151の先端が第1端に相当し、管体151の基端が第2端に相当する。
[管体151]
図31及び図32に示されるように、管体151は、長手方向101に細長な外形が円柱形状の管状の部材である。管体51は、先端及び後端がそれぞれ開口しており、先端と後端との間には円形の内部空間が連続している。管体151は、例えば合成樹脂の成型品として形成される。管体151の素材や形状は特に限定されるものではなく、例えば、外形が角柱形状であってもよい。管体151の外形寸法や長手方向101の長さは、基端側を施術者が持って、細胞採取部材152を子宮頸部へ到達させるに最適に設定される。
図35及び図36に示されるように、管体151の先端側の面には溝154が設けられている。溝154は、管体151の先端側の面から長手方向へ凹んでおり、中心線102に沿った視点から視て管体151の外形に沿った六角形を呈している。溝154は、細胞採取部材152の凸片158が挿入される。従って、溝154の中心線102に沿った深さは、細胞採取部材152において凸片158が本体155から中心線102に沿って突出する寸法と同程度である。
図32及び図36に示されるように、管体151の基端側の内面には内部空間の径が拡がった大径部166が設けられている。大径部166は、管体151の基端側の開口から長手方向へ延びている。大径部166において、管体151の基端側には膨出部167が設けられている。膨出部167は、管体151の内面の円周方向に間隔を空けて4個が配置されている。各膨出部167と、大径部166の延出端における段差部168とは長手方向に離れている。大径部166には、操作部材153のフランジ部163が挿入されて、各膨出部167と係合する。
[細胞採取部材152]
図33及び図36に示されるように、細胞採取部材152は、本体155及びブラシ156を有する。本体155は、例えば合成樹脂の成型品である。ブラシ156は、本体155の先端側に形成された孔157に挿入されて接着剤などにより固定されている。ブラシ156は、ステンレス製の軸に合成樹脂製の繊維が複数本固定されたものである。ブラシ156の構造や形状は、エラストマーの成型品などの公知のものが採用され得る。したがって、本実施形態のように、管体151の中心線102に沿って軸が延びており、その軸から放射状に繊維が拡がるようなものであってもよいし、他の形状が採用されてもよい。
本体155は概ね円柱形状の外形を呈している。本体155の基端側の面には、その面から突出する凸片158が設けられている。凸片158は、本体155の基端側の面から中心線102に沿って突出しており、中心線102に沿った視点から視て六角形を呈している。凸片158が本体155から中心線102に沿って突出する寸法は、後述される操作部材153の雄ネジ部161の中心線102に沿った寸法と同程度である。
凸片158の厚みは、管体151の溝154に挿入可能に設定されている。また、凸片158は、本体155から延出する延出端へ向かって肉厚が薄くなるテーパ形状をなしている。凸片158が管体151の溝154に挿入され、本体155の基端側の面169と管体151の先端側の面とが当接することにより、本体155が管体151の先端に、それぞれの軸線が合致する位置に位置決めされて装着される。凸片158と溝154との嵌合により、本体155は管体151に対して回転方向103に回転することがない。溝154及び凸片158が嵌合部に相当する。
本体155の基端側の面169における凸片158の内側には、中心線102に沿って先端側へ延びるネジ穴159が形成されている、ネジ穴159は円筒形状であり、後述される操作部材153の雄ネジ部161と螺合する。ネジ穴159の中心線102に沿った深さは、後述される操作部材153の雄ネジ部161の中心線102に沿った寸法と同程度である。
[操作部材153]
図34及び図36に示されるように、操作部材153は、ロッド部160、雄ネジ部161、摘み部162、及びフランジ部163を有する。ロッド部160は、長手方向101に細長な概ね円柱形状の部材である。ロッド部160は、管体151の内部空間に挿入可能な外径であり、長手方向101の長さは、管体151の長手方向101の長さより若干長い。
操作部材153の先端側には、雄ネジ部161が設けられている。雄ネジ部161は、ロッド部160の先端側に一体に形成されている。雄ネジ部161は、細胞採取部材152のネジ穴159へ進入して螺合可能である。雄ネジ部161がロック部、螺合部に相当する。雄ネジ部161がネジ穴159に螺合する姿勢がロック姿勢に相当し、雄ネジ部161がネジ穴159から抜き出された姿勢が解除姿勢に相当する。
ロッド部160の基端には、摘み部162が設けられている。摘み部162は、ロッド部160の外径及び管体151の内径より最小外径が大きな断面が星形形状である。ロッド部160の外径は、管体151の内径より若干小さい。
ロッド部160の基端側には、摘み部162から先端側に隔てられてフランジ部163が設けられている。フランジ部163は、ロッド部160の外周面から外側へ突出しており、且つロッド部160の外周面に沿って連続している。フランジ部163の先端側の面164は、中心線102から離れる外向きへ向く傾斜面であり、フランジ部163の基端側の面165は、中心線102と直交している。面165と摘み部162との間には、管体151の膨出部167が配置可能な空間が隔てられている。フランジ部163の外径は、管体151の大径部166の径より小さく、かつ膨出部167の先端間の距離、及び管体151の大径部166以外の内部空間の径より大きい。
[細胞採取装置150の使用]
細胞採取装置150は、例えば子宮頸部細胞の採取において、細胞採取部材152が管体151に装着され、操作部材153の雄ネジ部161がネジ穴159に螺合した状態で使用される。雄ネジ部161がロック姿勢であるとき、細胞採取部材152は、管体151に対して長手方向101及び回転方向103に対して固定される。したがって、施術者が管体151の基端部側を持って押し引きや回転などの操作を行うと、その力が細胞採取部材152に伝達されて、細胞採取部材152は、管体151と一体に移動或いは回転する。
図36に示されるように、管体151の先端に細胞採取部材152が装着された状態において、細胞採取部材152の凸片158と管体151の溝154とが嵌合する。これにより、細胞採取部材152が管体151に対して回転方向103に回転することがない。また、操作部材153が基端から挿入されて、操作部材53の雄ネジ部161が細胞採取部材152のネジ穴159に螺合される。これにより、細胞採取部材152は、管体151に対して長手方向101へ移動しない。
なお、細胞採取装置150の組み立て時に、操作部材153が、管体151の基端の開口に雄ネジ部161側から挿入されると、フランジ部163の面164が膨出部167と当接して、大径部166が拡径するように弾性変形されて、フランジ部163が段差部168と膨出部167との間へ進入する。この状態において、フランジ部163は、段差部168と膨出部167とに挟まれて係合された状態となり、長手方向101に対して、管体151との相対移動が制限される。なお、係合状態において、操作部材153は管体151に対して回転方向103に相対的に回転可能である。
子宮頸部細胞が採取された後は、図37に示されるように、施術者によって操作部材153の摘み部162と管体151の基端側が持たれて、摘み部162が管体151に対して回転される。これにより、細胞採取部材152のネジ穴159から操作部材153の雄ネジ部161が抜き出る。管体151と操作部材153とは、長手方向101に対して相対移動しないので、細胞採取部材152のネジ穴159から操作部材153の雄ネジ部161が抜け出るとともに、細胞採取部材152が管体151の先端から離れて、凸片158が溝154から抜け出る。凸片158の中心線102に沿った寸法と、雄ネジ部161の中心線102に沿った寸法とが同程度なので、雄ネジ部161がネジ穴159から抜け出るまで、凸片158と溝154とが嵌合しており、雄ネジ部161がネジ穴159から抜け出ると、凸片158が溝154から抜け出て、重力によって容易に管体151から抜け落ちる。抜け落ちた細胞採取部材152は、不図示の保管容器に収容される。
第6実施形態によっても、第2実施形態と同様の作用効果が奏される。
[第7実施形態]
図38に示されるように、細胞採取装置210は、棒材211及び細胞採取部材212を有する。細胞採取部材212は、棒材211の先端側に着脱可能に取り付けられている。本実施形態において、細長な棒材211が延びる方向が長手方向101と称される。長手方向101に沿って棒材211の中心を通る仮想線が中心線102と称される。中心線102を中心として回転する方向が回転方向103と称される。また、棒材211において、施術者が持つ側が基端側(図38における右側)と称され、細胞採取部材212が取り付けられる側が先端側(図38における左側)と称される。
[棒材211]
図38及び図39に示されるように、棒材211は、長手方向101に細長な部材である。棒材211は、例えば合成樹脂の成型品として外形が円柱形状に形成される。棒材211の素材や形状は特に限定されるものではなく、例えば、多角柱形状であってもよい。また、棒材211のように、樹脂量を減らすために長手方向101に細長な溝が複数形成されていてもよい。棒材211の外形寸法や長手方向101の長さは、基端側を施術者が持って、細胞採取部材212を子宮頸部へ到達させるに最適に設定される。
図39及び図41に示されるように、棒材211の先端側には係合部220が設けられている。係合部220は、棒材211の先端から長手方向101に突出する凸部221と、棒材211の外側へ向かって突出する爪222,223と、爪222,223をそれぞれ姿勢変化させるための押圧部224,225と、を有する。爪222,223及び押圧部224,225は、中心線102に対して対称となる位置に一対としてそれぞれ配置されている。爪222,223及び押圧部224,225は、配置が異なる他は同じ形状なので、爪222,223及び押圧部224,225については、一対の一方である爪222及び押圧部224を例に詳細な構成が説明される。
凸部221は、棒材211の先端から長手方向101に沿って突出する概ね円柱形状の外形である。凸部221の周面226は、棒材211からの突出端、すなわち先端へ向かって先細りとなるテーパ形状である。凸部221の中心は、棒材211の中心線102に合致する。つまり、凸部221は、棒材211の中心線102上に配置されている。凸部221のテーパ形状は、後述される凹部246に挿入されたときに、凸部221の周面226と凹部246の周面247とが当接するような形状である。
爪222,223は、棒材211の先端付近から中心線102と直交する外側へ向かって突出している。爪222は、中心線102に沿った断面において、棒材211の外側へ向かって突出する山形状である。爪222の先端側には、先端へ向かって中心線102へ近づく向きに傾斜する傾斜面227が形成されている。爪222の基端側には、中心線102とほぼ直交する係止面228が形成されている。傾斜面227と係止面228とは連続しており、傾斜面227と係止面228との境界が、山形状の稜線である。爪222の山形状の稜線の中心線102からの距離は、棒材211の基端側の外周面の中心線102からの距離と同程度である。
爪222と凸部221との間に、中心線102に沿って延びる溝229が形成されている。なお、爪223に対しては溝230が形成されている。溝229は、棒材211の外面に開口している。つまり、溝229は、棒材211を貫通している。溝229によって爪222と凸部221との間に空間が形成される。溝229の外側に位置する弾性変形部231が凸部221側へ傾倒するように弾性的に変形することによって、爪222の稜線が中心線102側へ近づく。図41に示されるように、弾性変形部231が弾性変形していない爪222の姿勢が係合姿勢と称される。図42に示されるように、弾性変形部231が凸部221側へ傾倒した爪222の姿勢が解除姿勢と称される。同様に、溝230の外側に位置する弾性変形部232の弾性変形によって、爪223が係合姿勢から解除姿勢に姿勢変化する。
弾性変形部231,232の外側には、押圧部224,225がそれぞれ設けられている。押圧部224は、弾性変形部231の外側において、棒材211の外面に露出された状態で外側へ膨出している。図41に示されるように、押圧部224は、中心線102に沿った断面において山形状をなしており、棒材211の基端側を向く斜面233に長手方向101と直交する方向へ延びる溝が長手方向101に間隔を空けて複数形成されている。基端側を向く斜面233によって、押圧部224が棒材211の基端側から押し込みやすくなり、斜面233に形成された複数の溝により施術者の指が先端側へ滑り難くなる。なお、押圧部225の斜面234にも同様に複数の溝が形成されている。
[細胞採取部材212]
図40及び図41に示されるように、細胞採取部材212は、本体240及びブラシ241を有する。本体240は、例えば合成樹脂の成型品である。ブラシ241は、本体240の先端側に形成された孔242に挿入されて接着剤などにより固定されている。ブラシ241は、ステンレス製の軸に合成樹脂製の繊維が複数本固定されたものである。ブラシ241の構造や形状は、エラストマーの成型品などの公知のものが採用され得る。したがって、本実施形態のように、棒材211の中心線102に沿って軸が延びており、その軸から放射状に繊維が拡がるようなものであってもよいし、他の形状が採用されてもよい。
本体240の基端側には円筒部243が形成されている。円筒部243は、基端側に開口244を有する。円筒部243の開口244を通じて、円筒部243の内部空間へ棒材211の係合部220が挿入可能である。開口244は、係合部220の爪222,223が配置される方向(図40における上下方向)に細長である。円筒部243の内部空間は、係合部220の凸部221及び爪222,223が挿入可能な寸法及び形状に設定されている。
円筒部243の内部空間において開口244と反対側の終面245には、凹部246が形成されている。凹部246は、細胞採取部材212の中心線102上に設けられており、中心線102に沿って先端側へ延出されている。凹部246は、係合部220の凸部221に対応した形状及び寸法に設定されている。つまり、凹部246は、その周面247が、凸部221の周面226と当接するように、先端側へ向かって小径となるテーパ形状である。
円筒部243の周壁248には、中心線102直交する方向へ周壁248を貫通する一対の孔249,250が形成されている。孔249,250は、中心線102に対して対称となる位置に一対としてそれぞれ配置されている。孔249,250は、配置が異なる他は同じ形状なので、孔249,250については、一対の一方である孔249に詳細な構成が説明される。
孔249は、矩形の貫通孔である。孔249の形状は、係合部220の爪222に対応して設定されている。孔249には、爪222が挿入可能である。したがって、孔249の寸法は、爪222の外形寸法より大きく設定されている。係合姿勢の爪222が孔249に挿入された状態において、爪222の係止面228が孔249の周縁に当接可能である。これにより、爪222と孔249とが係合される。なお、孔250には爪223が挿入されて係合される。
[棒材211及び細胞採取部材212が係合された状態の細胞採取装置210]
細胞採取装置210は、子宮頸部細胞の採取において、細胞採取部材212が棒材211に装着された状態で使用される。棒材211の係合部220の凸部221及び爪222,223が、細胞採取部材212の円筒部243の開口244から内部空間へ挿入される。係合部220は、細長な開口244に対して、爪222,223を開口244の細長な方向に配置して挿入される。爪222,223が開口244に挿入されることによって、細胞採取部材212が棒材211に対して回転方向103に対してほぼ固定される。そして、凸部221が凹部246に挿入され、かつ爪222,223が円筒部243の周壁248の孔249,250に係合されることによって、細胞採取部材212が棒材211に対して、長手方向101及び回転方向103に対して固定される。
図41に示されるように、棒材211に細胞採取部材212が装着された状態において、係合部220の凸部221は、テーパ形状の周面226が凹部246の周面247に圧接している。周面226と周面247との圧接によって、棒材211を長手方向101に沿って先端側へ押す力、及び棒材211を回転方向103へ回転する力が、細胞採取部材212へ伝達される。これらの力が伝達されるときには、円筒部243の周壁248の孔249,250に挿入されている係合部220の爪222,223は、孔249,250の周縁と当接していないこと望ましい。これにより、これらの力の伝達において、爪222,223に負荷が生じない。
なお、回転方向103への回転する力が棒材211から細胞採取部材212へ伝達されるときに、仮に周面226が周面247に対して滑ったとしても、爪222,223が孔249,250の周縁と当接することによって、棒材211が細胞採取部材212に対して空転することはない。
爪222,223と周壁248の孔249,250との係合、例えば爪222の係止面228が孔249の周縁と係合することによって、棒材211を長手方向101に沿って基端側へ引く力が、細胞採取部材212へ伝達される。
子宮頸部細胞が採取された後は、図42に示されるように、押圧部224,225が押圧されることによって、係合姿勢の爪222,223が解除姿勢に姿勢変化される。押圧部224,225の各斜面233,234は、棒材211の基端側に向いているので、細胞採取部材212に直接触れることなく、棒材211の基端側から押圧部224,225を押圧することができる。また、押圧部224,225は、中心線102に対して対称な位置に配置されており、それぞれ押圧する向きが相反するので、押圧部224,225を挟み込むようにして一度に双方を押圧することが容易である。
押圧部224,225が押圧されることにより、弾性変形部231,232が凸部221へ近づくように弾性変形する。これに伴って、爪222,223も凸部221へ近づく向きへ移動して解除姿勢となる。解除姿勢の爪222,223は、円筒部243の周壁248の孔249,250から外れる。これにより、細胞採取部材212と棒材211とが長手方向101へ相対移動可能となる。なお、爪222,223が開口244に挿入されている状態では、細胞採取部材212は棒材211に対して回転方向103に回転することはない。そして、細胞採取部材212が棒材211より下方となるように、棒材211の長手方向101が鉛直方向に沿うよう操作されることによって、細胞採取部材212が棒材211から抜け落ちる。抜け落ちた細胞採取部材212は、不図示の保管容器に収容される。
[第7実施形態の作用効果]
第7実施形態によれば、係合部220の凸部221が円筒部243の凹部246に挿入され、かつ係合姿勢の爪222,223が円筒部243の周壁248の孔249,250に係合することによって、子宮頸部の細胞を採取するときには細胞採取部材212が棒材211から外れることがなく、採取後に細胞採取部材212が棒材211から容易に取り外される。
また、爪222,223、押圧部224,225、及び孔249,250が一対設けられているので、子宮頸部細胞の採取のときに、押圧部224,225の一方に何らかの外力が加わって、対応する爪222,223のいずれか一方が解除姿勢となって孔249,250から外れたとしても、爪222,223の他方は孔249,250と係合した状態にあるので、細胞採取部材212が棒材211から外れることがない。
また、爪222,223、押圧部224,225、及び孔249,250の一対が、中心線102に対して対称となる位置に設けられているので、両方の押圧部224,225に一度に外力が加わる可能性が少ない。
また、係合部220が棒材211に設けられているので、押圧部224,225を押圧するときに、細胞採取部材212に触れる必要がない。
また、凸部221が棒材211に設けられているので、棒材211において凸部221と爪222,223との間隔を大きくすることが容易となる。これにより、係合姿勢から解除姿勢への爪222,223の移動量を大きくすることができる。その結果、爪222,223と円筒部243の周壁248の孔249,250との係合量を大きくすることができる。
また、凸部221は、周面226が先端へ向かって先細りとなるテーパ形状であり、棒材211に細胞採取部材212が装着された状態において、周面226が凹部246の周面247に圧接するので、施術者が棒材211を押す力及び回転させる力が細胞採取部材212へ伝達されるときに、これらの力が、爪222,223と孔249,250との係合箇所への負荷とならない。
[第7実施形態の変形例]
前述された第7実施形態では、棒材211に凸部221が設けられ、細胞採取部材212に凹部246が設けられて、凸部221が凹部246に挿入される構成が示されているが、図43に示されるように、棒材211に凹部246が設けられて、細胞採取部材212に凸部221が設けられる構成が採用されてもよい。
また、前述された第7実施形態では、爪222,223、押圧部224,225、及び孔249,250が一対設けられた構成が示されているが、図44に示されるように、これら一対のうちの一方のみが、例えば爪222、押圧部224及び孔249のみが設けられていてもよい。このような構成によれば、爪222,223、押圧部224,225、及び孔249,250を一対設けるスペースが必要ないので、棒材211の外形寸法を小さくしたり、係合部220をコンパクトにすることができる。また、凸部221及び凹部246は、中心線102からオフセットされて配置されていてもよい。
また、前述された第7実施形態において、図45及び図46に示されるように、細胞採取部材212の凹部246にコイルバネ235が設けられていてもよい。図45に示されるように、細胞採取部材212が棒材211に装着された状態では、棒材211の凸部221がコイルバネ235を圧縮変形させながら凹部246に挿入され、かつ爪222,223が円筒部243の周壁248の孔249,250に係合されることによって、細胞採取部材212が棒材211に対して、長手方向101及び回転方向103に対して固定される。また、コイルバネ235の付勢力に抗して、細胞採取部材212が棒材211に装着された状態に保持される。
図46に示されるように、押圧部224,225が押圧されて弾性変形部231,232が凸部221へ近づくように弾性変形することにより、爪222,223が移動して解除姿勢となる。これにより、コイルバネ235の付勢力を受けている細胞採取部材212は、棒材211から長手方向101に沿って抜け出す。したがって、棒材211から細胞採取部材212が確実且つ容易に取り外される。
また、前述された第7実施形態では、棒材211に係合部220が設けられ、細胞採取部材212に円筒部243が設けられた構成が示されているが、棒材211に円筒部243が設けられ、細胞採取部材212に係合部220が設けられてもよい。
また、前述された第7実施形態では、凸部221は、周面226が先端へ向かって先細りとなるテーパ形状であり、棒材211に細胞採取部材212が装着された状態において、周面226が凹部246の周面247に圧接する構成が示されているが、凸部221の周面226と凹部246の周面247が圧接しない構成が採用されてもよい。このような構成では、回転方向103の力が、凸部221と凹部246との圧接によっては伝達されない。したがって、例えば、爪222,223と孔249,250との係合によって、回転方向103の力が棒材211から細胞採取部材212へ伝達される。また、凸部221が多角柱形状であり、凹部246が凸部221の多角柱形状が嵌り込む多角形状であれば、凸部221と凹部246との嵌合によって回転方向103の力が棒材211から細胞採取部材212へ伝達される。
また、前述された第7実施形態では、棒材211の係合部220の凸部221は、棒材211の先端から長手方向101に沿って突出する概ね円柱形状の外形であるが、図47,48に示されるように、凸部221は、棒材211の先端から長手方向101に沿って突出する、中心線102と直交する断面形状が「+(プラス)」形状である柱体の外形であってもよい。
また、凸部221に形状に合わせて、円筒部243の内部空間において開口244と反対側の終面245に形成された凹部246は、「+」形状の凸部221に対応した、中心線102と直交する断面形状が「+」形状の中心線102に沿った凹みであり、その「+」形状の外面は、「+」形状の凸部221の対応する外面とそれぞれ当接する。
相互に対応する「+」形状の凸部221及び凹部246により、棒材211から細胞採取部材212への回転方向103の力が伝達され易くなる。また、凸部221が、中心線102と直交する向きからの外力に対して曲がり難くなり、凸部221が曲がることによって爪222,223が孔249,250から外れる現象が生じ難くなる。
また、図49(A)に示されるように、「+」形状の凸部221は、中心線102(図49(A)の紙面と垂直な方向)に沿って視たときに、中心線102において直交する2つの「−(マイナス)」形状の太さ(図49(A)の左右方向に沿った寸法d1、上下方向に沿った寸法d2)が異なってもよい。これにより、凸部221を中心線102を中心として90度回転させると、直交する「−」形状の太さが異なる外形となる。
また、前述された凸部221の形状が採用されるとき、図49(B)に示されるように、前述された凸部221に形状に合わせて、円筒部243の終面245に形成された凹部246の「+」形状の凹みも、中心線102において直交する2つの「−(マイナス)」形状の太さ(図49(B)の左右方向に沿った寸法d1、上下方向に沿った寸法d2)が異なる。
前述された凸部221及び凹部246は、棒材211の爪222,223と、円筒部243の周壁248の孔249,250とが係合可能な関係に配置される。すなわち、凸部221の「+」形状のうち太い方の「−」形状(寸法d1)と、凹部246の「+」形状のうち太い方の「−」形状(寸法d1)が合致するとき、爪222,223が孔249,250と係合可能である。
逆に、棒材211と細胞採取部材212の円筒部243との相対的な位置関係が中心線102に対して90度回転して、爪222,223が孔249,250と係合できない位置関係であるとき、凸部221の「+」形状のうち太い方の「−」形状(寸法d1)が、凹部246の「+」形状のうち細い方の「−」形状(寸法d2)に嵌り込もうとするが、当該「−」形状における凸部221の太さが凹部246の太さより太いので、この位置関係では棒材211に細胞採取部材212を取り付けることができない。これにより、棒材211と細胞採取部材212との組み付けの際に、爪222,223が孔249,250と係合していない状態で凸部221が凹部246に挿入されることが防止される。
また、前述された各細胞採取装置10,50,70,80,110,150,210は、各細胞採取部材12,52,82,112,152,212を覆うキャップ300を有していてもよい。第7実施形態の変形例に係る細胞採取装置210を例に具体的に説明するに、図50に示されるように、キャップ300は、細胞採取部材212を内包可能な円筒形状であり、その両端となる端301,302は開口している。したがって、キャップ300の内径は細胞採取部材212の最大外径と同等ないし若干大きい。なお、キャップ300の先端側、すなわち細胞採取部材212の挿入口とならない側の端301は塞がれていてもよいし、また、キャップ300の内径は必ずしも長手方向101に沿って一定でなくてもよい。
図50に示されるように、棒材211に細胞採取部材212が取り付けられた状態、すなわち棒材211の爪222,223が細胞採取部材212の孔249,250に進入して嵌合した状態において、キャップ300の端302へ細胞採取部材212が挿入されるようにして、キャップ300が細胞採取装置210に取り付けられる。この状態において、キャップ300の端302は、押圧部224,225の先端側(キャップ300の端302と対向する側)の端面251,252と当接する。端面251,252は、棒材211の中心線102とほぼ直交する平面であり、細胞採取装置210に取り付けられたキャップ300の端302側の外周面より外方へ突出している。端面251,252がキャップ300の外周面より突出する寸法は、押圧部224,225が中心線102側へ押圧可能な寸法より大きい。したがって、仮に押圧部224,225が中心線102側へ押圧された状態であっても、端面251,252は、キャップ300の端302側の外周面より外方へ突出する。
キャップ300の端302が、端面251,252より棒材211の基端側(図50における右側)まで挿入されることがないので、キャップ300が細胞採取装置210に取り付けられるときに、押圧部224,225がキャップ300の内部空間に押し込まれて、中心線102側へ押圧された状態となることがない。つまり、キャップ300が細胞採取装置210に取り付けられた状態において、爪222,223が孔249,250から外れた状態とならない。これにより、キャップ300が細胞採取装置210から取り外されるときに、意図せずに、キャップ300と共に細胞採取部材212が棒材211から外れることがない。
なお、図51に示されるように、押圧部224,225の端面251,252が、中心線102に対して、外側が内側より棒材211の先端側(キャップ300の端面302側)に近くなるように傾斜されていると、キャップ300の端302が端面251,252を乗り越えて棒材211の基端側へ進むことが一層確実に防止される。
また、図52に示されるように、押圧部224,225の端面251,252をキャップ300の端面302と当接させなくても、押圧部224,225が設けられていない棒材211の先端側、すなわち押圧部224,225とは中心線102を中心として90°位相が異なり、かつ端面251,252より棒材211の先端側に棒材211の外周面から外方へ突出する凸部253,254を設けてもよい。凸部253,254は、キャップ300の端302側の外周面より棒材211の外方へ突出している。これにより、細胞採取装置210に取り付けられたキャップ300の端面302は、凸部253,254と当接して、押圧部224,225の端面251,252より棒材211の基端側へ進まないので、前述と同様の作用効果が奏される。なお、凸部253,254は、いずれか一方のみが棒材211に設けられていてもよい。
また、図53に示されるように、押圧部224,225の端面251,252をキャップ300の端面302と当接させなくても、押圧部224,225より棒材211の先端側に、棒材211の外周面から外方へ突出する円環形状のフランジ255を設けてもよい。フランジ255は、キャップ300の端302側の外周面より棒材211の外方へ突出している。これにより、細胞採取装置210に取り付けられたキャップ300の端面302は、フランジ255の先端側の面と当接して、押圧部224,225の端面251,252より棒材211の基端側へ進まないので、前述と同様の作用効果が奏される。なお、フランジ255は、必ずしも棒材211の中心線102周りに連続して設けられていなくても、中心線102周りの一部のみに設けられていてもよい。
また、図54に示されるように、押圧部224,225の端面251,252をキャップ300の端面302と当接させなくても、押圧部224,225より棒材211の先端側に、棒材211の外径がキャップ300の端302側の外径より大きくなる大径部256を設けてもよい。これにより、細胞採取装置210に取り付けられたキャップ300の端面302は、大径部256の先端側の面と当接して、押圧部224,225の端面251,252より棒材211の基端側へ進まないので、前述と同様の作用効果が奏される。なお、大径部256は、必ずしも棒材211の中心線102周りに連続して設けられていなくても、中心線102周りの一部のみに凸部として設けられていてもよい。
10,50,70,80,110,150 細胞採取装置
11,51,81,111,151 管体
12,52,82,112,152 細胞採取部材
13,53,83,113,153 操作部材
31 ロック部
42,43,92,93 弾性片(変形部)
54,154 溝(嵌合部)
58,158 凸片(嵌合部)
59,159 ネジ穴(螺合部)
61,161 雄ネジ部(ロック部、螺合部)
72 係合部(ロック部)
96 ロック部
114 ロック部材
210 細胞採取装置
211 棒材
212 細胞採取部材
220 係合部
221 凸部
222,223 爪
224,225 押圧部
243 円筒部
246 凹部
248 周壁
249,250 孔

Claims (13)

  1. 第1端及び第2端を有する管体と、
    上記管体の第1端に装着可能な細胞採取部材と、
    上記細胞採取部材を上記管体の第1端に装着された状態に保持するロック部と、
    上記細胞採取部材を上記管体の第1端に装着された状態に保持するロック姿勢、又は上記細胞採取部材を上記管体の第1端に装着された状態に保持しない解除姿勢に、上記ロック部を姿勢変化させる操作部材と、を具備する細胞採取装置であって、
    上記操作部材は、上記管体に挿入された状態において第2端側が操作されることにより、上記ロック部を姿勢変化させるものであり、
    上記ロック部は、上記操作部材に設けられたものである細胞採取装置。
  2. 上記細胞採取部材は、弾性的に変形可能な変形部を有しており、
    上記ロック部は、ロック姿勢において上記変形部を管体へ押圧するものである請求項1に記載の細胞採取装置。
  3. 上記変形部は、上記ロック部に押圧されることにより上記管体と係合するものである請求項2に記載の細胞採取装置。
  4. 上記操作部材は、上記管体の第2端側において、上記管体と螺合されることにより上記ロック部をロック姿勢とする状態に保持されるものである請求項1から3のいずれかに記載の細胞採取装置。
  5. 上記操作部材は、上記管体の第2端側において、上記管体と係合されることにより上記ロック部をロック姿勢とする状態に保持されるものである請求項1から3のいずれかに記載の細胞採取装置。
  6. 上記ロック部は、上記細胞採取部材と上記管体とが第1端と第2端とを通る仮想線周りに相互回転不能に嵌合する嵌合部と、上記操作部材と上記細胞採取部材とが螺合する螺合部と、を有する請求項1に記載の細胞採取装置。
  7. 上記ロック部は、上記細胞採取部材と上記管体とが第1端と第2端とを通る仮想線周りに相互回転不能に嵌合する嵌合部と、上記操作部材と上記細胞採取部材とが係合する係合部と、を有する請求項1に記載の細胞採取装置。
  8. 上記係合部は、第1端と第2端とを通る仮想線周りの上記操作部材の第1回転位置においてロック姿勢となって上記細胞採取部材と係合し、第2回転位置において解除姿勢となって上記細胞採取部材と係合しないものである請求項7に記載の細胞採取装置。
  9. 棒材又は細胞採取部材の一方に係合部が設けられて、当該棒材の先端に当該細胞採取部材が着脱可能である細胞採取装置であって、
    上記係合部は、
    上記棒材又は上記細胞採取部材の長手方向に沿って延びる凸部又は凹部と、
    上記棒材又は上記細胞採取部材の外側へ向かって突出しており、係合姿勢から解除姿勢に弾性的に姿勢変化する爪と、
    上記棒材又は上記細胞採取部材の外面に露出されており、上記爪を係合姿勢から解除姿勢に姿勢変化させるために押圧される押圧部と、を有しており、
    上記棒材又は上記細胞採取部材の他方に、
    上記凸部又は凹部及び上記爪が内部空間へ挿入可能な円筒部と、
    上記凸部又は凹部が挿入可能な凹部又は凸部と、
    上記円筒部の周壁に設けられており、係合姿勢の上記爪が挿入されて係合可能な孔と、が設けられたものである細胞採取装置。
  10. 上記爪、上記押圧部、及び上記孔は、上記棒材又は上記細胞採取部材の長手方向に沿った中心線に対して対称となる位置に一対が設けられており、
    上記凸部及び上記凹部は、上記中心線上に配置されている請求項9に記載の細胞採取装置。
  11. 上記係合部は、上記棒材に設けられている請求項9又は10に記載の細胞採取装置。
  12. 上記凸部は、上記棒材に設けられている請求項11に記載の細胞採取装置。
  13. 上記凸部は、先端へ向かって先細りとなるテーパ形状であり、上記棒材の先端に上記細胞採取部材が装着された状態において、そのテーパ面が上記凹部に圧接する請求項9から12のいずれかに記載の細胞採取装置。
JP2015518301A 2013-05-24 2014-05-23 細胞採取装置 Active JP6365534B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013109667 2013-05-24
JP2013109670 2013-05-24
JP2013109667 2013-05-24
JP2013109670 2013-05-24
PCT/JP2014/063706 WO2014189130A1 (ja) 2013-05-24 2014-05-23 細胞採取装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2014189130A1 JPWO2014189130A1 (ja) 2017-02-23
JP6365534B2 true JP6365534B2 (ja) 2018-08-01

Family

ID=51933681

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015518301A Active JP6365534B2 (ja) 2013-05-24 2014-05-23 細胞採取装置

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP6365534B2 (ja)
KR (2) KR102292694B1 (ja)
WO (1) WO2014189130A1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106264562B (zh) * 2016-08-30 2023-12-12 苏州施莱医疗器械有限公司 缩进型头部按压式一次性采血器
SE540914C2 (en) * 2017-03-10 2018-12-18 Aprovix Ab A self-sampling device for vaginal fluid collection
CN107811657A (zh) * 2017-11-23 2018-03-20 北京海普威生物技术有限公司 一种子宫颈细胞采样刷
KR102009522B1 (ko) * 2019-02-21 2019-08-09 (주)바이오다인 자궁 검진을 위한 탈락세포 채취장치
WO2022195328A1 (en) * 2021-03-18 2022-09-22 Chaffringeon Bernard Marie Breakable swab applicator for use with a sampling cloth and a swab kit
CN114209365B (zh) * 2021-12-22 2023-06-23 湖南港湾科学仪器有限公司 一种胆道及胰管细胞无痛无创收集器

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SE463188B (sv) 1988-05-10 1990-10-22 Stormby Nils Borste foer medicinsk provtagning
GB9807075D0 (en) * 1998-04-01 1998-06-03 Smiths Industries Plc Endometrial samplers
DE102004010983A1 (de) * 2004-03-03 2005-09-22 Georg-August-Universität Göttingen Vorrichtung zur Entnahme und Ausstrich von Zellen
US20050277846A1 (en) * 2004-06-09 2005-12-15 Chun-Shan Chou Cervical tissue sampling device
KR100766340B1 (ko) * 2005-03-28 2007-10-11 (주)메드멕스 액상세포를 이용한 자궁암 검진 세포채취브러쉬
EP1877771B1 (en) * 2005-03-28 2012-02-15 Medimex Co., Ltd. Tumor screening system
EP2263552A1 (en) * 2009-06-17 2010-12-22 Switch bvba Snap-release cell collection device
NL2003379C2 (nl) * 2009-08-21 2011-02-23 Rovers Holding B V Bemonsterinrichting en werkwijze voor het in gereedheid brengen daarvan.
MX2009009553A (es) 2009-08-28 2011-02-28 Ramses Galaz Mendez Dispositivo intravaginal de diseño anatómico y colapsable para el automuestreo y contención de células epiteliales del cérvix.
US10098617B2 (en) * 2015-08-10 2018-10-16 Solocell Corporation Medical apparatus for sampling cervical tissue

Also Published As

Publication number Publication date
WO2014189130A1 (ja) 2014-11-27
KR20160012157A (ko) 2016-02-02
KR20210066943A (ko) 2021-06-07
KR102292694B1 (ko) 2021-08-23
JPWO2014189130A1 (ja) 2017-02-23
KR102351823B1 (ko) 2022-01-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6365534B2 (ja) 細胞採取装置
US8567069B2 (en) Blade lock and release mechanisms for utility knives
JP6114366B2 (ja) 外科針装置
US8043318B2 (en) Push-button lance device and method
US3979934A (en) Separable key holder
JP3161507U (ja) 迅速継手
US8898910B2 (en) Cutter
EP2985647A1 (en) Two core type optical connector plug
CN110023040A (zh) 操作棒的连结结构
EP2881052A1 (en) Rod insertion device for inserting a rod into a bone anchor, in particular for minimally invasive surgery
CN107490863B (zh) 一种锁止装置及电子产品
EP1910092B1 (en) Quick release mechanism for access to ink reservoir of writing instrument
BR112015014975B1 (pt) Estrutura de retenção de ferramenta
TW201914760A (zh) 具有套筒快卡結構的棘輪扳手
KR101417704B1 (ko) 커넥터 감합 지그 및 저삽입력 커넥터
CN201537092U (zh) 采血针
CN212939880U (zh) 腹腔镜手术刀具
CN220459329U (zh) 一种阴道检查装置
JP3544204B1 (ja) 光コネクタの雌プラグ
CN217938317U (zh) 转动式取石网篮
US10004443B2 (en) Protecting mechanism for blood sampling device
CN111643159A (zh) 腹腔镜手术刀具
JP2014047832A (ja) カムアーム式管継手のロック装置及びロック部材
JP2003307206A (ja) 部材の連結装置
TWM425033U (en) Improved structure for parts storage box

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171128

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180122

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180605

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180618

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6365534

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250