JP6355279B2 - 答案の採点を支援するコンピュータシステムおよびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、答案の採点を支援するコンピュータシステムおよびプログラムに関する。
従来から、答案の採点を支援するシステムが知られている(特許文献1)。このようなシステムでは、採点時の効率向上が第1の優先課題である。テストを実施した後、できるだけ速やかに採点を行うことが求められるからである。しかしながら、採点時の効率向上を第1の優先課題とすると、テストの品質を低下させるおそれがある。
特開2014−16669号公報
本発明は、採点時の効率向上と採点時の学びの品質向上とを両立させることを可能にするコンピュータシステムおよびプログラムを提供することを目的とする。
本発明の答案の採点を支援するコンピュータシステムは、受験者の解答が正答であるか誤答であるかの判断を採点者が行うことを可能にする手段と、受験者の解答が正答であるか誤答であるかの判断をしないという一時的な判断を採点者が行うことを可能にする手段とを含む。
本発明の一実施形態において、答案の採点を支援するコンピュータシステムは、前記一時的な判断を前記採点者がした解答を抽出する手段と、前記抽出する手段によって抽出された解答に対して正答であるか誤答であるかの判断を行うことを可能にする手段とをさらに含む。
本発明の一実施形態において、答案の採点を支援するコンピュータシステムは、前記一時的な判断を前記採点者がした解答に対してされた正答であるか誤答であるかの判断を、前記採点者に示す手段をさらに含む。
本発明の一実施形態において、答案の採点を支援するコンピュータシステムは、前記一時的な判断を前記採点者がした解答を抽出する手段と、前記一時的な判断を前記採点者がした解答に対して前記受験者へのコメントを付与することを可能にする手段とをさらに含む。
本発明の一実施形態において、答案の採点を支援するコンピュータシステムは、前記受験者へのコメントを付与された解答を正答として処理する手段をさらに含む。
本発明の一実施形態において、答案の採点を支援するコンピュータシステムは、受験者の解答が無答であるとの判断を採点者が行うことを可能にする手段をさらに含む。
本発明の答案の採点を支援するためのプログラムは、コンピュータシステムにおいて実行され、前記コンピュータシステムは、制御部を含み、前記プログラムは、実行されると、受験者の解答が正答であるか誤答であるかの判断を採点者が行うことを可能にすることと、受験者の解答が正答であるか誤答であるかの判断をしない判断を採点者が行うことを可能にすることとを含む処理を前記制御部に行わせる。
本発明によれば、採点時の効率向上と採点時の学びの品質向上とを両立させることを可能にするコンピュータシステムおよびプログラムを提供することが可能である。
図1は、テスト実施からテスト結果表示までの処理の流れの一例を示す。 図2Aは、図1を参照して説明したテスト実施からテスト結果表示までの処理を実行するコンピュータシステム10の構成の一例を示す。 図2Bは、採点者端末装置40の構成の一例を示す。 図3は、データベース部70に格納されている採点結果データの構成の一例を示す。 図4Aは、コンピュータシステム10において実行される処理におけるデータの流れの一例を示す。 図4Bは、コンピュータシステム10において実行される処理におけるデータの流れの一例を示す。 図5は、ステップS104−3において実行されるフラグ付きデータの処理の流れの一例を示す。 図6は、テストの答案用紙80の一例を示す。 図7は、採点者端末装置40のディスプレイに表示された画面110の一例を示す。 図8は、採点者端末装置40のディスプレイに表示された画面150の一例を示す。 図9は、採点者端末装置40のディスプレイに表示された画面160の一例を示す。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。

1.テスト実施からテスト結果表示までの処理の流れ
図1は、テスト実施からテスト結果表示までの処理の流れの一例を示す。
ステップS101では、テストが実施される。テストは、例えば、各テスト会場で答案用紙を用いて実施される。
ステップS102では、答案用紙が読み取られる。このことは、例えば、各テスト会場でテストが実施された後に、各テスト会場に設置されたスキャナ装置を利用して、各テスト会場で回収された答案用紙をスキャンすることによって行われる。その結果、答案用紙の画像データが生成される。
ステップS103では、採点前処理が行われる。ここで、採点前処理とは、採点時の効率を向上させるために採点の前に行っておく処理をいう。採点前処理は、例えば、採点者が各受験者の解答を設問ごとにまとめて採点することを可能にするための処理や、採点者が所定のキーに従って各受験者の解答を並べ替えることを可能にするための処理を含む。
ステップS104では、採点が行われる。採点者は、受験者の解答が、正答(○)であるか、誤答(×)であるか、無答(レ)であるかを判断する。答案用紙の各設問には配点が設定されている。各答案用紙に対して、正答であった設問の配点を足し合わせることにより、その答案用紙に対応する点数を決定することが可能である。
採点者は、例えば、各受験者の解答を設問ごとにまとめて採点することが可能である。あるいは、採点者は、所定のキーに従って各受験者の解答を並べ替えた後に解答を採点することが可能である。例えば、採点者は、過去に関連するキー(例えば、過去のテストの偏差値)に従って各受験者の解答を過去のテストの偏差値の高い順番(または低い順番)に並べ替えた後に解答を採点するようにしてもよいし、現在に関連するキー(例えば、答案用紙の解答密度(答案用紙の解答欄が埋められている割合))に従って各受験者の解答を答案用紙の解答密度の高い順番(または低い順番)に並べ替えた後に解答を採点するようにしてもよい。その結果、採点者は、ほぼ一定のリズムで解答を採点することが可能である。これにより、採点時の効率が向上する。
採点者は、採点中に、受験者の解答が正答(○)であるか誤答(×)であるかという正誤の判断に迷う場合がある。このような場合に、採点者が正誤の判断に迷って考え込んでしまうと、採点が中断されるため、採点の効率を悪化させてしまう。しかしながら、本発明の発明者は、採点者が正誤の判断に迷うことは「悪」ではなく、むしろ「善」であると考えた。採点者が正誤の判断に迷うことはその採点者が無能であることを示すものではなく、むしろその採点者の能力の高さを示すものであり、そのような迷いを大切にすることこそが採点者の能力を向上させることに資することであり、ひいては採点時の学びの品質の向上につながると考えたのである。本発明の発明者には、正誤の判断に迷うことなく採点効率至上主義で採点を行う者は信用できないという思いもあった。そこで、本発明の発明者は、「正誤の判断に迷う」採点者の能力を生かしつつ、採点時の効率向上と採点時の学びの品質向上とを両立させることを可能にするシステムを発明したのである。
本発明のシステムでは、採点者は、受験者の解答が正答(○)であるか誤答(×)であるかという正誤の判断に迷った場合には、「採点保留」をすることが可能である。「採点保留」とは、即座に正誤の判断をすることができないとして正誤の判断を保留することである。このことは、例えば、採点者が「採点保留」した解答に対して「採点保留フラグ」を付与することによって達成される。
本発明のシステムによれば、採点者は、正誤の判断に迷った場合には「採点保留」をすることにより、採点を中断することなく、次の解答の採点に進むことが可能である。これにより、採点時の効率が向上する。「採点保留」をされた解答は、ステップS105において、採点後処理される。採点後処理では、「採点保留」された解答は、「採点保留」をした採点者とは異なる採点者(例えば、上級の採点者)によって採点されることが可能である。このように、「採点保留」をした採点者とは異なる採点者(例えば、上級の採点者)が、「採点保留」をされた解答が正答(○)であるか誤答(×)であるかを最終的に判断することにより、適切な採点を行うことが可能である。その結果、採点の品質が維持され、ひいてはテストの品質が維持される。さらに、このような最終的な判断は、「採点保留」をした採点者にフィードバックされる。これにより、「採点保留」をした採点者は、自分以外の採点者がどのような最終判断をしたのかを学習することが可能であり、自分の採点の品質を向上させる機会が与えられる。このようにして、本発明のシステムによれば、採点時の効率向上と採点時の学びの品質向上とを両立することが可能である。
さらに、採点者は、採点中に、受験者の解答にコメントを付与したい場合がある。例えば、受験者の解答が完全な正答ではないが誤答とするにはあまりに惜しいというようなときにコメント付きで正答にしてあげたいという場合がある。このような場合には、本発明のシステムは、コメントを付与することを条件としてその受験者の解答を正答とすることを可能にする。受験者の解答に付与されたコメントは、受験者にフィードバックされる。これにより、受験者は、学力を向上させるために重要な「ふりかえり」の機会を与えられることになる。しかしながら、採点者が、採点中に、受験者の解答にコメントを付与していたのでは、採点が中断されることになり、採点の効率が悪化してしまうことになる。
本発明のシステムでは、採点者は、受験者の解答にコメントを付与したい場合には、自分で受験者の解答にコメントを付与する代わりに、受験者の解答を指定して「コメントを付与してくれ」という要求をすることが可能である。例えば、採点者は、受験者の解答が完全な正答ではないが誤答とするにはあまりに惜しい場合に、その受験者の解答を指定して「コメントを付与してくれ」という要求をすることが可能である。このことは、例えば、採点者が「コメントを付与してくれ」という要求をした解答に対して「コメント要求フラグ」を付与することによって達成される。その要求をした採点者本人またはその要求をした採点者以外の採点者が、「コメントを付与してくれ」という要求がされた解答にコメントを実際に付与した場合には、その解答は正答であるとして処理され、その解答に付与されたコメントが受験者にフィードバックされる。これにより、受験者は、学力を向上させるために重要な「ふりかえり」の機会を与えられることになる。その一方で、その要求をした採点者本人またはその要求をした採点者以外の採点者が、「コメントを付与してくれ」という要求がされた解答にコメントを付与できなかった場合には、その解答は誤答であるとして処理される。
本発明のシステムによれば、採点者は、受験者の解答にコメントを付与したい場合には、受験者の解答を指定して「コメントを付与してくれ」という要求をすることにより、採点を中断することなく、次の解答の採点に進むことが可能である。これにより、採点時の効率が向上する。「コメントを付与してくれ」という要求がされた解答は、ステップS105において、採点後処理される。採点後処理では、「コメントを付与してくれ」という要求がされた解答は、その要求をした採点者本人またはその要求をした採点者以外の採点者によってコメントが付与されることが可能である。これにより、受験者の学びの品質が向上される。このようにして、本発明のシステムによれば、採点時の効率向上と受験者の学びの品質向上とを両立することが可能である。
ステップS106では、成績処理が行われる。成績処理は、すべての答案に対して採点が行われた後に行われる。各受験者の点数を含む成績データは、例えば、基幹システムのデータベースに格納される。
ステップS107では、コメントが入力される。このようなコメントは、例えば、受験者のクラス担任によって入力される。例えば、クラス担任は、受験者の答案の設問単位でコメントを入力するようにしてもよい。あるいは、クラス担任は、「コメントを付与してくれ」という要求がされたがコメントがまだ付与されていない解答に対してコメントを付与することが可能である。このようなコメントは、受験者にフィードバックされる。ただし、ステップS107の時点では、ステップS106の成績処理が既に終了しているため、クラス担任によって解答にコメントが付与されたとしても、その解答が正答として処理されることはない。クラス担任によって解答に付与されたるコメントは、成績データに関連付けられた状態で、例えば、基幹システムのデータベースに格納される。
ステップS108では、基幹システムのデータベースに格納されている各受験者の成績データまたはコメントを含むテスト結果が各受験者に対して表示される。例えば、テスト結果は、各受験者の端末装置の画面に表示される。

2.コンピュータシステムの構成
図2Aは、図1を参照して説明したテスト実施からテスト結果表示までの処理を実行するコンピュータシステム10の構成の一例を示す。
コンピュータシステム10は、サーバ装置20と、複数のテスト会場30に設置された複数のスキャナ装置301と、複数の採点者端末装置40と、複数の受験者端末装置50とを含む。複数のスキャナ装置301と複数の採点者端末装置40と複数の受験者端末装置50とは、インターネット60を介してサーバ装置20に接続されることが可能なように構成されている。
サーバ装置20は、インターフェース部201とメモリ部202とプロセッサ部203とを含む。
インターフェース201部は、複数のスキャナ装置301と複数の採点者端末装置40と複数の受験者端末装置50との通信を制御する。
メモリ部202には、処理の実行に必要とされるプログラムやそのプログラムの実行に必要とされるデータ等が格納されている。例えば、メモリ部202には、採点前処理(図1のステップS103)や成績処理(図1のステップS106)を実現するためのプログラムが格納されている。また、メモリ部202には、「採点保留フラグ」または「コメント要求フラグ」が付与された解答を抽出する処理を実現するプログラムが格納されている。ここで、プログラムをどのようにしてメモリ部202に格納するかは問わない。例えば、プログラムは、メモリ部202にプリインストールされていてもよい。あるいは、プログラムは、インターネット60などのネットワークを経由してダウンロードされることによってメモリ部202にインストールされるようにしてもよいし、光ディスクやUSB等の記憶媒体を介してメモリ部202にインストールされるようにしてもよい。
プロセッサ部203は、サーバ装置20全体の動作を制御する。プロセッサ部203は、メモリ部202に格納されているプログラムを読み出し、そのプログラムを実行する。これにより、サーバ装置20を所望のステップを実行する装置として機能させることが可能である。
サーバ装置20には、データベース部70が接続されている。データベース部70は、テスト会場30から受信された答案用紙の画像データ、採点前処理によって生成された解答画像データ、採点者端末装置40から受信された採点結果データ、採点結果データに基づいて決定された成績データ、採点者によって付与されたコメント、クラス担任によって付与されたコメントなどを格納する。また、データベース部70は、受験者の成績を累積データとして格納してもよい。
なお、図2Aに示される例では、データベース部70は、サーバ装置20の外部に設けられているが、本発明はこれに限定されない。データベース部70をサーバ装置20の内部に設けることも可能である。データベース部70の構成は、特定のハードウェア構成には限定されない。例えば、データベース部70は、単一のハードウェア部品で構成されてもよいし、複数のハードウェア部品で構成されてもよい。例えば、データベース部70は、サーバ装置20の外付けハードディスク装置として構成されてもよいし、ネットワークを介して接続されるクラウド上のストレージとして構成されてもよい。
複数のスキャナ装置301は、複数のテスト会場30に設置されている。複数のスキャナ装置301は、テストが実施された後に複数のテスト会場30で回収された答案用紙をスキャンするために用いられる。答案用紙をスキャンすることにより、答案用紙の画像データが生成される。答案用紙をスキャンする際に、答案用紙に記入されている受験番号または氏名を読み取るようにしてもよい。これにより、答案用紙の画像データに受験者IDを自動的に付与することが可能になる。その結果、答案用紙の画像データに含まれるそれぞれの画像データ(例えば、設問ごとの画像データ)と受験者とを一対一に対応付けることが可能である。受験者IDは、受験番号と同一のものであってもよいし、異なるものであってもよい。受験者IDが付与された答案用紙の画像データは、インターネット60を介してサーバ装置20に送信され、サーバ装置20に接続されているデータベース部70に格納される。
複数の採点者端末装置40のそれぞれは、採点者によって使用される。例えば、複数の採点者端末装置40は、第1の採点者によって使用される採点者端末装置41と、第2の採点者によって使用される採点者端末装置42と、第3の採点者によって使用される採点者端末装置43とを含む。
図2Bは、採点者端末装置40の構成の一例を示す。
採点者端末装置40は、受信部401と、送信部402と、メモリ部403と、制御部404と、入力部405と、出力部406とを含む任意のタイプのコンピュータであり得る。入力部405には、入力装置が接続される。入力装置は、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル、マイクなどである。出力部406は、例えば、ディスプレイ、スピーカなどである。
受信部401は、データを受信するように構成されている。受信部401がデータをどのように受信するかは問わない。例えば、受信部401は、インターネット60を介してデータを受信してもよいし、データを格納している記憶媒体から読み出されたデータを受信してもよい。例えば、受信部401は、サーバ装置20が採点前処理を実行することによって生成された解答画像データを受信する。また、受信部401は、サーバ装置20が抽出処理を実行することによって抽出されたフラグ付きデータを受信する。
送信部402は、データを送信するように構成されている。送信部402がデータをどのように送信するかは問わない。送信部402は、インターネット60を介してデータを送信してもよいし、データを記憶媒体に格納して採点者端末装置40の外部に提供してもよい。例えば、送信部402は、メモリ部403に格納された採点結果データをサーバ装置20に送信する。
メモリ部403は、採点者端末装置40の処理を実行するために必要とされるプログラムやそのプログラムの実行に必要とされるデータ等を格納する。メモリ部403は、採点結果データを格納する。メモリ部403は、答案の採点を支援するための処理を実行することを制御部404に行わせるためのプログラムを格納してもよい。メモリ部403は、任意の記憶手段によって実装され得る。
制御部404は、採点者端末装置40全体の動作を制御する。メモリ部403に格納されているプログラムを読み出し、そのプログラムを実行する。これにより、採点者端末装置40を所望のステップを実行する装置として機能させることが可能である。
入力部405は、入力装置を介して入力を受信するように構成されている。入力部405が受信する入力は、解答が正答(○)であるとの判断を示す入力、解答が誤答(×)であるとの判断を示す入力、解答が無答(レ)であるとの判断を示す入力、解答の採点を保留するとの判断を示す入力(「採点保留フラグ」)、解答にコメント付与を要求するとの判断を示す入力(「コメント要求フラグ」)を含む。また、入力部405が受信する入力は、解答に対するコメントを含む。入力部405がどのようにして入力を受信するかは問わない。例えば、キーボードを介して入力を受信してもよいし、タッチパネルを介して入力を受信してもよいし、マイクを介して音声による入力を受信してもよい。
出力部406は、採点者端末装置40を使用する採点者にデータを提示するように構成されている。出力部406がデータをどのように提示するかは問わない。例えば、ディスプレイに採点表示画面を表示してデータを提示してもよいし、データの読み上げをスピーカから再生することによってデータを提示してもよい。
出力部406によって提示された各解答画像データに対して入力部405が受信した解答が正答(○)であるとの判断を示す入力、解答が誤答(×)であるとの判断を示す入力、解答が無答(レ)であるとの判断を示す入力、「採点保留フラグ」、または「コメント要求フラグ」は、各解答画像データと関連付けられた状態で、採点結果データとしてメモリ部403に格納される。また、出力部406によって提示されたフラグ付きデータに対して入力部405が受信した解答が正答(○)であるとの判断を示す入力、解答が誤答(×)であるとの判断を示す入力、または解答に対するコメントは、各解答画像データと関連付けられた状態で、採点結果データとしてメモリ部403に格納される。
図2Aを再び参照して、複数の受験者端末装置50のそれぞれは、受験者によって使用される。複数の受験者端末装置50のそれぞれは、成績データまたはコメントを含むテスト結果をサーバ装置20からインターネット60を介して受信するように構成されている。さらに、複数の受験者端末装置50のそれぞれは、受信されたテスト結果を表示することが可能なように構成されている。あるいは、テスト結果を受験者端末装置50の画面に表示する代わりに、テスト結果を印刷したものを各受験者に配布するようにしてもよい。テスト結果をどのように受験者に提示するかは問わない。なお、受験者端末装置50の構成は、図2Bを参照して上述した採点者端末装置40の構成と同様であるので、ここではその詳細な説明を省略する。
図3は、データベース部70に格納されている採点結果データの構成の一例を示す。
採点結果データは、解答ID、正答を示す値、誤答を示す値、無答を示す値、採点保留フラグを示す値、コメント要求フラグを示す値を含む。例えば、解答IDは、受験者IDと設問番号とを含む。図3において、解答IDは、受験者の解答を識別するための識別子である。例えば、解答IDが「10521−005」であることは、受験者IDが10521である受験者の問五に対する解答であることを示す。解答IDの「10521−005」に対応する正答を示す値が1であることは、受験者IDが10521である受験者の問五に対する解答が、採点者によって正答であると判断されたことを示す。解答IDの「10522−005」に対応する採点保留フラグを示す値が1であることは、受験者IDが10522である受験者の問五に対する解答が、採点者によって「採点保留」状態にされていることを示す。解答IDの「10523−005」に対応する誤答を示す値が1であることは、受験者IDが10523である受験者の問五に対する解答が、採点者によって誤答であると判断されたことを示す。解答IDの「10524−005」に対応する無答を示す値が1であることは、受験者IDが10524である受験者の問五に対する解答が、採点者によって無答であると判断されたことを示す。解答IDの「10525−005」に対応するコメント要求フラグを示す値が1であることは、受験者IDが10525である受験者の問五に対する解答が、採点者によって「コメントの付与が要求されている」状態にされていることを示す。
図3に示される採点結果データの構成は一例である。採点結果データは、受験者の解答が、正答であるか誤答であるか無答であるか「採点保留」状態であるか「コメントの付与が要求されている」状態であるかを示す限り、任意の構成でデータベース部70に格納されることが可能である。
なお、図2A、図2Bに示されるそれぞれの装置の構成要素は、単一のハードウェア部品で構成されていてもよいし、複数のハードウェア部品で構成されていてもよい。図2A、図2Bに示されるそれぞれの装置の構成は、特定のハードウェア構成には限定されない。
図2Aに示される実施形態では、複数のスキャナ装置301と複数の採点者端末装置40と複数の受験者端末装置50とがインターネット60を介してサーバ装置20に接続されることが可能であるとしたが、本発明はこれに限定されない。インターネット60の代わりに任意のタイプのネットワークを用いることも可能である。なお、インターネット60およびその代わりの任意のネットワークを介することなく、サーバ装置20と複数の採点者端末装置40とを電気的に結合した構成もまた本発明の範囲内である。さらに、サーバ装置20の機能および採点者端末装置40の機能の両方を一体的に組み込んだ一体型のシステムを構築してもよい。このような一体型のシステムもまた本発明の範囲内である。
図2Aに示される実施形態では、複数のテスト会場30でテストが実施される例を説明したが、本発明はこれに限定されない。単一のテスト会場でテストが実施されてもよい。さらに、テスト会場に設置されているスキャナ装置301を使用して答案用紙をスキャンする例を説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、各テスト会場で回収された答案用紙を各テスト会場でスキャンすることなく、すべてのテスト会場から回収された答案用紙をテスト本部などの一か所に集めた後に一括してスキャンするようにしてもよい。さらに、受験者が紙の答案用紙に解答を記入することを前提として答案用紙をスキャンする例を説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、各受験者が端末装置を使用して電子的な答案用紙に解答を入力する場合には、答案用紙をスキャンする必要はなく、解答が入力された答案用紙のデータをネットワーク60を介してサーバ装置20に送信することによって、サーバ装置20に接続されているデータベース部70に格納するようにすればよい。各受験者の解答を示すデータがデータベース部に格納される限り、そのようなデータがどのように生成されたかは問わない。また、そのようなデータが各受験者の解答を示す限り、データの形式も問わない。
図2Bに示される実施形態では、入力部405が、解答が正答(○)であるとの判断を示す入力、解答が誤答(×)であるとの判断を示す入力、解答が無答(レ)であるとの判断を示す入力、解答の採点を保留するとの判断を示す入力(「採点保留フラグ」)、解答にコメント付与を要求するとの判断を示す入力(「コメント要求フラグ」)を含む入力を受信する例を説明したが、本発明はこれに限定されない。入力部405は、少なくとも、解答が正答(○)であるとの判断を示す入力、解答が誤答(×)であるとの判断を示す入力、解答が正答(○)であるか誤答(×)であるかの判断をしないという一時的な判断を示す入力のいずれかを受信すればよい。すなわち、入力部405は、「採点保留フラグ」および「コメント要求フラグ」を区別して受信しなくてもよく、入力部405は、正誤の判断をしないことを示すフラグを受信すればよい。フラグが、正誤の判断をしないことを示すフラグであって、採点保留フラグであるかコメント要求フラグであるかを示さないフラグである場合は、入力されたフラグが採点保留フラグを意図したフラグであるか、または、コメント要求フラグを意図したフラグであるかは、後続の採点者によって判断される。

3.コンピュータシステムの処理
図4Aおよび図4Bは、コンピュータシステム10において実行される処理におけるデータの流れの一例を示す。図4Aおよび図4Bに示される例では、テスト会場30におけるスキャナ装置301と、サーバ装置20と、第1の採点者端末装置41と、第2の採点者端末装置42と、受験者端末装置50との間でデータがやりとりされる。
ステップS102では、スキャナ装置301がテストの答案用紙を読み取る。その結果、答案用紙の画像データが生成される。例えば、このとき、答案用紙の受験番号を受信することにより、各画像データに受験者IDを付与する。これにより、各画像データと受験者とを一対一に対応付ける。受験者IDは、受験番号と同一のものであってもよいし、異なるものであってもよい。受験番号の受信方法は問わない。例えば、手動で入力されたものを受信してもよいし、答案用紙の受験番号を読み取って文字認識処理をしたものを受信してもよい。生成された答案用紙の画像データは、サーバ装置20に送信される。サーバ装置20に送信された答案用紙の画像データは、サーバ装置20に接続されているデータベース部70に格納される。
ステップS103では、サーバ装置20が採点前処理を行う。採点前処理は、例えば、サーバ装置20が、答案用紙の画像データから設問ごとの解答画像データを抽出し、各解答画像データに対して解答IDを付与する処理である。これにより、各解答画像データと受験者および設問番号とを一対一に対応付ける。例えば、サーバ装置20は、受験者ID10521の受験者の問五に対する解答に対して、解答ID10521−005を付与する。サーバ装置20は、解答IDを付与した解答画像データをデータベース部70に格納する。そして、解答画像データは、第1の採点者端末装置41に送信される。採点前処理をされた解答画像データを受信した第1の採点者端末装置41は、解答画像データを第1の採点者端末装置41のメモリ部403に格納する。
ステップS104では、第1の採点者端末装置41が第1の採点者から正誤判断を示す入力を受信することにより採点が行われる。第1の採点者から正誤判断を示す入力を受信する前に、第1の採点者端末装置41の出力部406は、第1の採点者が正誤判断を行うことを可能にする正誤判断画面を表示する。各解答画像データをどのように正誤判断画面上に表示するかは問わない。各解答画像データを設問ごとに並べて正誤判断画面上に表示してもよいし、受験者ごとに並べて正誤判断画面上に表示してもよい。あるいは、各解答画像データを特定の順序(例えば、画像データサイズ順、受験者の偏差値順、解答密度順、テスト会場毎など)で並べ替えて正誤判断画面上に表示してもよい。例えば、偏差値順に並べ替える場合、偏差値は、受験者の総合偏差値であってもよいし、科目別偏差値であってもよい。
次に、第1の採点者端末装置41の入力部405が、各解答画像データに対して、解答が正答(○)であるとの判断を示す入力、解答が誤答(×)であるとの判断を示す入力、解答が無答(レ)であるとの判断を示す入力、「採点保留フラグ」、または、「コメント要求フラグ」を受信する。第1の採点者端末装置41のメモリ部403は、各解答画像データの解答IDと、受信された解答が正答(○)であるとの判断を示す入力、解答が誤答(×)であるとの判断を示す入力、解答が無答(レ)であるとの判断を示す入力、「採点保留フラグ」、または、「コメント要求フラグ」とを関連付けた状態で、採点結果データとして格納する。
第1の採点者端末装置41による採点結果データは、第1の採点者端末装置41の送信部402によってサーバ装置20に送信される。サーバ装置20において、採点結果データは、データベース部70に格納される。データベース部70に格納される採点結果データは、例えば、図3に示される構成である。採点結果データは、解答ID、正答を示す値、誤答を示す値、無答を示す値、採点保留フラグを示す値、コメント要求フラグを示す値を含む。採点結果データのうち、正答を示す値が1である採点結果データ、誤答を示す値が1である採点結果データ、および、無答を示す値が1である採点結果データは、正誤判断がなされたデータである。採点結果データのうち、採点保留フラグを示す値が1である採点結果データ、および、コメント要求フラグを示す値が1である採点結果データは、まだ正誤判断がなされていないデータである。したがって、採点保留フラグを示す値が1である採点結果データ、および、コメント要求フラグを示す値が1である採点結果データに対してさらに正誤判断がなされる必要がある。
ステップS105の採点後処理は、ステップS105−1およびステップS105−2を含む。
ステップS105−1では、サーバ装置20が抽出処理を行う。その結果、さらに正誤判断がなされる必要がある採点結果データを抽出する。サーバ装置20は、採点保留フラグを示す値およびコメント要求フラグを示す値を読むことによって、採点保留フラグを示す値が1である採点結果データ、および、コメント要求フラグを示す値が1である採点結果データをフラグ付きデータとして抽出する。抽出されたフラグ付きデータは、さらなる正誤判断のために第2の採点者端末装置42に送信される。フラグ付きデータを受信した第2の採点者端末装置42は、フラグ付きデータを第2の採点者端末装置42のメモリ部403に格納する。
ステップS105−2では、第2の採点者端末装置42が、フラグ付きデータの処理を行う。フラグ付きデータの処理では、フラグ付きデータが採点保留フラグ付きデータである場合、第2の採点者端末装置42の入力部405は、フラグ付きデータに対して、解答が正答(○)であるとの判断を示す入力、解答が誤答(×)であるとの判断を示す入力のいずれかを受信する。フラグ付きデータがコメント要求フラグ付きデータである場合、第2の採点者端末装置42の入力部405は、フラグ付きデータに対して、コメントを受信する。このとき、第2の採点者端末装置42の入力部405は、解答が正答(○)であるとの判断を示す入力を併せて受信してもよい。あるいは、第2の採点者端末装置42の入力部405は、解答が誤答(×)であるとの判断を示す入力を併せて受信してもよい。第2の採点者端末装置42のメモリ部403は、フラグ付きデータの解答IDと、受信された解答が正答(○)であるとの判断を示す入力もしくは解答が誤答(×)であるとの判断を示す入力またはコメントとを関連付けた状態で、採点結果データとして格納する。
第2の採点者端末装置42による採点結果データは、第2の採点者端末装置42の送信部402によってサーバ装置20に送信される。サーバ装置20において、採点結果データは、データベース部70に格納される。データベース部70に格納される採点結果データは、正答を示す値、誤答を示す値、無答を示す値、コメントを付与されたことを示す値を含む。サーバ装置20は、データベース部70に格納されている採点結果データのすべてに対して、正答を示す値、誤答を示す値、無答を示す値、コメントを付与されたことを示す値のいずれかが1であることを検証する。サーバ装置20は、データベース部70に格納されている採点結果データのすべてに対して、正答を示す値、誤答を示す値、無答を示す値、コメントを付与されたことを示す値のいずれかが1である場合、サーバ装置20は、データベース部70に格納されている採点結果データのすべてに対する正誤判断が終了したことを決定する。正誤判断が終了したことを決定すると、ステップS106に進む。
ステップS106では、サーバ装置20が、成績処理を行う。まず、サーバ装置20が、各受験者の点数を決定する。これは、データベース部70に格納されている採点結果データに基づいて行われる。サーバ装置20は、受験者の各々に対して、データベース部70から正答を示す値が1である採点結果データを抽出し、抽出された採点結果データが対応する設問の配点を足し合わせることにより点数を決定する。さらに、サーバ装置20は、コメントを付与された解答を正答として扱ってもよい。この場合、正答を示す値が0であるがコメントを付与されたことを示す値が1である採点結果データを抽出し、抽出された採点結果データが対応する設問の配点を前記点数に加算してもよい。このようにして、各受験者の点数が決定される。次いで、サーバ装置20は、採点結果データと、決定された各受験者の点数と、第2の採点者端末装置42によって付与されたコメントとを含む成績データをデータベース部70に格納する。
ステップS107では、サーバ装置20がコメント入力を受信する。例えば、コメントは、受験者のクラス担任によって入力される。クラス担任によって入力されたコメントは、成績データと関連付けられた状態でデータベース部70に格納される。
ステップS108では、受験者端末50がテスト結果を表示する。受験者の成績データおよび成績データに関連付けられたコメントを含むテスト結果が受験者端末装置50に送信され、受験者端末装置50の出力部がテスト結果を表示する。
第2の採点者端末装置42による採点結果データは、サーバ装置20から第1の採点者端末装置41に送信されてもよい。第1の採点者端末装置41の出力部406は、第2の採点者端末装置42による採点結果データを第1の採点者に提示する。これにより、第1の採点者端末装置41の第1の採点者は、自身が採点保留フラグを入力した解答に対して、第2の採点者端末装置42の第2の採点者がどのような判断を行ったかを確認することができる。このように、採点者が採点保留した解答を別の採点者がどのように採点したかをフィードバックすることは、採点者の教育につながる。これは、採点保留された解答の正誤判断を行った者が、その判断の根拠についてのコメントを入力し、そのコメントも併せてフィードバックすることで、さらなる教育的効果が期待できる。また、どの設問にどれだけの採点保留フラグが入力されたかの情報を、作問者にフィードバックしてもよい。採点保留フラグの数が多いほど、受験者および採点者を考えさせる良問であるといえるからである。採点保留に関する情報は、作問者の教育にもつながる。
図5は、ステップS105−2において実行されるフラグ付きデータの処理の流れの一例を示す。この処理は、第2の採点者端末装置42によって実行される。
ステップS105−2−1では、第2の採点者端末装置42の受信部401がフラグ付きデータを受信する。
ステップS105−2−2では、第2の採点者端末装置42の制御部404が、受信されたフラグ付きデータが、採点保留フラグ付きデータであるか、コメント要求フラグ付きデータであるかを決定する。これは、例えば、フラグ付きデータ内の採点保留フラグを示す値およびコメント要求フラグを示す値を読むことによって決定される。
フラグ付きデータが採点保留フラグ付きデータであることが決定された場合、ステップS105−2−3において、第2の採点者端末装置42の受信部405が第2の採点者による正誤判断を示す入力を受信する。第2の採点者による正誤判断を示す入力を受信する前に、第2の採点者端末装置42の出力部406は、第2の採点者が正誤判断を行うことを可能にする正誤判断画面を表示する。フラグ付きデータをどのように正誤判断画面上に表示するかは問わない。フラグ付きデータを設問ごとに並べて正誤判断画面上に表示してもよいし、受験者ごとに並べて正誤判断画面上に表示してもよい。あるいは、フラグ付きデータを特定の順序(例えば、画像データサイズ順、受験者の偏差値順、解答密度順、テスト会場毎など)で並べ替えて正誤判断画面上に表示してもよい。例えば、偏差値順に並べ替える場合、偏差値は、受験者の総合偏差値であってもよいし、科目別偏差値であってもよい。
次に、第2の採点者端末装置42の入力部405は、フラグ付きデータに対して、解答が正答(○)であるとの判断を示す入力、解答が誤答(×)であるとの判断を示す入力のいずれかを受信する。第2の採点者端末装置42のメモリ部403は、フラグ付きデータの解答IDと、受信された解答が正答(○)であるとの判断を示す入力、解答が誤答(×)であるとの判断を示す入力のいずれかとを関連付けて、採点結果データとして格納する。
ステップS105−2−2においてフラグ付きデータのフラグがコメント要求フラグであることが決定された場合、ステップS105−2−4において、第2の採点者端末装置42が第2の採点者によるコメント入力を受信する。第2の採点者端末装置42が第2の採点者によるコメント入力を受信する前に、第2の採点者端末装置42の出力部406は、第2の採点者がコメント入力を行うことを可能にするコメント入力画面を表示する。フラグ付きデータをどのようにコメント入力画面上に表示するかは問わない。フラグ付きデータを設問ごとに並べてコメント入力画面上に表示してもよいし、受験者ごとに並べてコメント入力画面上に表示してもよい。あるいは、フラグ付きデータを特定の順序(例えば、画像データサイズ順、受験者の偏差値順、解答密度順、テスト会場毎など)で並べ替えてコメント入力画面上に表示してもよい。例えば、偏差値順に並べ替える場合、偏差値は、受験者の総合偏差値であってもよいし、科目別偏差値であってもよい。
次に、第2の採点者端末装置42の入力部405は、フラグ付きデータに対して、コメントを受信する。このとき、第2の採点者端末装置42の入力部405は、解答が正答(○)であるとの判断を示す入力を併せて受信してもよい。あるいは、第2の採点者端末装置42の入力部405は、解答が誤答(×)であるとの判断を示す入力を併せて受信してもよい。第2の採点者端末装置42のメモリ部403は、フラグ付きデータの解答IDと、コメント(および、該当する場合は、解答が正答(○)であるとの判断を示す入力または解答が誤答(×)であるとの判断を示す入力)とを関連付けて、採点結果データとして格納する。
ステップS105−2−5において、第2の採点者端末装置42の送信部402が採点結果データをサーバ装置20に送信する。
図5に示される例では、ステップS105−2−4において、第2の採点者端末装置42の入力部405がコメントを受信したが、第2の採点者がコメントを入力する必要がないと判断した場合は、第2の採点者端末装置42の入力部405は、コメントを受信しなくてもよい。代わりに、第2の採点者端末装置42の入力部405は、解答が誤答(×)であるとの判断を示す入力を受信し得る。あるいは、第2の採点者が別の採点者にコメントを要求する場合、第2の採点者端末装置42は、コメントを受信しなくてもよい。このとき、サーバ装置20に送信される採点結果データは、正誤判断がなされていないままである。これにより、サーバ装置20は、データベース部70に格納されている採点結果データのすべてに対して採点が終了したことを決定することができず、再びフラグ付きデータを抽出することになる。抽出されるフラグ付きデータは、さらなる正誤判断のために、別の採点者端末に送信される。
図4〜図5に示される例では、第1の採点者端末装置41の送信部402によって送信された採点結果データから抽出されたフラグ付きデータを、第2の採点者端末装置42に送信することを説明したが、フラグ付きデータの送信先は第2の採点者端末装置42に限定されない。例えば、第1の採点者端末装置41の送信部402によって送信された採点結果データから抽出されたフラグ付きデータを第1の採点者端末装置41に戻してもよい。これにより、ひととおりの採点が終了した後に再び判断する機会を第1の採点者に与えることができる。あるいは、採点保留フラグ付きデータを第2の採点者端末装置42に送信し、コメント要求フラグ付きデータを第3の採点者端末装置43に送信してもよい。
図4〜図5に示される例では、第1の採点者端末装置41の送信部402によって送信された採点結果データから抽出されたフラグ付きデータに対して、第2の採点者端末装置42において正誤判断またはコメント入力が行われることを説明したが、第2の採点者端末装置42の入力部405は、第1の採点者端末装置41の入力部405と同様に、解答が正答(○)であるとの判断を示す入力、解答が誤答(×)であるとの判断を示す入力の代わりに、採点保留フラグまたはコメント要求フラグを受信してもよい。第2の採点者端末装置42の入力部405が採点保留フラグを受信した場合、第2の採点者端末装置42からサーバ装置20によって受信されたデータは、第3の採点者端末装置43に送信されて、第3の採点者端末装置43の入力部405において正誤判断またはコメント入力が行われてもよい。このように、1つの解答画像データに対して、複数の採点者端末装置の入力部が複数のフラグ受信することができる。

4.実装例
図6は、テストの答案用紙80の一例を示す。答案用紙80は、多肢選択式問題に対する解答欄と、記述式問題に対する解答欄とを含む。図6に示される例では、問二、問三、問四、問六、問七、問八が多肢選択式問題であり、問一、問五が記述式問題である。コンピュータシステム10が対象とするテスト問題は、多肢選択式問題であってもよいし、記述式問題であってもよい。
テスト問題が多肢選択式問題である場合には、子どもの手書きの解答が「あ」であるのか「お」であるのか(すなわち、選択肢の「あ」を選んでいるのか選択肢の「お」を選んでいるのか)が不明瞭なときがある。このとき、採点者は、不明瞭な解答に対して「採点保留」をすることにより、その不明瞭な解答に対する判断を別の採点者に仰ぐことが可能である。
テスト問題が記述式問題である場合には、採点者は、解答が正答であるのか誤答であるのかの判断に迷うときがある。このとき、採点者は、正答であるのか誤答であるのかの判断に迷った解答に対してその判断をすることなく「採点保留」をすることにより、その判断を別の採点者に仰ぐことが可能である。例えば、テスト問題が記述式問題である場合には、解答が完全に正しくなくても部分的に正しい場合には部分点を与えることがある。この場合、採点者は、解答の部分点を何点にするかの判断に迷うときがある。このとき、採点者は、部分点を何点にするかの判断に迷った解答に対してその判断をすることなく「採点保留」をすることにより、その判断を別の採点者に仰ぐことが可能である。
なお、図6に示される例では、答案用紙80には、答案IDとマーカー90とがプレプリントされている。
答案IDは、答案用紙80がどのテストの答案用紙であるかを識別するための識別子である。答案用紙をスキャンする際に、答案IDを読み取ることにより、その答案用紙がどのテストの答案用紙であるかを自動的に識別することが可能である。その結果、サーバ装置20は、読み取られた答案IDに基づいて、その答案用紙の問題の構成および解答欄の構成を把握することが可能である。
マーカー90は、答案用紙80が斜めにスキャンされた結果として斜めの画像データが生成されたときに、画像データの向きを補正するための基準として使用される。図6に示される例では、マーカー90は、答案用紙80の左上隅と右下隅にL字形のマーカーとして配置されているが、マーカーの形状やマーカーの配置はこれに限定されない。画像データの向きを補正するための基準として使用されることが可能である限り、マーカー90は、任意の形状を有することが可能であり、答案用紙80の任意の位置に配置されることが可能である。
答案用紙80は、図6に示されるものに限定されない。例えば、答案用紙80として任意のサイズの答案用紙を使用することが可能であり、任意の問題構成および任意の解答欄の構成を有する答案用紙を使用することが可能である。例えば、答案用紙80の解答欄は、縦書きであってもよいし横書きであってもよい。例えば、答案用紙80は、答案IDやマーカー90を含まなくてもよい。
図7は、採点者端末装置40のディスプレイに表示された画面110の一例を示す。
画面110は、例えば、図4Aおよび図4Bを参照して説明した第1の採点者端末装置41のディスプレイに表示される画面である。画面110は、解答画像データ120を表示するための領域と、採点保留用チェックボックス130を表示するための領域と、コメント要求用チェックボックス140を表示するための領域とを含む。図7に示される例では、画面110の上に、各受験者の問五に対する解答画像データ120が並べて表示されている。各解答画像データ120には、解答IDが付与されている。
採点者は、例えば、画面110上の解答画像データ120上に「○」を描くことによって、当該解答が正答であるという判断を第1の採点者端末装置41に提示することが可能である。図7に示される例では、解答IDが「10521−005」である解答が正答であるという判断が採点者によってなされ、その判断が第1の採点者端末装置41に提示されている。
採点者は、例えば、画面110上の解答画像データ120上に「×」を描くことによって、当該解答が誤答であるという判断を第1の採点者端末装置41に提示することが可能である。図7に示される例では、解答IDが「10523−005」である解答が誤答であるという判断が採点者によってなされ、その判断が第1の採点者端末装置41に提示されている。
採点者は、例えば、画面110上の解答画像データ120上に「レ」を描くことによって、当該解答が無答であるという判断を第1の採点者端末装置41に提示することが可能である。図7に示される例では、解答IDが「10524−005」である解答が無答であるという判断が採点者によってなされ、その判断が第1の採点者端末装置41に提示されている。
採点者は、例えば、画面110上の解答画像データ120の横に表示される採点保留用チェックボックス130にチェックを入れることによって、当該解答が正答であるか誤答であるかを判断することなく「採点保留」をするという判断を第1の採点者端末装置41に提示することが可能である。図7に示される例では、解答IDが「10522−005」である解答が正答であるか誤答であるかを判断することなく「採点保留」をするという判断が採点者によってなされ、その判断が第1の採点者端末装置41に提示されている。
採点者は、例えば、画面110上の解答画像データ120の横に表示されるコメント要求用チェックボックスにチェックを入れることによって、当該解答に対して「コメントを付与してほしい」という要求を第1の採点者端末装置41に提示することが可能である。図7に示される例では、解答IDが「10525−005」である解答に対して「コメントを付与してほしい」という要求が採点者によってなされ、その要求が第1の採点者端末装置41に提示されている。
なお、図7に示される例では、採点者が、解答画像データ120毎に、その解答が正答であるか誤答であるか無答であるかという判断に加えて、「採点保留」をするという判断、または、「コメントを付与してほしい」という要求を第1の採点者端末装置41に提示する例を説明したが、これらの判断や要求をどのようにして第1の採点者端末装置41に提示するかその態様は問わない。例えば、採点者は、画面110に表示されているすべての解答が正答であるか誤答であるか無答であるかという判断を一括して第1の採点者端末装置41に提示するようにしてもよい。
図8は、採点者端末装置40のディスプレイに表示された画面150の一例を示す。
画面150は、例えば、図4Aおよび図4Bを参照して説明した第2の採点者端末装置42のディスプレイに表示される画面である。画面150は、解答画像データ120’を表示するための領域を含む。解答画像データ120’は、採点保留フラグが付与されたデータである。ここで、採点保留フラグが付与されたデータとは、「採点保留」された解答を示すデータのことである。図8に示される例では、画面150の上に、採点保留フラグが付与された、各受験者の問五に対する解答画像データ120’が並べて表示されている。各解答画像データ120’には、解答IDが付与されている。
採点者は、例えば、画面150上の解答画像データ120’上に「○」を描くことによって、当該解答が正答であるという判断を第2の採点者端末装置42に提示することが可能である。図8に示される例では、解答IDが「10522−005」である解答および解答IDが「10540−005」である解答が正答であるという判断が採点者によってなされ、その判断が第2の採点者端末装置42に提示されている。
採点者は、例えば、画面150上の解答画像データ120’上に「×」を描くことによって、当該解答が誤答であるという判断を第2の採点者端末装置42に提示することが可能である。図8に示される例では、解答IDが「10529−005」である解答が誤答であるという判断が採点者によってなされ、その判断が第2の採点者端末装置42に提示されている。
図9は、採点者端末装置40のディスプレイに表示された画面160の一例を示す。
画面160は、例えば、図4Aおよび図4Bを参照して説明した第2の採点者端末装置42のディスプレイに表示される画面である。画面160は、解答画像データ120’’を表示するための領域と、解答画像データ120’’に関連するコメントを入力するための領域170とを含む。解答画像データ120’’は、コメント要求フラグが付与されたデータである。ここで、コメント要求フラグが付与されたデータとは、「コメントを付与してくれ」という要求がなされた解答を示すデータのことである。図9に示される例では、画面160上に、コメント要求フラグが付与された、各受験者の問五に対する解答画像データ120’’が並べて表示されている。各解答画像データ120’’には、解答IDが付与されている。
採点者は、例えば、画面160の解答画像データ120’’に関連するコメントを入力するための領域にコメントを入力する。図8に示される例では、解答IDが「10525−005」である解答および解答IDが「10539−005」である解答に対してコメントが入力されている。

5.答案の採点を支援するためのその他の機能
以下、上述した機能以外の、答案の採点を支援するための機能を説明する。
ステップS103の採点前処理において、答案用紙の画像データの文字認識処理を行うことにより、採点効率をさらに向上させることが可能である。例えば、テスト問題が多肢選択式問題である場合には、解答は、単記号(あ、い、う・・・など)または数値(1、2、3・・・)によって表現されるため、文字認識処理を行うことにより解答を自動採点することが可能である。文字認識処理を行う際、候補文字を指定することにより、識字率を向上させることが可能である。例えば、解答の候補文字が「あ」「い」「う」「え」「お」の五種類の文字であることを指定することにより、識字率を向上させることが可能である。また、文字認識処理のための教師データを改善することにより、識字率を向上させることが可能である。例えば、子どもの手書き文字を教師データとして利用することにより、子どもの手書き文字を文字認識処理する場合の識字率を向上させることが可能である。
子どもの手書き文字を文字認識処理する場合、不明瞭な文字が原因で文字認識処理に失敗し、自動採点することができないことがある。その場合でも、その文字の確からしさを判定することにより、採点時の効率向上につなげることが可能である。例えば、正答が「あ」である場合、文字認識できなかった文字の「あ」である確からしさを決定する。そして、「あ」に近い順または遠い順に並べ替える。これにより、採点者は、「あ」に近い文字または「あ」に遠い文字を連続して採点することができ、リズムよく採点を行うことができる。また、「文字認識処理に失敗した」という情報を教育に役立てることも可能である。例えば、「文字認識処理に失敗した」という情報に基づいて、その文字を書いた受験者に「もっと丁寧に字を書きましょう」という指導をすることも可能である。
文字認識処理は、記述式問題の採点にも利用可能である。例えば、解答が単記号の組み合わせ(う→え→あ)である場合、各文字が何の文字であるかおよび各文字の順序を認識することにより、自動採点をすることが可能である。文章を記述する形式の答案についても、文字認識処理を行うことで採点を効率的に行うことが可能である。例えば、あらかじめいくつかの正答に含まれるべきキーワードを準備しておき(例えば、5個のキーワード)、解答中に含まれるキーワードの個数に基づいて解答を分類することによって採点者に表示される解答の順序を変化させる。例えば、解答中に含まれているキーワードの個数の多い順に解答画像データを並べ替えることによって、採点者による採点を支援することが可能である。解答中に含まれているキーワードの個数の多いほど正答である蓋然性が高く、採点者は、正答である蓋然性が高い解答をまとめて採点できるからである。キーワードの抽出は、一文字ごとに文字認識を行い、連続する文字がキーワードに該当するか否かを判定することによって行われてもよい。例えば、5文字のキーワードの場合、一文字ごとに文字認識をして、5文字分の文字がキーワードに該当するか否かを判定する。
ステップS105の採点後処理において、上述した実施形態では、第1の採点者が採点保留した解答画像データに対して、第2の採点者が正誤判断を行うことを説明したが、採点のフローはこれに限定されない。例えば、第1の採点者が正誤判断した採点結果データの全体または一部に対して、別の複数の採点者が再び正誤判断を行ってもよい。例えば、新人の採点者が正誤判断した採点結果データについて、中堅クラスの採点者が、その採点結果データの全体または一部の正誤判断をやり直してもよい。中堅クラスの採点者により採点変更された採点結果データは、さらに別の採点者が正確性を確認して承認され得る。このようにして、採点ミスを防ぎ、採点品質を向上させることが可能である。また、採点変更された採点結果データを新人の採点者にフィードバックすることにより、新人の採点者の教育につなげることも可能である。
ステップS105の採点後処理において、採点保留フラグが付与されたフラグ付きデータの中から、正誤の微妙なものをダミー答案としてデータベース部70に格納するようにしてもよい。例えば、複数の採点者端末装置によって複数の採点保留フラグが付与されたフラグ付きデータは、正誤が微妙なダミー答案であるといえる。このダミー答案と、採点結果とをデータベース部70に格納し、各採点者が閲覧できる状態にすることにより、採点者の教育につなげることが可能である。
ステップS105の採点後処理において、上述した実施形態では、受験者へのコメントを入力することを説明したが、コメントは受験者へのコメントに限定されない。例えば、コメントは、作問者へのコメントであってもよい。作問者へのコメントを作問者にフィードバックすることにより、作問者の教育につなげることが可能である。
ステップS104の採点において、正答、誤答、無答とは異なる別の評価軸で受験者の解答を採点してもよい。例えば、ルーブリック熟達度評価と呼ばれる評価手法を用いて受験者の解答を採点してもよい。ルーブリック熟達度評価では、解答までのアプローチや解答の記述方法などを評価する。例えば、二人の受験者の解答がどちらも正答であったとしても、ルーブリック熟達度評価で差がつくことがある。これにより、点数評価だけではない、きめ細やかな学習指導を行うことが可能である。
本発明は、採点時の効率向上と採点時の学びの品質向上とを両立させることを可能にするシステムおよびプログラム等を提供するものとして有用である。
10 コンピュータシステム10
20 サーバ装置
30 テスト会場
301 スキャナ装置
40 採点者端末装置
50 受験者端末装置
60 インターネット
70 データベース部

Claims (7)

  1. 答案の採点を支援するコンピュータシステムであって、前記コンピュータシステムは、インターフェース部と、プロセッサ部とを備え、前記コンピュータシステムは、データベース部に接続されており、前記プロセッサ部は、
    前記インターフェース部を介して、受験者の解答が正答であるか誤答であるかの採点者による判断を示す情報を受信することと
    前記インターフェース部を介して、受験者の解答が正答であるか誤答であるかの判断をしないという採点者による一時的な判断を示す情報を受信することであって、前記一時的な判断を示す情報は、前記解答に対するコメント付与を要求するとの判断を示す情報を含む、ことと、
    前記判断を示す情報および前記一時的な判断を示す情報を前記データベース部に格納することと、
    前記解答に対するコメント付与を要求するとの判断を示す情報に基づいて、前記コメント付与を要求するとの判断を前記採点者がした解答を前記データベース部から抽出することと、
    前記インターフェース部を介して、前記抽出された解答に対するコメントを受信することと
    を行うように構成されている、コンピュータシステム。
  2. 前記プロセッサ部は、
    前記一時的な判断を示す情報に基づいて、前記前記一時的な判断を前記採点者がした解答を抽出することと
    前記インターフェース部を介して、前記出された解答に対して正答であるか誤答であるかの判断を示す情報を受信することと
    をさらに行うように構成されている、請求項1に記載のコンピュータシステム。
  3. 前記プロセッサ部は、前記インターフェース部を介して、前記一時的な判断を前記採点者がした解答に対してされた正答であるか誤答であるかの判断を示す情報を前記採点者の端末装置に送信するようにさらに構成されている、請求項2に記載のコンピュータシステム。
  4. 前記プロセッサ部は、前記メントを受信した解答を正答として処理するようにさらに構成されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載のコンピュータシステム。
  5. 前記プロセッサ部は、前記インターフェース部を介して、受験者の解答が無答であるとの採点者による判断を示す情報を受信するようにさらに構成されている、請求項1〜のいずれか一項に記載のコンピュータシステム。
  6. 答案の採点を支援するためのプログラムであって、前記プログラムは、コンピュータシステムにおいて実行され、前記コンピュータシステムは、インターフェース部と、プロセッサ部とを備え、前記コンピュータシステムは、データベース部に接続されており、前記プログラムは、実行されると、
    前記インターフェース部を介して、受験者の解答が正答であるか誤答であるかの採点者による判断を示す情報を受信することと
    前記インターフェース部を介して、受験者の解答が正答であるか誤答であるかの判断をしないという採点者による一時的な判断を示す情報を受信することであって、前記一時的な判断を示す情報は、前記解答に対するコメント付与を要求するとの判断を示す情報を含む、ことと、
    前記判断を示す情報および前記一時的な判断を示す情報を前記データベース部に格納することと、
    前記解答に対するコメント付与を要求するとの判断を示す情報に基づいて、前記コメント付与を要求するとの判断を前記採点者がした解答を前記データベース部から抽出することと、
    前記インターフェース部を介して、前記抽出された解答に対するコメントを受信することと
    を含む処理を前記プロセッサ部に行わせる、プログラム。
  7. 答案の採点を支援するための方法であって、前記方法は、コンピュータシステムにおいて実行され、前記コンピュータシステムは、インターフェース部と、プロセッサ部とを備え、前記コンピュータシステムは、データベース部に接続されており、前記方法は、
    前記プロセッサ部が、前記インターフェース部を介して、受験者の解答が正答であるか誤答であるかの採点者による判断を示す情報を受信することと、
    前記プロセッサ部が、前記インターフェース部を介して、受験者の解答が正答であるか誤答であるかの判断をしないという採点者による一時的な判断を示す情報を受信することであって、前記一時的な判断を示す情報は、前記解答に対するコメント付与を要求するとの判断を示す情報を含む、ことと、
    前記プロセッサ部が、前記判断を示す情報および前記一時的な判断を示す情報を前記データベース部に格納することと、
    前記プロセッサ部が、前記解答に対するコメント付与を要求するとの判断を示す情報に基づいて、前記コメント付与を要求するとの判断を前記採点者がした解答を前記データベース部から抽出することと、
    前記プロセッサ部が、前記インターフェース部を介して、前記抽出された解答に対するコメントを受信することと
    を含む、方法。
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