JP6365321B2 - 太陽電池モジュールの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、太陽電池モジュールの製造方法および製造装置に関し、特に、太陽電池セルをラミネートする工程を含む太陽電池モジュールの製造方法および製造装置に関する。
特開2001−102614号公報(特許文献1)には、太陽電池セルをラミネートするという発明が開示されている。具体的には、強化ガラスおよび太陽電池セルを含むモジュール積層体を2枚のダイアフラムシートの間に挟み込み、ラミネート加工によってモジュール積層体を一体化するという発明が開示されている。
特開2010−149506号公報(特許文献2)にも、太陽電池セルをラミネートするという発明が開示されている。具体的には、太陽電池セルを含むモジュール積層体を加熱プレートの上に載置し、加熱プレートとダイアフラムシートとの間にモジュール積層体を挟み込み、ラミネート加工によってモジュール積層体を一体化するという発明が開示されている。同公報は、同公報に開示された発明は、湾曲した形状を有する太陽電池モジュールを作製する場合にも適用できると述べている。
ここで、ガラスの比重は樹脂の比重よりも大きい。太陽電池モジュール(太陽電池セル)をガラス製のパネルで支持する場合には、樹脂製のパネルを用いる場合に比べて重量が重くなりやすい。太陽電池モジュールをたとえば車両に搭載することを考えた場合には、ガラス製のパネルに比べて樹脂製のパネルを用いる方が、燃費を向上させたり、走行時の安定性を向上させたりするといったメリットが得られる。
近年、太陽電池モジュールが搭載される機器(車両や屋根など)のデザインおよび仕様が多様化してきており、平板状の太陽電池モジュールに限られず、湾曲した形状を有する太陽電池モジュールの開発が進められている。樹脂製のパネルは、ガラス製のパネルに比べて容易に作製(加工)できるため、湾曲した形状を有する太陽電池モジュールを実現するのにも有利である。
特開2001−102614号公報 特開2010−149506号公報
本発明は、湾曲した樹脂製パネルを含む太陽電池モジュールを作製する際に、ラミネート加工の際に生じ得る樹脂製パネルの変形を抑制しつつ、異なるデザインを有する太陽電池モジュールに対しても比較的安価に対応できる太陽電池モジュールの製造方法および製造装置を提供することを目的とする。
本発明に基づく太陽電池モジュールの製造方法は、モジュール積層体と形状保持プレートとが重なるように、一対のダイアフラムシートの間にこれらを配置する工程を備え、
上記モジュール積層体は、一部または全体が湾曲したパネル状の形状を有する樹脂製の第1表面部材と、第1封止材と、太陽電池セルと、第2封止材と、第2表面部材とが順に重なり合うようにして構成され、上記形状保持プレートは、上記第1表面部材の形状に対応する表面形状を有しており、さらに、一対の上記ダイアフラムシートで上記モジュール積層体と上記形状保持プレートとを挟み込んで上記モジュール積層体にラミネート加工を施す工程と、一対の上記ダイアフラムシートを離間させたのち、ラミネート加工が施された上記モジュール積層体を上記形状保持プレートから離間させる工程と、を備える。
好ましくは、上記形状保持プレートは、上記モジュール積層体と上記形状保持プレートとを重ねたときに上記モジュール積層体と重なり合う保持部と、上記モジュール積層体と上記形状保持プレートとを重ねたときに上記モジュール積層体の端面の位置よりも外方に位置する延在部と、を有している。
好ましくは、上記延在部は、上記モジュール積層体の一方の端面の位置よりも外方に位置する第1延在部と、上記モジュール積層体の他方の端面の位置よりも外方に位置する第2延在部と、を含み、上記第1延在部および上記第2延在部は、同一平面上に位置している。
好ましくは、上記延在部は、上記保持部と上記延在部との間の境界部分における曲率を保ったまま上記境界部分から上記延在部の外方端部に向かって延びている。
好ましくは、上記形状保持プレートは、凹状に湾曲した表面を有し、当該表面上に上記モジュール積層体を配置した状態で、一対の上記ダイアフラムシートの間に運ばれる。
好ましくは、上記モジュール積層体は、上記第1表面部材が上記形状保持プレートに接するように、上記形状保持プレート上に配置される。
好ましくは、上記形状保持プレートの表面のうちの上記モジュール積層体が配置される側の表面は、フッ素樹脂コーティングが施されている。
本発明に基づく太陽電池モジュールの製造装置は、太陽電池セルを含むモジュール積層体にラミネート加工を施すための太陽電池モジュールの製造装置であって、一対のダイアフラムシートと、一部または全体が湾曲した表面形状を有する形状保持プレートと、を備え、上記モジュール積層体と上記形状保持プレートの湾曲部分とが重なるように、一対の上記ダイアフラムシートの間にこれらを配置し、一対の上記ダイアフラムシートで上記モジュール積層体と上記形状保持プレートとを挟み込んで上記モジュール積層体にラミネート加工を施し、一対の上記ダイアフラムシートを離間させたのち、ラミネート加工が施された上記モジュール積層体を上記形状保持プレートから離間させる。
形状保持プレートの存在により、ラミネート加工の際に生じ得る樹脂製パネル(第1表面部材)の変形を抑制することができる。形状保持プレートは板状の部材であり、加熱手段を内蔵する加熱プレートに比べて安価に準備しやすい。
実施の形態1における太陽電池モジュールの製造装置および製造方法(第1工程)を示す断面図である。 実施の形態1における太陽電池モジュールの製造方法(第2工程)を示す断面図である。 実施の形態1における太陽電池モジュールの製造方法(第3工程)を示す断面図である。 実施の形態1における太陽電池モジュールの製造方法(第4工程)を示す断面図である。 比較例1における太陽電池モジュールの製造装置および製造方法を説明するための断面図である。 比較例2における太陽電池モジュールの製造装置および製造方法を説明するための断面図である。 実施の形態2における太陽電池モジュールの製造装置および製造方法を説明するための断面図である。 実施の形態3における太陽電池モジュールの製造装置および製造方法を説明するための断面図である。 実施の形態4における太陽電池モジュールの製造装置および製造方法を説明するための断面図である。 実施の形態5における太陽電池モジュールの製造装置および製造方法を説明するための断面図である。 実施の形態6における太陽電池モジュールの製造装置および製造方法を説明するための断面図である。 実施の形態7における太陽電池モジュールの製造装置および製造方法を説明するための断面図である。
実施の形態について、以下、図面を参照しながら説明する。同一の部品および相当部品には同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。
[実施の形態1]
図1〜図4を参照して、実施の形態1における太陽電池モジュールの製造装置100および製造方法について説明する。太陽電池モジュールの製造装置100(以下、単に製造装置100ともいう)は、太陽電池セル43を含むモジュール積層体40(図1〜図3)にラミネート加工を施すことによって太陽電池モジュール48(図4)を作製する、いわゆるラミネーターとして機能する。
図1に示すように、製造装置100は、上部チャンバ10、下部チャンバ20および形状保持プレート30を備える。上部チャンバ10および下部チャンバ20は、それぞれ、ダイアフラムシート11,21、内蔵ヒーター12,22、基台13,23およびフレーム14,24を含む。フレーム14の下端部には、排気システム15およびシール部材16が設けられる。
(ダイアフラムシート11,21)
ダイアフラムシート11,21は、フレーム14,24によってそれぞれ張架されている。ラミネート加工の際、ダイアフラムシート11,21の間に位置する空間と、ダイアフラムシート11,21の外側に位置する空間S1,S2(図3参照)との間には圧力差が設けられる。ダイアフラムシート11,21は、この圧力差によって伸長(膨張)し、モジュール積層体40を上下から押圧する(図3に示す状態)。ダイアフラムシート11,21は、この圧力差に耐え得る強度および伸縮性を有しており、その素材としてはたとえばシリコンラバーなどの樹脂が用いられる。
(形状保持プレート30)
形状保持プレート30は、モジュール積層体40に含まれる樹脂製パネル41の形状(または完成品としての太陽電池モジュール48の湾曲形状)に対応する表面形状を有しており、形状保持プレート30の表面の一部または全体が、樹脂製パネル41の形状(または完成品としての太陽電池モジュール48の湾曲形状)に倣うように湾曲している。形状保持プレート30は、ラミネート加工の際に生じ得る樹脂製パネル41の変形を抑制するための部材であり、その素材としてはFRPやアルミなど、耐熱性および強度を有する部材が用いられる。
本実施の形態の形状保持プレート30は、延在部31,32と、延在部31,32の間に位置する保持部33とを有している。延在部31,32は、保持部33の両端から外方に向かってそれぞれ延びる形状を有している。保持部33は、モジュール積層体40と形状保持プレート30とを重ねたときにモジュール積層体40と重なり合う部分であり、滑らかな円弧状(凹状)に湾曲した表面形状を有している。
延在部31(第1延在部)は、モジュール積層体40と形状保持プレート30とを重ねたときにモジュール積層体40の一方の端面40E(図2)の位置よりも外方(紙面左方)に位置する部分である。延在部32(第2延在部)は、モジュール積層体40と形状保持プレート30とを重ねたときにモジュール積層体40の他方の端面40F(図2)の位置よりも外方(紙面右方)に位置する部分である。本実施の形態では、延在部31,32は同一平面上に位置している。
本実施の形態では、保持部33の湾曲形状が断面視で凹状を呈するように形状保持プレート30がセットされ(保持部33が重力方向の下方に向かって凸となるように配置され)、保持部33の上にモジュール積層体40が配置される。図1に示すように、形状保持プレート30およびモジュール積層体40を断面視した場合、モジュール積層体40の幅よりも保持部33(形状保持プレート30の湾曲部分)の幅の方が大きくなるようにこれらの幅寸法が設定されている。
(モジュール積層体40)
モジュール積層体40は、湾曲した形状を有する太陽電池モジュール48の前駆体である。具体的には、モジュール積層体40は、一部または全体が湾曲したパネル状の形状を有する樹脂製パネル41(第1表面部材)と、受光面側封止材42(第1封止材)と、1枚または複数枚の太陽電池セル43と、裏面側封止材44(第2封止材)と、裏面シート45(第2表面部材)とが順に重なり合うようにして構成される。
なお、ここで言う「重なり合う」の技術的意義は、下から上に向かって順に積み重ねることを意味する「積層」といった用語よりも広い概念を有するものである。ここで言う「重なり合う」とは、第1表面部材、第1封止材、太陽電池セル、第2封止材および第2表面部材が重力方向の下から上に向かってこの順で並んでいる構成を含むだけでなく、第1表面部材、第1封止材、太陽電池セル、第2封止材および第2表面部材が重力方向の上から下に向かってこの順で並んでいる構成をも含むものである。並ぶ方向の上下は問わないものである。
本実施の形態では、樹脂製パネル41(第1表面部材)が形状保持プレート30に接するように(樹脂製パネル41がモジュール積層体40の中で最も下方に位置するように)、モジュール積層体40は形状保持プレート30上に配置される。これに限られず、裏面シート45(第2表面部材)が形状保持プレート30に接するように(裏面シート45がモジュール積層体40の中で最も下方に位置するように)、モジュール積層体40が形状保持プレート30上に配置されても構わない。
樹脂製パネル41は、透明性または透光性を有しており、その湾曲形状は、太陽電池モジュール48(図4)が搭載される機器(車両や屋根など)のデザインおよび仕様などに応じて適宜決定される。樹脂製パネル41を構成する樹脂材料としては、たとえばポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂やPET樹脂、塩化ビニル樹脂などがあり、使用環境に合わせて適宜選択される。太陽光は、樹脂製パネル41を通過して太陽電池セル43に到達する。樹脂製パネル41の外表面には、必要に応じてハードコートなどがコーティングされる。
受光面側封止材42および裏面側封止材44は、太陽電池セル43や配線(図示せず)などを封止して、水分浸入や衝撃からこれらを保護するものである。受光面側封止材42および裏面側封止材44としては、EVA(エチレン酢酸共重合体)、PVB(ポリビニルブチラノール)、またはシリコーン樹脂などが使用される。
なお、本実施の形態では、太陽電池セル43から見て樹脂製パネル41の側に受光面側封止材42が位置し、太陽電池セル43から見て裏面シート45の側に裏面側封止材44が位置している。換言すると、第1表面部材としての樹脂製パネル41が太陽電池セル43の受光面側に配置され、第2表面部材としての裏面シート45が太陽電池セル43の裏面側に配置されている。この構成に限られず、第1表面部材としての樹脂製パネル41は、太陽電池セル43の受光面側に配置されていなくてもよく、第2表面部材(たとえば樹脂シートや他の樹脂製パネルなど)が太陽電池セル43の受光面側に配置されていても構わない。したがって、一部または全体が湾曲したパネル状の形状を有する樹脂製の第1表面部材と、第1封止材と、太陽電池セルと、第2封止材と、第2表面部材とが順に重なり合うようにして構成されたモジュール積層体であれば、どんなものであっても本実施の形態に適用することができるものである。
(太陽電池モジュールの製造方法)
図1および図2に示すように、まず、モジュール積層体40の湾曲部分と形状保持プレート30の湾曲部分とが重なるように、一対のダイアフラムシート11,21の間にこれらを配置する。上述の通り、本実施の形態では、樹脂製パネル41が形状保持プレート30に接するように(樹脂製パネル41がモジュール積層体40の中で最も下方に位置するように)、モジュール積層体40が形状保持プレート30上に配置される。
好ましくは、形状保持プレート30の表面上にモジュール積層体40を配置した(載せた)状態で、形状保持プレート30およびモジュール積層体40を一対のダイアフラムシート11,21の間に搬送するとよい。搬送の際には、形状保持プレート30の延在部31,32をロボットハンドなどで把持してもよい。搬送のために延在部31,32を活用できると便利である。
図3を参照して、排気システム15を用いて排気することにより、ダイアフラムシート11,21の間に位置する空間を減圧する。ダイアフラムシート11,21の外側に位置する空間S1,S2は、大気圧に設定される。圧力差によってダイアフラムシート11,21は伸長(膨張)し、ダイアフラムシート11,21の間に配置されたモジュール積層体40と形状保持プレート30とは上下から押圧される。
ダイアフラムシート11,21でモジュール積層体40と形状保持プレート30とを挟み込んだ状態で、モジュール積層体40の受光面側封止材42および裏面側封止材44は、内蔵ヒーター12,22からの熱を受ける。受光面側封止材42および裏面側封止材44は一体化し、封止材46(図4参照)を形成する。太陽電池セル43や配線は、樹脂製パネル41と裏面シート45との間において封止材46によって封止される。
その後、圧力差をなくし、ダイアフラムシート11,21を離間させたのち、ラミネート加工が施されたモジュール積層体40(完成品としての太陽電池モジュール48)を形状保持プレート30から離間させる。以上のようにして、太陽電池モジュール48が得られる。モジュール積層体40(完成品としての太陽電池モジュール48)を形状保持プレート30から離間させやすいように、形状保持プレート30の表面のうちのモジュール積層体40が配置される側の表面(保持部33の表面)には、フッ素樹脂コーティングが施されているとよい。
(作用および効果)
ラミネート加工の際、2枚のダイアフラムシート11,21によってモジュール積層体40は挟み込まれる。湾曲した形状を有する樹脂製パネル41は、平面に近づくように変形させられるような力を受ける。樹脂製パネル41は、温度が上がると変形しやすくなるが、形状保持プレート30の存在により、ラミネート加工の際に生じ得る樹脂製パネル41の変形を抑制することができる。したがって、所望の湾曲形状を有する太陽電池モジュール48を得ることが可能となる。
[比較例1]
図5は、比較例1における太陽電池モジュールの製造装置101aおよび製造方法を説明するための断面図である。比較例1においては、実施の形態1の場合とは異なり、形状保持プレート30が用いられない。ラミネート加工の際、2枚のダイアフラムシート11,21によってモジュール積層体40は挟み込まれる。湾曲した形状を有する樹脂製パネル41は、平面に近づくように変形させられるような力を受ける(白色矢印参照)。
樹脂製パネル41は、温度が上がると変形しやすくなるため、ラミネートのための加熱によって樹脂製パネル41は所定形状を維持できなくなり、その結果、所望の湾曲形状を有する太陽電池モジュールを得ることができなくなることが考えられる。
[比較例2]
図6は、比較例2における太陽電池モジュールの製造装置101bおよび製造方法を説明するための断面図である。比較例2においては、実施の形態1の場合とは異なり、ダイアフラムシート11と加熱プレート30Zとが用いられる。加熱プレート30Zの表面30Sは、樹脂製パネル41の形状(または完成品としての太陽電池モジュールの湾曲形状)に倣うように湾曲している。
当該構成によれば、樹脂製パネル41がラミネート加工の際に加熱されたとしても、熱の影響を低減することができる。すなわち、ダイアフラムシート11と加熱プレート30Zとの間でラミネート加工が行われる際に、加熱プレート30Zの表面30Sは、樹脂製パネル41に生じ得る変形を抑制する形状保持手段として機能する。しかしながら、この手法は、太陽電池モジュールのデザイン(曲率)および仕様などの変更が生じた場合に、安価に対応することが難しい。異なるデザイン(曲率)などに応じた個別の加熱プレートを複数準備することは、設備投資の増大につながるからである。
[実施の形態1と比較例1,2との比較]
実施の形態1において用いられる形状保持プレート30は、樹脂製パネル41に生じ得る変形を抑制する形状保持手段として機能する。さらに、形状保持プレート30は、板状の部材であり、比較例2や、冒頭で述べた特開2010−149506号公報(特許文献2)に開示されたような、加熱手段を内蔵する加熱プレートに比べて安価に準備しやすく、異なるデザイン(曲率)などに応じて柔軟に対応することができると言える。
[実施の形態2]
図7を参照して、形状保持プレートは、板状であるが故に加工ないし作製が容易であり、太陽電池モジュールの製造装置102(形状保持プレート30A)としても実施することができる。太陽電池モジュールの製造装置102は、異形状を有するモジュール積層体40Aから太陽電池モジュールを作製する。形状保持プレート30Aにおいては、保持部33がおおよそS字状に湾曲している。これは、完成品としての太陽電池モジュールの形状に対応している。形状保持プレートを用いるという思想によれば、異形状(S字状)の樹脂製パネル41を太陽電池セル43とラミネートする場合にも柔軟に適用できるものである。
[実施の形態3]
図8に示す太陽電池モジュールの製造装置103においては、延在部を有していない形状保持プレート30Bが用いられる。当該構成によっても、形状保持プレート30B(保持部33)の存在により、ラミネート加工の際に生じ得る樹脂製パネル41の変形を抑制することができる。延在部を有していない分、実施の形態1,2に比べてより安価に形状保持プレートを準備できる。なお、図8および後述する図9〜図12には、便宜上のため上部チャンバ10を記載していないが、実施の形態1と同様のものを用いることができる。
[実施の形態4]
図9に示す太陽電池モジュールの製造装置104においては、形状保持プレート30Cが用いられる。保持部33と延在部31,32との間の境界部分35E,35Fにおける曲率をRとすると、形状保持プレート30Cの延在部31,32は、曲率Rの値を保ったまま、境界部分35E,35Fから延在部31,32の外方端部に向かって延びている。当該構成によっても、上記の実施の形態1〜3と同様の効果を得ることができる。延在部31,32の延びる方向は、ダイアフラムシート11,21からモジュール積層体40に作用する押圧力に影響するため、より適切な封止を実現できるように最適化するとよい。
[実施の形態5]
図10に示す太陽電池モジュールの製造装置105においては、形状保持プレート30Dが用いられる。形状保持プレート30Dも、モジュール積層体40に含まれる樹脂製パネル41の形状(または完成品としての太陽電池モジュールの湾曲形状)に対応する表面形状を有しており、樹脂製パネル41の形状(または完成品としての太陽電池モジュール48の湾曲形状)に倣うように湾曲している。形状保持プレートを用いるという思想によれば、実施の形態1の場合とは逆向き湾曲する樹脂製パネル41を太陽電池セル43とラミネートする場合にも柔軟に適用できるものである。
また、当該構成の場合には、裏面シート45が図示しないダイアフラムシート11の側(紙面上側)に向かって凸状を呈しているため、ダイアフラムシート11と裏面シート45とを密着させやすくなる。モジュール積層体40とダイアフラムシート11との間に隙間が生じにくいため、モジュール積層体40を十分に押圧した状態でラミネート加工を実施することが可能となる。
[実施の形態6]
図11に示す太陽電池モジュールの製造装置106においては、形状保持プレート30Eが用いられる。本実施の形態では、形状保持プレート30Eの保持部33およびモジュール積層体40は、いずれもダイアフラムシート21の側に向かって凸状に湾曲しており、モジュール積層体40と形状保持プレート30Eとの上下関係は、実施の形態5の場合とは真反対になっている。当該構成であっても、形状保持プレート30E(保持部33)の存在により、ラミネート加工の際に生じ得る樹脂製パネル41の変形を抑制することができる。
[実施の形態7]
図12に示す太陽電池モジュールの製造装置107においては、形状保持プレート30Fが用いられる。本実施の形態では、形状保持プレート30Fの保持部33およびモジュール積層体40は、いずれも図示しないダイアフラムシート11の側に向かって凸状に湾曲しており、モジュール積層体40と形状保持プレート30Fとの上下関係は、実施の形態1の場合とは真反対になっている。当該構成であっても、形状保持プレート30F(保持部33)の存在により、ラミネート加工の際に生じ得る樹脂製パネル41の変形を抑制することができる。
[他の実施の形態]
上述の各実施の形態では、樹脂製パネル41が形状保持プレートに接するように、モジュール積層体40と形状保持プレートとが重ねあわされる。この構成に限られず、裏面シート45が形状保持プレートに接するように、モジュール積層体40と形状保持プレートとが重ねあわされてもよい。当該構成であっても、形状保持プレート(保持部33)の存在により、ラミネート加工の際に生じ得る樹脂製パネル41の変形を抑制することができる。
以上、実施の形態について説明したが、上記の開示内容はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 上部チャンバ、11,21,22 ダイアフラムシート、12,22 内蔵ヒーター、13,23 基台、14,24 フレーム、15 排気システム、16 シール部材、20 下部チャンバ、30,30A,30B,30C,30D,30E,30F 形状保持プレート、30S 表面、30Z 加熱プレート、31 延在部(第1延在部)、32 延在部(第2延在部)、33 保持部、35E,35F 境界部分、40,40A モジュール積層体、40E,40F 端面、41 樹脂製パネル、42 受光面側封止材、43 太陽電池セル、44 裏面側封止材、45 裏面シート、46 封止材、48 太陽電池モジュール、100,101a,101b,102,103,104,105,106,107 太陽電池モジュールの製造装置、S1,S2 空間。

Claims (6)

  1. モジュール積層体と形状保持プレートとが重なるように、一対のダイアフラムシートの間にこれらを配置する工程を備え、
    前記モジュール積層体は、一部または全体が湾曲したパネル状の形状を有する樹脂製の第1表面部材と、第1封止材と、太陽電池セルと、第2封止材と、第2表面部材とが順に重なり合うようにして構成され、
    前記形状保持プレートは、前記第1表面部材の形状に対応する表面形状を有しており、さらに、
    一対の前記ダイアフラムシートで前記モジュール積層体と前記形状保持プレートとを挟み込んで前記モジュール積層体にラミネート加工を施す工程と、
    一対の前記ダイアフラムシートを離間させたのち、ラミネート加工が施された前記モジュール積層体を前記形状保持プレートから離間させる工程と、を備え
    前記形状保持プレートは、前記形状保持プレートの表面上に前記モジュール積層体を配置した状態で、一対の前記ダイアフラムシートの間に運ばれる、
    太陽電池モジュールの製造方法。
  2. 前記形状保持プレートは、
    前記モジュール積層体と前記形状保持プレートとを重ねたときに前記モジュール積層体と重なり合う保持部と、
    前記モジュール積層体と前記形状保持プレートとを重ねたときに前記モジュール積層体の端面の位置よりも外方に位置する延在部と、を有している、
    請求項1に記載の太陽電池モジュールの製造方法。
  3. 前記延在部は、前記モジュール積層体の一方の端面の位置よりも外方に位置する第1延在部と、前記モジュール積層体の他方の端面の位置よりも外方に位置する第2延在部と、を含み、
    前記第1延在部および前記第2延在部は、同一平面上に位置している、
    請求項2に記載の太陽電池モジュールの製造方法。
  4. 前記延在部は、前記保持部と前記延在部との間の境界部分における曲率を保ったまま前記境界部分から前記延在部の外方端部に向かって延びている、
    請求項2に記載の太陽電池モジュールの製造方法。
  5. 前記モジュール積層体は、前記第1表面部材が前記形状保持プレートに接するように、前記形状保持プレート上に配置される、
    請求項1からのいずれか1項に記載の太陽電池モジュールの製造方法。
  6. 前記形状保持プレートの表面のうちの前記モジュール積層体が配置される側の表面は、フッ素樹脂コーティングが施されている、
    請求項1からのいずれか1項に記載の太陽電池モジュールの製造方法。
JP2015009471A 2015-01-21 2015-01-21 太陽電池モジュールの製造方法 Active JP6365321B2 (ja)

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