JP3607516B2 - 移動体マップマッチング装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は移動体マップマッチング装置、とりわけ、歩行者のような比較的遅い速度で移動する移動体向けに特化された歩行者地図データに基づいて歩行者に関連する情報を提供する歩行者情報提供システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、カーナビゲーションに関する特許は多く出願されているが、より低速の移動体におけるナビゲーションシステムに関連する特許は少ない。歩行者に地図情報を提供する技術に関する特許としては「携帯地図表示装置」(特許第1895897号)がある。この特許は、歩行者に地図の情報を提供するシステムに関するものであるが、提供する情報の内容が経路情報であり、その他の情報を与えることについては言及されていない。また、歩行者の分類などについても触れられていない。
【0003】
文献においては、「個人トリップ用携帯情報提供システムの提案(島村雄太郎等:画像電子学会誌vol.23, No.5, 1994, p422−427)があるが、歩行者の歩行についての分析が粗く、歩道橋などのデータまたは歩行者の分類について考察がなされていない。
【0004】
機能的な面では、「歩行者のための経路案内システム(加藤誠己:電子情報通信学会情報・システム部門全国大会632)」、「都市における最適経路情報提供システム(加藤誠己:情報処理学会vol.28, No.3, pp307−314)」等があるが、経路案内システムが主体であり、歩行者への情報提供システムではない。
【0005】
また、電界強度に基づいた位置検出に関する技術には以下がある。
(1) 従来の携帯電話、PHSなど複数の無線ゾーンによってサービスエリアを構成する無線通信方式においては、移動局の現在位置は、その移動局が位置登録を行った基地局の無線ゾーンの範囲(または位置登録した基地局の無線ゾーンを含む複数の無線ゾーンから成る一斉呼出エリアの範囲)という比較的広い領域でしか特定することはできなかった。この課題を解決するために、たとえば、「受信レベル情報に基づいた移動体位置検出に関する一検討」、電子情報通信学会秋季大会、B−269(1993)では、移動体位置検出技術として、複数の基地局の無線ゾーンが重なり合っていることを利用して、移動局によって受信される複数の基地局からの受信電波強度と、その位置(X、Y)のマッピングテーブルから、1台の基地局の無線ゾーンよりも狭い範囲に、移動局の現在位置を特定する方法が提示されている。
【0006】
以下、その位置検出方式について図27を用いて説明する。図27は従来の位置検出方式を実行するためのシステム構成を表すブロック図であり、この図において、符号1は移動体位置検出を行なうセンター、2は基地局、3は移動局をそれぞれ表す。センター1では移動体位置検出を行なうための基礎データ4を扱っており、これらの基礎データのうち、BS1、BS2、BS3、BS4、BS5はそれぞれの基地局を表す。E1、E2、E3、E4、E5はそれぞれ、所定のエリアにおける電波強度も測定地点の位置とそこで受信できる基地局BS1、BS2、BS3、BS4、BS5からの電波強度を表す。センター1には中央処理装置などの処理部5が設けられるとともに各種データを格納するデータベース6が設置されており、処理部5において各測定地点の位置(X、Y)とそこで受信できる基地局BS1、BS2、BS3、BS4、BS5からの電波強度(E1、E2、E3、E4、E5)を対応させて、データベース6に蓄積するようになっている。
【0007】
移動局3では、複数の基地局BS1、BS2、BS3、BS4、BS5からの電波強度E1’、E2’、E3’、E4’、E5’を測定して比較データ7を求め、これらのデータを基地局2へ転送する。また、基地局2では複数移動局から受信した電波強度(E1’、E2’、E3’、E4’、E5’)をセンタに送信し、電波強度から位置を検索するようになっている。
【0008】
かかる構成を有する位置検出システムについて、以下動作を説明する。位置検出のための基礎データとして、サービスエリア内の各地点において移動局3が複数基地局2から受信した電波強度を測定し、その測定地点の位置(X、Y)とそこで受信できる基地局BS1、BS2、BS3、BS4、BS5からの電波強度(E1、E2、E3、E4、E5)を対応させて、予めセンタ処理部5のデータベース6に蓄積しておく。移動局3の位置を検出したい場合には、複数基地局から受信した電波強度(E1’、E2’、E3’、E4’、E5’)をセンタに送信し、センタのデータベースに蓄積されている電波強度のうち最も近いものとのマッチングを取ることにより移動局3の位置(X’Y’)を推定する。こうして、「受信レベル情報に基づいた移動体位置検出に関する一検討」による位置検出方式によれば、1基地局の無線ゾーンよりも狭い範囲で移動局の位置を推定することができる。
【0009】
(2) 従来の携帯電話、PHSなど複数の無線ゾーンによってサービスエリアを構成する無線通信方式においては、移動局の現在位置は、その移動局が位置登録を行った基地局の無線ゾーンの範囲(または位置登録した基地局の無線ゾーンを含む複数の無線ゾーンから成る一斉呼出エリアの範囲)という比較的広い領域でしか特定することはできなかった。この課題を解決するために、たとえば、特開平2−44929「移動体位置検出方法」では、複数の基地局の無線ゾーンが重なり合っていることを利用して、移動局によって受信される複数の基地局からの受信電波強度と、それぞれの基地局の無線ゾーンにおける電界強度地図とから、1台の基地局の無線ゾーンよりも狭い範囲に、移動局の現在位置を特定する方法が提示されている。以下、特開平2−44929号における位置検出方法の代表的な構成の概要について図28を用いて説明する。
【0010】
図28は従来において、1台の基地局の無線ゾーンよりも狭い範囲に、移動局の現在位置を特定する方法を説明する概略図である。図28において、801は移動局、802、803、804は基地局、805、806、807はそれぞれ各基地局の無線ゾーン、808は移動通信制御局、809は位置情報センタ、810は位置情報送受信装置、811は電界強度地図を示している。図8に示すように、移動局801は、複数の基地局802、803、804の無線ゾーンに存在しており、各基地局から送信される電波を受信できる位置にある。移動局801が通話中であって特定の基地局との通信接続をしていない状態であれば、これらの基地局802、803、804の電波信号(たとえば制御チャネルを用いて間欠送信されている、基地局の識別子などが含まれた報知情報など)を受信できる。基地局802、803、804から報知されている電波信号を受信した移動局801は、これらの電波強度を測定し、各基地局に関する受信電波強度を基地局識別子とともに、いずれかの基地局を介して、移動通信制御局808に送信する。移動通信制御局808は、移動局801から受信した基地局802、803、804の受信電波強度を位置情報センタ809内の位置情報送受信装置810に伝える。位置情報センタ810内には移動通信制御局808が管理するすべての基地局に関して、各基地局の周囲に広がる無線ゾーンの電界強度分布を等電界強度線で示した電界強度地図811があらかじめ作成され記憶されている。位置情報送受信装置810において、基地局802、803、804の電界強度地図811を重ねあわせた上で、移動局801から受信した基地局802、803、804の受信電波強度に該当する等電界強度線を引き、それぞれの等電界強度線が互いに交わった領域を求めると、この領域が、移動局801の存在する位置として検出されたことになる。こうして、特開平2−44929号による位置検出方式によれば、1基地局の無線ゾーンよりも狭い範囲に移動局の位置を特定することができ、精度の高い位置検出を実現できる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような従来の技術では以下に述べるような種々の不具合がある。
(1)屋内においては、GPS技術が使えず、また歩行者のマップマッチングが確立されていないために歩行者のナビゲーションが行なえない。
(2)屋外において位置検出のためにジャイロ機器を持ち歩くには歩行者には負荷がかかるために使いにくい。
(3)現行の電界強度を用いた位置検出技術では、1回の電界強度測定で位置検出を行なうが、電界強度は同じ位置で測定しても値が変化するため検出された位置情報の信頼性が高くない(位置同定には使えない)。
(4)現行の電界強度を用いた位置検出技術では基地局からの電界強度が測定できなかった場合に対応できない。
(5)現行の電界強度を用いた位置検出技術では屋内において歩行者の移動している方向を同定できない。
(6)現行の電界強度を用いた位置検出技術では屋内において歩行者の位置を知るには非接触ICカードなどの位置を知るためだけの機器を特定地点に設置しなければならず、コストが高くなる。
(7)現行の電界強度を用いた位置検出技術では地図上には平面的な区分がないので、GPS等による位置測定誤差が歩行者の位置検出に使うには粗くなってしまう。
【0012】
本発明は上記したような従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、歩行者の位置検出が簡便に且つ精度よく行なえる移動体マップマッチング装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために本発明は、移動体マップマッチング装置を、経路地図の各ノードであらかじめ計測しておいた各基地局からの電界強度データを格納しておく位置−電界データ格納手段と、逐次計測される移動体からの電界データを記憶する記憶手段と、取得した電界データを平滑化する電界データ平滑化手段と、平滑化された電界データに基づいて移動体の移動する方向を移動する方向を推定する方向同定手段と、歩行者に特化したデータとデータ構造を持つ歩行者地図データおよびその他の地図情報データを格納する地図情報格納手段と、移動体の移動してきたリンクおよびノードの情報を格納するトレース情報格納手段と、移動体の移動してきたリンクおよびノードを推定するトレース手段とから構成したことを要旨とする。
【0014】
この移動体マップマッチング装置では、電界強度を用いた位置検出手段と得られた位置情報を統計処理して地図上のリンクにマップマッチングする機能を持たせることができ、また、方向同定手段をして、電界強度情報に基づいて、移動体の移動方向を認識する機能を持たせることが可能である。
【0015】
また、本発明の移動体マップマッチング装置にリンク同定手段を備えることができる。このリンク同定手段としては、電界強度情報に基づいて、相関係数と進行方向を示すベクトルデータの変化を利用して経路地図のリンクデータにマッチングできるリンク同定手段、或いは電界強度情報に基づいて、相関係数と相関係数の変化を利用して経路地図のリンクデータにマッチングできるリンク同定手段、さらには電界強度情報に基づいて、重回帰式と重回帰式の係数の変化を利用して経路地図のリンクデータにマッチングできるリンク同定手段、またさらに電界強度情報に基づいて、主成分式と主成分式の係数の変化を利用して経路地図のリンクデータにマッチングできるリンク同定手段や、方向同定手段を利用して、経路地図のリンクデータにマッチングできるリンク同定手段、さらにまたマハラノビスの距離を利用して、平滑化された各基地局からの電界強度値における各リンクにおけるマハラノビスの距離のうち最も短いリンクへリンク同定するリンク同定手段などの各種のリンク同定手段等が適用可能である。
【0016】
また、トレース手段として、あらかじめ計測しておいた経路地図上の各ノードにおける電界強度情報に基づいて、実測した電界強度の偏差値を算出し、経路地図のノードデータにマッチングして移動体の移動してきたリンクをたどるトレース手段、或いはあらかじめ決定された測定地点での電界値の平均値と確率分布を求めておき、移動体が移動してくる際には、各測定地点での電界強度を再度測定してその測定値または平滑化処理後の値の確率を求めて各地点における確率の積を求め、積の最大値となるノードへマッチングしてトレースを行なうトレース手段、さらには、あらかじめ決定された測定地点での電界値の平均値と確率分布を求めておく一方で、確率分布が正規分布しなくなる境界の電界値と、確率密度関数を求めておき、移動体が移動してくる際には、各測定地点での電界強度を再度測定してその測定値または平滑化処理後の値が閾値より大きい場合は、確率分布から存在確率を求め閾値以下の場合は確率密度関数により、ノードに対する存在確率を求める。各地点における確率の積を求め、積の最大値となるノードへマッチングするトレース手段等が適用可能である。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、移動体マップマッチング装置として、移動体に備えられた携帯端末が測定して送信した、基地局から放出される任意の地点の電界の電界値を記憶する電界強度データ記憶手段と、記憶した電界値を平滑化する平滑化手段と、平滑化されたデータから移動している方向を同定する方向同定手段と、移動してきたトレース情報を格納しておくトレース情報格納手段と、デジタル地図を格納しておく地図格納手段と、得られた電界強度データから地図上の座標を出力する電界−座標変換手段と、方向同定手段から得られた方向とトレース情報とデジタル地図情報と電界−座標変換手段から現在地を推定するリンク同定手段とを備えたものであり、携帯端末からの位置情報を取得しその情報を基に携帯端末が移動している経路地図上のリンク番号を提供して携帯端末の現在地を推定するという作用を有する。
【0018】
請求項2に記載の発明は、移動体マップマッチング装置として、移動体に備えられた携帯端末が測定して送信した、基地局から放出される任意の地点の電界の電界値を記憶する記憶手段と、記憶した電界値を統計処理する統計処理手段と、得られた統計データから移動している方向を同定する方向同定手段と、移動してきたトレース情報を格納しておくトレース情報格納手段と、デジタル地図情報を格納する地図格納手段と、得られた電界強度データから地図上の座標を出力する電界−座標変換手段と、あらかじめ計測しておいた位置計測場所の電界強度データを格納する位置−電界強度データ格納手段と、方向同定手段から得られた方向とトレース情報とデジタル地図情報と、電界−座標変換手段から得られた座標データと位置−電界強度データから現在地を推定する位置同定手段とを備えたものであり、携帯端末における基地局からの電界情報を統計的に処理したデータに基づいて携帯端末の現在地を推定し、経路地図上の移動体の位置情報を提示するという作用を有する。
【0019】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2記載の移動体マップマッチング装置において、場所の判っている複数の基地局からの電界強度を、移動しながら時系列で測定する電界測定手段を備えた携帯端末と、測定した電界値を毎回統計処理する統計処理手段と、統計処理されたデータで各々の基地局からの電界値の差分を計算して、各々の基地局に対する電界の増減分から基地局方向の合成ベクトルを求める合成ベクトル算出手段と、得られた合成ベクトルから移動している方向を同定する方向同定手段とを備えたものであり、複数の基地局からの電界強度を計測して、毎回統計処理を行ない、処理されたデータに基づいて各々の基地局からの電界値の差分を計算し、各々の基地局に対する電界の増減分から基地局方向の合成ベクトルを求めて移動体の進行方向をユーザに提供するという作用を有する。
【0020】
請求項4に記載の発明は、請求項1または2記載の移動体マップマッチング装置において、電界強度のデータを処理する際に、数回の移動平均法または最小二乗法または数次指数平滑法またはそれらの組み合わせを用いる平滑化処理手段を備えたものであり、電界強度のデータを統計処理する際に、移動平均法を数回または数次指数平滑法または最小二乗法またはそれらの組み合わせを用いて電界強度データの平滑化処理を行なう統計処理方法で、測定誤差を平滑化した電界強度データを提供するという作用を有する。
【0021】
請求項5に記載の発明は、請求項2記載の移動体マップマッチング装置において、あらかじめ決定された測定地点での電界を測定し、その平均値を求めておき、移動体が移動する際には、各測定地点での電界強度を再度測定してその測定値または統計処理後の値の標準偏差を求めて偏差値がある決められた範囲にある地点のみを現在地の候補として採用し、連続する複数のデータの中で最も存在する確率の高いノードをトレースして移動体のトレースを行なうようにしたものであり、移動体のトレースをより正確に行なうという作用を有する。
【0022】
請求項6に記載の発明は、請求項3記載の移動体マップマッチング装置において、あらかじめ決定された測定地点での電界を測定し、その最尤推定に必要なパラメータ値および尤度関数を求めておき、移動体が移動してくる際には、各測定地点での電界強度を再度測定してその測定値または平滑化されたデータから存在する位置の最尤推定を行なって現在地の候補として採用し、最も最尤推定値の高かったノードをトレースして移動体のトレースを行なうようにしたものであり、移動体のトレースをより正確に行なうという作用を有する。
【0023】
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6のいずれかに記載の移動体マップマッチング装置において、複数の基地局からの電界強度を測定し、電界−座標変換手段において電界値データを各移動体道路ネットワークにおける座標に変換し、連続した複数の座標データとリンクデータとの相関係数を取り最も相関係数の高い道路にマッチングを行ない、さらに、引き続き得られる電界データを座標変換した座標データを含めて相関係数を算出し、相関係数のピーク値において移動体が交差点を曲がったことを判定しながらリンク同定を行なうリンク同定手段を備えたものであり、リンク同定を行なうことによって移動体にトレース情報を提供できるという作用を有する。
【0024】
請求項8に記載の発明は、請求項1乃至6のいずれかに記載の移動体マップマッチング装置において、複数の基地局からの電界強度を測定して位置座標を同定する電界−座標変換手段の変換結果の座標データを任意のデータ数で区切り、且つ重回帰分析を用いて重回帰式を導き、この重回帰式と最も類似する道路座標の式を持つ道路にマップマッチングし、さらに引き続き得られる電界データを座標変換した座標データを含めて重回帰式を導いて、係数間の距離の変動を観測し、距離が大きく変動する部分を抽出して変化点とし、移動体が交差点を曲がったことを判定しながら変化点で区切られる座標データにおいて重回帰式が類似するリンクデータにマップマッチングするリンク同定手段を備えたものであり、重回帰式が類似するリンクデータにマップマッチングすることによって移動体により正確なトレース情報を提供できるという作用を有する。
【0025】
請求項9に記載の発明は、請求項1乃至6のいずれかに記載の移動体マップマッチング装置において、複数の基地局からの電界強度を測定して位置座標を同定する電界−座標変換手段の変換結果の座標データを任意のデータ数で区切り、且つ主成分分析を用いて主成分式を導き、その主成分式と最も類似する道路座標の式を持つ道路にマップマッチングし、さらに引き続き得られる電界データを座標変換した座標データを含めて主成分式を導いて、係数間の距離の変動を観測し、距離が大きく変動する部分を抽出して変化点とし、移動体が交差点を曲がったことを判定しながら変化点で区切られる座標データにおいて主成分式が類似するリンクデータにマップマッチングするリンク同定手段を備えたものであり、主成分式が類似するリンクデータにマップマッチングすることによって移動体により正確なトレース情報を提供できるという作用を有する。
【0026】
請求項10に記載の発明は、請求項1乃至7のいずれかに記載の移動体マップマッチング装置において、複数の基地局からの電界強度を測定し、電界−座標変換手段において電界データを各移動体道路ネットワークにおける座標に変換し、方向同定手段におけるベクトルの成す角度の変化量を統計処理して変化量の大きい部分を抽出し、その点を変化点として移動体が交差点を曲がったことを判定しながら変化点で区切られる座標データにおいて最も相関係数の高いリンクにリンク同定を行なうリンク同定手段を備えたものであり、最も相関係数の高いリンクにリンク同定を行なうことによって移動体により正確なトレース情報を提供できるという作用を有する。
【0027】
請求項11に記載の発明は、請求項7乃至10のいずれかに記載の移動体マップマッチング装置において、リンク同定手段は、変化点を決定するに際して、任意のデータ数で信頼区間を推定することによって変化点を決定し、その区間にある道路データを存在する道路として出力するようにしたものであり、道路表示がより正確になるという作用を有する。
【0028】
請求項12に記載の発明は、請求項1乃至6のいずれかに記載の移動体マップマッチング装置において、あらかじめ測定したリンクにおける電界強度のデータに基づいてマハラノビスの距離を求める式を求めておき、複数の基地局からの電界強度を測定し、平滑化を行ない、平滑化された各基地局からの電界強度値における各リンクにおけるマハラノビスの距離のうち最も短いリンクへリンク同定するリンク同定手段を備えたものであり、各リンクにおけるマハラノビスの距離のうち最も短いリンクへリンク同定することにより、移動体にトレース情報を提供するという作用を有する。
【0029】
請求項13に記載の発明は、請求項1乃至12のいずれかに記載の移動体マップマッチング装置において、請求項2で得られた推定位置情報をそのままインターフェースに点で表示するかまたは推定位置情報をスムージングした後に点で表示し、表示される推定位置情報の点の帯からユーザが自分の現在地を知ることができるようにしたものであり、ユーザが自分の現在地を容易に認識できるという作用を有する。
【0030】
請求項14に記載の発明は、請求項1乃至13のいずれかに記載の移動体マップマッチング装置において、歩程計を用いて移動体の移動した距離を計測し、移動体が移動した距離を用いて移動体マップマッチング装置によって得られた移動体の移動角度および移動リンクまたはノードの情報を補正しながら移動体でマップマッチングを行なうようにしたものであり、リンク同定の精度を高めることができるという作用を有する。
【0031】
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態を添付の図面を参照して説明する。図1は本発明による移動体マップマッチング装置およびこれを用いた移動体の位置情報提供システムの構成を示すブロック図である。図1において、符号11は無線通信による通信ネットワークを構成して携帯電話或いは携帯端末装置による通信を可能にする基地局、12は基地局11からの電界強度を測定するとともに、その測定データを上記無線通信ネットワークを用いて伝送する携帯端末装置、13は測定によって得られた電界強度データを記憶する電界強度データ記憶装置、14は電界強度データ記憶装置13からのデータを基に移動体の地図上における位置を決定する移動体マップマッチング装置である。また、15は移動体マップマッチング装置14と他の機器との通信の整合性をとるインタフェース、16は移動体マップマッチング装置14の操作により移動局の位置を検出する移動局位置検出手段、17は上記移動体のマップマッチング処理において得られるトレース情報を格納するトレース情報格納装置、18は移動体マップマッチング装置の動作のために必要なデジタル地図情報が格納される地図格納装置、19は携帯端末装置によって計測された電界強度データと、これから得られた位置情報との関連データが格納される位置−電界強度データ格納装置である。
【0032】
移動体マップマッチング装置14は、電界強度データ記憶装置13に記憶された電界値を平滑化する平滑化処理手段21と、平滑化されたデータから移動している方向を同定する方向同定手段22と、移動してきたトレース情報を生成するトレース手段24と、方向同定手段22から得られた方向とトレース情報とデジタル地図情報と位置−電界強度データから現在地を推定するリンク同定手段23とを備えている。リンク同定手段23はリンク同定手段一23aと、リンク同定手段二23bと、リンク同定手段三23cと、リンク同定手段四23dと、リンク同定手段五23eと、リンク同定手段六23fとを備えている。また、トレース手段24は、トレース手段一24aと、トレース手段二24bと、トレース手段三24cと、出力結果を表示するインターフェース20とを備えている。
【0033】
図2は図1に示された移動体の位置情報提供システムにおいて用いられる携帯端末装置12の構成を示すブロック図である。この携帯端末装置12は、無線通信によるデータの送受信動作をコントロールする無線制御部25と、地図を表示する液晶その他のディスプレー用部材から構成された地図表示部26と、移動体の現在地を地図上に表示する処理を実行する移動体マップマッチング部27とを備えている。無線制御部25は、測定地点における電界強度を測定する電界強度測定部28を備えている。
【0034】
かかる構成を有する本発明の第1の実施の形態に係る移動体マップマッチング装置の動作について以下説明する。図3は電界強度から移動体が移動した方向を導く方向同定手段22の処理動作手順を説明するフローチャートである。また、図4は方向同定手段22の動作内容を説明するために地図とともに表す模式図である。図4においてA,B,C,Dは基地局を表し、一点鎖線の矢印S1は移動体が移動した軌跡、PとQは方向同定を行なう地点である。図5は図4において一点鎖線の矢印S1上を移動体が移動した場合の基地局Dで測定された電界強度のデータをグラフに示す図である。このグラフ図において、縦軸は電界強度、横軸は距離を示す。横軸は図4の地図に合わせてあり、左端部は基地局Aに近い側、右端部は基地局Dに近い側である。図6は図5のデータを移動平均法によって平滑化した電界強度のデータをグラフに示す図である。この図では、平滑化処理されたデータ上でP地点の電界強度が53、Q地点の電界強度が60であることが示されている。
【0035】
図7は図4において移動体が一点鎖線の矢印S1上を移動した場合の基地局Aで測定された電界強度のデータをグラフに示す図である。図7において、縦軸は電界強度、横軸は距離を示す。横軸は図4の地図に合わせてあり、左端部は基地局Aに近い側、右端部は基地局Dに近い側である。図8は図7のデータを移動平均法または数次指数平滑法または最小二乗法またはこれら組み合わせによって平滑化した電界強度のデータをグラフに示す図である。この図では、平滑化処理されたデータ上でP地点の電界強度が62、Q地点の電界強度が55であることが示されている。図9は基地局Cの電界データを平滑化したデータをグラフに示す図である。この図では、処理されたデータ上でP地点の電界強度が45、Q地点の電界強度が55であることが示されている。この図では、図10においては、基地局Bの電界データを平滑化したデータをグラフに示す図である。処理されたデータ上でP地点の電界強度が55、Q地点の電界強度が45であることが示されている。
【0036】
図3と図4と図5と図6と図7と図8と図9と図10とを参照しながら方向同定手段22の処理動作について説明する。方向同定手段22が起動されると(ステップ100)、電界データの測定を始める。電界データの測定数または直前の測定時刻からの時間間隔を測定し、方向を同定する時間が来たかどうかまたは、あらかじめ測定する場所として指定された地点へ来たかどうかを判断する(ステップ101)。方向を同定する時間における地点または事前に決められた測定する地点PまたはQへ来たらこれまで蓄積されてきた電界強度のデータを平滑化処理手段21により平滑化する。図4の例では図5のデータから図6のデータに変換する。または図7のデータから図8のデータに変換する(ステップ102)。
【0037】
図6と図8と図9と図10でそれぞれ基地局A,B,C,DにおけるP地点とQ地点との電界強度の差を求める(ステップ103)。それぞれの基地局からの電界強度の差を、図4の破線で示すようにP地点からそれぞれの基地局方向へのベクトルで表し、それらを合成して図4の大きい矢印で示すような合成ベクトルV1を求める(ステップ104)。求めた合成ベクトルV1を出力する(ステップ105)。終了する場合は終了し、終了しない場合はステップ101の処理に戻る(ステップ106)。
【0038】
この第1の実施の形態の変形態様として、あらかじめ決定された測定地点での電界を測定し、その最尤推定に必要なパラメータ値および尤度関数を求めておき、移動体が移動してくる際には、各測定地点での電界強度を再度測定してその測定値または平滑化されたデータから存在する位置の最尤推定を行なって現在地の候補として採用し、最も最尤推定値の高かったノードをトレースして移動体のトレースを行なうようにすることもできる。このような処理により、移動体のトレースをより正確に行なうことができる。
【0039】
(実施の形態2)
本発明の第2の実施の形態に係る移動体マップマッチング装置の動作について以下説明する。図11はこの第2の実施の形態において、移動体が移動して来た道のりを地図上にマッチングするトレース手段24(この場合はトレース手段一24a)の処理動作手順を説明するフローチャートである。また、図12はトレース手段24のうちトレース手段一24aの動作内容を説明するために地図とともに表す模式図である。図12においてA,B,C,Dは基地局を表し、実線で示す矢印S2は移動体が移動した(或いは移動する)軌跡を表し、a,b,c,d,e,f,g,h,i,j,k,l,m,n,o,pは地図上で移動体が移動する場合に備えてあらかじめ電界強度を計測する地点を表す。また、図12におけるa地点からp地点までの各地点において、あらかじめ測定された各基地局からの電界強度の値を平均したものとその標準偏差を表1に示す。
【表1】
Figure 0003607516
【0040】
また、図12において矢印の方向に移動した場合の各基地局からの電界強度を平滑化した値を表2に示す。
【表2】
Figure 0003607516
【0041】
また、表2において矢印のデータを測定した場所の電界データについて、各測定地点における偏差値を表3に示す。
【表3】
Figure 0003607516
【0042】
また、任意の測定時間において各測定地点で測定された電界強度が、ある範囲に存在していた回数を記録する存在リストを表4に示す。
【表4】
Figure 0003607516
【0043】
また、上記任意の測定時間において各測定地点で測定された電界強度が、ある範囲に存在していた回数が記録された状態を表5に示す。
【表5】
Figure 0003607516
【0044】
さらに、通過したノードを示す通過リストを表6に示す。
【表6】
Figure 0003607516
【0045】
図11と図12と表1と表2と表3と表4と表5と表6を参照しながらトレース手段一24aの処理動作について説明する。トレース手段一24aが起動されると(ステップ1110)、一定間隔おきに電界強度のデータを測定し(ステップ1111)、それまで蓄積されたデータで表2に示すように平滑化を行なう(ステップ1115)。平滑化されたデータについて、すべての地点において電界データの偏差値を求める(ステップ1120)。表3において各基地局からの偏差値がすべて49以上51未満の地点の番号aを求めて表4の存在リストのa欄に1を加える。この範囲にない場合は範囲を1ずつ広げる。その場合にはこの例では表4のbの存在リストにも1が加えられる(ステップ1130)。上記ステップ1110からステップ1130までを決められた回数繰り返してその間の存在リストを完成させる(ステップ1140)。完成された存在リストが表5である。観測データが最後まできたら存在リストを参照し、最も値の高い地点を通過した地点として表6の通過リストに1を書き込む(ステップ1150)。上記ステップ1110乃至1150の処理を現在の測定地点まで行ない、表6の通過リストを出力する(ステップ1160)。
【0046】
(実施の形態3)
本発明の第3の実施の形態に係る移動体マップマッチング装置の動作について以下説明する。図13はこの第3の実施の形態において、移動体が移動して来た道のりを地図上にマッチングするトレース手段24(この場合はトレース手段二24b)の処理動作手順を説明するフローチャートである。この実施の形態においても上記第1の実施の形態におけると同様、トレース手段二24bの動作内容を説明するために地図とともに表す模式図(図12)が用いられる。また、図12におけるa地点からp地点までの各地点において、あらかじめ測定された各基地局からの電界強度の値を平均したものとその標準偏差を表1に示す。表2は図12の矢印の方向に移動した場合の各基地局からの電界強度を平滑化した値である。
【0047】
また、ノードbの基地局Aからの電界強度の確率分布を表7に示す。同様にすべての地点が各基地局からの電界強度の確率分布表を持っている。
【表7】
Figure 0003607516
【0048】
また、表8は表2において矢印のデータを測定した場所の電界データについて、各測定地点における電界強度の確率を表8に示す。
【表8】
Figure 0003607516
【0049】
図13と図12と表1と表2と表6と表7と表8を参照しながらトレース手段二24bの処理動作について説明する。トレース手段二24bが起動されると(ステップ1210)、一定間隔おきに電界強度のデータを測定し(ステップ1211)、それまで蓄積されたデータで表2のように平滑化を行なう(ステップ1215)。平滑化されたデータについて、すべての地点において表7を参照して基地局Aからの電界強度の存在する確率0.1337を求める(ステップ1220)。表8に示すように得られた確率の積を取り、その値が最大となる地点をコーナーBにマッチングする(ステップ1230)。そして、上記ステップ1210からステップ1230までを現在の測定地点まで行ない、表6の通過リストを出力する(ステップ1240)。
【0050】
(実施の形態4)
本発明の第4の実施の形態に係る移動体マップマッチング装置の動作について以下説明する。図14はこの第4の実施の形態において、電界強度が大きい値を示す場合で電界強度の確率分布が正規分布しない場合にもノードにマッチングするトレース手段24(この場合はトレース手段三24c)の処理動作手順を説明するフローチャートである。また、図15はトレース手段三24cの動作内容を説明するために地図とともに表す模式図である。図16はトレース手段三24cの作動に際して、各基地局において電界強度がある値以上で電界強度の確率分布が正規分布しない場合に、その範囲を円で示してある模式図である。本実施の形態ではこの電界強度の閾値を60とする。図15および図16においてA〜Xは道路のノードであり、ノード間をリンクでつないである。表2は図12の矢印の方向に移動した場合の各基地局からの電界強度を平滑化した値である。表8は実施の形態3における電界強度の確率を示した例である。
【0051】
図14と図15と図16と表2と表8を参照しながらトレース手段三24cの処理動作について説明する。トレース手段三24cが起動されると(ステップ1310)、一定間隔おきに電界強度のデータを測定し(ステップ1311)、それまで蓄積されたデータで平滑化を行なう(ステップ1315)。平滑化されたデータについて、正規分布を成さなくなる一定の電界強度(60とする)以上かどうかを判断する(ステップ1318)。矢印データおいて基地局Aからのデータは正規分布を成さなくなる一定の電界強度以上であるからステップ1320へ進み、基地局Cからのデータは正規分布を成さなくなる一定の電界強度以上ではないからステップ1325へ進む。一定の電界強度60以上ならば上記実施の形態3の場合と同様に、測定済みの確率分布にしたがってすべての地点において電界強度データの存在する確率を求める。このとき、矢印データの基地局Aのデータは0.1337である(ステップ1320)。
【0052】
他方、上記一定の電界強度以下ならば正規分布における確率密度関数に基づいて電界強度データの存在する確率を求める。矢印データの基地局Cのデータはノードbにおいて、
1/ √2 π * Exp(−1/ 2 * ((x−μ)/σ) ^2) = 0. 198
である(ステップ1325)。次に、得られた確率の積を取り、実施の形態3における表8と同様の表を作成し、その値が最大となるコーナーにマッチングする(ステップ1330)。さらに、上記ステップ1310からステップ1330までを現在の測定地点まで行ない、表6の通過リストを出力する(ステップ1340)。
【0053】
(実施の形態5)
本発明の第5の実施の形態に係る移動体マップマッチング装置の動作について以下説明する。図17はこの第5の実施の形態において、電界強度を測定してマップマッチングを行なうリンク同定手段23(この場合はリンク同定手段一23a)の処理動作手順を説明するフローチャートである。この第5の実施の形態においても、先の第4の実施の形態におけると同様、データは図15に示された地図の模式図を用いて取るようにしている。図15において、A〜Xは道路のノードであり、ノード間をリンクでつないである。図18は移動体位置検出手段16によって変換された座標データをプロットしたものである。図19は変換された座標について平滑化した座標データをプロットしたものである。図20は平滑化した座標データで隣り合う座標で構成されるベクトルから変化点を抽出する模式図である。
【0054】
表9はリンクbfを通過したときに取った座標データとすべてのリンクデータとの相関係数を算出した値を表9に表す。
【表9】
Figure 0003607516
【0055】
また、ベクトルデータから変化点を抽出するための変化点抽出リストを表10に表す。
【表10】
Figure 0003607516
【0056】
図17と図15と図18と図19と図20と表9と表10を参照しながらリンク同定手段一23aの処理動作について説明する。リンク同定手段一23aが起動されると(ステップ1400)、電界強度を測定し(ステップ1410)、現在地までの電界強度のデータを平滑化する(ステップ1415)。平滑化されたデータに基づいて移動体位置検出手段16で座標変換する(ステップ1420)。図18は図15の図でノードをA,B,F,J,P,T,Xの順に移動して測定した電界を、電界−座標変換後に座標データをプロットしたものである。変換された座標を一定時間間隔毎に更に平滑化する(ステップ1425)。
【0057】
図19は図18の座標データについて平滑化したデータを一定間隔おきに○でプロットしたものである。図19に示すようにデータをプロットした後、図20で示す通りに平滑化された座標データと始点の座標とで構成されるベクトルを構成し、これらのベクトルと北向き(一定向き)の基本ベクトルとの成す角を算出して、その変化量として角度の二重差分(表10)を取り、最も変化量の大きい点、すなわち極値を変化点cとしてマークする(ステップ1430)。そして、平滑化された座標データで変化点ごとにすべての道路リンクデータまたはエリア内のストリートデータとの相関係数を算出し、表9を作成する。その後、作成された表9中で最も相関係数の高いリンク番号bfを出力する(相関係数の絶対値が1に最も近いストリートデータにマップマッチングする)(ステップ1440)。
【0058】
(実施の形態6)
本発明の第6の実施の形態に係る移動体マップマッチング装置の動作について以下説明する。図21はこの第6の実施の形態において、電界強度を測定してマップマッチングを行なうリンク同定手段23(この場合はリンク同定手段二23b)の処理動作手順を説明するフローチャートである。この第6の実施の形態においても、先の第4の実施の形態におけると同様、データは図15に示された地図の模式図を用いて取るようにしている。図15において、A〜Xは道路のノードであり、ノード間をリンクでつないである。図18は移動体位置検出手段16によって変換された座標データをプロットしたものである。図19は変換された座標について平滑化した座標データをプロットしたものである。
【0059】
また、本実施の形態において、相関係数の変化から変化点を抽出するための変化点抽出リストを表11に表す。
【表11】
Figure 0003607516
【0060】
図21と図15と図18と図19と表11を参照しながらリンク同定手段二23bの処理動作について説明する。リンク同定手段二23bが起動されると(ステップ1500)、電界強度を測定し(ステップ1510)、現在地までの電界強度のデータを平滑化する(ステップ1515)。次に平滑化されたデータに基づいて移動体位置検出手段16で座標変換する(ステップ1520)。図18は図15の図でノードをA,B,F,J,P,T,Xの順に移動して測定した電界を、電界−座標変換後に座標データをプロットしたものである。変換された座標を一定間隔毎に更に平滑化する(ステップ1525)。
【0061】
図19は図18の座標データについて平滑化したデータを一定間隔おきに○でプロットしたものである。a点までの平滑化された座標データで、直前の変化点以降から現在地までのデータとすべての道路リンクデータまたはエリア内のストリートデータとの相関係数を算出し最も相関係数の高いリンク番号ABを出力する(相関係数の絶対値が1に最も近いリンクデータを見つける)(ステップ1530)。AB上の平滑化された座標データを一つずつ増す度に相関係数を算出し表11の変化点抽出リストを作成し、対応する点までの相関係数を算出してその変化量を記録する。表中でもっとも係数の変化が大きかった点を変化点としてマークし、そのマークから次のリンクデータを探す対象となる座標データとする(ステップ1540)。その後、測定した座標データが終わりか否かをチェックし、終わりの場合は終了し、そうでない場合はステップ1530の処理に戻る(ステップ1550)。
【0062】
(実施の形態7)
本発明の第7の実施の形態に係る移動体マップマッチング装置の動作について以下説明する。図22はこの第7の実施の形態において、電界強度を測定してマップマッチングを行なうリンク同定手段23(この場合はリンク同定手段三23c)の処理動作手順を説明するフローチャートである。この第7の実施の形態においても、先の第4以下の実施の形態におけると同様、データは図15に示された地図の模式図を用いて取るようにしている。図15において、A〜Xは道路のノードであり、ノード間をリンクでつないである。図18は移動体位置検出手段16によって変換された座標データをプロットしたものである。図19は変換された座標について平滑化した座標データをプロットしたものである。
【0063】
本実施の形態において、重回帰式と各リンクとの係数の距離を算出したリストを表12に表す。
【表12】
Figure 0003607516
【0064】
また、本実施の形態において、上記係数の距離の変化から変化点を抽出するための変化点抽出リストを表13に表す。
【表13】
Figure 0003607516
【0065】
図22と図15と図18と図19と表12と表13を参照しながらリンク同定手段三23cの処理動作について説明する。リンク同定手段三23cが起動されると(ステップ1600)、電界強度を測定し(ステップ1610)、現在地までの電界強度のデータを平滑化する(ステップ1615)。平滑化されたデータに基づいて移動体位置検出手段16で座標変換する(ステップ1620)。図18は図15の図でノードをA,B,F,J,P,T,Xの順に移動して測定した電界を、電界−座標変換後に座標データをプロットしたものである。変換された座標を更に平滑化する(ステップ1625)。
【0066】
図19は図18の座標データについて平滑化したデータを一定間隔おきに○でプロットしたものである。a点までの平滑化された座標データで直前の変化点以降から現在地までのデータとすべての道路リンクデータまたはエリア内のストリートデータとの重回帰式を算出し、すべてのリンクデータとの一次式の距離を算出して係数の値の距離が最も近いリンクデータすなわち最も距離の短いリンク番号ABを出力する(ステップ1630)。次に、対象としているリンクであるAB上の平滑化された座標データを一つずつ増す度に重回帰式の係数を算出し、その結果を追加しながら表13の変化点抽出リストを作成する。そして、上記係数の距離の変化量を記録し、表13中でもっとも係数の変化が大きかった点を変化点としてマークし、そのマークから次のリンクデータを探す対象となる座標データとする(ステップ1640)。その後、測定した座標データが終わりか否かをチェックし、終わりの場合は一連の処理動作を終了し、そうでない場合はステップ1630の処理に戻る(ステップ1650)。
【0067】
(実施の形態8)
本発明の第8の実施の形態に係る移動体マップマッチング装置の動作について以下説明する。図23はこの第8の実施の形態において、電界強度を測定してマップマッチングを行なうリンク同定手段23(この場合はリンク同定手段四23d)の処理動作手順を説明するフローチャートである。この第8の実施の形態においても、先の第4以下の実施の形態におけると同様、データは図15に示された地図の模式図を用いて取るようにしている。図15において、A〜Xは道路のノードであり、ノード間をリンクでつないである。図18は移動体位置検出手段16によって変換された座標データをプロットしたものである。図19は変換された座標について平滑化した座標データをプロットしたものである。
【0068】
本実施の形態において、主成分式と各リンクとの係数の距離を算出したリストを表14に表す。
【表14】
Figure 0003607516
【0069】
また本実施の形態において、係数の距離の変化から変化点を抽出するための変化点抽出リストを表15に表す。
【表15】
Figure 0003607516
【0070】
図23と図15と図18と図19と表14と表15を参照しながらリンク同定手段四23dの処理動作について説明する。リンク同定手段四23dが起動されると(ステップ1700)、電界強度を測定し(ステップ1710)、現在地までの電界強度のデータを平滑化する(ステップ1715)。平滑化されたデータに基づいて移動体位置検出手段16で座標変換する(ステップ1720)。図18は図15の図でノードをA,B,F,J,P,T,Xの順に移動して測定した電界を、電界−座標変換後に座標データをプロットしたものである。変換された座標を更に平滑化する(ステップ1725)。
【0071】
図19は図18の座標データについて平滑化したデータを一定間隔おきに○でプロットしたものである。a点までの平滑化された座標データで直前の変化点以降から現在地までのデータとすべての道路リンクデータまたはエリア内のストリートデータとの主成分式を算出し、すべてのリンクデータとの一次式の距離を算出して係数の値の距離が最も近いリンクデータすなわち最も距離の短いリンク番号ABを出力する(ステップ1730)。次に、対象としているリンクであるAB上の平滑化された座標データを一つずつ増す度に主成分式の係数を算出し、その結果を追加しながら表13の変化点抽出リストを作成する。そして、上記係数の距離の変化量を記録し、表13中でもっとも係数の変化が大きかった点を変化点としてマークし、そのマークから次のリンクデータを探す対象となる座標データとする(ステップ1740)。その後、測定した座標データが終わりか否かをチェックし、測定した座標データが終わりの場合は終了し、そうでない場合はステップ1730に戻る(ステップ1750)。
【0072】
(実施の形態9)
本発明の第9の実施の形態に係る移動体マップマッチング装置の動作について以下説明する。図24はこの第9の実施の形態において、電界強度を測定してマップマッチングを行なうリンク同定手段23(この場合はリンク同定手段五23e)の処理動作手順を説明するフローチャートである。この第9の実施の形態においても、先の第4以下の実施の形態におけると同様、データは図15に示された地図の模式図を用いて取るようにしている。図15において、A〜Xは道路のノードであり、ノード間をリンクでつないである。図25は方向同定手段22によって出力された方位を矢印で示し、方向同定手段22の結果に基づいて変化点を移動体位置検出手段16によって変換した座標をノードにマッチングして地図上にトレースした模式図ものである。
【0073】
図24と図15と図25を参照しながらリンク同定手段五23eの動作について説明する。リンク同定手段五23eが起動されると(ステップ1800)、電界強度を測定し(ステップ1810)、続いて現在地までの電界強度のデータを平滑化する(ステップ1815)。次に、方向同定手段22で移動体の方位を同定し、ベクトルABを求める(ステップ1820)。次いで、移動体の移動している方位の変化を記録して方位の変化が大きい点を変化点としてマークする(ステップ1825)。マークした変化点を電界−座標変換手段で座標変換して最も近いノードBにマッチングする(ステップ1830)。マッチングしたノード間に基づいてリンクにマッチングして移動体の情報を移動しながらトレースし、A→B→F→J→Nを出力する(ステップ1840)。
【0074】
(実施の形態10)
本発明の第10の実施の形態に係る移動体マップマッチング装置の動作について以下説明する。図26はこの第10の実施の形態において、電界強度を測定してマップマッチングを行なうリンク同定手段23(この場合はリンク同定手段六23f)の処理動作手順を説明するフローチャートである。この第10の実施の形態においても、先の第4以下の実施の形態におけると同様、データは図15に示された地図の模式図を用いて取るようにしている。図15において、A〜Xは道路のノードであり、ノード間をリンクでつないである。
【0075】
この実施の形態においては、あらかじめ計測された電界データに基づいて算出された各リンクにおけるマハラノビスの距離の式を表16に示す。
【表16】
Figure 0003607516
【0076】
表16において、X1,X2,X3,X4にはそれぞれ電界A,B,C,Dからの電界強度が代入される。
【0077】
また本実施の形態において、回数の記録された状態を表17に表す。
【表17】
Figure 0003607516
【0078】
図26と図15と表16と表17を参照しながらリンク同定手段六23fの動作について説明する。リンク同定手段六23fが起動されると(ステップ1900)、電界強度を測定し(ステップ1910)、現在地までの電界強度のデータを平滑化する(ステップ1915)。その後、表16に平滑化された測定データを代入し、その中で最も小さい距離を示すリンクにリンク同定し、表17の通過リストにマークする(ステップ1920)。処理するデータがなくなると、上記の処理を連続な複数のデータについて行なう(ステップ1930)。ステップST930までの処理により表17ができるので、その中でマークした数が最も多いリンクABを出力する(ステップ1940)。
【0079】
以上の実施の形態に述べた方法の他に、万歩計等を用いて移動体の移動した距離を計測し、この計測によって得られた移動体が移動した距離を用いて移動体マップマッチング装置によって得られた移動体の移動角度および移動リンクまたはノードの情報を補正しながらマップマッチングを行なうようにすることもできる。このような方法によれば、簡易に移動体のマップマッチングを行なうことが可能である。
【0080】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は携帯端末で計測される電界強度データを統計処理することにより、経路地図データへのマップマッチングを行なうため、移動体についてのマップマッチングが正確、且つ迅速に行なわれる。
【0081】
また、このようにしてマップマッチングされた情報(位置情報、移動経路情報など)を携帯端末装置にデータ送信することができるから、移動体に対して、移動してきた経路の情報と経路地図上での移動体の推定された現在地を提供することができる等種々の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による移動体マップマッチング装置およびこれを用いた移動体の位置情報提供システムの構成を示すブロック図
【図2】図1に示された移動体の位置情報提供システムにおいて用いられる携帯端末装置12の構成を示すブロック図
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る移動体マップマッチング装置において、電界強度から移動体が移動した方向を導く方向同定手段の処理動作手順を説明するフローチャート
【図4】前記第1の実施の形態において、方向同定手段の動作内容を説明するために地図とともに表す模式図
【図5】前記第1の実施の形態において、図4において一点鎖線の矢印S1上を移動体が移動した場合の基地局Dで測定された電界強度のデータをグラフに示す図
【図6】前記第1の実施の形態において、図5のデータを移動平均法によって平滑化した電界強度のデータをグラフに示す図
【図7】前記第1の実施の形態において、図4において移動体が一点鎖線の矢印S1上を移動した場合の基地局Aで測定された電界強度のデータをグラフに示す図
【図8】前記第1の実施の形態において、図7のデータを移動平均法または数字指数平滑法または両者の組み合わせによって平滑化した電界強度のデータをグラフに示す図
【図9】前記第1の実施の形態において、基地局Cの電界データを平滑化したデータをグラフに示す図
【図10】前記第1の実施の形態において、基地局Bの電界データを平滑化したデータをグラフに示す図
【図11】本発明の第2の実施の形態において、移動体が移動して来た道のりを地図上にマッチングするトレース手段一の処理動作手順を説明するフローチャート
【図12】前記第2の実施の形態において、トレース手段一の動作内容を説明するために地図とともに表す模式図
【図13】本発明の第3の実施の形態において、移動体が移動して来た道のりを地図上にマッチングするトレース手段二の処理動作手順を説明するフローチャート
【図14】本発明の第4の実施の形態において、電界強度が大きい値を示す場合で電界強度の確率分布が正規分布しない場合にもノードにマッチングするトレース手段三の処理動作手順を説明するフローチャート
【図15】前記第4の実施の形態において、トレース手段三の動作内容を説明するために地図とともに表す模式図
【図16】前記第4の実施の形態において、トレース手段三の作動に際して、各基地局において電界強度がある値以上で電界強度の確率分布が正規分布しない場合に、その範囲を円で示してある模式図
【図17】本発明の第5の実施の形態において、電界強度を測定してマップマッチングを行なうリンク同定手段一の処理動作手順を説明するフローチャート
【図18】前記第5の実施の形態において、移動体位置検出手段によって変換された座標データを地図上にプロットした図
【図19】前記第5の実施の形態において、変換された座標について平滑化した座標データを地図上にプロットした図
【図20】前記第5の実施の形態において、平滑化した座標データで隣り合う座標で構成されるベクトルから変化点を抽出する模式図
【図21】本発明の第6の実施の形態において、電界強度を測定してマップマッチングを行なうリンク同定手段二の処理動作手順を説明するフローチャート
【図22】本発明の第7の実施の形態において、電界強度を測定してマップマッチングを行なうリンク同定手段三の処理動作手順を説明するフローチャート
【図23】本発明の第8の実施の形態において、電界強度を測定してマップマッチングを行なうリンク同定手段四の処理動作手順を説明するフローチャート
【図24】本発明の第9の実施の形態において、電界強度を測定してマップマッチングを行なうリンク同定手段五の処理動作手順を説明するフローチャート
【図25】前記第9の実施の形態において、方向同定手段によって出力された方位を矢印で示し、方向同定手段の結果に基づいて変化点を移動体位置検出手段によって変換した座標をノードにマッチングして地図上にトレースした模式図
【図26】本発明の第10の実施の形態において、電界強度を測定してマップマッチングを行なうリンク同定手段六の処理動作手順を説明するフローチャート
【図27】従来の位置検出方式を実行するためのシステム構成を表すブロック図
【図28】従来の別の例として、1台の基地局の無線ゾーンよりも狭い範囲に、移動局の現在位置を特定する方法を説明する概略図
【符号の説明】
10 移動体マップマッチング装置
11 基地局
12 携帯端末装置
13 電界強度データ記憶装置
14 移動体マップマッチング装置
15 インタフェース
16 移動局位置検出手段
17 トレース情報格納装置
18 地図格納装置
19 位置−電界強度データ格納装置である。
20 インタフェース
21 平滑化処理手段
22 方向同定手段
23 リンク同定手段
24 トレース手段
25 無線制御部
26 地図表示部
27 移動体マップマッチング部
28 電界強度測定部

Claims (14)

  1. 移動体に備えられた携帯端末が測定して送信した、基地局から放出される任意の地点の電界の電界値を記憶する電界強度データ記憶手段と、記憶した電界値を平滑化する平滑化手段と、平滑化されたデータから移動している方向を同定する方向同定手段と、移動してきたトレース情報を格納しておくトレース情報格納手段と、デジタル地図を格納しておく地図格納手段と、得られた電界強度データから地図上の座標を出力する電界−座標変換手段と、方向同定手段から得られた方向とトレース情報とデジタル地図情報と電界−座標変換手段から現在地を推定するリンク同定手段とを備え、携帯端末の現在地を推定する移動体マップマッチング装置。
  2. 移動体に備えられた携帯端末が測定して送信した、基地局から放出される任意の地点の電界の電界値を記憶する記憶手段と、記憶した電界値を統計処理する統計処理手段と、得られた統計データから移動している方向を同定する方向同定手段と、移動してきたトレース情報を格納しておくトレース情報格納手段と、デジタル地図情報を格納する地図格納手段と、得られた電界強度データから地図上の座標を出力する電界−座標変換手段と、あらかじめ計測しておいた位置計測場所の電界強度データを格納する位置−電界強度データ格納手段と、方向同定手段から得られた方向とトレース情報とデジタル地図情報と、電界−座標変換手段から得られた座標データと位置−電界強度データから現在地を推定する位置同定手段とを有し、携帯端末の現在地を推定する移動体マップマッチング装置。
  3. 場所の判っている複数の基地局からの電界強度を、移動しながら時系列で測定する電界測定手段を備えた携帯端末と、測定した電界値を毎回統計処理する統計処理手段と、統計処理されたデータで各々の基地局からの電界値の差分を計算して、各々の基地局に対する電界の増減分から基地局方向の合成ベクトルを求める合成ベクトル算出手段と、得られた合成ベクトルから移動している方向を同定する方向同定手段とを備えたことを特徴とする請求項1または2記載の移動体マップマッチング装置。
  4. 電界強度のデータを処理する際に、数回の移動平均法または最小二乗法または数次指数平滑法またはそれらの組み合わせを用いる平滑化処理手段を備えた請求項1または2記載の移動体マップマッチング装置。
  5. あらかじめ決定された測定地点での電界を測定し、その平均値を求めておき、移動体が移動する際には、各測定地点での電界強度を再度測定してその測定値または統計処理後の値の標準偏差を求めて偏差値がある決められた範囲にある地点のみを現在地の候補として採用し、連続する複数のデータの中で最も存在する確率の高いノードをトレースして携帯端末のトレースを行なうようにしたことを特徴とする請求項2記載の移動体マップマッチング装置。
  6. あらかじめ決定された測定地点での電界を測定し、その最尤推定に必要なパラメータ値および尤度関数を求めておき、移動体が移動してくる際には、各測定地点での電界強度を再度測定してその測定値または平滑化されたデータから存在する位置の最尤推定を行なって現在地の候補として採用し、最も最尤推定値の高かったノードをトレースして移動体のトレースを行なうようにしたことを特徴とする請求項3記載の移動体マップマッチング装置。
  7. 複数の基地局からの電界強度を測定し、電界−座標変換手段において電界値データを各移動体道路ネットワークにおける座標に変換し、連続した複数の座標データとリンクデータとの相関係数を取り最も相関係数の高い道路にマッチングを行ない、さらに、引き続き得られる電界データを座標変換した座標データを含めて相関係数を算出し、相関係数のピーク値において移動体が交差点を曲がったことを判定しながらリンク同定を行なうリンク同定手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の移動体マップマッチング装置。
  8. 複数の基地局からの電界強度を測定して位置座標を同定する電界−座標変換手段の変換結果の座標データを任意のデータ数で区切り、且つ重回帰分析を用いて重回帰式を導き、この重回帰式と最も類似する道路座標の式を持つ道路にマップマッチングし、さらに引き続き得られる電界データを座標変換した座標データを含めて重回帰式を導いて、係数間の距離の変動を観測し、距離が大きく変動する部分を抽出して変化点とし、移動体が交差点を曲がったことを判定しながら変化点で区切られる座標データにおいて重回帰式が類似するリンクデータにマップマッチングするリンク同定手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の移動体マップマッチング装置。
  9. 複数の基地局からの電界強度を測定して位置座標を同定する電界−座標変換手段の変換結果の座標データを任意のデータ数で区切り、且つ主成分分析を用いて主成分式を導き、その主成分式と最も類似する道路座標の式を持つ道路にマップマッチングし、さらに引き続き得られる電界データを座標変換した座標データを含めて主成分式を導いて、係数間の距離の変動を観測し、距離が大きく変動する部分を抽出して変化点とし、移動体が交差点を曲がったことを判定しながら変化点で区切られる座標データにおいて主成分式が類似するリンクデータにマップマッチングするリンク同定手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の移動体マップマッチング装置。
  10. 複数の基地局からの電界強度を測定し、電界−座標変換手段において電界データを各移動体道路ネットワークにおける座標に変換し、方向同定手段におけるベクトルの成す角度の変化量を統計処理して変化量の大きい部分を抽出し、その点を変化点として移動体が交差点を曲がったことを判定しながら変化点で区切られる座標データにおいて最も相関係数の高いリンクにリンク同定を行なうリンク同定手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の移動体マップマッチング装置。
  11. リンク同定手段は、変化点を決定するに際して、任意のデータ数で信頼区間を推定することによって変化点を決定し、その区間にある道路データを存在する道路として出力することを特徴とする請求項7乃至10のいずれかに記載の移動体マップマッチング装置。
  12. あらかじめ測定したリンクにおける電界強度のデータに基づいてマハラノビスの距離を求める式を求めておき、複数の基地局からの電界強度を測定し、平滑化を行ない、平滑化された各基地局からの電界強度値における各リンクにおけるマハラノビスの距離のうち最も短いリンクへリンク同定するリンク同定手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の移動体マップマッチング装置。
  13. 請求項2で得られた推定位置情報をそのままインターフェースに点で表示するかまたは推定位置情報をスムージングした後に点で表示し、表示される推定位置情報の点の帯からユーザが自分の現在地を知ることができるようにしたことを特徴とする請求項乃至12のいずれかに記載の移動体マップマッチング装置。
  14. 歩程計を用いて移動体の移動した距離を計測し、移動体が移動した距離を用いて移動体マップマッチング装置によって得られた移動体の移動角度および移動リンクまたはノードの情報を補正しながら移動体でマップマッチングを行なうようにしたことを特徴とする請求項1乃至13のいずれかに記載の移動体マップマッチング装置。
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