JP6355471B2 - 入力装置、位置指示器及び位置検出装置 - Google Patents

入力装置、位置指示器及び位置検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6355471B2
JP6355471B2 JP2014157338A JP2014157338A JP6355471B2 JP 6355471 B2 JP6355471 B2 JP 6355471B2 JP 2014157338 A JP2014157338 A JP 2014157338A JP 2014157338 A JP2014157338 A JP 2014157338A JP 6355471 B2 JP6355471 B2 JP 6355471B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
circuit
position indicator
resonance circuit
change element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014157338A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016035613A (ja
Inventor
洋一 三浦
洋一 三浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Wacom Co Ltd
Original Assignee
Wacom Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Wacom Co Ltd filed Critical Wacom Co Ltd
Priority to JP2014157338A priority Critical patent/JP6355471B2/ja
Publication of JP2016035613A publication Critical patent/JP2016035613A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6355471B2 publication Critical patent/JP6355471B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

この発明は、例えばパーソナルコンピュータなどの電子機器の入力デバイスとして用いられる入力装置、当該入力装置を構成する位置指示器及び位置検出装置に関する。
タブレットPC(Personal Computer)などの電子機器に対して情報を入力するための入力デバイスの1つとして電磁誘導方式の入力装置がある。この入力装置は、ペン形状の位置指示器と、この位置指示器を用いたポインティング操作や文字及び図等の入力を受け付ける操作面を有する位置検出装置とから成る。位置指示器は、後に記す特許文献1にも記載されているように、コイルとコンデンサからなる共振回路を備え、この共振回路に対して並列に筆圧検出用の可変容量コンデンサなどが設けられている。そして、可変容量コンデンサによって検出される筆圧の変化を、当該共振回路の共振周波数の変化として位置検出装置に送信する構成になっていた。
その後、電子機器に対してより詳細な情報の入力を行えるようにし、電子機器において当該入力情報に応じた詳細な処理を行えるようにしたいする要求が高くなってきた。そこで、後に記す特許文献2などに記載されているように、位置指示器にデジタルデータを処理する集積回路(IC)を搭載し、位置指示器の識別IDや筆圧などの情報をデジタルデータとして位置検出装置に送信することが考えられた。この場合、筆圧検出用の可変容量コンデンサを共振回路から切り離して、集積回路に接続し、IC制御で筆圧を検出するようになった。
しかし、近年の高精度の処理が可能な電子機器においては、筆圧などのデータについては、より精度の高いデータ(情報量の大きなデータ)が求められるようになった。この場合、データの精度が高くなればなるほどデータ量が大きくなるので送信するのに時間がかかり、位置情報のサンプリングレートが下がる。すなわち、位置指示器からの送信信号に基づいて検出する位置指示器によって指示された指示位置の検出間隔が長くなってしまうという問題が生じる。
このため、ペンに内蔵されたICで全てを制御する方式ではなく、筆圧等の連続的な変化量を検出する素子を用いる場合においては、当該素子を共振回路に対して並列に接続し、これにより、筆圧等の変化を当該共振回路の共振周波数の変化として位置検出装置に送信する。そして、位置検出装置側において、当該周波数の変化に基づき、筆圧等の変化量を詳細かつ高速に算出できるようにする方式が考えられた。
特開平05−233126号公報 特開2000−099256号公報
しかし、位置検出装置側で筆圧等を検出する方式はペン側の負担を減らして、筆圧等のより正確な検出を可能とするが、周辺環境の影響を受けやすい。電磁誘導方式では、磁束密度の変化が信号の強度などに影響を及ぼすが、信号を送信する共振回路の近傍に金属等が存在する場合には磁束密度が変化してしまう。特に近年は、タブレットPCなどの電子機器の小型化、表示画面の大型化が進み、例えば液晶ユニットなどの表示素子を固定する金属製フレームの幅も狭くなった。
そして、表示素子の表示画面の表示可能エリアのすぐそばに、当該表示素子を固定する金属性フレームが位置するようになってきた。上述した電磁誘導方式の入力装置の場合、位置指示器と位置検出装置との間では、電磁誘導作用によって信号の送受信をしている。この場合、電磁誘導を行っている傍に金属があると、電磁誘導作用を及ぼすコイルのインダクタンスに変化が生じ、その影響で位置指示器と位置検出装置との間で送受される信号の共振周波数が変化してしまう。
このため、位置指示器の共振回路から送信される信号の共振周波数の変化として検出される筆圧の値が、位置指示器からの信号を受信する位置検出装置において正常な値として検出できなくなってしまう場合がある。また、比較的に強い磁界を発生させる機器が近傍にあるなどの入力装置の周辺環境、あるいは、位置指示器や位置検出装置の経年変化によっても、筆圧を共振周波数の変化として正確に伝達できない場合があると考えられる。
以上のことに鑑み、この発明は、位置指示器の共振回路から送信される信号の共振周波数や位相により位置検出装置に通知される筆圧などの情報を、どのような状況においても適切に通知できるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するため、この出願に係る発明の入力装置は、
位置指示器と位置検出装置とからなる入力装置であって、
前記位置指示器は、
少なくともコイルとコンデンサとを備え、自機からの信号を送信する共振回路と、
前記共振回路に対して接続される変化素子と、
前記共振回路に対する前記変化素子の接続/非接続を切り換えることにより、前記共振回路に対して前記変化素子を接続しない状態で信号を送信する区間と、前記共振回路に対して前記変化素子を接続した状態で信号を送信する区間とを設ける制御回路と
送信用の信号を発生させて前記共振回路に供給する信号発生回路と、
前記信号発生回路で発生させる送信用の信号の変動パターンを制御する変動パターン制御回路と
を備え、
前記位置検出装置は、
前記位置指示器から送信された信号を受信する受信回路と、
前記受信回路を通じて受信した信号に基づいて、前記位置指示器による操作面上の指示位置を検出するとともに、前記共振回路に対して前記変化素子を接続しない区間で送信された第1の信号と、前記共振回路に対して前記変化素子を接続した区間で送信された第2の信号とを比較することで前記変化素子の変化値を検出する検出回路と
を備え、
前記位置検出装置の前記検出回路は、前記受信回路を通じて受信した前記変動パターンを含む信号により生成されるタイミング信号に基づいて、前記位置指示器からの前記共振回路に対して前記変化素子を接続しない状態で信号が送信された区間と、前記共振回路に対して前記変化素子を接続した状態で信号が送信された区間とを特定する
ことを特徴とする。
この出願に係る上記の入力装置によれば、位置指示器と位置検出装置とからなり、位置指示器は、自機からの信号を送信する共振回路に対して変化素子が接続された構成を有している。当該変化素子は、位置指示器に対する使用者の操作に応じた状態を検出するためのものであり、具体的には、筆圧を検出するための可変容量コンデンサなどである。そして、位置指示器においては、制御回路の機能によって、共振回路に対して変化素子の接続/非接続を切り換え、共振回路に対して、変化素子を接続しない状態で信号を送信する区間と、変化素子を接続した状態で信号を送信する区間とを設ける。共振回路に対しては、信号発生回路において発生させる送信用の信号が供給され、この送信用の信号の変動パターンは、変動パターン制御回路によって制御される。
一方、位置検出装置は、位置指示器からの信号を受信する受信回路と検出回路とを備えている。検出回路は、受信回路を通じて受信した位置指示器からの信号に基づいて、位置指示器によって指示された位置検出装置の操作面上の指示位置を検出する。さらに、検出回路は、位置指示器からの共振回路に対して変化素子を接続しない区間で送信された第1の信号と、共振回路に対して変化素子を接続した区間で送信された第2の信号との周波数又は位相の差分を算出することで変化素子の変化値を検出する。この場合、検出回路は、受信回路を通じて受信した変動パターンを含む信号により生成されるタイミング信号に基づいて、位置指示器からの共振回路に対して変化素子を接続しない状態で信号が送信された区間と、共振回路に対して変化素子を接続した状態で信号が送信された区間とを特定する。
このように、共振回路への変化素子の接続、切断のタイミング制御を制御回路によって行い、変化素子が寄与している場合といない場合の周波数又は位相の差分を算出する。これにより、位置指示器の周囲に存在する金属の影響、位置指示器や位置検出装置の経年変化の影響などにより、位置指示器から位置検出装置に送信される信号の共振周波数や位相が所定の値からずれてしまっていても、その影響を除去して、変化素子の変化値を適切に検出できる。
この出願の発明によれば、位置指示器の共振回路から送信される信号の共振周波数や位相により位置検出装置に通知される情報を、どのような状況においても適切に通知できる。
位置指示器と位置検出装置からなる入力装置の外観を説明するための斜視図である。 位置指示器と位置検出装置とからなる入力装置の構成例を説明するためのブロック図である。 位置指示器と位置検出装置での処理を説明するためのタイミングチャートである。 信号生成回路の具体例を説明するための図である。 図4に示した信号生成回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。 位置指示器と位置検出装置とからなる入力装置の他の構成例(第2の実施の形態)を説明するためのブロック図である。 図6に示した入力装置の位置指示器での処理を説明するためのタイミングチャートである。 位置指示器と位置検出装置とからなる入力装置の他の構成例(第2の実施の形態の変形例)を説明するためのブロック図である。 スライダスイッチとホイールスイッチの例を説明するための図である。 位置指示器の他の構成例を説明するための図である。
以下、この発明の入力装置、当該入力装置を構成する位置指示器及び位置検出装置の一実施の形態について図を参照しながら説明する。
[入力装置の外観の一例]
図1は、この実施の形態の入力装置の外観図である。図1に示すように、この実施の形態の入力装置は、位置指示器100と位置検出装置200とから構成される。位置検出装置200は、パーソナルコンピュータやPDA(Personal Digital Assistant)等の図示しない外部の電子機器にケーブル205を介して接続することによって、外部の電子機器の入力装置として用いられる。なお、かかる位置検出装置200をタブレットPCなどの電子機器に内蔵して用いることも可能である。
位置検出装置200は、後述する位置指示器100を通じた操作入力を受け付ける操作面201と、この操作面201を有する中空の薄い略直方体をなす筐体202とから構成されている。筐体202は、操作面201を露出させるための開口部203を有する上部筐体204と、この上部筐体204に重ね合わされる図示しない下部筐体を有している。当該筐体202の内部には、操作面201の全面に対して電波の送受信用の複数のループコイル(送受信部)が設けられているとともに、必要となる回路部が搭載されている。
位置指示器100は、図1に示したようにペン型に形成されるものである。位置指示器100のケース11内には、その一方の先端部分がケース11から突出するようにされる芯体71と、芯体71用の位置指示コイル、可変容量コンデンサ、プリント基板等が設けられている。そして、図1に示したようにタブレットの構成とされた位置検出装置200とペン型の構成とされた位置指示器100との間で信号(電波)をやりとりする。
これにより、位置検出装置200側において、位置指示器100による指定位置を検出するとともに、位置指示器100に対する例えば筆圧などの使用状態の変化を検出し、これをパーソナルコンピュータなどの外部装置に供給する構成になっている。なお、この実施の形態の位置指示器と位置検出装置とからなる電磁誘導方式の入力装置の動作原理等については、本願の出願人が先にした出願に係る特開昭64−53223号公報などに詳しく説明されている。
[第1の実施の形態の入力装置の構成例]
図2は、位置指示器100と位置検出装置200とからなる第1の実施の形態の入力装置の構成例を説明するための図である。この実施の形態の入力装置は、電磁誘導方式のものである。
[位置検出装置200の構成例]
図2に示すように、位置検出装置200は、送受信部211と、制御回路212と、送信処理回路213と、検出処理回路214とを備える。送受信部211は、電波の送受信用の複数のループコイルからなる部分である。制御回路212は、送信処理回路213や検出処理回路214の処理タイミングなどを制御する。送信処理回路213は、制御回路212の制御に応じて所定の変動パターンの信号を発生させて送受信部211に供給し、当該所定の変動パターンの信号を位置指示器100に送信する。
検出処理回路214は、送信処理回路213が送受信部211を通じて信号を送信していない区間において、位置指示器100から送信された信号を受信したループコイルの位置に応じて、位置指示器100により指示された操作面上の位置(X,Y)と検出する。また、検出処理回路214は、制御回路212の制御に応じて、受信した信号の周波数に応じて、位置指示器100に加えられた筆圧(P)を検出する処理を行う。
[位置指示器100の構成例]
図2に示すように、位置指示器100は、LC共振回路111と、変化素子112と、スイッチ回路(以下、SW回路と記載する。)113と、制御回路114と、電源回路115とを備える。LC共振回路111は、図2に示すようにコイルLとコンデンサCとが並列に接続されて構成されたものであり、自機からの信号を送信し、また、位置検出装置200からの信号を受信する送受信回路として機能する。変化素子112は、LC共振回路111に対して並列に接続されたものであり、この第1の実施の形態では筆圧に応じてのその静電容量が変化する可変容量コンデンサである。変化素子112としての可変容量コンデンサの具体例としては、例えば、特開平4−96212号公報に開示されたものがある。
当該可変容量コンデンサは、誘電体の一の面に取り付けられた第1の電極と、当該誘電体の当該一の面と対向する他の面側に配置された可撓性を有する第2の電極を有するものである。そして、当該可変容量コンデンサは、第2の電極と誘電体の他の面との間をその一部を除いてわずかな間隔だけ離隔する手段と、第2の電極と誘電体との間に相対的な圧力または変位を加える手段を備えたものである。このような可変容量コンデンサを利用することにより、第2の電極と誘電体とが筆圧に応じて接近し静電容量を変化させるので、当該静電容量の変化に応じて加えられた筆圧を正確に検出できる。
SW回路113は、制御回路114の制御に応じて、変化素子112のLC共振回路111への接続/非接続を切り替える。これにより、LC共振回路111に対して、変化素子112を接続した状態で信号の受信、送信を行う区間と、変化素子112を接続しない状態で信号の受信、送信を行う区間とを設けることができるようにしている。
なお、SW回路113は、例えば、ダイオードあるいはFET(Field effect transistor)などにより構成できる。この実施の形態において、変化素子112は可変容量コンデンサであり、LC共振回路111とともに共振回路を構成し、順方向及び逆方向に電流が流れる。そこで、SW回路113としてダイオードを用いた場合には、バイアスをかけて順方向電圧降下よりも小さな振幅の高周波信号を通過・停止させることができる。また、SW回路113としてFETを用いた場合には、ソース・ドレイン間で順方向・逆方向の電流を流すことができるので、その通過・停止を当該FETのゲートを通じて制御できる。
制御回路114は、LC共振回路111を通じて受信する位置検出装置200からの所定の変動パターンの信号に応じて、種々のタイミング信号を形成する。制御回路114は、形成した種々のタイミング信号に基づいて、SW回路113のオン/オフ(変化素子112のLC共振回路111への接続/非接続)を切り替える制御を行う。
電源回路115は、LC共振回路111を通じて受信する位置検出装置200からの交流信号を整流して直流信号(直流電源)を形成し、これを制御回路114等に供給する。このように、位置指示器100は、位置検出装置200から電源の供給を受けることができるため、電池を搭載する必要がなく、電池切れにより位置指示器100と位置検出装置200とからなる入力装置が機能しなくなるといったことが生じることがない構成になっている。
[位置指示器100と位置検出装置200で行われる処理の詳細]
図3は、位置指示器100と位置検出装置200で行われる処理の詳細を説明するための制御フロー(タイミングチャート)である。図3(A)は、位置検出装置200において生成されて位置指示器100に対して送信されてくる所定の変動パターンの送信信号を示している。図3(A)に示すように、位置検出装置200からの送信信号は、1サイクル中に比較的に長い1つのオン区間と、比較的に短い2つのオン区間とが、オフ区間を挟んで配設された信号である。このような1サイクルの信号が連続して送信されることにより、位置検出装置200からの送信信号が形成される。
この第1の実施の形態では、1サイクル中のオン区間の長い部分をバースト信号と呼ぶ。当該バースト信号は、これを受信する位置指示器100の電源回路115において、主に直流電源の形成に用いられる。また、1サイクル中のオン区間の短い部分は、位置指示器100による指示位置を通知したり、筆圧などを通知したりするために、LC共振回路111を電磁誘導により共振させて位置指示器100からの送信信号を発生させる、いわゆる誘導用信号である。
なお、この実施の形態においては、図3(A)に示したように、1サイクルは1つのバースト信号と、2つの誘導用信号とからなる場合として示した。しかし、1つのバースト信号によって、位置指示器100の電源回路115において、位置指示器100を機能させるために十分な直流電源が形成できる場合には、バースト信号間に3つ以上の誘導用信号を配置することも可能である。また、バースト信号がオン状態となる区間の時間長や誘導用信号がオンとなる区間の時間長も、指示位置の検出制度や筆圧の検出タイミングの精度などの観点から定められる。
そして、図3(A)に示すように、誘導用信号が存在する部分(1サイクル中のオン区間の短い部分)は、位置検出装置200において位置指示器100に対して信号を送信する信号送信区間である。一方、信号送信区間の後の誘導用信号が存在しない部分(オン信号が存在しない部分)は、位置検出装置200において位置指示器100からの信号を受信する信号受信区間となる。
位置指示器100の制御回路114は、LC共振回路111を通じて受信した位置検出装置200からの図3(A)に示した送信信号に基づいて、当該送信信号のオン/オフに対応したクロック信号(図3(B))を形成する。さらに、制御回路114は、位置検出装置200の送信信号のバースト信号に基づいて、1サイクルごとにリセットタイミングを提供するリセット信号(図3(C))を形成する。当該リセット信号は、簡単には、バースト信号が発生した後にオンとなり、当該バースト信号がオフになったらオフになるものである。
位置指示器100の制御回路114は、リセット信号(図3(C))でステート値(状態値)を0(ゼロ)にリセットし、クロック信号(図3(B))の立ち上がりのタイミングでステート値をカウントアップする。これにより、リセット信号から次のリセット信号までの間において、ステート値を「0→1→2→3」のように変化させられる。そして、制御回路114は、当該ステート値が「2」の状態にあるときに、オンになり、それ以外の場合(ステート値が0、1、3の場合)には、オフとなるSW回路113用のオン/オフ信号(図3(E))を形成する。このSW回路113用のオン/オフ信号によって、制御回路114は、SW回路113のオン/オフ制御を行う。
これにより、バースト信号の後の最初の信号送信区間及び信号受信区間では、変化素子112をLC共振回路111に接続しない状態で、位置指示器100は位置検出装置200からの誘導用信号を受信して、これに応じた信号を位置検出装置200側に送信できる。そして、次の信号送信区間及び信号受信区間では、変化素子112をLC共振回路111に接続した状態で、位置指示器100は位置検出装置200からの誘導用信号を受信して、これに応じた信号を位置検出装置200側に送信できる。
一方、図3(A)に示した送信信号を送信する位置検出装置200は、当該送信信号の変動パターンにしたがって、図3(F)に示すように、変化素子112がLC共振回路111に接続されていない状態の時に信号が送信されてきた区間(a)はどこかを正確に特定できる。また、位置検出装置200では、当該変動パターンにしたがって、変化素子112がLC共振回路111に接続された状態の時に信号が送信されてきた区間(b)はどこかを正確に特定できる。
そこで、位置検出装置200においては、図3(F)に示した区間(a)で受信した信号の共振周波数f1と区間(b)で受信した信号の共振周波数f2との差分を取る。これにより、LC共振回路111のコイルのインダクタンスが、近傍の金属の存在により変化した場合でも、その変化分を相殺し、変化素子112の変化分に応じた共振周波数が把握できる。すなわち、変化素子112がどれだけ変化しているのかを正確に把握できる。
そして、この第1の実施の形態において、変化素子112は、筆圧検出用の可変容量コンデンサである。このため、位置指示器100のLC共振回路111が近傍に位置する金属の影響を受けて、その共振周波数が変化しても、その影響を除去して、LC共振回路111を通じて送信される信号の共振周波数により伝達される筆圧を正確に検出することが可能となる。
なお、位置検出装置200側で位置指示器100の変化素子112である可変容量コンデンサにより検出された筆圧を特定する場合には、上述したように、区間(a)で受信した信号の共振周波数f1と区間(b)で受信した信号の共振周波数f2との差分を取る。そして、この得られた差分と、位置検出装置200における送信周波数との差から、位置指示器100に対して加えられた筆圧が特定できる。
また、位置検出装置200における位置指示器100により操作面201上の指示位置の検出は、図3(F)に示した区間(a)において行うことにより、指示位置の検出も適切に行うことができる。
[クロック信号やリセット信号を生成する信号生成回路の具体例]
次に、この実施の形態において、図3を用いて説明したクロック信号やリセット信号を形成するために制御回路114に構成される信号生成回路の構成例について説明する。図4は、制御回路114に形成される信号生成回路の一例を説明するための回路図である。また、図5は、図4に示した信号生成回路への入力信号や生成信号について説明するための図である。
図4に示すように、この例の信号生成回路は、図2を用いて説明したLC共振回路111に対して、検波回路41、コンパレータ42、積分回路43、コンパレータ44が接続されて構成される。検波回路41は、図4に示したように、ダイオードとコンデンサと抵抗とにより構成された部分であり、積分回路43は、抵抗とコンデンサとにより構成された部分ある。
図4において矢印aが示すように、位置検出装置200から送信されてくる送信信号(5(A))は、位置指示器100のLC共振回路111で受信される。これにより、LC共振回路111の両端には誘導電圧が発生し、図4の位置bには、当該誘導電圧に応じた信号(図5(B))が現れ、これが検波回路41に供給される。検波回路41では、入力された信号(図5(B))について包絡線検波を行い、検波信号(図5(C))を形成し、これをコンパレータ42に供給する。すなわち、図4の位置cにおける信号が、図5(C)に示した検波信号である。
コンパレータ42では、これに入力された検波信号(図5(C))と規定値とを比較し、検波信号の値が規定値以上であればオンとなり、規定値未満であればオフとなるクロック信号(図5(D))を形成して出力し、これを積分回路43に供給する。すなわち、図4の位置dにおける信号が、図5(D)に示したクロック信号である。積分回路43は、クロック信号(図5(D))を積分処理することにより、鋸歯状の積分信号(図5(E))を形成し、これをコンパレータ44に供給する。図4の位置eにおける積分信号が、図5(E)に示した積分信号である。
コンパレータ44は、積分回路43からの積分信号(図5(E))と規定値とを比較し、積分信号の値が規定値以上であればオンとなり、規定未満であればオフとなるリセット信号(図5(F))を形成して出力する。図4の位置fにおける信号が、図5(F)に示したリセット信号である。
このようにして生成されるクロック信号(図5(D))とリセット信号(図5(F))とから、図3を用いて説明したように、SW回路113のオン/オフ制御を行うオン/オフ信号が形成できる。このように、SW回路113をオン/オフ制御するためのオン/オフ信号は、比較的に簡単な構成の回路により形成できる。
上述したように、この第1の実施の形態の入力装置は、位置指示器100と位置検出装置200との間においては、電磁誘導方式で信号の送受信を行う。そして、位置指示器100は、位置検出装置200からの送信信号に基づいて、変化素子112をLC共振回路111に接続しない状態で信号を送受信する区間と、変化素子112をLC共振回路111に接続した状態で信号を送受信する区間とを適切に設定できる。
したがって、位置検出装置200では、自機からの送信信号の変動パターンにしたがって、変化素子112をLC共振回路111に接続しない状態で信号を送受信する区間と、変化素子112をLC共振回路111に接続した状態で信号を送受信する区間とを特定できる。そして、両区間における受信信号の共振周波数の差分を求めることで、変化素子112の変化に応じた周波数を正確に特定でき、変化素子が検知した筆圧を正確に把握できる。
[第2の実施の形態の入力装置の構成例]
図6は、位置指示器100Aと位置検出装置200Aとからなる第2の実施の形態の入力装置の構成例を説明するための図である。この第2の実施の形態の入力装置は、電磁誘導方式により位置指示器100Aから位置検出装置200Aに対して信号を送信するものである。そして、位置指示器100Aが1次電池あるいは充電池(2次電池)を備え、自発的に信号を形成して送信するいわゆるアクティブ型のものである。
このため、この第2の実施の形態の位置検出装置200Aは、位置指示器100Aに対して信号を送信することはない。そして、当該位置検出装置200Aは、電磁誘導方式のアクティブ型の位置指示器100Aからの送信信号に基づいて、位置指示器100Aによる指示位置の検出と、位置指示器100Aにかけられた筆圧の検出とを行う。
そして、この第2の実施の形態の入力装置は、上述した第1の実施の形態の入力装置の場合とは異なり、位置指示器100A自身が送信信号を発生させて、位置検出装置200Aに送信する。この場合、位置検出装置200Aでは、位置指示器100Aからの信号をLC共振回路で受信しているわけではないので、位置指示器100Aから送信された信号の周波数が位置検出装置200A側で大きく変化することはない。
また、位置指示器100Aに設けられた筆圧検出用の変化素子は、位置指示器100Aから位置検出装置200Aへの信号の位相の変化に寄与する。このため、この第2の実施の形態において、位置検出装置200A側では、位置指示器100Aに筆圧が加えられていない場合に、位置指示器100Aから送信されてくる送信信号の位相を基準位相とする。そして、位置指示器100Aに筆圧が加えられている場合に送信されて来る信号の位相が基準位相に対してどの位ずれているかに基づいて、位置指示器100Aに加えられた筆圧を検出できる。
しかし、位置指示器100Aから位置検出装置200Aに送信される信号の位相は、近傍に金属が存在していたり、近傍に強い磁界を発生させる機器が存在したり、或いは、位置指示器100A自体の経年変化などによっても変化してしまう場合がある。そこで、この第2の実施の形態の入力装置においては、位置指示器100Aの筆圧検出用の変化素子が、LC共振回路に接続されている場合といない場合との位相差を検出することにより、この位相差に応じて筆圧を適切に検出できるようにしている。以下、位置指示器100Aと位置検出装置200Aの構成と動作について説明する。
[位置指示器100Aの構成例]
図6に示すように、位置指示器100Aは、LC共振回路111と、変化素子112と、SW回路113と、制御回路114Aと、電源回路115Aと、信号発生回路116とを備える。図6に示した位置指示器100Aにおいて、図2に示した第1の実施の形態の位置指示器100と同様に構成される部分には同様の参照符号を付している。
図6に示すように、この第2の実施の形態の位置指示器100Aにおいても、第1の実施の形態の位置指示器100と同様に、LC共振回路111に対して並列に変化素子112として筆圧検出用の可変容量コンデンサが設けられている。さらに、変化素子112のLC共振回路111への接続/非接続を切り替えるSW回路113が設けられている点も、第1の実施の形態の位置指示器100の場合と同じである。
そして、この第2の実施の形態の位置指示器100Aの場合には、LC共振回路111に対して、信号発生回路116が接続されている。信号発生回路116は、マルチバイブレータなどから構成され、制御回路114Aの制御に基づき、所定の変動パターンの信号を発生させ、これをLC共振回路111に供給する。これにより、LC共振回路111からは、信号発生回路116から供給された所定の変動パターンの信号が、位置検出装置200Aに対して送信される。
制御回路114Aは、所定の変動パターンに従った信号を発生させるように、信号発生回路116を制御する。また、制御回路114Aは、信号発生回路116で発生される信号についての所定の変動パターンに従って、SW回路113の接続/非接続を制御する。すなわち、制御回路114Aは、当該所定の変動パターンに従って、LC共振回路111に対して、変化素子112を接続する区間と接続しない区間とを設けるようにSW回路113のオン/オフ制御を行う。電源回路115Aは、1次電池を備え、制御回路114Aや信号発生回路116などに対して駆動電源を供給する。
[位置検出装置200Aの構成例]
図6に示すように、位置検出装置200Aは、受信部221と、制御回路222と、指示位置検出回路223と、信号抽出回路224と、筆圧演算回路225とを備える。受信部221は、電波受信用の複数のループコイルからなる部分である。制御回路222は、受信部221を通じて受信した位置指示器100Aからの送信信号に基づいて、種々のタイミング信号を形成し、この形成したタイミング信号に基づいて、指示位置検出回路223や信号抽出回路224での処理を制御する。
指示位置検出回路223は、制御回路222の制御の下、位置指示器100Aから送信された信号を受信したループコイルの位置に応じて、位置指示器100Aにより指示された操作面上の位置(X,Y)を検出して出力する。信号抽出回路224は、制御回路222の制御の下、受信部221で受信された位置指示器100Aからの送信信号から、位置指示器100Aに加えられた筆圧(P)を算出する区間の信号を抽出する。
具体的には後述もするが、この実施の形態においても、位置指示器100Aにおいては、LC共振回路111に対して、筆圧検出用の変化素子112である可変容量コンデンサを接続しない区間と接続する区間とを設けている。このため、位置検出装置200Aの信号抽出回路224は、位置指示器100AのLC共振回路111に対して、筆圧検出用の変化素子112である可変容量コンデンサを接続しない区間と接続する区間の信号を抽出して、これらを筆圧演算回路225に供給する。
筆圧演算回路225は、信号抽出回路224で抽出されたLC共振回路111に対して、筆圧検出用の変化素子112である可変容量コンデンサを接続しない区間と接続する区間の信号の位相差を算出する。これにより、位置指示器100Aかけられた筆圧(P)を算出できる。上述もしたように、この第2の実施の形態の入力装置においては、位置指示器100Aに加えられた筆圧は、位置指示器100Aから送信される信号の基準位相に対する位相差として伝送されるためである。
このように、この第2の実施の形態の入力装置の場合にも、周囲の環境や位置指示器100Aの経年変化などによって、位置指示器100Aから位置検出装置200Aに送信される信号の位相が基準位相に対してずれる場合が起こり得る。位置指示器100Aから位置検出装置200Aに送信される信号について、筆圧検出用の可変容量コンデンサが、位置指示器100AのLC共振回路111に接続されている場合といない場合との位相差を求めることにより、筆圧を適切に把握できる。
[位置指示器100Aで行われる処理の詳細]
図7は、位置指示器100Aで行われる処理の詳細を説明するための制御フロー(タイミングチャート)である。位置指示器100Aの制御回路114Aは、所定の変動パターンの送信信号を発生させて送信するため、図7(A)に示す変動パターンを予め保持している。図7(A)に示すように、当該変動パターンは、1サイクル中に比較的に長い1つのオン区間と、比較的に短い2つのオン区間とが、オフ区間を挟んで配設された信号である。信号発生回路116は、制御回路114Aからの制御に応じて、図7(B)に示すように、図7(A)に示した所定の変動パターンに対応する送信信号を発生させ、LC共振回路111を通じて位置検出装置200Aに送信する。
この場合、制御回路114Aは、図7(A)に示した変動パターンに基づいて、図7(C)に示すSW制御信号を生成し、これを用いてSW回路113のオン/オフ制御し、LC共振回路111への変化素子112の接続/非接続を制御する。具体的に図7(C)に示したSW制御信号は、1サイクル中の比較的に短い2つのオン区間の内の2つ目のオン区間とその後のオフ区間とからなる区間を、SW回路113をオンにし、それ以下の区間ではオフにするものとなる。
SW回路113は、図7(C)に示したSW制御信号によってオン/オフの制御がなされる。これにより、図7(D)に示すように、位置指示器100Aから信号を送信する区間(a)では変化素子112をLC共振回路111に接続しない状態で信号を送信し、これに続き位置指示器100Aから信号を送信する区間(b)では変化素子112をLC共振回路111に接続した状態で信号を送信することが可能となる。
一方、この第2の実施の形態の位置検出装置200Aにおいては、位置指示器100Aから送信されてくる図7(B)に示した送信信号を受信する。このため、図3を用いて説明した第1の実施の形態の位置指示器100で行うようにした処理と同様に、位置検出装置200Aの制御回路222は、図7(B)に対応する受信信号(図3(A))からクロック信号(図3(B))とリセット信号(図3(C))を形成する。これらの信号に基づき、制御回路222は、1サイクルの信号の内、変化素子112がLC共振回路111に接続されていない状態で信号が送信された区間と、変化素子112がLC共振回路111に接続された状態で信号が送信された区間を特定する。
制御回路222は、その特定した区間の信号を抽出するように信号抽出回路224を制御する。信号抽出回路224は、制御回路222の制御に応じて受信信号から図7(D)に示した区間(a)、区間(b)の信号を抽出して、これを筆圧演算回路225に供給する。そして、筆圧演算回路225では、区間(a)の信号の周波数から区間(b)の信号の位相差を求め、この位相差に従って筆圧(P)を求めて出力する。
このように、この第2の実施の形態の入力装置は、位置検出装置200Aから位置指示器100Aに対して信号の送信を行わず、位置指示器100Aからの送信信号を用いて位置検出装置200Aで指示位置の検出と筆圧の検出を行う。すなわち、アクティブ型の位置指示器100Aを用いた入力装置においても、位置指示器100Aにかけられた筆圧を外部の要因に左右されることなく検出することができる。
[第2の実施の形態の変形例]
図8は、位置指示器100Bと位置検出装置200Bとからなる第2の実施の形態の変形例の入力装置の構成例を説明するための図である。この変形例の入力装置は、静電容量方式により位置指示器100Bから位置検出装置200Bに対して信号を送信するものである。そして、位置指示器100Bが1次電池あるいは充電池(2次電池)を備え、自発的に信号を形成して送信するいわゆるアクティブ型のものである点は、図6に示した第2の実施の形態の電磁誘導方式の位置指示器100Aと同じである。
したがって、この変形例の場合にも位置検出装置200Bは、位置指示器100Bに対して信号を送信することはない。そして、当該位置検出装置200Bは、静電容量方式のアクティブ型の位置指示器100Bからの送信信号に基づいて、位置指示器100Bによる指示位置の検出と、位置指示器100Bにかけられた筆圧の検出とを行う。
この変形例の入力装置においても、図6等を用いて説明した第2の実施の形態の入力装置の場合と同様に、位置指示器100Bから位置検出装置200Bへ送信される信号の基準位相に対する位相差に基づいて位置指示器100Bに加えられた筆圧を検出できる。さらに、この変形例の入力装置においても、位置指示器100Aの筆圧検出用の変化素子が、LC共振回路に接続されている場合といない場合との位相差を検出することにより、位相差に応じた筆圧を適切に検出できるようにしている。以下、位置指示器100Bと位置検出装置200Bとの構成と動作について説明する。
[位置指示器100Bの構成例]
図8に示すように、位置指示器100Bは、1次コイルL1と2次コイルL2とによりトランス(変圧器)を構成し、発振器Osによって発生させた交流信号を所定の電圧値まで昇圧して、芯体S1とシールドキャップCp1とからなるペン先部に印加する構成になっている。これにより、ペン先部の芯体S1から所定の周波数の信号が送信できるようになっている。位置指示器100及び位置指示器100Aにおいては、磁界の変化に基づく信号が送信されたが、本実施の形態である位置指示器100Bからは、電界の変化に基づく信号が送信される。
この例の位置指示器100Bにおいて、芯体S1は導体により構成され、送信用電極として機能するものである。また、シールドキャップCp1は、所定の形状に成型した導体部材を絶縁物で覆うことにより形成され、シールド電極として機能するものである。そして、図8に示したように、芯体S1をシールドキャップCp1で覆うように配置することによって、芯体S1から送出される信号の一部をシールドキャップCp1で受け止めるようにしている。
そして、芯体S1とシールドキャップCp1とからなるペン先部に着目すると、シールドキャップCp1を覆っている絶縁物を、導体である芯体S1と絶縁物で覆われているシールドキャップCp1の導体部材とで挟み込んだ構成になっている。すなわち、芯体S1とシールドキャップCp1とからなるペン先部は、コンデンサ(キャパシタ)としての構成を有している。すなわち、ペン先部は、芯体S1を一方の電極としシールドキャップCp1を他方の電極として構成される一種のコンデンサである。
したがって、図8に示すように、この変形例の位置指示器100Bにおいては、コイルL2と、芯体S1及びシールドキャップCp1からなるコンデンサとにより、LC共振回路111Bを構成している。そして、この変形例の位置指示器100Bにおいても、図8に示すように、LC共振回路111Bに対して、並列に変化素子112とSW回路113とが接続されている。すなわち、LC共振回路111Bに対して並列に変化素子112とSW回路113とが接続されている構成は、図2に示した第1の実施の形態の位置指示器100、図6に示した第2の実施の形態の位置指示器100Aと同じである。
そして、この変形例の場合、発振器Osは、制御回路114Bの制御に基づき、所定の変動パターンの信号を発生させ、これをLC共振回路111Bに供給する構成になっている。これにより、LC共振回路111Bからは、発振器Osから供給された所定の変動パターンの信号が、位置検出装置200Bに対して送信される。
制御回路114Bは、所定の変動パターンに従った信号を発生させるように、発振器Osを制御する。また、制御回路114Bは、発振器Osで発生される信号についての所定の変動パターンに従って、SW回路113の接続/非接続を制御する。すなわち、制御回路114Bは、当該所定の変動パターンに従って、LC共振回路111Bに対して、変化素子112を接続する区間と接続しない区間とを設けるようにSW回路113のオン/オフ制御を行う。
なお、この変形例の位置指示器100BのLC共振回路111Bは、コイルL2と、芯体S1及びシールドキャップCp1で構成されるコンデンサCとからなっているが、LC共振回路111Bに並列に他にコンデンサC1(図示は無し)が接続されていても良い。当該コンデンサCのみでは、指などがシールドキャップCp1に接触することで、容量値が不安定になる場合があり、他のコンデンサC1が並列に接続されていれば、コンデンサの合成容量とコイルL2とでLC共振回路が構成されるので、より安定化する。
また、図8においては、説明を簡単にするため、発振器Osや制御回路114Bなどの電源の必要な各部に対して、電源を供給する電源回路については、記載を省略している。
[位置検出装置200Bの構成例]
図8に示すこの変形例の位置検出装置200Bは、その基本的な構成は図6に示した第2の実施の形態の位置検出装置200Aと同様のものである。しかし、図6に示した第2の実施の形態の位置検出装置200Aが電磁誘導方式のものであるのに対して、図8に示す位置検出装置200Bは静電容量方式のものである点において異なっている。
すなわち、受信部221Bは、横方向(X軸方向)に並べた多数の線上の電極と縦方向(Y軸方向)に並べた多数の電極とを重ね合わせて(積層して)網状に形成した受信電極部分である。制御回路222Bは、受信部221Bを通じて受信した位置指示器100Bからの送信信号に基づいて、種々のタイミング信号を形成し、この形成したタイミング信号に基づいて、指示位置検出回路223Bや信号抽出回路224Bでの処理を制御する。
指示位置検出回路223Bは、制御回路222Bの制御の下、位置指示器100Bから送信された信号を受信することにより変化する受信部221Bを構成するX軸方向とY軸方向に並べられた線状電極の静電容量の変化に基づいて、位置指示器100Bにより指示された操作面上の位置(X,Y)を検出して出力する。信号抽出回路224Bは、制御回路222Bの制御の下、受信部221Bで受信された位置指示器100Aからの送信信号から、位置指示器100Bに加えられた筆圧(P)を算出する区間の信号を抽出する。
この変形例においても、上述した第2の実施の形態の場合と同様に、位置指示器100Bの制御回路114BはSW回路113を制御して、LC共振回路111Bに対して、筆圧検出用の変化素子112である可変容量コンデンサを接続しない区間と接続する区間とを設けている。このため、信号抽出回路224Bは、位置指示器100BのLC共振回路111Bに対して、筆圧検出用の変化素子112である可変容量コンデンサを接続しない区間と接続する区間の信号を抽出して、これらを筆圧演算回路225Bに供給する。
筆圧演算回路225Bは、信号抽出回路224Bで抽出されたLC共振回路111Bに対して、筆圧検出用の変化素子112である可変容量コンデンサを接続しない区間と接続する区間の信号の位相差を算出する。これにより、位置指示器100Bかけられた筆圧(P)を算出できる。この変形例の入力装置においても、上述した第2の実施の形態の入力装置の場合と同様に、位置指示器100Bに加えられた筆圧は、位置指示器100Bから送信される信号の基準位相に対する位相差として伝送されるためである。
上述したように、この変形例の静電容量方式のアクティブ型の位置指示器100Bを用いた入力装置の場合にも、周囲の環境や位置指示器100Bの経年変化などによって、位置指示器100Bから位置検出装置200Bに送信される信号の位相が基準位相に対してずれる場合が起こり得る。しかし、位置指示器100Bから位置検出装置200Bに送信される信号について、筆圧検出用の可変容量コンデンサが、位置指示器100Aの共振回路111に接続されている場合といない場合との位相差を求めることにより、筆圧を適切に把握できる。
なお、この変形例において、位置指示器100Bで行われる処理の詳細は、図7を用いて説明した第2の実施の形態の位置指示器100Aで行われる処理の詳細と同様の処理となる。このため、説明が重複するため、この変形例の位置指示器100Bで行われる処理の詳細についての説明は省略する。
[変化素子112の他の例]
上述した第1、第2の実施の形態において、変化素子112は筆圧検出用の可変容量コンデンサであるものとして説明したが、これに限るものではない。2以上の状態を切り換えるいわゆるメカニカルスイッチや可変インダクタンス素子を用いることができる。そして、可変容量コンデンサやメカニカルスイッチや可変インダクタンス素子を、位置指示器の共振回路に対して、接続状態と非接続状態とを形成できるように回路を構成する。
なお、メカニカルスイッチを用いる場合は、共振回路にメカニカルスイッチを単独で接続すると、ONの時はショートしてしまい、共振をしないこととなるので、メカニカルスイッチに直列にコンデンサが接続されている必要がある。
そして、位置指示器には、例えば、線の太さ、色、陰影、グレースケールといった選択されたグラフィカルパラメータの変化度合を調整するためのスライドスイッチやホイールスイッチが設けられている場合がある。図9は、位置指示器に設けられたスライドスイッチやホイールスイッチの具体例を説明するための図である。
スライドスイッチは、図9(A)に示すように、溝baに沿ってスライダbbをスライドさせることにより、そのスライド量に応じた変化を変化素子に生じさせるものである。ホイールスイッチは、図9(B)に示すように、回動可能にされたホイール1cを回動させることにより、その回転量、回転角、回転速度に応じた変化を変化素子に生じさせるものである。
これらスライドスイッチやホイールスイッチの操作量に応じて、変化素子としての可変容量コンデンサの容量を変化させたり、メカニカルスイッチの状態を切り換えたり、また、可変インダクタンス素子のインダクタンスを変化させるようにする。そして、上述した実施の形態の場合と同様に、LC共振回路に対して、変化素子を接続しないで信号を送信する区間Aと、変化素子を接続して信号を送信する区間Bとを設ける。
位置検出装置では、位置指示器からの信号を受信し、当該区間Aと区間Bとの信号の共振周波数の差分を求めたり、あるいは、位相差を求めたりすることにより、変化素子の変化量を受信信号の共振周波数の差分として、或いは、位相差として、正確に求めることができる。すなわち、位置指示器の近傍に金属が位置し、送受される信号の共振周波数や位相に影響を及ぼしても、その影響を除去して、変化素子の変化量を適切に位置検出装置において把握することができる。
なお、可変インダクタンス素子を用いる場合には、当該可変インダクタンス素子を共振回路のコイル(インダクタンス素子)に対して直列に接続する必要がある。図10は、当該可変インダクタンス素子を用いる場合の回路構成を説明するための図である。図10に示すように、可変インダクタンス素子112Aを共振回路111のコイル(インダクタンス素子)Lに対して直列に接続する。そして、可変インダクタンス素子112Aを共振回路111に対して接続する場合とスルーする場合とを切り換えるスイッチ回路113Aを設けるように構成する。このようにすれば、周囲の環境の影響を受けて周波数が変化する場合であっても、可変容量インダクタンス素子の変化量を適切に位置指示器に通知できる。
また、2つ以上の変化素子を用いるようにすることも可能である。例えば、図2、図6に示したように、LC共振回路111に対して、可変容量コンデンサである変化素子112及びSW回路113を並列に接続する。さらに、LC共振回路111に対して、別の可変容量コンデンサである変化素子112X及びSW回路113Xを並列に接続する。
そして、位置指示器においては、まず、LC共振回路111に対して、どの変化素子も接続しない状態で信号を送受信(あるいは送信)する区間と、可変容量コンデンサである変化素子112だけを接続して信号を送受信(あるいは送信)する区間とを設ける。位置検出装置においては、これらの区間における信号の周波数の差分を算出することにより、可変容量コンデンサの変化量を正確に把握できる。
次に、位置指示器においては、LC共振回路111に対して、どの変化素子も接続しない状態で信号を送受信(あるいは送信)する区間と、別の可変容量コンデンサ112Xだけを接続して信号を送受信(あるいは送信)する区間とを設ける。位置検出装置においては、これらの区間における信号の周波数の差分を算出することにより、別の可変容量コンデンサの変化量を正確に把握できる。
なお、変化素子としては、可変容量コンデンサ、メカニカルスイッチ、可変インダクタンス素子などが利用可能であるものとして説明した。この他にも、位置指示器の共振回路に対して接続可能であり、送信する信号の周波数や位相に変化を及ぼすことが可能な回路素子を変化素子として利用できることは言うまでもない。
[SW回路の他の例]
上述した実施の形態では、LC共振回路111に対する変化素子112、112A、112Bの接続/非接続を行う部分として、SW回路113を設けるようにした。SW回路113は、ダイオードやFETにより構成できることを説明した。しかし、これに限るものではない。
例えば、SW回路113を設けた位置に、制御回路114のいわゆるオープンドレインの出力に接続する。当該オープンドレインの出力は、FETのドレインを、回路内で何も接続しないで外部に引き出した出力に相当する。このため、入力が「L(ロー)レベル」の場合の出力はハイ・インピーダンス(Hi−Z)になり、変化素子112をLC共振回路111から切り離す(非接続とする)ことができる。これに対して、入力が「H(ハイレベル)」の場合の出力は「L(ロー)レベル」になり、変化素子112をLC共振回路111に対して繋げる(接続する)ことができる。
このように、実際にSW回路113を設けるのではなく、回路のインピーダンス制御によって、変化素子112、112A、112BのLC共振回路111への接続/非接続を制御することもできる。
[実施の形態の効果]
上述した実施の形態の入力装置によれば、位置指示器100、100Aの近傍に金属が位置するなどして、LC共振回路111のコイルLのインダクタンス等が変化するなどして、変化素子112での変化量が適切に位置検出装置200、200A、200Bに伝達できないといった不都合を回避できる。
上述した実施の形態の入力装置の実現により、筆圧などの位置指示器の状態の値を位置指示器内でデジタル化して位置検出装置へ送信する方式よりは、少ない部品点数で実現でき、より安価に位置指示器を構成できる。
また、これまで筆圧とサイドスイッチ(スライドスイッチやホイールスイッチなど)のように同時に変化する状態を検出するために異なる基本周波数を使用していた。しかし、順次これらの変化を検出するための変化素子をLC共振回路に接続すれば、同じ基本周波数を使用して、その基本周波数からの変化を検出すればよいので、位置検出側の構成を簡略化することができる。したがって、位置検出装置についてもコストダウンを図ることができるとともに、位置検出装置における処理時間の短縮などの効果をも得ることができる。
[その他の変形例等]
なお、この発明は、上述したように、電磁誘導方式の入力装置にも、また、静電容量方式の入力装置にも、適用できる。すなわち、送信、受信する信号に、近傍の金属などの影響を受けて、本来の信号とは異なる周波数となった信号成分が含まれている場合や本来の信号とは異なる位相差が含まれている場合に、不必要な信号成分を除去する場合にこの発明を適用できる。
また、この発明は、位置検出以外のLC共振回路の共振周波数や位相の変化によって状態を伝達する種々の場合に適用できる。
また、上述した実施の形態では、位置検出装置や位置指示器から送信する信号は、単一周波数の信号を、所定の変動パターンで送信する場合を例にして説明したが、これに限るものではない。例えば、周波数の異なる複数の信号を送信する場合にもこの発明を適用できる。例えば、周波数Aの信号はバースト信号として用い、周波数Bの信号は誘導用信号として用いるといったことが可能である。
そして、その周波数パターンに基づいて、上述したクロック信号、リセット信号、SW回路のオン/オフを生成するように構成することも可能である。
また、上述した実施の形態では、LC共振回路に対して、変化素子を接続しないで信号の受信・送信を行う区間と、変化素子を接続して信号の受信・送信を行う区間とを隣接して設けるようにしたが、これに限るものではない。検出精度が許す範囲で、LC共振回路に対して、変化素子を接続しないで信号の受信・送信を行う区間と、変化素子を接続して信号の受信・送信を行う区間とを時間的に離して設けることもできる。しかし、それらの区間を隣接して設けた場合には、処理を迅速に行えるというメリットがある。
また、上述した実施の形態では、先に変化素子を共振回路に接続しない区間(オフ区間)を設け、次に変化素子を共振回路に接続する区間(オン区間)を設けるようにしたが、これに限るものではない。先に変化素子を共振回路に接続する区間(オン区間)を設け、次に変化素子を共振回路に接続しない区間(オフ区間)を設け、両区間の差分をとるように構成してももちろんよい。
100,100A、100B…位置指示器、11…ケース、71…芯体、111、111B…LC共振回路、112、112A…変化素子、113、113A…SW回路、114、114A、114B…制御回路、115、115A…電源回路、200、200A、200B…位置検出回路、201…操作面、202…筐体、203…開口部、204…上部筐体、205…ケーブル、211…送受信部、212、222…制御回路、213…送信処理回路、214…検出処理回路、221…受信部、223…指示位置検出回路、224…信号抽出回路、225…筆圧演算回路、S1…芯体(導体)、Cp1…シールドキャップ、L1…1次コイル、L2…2次コイル、Os…発振器

Claims (9)

  1. 位置指示器と位置検出装置とからなる入力装置であって、
    前記位置指示器は、
    少なくともコイルとコンデンサとを備え、自機からの信号を送信する共振回路と、
    前記共振回路に対して接続される変化素子と、
    前記共振回路に対する前記変化素子の接続/非接続を切り換えることにより、前記共振回路に対して前記変化素子を接続しない状態で信号を送信する区間と、前記共振回路に対して前記変化素子を接続した状態で信号を送信する区間とを設ける制御回路と
    送信用の信号を発生させて前記共振回路に供給する信号発生回路と、
    前記信号発生回路で発生させる送信用の信号の変動パターンを制御する変動パターン制御回路と
    を備え、
    前記位置検出装置は、
    前記位置指示器から送信された信号を受信する受信回路と、
    前記受信回路を通じて受信した信号に基づいて、前記位置指示器による操作面上の指示位置を検出するとともに、前記共振回路に対して前記変化素子を接続しない区間で送信された第1の信号と、前記共振回路に対して前記変化素子を接続した区間で送信された第2の信号とを比較することで前記変化素子の変化値を検出する検出回路と
    を備え、
    前記位置検出装置の前記検出回路は、前記受信回路を通じて受信した前記変動パターンを含む信号により生成されるタイミング信号に基づいて、前記位置指示器からの前記共振回路に対して前記変化素子を接続しない状態で信号が送信された区間と、前記共振回路に対して前記変化素子を接続した状態で信号が送信された区間とを特定する
    ことを特徴とする入力装置。
  2. 位置指示器と位置検出装置とからなる入力装置であって、
    前記位置指示器は、
    少なくともコイルとコンデンサとを備え、自機からの信号を送信する共振回路と、
    前記共振回路に対して接続される変化素子と、
    前記共振回路に対する前記変化素子の接続/非接続を切り換えることにより、前記共振回路に対して前記変化素子を接続しない状態で信号を送信する区間と、前記共振回路に対して前記変化素子を接続した状態で信号を送信する区間とを設ける制御回路と
    送信用の信号を発生させて前記共振回路に供給する信号発生回路と、
    前記信号発生回路で発生させる送信用の信号の変動パターンを制御する変動パターン制御回路と
    を備え、
    前記位置指示器の前記共振回路を構成する前記コンデンサは、送信用電極とシールド電極とから構成されるものであり、
    前記位置検出装置は、
    前記位置指示器から送信された信号を受信する受信回路と、
    前記受信回路を通じて受信した信号に基づいて、前記位置指示器による操作面上の指示位置を検出するとともに、前記共振回路に対して前記変化素子を接続しない区間で送信された第1の信号と、前記共振回路に対して前記変化素子を接続した区間で送信された第2の信号とを比較することで前記変化素子の変化値を検出する検出回路と
    を備え、
    前記位置検出装置の前記検出回路は、前記受信回路を通じて受信した前記変動パターンを含む信号により生成されるタイミング信号に基づいて、前記位置指示器からの前記共振回路に対して前記変化素子を接続しない状態で信号が送信された区間と、前記共振回路に対して前記変化素子を接続した状態で信号が送信された区間とを特定する
    ことを特徴とする入力装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の入力装置であって、
    前記位置指示器の前記変化素子は、使用者によって加えられる外圧に応じて静電容量が変化する可変容量コンデンサであることを特徴とする入力装置。
  4. 請求項1または請求項2に記載の入力装置であって、
    前記位置指示器の前記変化素子は、使用者によって加えられる外圧に応じてインダクタンスが変化する可変インダクタンスであることを特徴とする入力装置。
  5. 位置指示器と位置検出装置とからなる入力装置の前記位置指示器であって、
    少なくともコイルとコンデンサとを備え、自機からの信号を送信する共振回路と、
    前記共振回路に対して接続される変化素子と、
    前記共振回路に対する前記変化素子の接続/非接続を切り換えることにより、前記共振回路に対して前記変化素子を接続しない状態で信号を送信する区間と、前記共振回路に対して前記変化素子を接続した状態で信号を送信する区間とを設ける制御回路と
    送信用の信号を発生させて前記共振回路に供給する信号発生回路と、
    前記信号発生回路で発生させる送信用の信号の変動パターンを制御する変動パターン制御回路と
    を備えることを特徴とする位置指示器。
  6. 位置指示器と位置検出装置とからなる入力装置の前記位置指示器であって、
    少なくともコイルとコンデンサとを備え、自機からの信号を送信する共振回路と、
    前記共振回路に対して接続される変化素子と、
    前記共振回路に対する前記変化素子の接続/非接続を切り換えることにより、前記共振回路に対して前記変化素子を接続しない状態で信号を送信する区間と、前記共振回路に対して前記変化素子を接続した状態で信号を送信する区間とを設ける制御回路と
    送信用の信号を発生させて前記共振回路に供給する信号発生回路と、
    前記信号発生回路で発生させる送信用の信号の変動パターンを制御する変動パターン制御回路と
    を備え、
    前記共振回路を構成する前記コンデンサは、送信用電極とシールド電極とから構成されるものであることを特徴とする位置指示器。
  7. 請求項5または請求項6に記載の位置指示器であって、
    前記変化素子は、使用者によって加えられる外圧に応じて静電容量が変化する可変容量コンデンサであることを特徴とする位置指示器。
  8. 請求項5または請求項6に記載の位置指示器であって、
    前記変化素子は、使用者によって加えられる外圧に応じてインダクタンスが変化する可変インダクタンスであることを特徴とする位置指示器。
  9. 少なくともコイルとコンデンサとを備え、自機からの信号を送信する共振回路と、前記共振回路に対して接続される変化素子と、前記共振回路に対する前記変化素子の接続/非接続を切り換えることにより、前記共振回路に対して前記変化素子を接続しない状態で信号を送信する区間と、前記共振回路に対して前記変化素子を接続した状態で信号を送信する区間とを設ける制御回路と、発信信号を発生させて前記共振回路に供給する発信信号発生回路と、前記発信信号発生回路で発生させる発信信号の変動パターンを制御する変動パターン制御回路とを備えた位置指示器と、位置検出装置とからなる入力装置の前記位置検出装置であって、
    前記位置指示器から送信された信号を受信する受信回路と、
    前記受信回路を通じて受信した信号に基づいて、前記位置指示器による操作面上の指示位置を検出するとともに、前記共振回路に対して前記変化素子を接続しない状態で送信された第1の信号と、前記共振回路に対して前記変化素子を接続した状態で送信された第2の信号とを比較することで前記変化素子の変化値を検出する検出回路と
    を備え
    前記検出回路は、前記受信回路を通じて受信した信号に応じて生成されるタイミング信号に基づいて、前記位置指示器からの前記共振回路に対して前記変化素子を接続しない状態で信号が送信された区間と、前記共振回路に対して前記変化素子を接続した状態で信号が送信された区間とを特定することを特徴とする位置検出装置。
JP2014157338A 2014-08-01 2014-08-01 入力装置、位置指示器及び位置検出装置 Active JP6355471B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014157338A JP6355471B2 (ja) 2014-08-01 2014-08-01 入力装置、位置指示器及び位置検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014157338A JP6355471B2 (ja) 2014-08-01 2014-08-01 入力装置、位置指示器及び位置検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016035613A JP2016035613A (ja) 2016-03-17
JP6355471B2 true JP6355471B2 (ja) 2018-07-11

Family

ID=55523445

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014157338A Active JP6355471B2 (ja) 2014-08-01 2014-08-01 入力装置、位置指示器及び位置検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6355471B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023223587A1 (ja) * 2022-05-20 2023-11-23 株式会社ワコム 電磁誘導ペン及び位置検出装置

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07200137A (ja) * 1993-12-28 1995-08-04 Wacom Co Ltd 位置検出装置及びその位置指示器
JP3369696B2 (ja) * 1994-02-03 2003-01-20 株式会社ワコム 位置検出装置及びその位置指示器
JPH096520A (ja) * 1995-06-20 1997-01-10 Wacom Co Ltd 位置指示器及びそれを用いた座標検出装置
EP0967566A3 (en) * 1998-06-22 2002-03-13 Wacom Co., Ltd. Coordinate input system
GB2466566B (en) * 2008-12-22 2010-12-22 N trig ltd Digitizer, stylus and method of synchronization therewith
TWI375164B (en) * 2009-05-07 2012-10-21 Waltop Int Corp Wireless pen with adjustable structure
JP5345050B2 (ja) * 2009-12-25 2013-11-20 株式会社ワコム 指示体、位置検出装置及び位置検出方法
JP5669263B2 (ja) * 2011-04-11 2015-02-12 株式会社ワコム 位置指示器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016035613A (ja) 2016-03-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9927929B2 (en) Touch sensing system and method for driving the same by changing a frequency of a resonant inductive signal
EP2854001B1 (en) Touch sensing system and method for driving the same
EP2336856B1 (en) Position detector and position indicator
US11880517B2 (en) Position detection device and control method for position detection sensor
TWI534676B (zh) 觸控感測系統及其驅動方法
JP5358834B2 (ja) 位置指示器及び入力装置
JP6008392B2 (ja) 指示体位置検出装置
TW201403399A (zh) 位置指示器
JP5796527B2 (ja) 静電容量式タッチパネル
JP7154209B2 (ja) 電子ペン
EP2860613B1 (en) Touch input apparatus
JP7189291B2 (ja) 位置検出センサおよび位置検出装置
KR102151552B1 (ko) 전자기 유도 방식의 위치 검출 센서
JP6355471B2 (ja) 入力装置、位置指示器及び位置検出装置
KR20210009937A (ko) 전원 버튼 및 인덕티브 터치 포스 센서를 포함하는 전자 장치
KR20150059503A (ko) 입력 시스템을 구비한 터치스크린 표시장치
KR102201466B1 (ko) 펜 신호 검출 수단을 포함하는 터치 패널
JP5870575B2 (ja) 静電容量式タッチパネル
JP2015156236A (ja) 静電容量式タッチパネル

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170726

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180329

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180411

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180509

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180606

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180612

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6355471

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250