JP6356266B2 - 群集監視システム - Google Patents

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Description

本発明は、映像から、群集の密度を推定するシステムに関する。
治安の悪化等の社会状況の変化に伴い、監視カメラの映像から、安全確保や混雑緩和の目的で、群集の混雑度を把握するニーズが高まっている。特に、駅ホームなどの群集の安全確保のため、動きに制約が出る程の危険な混雑を検知するニーズがある。また、混雑状況を単位面積当たりの人数である「群衆密度」で定量的に表すことが求められている。
特許文献1は、群集密度を定量的に推定する方法として、画像中のコーナーの数やエッジ量など、画像中の特徴量と人数の関係により混雑度を算出する技術について説明している。
非特許文献1には、群集密度が高くなるほど歩行時の横揺れの大きさが大きくなる現象について示されている。また、この現象を用いて、混雑状況の指標であるヒストグラムを求めることについて説明されている。
特開2009−181307号公報
"Analyzing Pedestrian Behavior in Crowds for Automatic Detection of Congestions", Computer Vision Workshops (ICCV Workshops), 2011 IEEE International Conference on 6-13 Nov. 2011, pp144 - 149
ここで、例えば画像中からは体の一部しか認識できなくなるほど密度が高くなった場合等のより混雑した状況においては、コーナーの数やエッジ量等の画像中の特徴量の変化は小さくなるため、人数推定の精度の確保が困難となる。特許文献1では、「乱雑度」としてコーナー数等と人数の相関から人数を推定する方法を示しているが、このような動きに制約が出るほど高密度の場合における人数の推定方法については考慮されていない。
また、非特許文献1では、映像中の群衆の密度が高い点で求めたオプティカルフローを用い、左右対称なオプティカルフローの発生の検出により、混雑度を求めている。しかしながら、このような方法では、横揺れの現象が特徴的に発生した事象を検出することは可能であるが、群衆の密度のように、徐々に横揺れの大きさが大きくなる過程を定量化することは困難である。また、カメラの光軸方向と垂直方向に群集が進行している場合、横揺れの分解能が小さくなるため、単眼カメラのような構造では混雑状況を検出できない場合があるが、高精度なカメラの使用によってコストが増加してしまい、望ましく無い。
本発明では、動きに制約が出るほど群衆の密度の高い混雑状況においても、簡易な構成で群衆密度を定量的に計測できる群集監視システムを提供する。
上記課題を解決するための一態様として、本実施の形態に係る群集監視システムでは、複数の画像を取得する画像取得部と、当該取得された画像内における前記対象物の画像特徴量を求める画像特徴量取得部と、当該取得された画像内における前記対象物の動線を求める動線取得部と、当該求めた動線に基づいて、前記対象物の動きの特徴量を求める動き特徴量取得部と、予め取得した画像特徴量と前記対象物の密度の関係、および動き特徴量と前記対象物の密度の関係の情報を記憶する記憶部と、演算部と、を備え、前記演算部は、当該求められた画像特徴量と、当該記憶された画像特徴量と対象物の密度の関係に基づいて、前記対象物の第1の密度推定値を求め、当該求められた動き特徴量と、当該記憶された動き特徴量と対象物の密度の関係に基づいて、前記対象物の第2の密度推定値を求め、前記動き特徴量は、当該取得された複数の画像から得られる前記対象物の進行方向に対する横揺れの大きさであることを特徴とする群集監視システム。
また他の本実施形態に係る群集監視システムでは、画像情報に基づいて対象物の密度を求める群集監視システムであって、複数の画像を取得する画像取得部と、当該取得された画像内における前記対象物の画像特徴量を求める画像特徴量取得部と、当該取得された画像内における前記対象物の動線を求める動線取得部と、当該求めた動線に基づいて、前記対象物の動きの特徴量を求める動き特徴量取得部と、予め取得した画像特徴量と前記対象物の密度の関係、および動き特徴量と前記対象物の密度の関係の情報を記憶する記憶部と、
前記対象物の密度を決定する密度取得部と、を備え、前記密度取得部は、当該求められた画像特徴量と、当該記憶された画像特徴量と対象物の密度の関係に基づいて、前記対象物の第1の密度推定値を求め、当該求められた動き特徴量と、当該記憶された動き特徴量と対象物の密度の関係に基づいて、前記対象物の第2の密度推定値を求め、当該求めた第1の密度推定値と、当該求めた第2の密度推定値と、予め定めた閾値と、に基づいて、前記第1の密度推定値または前記第2の密度推定値のいずれかを採用することを特徴とする群集監視システム。
本発明によれば、単眼のカメラを用いた簡易な構成で、密度の高い異常混雑を「群衆密度」として定量化することができるため、駅ホームなどの群集の安全確保や混雑緩和に寄与することができる。
本実施の形態に係る群集監視システムの基本構成を示すブロック図である。 本実施の形態に係る群集を撮影した画像からエッジを抽出する技術を説明する図である。 本実施の形態に係る群集密度取得部107における群集密度を取得する動作処理と、記憶部106における画像特徴量‐群集密度関係記憶部301、動き特徴量‐群集密度関係記憶部302の基本構成を示す図である。 密度推定部で算出した結果を示す図である。 本実施の形態に係る群集を撮影した画像、及び当該画像からエッジを抽出した画像の例を示す図である。 本実施の形態に係る画像501、画像502の画像特徴量と群集密度の値を示したものである。 本実施の形態に係る画像特徴量と群集密度との関係を説明するためのグラフである。 本実施の形態に係る動線を取得する技術を説明する図である。 本実施の形態に係る実際の画像で群集の中の複数の人物についての動線を求めた例を示す図である。 本実施の形態に係る動線に基づいて動き特徴量を求める技術を説明するための図である。 本実施の形態に係る混雑した群集の画像において動線に基づいて動き特徴量を求める技術を説明するための図である。 本実施の形態に係る動線の座標情報等を含むテーブル示す図である。 本実施の形態に係る動き特徴量取得部による処理を説明するためのフローチャートである。 本実施の形態に係る動き特徴量の取得後の動線の情報について説明する図である。 本実施の形態に係る閑散時の群集の画像において動線に基づいて動き特徴量を求める技術を説明するための図である。 本実施の形態に係る動線の情報について説明する図である。 本実施の形態に係る動き特徴量と群衆密度の関係を表すグラフである。 本実施の形態に係る群集密度判定処理の結果を示す図である。 本実施の形態に係る動き特徴量の取得に際し、動線の始点と終点間の距離を用いる効果を説明するための図である。
以下、本実施の形態について図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
<基本構成>
図1は、本実施の形態に係る群集監視システムの基本構成を示すブロック図である。
本図に示すように、本実施の形態に係る群集監視システム100は、主として、画像取得部101と、画像入力部102と、特徴量取得部103と、動線取得部104と、動き特徴量取得部105と、記憶部106と、群衆密度取得部107と、出力部109とからなる。本実施の形態では、取得した複数の群衆の画像のうちの各々における対象物の特徴量を求め、複数の画像において一致する特徴量の軌跡から動線を得ることによって動き特徴量を取得し、予め記憶している特徴量と密度との関係から、取得した画像内の対象物の密度(以下、群衆密度ということがある)を求める手法について説明する。
以下、本実施の形態に係る群集監視システム100の各構成について説明する。なお、ここでは、取得する画像は、例えば駅など、群集が集まる場所に設置されたカメラなどの画像取得装置(画像取得部101に相当する)によって撮影されたものを想定する。
画像取得部101は、上述の通り、監視カメラ等のように対象物を撮影することで画像を取得する装置をいう。
画像入力部102は、画像取得部101によって取得された画像をシステム内に入力する手段である。ここで、画像入力部102は、画像取得部101から直接入力してもよいし、画像取得部101によって取得したのちに、図示しない記憶部等に一時的に記憶したデータを入力することもできる。
画像特徴量取得部103は、画像入力部102から入力された画像内における、対象物の特徴量を取得する手段である。ここで、画像の特徴量を取得する手法の詳細については、図2等を用いて後述する。
動線取得部104は、画像取得部101から入力された、撮像タイミングの異なる画像間で特徴点を対応付けることにより追跡し、動線を求める処理を実行する。ここで、動線を取得する手法の詳細については、図8等を用いて後述する。
動き特徴量取得部105は、動線取得部104にて求めた動線の情報を解析して、動きから得られる特徴量(以下、動き特徴量ということがある)を取得する処理を実行する。ここで、動き特徴量を取得する手法については、図10等を用いて後述する。
群衆密度取得部107は、画像特徴量取得部103により得られた画像特徴量、及び動き特徴量取得部105により得られた動き特徴量等の情報に基づいて、対象物である群衆の密度を取得する処理を実行する。ここで、群衆密度を取得する手法の詳細については、図2、図18等を用いて後述する。
なお、上述の画像特徴量取得部103、動線取得部104、動き特徴量取得部105、群衆密度取得部107をまとめて演算部108とするが、演算部108には上述した各構成以外の演算手段も含まれるものとする。
上述の各構成により求められた情報のデータは、記憶部106に記憶される。また、例えば出力部109により外部に出力することもできる。ここで、出力部109には表示装置も含まれるものとする。
次に、演算部108における各処理について説明する。
〈画像特徴量の取得について〉
ここで、画像の特徴量を取得する手法について、図2を用いて、特徴量としてエッジを使用した場合について説明する。本処理は、画像特徴量取得部103により実行される。ここで、図2は、本実施の形態に係る群集を対象物として撮影した画像から、特徴量としてエッジを抽出する技術を説明する図である。
画像入力部102によって入力された画像201から、図示しないエッジフィルタなどの手段を用いて輝度勾配の大きい画素を抽出した結果がエッジ画像202である。エッジの抽出方法の詳細については、特開2014−110028号公報などに記載がある。
〈画像特徴量に基づく群衆密度の推定について〉
上述の通り求めた画像の特徴量から、群衆の密度を推定する手法について説明する。
図2におけるエッジ画像202に示すように、抽出したエッジは人の領域の輪郭を現すため、人数の増減に伴いエッジ量も増減する傾向にある。そこで、このように画像上の特徴量であるエッジ量が群衆密度と相関がある性質を用いて、新規に入力した画像中のエッジ量から群衆の密度を推定することができる。
なお、本実施の形態では、特徴量としてエッジの量を用いた場合について説明しているが、他の例として、画像中に占める人の領域の面積や、画像中から抽出したコーナーの数等を特徴量として用いることもできる。
〈動線の取得について〉
次に、動線を取得する手法について、図8を用いて説明する。本処理は、動線取得部104により実行される。具体的には、撮影タイミングの異なる画像間でオプティカルフローを求める処理を、時間経過に伴い連続して実施することにより、連続したオプティカルフローを求め、これを動線として取得することができる。ここで、オプティカルフローの求め方としては、特開2014−182759号公報などに記載がある。
本実施の形態では、オプティカルフローを求めることについて説明するが、群衆の動きの特徴を得ることができれば、その他の方法を用いても良い。
図8は、オプティカルフローを用いて動線を取得する技術を説明する図である。本図において、最新の時刻(現在時刻)である時刻tの時点で、人物801に対して特徴点を追跡して求めた動線802を示す。本図における動線802は、時刻tからさかのぼって、過去4点の時刻にてそれぞれ撮像された異なる画像を用いて、特徴点を追跡した結果である。
追跡点803は、現在時刻tにおける人物801の存在位置、追跡点804は、時刻tよりも1時刻前の時刻t−1における人物801の存在位置、追跡点805は、時刻tよりも2時刻前の時刻t−2における人物801の存在位置、追跡点806は、時刻tよりも3時刻前の時刻t−3における人物801の存在位置、追跡点807は、時刻tよりも4時刻前の時刻t−4における人物801の位置をそれぞれを示す。
時刻tにおいて、過去の動線802を図8に示すように連続した過去の時刻の位置と接続して表示することにより、対象となる群集における人物がどのような動きをしたのかについて把握することができる。このようにして求めた動線情報は、記憶部106において、図12に示すように動線のIDを、種々の識別情報とともに、時刻毎に対応付けたテーブルとして記憶することができる。
なお、上述の説明では人物801についての1点の特徴点の追跡による動線を示したが、これ以外にも、画面全体で群集の中の複数の人物についての多数の特徴点を検出し、それらの複数の特徴点を追跡することで動線を求めることもできる。実際の画像において群集の中の複数の人物についての動線を求めた例を図9に示す。画像901、902上の動線904、905は、上述の手法により求められる。ここで、図9の画像901は、閑散時の群集の映像に対して動線を取得した例であり、動線904を人物903上の特徴点の追跡により取得した例である。また、画像902は画像901の閑散時よりも混雑した状況における群集の映像に対して動線を取得した例であり、動線905を人物906上の特徴点の追跡により取得した例である。
〈動き特徴量の取得について〉
次に、上述の手法により求めた動線の情報を用いて、動き特徴量を取得する手法について説明する。本処理は、動き特徴量取得部105により実行される。ここで、上述の図9において、画像901のような閑散時には、動線904により、群衆中の人物903は進行方向に直線的に動いていることが把握できる。これに対し、画像902のような混雑時には、動線905により、群集中の人物906は進行方向以外に蛇行しており、進行方向に直線的に動いていないことがわかる。この例のように、群集密度が高くなり、歩行速度が低下するにつれ、進行方向に対する左右の方向への横揺れは大きくなる傾向が見られる。
動き特徴量取得部105では、この左右方向の横揺れの動き特徴量を、動線を利用した処理によって求める。ここで、動き特徴量の求め方について、図10,11及び12を用いて説明する。図10において、動線1001は、人の動きによって得られる動線であり、この動線1001の始点P1と終点P2とを結ぶことにより直線1002が得られる。動線1001の長さから、直線1002の長さを割った値を、動線1001の動き特徴量である蛇行度とし、横揺れの大きさを示す指標とする。なお、ここでは動き特徴量の一例として蛇行度を用いる場合について説明したが、動き特徴量はこれに限られるものではなく、その他の指標にも適用可能である。
図11は、混雑した群集の画像において動線に基づいて動き特徴量を求める技術を説明するための図である。この画像中の動線1101、1103は、群集の映像から上述の方法により求めたものである。実際には多数の動線を求めて処理するが、ここでは簡易的に動線を2件求めた状態を示す。そして、直線1102、1104は、それぞれ動線1101、1103の始点P1,P’1と終点P2,P’2とを結んで得られる。図11の画像1107の右上には、動き特徴量取得部105により、動線1101、1103の長さから、それぞれ対応する直線1102、1104の長さで割って得られる蛇行度1105と、上述の特徴量取得部103により求められた特徴量であるエッジの値1106をそれぞれ表示している。
図12は、記憶部106に記憶される、動線の座標情報等を含む動線情報のテーブルを示す図である。記憶部106では、本図に示すように、現在時刻までに動線が過去の時刻毎に経由して座標の来歴を格納することができる。
図12に示すテーブルの列1201は、動線を一意に特定するための動線IDである。列1202は各行の情報を算出した時刻“t”の情報を示す。列1203は時刻tの時の動線のx座標、列1204は時刻tの時の動線のy座標を示す。列1205は前時刻座標との距離を示す。例えば列1205の行12aに格納された「前時刻座標との距離」の値は、行1209の列1203、列1204に格納されたx座標、y座標の値と、行1210の列1203、列1204に格納されたx座標、y座標の値から、下記の式で算出する。
列1206のトータルの動線距離は、動線の追跡開始からのトータルの距離を累積したもので、列1205の値を、動線IDが同じものの列1205の距離を当該行まで累積することで得られる。例えば行1211のトータルの動線距離は、動線IDが“1”である動線の、時刻t=“3”までの列1205の「前時刻座標との距離」を累積したものであるので、列1205の行1210、行1211の値を累積した“36.2”の値が入る。
列1207の「動線の始点から終点までの距離」は、当該動線IDの始点座標から、現在時刻tの座標を結んだ直線距離であって、上述した図10における直線1002、図11における直線1102、1104等の長さに相当するものである。
Xt1:動線の始点のx座標
Yt1:動線の始点のy座標
例えば、行1212の「動線の始点から終点までの距離」は、動線ID“1”の時刻tが“1”である行1209のx座標、y座標の値と、行1212のx座標、y座標の値から数2により算出し、“14.9”の値が入る。
列1208の蛇行度は、例えば図10で説明したように動線1001のトータルの長さを、動線1001の始点と終点の距離、すなわち直線1002の長さで割ることにより求める。これは本図においては、同じレコードの列1206「トータルの動線距離」を列1207「動線の始点と終点の距離」で割ることにより求められる。
このように求めた動線毎の蛇行度を、画像中の該当する全ての動線について求めて、その平均をとることで、画像全体に表示された動線の群集の混雑度指標である、群集密度を求めることができる。
ここで、上述した動き特徴量取得部105による処理を、図13のフローチャートを用いて説明する。この処理は、動線取得部104により、時刻tにおいて、動線を求める処理によって時刻tの最新の動線の座標が得られた時点で開始される。以降の説明は時刻t=6とし、図12に示すように時刻t=6の座標が求められ、記憶されている状態であることを前提とする。動き特徴量取得部105は、列1205、列1206、列1207、列1208の値を求めた上で全ての動線の蛇行度の平均値を求める処理を行う。
ステップ1301では、「蛇行度の和」の変数を0.0に初期化する(S1301)。ステップ1302では、動線の参照カウンタiを1に初期化する(S1302)。次に、ステップ1303では、動線iの時刻tの「前時刻座標との距離」を、上述の数1により求める(S1303)。ステップ1304では、動線iの時刻tの「トータルの動線距離」を上述の手法により求める(S1304)。ステップ1305では、動線iの時刻tの「動線の始点と終点の距離」を、上述の数2を用いて求める(S1305)。ステップ1306では、動線iの時刻tの「蛇行度」を、上述の通りステップ1303にて求めた「トータルの動線距離」を、ステップ1304にて求めた「動線の始点と終点の距離」で割ることで求める(S1306)。ステップ1307では、全ての動線の蛇行度を集計するための時刻tの「蛇行度の和」の変数に、ステップ1306で動線iの時刻tの蛇行度を足し合わせる(S1307)。このタイミングで、ステップ1308では、動線のカウンタiを1つ進める(S1308)。ステップ1309では、該当する全ての動線iが処理済か否かを判定する(S1309)。その結果、処理済であればステップ1310に進み(S1310)、処理が未済であればステップ1303に戻り、次の動線につき処理を実施する。ステップ1310では、ステップ1309までの処理によって求められた「蛇行度の和」を、動線の数で割ることにより、全ての動線から得られた蛇行度の平均値を求める。
上述した動き特徴量取得部105の処理により、図12にて示したテーブルのうち、取得前のため空欄であった行1214、及び行1220の値が、図14における行1401、行1402に示されるように求められ、図11に示された全ての動線の情報に基づいて得られた蛇行度1105の値“2.08”として求められる。
また、上述の例は、図11に示されるように混雑した状況において群集の動線の蛇行度の程度が高い場合について説明したが、反対に、動線の蛇行度の程度が低い場合、すなわち閑散時の例を図15、図16に示す。図15は閑散時の群集を示す画像の例であり、動線1501、1503、及び動線の始点P1,P’1から終点P2,P’2までを結ぶ直線1502、1504を示す。
図16は、本実施の形態に係る閑散時の群集の画像において動線に基づいて動き特徴量を求める技術を説明するための図である。図16では、図15において求めた動線1501の時刻毎の状態を行1601〜行1606に、動線1503の時刻毎の状態を行1607〜行1612に示す。
図11、図12にて説明した例では、動線1101、1103左右に大きく揺れているため、動線1101、1103の長さと、これらの始点P1,P’1から終点P2,P’2までを結ぶ直線1102、1104の長さが大きく異なり、結果として求められる蛇行度の値も大きくなる。これに対し、図15では、動線1501、1503の軌跡がその始点P1,P’1から終点P2,P’2までを結ぶ直線1502、1504と一致するほど直線的であり、求められる蛇行度の値も、動線1501、1503の長さと直線1502、1504の長さがほとんど一致するため、“1.0”の値により近づくことがわかる。図15の画像1507の右上には、動き特徴量取得部105により、動線1501、1503の長さから、それぞれ対応する直線1502、1504の長さで割って得られる蛇行度1505と、上述の画像特徴量取得部103により求められた特徴量であるエッジの値1506をそれぞれ表示している。
<群集密度の取得について>
次に、上述の手法により求めた画像の特徴量、及び動き特徴量を用いて、群集密度を取得する手法について図3等により説明する。本処理は、主に群集密度取得部107により実行される。ここで、図3は、本実施の形態に係る群集密度取得部107における群集密度を取得する動作処理と、記憶部106における画像特徴量‐群集密度関係記憶部301、動き特徴量‐群集密度関係記憶部302の基本構成を示す図である。
群集密度取得部107は、記憶部106の画像特徴量−群集密度関係記憶部301に予め記憶された、上述の手法により取得された画像の特徴量と、群集密度との関係、及び、記憶部106の動き特徴量−群集密度関係記憶部302に予め記憶された、上述の手法により取得された動き特徴量と、群集密度との関係の情報に基づいて、ステップ301にて群集密度を推定し(S301)、ステップ302にて推定した群集密度を判定し(S302)、ステップ303にて最終的な群集密度の値を決定する(S303)。以下、それぞれの情報、処理について詳述する。
<画像特徴量-群集密度関係について>
図7は、本実施の形態に係る画像特徴量-群集密度関係を示すグラフである。これは、監視対象である群集を、監視カメラ等の装置により撮影した多数の画像から、上述した方法により画像特徴量であるエッジ量を抽出し、それぞれの画像について群集密度を求めて、画像特徴量と群集密度との関係を描画した散布図として得たグラフ701である。ここで、群集密度については、実験において各々の画像においてマニュアルで人物数をカウントし、単に面積で割ることにより得られたものである。
本図からわかるように、画像の特徴量は、群集密度が低い領域702においては、群集密度と高い相関が得られるが、群集密度が高い領域703においては特徴量が飽和してしまうため、群集密度が良好に推定できないことがわかる。
この現象につき、図5、6を用いて説明する。図5は、本実施の形態に係る群集を撮影した画像の例を示す図である。画像501、502は同じ画角を撮影した異なる時刻の画像であり、両者を比較すると、画像501よりも画像502の方が混雑している状況であることがわかる。エッジ画像503、504はそれぞれ画像501、画像502からエッジを抽出した画像である。
図6は、本実施の形態に係る画像501、画像502の画像特徴量と群集密度の値を示したものである。ここで、特徴量は抽出したエッジの画素数とする。図6の列601、602はそれぞれ画像501、502の各情報を示す。行604は、画像の特徴量、行605は、単位面積当たりの人数である群集密度を示す。ここで、画像501と画像502の特徴量を比較すると、画像501は特徴量“3939”、画像52は特徴量“4364”で、下記の式で計算した特徴量の増加率は列603に示す10.8%である。
特徴量増加率(%)=((画像502特徴量−画像501特徴量)/画像502徴量)*100・・・〔数3〕
これに対し、画像501と画像502における群集密度を比較すると、画像501は人数“5”人、画像502は人数“9”人で、下記の式で計算した人数の増加率は列603に示す80.0%である。
人数増加率(%)=((画像502人数−画像501人数)//画像502人数)*100 ・・・〔数4〕
このように、画像中における人の重なり度合いが多くなり、身体の一部しか見えないような密度の高い混雑の場合には特徴量の変化も小さくなるため、人数を推定する精度の確保が困難となる。
<第1の群集密度の推定について>
上記のような事情を反映し、図7における回帰式704を、画像特徴量と群集密度の分布から求める。この回帰式704を、画像特徴量と群集密度の関係の参照データとして予め記憶しておき、この関係を使って、実際の画像から得られた画像特徴量により、第1の群集密度の推定値を得ることができる。
この第1の群集密度判定の手法について、図11、15を用いて説明する。図11の画像において、画像特徴量取得部103にて求めた画像特徴量であるエッジ数1106は、“148506”であるため、上述の通り予め記憶した参照データである図7のグラフに示した画像特徴量-群集密度の関係から回帰式704を読み出し、画像特徴量xに“148506”を代入することで群集密度“2.38”を得られる。同様に、図15の画像において、画像特徴量取得部103にて求めた画像特徴量であるエッジ数1506は、“50223”であるため、上述の通り予め記憶した参照データである図7のグラフに示した画像特徴量−群集密度の関係から回帰式704を読み出し、画像特徴量xに“50223”を代入することで群集密度“0.34”を得られる。
このようにして求めた画像特徴量の結果を図4の列401に示す。
<動き特徴量-群集密度関係について>
図17は、本実施の形態に係る動き特徴量-群集密度関係を示すグラフである。これは、監視対象である群集を、監視カメラ等の装置により撮影した多数の画像から、上述した方法により動き特徴量である蛇行度を求め、それぞれの画像について群集密度を求めて、画像特徴量と群集密度との関係を描画した散布図として得たグラフである。ここで、群集密度については、実験において各々の画像においてマニュアルで人物数をカウントし、単に面積で割ることにより得られたものである。
本図からわかるように、動き特徴量は、群集密度が低い領域1703においては、飽和し、群集密度が良好に推定できないことがわかる。群集の密度が低くなり、自由に動ける度合いが高くなると、混雑時に特徴つけられる左右の動きが小さくなることによる。一方で、群集密度が高い領域1702では、動き特徴量は群集密度と高い相関関係が得られることがわかる。このことは、非特許文献1に記載された、横揺れの程度と対象物の相関関係、及び対象物の速度と群集密度との相関関係にも整合する。ここで、「横揺れの大きさ」と「速度」には、「速度」が大きくなるほど、「横揺れの大きさ」は小さくなるという直線の関係がある。また、「速度」と「群衆密度」には、「速度」が小さくなるほど、「群衆密度」は大きくなるという緩やかな曲線を形成する関係がある。
<第2の群集密度の推定について>
上記のような事情を反映し、図17における回帰式1704を、動き特徴量と群集密度の分布から求める。この回帰式1704を、動き特徴量と群集密度の関係の参照データとして予め記憶し、この関係を使って、実際の画像から得られた動き特徴量により第2の群集密度の推定値を得ることができる。
この第2の群集密度判定の手法について、図11、15を用いて説明する。図11の画像において、動き特徴量取得部105にて求めた動き特徴量である蛇行度1105は、“2.08”であるため、上述の通り予め記憶した参照データである図17のグラフに示した動き特徴量-群集密度の関係から回帰式1704を読み出し、動き特徴量xに“2.08”を代入することで群集密度“3.38”を得られる。同様に図15の画像において、動き特徴量取得部105にて求めた動き特徴量である蛇行度1505は“1.05”であるため、上述の通り予め記憶した参照データである図17のグラフに示した動き特徴量-群集密度の関係から回帰式1704を読み出し、動き特徴量xに“1.05”を代入することで群集密度“2.63”を得られる。
このようにして求めた動き特徴量の結果を図18の列402に示す。
<群集密度の判定について>
上述の通り、画像特徴量-群集密度の関係から第1の群集密度の推定値を、そして、動き特徴量-群集密度の関係から第2の群集密度の推定値を、それぞれ求めた。ここで、図7、17を用いて説明した通り、群集密度は、その範囲によって、画像特徴量、動き特徴量と高い相関を示す領域と、反対に推定が困難になる領域が存在することから、個々の関係に基づいて一義的に求めることは難しい。
そこで、本実施の形態では、画像特徴量と、動き特徴量の、これら2種類の特徴量に対して、群集密度があるしきい値よりも低い場合には画像特徴量を用いて群集密度を決定するよう判定し、群集密度があるしきい値以上の場合には、動き特徴量を使って群集密度を決定するよう判定する。このように、2種類の群集密度に基づいて総合的な群集密度を決定することで、対象物である群集の大きさによらず信頼性の高い結果を得ることができる。
この群集密度判定の手法について、図11、15を用いて説明する。図11の画像では、それぞれ画像特徴量取得部103の処理で求められたエッジ特徴量1106は“148506”、動き特徴量取得部105で取得した動き特徴量である蛇行度1105は“2.08”である。図15の画像では、それぞれ画像特徴量取得部103の処理で求められたエッジ特徴量1506は“50223”、動き特徴量取得部105で取得した動き特徴量である蛇行度1505は“1.05”である。
そこで、群集密度の低い領域では画像特徴量により求めた群集密度を採用し、群集密度の高い領域では動き特徴量により求めた群集密度を採用する。
具体的には、予めしきい値を設け、算出した密度の値がしきい値以下の場合には画像特徴量により求めた群集密度を採用し、しきい値より大きい場合は動き特徴量により求めた群集密度を採用する。
例として、しきい値を密度“2.0”とすると、図18より、行403に示す画像1107の画像特徴量による群集密度は“2.38”であり、しきい値2.0より大きいため、列402に示す動き特徴量による密度“3.38”を採用する。また、行404に示す画像1507の画像特徴量による群集密度は“0.34”であり、しきい値2.0以下であるため、列401に示す画像特徴量による群集密度“0.34”を採用する。群集密度判定処理の結果得られた群集密度を、図18の列1801に示す。ここで、群集密度の低い領域、高い領域を決定するしきい値は、適宜調整できるものとする。
なお、上述の説明では画像特徴量と動き特徴量を求めた上で、群集密度取得部107で第1の群集密度の推定値、第2の群集密度の推定値のうちのいずれの群集密度を採用するかを判断しているが、画像特徴量取得部103で画像特徴量を取得した後動き特徴量を取得する前に、画像特徴量による群集密度を求める構成とすることもできる。このように構成した場合は、画像特徴量による群集密度がしきい値以下の場合は画像特徴量により求めた群集密度を採用するため、動線取得部104と動き特徴量取得部105の処理をスキップすることもできる。このようにすることで、処理のスループットをより向上させることができる。
また、上述の群集密度の判定処理において、しきい値で図18の列401、列402のいずれの群集密度かを切り替えるのではなく、しきい値の前後の所定範囲で二種類の群集密度の重み付け平均により、採用する群集密度を得ることもできる。しきい値を境界に画像特徴量による重みを徐々に小さくし、動き特徴量による重みを徐々に大きくすることで、しきい値での切り替えによる急激な値の変化を防ぐことができる。
画像特徴量と、連続する複数画像を追跡した結果得られる動線を使った動き特徴量とを併用することで、換算結果から混雑状況においても精度良く群集密度を推定することができる。
取得した群集密度は、数値として映像上に重層して出力する。また、予め群集密度をレベル毎に色分けしたチャートを作成しておき、求めた群集密度の値に応じて映像上に色分けして表示することもできる。
また、以上の例は画面全体を処理領域とする例を想定しているが、画面中の一部の領域を予め設定した上で領域ごとに群集密度を求めてもよい。
さらに、警告が必要な群集密度のしきい値を予め設定しておき、取得した群集密度がしきい値を超えた場合に、警告を出力することもできる。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態では、図1の動き特徴量取得部105で求めた動き特徴量として、図10の直線1002に示す動線1001の始点P1と終点P2の間の距離を用いるものである。この距離を用いることで、対象の群集の動きがカメラの光軸と垂直の方向である場合にも群集密度を推定することができる。
動き特徴量の取得に際し、動線の始点と終点間の距離を用いる効果について、図19を用いて説明する。
図19の画像1901は、カメラの光軸と同方向に動いている人物1905、1906を撮影した画像である。画像1901中の人物1905、1906の動き方向を矢印1903に示す。本実施の形態に係る動線取得部104により、それぞれ動線1909、1900b、動線1909、1900bの始点P1,P’1と終点P2,P’2の距離1909a,1909cを求めて画像1901上に示す。
図19の画像1902は、画像1901と同じ対象である人物1907,1908を、カメラの光軸と垂直の方向から映した画像である。画像1902中の人物1907、1908の動き方向を矢印1904に示す。画像1902中の人物1907は画像1901中の人物1905と同一の人物を、別の方向から撮影される。画像1902中の人物1908は画像1901中の人物1906と同一の人物を別方向から見た画像である。同様に画像1902中の軌跡1900dは画像1901中の軌跡1909であり、始点P’’1と終点P’’2の距離1900eは画像1901の始点P1と終点P2の距離1900aである。同様に、画像1902中の軌跡1900fは画像1901中の軌跡1900bであり、始点P’’1と終点P’’2の距離1900gは画像1901の始点P’1と終点P’2の距離1900cである。
なお、説明の便宜のため同一の混雑状況における同一の対象物に対し、方向の異なる2つの画像を比較して説明したが、人物1905(1907)と、人物1906(1908)は、混雑度の異なる群衆中に存在する場合についても適用可能である。
画像1901では、カメラの光軸と同方向に人物が動いているため、動線1909、1900bに示すように横方向の動きが求められる。この結果、動線1909から求められる蛇行度の値は大きく(動線1909の長さ÷直線1900aの距離)、動線1900bから求められる蛇行度の値は小さい(動線1900bの長さ÷直線1900cの距離)ため、人物1905の群集密度は高く、人物1906の群集密度は低く算出される。
これに対し、画像1902のようにカメラの光軸と垂直に動く場合、特にカメラの俯角が小さい場合に画面縦方向の分解能が低くなるために、左右への横揺れの動きが1900dに示すように明確に得られない場合がある。この結果、動線1900dから求められる蛇行度の値(動線1900dの長さ÷直線1900eの距離)も、動線1900fから求められる蛇行度の値も(動線1900fの長さ÷直線1900gの距離)、同様に小さい値が得られるため、人物1907と人物1908に含まれる群集密度は同様に低く、差異が出ない結果となる。
これに対し、図19における始点P1と終点P2の距離1900aは短く、1900cは長いことが分かるが、これは左右への横揺れに関わらず、実際に進行方向に動いた距離として扱うことができる。かつ、始点と終点の距離を求める画像数を一定にすることにより、この値は単位時間当たりに動く距離である「速度」と等価に扱うことができる。
速度と密度の関係は非特許文献1にグラフで示されるように、相関があることが公知であるので、この特徴量も群集密度を求めるための特徴量として用いることができる。このように動線の始点と終点の間の距離の特徴は、画像1902のように光軸と垂直の場合にも同様に適用することができる。すなわち1900eは短く、1900gは長いという差異を抽出することができる。このため動き特徴量として蛇行度と同様に用いることができる。
動線の始点と終点の距離を求める際には、画面手前と奥で解像度による見かけ上の距離が異なるため、カメラのパラメータを使ったキャリブレーションによる奥行き補正係数を求めておき、奥行き補正係数により手前と奥の見かけ上の距離を正規化することにより、距離を一律に扱うことができる。
上述した第2の実施の形態により、カメラの光軸と垂直の方向の動きで精度が落ちる場合も、群集密度の推定精度を確保することができる。単に二時刻間のオプティカルフローでなく、連続した数時刻間追跡した上で始点と終点間の距離を取ることで、横揺れに影響されず、進行方向への移動距離を求めることができる。
また、上記の例は、動き特徴量として蛇行度と始点と終点との間の距離のいずれかを用いているが、両方の指標を用いて取得してもよい。
110・・・群衆監視システム,101・・・画像取得部,102・・・画像入力部,103・・・画像特徴量取得部,104・・・動線取得部,105・・・動き特徴量取得部,106・・・記憶部,107・・・群衆密度取得部,108・・・演算部,109・・・出力部,201、501、502、901、902、1107、1507、1901、1902・・・画像,202、503、504・・・エッジ画像,301・・・画像特徴量-群衆密度関係記憶部,302・・・動き特徴量‐群衆密度関係記憶部,401、402、601、602、603、1201、1202、1203、1204、1205、1206、1207、1208、1801・・・列,403、404、604、605、1209、1210、1211、1212、1213、1214、1215、1216、1217、1218、1219、1220、1401、1402、1601、1602、1603、1604、1605、1606、1607、1608、1609、1610、1611、1612・・・行,701、1701・・・グラフ,702、1703・・・群集密度の低い領域,703、1702・・・群集密度の高い領域,704、1704・・・回帰式,801、903、906、1905、1906、1907、1908・・・人物,802、904、905、1001、1101、1103、1501、1503、190
9、1900b、1900d、1900f・・・動線,803、804、805、806、807・・・時刻,1002、1102、1104、1502、1504、1900a、1900c、1900e、1900g・・・直線,1105、1505・・・蛇行度,1106、1506・・・エッジ,1903、1904・・・動き方向

Claims (6)

  1. 画像情報に基づいて対象物の密度を求める群集監視システムであって、
    複数の画像を取得する画像取得部と、
    当該取得された画像内における前記対象物の画像特徴量を求める画像特徴量取得部と、
    当該取得された画像内における前記対象物の動線を求める動線取得部と、
    当該求めた動線に基づいて、前記対象物の動きの特徴量を求める動き特徴量取得部と、
    予め取得した画像特徴量と前記対象物の密度の関係、および動き特徴量と前記対象物の密度の関係の情報を記憶する記憶部と、
    前記対象物の密度を決定する密度取得部と、を備え、
    前記密度取得部は、
    当該求められた画像特徴量と、当該記憶された画像特徴量と対象物の密度の関係に基づいて、前記対象物の第1の密度推定値を求め、
    当該求められた動き特徴量と、当該記憶された動き特徴量と対象物の密度の関係に基づいて、前記対象物の第2の密度推定値を求め
    前記動き特徴量は、当該取得された複数の画像から得られる前記対象物の進行方向に対する横揺れの大きさであることを特徴とする群集監視システム。
  2. 請求項1に記載の群集監視システムであって、
    前記動き特徴量取得部は、当該求めた動線の長さを、前記動線の始点と終点の距離で割った値に基づいて、前記動き特徴量を求めることを特徴とする群集監視システム。
  3. 画像情報に基づいて対象物の密度を求める群集監視システムであって、
    複数の画像を取得する画像取得部と、
    当該取得された画像内における前記対象物の画像特徴量を求める画像特徴量取得部と、
    当該取得された画像内における前記対象物の動線を求める動線取得部と、
    当該求めた動線に基づいて、前記対象物の動きの特徴量を求める動き特徴量取得部と、
    予め取得した画像特徴量と前記対象物の密度の関係、および動き特徴量と前記対象物の密度の関係の情報を記憶する記憶部と、
    前記対象物の密度を決定する密度取得部と、を備え、
    前記密度取得部は、
    当該求められた画像特徴量と、当該記憶された画像特徴量と対象物の密度の関係に基づいて、前記対象物の第1の密度推定値を求め、
    当該求められた動き特徴量と、当該記憶された動き特徴量と対象物の密度の関係に基づいて、前記対象物の第2の密度推定値を求め、
    当該求めた第1の密度推定値と、当該求めた第2の密度推定値と、予め定めた閾値と、に基づいて、前記第1の密度推定値または前記第2の密度推定値のいずれかを採用することを特徴とする群集監視システム。
  4. 請求項3に記載の群集監視システムであって、
    前記密度取得部は、当該求めた第1の密度推定値が、予め定めた閾値よりも小さい場合には、前記第1の密度推定値を採用することを特徴とする群集監視システム。
  5. 請求項に記載の群集監視システムであって、
    前記密度取得部は、当該求めた第1の密度推定値が、予め定めた閾値よりも大きい場合には、前記第2の密度推定値を採用することを特徴とする群集監視システム。
  6. 請求項に記載の群集監視システムであって、
    前記密度取得部は、当該求めた第1の密度推定値が、予め定めた閾値よりも小さい場合には、前記第1の密度推定値を採用し、前記第2の密度推定値を求めないことを特徴とする群集監視システム。
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