以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
[第1実施形態]
図1は、一実施形態に係る表示システムの構成を示す図である。図1に示す表示システム1は、例えば、商品を配送する配送センター等に導入されるシステムである。図1に示すように、表示システム1は、コントローラ(表示制御部)3と、複数の表示器5a,5b,5c,5dと、を備えている。表示器5a,5b,5c,5dは、コントローラ3に対して複数(ここでは4個)接続されている。コントローラ3と各表示器5a〜5dとは、無線又は有線により互いに通信可能に設けられている。
[表示器の構成]
最初に、表示器5a〜5dについて説明する。表示器5a〜5dは、文字を表示する表示装置である。表示器5a〜5dに表示される文字は、例えば、数字(アラビア数字)、アルファベット(ラテン文字)等である。複数の表示器5a〜5dは、電源(図示しない)から電力の供給を受けて駆動するものである。
図2は、表示器の構成の一例を示す図である。図2に示されるように、表示器5a〜5dは、表示部7a,7b,7cを有している。本実施形態では、表示部7a〜7cは、3個設けられている。すなわち、表示器5a〜5dのそれぞれは、最大3桁の数字(3文字)を表示可能に構成されている。
図3は、表示部を示す図である。図3に示されるように、表示部7a〜7cは、7セグメントディスプレイであり、7個のセグメントa,b,c,d,e,f,gにより、文字を形成して表示する。各セグメントa〜gは、例えば、LED(Light Emitting Diode)により点灯する。本実施形態では、各セグメントa〜gは、赤色で点灯する。
図4は、セグメントの点灯による数字の表示方法を説明する図である。図4に示されるように、例えば、表示部7a〜7cに数字の「0」を表示する場合には、6個のセグメントa〜fを点灯させる。これにより、表示部7a〜7cには、「0」が表示される。同様に、例えば、表示部7a〜7cに数字の「8」を表示する場合には、7個全てのセグメントa〜gを点灯させる。このように、表示部7a〜7cにおける数字の表示は、点灯させるセグメントa〜gの数(点灯数)によって設定される。なお、1つのセグメントを点灯させるためには、10mA程度の電流を必要とする。
表示器5a〜5dは、コントローラ3から送信される表示情報を受信して、表示情報に基づいて文字を表示する。表示情報には、各表示部7a〜7cに表示させる文字を示す(点灯させるセグメントa〜gを指定する)表示データと、表示のタイミング(時刻)を示すタイミングデータと、が含まれている。表示のタイミングについて、表示器5a〜5dは、内部に時計を有しており、時計の時刻とタイミングデータが示す時刻とに基づいて、文字を表示させるタイミングを決定する。表示器5a〜5dの時計は、コントローラ3から例えばブロードキャスト方式やポーリング方式等の通信よって送信される時刻同期用通信情報に基づいて、基準時が設定される。つまり、コントローラ3と各表示器5a〜5dとは、時刻が同期(一致)している。コントローラ3からは、所定の間隔(例えば、10分間隔)で、時刻同期用通信情報が表示器5a〜5dに送信される。
[コントローラの構成]
続いて、コントローラ3について説明する。コントローラ3は、表示器5a〜5dにおける表示を制御する。コントローラ3は、例えば、図示しないCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read OnlyMemory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスクなどを含んで構成されるコンピュータである。コントローラ3は、表示器5a〜5dに表示情報を送信し、表示器5a〜5dの表示を制御する。表示情報は、コントローラ3で設定されてもよいし、コントローラ3よりも上位のコントローラ(図示しない)で設定されてもよい。
コントローラ3は、表示器5a〜5dにおける表示部7a〜7cのセグメントa〜gを、ダイナミック点灯方式により点灯制御する。ダイナミック点灯方式とは、一定時間の点灯と一定時間の消灯とを所定の周期で繰り返す方式である。本実施形態では、コントローラ3は、赤色のLEDにより点灯するセグメントa〜gを、例えば100Hzの周波数で点灯制御する。この場合、文字の視認性の観点からは、1周期を10msecに設定し、一定時間の点灯と一点時間の消灯とのデューティー比(ON/OFFのデューティー比)を1:9(点灯:消灯=1:9)に設定することが好ましい。つまり、本実施形態の表示部7a〜7cでは、1周期において、セグメントa〜gが点灯する一定時間は、1msecに設定され、セグメントa〜gが消灯する一定時間は、9msecに設定される。
コントローラ3は、複数の表示器5a〜5dそれぞれの複数の表示部7a〜7cに文字を表示させる場合に、表示部7a〜7cに文字を表示させるために必要なセグメントa〜gについて、所定の周期内における一定時間の点灯のタイミング(以下、一回の表示タイミング)で同時に点灯させる点灯数を設定する。
具体的には、コントローラ3は、表示部7a〜7cに文字を表示させるために必要なセグメントa〜gについて、一回の表示タイミングで同時に点灯させる数を平準化する。ここで、本実施形態では、1周期は10msecに設定されており、表示部7a〜7cにおけるセグメントa〜gの一回の点灯時間は1msecである。そのため、1周期内においては、10回の表示タイミングが設定される。コントローラ3は、その10回の表示タイミングにおいて、同時に点灯されるセグメントa〜gの点灯数が均等に割り振られて平準化されるように、表示部7a〜7cの点灯数を設定する。
コントローラ3は、平準化したセグメントa〜gの点灯数に基づいて、表示タイミングにおける表示器5a〜5dの表示を制御する。具体的には、コントローラ3は、表示器5a〜5dにおける複数の表示部7a〜7cのうち、一回の表示タイミングで文字を表示させる表示部7a〜7cを設定する。つまり、コントローラ3は、1msecの表示タイミングで同時に点灯する表示部7a〜7cの数を制限する。
続いて、上記コントローラ3による詳細な制御について説明する。最初に、一回の表示タイミングで同時に点灯させるセグメントa〜gの点灯数を平準化する処理について説明する。なお、以下の説明において、コントローラ3は、図5に示されるように、各表示器5a〜5dに2桁又は3桁の文字を表示させることを前提とする。
具体的には、図5(a)に示されるように、コントローラ3は、表示器5aにおいて、表示部7aに「1」、表示部7bに「2」、表示部7cに「3」を表示させる。図5(b)に示されるように、コントローラ3は、表示器5bにおいて、表示部7aに「4」、表示部7bに「5」、表示部7cに「6」を表示させる。図5(c)に示されるように、コントローラ3は、表示器5cにおいて、表示部7aに「7」、表示部7bに「8」、表示部7cに「9」を表示させる。図5(d)に示されるように、コントローラ3は、表示器5dにおいて、表示部7bに「0」、表示部7cに「1」を表示させる。
図6は、セグメントの点灯数の平準化処理を示すフローチャートである。図6に示されるように、コントローラ3は、最初に、表示器5a〜5dの表示部7a〜7cにおいて文字を表示するために必要な総必要セグメント数の算出処理を実施する(ステップS1)。図7は、総必要セグメント数の算出処理を示すフローチャートである。
図7に示すように、コントローラ3は、総必要セグメント数を初期化して「0」にする(ステップS11)。次に、コントローラ3は、表示器番号を1(表示器番号=1)にセットする(ステップS12)。表示器5a〜5dには、それぞれ番号が設定されており、本実施形態では、「表示器5a:1」、「表示器5b:2」、「表示器5c:3」、「表示器5d:4」のように表示器番号が設定されている。ここでは、コントローラ3が表示器番号を1にセットするとは、コントローラ3が表示器5aを選択することである。
表示器5aを選択すると、コントローラ3は、桁番号を1(桁番号=1)にセットする(ステップS13)。表示部7a〜7cには、それぞれ桁番号が設定されており、本実施形態では、「表示部7a:1」、「表示部7b:2」、「表示部7c:3」のように桁番号が設定されている。ここでは、コントローラ3が桁番号を1にセットするとは、コントローラ3が表示部7aを選択することである。
続いて、コントローラ3は、表示器番号の桁番号に表示データがあるか否かを判断する(ステップS14)。ここでは、コントローラ3は、表示器5aの表示部7aに文字を表示させる表示データを有しているか否かを判断する。表示データの有無は、コントローラ3が保持する表示情報を参照して判断される。コントローラ3は、表示データが有ると判断した場合には、ステップS15に進む。一方、コントローラ3は、表示データが有ると判断しなかった場合(表示データが無かった場合)には、ステップS16に進む。
ステップS15では、コントローラ3は、桁番号に表示される文字に必要なセグメント数を加算する。ここでは、コントローラ3は、表示器5aの表示部7aに表示される文字に必要なセグメント数を表示データから取得し、そのセグメント数を加算する。図5(a)に示されるように、表示器5aの表示部7aには、「1」を表示させる。そのため、図4に示されるように、表示器5aの表示部7aに表示される文字に必要なセグメント数は、「2」となる。したがって、コントローラ3は、総必要セグメント数に「2」を加算する。この時点で、総必要セグメント数は、「2」となる。
ステップS16では、コントローラ3は、桁番号に1を加算する。ここでは、コントローラ3は、桁番号が「2」に設定された表示部7bを選択する。次に、コントローラ3は、桁番号が最大桁番号以下であるか否かを判断する(ステップS17)。本実施形態では、表示器5aに表示部7a〜7cが3個設けられているため、最大桁番号は、「3」に設定されている。コントローラ3は、桁番号が最大桁番号以下であると判断した場合には、ステップS14に戻って、ステップS14からステップS16までの処理を実行する。本実施形態では、コントローラ3は、桁番号が「3」となるまで、処理を繰り返す。一方、コントローラ3は、桁番号が最大桁番号以下であると判断しなかった場合には、ステップS18に進む。
ステップS18では、コントローラ3は、表示器番号に1を加算する。ここでは、コントローラ3は、表示器番号が「2」に設定された表示器5bを選択する。次に、コントローラ3は、表示器番号が最大表示器番号以下であるか否かを判断する(ステップS19)。本実施形態では、表示器5a〜5dの4個の表示器を一例に説明しているため、最大表示器番号は「4」に設定されている。コントローラ3は、表示器番号が最大表示器番号以下であると判断した場合には、ステップS13に戻って、ステップS13からステップS18までの処理を実行する。本実施形態では、コントローラ3は、表示器番号が「4」となるまで、処理を繰り返す。一方、コントローラ3は、表示器番号が最大表示器番号以下であると判断しなかった場合には、処理を終了する。以上の処理を実行することにより、コントローラ3は、総必要セグメント数を算出する。本実施形態では、図5(a)〜図5(d)に示される文字を表示器5a〜5dに表示するため、コントローラ3は、総必要セグメント数を「51」と算出する。
図6に戻って、コントローラ3は、1表示タイミング当たりの平均セグメント数を算出する(ステップS2)。平均セグメント数は、1周期において設定された複数(ここでは10回)の表示タイミングのうち、一回の表示タイミングにおいて表示させるセグメントa〜gの数である。コントローラ3は、以下の式に基づいて、平均セグメント数を算出する。
平均セグメント数=総必要セグメント数/1周期における表示タイミング数
本実施形態では、上記のように、総必要セグメント数は「51」であり、1周期における表示タイミング数は「10」である。そうすると、コントローラ3は、上記式に基づいて、「51/10」により、平均セグメント数を「5.1」と算出する。本実施形態では、コントローラ3は、小数点以下は四捨五入し、平均セグメント数を「5」に設定する。なお、小数点以下の扱いについては、四捨五入に限定されない。
続いて、一回の表示タイミングで表示させる表示部7a〜7cを、各表示タイミングに割り当てる処理について説明する。コントローラ3は、平準化したセグメントa〜gの点灯数に基づいて、表示器5a〜5dにおける複数の表示部7a〜7cのうち、一回の表示タイミングで文字を表示させる表示部7a〜7cを設定する。図8は、表示タイミングに表示部を割り当てる処理を説明するフローチャートである。
図8に示されるように、コントローラ3は、各表示タイミングの割当数を「0」にセットする(ステップS21)。表示タイミングの割当数は、一回の表示タイミングに割り当てるセグメントa〜gの点灯数である。コントローラ3は、全ての表示タイミングの割当数を「0」にセットし、割当数をリセットする。次に、コントローラ3は、表示タイミングを「1」にセットする(ステップS22)。図9に示されるように、表示タイミングは、時系列で「1」〜「10」まで設定されており、コントローラ3は、その中の表示タイミング「1」を選択する。
続いて、コントローラ3は、表示器番号を1(表示器番号=1)にセットする(ステップS23)。上記のように、表示器5a〜5dには、それぞれ番号が設定されているため、ここでは、コントローラ3は、表示器5aを選択する。
表示器5aを選択すると、コントローラ3は、桁番号を1(桁番号=1)にセットする(ステップS24)。上記のように、表示部7a〜7cには、それぞれ桁番号が設定されているため、ここでは、コントローラ3は、表示部7aを選択する。
続いて、コントローラ3は、表示器番号の桁番号に表示データがあるか否かを判断する(ステップS25)。コントローラ3は、表示データが有ると判断した場合には、ステップS26に進む。一方、コントローラ3は、表示データが有ると判断しなかった場合(表示データが無かった場合)には、ステップS29に進む。
ステップS26では、コントローラ3は、表示タイミングの割当数が平均セグメント数よりも小さいか否かを判断する。具体的には、表示タイミングの割当数は、現時点では「0」とされている。また、上記処理で算出したように、平均セグメント数は、「5」である。したがって、コントローラ3は、ここでは、表示タイミングの割当数が平均セグメント数よりも小さい(0<5)と判断する。コントローラ3は、表示タイミングの割当数が平均セグメント数よりも小さいと判断した場合には、ステップS27に進む。一方、コントローラ3は、表示タイミングの割当数が平均セグメント数よりも小さいと判断しなかった場合には、ステップS30に進む。
ステップS27では、コントローラ3は、表示タイミングの割当数に桁番号のセグメント数を加算する。桁番号のセグメント数は、表示部7a〜7cにおけるセグメントa〜gの点灯数である。図5(a)に示されるように、表示部7aには「1」を表示させるため、点灯数はセグメントb,cの2個である。ここでは、コントローラ3は、表示タイミングの割当数「0」にセグメント数「2」を加算する。この時点で、表示タイミング「1」の割当数は、「2」となる。続いて、コントローラ3は、表示器番号の桁番号毎に表示タイミングを記憶する(ステップS28)。ここでは、コントローラ3は、表示器5aの表示部7aを表示タイミング「1」に記憶する。これにより、図9に示されるように、表示器5aの表示部7aは、表示タイミング「1」において点灯することに設定される。
続いて、コントローラ3は、桁番号に1を加算する(ステップS29)。ここでは、コントローラ3は、桁番号が「2」に設定された表示部7bを選択する。次に、コントローラ3は、表示タイミングに1を加算(+1)する(ステップS30)。つまり、コントローラ3は、表示タイミグを1つ移行する。ここでは、コントローラ3は、表示タイミング「1」に1を加算して、表示タイミング「2」に移行する。
続いて、コントローラ3は、表示タイミングが総表示タイミング数以下であるか否かを判断する(ステップS31)。本実施形態では、総表示タイミング数は、「10」に設定されている。コントローラ3は、表示タイミング番号(ここでは「2」)が10以下であるか否かを判断する。コントローラ3は、表示タイミング番号が総表示タイミング数以下であると判断した場合には、ステップS32に進む。一方、コントローラ3は、表示タイミング番号が総表示タイミング数以下であると判断しなかった場合には、表示タイミングを「1」にセットする(ステップS33)。
次に、コントローラ3は、桁番号が最大桁番号以下であるか否かを判断する(ステップS32)。本実施形態では、表示器5aに表示部7a〜7cが3個設けられているため、最大桁番号は、「3」に設定されている。コントローラ3は、桁番号が最大桁番号以下であると判断した場合には、ステップS25に戻って、ステップS25からステップS31までの処理を実行する。本実施形態では、コントローラ3は、桁番号が「3」となるまで、処理を繰り返す。一方、コントローラ3は、桁番号が最大桁番号以下であると判断しなかった場合には、ステップS34に進む。
ステップS34では、コントローラ3は、表示器番号に1を加算する。ここでは、コントローラ3は、表示器番号が「2」に設定された表示器5bを選択する。次に、コントローラ3は、表示器番号が最大表示器番号以下であるか否かを判断する(ステップS35)。本実施形態では、表示器5a〜5dの4個の表示器を一例に説明しているため、最大表示器番号は「4」に設定されている。コントローラ3は、表示器番号が最大表示器番号以下であると判断した場合には、ステップS24に戻って、ステップS24からステップS33までの処理を実行する。本実施形態では、コントローラ3は、表示器番号が「4」となるまで、処理を繰り返す。一方、コントローラ3は、表示器番号が最大表示器番号以下であると判断しなかった場合には、処理を終了する。
以上の処理を実行することにより、コントローラ3は、図9に示されるように、各表示器5a〜5dの表示部7a〜7cの点灯のタイミングを、表示タイミング「1」〜「10」に割り当てる。具体的には、コントローラ3は、表示器5aの表示部7a,7b,7cをそれぞれ、表示タイミング「1」、「2」、「3」に割り当てる。同様に、コントローラ3は、表示器5bの表示部7a,7b,7cをそれぞれ、表示タイミング「4」、「5」、「6」に割り当て、表示器5cの表示部7a,7b,7cをそれぞれ、表示タイミング「7」、「8」、「9」に割り当てる。
コントローラ3は、表示器5dの表示部7bを表示タイミング「10」に割り当てた後、表示部7cの割り当てを設定する。このとき、コントローラ3は、表示部7bを割り当てた時点で表示タイミングが最大数(10)以上となっているため、図8のステップS31の判断により、表示タイミング「1」に表示部7cをセットする(ステップS33)。この時点での表示タイミング「1」のセグメントa〜gの合計点灯数は、「4(2+2)」であるため、コントローラ3は、図8のステップS26の判断により、表示部7cを表示タイミング「1」に設定する。このようにコントローラ3によって表示器5a〜5dの表示部7a〜7cの点灯のタイミングを設定することにより、図9に示されるように、1度の表示タイミングにおいて点灯するセグメントの合計数が低減し、平準化される。
なお、表示器5dの表示部7cの割り当てを設定するときに、表示タイミング「1」の合計点灯数が既に5以上となっている場合には、図8のステップS26の判断により、合計点灯数が5以下の表示タイミングまで移行する。例えば、図9に示す例においては、表示タイミング「4」の合計点灯数が「4」であるため、コントローラ3は、表示タイミング「4」まで移行し、表示タイミング「4」に表示部7cを割り当てることになる。
以上説明したように、本実施形態の表示システム1では、複数の表示部7a〜7cにおいて文字を表示させる場合に、この表示部7a〜7cに文字を表示させるために必要なセグメントa〜gについて、所定の周期内における一定時間の点灯のタイミングでの点灯数を設定し、この点灯数に基づいて一回の表示タイミングにおける表示器5a〜5dの表示を制御する。このように、一回の表示タイミングにおけるセグメントa〜gの点灯数を設定することにより、一回の表示タイミングにおいて点灯するセグメントa〜gの数を制御できる。すなわち、表示システム1では、複数のセグメントa〜gが同じタイミングで点灯することをなるべく抑制し、セグメントa〜gの点灯の分散化を図っている。以上のように、表示システム1では、複数の各表示器5a〜5dにおいて電流値のピークの重複を抑制することが可能となる。その結果、表示システム1では、消費電力のピーク値の低減を図ることができる。
従来の表示システムでは、複数の表示器において表示部のそれぞれを点灯させるタイミングが設定されていないため、例えば、図5に示す例において、表示器5aの表示部7a,7c、表示器5bの表示部7c、表示器5cの表示部7c、及び、表示器5dの表示部7cが同時に点灯した場合、点灯するセグメントa〜gの総点灯数は「23(5+5+6+7+6)」となる。この場合、消費電流は、230mA(10mA×23)となる。これに対して、表示システム1では、図9に示されるように、セグメントa〜gの点灯数が最も多い場合であっても「7(表示タイミング8)」である。この場合、消費電流は、70mA(10mA×7)となる。したがって、表示システム1では、消費電力のピーク値の低減を図ることができる。
また、例えば、表示器5a〜5dの表示部7a〜7cの全てに「8」を表示する場合、同時に点灯されるセグメントa〜gの点灯数の最大値は「14(7+7)」となる。この場合、消費電流は、140mA(10mA×14)となる。従来の表示システムでは、例えば、4個の表示器の表示部の点灯が同時に行われた場合、セグメントa〜gの点灯数が「28(7+7+7+7)」となる。この場合、消費電流は、280mA(10mA×28)となる。したがって、表示システム1では、セグメントの点灯数が最も多い「8」を全ての表示器5a〜5dにおいて点灯させる場合であっても、消費電力のピーク値の低減を図ることができる。
本実施形態の表示システム1では、複数の表示器5a〜5dが電源に対して接続されている。通常、表示システムでは、各表示器における電圧降下が最大となる場合を想定して、電源の容量の範囲内において、電源ラインの長さや表示器の数を設定している。そのため、電源ラインの長さや接続可能な表示器の数にはどうしても制約があった。これに対して、本実施形態の表示システム1では、同時に点灯するセグメントa〜gの点灯数を低減するため、接続された表示器5a〜5dのうち、同時に表示させる表示器5a〜5dにおいて使用できる電圧が大きくなる。そのため、表示システム1では、電源ラインの長さを長くすることや表示器5a〜5dの接続数を増加させることが可能となる。
本実施形態の表示システム1では、コントローラ3は、表示部7a〜7cに文字を表示させるために必要なセグメントa〜gについて、一回の表示タイミングで点灯させる数を平準化し、この平準化したセグメントa〜gの点灯数に基づいて、一回の表示タイミングにおける表示器5a〜5dの表示を制御する。このように、一定時間の点灯のタイミングで点灯させるセグメントa〜gの数を平準化することにより、消費電力についても平準化が図れる。また、消費電力のピーク値の低減をより効果的に図ることができる。
特に、本実施形態では、コントローラ3は、平準化したセグメントa〜gの点灯数に基づいて、表示器5a〜5dにおける複数の表示部7a〜7cのうち、一回の表示タイミングで文字を表示させる表示部7a〜7cを設定する。これにより、表示システム1では、一回の表示タイミングで文字を表示する表示部7a〜7cの数が制限されるため、一回の表示タイミング当たりの消費電力を低減できる。
[第2実施形態]
続いて、第2実施形態について説明する。第2実施形態では、コントローラ3は、各表示器5a〜5dの何れかのうちの、表示部7a〜7cについて、一回の表示タイミングで点灯させるセグメントa〜gを設定する。
コントローラ3は、表示部7a〜7cに文字を表示させるために必要なセグメントa〜gについて、一回の表示タイミングで同時に点灯させる数を平準化する。ここで、本実施形態では、1周期は10msecに設定されており、表示部7a〜7cにおけるセグメントa〜gの一回の点灯時間は1msecである。そのため、1周期内においては、10回の表示タイミングが設定される。コントローラ3は、その10回の表示タイミングにおいて、同時に点灯されるセグメントa〜gの点灯数が均等に割り振られて平準化されるように、セグメントa〜gの点灯数を設定する。
続いて、上記コントローラ3による詳細な制御について説明する。最初に、一回の表示タイミングで同時に点灯させるセグメントa〜gの点灯数を平準化する処理について説明する。なお、以下の説明において、コントローラ3は、図5(a)に示されるように、表示部7a〜7cに数字を表示させることを前提とする。具体的には、図5(a)に示されるように、コントローラ3は、表示器5aにおいて、表示部7aに「1」、表示部7bに「2」、表示部7cに「3」を表示させる。
最初に、コントローラ3は、表示器5aの表示部7a〜7cにおいて文字を表示するために必要な総必要セグメント数を算出する。コントローラ3は、表示部7a〜7cに文字を表示させるために必要なセグメントa〜gを表示データから取得し、そのセグメントa〜gを加算して、総必要セグメント数を算出する。具体的には、コントローラ3は、表示部7aに「1」、表示部7bに「2」、表示部7cに「3」を表示させるため、それぞれのセグメント点灯数(数字「1」:セグメント数「2」、「3」:5、「3」:5)を加算して、総必要セグメント数(2+5+5=12)を算出する。
次に、コントローラ3は、一回の表示タイミング当たりの平均セグメント数を算出する。平均セグメント数は、1周期において設定された複数(ここでは10回)の表示タイミングのうち、一回の表示タイミングにおいて表示させるセグメントa〜gの数である。コントローラ3は、以下の式に基づいて、平均セグメント数を算出する。
平均セグメント数=総必要セグメント数/1周期における表示タイミング数
本実施形態では、上記のように、総必要セグメント数は「12」であり、1周期における表示タイミング数は「10」である。そうすると、コントローラ3は、上記式に基づいて、「12/10」により、平均セグメント数を「1.2」と算出する。本実施形態では、コントローラ3は、小数点以下は四捨五入し、平均セグメント数を「1」に設定する。なお、少数点以下の扱いについては、四捨五入に限定されない。
続いて、コントローラ3は、各表示部7a〜7cに表示させる文字に必要なセグメント数に基づいて、文字を表示させるために必要な表示タイミング数を算出する。コントローラ3は、以下の式に基づいて、必要な表示タイミング数を算出する。
必要タイミング数=表示部の数字のセグメント数/(総必要セグメント数×1周期における表示タイミング数)
コントローラ3は、各表示部7a〜7cについて、表示させる文字に必要なセグメント数を表示データから取得し、上記式に基づいて、必要な表示タイミング数を以下のように算出する。
・表示部7aの必要表示タイミング数=2/(12×10)=1.6
・表示部7bの必要表示タイミング数=5/(12×10)=4.1
・表示部7cの必要表示タイミング数=5/(12×10)=4.1
本実施形態では、コントローラ3は、算出した表示タイミング数において小数点以下は四捨五入して、必要な表示タイミング数を算出する。すなわち、コントローラ3は、表示部7aの必要表示タイミング数を「2」、表示部7bの必要表示タイミング数を「4」、表示部7cの必要表示タイミング数を「4」に設定する。なお、少数点以下の扱いについては、四捨五入に限定されない。
続いて、コントローラ3は、表示タイミング「1」〜「10」に表示部7a〜7cのセグメントa〜gを割り当てる。図10は、表示タイミングと割り当てられたセグメントとを示す図である。図10に示されるように、コントローラ3は、表示部7aに表示される「1」を表示するためのセグメント「a」及び「c」を、2つの表示タイミング「1」及び「2」にそれぞれ割り当てる。具体的には、コントローラ3は、セグメントa〜gをアルファベット順に割り当てる。したがって、コントローラ3は、最初に、セグメント「b」を表示タイミング「1」に割り当て、次に、セグメント「c」を表示タイミング「2」に割り当てる。
コントローラ3は、表示部7aと同様に、表示部7b,7cも表示タイミングに割り当てる。ここで、表示部7bの必要表示タイミング数は、「4」である。表示部7bに表示される「2」は、「5」個のセグメントa,b,d,e,gにより表示される。そのため、必要表示タイミング数よりもセグメント数の方が多くなる。この場合、コントローラ3は、図10に示されるように、表示部7bの最後の表示タイミング(ここでは表示タイミング「6」)において、必要表示タイミング数にセグメントが収まるように調整する。ここでは、コントローラ3は、表示タイミング「6」にセグメントe,gを割り当てる。コントローラ3は、表示部7cについても、必要表示タイミング数にセグメントa,b,c,d,gが収まるように、表示タイミング「10」にセグメントd,gを割り当てる。
以上説明したように、本実施形態の表示システム1では、平準化したセグメントa〜gの点灯数に基づいて、表示器5a(5b,5c)における表示部7a〜7cの複数のセグメントa〜gのうち、一回の表示タイミングで点灯させるセグメントa〜gを設定する。これにより、表示システム1では、一回の表示タイミングで点灯させるセグメントa〜gの数が制限されるため、一回の表示タイミング当たりの消費電力を低減できる。
図11は、表示タイミングと消費電流との関係を示す図である。図11では、横軸は表示タイミングを示し、縦軸は消費電力を示している。図11(a)は、本実施形態に係る表示システム1を示し、図11(b)は、従来の表示システムを示している。
従来の表示システムにおいて、例えば、表示器に3桁の数字「1」、「2」、「3」を表示させる場合には、各桁について、表示させるセグメントの数がそれぞれ「2」、「5」、「5」となる。この場合、各表示タイミングで1桁ずつダイナミック点灯制御によってセグメントを表示させると、図11(b)に示されるように、各桁において「セグメント数×10mA」の電流が必要となる。数字の「2」及び「3」を表示させる場合には、最大で50mAの電力が必要となる。
これに対して、本実施形態の表示システム1では、平準化したセグメントa〜gの点灯数に基づいて、一回の表示タイミングで点灯させるセグメントa〜gを設定する。これにより、表示システム1では、図11(a)に示されるように、一回の表示タイミングにおける消費電流が平準化され、一回の表示タイミング当たりの消費電力を低減できると共に、消費電流のピーク値が小さくなる。本実施形態では、消費電流のピーク値は、最大で20mAとなる。例えば、表示部7a〜7cに表示される数字が「8」の場合であっても、消費電流のピーク値は、最大で30mAとなる。
[変形例]
本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、一回の表示タイミングで文字を表示させる表示部7a〜7cを設定、或いは、一回のタイミングで点灯させるセグメントa〜gを設定しているが、コントローラ3の制御対象はこれに限定されなない。コントローラ3は、平準化したセグメントa〜gの点灯数に基づいて、複数の表示器5a〜5dのうち、一回の表示タイミングで文字を表示部7a〜7cに表示させる表示器5a〜5dを設定してもよい。これにより、表示システム1では、一回の表示タイミングで文字を表示させる表示器5a〜5dの数が制限されるため、一回の表示タイミング当たりの消費電力を低減できる。また、消費電力のピーク値の低減を図ることができる。
また、コントローラ3は、平準化したセグメントa〜gの点灯数に基づいて、表示器5a〜5dの何れか1台において、複数の表示部7a〜7cのうち、一回の表示タイミングで表示させる表示部7a〜7cを設定してもよい。
上記実施形態では、表示部7a〜7cに文字を表示させるために必要なセグメントa〜gについて、一回の表示タイミングで同時に点灯させる数を平準化し、この平準化したセグメントa〜gの点灯数に基づいて、一回の表示タイミングにおける表示器5a〜5dの表示を制御しているが、コントローラ3による制御はこれに限定されない。コントローラ3は、表示部7a〜7cに文字を表示させるために必要なセグメントa〜gについて、一回の表示タイミングで同時に点灯させる数が閾値以下となるように設定し、この設定したセグメントa〜gの点灯数に基づいて、一回の表示タイミングにおける表示器5a〜5dの表示を制御してもよい。このように、一定時間の点灯のタイミングで点灯させる数が閾値以下となるように設定することにより、消費電力を所定の値以下に制限できる。また、消費電力のピーク値の低減を効果的に図ることができる。
上記実施形態では、赤色のLEDによりセグメントa〜gを点灯させる構成を一例に説明したが、セグメントa〜gを点灯させるLEDの色は、他の色であってもよいし、複数の色が混在していてもよい。例えば、LEDが緑色の場合、文字の視認性の観点からは、一定時間の点灯と一点時間の消灯とのデューティー比を7:13(点灯:消灯=7:13)に設定することが好ましい。この場合には、1周期内における表示タイミングを20回に設定し、セグメントa〜gが点灯する一定時間を0.5msecに設定する。そのため、コントローラ3は、緑色で点灯させる場合には、7回分の表示タイミングにセグメントa〜gを割り当てる。また、赤色と緑色とが混在する場合、コントローラ3は、赤色で点灯させる場合には、2回分の表示タイミングにセグメントa〜gを割り当てる。
上記実施形態に加えて、コントローラ3は、平準化したセグメント数について、上限(制限)を設定してもよい。すなわち、コントローラ3は、平準化したセグメント数が所定の最大値以下となるように、セグメント数を設定してもよい。これにより、表示システム1では、消費電力が平準化されると共に、消費電力のピーク値が所定の値以下に設定されるため、電力会社との契約電力の低減が図れる。以下、コントローラ3の制御の具体的な一例について説明する。なお、以下の説明では、表示器が、セグメントa〜gを点灯していない状態においても、30mA程度の電流を消費することを前提する。また、表示システム1においては、表示器が1000台接続されており、各表示器の表示部7a〜7cのそれぞれに「8」を表示させるものとする。
上記第1実施形態に係る表示システム1において、コントローラ3が1000台の各表示器において「8」を点灯させる場合には、セグメントa〜gの7個のセグメントをそれぞれ点灯させる。この場合、1000台の表示器におけるセグメントa〜gの点灯数は、21000個(セグメント数:7×表示部の数:3×表示器の台数:1000)となる。表示システム1では、コントローラ3は、一回の表示タイミングで同時に点灯させるセグメントa〜gの数を平準化するため、同時に点灯させる点灯数は、10分の1となる。そうすると、表示器を点灯させるために必要な電流は、1セグメント当たりの消費電力が10mAであるため、21A((21000/10)×10mA)となる。また、上記のように、各表示器においては30mAの電流が消費されるため、1000台の表示器では、30A(1000×30mA)の電流が消費される。したがって、全体の消費電流は、51A(21A+30A)となる。ここで、表示器が5Vで駆動し、表示器に電力を供給する電源が100Vの場合、電源からの変換効率を70%とすると、表示システム1における表示器の最大消費電力は、364W((51A×5V)/0.7)となる。
続いて、上記表示システム1において、コントローラ3が平準化したセグメント数について上限を設定した場合について説明する。ここでは、コントローラ3において、セグメント数の上限が上記の点灯数の10分の1に設定されているものとする。この場合、1000台の表示器におけるセグメントa〜gの同時点灯数は、2100個となる。コントローラ3は、表示を10回に分け、1回の表示で2100セグメント分ずつの表示器の表示を行う。1回目は先頭の100台の表示、2回目は次の100台の表示、以下同様にして、10回目は最後の100台を表示する。そのため、表示器を点灯させるために必要な電流は、2.1A((2100/10)×10mA)となる。また、上記のように、各表示器においては30mAの電流が消費されるため、1000台の表示器では、30A(1000×30mA)の電流が消費される。したがって、セグメント数に上限を設定した場合、全体の消費電流は、32.1A(2.1A+30A)となる。ここで、表示器が5Vで駆動し、表示器に電力を供給する電源が100Vの場合、電源からの変換効率を70%とすると、表示システム1における表示器の最大消費電力は、229W((32.1A×5V)/0.7)となる。このように、表示システム1では、平準化したセグメント数について上限を設定することにより、消費電力が低減されるため、電力会社との契約電力の低減が図れる。
上記実施形態では、1台のコントローラ3を備える構成を一例に説明したが、表示システム1では、複数のコントローラ3が備えられていてもよい。この場合、複数のコントローラ3を統括的に制御するメインコントローラ(図示しない)が備えられていてもよい。
上記実施形態では、表示器5a〜5dが3個の表示部7a〜7cをそれぞれ有する構成を一例に説明したが、表示部の数はこれに限定されない。
上記実施形態では、表示部7a〜7cが7個のセグメントa〜gにより文字を表示する7セグメントディスプレイである構成を一例に説明したが、表示部7a〜7cは、例えば14セグメントディスプレイであってもよい。
また、消費電力のピーク値を低減させる方法としては、以下の態様が考えられる。なお、以下の説明では、表示システムが、商品をピックアップする配送センターに設置されており、表示器には、商品を作業者がピックアップした後に押下する完了ボタンが設けられているものとする。完了ボタンは、押下されると、コントローラにその旨を示す情報を出力し、コントローラは、その情報を受け取ると、その表示器の表示を終了させる。表示器は、各商品に対応して設置されており、商品の数に対応した個数が設けられている。
この表示システムでは、複数の表示器を点灯させる場合に、同時に点灯させるセグメントの数が所定の点灯数を超えたときには、一部の表示器において、例えば、「===(セグメントdとセグメントgを点灯)」等のように、横棒線のみを表示させる。具体的には、表示システムにおいて、例えば、1000台の表示器が設置されており、セグメントの上限数を全表示セグメント数の10分の1の2100個に設定する。ピックアップすべき商品が200種類存在する場合、200台の表示器にピックアップすべき数量を表示させる必要があるが、200台のうちの150台目の表示器の数量の表示においてセグメントの表示数が上限に達したとする。この場合、1回目の表示として、149台目までの表示器のそれぞれにピックアップすべき数量を表示させ、150台目の表示器(1台のみ)に横棒線を表示させる。横棒線の表示は、1回目の表示の後に続けてピックアップすべき商品が存在することを示している。
表示システムのコントローラは、ピックアップ数を表示させている表示器において、商品のピックアップが終了した後に作業者によりピックアップが完了したことを示す完了ボタンが押下されると、その表示器における表示を終了させる。ピックアップ数を表示させている全ての表示器の完了ボタンが押下されると、1回目の表示の作業が完了する。続けて、コントローラは、2回目の表示を行う。2回目の表示では、150台目から200台目までの表示を行う。この場合、セグメントの表示数が上限に達しないので、横棒線の表示は行わない。このように、表示システムでは、全体の表示器のうち、セグメントが所定の点灯数以下となるように一部の表示器を表示させることにより、消費電力のピーク値の低減を図ることができる。