JP6354691B2 - 処理システム、制御方法、動作指令生成装置及びコンピュータプログラム - Google Patents

処理システム、制御方法、動作指令生成装置及びコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は、処理システム、制御方法、動作指令生成装置及びコンピュータプログラムに関する。
生化学、生物及び生命工学の分野における、一連の検査や培養、増幅といった処理対象に対してする操作(以降、これらを一まとめにして「実験」と称する。)には、ピペットによって液体を吐出したり、吸引したりする操作が含まれる場合がある。
実験に使用するピペットは任意に選び得るが、使用されたピペットの特性は実験の結果を大きく左右する場合がある。この任意性は実験の結果の不確定要因となる場合があるが、ピペットを1つに固定してしまえば、対応可能な処理が限定されてしまうことがある。
本発明は、実験結果に対する不確定要因を低減しつつ、対応可能な処理を増やすことが可能な、処理システム、制御方法、動作指令生成装置及びコンピュータプログラムを提供することをその課題とする。
本発明の一の側面による処理システムは、外部からの駆動力によりピストンが移動されることにより、液体の吸引及び吐出を行うマニュアルピペットと、内蔵されたアクチュエータによりピストンが移動されることにより、液体の吸引及び吐出を行う自動ピペットと、液体の吸引及び吐出を行う際に、前記マニュアルピペット及び前記自動ピペットを選択的に把持する少なくとも1のロボットアームと、少なくとも前記ロボットアームを制御するロボットアーム制御装置と、を有する。
また、本発明の別の側面による処理システムにおいて、前記マニュアルピペット及び前記自動ピペットを選択的に把持する第1ロボットアームと、前記第1ロボットアームが把持する前記マニュアルピペットのピストンを移動させる第2ロボットアームと、を有してもよい。
また、本発明の別の側面による処理システムにおいて、前記ロボットアーム制御装置は、前記処理システムを制御するジョブの集合体である動作指令に含まれる第1動作指令に基づいて、前記第1ロボットアームに前記マニュアルピペットを把持させる制御を行う第1制御部と、前記動作指令に含まれる第2動作指令に基づいて、前記第1ロボットアームに前記自動ピペットを把持させる制御を行う第2制御部と、を有してもよい。
また、本発明の別の側面による処理システムにおいて、処理対象に対する処理又は前記処理対象を収容した容器に対する処理をそれぞれ表し、処理順番が決定された複数の処理シンボルに基づいて、前記動作指令を生成する動作指令生成装置をさらに有し、前記動作指令生成装置は、前記処理シンボルに基づいて、前記マニュアルピペット及び前記自動ピペットのいずれを用いるかを判断する判断部と、前記判断部により、前記マニュアルピペットを用いると判断された場合に、前記マニュアルピペットを、前記ロボットアームに把持させる第1動作指令を生成する第1動作指令生成部と、前記判断部により、前記自動ピペットを用いると判断された場合に、前記自動ピペットを、前記ロボットアームに把持させる第2動作指令を生成する第2動作指令生成部と、を有してもよい。
また、本発明の別の側面による処理システムにおいて、前記判断部は、前記処理シンボルが、特定の吸引及び吐出の態様の指定と関連付けられている場合に、前記態様の指定に基づいて、前記マニュアルピペット及び前記自動ピペットのいずれを用いるかを判断してもよい。
また、本発明の別の側面による処理システムにおいて、前記判断部は、前記態様の指定が前記速さの指定であって、前記速さが時間的に変化する場合に、前記マニュアルピペットを用いると判断し、前記第1動作指令生成部は、前記第2ロボットアームにより前記速さに対応した時間的に変化する速さで前記ピストンを移動させる前記第1動作指令を生成してもよい。
また、本発明の別の側面による処理システムにおいて、前記判断部は、前記態様の指定が、前記自動ピペットが対応していない吸引又は吐出の速さの指定である場合に、前記マニュアルピペットを用いると判断し、前記第1動作指令生成部は、前記第2ロボットアームにより前記速さに対応した速さで前記ピストンを移動させる前記第1動作指令を生成してもよい。
また、本発明の別の側面による処理システムにおいて、前記判断部は、前記態様の指定が、ピペットに収容された液体を複数の容器に吐出する指定である場合に、前記自動ピペットを用いると判断し、前記第2動作指令生成部は、前記第1ロボットアームを動作させ、複数の容器に、前記自動ピペットに吸引された液体を順に吐出させる前記第2動作指令を生成してもよい。
また、本発明の別の側面による処理システムにおいて、前記態様の指定は、前記容器に収容された液体の液面の位置の変化に追随するように、前記マニュアルピペット又は前記自動ピペットを移動させる追随指定であってもよい。
また、本発明の別の側面による処理システムにおいて、前記判断部は、前記態様の指定が前記追随指定である場合に、前記マニュアルピペットを用いると判断し、前記第1動作指令生成部は、前記液体の液面の位置の変化を予測した前記ロボットアームの制御を行わせる前記第1動作指令を生成してもよい。
また、本発明の別の側面による処理システムにおいて、前記判断部は、前記態様の指定が前記追随指定であって、前記液体の液面の位置の変化の撮影を伴う指定である場合に、前記自動ピペットを用いると判断し、前記第2動作指令生成部は、撮影された前記液体の液面の位置の変化に追随した前記ロボットアームの制御を行わせる前記第2動作指令を生成してもよい。
また、本発明の別の側面による処理システムにおいて、前記判断部は、前記態様の指定が、前記容器及びピペットを傾けて、前記容器に収容された液体を吸引する指定又は前記容器に液体を吐出する指定である場合に、前記自動ピペットを用いると判断し、前記第2動作指令生成部は、前記第2ロボットアームで前記容器を把持し、前記容器及び前記自動ピペットを傾けて、前記容器に収容された液体を吸引又は前記容器に液体を吐出させる前記第2動作指令を生成してもよい。
また、本発明の別の側面による処理システムにおいて、前記判断部は、前記処理シンボルが、特定の吸引及び吐出の態様の指定を含まない場合に、吸引及び吐出の少なくとも容量に基づいて、前記マニュアルピペット及び前記自動ピペットのいずれを用いるかを判断してもよい。
また、本発明の別の側面による処理システムの制御方法は、処理対象に対する処理又は前記処理対象を収容した容器に対する処理をそれぞれ表し、処理順番が決定された複数の処理シンボルに基づいて、前記マニュアルピペット及び前記自動ピペットのいずれを用いるかを判断し、前記マニュアルピペットを用いると判断された場合、第1動作指令を生成し、前記自動ピペットを用いると判断された場合、第2動作指令を生成し、前記第1動作指令に基づいて、前記ロボットアームに前記マニュアルピペットを把持させ、前記第2動作指令に基づいて、前記ロボットアームに前記自動ピペットを把持させる。
また、本発明の別の側面による動作指令生成装置は、処理対象又は前記処理対象を収容した容器に対する処理をそれぞれ表し、処理順番が決定された複数の処理シンボルに基づいて、前記処理対象に対する処理を行う少なくとも1のロボットアームを含む制御対象を制御するジョブの集合体である動作指令を生成する動作指令生成装置であって、外部からの駆動力によりピストンが移動されることにより、液体の吸引及び吐出を行うマニュアルピペットを用いるか、又は内蔵されたアクチュエータによりピストンが移動されることにより、液体の吸引及び吐出を行う自動ピペットを用いるかを、前記処理シンボルに基づいて判断する判断部と、前記判断部により、前記マニュアルピペットを用いると判断された場合に、前記マニュアルピペットを、前記ロボットアームに把持させる第1動作指令を生成する第1動作指令生成部と、前記判断部により、前記自動ピペットを用いると判断された場合に、前記自動ピペットを、前記ロボットアームに把持させる第2動作指令を生成する第2動作指令生成部と、を有する。
また、本発明の別の側面によるコンピュータプログラムは、コンピュータを、上述の動作指令生成装置として機能させる。
本発明の実施形態に係る処理システムの物理的な構成を示す概略図である。 本発明の実施形態に係る動作指令生成装置の物理的な構成を示す構成ブロック図である。 本発明の実施形態に係る動作指令生成装置、ロボットアーム制御装置及びロボットの機能ブロック図である。 本発明の実施形態に係る処理システムの制御方法を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る動作指令生成装置に取得される第1のプロトコルチャートの例である。 本発明の実施形態に係る動作指令生成装置の速さ判断部における判断を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る動作指令生成装置に取得される第2のプロトコルチャートの例である。 本発明の実施形態に係る動作指令生成装置に取得される第3のプロトコルチャートの例である。 本発明の実施形態に係る動作指令生成装置に取得される第4のプロトコルチャートの例である。 本発明の実施形態に係る動作指令生成装置に取得される第5のプロトコルチャートの例である。
本発明の発明者の知見によれば、生化学、生物及び生命工学における実験において広く用いられているピペットとして、マニュアルピペットと電動ピペットが知られており、互いに特性及び扱い方が異なる。また、ロボットアームによりピペットを操作するものも提案されてはいるものの、ピペットの操作を一にするもの、すなわちマニュアルピペットのみ扱うか、電動ピペットのみ扱うかのいずれかとして設計されていた。
しかしながら、マニュアルピペット及び電動ピペットについてそれぞれ専用のロボットアームを設けることとすると、処理システム全体の部品点数が増加し、コスト増加の要因となってしまう場合がある。また、専用のロボットアームは必ずしも常時稼働するわけではなく、処理システム全体の稼働率が低下してしまい、運用コストが増加してしまう場合がある。
そこで、本発明の発明者は、汎用のロボットアームによってマニュアルピペットと電動ピペットの双方を効率よく操作できる処理システム、制御方法、動作指令生成装置及びコンピュータプログラムを提供することについて鋭意研究開発を行い、新規かつ独創的な処理システム等を発明するに至った。以下、かかる処理システム等について、実施形態を例示して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る処理システム200の物理的な構成を示す概略図である。処理システム200は、処理対象に対する処理又は処理対象を収容した容器に対する処理をそれぞれ表し、処理順番が決定された複数の処理シンボルに基づいて、動作指令を生成する動作指令生成装置1を含む。ここで、複数の処理シンボルは、プロトコルを図示したプロトコルチャートに記載されるものであり、プロトコルの内容を視覚的に表現したシンボルである。動作指令生成装置1自体は、専用の機器であってもよいが、ここでは一般的なコンピュータを使用して実現されている。すなわち、市販のコンピュータにおいて、当該コンピュータを動作指令生成装置1として動作させるコンピュータプログラムを実行することによりかかるコンピュータを動作指令生成装置1として使用する。かかるコンピュータプログラムは、一般にアプリケーションソフトウェアの形で提供され、コンピュータにインストールされて使用される。当該アプリケーションソフトウェアは、CD−ROMやDVD−ROMその他のコンピュータ読み取り可能な適宜の情報記録媒体に記録されて提供されてよく、また、インターネット等の各種の情報通信ネットワークを通じて提供されてもよい。あるいは、情報通信ネットワークを通じて遠隔地にあるサーバによりその機能が提供される、いわゆるクラウドコンピューティングにより実現されてもよい。
処理システム200は、動作指令生成装置1により生成された動作指令に基づき、少なくともロボットアームを制御するロボットアーム制御装置2を含む。本実施形態において、処理システム200は、第1マニュアルピペット4a、第2マニュアルピペット4b及び自動ピペット4cを選択的に把持する第1ロボットアーム14を含む。ここで、第1マニュアルピペット4a及び第2マニュアルピペット4bは、外部からの駆動力によりピストンが移動されることにより、液体の吸引及び吐出を行うピペットであり、互いに容量が異なる。自動ピペット4cは、内蔵されたアクチュエータによりピストンが移動されることにより、液体の吸引及び吐出を行うピペットである。また、処理システム200は、第1ロボットアーム14が把持する第1マニュアルピペット4a及び第2マニュアルピペット4bのピストンを移動させる第2ロボットアーム15を含む。本実施形態に係るロボットアーム制御装置2は、ロボット3と一体となって設けられているが、ロボット3と別体に設けられてもよい。
本実施形態に係る処理システム200によれば、ピストンの動作を任意に調整することのできる第1マニュアルピペット4a及び第2マニュアルピペット4bと、吸引量及び吐出量を電子的に調整することのできる自動ピペット4cの両方を利用出来る。そのため、特性に応じたピペットの選択が可能となり、対応可能な処理を増やすことが可能となる。後に詳細に説明するが、吸引又は吐出の速さが指定されている場合、液面変化に追随するようピペット位置を予測制御する場合等は、マニュアルピペットが用いられる。また、ピペットに収容された液体を複数の容器に吐出する指定がされている場合、カメラ13により撮影された液面の位置の変化に追随するようピペット位置をフィードバック制御する場合、容器及びピペットを傾ける場合等には、自動ピペットが用いられる。ここで、処理システム200に含まれるカメラ13は、マイクロチューブ6に収容された液体の液面の位置を連続撮影する。
ロボット3は、多関節ロボットであり、第1ロボットアーム14及び第2ロボットアーム15により、処理対象に対する処理を行う。ロボット3は、第1ロボットアーム14によりピペットラック10に収容された第1マニュアルピペット4a、第2マニュアルピペット4b及び自動ピペット4cを把持し操作する等、図示しあるいは図示しない実験器具を操作することができる。また、ロボット3は、第2ロボットアーム15によりチューブラック5に格納されたマイクロチューブ6を把持し、マイクロチューブ6をチューブラック5からボルテックスミキサー11や遠心分離器12等へ移動させるなど、図示しあるいは図示しない各種容器を移動させることができる。本実施形態では、ロボット3は、第1ロボットアーム14によりピペット4を把持し、薬液を吸引又は注入する場合、チップラック7に用意されたチップ8をピペット4の先端に装着して作業を行う。チップ8は、原則として使い捨てされるものであり、使用済みのチップ8は、ダストボックス9に廃棄される。
図1に示す例では、第1マニュアルピペット4a、第2マニュアルピペット4b及び自動ピペット4cがピペットラック10に用意されており、そのうちの第1マニュアルピペット4aをロボット3が第1ロボットアーム14により把持している。また、本実施形態に係る処理システム200には、ボルテックスミキサー11と、遠心分離器12等が含まれるが、これらは実験を行う場合に用いられる器具の一例であり、これらの器具に加えて又は換えて、他の器具が含まれてもよい。例えば、処理システム200には、ペトリ皿を保管するラックや、マグネットラック等が含まれてもよい。また、本実施形態に係るロボット3は双腕ロボットであり、ロボット3は第1ロボットアーム14及び第2ロボットアーム15を備えるが、処理システム200が有する少なくとも1のロボットアームは、1台のロボットに備えられたものでなくてもよい。例えば、複数のロボットアームが別個独立に備えられて、ロボットアーム制御装置2により協調して動作するように制御されるものであってもよい。
処理システムに含まれるロボットアームとして、マニュアルピペットを扱う専用ロボットアームと自動ピペットを扱う専用ロボットアームとを設けることも考えられる。しかしながら、専用ロボットアームのうち一方の稼働率が高くなり、他方の稼働率が低い場合が生じたり、片方の専用ロボットアームに待ち時間が生じたりして、処理システム全体の稼働効率が低くなる場合がある。この点、本実施形態に係る処理システム200によれば、ピペット毎に専用アームを設けることなくマニュアルピペットと自動ピペットとを使い分けることができ、処理システム200に含まれるロボットアームの稼働率が高く保たれ、稼働効率が高い処理システム200が得られる。
図2は、本発明の実施形態に係る動作指令生成装置1の物理的な構成を示すブロック図である。図2に示した構成は、動作指令生成装置1として用いられる一般的なコンピュータを示しており、CPU(Central Processing Unit)1a、RAM(Random Access Memory)1b、外部記憶装置1c、GC(Graphics Controller)1d、入力デバイス1e及びI/O(Inpur/Output)1fがデータバス1gにより相互に電気信号のやり取りができるよう接続されている。ここで、外部記憶装置1cはHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の静的に情報を記録できる装置である。またGC1dからの信号はフラットパネルディスプレイ等の、使用者が視覚的に画像を認識するモニタ1hに出力され、画像として表示される。入力デバイス1eはキーボードやマウス、タッチパネル等の、ユーザが情報を入力するための機器であり、I/O1fは動作指令生成装置1が外部の機器と情報をやり取りするためのインタフェースである。
図3は、本発明の実施形態に係る動作指令生成装置1、ロボットアーム制御装置2及びロボット3の機能ブロック図である。なお、ここで示した機能ブロックは、動作指令生成装置1等が有する機能に着目して示したものであり、必ずしも各機能ブロックに1対1に対応する物理的構成が存在することを有しない。いくらかの機能ブロックは動作指令生成装置1のCPU1a等の情報処理装置が特定のソフトウェアを実行することにより実現され、またいくらかの機能ブロックは動作指令生成装置1のRAM1b等の情報記憶装置に特定の記憶領域が割り当てられることにより実現されてよい。
動作指令生成装置1は、ユーザからの各種の入力を受け付ける入力部20と、プロトコルを図示したプロトコルチャートを取得するプロトコルチャート取得部21とを有する。また、動作指令生成装置1は、入力部20により受けつけられた入力、及びプロトコルチャート取得部21により取得されたプロトコルチャートに基づいて動作指令を生成する動作指令生成部22を有する。さらに、動作指令生成装置1は、生成中及び生成された動作指令の電子データを記憶する動作指令記憶部27と、生成された動作指令をロボットが読み取り可能な形式の電子ファイルとして出力する動作指令出力部28と、動作指令記憶部27に記憶された動作指令の電子データを成形しモニタ1hに表示する動作指令表示部29とを有する。
入力部20は、通常は図2に示した入力デバイス1eにより構成されるが、動作指令生成装置1がクラウドコンピューティングに用いられるアプリケーションサーバである場合には、遠隔地にある端末上でのユーザの操作情報が入力されるI/O1fが該当することになる。
動作指令生成部22には動作指令を生成するための種々の機能ブロックが含まれる。詳細は後ほど動作指令の生成手順を説明する際に合わせて説明するが、本実施形態に係る動作指令生成部22には、マニュアルピペットを、ロボットアームに把持させる第1動作指令を生成する第1動作指令生成部23と、自動ピペットを、ロボットアームに把持させる第2動作指令を生成する第2動作指令生成部24とが含まれる。また、動作指令生成部22には、プロトコルチャートに含まれる処理シンボルに基づいて、マニュアルピペット及び自動ピペットのいずれを用いるかを判断する判断部25が含まれる。判断部25は、処理シンボルが、特定の吸引及び吐出の態様の指定と関連付けられている場合に、態様の指定に基づいて、マニュアルピペット及び自動ピペットのいずれを用いるかを判断する。第1動作指令生成部23は、判断部25により、マニュアルピペットを用いると判断された場合に、第1動作指令を生成する。また、第2動作指令生成部24は、判断部25により、自動ピペットを用いると判断された場合に、第2動作指令を生成する。
なお、本明細書において、動作指令とは、単一のジョブ又は複数のジョブが組み合わされたジョブの集合体であって、処理対象が収容される容器に対する一単位のものとして認識される処理を指示する指令をいうものとする。動作指令は、プロトコルチャートに表された個々のシンボルをロボットの単位動作であるジョブに変換し、変換されたジョブの実行順を加味しつつ統合することで生成される。
判断部25には、速さ判断部25a、連続分注判断部25b、液面変化判断部25c、傾斜分注判断部25f及び容量判断部25gが含まれる。さらに、液面変化判断部25cには、予測制御判断部25d及びフィードバック制御判断部25eが含まれる。
速さ判断部25aは、処理シンボルが含む態様の指定が、吸引又は吐出の速さの指定である場合に、マニュアルピペットを用いると判断する。また、連続分注判断部25bは、態様の指定が、ピペットに収容された液体を複数の容器に吐出する指定である場合に、自動ピペットを用いると判断する。また、液面変化判断部25cは、態様の指定が、容器に収容された液体の液面の位置の変化に追随するように、マニュアルピペット又は自動ピペットを移動させる追随指定である場合に、マニュアルピペット及び自動ピペットのいずれを用いるかを判断する。予測制御判断部25dは、態様の指定が追随指定である場合に、マニュアルピペットを用いると判断する。また、フィードバック制御判断部25eは、態様の指定が追随指定であって、液体の液面の位置の変化の撮影を伴う指定である場合に、自動ピペットを用いると判断する。傾斜分注判断部25fは、態様の指定が、容器及びピペットを傾けて、容器に収容された液体を吸引する指定又は容器に液体を吐出する指定である場合に、自動ピペットを用いると判断する。また、容量判断部25gは、処理シンボルが、特定の吸引及び吐出の態様の指定を含まない場合に、吸引及び吐出の少なくとも容量に基づいて、マニュアルピペット及び自動ピペットのいずれを用いるかを判断する。
ロボットアーム制御装置2は、第1制御部2aと第2制御部2bとを含む。第1制御部2aは、処理システム200を制御するジョブの集合体である動作指令に含まれる第1動作指令に基づいて、第1ロボットアーム14に第1マニュアルピペット4a又は第2マニュアルピペット4bを把持させる制御を行う。また、第2制御部2bは、動作指令に含まれる第2動作指令に基づいて、第1ロボットアーム14に自動ピペット4cを把持させる制御を行う。
本実施形態に係る処理システム200によれば、マニュアルピペットと自動ピペットのいずれを用いるかがロボットアーム制御装置2の第1制御部2a及び第2制御部2bにより制御され、再現性のある実験が行われる。また、動作指令によりピペットの選択が予め定められ、ピペットの異同に起因する不確定要因を低減することが可能となり、実験の再現性が向上する。
また、本実施形態に係る処理システム200によれば、プロトコルチャートから、マニュアルピペットを用いるか自動ピペットを用いるかが判断部25により定められ、ピペットの異同に起因する不確定要因を低減することが可能となり、再現性のある実験が行われる。また、処理シンボルに基づいて使用するピペットが判断され、実験の不確定要因が低減される。また、処理毎に最適なピペットが選択され、実験をより精度良く行うことができる。
図4は、本発明の実施形態に係る処理システム200の制御方法を示すフローチャートである。処理システム200の制御は、動作指令生成装置1の判断部25により、プロトコルチャートに含まれる処理シンボルが特定の吸引及び吐出の態様の指定と関連付けられているか否かを判断することから始まる(ST100)。ここで、特定の吸引及び吐出の態様とは、ピペット処理を行う場合の手技を表す。態様の指定は、例えば、マイクロチューブ6に収容された液体の上澄み液だけを吸引する指定であったり、チップ8を液体に浸けることなく液体の吸引又は吐出を行う指定であったりする。
処理シンボルが態様の指定と関連付けられている場合、複数の容器に同じ処理を繰り返すことを示す容器数シンボルが含まれるか否かを判断する(ST101)。容器数シンボルが含まれる場合、第1ロボットアーム14に自動ピペット4cを把持させる第2動作指令が生成される(ST104)。容器数シンボルが含まれない場合、処理シンボルと態様の指定とに基づいて、マニュアルピペットを用いるか否かが判断される(ST102)。マニュアルピペットを用いると判断された場合、第1ロボットアーム14に第1マニュアルピペット4a又は第2マニュアルピペット4bを把持させる第1動作指令が生成される(ST103)。一方、マニュアルピペットを用いないと判断された場合、すなわち自動ピペットを用いると判断された場合、第1ロボットアーム14に自動ピペット4cを把持させる第2動作指令が生成される(ST104)。
処理シンボルが特定の吸引及び吐出の態様の指定を含まない場合、ピペットにより扱う液体の容量が自動ピペット4cで扱える容量であるか否かが判断される(ST105)。本実施形態に係る容量判断部25gは、処理シンボルが、特定の吸引及び吐出の態様の指定を含まない場合に、吸引及び吐出の少なくとも容量に基づいて、マニュアルピペット及び自動ピペットのいずれを用いるかを判断する。液体の容量が自動ピペット4cで扱える容量である場合、第1ロボットアーム14に自動ピペット4cを把持させる第2動作指令が生成される(ST104)。一方、液体の容量が自動ピペット4cで扱えない容量である場合、第1ロボットアーム14に第1マニュアルピペット4a又は第2マニュアルピペット4bを把持させる第1動作指令が生成される(ST106)。ここで、自動ピペット4cで扱えない容量とは、例えば、1μl以下の容量か、又は1ml(1000μl)以上の容量であるが、ピペットの仕様毎にユーザが閾値を設定できるようにしてもよい。なお、処理シンボルは、マニュアルピペット及び自動ピペットのいずれを用いるかの明示的な選択を含んでもよい。その場合、判断部25は、明示された選択に従って、マニュアルピペット及び自動ピペットのいずれを用いるかを判断する。
本実施形態に係る処理システム200は、判断部25により、処理毎にマニュアルピペットを用いるか自動ピペットを用いるか判断することで、より適切なピペットを選択することができ、実験の精度と効率を向上させることができる。また、本実施形態に係る動作指令生成装置1に取得されるプロトコルチャートは、特定の吸引及び吐出の態様の指定(手技の指定)を含み、本実施形態に係る動作指令生成装置1は、指定された手技に応じて適切なピペットを選択し、様々な手技を再現することで、実験の精度と効率を向上させることができる。
また、本実施形態に係る処理システム200は、容量判断部25gにより、自動ピペットで扱うことのできない容量についての吸引又は吐出の指示がプロトコルチャートに含まれていたとしても、エラーを発することなく、プロトコルチャートの指示通りに実験を実行することができる。
図5は、本発明の実施形態に係る動作指令生成装置1に取得される第1のプロトコルチャートの例である。第1のプロトコルチャートの例は、「Tube Rack」(チューブラック5)に収容された「Tube 1」(第1のマイクロチューブ)を表す初期シンボル100と、チューブラック5に収容された「Tube 2」(第2のマイクロチューブ)を表す初期シンボル100とを含む。初期シンボル100は、それぞれマイクロチューブをチューブラック5に戻すことを表す最終シンボル101に、順序線102によって接続される。複数の処理シンボルの処理順番は、順序線102によって決定される。
第1のプロトコルチャートの例は、第1のマイクロチューブについての順序線102から第2のマイクロチューブについての順序線102へ伸びる移送線104を含む。移送線104には、「TRANSFER」と表された移送シンボル103aが伴う。移送シンボル103aは、「200[μl]」と記載され、第1のマイクロチューブに収容された液体のうち200[μl]を第2のマイクロチューブに移送することを表す。移送シンボル103aには、速さ変化指定シンボル105aが重ねて表示され、関連付けられている。速さ変化指定シンボル105aは、ピペットにより第1のマイクロチューブに収容された液体を吸引する際、初期速さv1[μl/s]から吸引をはじめて、最終速さv2[μl/s]で吸引を終えるように吸引速さを変化させる指定を表す。ここで、v1>v2であり、吸引速さが単調減少するように吸引速さを変化させる指定であるとする。速さ判断部25aは、速さ変化指定シンボル105aによって時間的に変化する速さが指定されている場合、マニュアルピペットを用いると判断する。当該判断を受けて、第1動作指令生成部23は、第2ロボットアーム15により指定された速さに対応した時間的に変化する速さでマニュアルピペットのピストンを移動させる第1動作指令を生成する。この場合、ロボット3は、第1ロボットアーム14により第1マニュアルピペット4a又は第2マニュアルピペット4bを把持し、第2ロボットアーム15によりピストンを押下することで、所望の速さでマニュアルピペットのピストンを移動させることができ、速さ変化指定シンボル105aによる指定の通りに液体を吸引することができる。なお、吐出の速さを時間的に変化させる指定の場合であっても、吸引の場合と同様に、第1ロボットアーム14により第1マニュアルピペット4a又は第2マニュアルピペット4bを把持し、第2ロボットアーム15によりピストンを押下させることで、指定通りの処理を行わせることができる。
液体を吸引する速さを時間的に変化させることで、例えば、マイクロチューブ6の底に沈殿物が溜まっている場合、チップ8の先端が沈殿物に近付くほど吸引速さを遅くすることができ、沈殿物が吸引されることを避けることができる。そのため、沈殿物の拡散及び沈殿物の意図しない吸引が抑制され、実験の精度が向上する。
第1のプロトコルチャートの例は、第2のマイクロチューブについての順序線102に接続するように表された追加線107を含む。追加線107には追加シンボル106が接続され、第2のマイクロチューブに「Solution A」を「100[μl]」追加することを表す。第1のプロトコルチャートの例の場合、「Solution A」が加えられる前に、第2のマイクロチューブには、第1のマイクロチューブから液体が移送されている。そのため、「Solution A」は、第1のマイクロチューブから移送された液体に追加されることとなる。
追加シンボル107には、速さ指定シンボル105bが重ねて表示され、関連付けられている。速さ指定シンボル105bは、液体の吐出をv3[μl/s]の速さで行うことを指定する。速さ判断部25aは、速さ指定シンボル105bによる指定が、自動ピペット4cが対応していない吸引又は吐出の速さの指定である場合に、マニュアルピペットを用いると判断する。本例の場合、自動ピペット4cにより速さv3[μl/s]での吐出が行えない場合、速さ判断部25aは、マニュアルピペットを用いると判断する。その場合、第1動作指令生成部23は、第2ロボットアーム15により指定された速さに対応した速さでピストンを移動させる第1動作指令を生成する。この場合、ロボット3は、第1ロボットアーム14により第1マニュアルピペット4a又は第2マニュアルピペット4bを把持し、第2ロボットアーム15によりピストンを押下することで、所望の速さでマニュアルピペットのピストンを移動させることができ、速さ指定シンボル105bによる指定の通りに液体を吐出することができる。なお、吸引の速さが指定されている場合であっても、吐出の場合と同様に、第1ロボットアーム14により第1マニュアルピペット4a又は第2マニュアルピペット4bを把持し、第2ロボットアーム15によりピストンを押下させることで、指定通りの処理を行わせることができる。
速さ判断部25aにより、自動ピペット4cが対応していない吸引又は吐出の速さであるか否かを判断するにあたって、ユーザによって予め速さの閾値を設定できることとしてもよい。例えば、吸引又は吐出の速さが一定速さ以下の低速である場合に、マニュアルピペットを用いると判断させてよい。本実施形態に係る処理システム200によれば、自動ピペットでは対応できない比較的低速の吸引又は吐出であっても、マニュアルピペットのピストンを押下するロボットアームの押下の速さを調整することで指定通りに実行することができる。そのため、衝撃に対して敏感な薬液等を特性変化させないように扱うことができ、実験をより確実に実行することができる。
図6は、本発明の実施形態に係る動作指令生成装置1の速さ判断部25aにおける判断を示すフローチャートである。速さ判断部25aは、プロトコルチャートに表された処理シンボルが、特定の吸引及び吐出の態様の指定を含み、態様の指定が吸引又は吐出の速さの指定である場合に、指定された速さが時間的に変化するか否かを判断する(ST200)。速さ判断部25aは、指定された速さが時間的に変化する場合、マニュアルピペットを用いると判断する。当該判断を受けて、第1動作指令生成部23は、第1ロボットアーム14に第1マニュアルピペット4a又は第2マニュアルピペット4bを把持させ、第2ロボットアーム15により指定された速さに対応した速さでピストンを移動させる第1動作指令を生成する(ST201)。
一方、指定された速さが時間的に変化しない場合、指定された速さが自動ピペット4cで扱える速さであるか否かが判断される(ST202)。指定された速さが自動ピペット4cで扱える速さである場合、第1ロボットアーム14に自動ピペット4cを把持させ、指定された速さに対応した速さでピストンを移動させる指示をする第2動作指令が生成される(ST203)。自動ピペット4cのピストンを移動させる指示は、ロボットアーム制御装置2等と、自動ピペット4cとの間の無線通信により行うことができる。指定された速さが自動ピペット4cで扱えない速さである場合、第1ロボットアーム14に第1マニュアルピペット4a又は第2マニュアルピペット4bを把持させ、第2ロボットアーム15により指定された速さに対応した速さでピストンを移動させる第1動作指令が生成される(ST204)。
図7は、本発明の実施形態に係る動作指令生成装置1に取得される第2のプロトコルチャートの例である。第2のプロトコルチャートの例は、「Tube」と表されたマイクロチューブ6を「Tube Rack」(チューブラック5)から作業場所に準備することを表す初期シンボル100と、「Solution B」をマイクロチューブ6に「100[μl]」追加することを表す追加シンボル106と、マイクロチューブ6をチューブラック5に戻すことを表す最終シンボル101と、を含む。ここで、初期シンボル100に重ねられるように、「×4」と表された容器数シンボル108が配置されている。容器数シンボル108は、関連付けられた初期シンボル100が表す容器について行われる処理を、複数の同種類の容器について繰り返すことを表す。第2のプロトコルチャートの例の場合、容器数シンボル108は、「Solution B」をマイクロチューブ6に「100[μl]」追加する処理を、4つの容器について繰り返すことを表す。
連続分注判断部25bは、処理シンボルの一種である初期シンボル100が、ピペットに収容された液体を複数の容器に吐出する指定と関連付けられている場合に、自動ピペット4cを用いると判断する。第2のプロトコルチャートの例のように、初期シンボル100に容器数シンボル108が関連付けられており、追加シンボル106によりピペットに収容された液体を容器に吐出することが表されている場合、ピペットに収容された液体を複数の容器に吐出する指定と関連付けられていることとなり、連続分注判断部25bは、自動ピペット4cを用いる判断をする。当該判断を受けて、第2動作指令生成部25は、第1ロボットアーム14を動作させ、作業場所に容器数シンボル108に示された数だけ用意された複数の容器に、自動ピペット4cに吸引された液体を順に吐出させる第2動作指令を生成する。なお、複数の容器に吐出する液体は、一度の吸引で自動ピペット4cに収容してよい。
マニュアルピペットは、一般に、収容された液体を吐出する場合、原則として収容された液体全てを吐出するように使用される。ピストンを途中で止めて液体を分割して吐出することも不可能ではないが、十分な精度が得られないおそれがある。一方、自動ピペットは、内蔵されたアクチュエータによってピストンを移動させており、ピストンを任意の位置で止めることができ、収容された液体を高精度に分割して吐出できるという特徴がある。本実施形態に係る処理システム200は、このような自動ピペットの特徴を活かし、同種類の液体を複数の容器に吐出する場合に、吐出毎に液体を吸引する必要を無くすことができる。これにより、分注が連続して行われ、実験をより効率良く実施することができ、実験をより早く完了することができる。
図8は、本発明の実施形態に係る動作指令生成装置1に取得される第3のプロトコルチャートの例である。第3のプロトコルチャートの例は、「Tube 1」と表された第1のマイクロチューブに収容された液体の上澄み液を、「Tube 2」と表された第2のマイクロチューブへ移送することを表す上澄み移送シンボル103bを含む。上澄み移送シンボル103bは、「SUPERNATANT」という表示により、上澄み液を吸引する指定を表している。上澄み液を吸引することにより、例えば遠心分離器12によって二層に分離された液体のうち上澄み液のみを別の容器に移送することができる。
上澄み移送シンボル103bには、「without dip」と表された濡れ回避シンボル109aが重ねて表示され、関連付けられている。濡れ回避シンボル109aは、処理シンボルの一種である上澄み移送シンボル103bに関連付けられている吸引及び吐出の態様の指定であり、容器に収容された液体の液面の位置の変化に追随するように、マニュアルピペット又は自動ピペットを移動させる追随指定である。ピペットにより液体を吸引又は吐出する場合、ピペットの先端に取り付けられたチップ8が容器に収容された液体に浸されると、チップ8が濡れて、容器に吐出される液体の容量や、ピペットに吸引される液体の容量が意図した容量より少なくなる場合がある。本実施形態に係る処理システム200では、濡れ回避シンボル109aによる指定がある場合には、容器に収容された液体の液面にチップ8の先端が接した状態を保つようにピペットを液面に追随させて吸引を行う。これにより、チップ8が濡れることが防止され、チップ8に付着する液体が減り、より精密に液体の容量を制御して、実験を精度良く実行することができる。なお、吐出に際してもチップ8の先端が液面に接した状態を保つように、ピペットを液面に追随させて動かすこととしてもよい。吐出に際してもチップ8の先端が液面に追随するように動かすことで、液体が衝撃に敏感であり、落下させることが好ましくない等の事情がある場合であっても、液体を特性変化させずに吐出することができ、実験をより確実に行うことができる。
本実施形態に係る液面変化判断部25cに含まれる予測制御判断部25dは、処理シンボルに関連付けられている吸引及び吐出の態様の指定が追随指定である場合に、マニュアルピペットを用いると判断する。当該判断を受けて、第1動作指令生成部23は、液体の液面の位置の変化を予測したロボットアームの制御を行わせる前記第1動作指令を生成する。第3のプロトコルチャートの例を取得した場合、本実施形態に係る第1動作指令生成部23は、第1ロボットアーム14に第1マニュアルピペット4a又は第2マニュアルピペット4bを把持させ、第1ロボットアーム14を予め定められた速さでマイクロチューブ6に降下させつつ、第2ロボットアーム15によりピストンを移動させる第1動作指令を生成する。ここで、第1ロボットアーム14をマイクロチューブ6に降下させる速さは、マニュアルピペットによりマイクロチューブ6に収容された液体が吸引されて液面が降下する速さに同調させる必要がある。本実施形態に係る動作指令生成装置1では、マイクロチューブ6の径、マイクロチューブ6に収容された液体の容量及びマニュアルピペットによる吸引速さから、第1ロボットアーム14をマイクロチューブ6に降下させる速さを予め算出する。
本実施形態に係る処理システム200によれば、チップ8の濡れを回避する指定がある場合に、予め定められた速さによってピペットの液面追随制御が行われ、液体の容量が高精度で吸引又は吐出される。それにより、チップ8に付着する液体が減り、実験の精度が向上し、ひいては実験の再現性が向上する。
図9は、本発明の実施形態に係る動作指令生成装置1に取得される第4のプロトコルチャートの例である。第4のプロトコルチャートの例は、上澄み移送シンボル103bに重ねて表示され、関連付けられたフィードバックによる濡れ回避シンボル109bを含む。その他のシンボルは、第3のプロトコルチャートの例と同じである。フィードバックによる濡れ回避シンボル109bは、「feed back」という表示でカメラ13による撮影を用いたリアルタイムフィードバック制御により、液面追随を行うことを表している。カメラ13は、マイクロチューブ6等の容器に収容された液体の液面の位置の変化を撮影する装置である。
本実施形態に係る液面変化判断部25cに含まれるフィードバック制御判断部25eは、処理シンボルに関連付けられている吸引及び吐出の態様の指定が追随指定であって、容器に収容された液体の液面の位置の変化の撮影を伴う指定である場合に、自動ピペットを用いると判断する。当該判断を受けて、第2動作指令生成部24は、撮影された液体の液面の位置の変化に追随したロボットアームの制御を行わせる前記第2動作指令を生成する。第4のプロトコルチャートの例を取得した場合、本実施形態に係る第2動作指令生成部24は、第1のロボットアーム14に自動ピペット4cを把持させ、自動ピペット4cに吸引又は吐出させ、カメラ13によりマイクロチューブ6に収容された液体の液面の位置の変化を撮影させ、自動ピペット4cに装着したチップ8の先端がマイクロチューブ6に収容された液体の液面に接した状態を保つように、第1ロボットアーム14を移動させる第2動作指令を生成する。ここで、第1ロボットアーム14をマイクロチューブ6に降下させる速さは、カメラ13により撮影された液面の位置の変化に同調するようにフィードバック制御される。そのような制御をマニュアルピペットによる吸引又は吐出において行う場合、第2ロボットアーム15によってマニュアルピペットのピストンを押下しつつ、マニュアルピペットを液面に追随するように第1ロボットアーム14を移動させる必要があり、制御が複雑となる。もっとも、単一のロボットアームによってマニュアルピペットを把持し、かつピストンを押下できる場合、マニュアルピペットを用いてフィードバックによる濡れ回避の動作を行うこととしてもよい。
本実施形態に係る処理システム200によれば、容器の種類やピペットの種類が一定せず、液面の位置の変化する速さや吸引速さが予め定まらない場合であっても、カメラ13によって液面の位置の変化をリアルタイムで撮影してフィードバック制御を行うため、濡れ回避動作が確実に行われ、チップ8に付着する液体を減らすことができ、実験の精度が向上して、ひいては実験の再現性を向上させることができる。
図10は、本発明の実施形態に係る動作指令生成装置1に取得される第5のプロトコルチャートの例である。第5のプロトコルチャートの例は、「Tube 1」と表された第1のマイクロチューブに収容された液体を、「Tube 2」と表された第2のマイクロチューブへ「200[μl]」だけ移送することを表す移送シンボル103aを含む。移送シンボル103aには、「tilt」と表された傾斜シンボル110が重ねて表示され、関連付けられている。傾斜シンボル110は、処理シンボルの一種である移送シンボル103aに関連付けられている吸引及び吐出の態様の指定であり、容器及びピペットを傾けて、容器に収容された液体を吸引する指定又は容器に液体を吐出する指定である。容器及びピペットを傾けて、容器に収容された液体を吸引することで、液体の上澄みだけをより確実に吸引することができる。また、容器及びピペットを傾けて、容器に液体を吐出することで、液体に衝撃を与えないように、容器に液体を収容できる。
本実施形態に係る傾斜分注判断部25fは、容器及びピペットを傾けて、容器に収容された液体を吸引する指定又は容器に液体を吐出する指定である場合に、自動ピペットを用いると判断する。当該判断を受けて、第2動作指令生成部24は、第2ロボットアーム15で容器を把持し、容器及び自動ピペットを傾けて、容器に収容された液体を吸引又は容器に液体を吐出させる第2動作指令を生成する。第5のプロトコルチャートの例を取得した場合、本実施形態に係る第2動作指令生成部24は、第1のロボットアーム14に自動ピペット4cを把持させ、第2のロボットアーム15にマイクロチューブ6を把持させ、自動ピペット4c及びマイクロチューブ6を傾けて、自動ピペット4cに吸引又は吐出させる第2動作指令を生成する。ここで、第1ロボットアーム14に把持された自動ピペット4c及び第2ロボットアーム15に把持されたマイクロチューブ6の傾斜角度は、同程度とし、ユーザによって予め定められるようにしてもよい。また、容器に収容された液体の容量に応じて、傾斜角度を定めることとしてもよい。例えば、容器に収容された液体の容量が比較的少ない場合には傾斜角度を大きくして、容器に収容された液体の容量が比較的多い場合には傾斜角度を小さくすることとしてよい。
本実施形態に係る処理システム200によれば、第1のロボットアーム14により自動ピペット4cを把持し、第2のロボットアーム15によりマイクロチューブ6を把持することで、ピペットと容器を任意に傾けることができ、様々な角度に対応した処理ができる。
以上説明した複数の態様の指定(手技の指定)が1つのプロトコルチャートに混在する場合、判断部25によってマニュアルピペット及び自動ピペットのいずれを用いるかを判断するにあたって、態様の指定に優先順位を設けて判断を行ってもよいし、頻繁なピペットの持ち替えを避けるために所定の期間ピペットの持ち替えを制限してもよいし、他の方法によっていずれのピペットを用いるか判断してもよい。
以上説明した実施形態の構成は具体例として示したものであり、本明細書にて開示される発明をこれら具体例の構成そのものに限定することは意図されていない。当業者はこれら開示された実施形態に種々の変形、例えば、機能や操作方法の変更や追加等を加えてもよく、また、フローチャートに示した制御は、同等の機能を奏する他の制御に置き換えてもよい。本明細書にて開示される発明の技術的範囲は、そのようになされた変形をも含むものと理解すべきである。
1 動作指令生成装置、1a CPU、1b RAM、1c 外部記憶装置、1d GC、1e 入力デバイス、1f I/O、1g データバス、1h モニタ、2 ロボットアーム制御装置、3 ロボット、4a 第1マニュアルピペット、4b 第2マニュアルピペット、4c 自動ピペット、5 チューブラック、6 マイクロチューブ、7 チップラック、8 チップ、9 ダストボックス、10 ピペットラック、11 ボルテックスミキサー、12 遠心分離器、13 カメラ、14 第1ロボットアーム、15 第2ロボットアーム、20 入力部、21 プロトコルチャート取得部、22 動作指令生成部、23 第1動作指令生成部、24 第2動作指令生成部、25 判断部、25a 速さ判断部、25b 連続分注判断部、25c 液面変化判断部、25d 予測制御判断部、25e フィードバック制御判断部、25f 傾斜判断部、25g 容量判断部、27 動作指令記憶部、28 動作指令出力部、29 動作指令表示部、100 初期シンボル、101 最終シンボル、102 順序線、103a 移送シンボル、103b 上澄み移送シンボル、104 移送線、105a 速さ変化指定シンボル、105b 速さ指定シンボル、106 追加シンボル、107 追加線、108 容器数シンボル、109a 濡れ回避シンボル、109b フィードバックによる濡れ回避シンボル、110 傾斜シンボル、200 処理システム。

Claims (13)

  1. 外部からの駆動力によりピストンが移動されることにより、液体の吸引及び吐出を行うマニュアルピペットと、
    内蔵されたアクチュエータによりピストンが移動されることにより、液体の吸引及び吐出を行う自動ピペットと、
    前記マニュアルピペット及び前記自動ピペットを選択的に把持する第1ロボットアームと、前記第1ロボットアームが把持する前記マニュアルピペットのピストンを移動させる第2ロボットアームと、を少なくとも含むロボットアームと、
    少なくとも前記ロボットアームを制御するロボットアーム制御装置と、
    を有し
    前記ロボットアーム制御装置は、
    前記処理システムを制御するジョブの集合体である動作指令に含まれる第1動作指令に基づいて、前記第1ロボットアームに前記マニュアルピペットを把持させる制御を行う第1制御部と、
    前記動作指令に含まれる第2動作指令に基づいて、前記第1ロボットアームに前記自動ピペットを把持させる制御を行う第2制御部と、を有し、
    処理対象に対する処理又は前記処理対象を収容した容器に対する処理をそれぞれ表し、処理順番が決定された複数の処理シンボルが記載されたプロトコルチャートを取得するプロトコルチャート取得部と、
    前記複数の処理シンボルに基づいて、前記動作指令を生成する動作指令生成装置をさらに有し、
    前記動作指令生成装置は、前記処理シンボルに基づいて、前記マニュアルピペット及び前記自動ピペットのいずれを用いるかを判断する判断部と、
    前記判断部により、前記マニュアルピペットを用いると判断された場合に、前記マニュアルピペットを、前記第1ロボットアームに把持させる第1動作指令を生成する第1動作指令生成部と、
    前記判断部により、前記自動ピペットを用いると判断された場合に、前記自動ピペットを、前記第1ロボットアームに把持させる第2動作指令を生成する第2動作指令生成部と、を有する、
    処理システム。
  2. 前記判断部は、
    前記処理シンボルが、特定の吸引及び吐出の態様の指定と関連付けられている場合に、前記態様の指定に基づいて、前記マニュアルピペット及び前記自動ピペットのいずれを用いるかを判断する、
    請求項に記載の処理システム。
  3. 前記判断部は、前記態様の指定が前記速さの指定であって、前記速さが時間的に変化する場合に、前記マニュアルピペットを用いると判断し、
    前記第1動作指令生成部は、前記第2ロボットアームにより前記速さに対応した時間的に変化する速さで前記ピストンを移動させる前記第1動作指令を生成する、
    請求項に記載の処理システム。
  4. 前記判断部は、前記態様の指定が、前記自動ピペットが対応していない吸引又は吐出の速さの指定である場合に、前記マニュアルピペットを用いると判断し、
    前記第1動作指令生成部は、前記第2ロボットアームにより前記速さに対応した速さで前記ピストンを移動させる前記第1動作指令を生成する、
    請求項2又は3に記載の処理システム。
  5. 前記判断部は、前記態様の指定が、ピペットに収容された液体を複数の容器に吐出する指定である場合に、前記自動ピペットを用いると判断し、
    前記第2動作指令生成部は、前記第1ロボットアームを動作させ、複数の容器に、前記自動ピペットに吸引された液体を順に吐出させる前記第2動作指令を生成する、
    請求項2〜4のいずれか1項に記載の処理システム。
  6. 前記態様の指定は、前記容器に収容された液体の液面の位置の変化に追随するように、前記マニュアルピペット又は前記自動ピペットを移動させる追随指定である、
    請求項2〜4のいずれか1項に記載の処理システム。
  7. 前記判断部は、前記態様の指定が前記追随指定である場合に、前記マニュアルピペットを用いると判断し、
    前記第1動作指令生成部は、前記液体の液面の位置の変化を予測した前記ロボットアームの制御を行わせる前記第1動作指令を生成する、
    請求項に記載の処理システム。
  8. 前記判断部は、前記態様の指定が前記追随指定であって、前記液体の液面の位置の変化の撮影を伴う指定である場合に、前記自動ピペットを用いると判断し、
    前記第2動作指令生成部は、撮影された前記液体の液面の位置の変化に追随した前記ロボットアームの制御を行わせる前記第2動作指令を生成する、
    請求項に記載の処理システム。
  9. 前記判断部は、前記態様の指定が、前記容器及びピペットを傾けて、前記容器に収容された液体を吸引する指定又は前記容器に液体を吐出する指定である場合に、前記自動ピペットを用いると判断し、
    前記第2動作指令生成部は、前記第2ロボットアームで前記容器を把持し、前記容器及び前記自動ピペットを傾けて、前記容器に収容された液体を吸引又は前記容器に液体を吐出させる前記第2動作指令を生成する、
    請求項2〜8のいずれか1項に記載の処理システム。
  10. 前記判断部は、
    前記処理シンボルが、特定の吸引及び吐出の態様の指定を含まない場合に、吸引及び吐出の少なくとも容量に基づいて、前記マニュアルピペット及び前記自動ピペットのいずれを用いるかを判断する、
    請求項に記載の処理システム。
  11. 請求項1に記載の処理システムの制御方法であって、
    処理対象に対する処理又は前記処理対象を収容した容器に対する処理をそれぞれ表し、処理順番が決定された複数の処理シンボルに基づいて、前記マニュアルピペット及び前記自動ピペットのいずれを用いるかを判断し、
    前記マニュアルピペットを用いると判断された場合、第1動作指令を生成し、
    前記自動ピペットを用いると判断された場合、第2動作指令を生成し、
    前記第1動作指令に基づいて、前記ロボットアームに前記マニュアルピペットを把持させ、
    前記第2動作指令に基づいて、前記ロボットアームに前記自動ピペットを把持させる、
    制御方法。
  12. 処理対象に対する処理又は前記処理対象を収容した容器に対する処理をそれぞれ表すプロトコルチャートに記載された、処理順番が決定された複数の処理シンボルに基づいて、前記処理対象に対する処理を行う少なくとも1のロボットアームを含む制御対象を制御するジョブの集合体である動作指令を生成する動作指令生成装置であって、
    外部からの駆動力によりピストンが移動されることにより、液体の吸引及び吐出を行うマニュアルピペットを用いるか、又は内蔵されたアクチュエータによりピストンが移動されることにより、液体の吸引及び吐出を行う自動ピペットを用いるかを、前記処理シンボルに基づいて判断する判断部と、
    前記判断部により、前記マニュアルピペットを用いると判断された場合に、前記マニュアルピペットを、前記ロボットアームに把持させる第1動作指令を生成する第1動作指令生成部と、
    前記判断部により、前記自動ピペットを用いると判断された場合に、前記自動ピペットを、前記ロボットアームに把持させる第2動作指令を生成する第2動作指令生成部と、を有する、
    動作指令生成装置。
  13. コンピュータを、請求項12に記載の動作指令生成装置として機能させるためのコンピュータプログラム。
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