JP6361577B2 - 無線測位端末 - Google Patents

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Description

本発明は、無線通信により測位を行う無線測位端末に関する。
無線通信により測位を行う端末として、特許文献1に開示されている無線通信装置が知られている。特許文献1に開示されている1つの実施形態では、無線通信装置は、車両に搭載されており、基準軌跡情報を記憶している。この基準軌跡情報は、基準局付近の道路上における基点からの距離と、基準局から送信されるデータの受信信号強度(Received Signal Strength Indicator、以下、RSSI)との対応関係が設定された情報である。また、無線通信装置は、基準局からデータを受信して、プローブ軌跡情報を作成する。このプローブ軌跡情報は、基準局から受信したデータのRSSIと移動距離との対応関係を表す情報である。
さらに、無線通信装置は、基準軌跡情報と最も相関が高くなるようにプローブ軌跡情報を重ね、そのときのプローブ軌跡情報の位置から、無線通信装置が搭載された車両の現在位置を推定する。また、特許文献1には、RSSIに代えて、TOF(Time of Flight)や電波の到来角度を用いてもよいことも開示されている。
特開2013−257306号公報
車両の位置変化によりRSSIなどに生じる変化が少ない場合には、プローブ軌跡情報(以下、プローブ軌跡)と基準軌跡情報(以下、基準軌跡)とのマッチング精度が低下する。したがって、車両の位置変化によりRSSIなどに生じる変化が少ない場合には、位置推定精度が低下する。マッチングを判定する区間を長くすれば、プローブ軌跡と基準軌跡とのマッチング精度は向上するが、位置推定に要する時間が長くなる。
また、周辺環境の変化により特徴が乱れる場合には、プローブ軌跡の再現性が低下するので、プローブ軌跡と基準軌跡とのマッチングの信頼度が低下する。したがって、周辺環境の変化により特徴が乱れる場合には、推定した位置の信頼度が低下する。
本発明は、この事情に基づいて成されたものであり、その目的とするところは、高精度、高信頼、かつ、短時間で現在位置を推定することができる無線測位端末を提供することにある。
上記目的は独立請求項に記載の特徴の組み合わせにより達成され、また、下位請求項は、発明の更なる有利な具体例を規定する。特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
上記目的を達成するための本発明は、無線送信機(20、20a、20b)から無線送信される信号を受信する無線受信部(41)を備えた無線測位端末(40)であって、
複数種類の通信経路により無線受信部が無線送信機から受信した信号を評価した情報であって、無線測位端末の位置により値が変化し、かつ、1つの通信経路により無線受信部が無線送信機から受信した信号に関する情報とは、無線測位端末の位置変化に対する変化傾向が異なる情報である複数受信情報を逐次決定する受信情報決定部(S256)と、
無線送信機から送信される信号を無線受信部により受信するときの複数受信情報と、無線測位端末の位置との間の複数点の対応関係が設定された情報である基準軌跡を記憶する基準記憶部(45)と、
無線測位端末の位置変化量を逐次算出する位置変化量算出部(S254)と、
受信情報決定部が決定した複数受信情報と、位置変化量との間の複数点の対応関係が設定された情報である測定軌跡を生成する軌跡生成部(S257)と、
基準記憶部に記憶されている基準軌跡と、軌跡生成部が生成した測定軌跡とのマッチング位置に基づいて、測定軌跡上における現在の点の位置を、現在位置として推定する位置推定部(S260、S261)とを備えることを特徴とする。
本発明の無線測位端末は、複数受信情報を決定する。この複数受信情報は、複数種類の通信経路により無線受信部が無線送信機から受信した信号を評価した情報であって、無線測位端末の位置により値が変化する情報である。しかも、複数受信情報は、1つの通信経路により無線受信部が無線送信機から受信した信号に関する情報とは、無線測位端末の位置変化に対する変化傾向が異なる情報である。したがって、複数受信情報と位置変化量との間の複数点の対応関係が設定された情報である測定軌跡は、1つの通信経路により無線受信部が無線送信機から受信した信号に関する情報と位置変化量との対応関係を表す軌跡(以下、単一軌跡)とは異なる形状となる。
単一軌跡とは異なる形状となることから、本発明の測定軌跡は、単一軌跡では特徴が小さい箇所でも、形状に大きな特徴を生じさせることができる。したがって、本発明の測定軌跡は、高精度に基準軌跡とのマッチング位置を決定することができる。よって、高精度に基準軌跡とのマッチング位置を決定することができる。また、形状に大きな特徴を生じさせることができれば、マッチングに用いる区間を短くすることができ、かつ、マッチングしたと判断する閾値を高くしても、マッチングしたと判断できる場合が多くなる。したがって、短時間、かつ、高い信頼度で現在位置を推定することができる。
第1実施形態の無線測位システム10の全体構成図である。 図1の基準測定端末30の構成図である。 図1の無線測位端末40の構成図である。 第1実施形態の基準測定端末30、無線測位端末40が備えるアンテナ31a、31b、41a、41bの配置を示す図である。 図1の管理サーバ50の構成図である。 第1実施形態の基準測定端末30の制御部36が実行する処理を示すフローチャートである。 第1実施形態の管理サーバ50の制御部53が実行する処理を示すフローチャートである。 RSSI1から生成したプローブ軌跡である。 RSSI2から生成したプローブ軌跡である。 図8に示すプローブ軌跡と、図9に示すプローブ軌跡から生成した複数基準軌跡fm(s)である。 第1実施形態の無線測位端末40の制御部46が実行する処理を示すフローチャートである。 図11のステップS250の測位処理を詳しく示すフローチャートである。 第2実施形態の基準測定端末30、無線測位端末40が備えるアンテナ31a、31b、41a、41bの配置を示す図である。 第2実施形態において管理サーバ50の制御部53が実行する処理を示すフローチャートである。 第1アンテナ31a、第2アンテナ31bでそれぞれ受信した信号から生成されるプローブ軌跡の一例である。 図15の2つのプローブ軌跡から生成した複数プローブ軌跡である。 第2実施形態における無線測位端末40の制御部46が実行する処理を示すフローチャートである。 第3実施形態の無線測位システム310の全体構成図である。 第3実施形態における複数基準軌跡の一例である。
以下に本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<第1実施形態>
(無線測位システム10の構成の概要)
第1実施形態の無線測位システム10は、図1に示すように、基地局20と、基準測定端末30と、無線測位端末40と、管理サーバ50とを備える。
基地局20は、図1には1つしか示していないが、基地局20は、無線測位端末40を用いた位置推定を行う位置推定エリア毎に設置される。位置推定エリアの大きさは、基地局20の通信エリアの大きさを意味する。
基地局20は、無線送信機に相当しており、基地局20自身の識別情報を含む電波を、この基地局20の通信エリア内に定期的に送信する。基地局20が送信する電波を、以下、基地局電波という。
基地局20は、たとえば、路側に設置された通信機(以下、路側機)である。また、ラジオ局やテレビ局などの放送局を基地局20として用いることもできる。基地局20が路側機である場合には、位置推定エリアは、たとえば、半径数百メートルである。基地局20が放送局であれば、位置推定エリアは、たとえば、半径数10kmである。
基地局電波を送信する方式は、通信相手を特定しない送信、すなわち、放送でもよいし、通信相手を特定する方式でもよい。なお、本明細書における通信には、放送方式による通信も含む。
放送方式による通信および通信相手を特定する方式のいずれにおいても、直接通信と中継通信とを用いることができる。直接通信とは、中継局などの他の装置を介さずに通信を行うことを意味する。中継通信は、再送信設備を利用する通信である。
また、基地局20は、携帯電話通信網などの広域無線通信網NWを介して管理サーバ50と通信可能に構成されている。
基準測定端末30は、後述する複数基準軌跡を生成するための受信状況情報を生成するための装置であり、車両60に搭載される。基準測定端末30の数にも特に制限はない。基準測定端末30は、基地局20と直接無線通信を行い、また、広域無線通信網NWを介して管理サーバ50と通信する。
無線測位端末40は、後述する複数プローブ軌跡を生成する。この無線測位端末40は、車両60に搭載されており、複数プローブ軌跡と複数基準軌跡との比較に基づいて、この無線測位端末40が搭載された車両60の現在位置を推定する。この無線測位端末40も、基準測定端末30と同様、基地局20と直接無線通信を行い、また、広域無線通信網NWを介して管理サーバ50と通信する。
管理サーバ50は、無線測位端末40の現在位置を推定するために用いる複数基準軌跡を管理する。具体的には、管理サーバ50は、この複数基準軌跡の生成、更新、無線測位端末40への送信を行う。なお、この複数基準軌跡を基地局20を介して無線測位端末40に送信してもよい。
(基準測定端末30の構成)
図2に示すように、基準測定端末30は、無線通信機31、車速センサ32、ジャイロセンサ33、広域無線通信機34、位置検出器35、制御部36を備える。
無線通信機31は、基地局電波を受信する。車速センサ32は、この車速センサ32が搭載されている車両60の速度、すなわち、車速を検出する。車速センサ32が検出した車速は制御部36に入力される。
ジャイロセンサ33は、このジャイロセンサ33が搭載されている車両60に生じる角速度を検出する。ジャイロセンサ33は、たとえば、ヨー角、ロール角、ピッチ角の変化速度を検出する3軸ジャイロセンサである。車速センサ32、ジャイロセンサ33は、ある時点を基準とした車両60の位置変化を算出するためのセンサである。
広域無線通信機34は、広域無線通信網NWを介して、管理サーバ50との間で通信を行う。
位置検出器35は、衛星からの電波に基づいて自装置の位置を検出するGNSS(Global Navigation Satellite System)で用いられるGNSS受信機を備えている。このGNSS受信機が受信した信号に基づいて、現在位置の絶対座標を検出する。なお、以下、現在位置は、絶対座標で表現されている現在位置を意味する。この位置検出器35は、GNSS受信機に加えて車速センサ32、ジャイロセンサ33などの種々のセンサの検出値や、道路地図データを用いて現在位置を検出してもよい。
制御部36は、CPU37、ROM38、RAM39を備え、ROM38に記憶されているプログラムに基づく処理をCPU37が実行することにより、制御部36は、無線通信機31、広域無線通信機34を制御する。また、制御部36は、無線通信機31が受信する基地局電波に基づいて、複数基準軌跡を生成するための受信状況情報を生成し、生成した受信状況情報を、管理サーバ50に送信する処理を実行する。この制御部36が実行する処理は、詳しくは後述する。
(無線測位端末40の構成)
図3に示すように、無線測位端末40は、無線通信機41、車速センサ42、ジャイロセンサ43、広域無線通信機44、メモリ45、制御部46を備える。これらのうち、無線通信機41、車速センサ42、ジャイロセンサ43、広域無線通信機44は、それぞれ、基準測定端末30が備える無線通信機31、車速センサ32、ジャイロセンサ33、広域無線通信機34と同じものを用いることができる。無線通信機41は無線受信部に相当する。なお、基準測定端末30と異なり、位置検出器35を必ずしも備えている必要はない。
メモリ45は、書き込み可能かつ不揮発性のメモリであり、複数基準軌跡が記憶されている。複数基準軌跡は、本実施形態では、管理サーバ50が生成して、無線測位端末40に送信されて、このメモリ45に記憶される。複数基準軌跡は、詳しくは後述するが、請求項の基準軌跡に相当するので、この複数基準軌跡を記憶するメモリ45は請求項の基準記憶部に相当する。
制御部46は、CPU47、ROM48、RAM49を備え、ROM48に記憶されているプログラムに基づく処理をCPU47が実行することにより、制御部46は、無線通信機41、広域無線通信機44を制御する。また、制御部46は、無線通信機41が受信する基地局電波に基づいて複数プローブ軌跡を生成し、生成した複数プローブ軌跡と、複数基準軌跡とを用いて、無線測位端末40が搭載された車両60の現在位置を推定する。この制御部46が実行する処理も、詳しくは後述する。
図4には、第1実施形態において、無線通信機31が備える第1アンテナ31a、第2アンテナ31bの配置を示している。この図4に示すように、無線通信機31は、2つのアンテナ31a、31bを備えており、これら2つのアンテナ31a、31bは、車両60の前後方向に沿って配置されている。
また、前述したように、基準測定端末30が備える無線通信機31と、無線測位端末40が備える無線通信機41は同じ構成である。したがって、無線通信機41が備える第1アンテナ41a、第2アンテナ41bは、無線測位端末40が搭載された車両60において、その車両60の前後方向に沿って配置されている。
無線通信機31が備える2つのアンテナ31a、31b、および、無線通信機41が備える2つのアンテナ41a、41bは、いずれも、基地局20が送信する基地局電波を受信できる。
無線通信機31は、2つのアンテナ31a、31bがそれぞれ基地局電波を受信するので、2つの通信経路(すなわち複数種類の通信経路)で基地局電波を受信することになる。以下、通信経路をリンクという。また、無線通信機41も、2つのアンテナ41a、41bがそれぞれ基地局電波を受信するので、2つのリンクで基地局電波を受信する。
(管理サーバ50の構成)
管理サーバ50は、図5に示すように、広域無線通信機51、基準軌跡データベース52、制御部53を備える。
広域無線通信機51は、広域無線通信網NWを介して、基地局20、基準測定端末30、無線測位端末40との間で通信を行う。基準軌跡データベース52は、複数の基地局20にそれぞれ対応する複数基準軌跡が記憶されている。
制御部53は、CPU54、ROM55、RAM56を備え、ROM55に記憶されているプログラムに基づく処理をCPU54が実行することにより、制御部53は、広域無線通信機51を制御し、また、基準軌跡データベース52を管理する。この制御部53が実行する処理も、詳しくは後述する。
(基準測定端末30の制御部36の処理)
基準測定端末30の制御部36は、図6に示す処理を周期的に実行する。ステップS10では、基地局20が送信する基地局電波を、無線通信機31により受信したか否かを判断する。この判断がNOであれば図6に示す処理を終了する。図6に示す処理を終了した場合には、図6の実行時期となった場合に、再度、図6を実行する。
ステップS10の判断がYESとなった場合にはステップS20に進む。ステップS20では、RSSI1、RSSI2を、無線通信機31から取得する。RSSI1は、第1アンテナ31aが受信した基地局電波のRSSIであり、RSSI2は、第2アンテナ31bが受信した基地局電波のRSSIである。これらRSSI1、RSSI2は請求項の単受信情報に相当する。なお、制御部36がRSSI1、RSSI2を決定する機能を備えていてもよい。
ステップS30では、この図6を実行する毎に基地局電波を受信できている場合において、前回、この図6を実行してから、今回、この図6を実行するまでに、基準測定端末30が搭載された車両60の位置変化量を算出する。この位置変化量は、車速センサ32、ジャイロセンサ33から信号を取得して算出するものであり、距離と方向を含む情報である。
ステップS40では、位置検出器35から現在位置を取得して、ステップS20で取得したRSSI1、RSSI2、ステップS30で算出した位置変化量に、現在位置すなわち絶対座標を付加した情報を受信状況情報として生成する。よって、RSSI1、RSSI2、位置変化量、現在位置は、互いに対応付けられている。
ステップS50では、広域無線通信機34を用いて、ステップS40で生成した受信状況情報を管理サーバ50へ送信する。
(管理サーバ50の制御部53の処理)
管理サーバ50の制御部53は、図7に示す処理を周期的に実行する。ステップS110では、受信状況情報を受信したか否かを判断する。受信状況情報は、図6のステップS50が実行された場合に、基準測定端末30から送信される情報である。
ステップS110の判断がYESであればステップS120に進む。ステップS120では、受信した受信状況情報に評価関数を適用して複数基準軌跡を生成する。ステップS130では、ステップS120で生成した複数基準軌跡を、基準軌跡データベース52に追加する。ステップS130を実行した場合には図7の処理を終了する。
なお、複数の基準測定端末30から送信され、同じ道路区間を表す受信状況情報から生成した複数の複数基準軌跡を平均して、基準軌跡データベース52に記憶されている複数基準軌跡を更新してもよいし、複数の複数基準軌跡を取捨選択して更新してもよい。同じ道路区間かどうかは、受信状況情報に含まれている現在位置から判断し、車線も区別して、同じ道路区間であるかどうかを判断することが好ましい。
複数基準軌跡を図8−図10を用いて説明する。図8は、RSSI1から生成したプローブ軌跡、図9は、RSSI2から生成したプローブ軌跡である。これら図8、図9において、横軸は位置変化量s、縦軸はRSSIである。また、図示していないが、位置変化量sには現在位置が対応付けられている。
本実施形態では、複数基準軌跡と複数プローブ軌跡とのマッチングに基づいて、無線測位端末40の現在位置を推定する。ここで、基準軌跡をf(s)とし、プローブ軌跡をg(s)とした場合のマッチングを考える。このマッチングは、式1において、Rfg(τ)が最大となるτを探索するものである。プローブ軌跡g(s)は、1つのリンクから生成したRSSIと位置変化量sとの関係を、複数の位置変化量sとRSSIの組み合わせにより表す軌跡である。基準軌跡f(s)は、プローブ軌跡g(s)をそのまま、あるいは、複数の基準測定端末30から取得したプローブ軌跡g(s)を平均等して生成した軌跡である。
Figure 0006361577
複数リンクで基地局電波を受信可能な状況では、式2に示す合成関数Rmulti(τ)を用いることでマッチング精度が向上する場合が多い。なお、式2において、Rf1g1は、RSSI1に対応する基準軌跡を表す関数f1と、RSSI1から生成したプローブ軌跡を表す関数g1との相関を表す関数である。また、Rf2g2は、RSSI2に対応する基準軌跡を表す関数f2と、RSSI2から生成したプローブ軌跡を表す関数g2との相関を表す関数である。
Figure 0006361577
しかし、RSSI1から生成したプローブ軌跡と、RSSI2から生成したプローブ軌跡とが類似している場合、換言すれば、これらのプローブ軌跡の相関が高い場合、合成関数Rmulti(τ)を用いてもマッチング精度はそれほど向上しない。
マッチング精度がそれほど向上しない理由は以下の通りである。プローブ軌跡間の相関は式3で表すことができる。
Figure 0006361577
このRg1g2が高い場合、式2は式4となる。
Figure 0006361577
また、式5に示す自己相関関数Rg1g1(τ)において、ピークを複数持つ場合、マッチング精度が不十分となる。
Figure 0006361577
式5に自己相関関数Rg1g1(τ)がピークを複数持つ場合には、マッチングを行うために用いる区間が狭いと、式4でも複数のピークを持つことになる。したがって、合成関数Rmulti(τ)を基準軌跡として用いてもマッチング精度はそれほど向上しないのである。マッチングを行うために用いる区間を長くすれば、プローブ軌跡に、局所的には基準軌跡と似ている部分が複数あるとしても、区間全体では、基準軌跡に似ている部分が一つのみとなる可能性が高くなる。したがって、マッチング精度を向上させることはできる。しかし、マッチングを行うために用いる区間を長くすると、その区間分を無線測位端末40が走行するのに要する時間が長くなるので、現在位置推定を行うのに要する時間が長くなってしまう。
そこで、本実施形態では、複数のリンクで受信した信号に関する情報を含んでいる受信状況情報に評価関数を適用して複数基準軌跡を生成する。本実施形態における評価関数はg1(s)−g2(s)であり、この評価関数を適用して生成した軌跡を複数プローブ軌跡とする。この複数プローブ軌跡を表す関数をgm(s)とし、この関数gm(s)を基準軌跡として用いる場合には、基準軌跡の関数であることを示すfを用いてfm(s)とする。fm(s)により示される軌跡が複数基準軌跡である。複数基準軌跡は、請求項の基準軌跡に相当する。また、複数プローブ軌跡や複数基準軌跡における縦軸の値は請求項の複数受信情報に相当する。また、図8−図10における横軸は位置変化量sであるが、図6のステップS40で説明したように、位置変化量sには絶対座標が対応付けられている。したがって、複数基準軌跡における横軸としては絶対座標も存在する。
複数基準軌跡fm(s)は、g1(s)−g2(s)により得られる。したがって、プローブ軌跡g1(s)とプローブ軌跡g2(s)の相関が高い場合、複数基準軌跡fm(s)は、プローブ軌跡g1(s)あるいはプローブ軌跡g2(s)の一次導関数に近い形状となる。図10には、図8に示すプローブ軌跡をg1(s)とし、図9に示すプローブ軌跡をg2(s)として、g1(s)−g2(s)により生成した複数基準軌跡fm(s)が示されている。
複数基準軌跡fm(s)は、2つのリンクにより無線通信機31が受信した基地局電波をRSSIにより評価した情報である。また、RSSIを評価した情報であることから、複数基準軌跡fm(s)は、基準測定端末30の位置により値が変化する。また、図8や図9と図10の比較から分かるように、1つのリンクにより無線通信機31が受信した基地局電波のRSSIとは、基準測定端末30の位置変化に対する変化傾向が異なる。
そして、無線通信機31と無線通信機41は同じ構成である。したがって、複数基準軌跡fm(s)は、2つのリンクにより無線通信機41が受信した基地局電波をRSSIで評価した情報であるとみなすことができる。また、複数基準軌跡fm(s)は、無線測位端末40の位置により値が変化し、かつ、1つのリンクにより無線通信機41が受信した基地局電波のRSSIとは、無線測位端末40の位置変化に対する変化傾向が異なる。
この複数基準軌跡fm(s)と、RSSI1から生成したプローブ軌跡g1(s)をそのまま基準軌跡とした基準軌跡f1(s)との相関は、式6で表される。
Figure 0006361577
図8、図9と図10の比較からも分かるように、本実施形態の評価関数を適用すると、2つのプローブ軌跡g1(s)、g2(s)の相関が高いほど、式6で表される相関関数の最大値は小さくなる。すなわち、2つのプローブ軌跡g1(s)、g2(s)の相関が高いほど、複数基準軌跡fm(s)と、プローブ軌跡g1(s)、g2(s)との相関は低くなる。
また、本実施形態の複数基準軌跡fm(s)は、プローブ軌跡g1(s)、g2(s)の一次導関数に近い形状となることから、これらプローブ軌跡g1(s)、g2(s)の変動成分を抽出した関数と考えることもできる。
別車線等に移動体が存在していると、その移動体により受信が妨害されて、基地局電波のRSSIが低下することがある。したがって、基準軌跡の生成に用いた基地局電波を受信したときには存在していなかった移動体により受信が妨害されると、プローブ軌跡g1(s)、g2(s)は、基準軌跡生成時のプローブ軌跡g1(s)、g2(s)とは形状が大きく異なる恐れが生じる。
移動体により受信が妨害されると、距離に対するRSSIの変化量は全体的には小さくなるが、RSSIの変化傾向は、移動体が存在している場合と、存在していない場合とで、それほど変化しない。すなわち、移動体により受信が妨害されても、プローブ軌跡g1(s)、g2(s)の変動成分の形状はそれほど変化しない。したがって、本実施形態の評価関数を適用して生成した複数基準軌跡fm(s)を用いると、現在位置推定精度が、移動体による電波妨害に対してロバストになる。
次にステップS110の判断がNOになった場合を説明する。ステップS110の判断がNOになった場合、ステップS140に進む。ステップS140では、基準軌跡要求があったか否かを判断する。この基準軌跡要求は、無線測位端末40が次に説明する図11のステップS230で送信するものである。ステップS140の判断がNOであれば図7の処理を終了し、YESであればステップS150に進む。
ステップS150では、基準軌跡データベース52から、基準軌跡要求に基づいて定まる複数基準軌跡fm(s)を抽出する。ステップS160では、ステップS150で抽出した複数基準軌跡fm(s)を、広域無線通信機51から、基準軌跡要求を送信した無線測位端末40に送信する。
(無線測位端末40の制御部46の処理)
無線測位端末40の制御部46は、図11に示す処理を周期的に実行する。ステップS210では、メモリ45に、走行中の道路の現在位置から進行方向の複数基準軌跡fm(s)が記憶されているか否かを判断する。メモリ45に記憶されている複数基準軌跡fm(s)が、走行中の道路の現在位置から進行方向の複数基準軌跡fm(s)か否かは、走行中の現在位置の変化から決定する無線測位端末40の移動軌跡と、複数基準軌跡fm(s)に含まれている複数の座標の軌跡とを比較して判断する。
なお、道路地図データを備え、複数基準軌跡fm(s)が道路地図データにおいてどの道路に対する複数基準軌跡fm(s)であるかを記憶しておき、無線測位端末40の移動軌跡を道路地図データに当てはめて、ステップS210の判断を行なってもよい。
ステップS210の判断がYESであればステップS220へ進み、メモリ45から、走行中の道路の現在位置から進行方向の複数基準軌跡fm(s)をRAM49に読み出す。一方、ステップS210の判断がNOであればステップS230に進む。
ステップS230では、管理サーバ50へ、基準軌跡要求を送信する。この基準軌跡要求は、現在位置、進行方向、複数基準軌跡fm(s)を要求すること意味するメッセージを含んでいる。管理サーバ50がこの基準軌跡要求を受信すると、前述したステップS150、S160が実行されて、無線測位端末40に、複数基準軌跡fm(s)が送信される。
ステップS240では、管理サーバ50から送信された複数基準軌跡fm(s)を受信してRAM49に記憶するとともに、その複数基準軌跡fm(s)をメモリ45にも記憶する。
ステップS250では、測位処理を行う。この測位処理の詳細は図12に示す。図12において、ステップS251では、基地局電波を受信したか否かを判断する。基地局電波を受信していない場合には、ステップS252に進む。
ステップS252では、最後に決定した現在位置と、その現在位置を決定した時点からの移動軌跡とを用いる周知の推測航法により、現在位置を更新する。ステップS252を実行したら、図12の処理を終了する。
ステップS251の判断がYESの場合にはステップS253に進む。ステップS253では、第1アンテナ41aで受信した基地局電波のRSSIであるRSSI1と、第2アンテナ41bで受信した基地局電波のRSSIであるRSSI2を取得する。
位置変化量算出部に相当するステップS254では、前回、ステップS251をYESと判断してからの位置変化量sを算出する。位置変化量sは、距離と方向を含む情報である。距離は車速センサ42から取得した信号が示す車速に、前回、このステップS254を実行してから、今回、このステップS254を実行するまでの時間を乗じて算出する。方位は、ジャイロセンサ33から取得した信号が示す方位とする。
ステップS255では、今回のステップS253、S254で決定したRSSI1と位置変化量sを組とし、これまでに決定したRSSI1と位置変化量sの組み合わせから、プローブ軌跡を生成する。また、今回のステップS253、S254で決定したRSSI2と位置変化量sを組とし、これまでに決定したRSSI2と位置変化量sの組み合わせからも、プローブ軌跡を生成する。
ステップS256では、RSSI1から生成したプローブ軌跡をg1(s)とし、RSSI2から生成したプローブ軌跡をg2(s)として、前述した評価関数を適用する。評価関数を適用して得た値は、請求項の複数受信情報に相当し、このステップS256は請求項の受信情報決定部に相当する。
ステップS257では、ステップS256で評価関数を適用して得た値を縦軸、位置変化量sを横軸とする軌跡である複数プローブ軌跡を表す関数gm(s)を生成する。複数プローブ軌跡における位置変化量sの区間は予め設定された区間以上とする。この区間の距離はたとえば数十メートルである。予め設定された区間以上の情報が蓄積されていない場合には、複数プローブ軌跡の生成および以下のステップは実行しない。この複数プローブ軌跡は、請求項の測定軌跡に相当し、ステップS257は請求項の軌跡生成部に相当する。
ステップS258では、ステップS257で生成した複数プローブ軌跡と、図11のステップS220またはステップS240でRAMに記憶した複数基準軌跡との相関の最大値を、τを変化させつつ探索する。
ステップS259では、ステップS258で決定した相関の最大値が、予め設定された閾値以上であるか否かを判断する。この判断がNOである場合、前述したステップS252に進み、推測航法により現在位置を更新する。一方、ステップS259の判断がYESとなった場合にはステップS260に進む。
ステップS260では、基準軌跡上の点、たとえば、最大値、最小値、極大値、極小値となる点を基準点として、その基準点から複数プローブ軌跡における現在位置までの位置変化量sを決定する。
ステップS261では、ステップS260において基準とした基準点の位置に、位置変化量sを加算した位置を現在位置として推定する。ステップS260、S261は請求項の位置推定部に相当する。
(第1実施形態の効果)
以上、説明した第1実施形態によれば、無線測位端末40の制御部46は、複数プローブ軌跡を生成する(S257)。この複数プローブ軌跡の縦軸は、RSSI1−RSSI2であり、RSSIが無線測位端末40の位置により値が変化するので、RSSI1−RSSI2も、無線測位端末40の位置により値が変化する。
しかも、図8−図10を用いて説明したように、RSSI1−RSSI2は、RSSI1、RSSI2とは無線測位端末40の位置変化に対する変化傾向が異なるので、複数プローブ軌跡(図10)は、単一のプローブ軌跡(図8、図9)とは異なる形状となる。
単一のプローブ軌跡とは異なる形状となることから、複数プローブ軌跡は、単一のプローブ軌跡では特徴が小さい箇所でも、形状に大きな特徴を生じることがある。したがって、複数プローブ軌跡は、高精度に複数基準軌跡とのマッチング位置を決定することができる。よって、高精度に現在位置を推定することができる。
また、形状に大きな特徴を生じさせることができるので、マッチングに用いる区間を短くすることができる。また、ステップS259において用いる、マッチングしたと判断する閾値を高くしても、マッチングしたと判断できる場合が多くなる。したがって、短時間、かつ、高い信頼度で現在位置を推定することができる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態を説明する。この第2実施形態以下の説明において、それまでに使用した符号と同一番号の符号を有する要素は、特に言及する場合を除き、それ以前の実施形態における同一符号の要素と同一である。また、構成の一部のみを説明している場合、構成の他の部分については先に説明した実施形態を適用できる。
第2実施形態では、基準測定端末30が備える第1アンテナ31a、第2アンテナ31b、無線測位端末40が備える第1アンテナ41a、第2アンテナ41bの位置が、第1実施形態と異なる。第2実施形態では、図13に示すように、第1アンテナ31a、41a、第2アンテナ31b、41bは、車両60の幅方向に平行に配置されている。
管理サーバ50は、図7に代えて、図14のフローチャートに示す処理を実行する。図14において、図7と違う点は、ステップS112が追加されている点、および、ステップS160に代えてステップS162を実行する点である。
ステップS112は、ステップS110においてYESと判断した場合に実行する。この第2実施形態では、評価関数は予め決定されておらず、このステップS112において、複数プローブ軌跡に特徴的な形状が生じるように、評価関数を決定する。また、この第2実施形態では、評価関数は複素振幅を含む演算を行う。
式7は、第1アンテナ31aで受信した信号のRSSIであるRSSI1と、第2アンテナ31bで受信した信号のRSSIであるRSSI2の和を複素表現した式である。なお、式7においてrはRSSI、Aは振幅である。
Figure 0006361577
この式7は、時間tの項と位置変化量sの項に分けられている。時間tの項は一定時間であれば一定値となる。また、RSSIはキャリヤ周波数の周期で変動する振幅を時間平均した値である。したがって、式7により表される2つのリンクのRSSIの和は、位置変化量sには依存する(すなわち位置には依存する)が、時間tには依存しないことが分かる。
ここで、アンテナ間距離をDとすると、図13に示すように、基地局20から、アンテナ31a、31bの方向が同一となる位置(以下、正面位置)では、第1アンテナ31aが受信する信号の複素振幅は式8で表される。また、第2アンテナ31bが受信する信号の複素振幅は式9で表される。
Figure 0006361577
Figure 0006361577
なお、車両60の位置が基地局20の正面位置から、車両60の前後方向に大きく離れている場合には、第1アンテナ31a、第2アンテナ31bが受信する信号の位相差は無視できる。この場合、第1アンテナ31a、第2アンテナ31bが受信する信号の複素振幅は、いずれも、式10で表される。
Figure 0006361577
式8と式9の位相差は2πD/λである。アンテナ間距離Dをλ/2とすると、位相差はπとなる。位相差がπのとき、2つの複素振幅は、大きさが同じ、かつ、反対方向となる。したがって、位相差がπ(2n−1)(n=1、2・・・)のとき、2つの複素振幅の和は最小となる。式10のように、2つの複素振幅の位相差がない場合には、2つ複素振幅の和は最大となる。以上より、2つの複素振幅の和を評価関数として用いると、複数プローブ軌跡に最大値や最小値が生じるので、複素プローブ軌跡に特徴的な形状を生じさせることができる。
図15には、第1アンテナ31a、第2アンテナ31bでそれぞれ受信した信号から生成されるプローブ軌跡の一例を示している。これらのプローブ軌跡には、大きな特徴的な形状はない。これに対して、図16において下側に向かう大きな凸形状を持つ波形は、図15の2つのプローブ軌跡から生成した複数プローブ軌跡である。
このように、単一のプローブ軌跡は大きな特徴的な形状がない信号であっても、2つの複素振幅の和を評価関数として用いて生成した複数プローブ軌跡には、特徴的な形状を生じさせることができる。
2つの複素振幅の和を評価関数とする以外にも、2つの複素振幅の差を評価関数としたり、各複素振幅に重み係数を乗じた上で和や差を算出する評価関数とすることもできる。そして、評価関数が異なれば、その評価関数を適用して生成する複数プローブ軌跡の形状が異なる。
そこで、ステップS112では、予め用意しておいた複数の評価関数の候補から、複数プローブ軌跡に特徴的な形状を生じさせることができる評価関数を採用する。特徴的な形状が生じているかどうかの判断は、たとえば、予め設定した区間内に極小値があり、その極小値と立ち下がり点との間の縦軸値の差が所定値以上である場合に、特徴的な形状が生じていると判断する。また、予め設定した区間内に極大値があり、その極大値と立ち上がり点との間の縦軸値の差が所定値以上である場合に、特徴的な形状が生じていると判断してもよい。また、それらに加えて、あるいは、それらに代えて、極大値や極小値の数により、特徴的な形状が生じているか否かを判断してもよい。
ステップS112で評価関数を決定した後は、第1実施形態と同じであり、ステップS120では、ステップS112で決定した評価関数を適用して複数基準軌跡fm(s)を生成する。ステップS130では、ステップS120で生成した複数基準軌跡fm(s)を、基準軌跡データベース52に追加する。
また、ステップS140で基準軌跡要求ありと判断した場合には、ステップS150で、基準軌跡データベース52から、基準軌跡要求に基づいて定まる複数基準軌跡fm(s)を抽出する。ステップS162では、ステップS150で抽出した複数基準軌跡fm(s)と、その複数基準軌跡fm(s)を生成するために用いた評価関数を、広域無線通信機51から、基準軌跡要求を送信した無線測位端末40に送信する。
図17に第2実施形態における無線測位端末40の制御部46が実行する処理を示している。第2実施形態の無線測位端末40は、図11に示す処理に代えて、この図17の処理を実行する。図17は、図11のステップS220、S240に代えて、ステップS222、S242を実行する点が、図11と相違する。
ステップS222では、メモリ45から、走行中の道路の現在位置から進行方向の複数基準軌跡fm(s)、および、評価関数をRAM49に読み出す。この評価関数は次に説明するステップS242で管理サーバ50から受信したものである。
ステップS242では、管理サーバ50が図14のステップS162を実行することで、管理サーバ50から送信された複数基準軌跡fm(s)と評価関数を受信してRAM49に記憶するとともに、その複数基準軌跡fm(s)をメモリ45にも記憶する。
(第2実施形態の効果)
この第2実施形態では、複素振幅を含む評価関数を用いて複数基準軌跡と複数プローブ軌跡を生成する。複素振幅は位相により変化し、また、基地局電波の位相は位置により変化する。そのため、位相が考慮されていないRSSI1やRSSI2を縦軸とする単一のプローブ軌跡には特徴的な形状が生じない場合でも、複素振幅を含む評価関数を用いて生成した複数基準軌跡および複数プローブ軌跡には特徴的な形状を生じさせることができる。これら複数基準軌跡および複数プローブ軌跡に特徴的な形状を生じさせることができるので、高精度、高信頼、かつ、短時間で現在位置を推定することができる。
<第3実施形態>
第3実施形態の無線測位システム310は、図18に示す構成を備える。図1に示す第1実施形態の無線測位システム10との違いは、1つは、基準測定端末130、無線測位端末140の構成である。他の1つは、基準測定端末130、無線測位端末140は、同じ位置において、換言すれば移動しなくても、複数(図18では2つ)の基地局20a、20bからの基地局電波を受信できる点である。
基準測定端末130は、無線通信機31が備えるアンテナが第1アンテナ31aのみであり、第2アンテナ31bは備えていない。他の構成は第1実施形態の基準測定端末30と同じである。無線測位端末140も、無線通信機41が備えるアンテナが第1アンテナ41aのみであり、第2アンテナ41bは備えていない。他の構成は第1実施形態の無線測位端末40と同じである。
(基準測定端末30の制御部36の処理)
第3実施形態でも、基準測定端末30の制御部36は、第1実施形態で示した図6の処理を行う。ただし、第1実施形態では基準測定端末30の無線通信機31は2つのアンテナ31a、31bを備えていた。これに対して、第3実施形態の無線通信機31は第1アンテナ31aのみを備えており、基地局20aから第1アンテナ31aへのリンクと、基地局20bから第2アンテナ31bへのリンクの2つのリンクにより、基地局電波を受信する。なお、無線通信機31は、各基地局20a、20bから送信される基地局電波を、その基地局電波に含まれるID等により区別して取得することができる。
制御部46は、無線通信機31が基地局電波を受信した場合(S10:YES)、RSSI1とRSSI2を無線通信機31から取得する。この第3実施形態では、RSSI1は基地局20aから受信した基地局電波のRSSIであり、RSSI2は基地局20bから受信した基地局電波のRSSIである。ステップS30−S50は、第1実施形態と同じである。
(管理サーバ50の制御部53の処理)
第3実施形態でも、管理サーバ50の制御部53は、第1実施形態で示した図7の処理を行う。ただし、受信状況情報に適用する評価関数は第1実施形態と異なる。第3実施形態では、式11−13に示す評価関数を用いる。
Figure 0006361577
Figure 0006361577
Figure 0006361577
式11に示すfmin(s)は、i=1・・・nの複数の基準軌跡の中で、位置変化量sにおける最小値を決定する関数である。なお、前述の実施形態で説明したように位置変化量sに位置が対応付けられている。
式12に示すfmax(s)は、i=1・・・nの複数の基準軌跡の中で、位置変化量sにおける最大値を決定する関数である。なお、基準軌跡には、プローブ軌跡をそのまま用いる。また、位置変化量sにおける最小値がノイズフロアレベルNよりも低い場合には、ノイズフロアレベルNよりも所定値α高い値をfmin(s)とする。同様に、位置変化量sにおける最大値がノイズフロアレベルNよりも低い場合には、ノイズフロアレベルNよりも所定値α高い値をfmax(s)とする。RSSIがノイズレベルにあると、再現性が低いからである。
式13は、fmin(s)の変化量とfmax(s)の変化量を比較して、fmin(s)の変化量の方が大きい場合にはfmin(s)を選択し、fmax(s)の変化量の方が大きい場合にはfmax(s)を選択することを意味する。
この評価関数を適用して生成した複数基準軌跡の一例を図19を用いて説明する。式11−13により、2つの基準軌跡f1(s)、f2(s)のうち、各位置においてRSSIの変化が大きい側が選択されたものが複数基準軌跡fm(s)となる。したがって、複数基準軌跡fm(s)は実線で示す形状になる。
この複数基準軌跡fm(s)は、fmin(s)とfmax(s)を比較して、RSSIの変化量の大きい方を選択するが、変化量はfmin(s)が大きくなる場合が多い。したがって、fmin(s)が選択される場合が多くなる。fmin(s)の方が変化量が大きくなる場合が多い理由は次の通りである。すなわち、RSSIはフェージングやシャドウイングが発生すると値が大きく低下する(すなわち、最小値が小さくなる)のに対して、最大値は、送信電力、指向性利得、複素パス利得等により定まるので、最大値が位置により大きくなる程度はそれほど大きくないからである。
(無線測位端末40の制御部46の処理)
第3実施形態でも、無線測位端末40の制御部46は、第1実施形態で示した図11、12の処理を行う。ただし、受信状況情報に適用する評価関数は、管理サーバ50と同様、式11−13に示す評価関数である。また、図12のステップS253で取得するRSSI1、RSSI2は、基準測定端末30と同じである。すなわち、RSSI1は基地局20aから受信した基地局電波のRSSIであり、RSSI2は基地局20bから受信した基地局電波のRSSIである。
この第3実施形態では式11−式13に示した評価関数を適用して複数基準軌跡と複数プローブ軌跡を生成した。これにより、図19にも例示したように、複数基準軌跡は、単一の基準軌跡よりも特徴的な形状が多くなる。したがって、高精度、高信頼、かつ、短時間で現在位置を推定することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、次の変形例も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。
<変形例1>
第3実施形態において、fmin(s)の変化量とfmax(s)の変化量を比較する前に、fmax(s)の変化量が所定値以上であるかを否か判定し、fmax(s)の変化量が所定値以上であれば、fmin(s)の変化量とfmax(s)の変化量を比較せずに、fmax(s)を選択するようにしてもよい。
max(s)の変化量が所定値以上であるか否かの判定は、fmax(s)が表す軌跡に十分に特徴的な形状があるかを否か判定していることになる。したがって、fmax(s)が表す軌跡に十分に特徴的な形状があるときは、fmax(s)を選択することになる。
max(s)の方が軌跡の再現性がよいので、この変形例1によれば、より高精度、高信頼、かつ、短時間で現在位置を推定することができる。
<変形例2>
第3実施形態において、式13に代えて式14を用いてもよい。式14においてN(s)はリンク番号である。
Figure 0006361577
なお、式14のf(s)は式15と定義する。
Figure 0006361577
式14は、i=1・・・nの複数の基準軌跡の中で、位置変化量sにおける最小値となっているリンク番号をfm(s)とする式である。したがって、この評価関数を適用して生成される複数基準軌跡は、縦軸が整数値のみをとるデジタル波形形状となる。
このような形状になると、複数基準軌跡のデータサイズを削減することができるので、複数基準軌跡と複数プローブ軌跡とを比較する処理時間を短くすることができる。
<変形例3>
第2実施形態では、複数の評価関数の候補を用意することで、複数基準軌跡に特徴的な形状が生じるようにしていたが、アンテナ間距離Dを調整することで、複数基準軌跡に特徴的な形状が生じるようにしてもよい。アンテナ間距離Dに応じて、2つのアンテナ31a、31bがそれぞれ受信する基地局電波の位相差が変化する。したがって、複素振幅を含んでいる評価関数を用いる場合には、アンテナ間距離Dを調整しても、複数基準軌跡の形状を変化させることができるのである。
ここで、第2実施形態と同様に、車両60の幅方向に平行に第1アンテナ31a、第2アンテナ31bを配置する場合のアンテナ間距離Dの調整例を説明する。複数基準軌跡に、特徴的な形状として、基地局20の正面位置に付近において3dB以上のディップを生じさせる、すなわち、基地局20の正面付近に3dB以上の極小値と立ち下がり点との差を生じさせるには、アンテナ間距離Dを式16の範囲内とすればよい。
Figure 0006361577
<変形例4>
第2実施形態では、基準測定端末30、無線測位端末40の無線通信機31、41がそれぞれ2つのアンテナ31a、31b、41a、41bを備えることにより、複数リンクにおいて、基地局電波を受信していた。しかし、複数リンクにおいて基地局電波を受信する方法はこれに限られない。
たとえば、第3実施形態のように、基地局電波を送信する基地局20が複数あっても複数リンクにおいて基地局電波を受信することができる。また、1つの基地局20が複数のアンテナから基地局電波を送信してもよい。
そして、複素振幅を含んでいる評価関数を用いる場合であって、送信側および受信側の少なくともいずれかにおいて複数のアンテナがある場合、そのアンテナの位置を変更すれば、複数基準軌跡において特徴的な形状が生じる位置を変化させることができる。
<変形例5>
複素振幅を含んでいる評価関数を用いる場合、複数リンクがあれば、複数基準軌跡に特徴的な形状を生じさせることが可能である。この複数リンクとして、基地局20が送信する基地局電波を、建物や路面等により反射されずに受信する直接パスと、建物や路面等により反射する経路(いわゆるマルチパス)を利用してもよい。
このマルチパスを生じさせるために、基地局のアンテナから一定距離に電波反射物を設置してもよい。また、無線通信機31、41から一定距離に電波反射物を設置してマルチパスを生じさせてもよい。
<変形例6>
前述の実施形態では、リンクの数は2つであったが、リンクの数は3つ以上でもよい。
<変形例7>
前述の実施形態では、基準測定端末30は、受信状況情報を管理サーバ50に送信していたが、この受信状況情報を基地局20に送信してもよい。この場合、基地局20が図7、あるいは、図14など、管理サーバ50が実行していた処理を行う。そして、無線測位端末40は、基地局20に基準軌跡要求を送信する。
<変形例8>
また、基準測定端末30が複数基準軌跡を生成することもできる。さらに、無線測位端末40が基準測定端末30の機能を備えてもよい。無線測位端末40が基準測定端末30の機能を備えれば、無線測位端末40は、複数基準軌跡を記憶していない道路を走行するときは、基準測定端末30としての機能を実行する。そして、複数基準軌跡を記憶している道路を走行するときは、前述した実施形態で説明した無線測位端末40の機能を実行することにより、複数プローブ軌跡を生成して現在位置を推定する。また、現在位置を推定することに加えて、複数基準軌跡を再び生成して、すでに記憶済みの複数基準軌跡と平均して複数基準軌跡を更新すれば、現在位置推定精度を向上させていくことができる。
<変形例9>
特許文献1と同じく、RSSIに代えて、TOFや電波の到来角度を用いてもよい。
10:無線測位システム 20、20a、20b:基地局 30:基準測定端末 31:無線通信機 31a:第1アンテナ 31b:第2アンテナ 32:車速センサ 33:ジャイロセンサ 34:広域無線通信機 35:位置検出器 36:制御部 37:CPU 38:ROM 39:RAM 40:無線測位端末 41:無線通信機 41a:第1アンテナ 41b:第2アンテナ 42:車速センサ 43:ジャイロセンサ 44:広域無線通信機 45:メモリ 46:制御部 47:CPU 48:ROM 49:RAM 50:管理サーバ 51:広域無線通信機 52:基準軌跡データベース 53:制御部 54:CPU 55:ROM 56:RAM 60:車両 130:基準測定端末 140:無線測位端末 310:無線測位システム

Claims (6)

  1. 無線送信機(20、20a、20b)から無線送信される信号を受信する無線受信部(41)を備えた無線測位端末(40)であって、
    複数種類の通信経路により前記無線受信部が前記無線送信機から受信した信号を評価した情報であって、前記無線測位端末の位置により値が変化し、かつ、1つの前記通信経路により前記無線受信部が前記無線送信機から受信した信号に関する情報とは、前記無線測位端末の位置変化に対する変化傾向が異なる情報である複数受信情報を逐次決定する受信情報決定部(S256)と、
    前記無線送信機から送信される信号を前記無線受信部により受信するときの前記複数受信情報と、前記無線測位端末の位置との間の複数点の対応関係が設定された情報である基準軌跡を記憶する基準記憶部(45)と、
    前記無線測位端末の位置変化量を逐次算出する位置変化量算出部(S254)と、
    前記受信情報決定部が決定した前記複数受信情報と、前記位置変化量との間の複数点の対応関係が設定された情報である測定軌跡を生成する軌跡生成部(S257)と、
    前記基準記憶部に記憶されている前記基準軌跡と、前記軌跡生成部が生成した前記測定軌跡とのマッチング位置に基づいて、前記測定軌跡上における現在の点の位置を、現在位置として推定する位置推定部(S260、S261)とを備えることを特徴とする無線測位端末。
  2. 請求項1において、
    前記受信情報決定部は、1つの前記通信経路において前記無線受信部が前記無線送信機から受信した信号に関する情報を単受信情報とし、前記複数種類の前記通信経路のそれぞれに対応する前記単受信情報に、予め設定された評価関数を適用して、前記複数受信情報を決定することを特徴とする無線測位端末。
  3. 請求項2において、
    前記評価関数が複素振幅を含むことを特徴とする無線測位端末。
  4. 請求項2において、
    前記評価関数は、前記複数種類の前記通信経路のそれぞれに対応する複数の前記単受信情報のうち、前記無線測位端末の各位置において、位置の変化に対する前記単受信情報の変化が大きい前記単受信情報に基づいて前記複数受信情報を決定する関数であることを特徴とする無線測位端末。
  5. 請求項4において、
    前記評価関数は、前記複数種類の前記通信経路のそれぞれに対応する複数の前記単受信情報のうち、前記無線測位端末の各位置において、位置の変化に対する前記単受信情報の変化が大きい前記単受信情報の値を、各位置に対応する前記複数受信情報とする関数であることを特徴とする無線測位端末。
  6. 請求項4において、
    前記評価関数は、前記複数種類の前記通信経路のそれぞれに対応する複数の前記単受信情報のうち、前記無線測位端末の各位置において、位置の変化に対する前記単受信情報の変化が大きい前記単受信情報に対応する前記通信経路を、各位置に対応する前記複数受信情報とする関数であることを特徴とする無線測位端末。
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