JP6361777B2 - カバー - Google Patents

Description

本発明は、機器のカバーに関する。

操作部を備える本体上に表示部を備える蓋体をヒンジ結合したノートＰＣや電子辞書等の電子機器においては、机に置いて蓋体を開閉して使用する際に滑り難くして倒れないようにするため、本体底面の四隅部にゴム足が備えられている（例えば特許文献１参照）。

特開２０１１−７６６２３号公報

近年、携帯型電子機器をクリアーカバーで覆って保護するとともに装飾性を高めることが行われ、例えば携帯型電子機器の全てを覆うクリアーカバーの場合、そのカバー底面の四隅部にもゴム足を備える必要がある。このため、コストアップとなり、クリアーカバーのコンパクト化に制約がある。

本発明の課題は、機器底面の二箇所のゴム足を利用して、機器カバーのコストダウンとコンパクト化を図ることである。

以上の課題を解決するため、機器のカバーであって、
前記機器は、本体と、該本体の一側部で該本体に対しヒンジ部により開閉可能に結合された蓋体とを備え、前記カバーは、前記本体の底面を覆うように該カバーが取付けられた状態で、該本体の底面に設けられた第１凸部を露出させて該底面を覆う形状に形成され、該本体の底面が、前記本体の前記一側部から他側部にかけて、前記機器の載置面から遠ざかるような形状に形成されていることを特徴とする。

本発明によれば、機器の本体の底面の第１凸部を露出させて利用するので、機器カバーには機器の本体の底面の一側部に第１凸部を覆う部分を設けなくてよいので、機器カバーをコンパクトにすることができる。

本発明を適用した電子機器の一実施形態の構成を示すもので、電子辞書を示した斜視図（ａ）、底面図（ｂ）、及び側面図（ｃ）である。 図１の電子辞書にクリアーカバーを装着した状態を示した斜視図（ａ）、底面図（ｂ）、及び側面図（ｃ）である。 図２の下クリアーカバーを内側か見た斜視図（ａ）と外側から見た斜視図（ｂ）である。

以下、図を参照して本発明を実施するための形態を詳細に説明する。
（実施形態）
図１（ａ）（ｂ）（ｃ）は本発明を適用した電子機器の一実施形態の構成として電子辞書１を示したものである。電子辞書１は、図示のように、本体２の上に蓋体３をヒンジ部４により開閉可能に結合したもので、図示しないが、本体２の上面に操作部が備えられ、蓋体３の内面に表示部が備えられている。電子辞書１は本体２に対し蓋体３がヒンジ部４で１８０度開閉式となっている。

そして、本体２の底面には、ヒンジ部４に沿った一側部に電池蓋５が着脱可能に組み付けられて、ヒンジ部４と平行する他側部の左右両隅部にゴム足６が取り付けられている。また、電池蓋５の外面の左右両端部には、円形の中空ボス部７が形成されていて、その中空ボス部７にゴム足８が突出して取り付けられている。

なお、本体２の一側面には、着脱可能なタッチペン１１が挿入して組み付けられて、コネクタカバー１２が取り付けられている。また、本体２の他側面には、図示しないイヤホンジャック及びＵＳＢジャックが備えられている。さらに、本体２の底面にリセット用孔１３が形成されている。

図２（ａ）（ｂ）（ｃ）は電子辞書１にクリアーカバー２０・３０を装着した状態を示したものである。図示のように、本体２には、その底面を覆う下クリアーカバー２０が装着されて、蓋体３には、その上面を覆う上クリアーカバー３０が装着されている。なお、下クリアーカバー２０は、電池蓋５を露出させる形状に形成されている。

下クリアーカバー２０の周囲には、図３（ａ）（ｂ）にも示すように、タッチペン１１に対応する切欠部２１、コネクタカバー１２に対応する切欠部２２、イヤホンジャック及びＵＳＢジャックに各々対応する切欠部２３・２４が形成されている。さらに、これらの切欠部２１・２２・２３・２４及びコーナー部を除く周囲に、本体２の周縁を挿入してガイドする内方突出縁２５が形成されている。

そして、下クリアーカバー２０には、内面にゴム足６に対応する左右の窪み部２６が形成されて、リセット用孔１３に対応する位置にリセット用孔２７が形成されている。さらに、外面で窪み部２６に対応する位置に円形の中空ボス部２８が形成されていて、この中空ボス部２８にゴム足２９が突出して取り付けられている。図示例では、下クリアーカバー２０の中空ボス部２８は、本体２の中空ボス部７より大径で高く形成されている。

以上の下クリアーカバー２０を、その内方突出縁２５の下に本体２の周縁を挿入して装着すると、図２（ｂ）に示すように、電池蓋５が露出した状態で本体２の底面が覆われて、切欠部２１にタッチペン１１が、切欠部２２にコネクタカバー１２が、切欠部２３・２４にイヤホンジャック及びＵＳＢジャックが、窪み部２６にゴム足６が、リセット用孔２７にリセット用孔１３がそれぞれ位置した状態になる。

このように、本体２に対し蓋体３が１８０度開閉式の電子辞書１に被せる下クリアーカバー２０の手前側の二箇所にゴム足２９を取り付ける。
そして、下クリアーカバー２０のゴム足２９を高くし、電子辞書１のゴム足８と下クリアーカバー２０のゴム足２９のみ机に接地する形状にする。

よって、電子辞書１のヒンジ部４側のゴム足８を利用でき、下クリアーカバー２０のゴム足２９とで滑り難くして蓋体３を開閉しても倒れないにようにすることができる。

以上、実施形態の下クリアーカバー２０によれば、電子辞書１のゴム足８を利用するため、コストダウンできる。
また、下クリアーカバー２０の奥側にはゴム足を設けなくて済むので、クリアーカバーをコンパクトにできる。

そして、電池蓋５にゴム足８があっても、下クリアーケース２０を装着状態のまま電池の交換ができる。

（変形例）
以上の実施形態においては、電子辞書のクリアーカバーとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、カメラや携帯電話や電卓など他の電子機器を覆う着色カバー等の機器カバーであってもよい。
また、機器カバーは下カバーと上カバーが一体的に組み付けられたものでもよく、さらに、カバー形状等も任意であり、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。

以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。
付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
＜請求項１＞
底面の四隅部にゴム足を備える機器の少なくとも底面を覆う機器カバーであって、
前記機器底面の一側部に沿った二箇所の前記ゴム足を露出させて前記機器底面を覆う形状に形成され、
前記機器底面の他側部に沿った二箇所の前記ゴム足に対応する二箇所のゴム足を備えることを特徴とする機器カバー。
＜請求項２＞
前記機器は、前記一側部で本体と蓋体がヒンジ結合されていることを特徴とする請求項１に記載の機器カバー。
＜請求項３＞
前記機器底面の一側部に沿って電池蓋が着脱可能に備えられて、
前記一側部に沿った二箇所の前記ゴム足が前記電池蓋に備えられていることを特徴とする請求項１または２に記載の機器カバー。

１ 機器
２ 本体
３ 蓋体
４ ヒンジ部
５ 電池蓋
６ ゴム足
７ 中空ボス部
８ ゴム足
１１ タッチペン
１２ コネクタカバー
１３ リセット用孔
２０ 機器カバー
２１ 切欠部
２２ 切欠部
２３ 切欠部
２４ 切欠部
２５ 内方突出縁
２６ 窪み部
２７ リセット用孔
２８ 中空ボス部
２９ ゴム足
３０ 上カバー

Claims (6)

1. 機器のカバーであって、
   前記機器は、本体と、該本体の一側部で該本体に対しヒンジ部により開閉可能に結合された蓋体とを備え、
   前記カバーは、前記本体の底面を覆うように該カバーが取付けられた状態で、
   該本体の底面に設けられた第１凸部を露出させて該底面を覆う形状に形成され、
   該本体の底面が、前記本体の前記一側部から他側部にかけて、前記機器の載置面から遠ざかるような形状に形成されていることを特徴とするカバー。
2. 前記機器は、前記本体の底面に、該本体に着脱可能に電池蓋が設けられていて、
   前記カバーは、前記本体の底面を覆うように該カバーが取付けられた状態で、前記カバーを装着したまま電池交換可能に、前記電池蓋を露出させる形状であることを特徴とする請求項１に記載のカバー。
3. 前記カバーは、前記本体の前記他側部に対応する位置に第２凸部が設けられていることを特徴とする請求項１又は請求項２に記載のカバー。
4. 前記カバーの前記第２凸部は、前記第１凸部よりも高く形成されていることを特徴とする請求項３に記載のカバー。
5. 前記機器は、
   前記本体のうちの、前記機器を前記ヒンジ部により閉じた状態で前記蓋体に向き合う側に、操作部が設けられていて、
   前記蓋体のうちの、前記機器を前記ヒンジ部により閉じた状態で前記本体に向き合う側に、表示部が設けられていることを特徴とする請求項１乃至請求項４のいずれか一項に記載のカバー。
6. 前記機器は電子辞書であることを特徴とする請求項１乃至請求項５のいずれか一項に記載のカバー。

Images