JP6356464B2 - 電気機器収納用箱体 - Google Patents

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本発明は、たとえば回路遮断器を収納する分電盤等に使用される電気機器収納用箱体に関するものである。
従来、たとえば回路遮断器を収納する分電盤等に使用される電気機器収納用箱体には、収納される分電盤等から延びる配線を覆うための配線覆い用カバーが設けられている。そして、この配線覆い用カバーは、背面に対し上下方向を軸とした片開き動作により開閉可能に蝶着されている(たとえば特許文献1)。
実用新案登録第2586125号公報
しかしながら、上述したように配線覆い用カバーを蝶着すると、自重等により蝶着されていない側が片下がりしてしまい、配線覆い用カバーを閉じることができなくなるといった問題が生じてしまう。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みなされたものであって、たとえ配線覆い用カバーが片下がりしたとしても、配線覆い用カバーを確実に閉じることができる電気機器収納用箱体を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、電気機器を収納可能な箱体の内部に、前記電気機器の配線を覆うための矩形板状に成形された金属製の配線覆い用カバーが、上下方向を軸とした片開き動作により開閉可能に蝶着された電気機器収納用箱体であって、前記配線覆い用カバーの上縁に、後方へ折り曲げてなる折り曲げ部を設ける一方、上面、及び前記上面から一連に前方へ向かって下降傾斜するテーパ面を有する頭部と、前面部、前記前面部から後方へ折り曲げられてなる左右両側面部、及び前記前面部から後方へ折り曲げられてなる上面部を有し、前記上面部に前記頭部が固定される金属製の胴部とを備えた片下がり矯正部材を、前記箱体側で、前記配線覆い用カバーを閉じた際に前記テーパ面と前記折り曲げ部とが対向する位置に設置するとともに、前記胴部における前記前面部、前記左右両側面部、及び前記上面部に囲まれる空間に永久磁石を収納しており、前記配線覆い用カバーの前記閉方向への回動に伴い、前記折り曲げ部が前記テーパ面に当接して前記テーパ面上を上方へ移動し、最終的に前記折り曲げ部が前記上面上に乗り上がって前記配線覆い用カバーが閉じられるとともに、当該閉じられた状態において、前記配線覆い用カバーの後面に、前記胴部の前記前面部が吸着することを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明のうち請求項2に記載の発明は、電気機器を収納可能な箱体の内部に、前記電気機器の配線を覆うための矩形板状に成形された金属製の配線覆い用カバーが、上下方向を軸とした片開き動作により開閉可能に蝶着された電気機器収納用箱体であって、前記配線覆い用カバーの上縁に、後方へ折り曲げてなる折り曲げ部を設け、前記折り曲げ部の下面側に、底面と、前記底面から一連に後方へ向かって上昇傾斜するテーパ面とを有するテーパ部材を設置する一方、前面部、前記前面部から後方へ折り曲げられてなる側面部、及び前記前面部から前方へ折り曲げられてなる上面部を有し、前記上面部が前方へ突出する凸部とされた金属製の押し上げ部材を、前記箱体側で、前記配線覆い用カバーを閉じた際に前記凸部と前記テーパ面とが対向する位置に設置するとともに、前記押し上げ部材における前記前面部及び前記側面部に囲まれる空間に永久磁石を収納しており、前記配線覆い用カバーの前記閉方向への回動に伴い、前記凸部が前記テーパ面に当接して前記テーパ面上を相対的に下方へ移動することにより前記配線覆い用カバーを押し上げ、最終的に前記凸部上に前記テーパ部材の前記底面が乗り上がって前記配線覆い用カバーが閉じられるとともに、当該閉じられた状態において、前記配線覆い用カバーの後面に、前記押し上げ部材の前記前面部が吸着することを特徴とする。
本願請求項1に記載の発明によれば、配線覆い用カバーの上縁に、後方へ折り曲げてなる折り曲げ部を設ける一方、上面、及び上面から一連に前方へ向かって下降傾斜するテーパ面を有する頭部と、前面部、前面部から後方へ折り曲げられてなる左右両側面部、及び前面部から後方へ折り曲げられてなる上面部を有し、上面部に頭部が固定される金属製の胴部とを備えた片下がり矯正部材を、箱体側で、配線覆い用カバーを閉じた際にテーパ面と折り曲げ部とが対向する位置に設置し、配線覆い用カバーの閉方向への回動に伴い、折り曲げ部がテーパ面に当接してテーパ面上を上方へ移動し、最終的に折り曲げ部が上面上に乗り上がって配線覆い用カバーが閉じられるようになっている。したがって、たとえ配線覆い用カバーが片下がりしたとしても、当該配線覆い用カバーを確実に閉じることができる。
また、片下がり矯正部材の胴部における前面部、左右両側面部、及び上面部に囲まれる空間に永久磁石を収納しており、配線覆い用カバーが閉じられた状態において、配線覆い用カバーの後面に、胴部の前面部が吸着するようになっている。したがって、配線覆い用カバーを閉じた状態のまま維持することができるし、配線覆い用カバーを閉じた状態のまま維持するための専用の部材を別途設置する必要のない合理的な構造とすることができる。
一方、本願請求項2に記載の発明によれば、配線覆い用カバーの上縁に、後方へ折り曲げてなる折り曲げ部を設け、折り曲げ部の下面側に、底面と、底面から一連に後方へ向かって上昇傾斜するテーパ面とを有するテーパ部材を設置する一方、前面部、前面部から後方へ折り曲げられてなる側面部、及び前面部から前方へ折り曲げられてなる上面部を有し、上面部が前方へ突出する凸部とされた金属製の押し上げ部材を、箱体側で、配線覆い用カバーを閉じた際に凸部とテーパ面とが対向する位置に設置し、配線覆い用カバーの閉方向への回動に伴い、凸部がテーパ面に当接してテーパ面上を相対的に下方へ移動することにより配線覆い用カバーを押し上げ、最終的に凸部上にテーパ部材の底面が乗り上がって配線覆い用カバーが閉じられるようになっている。したがって、請求項1に記載の発明同様、たとえ配線覆い用カバーが片下がりしたとしても、当該配線覆い用カバーを確実に閉じることができる。
また、押し上げ部材における前面部及び側面部に囲まれる空間に永久磁石を収納しており、配線覆い用カバーが閉じられた状態において、配線覆い用カバーの後面に、押し上げ部材の前面部が吸着するようになっている。したがって、請求項1に記載の発明同様、配線覆い用カバーを閉じた状態のまま維持することができるし、配線覆い用カバーを閉じた状態のまま維持するための専用の部材を別途設置する必要のない合理的な構造とすることができる。
キャビネット本体に対し片開き可能に蝶着された配線覆い用カバーを示した斜視説明図である。 図1の一部を拡大して示した説明図である。 片下がり矯正部材を示した斜視説明図である。 片下がり矯正部材を分解した状態を示した説明図である。 頭部の説明図であり、(a)は上面図、(b)は垂直方向での断面図となっている。 片下がり矯正部材の変更例を示した斜視説明図である。 片下がり矯正部材の変更例を分解した状態を示した説明図である。 キャビネット本体に対し片開き可能に蝶着された配線覆い用カバーを示した斜視説明図である。 押し上げ部材を示した説明図であり、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は下面図となっている。 テーパ部材を示した説明図であり、(a)は下面図、(b)は右側面図、(c)は(a)中のX−X線断面説明図となっている。
以下、本発明の一実施形態となる電子機器収納用箱体(以下、キャビネットと称す)について、図面にもとづき詳細に説明する。
(第1実施例)
図1は、キャビネット本体1に対し片開き可能に蝶着された配線覆い用カバー2を示した斜視説明図である。図2は、図1の一部を拡大して示した説明図である。図3は、片下がり矯正部材3を示した斜視説明図である。図4は、片下がり矯正部材3を分解した状態を示した説明図である。図5は、頭部11の説明図であり、(a)は上面図、(b)は垂直方向での断面図となっている。
キャビネットは、背面部1A、左右両側面部1B、1B、及び底面部1Cを有し、前面及び上面に開口する箱状のキャビネット本体1と、キャビネット本体1の上面開口を覆うように組み付けられる上面部材(図示せず)と、キャビネット本体1の前面開口を開閉可能に組み付けられる扉部材(図示せず)とを有している。また、キャビネット本体1の背面部1Aには、上下方向に長い一対の支持部材4、4が左右で対向するように設置されている。さらに、右側の支持部材4に、配線覆い用カバー2が、上下方向を軸とした片開き動作により、キャビネット本体1の内部に収納される電気機器の配線を覆うための空間を開閉可能に蝶着されている。なお、配線覆い用カバー2は、上下方向に長い矩形金属板であって、上下左右縁には、後方への折り曲げ部が設けられている。
また、左側の支持部材4の上部に、本発明の要部となる片下がり矯正部材3が設置されている。片下がり矯正部材3は、配線覆い用カバー2を開いた際に配線覆い用カバー2の左側が右側に比べて自重等により片下がりしていたとしても、配線覆い用カバー2を閉じる際に配線覆い用カバー2の左側を片下がりしていない位置へ矯正するためのものであって、合成樹脂製の頭部11と、頭部11が固定される金属製の胴部12とを有してなる。頭部11は、下方へのみ開口して胴部12の上端部に嵌め込み可能なキャップ状に形成された本体13と、本体13から前方へ一体的に突設されたテーパ部14とを有している。そして、テーパ部14の上面は、本体13の上面から一連に前方へ向かうにつれて下降傾斜するテーパ面14Aとして形成されている。なお、本体13の上面には、凹部15が設けられており、凹部15の底面には、頭部11を胴部12の上面部12Cにネジ止めするためのネジ孔16が設けられている。
一方、胴部12は、金属板を折り曲げてなるもので、前面部12Aと、前面部12Aから後方へ折り曲げられた左右両側面部12B、12B及び上面部12Cとを有している。そして、前面部12Aと、左右両側面部12B、12Bと、上面部12Cとにより囲まれる空間には、図示しない永久磁石を収納可能となっている。また、左側面部12Bには、外側(左側)へ突出する固定片17が設けられており、固定片17には、片下がり矯正部材3を支持部材4の固定部5に固定するための固定孔18、18が穿設されている。さらに、上面部12Cには、頭部11をネジ止めするためのネジ孔19が穿設されている。
上記頭部11と胴部12とを有する片下がり矯正部材3は、永久磁石が収納された胴部12に対し、テーパ部14を前方へ向けた姿勢で本体13の嵌め込み空間S1(図5(b)に示す)内へ胴部12の上端部を嵌め込み、ネジ10により頭部11と胴部12とを一体化することにより組み立てられる。このようにして組み立てられた片下がり矯正部材3は、テーパ部14が前方を向く姿勢で固定片17を固定部5の前面に当接させ、固定片17と固定部5とをネジ止め固定することにより、左側の支持部材4の上部に設置される。そして、この片下がり矯正部材3の設置位置は、配線覆い用カバー2を閉じた際にテーパ面14Aと配線覆い用カバー2の上縁に沿って形成された折り曲げ部2Aの開放側とが対向しており、さらに本体13の上面と配線覆い用カバー2の折り曲げ部2Aの蝶着側とが上下方向で同じ高さとなる位置となっている。なお、組み立て状態において、頭部11と胴部12とを一体化するためのネジ10のネジ頭は、凹部15内に収納されている。
そして、上述の如く設置された片下がり矯正部材3は、配線覆い用カバー2を閉じる際に次のように作用する。つまり、配線覆い用カバー2を閉方向へと回動させると、まず、配線覆い用カバー2の折り曲げ部2Aの後端がテーパ面14Aに当接する。そこで、さらに配線覆い用カバー2を閉方向へと回動させると、折り曲げ部2Aの後端がテーパ面14A上を滑って上方へ移動する。そして最終的には、頭部11の上面(本体13の上面)上に折り曲げ部2Aが乗り上がり、且つ、胴部12の前面部12Aが配線覆い用カバー2の後面に吸着して、配線覆い用カバー2が片下がりしていない状態で閉じられることになる。
以上のような構成を有するキャビネットによれば、キャビネット本体1側で、上述したような位置に上面から前方へ向かって徐々に下降傾斜するテーパ面14Aを備えた片下がり矯正部材3を設置している。そして、配線覆い用カバー2を閉方向へと回動させると、配線覆い用カバー2の折り曲げ部2Aがテーパ面14Aに当接してテーパ面14A上を上方へ移動し、最終的に片下がり矯正部材3の上面上に乗り上がることにより、配線覆い用カバー2が片下がりしていない状態で閉じられるようになっている。したがって、たとえ配線覆い用カバー2が片下がりしたとしても、配線覆い用カバー2を確実に閉じることができる。
また、片下がり矯正部材3の胴部12に永久磁石を収納しており、配線覆い用カバー2を閉じた際に、胴部12の前面部12Aが配線覆い用カバー2の後面に吸着するようになっている。したがって、配線覆い用カバー2を閉じた状態のまま維持することができるし、配線覆い用カバー2を閉じた状態のまま維持するための専用の部材を別途設置する必要のない合理的な構造とすることができる。
なお、片下がり矯正部材3に代えて、たとえば図6及び図7に示す片下がり矯正部材20を採用することも可能である。片下がり矯正部材20は、片下がり矯正部材3同様、合成樹脂製の頭部21と、頭部21が固定される金属製の胴部22とを有してなる。頭部21は、下方へのみ開口して胴部22の上端部に嵌め込み可能なキャップ状に形成された本体23と、本体23から前方へ一体的に突設されたテーパ部24とを有している。そして、テーパ部24の上面は、本体23の上面から一連に前方へ向かうにつれて下降傾斜するテーパ面24Aとして形成されている。ただ、頭部21を胴部22の上端部にネジ止めするためのネジ孔26、26は、本体23の左右両側面に設けられている。
一方、胴部22は、金属板を折り曲げてなるもので、前面部22Aと、前面部22Aから後方へ折り曲げられた左右両側面部22B、22Bとを有している。そして、前面部22Aと、左右両側面部22B、22Bとにより囲まれる空間S2には、片下がり矯正部材3同様、永久磁石を収納可能となっている。また、左側面部22Bには、外側(左側)へ突出する固定片27が設けられており、固定片27には、片下がり矯正部材20を支持部材4に固定するための固定孔28、28が穿設されている。さらに、左右両側面部22B、22Bの上端部に、頭部21をネジ止めするためのネジ孔29が夫々穿設されている。
上記片下がり矯正部材20は、永久磁石が収納された胴部22に対して頭部21を嵌め込み、ネジ10、10により頭部21と胴部22とを一体化することにより組み立てられる。また、片下がり矯正部材3同様、左側の支持部材4の上部、すなわち配線覆い用カバー2を閉じた際にテーパ面24Aと配線覆い用カバー2の折り曲げ部2Aの開放側とが対向しており、さらに本体23の上面と配線覆い用カバー2の折り曲げ部2Aの蝶着側とが上下方向で同じ高さとなる位置に設置される。
そして、このように片下がり矯正部材20を設置したことで、配線覆い用カバー2を閉方向へと回動させた際、配線覆い用カバー2の折り曲げ部2Aの後端がテーパ面24Aに当接し、そのままテーパ面24A上を滑って上方へ移動した後、最終的に、片下がり矯正部材20の頭部21の上面上に折り曲げ部2Aが乗り上がり、且つ、胴部22の前面部22Aが配線覆い用カバー2の後面に吸着して、配線覆い用カバー2が片下がりしていない状態で閉じられることになり、上記片下がり矯正部材3同様の効果を奏することができる。
(第2実施例)
図8は、キャビネット本体1に対し片開き可能に蝶着された配線覆い用カバー2を示した斜視説明図である。図9は、押し上げ部材31を示した説明図であり、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は下面図となっている。図10は、テーパ部材32を示した説明図であり、(a)は下面図、(b)は右側面図、(c)は(a)中のX−X線断面説明図となっている。なお、キャビネット本体1の構成については、第1実施例と同じであるため、同じ符号を付している。
上記第1実施例では、キャビネット本体1側にのみ設置する片下がり矯正部材3、20について説明したが、キャビネット本体1側に設置する押し上げ部材31と、配線覆い用カバー2側に設置するテーパ部材32とからなる片下がり矯正部材で、配線覆い用カバー2の片下がりを矯正するように構成してもよい。
押し上げ部材31は、金属板を折り曲げてなるもので、前面部31Aと、前面部31Aから後方へ折り曲げられた左側面部31Bと、前面部31Aから前方へ折り曲げられているとともに先端を下方へ折り曲げられた上面部31Cとを有している。そして、前面部31Aと、左側面部31Bとにより囲まれる空間S3には、図示しない永久磁石を収納可能となっている。また、左側面部31Bには、外側(左側)へ突出する固定片33が設けられており、固定片33には、押し上げ部材31を支持部材4の固定部5に固定するための固定孔34、34が穿設されている。
テーパ部材32は、合成樹脂により成形されてなるもので、配線覆い用カバー2の上縁に設けられた折り曲げ部2Aに取り付けるための取付部35と、取付部35から後方へ一体的に突設されたテーパ部36とを有している。そして、テーパ部36の下面は、取付部35の下面から一連に後方へ向かうにつれて上昇傾斜するテーパ面36Aとして形成されている。また、取付部35の底面には、上方へ凹む凹部37が設けられており、凹部37の上面には、テーパ部材32を折り曲げ部2Aにネジ止めするためのネジ孔38が設けられている。
上記押し上げ部材31とテーパ部材32とを有する片下がり矯正部材は、空間S3に永久磁石が収納された押し上げ部材31を、上面部31Cが前方へ突出する姿勢で固定片33を固定部5の前面に当接させて両者をネジ止め固定する一方、テーパ部36が後方へ突出し、且つ、テーパ面36Aが下方を向く姿勢でテーパ部材32を折り曲げ部2Aの下面側にネジ止め固定することにより、キャビネット本体1の内部に設置される。この設置状態においては、配線覆い用カバー2の開放側の上端部において押し上げ部材31の上面部31Cとテーパ部材32のテーパ面36Aとが対向しているとともに、押し上げ部材31の上面部31Cの上面と配線覆い用カバー2の折り曲げ部2Aの蝶着側とが上下方向で同じ高さとなる位置となっている。
そして、上述の如く設置された片下がり矯正部材は、配線覆い用カバー2を閉じる際に次のように作用する。つまり、配線覆い用カバー2を閉方向へと回動させると、まず、テーパ面36Aに押し上げ部材31の上面部31Cの先端部が当接する。そこで、さらに配線覆い用カバー2を閉方向へと回動させると、押し上げ部材31の上面部31Cがテーパ面36A上を相対的に下方へ移動する格好で、テーパ部材32ひいては配線覆い用カバー2が上方へ押し上げられる。そして最終的には、テーパ部材32の取付部35の下面が押し上げ部材31の上面部31C上に乗り上がり、且つ、押し上げ部材31の前面部31Aが配線覆い用カバー2の後面に吸着して、配線覆い用カバー2が片下がりしていない状態で閉じられることになる。
以上のような片下がり矯正部材が設置されたキャビネットによっても、片下がり矯正部材3や片下がり矯正部材20が設置されたキャビネット同様、たとえ配線覆い用カバー2が片下がりしたとしても、配線覆い用カバー2を確実に閉じることができる。
また、押し上げ部材31に収納された磁石によって、配線覆い用カバー2を閉じた状態のまま維持することができるし、配線覆い用カバー2を閉じた状態のまま維持するための専用の部材を別途設置する必要のない合理的な構造とすることができる。
なお、本発明に係るキャビネットは、上記実施形態の態様に何ら限定されるものではなく、キャビネットの全体的な構成は勿論、配線覆い用カバーに係る構成や片下がり矯正のための構成等についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、必要に応じて適宜変更することができる。
たとえば、上記実施形態では、右側を軸として配線覆い用カバーを片開き可能としているが、左側を軸として片開き可能としても何ら問題はない。
また、片下がり矯正部材とは別の部材に永久磁石を取り付けてもよく、たとえば配線覆い用カバーの後面に取り付けるといった構成も考えられる。
さらに、上記実施形態では、配線覆い用カバーの上縁に沿って一連の折り曲げ部を形成しているが、断続的な折り曲げ部を設けてもよいし、開放側にのみ折り曲げ部を設けても何ら問題はない。
1・・キャビネット本体(箱体)、2・・配線覆い用カバー、2A・・折り曲げ部、3、20・・片下がり矯正部材、11、21・・頭部、12、22・・胴部、13、23・・本体、14、24・・テーパ部、14A、24A・・テーパ面、31・・押し上げ部材、31C・・上面部(凸部)、32・・テーパ部材、36・・テーパ部、36A・・テーパ面。

Claims (2)

  1. 電気機器を収納可能な箱体の内部に、前記電気機器の配線を覆うための矩形板状に成形された金属製の配線覆い用カバーが、上下方向を軸とした片開き動作により開閉可能に蝶着された電気機器収納用箱体であって、
    前記配線覆い用カバーの上縁に、後方へ折り曲げてなる折り曲げ部を設ける一方、
    面、及び前記上面から一連に前方へ向かって下降傾斜するテーパ面を有する頭部と、前面部、前記前面部から後方へ折り曲げられてなる左右両側面部、及び前記前面部から後方へ折り曲げられてなる上面部を有し、前記上面部に前記頭部が固定される金属製の胴部とを備えた片下がり矯正部材を、前記箱体側で、前記配線覆い用カバーを閉じた際に前記テーパ面と前記折り曲げ部とが対向する位置に設置するとともに、
    前記胴部における前記前面部、前記左右両側面部、及び前記上面部に囲まれる空間に永久磁石を収納しており、
    前記配線覆い用カバーの前記閉方向への回動に伴い、前記折り曲げ部が前記テーパ面に当接して前記テーパ面上を上方へ移動し、最終的に前記折り曲げ部が前記上面上に乗り上がって前記配線覆い用カバーが閉じられるとともに、
    当該閉じられた状態において、前記配線覆い用カバーの後面に、前記胴部の前記前面部が吸着することを特徴とする電気機器収納用箱体。
  2. 電気機器を収納可能な箱体の内部に、前記電気機器の配線を覆うための矩形板状に成形された金属製の配線覆い用カバーが、上下方向を軸とした片開き動作により開閉可能に蝶着された電気機器収納用箱体であって、
    前記配線覆い用カバーの上縁に、後方へ折り曲げてなる折り曲げ部を設け、前記折り曲げ部の下面側に、底面と、前記底面から一連に後方へ向かって上昇傾斜するテーパ面とを有するテーパ部材を設置する一方、
    前面部、前記前面部から後方へ折り曲げられてなる側面部、及び前記前面部から前方へ折り曲げられてなる上面部を有し、前記上面部が前方へ突出する凸部とされた金属製の押し上げ部材を、前記箱体側で、前記配線覆い用カバーを閉じた際に前記凸部と前記テーパ面とが対向する位置に設置するとともに、
    前記押し上げ部材における前記前面部及び前記側面部に囲まれる空間に永久磁石を収納しており、
    前記配線覆い用カバーの前記閉方向への回動に伴い、前記凸部が前記テーパ面に当接して前記テーパ面上を相対的に下方へ移動することにより前記配線覆い用カバーを押し上げ、最終的に前記凸部上に前記テーパ部材の前記底面が乗り上がって前記配線覆い用カバーが閉じられるとともに、
    当該閉じられた状態において、前記配線覆い用カバーの後面に、前記押し上げ部材の前記前面部が吸着することを特徴とする電気機器収納用箱体。
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