本発明にかかる商品情報管理装置、商品情報管理方法および商品情報管理プログラムの実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は、この実施形態により限定されるものではない。
[第一実施形態]
本発明を包含する第一実施形態にかかる業務管理装置100について、図1から図8を参照して説明する。
[1.業務管理装置100の全体構成]
図1は、業務管理装置100の構成の一例を示すブロック図である。業務管理装置100は、業務管理(例えば販売管理または在庫管理など)を支援するアプリケーション(例えばWebアプリケーションなど)がインストールされている据置型または携帯型の情報処理装置(例えば、デスクトップ型のパーソナルコンピュータ、ノート型のパーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型のパーソナルコンピュータなど)である。
業務管理装置100は、ネットワーク300(例えばインターネット、イントラネット、LAN(Local Area Network)など)を介して外部サーバ200(例えばWebサーバなど)と通信可能に接続されている。
業務管理装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備える。業務管理装置100が備える各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、業務管理装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウスおよびマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
記憶部106には、各種のデータベース、テーブルおよびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスクおよび光ディスク等を用いることができる。
記憶部106は、品種分類マスタ106aと、品種マスタ106bと、品番マスタ106cと、商品マスタ106dと、特性マスタ106eと、特性値マスタ106fと、特性定義マスタ106gと、特性設定マスタ106hと、を含む。なお、各マスタに格納される情報の具体例については、後述する。
制御部102は、業務管理装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。
制御部102は、商品(マスタ管理可能な在庫管理の最小単位)に関する特性である商品特性および当該商品特性の値である商品特性値を取得し、取得された商品特性を、商品の構成に使われる特性であって商品において変動する特性である商品変動特性として記憶部106に設定すると共に、取得された商品特性値を当該取得された商品特性と関連付けて記憶部106に設定する。
なお、制御部102は、商品を同じ形・同じデザインなど所定のルールに従ってグループ分けして得られたグループを示す品番に関する特性である品番特性および当該品番特性の値である品番特性値を取得し、取得された品番特性を、品番の構成に使われる特性であって品番において固定の特性である品番固定特性として記憶部106に設定すると共に、取得された品番特性値を当該取得された品番特性と関連付けて記憶部106に設定してもよい。
また、制御部102は、商品の大分類を示す品種分類に関する特性である品種分類特性および当該品種分類特性の値である品種分類特性値を取得し、取得された品種分類特性を、品種分類の構成に使われる特性であって品種分類において固定の特性である品種分類固定特性として記憶部106に設定すると共に、取得された品種分類特性値を当該取得された品種分類特性と関連付けて記憶部106に設定してもよい。
また、制御部102は、記憶部106に関連付けて設定されている商品特性および/または商品特性値に基づいて、商品に関する情報(例えば商品コード(SKU(Stock Keeping Unit):商品識別の最小単位)および商品名など)を作成してもよい。また、制御部102は、記憶部106に関連付けて設定されている品番および/または当該品番の値である品番値と記憶部106に関連付けて設定されている商品特性および/または商品特性値とに基づいて、商品に関する情報を作成してもよい。
制御部102は、機能概念的に、品種分類マスタ管理部102aと、品種マスタ管理部102bと、品番マスタ管理部102cと、商品マスタ管理部102dと、特性マスタ管理部102eと、特性値マスタ管理部102fと、特性定義マスタ管理部102gと、特性設定マスタ管理部102hと、を含む。なお、各部で行われる処理の具体例については、後述する。
[2.記憶部106の各マスタに格納される情報の具体例]
記憶部106内の各マスタに格納される情報の具体例について、詳細に説明する。
[2−1.品種分類マスタ106a]
品種分類マスタ106aは、品種分類を設定するためのマスタである。品種分類というカテゴリで、商品コードの構成内容が決定される。品種分類マスタ106aは、例えば、商品の品種分類として家具および服が定義されたことや、それぞれの品種分類に対する品種分類コードとしてN01およびN02が定義されたこと、などを保持するためのマスタである。
品種分類マスタ106aは、項目として、「品種分類コード」、「品種分類名」、「品種分類カナ名」、「品番コード自動生成フラグ」、「品番コード自動生成区分」、「商品特定区分コード」、「商品特定区分」、「品番コード桁数」および「商品コード桁数」が含まれており、各々の項目ごとにデータ格納欄が設けられているマスタである。
項目「品種分類コード」のデータ格納欄には、品種分類として定義された文字列(例えば、服または家具など)に割り当てられたコード値(例えば、数字、または英字と数字の組み合わせ、など)が格納される。項目「品種分類名」のデータ格納欄には、品種分類として定義された文字列が格納される。項目「品種分類カナ名」のデータ格納欄には、品種分類として定義された文字列の片仮名(例えば、品種分類「服」の片仮名であるフクまたは品種分類「家具」の片仮名であるカグなど)が格納される。
項目「品番コード自動生成フラグ」のデータ格納欄には、予め定義された区分「手入力」のフラグ値として割り当てられた0または予め定義された区分「自動生成」のフラグ値として割り当てられた1が格納される。項目「品番コード自動生成区分」のデータ格納欄には、予め定義された区分「手入力」および「自動生成」のいずれかの文字列が格納される。
項目「商品特定区分コード」のデータ格納欄には、予め定義された区分「品番単位管理」のコード値として割り当てられた0または予め定義された区分「商品単位管理」のコード値として割り当てられた1が格納される。項目「商品特定区分」のデータ格納欄には、予め定義された区分「品番単位管理」および「商品単位管理」のいずれかの文字列が格納される。
項目「品番コード桁数」のデータ格納欄には、品番に割り当てられたコード値の桁数が格納される。項目「商品コード桁数」のデータ格納欄には、商品に割り当てられたコード値の桁数が格納される。
[2−2.品種マスタ106b]
品種マスタ106bは、商品の中分類を示す品種を設定するためのマスタである。品種は、品種分類をさらに細分化したものである。品種マスタ106bは、例えば、品種分類「家具」の品種としてキッチン、リビングおよび寝室が定義されたことや、品種分類「服」の品種としてTシャツおよびカットソーが定義されたことや、それぞれの品種に対する品種コードが定義されたこと、などを保持するためのマスタである。
品種マスタ106bは、項目として、「品種コード」、「品種名」、「品種カナ名」、「品種分類コード」、「品種分類名」、「在庫評価集計区分コード」、「在庫評価集計区分」、「棚卸評価基準コード」、「個別在庫評価単価計算区分コード」、「販売原価計算区分コード」、「標準単価」および「品番区分コード」が含まれており、各々の項目ごとにデータ格納欄が設けられているマスタである。
項目「品種コード」のデータ格納欄には、品種として定義された文字列(例えば、品種分類「服」の品種として定義されたTシャツまたはカットソーなど、品種分類「家具」の品種として定義されたキッチン、リビングまたは寝室など)に割り当てられたコード値が格納される。項目「品種名」のデータ格納欄には、品種として定義された文字列が格納される。項目「品種カナ名」のデータ格納欄には、品種として定義された文字列の片仮名(例えば、品種「Tシャツ」の片仮名であるティーシャツまたは品種「寝室」の片仮名であるシンシツなど)が格納される。
項目「品種分類コード」のデータ格納欄には、品種分類として定義された文字列に割り当てられたコード値が格納される。項目「品種分類名」のデータ格納欄には、品種分類として定義された文字列が格納される。
項目「在庫評価集計区分コード」のデータ格納欄には、予め定義された区分「商品別評価」のコード値として割り当てられた0などが格納される。項目「在庫評価集計区分」のデータ格納欄には、予め定義された区分「商品別評価」の文字列などが格納される。
項目「棚卸評価基準コード」のデータ格納欄には、予め定義された基準区分に割り当てられたコード値が格納される。項目「個別在庫評価単価計算区分コード」のデータ格納欄には、予め定義された計算区分に割り当てられたコード値が格納される。項目「販売原価計算区分コード」のデータ格納欄には、予め定義された計算区分に割り当てられたコード値が格納される。項目「標準単価」のデータ格納欄には、標準単価が格納される。項目「品番区分コード」のデータ格納欄には、予め定義された品番区分に割り当てられたコード値が格納される。
[2−3.品番マスタ106c]
品番マスタ106cは、品番を設定するためのマスタである。品番マスタ106cは、例えば、品種分類「家具」の品番としてダイニングテーブルおよびソファが定義されたことや、それぞれの品番に対する品番コードとしてH01およびH02が定義されたことや、品種分類「服」の品番としてTシャツボーダーが定義されたことや、その品番に対する品番コードとしてH03が定義されたこと、などを保持するためのマスタである。品番マスタ106cに格納される情報は、品種分類マスタ106aまたは品種マスタ106bから自動的に作成されてもよい。例えば、品番コードは、品種分類コードまたは品種コードと特性値コードとの組み合わせで採番されてもよい。
品番マスタ106cは、項目として、「品番コード」、「品番名」、「品番カナ名」、「品種分類コード」、「品種分類名」、「特性コード」、「特性名」、「特性値」および「特性値名」が含まれており、各々の項目ごとにデータ格納欄が設けられているマスタである。
項目「品番コード」のデータ格納欄には、品番として定義された文字列(例えば、品種分類「家具」の品番として定義されたダイニングテーブルまたはソファなど、品種分類「服」の品番として定義されたTシャツボーダーなど)に割り当てられたコード値が格納される。項目「品番名」のデータ格納欄には、品番として定義された文字列が格納される。項目「品番カナ名」のデータ格納欄には、品番として定義された文字列の片仮名(例えば、品番「Tシャツボーダー」の片仮名であるティーシャツボーダーなど)が格納される。
項目「品種分類コード」のデータ格納欄には、品種分類として定義された文字列に割り当てられたコード値が格納される。項目「品種分類名」のデータ格納欄には、品種分類として定義された文字列が格納される。
項目「特性コード」のデータ格納欄には、特性として定義された文字列(例えば、メーカー、アイテム、連番、年度、シーズン、カラーまたはサイズなど)に割り当てられたコード値(例えば、特性「メーカー」に割り当てられたMAKER、特性「アイテム」に割り当てられたITEM、特性「連番」に割り当てられたRENBAN、特性「年度」に割り当てられたYEAR、特性「シーズン」に割り当てられたSEASON、特性「カラー」に割り当てられたCOLOR、または特性「サイズ」に割り当てられたSIZE、など)が格納される。項目「特性名」のデータ格納欄には、特性として定義された文字列が格納される。
項目「特性値」のデータ格納欄には、特性値として定義された文字列に割り当てられた数値またはコード値が格納される。項目「特性値名」のデータ格納欄には、特性値として定義された文字列が格納される。ここで、特性値として定義された文字列とは、例えば、特性「メーカー」の特性値として定義された○○社および××社、特性「アイテム」の特性値として定義されたダイニングテーブル、食器棚およびリビングボード、特性「年度」の特性値として定義された2011年、特性「シーズン」の特性値として定義された春夏および秋冬、特性「カラー」の特性値として定義された白、黒および青、特性「サイズ」の特性値として定義されたS、MおよびL、などである。また、特性値として定義された文字列に割り当てられた数値またはコード値とは、例えば、特性値「○○社」に割り当てられた01、特性値「××社」に割り当てられた02、特性値「ダイニングテーブル」に割り当てられた00、特性値「食器棚」に割り当てられた01、特性値「リビングボード」に割り当てられた02、特性値「2011年」に割り当てられた11、特性値「春夏」に割り当てられた00、特性値「秋冬」に割り当てられた01、特性値「白」に割り当てられた00またはWH、特性値「黒」に割り当てられた01またはBL、特性値「青」に割り当てられた02、特性値「S」に割り当てられた00、特性値「M」に割り当てられた01および特性値「L」に割り当てられた02、などである。
[2−4.商品マスタ106d]
商品マスタ106dは、商品の商品コード(SKU)を設定するためのマスタである。商品マスタ106dは、例えば、品種分類「家具」の商品としてダイニングテーブル白およびダイニングテーブル黒が定義されたことや、それぞれの商品に対する商品コードとしてH01100およびH01101が定義されたことや、品種分類「服」の商品としてTシャツボーダー白L、Tシャツボーダー白MおよびTシャツボーダー青Mが定義されたことや、それぞれの商品に対する商品コードとしてH030000、H030001およびH030201が定義されたこと、などを保持するためのマスタである。商品マスタ106dに格納される情報は、品番マスタ106cから自動的に作成される。例えば、商品コードは、品番コードおよび特性値コードの組み合わせで採番される。
商品マスタ106dは、項目として、「商品コード」、「商品名」、「カラー」、「サイズ」、「JANCD」および「標準単価」が含まれており、各々の項目ごとにデータ格納欄が設けられているマスタである。
項目「商品コード」のデータ格納欄には、商品として定義された文字列(例えば、品番と特性値との組み合わせ(例えば、品種分類「家具」の商品として定義されたダイニングテーブル白またはダイニングテーブル黒、または品種分類「服」の商品として定義されたTシャツボーダー白L、Tシャツボーダー白MまたはTシャツボーダー青M、など)、など)に割り当てられたコード値(例えば、品番コードと特性値コードおよび/または特性値との組み合わせ、など)が格納される。項目「商品名」のデータ格納欄には、商品として定義された文字列が格納される。項目「カラー」のデータ格納欄には、商品の構成に使われる特性「カラー」(商品変動特性として設定されたもの)の特性値が格納される。項目「サイズ」のデータ格納欄には、商品の構成に使われる特性「サイズ」(商品変動特性として設定されたもの)の特性値が格納される。
項目「JANCD」のデータ格納欄には、商品のJANCD(Japanese Article Number Code)が格納される。項目「標準単価」のデータ格納欄には、商品の標準単価が格納される。
[2−5.特性マスタ106e]
特性マスタ106eは、カテゴリ(品種分類、品番および商品)の構成要素となる特性を設定するためのマスタである。それぞれの特性は、品種分類の構成要素となるもの、品番の構成要素となるもの、商品の構成要素となるもの、などに分けられる。
特性マスタ106eは、例えば、品種分類の構成に使われる特性としてメーカーが定義されたことや、その特性に対する特性値コードのタイプとしてコード値が定義されたことや、品番の構成に使われる特性としてアイテム、連番、年度およびシーズンが定義されたことや、それらの特性に対する特性値コードのタイプとしてコード値が定義されたことや、商品の構成に使われる特性としてカラーおよびサイズが定義されたことや、それらの特性に対する特性値コードのタイプとしてコード値が定義されたこと、などを保持するためのマスタである。
特性マスタ106eは、項目として、「特性コード」、「特性名」、「特性略名」、「英字特性名」、「品番固定使用不可フラグ」、「品番固定使用不可区分」、「商品変動使用不可フラグ」、「商品変動使用不可区分」、「品種分類固定使用不可フラグ」、「品種分類固定使用不可区分」、「特性値コード桁数」、「連番フラグ」、「連番区分」および「表示順」が含まれており、各々の項目ごとにデータ格納欄が設けられているマスタである。
項目「特性コード」のデータ格納欄には、特性として定義された文字列に割り当てられたコード値が格納される。項目「特性名」のデータ格納欄には、特性として定義された文字列が格納される。項目「特性略名」のデータ格納欄には、特性として定義された文字列の略称が格納される。項目「英字特性名」のデータ格納欄には、特性として定義された文字列に対応する英字(例えば、特性「メーカー」に対応するMaker、特性「アイテム」に対応するItem、特性「連番」に対応するRenban、特性「年度」に対応するYear、特性「シーズン」に対応するSeason、特性「カラー」に対応するColorまたは特性「サイズ」に対応するSize、など)が格納される。
項目「品番固定使用不可フラグ」のデータ格納欄には、特性として定義された文字列を品番固定特性として設定するか否かを保持するために、予め定義された区分「使用可能」のコード値として割り当てられた0または予め定義された区分「使用不可」のコード値として割り当てられた1が格納される。項目「品番固定使用不可区分」のデータ格納欄には、特性として定義された文字列を品番固定特性として設定するか否かを保持するために、予め定義された区分「使用可能」および「使用不可」のいずれかの文字列が格納される。
項目「商品変動使用不可フラグ」のデータ格納欄には、特性として定義された文字列を商品変動特性として設定するか否かを保持するために、区分「使用可能」のコード値として割り当てられた0または区分「使用不可」のコード値として割り当てられた1が格納される。項目「商品変動使用不可区分」のデータ格納欄には、特性として定義された文字列を商品変動特性として設定するか否かを保持するために、区分「使用可能」および「使用不可」のいずれかの文字列が格納される。
項目「品種分類固定使用不可フラグ」のデータ格納欄には、特性として定義された文字列を品種分類固定特性として設定するか否かを保持するために、区分「使用可能」のコード値として割り当てられた0または区分「使用不可」のコード値として割り当てられた1が格納される。項目「品種分類固定使用不可区分」のデータ格納欄には、特性として定義された文字列を品種分類固定特性として設定するか否かを保持するために、区分「使用可能」および「使用不可」のいずれかの文字列が格納される。
項目「特性値コード桁数」のデータ格納欄には、特性値コードの桁数が格納される。項目「連番フラグ」のデータ格納欄には、予め定義された区分「通常」のフラグ値として割り当てられた0などが格納される。項目「連番区分」のデータ格納欄には、区分「通常」の文字列が格納される。項目「表示順」のデータ格納欄には、表示の順番を示す数値が格納される。
[2−6.特性値マスタ106f]
特性値マスタ106fは、特性マスタ106eに設定された、カテゴリの構成要素となる特性の値(数値またはコード値)およびその名称を設定するためのマスタである。特性値コードのタイプには、コード値および数値の2つがある。特性値コードのタイプがコード値である場合には、特性値マスタ106fにそのコード値を登録する必要がある。特性値コードのタイプが数値である場合には、特性値マスタ106fにその数値を登録する必要はなく、その数値はユーザ入力で自由に設定することが可能である。
特性値マスタ106fは、例えば、特性「アイテム」の特性値としてダイニングテーブル、食器棚およびリビングボードが定義されたことや、それらの特性値コードとして00、01および02が定義されたことや、特性「メーカー」の特性値として○○社および××社が定義されたことや、それらの特性値コードとして01および02が定義されたことや、特性「カラー」の特性値として白、黒および青が定義されたことや、それらの特性値コードとして00、01および02が定義されたことや、特性「サイズ」の特性値としてL、MおよびSが定義されたことや、それらの特性値コードとして00、01および02が定義されたこと、などを保持するためのマスタである。
特性値マスタ106fは、項目として、「特性コード」、「特性名」、「特性値」、「特性値名」、「特性値略名」、「英字特性値名」および「表示順」が含まれており、各々の項目ごとにデータ格納欄が設けられているマスタである。
項目「特性コード」のデータ格納欄には、特性として定義された文字列に割り当てられたコード値が格納される。項目「特性名」のデータ格納欄には、特性として定義された文字列が格納される。項目「特性値」のデータ格納欄には、特性値として定義された文字列に割り当てられた数値またはコード値が格納される。項目「特性値名」のデータ格納欄には、特性値として定義された文字列が格納される。
項目「特性値略名」のデータ格納欄には、特性値として定義された文字列の略称が格納される。項目「英字特性値名」のデータ格納欄には、特性値として定義された文字列に対応する英字(例えば、特性値「白」に対応するWHITE、特性値「黒」に対応するBlackまたは特性値「青」に対応するBlue、など)が格納される。項目「表示順」のデータ格納欄には、表示の順番を示す数値が格納される。
[2−7.特性定義マスタ106g]
特性定義マスタ106gは、カテゴリ別に、どの特性を保持しているかを定義するための品種分類別特性定義マスタである。特性は無限に設定することできる。なお、特性をどのカテゴリ(商品、品番または品種分類)に当てはめるかは、ユーザ側で自由に設定可能である。
特性定義マスタ106gは、例えば、品種分類「家具」において、品種分類の構成に使われる特性(品種分類固定特性:品種分類において固定の特性)としてメーカーが定義され、品番の構成に使われる特性(品番固定特性:品番において固定の特性)としてアイテムおよび連番が定義され、商品の構成に使われる特性(商品変動特性:商品において変動する特性)としてカラーが定義されたことや、品種分類「服」において、品種分類の構成に使われる特性としてメーカーが定義され、品番の構成に使われる特性として年度、シーズンおよび連番が定義され、商品の構成に使われる特性としてカラーおよびサイズが定義されたこと、などを保持するためのマスタである。なお、品番の構成に使われる特性として連番を設定することにより、メーカーおよびアイテム別、またはメーカー、年度およびシーズン別に、品番コードを自動採番することが可能である。
特性定義マスタ106gは、項目として、「品種分類コード」、「品種分類名」、「品番コード桁数」、「商品コード桁数」、「カテゴリ区分」、「行」、「特性」、「品番コード構成特性」、「コード構成桁数」および「品種分類特性値」が含まれており、各々の項目ごとにデータ格納欄が設けられているマスタである。
項目「品種分類コード」のデータ格納欄には、品種分類として定義された文字列に割り当てられたコード値が格納される。項目「品種分類名」のデータ格納欄には、品種分類として定義された文字列が格納される。項目「品番コード桁数」のデータ格納欄には、品番コードの桁数が格納される。項目「商品コード桁数」のデータ格納欄には、商品コードの桁数が格納される。
項目「カテゴリ区分」のデータ格納欄には、予め定義された区分「品種分類固定特性」、「品番固定特性」および「商品変動特性」のいずれかの文字列が格納される。項目「行」のデータ格納欄には、行の番号を示す数値が格納される。項目「特性」のデータ格納欄には、特性として定義された文字列が格納される。予め定義された特性を品種分類固定特性、品番固定特性または商品変動特性として設定したかがこれらの欄で管理される。
項目「品番コード構成特性」のデータ格納欄には、予め定義された区分「通常特性」および「品番コード構成特性」のいずれかの文字列が格納される。項目「コード構成桁数」のデータ格納欄には、桁数を示す数値が格納される。
項目「品種分類特性値」のデータ格納欄には、品種分類の構成に使われる特性の特性値として定義された文字列(例えば、品種分類「服」の構成に使われる特性「メーカー」の特性値であるブランドA、など)が格納される。
[2−8.特性設定マスタ106h]
特性設定マスタ106hは、カテゴリ別および特性別に、どの特性値を保持しているかを定義するためのカテゴリ別特性設定マスタである。
特性設定マスタ106hは、例えば、品種分類「家具」において、品種分類の構成に使われる特性およびその特性値としてメーカーおよび○○社が定義されたことや、商品「ダイニングテーブル」において、商品の構成に使われる特性およびその特性値としてカラーおよび白が定義されたことや、品種分類「服」において、品種分類の構成に使われる特性およびその特性値としてメーカーおよび××社が定義されたことや、品番「Tシャツ」において、品番の構成に使われる特性およびその特性値として年度および2012年とシーズンおよび春夏とが定義されたことや、商品「Tシャツ」において、商品の構成に使われる特性およびその特性値としてカラーおよび赤が定義されたこと、などを保持するためのマスタである。
特性設定マスタ106hは、項目として、「カテゴリ区分」、「カテゴリコード」、「特性コード」、「特性値」および「特性数値」が含まれており、各々の項目ごとにデータ格納欄が設けられているマスタである。
項目「カテゴリ区分」のデータ格納欄には、区分「商品変動特性」、「品番固定特性」または「品種分類固定特性」のいずれかの文字列が格納される。項目「カテゴリコード」のデータ格納欄には、区分「商品変動特性」に割り当てられたコード値、「品番固定特性」に割り当てられたコード値(例えば品番コードなど)または「品種分類固定特性」に割り当てられたコード値が格納される。
項目「特性コード」のデータ格納欄には、特性として定義された文字列に割り当てられたコード値が格納される。項目「特性値」のデータ格納欄には、特性値として定義された文字列に割り当てられた数値またはコード値が格納される。項目「特性数値」のデータ格納欄には、特性値として定義された文字列に割り当てられた数値が格納される。
[3.制御部102の各処理部で行われる処理の具体例]
制御部102の各処理部で行われる処理の具体例について、詳細に説明する。
[3−1.品種分類マスタ管理部102a]
品種分類マスタ管理部102aは、品種分類マスタ106aを管理するための画面をモニタ114に表示させ、当該画面を介して行なわれたユーザからの指示に基づいて品種分類マスタ106a内の情報を管理する。ここで、品種分類マスタ106aを管理するための画面の一例について、図2を参照して説明する。
図2は、品種分類マスタメンテナンス画面MAの一例を示す図である。品種分類マスタメンテナンス画面MAは、領域MA1と新規ボタンと削除ボタンと編集ボタンと登録ボタンとを含む。領域MA1は、品種分類マスタ106a内の情報を表示するための領域であり、領域MA1には、品種分類コードと品種分類名と品種分類カナ名と品番コード自動生成区分と商品特定区分とに関する情報が行列形式で表示される。
新規ボタンは、品種分類マスタ106aへの情報の新規登録を選択させるためのボタンである。削除ボタンは、品種分類マスタ106a内の情報の削除を選択させるためのボタンである。編集ボタンは、品種分類マスタ106a内の情報(領域MA1内で選択された行に含まれる情報)の編集を選択させるためのボタンである。登録ボタンは、領域MA1に表示されている情報の品種分類マスタ106aへの登録を選択させるためのボタンである。
ユーザが、入力装置112を操作して、領域MA1に表示されている情報を所望のものに編集(修正、変更)し、登録ボタンを選択すると、品種分類マスタ管理部102aは、領域MA1に表示されている情報を品種分類マスタ106aに格納(上書き)する。
[3−2.品種マスタ管理部102b]
品種マスタ管理部102bは、品種マスタ106bを管理するための画面をモニタ114に表示させ、当該画面を介して行なわれたユーザからの指示に基づいて品種マスタ106b内の情報を管理する。ここで、品種マスタ106bを管理するための画面の一例について、図3を参照して説明する。
図3は、品種マスタメンテナンス画面MBの一例を示す図である。品種マスタメンテナンス画面MBは、領域MB1と領域MB2と新規ボタンと削除ボタンと検索ボタンと取消ボタンと編集ボタンと登録ボタンとを含む。領域MB1は、品種コードおよび品種分類コードを入力するための領域である。領域MB2は、品種マスタ106b内の情報を表示するための領域であり、領域MB2には、品種コードと品種名と品種カナ名と品種分類コードと品種分類名と在庫評価集計区分とに関する情報が行列形式で表示される。
新規ボタンは、品種マスタ106bへの情報の新規登録を選択させるためのボタンである。削除ボタンは、品種マスタ106b内の情報の削除を選択させるためのボタンである。検索ボタンは、領域MB1に入力された品種コードおよび品種分類コードに基づく品種マスタ106b内の情報の検索を選択させるためのボタンである。取消ボタンは、品種マスタ106b内の情報の検索を取り消すためのボタンである。編集ボタンは、品種マスタ106b内の情報(領域MB2内で選択された行に含まれる情報)の編集を選択させるためのボタンである。登録ボタンは、領域MB2に表示されている情報の品種マスタ106bへの登録を選択させるためのボタンである。
ユーザが、入力装置112を操作して、領域MB2に表示されている情報を所望のものに編集し、登録ボタンを選択すると、品種マスタ管理部102bは、領域MB2に表示されている情報を品種マスタ106bに格納する。
[3−3.品番マスタ管理部102c]
品番マスタ管理部102cは、品番マスタ106cを管理するための画面をモニタ114に表示させ、当該画面を介して行なわれたユーザからの指示に基づいて品番マスタ106c内の情報を管理する。ここで、品番マスタ106cを管理するための画面の一例について、図4を参照して説明する。
図4は、品番マスタメンテナンス画面MCの一例を示す図である。品番マスタメンテナンス画面MCは、領域MC1と領域MC2と商品展開ボタンと新規ボタンと削除ボタンと検索ボタンと取消ボタンと編集ボタンと登録ボタンとを含む。
領域MC1は、品種分類コードおよび品番コードを入力したり、品種分類名を表示したりするための領域である。領域MC2は、品番を入力するための第一領域と、品種の構成に使われる特性に関する情報を入力するための第二領域と、品番の構成に使われる特性に関する情報を入力するための第三領域とを含む。
第二領域には、行番号と特性コード(例えば、特性「メーカー」に割り当てられたMAKERなど)と特性(例えば、特性「メーカー」など)と特性値コード(例えば、特性値「ブランドA」に割り当てられた1など)と特性値(例えば、特性値「ブランドA」など)が表示される。
第三領域には、行番号と特性コード(例えば、特性「年度」に割り当てられたYEAR、特性「シーズン」に割り当てられたSEASON、特性「連番」に割り当てられたRENBANなど)と特性(例えば、特性「年度」、「シーズン」、「連番」など)と特性値コード(例えば、特性値「2032年」に割り当てられた32、特性値「春夏」に割り当てられた42など)と特性値(例えば、特性値「2032年」、「春夏」など)が表示される。
商品展開ボタンは、商品マスタ106dに格納される情報の自動作成を選択させるためのボタンである。新規ボタンは、品番マスタ106cへの情報の新規登録を選択させるためのボタンである。削除ボタンは、品番マスタ106c内の情報の削除を選択させるためのボタンである。検索ボタンは、領域MC1に入力された品種分類コードおよび品番コードに基づく品番マスタ106c内の情報の検索を選択させるためのボタンである。取消ボタンは、品番マスタ106c内の情報の検索を取り消すためのボタンである。編集ボタンは、品番マスタ106c内の情報の編集を選択させるためのボタンである。登録ボタンは、領域MC1および領域MC2に表示されている情報の品番マスタ106cへの登録を選択させるためのボタンである。
ユーザが入力装置112を操作して登録ボタンを選択すると、品番マスタ管理部102cは、品種コードと特性値コードおよび/または特性値とを組み合わせて、品番コードとして定義されるコード値を作成し、作成したコード値を品番マスタ106cに登録してもよい。また、品番マスタ管理部102cは、品種と特性値とを組み合わせて、品番として定義される文字列を作成し、作成した品番(文字列)を品番マスタ106cに登録してもよい。
[3−4.商品マスタ管理部102d]
商品マスタ管理部102dは、本発明の作成手段に包含されるものであり、商品マスタ106dを管理するための画面をモニタ114に表示させ、当該画面を介して行なわれたユーザからの指示を受けると、品番マスタ106cおよび特性値マスタ106fに格納されている情報に基づいて、商品マスタ106dに格納される情報を自動で作成することで、商品マスタ106d内の情報を管理する。ここで、商品マスタ106dを管理するための画面の一例について、図5を参照して説明する。
図5は、商品展開画面MDの一例を示す図である。ユーザが、入力装置112を操作して、上述した品番マスタメンテナンス画面MCの商品展開ボタンを選択すると、商品マスタ管理部102dは、商品展開画面MDをモニタ114に表示させる。商品展開画面MDは、領域MD1と行新規ボタンと行削除ボタンと取消ボタンと行編集ボタンと自動展開ボタンと登録ボタンとを含む。
領域MD1には、商品コードと、商品名と、商品の構成に使われる特性(具体的には商品変動特性)として定義されたカラーおよびサイズと、JANCDと、標準単価とに関する情報が行列形式で編集可能に表示される。領域MD1内の各行には、行に含まれる情報の削除を選択させるためのチェックボックスが設けられている。
行新規ボタンは、領域MD1内への行の追加を選択させるためのボタンである。行削除ボタンは、チェックボックスにチェックが付けられた行に表示されている情報の削除を選択させるためのボタンである。取消ボタンは、チェックボックスに付けられたチェックの取消(解除)を選択させるためのボタンである。行編集ボタンは、チェックボックスにチェックが付けられた行に表示されている情報の編集を選択させるためのボタンである。自動展開ボタンは、商品マスタ106dに格納される情報の自動作成の実行を選択させるためのボタンである。登録ボタンは、領域MD1に表示されている情報の商品マスタ106dへの登録を選択させるためのボタンである。
ユーザが入力装置112を操作して自動展開ボタンを選択すると、商品マスタ管理部102dは、品番コードと特性値コードおよび/または特性値とを組み合わせて、商品コードとして定義されるコード値を作成し、作成した商品コードを領域MD1に表示させる。商品マスタ管理部102dは、品番と特性値とを組み合わせて、商品として定義される文字列を作成し、作成した商品(文字列)を領域MD1に表示させる。商品マスタ管理部102dは、商品変動特性として定義された特性「カラー」および「サイズ」の特性コードに基づいて特性値マスタ106fから特性値コードおよび特性値を抽出し、抽出した特性値を領域MD1に表示させる。
例えば、品番コードとして324200が入力され、商品変動特性として定義された特性「カラー」の特性値コードとしてBP、GP、RE、SG、SL、SW、WH、WRおよびYEが抽出され、商品変動特性として定義された特性「サイズ」の特性値としてS、MおよびLが抽出された場合、商品マスタ管理部102dは、品番コード「324200」と各々の特性値コード「BP」〜「YE」と各々の特性値「S」〜「L」とを順に組み合わせて、324200BPSから324200YELまでのコード値を商品コードとして自動で作成する。
また、例えば、品番として「Tシャツ」が入力され、商品変動特性として定義された特性「カラー」の特性値としてBPピンク、GPゴールド、REアカ、SGゴールド、SLシルバー、SWホワイト、WH白、WRレッドおよびYE黄色が抽出され、商品変動特性として定義された特性「サイズ」の特性値としてS、MおよびLが抽出された場合、商品マスタ管理部102dは、品番「Tシャツ」と各々の特性値に含まれる文字列「ピンク」〜「黄色」と各々の特性値「S」〜「L」とを順に組み合わせて、TシャツピンクSからTシャツ黄色Lまでの文字列を商品として自動で作成する。
ユーザが入力装置112を操作して登録ボタンを選択すると、商品マスタ管理部102dは、商品展開画面MDの領域MD1に表示されている情報および特性値マスタ106fから抽出した情報を商品マスタ106dに登録する。
[3−5.特性マスタ管理部102e]
特性マスタ管理部102eは、本発明の取得手段および設定手段に包含されるものであり、特性マスタ106eを管理するための画面をモニタ114に表示させ、当該画面を介して行なわれたユーザからの指示に基づいて特性マスタ106e内の情報を管理する。ここで、特性マスタ106eを管理するための画面の一例について、図6を参照して説明する。
図6は、特性マスタメンテナンス画面MEの一例を示す図である。特性マスタメンテナンス画面MEは、領域ME1と領域ME2と検索ボタンと取消ボタンと登録ボタンとを含む。
領域ME1は、特性コードを入力したり、表示したりするための領域である。領域ME2は、特性名と特性略名と英字特性名と品番固定使用不可フラグと商品変動使用不可フラグと品種分類固定使用不可フラグと特性値コード桁数と連番フラグと表示順とを入力したり、品番固定使用不可区分と商品変動使用不可区分と品種分類固定使用不可区分と連番区分とを表示したりするための領域である。
検索ボタンは、領域ME1に入力された特性コードに基づく特性マスタ106e内の情報の検索を選択させるためのボタンである。取消ボタンは、特性マスタ106e内の情報の検索を取り消すためのボタンである。登録ボタンは、領域ME1および領域ME2に表示されている情報の特性マスタ106eへの登録を選択させるためのボタンである。
ユーザが、入力装置112を操作して、領域ME1および領域ME2に所望の情報を入力し、登録ボタンを選択すると、特性マスタ管理部102eは、領域ME1および領域ME2に表示されている情報を特性マスタ106eに登録する。
[3−6.特性値マスタ管理部102f]
特性値マスタ管理部102fは、本発明の取得手段および設定手段に包含されるものであり、特性値マスタ106fを管理するための画面をモニタ114に表示させ、当該画面を介して行なわれたユーザからの指示に基づいて特性値マスタ106f内の情報を管理する。ここで、特性値マスタ106fを管理するための画面の一例について、図7を参照して説明する。
図7は、特性値マスタメンテナンス画面MFの一例を示す図である。特性値マスタメンテナンス画面MFは、領域MF1と領域MF2と新規ボタンと削除ボタンと検索ボタンと取消ボタンと編集ボタンと登録ボタンとを含む。
領域MF1は、特性コードを入力したり、入力された特性コードに対応する特性を表示したりするための領域である。領域MF2は、特性値と特性値名と特性値略名と英字特性値名と表示順とを入力したり、表示したりするための領域である。
新規ボタンは、特性値マスタ106fへの情報の新規登録を選択させるためのボタンである。削除ボタンは、特性値マスタ106f内の情報の削除を選択させるためのボタンである。検索ボタンは、領域MF1に入力された特性コードに基づく特性値マスタ106f内の情報の検索を選択させるためのボタンである。取消ボタンは、特性値マスタ106f内の情報の検索を取り消すためのボタンである。編集ボタンは、特性値マスタ106f内の情報(領域MF2内で選択された行に含まれる情報)の編集を選択させるためのボタンである。登録ボタンは、領域MF1および領域MF2に表示されている情報の特性値マスタ106fへの登録を選択させるためのボタンである。
ユーザが、入力装置112を操作して、領域MF1および領域MF2に所望の情報を入力し、登録ボタンを選択すると、特性値マスタ管理部102fは、領域MF1および領域MF2に表示されている情報を特性値マスタ106fに登録する。
[3−7.特性定義マスタ管理部102g]
特性定義マスタ管理部102gは、本発明の取得手段および設定手段に包含されるものであり、特性定義マスタ106gを管理するための画面をモニタ114に表示させ、当該画面を介して行なわれたユーザからの指示に基づいて特性定義マスタ106g内の情報を管理する。ここで、特性定義マスタ106gを管理するための画面の一例について、図8を参照して説明する。
図8は、特性定義マスタメンテナンス画面MGの一例を示す図である。特性定義マスタメンテナンス画面MGは、領域MG1と領域MG2と領域MG3と新規ボタンと削除ボタンと検索ボタンと取消ボタンと編集ボタンと登録ボタンとを含む。
領域MG1は、品種分類コードを入力したり、入力した品種分類コードに対応する品種分類、品番コード桁数および商品コード桁数を表示したりするための領域である。領域MG2は、カテゴリ区分と行と特性と品番コード構成特性とコード構成桁数と品種分類特性値とを入力したり、表示したりするための領域である。領域MG3は、品番コードおよび商品コードについての使用済み桁数と使用可能桁数とを表示するための領域である。
領域MG2のカテゴリ区分には、予め定義された区分「品種分類固定特性」、「品番固定特性」および「商品変動特性」のいずれかの文字列が表示される。領域MG2の特性には、特性として定義された文字列が表示される。領域MG2の品番コード構成特性には、予め定義された区分「通常特性」および「品番コード構成特性」のいずれかの文字列が表示される。領域MG2の品種分類特性値には、品種分類の構成に使われる特性の特性値が表示される。
新規ボタンは、特性定義マスタ106gへの情報の新規登録を選択させるためのボタンである。削除ボタンは、特性定義マスタ106g内の情報の削除を選択させるためのボタンである。検索ボタンは、領域MG1に入力された品種分類コードに基づく特性定義マスタ106g内の情報の検索を選択させるためのボタンである。取消ボタンは、特性定義マスタ106g内の情報の検索を取り消すためのボタンである。編集ボタンは、特性定義マスタ106g内の情報(領域MG2内で選択された行に含まれる情報)の編集を選択させるためのボタンである。登録ボタンは、領域MG1および領域MG2に表示されている情報の特性定義マスタ106gへの登録を選択させるためのボタンである。
ユーザが、入力装置112を操作して、領域MG1および領域MG2に所望の情報を入力し、登録ボタンを選択すると、特性定義マスタ管理部102gは、領域MG1および領域MG2に表示されている情報を特性定義マスタ106gに登録する。
[3−8.特性設定マスタ管理部102h]
特性設定マスタ管理部102hは、品番マスタ106c、商品マスタ106dおよび特性定義マスタ106gに格納されている情報に基づいて、特性設定マスタ106hに格納される情報を自動で作成することで、特性設定マスタ106h内の情報を管理する。具体的には、特性設定マスタ管理部102hは、図8に示す特性定義マスタメンテナンス画面MGにおいてカテゴリ区分として品種分類固定特性が選択されたときの特性コードおよび特性値(特性数値)を特性設定マスタ106hに設定(登録)する。また、特性設定マスタ管理部102hは、図4に示す品番マスタメンテナンス画面MCに含まれている品番固定特性の特性値情報を特性設定マスタ106hに登録する。また、特性設定マスタ管理部102hは、図5に示す商品展開画面MDに含まれている商品変動特性の特性値情報を特性設定マスタ106hに登録する。
[第二実施形態]
本発明を包含する第二実施形態にかかる業務管理装置100について、図9から図15を参照して説明する。なお、第二実施形態では、第一実施形態と重複する説明を省略する場合がある。
[1.業務管理装置100の全体構成]
図9は、業務管理装置100の構成の一例を示すブロック図である。記憶部106は、品種マスタ106bと、品番マスタ106cと、商品マスタ106dと、特性マスタ106eと、特性値マスタ106fと、特性定義マスタ106gと、特性設定マスタ106hと、売上入力データ106iと、を含む。なお、各マスタに格納される情報の一例については、後述する。
制御部102は、商品(マスタ管理可能な在庫管理の最小単位)に関する特性である商品特性および当該商品特性の値である商品特性値を取得し、取得された商品特性を、商品の構成に使われる特性であって商品において変動する特性である商品変動特性として記憶部106に設定すると共に、取得された商品特性値を当該取得された商品特性と関連付けて記憶部106に設定する。
なお、制御部102は、商品を同じ形・同じデザインなど所定のルールに従ってグループ分けして得られたグループを示す品番に関する特性である品番特性および当該品番特性の値である品番特性値を取得し、取得された品番特性を、品番の構成に使われる特性であって品番において固定の特性である品番固定特性として記憶部106に設定すると共に、取得された品番特性値を当該取得された品番特性と関連付けて記憶部106に設定してもよい。
また、制御部102は、記憶部106に関連付けて設定されている商品特性および/または商品特性値に基づいて、商品に関する情報(例えば商品コード(SKU(Stock Keeping Unit):商品識別の最小単位)および商品名など)を作成してもよい。また、制御部102は、記憶部106に関連付けて設定されている品番および/または当該品番の値である品番値と記憶部106に関連付けて設定されている商品特性および/または商品特性値とに基づいて、商品に関する情報を作成してもよい。
制御部102は、機能概念的に、品種マスタ管理部102bと、品番マスタ管理部102cと、商品マスタ管理部102dと、特性マスタ管理部102eと、特性値マスタ管理部102fと、特性定義マスタ管理部102gと、特性設定マスタ管理部102hと、売上入力実行部102iと、を含む。なお、各部で行われる処理の一例については、後述する。
[2.記憶部106の各マスタに格納される情報の具体例]
記憶部106内の各マスタに格納される情報の具体例について、詳細に説明する。
[2−1.品種マスタ106b]
品種マスタ106bは、品番の分類を示す品種を設定するためのマスタである。品種マスタ106bは、例えば、品種としてH鋼が定義されたことや、その品種に対する品種コードとしてN01が定義されたこと、などを保持するためのマスタである。
品種マスタ106bは、項目として、「品種コード」、「品種名」、「品種カナ名」、「在庫管理単位値」、「在庫管理単位」、「在庫評価集計区分コード」、「在庫評価集計区分」、「棚卸評価基準コード」、「個別在庫評価単価計算区分コード」、「販売原価計算区分コード」および「標準単価」が含まれており、各々の項目ごとにデータ格納欄が設けられているマスタである。
項目「品種コード」のデータ格納欄には、品種として定義された文字列(例えば、品種として定義された板鋼など)に割り当てられたコード値が格納される。項目「品種名」のデータ格納欄には、品種として定義された文字列が格納される。項目「品種カナ名」のデータ格納欄には、品種として定義された文字列の片仮名(例えば、品種「板鋼」の片仮名であるイタコウなど)が格納される。
項目「在庫管理単位値」のデータ格納欄には、予め定義された在庫管理単位「枚」に関する数値(枚数)が格納される。項目「在庫管理単位」のデータ格納欄には、予め定義された在庫管理単位「枚」の文字が格納される。
[2−2.品番マスタ106c]
品番マスタ106cは、品番を設定するためのマスタである。品番マスタ106cは、例えば、品種「H鋼」の品番としてH鋼60×60が定義されたことや、その品番に対する品番コードとしてH01が定義されたこと、などを保持するためのマスタである。品番マスタ106cに格納される情報は、品種マスタ106bから自動的に作成されてもよい。例えば、品番コードは、品種コードと特性値コードとの組み合わせで採番されてもよい。
品番マスタ106cは、項目として、「品番コード」、「品番名」、「品番カナ名」、「品種コード」、「品種名」、「特性コード」、「特性名」、「特性値」および「特性数値」が含まれており、各々の項目ごとにデータ格納欄が設けられているマスタである。
項目「品番コード」のデータ格納欄には、品番として定義された文字列(例えば、品種「板鋼」の品番として定義されたSPHC板鋼2.0×914×1829など)に割り当てられたコード値が格納される。項目「品番名」のデータ格納欄には、品番として定義された文字列が格納される。項目「品番カナ名」のデータ格納欄には、品番として定義された文字列の片仮名(例えば、品番「SPHC板鋼2.0×914×1829」の片仮名であるイタコウなど)が格納される。
項目「品種コード」のデータ格納欄には、品種として定義された文字列に割り当てられたコード値が格納される。項目「品種名」のデータ格納欄には、品種として定義された文字列が格納される。
項目「特性コード」のデータ格納欄には、カテゴリ(品種、品番および商品)の構成に使われる特性として定義された文字列(例えば、メーカー、厚み、幅または長さなど)に割り当てられたコード値(例えば、特性「メーカー」に割り当てられたMaker、特性「厚み」に割り当てられたThickness、特性「幅」に割り当てられたWidth、特性「長さ」に割り当てられたLength、など)が格納される。項目「特性名」のデータ格納欄には、特性として定義された文字列が格納される。
項目「特性値」のデータ格納欄には、カテゴリ(品種、品番および商品)の構成に使われる特性の特性値として定義された文字列(例えば、品種の構成に使われる特性「鋼種」の特性値として定義された鉄など)が格納される。項目「特性数値」のデータ格納欄には、特性値として定義された文字列に割り当てられた数値(例えば、品番の構成に使われる特性「幅」の特性値(特性数値)として設定された914.00など)が格納される。
[2−3.商品マスタ106d]
商品マスタ106dには、品番マスタ106cに格納される情報と同じものが格納される。
[2−4.特性マスタ106e]
特性マスタ106eは、カテゴリ(品種、品番および商品)の構成要素となる特性を設定するためのマスタである。それぞれの特性は、品種の構成要素となるもの、品番の構成要素となるもの、商品の構成要素となるもの、などに分けられる。
特性マスタ106eは、例えば、品種の構成に使われる特性としてメーカーが定義されたことや、その特性に対する特性値コードのタイプとしてコード値が定義されたことや、品番の構成に使われる特性として厚みおよび幅が定義されたことや、それらの特性に対する特性値コードのタイプとして数値および単位が定義されたことや、商品の構成に使われる特性として長さが定義されたことや、その特性に対する特性値コードのタイプとして数値および単位が定義されたこと、などを保持するためのマスタである。
特性マスタ106eは、項目として、「特性コード」、「特性名」、「特性略名」、「英字特性名」、「品番固定使用不可フラグ」、「品番固定使用不可区分」、「商品変動使用不可フラグ」、「商品変動使用不可区分」、「品種固定使用不可フラグ」、「品種固定使用不可区分」、「特性値タイプ区分コード」、「特性値タイプ区分」、「特性値コード桁数」、「特性単位区分コード」、「特性単位区分」、「特性数値」、「特性数値単位」、「特性整数桁数」、「特性小数部桁数」および「表示順」が含まれており、各々の項目ごとにデータ格納欄が設けられているマスタである。
項目「特性コード」のデータ格納欄には、特性として定義された文字列に割り当てられたコード値が格納される。項目「特性名」のデータ格納欄には、特性として定義された文字列が格納される。項目「特性略名」のデータ格納欄には、特性として定義された文字列の略称が格納される。項目「英字特性名」のデータ格納欄には、特性として定義された文字列に対応する英字(例えば、特性「幅」に対応するWidthなど)が格納される。
項目「品種固定使用不可フラグ」のデータ格納欄には、特性として定義された文字列を品種固定特性(品種の構成に使われる特性であって品種において固定の特性)として設定するか否かを保持するために、区分「使用可能」のコード値として割り当てられた0または区分「使用不可」のコード値として割り当てられた1が格納される。項目「品種固定使用不可区分」のデータ格納欄には、特性として定義された文字列を品種固定特性として設定するか否かを保持するために、区分「使用可能」および「使用不可」のいずれかの文字列が格納される。
項目「特性値タイプ区分コード」のデータ格納欄には、予め定義された区分「数値」のコード値として割り当てられた1または予め定義された区分「コード値」のコード値として割り当てられた0が格納される。項目「特性値コード桁数」のデータ格納欄には、特性値コードの桁数が格納される。項目「特性単位区分コード」のデータ格納欄には、予め定義された区分「寸法」のコード値として割り当てられた2などが格納される。項目「特性単位区分」のデータ格納欄には、予め定義された区分「寸法」の文字列などが格納される。
項目「特性数値」のデータ格納欄には、予め定義された単位(例えば、ミリメートルなど)の数値(例えば、21など)などが格納される。項目「特性数値単位」のデータ格納欄には、予め定義された単位の文字列などが格納される。項目「特性整数桁数」のデータ格納欄には、特性数値の整数部の桁数が格納される。項目「特性小数部桁数」のデータ格納欄には、特性数値の小数部の桁数が格納される。
[2−5.特性値マスタ106f]
特性値マスタ106fは、特性マスタ106eに設定された、カテゴリの構成要素となる特性の値(数値またはコード値)およびその名称を設定するためのマスタである。特性値コードのタイプには、コード値および数値の2つがある。特性値コードのタイプがコード値である場合には、特性値マスタ106fにそのコード値を登録する必要がある。特性値コードのタイプが数値である場合には、特性値マスタ106fにその数値を登録する必要はなく、その数値はユーザ入力で自由に設定することが可能である。
特性値マスタ106fは、例えば、特性「メーカー」の特性値として○○社および××社が定義されたことや、それらの特性値コードとして01および02が定義されたこと、などを保持するためのマスタである。
特性値マスタ106fは、項目として、「特性コード」、「特性名」、「特性値」、「特性値名」、「特性値略名」、「英字特性値名」および「表示順」が含まれており、各々の項目ごとにデータ格納欄が設けられているマスタである。
項目「特性コード」のデータ格納欄には、特性として定義された文字列に割り当てられたコード値が格納される。項目「特性名」のデータ格納欄には、特性として定義された文字列が格納される。項目「特性値」のデータ格納欄には、特性値として定義された文字列(例えば、特性「メーカー」の特性値として定義された○○スチール、××製鋼または△△鉄など)に割り当てられた数値またはコード値(例えば、特性値「○○スチール」に割り当てられたJFE、特性値「××製鋼」に割り当てられたKOBEまたは特性値「△△鉄」に割り当てられたSNTなど)が格納される。項目「特性値名」のデータ格納欄には、特性値として定義された文字列が格納される。
[2−6.特性定義マスタ106g]
特性定義マスタ106gは、カテゴリ別に、どの特性を保持しているかを定義するための品種別特性定義マスタである。特性は無限に設定することできる。特性をどのカテゴリ(商品、品番または品種)に当てはめるかは、ユーザ側で自由に設定可能である。
特性定義マスタ106gは、例えば、品種「H鋼」において、品種の構成に使われる特性(品種固定特性:品種において固定の特性)としてメーカーが定義され、品番の構成に使われる特性(品番固定特性:品番において固定の特性)として厚みおよび幅が定義され、商品の構成に使われる特性(商品変動特性:商品において変動する特性)として長さが定義されたこと、などを保持するためのマスタである。
特性定義マスタ106gは、項目として、「品種コード」、「品種名」、「カテゴリ区分」、「行」、「特性」、「品番特性値」、「品種特性数値」および「品種特性単位」が含まれており、各々の項目ごとにデータ格納欄が設けられているマスタである。
項目「品種コード」のデータ格納欄には、品種として定義された文字列に割り当てられたコード値が格納される。項目「品種名」のデータ格納欄には、品種として定義された文字列が格納される。
項目「カテゴリ区分」のデータ格納欄には、予め定義された区分「品種固定特性」、「品番固定特性」および「商品変動特性」のいずれかの文字列が格納される。項目「特性」のデータ格納欄には、特性として定義された文字列が格納される。予め定義された特性を品種固定特性、品番固定特性または商品変動特性として設定したかがこれらの欄で管理される。
項目「品種特性値」のデータ格納欄には、品種の構成に使われる特性の特性値として定義された文字列(例えば、品種「板鋼」の構成に使われる特性「鋼種」の特性値である鉄、など)が格納される。項目「品種特性数値」のデータ格納欄には、品種の構成に使われる特性の特性値に関する数値が格納される。項目「品種特性単位」のデータ格納欄には、特性値に関する数値の単位を示す文字列が格納される。
[2−7.特性設定マスタ106h]
特性設定マスタ106hは、カテゴリ別および特性別に、どの特性値を保持しているかを定義するためのカテゴリ別特性設定マスタである。
特性設定マスタ106hは、例えば、品種「H鋼」において、品種の構成に使われる特性およびその特性値としてメーカーおよび○○社が定義されたことや、品番「H鋼60×60」において、品番の構成に使われる特性およびその特性値として幅および60mmが定義されたこと、などを保持するためのマスタである。
特性設定マスタ106hは、項目として、「カテゴリ区分」、「カテゴリコード」、「特性コード」、「特性値」および「特性数値」が含まれており、各々の項目ごとにデータ格納欄が設けられているマスタである。
項目「カテゴリ区分」のデータ格納欄には、区分「商品変動特性」、「品番固定特性」または「品種固定特性」のいずれかの文字列が格納される。項目「カテゴリコード」のデータ格納欄には、区分「商品変動特性」に割り当てられたコード値、「品番固定特性」に割り当てられたコード値(例えば品番コードなど)または「品種固定特性」に割り当てられたコード値が格納される。
項目「特性コード」のデータ格納欄には、特性として定義された文字列に割り当てられたコード値が格納される。項目「特性値」のデータ格納欄には、特性値として定義された文字列に割り当てられた数値またはコード値が格納される。項目「特性数値」のデータ格納欄には、特性値として定義された文字列に割り当てられた数値が格納される。
[3.制御部102の各処理部で行われる処理の具体例]
制御部102の各処理部で行われる処理の具体例について、詳細に説明する。
[3−1.品種マスタ管理部102b]
品種マスタ管理部102bは、品種マスタ106bを管理するための画面をモニタ114に表示させ、当該画面を介して行なわれたユーザからの指示に基づいて品種マスタ106b内の情報を管理する。ここで、品種マスタ106bを管理するための画面の一例について、図10を参照して説明する。
図10は、品種マスタメンテナンス画面MHの一例を示す図である。品種マスタメンテナンス画面MHは、領域MH1と領域MH2と新規ボタンと削除ボタンと検索ボタンと取消ボタンと編集ボタンと登録ボタンとを含む。領域MH1は、品種コードを入力するための領域である。領域MH2は、品種マスタ106b内の情報を表示するための領域であり、領域MH2には、品種コードと品種名と品種カナ名と在庫管理単位と在庫評価集計区分とに関する情報が行列形式で表示される。
新規ボタンは、品種マスタ106bへの情報の新規登録を選択させるためのボタンである。削除ボタンは、品種マスタ106b内の情報の削除を選択させるためのボタンである。検索ボタンは、領域MH1に入力された品種コードに基づく品種マスタ106b内の情報の検索を選択させるためのボタンである。取消ボタンは、品種マスタ106b内の情報の検索を取り消すためのボタンである。編集ボタンは、品種マスタ106b内の情報(領域MH2内で選択された行に含まれる情報)の編集を選択させるためのボタンである。登録ボタンは、領域MH2に表示されている情報の品種マスタ106bへの登録を選択させるためのボタンである。
ユーザが、入力装置112を操作して、領域MH2に表示されている情報を所望のものに編集し、登録ボタンを選択すると、品種マスタ管理部102bは、領域MH2に表示されている情報を品種マスタ106bに格納する。
[3−2.品番マスタ管理部102c]
品番マスタ管理部102cは、品番マスタ106cを管理するための画面をモニタ114に表示させ、当該画面を介して行なわれたユーザからの指示に基づいて品番マスタ106c内の情報を管理する。ここで、品番マスタ106cを管理するための画面の一例について、図11を参照して説明する。
図11は、品番マスタメンテナンス画面MIの一例を示す図である。品番マスタメンテナンス画面MIは、領域MI1と領域MI2と検索ボタンと取消ボタンと登録ボタンとを含む。
領域MI1は、品種コードおよび品番コードを入力したり、品種名を表示したりするための領域である。領域MI2は、品番を入力するための第一領域と、品種の構成に使われる特性に関する情報を入力するための第二領域と、品番の構成に使われる特性に関する情報を入力するための第三領域とを含む。
第二領域には、行番号と特性コード(例えば、特性「鋼種」に割り当てられたMaterialIRなど)と特性(例えば、特性「鋼種」など)と特性値コード(例えば、特性値「鉄」に割り当てられたFeなど)と特性値(例えば、特性値「鉄」など)と特性数値および単位とが表示される。
第三領域には、行番号と特性コード(例えば、特性「幅」に割り当てられたWidth、特性「厚」に割り当てられたThicknessなど)と特性(例えば、特性「幅」、「厚」など)と特性値コードと特性値と特性数値(例えば、914.00、2.000など)と単位(例えば、ミリメートルなど)が表示される。
検索ボタンは、領域MI1に入力された品種コードおよび品番コードに基づく品番マスタ106c内の情報の検索を選択させるためのボタンである。取消ボタンは、品番マスタ106c内の情報の検索を取り消すためのボタンである。登録ボタンは、領域MI1および領域MI2に表示されている情報の品番マスタ106cへの登録を選択させるためのボタンである。
ユーザが入力装置112を操作して登録ボタンを選択すると、品番マスタ管理部102cは、品種コードと特性値コードおよび/または特性値とを組み合わせて、品番コードとして定義されるコード値を作成し、作成したコード値を品番マスタ106cに登録してもよい。また、品番マスタ管理部102cは、品種と特性値とを組み合わせて、品番として定義される文字列を作成し、作成した品番(文字列)を品番マスタ106cに登録してもよい。
[3−3.商品マスタ管理部102d]
商品マスタ管理部102dは、本発明の作成手段に包含されるものであり、品番マスタ106cおよび特性値マスタ106fに格納されている情報に基づいて、商品マスタ106dに格納される情報を自動で作成することで、商品マスタ106d内の情報を管理する。商品マスタ管理部102dは、品番マスタ106cに格納されている情報を、商品マスタ106dにコピーする。
[3−4.特性マスタ管理部102e]
特性マスタ管理部102eは、本発明の取得手段および設定手段に包含されるものであり、特性マスタ106eを管理するための画面をモニタ114に表示させ、当該画面を介して行なわれたユーザからの指示に基づいて特性マスタ106e内の情報を管理する。ここで、特性マスタ106eを管理するための画面の一例について、図12を参照して説明する。
図12は、特性マスタメンテナンス画面MJの一例を示す図である。特性マスタメンテナンス画面MJは、領域MJ1と領域MJ2と検索ボタンと取消ボタンと登録ボタンとを含む。
領域MJ1は、特性コードを入力したり、表示したりするための領域である。領域MJ2は、特性名と特性略名と英字特性名と品番固定使用不可フラグと商品変動使用不可フラグと品種固定使用不可フラグと特性値タイプ区分コードと特性値コード桁数と特性単位区分コードと特性数値単位値と特性整数桁数と特性小数部桁数と表示順とを入力したり、品番固定使用不可区分と商品変動使用不可区分と品種固定使用不可区分と特性値タイプ区分と特性単位区分と特性数値単位とを表示したりするための領域である。
検索ボタンは、領域MJ1に入力された特性コードに基づく特性マスタ106e内の情報の検索を選択させるためのボタンである。取消ボタンは、特性マスタ106e内の情報の検索を取り消すためのボタンである。登録ボタンは、領域MJ1および領域MJ2に表示されている情報の特性マスタ106eへの登録を選択させるためのボタンである。
ユーザが、入力装置112を操作して、領域MJ1および領域MJ2に所望の情報を入力し、登録ボタンを選択すると、特性マスタ管理部102eは、領域MJ1および領域MJ2に表示されている情報を特性マスタ106eに登録する。
[3−5.特性値マスタ管理部102f]
特性値マスタ管理部102fは、本発明の取得手段および設定手段に包含されるものであり、特性値マスタ106fを管理するための画面をモニタ114に表示させ、当該画面を介して行なわれたユーザからの指示に基づいて特性値マスタ106f内の情報を管理する。ここで、特性値マスタ106fを管理するための画面の一例について、図13を参照して説明する。
図13は、特性値マスタメンテナンス画面MKの一例を示す図である。特性値マスタメンテナンス画面MKは、領域MK1と領域MK2と新規ボタンと削除ボタンと検索ボタンと取消ボタンと編集ボタンと登録ボタンとを含む。
領域MK1は、特性コードを入力したり、入力された特性コードに対応する特性を表示したりするための領域である。領域MK2は、特性値と特性値名と特性値略名と英字特性値名と表示順とを入力したり、表示したりするための領域である。
新規ボタンは、特性値マスタ106fへの情報の新規登録を選択させるためのボタンである。削除ボタンは、特性値マスタ106f内の情報の削除を選択させるためのボタンである。検索ボタンは、領域MK1に入力された特性コードに基づく特性値マスタ106f内の情報の検索を選択させるためのボタンである。取消ボタンは、特性値マスタ106f内の情報の検索を取り消すためのボタンである。編集ボタンは、特性値マスタ106f内の情報(領域MK2内で選択された行に含まれる情報)の編集を選択させるためのボタンである。登録ボタンは、領域MK1および領域MK2に表示されている情報の特性値マスタ106fへの登録を選択させるためのボタンである。
ユーザが、入力装置112を操作して、領域MK1および領域MK2に所望の情報を入力し、登録ボタンを選択すると、特性値マスタ管理部102fは、領域MK1および領域MK2に表示されている情報を特性値マスタ106fに登録する。
[3−6.特性定義マスタ管理部102g]
特性定義マスタ管理部102gは、本発明の取得手段および設定手段に包含されるものであり、特性定義マスタ106gを管理するための画面をモニタ114に表示させ、当該画面を介して行なわれたユーザからの指示に基づいて特性定義マスタ106g内の情報を管理する。ここで、特性定義マスタ106gを管理するための画面の一例について、図14を参照して説明する。
図14は、特性定義マスタメンテナンス画面MLの一例を示す図である。特性定義マスタメンテナンス画面MLは、領域ML1と領域ML2と新規ボタンと削除ボタンと検索ボタンと取消ボタンと編集ボタンと登録ボタンとを含む。
領域ML1は、品種コードを入力したり、入力した品種コードに対応する品種を表示したりするための領域である。領域ML2は、カテゴリ区分と行と特性と品種特性値と品種特性数値と品種特性単位名とを入力したり、表示したりするための領域である。
領域ML2のカテゴリ区分には、予め定義された区分「品種固定特性」、「品番固定特性」および「商品変動特性」のいずれかの文字列が表示される。領域ML2の特性には、特性として定義された文字列が表示される。領域ML2の品番特性値には、品種の構成に使われる特性の特性値として定義された文字列が表示される。領域ML2の品種特性数値には、品種の構成に使われる特性の特性値に関する数値(特性数値)が表示される。領域ML2の品種特性数値単位名には、特性数値の単位の名称が表示される。
新規ボタンは、特性定義マスタ106gへの情報の新規登録を選択させるためのボタンである。削除ボタンは、特性定義マスタ106g内の情報の削除を選択させるためのボタンである。検索ボタンは、領域ML1に入力された品種分類コードに基づく特性定義マスタ106g内の情報の検索を選択させるためのボタンである。取消ボタンは、特性定義マスタ106g内の情報の検索を取り消すためのボタンである。編集ボタンは、特性定義マスタ106g内の情報(領域ML2内で選択された行に含まれる情報)の編集を選択させるためのボタンである。登録ボタンは、領域ML1および領域ML2に表示されている情報の特性定義マスタ106gへの登録を選択させるためのボタンである。
ユーザが、入力装置112を操作して、領域ML1および領域ML2に所望の情報を入力し、登録ボタンを選択すると、特性定義マスタ管理部102gは、領域ML1および領域ML2に表示されている情報を特性定義マスタ106gに登録する。
[3−7.特性設定マスタ管理部102h]
特性設定マスタ管理部102hは、品番マスタ106c、商品マスタ106dおよび特性定義マスタ106gに格納されている情報に基づいて、特性設定マスタ106hに格納される情報を自動で作成することで、特性設定マスタ106h内の情報を管理する。具体的には、特性設定マスタ管理部102hは、図14に示す特性定義マスタメンテナンス画面MLにおいてカテゴリ区分として品種固定特性が選択されたときの特性コードおよび特性値(特性数値)を特性設定マスタ106hに登録する。また、特性設定マスタ管理部102hは、図11に示す品番マスタメンテナンス画面MIに含まれている品番固定特性の特性値情報を特性設定マスタ106hに登録する。また、特性設定マスタ管理部102hは、後述する図15に示す売上明細入力画面MMで入力された商品変動特性の特性値情報(例えば、特性「長さ」が商品変動特性として定義された場合には、長さを示す数値など)を特性設定マスタ106hに登録する。
[3−8.売上入力実行部102i]
売上入力実行部102iは、売上入力データ106iを管理するための画面をモニタ114に表示させ、当該画面を介して行なわれたユーザからの指示に基づいて売上入力データ106i内の情報を管理する。ここで、売上入力データ106iを管理するための画面の一例について、図15を参照して説明する。
図15は、売上明細入力画面MMの一例を示す図である。売上明細入力画面MMは、品種コード、品種名、商品コードおよび商品名を入力したり表示したりするための領域MM1と、商品変動特性として定義された特性(例えば、特性「長さ」など)の特性値または特性数値(例えば、60.000など)と単位を示す文字列(例えば、cmなど)を入力したり表示したりするための領域MM2と、商品の数量と単位を示す文字列(例えば、本など)を入力したり表示したりするための領域MM3と、を含む。
ユーザが、入力装置112を操作して、売上明細入力画面MM内に所望の情報を入力し、売上明細入力画面MMに設けられている確定ボタンを選択すると、売上入力実行部102iは、売上明細入力画面MMに表示されている情報を売上入力データ106iに登録する。
例えば、品種マスタ106b、品番マスタ106cおよび売上入力データ106iがそれぞれ以下の(条件1)〜(条件3)を満たすものである場合において、ユーザが、入力装置112を操作して、商品変動特性として定義された特性「長さ」に関する所望の特性数値(例えば、5m、7mまたは10mなど)を領域MM2に入力し、商品の数量(例えば、3本、1本または6本など)を領域MM3に入力し、確定ボタンを選択すると、売上入力実行部102iは、領域MM2に表示されている特性数値を領域MM1に表示されている商品コードおよび商品名と関連付けて売上入力データ106iに登録すると共に、領域MM3に表示されている数量に基づいて売上入力データ106iに格納されている数量を書き換える(更新する)ことで、売上入力データ106iを更新するという情報処理(変動特性に関する特性数値と連動させた在庫データの管理)を実行する。すなわち、本実施形態では、マスタには特性数値を持たせず、例えば仕入入力などで在庫が増加したり売上入力などで在庫が減少したりする際に売上明細入力画面MMで当該特性数値と当該数量とを決定することで、売上入力データ106iが更新される。本実施形態によれば、商品変動特性によって、同一の商品コードの商品でも在庫情報を別々に管理することが可能となる。なお、商品変動特性として定義される特性をマスタには持たせず、例えば商品変動特性として定義される特性を予め所定のものに決めておいた上で単に特性数値のみを入力させるという構成で、上述した「変動特性に関する特性数値と連動させた在庫データの管理」を実現してもよい。
(条件1):品種マスタ106bは、品種を取りまとめる為のマスタであり、特性の数、特性の種類、およびどのカテゴリによって特性が決定されるかを定義する為のマスタである。品種マスタ106bは、(1)H01を品種コードとして含み、(2)H型鋼を品種名として含み、(3)品種固定特性として定義された材質と形状、品番固定特性として定義された厚みと幅(品番ごとに設定された特性)、および商品変動特性として定義された長さ(在庫ごとに異なる特性)を特性として含み、(4)鋼およびH型を、品種固定特性として定義された特性「材質」および特性「形状」に関する特性値として含むものである。
(条件2):品番マスタ106cは、商品マスタ106dと同等の情報項目を登録するためのマスタであり、品番別の固定特性値を登録するためのマスタである。品番マスタ106cは、(1)13050(例えば品種コードと特性値とに基づいて作成されたコードなど)を品番コードとして含み、(2)H型鋼(300*500)(例えば、品番固定特性として定義された特性「厚み」および特性「幅」に関する特性値と品種名とに基づいて作成された文字列など)を品番名として含み、(3)300mmおよび500mmをそれぞれ、品番固定特性として定義された特性「厚み」に関する特性値および特性「幅」に関する特性値として含むものである。
(条件3):売上入力データ106iは、商品コードと、商品名と、商品変動特性として定義された特性「長さ」に関する特性数値と、数量とに関するデータを格納する在庫テーブル(在庫管理テーブル)であり、13050を商品コードとして含み、H型鋼(300*500)を商品名として含み、商品の在庫数を示す値を数量として含むものである。
[実施形態のまとめ、および他の実施形態]
以上、本実施形態によれば、例えば、靴・服・家具などの物を商品として管理する際に、ユーザが、当該物において変動する特性として例えばカラー・サイズ・幅などを定義し、また当該物において固定の特性として例えばシーズン・年度・メーカーなどを定義した場合には、(1)ユーザは、定義した例えばカラー・サイズ・幅などの変動特性およびその特性値(コード値または数値)と例えばシーズン・年度・メーカーなどの固定特性およびその特性値とを所定の画面を介して入力し、(2)制御部102は、入力された変動特性を商品変動特性として記憶部106(特性マスタ106eおよび特性定義マスタ106gなど)に登録すると共に当該変動特性の特性値を当該変動特性と関連付けて記憶部106に登録し、(3)制御部102は、入力された固定特性を品種分類固定特性、品種固定特性または品番固定特性のいずれかとして記憶部106に登録すると共に当該固定特性の特性値を当該固定特性と関連付けて記憶部106に登録する。
また、本実施形態によれば、例えば、H鋼などの物を商品として管理する際に、ユーザが、当該物において変動する特性として例えば長さなどを定義し、また当該物において固定の特性として例えば材質・形状・厚み・幅・比重などを定義した場合、(1)ユーザは、定義した例えば長さなどの変動特性およびその特性値と例えば材質・形状・厚み・幅・比重などの固定特性およびその特性値とを所定の画面を介して入力し、(2)制御部102は、入力された変動特性を商品変動特性として記憶部106(特性マスタ106eおよび特性定義マスタ106gなど)に登録すると共に当該変動特性の特性値を当該変動特性と関連付けて記憶部106に登録し、(3)制御部102は、入力された固定特性を品種固定特性または品番固定特性のいずれかとして記憶部106に登録すると共に当該固定特性の特性値を当該固定特性と関連付けて記憶部106に登録する。
また、本実施形態によれば、例えば、服を商品として管理する際に、例えばTシャツボーダーなどが品番として定義されると共にその品番コードも定義された場合、制御部102は、当該定義された品番および品番コードと登録された変動特性およびその特性値とに基づいて商品コードおよび商品名を作成する。また、本実施形態によれば、例えば、H鋼を商品として管理する際に、例えば幅および厚みなどが品番として定義されると共にそれに関する数値も定義された場合、制御部102は、当該定義された品番およびその数値と登録された変動特性およびその特性値とに基づいて商品コードおよび商品名を作成する。
また、本実施形態によれば、業務アプリケーションにおいて、商品の特性種類・特性値を任意に設定することができる。また、変動特性にとって同一商品コードでも在庫情報を別々に管理することができる。また、データベースにカラムを追加することなく、商品ごとの変動特性情報および固定特性情報を複数登録することができる。また、業務アプリケーションにおいて、異なる特性を持っている商品を取り扱うことができる。また、本実施形態によれば、商品は、品番・特性(複数個設定可能)といった属性の組み合わせで表現され、これら複数の属性は、登録する商品の特徴や業務要件に合わせて自由に設定することが可能である。
従来ではデータベースを変更しないと商品の特性を追加することはできなかった。換言すると、従来では特性をデータベースに固定列で埋め込んでいた為、特性を追加する場合にはデータベースにも追加が必要であった。ところが、本実施形態によれば、データベースの変更をすることなく無限(上限を持たせてもよい。)に特性を設定することができる。これにより、商品特有の情報を複数管理したい場合に、データベースを変更することなく当該管理を実現することができる。
また、これまで本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
例えば、上述した実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
このほか、上記文献中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、業務管理装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
例えば、業務管理装置100が備える処理機能、特に制御部102にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、情報処理装置に本発明にかかる商品情報管理方法を実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて業務管理装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部106などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
また、このコンピュータプログラムは、業務管理装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
また、本発明にかかる商品情報管理プログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto−Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu−ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
記憶部106に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
また、業務管理装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、業務管理装置100は、当該情報処理装置に本発明の商品情報管理方法を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。