JP6358119B2 - ホイールベース算出装置、およびそれを用いた運転支援装置 - Google Patents

ホイールベース算出装置、およびそれを用いた運転支援装置 Download PDF

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Description

本発明は、車両のホイールベースを算出するためのホイールベース算出装置、および、このホイールベース算出装置を用いて、例えば交差点の右左折時のような車両の旋回時における運転支援を行う運転支援装置に関するものである。
従来の運転支援装置として、例えば、特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1の運転支援装置は、内輪差発生通知装置となっており、車両が旋回する際の内輪差によって形成される巻込みエリアに、光を投射するようになっている。
具体的には、ユーザは予め、入力部から車両のホイールベース、およびトレッドを中央制御装置(CPU)に入力しておく。そして、旋回時には、CPUによって操舵角が取得されると共に、ホイールベース、トレッド、および操舵角から、内輪差、および回転半径が算出される。そして、内輪差、および回転半径に基づいて、内側前輪が描く第1軌跡と、内側後輪が描く第2軌跡との間の領域が巻込みエリアとして算出される。更に、巻込みエリアに対応した路面上の所定領域を光投射エリアとして、投射装置によって光投射エリアに光を投射するようになっている。
これにより、車両の旋回時に内輪差が発生することを車両外部の人に知らせることができるようになっている。
特開2013−203192号公報
しかしながら、上記特許文献1の運転支援装置では、内輪差を算出するために、予め、自車両の仕様値(ホイールベース、トレッド等)を調べてCPUに入力しておく必要がある。また、特許文献1の運転支援装置では、車両ごとに、各車両の仕様値を調べて入力する必要があるため、種々の車両に対して汎用性のある装置として使用することができない。また、ユーザにとっては、車両ごとに仕様値を入力することになるので、操作の手間となる。
本発明の目的は、上記問題に鑑み、各種車両のホイールベースを容易に算出可能とするホールベース算出装置を提供することにある。また本発明の他の目的は、車両の仕様値(ホイールベース)が異なる車両間であっても、ホイールベース算出装置を用いることで、個々の仕様値の入力を不要として、汎用性を持って使用できる運転支援装置を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
第1の発明では、車両(10)のホイールベース(h)を算出するホイールベース算出装置であって、
車両(10)の旋回時における操舵角(θ)を取得する操舵角取得部(121)と、
旋回時における所定の車輪(12)の回転速度(nf)を取得する車輪速取得部(122)と、
旋回時における操舵角(θ)、および回転速度(nf)に基づく所定の車輪(12)の移動速度(vf)を用いて、予め定めた算出式により車両(10)のホイールベース(h)を算出するホイールベース算出部(123)と、を備え
旋回は、操舵角が一定で、90度の旋回をする場合を想定したものであり、
所定の車輪(12)は、旋回する側の前輪であり、
操舵角をθ、前輪の移動速度をvf、旋回時の開始時刻をt1、旋回時の終了時刻をt2、ホイールベースをhとしたときに、
算出式は、以下の数式1で表したものであることを特徴としている。
Figure 0006358119
第1の発明によれば、操舵角取得部(121)によって操舵角(θ)を取得し、また、車輪速取得部(122)によって回転速度(nf)を取得することができる。そして、ホイールベース算出部(123)によって、旋回時における操舵角(θ)、および回転速度(nf)に基づく所定の車輪(12)の移動速度(vf)を用いて、予め定めた算出式によりホイールベース(h)を容易に算出することができる。
また、第2の発明では、車両(10)が旋回する際の運転支援を行う運転支援装置であって、
請求項1に記載のホイールベース算出装置(100)と、
運転支援を行うにあたって、
ホイールベース算出装置(100)によって事前に算出しておいたホイールベース(h)と、安全に旋回し得る許容操舵角(θa)との関係から、操舵角取得部(121)によって取得される操舵角(θ)が、許容操舵角(θa)内であるか否を判定する安全操舵判定部(125)と、
安全操舵判定部(125)の判定結果に基づいて、旋回時における安全性を運転者に通知する通知部(130)と、を備えることを特徴としている。
第2の発明によれば、運転支援を行うにあたって、事前に算出されたホイールベース(h)と、安全に旋回し得る許容操舵角(θa)との関係から、旋回時の実際の操舵角(θ)が許容操舵角(θa)内であるか否かが、安全操舵判定部(125)によって判定される。更に、この判定結果に基づいて、通知部(130)によって、旋回時における安全性に関する通知が運転者になされる。
よって、車両のホイールベース(h)が異なる車両間であっても、個々の値の入力を不要として、汎用性を持って使用できる運転支援装置とすることができる。
尚、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
第1実施形態における運転支援装置の全体構成を示す説明図である。 ホイールベースを算出する際の旋回時モデルを示す説明図である。 ホイールベースを算出する際に、制御部が実行する制御フローチャートである。 旋回時の運転支援のために、制御部が実行する制御フローチャートである。 ホイールベースと許容操舵角との関係を示す対応表である。 操舵角の許容範囲を示すグラフである。
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。各実施形態で具体的に組み合わせが可能であることを明示している部分同士の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても実施形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
(第1実施形態)
第1実施形態におけるホイールベース算出装置100を用いた運転支援装置50について図1〜図6を用いて説明する。本実施形態のホイールベース算出装置100は、各種車両のホイールベースhを自動で算出する装置であり、また、運転支援装置50は、このホイールベース算出装置100を用いることで、運転者に対して、走行時に車両10が旋回する際のより安全な運転を支援するための装置となっている。
図1、図2に示すように、対象となる車両10は、ここでは、右ハンドルの四輪車となっている。4つの車輪は、左前輪12、右前輪13、左後輪14、および右後輪15として符号表示している。また、車両10が旋回するというのは、運転者のステアリング(ハンドル)11の操作によって、カーブ路に沿って大きく曲がる、あるいは交差点で右左折する等の意味である。本実施形態では、特に、右左折する場合を例にして説明する。
尚、ホイールベース算出装置100を用いた運転支援装置50は、例えば、市場における後付け装置(後付け用品)として提供することが可能である。もちろん、車両メーカのラインで装着されるものであってもよい。
まず、ホイールベース算出装置100の構成について説明する。ホイールベース算出装置100は、センサ群110、および制御部120等を備えている。
センサ群110は、操舵角センサ11a、および左前車輪速センサ12a、および右前車輪速センサ13a等を有している。
操舵角センサ11aは、ステアリングシャフトに設けられて、車両10の旋回時における操舵の向き、および中立位置に対する操舵角(切れ角)に対応する操舵角信号を出力するセンサとなっている。操舵角センサ11aは、生成した操舵角信号を後述する制御部120の操舵角取得部121に出力するようになっている。
左前車輪速センサ12aは、左前輪12に設けられて、左前輪12の回転速度に対応する回転速度信号を出力するセンサとなっている。同様に、右前車輪速センサ13aは、右前輪13に設けられて、右前輪13の回転速度に対応する回転速度信号を出力するセンサとなっている。各車輪速センサ12a、13aは、生成した回転速度信号を後述する制御部120の車輪速取得部122に出力するようになっている。
制御部120は、運転者に対する運転支援を行う前に、車両10のホイールベースhを算出する制御手段となっている。制御部120は、操舵角取得部121、車輪速取得部122、およびホイールベース算出部123等を有している。
操舵角取得部121は、操舵角センサ11aから出力される操舵角信号を、操舵角θとして取得する部位となっている。操舵角取得部121は、取得した操舵角θをホイールベース算出部123、および後述する安全操舵判定部125に出力するようになっている。
車輪速取得部122は、各車輪速センサ12a、13aから出力される回転速度信号を回転速度nfとして取得する部位となっている。車輪速取得部122は、取得した回転速度nfをホイールベース算出部123に出力するようになっている。
ホイールベース算出部123は、タイマー機能を備えており、入力された操舵角θ、および回転速度nfに基づく車輪(左前輪12、右前輪13)の移動速度vf(=回転速度nf×車輪の周長l)を用いて、予め定めた算出式(後述する数式1)により、車両10のホイールベースhを算出する部位となっている(詳細後述)。ホイールベース算出部123は、算出したホイールベースhを安全操舵判定部125に出力するようになっている。左前輪12、および右前輪13は、本発明の所定の車輪に対応する。
次に、ホイールベース算出装置100を用いた運転支援装置50の構成について説明する。運転支援装置50は、上記ホイールベース算出装置100が活用されて、上記制御部120に対応表記憶部124、および安全操舵判定部125が付加され、また、通知部130が設けられて形成されている。
対応表記憶部124は、複数の水準設定された代表的なホイールベースhと、各ホイールベースhに対する許容操舵角θaとを予め関連付けた対応表(図5)、および対応表に基づいて操舵角θの許容範囲を示すグラフ(図6)が、予め記憶された部位となっている。対応表、およびグラフは、運転者の旋回操作時の安全性判定が行われる際に、安全操舵判定部125によって、読込みされるようになっている。
安全操舵判定部125は、ホイールベース算出部123から得られる車両10のホイールベースh、操舵角取得部121から得られる操舵角θ、および対応表記憶部124における対応表、グラフをもとに、旋回時における実際の操舵角θが許容範囲内(許容操舵角θa内)にあるか否かを判定する部位となっている。安全操舵判定部125は、判定した結果を通知部130に出力するようになっている。
通知部130は、安全操舵判定部125から出力される判定結果を、運転者に通知する部位となっている。通知部130は、例えば、車両10の各種車両情報を表示するコンビネーションメータを活用して、文字、数字等によって判定結果を表示(通知)するものとなっている。表示の形態は、例えば、運転後の運転診断結果表示として、旋回操作時における「評価点表示」、あるいは、「旋回操作は大変良い、良い、危ない等の文字表示」とすることができる。
以上のように構成されるホイールベース算出装置100を用いた運転支援装置50の作動について、以下、図3〜図6を加えて説明する。
1.ホイールベース算出装置の作動
ホイールベース算出装置100は、運転支援装置50による運転支援を行う前に、このホイールベース算出装置100を用いた運転支援装置50が搭載された車両10のホイールベースhを事前に算出する。ホイールベースhの算出にあたっては、ここでは、図2に示すような旋回時のモデルを想定しており、ホイールベースhの算出式を以下のように(数式1)設定している。
即ち、本実施形態の旋回時のモデルにおいては、車両10は、直角の交差点(カーブ)を一定の操舵角θで左折、あるいは右折する場合(90度の旋回)を想定している。図2は左折する場合を表わしている。右折する場合は、図2を左右反転した旋回時のモデルとして表すことができる。
以下、左折する場合について説明する。旋回時のモデルの仮定条件として、旋回開始となる時刻t1の時点でステアリング11が操舵角θに切られ、操舵角θ一定で旋回が行われ、旋回終了となる時刻t2の時点で操舵角θが元に戻されるものとしている。また、時刻t1においては、操舵角θは、0から瞬時にθに切替えられるものとしている。理解を深めるために車両10の旋回時の動きをx−y座標平面上に示している。
車両10は、時刻t1の時点で、左後輪14の位置pb1がx軸上にあり、車両10の前後方向は、y軸に沿った方向となっている。また、左前輪12の位置は、pf1である。つまり、位置pf1と位置pb1とを結ぶ線は、x軸に対して90度となっている。そして、位置pf1と位置pb1との距離がホイールベースhとなる。また、左前輪12の移動速度はvfであり、左後輪14の移動速度はvbである。移動速度vf、vbは、車輪の回転速度nfに車輪の周長lを乗じることで算出される。
次に、車両10は、時刻t2の時点で、左後輪14の位置pb2がy軸上にあり、車両10の前後方向は、x軸に沿った方向となっている。左前輪12の位置は、pf2である。つまり、位置pf2と位置pb2とを結ぶ線は、y軸に対して90度となっている。
車両10が旋回しているとき、左前輪12、および左後輪14は、原点0を中心とする円弧の軌跡をそれぞれ描いて移動する。左前輪12については、半径rfの円弧の軌跡を描いて移動するものとする。位置pf1〜位置pf2までの円弧の長さが、旋回時における左前輪12の移動距離Lとなる。尚、左前輪12の描く円弧と、左後輪14が描く円弧のそれぞれの半径の差が、内輪差となる。
上記のような旋回時(左折時)のモデルにおいて、ホイールベースhの算出式を、本実施形態では、数式1のように設定している。
Figure 0006358119
以下、数式1を導いた過程を説明する。即ち、上記の旋回時のモデルより、移動距離Lは半径rfの円の1/4にあたり、左前輪12の移動速度がvfであることから、
Figure 0006358119
となる。
よって、数式2より、
Figure 0006358119
と表すことができる。
また、図2より、
Figure 0006358119
である。
よって、数式4より、
Figure 0006358119
となる。
よって、数式5に数式3を代入することにより、上記数式1が導かれる。ホイールベース算出部123には、予め数式1が記憶されている。
尚、右折する場合は、数式1の移動速度vfに、右前輪13の回転速度nfから得られる移動速度vfを用いることで、ホイールベースhを算出することができる。
制御部120は、図3に示すように、運転支援を行う前にホイールベースhを予め算出しておく。即ち、車両10にホイールベース算出装置100を用いた運転支援装置50が装着された初期段階の運転中において旋回操作が発生したときに、ステップS100で、各取得部121、122は、各センサ11a、12a、13aより操舵角θ、回転速度nfを取得する。
次に、ステップS110で、ホイールベース算出部123は、旋回操作の開始時刻t1と終了時刻t2を把握すると共に、前輪の回転速度nfに車輪の周長lを乗ずることで、前輪の移動速度vfを算出する。左折時には、左前輪12の回転速度nfが使用され、また右折時には、右前輪13の回転速度nfが使用される。
次に、ステップS120において、ステップS100、S110で得た操舵角θ、開始時刻t1、終了時刻t2、および移動速度vfを、上記で説明した数式1に代入することで、車両10のホイールベースhを算出する。尚、ホイールベース算出部123は、運転中において、予め定められた複数回のホイールベースhの算出を行い、例えばそれらの平均値を用いて車両10のホイールベースhとして定める。
2.運転支援装置の作動
次に、制御部120が行う、運転支援の制御内容について、図4〜図6を用いて説明する。
上記ホイールベースの算出が行われた後の運転中において旋回操作が発生したときに、まず、図4のステップS200で、操舵角取得部121は、操舵角センサ11aより操舵角θを取得する。旋回操作は、左折の場合、および右折の場合を含んでいる。
次に、ステップS210で、操舵角取得部121は、旋回操作時において、操舵角θが0から増大して、再び0に戻る間において、最大となる操舵角θを取得する。
そして、ステップS220で、安全操舵判定部125は、図5に示す対応表を、対応表記憶部124から読込み、ホイールベース算出部123にて事前に算出されたホイールベースhに対する操舵角θが許容範囲内にあるか否かを判定する。
操舵角θの許容範囲とは、図6のグラフに示すように、各ホイールベースhに対応するそれぞれの最大の許容操舵角θaを結んだ線図の下側となる領域である。つまり、ホイールベースhに対して、操舵角θが許容操舵角θaよりも小さければ、旋回時の内輪差は小さくなり、旋回側後方(左折の場合は左後方)の歩行者や自転車等の巻込み、舗道側への乗り上げ等の可能性が小さくなる。逆に、操舵角θが許容操舵角θaよりも大きいと、旋回時におけるステアリング11の切れ角が大きすぎて内輪差が大きくなり、旋回側後方の巻込み、乗り上げ等の可能性が大きくなるのである。
上記ステップS220で、安全操舵判定部125は、操舵角θが許容範囲外であると判定すると、ステップS230で、旋回時の操舵角θが大きすぎることを通知部130によって、運転者に通知する。通知の要領は、上記で説明したように、運転後の運転診断結果表示として、旋回操作時における「評価点表示」等とすることができる。尚、安全操舵判定部125は、ステップS220で、操舵角θが許容範囲内であると判定すれば、運転者に対する安全運転のための通知は不要であるとして、本制御を終了する。
以上のように、本実施形態では、ホイールベース算出装置100は、操舵角取得部121によって操舵角θを取得し、また、車輪速取得部122によって旋回する側の前輪(12、あるいは13)の回転速度nfを取得することができる。そして、ホイールベース算出部123によって、旋回時における操舵角θ、および回転速度nfに基づく前輪(12、あるいは13)の移動速度vfを用いて、予め定めた算出式(数式1)によりホイールベースhを容易に算出することができる。
そして、運転支援装置50においては、運転支援を行う前に、事前に算出されたホイールベースhと、安全に旋回し得る許容操舵角θaとの関係から、旋回時の実際の操舵角θが許容操舵角θa内であるか否かが、安全操舵判定部125によって判定される。更に、この判定結果に基づいて、通知部130によって、旋回時における安全性に関する通知が運転者になされる。
よって、車両10のホイールベースhが異なる車両間であっても、個々のホイールベースhの入力を不要として、汎用性を持って使用できる運転支援装置50とすることができる。
特に、本運転支援装置50を、後付け用品とした場合、個々のホイールベースhの入力を不要とすることで、個々の車両ごとに異なるホイールベースhが入力された品揃えを不要として、1つの標準品として市場対応することが可能となるのである。
また、運転後に旋回操作時の運転診断評価が通知されるので、運転者は、運転中においては気を取られることなく、自己の運転レベルを把握することができ、次回以降の旋回操作に対して注意を向けることが可能となる。
(その他の実施形態)
上記第1実施形態では、ホイールベース算出装置100は、運転支援装置50に用いられるものとして説明したが、これに限らず、駐車支援装置、道路案内装置、運転再現装置、更には、車両情報収集提供装置等にも適用可能である。
駐車支援装置は、ホイールベース算出装置100をカーナビゲーションシステムに用いたものであり、運転者に駐車時の注意を喚起するものである。ホイールベースhが長い車は、狭い駐車場の駐車は難儀なので、カーナビゲーションシステムにおける駐車場データに、狭い/広い、という属性が付いていれば、ホイールベースhを算出して狭い駐車場に案内する前に運転者に注意喚起することができる。
また、道路案内装置は、上記と同様にホイールベース算出装置100をカーナビゲーションシステムに用いたものであり、運転者に狭い道路での右左折時の注意を喚起するものである。ホイールベースhが長い車は、狭い道では曲がり難いので、カーナビゲーションシステムに道路幅データが付いていれば、ホイールベースhを算出して狭い道に案内する前に運転者に注意を喚起することができる。
また、運転再現装置において走行を映像で再現する場合に、車種が分かっていなくても、ホイールベース算出装置100によって、ホイールベースhが分かれば、ある程度の再現映像が作成できる。
更に、車両情報収集提供装置にホイールベース算出装置100を用いた場合では、ホイールベースhをセンターに収集して統計を取れば、大型車が多く通る道路がわかる。
また、上記第1実施形態では、ホイールベースhを算出するための算出式として、数式1を設定するようにした。しかしながら、これに限定されることなく、他の算出式を使用することも可能である。
例えば、左折の場合に、図2において、左後輪14の移動速度vbに基づく移動距離から左後輪14の描く円弧軌跡の半径(図2中の原点0と位置pb1との距離)を算出して、この半径にtanθを乗ずることでホイールベースhを算出することが可能となる。この場合は、車輪速センサとして、左後輪14および右後輪15に設けるようにすればよく、左後輪14、右後輪15は、本発明の所定の車輪に対応する。
更に、左折の場合に、左前輪12の移動速度vfに基づく移動距離Lから得られる半径rfと、左後輪14の移動速度vbに基づく移動距離から得られる半径(半径rbとする)とを算出して、ホイールベースh=(rf−fb1/2として算出することも可能である。
また、上記第1実施形態に対して、通知部130による判定結果の通知形態としては、カーナビゲーションシステムにおける表示用ディスプレイ等を活用した表示、あるいは、スピーカー等を用いた音声による通知等とすることもできる。カーナビゲーションシステムを活用した場合では、具体的な交差点名を付加した判定結果表示も可能となる。また、判定結果通知のタイミングとしては、運転後の通知に代えて、旋回時(リアルタイムで)とすることもできる。特に、大型トラック、大型トレーラーのように、普通車よりも車両の全長が長く、これに伴ってホイールベースhの長い車両については、交差点等では極めて低速度で旋回されることから、旋回時(リアルタイムで)に、判定結果を通知しながら、運転者に気を付けるように促すのも効果的な活用となる。
また、本ホイールベース算出装置100、および運転支援装置50においては、操舵角センサ11a、および各車輪速センサ12a、13aは、例えば、旋回時の横滑りを防止する車両安定制御システム(Vehicle Stability Control=VSC)等を搭載している車両であれば、このシステムに使用されている操舵角センサ、各車輪速センサを流用することが可能である。各センサの出力は、システムの制御部、および車両バス等を介して、各取得部121、122に取り込むことが可能である。
また、上記第1実施形態では、左折時、および右折時のいずれも運転支援の対応を可能としたが、特にステアリング11の位置とは逆方向に旋回する場合、つまり右ハンドル車では左折、左ハンドル車では右折する場合に特化した対応も可能である。
10 車両
50 運転支援装置
100 ホイールベース算出装置
11a 操舵角センサ
121 操舵角取得部
122 車輪速取得部
123 ホイールベース算出部
125 安全操舵判定部
130 通知部

Claims (3)

  1. 車両(10)のホイールベース(h)を算出するホイールベース算出装置であって、
    前記車両(10)の旋回時における操舵角(θ)を取得する操舵角取得部(121)と、
    前記旋回時における所定の車輪(12)の回転速度(nf)を取得する車輪速取得部(122)と、
    前記旋回時における前記操舵角(θ)、および前記回転速度(nf)に基づく前記所定の車輪(12)の移動速度(vf)を用いて、予め定めた算出式により前記ホイールベース(h)を算出するホイールベース算出部(123)と、を備え
    前記旋回は、前記操舵角が一定で、90度の旋回をする場合を想定したものであり、
    前記所定の車輪(12)は、旋回する側の前輪であり、
    前記操舵角をθ、前記前輪の前記移動速度をvf、前記旋回時の開始時刻をt1、前記旋回時の終了時刻をt2、前記ホイールベースをhとしたときに、
    前記算出式は、以下の数式1で表したものであることを特徴とするホイールベース算出装置。
    Figure 0006358119
  2. 車両(10)が旋回する際の運転支援を行う運転支援装置であって、
    請求項1に記載のホイールベース算出装置(100)と、
    前記運転支援を行うにあたって、
    前記ホイールベース算出装置(100)によって事前に算出しておいた前記ホイールベース(h)と、安全に旋回し得る許容操舵角(θa)との関係から、前記操舵角取得部(121)によって取得される前記操舵角(θ)が、前記許容操舵角(θa)内であるか否を判定する安全操舵判定部(125)と、
    前記安全操舵判定部(125)の判定結果に基づいて、旋回時における安全性を運転者に通知する通知部(130)と、を備えることを特徴とする運転支援装置。
  3. 前記通知部(130)による前記通知は、運転後の運転診断評価の通知であることを特徴とする請求項2に記載の運転支援装置。
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